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【Pancrase324】タイトル挑戦権獲得に向け、野田遼介戦直前の山北渓人「僕には攻め疲れはない」

【写真】闘志が身の内の溜まる両者 (C)PANCRASE

17日(日)に東京都江東区のUSENスタジオコーストで開催されるPancrse324で、山北渓人が野田遼介と戦う。

2021年は勝利を重ねるだけでなく、インパクトのある勝ち方で存在感を高めた山北が、ストロー級王座挑戦に向けランキングで3位──自身より上位の野田と戦う。その前日、計量を終えリカバリー中の山北の心境とは。


山北渓人
「計量の方はバッチリでした。野田選手は練習をしたこともあるし、リラックスして過ごせています。オラオラした人と戦う時はけっこう緊張してしまうのですが、野田選手は純粋に格闘技をしている人なので、緊張しなくて済みます。もちろん、試合が始まると関係なくなるのですが、試合前まではヤンキーとかは怖くて……。地元には結構多いのですが、今も街でそういう人を見ると避けたくなります。オラオラした人が怖いのが、自分の弱点かもしれないです。
 野田選手はグチャグチャした試合になれば有利になると思っているかもしれないですが、実際は僕も強いところはそこなので。そこで頑張れるのが自分の強みだと思っていますし、噛み合って面白い試合になると思います。
 以前は極めようとして、それがならなくて抑えるという戦い方になっていたのですが、今年は極める力が少しずつついてきて技のバリエーションも増えました。結果、抑えることしかできなかったポジションで一本が取れるようになってきました。明日の試合でもフィニッシュを狙って行きたいです。
 前回の一本勝ちは、練習した通りの動きでした。やっぱり練習したことしか試合で出ないです。普段の練習が如何に大切かが分かったので、練習では特に動いて一本を取るようにしてきました。藤田大和選手と練習をする時も狙って、逃げられてもそこからが練習になるので。時には強引なぐらいに、極めに行こうと練習していました。
テイクダウンすると抑えたくなりますが、普段から極めに行くという姿勢を練習で出していれば、力もついていくと思います。それに大和さんのこないだの試合とか見ていると、楽をしたいところで、厳しい方を選ぶことができる力を与えてくれたような気がします。
 ここで勝つだけでなく、タイトル挑戦を手にするため一本、KOを狙います。グラウンドでのTKO勝ちはRoad to ONEであったのですが、KOがないのでそこも狙って行きます。とにかく今回の試合は判定にはしたくないし、攻め続けます。
野田選手は受けが強いですが、僕は攻め疲れをすることはないので、守りに来てもお構いなしに攻め続けます。
 レスラーはテイクダウンするけど、極められないというイメージを持たれているかもしれないですが、柔術やグラップリングの練習もしてきて極めがあるレスラーに成長したところを見てほしいです。
 自分は左ハイで勝てるようなカリスマ性はないですけど、僕なりのやり方でフィニッシュして見劣りしないよう……先輩に追いつかれないように戦います。特別な人間でなくても勝てるのがMMAの良いところなので。MMAは悪い言い方をすると、逃げ方はたくさんあります。だから自分の苦手なところを捨て、得意なところで勝負する。どういう風にそれを試合のなかで判断するのかが勝負になると思います」

■視聴方法(予定)
10月17日
午後1時00分~ TIGET LIVE
午後1時00分~ ABEMA PPV ONLINE LIVE

■ Pancrase324計量結果

<フライ級暫定KOPC/5分5R>
[王者]小川徹:56.5キロ
[挑戦者]上田将竜:56.7キロ

<暫定女子フライ級王座決定戦/5分5R>
NØRI:55.7キロ
端貴代:56.3キロ

<暫定ウェルター級王座決定戦/5分5R>
菊入正行:76.5キロ
村山暁洋:76.85キロ

<ストロー級/5分3R>
野田遼介:54.2キロ
山北渓人:52.45キロ

<フェザー級/5分3R>
透暉鷹:66.2キロ
内村洋次郎:66.15キロ

<バンタム級/5分3R>
井村塁:60.95キロ
ジェイク・ムラタ:61.45キロ

<フェザー級/5分3R>
名田英平:66.05キロ
狩野優:65.25キロ

<ライト級/5分3R>
高橋“Bancho”良明:70.2キロ
平信一:70.5キロ

<女子ストロー級/5分3R>
KAREN:51.55キロ
新谷琴美:52.1キロ

<ストロー級/5分3R>
高島俊哉:52.35キロ
リトル:52.3キロ

<フライ級/5分3R>
井島裕彰:56.85キロ
谷村泰嘉:56.35キロ

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【Pancrase324】計量終了 タイトルマッチ3試合を始め、出場全選手が一回目の計量でパス

