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【Gladiator CS01】ラスト侍=三上ヘンリー大智が出場。キック29勝1敗のコリアンストライカーと対戦

【写真】この外見を生かさず、黙々と戦って生きようとする──野武士のようなヘンリーだ(C)MMAPLANET

1日(木)、GLADIATORより16日(金)に会場非公開で開催されるGLADIATOR CHALLENGER SERIES01「Bang vs Kawana II」に三上ヘンリー大智が出場し、韓国のアン・ジェヨンと対戦することが発表された。
Text by Manabu Takashima

その端正な顔立ちと対照的に、山籠もりをする自然派。剣道の経験から、武道的なマインドを持つラスト侍が、エド・ソアレスLFA代表の前で韓国のストライカーを迎え撃つ。


剣道では東海大付属第四高(現札幌高等学校)時代に古川和男範士に「競技で勝つ剣道でなく、剣の道」を教わった三上は、中央大学在籍時に第64回全日本学生剣道選手権大会3位という結果を残し、キックボクシングの道へ。アマで16勝0敗14KOという戦績を残すと、プロでも4戦全勝と負け知らずのままMMAへの道を選択した。

格闘DREAMERS出演から、POUND STORMでプロデビューも岩﨑大河にテクニカル判定負けを喫したもののその後は3試合連続でフィニッシュ勝利を手にしている。また昨年12月にはKNOCK OUTのパウンド、サッカーボールキック、四点ヒザ、スタンプがグラウンド上体の相手に認められている全局面打撃OKのKNOCK OUT UNLMITEDでもKO勝ちを収めており、MMAの打撃という部分でも方向性を掴めてきているようにも感じられる。

対戦相手のアン・ジェヨン選手はMMA戦績は3勝5敗だが、プロキックでは29勝1敗のキャリアを誇り、2013年のインドア・アジアンゲームではキック81キロ級で金メダルを獲得すると、KBK85キロ、K-WANG90キロ、そしてWAKOの83キロ級で韓国王座を獲得している。

本来の相手は来日経験のある韓国人選手だったが、TUFへの出演が決まりGLADIATOR CHALLANGER SERIES側も「UFCへの道を閉ざすことなどできるわけがない」と欠場の申し入れ快く受け入れ、三上も対戦相手の変更に応じてアン・ジェヨンと戦うことがきまった──という話も伝わってくる。

MMAの間合いに戸惑い、敢えて組み勝負と、ケージの中ではその持ちうるポテンシャルを見せていない三上の打撃。果たして、アン・ジェヨン戦では打か、MMAで勝負なのか。非常に楽しみなマッチアップとなる。

なおリリースに寄せられた両者の意気込みは以下の通り。ある意味、アン・ジェヨンの張りきり具合が伝わってくるコメントとなっている。

三上ヘンリー大智
「厳しい戦いになるとは思いますが、全力で頑張ります!」

アン・ジェヨン
「GLADIATOR CHALLENGER SERIESという素晴らしい舞台で試合ができることを本当に光栄に思っています。関係者の皆様、誠にありがとうございます。

今回の対戦相手である三上選手が出演した「HiGH&LOW THE WORST X」も見ています。“鈴蘭最強の男”ラオウ役、かなり面白かったです。あの映画の中で見られたような華のある戦いをしましょう。この試合が終わると、鈴蘭最強の男の座は自分のモノとなります」

■視聴方法(予定)
2月16日(金)
午後6時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル


■ Gladiator CS01対戦カード

<Gladiatorフェザー級選手権試合/5分3R>
[王者]パン・ジェヒョク(韓国)
[挑戦者]河名マスト(日本)

<Progressフォークスタイルグラップリング・フェザー級王座決定戦/5分3R>
竹本啓哉(日本)
竹内稔(日本)

<ミドル級/5分3R>
三上ヘンリー大智(日本)
アン・ジェヨン(韓国)

<Gladiatorフライ級王座決定T準々決勝/5分3R>
和田教良(日本)
チェ・ドンフン(韓国)

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45 MMA MMAPLANET MMAとフィジカル o Special YouTube   久米鷹介 体組成 海外 竹本啓哉 鈴木陽一 須田雄律

【Special】『MMAで世界を目指す』第3回:鈴木陽一ALIVE代表「体組成とフィジカルのバランス」─01─

【写真】一般会員さんからアマチュア、プロ選手に至るまで個々の違いを考えることが重要だ(C) ALIVE

世界的なスポーツとなったMMAで勝つために、フィジカル強化は不可欠となった。MMAPLANETでは「MMAに必要なフィジカルとは?」というテーマについて、総合格闘技道場ALIVEを運営する鈴木社長=鈴木陽一代表が各ジャンルの専門家とともに、MMAとフィジカルについて考えていく連載企画をスタート。MMAとフィジカルについて考える連載第3回目は、MMAに必要な体組成とフィジカル――さらにジュニア世代のMMAについて考える。
Text by Shojiro Kameike

<連載第1回「MMAに必要なフィジカルとは?」Part.1はコチラ
<連載第1回「MMAに必要なフィジカルとは?」Part.2はコチラ
<連載第2回「MMAに適した体組成とは?」Part.1はコチラ
<連載第2回「MMAに適した体組成とは?」Part.2はコチラ


――MMAに必要なフィジカルについて考える連載、第3回目のテーマは前回に続き「体組成」です。今回は体組成についての理解を深めるために、体組成とフィジカルのバランスについて考えていきたいと思います。今回は連載第1回目にご登場いただきました、理学療法士の納土真幸さんをお招きしています。

鈴木 よろしくお願いします! まず今回のテーマのポイントは、体組成——筋肉量や骨密度、組織の強さには休養と栄養が必要だということです。簡単に言うと、身体づくりのためには練習しすぎも良くないし、ちゃんと栄養も摂らないといけないんですね。なぜ改めてこのお話をするのかといえば、やはり競技を続けていくうえで年齢的な変化があるためです。

――普段からトレーニングしているファイターであっても、年齢を重ねると体力が落ちたり怪我が治らなくなったりしますね。

鈴木 はい。その対策として、体組成の観点からは筋肉量を増やして体脂肪を減らし、骨密度を高める。トレーニングで瞬発力、有酸素能力、耐乳酸性能力、筋力を上げたりする。さらに運動する一方で、身体に休養と栄養を与えて、脳と筋肉と内臓を回復させないといけません。年齢を重ねていくと、回復が遅くなっていくという問題があります。

30代に入ってから20代のイケイケの時と同じ体組成をキープするのは大変ですよ。しかし選手活動を続け、かつ勝率を上げるためのフィジカルと体組成を考える場合、やはり年齢的な回復力の遅さという問題に着目しなければいけない。トレーナーとして選手活動を長期的に考えた場合、いかに良い栄養と休養を与えて、良い体組成をつくるかという部分が重要になってきます。

もちろん日頃から体重を増やしすぎないことも重要です。通常体重が5キロ増えると、それは5キロの鉄アレイを持って動き回るのと同じですよね。するとヒザ腰など関節靭帯への負担が大きくなります。

――MMAは30代に入って花開く選手もいますし、選手寿命も長くなりつつあります。その要因としては、身体づくりの進化もあるのでしょうか。

納土 近年の傾向でいえば、スポーツ界全体で選手寿命は伸びていますよね。特に顕著なのはサッカーで、30歳を超えても競技を続けられる人が増加しています。最も大きな要因としては、スポーツ医学の普及が挙げられます。特に栄養管理については、選手が個別に管理栄養士をつけることが増えていて。サプリも普及し、疲れにくく怪我をしにくい体づくりを意識する選手が増えてきたことは事実です。インターネットの普及により、海外選手の体づくりに関する情報も入ってくるようになったとは思います。

鈴木 選手のスポンサーにも、サプリメーカーさんが増えてきたじゃないですか。たとえば久米鷹介の場合は『ゴールデンミッション』という、世界的なダンサーさんが開発したリカバリー系のプロテインを提供してもらっています。あとは接骨院、鍼灸、カイロプラクティック・マッサージ師さん、酸素カプセルスタジオのオーナーさんのサポートがあったり、管理栄養士さんを付ける選手も増えてきました。いわゆる栄養と休養、そしてリカバリーの知識も上がったし、実際にその方法が目の前にありますよね。昔なんて、スポーツ専門の栄養士さんは東京にしかいなかった。でも今は全国的に増えていますしね。それだけ体組成に関しても、長期的な視点で考えることができるようになりました。

――長期的な視点というのは、どれくらいの期間で考えるものなのでしょうか。

鈴木 私の場合は10代の選手が道場に入ってきた場合、親御さんの体型を見たりしますよ。よく引退した後に太ったり痩せたりする人がいるじゃないですか。それは遺伝的体質もあって。だから親御さんが試合の応援に来た時、その体型を見て「この選手は10年後、こういう体型や体質になるかな」というところまで考えます。たとえば竹本啓哉の場合、彼のお父さんはラグビー選手なんです。

納土 えっ!? そうなんですか!

