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【ONE Battle Ground】澤田龍人の次戦=グスタボ・バラルト戦が、録画からライブ中継枠に昇格!!

【写真】愛猫のレオ君、♂と。日本にいては、経験できない日々を澤田は送っている (C)MMAPLANET

30日(金・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE「Battle Ground」に澤田龍人が出場し、グスタボ・バラルトと対戦することが決まった。

当初の予定では澤田は当日収録で、2週間後に放送されるBattle Ground02でバラルトと対戦予定だったが、キックボクシング戦=シッティチャイ・シッソンピーノンと対戦するはずだったタイフン・オズカンの負傷欠場で、澤田の試合がライブマッチ昇格を果たした。

シンガポールのEvolve MMAに在籍。そのシンガポールのコロナ予防対策がフェーズ2に戻り、大会直前にジムが閉められたという澤田にZoomインタビューを行った。


──おっ、いきなりの笑顔ですね。

「やはりライブになったので」

──いつ正式決定したのでしょうか。

「昨日(※取材は26日に行われた)ですね。シアー(バハドゥルサダEvolve MMAヘッドコーチ)から『生放送に繰り上がったから』ということを聞きました」

──そして、その笑顔と(笑)。

「録画中継よりライブ中継の方が、テンションが上がります。録画の試合は、試合があることも報告できないですし、中継されるまでも期間が長くて、その間も試合の勝敗に関わることを話していけないのでしんどかったです」

──10月8日のミャオ・リータオ戦を皮切りにロビン・カタラン、そして4月のミャオ・リータオとの再戦とダークシリーズが続きましたが、たしかカタラン戦は本当に中継が遅かったですね。

「12月中旬に試合をして、放送が2月の最初で3カ月ぐらいタイムラグがありました……」

──そこで勝利したというのに、4月の試合は5日前に試合が決まり、しかも相手は10月に勝ったミャオ・リータオ。受けたからには勝つしかないのですが、これは気の毒な試合でした。

「あれだけ短時間で試合をしたのも初めてで、準備ができていなかったです」

──正直、モチベーションなど上げようがなかったのではないですか。

「そうですね……、リマッチで……気持ち的には、戦える状態ではなかったのかと思います」

──それでも試合を断ることはできない?

「まぁ、Noとは言えないです。ケガをしていなければ……戦います」

──Evolve MMA所属ですしね。シンガポールは再びロックダウンになり、5月大会が延期されました。そして、限定的に解除されていくなかで今大会が決まったのですが、オファーはいつ頃ありましたか。

「1カ月前ぐらいですかね。7月30日に試合をするというのは決まっていました」

──今大会は日本から出場する選手がいないので、なかなか大会があるのか掴めませんでした。でもEvolve MMAの動向から月末にあるのか──と。ただし、そのなかでシンガポール政府が予防対策をフェーズ2まで引き上げて厳しくしました。

「それがあって、今回の大会も本当にあるのかっていう不安はありました。最初はシンガポールか〇〇〇でやるという風に聞いていて」

──現状動いていても、すぐに〇〇〇ではイベント開催は難しいかと。

「ハイ。そうだろうと思っていました。結局、決まっていないですし。そのうえでシンガポールはまたロックダウンですし、大会ができるかどうか半々だなって感覚ではいました」

──日本にいるとピンとこないのですが、そこまでの状況なのですね。練習の方はフェーズ2になって問題なかったですか。

「ありました。試合が決まってからの1カ月間は、人数制限があってもグラップリングのスパーリングもできていましたが、先週の水曜日からジムが使えなくなりました」

──ジムが閉められということですか。

「ハイ。だからジムの前で、グラウンドはなしで対人練習をしたりしてきました」

──えぇ! 警察が来て止めらたりは?