【写真】トリプルクラウンが揃って暫定王座というのは、過去に例があるのだろうか (C)PANCRASE

明日、17日(日)に東京都江東区のUSENスタジオコーストで開催されるPancrse324の計量が行われた。

フライ級暫定KOPC=チャンピオン小川徹✖上田将竜、暫定女子フライ級王座決定戦=NØRI✖端貴代、暫定ウェルター級王座決定戦=菊入正行✖村山暁洋ら3階級のタイトル戦に出場する6選手を始め、メインカード出場の22選手の全員が1度目の計量でパスした。

メインカードの出場選手の計量結果は以下の通りだ。

■視聴方法(予定)
10月17日
午後1時00分~ TIGET LIVE
午後1時00分~ ABEMA PPV ONLINE LIVE

■ Pancrase324計量結果

<フライ級暫定KOPC/5分5R>
[王者]小川徹:56.5キロ
[挑戦者]上田将竜:56.7キロ

<暫定女子フライ級王座決定戦/5分5R>
NØRI:55.7キロ
端貴代:56.3キロ

<暫定ウェルター級王座決定戦/5分5R>
菊入正行:76.5キロ
村山暁洋:76.85キロ

<ストロー級/5分3R>
野田遼介:54.2キロ
山北渓人:52.45キロ

<フェザー級/5分3R>
透暉鷹:66.2キロ
内村洋次郎:66.15キロ

<バンタム級/5分3R>
井村塁:60.95キロ
ジェイク・ムラタ:61.45キロ

<フェザー級/5分3R>
名田英平:66.05キロ
狩野優:65.25キロ

<ライト級/5分3R>
高橋“Bancho”良明:70.2キロ
平信一:70.5キロ

<女子ストロー級/5分3R>
KAREN:51.55キロ
新谷琴美:52.1キロ

<ストロー級/5分3R>
高島俊哉:52.35キロ
リトル:52.3キロ

<フライ級/5分3R>
井島裕彰:56.85キロ
谷村泰嘉:56.35キロ

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【Pancrase324】内村洋次郎戦へ、透暉鷹─02─「名古屋の偉大な先輩方に続くことができるよう」

【写真】どの局面も一通りできる。今後は、その一つ一つの精度を上げることが大切になってくる (C)MMAPLANET

17日(日)、東京都江東区のスタジオコーストで行われるPancrase324で、内村洋次郎と対戦する透暉鷹インタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

地元・三重から愛知に出てMMAを始めた透暉鷹は、所属する石綱MMAの林拓馬代表、そしてプライベートレッスンを受ける日沖発など、自身のファイター人生を大きく変える人たちと出会ってきた。

Ryoのギロチンで絞め落とされてから約4カ月、ベテラン内村との対戦を控える透暉鷹に、現在の練習環境と今後について訊いた。

<透暉鷹インタビューPart.01はコチラから>


――MMAを始めたのが2016年の冬で、2017年からアマチュア修斗に出場しながら、DEEP勝川大会やGRANDSLAMなどでプロの試合にも出るようになっているのですね。

「自分の中では、DEEP勝川大会での勝利が大きいです(2017年10月、NAOKIに判定勝ち)。MMAを始めて9カ月ぐらいの時に、林代表が『勝つ喜びを知ってほしい』と言って決めてくれた試合でした。

その時に勝てて、MMAが楽しくなりました。今は週3回、日沖発さんのところで練習させてもらって、自分も成長してきていると思います」

――日沖選手と練習し始めたのは、いつ頃からなのでしょうか。

「ネクサスで負けた頃ですね(2019年7月、島村豊に判定負け)。あの頃にまず1カ月、日沖さんにコーチしていただいて、そこから自分も変わったと思っています。もともと日沖さんとは関わりがなかったんですけど、林代表が日沖さんに連絡してくれて、そこからプライベートレッスンでお世話になっています」

