カテゴリー
Black Combat DEEP MMA MMAPLANET o YouTube ブラック 中村大介 佐伯繁 大原樹里 大島沙緒里 山本聖悟 石司晃一 赤沢幸典

【DEEP vs Black Combat】黒魔術✖腹芸。対抗戦へ、聖悟、中村、大原、赤沢&大島──DEEPは本気度100%

【写真】このメンバーだと5連勝、いや4勝1敗。あるいは3勝2敗は絶対という選考でしょう。完全に佐伯さんは勝ちに行っている(C)MMAPLANET

8日(日)に2月上旬に韓国で開催されるBlack CombatとDEEPの5✖5の対抗戦。ここに出場するDEEP勢の発表が、DEEPからあった。そのメンツが大人げないといっても過言でない本気過ぎるメンバーとなった。

その5人は以下の通りだ。

バンタム級=山本聖悟
フェザー級=中村大介
ライト級=大原樹里
無差別級=赤沢幸典
女子アトム級=大島沙緒里


現ライト級王者の大原、女子ミクロ級及びDEEP JEWELSアトム級チャンピオンの大島、さらに中村と赤沢もフェザー級とメガトン級のタイトルコンテンダーだ。

また山本も戦績的には黒星先行も、昨年8月には現暫定バンタム級チャンピオン石司晃一戦をKO勝ち寸前まで追い込み、力をつけていることを立証してみせている。さらにいえば山本は在日コリアンで、現地ではキム・ソンオの名前で戦っており、ホームを2つ持っているといっても過言でない。

言わば必勝の構えのDEEP勢に対し、ブラックコンバットがどのような陣容で来るのか。実際には既に対抗戦選抜マッチは終了しており、YouTubeでの配信をもって正式発表とここもブラックコンバット色を強く打ち出している。

もはやブラック代表の黒魔術といって良い方法論に対し、腹芸では負けない佐伯繁代表の勝負論路線──否応なしにブラックコンバット選抜チームの発表に注目が集まる。

The post 【DEEP vs Black Combat】黒魔術✖腹芸。対抗戦へ、聖悟、中村、大原、赤沢&大島──DEEPは本気度100% first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
BELLATOR Black Combat DEEP K-MMA KTT MMA MMAPLANET o ONE ROAD FC Special TOP FC UFC YouTube   カン・ギョンホ キム・ジヨン ジョン・チャンソン チェ・スンウ ハ・ドンシン パク・ジョンヨン パンクラス ボクシング 修斗

【Special】韓国MMAを知る。KTTハ・ドンシ代表「実力がなくても、人気が出るのはMMAの一部」

【写真】すっかり丸くなったと思いきや、ハ・ドンシン節は健在で嬉しい限りだった (C)MMAPLANET

昨年末、大晦日に開催されたBlack Combatを取材するために渡韓し、Gladiator1月22日大会出場選手の取材と同時に、複数のジムや選手、指導者、プロモーターに合いK-MMA界の今を探ってきた。

韓国MMA界の今、第一弾はコリアントップチームを率いるハ・ドンシン代表の話をお届けしたい。知る人ぞ知るホットテンパー、選手育成はスパルタ主義の権化。ハ・ドンシンも丸くなったと思いきや──その軸にあるMMAへの想いはまるで変わりなかった。


12月29日、午後3時の選手練習に25人近くのファイターが集まる

──UFCにおいて韓国人ファイターは日本人選手より契約選手も多く、活躍度、戦績も上です。

なぜ、韓国人選手たちが日本をリードできるようになったのか。そこをハ代表に伺いたいと思います。

「ジョン・チャンソン、チェ・ドゥホ、カン・ギョンホ、キム・ジヨン、チョ・ダウン、パク・ジョンヨンの6人、チェ・スンウは前の試合が契約最後の試合で更新できるか分からない。きっとリリースでしょう。だから、それほど韓国人選手がUFCで活躍しているとは私は思っていないです。

話せば長くなりますが、結論として歴史もある日本のMMAを韓国が越えたとは思ってないです。日本でUFC人気が上がり、UFCで戦いたいと思う選手が増えれば韓国人ファイターよりも、日本人選手の方が活躍するはずです」

──それはハ代表の見立てなのですね。ところで日本は毎週末のようにMMA大会があり、試合機会も多いです。ただし国内で大会数もさほどないニュージーランドにはUFCで活躍する選手があれだけいる。その点において国内でTOP FCも開催されていたハ代表からすると、今の韓国国内のMMA界の実状はどのように捉えられていますか。

「日本と比較すると大会数は多くはない。それでも増えてきました。新しいプロモーションも出てきています。そして、TOP FCも近いうちに活動を再開する予定です。そうやって韓国のMMAの盛り上げていきたいと思っています」

打ち込みからスパーの合間に首の強化。つまり、スパー待ちの間だけが2時間の練習の休息タイムとなる

──KTTで選手を指導し十分な実績があるハ代表ですが、プロモーター業はコーチ業とは勝手が違うかと思います。

「その通りです。だからこそ歴史が20年以上、30年もある修斗、パンクラス、DEEPという大会が活動を続けている日本が素晴らしいと思っているんです。TOP FCをやって、どれだけ団体運営が難しいが分かりましたから。本当に日本の中小団体を尊敬しています」

