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【DEEP104】神龍誠戦へ、福田龍彌─02─「チーム関西として関東には負けない、という感じで」

【写真】7月の修斗大阪大会。ベルトを失った福田にこれだけの人々が、ねぎらいの言葉をかけていた。偏に人徳ということだろう (C) MMAPLANET

23日(土)、東京都文京区で開催されるDEEP104で、現DEEP正規フライ級王者の神龍誠と対戦する、元修斗同級王者・福田龍彌のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

DEEP参戦にあたり、福田はいきなりトップの神龍と対戦することに。そこで神龍について、さらにDEEPフライ級の印象を訊くと、福田の中にあるドキドキワクワク感が伝わってきた。

ここで神龍に勝てば、藤田大和や伊藤裕樹といった、これまで交わることのなかったファイターたちとの対戦も見えてくる。そんなDEEP出場で、福田が狙うものとは――

<福田龍彌インタビューPart.01はコチラから>


――神龍選手に対しては、どのような印象を持っていますか。

「あの若さ(神龍は現在21歳)で自分のジムを作って、すごいですよ。自分は指導者とかジム経営はできひんと思うので。あの年齢なら、まだやりたいこともあるやろうに……いや、ホントに格闘技だけやりたいんやろうな。尊敬しています。試合に対しても、向こうも気合いが入っているそうやし、僕も良いものにしたいですね」

――ファイターとしては、いかがですか。

「アグレッシブ、という感じですね」

――これまで対戦した中で、神龍選手と同タイプのファイターといえば……。

「鈴木隼人選手ですかね(2014年10月に対戦し、判定負け)。オーソドックスとサウスポーの違いはあるけど、レスリング出身のアグレッシブでガンガン来るタイプということでは鈴木選手やと思います」

――そのタイプとの相性は良いと思いますか。

「良いも悪いも……ですね。お互いに得意なところと苦手なところがあって、僕は別にグラップリングの全てが苦手というわけでもないですから。そこがうまくハマれば勝てるやろうし。打撃でも相性はあるし、やってみないと分からない。でも、だからこそ格闘技って面白いんですけどね」

――そのとおりですね。これまで交わることがなかっただけに、どのような試合展開になるのか分からない。それが今回の試合の最大の見どころでもあります。

「ただ――伊藤(盛一郎)選手との試合はすごかったと思いますけど、その前の優作さんとの試合(中村優作、2019年12月にRIZINで神龍が判定勝利を収めている)を見ると、試合の出来が一定じゃないのかな、とも思うんですけど」

――中村選手と伊藤選手はタイプが違うので、その点は大きいかもしれません。伊藤選手は神龍選手と同じようなスタイルで、中村選手は受けが強いといいますか。

「自分も試合ごとにムラがあるので、あんまり人のことも言えないんですけどね(笑)。どちらかというと僕は優作さんみたいなタイプやし、優作さんより立つのは上手いんで」

――いきなり中村選手に飛び火しましたね(笑)。

「違いますよ、優作さんをディスっているわけじゃないですから(笑)」

――「優作さん」という呼び方で、お二人の関係性は理解できます。

「とにかく伊藤選手との試合は噛み合っていましたよね。あの試合のような、すごい神龍選手と試合したいです。オレは伊藤選手みたいに動かれへんけど」

――この試合に勝てば、次はベルトを賭けて再戦という可能性もありますよね。

「……それやと受けへんかな」

――えっ!?

「タイトルマッチなら、先に暫定王者の藤田(大和)選手やと思うんで」

――あぁ、なるほど。

「それは神龍×藤田でないといけないでしょう。僕が神龍選手に勝ったら、フライ級のトーナメントをやってほしいです」

――確かに今後は神龍選手だけでなく、藤田選手や伊藤裕樹選手との対戦も見てみたいです。

「この前の暫定タイトルマッチ、良かったですよね。2人の気持ちが見えて。競技者として見ていても良い試合やったと思うし、初めて格闘技を見た人でも『格闘家ってすごいんや』って思ってもらえる内容だったんじゃないですか。僕もそういう試合がしたいです」

――すると、今回は神龍選手に勝ってトーナメント開催をアピールですね。

「面白そうっすよね。トーナメントをやっちゃえば、全部解決すると思うので。そういう意味では、僕はDEEPフライ級の良い起爆剤になりたいです。ただ、もう関西の選手とはやりたないですけど(苦笑)」

――DEEP大阪大会へのオファーが来る日もあるかとは思いますが……。

「こっちの人たちとは練習もしているし、それならチーム関西として関東には負けない、という感じでいきたいです。DEEP大阪大会に出してもらえるなら、関東の選手を呼んでもらって、東西対決みたいなカードを組んでほしいですね。チケットは頑張って売るんで(笑)」

――お話を聞いていると、修斗やDEEPというプロモーションの枠ではなく、格闘技やファイターへの敬意が伝わってきます。

「MIBURO代表のウエタユウさんを見ていると、職人だなって思うんですよ。選手としてもそうやし、人との関わり方についても尊敬していて。ウエタさんみたいな選手になりたいし、ウエタさんみたいな人間になっていきたいです」

――そういった全ての願いを叶えるためにも、次の試合は重要なものとなります。

「そうなんですよね。ここで自分が頑張らないといけないと思っています。よろしくお願いします!」

■視聴方法(予定)
10月23日(土)
午後5時55分~PPV SPWN
午後5時55分~PPV dwango

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ABEMA MMA NØRI ONE PANCRASE Pancrase324 Pancrse324   ジェイク・ムラタ 上田将竜 井村塁 内村洋次郎 小川徹 山北渓人 村山暁洋 狩野優 端貴代 菊入正行 藤田大和 透暉鷹 野田遼介

【Pancrase324】タイトル挑戦権獲得に向け、野田遼介戦直前の山北渓人「僕には攻め疲れはない」

【写真】闘志が身の内の溜まる両者 (C)PANCRASE

17日(日)に東京都江東区のUSENスタジオコーストで開催されるPancrse324で、山北渓人が野田遼介と戦う。

2021年は勝利を重ねるだけでなく、インパクトのある勝ち方で存在感を高めた山北が、ストロー級王座挑戦に向けランキングで3位──自身より上位の野田と戦う。その前日、計量を終えリカバリー中の山北の心境とは。