竹本啓哉に関する意外な情報が――(C)MMAPLANET

鈴木 意外でしょう? 竹本の場合は性格とかビジュアルのおかげで、のんびりしてそうに見えたりしますよね。でもお父さんはバリバリの有名なラガーマンで、実は竹本も体が強い。加藤久輝のお父さんも柔道でフランスに派遣される選手だったから、お父さんに似て先天的に身体が強いのではないかと。するとゴールデンエイジ――運動神経が伸びる成長期のトレーニング量によっても、年齢を重ねた時の回復の度合いも変わってきます。もともと運動する習慣がある子は、成長期を超えて大人になっても体の使い方が巧かったり、トレーニングや試合後の回復が速い傾向にはありますね。

高校生の段階で運動をしているかどうかで、大人になってからの体質も変わります。道場を25年間やってきて感じているのは、コーチはその選手の幼少期から、家族の体型も見たりして将来的な体組成の変化まで考えて指導するほうが良いということ。私も選手の5年後を考えて、「今はウェイトをやらないほうが良いかな」とか考えたりします。

――これは話が逸れるかもしれませんが、子供の頃に激しい運動や減量をやらせないほうが良いという意見もあります。たとえば幼少期から格闘技を始め階級制のスポーツに取り組んでいる子たちの中で、減量させすぎると身長が伸びない等……。長い目で見た場合、子供の頃から体組成を理解せずに減量をさせると、身体の成長に悪影響を及ぼすのですか。

納土 一概には言えませんが――軟骨が育ってくる成長期の段階で、反復する動きが多い競技をやっていると、負荷の集中する箇所の怪我は多くなります。成長期の運動によって身体が出来上がっている子と出来上がっていない子、分かりやすく言えば身体が強い子と弱い子が分かれてくる。結果、スポーツは好きだけど身体が弱い子というのは頑張りすぎてしまい、腰椎分離症(疲労骨折が原因と考えられ、成長期のスポーツ選手に多く見られる)になるケースも多いですよね。

鈴木 格闘技でも中3から高1ぐらいで道場に通い始めた子で、腰椎分離症になってしまう場合も多いですよね。コンタクトスポーツだから、まだ身体が出来上がっていない段階で大人と当たることも多いですし。アライブの場合は若い子が道場に入ると、まず柔術から始めてもらうことが多いです。柔術を通じて、ゆっくり身体の使い方を覚えてもらいます。

納土 そういった練習は、身体を休めながら行うことができますよね。指導者が選手に対して、しっかり休むことを伝えられるかどうかで変わってきます。その点がスポーツ強豪校の部活動は違っていて……選手を休ませない学校が多いです。

鈴木 高校生にとって部活動は3年間ではなく、実質的に2年間ですよね。高3の前半で部活動を引退したりするので、それまでに実績を残すために2年間で凄くハードなトレーニングを積むことになる。

納土 それだけトレーニングして、実績を残さないと先がなくなるから仕方ない面はあります。

――高校スポーツの多くはトーナメント制です。高校野球でいえば甲子園で一回負けると夏が終わってしまうので、その是非を問うのは難しい面もあります。

鈴木 2~3月生まれの子なんて、高1といってもまだ中学生と変わりませんから。同じように高1の選手向けのトレーニングを課すのは過酷ですよ。あと日中の気温が40度にもなるのに、そんな炎天下の中でトーナメントを戦うとか。

納土 そのために中体連(中学校体育連盟)の解体が検討されたり、小学校の全国大会が無くなるというのは、選手のことを考えると仕方ない面はありますね。

ジュニアBORDERで活躍中の須田雄律の父、智行氏も「ジュニアの間はあまり減量をさせない」と語っていた(C)MMAPLANET

鈴木 今MMAでもキッズやジュニアの大会が増えているので、その点は注意したほうが良いと思います。ただしMMAの場合は部活動ではないぶん、長期的に考えることができる点が違いますよね。やはり成長期の子たちは、休ませる時は休ませないといけない。

アライブでも体組成を考えた時、長期的なダメージを受けないように結構休ませています。ベテランのプロ選手からは「社長は甘い」とか「休ませすぎ」と言われることもあるけど……。40代前後で負傷があり、日常生活に支障をきたしている例もありますから。指導者として、そういった選手の姿はもう見たくない。

言葉として「トレーナー」とは、トレーニングを教える人のことをいいます。「インストラクター」というのは、インストラクション=やり方を教える人です。一方、コーチは語源が「寄り添う人」なんですよ。我々は「寄り添う人」として、選手の競技寿命や競技年齢を考えながらフィジカルを考えることは大事だと思っています。

<この項、続く>

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45 AB DEEP DEEP JEWELS GFC Gladiator K-MMA MMA MMAPLANET NavE o Progress Road to UFC UFC YouTube イ・スンチョル シン・ジェヒョク チェ・ドンフン チャンネル パンクラス パン・ジェヒョク ライカ 久保健太 修斗 和田教良 松田亜莉紗 河名マスト 澤田政輝 竹内稔 竹本啓哉

【Gladiator CS01】配信イベントで、フライ級王座決定T開戦=和田教良がチェ・ドンフンと対戦!!

【写真】MMAファイター人生を賭けて和田が、チェ・ドンフンに挑む(C)MMAPLANET

29日(月)、DEEPより3月17日(日)に大阪市住吉区の錦秀会住吉区民センター大ホールで開催されるDEEP OSAKA IMPACT2024#01の対戦カードが発表されている。
Text by Manabu Takashima

DEEP JEWELSストロー級チャンピオン松田亜莉紗が、チャンピオンとして初めての試合をノンタイトルの3回戦、そして初の国際戦に挑むことが決まった。


グラジのフライ級のベルトは昨年3月にNavEを8秒でKOしたニャムジャルガル・トゥメンデムベレルがRoad to UFCと契約したために返上して以来、空位となっていた。

そんなフライ級タイトル戦線が再び動き始めたのが、昨年9月大会。元王者NavEがプログレスのグラップリングで再起戦に勝利すると和田教良が6年半振りにグラジに参戦を果たした。和田は12月大会に連続出場し、自身初の国際戦となったシン・ジェヒョク戦で完全ドミネイト勝利を収めた。

その12月大会には韓国からイ・スンチョル、チェ・ドンフンという若き実力者も出場し、それぞれが澤田政輝と久保健太をKOしている。グラジの最軽量級の頂点を巡る戦いの気運が高まりつつあるなか、今回の王座決定トーナメント開催という運びとなった。

和田はDEEPで2勝1敗、パンクラスで2勝2敗1分け、修斗で2勝2分、そしてGLADIATORで2勝1敗と日本の各プロモーションで結果を残しており、現在は2分を挟んで4連勝中と3年間負け知らずだ。

対してチェ・ドンフンはキャリア3戦目でK-MMA界の実力派MMAイベントであるDouble GFCのフライ級チャンピオンになっている。過酷さが熾烈を極める韓国海軍出身の鉄の心を持ったイケメン男子は上に記したように昨年12月のグラジ初出場時に過去にKO負けのない久保を初回から打撃でリードし、魂の反撃を逆に粉砕してKO勝ちを収めている。

一見、グラップラー✖ストライカーのクラシカルなMMAマッチアップともいえるが、下のコメントにあるようチェ・ドンフンは自らを元はグラップラーだったと話しており、和田がMMAファイター人生を賭ける組み技の展開がどうなるのかも、楽しみだ。

と同時に、この他の3つの準々決勝がいつ、どのような顔合わせで実施されるのかも続報を待ちたい。なお、プレスリリースに寄せられた和田とチェ・ドンフンの今回の対戦に向けての意気込みは以下の通りだ。

和田教良
「フライ級王座決定トーナメントに出場させて頂き、ありがとうございます。ただし、正直なところチェ・ドンフン選手と試合ができるということで試合を受けさせてもらいました。この次のことは、考えていません。

最近、固い試合展開、いわゆるショッパイ試合ばかりしてしまい、オファーも減ったなかで元々の所属先のZOOMERの祖根代表の紹介で昨年の10月にGLADIATORで戦わせていただき、ありがたいことに2カ月スパンで試合を組んでもらえたことに感謝しています。