──特に強い選手を育てたいハ代表からすると、チケットを売る選手が必要となる興行は本当に難しくなかったですか。

「今は試合を見て、MMAの練習をしようという層も出てきました。だから強い選手も必要だし、フィットネス感覚でMMAをやる人も必要で。そして見るだけの人も必要だと実感しています。そうですね……実力がなくても、人気が出る。それはMMAの一部だと思うようになりました」

この日のスパーはボクシング&テイクダウン。蹴りがないのは、思い切りテイクダウンを狙い、攻防ともに強化させるため

──随分と丸くなりました!! あのROAD FCとの罵り合いが遠く昔に感じます(笑)。

「アハハハハハ。ただし、MMA……格闘技の本質を守らず、MMAをやっている人間には腹が立つばかりです」

──良かった。ハ・ドンシンは健在だと分かりました。ところで日本の選手たちの多くが、UFCを目指し叶わないと、国内に留まります。その一方で韓国選手はロシア、中東などにチャレンジしており、この一点においてもハングリーだと感じます。

「だから強くなれるということもあると思います。ただし、そこも良し悪しです。年を重ねて引退をしないといけない選手、チャンピオンになれない選手もいます。再チャレンジをする選手、一線を引く選手。それは選手個人の判断です」

──ではROAD FCが引っ張り、Double GFCやAngel’s FCがコロナ期を耐えた。そしてBlack Combatが生まれ、TOP FCも活動再開される韓国内のMMA市場をどのようにハ代表は感じていますか。

「個人的な感情は抜きにして、とにかく選手たちに試合機会を数多く与えるためには団体の数と大会の数が多いに越したことがないので、それらの団体の長には感謝の気持ちを抱いています」

──ではUFCで2人の選手が活躍するKTTの代表として、アジアで独自の活躍をするONEはどのように思っていますか。

「もちろんONEも素晴らしいプロモーションだと思っています。だから教え子でONEに出たいという選手がいればプッシュします。ただし、米国に行けばONEがどのように捉えられているのかは、ダイレクトに伝わってきます。UFCやBellatorがONEより人気があるのは絶対です。

ないより大切なのはファイトマネーの額、そしてUFCのファイターは自分がUFCで戦っていることに、プライドを持つことができるはずです。そこにUFCとONEの差があります」

──今日は練習開始前に色々と話していただきありがとうございました。最後にハ代表は、今後韓国のMMAをどのように成長させていきたいと考えていますか。

練習の締めは、心身ともに削りまくる補強運動。慧舟會東京本部練習が思い出される

「UFCは絶対のトップです。

ただし、誰もが契約できるプロモーションではありません。UFCで戦いたいという気持ちがなく、ただ人気者になりたいという選手が最近は増えたように思います。それは選手個人の自由です。

そのなかでウチの選手達は本当にマジメに練習をしています。そんな彼らに関しては、自己発信ではなくても周囲の人がどれだけやっているのかを理解してくれています。そういう選手をKTTでは育て続けたいと思っています。

それと……最後に言わせてください。マジメに練習をしてUFCに出ている選手と、YouTubeで有名になった選手、10年後に記憶に残っているのはどちらの選手だと思いますか。今、人気があっても実力不足では、将来何もできません。対して実力があっても人気が無い選手は、これからもずっとMMA界で生きていくことができます。

MMAファイターなら実力がなくて人気があるより、人気がなくて実力がある方が価値があります。それはだけは絶対です」

The post 【Special】韓国MMAを知る。KTTハ・ドンシ代表「実力がなくても、人気が出るのはMMAの一部」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
Black Combat Black Combat04 MMA MMAPLANET o ROAD FC イ・ジンセ イ・ソンハ キック キム・ジュンギュン ブラック ユ・スヨン

【Black Combat04】前ライト級王者ユ・スヨンがイ・ジンセを右カーフ&TDで圧倒、フェザー級も制す

【写真】徹底したケージレスリングとコントロールの強さを見せたユ・スヨン。打撃戦が少なかったメイン。これができるうえで打撃に強い──それがRoad FC成長期の韓国MMAだった。ブラックコンバットでは原点回帰もあるのか(C)MMAPLANET

12月31日(土・現地時間)に韓国はインチョンのパラダイスシティホテル内クラブ・クロマで開催された Black Combat04「The Era of New Kings」。

ブラックコンバットではLIVE配信を一切行わず、試合前から試合後までを編集した動画を大会後、数日を経て1日1試合というペースで公開している。8日(日)に同大会のメインイベント=Black Combatフェザー級王座決定戦の動画がアップされたので、ここで試合レポートを掲載したい。


<Black Combatフェザー級王座決定戦/5分3R>
ユ・スヨン(韓国)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27.
イ・ジンセ(韓国)

ライト級王座を返上して今回のフェザー級王座決定戦に挑むイ・ジンセ。4年前の初戦でユ・スヨンに勝利しており、今回が再戦となる。サウスポーのイ・ジンセはスイッチしながらサークリング。右ローを見せる相手との距離を詰めるユ・スヨンだが、イ・ジンセのインローが当たる。ユ・スヨンの左ジャブをかわしたイ・ジンセはローと・ジャブを当て、シングルレッグでテイクダウンを奪った。

ケージ際でハーフガードのユ・スヨンを抑え込むイ・ジンセ。トップコントロールからバックを狙いつつ、左のパンチで削る。ケージをつたって立ち上がろうとするユ・スヨンの左足を制してパンチを打ち込み、バックへ。左腕で相手の体を引き寄せ、両足を差し入れてバックマウントを完成させる。パンチで削るユ・スヨン。イ・ジンセが立ち上がるとバックコントロールへ。対するイ・ジンセは体勢を入れ替え、ユ・スヨンをケージに押し込み初回を終えた。