「2人なら大丈夫です。ただ、ジムは完全にクローズされているので中は使えないです」

──それは……えげつない状況がいつまでも続きますね。

「だいぶ自由になっていた時期もあったのですが……感染者が増えると、またロックダウンですね」

──シンガポール政府は完全に抑え込みたいのですね。

「そうみたいです」

──日本は感染者がどんどん増えても、特にこれ以上の対策はないですし。要は個々で頑張れという方針なのですが、死者の数がそれほどでないので緩んだ空気はもう収まらないかもしれないです。

「シンガポールは少し増えただけで、規制が掛かります」

──慣れとか、気の緩みはシンガポールの人々はないのですか。特に若者は重症化率が低いわけではないですか。

「ないですね。罰金とかありますからね。5人以上集まっていても、そうですし。そこは気をつけますよね。ジムもロックダウン中に営業は絶対にできないです」

──シンガポールは監視・管理社会ですしね。

「そこらにカメラがありますからね(笑)。見回りも凄く多いです。ビシビシと、見張られている感はあります」

──最後の1週間で練習に制限が加わったもののも、それでも5日前のオファーを受けた前回よりも仕上がりは良いのではないですか。

「そうですね。ずっと試合のための練習をしていましたし、対策練習、チームメイトと話すこともできたので。それに明日からホテルですし、ホテルに入るとグレーゾーンかもしれないですが、マットスペースもあるので」

──そういうなかでグスタボ・バラルト戦ですONEでは結果が残せていないですが、実力者だと思います。

「そうですね。相性の悪い相手が多かったような気がします。彼の思う様な試合ができてないです……ただ、テイクダウンはとれても寝かせた後のコントロールはそれほど強くないと思います」

──極端に身長が低いです。

「これまでボカン・マスンヤネとロビン・カタランは、僕より背が低かったのですが、バラルトは特別に低いです。あれだけ小さい選手は、なかなかいないです。それでパンチをぶん回してきて。まぁ間合とかは問題ないので、どれだけの圧力が対峙した時にあるか、ですね」

──前回の試合は色々あったとしても、受けて負けたという結果です。バラルトも負けられない状況ですが、どういう試合をしないといけないと感じていますか。

「今回は負けないことです。負けないことを大前提に試合をしたいです──今回に関しては。一発が強い選手なので、そこを警戒して戦います。レスリングも僕より強いでしょうし。どういう風にスクランブルできるか楽しみです。バラルトの攻撃は頭から突っ込んで来て、あまり考えてなさそうです(苦笑)。

前回、負けてしまったのですが、一からやり直すつもりで気持ちを切り替えてやってきました。ランク5位の選手とこれから戦うことがはできるのか──そこが見られる試合だと思うので、しっかりと勝ちたいと思います。日本人選手は今回、僕だけで。オリンピックも始まっているので、その勢いに負けないよい熱い試合を日本の皆さんに視てもらいたいと思います」

■視聴方法(予定)
7月30日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル

■ ONE Battle Ground対戦カード

<ONEムエタイ世界ストロー級選手権試合/3分5R>
[王者]サムエー・ガイヤーンハーダオ(タイ)
[挑戦者] プランチャイ・PKセンチャイムエタイジム(タイ)

<ミドル級(※93.0キロ)/5分3R>
オンラ・ンサン(ミャンマー)
レアンドロ・アタイジ(ブラジル)

<ストロー級(※61.2キロ)/5分3R>
澤田龍人(日本)
グスタボ・バラルト(キューバ)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
リトゥ・フォーガット(インド)
リン・ホーチン(中国)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
チェン・ルイ(中国)
ジェレミー・ピカティウ(フィリピン)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ヴィクトリア・リー(米国)
ワン・ルーピン(中国)

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ONE ONE TNT03 ONE118 Report ブログ ミャオ・リータオ 澤田龍人

【ONE TNT03】澤田龍人、勝負所で下に。ミャオ・リータオはスクランブル発進とは思えないコンディション

<ストロー級(※61.2キロ)/5分3R>
ミャオ・リータオ(中国)
Def.3-0
澤田龍人(日本)

ジャブを伸ばす澤田に対し、ミャオはフックを振るう。澤田のダブルレッグに対し、右腕を差して投げを狙ったミャオ。澤田はダブルレッグからリフトアップ。着地したミャオにシングル、再度ダブルに移行してテイクダウンを奪う。倒されてもすぐに立つミャオに対して、澤田はシングルを続ける。尻もちまでいくが、背中をつけることがないミャオ、澤田は残り2分で組みながら下になってしまう。

スイープ狙いから腕十字も、立ち上がって力で腕を振り抜くミャオは担いでサイドへ。澤田もスクランブルに持ち込み、ダブルレッグからバックを制す。ワンフックで背中に取った澤田がグラウンドに持ち込む。ミャオの動きにトップ狙いに切り替えた澤田だったが、ここでミャオが胸を合わせてラウンドと終了となった。