現役の間に国際戦を戦いたいと思っていたなか、前回大会でソレが実現できて、今回は対戦したいと願っていた選手と試合ができることは、ホンマにありがたいです。

チェ・ドンフン選手はイケメンで、強い選手だと思います。でも月並みになりますが、フィニッシュか結果的にドミネイトできるように励んでいきます」

チェ・ドンフン
「こんにちは! 今回、GLADIATORのフライ級トーナメントに出場する事になった、チェ・ドンフンです。まず、前回大会に引き続き再びチャンスを下さったGLADIATORのスタッフの皆さん、本当にありがとうございます。

トーナメント初戦の相手、和田選手はグラップリングが上手なタイプに見えました。自分はウェルラウンダーだと思われていますが、本来はグラップラーだということが証明できるチャンスだと思います。

和田選手は自分が成長するための相手として不足のない優れた選手だと思います。ただし試合映像を見ると、力づくに相手を抑えているように見えて、アレでは自分には通用しません。自分はパワーにも自信がるし、柔道の経験もあるので同じことを和田選手にやってやります。

凄く楽しみな試合なので万全の準備をして、コンディションが良くなかった12月の試合よりも素晴らしい試合をお見せすることを約束します」

■視聴方法(予定)
2月16日(金)
午後6時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■ Gladiator CS01対戦カード

<Gladiatorフェザー級選手権試合/5分3R>
[王者]パン・ジェヒョク(韓国)
[挑戦者]河名マスト(日本)

<Progressフォークスタイルグラップリング・フェザー級王座決定戦/5分3R>
竹本啓哉(日本)
竹内稔(日本)

<Gladiatorフライ級王座決定T準々決勝/5分3R>
和田教良(日本)
チェ・ドンフン(韓国)

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45 AB Gladiator Gladiator022 KTT LFA MMA MMAPLANET o Progress Road to UFC UFC YouTube エド・ソアレス ダギースレン・チャグナードルジ チハヤフル・ズッキーニョス チャンネル ハ・ドンシン パン・ジェヒョク ユン・ダウォン 櫻井雄一郎 河名マスト 竹内稔 竹本啓哉 長谷川賢

【Gladiator CS01】グラジがLFAへ選手派遣。新イベント=バンに挑戦、河名マスト「NO UFC, NO MMA!!」

【写真】どちらが勝っていてもおかしくなかった前回の試合から7カ月、次はどうなる?(C)MMAPLANET

25日(水)、PROGRESS実行委員会より2月16日(金)に会場非公開でGladiator Challenger Series=Gladiator CS01「Bang vs KAWANA 2」を開催することが発表された。
Text by Manabu Takashima

同大会はウィークンドの夜に職場、帰路、居酒屋、ジム、自宅でMMAとグラップリングの試合を携帯、PC、タブレットで楽しむという趣旨の下、無観客&配信に特化したイベントになるという。

つまりライブの臨場感ではなく、忙しい平日の夜にルーティンの行動のなかで格闘技を楽しむという試みだ。プロモートはPROGRESSが行い、GLADIATORが協力と大阪のナンバーシリーズとは立場を入れ替えての大会となる。

そんなGLADIATOR CS──記念すべき第1回大会のメインは大会名にあるようにGladiatorフェザー級王者パン・ジェヒョクが、河名マストの挑戦を受けるタイトル戦が組まれ、Progressフォークスタイルグラップリング・フェザー級王座決定戦=竹内稔✖竹本啓哉戦も決まった。


パン・ジェヒョクと河名は昨年6月のGladiator022で組まれたフェザー級王座決定トーナメント準決勝で対戦し、パンがスプリット判定勝ちしている。その後9月の023大会でダギースレン・チャグナードルジの計量失敗による、決勝不戦勝でパンはベルトを巻いた(※ダギースレンとはキャッチウェイトのノンタイトルで対戦し判定勝ち)。

一方、河名は9月にユン・ダォン、12月にチハヤフル・ズッキーニョスを下してリベンジと挑戦権を手にした。前回の試合ではテイクダウンに手間取った河名が、バンのパンチを被弾してポインドを失った形となったが、最終回には打撃戦で優勢に立つなど長所と短所が入れ替わったような接戦だった。

王者バンもKTTのハ・ドンシン代表から「上に行くなら、もっと自分から前に出ろ」と強い叱責を受けることもあり、この再戦は手の内を見せあったなかで、どれだけ相手の想定を上回る攻撃力を見せることができるのかが勝負となる。

竹内と竹本のフォークスタイルグラップリング王座決定戦は、ずばり如何に竹内がアナコンダに持ち込むか。

昨年11月のADCCアジア&オセアニア予選66キロ級で準優勝の竹内はトーナメントで挙げた5勝のうちアナコンダが4つ、残りの1試合はRNCでタップを奪っている。

誰もが仕掛けてくることが分かっている技で勝つ。まさにアナコンダチョークという必殺技を持つ竹内に対し、Gladiatorバンタム級王者の竹本は自らの勝ち筋、勝利の方程式がしっかりと見えている選手で、その実行力も高い。

勝利を手にするためなら膠着、掛け逃げ、何でもござれの組み技師が、竹内に正面から首を取られずに如何にバックに回る手段を考え、実行するのか──非常に興味深い顔合わせだ。

また今回のリリースではアジアのフィーダーショーを目指して活動しているGladiatorが、その枠を一歩広げLFAに春から選手を送り出すことが決まったという説明もあった。

同リリースではLFAのエド・ソアレス代表の「日本のファンの皆さん、LFAでは今春よりGladiatorで活躍したファイターをMMA界のNCAAである我々のプロモーションで戦う機会を与えることが可能となり、心より嬉しく思っています。この機会に世界中から世界のトップステージを目指し、ファイターが集まってくるLFAが日本のファンに認知されることを願っています。改めて、このような関係を結ぶことができGladiatorの櫻井雄一郎代表、PROGRESS実行委員会の長谷川賢氏に感謝します」というコメントも添えられている。

Road to UFCに出場する目標を持つ日本人ファイターにとって、新たなUFCへの道が開拓されるのか非常に興味深い発表だ。なお、今大会は全5~6試合が予定され、他カードの後日明らかにされるとのこと。そして、タイトル戦出場が決まった4選手のコメントは以下の通りだ。

パン・ジェヒョク
「皆さん。明けましておめでとうございます。Gladiatorフェザー級チャンピオンのパン・ジェヒョクです。防衛戦を用意して下さった関係者の皆さん、いつもありがとうございます。初防衛戦でもあり、いつも以上に抜かりないようしっかり準備します。一度拳を交えた相手ですが自分の防衛戦ですし、今回こそしっかりとフィニッシュ、仕留めるようにします。

マスト選手は優れているレスラーですが、最近は打撃も自信を持っています。自分としは注意する局面が増えましたが、チャンピオンらしく打撃、レスリンク、寝技の全てで圧倒できるようハードトレーニングを積んでいますので、期待して下さい。

今年も勝ち続けるように頑張りますので、宜しくお願い致します」

河名マスト
「フェザー級王座決定トーナメントの敗北で、ROAD to Road to UFCという道は絶たれたと思っていたところから、もう一度ベルトを巻くチャンスに巡り合えた自分は持っていると思います。

ユン・ダウォン戦、チハヤフル戦で試合の中で自分自身の中にある恐怖との向き合い方、乗り越えることができました。今回の試合では変わった自分、変わらない自分の両方を見せられると思います。

パン選手は人間性も、ファイトスタイルも気持ちの良い選手だと思います。だからこそ、2人で良いものを創るのではなく、自分の強みをぶつけ続け、嫌がらせを続けることができればと思います。やりたいことをやって、フィニッシュして、ベルトを巻き、Road to UFCへ。

No UFC、No MMA!!僕のROAD to Road to UFCは、まだ終わっていないです!!」

竹本啓哉
「MMAファイターとしてGLADIATORのベルトを巻いた僕と、昨年グラップリングで大活躍されていた竹内選手とが試合する舞台として、MMAとグラップリングの交差点であるPROGRESSの王座決定戦は相応しいと思います。

今年の僕の目標は、GLADIATORのベルトの価値を周知することなのですが、この王座決定戦はグラップリング界隈にも周知するのにうってつけの試合だと思います。しっかり備えていきます。ご期待下さい!」

竹内稔
「今回、初出場でProgressフェザー王座決定戦でGLADIATOR王者の竹本選手と戦えることを光栄に思います。国内ではグラップリングのタイトルを制定している団体は他にはなく、初めての経験なので王座を賭けて試合をできることが楽しみです。
判定ではなく、一本勝ちで王座を獲得したいと思います」

■視聴方法(予定)
2月16日(金)
午後6時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■ Gladiator CS01対戦カード

<Gladiatorフェザー級選手権試合/5分3R>
[王者]パン・ジェヒョク(韓国)
[挑戦者]河名マスト(日本)