2R、両者が見合う中、ユ・スヨンの右カーフキックが当たる。イ・ジンセは左ハイ。ユ・スヨンも右カーフと右ミドルをヒットさせた。イ・ジンセが左ジャブを突くと、ユ・スヨンがダブルレッグでテイクダウンを奪う。ケージ際で相手の両足を畳んだユ・スヨンがマウントへ移行する。左のパンチと右ヒジで削りながらバックに回ったユ・スヨンが、右足を差し入れてバックコントロールでイ・ジンセの動きを抑え、右のパンチで削っていく。

立ち上がったイ・ジンセをシングルレッグでコカしたユ・スヨンは、そのままケージに押し込む。立ち上がろうとするイ・ジンセを、足をすくって倒すユ・スヨン。イ・ジンセがスクランブルに転じると、ユ・スヨンは立ち上がり、相手をケージに押し込んでいった。

最終回、ユ・スヨンがスイッチしながら距離を詰める。イ・ジンセは相手の左足江シングルレッグで組みつくも、これをスプロールされてしまう。距離を取るユ・スヨン。互いに左ジャブを突いたあと、イ・ジンセの左ボディアッパーにユ・スヨンが左ジャブを合わせた。ユ・スヨンの右カーフキックが連続でヒットし、イ・ジンセの左ふくらはぎが赤く腫れている。イ・ジンセもワンツーを繰り出すが、ユ・スヨンはブロックするなどパンチへのディフェンス力の高さを見せる。

ユ・スヨンがシングルレッグでイ・ジンセに組みつき、さらに足をかけて尻もちを着かせた。立ち上がろうとする相手をダブルレッグからリフトアップしたユ・スヨンだったが、イ・ジンセがボディロックから体勢を入れ替え、相手をケージに押し込んでいったところで試合が終了した。

裁定は3-0でユ・スヨンの勝利。ライト級に続きフェザー級のベルトを巻いたユ・スヨンは3月にカザフスタンのMMAプロモーション=NEIZA FCのフェザー級王座防衛戦が控えていることを明かし、「また来年、Black Combatで戦いたい。ライト級でも、先ほど試合をした2人(イ・ソンハとキム・ジュンギュン)よりも自分のほうが上だ。バンタム級でもベルトを獲りにいきたい」と3階級制覇を狙うと宣言している。

The post 【Black Combat04】前ライト級王者ユ・スヨンがイ・ジンセを右カーフ&TDで圧倒、フェザー級も制す first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
Black Combat Black Combat04 MMA MMAPLANET o イ・ソンハ キム・ジュンギュン

【Black Combat04】キム・ジュンギュンとの接戦を首相撲&TDで制したイ・ソンハが新ライト級王者に

【写真】新王者イ・ソンハは長いコンパスを生かした打撃とフィニッシュを狙い続ける組み技が魅力だ(C)MMAPLANET

12月31日(土・現地時間)に韓国はインチョンのパラダイスシティホテル内クラブ・クロマで開催された Black Combat04「The Era of New Kings」。

ブラックコンバットではLIVE配信を一切行わず、試合前から試合後までを編集した動画を大会後、数日を経て1日1試合というペースで公開している。6日(金)に同大会のコメインのBlack Combatライト級王座決定戦の動画がアップされたので、ここで試合レポートを掲載したい。


<Black Combatライト級王座決定戦/5分3R>
イ・ソンハ(韓国)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
キム・ジュンギュン(韓国)

サウスポーのイ・ソンハに対し、キム・ジュンギュンが右ローと右ストレート。イ・ソンハが前に出て来た相手に組みつき、右腕を差し上げてケージに押し込むが、体勢を入れ替えられる。離れるイ・ソンハ。キム・ジュンギュンの強烈な右ローが当たる。イ・ソンハの蹴りもクリーンヒット。左ミドルをもらったキム・ジュンギュンも右ミドルを当てる。

両者、笑顔で向かい合うなか、イ・ソンハが蹴りを散らす。そしてシングルレッグでテイクダウンを狙うも、キム・ジュンギュンが体勢を入れ替えて相手をケージに押し込む。しかし差し返したイ・ソンハが小外刈りでキム・ジュンギュンに背中を着かせる。すぐにバックに回ったイ・ソンハはRNCへ。

耐えるキム・ジュンギュン。するとイ・ソンハはワンアームでもRNCを狙うが極まらず。肩固めに切り替えたイ・ソンハは、さらにマウントに移行するもキム・ジュンギュンが立ち上がる。スタンドに戻るとキム・ジュンギュンがプレッシャーをかけてラウンドを終えた。

2R、左フックで追うキム・ジュンギュンを、イ・ソンハが左ミドルで迎え撃つ。フェイントをかけあう両者。キム・ジュンギュンが右前蹴りを相手のボディに突き刺した。相手の左ミドルをキャッチしたキム・ジュンギュンが、そのままシングルレッグでテイクダウンを奪う。すぐさまバックに回ったキム・ジュンギュンが右腕を首に巻き付けRNCを狙うも、イ・ソンハがクラッチを外した。