山北渓人
「計量の方はバッチリでした。野田選手は練習をしたこともあるし、リラックスして過ごせています。オラオラした人と戦う時はけっこう緊張してしまうのですが、野田選手は純粋に格闘技をしている人なので、緊張しなくて済みます。もちろん、試合が始まると関係なくなるのですが、試合前まではヤンキーとかは怖くて……。地元には結構多いのですが、今も街でそういう人を見ると避けたくなります。オラオラした人が怖いのが、自分の弱点かもしれないです。
 野田選手はグチャグチャした試合になれば有利になると思っているかもしれないですが、実際は僕も強いところはそこなので。そこで頑張れるのが自分の強みだと思っていますし、噛み合って面白い試合になると思います。
 以前は極めようとして、それがならなくて抑えるという戦い方になっていたのですが、今年は極める力が少しずつついてきて技のバリエーションも増えました。結果、抑えることしかできなかったポジションで一本が取れるようになってきました。明日の試合でもフィニッシュを狙って行きたいです。
 前回の一本勝ちは、練習した通りの動きでした。やっぱり練習したことしか試合で出ないです。普段の練習が如何に大切かが分かったので、練習では特に動いて一本を取るようにしてきました。藤田大和選手と練習をする時も狙って、逃げられてもそこからが練習になるので。時には強引なぐらいに、極めに行こうと練習していました。
テイクダウンすると抑えたくなりますが、普段から極めに行くという姿勢を練習で出していれば、力もついていくと思います。それに大和さんのこないだの試合とか見ていると、楽をしたいところで、厳しい方を選ぶことができる力を与えてくれたような気がします。
 ここで勝つだけでなく、タイトル挑戦を手にするため一本、KOを狙います。グラウンドでのTKO勝ちはRoad to ONEであったのですが、KOがないのでそこも狙って行きます。とにかく今回の試合は判定にはしたくないし、攻め続けます。
野田選手は受けが強いですが、僕は攻め疲れをすることはないので、守りに来てもお構いなしに攻め続けます。
 レスラーはテイクダウンするけど、極められないというイメージを持たれているかもしれないですが、柔術やグラップリングの練習もしてきて極めがあるレスラーに成長したところを見てほしいです。
 自分は左ハイで勝てるようなカリスマ性はないですけど、僕なりのやり方でフィニッシュして見劣りしないよう……先輩に追いつかれないように戦います。特別な人間でなくても勝てるのがMMAの良いところなので。MMAは悪い言い方をすると、逃げ方はたくさんあります。だから自分の苦手なところを捨て、得意なところで勝負する。どういう風にそれを試合のなかで判断するのかが勝負になると思います」

■視聴方法(予定)
10月17日
午後1時00分~ TIGET LIVE
午後1時00分~ ABEMA PPV ONLINE LIVE

■ Pancrase324計量結果

<フライ級暫定KOPC/5分5R>
[王者]小川徹:56.5キロ
[挑戦者]上田将竜:56.7キロ

<暫定女子フライ級王座決定戦/5分5R>
NØRI:55.7キロ
端貴代:56.3キロ

<暫定ウェルター級王座決定戦/5分5R>
菊入正行:76.5キロ
村山暁洋:76.85キロ

<ストロー級/5分3R>
野田遼介:54.2キロ
山北渓人:52.45キロ

<フェザー級/5分3R>
透暉鷹:66.2キロ
内村洋次郎:66.15キロ

<バンタム級/5分3R>
井村塁:60.95キロ
ジェイク・ムラタ:61.45キロ

<フェザー級/5分3R>
名田英平:66.05キロ
狩野優:65.25キロ

<ライト級/5分3R>
高橋“Bancho”良明:70.2キロ
平信一:70.5キロ

<女子ストロー級/5分3R>
KAREN:51.55キロ
新谷琴美:52.1キロ

<ストロー級/5分3R>
高島俊哉:52.35キロ
リトル:52.3キロ

<フライ級/5分3R>
井島裕彰:56.85キロ
谷村泰嘉:56.35キロ

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Bu et Sports de combat DEEP MMA ONE RIZIN UFC クリスチャン・リー 伊藤裕樹 剛毅會 岩﨑達也 武術空手 海外 藤田大和

【Bu et Sports de combat】武術的な観点で見るMMA。藤田大和✖伊藤裕樹「淀みなさ&繋ぎの時間」

【写真】淀みないMMAに対し、その一カ所を関止める戦いという風でもあった (C)MMAPLANET

MMAと武術は同列ではない。ただし、武術の4大要素である『観えている』状態、『先を取れている』状態、『間を制している』状態、『入れた状態』はMMAで往々にして見られる。

武術の原理原則、再現性がそれを可能にするが、武術の修練を積む選手が試合に出て武術を意識して勝てるものではないというのが、武術空手・剛毅會の岩﨑達也宗師の考えだ。距離とタイミングを一対とする武術。対してMMAは距離とタイミングを別モノとして捉えるスポーツだ。ここでは質量といった武術の観点でMMAマッチを岩﨑師範とともに見てみたい。

武術的観点に立って見た藤田大和✖伊藤裕樹とは?!


