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【Pancrase330】12・25を読む 長岡弘樹&雑賀ヤン坊達也─02─「20年前に文体で……」(長岡)

【写真】勝利の咆哮、揃い踏みとなるか (C)NOBU YASUMURA & SUSUMU NAGAO

25日(日)、横浜市中区の横浜武道館で開催されるPANCRASE330に出場する長岡弘樹代表&雑賀ヤン坊達也インタビュー後編。

パンクラス・ウェルター級で国内トップの村山暁洋と戦う長岡、シュウジ・ヤマウチと対戦するヤン坊の2人が、この試合での存在証明と2023年について話した。12・25を読む。最終回は長岡弘樹&雑賀ヤン坊達也インタビュー後編をお届けしたい。

<長岡弘樹&雑賀ヤン坊達也インタビューPart.01はコチラから>

──パワーがあって、粗さもあると少し怖いですよね。

ヤン坊 ハイ、ガムシャラなパンチは読めないところもあって危ないのです。それでも打撃はこっちが上だから、彼の粗さを自分のチャンスにしようと思っています。

──ではヤン坊選手から見て村山選手と戦う長岡選手に対して、ここは注意して戦ってほしいところはありますか。

ヤン坊 村山選手は柔道ベースで強い選手なので……ボスは厳しい試合、苦しい試合になります(笑)。

──笑っているじゃないですか(笑)。

ヤン坊 アハハハハ。頑張らないといけない相手だということは、話させてもらいました。ボスの試合は常にそうなので。今回もしんどい試合をしてください(笑)。

長岡 僕はもうしんどくなるしかないです。そりゃあヤン坊みたいに、スカッと勝てれば良いのですが、そういうんじゃないので(苦笑)。腹を括って、戦います。特に村山選手は気持ちが切れないので、きつくなると思います。

──パンクラスのウェルター級はトップ2人がUFCとBellatorにステップアップを果たしました。となると、この試合結果によってはベルトも見えてくるのではないでしょうか。

長岡 う~ん、勿論パンクラスのベルトには憧れはずっと持っていました。だから、そういう機会が巡ってくれば、ベルトを狙いたいと思います。村山選手は今いる日本人のなかでトップランカーだし、このチャンスをくれたパンクラスに感謝しています。だからこそ、このチャンスを生かすために必死にやってきました。できるなら、どんどんパンクラスで戦っていきたいので、ここで勝ってタイトルに絡めるようにしたいです。

──対してヤン坊選手は、この国際戦をどのような位置づけとして考えていますか。

ヤン坊 来年の進路に関わって来る査定試合だと捉えています。パンクラスが最近、ベラトールとパイプができたと公表したので、ここからしっかりと勝って推薦してもらえるようにしていければと思っています。

──パンクラスのタイトルに関しては?

ヤン坊 チャンスがあれば獲りたいです。ただアキラ選手と久米選手の統一戦が、順序として先になるだろうし。そうなると僕も決して若くないので、待ってはいられない。どんどん上を目指して、経験を積んで前に進みたいです。タイミングもありますし、とにかく今回の試合を勝ってからですね。来年がどうなるのか──は」

──ところで東京で試合をするのと横浜で試合のするのは何が違いはあるのですか。

ヤン坊 近くて良いなって(笑)。それぐらいですかね。東京に行くのより、半分の移動で済むので。特に地元意識っていうのは……ちょっとあるかなってぐらいです。

──長岡選手は横浜文体が生まれ変わった横浜武道館で戦うことには想いがありそうですが。

長岡 ハイ、そうですね。ただ文体での試合結果という部分では、あまり良い思い出がなくて(苦笑)。それでも2002年にタイトルマッチをやらせてもらっていますし(※9月29日、国奥麒樹真戦)。あの時に負けても、格闘技が好きで諦めきれなくて。まさか、こんなに長くやるとは思っていなかったですけど、20年前にタイトルマッチで関わらせたもらった会場が新しくなった。その場に立てることは嬉しいです。パンクラスにとっても大切な場所での大会に呼んでもらえたので、凄く有難い。頑張ることで恩返ししたいです。

──20年の想いが詰まっているのですね。多くの選手が出る2022年最後のパンクラス。どのようにして存在感を示し、2023年に繋げたいですか。

ヤン坊 パンクラスのライト級といえば、やはりヤン坊だと思われるような試合をします。寝技が穴だと思われているので、そこも対応して『アレッ? コイツ、強くなったな』と言ってもらえる姿を見せたいです。あのう……ちょっとデカいこと言って良いですか?

──もちろんです。

ヤン坊 日本一のライト級のストライカーはパンクラスにいるって……いやぁ、やっぱり恥ずかしいです。これを言うのは(照笑)。そういうことを自信を持って言えるようになっていきたいです。いや、でも恥ずかしいです。

長岡 自分は華やかな試合はできないので、諦めない気持ち、気迫という部分を全面に出して、同世代の方の活力、希望になれるような試合をしたいです。

■視聴方法(予定)
12月25日
午後2時30分~U-NEXT
午後2時30分~ ABEMA PPV ONLINE LIVE

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【Pancrase330】12・25を読む 長岡弘樹&雑賀ヤン坊達也─01─「自分の面倒は自分で」(ヤン坊)

【写真】 あとは体重を落とすのみ。写真からも伝わるように、リラックスと緊張の狭間に両者入る感じだ(C)MMAPLANET

25日(日)、横浜市中区の横浜武道館で開催されるPANCRASE330ではDOBUITAから長岡弘樹代表と雑賀ヤン坊達也のツートップが揃い踏み。それぞれが村山暁洋、シュウジ・ヤマウチと対戦する。

2人が同じ大会に出場するのは初めて。ヤン坊を指導してきた長岡も、自らの試合を控えており、当然のように自分の練習が必要になる。「互いが自分が勝つために100パーセント、取り組んできた」と長岡もヤン坊、この間の練習について話す。12・25を読む。第13弾は両者の信頼関係が伝わってくる長岡弘樹&雑賀ヤン坊達也対談をお届けしたい。


──パンクラス横浜大会まで1週間を切りました(※取材は12月20日に行われた)。過去にヤン坊選手と長岡選手が同じ大会に出たことはあったのでしょうか。

ヤン坊 初めてですね。

長岡 2人で出られることが決まった時は、凄く嬉しかったです。うちのジムとしても2人が負けるわけが行かないし、勝って景気を良くしていきたいです。

──順序としては、どちらが先に横浜大会出場が決まっていたのでしょうか。

ヤン坊 ボスですね。僕の方は2つぐらい相手が代わって、ヤマウチ・ジュウジさんになった感じです。

長岡 ヤン坊と一緒に出ることになるかもという話があったのは、彼が9月の試合で勝った後でした。

──ということは長岡選手は、その前にもう試合が決まっていたと!