――林代表から日沖選手に、透暉鷹選手のコーチをお願いしたということですか。

「はい。『俺が教えるより、実績のある日沖さんに教えてもらったほうが強くなれるから』って」

――それは驚きというか……ジムの代表で指導者でもある人が、選手が強くなるために、他のコーチに預けるという決断ができるのは、凄いと思います。

「そうなんです。僕がMMAを続けてこられたのは、妻と林代表のおかげです。20歳の冬にMMAを始めてから、半年後ぐらいのゴールデンウィークに一度、三重に帰ろうと思ったことがあるんです。MMAって、やることが多いから練習もキツいじゃないですか。そんななかで、『自分は何を目指してやっているんだろう?』と分からなくなって」

――……。

「それで『ジムを辞めて地元に帰る』と伝えたら、林代表が止めてくれたんですよ。『いま地元に帰っても、地元の人からバカにされるだけだよ。どうせ帰ってくると思っていた、とか。それよりも、せっかく始めたのだから頑張れ』って――。そう言われて、1年は頑張ろうと思いました。結果、1年だけじゃなくて今もMMAをやることができているのは、あの時に林代表が僕を止めてくれたからです」

――「勝つ喜びを知ってほしい」とDEEP勝川大会の試合を決めてくれたのは、林代表も透暉鷹選手にMMAを続けて欲しかったからなのでしょうね。一方、日沖選手にはどのようなことを教わっているのでしょうか。

「日沖さんから一番学んだのは、練習の取り組み方ですね。一つひとつの技術はもちろん、練習に取り組む姿勢について影響を受けています」

――日沖選手はMMAPLANETのインタビューで、透暉鷹選手について「彼が相当に力をつけてきているので、良い練習ができた。しっかりとスパーリングの相手をしてくれている」と語っています。

「すごく嬉しいです。最初はプライベートレッスンだけだったんですが、あの時はプラス違う曜日にスパーリングをやっていました。日沖さんの強さは異次元の世界ですよ(笑)。そんな日沖さんから教わったり、一緒に練習させてもらったおかげで、僕も強くなったと思います」

――日沖選手のプライベートレッスンを受けるようになってから、修斗新人王を獲得するなどMMAで4連勝しました。その中には、格上であった田中半蔵選手を下す大金星も含まれています(2020年10月、パンクラスで対戦して判定勝ち)。

「あの試合は、周りから『まだ上位の選手と対戦するのは早いんじゃないか』という声もありました。でも林代表は『透暉鷹が決めることだから』と言ってくれて。自分も強い選手と試合したい気持ちが強かったので、オファーを聞いてすぐ『やりたい』と伝えました。あの試合で勝てたことは、自分の中でも大きな自信になっています」

――これまでの試合を見ていて、田中戦からスクランブルの攻防や抑え込みだけでなく、バックの奪い方など細かいグラップリングの技術が見られるようになったと思います。スロエフ・ストレッチも繰り出したりとか。

「スエ……何ですか?」

――スロエフ・ストレッチです。バックに回りながらヒザ十字のような形で相手の足を伸ばす技ですね。

「あぁ、アレですね! やろうと思ってやった技ではなかったです。自然に出ました」

――ということは、アマール・スロエフなどスロエフ・ストレッチを極めている試合も、見たことはないのですか。

「たぶん……すみません」

――いえ、あの技が自然に出てくるとは凄いですね。しかし、田中戦の次に迎えたRyo戦では試合時間残り1秒でギロチンを極められ敗れてしまいました。勝利したRyo選手がランキングを上げ、次の試合で中島大貴選手とのフェザー級挑戦者決定戦に挑んだことを考えると、キャリアの中で大きな敗北だったのではないかと思います。

「あの負けは……今までにない悔しさがありました。ギロチンの形になった時、試合時間もラスト10秒ぐらいだと分かっていましたし、これは極まらないだろうという感覚があったんです。でも自分のほうが、息が上がっていて――試合を想定した練習ができていなかったかもしれない。必然的に負けた、でもそれで良かったと思っています」

――それで良かった、とは?