──藤田選手が判定3-2で競り勝ち、DEEP暫定フライ級王座を防衛した一戦です。

「武術的な見方でいうと、伊藤選手が藤田選手を居着かせていました。初回、そして2Rの途中までは。もとともスポーツとは居着くモノです。バッターボックスにいてセットアップした相手にしか、ピッチャーはボールを投げていけないです。つまり投げるピッチャーも、打つバッターも居着いています。

『ジャッジ、ジャッジ、レディ・ゴー』とレフェリーが声を出している時点で、MMAも居着きます。一方で武術はいつ、何が起こるか分からないところで揺れない自分を追求するという真逆のものです。MMAはそれでも色々な攻撃手段があるので、思いもしない攻撃があるかもしれないですが、それでも居着くことが暫定で、武術とは真逆なんです。

居着いているなかで、居着かないように戦う。そして伊藤選手の序盤は、藤田選手を居着かせていました」

──なぜ、居着かせることができたのでしょうか。

「伊藤選手の良さはパンチなのか、蹴りなのか、組みなのか分からないという淀みない攻撃でした。淀みないMMAに、本当に感心させられました。対して藤田選手はパンチに対しての反応、蹴りに対しての反応、そして組みに対しての反応という風に見えました。つまり起こりがあることに対応しているので、居着くんです。

伊藤選手はパンチ、蹴り、組みの間で攻めていました。パンチ一つ取ってもワンツーの間にはラグが生じています。ここに蹴りが加わると、さらにラグは積み重なります。ワンツー、蹴り、ダブルレッグ、さらにラグが加わりました。一つ、一つにラグがある。このラグを少なく動けているのが、伊藤選手なんです。一つのラグが短い、この積み重ねは戦っている間に大きな違いになります。一拍、ワンテンポ変わるだけで相手の体感スピードは著しく変化するというのが、私の師の教えです。

一つのアクションに反応する藤田選手と、つなぎ目が短い攻撃をする伊藤選手──これはきっと感覚的なモノなのでしょうが、アスリートとして相当に厳しい練習をしてきたであろう藤田選手と違いが明確でした」

──それこそクリスチャン・リーが言っていたウェルラウンディットとフーリーランディットの違いですね。

「一つ一つのスピードが仮に遅くとも、繋ぎの時間が短いと対戦相手は反応が遅れます。逆にパンチが速い、蹴りが速い、組みが速いという選手でも攻撃が繋がっていないと、それは一つ局面の動きでしかない。伊藤選手はパンチのスピードで藤田選手より遅くても、繋ぎがあるという優位性がありました。

ただしスタミナが切れたのか、ボディが効いたのか、パンチ・蹴り・組みと分かれてしまいました。そしてパンチのみの戦いになると、藤田選手のパンチの回転数が速いので伊藤選手はカウンターを当てられてしまう。つまり伊藤選手の淀みないMMAがなくなった時点で、試合は受け返しになりました。卓球のように打って、返すというスポーツの攻防ですね。こうなると、藤田選手の方が上手です。

それにしても、3Rなどはもうとにかく勝とうという執念が両者から見られて非常に素晴らしい試合でした。見ている者の共感を呼ぶ試合です。と同時に、ジャッジは共感で白黒をつけてはいけない。選手を強くする、そして日本のMMAを発展するには、そのように戦える選手が勝てる裁定基準になり、ジャッジはそこの技量を裁定することが欠かせないです。色々なプロモーションで、色々なルールがあるでしょうが、裁定基準がそうならなければ日本のMMAは強くなれないです。

なぜか、米国人、ロシア人、ブラジル人、フィリピン人を相手に真正面で根性の打ち合いをして勝つ確率と、負ける確率はどちらが高いのかってことなんです」

──ハイ。

「針の穴に糸を通すような作業をする。それがどれだけ疲れていても、心が折れかけていても最後の最後までやるべきことをやる。それは観客の共感を呼ぶことではないかもしれないし、そうするとプロモーターの喜ぶ試合にならないかもしれない。でも、それをしなければ世界でこのルールで勝つことはおろか、戦うことも難しくなってきます。

UFC以前にRIZINでも、藤田選手と伊藤選手のような試合で勝つということも難しくなっています。UFCでも、守りに入る選手が多いですしね。だから、あそこまで戦う姿勢を見せた藤田選手も伊藤選手も素晴らしかった。戦う姿勢を選手たちが持ち続けてほしいです。そして、その気持ちを持って針の穴に糸を通すことを選手が貫いた場合、評価されるMMAであってほしい。

繰り返しますが、選手を強くする方向性を決めるのはルールと裁定基準です。ONEがUFCと違う世界観を持っている。あの独自性のなかで、あの裁定基準で勝てるスタイルが強い。レスリングを見ても、ラストポイントを取るためにまるで序盤と終盤は違う動きになる。なぜ、最初からあの動きをしないか。それをすると、今のルールとポイントでは不利になるからです。

塩試合っていうけど、真剣勝負なのだからとにかく選手が欲するのは勝利。勝利が一番でないのなら、格闘技を戦う必要はないと思います。だから、そういう試合になっても選手には非がない。

日本のMMAもルール、裁定基準で選手の育ち方が決まります。プロモーション側のビジョンが、裁定基準に表れます。いくら選手がUFCだ、海外だ、北米だといってもそこで勝つ戦い方をしていないと、そこから先はただひたすら厳しくなるだけです。少しでも世界で戦える選手が育つ日本のMMAになってほしい──そういう気持ちを持っている人間を指導する身として思います」

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DEEP DEEP103 ブログ 伊藤裕樹 藤田大和

お蔵入り厳禁【DEEP103】伊藤裕樹との激闘制し、暫定フライ級王座防衛の藤田大和「勝因? 有効打です!!」

【写真】 (C)MMAPLANET

23日(木・祝)に開催されたDEEP103で、年間ベストバウト賞級の激闘を繰り広げ、伊藤裕樹を判定で下した藤田大和。自らの持つDEEP暫定フライ級王座の防衛に成功した。

来月には正規王者の神龍誠がDEEPに戻って来るフライ級戦線だが、今回の勝利を経て藤田はどこを目指すのか。

お蔵入り厳禁、同大会後に共同会見で藤田大和が話していたことを抜粋してお届けしたい。


──激闘を制して、今の気持ちを教えてください。

「ホッとしています。諦めずに、やり切ったなと。最後、諦めずにずっと立っていようと思って。テイクダウンをされても、絶対に立ってやろうと……」

──3-2というきわどい勝利でした。勝因はどこにあったと考えていますか。

「有効打、1Rと2Rで有効打を取っていたので。テイクダウンされたものの、僕もしましたし。すぐに立って寝技の展開が余りなかったので、打撃の有効打の差だと思います。1Rと2Rは取っていたかと。3Rは疲れて、相手も疲れて気持ちの勝負でした。

伊藤選手は取りに来ているという気持ちを感じました。そこで押しつぶされず、やり返す強い気持ちをもって戦えました。ベルトに関係なく、このリベンジは大きかったです。取りあえずホッとしています」