マットに足を着き、イ・ソンハをケージに押し込むキム・ジュンギュン。しかしイ・ソンハも押し返す。イ・ソンハの左ローをキャッチしたキム・ジュンギュンが、再びグラウンドに持ち込む。ハーフガードのイ・ソンハのバックをうかがうキム・ジュンギュン。ケージに押し込み、相手に離れ際にパンチを当てる。キム・ジュンギュンの連打がヒット、グラついたイ・ソンハだが、ケージに押し込まれながら逆にテイクダウンを奪い、肩固めへ。これを凌がれるとバックを狙うイ・ソンハ。しかしキム・ジュンギュンが耐えきった。

最終回、キム・ジュンギュンの右ストレートがインサイドからヒット。連打を食らったイ・ソンハが、遠い距離から飛び込むもキム・ジュンギュンの足を触れず。明らかにペースが落ちたイ・ソンハだったが、ダブルレッグで組み、押し込んでテイクダウンを奪った。キム・ジュンギュンは下から左腕を取ってキムラへ。しかしイ・ソンハがクラッチを切ると、キム・ジュンギュンも立ち上がる。

イ・ソンハは相手をケージに押し込みヒザ蹴りを突き刺す。キム・ジュンギュンのパンチに対し、下がるイ・ソンハ。しかし首相撲で捕えてグラウンドに持ち込んだ。ハーフガードのキム・ジュンギュンに左ヒジを打ち込むイ・ソンハ。キム・ジュンギュンはフックガードに戻して立ち上がり、スタミナが切れたかイ・ソンハが追いきれない。

互いにジャブとローでけん制するなか、イ・ソンハが左ストレートを打ち込む。キム・ジュンギュンも右フックを繰り出すが、こちらも追い足がなくパンチがスローに。イ・ソンハが再び組みつくもグラウンドに持ち込むことはできない。首相撲に捉えられながら体勢を入れ替えるキム・ジュンギュン。最後は互いにパンチを振り合い、イ・ソンハがヒザ蹴りで飛び込み試合終了のゴングを聞いた。

裁定は、ジャッジ3者とも29-28でイ・ソンハの勝利を支持。ライト級のベルトを巻いたイ・ソンハは涙を流しながら周囲への感謝を述べた。さらにケージの中から、次の対戦相手となるパク・ジョンハンと会話する場面も。パク・ジョンハンもケージインし、イ・ソンハと額を付け合うとブラック代表が両者を分けた。

The post 【Black Combat04】キム・ジュンギュンとの接戦を首相撲&TDで制したイ・ソンハが新ライト級王者に first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
Black Combat Black Combat04 DEEP K-MMA MMA MMAPLANET o PRIDE ROAD FC UFC YouTube エメリヤーエンコ・ヒョードル ブラック ボクシング

【Black Combat04】謎が謎を呼ぶ、ブラック代表に訊く新しいK-MMA─01─「PRIDEとUFCの良さを」

【写真】ブラック代表にインタビューをする際、日本だけでなく韓国の関係者からも「どんな人物だったか教えてほしい」と尋ねられるぐらい──謎な人物だ。ブラック代表は、コーヒーにはミルクも砂糖もいれないでほしい……(C)MMAPLANET

12月31日(土・現地時間)に韓国はインチョンのパラダイスシティホテル内クラブ・クロマで開催された Black Combat04「The Era of New Kings」。

大晦日大会はイ・ビョンホンがPR大使を務めるパラダイスシティ内のクラブで開催された

YouTubeを駆使したオーディションと煽り番組。ライブ配信を行わない。これまでのK-MMA界、いやMMA界の常識を覆す新興プロモーション=ブラックコンバット。

DEEPとの対抗戦が現実味を増すなか──謎が謎を呼ぶ、噂のプロモーションのブラック代表に話を訊いた。新しいMMAの形は、実は温故知新な部分もある──今、我々が目にしているブラックコンバットはブラック代表とブラックコンバットの壮大なプロジェクトの第一歩でしかない。


──K-MMA界の新興勢力、そして謎だらけのBlack Combatの代表Blackさんです。大代表がブラックと名乗ること自体が異例です。本名や生年月日は公表しているのでしょうか。

「神秘的な存在でいたいので、そういうことは秘密にしています。別に記者さんに年齢や年を伝えても良いですが、それは記事にしないでください(笑)」

──なるほど。とはいえ韓国のSNSは、日本よりも誹謗中傷など怖い印象があるので、素性を暴かれるような投稿もあるのではないですか。

「もうメチャクチャ多いですよ(笑)。コメント欄も、そのような言葉で埋め尽くされます(笑)。今では外を出歩く時も、自分が何を話しているのか聞き耳をたてられているのが分かるので、もう口を開かないようにしています。それでも先日、済州島に旅行に行くとプライベートを楽しんでいる写真を撮られ、それがDMで届くような感じなんです」

クラブ・クロマは韓国随一の大箱クラブだ

──最悪ですね。

「もうしょうないです。そういう状況も楽しむようにしています」

──それだけブラックコンバットが浸透していることが分かるエピソードですが、そもそもブラック代表はなぜMMAイベントを開催するようになったのでしょうか。

「自分はYouTuberでした。ただMMAが好きなユーチューバーだったんです。MMAを分析し、UFCの動向を伝えるようなYouTubeをやっていました。ただ、同じようなことをしているユーチューバーも少なくなくて、他のユーチューバーから言いがかりをつけられました。その時、『格闘技のユーチューバー同士、ボクシングで決着をつけようや』というようなことを言われました(笑)。