長岡 内々の話では5月のグラチャンの試合後から、それほど時間が過ぎていない時でした。

──6年1カ月振りのパンクラスでの試合です。決まった時はどのような気持ちでしたか。

長岡 ヤン坊が試合に出ているので、会場は常に訪れていました。やはり華やかな雰囲気があって、良いですよね。もともとデビューもパンクラスですし、再び戦うことができるということに関してモチベーションは高いです。加えて相手が村山選手ということが、自分にとってはさらにモチベーションになっています。

自分が6年前にパンクラスに出ている時、階級は違いますけど村山選手はチャンピオンでした。同い年なのに当時の自分は村山選手と試合ができる位置にいなかった。その選手と6年を経て、戦うことができることは凄くやる気にさせてもらえます。

──同じ日に試合をすると試合当日だけでなく、試合までの準備期間もこれまでと比較すると、長岡選手も自身の試合があるために変化したのではないですか。

ヤン坊 ボス以外にもサポートしてくれる仲間がいますし、そういう支えがあるので頑張ることができています。

長岡 ヤン坊にアドバイスはしますけど、練習の組み立ても自分で出来るので。今回に関しては、自分は自分に集中してやってきました。試合への向き合い方に関して、ヤン坊に何も不安はないです。客観的に見ても、しっかりとやってきて仕上がっています。全然、心配していないです。

──ヤン坊選手とスパーをしても、村山選手対策にはならないでしょうし(笑)。

ヤン坊 アハハハハ。身長ぐらいですよね。同じなのは。

──今回もソニックスクワットで練習をしてきたのですか。

ヤン坊 ハイ。前と変わらず、ソニックとドブイタでやるのを繰り返しています。

──長岡選手はドブイタ一本ですか。

長岡 そうです。小谷(直之)選手もずっと来てくれていますし。彼のグラップリングの技術は凄いですから。色々とアドバイスを受けています。

ヤン坊 もちろん相手の映像を見てもらってアドバイスもしてもらっていますが、練習に関してはそれぞれが自分のことをやってきた形です。

──減量のタイミングは同じだと、共感が持てて励みになるということは?

ヤン坊 そこも結局、自分の体のことなんで。最後は自分との戦いになると思っています(笑)。

長岡 減量方法も僕らは違いますし。体格、年齢、体調が違うので、落とし方が同じではなくて。ヤン坊も工夫をして、色々と変えてやってきているので、そこも心配していないです。

ヤン坊 2人で勝ちたいのは当然ですけど、自分のことは自分で面倒みないといけないですからね。

長岡 チームとして一緒に戦う気持ちは勿論です。でも、自分のことに100パーセント集中しないと勝てない。試合は甘くないですから。互いに自分が勝てるようにやる。そうやって高めてきました。そこに信頼感があるし、チームとして活動できています。ジムの皆も僕がヤン坊と普段をやっていることを、代わりにやってくれています。ヤン坊がさっき言ったように、チーム全体でサポートしてもらっていますからね。チーム全体で2人が勝つためにやってきました。いちいち心配する必要がない。それが僕らの信頼関係です。

──そして、迎えるシュウジ・ヤマウチ戦。どのような印象を相手に持っていますか。ゴイチ・ヤマウチの従弟という見られた方がされていますが。

ヤン坊 ゴイチ選手の従弟だろうが、兄弟だろうが気にしないです。実績もあんまり分かっていないし、柔術が黒帯で寝技が強い。ただウマル・マゴメドフと試合をしていて、それほどコントロールされずに頑張っていました。弱い選手じゃない……強い選手だと思っています。

パンクラスって結構強い外国人選手を呼んでくるイメージなので、彼と戦うために必死でもがいてきました。

長岡 気が強くて打撃で勝負する感じがあるので、そこでヤン坊が当てることができると思います。レスリングはしつこくないけど、形に入った時は強いので一瞬でも気を抜くと取られてしまう。そんな危険性のある相手ですね。でもヤン坊がやるべきことを徹底すれば、勝てます。

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
12月25日
午後2時30分~U-NEXT
午後2時30分~ ABEMA PPV ONLINE LIVE

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9.3『UFC Fight Night 209: Gane vs. Tuivasa』で複数の試合が追加、変更


 9月3日にフランス・パリのアコー・アリーナで開催する『UFC Fight Night 209: Gane vs. Tuivasa』で複数の試合が追加、変更されているので紹介していきます。


William Gomis(Sherdog)

Jarno Errens(Sherdog)

 ウィリアム・ゴミス vs. ジャーノ・エレンスのフェザー級マッチが行われるとのこと。

 ゴミスは現在25歳のフランス人でMMA戦績10勝2敗。今回がUFCデビュー戦。エレンスは現在27歳のオランダ人でMMA戦績13勝3敗1引き分け。今回がUFCデビュー戦。


Abusupiyan Magomedov(Sherdog)

 ダスティン・ストルツフスと対戦予定だったマフムド・ムラドフが負傷欠場、代わりにアブスピヤン・マゴメドフがストルツフスと対戦するとのこと。

 アブスピヤン・マゴメドフは現在31歳(試合時は32歳)のドイツ人でMMA戦績24勝4敗1引き分け。今回がUFCデビュー戦。


Michal Figlak(Sherdog)

 ファレス・ジアム vs. ミハウ・フィグラクのライト級マッチが行われるとのこと。

 ジアムは2月の『UFC Fight Night 202: Makhachev vs. Green』でテレンス・マッキニーに1Rリアネイキッドチョークで敗れて以来の試合。フィグラクは現在26歳のポーランド人でMMA戦績8勝0敗。今回がUFCデビュー戦。


Gabriel Miranda(Sherdog)

 ベノワ・セント・デニスと対戦予定だったクリストス・ジアゴスが右手を負傷したことで欠場、代わりにガブリエル・ミランダがデニスと対戦するとのこと。

 ガブリエル・ミランダは現在32歳のブラジル人でMMA戦績16勝5敗。2015年12月の『PANCRASE 273』で長岡弘樹に判定負けしたことがあります。今回がUFCデビュー戦。


Ailin Perez(Sherdog)

 ステファニー・エッガーと対戦予定だったザラ・フェアン・ドス・サントスが医師の診察をクリアできなかったことから欠場、代わりにアイリン・ペレスがエッガーと対戦するとのこと。

 アイリン・ペレスは現在27歳のアルゼンチン人でMMA戦績7勝1敗。今回がUFCデビュー戦。続きを読む・・・
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【Grachan54】原口伸と暫定ライト級王座決定戦。植田豊「打・投・極、どこでも倒せる」

【写真】MMAファイターとして、力の差があると言い切った植田 (C)MMAPLANET

15 日(日)、東京都港区の品川インターシティホールで開催されるGrachan54&55。ダブルヘッダー第一部のGrachan54のメインで暫定ライト級王座を賭け原口伸と対戦する植田豊。

その実力の程は定評があるが、なぜか試合で取りこぼしも多い。そんな植田はレスリングから転向してきた超新星との対戦を前に、MMAファイターとしての力の差はあると断言した。


──日曜日に原口選手と暫定王座決定戦が控えています。格闘DREAMERSの期待の新人✖外敵のようなマッチメイクとなりました。

「う~ん、そうですね。まぁ彼が勝てばストーリーができやすいことなのですが、自分には関係ないことなので。そこは気にしていないです」

──舐めんじゃねぇよという想いは?