「負けないと分からないこともありますよね。あの時は4連勝から、最悪な負け方をしました。あの試合で勝っていても、いずれ同じような負け方をしていたと思います。負けて良かった、ということはないです。でも、そういう経験ができて良かったです」

――その経験を経て、次はベテランファイターの内村洋次郎選手と対戦します。

「内村選手、ザ・ストライカーという感じですね。キックボクシングやシュートボクシングに出ている試合も見ました。気持ちが強い選手だと思います。もちろん技術も、ベテランの経験もあって強い相手ですけど、僕はもう負けられないです。前回がああいう負け方だったので、今回は僕にとっても大事な試合です」

――パンクラスのフェザー級は、チャンピオンのISAO選手を頂点に、新しいファイターも出てきています。

「チャンピオンのISAO選手が頭ひとつ抜けていますけど、中島太一選手も強い。前のタイトルマッチ(今年5月、ISAOが中島に判定勝ち)も凄かったですよね。Ryo選手も前の試合で、うまくやられた感じで(9月、中田大貴に判定負け)。そんななかで、僕はパンクラスのベルトが欲しいです」

――現在、透暉鷹選手フェザー級8位です。タイトルに挑むために、次の内村戦は再スタートの一戦でもありますね。

「はい。今はベルトに向かって戦っています。最終目標としては、パンクラスのベルトを獲って世界で戦いたいですね。前回の試合から、ずっと練習してきて、自信もついてきました。次は自分を信じて戦います。そして、日沖さんをはじめ名古屋にいる偉大な先輩方に続くことができるよう、必ず勝ちます」

■視聴方法(予定)
10月17日
午後1時00分~ TIGET LIVE
午後1時00分~ ABEMA PPV ONLINE LIVE

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【Pancrase324】空手、陸上、ウェイトリフティング。万能アスリート=透暉鷹─01─「妻への恩返し」

【写真】振り返れば波乱万丈、こういう話を知るとガンバレと思うのが心情です。もちろん内村選手にも同じように人生があり、ガンバレとなるのも心情で (C)MMAPLANET

17日(日)、東京都江東区のスタジオコーストで開催されるPancrase324で、フェザー級8位の透暉鷹が初代ZSTウェルター級王者の内村洋次郎と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

昨年10月に田中半蔵を判定で破り、注目を集める存在となった透暉鷹だが、今年5月のRyo戦では試合時間残り1秒、ギロチンで絞め落とされてしまった。修斗新人王からパンクラシストへ。痛い敗北からの復帰戦となる透暉鷹に、これまでのキャリアを振り返ってもらうと──そこには青春ストーリーが溢れていた。


――試合を1週間後に控えてのインタビューとなりますが、現在のコンディションはいかがですか。

「もう追い込みは終わって、今は体重調整と疲労を抜いている段階です。今までどおり、良い練習ができたと思います」

――今回MMAPLANET初登場ということで、これまでのキャリアからお聞きしたいと思います。まずMMAを始めたキッカケから教えていただけますか。

「高校の時、ウェイトリフティング部に所属していたんですけど、当時の顧問の先生がキッカケですね。いま所属している石綱MMAの林拓馬代表が、先生の大学時代の後輩だったんです」

――その先生に、林代表を紹介してもらったのですか。

「はい。ウェイトリフティング部にボディビルをやりたいという部員がいて、ボディビルをやっていた僕の父のところに、先生が相談に来たんです。ちょうど僕が格闘技をやりたいと思っていたところで、いろいろ話をしていくうちに林代表を紹介していただきました」

――それは高校卒業後のお話なのでしょうか。

「いえ、20歳の冬ですね。……僕、高校は1年生で辞めているんですよ」

――えっ!?

「高校は、陸上のスポーツ推薦で四日市工業に進学していたのですが……。小学5年生から陸上――100メートル走をやっていたんですけど、夏休みに陸上部を辞めてしまったんです。顧問の先生と折り合いが悪くて。でもスポーツ推薦だから、高校に残るためには何か部活に入っていないといけない。そんな時に、ウェイトリフティング部から誘われました。四日市工業は、ウェイトリフティング部も強かったんです」

――てっきり、ボディビルをやっていたお父さんの影響で、ウェイトリフティングを始められたのかと思いました。ウェイトリフティング部の先生が、透暉鷹選手を入部させた理由はご存じですか。

「先生から聞いていたのは、100メートル走で見た瞬発力が、ウェイトリフティングに向いているんじゃないかと思ったそうです。それでいて、砲丸投げの選手のような体つきをしていたので」

――なるほど……。透暉鷹選手の公式サイトには、「15歳で180キロ荷重フルスクワットをこなす」と書かれていますが、それもウェイトリフティングを始めて数カ月のお話なのでしょうか。

「はい。当時、僕の体重は74キロぐらいだったんですが、その体重だと120~130キロぐらいが普通だと思うんですよね。それで僕が180キロを挙げていたので、みんな驚いていました(笑)」