──10月大会は正規王者が戻ってきます。

「やっと戻ってきますね。ようやく顔を出すので、取りあえず次は勝ってもらわないと……ですね。取りあえずは統一戦に向けて気持ちを入れ替えて頑張ります」

──途中、顔を守って動きを止めた時がありましたが、あれは誘いでもあったのでしょうか。

「そうですね。ボクシングの時の悪い癖といえば、悪い癖なんですけど。亀になってフックを狙う。相手のパターンが読めていて、フックを合わせることが何度もできていたので。疲れたのもありますけど、そこは距離を詰めて狙っていました。あれがボクシングだったら判定負けですけど(苦笑)、DEEPは有効打を取ってくれるので」

──そこは印象点という部分で、賭けではなかったですか。

「ボクシングだったらレフェリーストップされているかもしれないし、MMAでもストップされるかもしれないですね。でも、狙っていたのは確かです。あの構えを取ることでヒザやミドルが来るという想定もしてはいましたが、来たら危なかったです」

──ここまでの激闘を制したらご褒美が欲しくなるかと思います。神龍選手との統一戦、RIZIN、最近はUFCで戦いたいという発言もありましたが、どこを求めていますか。

「ここ1、2年チームメイトの村田夏南子ちゃんが凄く活躍しているので、あの舞台に行きたいのではなくて、1勝するたびに行くぞという気持ちは高まっています。先を見たら足下をすくわれるので、今日も勝つことだけを考えていましたけど、次は大舞台に挑戦したいです」

──今日の試合がコンテンダーシリーズだったら、ダナ・ホワイトが勝者も敗者も契約したかもしれないです。

「アハハハハ」

──ただし、その素晴らしい試合がメインで行われた今夜のDEEP。専門メディアの記者が自分とゴング格闘技の松山編集長だけです。他は全てRIZIN、那須川天心選手を追いRISEに出向いています。これだけの戦いをやってのけて、悔しくないでしょうか。

「そうですね……同じ日に天心君がやっているのも知っているし、試合前に勝ったのも映像を視ました。負けてられないという気持ちも試合前にありました。MMA、盛り上がってくれたら嬉しいですね」

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【DEEP103】パンチとTDによる消耗戦、藤田大和が伊藤裕樹をスプリットで下して涙のリベンジ&王座防衛

<DEEP暫定フライ級選手権試合/5分3R>
藤田大和(日本)
Def.2-1:29-28.29-28.29-28.28-29.28-29.
伊藤裕樹(日本)

サウスポーの伊藤に対し、オーソドックスの藤田は右ローと右ミドルハイ。伊藤も右ローを返す。藤田がプレッシャーをかけ、右ミドルを放つが、伊藤は左ストレートを合わせる。ケージ中央で伊藤が左インロー、藤田も右インローを放つが、伊藤はこれをバックステップでかわす。左ミドルハイで前に出てきた伊藤に対し、パンチを合わせていく藤田。対する伊藤も藤田の左ローにパンチを繰り出す。

藤田の左フックをかわす伊藤。相手の右側に回る藤田は、左フックで捌きながら右ストレートを当てた。そして伊藤の動きに合わせて右を連続でヒットさせた藤田は、ボディロックからテイクダウンも奪う。立ち上がった伊藤は、頭を振りながら相手を見るが、藤田の右ミドルハイが伊藤の顔面をかすめる。さらに藤田は強いワンツー。相手が距離を詰めてくると、右ハイを見せる。

藤田の右ローをキャッチしようとした伊藤だったが、藤田も後ろに下がってかわす。ケージ際で打ち合う両者、伊藤が右のオーバーフックからパンチを繰り出すも、藤田はすぐに離れた。ラウンド終了後、藤田は右目じりからの出血を気にしている。

2R、前に出る伊藤。ここでレフェリーが試合を中断、再開後も伊藤は距離を詰めていく。伊藤の左ストレートが当たるも、藤田もすかさず右をヒットさせる。藤田の右ローに左ストレートを合わせた伊藤、互いのパンチが交錯したあと、伊藤はダブルレッグで藤田をケージに押し込んだ。左足を差し込んで倒れない藤田、離れてケージ中央に戻る。伊藤は左インロー、さらに左ストレートからパンチを見せるが、藤田はブロックで防ぐ。

前に出てくる伊藤に右ボディを突き刺した藤田、しかし伊藤はパンチの連打で前に出てくる。互いにガードを固めて、隙をついてパンチとローを見せるなか、伊藤の左ミドルがヒット。しかし藤田もボディブローで伊藤の動きを止め、パンチの打ち合いから組み付いてグラウンドに持ち込んだ。ケージ際で伊藤のバックを狙う藤田。伊藤は立ち上がるも、藤田のクラッチは解けない。ここで藤田は自ら離れるが、離れ際にパンチを当てた。

ラウンド終了間際、パンチの打ち合いに突入するが、藤田が伊藤のパンチをブロックしながら自身の拳を当てる。伊藤もテイクダウンを狙うが、倒すことはできない。伊藤のパンチを藤田がバックステップでかわし、このラウンドを終えた。

最終回、伊藤が右ロー。土田は距離が詰まると、左フックから右ストレートに繋げる。伊藤は藤田の左をかいくぐって、ダブルレッグを狙い、ケージ際でボディロックから藤田に尻もちを着かせる。藤田は起き上がって離れると、再びケージ中央へ。伊藤の打撃をブロックするも、藤田も手が出ない。ガードを固める藤田に、ラッシュを仕掛ける伊藤。藤田はスタミナが切れたか、あるいは伊藤のボディが効いたか。

しかし藤田が右ボディを繰り出すと、伊藤も下がる。伊藤はテイクダウンを防がれながら、スタンドではローとハイを繰り出す。藤田は前に出て、組み付く伊藤を振り払うが力がない。伊藤はパンチのラッシュを仕掛けるも、伊藤の動きも落ちてきた。ここで飛びヒザを狙ってきた伊藤をキャッチしてグラウンドに持ち込んだ藤田だったが、伊藤もすぐに立ち上がり、反対にダブルレッグから藤田に尻もちを着かせた。