<Progressフォークスタイルグラップリング・フェザー級王座決定戦/5分3R>
竹本啓哉(日本)
竹内稔(日本)

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Gladiator Gladiator023 MMA MMAPLANET MMAとフィジカル o Special YouTube   ボクシング 体組成 竹本啓哉 鈴木陽一

【Special】新連載『MMAで世界を目指す』第2回:鈴木陽一ALIVE代表「MMAに適した体組成とは?」─02─

【写真】Gladiator023の計量後。ALIVE所属の竹本啓哉も過去に計量失敗を経験している。個々に適した調整を試行錯誤を繰り返した末、ベルトを取り戻している(C) MMAPLANET

世界的なスポーツとなったMMAで勝つために、フィジカル強化は不可欠となった。MMAPLANETでは「MMAに必要なフィジカルとは?」というテーマについて、総合格闘技道場ALIVEを運営する鈴木社長=鈴木陽一代表が各ジャンルの専門家とともに、MMAとフィジカルについて考えていく連載企画をスタート。「MMAと体組成」について考える連載第2回目は、MMAの計量と調整について深堀りする。

<連載第2回「MMAに適した体組成とは?」Part.1はコチラ


鈴木 毎日あるいは毎試合、減量に関する記録をつけていくなら、計量当日よりも前日の水抜き前に測るほうが、正確な体脂肪率を測れるかもしれませんね。よく知られているインピー・ダンス法体脂肪計のなかに、足を乗せるだけで体脂肪率が測れるというものがあります。しかしこれは、実は足から内臓までしか電気が届いていません。どういうことかというと、内臓肥満型の人が足だけのタイプに乗った場合、肥満度が上がって出てしまうかもしれないんです。それよりも、トレーニングジムなどにある手と足の四点から測るタイプの体脂肪計のほうが、精度は高いですね。一番良いのは水中で体重と体積の比率から測る方法ですが、そんな設備は滅多にないですし。

 愛知県内だと愛知医科大学ぐらいかもしれません。水中置換法といって、プールのように大きな水の箱の中に入って測る設備です。話を戻すと、何かといえば体脂肪率って、それぐらい曖昧なものなんですよ。

私のクライアントにも、今まで運動をしておらず、私と一緒に初めて体を鍛えるという方もいます。まず運動すると筋肉がついて血流も良くなる。すると今まで使っていない筋肉に血が入るようになるので、全体の水分量が増えます。結果的に体重が増えるので、よく「運動して太った!」という方もいらっしゃいますが、あくまで体重は目安でしかありません。その内訳のほうが重要です。内訳も時間によって変化するものなので、私がお勧めするのは1日に2回、体重を測ること。朝と夜、決まったタイミングで測り続けると、日ごとの変化が分かります。この定点観察だと自分の体重も管理しやすくなります。

様々な要素が含まれるため、様々なタイプの選手がいるMMA——より選手ごとに緻密な研究も必要になる。(C)ALIVE

鈴木 特にMMAの場合は、曜日によって練習メニューが大きく変わってきますからね。今日はグラップリング、今日は打撃——では日によって運動量も変わってきます。だから定点観測が、より重要になってくるわけです。それが競技特性というもので。

加えて、選手が目指すタイプによっても、適正の体組成は変わってきます。パワー系のファイターなのか、あるいはテクニシャンを目指すのか。要は体組成——体脂肪、筋肉量、そして骨量は自分の中で比較していかないといけません。他の人と比べても、人によって体格が違えば、目指すタイプも違うのですから。アマチュア時代とプロになって以降でも違ってきますし。

 ちなみに体脂肪率が10パーセント台って、見た目から相当絞れている状態じゃないですか。一般の方が「だいぶ痩せた!」と言っても、調べてみると体脂肪率は20パーセントぐらいあったりします。そこで、脂肪の量を調べることも必要なんですよね。

業務用の体組成計だと脂肪、筋肉、そして骨も全て「量」が分かります。その量を見て、できるだけ筋肉量は維持しながら脂肪だけ減らしていくための観察ができるようになります。パーセントだけ考えると、いろいろな要素が入ってくるので、ワケが分からなくなってしまいますよ。ですからトレーナーとしては、できるだけ「量」で考えるようにしています。もちろん「量」を測る機械を自宅に置いておくのも大変です。しかし今は、スポーツジムはもちろん置かれているところも増えているので、探して利用してみるのも良いと思います。

鈴木 そのためには、まず体組成に関する機械について勉強したほうが良いですよね。細かい数値がどう、ということよりもツールについて知らないといけない。それだけツールによって計測方法が変わるわけですから。可能ならインピー・ダンス法でも4点で測るものを利用してほしいし、もっと言えば「率」よりも体組成計で「量」を測るほうが良いです。

所君も言っていたとおり、それも定点観測で調べ続けるべきです。選手というのは成長し続けるものですから。アマチュアの頃から計測し続けて、記録しておいたほうが良いです。それこそ階級を上げるか下げるかを考える時に、その記録が重要になってきます。ボクシングよりもMMAのほうが、階級間の体重差が大きいわけで。1階級で5キロほど違う。

 それだけ体重が変わると、脂肪量も水分量も大きく変わってきますよね。

鈴木 そう。それが変わらないというのは、運動生理学的にはありえない。

 すると普段から、水分を抜くだけで計量をクリアできる体重を維持しておくほうが良いと思います。そのためには「いかにして筋肉量を保つか」が重要です。脂肪の中に水分を貯めておくことはできません。しかし先ほど言ったとおり、筋肉の中には血液を貯めることができる。これだけ筋肉があり、その中にある水分を絞り出せば一時的に体重を落とすことが可能になります。でも筋肉量が少なく、まあまあの脂肪量があったら水分を絞りだすことはできない。常日頃から筋肉量を維持し続けるためには、栄養学も必要になります。スポーツ選手の場合、たんぱく質を摂取していないと筋肉量を保てませんから。

鈴木 栄養の話まで広げると、コンタクトスポーツに関する最大の問題点は、体をぶつけることで他のスポーツよりも血液が壊れたり、筋肉の組成も壊れていくことですね。血液が壊れるということは貧血になりやすくなります。そのためにも、たんぱく質を摂取し続けていないといけない。

 今回のテーマからは外れるかもしれませんが、よく「たんぱく質を摂ったほうが良い」と言われているものの、どれだけ摂取したほうが良いのか分かっていない方が多いと思います。皆さん、「これぐらいかな?」と感覚で摂取量を決めていたりして。でも正しく摂取するだけでも、パフォーマンスは大きく変わりますよ。

ALIVEでは体重に対しては定点観測を行い続けている。体重を測る際にポーズをとってしまうのはご愛敬(C)ALIVE

鈴木 そうですね。繰り返しになりますが、MMAの場合はまず階級制で計量が行われる。さらに計量前には脱水しても良い、という点に着目しないといけません。そう考えた場合、筋肉量が多く体脂肪率が低いほうが——あくまで一瞬、体重を落としやすくなる。イコール計量をクリアできやすくなります。次に、MMAはコンタクトスポーツなので筋肉量プラス、ある程度の骨量があったほうが安全だということなんです。変に食事制限をして、たんぱく質の摂取量を減らすと筋肉が増えませんから、水抜きもしにくくなってしまいます。筋肉量を保っていたほうが、最後の水抜きも安全にできるようになるんですよ。

——つまり、決して一人だけでは良い状態で計量に臨むことはできないということですね。

鈴木 そうなんです。ALIVEの場合、以前にグラジエイターで竹本啓哉が計量をクリアできないことがあったじゃないですか。そういう失敗も踏まえてウチでは朝イチの体重測定や出稽古の練習量も報告させ、定点観察を続けています。

——最初に自分の体組成を調べていなければ、適正な階級も適正な減量幅も分からないわけですね。多くは身長と体重のバランスのみで、自身の階級を決めがちです。

鈴木 お前の身長ならコレぐらいの体重が適正だろう、という(笑)。そういえば昔、ハイパー・リカバリーというものがありましたよね。ハイパー・リカバリーをしていたなかで、選手寿命が長いファイターは少ないです。毎回何キロも減量して戻す、ということを繰り返すと内臓への影響は大きくなりますし。MMAの場合は戻し方も重要で、体組成を理解していないと「どれくらい戻せば良いのか」ということも分からないかもしれません。

あとは理想をいえば、ファイトキャンプの時と試合当日の体重が同じであることがベストです。普段80キロある選手が、70キロで計量をクリアして試合当日は75キロまで戻す。そうであれば、ファイトキャンプの時も75キロで体を動かすようにしていると、試合当日も練習時の良いパフォーマンスを出せると思います。逆にファイトキャンプの時に75キロで、計量後に78~79キロまで戻すと戻しすぎになりますよね。それはリカバリーではなくリバウンドであって。普段から自分が最も動ける体組成を、日頃から考えておくことも必要ですよね。このあたりは今後、栄養士さんをお招きする回で詳しく説明したいと思います。