「舐めんじゃねぇよっていうのは、当然のように誰に対してあるわけじゃないですか。だから今回の試合で、そういう気持ちが特に強いということはないです」

──ではキャリア4戦目、デビュー7カ月目でタイトル戦まできた原口選手に関して、どのような印象を持っていますか。

「単純にポテンシャルの高い選手です。レスリングのベースがあって、気持ちが強い選手なので勝ち星を重ねていれば当然、資格はあるのかと思っています。まだ2勝ですけど、グラチャンのライト級で彼と絡める役者がどれだけいるかということもありますし、これだけ勢いがついちゃうと当たるのは必然かもしれないです」

──一段階ではなく、三段階ステップアップするためのタイトルと植田選手という風に見えます。

「役者が少ないんで、仕方ないと思います。そうなりますし、でも力を考えると向うに勝たせたいというマッチメイクではないと思っています」

──ポテンシャルがあるということですが、前回の試合ではかなり課題が浮き彫りになっています。現時点で原口選手のMMAファイターとしての力をどのように判断していますか。

「MMAって何でもMMAと表現できるので、少し難しいところがありますが、全てができてちゃんとつなげる選手ではないですよね。全てができてつなげることができることをバランスが取れているというのであれば、全然レベルは低いと思います」

──同時に繋げられていなくて、一点突破でいけるのもMMAという見方もできます。

「ハイ。だからレスリングと振りまわしで勝てています。それが現時点の彼の戦い方ですね。前の試合で打撃を意識して戦ったことで、パンチを被弾して倒れたので今回は戦い方を変えてくる可能性は十分にあると思っています。ただ本能で戦うタイプなので、熱くなればまたぶん回してきそうなイメージもあります」

──ぶん回してきた方が戦いやすいというのはありますか。

「ぶん回し方にもよります(笑)。まぁカウンターは取りやすいです」

──所属しているMe, Weでは、誰かが常に試合があり、皆がその練習相手を務めている印象があります。

「試合が続いたこともあって、雰囲気も良い感じです。倉本(一真)君や佐々木憂流迦君の加入もあって、憂流迦君は大きいので良い練習相手になってくれています。MMAだと鈴木一史選手がいて、あとは柔術が強いジムですから。組み技に関しては、体格の合う強い選手はいくらでもいます。だから全く問題ないです」

──それだけ仕上がっていると。

「かなり良いと思います。特別何をしてきたというわけではないですけど、一つ一つのレベルももの凄く上がったと思います。僕が負ける勿体ないパターンって、素人のぶん回しみたいなのを貰って負けたりしているので(苦笑)。そういう事故が起きないように戦わないといけないです。そういう意味でも、基本に立ち返って練習できたかと思います」

──植田選手は試合で、まだ力を出し切れていない印象です。

「ありがとうございます。半分も出せていないと思います。取りこぼしてしまうこともそうですし、入り方、考え方という部分でも試合期間が空いたので見直すことができました。ジムに若い子たちも増えていますし、しっかりと見せないといけないという気持ちもあります」

──ダイヤの原石との対戦で、一番見せたい部分はどこでしょうか。

「一番は勝つこと。結果を残さないといけないです。正直、彼と違って全局面できるので。打・投・極、どこでも倒せると思っています。なので、そういったレベルの高いところを見てもらいたいです。

もうタイトルマッチも3度目ですし、これを落としてしまうと一生ベルトには縁がないのかと思います。ただ大切なモノはベルトとかっていう物理的なモノではなく、強さを求めるという部分に重きを置いてはいます。それでもステップアップする大きなきっかけではあると思うので、ここをしっかりと獲りたいです。それで大きな舞台に繋げることができればなと思っています」

■GRACHAN55視聴方法(予定)
5月15日(日)
午後5時00分~ GRACHAN放送局

■ GRACHAN55対戦カード

<GRANDウェルター級選手権試合/5分3R>
[王者]長岡弘樹(日本)
[挑戦者] 川中孝浩(日本)

<無差別級/5分2R>
荒東 怪獣キラー 英貴(日本)
瓜田幸造(日本)

<フェザー級/5分2R>
高橋孝徳(日本)
大搗汰晟(日本)

<バンタム級/5分2R>
高須将大(日本)
長谷川卓也(日本)

<無差別級/5分2R>
北村亮太(日本)
田馬場貴裕(日本)

<フライ級/5分2R>
宮内拓海(日本)
吉田哲之(日本)

<フェザー級/5分2R>
櫻庭泰裕(チェコ)
伊藤類(日本)

<バンタム級/5分2R>
YO-HEI(日本)
佐々木歩夢(日本)

■GRACHAN54視聴方法(予定)
5月15日(日)
午後1時30分~ GRACHAN放送局

■ GRACHAN54対戦カード

<GRAND暫定ライト級王座決定戦/5分3R>
植田豊(日本)
原口伸(日本)

<フライ級/5分2R>
長野将大(日本)
加マーク納(日本)

<バンタム級/5分2R>
松井斗輝(日本)
松本大輔(日本)

<フェザー級/5分2R>
村田俊(日本)
黒井海成(日本)

<無差別級/5分2R>
ラデック(チェコ)
佐々木克義(日本)

<無差別級/5分2R>
中島大志(日本)
石川廉(日本)

<バンタム級/5分2R>
松本尚大(チェコ)
中嶋紳乃介(日本)

<フェザー級/5分2R>
萩原一貴(日本)
羽馬誠人(日本)

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【Grachan55】川中孝浩とGrandウェルター級王座防衛戦。長岡弘樹「若い時より格闘技に向き合えている」

【写真】どれだけ自分を貫くことができるか。体力と精神力の勝負となる (C)MMAPLANET

15 日(日)、東京都港区の品川インターシティホールで開催されるGrachan54&55。ダブルヘッダー第二部=Grachan55のメインでGRANDウェルター級チャンピオン長岡弘樹が、川中孝浩の挑戦を受け、王座初防衛戦を戦う。