でも自分たちはMMAを伝えているんだから、『ならMMAでやりましょうよ』と。このやりとりが盛り上がって、その流れで『大会を開こう』と考えるようになったんです。喧嘩を吹っかけていた人間はボクシングで戦うことを主張していたのですが、ならもう関係ない。自分の相手はその彼でもなくて良いので、MMAを戦うから誰でも戦うと対戦相手を募りました。そうしたらボクシングの国家代表だった人や、ムエタイの選手が応募をしてきました。その結果、最初の大会を開いた。それがブラックコンバットの始まりだったんです」

選手が使用したグローブ等がオークションにかけられ、ファイターの収入となる

──喧嘩を売られて、イベントが始まったということですか。

「そのイザコザがある前から、MMA大会を開きたいという気持ちはありました。あのやり合いが始まった時に、これは良い機会だと思ったんです。ただし、自分自身が選手として戦うつもりはなかったです(※ブラック代表はブラックコンバットのアマ部門フェザー級王者。ニックネームはゴッドファーザーで、アマMMA通算戦績は3勝0敗だ)。

でも自分が戦うことで、イベントが盛り上がるのであればやるしかないと思いました。結果、ボクシングの国家代表やムエタイの選手と戦って勝ちました。そしてアンダーグラウンド(=アマチュア部門)のベルトを持っています」

試合後のインタビューには、選手のスポンサーのアピールタイムも設けられている

──その時は『俺に勝ったら、〇〇〇万ウォンだ』みたいな煽り方をしたのですか。

「実際にはファイトマネーは支払いました」

──MMAのユーチューバーでも、ブラック代表はMMAなど格闘技歴があったわけですね。

「MMAが好きで、普通の一般会員で練習していました(笑)。ただ、それだけです。兵役に就くまでに1度だけアマチュアの試合に出ています。でも、MMA歴はそれだけです」

──MMAが好きな人はいても、実際に練習するようになる人はやはり競技特性上も限られていると思います。真のMMA好きだったのですね。

「人それぞれの人生、生き方がMMAに凄く似ています。MMAこそ人生だと魅力を感じたんです」

本計量後には、ケータリングで昼食がファイターと関係者にふるまわれた

──好きになったきっかけのMMA大会とは?

「米国留学中に見たUFCです。自分はお酒もたばこもやりません。趣味は映画鑑賞でした。そんな時に偶然MMAを見るようになり、UFCからPRIDEをチェックするようになりました。一番好きだった選手はエメリヤーエンコ・ヒョードルです。ヒョードルやミルコの時代からMMAが好きでした」

──さきほど一般会員でMMAの練習をしていたと言われていましたが、ブラックコンバットに出場している選手が所属しているジムに在籍していた可能性もあるのですね。

「ハイ。サビMMA、ボン柔術、ライフジムという3カ所で練習していて、試合前には3部練をしていました」

──過去の練習仲間は正体不明のブラック代表が、誰なのか分かっていると。

「ハイ(笑)。公式にブラックコンバットを始めて、まだ4カ月や半年なので回りの皆が驚いているのは事実です。『あの時のお前がなぁ』という声もありました。そこから2度戦い、勝ち星を得たことで以前の自分を知っている人も皆が認めてくれているように感じます。実際に『こういうことをやると思っていた』と言ってくれる人と、『全く想像もつかなかった』と言う人は半々ですね(笑)」

3階の100万ウォンのVIP席の観客は、直結した4階のジャグジーと温水プールを試合開始の2時間前から使用できる

──UFCやPRIDEが好きだったブラック代表にとって、K-MMAの大会はどのように映っていたのでしょうか。

「UFCやPRIDEが好きで、当然のように国内のMMAも見るようになりました。Road FCやTOP FCをずっと追ってきました。その当時から団体ごとに長所と短所があることを感じていましたね。今、ブラックコンバットはその良い部分だけを参考にしています」

──自分ならMMAを「このようにプロモートする」というアイデアを持ちながら、韓国の国内イベントを見てきたのですね。

「その通りです。今の時代に合わせて団体を運営していくというのもありますが、伝統的なMMA団体の在り方も良いところがあると思っています。その2つを混ぜて、ブラックコンバットをプロモートしていきたいと思っています。

韓国のMMA団体だけでなく、例えばPRIDEからはドラマチックなMMA、イベントの完成度の高さを学びました。UFCはランキング性があり、勝てば上に上がっていくというフォーマットがあります。どちらが良い悪いではなく、どちらも良いのでこの2つのMMAの有り方を採り入れたいと考えています。ドラマチックであり、競技性の高いモノをブラックコンバットは目指します」

──現状、優れた映像でYouTubeを媒介して、プロモーションをしている。ここが従来のイベントを明確な違いとなっています。

「MMA団体にこれまでになかった新しい映像を創ることは、ずっと興味を持っていました。そしてYouTubeを駆使してマーケティングの開拓に成功した団体はブラックコンバットが初めてです。一番の後発団体ですが、他の団体は既にブラックコンバットを模倣し始めています。ならば自分たちはここに留まらず、今は映画館を使ったパブリックビューイングを実施しようかと考えています。もちろんTV放送についても、アイデアはあります」

<この項、続く>

The post 【Black Combat04】謎が謎を呼ぶ、ブラック代表に訊く新しいK-MMA─01─「PRIDEとUFCの良さを」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
Black Combat Black Combat04 DEEP MMA MMAPLANET o シン・スンミン パンクラス パン・ジェヒョク ホン・ジョンテ 透暉鷹

【Black Combat04】DEEP対抗戦で見たいっ!!緊急出場シン・スンミン、ホン・ジョンテを右ハイでKO!!