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Gladiator Gladiator024 MMA MMAPLANET o RIZIN キック テムーレン・アルギルマー 竹中大地 竹本啓哉

【Gladiator024】グラジ初陣の竹中がテムーレンに左ミドルを効かせ、RNCで仕留めてRIZIN出場アピール

【写真】やはり強かった竹中(C)MMAPLANET

<バンタム級/5分3R>
竹中大地(日本)
Def.1R4分27秒 by RNC
テムーレン・アルギルマー(モンゴル)

共にサウスポー。距離を詰めてくるテムーレンに、竹中が左ローを見せる。竹中が左インローでテムーレンの左足を弾き飛ばした。さらに右インローを当てた竹中に、テムーレンは左ストレートを当ててからスイッチする。サウスポーにに戻したテムーレンの左カーフキックがクリーンヒット。距離を詰めた竹中を首相撲で捕え、右ヒザを突き上げてダウンを奪った。

立ち上がった竹中は距離を取り、左ミドルをテムーレンのボディに突き刺す。さらに組みついてドライブした竹中は、テムーレンをケージに押し込むも逃げられた。竹中はパンチから左ミドルを放つと、テムーレンが体をくの字に曲げ、一瞬動きが止まる。

グラウンドに持ち込んだ竹中に対し、テムーレンはニーシールドから反転するも竹中はバックへ。ケージキックでグラウンドに持ち込んだ竹中は、バックマウントから左腕を首に回し、RNCで絞め上げる。ここはテムーレンが耐えたが、再度RNCで絞め上げタップを奪った。

グラジ初陣で前バンタム級王者のテムーレンを下した竹中は「来年1月に娘が生まれる予定です。試合が終わったので、次は僕がサポートします」と家族へメッセージを送った。さらに「来年はRIZINで勝負したいと思っています。RIZINさん、オファーお待ちしています」とアピールし、解説席の竹本啓哉は「(竹中、上久保と)やるつもりでいる」と語っている。


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AB Gladiator Gladiator024 MMA MMAPLANET o YouTube   じゅん イ・スンチョル グスタボ・ウーリッツァー チェ・ドンフン チハヤフル・ズッキーニョス チャンネル テムーレン・アルギルマー バットオチル・バットサイハン フェルナンド 上久保周哉 中川皓貴 久保健太 八木敬志 南友之輔 吉田開威 和田教良 河名マスト 澤田政輝 田中有 竹中大地 竹本啓哉 高橋孝徳

【Gladiator024】竹中大地と対戦、前バンタム級王者テムーレン「勝てると踏んだから、戦うんだ」

【写真】計量時には相当に頬がこけていたテムーレン。頭は紫色になっていた(C)SHOJIRO KAMEIKE

明日9日(土)に豊中市176BOXで開催されるGladiator024でテムーレン・アルギルマーが、今年3度目の来日を果たし竹中大地と戦う。
Text by Manabu Takashima

3月のスラムで勝利という衝撃的なグラジエイター初陣を飾り、6月にはバンタム級王座を奪取。しかし、9月に竹本啓哉にスプリット判定で競り負けてベルトを失った。そのテムーレン、わずか2カ月のインターバルで過去最強の相手と迎え撃つこととなった。


──まず前回の9月大会で、接戦を落としてタイトルを失ったことについてどのように想いなのか教えていただけますか。

「もう終わったことで……フィニッシュできなかったのだから、勝敗の判断はジャッジにゆだねるしかないことは理解している。でも、あの裁定には納得いっていないよ。こっちがチャンピオンだったので、判定はもう少しチャンピオン寄りになるものかと思っていた。スプリット判定負けになったけど、繰り返して言うと納得はしていない。コーチも自分が勝っていたと言っていたし、判定結果には不満を持っている。でも何を言っても後の祭りだからね」

──ベルトを失った直後に控室で、ダムランプレウ・コーチと足関節の防御方法について激論を交わしていませんでしたか。コーチが大声になっていたことには驚かされました。

「そうかい? 僕の防御方法と、ダムランプレウ先生の防御方法に違いがあったので意見交換をしていただけだよ。試合直後にやった方が頭に入りやすいし、先生が大声だったのは何も怒っているということではなくて、いつもあんな感じだから(笑)」

──なるほどです(笑)。あの敗戦から日本バンタム級のトップの1人である竹中選手と2カ月のインターバルで戦うことに関して、オファーを貰った時にはどう思いましたか。

「オファーが来た時に相手の試合映像を見て、勝てると踏んだので受けたというのはあるよ」

──どういう点で勝てると思ったのですか。

「まず映像を見て、自分と相性が良いと思った。とてもアグレッシブで攻撃的だ。選手はそれぞれ自分の戦い方というモノを持っているけど、タケナカは相手を呼び込んで攻撃するのが上手い。ファンも楽しめる戦い方だし、とても楽しみな相手になるね」

──今年、日本で4試合目になります。日本で戦うようになり、どのような成長が自分のなかであったと思いますか。

「強い選手と試合ができて、経験が詰めた。だから多くの面で成長できたよ。日本に来て、日本人選手だけでなく韓国人選手やフィリピン人選手のアップの仕方や戦い方を目の当たりにして、色々と吸収もできた。モンゴルとは環境が違うし、そういう場所で戦うことにも慣れて、吸収できることも多く──精神的に成長できたと思っている」

──ここで竹中選手に勝って日本での戦績を3勝1敗とするのと、負けて2勝2敗になるのとでは日本のMMA界での評価が随分と違うモノになるかと思います。その大切な試合で、どのような戦いを見せたいと考えていますか。

「自分としては全局面で勝負できると思っているけど、ファンの皆も楽しめる試合をしたいので立ち技で勝負をしようかと考えている」

──では、最後に竹中選手とファンに一言お願いします。

「日本で戦って強くなっているので、タケナカも僕と同じようにハードな練習をして試合に臨んで欲しい。そして、日本のファンの前で激しい試合をするので、僕への応援もお願いしたい。それと……少し話したいことがあるんだけど、大丈夫かな?」

──ハイ。ぜひ。

「今年、3度日本に行って試合をしたけど、いつも減量をして計量、そして試合をして翌日にはモンゴルに戻らないといけない。だから全然、日本の他の場所に行く機会がないんだ。可能なら、日本に3カ月から半年ほど滞在して練習し、もっと日本を知りたい。日本で練習できるなら、ぜひとも実現させたいと思っている」

──滞在費など解決できるなら、練習場所を提供してくれる人はいくらでもいると思います。

「それと……僕の夢は母親を日本に連れて行って、何を僕がしているのかを見せてあげることなんだ。グラジエイターがセコンドを2人呼んでくれるなら、コーチと母と一緒に日本に行けるけど、1人しか一緒にいけないので叶わない。でも、いつか実現させたいと思っている」

──そのためにもこの試合で勝たないと──ですね。そしてグラジエイターもそうですし、さらなるステージに進んで夢を実現させてください。





■視聴方法(予定)
12月9日(土)
午後12時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■ Gladiator024対戦カード

<フライ級/5分2R>
古賀珠楠(日本)
宮川日向(日本)

<フェザー級/5分2R>
袖裂雄貴(日本)
福山佳祐(日本)

<フェザー級/5分2R>
水野翔(日本)
今村滉(日本)

<GLADIATORライト級次期挑戦者決定戦/5分3R>
田中有(日本)
グスタボ・ウーリッツァー(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
チハヤフル・ズッキーニョス(日本)
河名マスト(日本)

<バンタム級/5分3R>
竹中大地(日本)
テムーレン・アルギルマー(モンゴル)

<バンタム級/5分3R>
上久保周哉(日本)
ペン・ジョウン(韓国)

<フェザー級/5分3R>
中川皓貴(日本)
バットオチル・バットサイハン(モンゴル)

<フライ級/5分3R>
久保健太(日本)
チェ・ドンフン(韓国)

<フェザー級/5分3R>
じゅん(日本)
高橋孝徳(日本)

<フライ級/5分2R>
澤田政輝(日本)
イ・スンチョル(韓国)

<フライ級/5分2R>
和田教良(日本)
シン・ジェヒョク(韓国)

<バンタム級/5分2R>
南友之輔(日本)
健太エスペランサ(日本)

<バンタム級/5分2R>
吉田開威(日本)
フェルナンド(ブラジル)

<ライト級/5分2R>
八木敬志(日本)
スモーキー(日本)

<フェザー級/5分2R>
田口翔太(日本)
木村柊也(日本)