藤田が立ち上がると伊藤は左ハイ。しかし伊藤も足を滑らせるほど疲労が見える。残り15秒で伊藤がトップを奪い、パウンドを落としていった。

ジャッジは5人とも1ポイント差で3-2と割れたが、藤田が暫定フライ級王座の初防衛に成功するとともに、伊藤にリベンジを果たす結果となった。


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BELLATOR キック 藤田大和

DEEP103:第7試合・越智晴雄 vs. 渋谷カズキ

フライ級5分3R。

ストロー級王者の越智は19年末のBellator JAPNでジャレッド・ブルックスに判定負け。昨年8月の川原との防衛戦は2Rチョークで一本負けし王座陥落。今年6月には東京ドームで行われた那須川天心の3人がけマッチに立候補していた。1年1ヶ月ぶりの復帰戦でフライ級に上げる。

渋谷は2月に藤田大和とのフライ級暫定王座決定戦に出場したが、カーフキックを効かされ、最後はサッカーボールキックでKO負けして以来の試合。

タックルに入った渋谷に越智ギロチン。そこまで深くないかと思ったが越智クローズドガードにして力を入れ絞める。が、やはり浅い。ギロチンに取られたままパウンドを入れる渋谷。外れた。越智のガードに。越智が返そうとした瞬間に足を超えてハーフにした渋谷。ハーフで押さえ込みながらパウンドを入れていく。ハーフから足関を狙う渋谷。ディフェンスする越智。ゴング。

2R。渋谷タックル。テイクダウン。ハーフ。立とうとした越智の首を抱えたが逆に倒された。1Rとは逆に渋谷が下でギロチンに抱えた体勢。ハズレて越智の押さえ込みに。渋谷ガードから腕十字へ。腕を引き抜いた越智。また渋谷のガードに戻る。ハーフにした越智がボディを殴る。渋谷ニーシールドでディフェンス。三角狙いに移行。入っていないが下から肘を入れる渋谷。越智持ち上げてスラムで外した。寝た状態の渋谷にサッカーボールキックを狙う。渋谷立った。渋谷タックル。が、切られると引き込んだ。渋谷のガード。ゴング。

3R。渋谷タックル。切られて足関を狙った。越智が足を抜いて立とうとしたところでバックを取るが、越智正対し上を取る。越智インサイドからパウンド。一本超えてハーフにすると肩固めをセットする。渋谷ガードに戻すと越智パウンド。タイムアップ。

三者29-28で越智勝利。

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DEEP103 DJ.taiki J-CAGE News ブログ 伊藤裕樹 大原樹里 小金翔 杉山廣平 渋谷カズキ 藤田大和 越智晴雄 関鉄也 駒杵嵩大

【DEEP103】計量終了 大原樹里「EEPに喧嘩を売ったらどうなるか、しっかりと分からせたいと思います」

【写真】温厚な大原が、計量の時に感情的な発言をすることは非常に稀だ (C)MMAPLANET

明日23日(木・祝)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP 103 IMPACTの計量が、本日22日(水)に中野区の中野サンプラザで行われた。

暫定フライ級選手権試合=藤田大和✖ 伊藤裕樹戦を筆頭に、暫定ライト級チャンピオン大原樹里がZSTライト級王者の小金翔とのノンタイトル戦、ZSTフェザー級チャンピオン関鉄矢&元NEXUSフライ級王者の駒杵崇大らのDEEP初陣等々、注目のカードが揃った今大会、計量では1人も体重オーバーは見られなかった。

以下、全選手の明日の試合に向けての抱負だ。


※赤色の選手をクリックすると、インタビューに飛びます。

伊藤裕樹
「今回、DEEPフライ級タイトルマッチ──2年前の続きということで、もう1回絞め落として僕がチャンピオンになります」

藤田大和
「明日は初めてのメインということで、しっかりと気合が入って頑張ってきました。明日、リベンジマッチですけど、いつも通りしっかりぶっ倒しに行きます」

小金翔
「今回、しっかりと練習できてきましたので明日はしっかりと勝ちたいと思います」

大原樹里
「えぇ、DEEPに喧嘩を売ったらどうなるか、しっかりと分からせたいと思います」

関鉄矢
「前回はRIZINで堀江選手にやられちゃったんで、今回は再起するっていうことも含めてチョット、バッチリ倒しにいくんですけど、まずは自分もやりたいスタイルがあるので、それをできればと思っています」

DJ.taiki
「9月25日、26日、ゆかりんLove Liveツアー2021。追加公演が行われるというのに負けて、どの面下げてライブに行くっていうんですか。明日はゆかりのためにも絶対勝つ!」

渋谷カズキ
「前回2月、藤田選手にぶちのめされて、それから7カ月間、色々試行錯誤して、明日は最高の相手の前でシン渋谷カズキを見せタイト思います」

越智晴雄
「今回1階級上げてフライ級ということで、ここから最スタートということでフライ級をかき回したいと思っています。明日は必ずKOで勝ちます」

SAINT
「この機会を与えてもらって感謝している。次の試合も楽しみたいと思う。皆、ありがとう」

誠悟
「えっと明日はどっちにしろ、やるかやられるかだと思うんで。面白い試合をしたいと思います。それで勝ちたいと思います」

橋本優大
「今回、相手はベテランで格上ということですが、いつも通り勝ちます」

CORO
「練習通り、いつも通りやれば相手にならないと思います」

杉山廣平
「前回3月、RIZINで今回フライ級タイトルに挑戦する伊藤裕樹選手に負けてから諦めず、日々考えてきました。今回復帰戦ということで、相手の駒杵選手、良い選手なので楽しみです。良い試合しましょう」

駒杵嵩大
「DEEP初参戦なんですけど、圧倒して勝つので応援宜しくお願いします」

関原翔
「明日は自分がやってきた日々の特訓を見せる場所だと思うので、しっかりと会場、爆発させて。フライ級に今回下げて、フライ級の連中の中で自分が一番強いということを、明日は証明できるよう頑張ります」