2R、フックから右を伸ばす澤田が、ジャブ&ワンツー。続くダブルを切られ、澤田は離れるのでなくガードを選択する。バタフライガードからフックガード、下でエルボーを使う澤田だが、ミャオはパスのプレッシャーからバックへ。ワンフックのミャオが、亀の澤田に鉄槌を落とす。

澤田は前方に落とし、スクランブルではがぶってヒザを突き刺す。ワンツーの打ち合いで一歩も引かない澤田に対し、間合を取り直したミャオの圧力が高くなる。残り90秒、右に左を合わされた澤田がジャブを当て返す。直後に右を被弾し真っすぐ下がった澤田のフックが大きくなる。待ちの姿勢で、力強いパンチを伸ばすミャオが左リードフックを当てる。澤田はフックにシングルを仕掛けるも、組まされたテイクダウンとなっていた。

最終回、澤田のテイクダウン狙いをスプロールしたミャオ、ケージに詰められてもシングルレッグを許さない。ダブルに切り替え、シングルでミャオを浮かした澤田だが、スクランブルから間合を取り直されてしまう。澤田は左ジャブを伸ばし、ダブルレッグは切られる。ミャオは右フックをヒット、下がってから組みつき──結果、澤田は引き込む。

ここで下になったのは印象点として、致命傷か。5日前の試合合意、テイクダウン狙いで削れてしまったように見える澤田は、最後の2分で動けない。セコンドのシアー・バハドゥルサダの「リュート、アンダーフックだ」という叫び声も届かず、背中を見せた澤田。懸命に右足を取りに行くが、力でグラウンドに持っていかれる。それでも足が掛かっておらず、澤田は上をとりにかかったところで時間に。クリアポジションでなく──異様に元気なミャオとは対照的に、澤田は完全に体力を消耗していた。

結果、澤田は0-3で無常にもミャオにリベンジを許してしまった。「何発が良いパンチを貰ってしまってスローダウンしてしまいました。彼は前回の試合から凄く強くなっていて、僕も一から練習してやり返したいと思います」と澤田は落胆した表情で話した。

対して勝者は「シンジャン・ファイトクラブの皆に感謝している。しっかりと準備できた。連敗していて、この試合に賭けていた」と語った。


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Interview ONE ONE TNT03 ONE118 ブログ ミャオ・リータオ 澤田龍人

【ONE TNT03】5日前、1度勝った相手との試合を受けた澤田龍人「フィニッシュして次の試合でランカーと」

【写真】これが澤田龍人が下した判断。あとは、もう勝つだけ──だ(C)ONE

22日(木・現地時間)に中継されるONE118:ONE TNT03で、澤田龍人✖ミャオ・リータオ戦が放送される。

昨年10月8日に勝った相手と、試合の6日前になって戦うことが決まったドラゴンボーイ。コロナ禍はコロナ禍以前と状況が違う。負けるとシャレにならないマッチアップだが、それもコロナ禍のMMA、コロナの時代のONEチャンピオンシップだ。

一見、勝っても得の無いファイトを受けることで、澤田龍人は発言力を高めようとしている。


──ミャオ・リータオ……確か昨年10月に判定勝ちを収めている相手との試合です。

「そうですね。ホントに急に決まった形です。試合があるかもという風に話が来たのが、先週の金曜日でした」

──明日が試合で、今日が水曜日(7日)。本当に試合まで1週間前の時点が「あるかもしれない」という状況だったと。

「相手が決まっていなくて、もしかしたらリト・アディワンになるかもという話でした」

──それで返答はイエスだったわけですか。

「正直、厳しいなとは思いましたけど『やる』と返事しました」

──う~ん、いやぁMMAファイターは凄いなと思うのみです。

「コーチのシアーも『やれる。今なら勝てる』という風にいってくれましたし……でも土曜日になってアディワンがシンガポールに来られないということで、ミャオ・リータオに対戦相手が決まりました」

──逆に迷うことはなかったですか。

「相手もショートノーティスですし。同じ条件ですからね。でも、こういうことってあると思っていたんです。試合ができない選手が出てカードがかなり変わっているというのは知っていましたし、僕はシンガポールに居るから話が来るかもなとは思っていました。