<アマ・フライ級/3分2R>
伊藤琥太郎(日本)
辻本涼太(日本)

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【Gladiator024】テムーレンとグラジ初戦、竹中大地「世の中に自分の存在を認めてもらえるような試合を」

【写真】怪獣キラー、名田英平、竹中、瀧口脩生、山本健斗デリカット。何かのきっかけて、化けらえるはずの実力者たちとパラエストラ東大阪で腕を磨く(C)MMAPLANET

9日(土)に豊中市176BOXで開催されるGladiator024で前バンタム級王者テムーレン・アルギルマーと戦う竹中大地。
Text by Manabu Takashima

修斗環太平洋バンタム級王者からJAPANバブル到来前のONEと契約も──想ったようなキャリアを積むことはできなかった。パフォーマンス云々の前に不可抗力、竹中自身がコントロールできない部分で試合のキャンセルが続き、惜しい星の落とし方も経験した。そしてコロナ・パンデミックが起こり、サークルケイジでの日本人選手の需要は明らかに目減りした。

30歳を過ぎ、思うように試合が組まれない状況に国内に目を移した竹中。目指すところはRIZINだが、今回のGladiator出場は意外という印象しかなかった。そんな竹中にグラジ出場の経緯と、これからについて尋ねた。


――9月30日大会で、グラジエイターのケージの中から参戦表明を行いました。これまでグラジを生観戦したことはありましたか。

「いえ、会場で見たのは初めてです。YouTubeはライブ配信をチェックしていましたけど」

──では、その時にはどのような印象を持ちましたか。

「会場が華やかでケージ映えしていて。スクリーンも大きくて見やすくて良かったのですが、冷房がめっちゃきいていて(笑)。半袖で行っていたのでメインが始まる頃には本当に寒くて。その寒さと戦いながら試合を見ていました。移動して、立ち見で試合を見ているとだいぶマシになりました(笑)。

ケージの中では前田吉朗選手とNavE選手のグラップリング、あのMMA寄りのグラップリングが面白かったですね。ああいうグラップリングが盛り上がると、MMAで戦えるグラップリングも進化するんじゃないかというのは思いました」

──目の付けどころか面白いですね。

「やっぱり、やっているからですかねぇ。競技として興味深かったです」

──ところで今日はパラエストラ東大阪のプロ練習を拝見させていただいたのですが、皆が口を揃えてバック奪取能力とキープの強さに舌を巻いていました。曰く「ヘルニア製造機」だと(笑)。

「アハハハ。そうでなくて、背中を伸ばして腰痛を治しているんですよ(笑)。カイロプラクティック的な感じで」

──アハハハハ。物は言いようです。以前より、急がずにキープの時間を長くするよう意識しているようでもありました。

「パーテルバックで削る。フルバックを取る前に相手を消耗させる作業を入れる方が、一本を取れる確率がMMAスパーにおいては上がります。同時に自分の体力の消耗も抑えることができて。いきなりフルバックに行くと完成しないといけない、やり切らないといけないと後戻りができなくなってしまいます。でもパーテルバックだと、またスタンドに戻っても際の打撃を入れることもできますし、自分で選択ができるようになる。そこが強くなると、自分が戦いやすい時間が増えてペース配分もしやすくなるので意識していますね。

そうするためにバックの細かい技術的なマイナーチェンジはしてきました。バックが一番有効なポジションなので。傍から見ると同じように見えるかもしれないですが、手の位置だとか使い方、足のきかせ方も少しずつ変わっています」

──なるほど、凄く興味深いです。同時に正直、修斗からONEで戦ってきた竹中選手がグラジに着目することが意外でした。

「練習仲間が試合に出ていますし、グラジエイターからオファーを貰ったのは実は5月頃だったんです。だから6月大会とかもチェックはしていましたし。日本人が苦手な外国人、課題となる外国人を連れてきているイメージですよね。攻略しづらい……でも、ここに勝たないと海外にも行けないし、日本のトップにもなれない。そこをクリアしないといけない外国人選手たち、難敵を呼んできていますね。

ちょっと粗くてフィジカルが強い。そこが日本人選手との違いですからね。そのなかで柔らかく戦うパン・ジェヒョク選手とかには結構、面食らいました」

──そこまで見ているということは、6月にはもうグラジに出ようという気持ちが固まっていたのでしょうか。そもそも、いつONEから離れたのかも我々は把握していなかったので。

「そこは僕もなんです。あと1試合組むよ──っていうやんわりした状態が続いて。でも、それが『1週間後に試合はどう?』みたいな感じで、微妙に踏ん切りがつかない状態が続いていました。そもそも和田選手との試合の後は『1試合残っているけど、他団体と交渉しても良いよ』という状態で。そのなかでもらった話がどれも実現しない状態だったので、『修斗で試合をしよう』という形になりました。ONEの方に修斗で試合をするというのは、伝えていました」

──そこでONEからオファーがあれば、また勝ってタイトルを目指すような想いは残っていましたか。

「そういう想いが強かったのは、ONEに出るようになって1年目ぐらいですかね。まぁ、僕もケガもありONEとはハマらないことが多かったです。対戦相手のドタキャンとかも含めて。年齢もあるし、早く試合をしないといけないという焦りもありました」

──5月にグラジからオファーがあり、6月大会はそれだけの興味を持って見ていた。それながら7月は修斗で戦ったわけですね。

「修斗とも契約が残っていたので。修斗で試合をしてから、グラジに出たいと話そうという考えでした。もうオファーを頂いて時点で、次はグラジで戦おうと思って過ごしていました」

──それでも、やはり意外でした。

「やっぱり僕は関西に住んでいて、さっきも言ったように練習仲間も出ている大会なんで東京の選手が持つイメージとは違うと思います。それにハードな外国人選手を呼んでいるので、日本人選手と戦うよりも難しい試合になる可能性が高い。それと正直、僕のことを評価してくれている条件で声を掛けてくれたというのもあります。なら地元、関西で試合をしたいなって思いました」

──竹中選手の実力、ポテンシャルを買っているからこそ、いつまで燻っているんだという気持ちはありました。

「そうっスね。試合をしていないので、評価のしようがないと思うんです。だから、どんどん試合をして評価を勝ち取る必要がある。それが今の僕の状況だと思っています」

──では7月の藤井伸樹選手との試合、追い上げを食らい厳しい試合となりましたが、実戦のブランクを感じることは?

「明確な反省点は自分のなかであります。何個もあるんですけど、一つ挙げるとすると2Rの終わりですね。バックコントロールしていて、最後の10秒ぐらいに際で起き上がられて殴られたんですけど、スクランブルで立つ必要はなかったです。あれだけコントロールしていて、スクランブルで上を取ってももう向き合うだけの時間帯だったので。

それなら普通にクローズドガードとかに入れて、休憩すれば良かった。でも普段の練習の癖で、際は妥協しないという気持ちになって立ち上がってしまいました。それで打撃を貰ってしまって。

落ち着いて下を選んでいたら、あのパンチは貰っていなかった。そこの判断は間違えたなと思います。藤井選手もスクランブル、組みの頭になりがちになるなかで、あのアッパーを打てるのですから、アッパレです。これまでも藤井選手の試合を見て、格好良いなと思っていたのですが、そのまんま格好良い選手でした」

──北米MMAレギュレーションに戻ってきて、水抜き減量の久方ぶりに経験しました。

「結構しんどかったですね(笑)。3キロぐらいで軽めにやったんですけど、それでも最後の1キロぐらいは喉が渇いて。でも早めに落ちたし、そこは順調やったんです。水抜きはいくらやっても慣れることはないやろうし、次もしんどいと思います」

──とはいえ藤井選手に勝って、修斗バンタム級戦線で頂点を目指すという気持ちには?

「そうっスね。正直、明確なプランは全くなく修斗に出て。その前の段階で、次はグラジエイターに出るんやって言う風に気持ちは傾いていました。修斗で1試合、そのあとはグラジのつもりだったので修斗バンタム級戦線における自分の姿は想像できなかったです。藤井選手との試合が決まったのも5週間ぐらい前だったので。

決めつけちゃダメなんですけど、『これは7月はないなぁ』って気持ちが途切れたこともありました。あと練習ができるのも4週間というタイミングで、藤井選手に尋ねていますという連絡が来て、正直なところ『えぇ……マジか』って思いました。でも、試合を組んでもらって戦わないわけにはいかないですから。

でも、あの試合内容では満足できない。もっとデキるぞと思っていたので、そこを次の試合で見せたいです」

──その次戦はタイトルを獲得した竹本啓哉選手でなく、前王者となったテムーレンと戦うことになりました。

「相手が決まったのは2日前なんです(※取材は10月9日に行われた)。僕としては竹本選手と戦うことになると思っていたのですが、『テムーレンと戦って欲しい』と連絡があって。あの試合はどっちが勝っていてもおかしくない試合だったし、僕としてはテムーレン選手の方が戦いづらいです」

──それはどういう部分で?