鮎田直人
「2年近くまともに勝っていないので、明日は何としても勝ちます」

日比野”エビ中”純也
「皆さんも知っての通り、エビ中、新曲が出たので。ぜひ良い曲ばっかなんで聞いてください。良い曲ばかりなんで、宜しくお願いします」

力也
「圧倒的に勝ちます。押忍」

■視聴方法(予定)
9月23日(木・祝)
午後5時50分~PPV SPWN

■ DEEP103計量結果

<DEEP暫定フライ級選手権試合/5分3R>
[王者] 藤田大和:56.7キロ
[挑戦者] 伊藤裕樹:56.4キロ

<ライト級/5分3R>
大原樹里:70.7キロ
小金翔:70.75キロ

<フライ級/5分3R>
越智晴雄:57.15キロ
渋谷カズキ:56.85キロ

<フェザー級/5分3R>
DJ.taiki:66.15キロ
関鉄矢:66.3キロ

<メガトン級/5分2R>
誠悟:124.05キロ
SAINT:108.9キロ

<バンタム級/5分2R>
CORO:61.55キロ
橋本優大:61.5キロ

<フライ級/5分2R>
駒杵嵩大:56.95キロ
杉山廣平:56.9キロ

<フライ級/5分2R>
鮎田直人:57.05キロ
関原翔:57.2キロ

<フライ級/5分2R>
力也:57.2キロ
日比野”エビ中”純也:57.0キロ

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【DEEP103】藤田大和に挑戦、伊藤裕樹─02─「最後の最後まで、見てくれる人がドキドキできる試合を」

【写真】安谷屋戦の勝ち名乗りの受け方を見ても、言葉にしづらい──良い感じのするファイターだ (C)MMAPLANET

23日(木・祝)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP103で、DEEP暫定フライ級チャンピン藤田大和に挑戦する伊藤裕樹インタビュー後編。

伊藤の強みは、何かしらの転機で試合を一気に終わらせることができること。と同時に、スタミナには不安が付きまとう。そんな伊藤は自身をどのように捉えているのか。正規王者が帰ってきたDEEPフライ級戦線とそれからについて尋ねた。

結果、試合を見るまで分からないという当然の結論に至った。それが伊藤裕樹というファイターだ。

<伊藤裕樹インタビューPart.01はコチラから>


──前回の勝利のイメージを持って藤田選手と戦うのか、もう別人だと思って戦うのか、どちらでしょうか。

「別モンまではいかないですけど……前の印象を残しつつ、パンチだけでなく蹴りは意識して戦おうかとは思っています」

──練習はNEXイチムエ中心に?

「今回は出稽古は、こんな時期なので全然行っていないです。自分のジムで対策を練って、創り上げてきました」

──この試合で、特に見てほしいところはありますか。

「僕の持ち味はパンチなんで。でもパンチだけでなく、相手が嫌がるところをつきたいです。相手の組みがアレだったら、組みでも虐めたろかって」

──虐めたろか……。やはり鍵となるのは、スタミナかと思うのですが。

「1Rは省エネで行って、でも2Rになるとバテちゃうんですよね(笑)」

──省エネで行っても、2Rに疲れると。いや、笑いごとではないですよ……。

「なんというかスロースターターというか、1Rは体が覚醒していないというか……。でも2Rになると、こんな感じねって調子は上がってきます。相手と対峙してから、こんな感じかっていうのを何となく自分で創って戦う感じですね」

──感覚派、このまま勝ち続けると天才ですね。

「アハハハ。感覚派……自分の閃きも大切にしますけど、しっかりと作戦は練っています。そこが外れても、なるようになるかなって(笑)。1回、アウトサイダーで作戦が真逆になった時があって。その時もまぁなんとかなったので。

今回の相手は昔とはレベルは違うけど、メチャクチャ練習してきたので、あっちもビックリすると思いますよ」

──1年間の引き込もりから3月のRIZIN、6月のDEEPと練習を積むほどに動くが違ってきますか。

「全然違います。良くなっています。前の感覚も戻ってきて、組みのポイントの抑え方も前よりはメッチャ勉強しているので。多分、今の方が全然強いです」

──多分(笑)。

「アハハハ、今の方が全然強いです。気持ちもそうだし……。前までは負けたくない試合をする、みたいな感じでした。勝つよりも負けたくない方に比重があった。守りに入っとったかと、昔は。今は試合を楽しみながら勝ちに行けるので」

──この王座は先ほども話しましたが、暫定王座です。この先に正規王者がいます。

「最初はこれで勝ったら、いずれ正規のチャンピオンになるのかなって思っていました。そうしたら、戻ってきて。なんで返上せんの、いつまで待たしてんのって感じですね(笑)。

まぁ、戻ってきたからには首洗って待っとけよって思っています。テメェって感じですよね」

──このような例え話は今は必要ないかもしれないですが、藤田選手と神龍選手、どちらが手が合いますか。

「それは同じストライカーの藤田選手です。藤田選手の方が戦いやすい。藤田選手も組み技をやりますが、神龍はどっちかというとグラップラーというか、組み……レスリングが強いので。

だからどっちがやりやすいかいえば、藤田選手です」

──なるほど。RIZINにまた出ることを目標にしていましたが、DEEPでやるべきことが増えてしまった感じでしょうか。

「RIZINにもやっぱり出たいですけど、DEEPに育ててもらったので、神龍がもしやるなら全然やります。RIZINにも積極的に出たいんですけど、それはもう本当に試合が組まれれば僕は喜んでやるので」

──佐伯代表が伊藤選手はどれだけ劣性でも何か一発あるから、そこが楽しみだと言われていました。

「いやぁ、嬉しいですね(笑)。そう期待してくれるのは素直に嬉しいです。やっぱり泥試合じゃなくて最後の最後まで、見てくれる人がドキドキできる試合をしたいです。この30秒でもう終わりだというのではなくて、30秒あれば何かできると言ってもらえると、その期待に応えるんじゃなくて『俺ならできる』と思い込めちゃうんで。アハハハ。

本当はそうじゃない方が良いですけど、追い込まれたとしてもそういうつもりで戦います」

──では最後にファンに一言お願いします。

「2年前よりも成長した伊藤裕樹が見られると思うんで。フライ級のベルトは僕がしっかりと巻いて、ここから僕がフライ級のトップになるので応援よろしくお願いします」

■視聴方法(予定)
9月23日(木・祝)
午後5時50分~PPV SPWN

■DEEP103対戦カード

<DEEP暫定フライ級選手権試合/5分3R>
[王者] 藤田大和(日本)
[挑戦者] 伊藤裕樹(日本)