実際、上久保選手なんて今日、対戦相手が代わっていましたし(苦笑)。それでもカタランのお兄ちゃんの方とかとできないかなとか考えてはいました」

──現状として、フィリピンはないという風に感じます。それにしてもリータオは良いですよ。前回、澤田選手に負けてリベンジ戦の機会を得たわけですから。対して澤田選手は1度勝っているという部分で戦う必要があるのかと……。

「本当だったらランキングに入っている選手とかとしたかったです」

──体重もキャッチウェイトでなく、普通にストロー級なのですね。

「話がきてから、直ぐに落とし始めました。1週間で4キロほど、水を飲みながら。ハイドレーションは気になりましたけど、2度目のトライでパスしました」

──あのう、これはもう正直に言うと番頭さんから丁稚に『お使い行ってこい』と言われて、『行きません!!』なんて言えないというような感じではないのですか。

「アハハハ。でも、ここで受けたことで勝ってからランカーと戦いたいと言える材料にしようと思っています」

──いや、アッパレです。そこが聞きたくて、いじわるな質問をして申し訳なかったです。自分はもう常時でなく、コロナ禍のMMAファイターは、どんどんチャンスを掴みに行くべきだと思っています。全てチャンスだと思って。

「ハイ。僕もコロナだから試合をするというのはあります。ホント、全ては強くなるためだと思います。1週間のオファーだから、リータオとも戦う感じで。これが1カ月、2カ月時間があれば違う相手と戦いたいと言っていたかと思います。ランカーと戦いたいと。

それに10月にリータオと試合をした時はMMAもグラップリングも練習ができていなかったので、明日は前回より極めに行ける試合になるかと思います。コーチからも下にならないようにと言われていますし、今回は上を取って試合をコントロールしたいですね。

ファイトキャンプはしていないですが、アレックス・シウバやデェダムロン・ソーアミアイシルチョークと週に2度はスパーリングをし、規制なく練習をしてきていたので」

──もう、そうやって想えるということは既に澤田龍人は強くなっていると感じます。

「ありがとうございます。前回、極めきれないで下になってしまう機会が多かったので、明日は絶対にフィニッシュして次の試合でランカーと戦えるようにしたいです」

──個人的にフィッシュは結果論。それよりも、下にならないこと。そこに注目させてもらいます。そして──澤田千優選手、修斗で5月16日のプロデビューが決まりました。

「アハハハハ。ホントに……。お兄ちゃんのメッセージは届かなかったです。ただ、もうやると決めたのだから頑張ってほしいです。しっかりと勝って──修斗でもJEWELSでも勝ち続けてほしいです」

■視聴方法(予定)
4月22日(木・日本時間)
午前9時30分~ ABEMA格闘チャンネル

■ONE TNE03対戦カード

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ジョン・リネケル(ブラジル)
トロイ・ウォーセン(米国)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
若松佑弥(日本)
リース・マクラーレン(豪州)

<キック・ライト級/3分3R>
ニキー・ホルツケン(オランダ)
ウェイン・パー(豪州)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
マラット・ガフロフ(ロシア)
オク・レユン(韓国)

<ストロー級(※61.2キロ)/5分3R>
澤田龍人(日本)
ミャオ・リータオ(中国)

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News ONE ONE TNT03. ONE TNE04 ONE118 オク・レユン ジョン・リネケル トロイ・ウォーセン ブログ マラット・ガフロフ ミャオ・リータオ リース・マクラーレン 澤田龍人 若松佑弥

【ONE TNT03】若松佑弥✖マクラーレンがTNT枠に。澤田龍人が突然のリータオと再戦。オク・レユン初陣も!!

【写真】全米のMMAファンにYuya Wakamatsuの名を浸透させるチャンス到来!! (C)MMAPLANET

14日(水・現地時間)、ONE Championshipから4月22日(木・現地時間)放送のONE118:ONE TNT03大会のラインナップが発表された。

まずメインでジョン・リネケルがトロイ・ウォーセンとのマッチアップの放送が、ついに正式発表となった。明日15日(木)に中継されるTNT02で上久保周哉の対戦相手が、ウォーセンからミッチェル・マーチャルに変更され、ラカイ勢が軒並みカードから消えていることで、この両者の試合が組まれていることはほぼほぼ公然の秘密だった。

嬉しいのは若松佑弥とリース・マクラーレンのファイトがメインカードで、全米プライムタイムの中継枠に入ったことだ。DJ撃破で、一躍注目されるようになった王者アドリアーノ・モライシュへ挑戦権が掛った一戦という見方を全米のファンに与えることができだろう。