【写真】トルネード・ソンの弟子、シン・スンミンが鮮やかなKO勝ちを収めた(C)MMAPLANET

12月31日(土・現地時間)に韓国はインチョンのパラダイスシティホテル内クラブ・クロマで開催された Black Combat04「The Era of New Kings」。

ブラックコンバットではLIVE配信を一切行わず、試合前から試合後までを編集した動画を大会後、数日を経て1日1試合というペースで公開している。5日(木)に同大会の第4試合=シン・スンミン✖ホン・ジョンテの動画がアップされたので、ここで試合レポートを掲載したい。


<フェザー級/5分3R>
シン・スンミン(韓国)
Def.1R3分03秒 by KO
ホン・ジョンテ(韓国)

スクランブル出場で10日間に11キロ減量し、計量クリアの際に拍手が起こっていたシン・スンミンは、しっかりと体が戻っている。そのシン・スンミンが距離を詰めた。サークリングするホン・ジョンテ、シン・スンミンが左ミドル、左ロー、左ジャブと散らしていく。左ジャブのダブルを突いたシン・スンミンが右ショートをカウンターで当てる。ホン・ジョンテはケージを背負いながら右カーフを蹴り返す。

シン・スンミンの左ジャブがヒット。続いて左インローからワンツーを当てたシン・スンミンが、右回りのホン・ジョンテから右スピニングバックフィストでダウンを奪う。パウンドを被弾しながら立ち上がろうとしたホン・ジョンテに対し、シン・スンミンが右ヒザを突き刺そうとする。

件懸命に立ち上がったホン・ジョンテは、間合いを測ってパンチを伸ばすシン・スンミンの打撃戦に応じようとする。

ならばとシン・スンミンはローに右を合わせて2度目のダウンを奪う。ここは直ぐに立ち上がったホン・ジョンテが組んでケージに押し込んでいく。

ホン・ジョンテはボディロックから前方に崩しバックを伺うが、シン・スンミンは胸を合わせて立ち上がる。

右ミドルを当て、左フックからパンチをまとめたシン・スンミンは、足がもつれたホン・ジョンテに右ハイをクリーンヒットさせる。倒れ込んだホン・ジョンテに追撃の鉄槌を狙ったところで、レフェリーが両者の間に割って入り勝負は決した。

スクランブル発進で衝撃的な強さを見せつけたシン・スンミンは試合後、ブラック代表にメインの勝者=新フェザー級王者への挑戦をアピール。ブラック代表は「まずメインの敗者との対戦を」と条件提示。そこで勝てばベルト挑戦かというシン・スンミンは、2021年3月に先日のパンクラスで透暉鷹にスプリットで惜敗したパン・ジェヒョクにも勝利しており──可能であればDEEPとの対抗戦に出場し、その力を日本のファンの目に届きやすい舞台で披露してもらいたいものだ。


The post 【Black Combat04】DEEP対抗戦で見たいっ!!緊急出場シン・スンミン、ホン・ジョンテを右ハイでKO!! first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
Black Combat Black Combat04 K-MMA MMA MMAPLANET o   イ・ジンセ イ・ソンハ キム・ジュンギュン シン・スンミン ホン・ジョンテ ユ・スヨン

【Black Combat04】ブラックコンバット04 Gallery クレイジーな減量目立つK-MMA界で計量失敗なし

【写真】過去に減量中に病院に運ばれタイトル戦を欠場した過去を持つシン・スンミンは10日前のオファーを受け、体重を創りリカバリーも程よくされていた (C)MMAPLANET

昨年12月31日(土)に開催されたBlack Combat04。謎が謎を呼ぶK-MMA界の新興勢力。その韓国MMAファイターたちの減量の仕方が壮絶なのは、有名な話だ。

と同時に計量失敗にまつわる対戦カードの変更や欠場は、日常茶飯事となっている。さらにいえば同国での計量失敗に関しては、計量時間に遅れるだけでも罰金があるなど、飴と鞭ならぬ鞭のみの対策がこうじられてきた。

そんななか同大会では、試合数は6試合ながら計量失敗は見られなかった。それでも10日前のオファーで体重を創ったシン・スンミン、メインのフェザー級王座決定戦に出場したイ・ジンセなどは相当なリカバリーがあったように映る。他の選手も大胸筋の戻り幅は、なかなかのもの。ここでは──まだ試合結果が未公開のブラックコンバット04上位カード出場選手の計量Before & Afterを見比べてみたい。


ユ・スヨン


イ・ジンセ


イ・ソンハ


キム・ジュンギュン


ホン・ジョンテ

The post 【Black Combat04】ブラックコンバット04 Gallery クレイジーな減量目立つK-MMA界で計量失敗なし first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
ABEMA Black Combat Brave CF DEEP IMMAF LFA MMA Special ブログ

新年、あけましておめでとうございます

MMAファンの皆さま、新年あけましておめでとうございます。

コロナと共生時代――世界中のMMA会場に観客が戻り、声援が復活した昨年は3月にバーレーンでBRAVE CFとIMMAF Super Cup、シンガポールでONE 。6月には同じくシンガポールでUFCとRoad to UFC、7月から8月にかけてはABEMAの多大なる協力を得た結果、ニューヨーク、フロリダ、ミルウォーキーでのジム巡りとLFA。10月はアブダビでUFCとRoad to UFCを再び、そして12月はフィリピンでONE、年越しは韓国取材で30日にAngel’s FC、31日はBlack Combatと2カ月に1度以上の頻度で現地取材を行うことができました。