昨年6月に桜井隆多を下して巻いたベルト、42歳になったチャンピオンはDobuita所属の若い選手達性質の練習で、強くなりたい気持ちがさらに増し、より格闘技に向かうようになったという。愛弟子、雑賀ヤン坊達也の悔しい敗北も、チームが前進する糧とした長岡が、この一戦のみならず格闘技への想いを語った。


──日曜日に防衛戦が迫ってきました(※取材は11日に行われた)。体調の方はいかがですか。

「今日が最後の確認の練習があって、やるべきことはやってきました。あとは体重を落とすなど体調面の調整だけです」

──11カ月振りの実戦となりますが、この間隔というのは望んだモノだったのでしょうか。

「ベルトを獲った時は、すぐに試合をしたいとは思っていなかったです。自分の中ではベルトを獲ることが目標だったので、その先というのは全く考えていなくて。正直、ベルトを獲ったら引退しても良いぐらいの気持ちで戦っていたので、終わった直後に次は誰と戦いたいとか、何をしたいという希望はなかったです。

回りからも引き際じゃないかと言われましたし。1年経っての心境の変化と言いますか、ウチの選手や練習仲間とトレーニングをしているうちに、まだまだ強くなりたいという気持ちが凄く自分のなかにあり、強くなっている実感もあります。防衛戦云々でなくて、それを証明したいと思っています。なので、この試合のモチベーションは自分が戦いたいという気持ちとイコールという感じです。

次の試合相手が川中選手になることは、去年の8月の挑戦者決定戦で早々に決まっていたので、常に意識をしながら練習はしていました。実際に練習の強度を上げるという意味では、試合前にパァっと上げるということではなく、年齢も年齢ですし常にコンディションを良い具合にしておくということで日々を過ごしてきました。

試合の日程が決まる前から、色々と取り組んできたので正式決定してから特別変わることもなかったです。試合が近づいてくると、もちろん緊張感は高まりますが、とにかく練習でやってきたことを試合で出すのみです。積み重ねてきたことを試合で、まだ積み重ねるような感じですね」

──雑賀ヤン坊選手をはじめジムの教え子と一緒にやってきたことが、長岡選手が向上心を持つ続ける要因になっているのですね。

「緊張感を共有できているということもありますし、ヤン坊に関しては試合前も一緒に創ってきて。それ以外の時は、『ヤン坊に負けるかよ』っていうつもりで練習できているので。ウチの選手達はまだまだ実績がないですけど、伸びてきているので凄く刺激を貰っています。彼らと練習することで、この年になっても『どうやったら強くなれるんだろうか』と考えて。というより、この年になった方が若い時より格闘技に向き合えていると思います。

こうやったら強くなれるのか。こうすれば、上手くなれるのかと繰り返しています。そうやって考えると、この1年はアッという間でした。ヤン坊と練習していると、とにかく緊張感があります。特に自分なんかは量をこなせなくなってきたので、質を意識してやってきました。彼と張れるような選手であり続けたいですしね。もっと一緒にやっていきたいという気持ちでいます」

──そういうなかでヤン坊選手が、待望の舞台RIZIN TRIGGERで自分の良さを出すことができずに敗北を喫しました。

「アイツは負けず嫌いだから、本当に悔しいのは分かっています。自分も本当に悔しかったです。彼が良さを出せずに負けた……完敗という形は初めてだったので、ジムとしてもそのまま『また頑張ります』で済まされることではないと感じました。

自分達も変わっていく方向で、既に取り組み始めています。ただ気合を入れて頑張りますってことじゃダメだと思い知らされた試合になりました。なのでヤン坊も一生懸命、もがいています。彼と一緒にジムも変っていこうと思います」

──そのようななか川中選手は、挑戦者決定戦で勝利した後にRIZIN TRIGGERでストラッサー起一選手に敗れました。「自分に挑戦する前に負けんなよ」という気持ちにならなかったですか。

「もちろん負けてほしくはなかったですけど、ストラッサー選手がどれだけの実力者かというのも分かっていますし、試合内容では競っていて川中選手の強さも見ることがデキました。彼と戦う身としては、あの試合をチェックできて良かったです」

──長岡選手が試合で見せることは、もう何も変わらないかと思うのですが、この試合で何をしなければいけないと思っていますか。

「誰もが分かっていることで、とにかくアグレッシブに攻めることです。川中選手はもともと組みベースで体幹がしっかりしています。そこに倒すコツを掴んできた打撃があるので、組んでも簡単にいく相手ではないと思っています。ただし、その部分に関してはさらに実力をつけたという自信もありますし、練習ではなくて試合で使ってソレを証明したいです。川中選手の打撃と体の圧力に対して、自分の組みと打撃を合わせた圧のぶつかり合いになると思います。川中選手の圧が強いと感じなければ、自分のペースで戦えます」

──しんどくならないわけがないですね。

「勝ちたいなら、しんどいことをやるのが当然です。アウトボックスでスタミナ温存して勝てる人間ではないので。自分のファイトスタイルは、どんどん相手にくっついてくこと。その組みつき方に関しては、考えて準備してきました。勇気をもって、どんどんぶつけたいです。試合でそれをやることは大変ですが、それがデキると信じてやってきました」

──まずはこの試合に集中しないといけないですが、ヤン坊選手のセコンドでTRIGGERを経験し、自分もあの場に立ちたいという気持ちには?

「もちろん、TRIGGERという舞台を見て華やかで良いなと思うところは本心でありました。川中選手はTRIGGERに出ている選手なので、ここで勝って『長岡強いじゃん』と思ってもらえれば一つのアピールポイントになるかと思っています」

──ヤン坊選手と揃い踏みなどあれば、夢のようですね。

「ハイ。アイツも次、見返したい。絶対に勝ちたいという気持ちでやっているので。この試合で俺がしっかりと結果を残すことで、これからも一緒に頑張っていこうというつもりです。若い子たちも含め、チーム全体でDOBUITAをもっと強くしたいと思っているので」

■視聴方法(予定)
5月15日(日・日本時間)
Grachan54午後1時30分~Grachan放送局
Grachan55午後5時00分~Grachan放送局

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Grachan48 HEAT50 MMA MMAPLANET o イゴール・タナベ 桜井隆多 筋トレ 長岡弘樹

【HEAT50】イゴール戦=ラストバトル?! 桜井隆多─02─「全然違う」「鼻でも折ってやろうかな」

【写真】 (C)NOBU YASUMURA

7日(土)、名古屋市熱田区の名古屋国際会議場で開催されるHEAT50で、イゴール・タナベと対戦する桜井隆多のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

キャリアと年齢を重ねるにつれて、桜井は常に大きな負傷を抱えながらファイター人生を送ることとなっていた。それでも現役を続ける桜井、しかし今回のインタビューでは意外な想いが飛び出した。