(C)ONE

と同時にアディショナルカードにもなかった澤田龍人の名前が見られることに注目だ。

しかも対戦相手は昨年10月9日(※放送は10月16日)に判定勝ちを収めているミャオ・リータオだ。澤田によると大会収録の前の週末に急遽オファーがあり、この一戦に臨むことを決めたという。

(C)DOUBLE GFC

さらにはコアJ-MMAファンには大歓迎されるであろうライト級マッチ=マラット・ガフロフ✖オク・レユンが、アディショナルカードからリードカードに昇格しているのは嬉しい限りだ。

オク・レユンは元HEATライト級王者で、その試合を見た日本のライト級ファイターたちの評価が抜群に高い実力者だ。トム・サントスとの乱打戦で王座を失ったモノの、本来はケージレスリングで相手の削ることができるグラインダーでもある。

コロナ禍で来日は途絶えたが、昨年11月にはDouble GFCライト級王座を賭けてキ・ウォンビンと対戦し判定ながら完勝──UAEWに転じたキム・ギョンピョとともにK-MMAライト級最強の男のONEデビューは楽しみでしかない。

■視聴方法(予定)
4月22日(木・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ジョン・リネケル(ブラジル)
トロイ・ウォーセン(米国)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
若松佑弥(日本)
リース・マクラーレン(豪州)

<キック・ライト級/3分3R>
ニキー・ホルツケン(オランダ)
ウェイン・パー(豪州)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
マラット・ガフロフ(ロシア)
オク・レユン(韓国)

<ストロー級(※61.2キロ)/5分3R>
澤田龍人(日本)
ミャオ・リータオ(中国)

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ONE ONE Unbreakable III ONE116 03 Report ブログ ロビン・カタラン 澤田龍人

【ONE Unbreakable03】澤田龍人、テイクダウン→マウント→RNCでしっかりとロビン・カタランから一本

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>※
澤田龍人(日本)
Def.1R4分19秒 by RNC
ロビン・カタラン(フィリピン)

澤田の前蹴りをキャッチしたカタラン。足を抜いた澤田は、パンチを見せて組みつきケージにカタランを押し込む。テイクダウンを狙うなかで澤田の左ヒザがカタランの急所に入り、試合が中断する。再開後、逆にカタランの右前蹴りをキャッチして、シングルレッグでテイクダウンを奪った澤田は、ギロチンを防ぐとパスを狙う。

パンチを落とし足を抜きに掛かる澤田が、スクランブルでバックへ。胸を合わせたカタランがヒザをボディに入れ、パンチを返した澤田は再びシングルレッグから、ダブルレッグに切り替え、もう一度シングルに戻して後方にテイクダウンする。

サイドからマウントを取った澤田が、パンチを落とすとカタランは背中を見せる。澤田はしっかりと背中に乗り両足をフック。殴りながら右腕を喉下に差し込み、パームトゥパームでタップを奪った。

「一本で勝てたので、凄く幸せです。ストロー級のランキングに日本人選手が3人入っているので、僕もそこに入っていけるように戦っていきます」と澤田は話した。


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ONE ONE Unbreakable III ONE116 03 Report ブログ ロビン・カタラン 澤田龍人

【ONE Unbreakable03】ロビン・カタラン戦前の澤田龍人「お兄ちゃんらしいところを見せ、次につなげる」

【写真】今や日本人が6人もいる階級だ──この生存競争を勝ち残らなければいけない(C)MMAPLANET

5日(金・現地時間)にONE116 03「Unbreakable 03」が中継され、澤田龍人✖ロビン・カタラン戦が放送される。

ONEが国際大会を本格する直前のプレ大会=ONE 112 Reign of Dynastiesでミャオ・リータオに判定勝ちした澤田だが、シンガポール在住の彼は組み技のスパーリングを半年以上行わない状況での試合出場だった。

日本人ファイターがひしめくストロー級戦線で、J-MMAのプロモーションで頂点に立っていない澤田は、イヴォルブMMAとの契約最終年をも見据え──内容が伴った結果を残さなければいけならない状態にある。


──ロビン・カタラン戦、10月のミャオ・リータオ戦から2カ月強のインターバルでの試合となりました。この試合が決まったのはいつ頃だったのでしょうか(※取材は12月15日に行われた)。