――ウェイトリフティングの大会結果などは……。

「東海総体(東海高校総合体育大会)で優勝しました。でも全国大会の前に部活へ行かなくなってしまったんです。結果、1年で高校も辞めることになって――。当時、周りに学校を辞める人が多くて、僕も周りに影響されちゃったんですよね。朝まで遊んで、そのまま寝て学校に行かなくなったり」

――……。

「いま振り返ると、学校を辞めていなかったら格闘技を始めていなかったと思いますし、良かったとは思います。いま考えると――ですけど。それで20歳の冬に、ウェイトリフティング部の顧問の先生が父のところに来たんです」

――その時「ちょうど格闘技をやりたかった」とのことですが、その理由は何だったのでしょうか。

「もともと小1から小5まで空手をやっていたんです。日本空手協会の大会で、全日本3位になったこともありました」

――空手で全日本3位、100メートル走で県大会優勝、そしてウェイトリフティングで東海総体優勝とは……すごい身体能力の高さですね。

「それぐらい、ずっとスポーツばっかりやっていました(笑)。なのに高校を辞めたら毎日、仕事に行って、遊んで、また仕事に行って――の繰り返しで刺激がなかった。このまま人生終わるのは嫌だなと思って、また格闘技をやってみようと考えたんです。

スポーツばかりやっていたから、その反動で遊んで。また遊んでばかりいたから、その反動でスポーツをやりたくなって(笑)」

――アハハハ、でも結局は元の場所に戻るといいますか。そこで、なぜMMAを選んだのでしょうか。

「それが、実はキックボクシングをやりたいと思っていたんです。でも林代表を紹介してもらって、ジムに行って練習していたら、気づけば寝技もやっていました(笑)」

――……どういうことですか!?

「当時、MMAといえばアウトサイダーしかないと思っていました(笑)。でも、アウトサイダーに出るのは難しいから、キックボクシングをやろうと考えたんですよね。昔からテレビで格闘技を見たことも、そんなになくて。アウトサイダーはDVDで見たことがありました」

――そのような思考で始めたMMA、当初の目標は何だったのでしょうか。

「格闘技をやるために三重県から愛知県へ行った時、自分ひとりではなく、彼女も一緒に来てくれたんですよ。当時は僕も練習、バイト、練習という生活で、そんなにお金がなくて。そんな僕を、彼女がずっと支えてくれていました。ずっと仕事を頑張ってくれて……そんな彼女に恩返しがしたい。そう思いながら練習していました」

――ちなみに、その女性とは今……。

「結婚して、5カ月になる子どももいます(笑)」

――おぉっ!!

「夜に僕が練習に行って、なかなか時間も合わずに喧嘩したこともありました。でも格闘技を続けていくうえで、彼女に恩返ししたいという気持ちは、どんどん大きくなって……。まだ全然、何も返せていません。だから今も僕のモチベーションの一つは、妻への恩返しなんです」

■視聴方法(予定)
10月17日
午後1時00分~ TIGET LIVE
午後1時00分~ ABEMA PPV ONLINE LIVE

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MMA ONE RYO UFC 田村一聖 透暉鷹

PANCRASE323:メインイベント・中田大貴 vs. Ryo

フェザー級契約だったがRyoが約400gオーバー。規定により、キャッチウェイトで行われる(減点などのペナルティなし)。中田3位、Ryo4位。

昨年のネオブラでMMAデビューし、決勝で狩野に敗れた中田。2月のRoad to ONEで階級をフェザー級に落とし、昨年のネオブラフェザー級王者の岩本と対戦して1RKO勝ち。今年5月には元王者の田村一聖と対戦し、パンチを打ち込まれたものの打ち返して逆転KO勝ち。ランキング入りし、パンクラス3戦・MMA4戦でメインを飾る。25歳でバックボーンは空道。

36歳のRyoは柔道をバックボーンにOUTSIDERでキャリアを罪、昨年10月のパンクラス初戦はJ太郎相手に判定となったものの、2戦目は1Rギロチンで一本勝ち。5月の透暉鷹戦では、グラウンドで下になる苦しい展開が続き、残りわずかで仕掛けたギロチンも不発…と思われたが、終了後に透暉鷹が落ちており、4分59秒一本勝ちで3連勝。しかし、今回は計量失敗という失態。