<ライト級/5分3R>
大原樹里(日本)
小金翔(日本)

<フェザー級/5分3R>
DJ.taiki(日本)
関鉄矢(日本)

<フライ級/5分3R>
越智晴雄(日本)
渋谷カズキ(日本)

<メガトン級/5分2R>
誠悟(日本)
SAINT(米国)

<バンタム級/5分2R>
CORO(日本)
橋本優大(日本)

<フライ級/5分2R>
駒杵嵩大(日本)
杉山廣平(日本)

<フライ級/5分2R>
鮎田直人(日本)
関原翔(日本)

<フライ級/5分2R>
力也(日本)
関原翔(日本)

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【DEEP103】藤田大和に挑戦、伊藤裕樹─01─「良いヤツですよね。もう1回勉強してもらえれば良いかな」

【写真】言葉は丁寧、淡々と受け答えしつつ、言いたいことはズバッという伊藤。ここもファイトスタイルに似通っているか(C)MMAPLANET

23日(木・祝)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP103で、DEEP暫定フライ級チャンピン藤田大和に伊藤裕樹が挑戦する。

2年前、2019年9月8日に藤田をRNCで破っている伊藤だが、その後はプロ初黒星を喫すると1年間の引き籠り生活に。この間、藤田は敗北を糧に全局面で進化し、今年2月に同王座を獲得している。

伊藤は3月のRIZINを経て、6月にDEEPで安谷屋智弘を破り挑戦権を手にした。先の藤田戦、安谷屋戦もRNCを極め切り、Road FCからキャリア6勝のうち、5つの勝利は相手と仕留めている。

一発はある。と同時に、流れのなかで極め切る力を優勢、劣性のなかで持っている。この終わらせる感覚はどこから生まれているのか。伊藤に尋ねた。


──Zoomの画面でも左目の周囲が青くなっていることが確認できるのですが……。

「あっ、これは練習中にヒザ蹴りを貰ったもんですね。でも、全然大丈夫です」

──6月に安谷屋選手とのタフファイトをRNCで勝ち切り、タイトル挑戦の権利を手に入れました。

「あの試合はめっちゃしんどかったです。タイトルに関しては、あそこで勝てば佐伯代表から『勝てばタイトルマッチに、かなり近づくから』という風には言ってもらっていたので。そこを意識して戦っていました」

──佐伯さんはその時、神龍誠選手のDEEPカムバックはないと見ていたのかもしれないですね。

「いや、突然試合が発表されてビックリしました。『まだ、やっとんだぁ』って」

──正規王者に復帰については、また後程伺うとして。「しんどかった」と振り返った安谷屋戦、何が「しんどかった」のでしょうか。

「やっぱり組みの展開が多くて……試合前に組みの展開になると厳しくなるとは予想していました。捌きながらチャンスを伺っていたのですが、フィジカル的にもちょっとえらかったです。でも、チャンスに極め切れて良かったです」

──あそでRNCがハマらなかった時は、どうなるのか。それは少し思いました。伊藤選手は終わらせる力を持っている選手ですが、終わらせに行って凌がれるとどうなるのか。

「結構、腕がパンパンでしたしね。3Rまでもつれ込んでいたら……それでも動くことができる体力は残っていました。それに安谷屋選手もミドルとかで削れていることも分かっていたし、3Rになっても何とか勝てたかと。それがあったから、あそこもガムシャラに極めに行くことができたんだと思います」

──試合を終わらせにいくのは、凌がれると相手も気持ちが盛り返すことがありますし、何より自身の体力を消耗します。それでもあのように行けるのは、行けるという感覚があってのことなのでしょうか。

「う~ん、それよりも守りに入るより、常にKOか一本を狙っていきたいという気持ちだと思います。そこで取れなくて形勢逆転されても、一か八かのスリルがめっちゃ好きです」

──そこで行ける伊藤選手なので、愚問かもしれないですが、行ける・行けないの差はどこだと思いますか。

「どうなんですかね。やっぱり気持ち……性格じゃないですか。そこで行かんかったら、僕はあとで後悔すると思います。『あそこで行っておけば』と思うのは嫌いなんです。逝くことができるチャンス、相手に隙があるならガンガン狙って行っちゃいます」

──大したものです。なかなか思い切れないかと思います。

「取りあえず行ったら、なんとかなる。仮に倒すことができなくても、攻めているのはこっちだし次の展開を創れます。だから、思いっきりいきます」

──なるほど、次が頭にあっての思い切りの良さなのですね。

「負ける覚悟をもって、常に勝ちにいくことを意識しています。勝ちに行き、倒しに行くということを。二の矢、三の矢はあるので、またトライすれば良いことです」

──伊藤選手はずば抜けたフィジカルの持ち主でもないし、かといって超スタミナ派でもない。そこは自分でスタミナ配分を考えて戦っているのでしょうか。

「いや、結構すぐにスタミナは切れます(笑)」

──ですよね(笑)。でも、粘る。

「上手く誤魔化して、少し回復させて攻める……みたいな感じですかね。最後まで切らさないというのは、あります」

──少し、伊藤選手が理解できたような気がします。そしてチャンピオン、藤田大和選手です。このところの充実振りは目を見張るものがあると思うのですが、どのような印象を持っていますか。

「2年前に戦った時とは別人になった。そう言って良いぐらい化けています。前はボクシング主体で試合を創っていたのが、今はもう組みも蹴りも使えて『MMAとして格段にレベルが上がっとるな』と思います」

──MMAPLANETのインタビューで、それは伊藤選手に負けたからだと。「ありがとう」という言葉までありました。

「あぁ、読みました。良いヤツですよね(笑)」

──とはいえ、あの言葉は自信の表れかと思います。

「ハイ、まぁもう1回倒して、また勉強してもらえば良いかなって(笑)」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
9月23日(木・祝)
午後5時50分~PPV SPWN