UFC275とUFC280ではPPV大会にも関わらずケージサイドでの撮影が可能でした。東南アジアと中東とはいえPPV大会で、イリー・プロハースカ×グローバー・テイシェイラ、イスラム・マカチェフ×シャーウス・オリヴェイラの激闘を目の当たりにできたことは、望外な経験になったことは間違いありません。

しかし、ここには目を瞑ってはいけない現実が存在しています。今やMMAを伝えるメディは写真と文字ではなく、圧倒的に映像を撮り、動画を流す時代に代わっています。以前のようにケージサイドを希望するメディアが、シンガポールやアブダビでは以前のような数ではなかった――MMAPLANETがケージサイドに陣取ることができたのは、メディアとして価値を認めてもらえたからではなく、競合相手が少なくなったことが一番の要因です。

他方、UFC APEX大会ではケージサイドはオフィシャルの撮影のみ。一般メディアは撮影をできないことが要因となり、佐藤天選手や平良達郎選手のオクタゴンでの活躍を現地から届けることを断念しました。

UFCはそれでもAPEX大会以外では一般メディアに8スポットほどスチール撮影が可能になっています。他方ONEではオフィシャル以外は2つのスポットを各メディアで共有するルールが存在します。そこをチャトリ御大に直接交渉した結果、1スポットの確保という確約を得ることができました。

LFAも実はケージサイドの撮影は認められないとオクラホマ州アスレチックコミッションから大会当日に言い渡されるとう事態に陥っていました(笑)。こおは古くから親交のあるLFA首脳のエド・ソアレス&スヴェン・ビーンの口利きがあったおかげでコミッション代表の隣で撮影が許可された次第です。

BRAVE CFも同じで、モハメド・シャヒド代表と美人広報のシャイハ・アル・マウラニ嬢にねじ込んで撮影が可能に。驚いたことに韓国のAngel’s FCもオフィシャル以外にカメラマン席はなく、オフィシャルのデスクつきのスポットの末席をプロモーターから頂戴しました。

Black Combatに関しては、既に我々の常識は非常識状態でした。ライブ配信を行わず、YouTubeでディレイ配信という形態をとっている彼らは、オフィシャル以外の大会取材すら認めてないのが現状です。そのなかで、ライブ配信予定のDEEPとの対抗戦があるということで、我々は特別な計らいを受けて取材&撮影が可能になりました。

そのBlack Combat。日本国内向けに速報が許可されていたものが、韓国の記者がMMAPLANETをチェックして結果を流す恐れがあるという理由で、一度はアップした記事とツイートの削除のリクエストが届きました。

「日本国内では皆がRIZINを視聴中で、MMAPLANETに目をやる人はいないよ」という自虐ギャクに彼らも笑顔を浮かべてはくれましたが、速報ではなくYouTube配信とともに記事の再アップをしていく方針が大会中に決まりました。

選手もプロモーションも自己発信が可能な現状は、MMAを競技、スポーツ、目の前で行われていることをそのまま伝えるという従来の伝達方法は必要とされなくなりつつあります。

くわえて国内での賃金の伸びがない状況に加えて、円安が重なり海外取材においては経費の高騰はコロナ以前と比較にならない状態です。つまり「UFCのケージサイドで撮影できたぁ」なんて喜んでいられる時代は全くないわけです。

それでもMMAPLANETの軸は変わりません。自分が好きなモノを世に伝える。伝える手段は紙媒体、ネット、動画、携帯動画と世の中は変化の連続です。記事と写真の媒体は時代遅れと思われても致し方ないことも理解しています。

ただし伝える手段は変わろうが、伝えるモノ、伝える目的は1995年にこの仕事を初めてから一切変わりはないです。

自分が好きなモノを伝える。

自分が取材で得た知識や情報を本当にMMAが好きな人とシェアする。

世の中、経済の論理では価値はないかもしれないです。ただし、希少価値のある――かもしれないモノを追っていきたい。この姿勢を理解し、支えてくださる方々に感謝の想いを抱き続け、MMPLANETでは2023年もここを軸に、もう少しインフラ整備とマンパワー不足を解消するための整理をしつつ、海外MMAシーン、国内ケージMMA、グラップリング、武術や土着&民族格闘技を少しでも皆さんにお伝えしていければという想いでいます。

本年も引き続きMMAPLANETとともに、そんな格闘の日々を楽しんでいただけましたら幸いです。

高島学

The post 新年、あけましておめでとうございます first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
Black Combat Black Combat04 MMA MMAPLANET o ROAD FC YouTube イ・チョンス ソル・ヨンホ

【Black Combat04】元釣り師YouTuberのソル・ヨンホにイ・チョンスが最終回RNCで一本勝ち

【写真】しっかりとTD→トップキープとMMAを展開したイ・チョンス。今回勝ったことで、徴兵は避けられるようだ(C)MMAPLANET

<ウェルター級/5分3R>
イ・チョンス(韓国)
Def.3R by RNC
ソル・ヨンホ(韓国)