中田出ていくがRyoの左がヒット。打撃で出るRyo。右がヒット。さらに右が入って中田ダウン!Ryoネックロック。そのまま背中に乗ってチョーク!しかし外してRyoが下に。今度は中田がパウンド。Ryo立つが中田スタンドでバックに。ここでタイムストップ。

カットしている中田。リプレイで見ると中田のダウンの際に頭が当たった?ドクターチェック。再開はスタンドから。

Ryoがまた出ていく。パンチがヒット。中田前戦のように打たれても打ち合っていく。Ryoタックル。テイクダウン。中田ケージを背に座った状態で肘を入れる。Ryoは腰をクラッチしながら足で膝十字。外れて中田がケージで立ったRyoボディロックしているが差し返す中田。引き剥がそうとするがRyoまたタックル。ケージでこらえる中田。引き剥がしパンチを入れる。Ryo下がった。残り1分。中田パンチで出るが、パンチにタックルを合わせて組み付くRyo。中田ブラウン肘。ホーン。

1R三者Ryo。

2R。中田今度は右ミドルで出る。飛び膝!ケージを背負ったRyoにパンチを打ち込むが、Ryo組んでタックルへ。しかしケージでこらえて引き剥がした中田。消耗が見えるRyo。下がるところにミドル・パンチを入れる。組み付くRyoに首相撲から膝。Ryo消耗しているが中田もかなり攻めていて口が開いている。試合時間ちょうど半分だがフルタイムのような疲労感。Ryo押し込んだまま動きなくブレイク。また蹴りで出ていく中田。パンチが相打ち。組んだRyoがケージに押し込みテイクダウン。しかしケージを背にして座った状態の中田は肘を入れていく。Ryoはしがみつくのみ。立った。中田ミドル。ホーン。

2R三者中田。

3R。出ていく中田にRyoはサークリング。右を入れた中田。Ryo疲れもあってかぐらつく。中田ミドル。組もうとするRyoだが中田組ませない。Ryoインロー。連打。お互いのローが相打ちになりスリップダウンしたのは中田。すぐ立つ。出る中田だがRyoタックルで押し込む。ケージでこらえる中田だがRyo引っこ抜いてテイクダウン。だが背中を付けない中田。押し込むRyoだが中田立った。また出ていく。距離を取るRyo。タックル。組ませない中田。残り1分。タックル。切った。またタックル。切る。中田出てパンチを入れる。右がヒット。ミドル。ワンツー。Ryoも打ち返すが中田が最後まで手を出し続けてタイムアップ。

判定三者29-28で中田勝利!3Rはテイクダウンされてもそこから攻めさせず、終始打撃で攻めた中田。Ryoも3Rになってから入れたインローがかなり効いていたので僅差だった。

セコンドに付いていた大沢ケンジがそのまま試合後のインタビュアーに。

「自分には夢があります。UFCに行って世界最強の男たちと殴り合いがしたい!今のレベルだと、こんなことを言っても笑われるかもしれないけど、必ずたどり着きます」

退場時に足が痛く歩けない中田。インローを蹴られた左足ではなく右足を痛めた模様。

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【Pancrase324】続々、カード発表。暫定王者=小川✖上田トリロジー。井村はジェイクと真価問われる一戦

【写真】井村✖ジェイク。ジェイクのジェイク・シールズ地獄に対し、井村の柔術ベースの寝技という組技の構図は楽しみだ (C)MMAPLANET

26日(木)、パンクラスが10月17日(日)に東京都江東区のUSENスタジオコーストで開催するPancrse324の追加カードとして井村塁✖ジェイク・ムラタのバンタム級の一戦を発表した。

暫定フライ級クィーン・オブ・パンクラシスト・チャンピオンシップ=NØRI✖端貴代、ウェルター級暫定王座決定戦=菊入正行と村山暁洋に続き、フライ級でも暫定王者に認定された小川徹が、上田将竜の挑戦を受けることも決まるなど、連日のように新たなカードが明らかとなっている同大会。


5月の暫定王座決定トーナメント準決勝で小川は秋葉太樹に勝利し、上田は猿飛流に判定負けしていた。ところが王座決定戦に挑む予定だった猿飛流が負傷したため、パンクラスでは小川のトーナメント決勝を不戦勝とし、暫定王者に認定した。

その小川が暫定王座防衛戦として、過去0勝2敗(※1戦目は2017年8月にスプリット判定負け。2度目は2018年12月にハイキックでKO負け)の上田を相手に3度目の正直を目指す。