「やっぱりちょっと粗い打撃と組みの受けが強い。フィジカルの部分ですよね。神田選手とか、ちょっと跳ね返されている感じだったので。竹本選手は寝技の巧さの部分でスイープをしたり、ポジションを取っていました。じゃあ、正面から取っ組み合った時に、どういう強さを持っているのかというのは、見ているだけだと分かりづらいです」

──竹本選手は一種のスペシャリストで、王道のMMAスタイルではないです。仮に竹中選手がさらに上の舞台を目指す時に、その場での対戦相手を想定するとテムーレンこそ越えないといけない相手かと。しかも、初来日の時のモチベーションに戻ってくることが予想されます。

「戦績以上に戦いづらい、クリアしづらい相手です。でもクリアしないと、この先はない相手やと思います。しっかりと仕上げて外国人選手のフィジカルと粗さに負けないようにして、仕留めることが重要なんかなと。自分の動きができればクリアできる相手です」

──UFCを目標とし、ONEで経験を積むというプランを持っていました。ただし、この間に33歳になった。実力云々でなくハードルが上がり現実的にUFCを考えられなくなったかと思います。そのなかで、今後の目標をどこに置いているのでしょうか。

「グラジをクリアしてRIZINに出たいです。毎年、春ぐらいに大阪でやっているので。そこで使ってもらって……RIZINに出たいというか、勝負したいです」

──RIZINも金原正徳選手、佐藤将光選手という竹中選手に近いカラーの選手が実力で脚光を浴びるようにもなりつつあります。そのRIZINのバンタム級戦線でやっていける自信のほどは?

「やってみないと分からない部分はありますけど、自信は当然あります。グラジエイターでしっかりと勝って、オファーを貰わないといけないですが、RIZINのトップ戦線とやり合える力はあると思っています……出たい、トップと勝負したいッスね。どんな形でも出られたら爪痕を残す自信はあるので、チャンスがもらえるとモノにするって感じですね」

──危ない橋を渡らず、大阪枠でRIZINに出たい。そういう選手もいるのが現状です。

「それも手ですよね。でも僕はしっかりとテムーレンを倒して、資格を得られるようにします。そのためにも、フィニッシュです。打撃でも寝技でもフィニッシュすることが重要なんかと思います」

──決して国内ではスポットが当たっていたわけではないですが、竹中選手の周囲の人はその強さに絶対の信頼を置いています。そんな人々を含め、次戦への意気込みのほどを最後にお願いします。

「ハイ。33歳になったんですけど、全然自分のキャリアに満足できていないです。体も気持ちもめっちゃ元気なんですよ。でも『そろそろ引退』とか『まだ格闘技をやっているんですか』とか言われたりするようになりました。『昔、格闘技をやっていたんですか』とか──今もやってんねんけどなぁって(笑)。俺も世間からしたら辞めていく人間に見えることに歯がゆさ、悔しさはあります。

なんで、ここからRIZINとか出ると認知もされるし、自分の実力を証明する格好の舞台になります。グラジエイターは、そのための足掛かりになるフィーダーショー的な大会なので、しっかりと勝って世の中に自分の存在を認めてもらえるような試合をどんどんしていきたいと思います」


■視聴方法(予定)
12月9日(土)
午後12時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■ Gladiator024対戦カード

<フライ級/5分2R>
古賀珠楠(日本)
宮川日向(日本)

<フェザー級/5分2R>
袖裂雄貴(日本)
福山佳祐(日本)

<フェザー級/5分2R>
水野翔(日本)
今村滉(日本)

<GLADIATORライト級次期挑戦者決定戦/5分3R>
田中有(日本)
グスタボ・ウーリッツァー(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
チハヤフル・ズッキーニョス(日本)
河名マスト(日本)

<バンタム級/5分3R>
竹中大地(日本)
テムーレン・アルギルマー(モンゴル)

<バンタム級/5分3R>
上久保周哉(日本)
ペン・ジョウン(韓国)

<フェザー級/5分3R>
中川皓貴(日本)
バットオチル・バットサイハン(モンゴル)

<フライ級/5分3R>
久保健太(日本)
チェ・ドンフン(韓国)

<フェザー級/5分3R>
じゅん(日本)
高橋孝徳(日本)

<フライ級/5分3R>
澤田政輝(日本)
イ・スンチョル(韓国)

<フライ級/5分3R>
和田教良(日本)
シン・ジェヒョク(韓国)

<バンタム級/5分3R>
南友之輔(日本)
健太エスペランサ(日本)

<バンタム級/5分3R>
吉田開威(日本)
フェルナンド(ブラジル)

<ライト級/5分2R>
八木敬志(日本)
スモーキー(日本)

<フェザー級/5分2R>
田口翔太(日本)
木村柊也(日本)

<アマ・フライ級/3分2R>
伊藤琥太郎(日本)
辻本涼太(日本)

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【Gladiator024】竹中大地に続き、上久保周哉がグラジに参戦。韓国のシン・ジェヨンと対戦決定!!

【写真】ボクシング歴5年、柔術は青帯だがエクストリーム・コンバット所属ということを考えると、シン・ジェヨンはしっかりとしたウェルラウンダーであることが考えられる(C) MMAPLANET

10日(土)、GLADIATORより12月19日(土)に豊中市176BOXで開催されるGladiator024に上久保周哉が出場し、韓国のシン・ジェヨンと戦うことが発表された。
Text by Manabu Takashima

同大会ではバンタム級に元修斗環太平洋バンタム級チャンピオンの竹中大地が出場し、前グラジ・バンタム級王者テムーレン・アルギルマーと対戦することが決まっているが、同じく元ONEファイターの上久保も実に6年2カ月ぶりの国内でのMMAを戦う舞台にグラジを選択した。


Road to UFC準決勝で無念の敗北を喫した上久保に対し、他の国内プロモーションも当然のようにアプローチをかけていた事実は存在する。その状況下で「なるべく強い相手と戦いたい」という上久保の要望に対し、グラジ・サイドでは韓国から3選手のリストアップ。結果的にその3者はそれぞれの事情があり対戦は実現しなかったが、下記の上久保のコメントにあるように「(上久保にとって)必要な試合を組む」という姿勢があったことが、今回の初出場に至った模様だ

そんななか第4候補だったシン・ジェヨンは、グラジからのオファーがあった時点では10月27日に行われたBusan International Fighting Championshipに出場が決まっていた。シン・ジェヨンは勝利&ケガがないことが参戦の条件となった試合で、フィリピンのマハー・ジョン・マナハンを112秒TKOで下し、来日及び上久保選手との対戦を実現させる。

9月大会でテムーレンを破った竹本啓哉がベルトを巻くグラジエイターのバンタム級戦線。MMAPLANETが行った竹本インタビューでは伏字としていたが、王者は上久保のグラジ出場の報を聞いており、今後のタフ過ぎるチャンピオン道を前に期待に胸を膨らませていた。

とはいえ竹中はRIZINを目指すことを明言しており、上久保がMMAを続ける理由はUFCで戦うためのみ。アジアのフィーダーショーを目指すと公言したグラジエイターに初出場を果たす日本トップクラスの新勢力は、ここをステップにするために戦う。対して竹元、神田T800周一らの現有勢力、溝口司や南友之輔、吉田開威という新鋭達、さらには韓国、モンゴル勢が如何に彼らと絡み合うのか。2023年最終大会を経て、2024年のグラジエイター・バンタム級戦線が楽しみでならない。

以下、プレスリリースに記載されていた上久保とシン・ジェヨンの今回の対戦に向けてのコメントだ。

上久保周哉
「MMAの試合がなかなか決まらない、試合が無い時期に気にかけてくれていたのがGLADIATORでした。今回も強い相手を候補に挙げて交渉してくださり、自分にとって必要な試合を組んでくれたと思っております。

格闘技が好きですし、楽しいです。文字通り身体が壊れて競技ができなくなるまで続けると思います。まだまだ知らない事や出来ない事もありますし、体験できていない事も数知れません。今回の試合を経て、より格闘技が好きな自分でいられるように、しっかりと自分と向き合っていこうと思います」

シン・ジェヨン
「以前から、心の中で戦いたいと思っていたプロモーションの1つがGLADIATORでした。GLADIATORに参戦することとなり、本当に嬉しく、またワクワクしています。しかも、相手がONEで見ていた日本バンタム級トップの1人である上久保選手ということは、自分にとって最高のチャンスだと思っています。日本のファンは自分が簡単に負けると思うかもですけど、最高のチャンスを頂いている分、一生懸命に準備して粘り強い、面白い試合しますのでご期待ください」