ソル・ヨンホはRoad FCの最新番組であるファイトクラブの優勝者。さらに以前は釣りのYouTuberだったという人気者だ。ガードを固めるソル・ヨンホ、左手を伸ばして相手にケージを背負わせる。イ・チョンスは左ロー、左ジャブを繰り出すがソル・ヨンホは下がらない。スイッチしながらサークリングするイ・チョンスに対し、ソル・ヨンホは左フックを振るうが、打ち終わりに右を合わせられてしまう。

イ・チョンスはサークリングしながら左ローを当てる。ソル・ヨンホが組みつき、左腕を差し上げて相手をケージに押し込んだ。足を踏んで削るソル・ヨンホ、イ・チョンスは四つで組み左右に揺さぶるも、ソル・ヨンホが押し込み続ける。ソル・ヨンホがボディにパンチを打ち込むと、それだけで会場の観客は湧いている。

離れた両者、ソル・ヨンホがパンチ画を打ち込みながら組み付き相手を押し込む。しかしイ・チョンスが腕を差して体勢を入れ替えた。離れるソル・ヨンホ、イ・チョンスは相手を追い、ダブルレッグで押し込みテイクダウンに成功する。ソル・ヨンホはガードからスクランブルへ。立ち上がったイ・チョンスが再びダブルレッグで背中を着かせる。下になったソル・ヨンホは、イ・チョンスの右足を取ってヒザ十字を狙ったが、ここは取り切れなかった。

2R、ともにガードを固めてパンチを繰り出すなか、イ・チャンスがシングルレッグでテイクダウンに成功する。立ち上がろうとするソル・ヨンホの左足を抑え、ボディロックでケージに押し込むイ・チョンス。左腕を差し上げ、さらにハイクロッチからテイクダウンを狙うも、ソル・ヨンホは倒れない。ソル・ヨンホは右腕を巻き付けてギロチンを仕掛けたが、ここは極まらず。

頭を抜いたイ・チョンスが、ハーフガードのソル・ヨンホにパウンドを連打する。起き上がったソル・ヨンホがシングルレッグでイ・チョンスをケージに押し込むも倒しきることはできず、イ・チョンスが立ち上がってワンツーを伸ばした。見合ってから右ストレートを繰り出すイ・チョンス。さらに左フックがソル・ヨンホの顔面をかすめる。

ラウンド終了間際、イ・チョンスがダブルレッグでソル・ヨンホに背中を着かせ、ケージ際でトップをキープする。ソル・ヨンホはここでもヒザ十字を狙ったが、足を抜いたイ・チョンスが左パウンドを連打した。

最終回、左右フックで飛び込んだソル・ヨンホ。イ・チョンスは打ち合いに応じる。笑いながら近づくソル・ヨンホをニータップで倒したイ・チョンスが、ハーフガードの相手にパウンドを放つ。足を捌きながらパンチを撃ち込んだイ・チョンスが、亀になったソル・ヨンホのバックを狙うが、ソル・ヨンホが回転しながら逃れる。立ち上がって打撃戦を望むソル・ヨンホだが、疲労が見える。

ケージ際で組んだイ・チョンスが、シングルレッグでソル・ヨンホに背中を着かせた。フルガードのソル・ヨンホをケージに押し込み、トップをキープするイ・チョンス。相手の足を捌いてパスを狙うイ・チョンスだが、ソル・ヨンホのガードも固い。しかし亀になったソル・ヨンホのバックを狙いながらパンチを打ち込むイ・チョンス。バックマウントを奪い、左腕を相手の首に巻き付けてRNCを極めた。

勝利したイ・チョンスは試合後に父親をケージに呼び込み、泣きながら抱き合った。


The post 【Black Combat04】元釣り師YouTuberのソル・ヨンホにイ・チョンスが最終回RNCで一本勝ち first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
Black Combat Black Combat04 MMA MMAPLANET o イム・ジョンミン イ・ソンウン

【Black Combat04】サンタ君(イム・ジョンミン)が右フックからRNCでイ・ソンウンを仕留める

【写真】一瞬のチャンスを逃さなかったイム・ジョンミン。試合後は次の対戦相手とのトラッシュトークが展開された(C)MMAPLANET

<フェザー級/5分3R>
イム・ジョンミン(韓国)
Def.1R by RNC
イ・ソンウン(韓国)

サンタクロースのコスチュームで入場したイム・ジョンミンが、ケージに昇ってコールを受ける。笑顔で向かい合うイム・ジョンミンが、左ジャブから右ストレートを伸ばした。右で蹴り上げてからテイクダウンを奪ったイム・ジョンミンに対し、イ・ソンウンがリバーサルからトップへ。イム・ジョンミンはスクランブルから立ち上がり、左腕を差し上げてイ・ソンウンをケージに押し込む。

ケージから離れたイ・ソンウンに対し、ボディロックで組みついたイム・ジョンミンがシングルレッグに切り替えるが、イ・ソンウンがカットしてケージから離れた。しかしイム・ジョンミンの右フックがカウンターで当たり、イ・ソンウンがダウン。すぐにイ・ソンウンが立ち上がりシングルレッグで組みつくも、イム・ジョンミンが腕を首に回しながらバックマウントを奪い、RNCでタップさせた。

勝利したイム・ジョンミンがインタビューで‟海賊王”イ・ガンナムを挑発。イ・ガンナムがケージに入り、トラッシュトークが展開された末、ブラック代表が両者の試合を4月に行うとアナウンスした。


The post 【Black Combat04】サンタ君(イム・ジョンミン)が右フックからRNCでイ・ソンウンを仕留める first appeared on MMAPLANET.