<桜井隆多インタビューPart.01はコチラから>


――イゴール戦のお話の前に、昨年5月20日のGRACHAN48で行われた長岡弘樹戦について振り返っていただけますか。ユナニマスの判定で敗れ、GRANDのベルトも手放しました。

「あまり言いたくはないですが、怪我が治っていませんでした。でも長岡君との試合は日程も決まっていて、僕もその日程でOKを出しているからには、そこに合わせていかないといけない。結果、痛み止めを打って試合をしていたんです。コンディションが悪かったといえば悪かったんですけど、それは言っても仕方ない話なので。あの時の自分が弱かった。それだけです」

――これだけ長くプロ生活を送っていれば、長岡戦に限らず怪我はつきものでしょう。ただ、試合が決まってからベストコンディションを作れない状態について、どのように考えているのでしょうか。

「本当に、そこですよね。試合が決まったら毎回、試合までは怪我をしないようにと思っています。でも、もともと競技として相手に怪我をさせるような動きをするじゃないですか。ということは、自分も怪我をする可能性が高い状態にあるわけで。MMAという競技が、常に怪我と隣り合わせなんですよ」

――……。

「たとえば練習でもサブミッションが極まりかかって、無理やり逃げようとした結果、自分が怪我をすることもあって。でもその状態で、また他の練習をしている時に怪我をして……。その繰り返しだったので、今回はスパーリングの量を減らし、力を抜くところを増やしました。練習のやり方をガラリと変えています。おかげで、集中して練習することができていて、もう良い状態になっています」

――そう考えると、桜井選手はずっと10年前や20年前と同じ練習メニューをこなそうとしてきたのでしょうか。

「そうなんですよね。年齢を重ねるにつれて練習内容は変えてきたんですけど、休みどころの決め方が難しいというか。この日は休もう、と決めることができずにズルズルやってしまったり。そこは今回、たとえばスパーリングした日のうちに筋トレもやって、翌日は打ち込みだけとか。疲れている状態で全く別の動きはしないようにしていますね。おかげで今回は疲労も回復しやすくなっていると思います」

――キャリアと年齢を重ねていくと、一番コンディションが良かった状態をMAXとして、同じ練習をこなさないといけないと思いがちですよね。しかし、その練習量に体がついてこなくなると。

「そういうことは多いです。あとは試合が決まると、周りも張り切って『スパーリングやりましょう!』と言ってきてくれるんですよ。僕の練習を手伝ってくれるために、だから今日はスパーリングも何本と決めていても、断ると申し訳ないし。

それとスパーリングを断ると、試合ではないのに負けた気持ちになるというか。そういう気持ちに流されちゃって、自分のコンディションや自分自身を見つめ直すことが少なかったと思います。もっと前に気づいておけよっていう感じですけど」

――ただ、それもチームの良さですよね。みんな良かれと思って、桜井選手のために集まってくれるわけですから。

「なかなか難しいですよね。長岡君との試合の時は無理をしたので、最近はそういう練習内容に切り替えています。僕も長岡君に勝っていたら――もう1試合、もう1試合と思うかもしれない。でも今のところ、次が最後の試合というつもりでいます」

――えっ!?

「それぐらいの気持ちで行かないと、相手に対しても失礼だと思うんです。自分自身としても、次の試合がダメでもまた次――という感じでもないので。それを考えて、練習内容を変えて、自分がどれくらいの力を出すことができるのか」

――なるほど。今までイゴール選手のようなタイプのファイターと試合をしたことはありますか。

「まったく無いですね。彼は組んできて、サブミッションを極めたいでしょう。ただ、MMAだとまずは組んでテイクダウンしてってなると思うんですよね。でも彼の場合は引き込んでくるじゃないですか。ワキを差してテイクダウンできなければ、自分の形で引き込んで極めに来る。そういう動きに気を付けないといけないので、今までとは違う練習をしています」

――それは試合が楽しみです。

「こういうのも初めてです。今までは出稽古に行くと、みんな自分のスタイルでスパーリングすることが多かったんですよね。オーソドックスかサウスポーか、というのも関係なく。打撃の選手でも寝技の選手でも、僕に合わせてスパーリングすることも少なくて。

だから今回初めて、完全に相手のことを想定した練習ができています。……早くから、こういうことをやっておけば良かったよなって思います(笑)。

ただ、仕方ないんですよね。みんなで練習していると、やっぱり僕のほうが変えないといけないことのほうが多くて。練習仲間の対戦相手がサウスポーだったら、僕がサウスポーになったり。蹴りが多い選手と対戦するのであれば、僕が蹴りを多く出す役をやったりとか。そのうえ、みんなが何本もスパーリングをお願いしてきて(笑)」

――桜井選手が一番キャリアのある先輩でしょうから、それも仕方ないですね。

「でも、みんな僕のことを先輩と思っているような感じではないんですよ」

――それも素敵な環境だと思います(笑)。試合の話に戻ると、イゴール・タナベ選手がキャリア的にも完全なMMAファイターではないだけに、いつもの試合とは異なるので、より対策練習が必要にはなってくるのではないかと思います。

「いつもと全然違うだろうとも思いますけど、自分が持っているものを出せば、彼が今まで感じることのなかった痛みや恐怖を感じてもらえるでしょうし、そうなれば僕が勝つパーセンテージが上がると思います」

――痛みや恐怖……やはり気持ちは永遠にファイターですよね。

「アハハハ。相手はMMAのセオリーにはない入り方もしてくるので、自分は取られず、深追いもせず、鼻でも折ってやろうかなと思います」

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HEAT50 MMA MMAPLANET o RIZIN イゴール・タナベ 桜井隆多 長岡弘樹

【HEAT50】イゴール・タナベと対戦、桜井隆多─01─「何歳になっても落ち着くつもりはない」

【写真】 もともとが言葉が少なく、朴訥とした雰囲気の桜井だったが……(C)SHOJIRO KAMEIKE

7日(土)、名古屋市熱田区の名古屋国際会議場で開催されるHEAT50で、桜井隆多がイゴール・タナベと対戦する。

MMAキャリア25年の桜井にとっては、これがHEAT初参戦となる。昨年6月にGRACHANで長岡弘樹に敗れ、GRAND王座を失った桜井にとっては復帰戦ともなるが、その対戦相手がMMA2戦目のイゴールに決定した。4月12日(火)に行われた記者会見では、イゴールは「(桜井には)すぐに勝ちます」と発言、それを受けた桜井の心境は――。


――これだけ長いキャリアの中で、桜井選手にとってHEATは初参戦となります。

「そうですね。初めて出るプロモーションですけど、オファーを頂けるところであれば、どこでも断る理由はないので」

――そのHEATから、イゴール戦のオファーが来た時は、どのように感じましたか。

「最初は名前を聞いても、ピンと来ませんでした(苦笑)。でも柔術メンバーに聞いたら、みんな知っていて。僕が柔術家については疎かったので……。強い選手ですし、気を抜いたら自分がやられちゃいますね」