「1カ月ぐらい前ですね」

──前回の試合ではイヴォルブMMAでは柔術やレスリングなど、組み技ではコンタクトが許されないという状況で挑みました。この間、その辺りのことで変化はありましたか。

「変わりました。今は組み技もスパーリングができるようになりました。3週間ぐらい前からですね。街では皆がマスクをつけて、レストランも5人までの同席から8人に近々増えるようですし、感染は一桁のことが多いです(※インタビュー後、年末年始にかけて増加傾向にあり、1月末には1日の感染者が50人になることもあった)。」

──ではシンガポールで生活している身として、日本の状況をどのように思いますか。

「もう少し、ちゃんとしてほしいです」

──上から目線ですね(笑)。

「いえ……そういうわけではなく、日本の感染者数が減らないと帰国することもできないので。だから、ちゃんとしてほしなって……(苦笑)」

──そこは政府批判ですね。

「い、いえ、全国民に対してです……」

──『ホント、どこ目線なんだよ』と思いつつ、しっかりと承りました(笑)。

「ほんと日本に帰れないので。帰っても2週間の隔離がありますし。それだと、やはり一時帰国できないですからね」

──澤田龍人選手がシンガポールから全日本国民に対して上から目線で要求があったことは伝えさせてもらいます(笑)。

「いえ、そんなことないです!!(笑)。シンガポールの日本人、全員が想っていると思います。僕だけじゃなくて」

──アハハハ。エスケープ方法を学びましたね。しかし、そうやって練習できるようになると、やはり前回の状況でMMAを戦うのは異常といえば異常でしたね。

「全くグラップリング、MMAのスパーをしないで試合をしたのは初めてでした。打撃と組み技の連係もバラバラになっていましたね」

──ただし、チームメイトのリトゥ・フォーガットは10月30日と12月4日に試合をして、12月4日はかなり動きが良かったです。

「そうですね。彼女はレスラーだし、組み技の練習が再開したことで感覚を掴み直したかもしれないです。最初にイヴォルブに来た時と比較すると、打撃も寝技も凄く上手くなっています。レスリングはもとから相当強かったですし」

──となると、澤田選手も前回よりも動きが戻ってきているということでしょうか。

「そうですね、グラップリングができることになったので、そこに関しては感覚を取り戻してきたというのはあります」

──ところでONEストロー級戦線では箕輪ひろば選手が、リト・アディワンに判定勝ちをしました。あの試合結果は澤田選手の気持ちに火を点けたのではないですか。

「そうですね……良い試合でした。あのアームロックを耐えるのは凄いです。箕輪選手は僕より2歳ぐらい年下ですし、刺激を受けました。でも修斗のチャンピオンなんで、ランキングに入るぐらいの強さは持っていて当然です。

修斗時代から強いと思っていましたし、僕はチャンピオンになっていないので、日本人同士だし直接対決というのはなかなかONEも組めないと思いますが、修斗世界王者だった日本人選手たちがいる戦いの輪に、僕も入って行けるようになる試合をしたいです」

──そういうなかでのロビン・カタラン戦。やはりグスタボ・バラルトをキックでKOした印象が強いです。

「フィニッシュ前からテイクダウンを切っていましたし、腰の強いですね。そもそも体が強いと思います」

──そこで澤田選手の打つ手というのは?

「まず前回の戦ったミャオ・リータオと比較すると、チームメイトのアレックス(シウバ)やデェダムロン(ソーアミアイシルチョーク)が試合をしているので、情報をしっかりとインプットできている点が違います」

──彼らからはどのようなアドバイスを?

「腰が強いと」

──アハハハハ。そのまんまじゃないですか。

「ハハハハ。あとは1Rは強くて動けるけど、そこからは落ちていくと教えてもらいました。そういう点をついた試合をしたいです。あとは背が低いですね。

ONEで戦うようになるまで、自分より背の低い選手と戦うことはなかったのですが、ボカン・マスンヤネに続き、カタランも自分より背が低いです」

──しかし、ストロー級が国際色豊かなのはONEの特徴です。その背の低いカタランに対して、どのような試合を心掛けたいですか。

「前回は極めきれなくて、下になることがあったので、ちゃんとフィニッシュしたいです。マスンヤネもランクを上げるでしょうし──ストロー級でしっかりと上を狙うためにも。それとイヴォルブとの契約も3年目で、これからのことを考えてちゃんとKOか一本で試合を終わらせます」