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Gladiator Gladiator023 MMA MMAPLANET o テムーレン・アルギルマー 佐藤将光 太田忍 河名マスト 竹中大地 竹本啓哉

【Gladiator023】竹本啓哉が振り返るテムーレン戦、竹中大地そして――「チャンピオンになって良かった!」

【写真】全てを出し尽くした末の戴冠--戦いは新章へ(C)MMAPLANET

9月30日(日)に大阪府豊中市の176boxで開催されたGLADIATOR023にて、テムーレン・アルギルマーを下し、再び同バンタム級のベルトを巻いた竹本啓哉のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

前編に続き、テムーレン戦の2R中盤から振り返っていくと、そこには竹本のファイターとしての成長が見える。さらにグラジ出場が決定した竹中と、参戦が噂される選手の話まで――チャンピオンとしての今後を語る。

<竹本啓哉インタビューPart.01はコチラから>


――2Rにバックマウントを奪い、テムーレンの右腕を取りに行きました。この展開での判断はポジションキープではなく、極めることだったのですか。

カカト蹴りブームが来るかもしれない(C)MMAPLANET

「残り30秒で極めに行こうと考えていました。バックから削ることができていると思ったし、内モモをカカトで蹴っているのは嫌だったはずです」

――佐藤将光選手も太田忍戦で見せていたカカト蹴りですね。

「そうです、そうです。このカカト蹴りは昔から使われていて、なぜか時々思い出されるんですよね(笑)。バックの話に戻ると、テムーレン選手も僕が極めに行くタイミングを待っていたんだと思います。それは相手の呼吸からも感じて。僕が腕十字に行こうとした時に反転したので、極めることはできませんでした」

――ただ、バックマウントから四の字フックでコントロールしている時間が長かったので、このラウンドは抑えていると見るべきでしょう。

「はい。1Rがテムーレン選手で、2Rは僕――だから3Rは取りに行かないかんと思いました。もうやれることは全てやろう、と。……僕らしくないかもしれませんが(苦笑)」

――自分らしくない、とは何ですか(笑)。

ボトムからのコントロールをどう考えるか(C)MMAPLANET

「アハハハ。ただ、やることは同じです。2Rに自分がやりたいことは通用すると思って、それをやり続けようと思っていました。でも3Rの最初に、下になってしまって。『キムラで抱えているけどボトムになっているのは、どう判断されるのか』とは考えました」

――ではここでボトムからキムラを極めに行くのか。あるいはスイープするのか。

「両方考えていました。スイープか、キムラで抱えながら横三角を狙うか。テムーレン選手も警戒しているのか、左腕で腰を抱えてきているんです。もちろん時間稼ぎにしかならないけど、ちゃんと対策してきていることは分かります」

――竹本選手の仰るとおり、この状態をどう考えるかが判定のポイントになると思います。果たしてテムーレンのトップコントロールなのか、竹本選手がアタックしているのか……。

「微妙ですよね。その両方とも可能性がある。だから僕も試合後は、どちらが勝っているかは分かりませんでした。横三角から立ち上がったあと、ここでセコンドの鈴木社長が『ドローだと思え!』って声をかけてくれたんです。あの一言は、本当にありがたかったです。もうちょっと頑張ろう、もうちょっと頑張らないかんと思うことができて」

――以降はテイクダウンを狙うも倒すことはできず、それでも竹本選手が右フックと左ストレートを当てています。

今回は竹本の左ストレートが目立った。その要因は「距離のつくり方」だという(C)MMAPLANET

「距離のつくり方には自信があるんです。あとは、とにかく自分ができることをやる。その時できる最善を尽くす。ただそれだけを考えていました。たとえば採点上、有利に働くことは何かを考えて――最後はテイクダウンできなくてもコヨーテガードには自信があるので。残り30秒でコヨーテに持ち込めば、自分がKOすることはない」

――そして残り数秒でもコヨーテからバックテイクを狙った。この瞬間に、竹本選手の意志が表れていると思います。ここで自分が勝っていると思ったら、バックテイクには行かずにハーフで耐えるかもしれない。しかし最後まで竹本選手まで攻め切った……。

最後はコヨーテハーフガードからバックテイクへ(C)MMAPLANET

「ありがとうございます。本当に――どちらが勝っているか分からなかったので。そして最後までやり切ることができました。試合終了のゴングが鳴ったあと、たとえどんな判定が出ても誰も恨まない。それだけお互いに出し切った勝負だったと思うんです」

――結果、スプリットで判定勝ちを収めました。

「本当に良かったです。今回は最後の最後まで考え抜いて戦うことができました。……それだけ過去最高の集中力だったと思います」

――竹本選手は一度、グラジのバンタム級王座を獲得しながら計量失敗で手放しました。以前のインタビューでも、計量失敗のことがずっと心のどこかにあったと仰っています。今回テムーレンに勝って再びベルトを巻いたことで、ようやく贖罪が終わったのかと……。

「そうですね……うん、そうですね。ようやく櫻井(雄一郎グラジエイター代表)さんと、ちゃんと話をすることができました」

――それまで櫻井代表と話はできなかったのですか。

「別に櫻井さんから何か言われたわけじゃないです。でもやっぱり計量失敗があり、申し訳なくて……僕のほうからは話しかけづらかったです(苦笑)。今回はベルトを巻いたし、もう良いかなって。アハハハ」

――ひとつ気になったのは試合後の挨拶です。ここで神田T-800周一選手とベルトを賭けた3度目の対戦を掲げるのかと思っていました。

「どうもすいません」ではなく感謝を述べる竹本。実は竹本のカッコ良さが隠れていた(C)MMAPLANET

「あぁ、なるほど。でも、それって嫌じゃないですか? 僕だったら嫌です」

――というと?

「神田君はテムーレンに2連敗していて――『敗者には何もやるな』と言いますよね。もちろん神田君との3度目の対戦はあったほうが嬉しいし、神田君が強い相手を倒して上がってきてほしい。でも自分がベルトを巻いたあとに、わざわざそんなことを言うのも気持ち悪くないですか。ファイターは勝った、負けたが全てですから。そんな情けはいらないですよ」

――カッコ良い! 神田選手も同じことを思っていそうな気がしてきました。では今後については、どのように考えていますか。

竹中大地がグラジ参戦を発表。その後、12月9日にテムーレンと戦うことが決定している(C)MMAPLANET

「これからも強い選手と対戦したいです。竹中大地選手の参戦が決まりましたし(インタビュー後にテムーレン戦が決定)、河名マスト選手もバンタム級転向を口にしていて。あとは●●選手が出ると聞いています。強い選手たちばかりなので、しっかり準備していきたいですね。ベルトは強い人間が巻くものであって、強い人たちが勝ち上がってくれたら良いし、最後のベルトを巻いた人間が強いんです」

――今日は続々と名言が飛び出していますね。

「もうやるしかないですよ。仕事も辞めましたから」

――グラジのベルトを獲得したら格闘技に専念するつもりだったのですか。

「いえ、試合前には何も考えていなかったです。でも大会当日――自分の試合前に、竹中選手が出て来た時に『仕事は辞めよう』と思いました。『いやぁ、とんでもないのが来た』と。別に他の仕事は、格闘技を辞めた後でもできるじゃないですか。でも竹中大地というファイターに対して本気で練習し、試合をするのは今しかできんと思って。さらに●●選手も出るという噂を聞いて、自分も何とかしなきゃいけないと考えました」

――すでに●●選手出場の噂も耳に入っているのですね。

「テムーレン戦後に、●●選手がグラジに出たいと言っているという噂を聞きました。それを聞いた時は自分がチャンピオンであることも忘れて、『すごいことが起きている――これは良いものを見ることができるなぁ』と(笑)」

――MMAファンの意識になりつつありますが、戦うのはチャンピオンである竹本選手です(笑)。どちらと戦いたい、という希望はありますか。

「希望はないですね。次の試合は来年になると思いますが、2024年一発めでどちらかと対戦するつもりでいます。ようやく自分がチャンピオンなんだ、という実感が湧いてきました。チャンピオンだからこそ自分が、この輪に加わることができるわけで。いやぁ、チャンピオンになって良かったです」

――竹中選手と●●選手の名前を聞いて、とても嬉しそうですね。

「それはもう……2試合連続で竹中選手と●●選手に勝てば、自分が日本のバンタム級でトップだと言っても良いと思うんです。ここで勝ったら、さらに上を目指していくこともできるでしょうし、2024年はバンタム級トップを目指して頑張ります!」

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