――気を抜いたら自分がやられる。それはMMAの試合映像をご覧になっての印象ですか? それとも柔術やグラップリングの映像を見ての印象でしょうか。

「MMAの試合は見ました。でもまだ1試合だけで、参考になるような内容でもなかったんですよね。あとは柔術の試合は見ているんですが、柔術でも道着のラペラを持って動いていて、MMAではないので参考にならないなと(笑)。

あとは実際に肌を合わせてみて、どう感じるかですね。相手もまだMMAの経験が少ないけど、相手の土俵である寝技になったら、僕がやられてしまうと思うので。そう考えると、僕としては普通にMMAとして組み立てて戦うのが一番じゃないですかね」

――確かに、イゴール選手のMMAについては分からない部分がありますよね。現状でガッチリとMMAに適応できるのか、あるいはまだ経験が足りないのか。

「イゴール君も、そういうことを知りたいために僕を選んでくれたのかもしれないですね。主催者としても、彼はまだ若いし、どれくらいのレベルにあるのかを見せる場にしているのか。記者会見(4月12日、東京で記者会見が行われた)でも、記者さんに質問されるのはイゴール君ばかりで。あとは僕が頑張れば試合は沸くかなっていうぐらいの話しかできませんでした」

――桜井選手は1996年にプロデビューし、次の試合が60戦目となります。そこでMMA2戦目のイゴール選手との対戦で、かつ相手のほうに話題が集中することに関して、憤りはないですか。

「いやぁ、もう年が年ですからね。常に対戦相手は若い選手になりますし。イゴール君も自分に勝ってRIZIN出場を考えているとは聞いています。そういう若い選手と対戦するのは、ワクワクしていますよ。

ただ、会見では僕のことをチャチャッと極めるとか言っていて。彼は次の柔術の試合が決まっているらしいんですよ(イゴールは世界柔術の出場権を得るために、米国で柔術のトーナメントに出場する)。

僕に勝って、すぐ次の試合に気持ちを切り替える。そんな話を聞いた時は、ちょっとMMAを舐めているのかなとは感じました。MMAの怖さみたいなものを知ってもらいたいですね」

――それは……憤りがあるのですよね(笑)。

「アハハハ。MMAに関しては僕のほうが経験もあるけど、彼のような若い力をどれだけ止められるのか。自分にどれだけの力があるのかを見たい、そういう気持ちのほうが強いです。自分もベテランではありますけど、フレッシュな気持ちでいます。だからマイナスな面よりも、プラスに考えていますよ」

――イゴール選手の発言にカチンとくることもないのですか。

「これは僕の性格的なものなんでしょうけど、自分がまだ何者でもないようなところがあるんですよね」

――というと?

「結果的に、格闘技を長く続けることができているというだけで。周りから見るとベルトを獲ったり、いろんな大会に出たりという部分を評価してくれているとは思うんですけど。イゴール君の発言については、ムカつくというよりも、若手だったらそれぐらい言うのは当たり前だし。それぐらいのほうが良いのかな、とは思います。

まぁ……確かに近くで聞いた時は、僕のことをリスペクトしてはいないだろうなとは感じましたけど(笑)。『見ていろよ』という気持ちは強くなりました。自分も、何歳になっても落ち着くつもりはないです。自分自身でも、そう感じることで『俺もまだ牙を磨いていられる』という発見もありましたね」

――そういえば桜井選手のトラッシュトークは、記憶がないですね。

「確かに……別に嫌いな選手はいないですから。ファイターとしては相手を倒さないといけないというモードには入ります。ただ、あまりトラッシュトークのようなことはしたことがないんですよね。僕がこういう性格だから、自分でそう感じていないのかもしれないですけど」

――桜井選手のほうが落ち着いてイゴール選手の発言を聞いていても、桜井選手を慕う周囲のほうが憤りを感じていそうですね。『ウチの大将に何を言っているんだ!』とか。

「はい、何人かは連絡が来ました(笑)」

――えっ、本当にあったのですか!

「ちょっと、こう、あの……頑張ってください──みたいな感じです。簡単に言うと」

<この項、続く>

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DEEP MMA MMAPLANET o ONE RIZIN YouTube パンクラス 久米鷹介 江藤公洋 長岡弘樹 雑賀ヤン坊達也

【RIZIN TRIGGER03】RIZIN初陣=江藤公洋戦へ、雑賀ヤン坊達也「今まで通り、相手の意識を断ち切る」

【写真】その表情、口調からも充実ぶりが伺えたヤン坊だった(C)MMAPLANET

16日(土)に東京都調布市の武蔵野の森アリーナにて開催されるRIZIN TRIGGER03に雑賀ヤン坊達也が出場し、江藤公洋と対戦する。

2020年9月に4試合連続1RKOで暫定ライト級KOPとなったヤン坊は、その時点でRIZIN参戦を熱望していた。しかし、その想いは届かずRIZINライト級戦線で戦う正規チャンピオン久米鷹介と王座統一戦を戦う。J-MMA史に残る激闘の末、久米に逆転負けを喫したヤン坊だったが、そのポテンシャルの高さを見せつけたファイトであったことは確かだ。

そして手にしたRIZINの舞台──当然、彼の目標は本戦出場だが、TRIGGERは戦いなれたケージでもあり、DEEPやONEで実績を残してきた江藤は名前を上げるのに格好の相手だ。一撃必倒と表現しても良いパンチ力と、所属するDOBUITAの長岡弘樹代表とのスパーで身に着けた組みへの対応力でRIZINライト級戦線に殴り込みをかけるヤン坊はケージ内での威風堂々とした佇まいとは対照的に、試合前に緊張で夜も眠れないという。そんな彼にRIZIN TRIGGER参戦に向けての心境を尋ねた。


──RIZIN TRIGGER03出場、念願のRIZIN参戦となりました。相当に気合が入っているかと思いますが、試合が近づくと戦い振りとは裏腹に恐怖に襲われるヤン坊選手……今はどのような心境でしょうか。

「もうドキドキしています。今日も試合のことを考えてしまって、昼寝ができなかったです(苦笑)。どうしても江藤選手のことを考えてしまって……」

──また、ですか。久米鷹介選手とあれだけの激闘を繰り広げてなお、試合前の恐怖というのは避けられないのですね。

「以前と同じ状況に陥っています……。久米選手との試合は、負けましたが自信がついた試合でした。ただ試合というモノ自体は……怖いままで。こういう風になってしまいます」