また上田としてもタイトル挑戦は先の決定トーナメント、2019年7月に暫定王座決定戦で翔兵に敗れており、これが3度目の正直となる。

さらに内村洋二郎が昨年11月のRIZIN参戦以来11カ月振りも実戦で透暉鷹と対戦するカードも決まっている。内村のパンクラス参戦は昨年2月──パンデミック前、1年8カ月振りの参戦となる。対する透暉鷹は、5月のRYO戦で十中八九勝利を手にしておきながら、残り1秒でギロチンにより、大逆転負けを喫して以来の再起戦となる。

今やJ-MMAにおいて、決して多くない王座防衛戦を行うISAOという座標軸があるパンクラス・フェザー級戦線だけに、上を目指すうえでベテラン相手に、遅れを取ることは許されない透暉鷹だ。

そして今日発表された井村とジェイクの一戦は、マニアックファン垂涎の一戦だろう。井村はデビュー以来、5試合連続フィニッシュ勝利中の期待の新鋭。対してジェイクはパンクラスでは昨年10月に、神田周一に通好みの渋い試合で勝利したものの、2カ月後にはNEXUSで森山壱政に敗れている。ジェイクとしては、寝技勝負ができる相手だけに意地を見せたい戦い。井村としてもジェイクのようなねちっこい、しぶとさのある相手と戦うことで、そのフィニッシュ力という部分で真価が問われる一戦となる。

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J-CAGE News Pancrase321 RYO アキラ ブログ 松本光史 透暉鷹

【Pancrase321】ライト級で松本光史✖アキラ、フェザー級ではデカゴン3連勝を賭けて──透暉鷹✖Ryo

【写真】アキラが再びライト級に戻し、松本のデカゴン2戦目の相手となった(C)KEISUKE TAKAZAWA

22日(月)及び23日(火)、5月30日(日)に東京都江東区のスタジオコーストで開催されるPancrase321の追加カードが発表されている。

ISAO✖中島太一のフェザー級KOPT、フライ級暫定王座決定トーナメント準決勝2試合=小川徹×秋葉太樹&上田将竜 ✖ 猿飛流、ストロー級挑戦権決定戦=八田亮✖宮澤雄大、バンタム級に続き、22日はライト級の一番=松本光史✖アキラが組まれることが明らかとなった。


松本はライト級KOP久米鷹介を追い、修斗世界ライト級王座を返上してパンクラス参戦を決めたが、コロナの影響で初戦が10月までずれ込んだが、上迫博仁を判定で下している。

対するアキラは昨年7月大会でフェザー級に転向し、ノンタイトル戦でISAOに敗れるも10月には田村一聖にKO勝ちを収めている。3戦ぶりのライト級だが、コロナ禍の暫定階級は北米ではウェルター級に相当し、アキラが今後はどちらの階級で戦っていくのかも気になるところだ。

そして今日、発表されたのがフェザー級の透暉鷹✖Ryoの1戦だ。DEEP名古屋大会、Grandslam、NEXUS、修斗のBorderからパンクラスへ。昨年は7月と10月大会で連勝を果たしており、現在4連勝中だ。

対してRyoはアウトサイダーから昨年10月にパンクラスに転じ、滝田J太郎、林優作に勝利している。外様から本丸へ、3連勝を賭けた一戦。とはいえ透暉鷹としては、前回の試合で格上の田中半蔵に勝利したことが帳消しになるため、絶対に落とせないRyo戦だ。

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J-CAGE Pancrase319 Report ブログ 田中半蔵 透暉鷹

【Pancrase319】透暉鷹が田中半蔵とのスクランブルゲームを制し、判定勝ちでパンクラス2勝目を挙げる

【写真】昨年の修斗新人王が、修斗でも先輩の半蔵を完封した(C)KEISUKE TAKAZAWA

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
透暉鷹(日本)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
田中半蔵(日本)

サイド気味の蹴りを見せた半蔵に対し、透暉鷹が左ローを蹴る。さらに右でも蹴っていく透暉鷹は、左オーバーハンドをかわす。ここで透暉鷹がダブルレッグを選択し、半蔵をケージに押し込みにクリンチへ。体を入れ替え、ダブルから押し込み返した半蔵は、もう一度ポジションを変えられ、テイクダウンの攻防でバックを取られる。