■DEEP103対戦カード

<DEEP暫定フライ級選手権試合/5分3R>
[王者] 藤田大和(日本)
[挑戦者] 伊藤裕樹(日本)

<ライト級/5分3R>
大原樹里(日本)
小金翔(日本)

<フェザー級/5分3R>
DJ.taiki(日本)
関鉄矢(日本)

<フライ級/5分3R>
越智晴雄(日本)
渋谷カズキ(日本)

<メガトン級/5分2R>
誠悟(日本)
SAINT(米国)

<バンタム級/5分2R>
CORO(日本)
橋本優大(日本)

<フライ級/5分2R>
駒杵嵩大(日本)
杉山廣平(日本)

<フライ級/5分2R>
鮎田直人(日本)
関原翔(日本)

<フライ級/5分2R>
力也(日本)
関原翔(日本)

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【DEEP103】伊藤裕樹とDEEPフライ級暫定王座防衛戦。藤田大和─02─「やっぱり打撃です」

【写真】デビュー直後と今の藤田の違い。「打撃で勝つ」という同じ目標を掲げても、その打撃がMMAのほつれにならない本当の武器になっている(C)MMAPLANET

23日(木・祝)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP103で、伊藤裕樹を相手にDEEP暫定フライ級王座の防衛戦を行う藤田大和のインタビュー後編。

元アマチュアボクシングの全日本王者として鳴り物入りでMMAデビューした藤田だったが、伊藤にRNCで敗れたことで組み技の向上に挑んだ。そして彼がMMAファイターとして成長した陰には、チームメイトである山北渓人の存在があった。

同時に国内MMAフライ級はDEEPフライ級正規王者・神龍誠の復帰や、21歳の平良達郎が修斗のベルトを獲得するなど、大きく変化していく。そんななかで藤田はいかに勝ち残り、目指す大舞台への足掛かりにしようというのか。

今回のリベンジマッチは、藤田のキャリアを占ううえで決して見逃すことはできない。

<藤田大和インタビューPart.01はコチラから>


――山北選手との練習で、藤田選手も大きく成長してきたのですか。

「渓人がMe,Weに入ってきたのは、2~3年前ぐらいですかね。自分と体重が近くて、もともとレスリングをやっていたこともあって、渓人とスパーリングすることが多くなりました」

――2~3年前というと、伊藤選手に敗れた頃ですかね。

「その前後ぐらいだと思います。考えてみたら、いろんな変わり目だったんですかね。当時渓人はアマチュアの試合に出ていて、スパーリングも打撃はもちろん、スタンドの組みや寝技をやっているうちに、僕も自然に成長していました」

――当時は、レスリング面では山北選手のほうが上を行っていたのでしょうか。

「そうですね。最初は普通にやられていたと思います。渓人はストロー級ですけど、パワーが凄くて、レスリング力があって、さらに寝技も上手い。しっかり柔術もやっていて、細かい動きが上手いんです」

――そして現在は……。

「練習で渓人に負けることは――お互いに知り尽くしているから、たまにはありますけど(苦笑)、もう全然やられないですね。今は充実しています」

――ところで現状、ファイターとして藤田選手は目標をどこに定めているのでしょうか。

「一番行きたいのはUFCです。世界最高峰なので。Me,Weでは村田夏南子ちゃんがUFCに出ていて、山﨑さんも毎回帯同して――それを見ながら、話も聞くし、やっぱりUFCっていいなと思います」

――では現在の自信の力はその目標において、どの位置にあると判断していますか。

「ボクシングスキルなら負けないと思っています。今も自分のボクシングスキルは上がっていますし、打撃で勝負すれば倒せるんじゃないか、という気がするんですよ。そこはMMAなので、実際にやってみたら分からないですけど。UFCの選手は、全部できますからね」

――それこそが世界最高峰たる戦場ですね。

「UFCの選手は、柔術やレスリング――すべてのジャンルを究めているじゃないですか。すべてマスタークラス、すべて黒帯というか。UFCの試合を見ながら、もっと自分もいろんな部分でスキルアップしていかないといけないなって思います」

――今後UFCを目指すうえで、数々の戦いが待っているかと思います。それこそ神龍選手が前修斗世界王者の福田選手と対戦するなら、現王者の平良達郎選手と対戦することもあるかもしれません。

「そういう試合も、あるかもしれないですね。今は特に意識していないけど、勝ち進んでいけば……」

――一方、フライ級ではLFAの堀内祐馬選手のように、北米のフィーダーショーで戦い続けるケースもあります。

「堀内選手、知っています。凄いですよね。でも僕は、今の段階で海外で練習したり、試合をしたりということは考えていないです。やっぱり日本で強くなって、海外で試合をして勝ちたいっていう気持ちが強いですね」

――なるほど。次の試合は、世界最高峰の舞台へ近づくために重要となるでしょうか。初めてのメインイベント出場となります。

「メインというのは、今はまだ実感はないけど……嬉しいです。やっと来たな、っていう感じですね。メインでリベンジ、僕の中では今回の試合に懸けています。この試合が最後になってもいい、っていうぐらいに」

――そこまでの想いを懸けた試合なのですね。

「その先に繋がるのも、ここで終わってしまうのも、次の試合次第です。毎試合そうなんですけど、今回は特に、次につながるターニングポイントになるでしょうね。ただ、考えすぎないようには務めています。まずは自分の戦いをするしかないので」

――ちなみに、前回の敗戦直後にすぐリベンジしたいという気持ちは生まれなかったのでしょうか。

「それはありました。すぐリベンジしたかったです。でも相手がしばらく試合に出ていなかったりして――。なかなか再戦のチャンスがないなと思っていましたけど、自分がベルトを獲って、挑戦者として出てきてくれました。それは嬉しいです」

――そんな伊藤選手とのリベンジマッチ、どのような試合になると思いますか。

「相手がどうこうというより、自分のスタイルを貫きたいと思っています」

――藤田選手のスタイルとは?

「やっぱり打撃です。打撃で押し切りたい。相手の寝技に付き合う場面もあるかもしれないですけど、最後は打撃で仕留めます」

■視聴方法(予定)
9月23日(木・祝)
午後5時50分~PPV SPWN

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