────ところで久米戦で耐えまくっていた左腕は問題なかったですか。

「今は大丈夫です。2月後半までは少し痛かったですけどね(笑)。でも靭帯も大きな問題なくて、力を入れても全く問題ないです。3月の上旬には痛みもおさまりました」

──良かったです、後遺症がないことは。そしてTRIGGERということで、引き続きケージでのファイトになります。

「ケージですけど……会見の時に、来られてなかったですよね」

──TRIGGERの会見はお邪魔させてもらっているのですが、家族が陽性になって濃厚接触で自宅隔離期間中だったんです。YouTubeで拝見したのですが、ヤン坊選手はいつも通りでしたね。変に力が入ったコメントをして、滑る人とかもいるのですが。

「アハハハハ。僕は何も変わってない。いつも通りでした。そういうことはできないですから(笑)」

──ところで暫定王者になった時からRIZIN出場を希望していましたが、叶わず。そして最初に触れたように──昨年12月に久米選手のパンクラス出場を待って統一戦。そこで敗れて、今回のTRIGGER出場となりました。

「試合が終わってから、2022年をどうしてくのかという話を坂本(靖)さんとさせてもらい、『挑戦しますか』と言ってもらえたんです。もちろん僕もしたかったですし、かなり坂本さんには動いてもらって、今回の出場が実現したと思っています」

──正直、現状のRIZINは出場選手の実績という部分では敷居が低くなっています。そのなかで「自分は違うぞ」という気持ちはありますか。

「本音をいえばナンバーシリーズに出たかったです。でも、そうではないということは現状の僕に対する評価だと思っています」

──ただ今回は首都圏下で初のTRIGGER開催。相当な顔触れか揃っていると思いますが……。

「そういう部分では強い選手が集まっているとは思いますが、僕はパンクラスで暫定王者として、久米選手とベルトを争った。そこに関して、誇りは持っています。今回、パンクラスにバックアップしてもらって出ていますし、パンクラスの強さ……パンクラスのランカーは一味違うというのは見せていかないといけないと思っています」

──では対戦相手の江藤選手について、どのような印象を持っていますか。

「固い試合をする選手です。しっかりとレスリングをして、コントロール──漬けてくる選手ですよね。隙を見せると、絞めがあります」

──ヤン坊選手のMMAキャリアは、常に組み対策と共にあったかと思われます。

「そうですね。ただ久米さんは打撃とテイクダウンが合体しています。対して江藤選手の組みは、まさに組みですよね。だから久米さんよりもプレッシャーはないと思います。僕のなかでは久米さんが基準になっているので、あの一戦に向けて準備してきたことで成長できましたし。それは試合中にも感じました。なので今回の試合もやることは余り変わらないです。

仮にテイクダウンを奪われると、コントロールの仕方は人それぞれなので、そういう細かい部分は気を付けないといけないと思っています。それと久米さんに下から起き上られて、下にされた。ああいう予想していなかった部分も、ボス(長岡弘樹DOBUITA代表。GRANDウェルター級王者)が練習で仕掛けてくれるようになりました。

今回の試合もボスのスタイルが、ハマるという感じですよね。久米さんとの試合で、組まれた時に『ボスのテイクダウンは、このクラス級なんだ』と凄く理解できました。そういう意味で、僕はトップクラスの組みを練習で受けることができて恵まれていると思います」

──ソニックスクワッドでの出稽古の方は?

「ばっちりお世話になっています。安田(けん)さんに走り込みまでお世話になって。週に1度、関(鉄矢)君と森山(壱政)君とガッツリ追い込まれています(笑)。スパーリングもやっていますし、森山君はもっと脚光を浴びても不思議でない良い選手ですし、僕自身──久米さんとの試合の時と比較しても、レベルアップしていると感じています」

──なるほどぉ。期待値が上がります。ところでテイクダウンに関して、江藤選手は久米選手と比較して崩し方が豊富だという印象もありますが……。

「本当に集中力が欠かせないと思います。ただし、一つひとつをしっかりと対処すれば対応できるかと。そうやって江藤選手の気分を乗せないで、戦うことを嫌にさせていきたいです。嫌がることを仕掛けたいですね」

──ヤン坊選手はインパクトを残して、良い試合をしたいですよね。

「もちろんです」

──江藤選手は勝つために、そういう意識を捨てることができる。その強みがあるかと思います。組みが強い。でも、出てこない。そういう試合になると、おびき出して攻めないといけない。これは、なかなか厄介になるかと。そこで攻め気に逸ると、テイクダウンの餌食になりますし。

「そうなんですよ。そこは今回の課題なんです。僕自身は分からないですけど、ボスから『ヤン坊と打ち合う人間はそんなにいない。近づきたくない』って言われます。そこで待たれて、パンチに合わされてテイクダウンを狙われると面倒くさいというのはあります。でも、やるしかないです(笑)」

──久米選手からノックダウンを奪ったことで、いよいよ国内勢ではヤン坊選手の打撃への警戒心は強くなっているはずです。

「それも言われました。『久米選手から、あんな風にダウンを奪うともう入れない。あの一瞬で入れるということは、そのタイミングを計っていると組む方も思うから』と。江藤選手だって分かっていますよね(笑)。そうなると心理戦です」

──そこでレフェリーが「ファイト」を要請すると、もうどちらがミスをせずに戦えるかという勝負になりますね。

「本当に難しい相手を当ててくれたなって、感じです(笑)。でも組み、受けは自信がついてきたので……ただし、グラウンドでのコントロールは半端ないと思います。寝ちゃダメですね。まぁ組まれる前、そこが大切になってくるでしょうね」

──この試合がRIZINでのキャリアの第一歩になります。今後に関して、どのような青写真を描いていますか。

「まずはこの試合に集中しています。そこを大前提として、ここでしっかりと勝ってRIZINライト級のトップ戦線にいる選手達に加わりたいですね。そうやって名前を上げて、パンクラスでも試合をして盛り上げたい……パンクラスも盛り上げたいです。RIZINに行きっぱなしという風にはしたくないですし、それはパンクラスに伝えています。『ヤン坊が出るから』と言って、パンクラスの試合をファンが見てくれるような存在になりたいです。日本全体を盛り上げたいし、自分も有名になりたいと思っています(笑)」

──ではMMAPLANETの読者の皆さんに、改めて意気込みをお願いします。

「今まで通り、しっかりと相手の意識を断ち切る──真剣の斬り合いのような試合をしたいと思います」

──それなのに昼寝でもできない精神状態だと……(笑)。笑いごとではないのですが。

「来週になると、夜も眠れない状況になってきそうです(笑)。ただし、これまでもと違うのはマットレスを変えたんです。そうしたら寝心地が良くなったので、その効果があるんじゃないかと期待しています(笑)」

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ABEMA MMA PANCRASE Pancrase325   久米鷹介 長岡弘樹 雑賀ヤン坊達也