前方に落とされそうになった透暉鷹はスロエフ・ストレッチを見せる。逃れた半蔵が逆にスクランブルで透暉鷹をケージに押し込んでいく。互いに力を使った初回は透暉鷹が3-0とした。

2R、右を当てた半蔵に対し、透暉鷹は右ハイを狙う。組んだ透暉鷹がケージに半蔵を押し込み、ボディロックからバックへ。ウィザーで耐える半蔵だが、正面に回られて尻もちをつかされる。ワキを潜ってバックに回った透暉鷹が足を一本入れて圧力を掛け、両足をフックする。足を払って下に透暉鷹を落とした半蔵がトップに。ケージを背負って座った透暉鷹は大きなパウンドを受けないまま、ラウンド終了に。立ち上がるには至らなかった透暉鷹だが、序盤の貯金がきいてこの回も3人のジャッジの支持を集めた。

最終回、跳び蹴りで距離を詰め、見ている半蔵にダブルレッグを透暉鷹が決める。ハーフから枕で圧力を掛けた透暉鷹が、しっかりと抑える。透暉鷹は肩固めの機会を伺いつつ、スクランブルでバックを制して両足をフックする。動けない半蔵は、ロールを正座状態に。背中につく透暉鷹は、時間が過ぎるなかで盤石の状態が続く。最後の20秒で胸を合わせて上を取った半蔵だが、ここからの攻撃はなくタイムアップに。

透暉鷹がフルマークの判定勝ちを、パンクラス初戦2戦目でベテラン半蔵を下した。


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【Pancrase319】ぞわッ!! 神田T800周一✖ジェイク・ムラタの組みMMA!! 半蔵は14歳年下の透暉鷹と

【写真】神田✖ジェイク。より自分を貫けるのと同時に、相手のペースに付き合うことができるか、許容範囲が問われるMMAグラップラー対決(C)MMAPLANET

30日(水)、パンクラスより10月25日(日)に東京都江東区のスタジオコーストで開催されるPancrase319の追加カードが発表された。

ライト級で上迫博仁✖松本光史、ウェルター級の近藤有己✖小林裕、バンタム級の春日井“寒天”たけし✖TSUNE、そしてストロー級の宮澤雄大✖井島裕彰に続き、メインとプレリミ及びネオブラと合わせ6試合が有観客大会に加わった。


メインカードではフェザー級で田中半蔵✖透暉鷹を筆頭にバンタム級で神田T800周一✖ジェイク・ムラタ、同じくバンタム級で平岡将英✖関原翔の3試合が決まった。

筑豊から今やベテランと呼んでも過言でない半蔵が、昨年11月以来11カ月振りの実戦復帰となる。下の世代からの突き上げをスプリット判定で切り抜けて、4連敗の危機を切り抜けた半蔵に対するは、尾張から14歳年下の透暉鷹だ。

キャリア6戦ながら、既にDEEP、GRANSSLAM、NUXUS、修斗、そしてパンクラスと5つのプロモーションを経験している透暉鷹は、今年1月に2019年のプロ修斗新人王(フェザー級)に輝いている。半蔵の修斗新人王トーナメント出場は14年前、透暉鷹が10歳の時だ。

さらなる下からの突き上げに対し、半蔵がどのようなファイトで待ち受けるか。当日計量でのフィジカルも気になる一戦だ。

バンタム級の神田✖ジェイク、通好みの一戦も見逃せない。パンクラスでプロデビュー後、地元・広島にUターンしたのを機に修斗、GLADIATORで戦績を積み後者ではバンタム級王座決定戦を戦った神田にとって、パンクラス参戦は2年8カ月振りとなる。

一方、ZSTバンタム級王者ジェイクもプロデビューはパンクラスで、今回の試合が実に4年7カ月ぶりのデカゴン再登場となる。ジェイクは昨年10月の渋谷で行われたONE Warrior Series以来の実戦、ソン・ミンジョンのフィジカルに押し切られた感もある一戦を糧に、進化したジェイク・スタイルを見せることができるか。

一方の神田も2月のグラジエイター・バンタム級王座決定戦で竹本啓哉とのグラップリングMMAで競り負けており、タイプは違うとはいえどもMMAグラップラーにこれ以上遅れを取ることはできない。ともにスクランブルのなかで勝機を見出すが、動いて勝機を掴みたい神田と動かさないで仕留めたいジェイク──ケージ際の攻防が要注目のマッチアップといえる。

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