【Pancrase325】強さを見せて敗れた雑賀ヤン坊達也「ダウンを奪った時、意識が飛んでいた」

【写真】ここにも最高のチームがある。コメントを取っている間、ボス=長岡選手の落ち込みように心を打たれました (C)MMAPLANET

12日(日)、東京都江東区のスタジオコーストで開催されたPancrase325で正規ライト級KOP久米鷹介を今一歩のところまで追い込みながら、執念のリバーサルからのバック奪取、そして腕十字で一本負けを喫した雑賀ヤン坊達也。

とはいえ、ケージを背にしてのテイクダウン防御。スプロール、そして倒すパンチとポテンシャルの高さをヤン坊が見せていたことは変わりない。

「久米選手との試合が決まってからの日々が、僕を心身共に強くしてくれた」というヤン坊──最大の勝機が、実は自身も意識が飛んでいたこと大会直後に明かしてくれた。


──お疲れまでした。敗れたとはいえ正直、ヤン坊選手のポテンシャルの高さが十分に見られた試合でした。

「もう、ダメですね(笑)。バキバキって鳴っていました。アハハハ。まぁ、治ります。治します。対策のなかでバックからあの腕十字というのもあったんです。でも、1Rに攻め疲れてしまって対応が遅れました。バックを解除したところで、ちょっと落ち着いてしまって。『よし、返せる』って。油断というか、あそこで安心しちゃいましたね」

──そこはもう対処できますし、今後の可能性を見せてもらいました。

「そう言ってもらえると、嬉しいです」

──あの前のまでの展開では、手応えが感じられたと思います。

「そうですね。ボスとジムの皆で創り上げてきたモノを勝利という形で証明したかったです。ただ久米選手との試合が決まってからの日々が、僕を心身共に強くしてくれました。腕を直して、また久米さんを追いかけたいのですが『もうやりたくないです』って言われました(笑)。でも、また取りに行きます。久米さんは僕のなかで凄い人というイメージだったので、戦えて良かったです。勉強になりました」

──先ほど言われたように、攻め疲れだったのですか。組まれて削られたということではなくて。

「そうですね。組まれている時は、ボスと積んできたものをしっかりと出せていたので問題なかったです。攻め疲れ……攻め疲れてしまうんですね。それと僕のあの時、意識が飛んでいたんです」

そう言われると、ヤン坊の体も……

──えっ、いつですか。

「右のカウンターでダウンを奪った時、久米さんの左が当たったようで。気付いた時には、久米さんが倒れていたんです。皆にも『なんで、ワンテンポを置いたの?』って聞かれたんですけど、飛んでいたんです」

長岡弘樹 カウンターを取ったときに、ヤン坊も貰っていて。左フックが入っていたんです。

──そうだったのですね。自分の位置からは、見えなかったです。5Rなのでペース配分したのかと思っていました。

「アレだけですね。打撃でもらったのは。僕も当てることができたのですが、久米選手がそこまで踏み込んできていたんです」

──いやぁ、だからあそこまで効かせることができたけど、ヤン坊選手も効いていたと。改めて凄まじい一戦だったのですね。

「中央を取って、プレッシャーを掛けることはできていたと思います。でも久米選手がもっと組んでくると踏んでいたんです」

──引き込みからレッスルアップで、下にされた。そこからですね。引き込むのも作戦だったようです。写真を撮っていて下になった久米選手が、バタフライスイープでも仕掛けるかと思ったら、ロックアップからのレッスルアップでした。

「あぁ……そうなんですね。だから違ったのか……」

長岡 そうやって聞くと、そうなんだなぁって。あの動きは……。

「イメージとしては、下になるのではなくバック奪取でした。だから久米選手のバックを返せたのは、自分のなかでもレベルアップできたかとは思います──けど、やっぱり勝たないとダメです」

──ここからのさらに強くなることを勝手ながら期待させてもらいます。

「ハイ。ありがとうございます。まだまだこれからです。突き進んでいきたいです!!」

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Grachan48 J-CAGE Report ブログ ルクク・ダリ 桜井隆多 藤村健悟 長岡弘樹

【Grachan48】長岡弘樹が桜井隆多越え。GRANDウェルター級統一王者に。ライト級はダリ、藤村が勝利

【写真】王座統一を果たした長岡弘樹、念願の桜井戦で競り勝った(C)NOB YASUMURA

20日(日)、東京都大田区の大田区産業プラザPIOでGRACHAN48開催され、メインイベントはGRANDウェルター級王座と統一戦で暫定王者・長岡弘樹が正規王者・桜井隆多を破った。
Text by Nob Yasumura


<GRANDウェルター級王座決定戦/5分3R>
長岡弘樹(日本)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
桜井隆多(日本)

1R開始と同時に、桜井が右前蹴り。これをキャッチした長岡はすぐにテイクダウンし、パウンド&ヒジで追い込む。下の桜井は三角絞めから腕十字、オモプラッタを仕掛けていく。

腕を引き抜き脱出した長岡は桜井を抑え込んでパウンドへ。密着して防いだ桜井が、スクランブルに持ち込みギロチンチョークへ。ここで1R終了した。

2R、長岡はパンチを出しながら組み付いて桜井の足を掴んでテイクダウン、パウンドを落としながらそのまま抑え込む。桜井は立ち上がって脱出を狙うものの、長岡は執拗にテイクダウンを仕掛ける。がぶった桜井だが、長岡は密着し続けしつこくテイクダウン狙い。バックに回った長岡だが、桜井が振りほどくとパウンドで反撃に出た。

最終回、長岡の寝技の密着の前に苦戦を強いられた桜井はパンチ勝負へ。長岡を追い込み、ダブルレッグでテイクダウンに成功する。桜井は抑え込んでボディにパンチを入れ、肩固めを狙うものの長岡が耐えきり──試合終了。判定で長岡が勝利した。

<ライト級/5分2R>
藤村健吾(日本)
Def.3-0
篠原アンジェロ(日本)

セミでウェルター級から階級を変更したルクク・ダリが、笹川JPに判定勝ちを収め、動き始めたライト級戦線で、さらなる成長が期待される藤村が、カルロス・トヨタの教え篠原ジャンジェロと対戦。

初回、篠原の左ハイをバックステップで交わした藤村はシングルレッグへ。がぶった篠原が藤村のバックに回り、RNCを狙う。これを凌いだ藤村は胸を合わせてトップを奪うと、そのままキープし、パウンド、ヒジを落とす。

さらに藤村はアームロックを狙い、腕十字に移行する。腕を抜いた篠原は再び藤村のバックについて、パンチを打っていく。藤村が上を取り返し、1Rが終了した。

最終回、藤村がダブルレッグへ。がぶった篠原はギロチンをセットアップも、頭首を抜いた藤村が抑え込む。フィニッシュの機会を伺った藤村だが、その展開に持ち込めずにタイムアップも判定勝ちを手にした。

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