──ところで妹さん、澤田千優さんがアマ修斗デビューを果たしました。

「う~ん、まあ僕としてはOLをやっているんだから、OLだけでやって欲しいというのはあります。大学までレスリングをやっていて、もうしないと言っていたので」

──山梨学院大学、レスリング部出身。ちょうど1年前の天皇杯で引退したと聞いていました。澤田選手は賛成していないのですね。

「ハイ。MMAは簡単じゃないし、大学まで卒業して会社勤めしているのに……会社を辞めることになると勿体ないです。僕は格闘技しかできないので、妹に関しては学歴もあるから格闘技をする必要はないかなって」

──う~ん、妹さんを想っての発言かとは思いますが。まるでお父さんのようです(笑)。

「父は格闘技が好きで、賛成しているみたいですけど……僕は……」

──かつての空手の師である岩崎達也さんは『気合が入っている』、平田樹選手も『組みが凄く強い』と言っていました。

「そうなんですか。平田選手がそう言ってくれているのですね。まぁ、レスリングはできますしね。それに試合の映像を見ると構えが昔の僕──岩﨑先生に空手を習っていた時とそっくりで(笑)。僕もそうだし、(浜崎)朱加さんとか見ていると、MMAをやりたくなってしまったんでしょうね」

──ならば、ぜひとも妹さんに良い背中を見せてほしいものです。

「ハイ。ロビン・カタランをフィニッシュしてお兄ちゃんらしいところを見せて、次につなげたいです」

■視聴方法(予定)
2月5日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ONE Unbreakable 03対戦カード

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
アリョーナ・ラソヒーナ(ウクライナ)
スタンプ・フェアテックス(タイ)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
佐藤将光(日本)
ファブリシオ・アンドラジ(ブラジル)

<ムエタイ(キック)・バンタム級/3分3R>
ハン・ズーハオ(中国)
アダム・ノイ(アルジェリア)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>※
ロビン・カタラン(フィリピン)
澤田龍人(日本)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>※
ラウル・ラジュ(インド)
アフメド・ウジタバ(パキスタン)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ティオル・タン(米国)
ポール・ルミヒ(インドネシア)

※2020年12月18日に収録

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ONE ONE Reign of Dynasties ONE112 II Report ブログ ミャオ・リータオ 澤田龍人

【ONE112 II】澤田龍人──最後までバックを取り続けることはできず、下になるもミャオに判定勝ち

<ストロー級(※61.2キロ)/5分3R>
澤田龍人(日本)
Def.3-0
ミャオ・リータオ(中国)

前足の蹴りを使うミャオに対し、澤田はショートのワンツーを見せて一旦距離を取りダブルレッグを決める。ハーフからスクランブルでもがぶる澤田は、マウスピースを拾えとアピールするミャオをケージに詰めてダブルレッグで倒し、バックへ。上を向いたミャオに肩固め、さらにマウントへ移行する。パワーのあるミャオは、ここもスクランブルに持ち込むが、澤田は落ち着いて3度目のテイクダウンを決める。

ここもバックに回り両足をフックした澤田は、腕を差して起き上ろうとしたミャオの背中を逃さず再び両足をフックしてRNCへ。絞めは極まらないが、澤田は暴れるミャオに胸を合わせることを許さない。残り45秒でついに正対され、ガードを取った澤田は腰を切って腕十字へ。腕を抜いたミャオが左のパンチを落とすが澤田は攻勢点が十分につく初回だった。

2R、開始直後にテイクダウンからバック&ワンフックから両足をフックした澤田に対し、ミャオが手首を掴んで絞めはセットアップさせない。グローブを掴むミャオにイエローカードが提示され、同じポジションで再開される。澤田はマウントに移行し、ブリッジのミャオのバックへ。パンチを打ちながらバックグラブを続けた澤田は、スクランブルに持ち込んでも背中を見せるミャオを逃さない。

頭を上に持っていき、フックを一本解除したミャオだが、胸を合わすことができない。澤田は4の字フックで組み、最後の1分でミャオが正対して上を取る。ここでパウンドを受けるとポイントを失う可能性もある澤田が、腕十字へ。初回と同じように腕を抜いたミャオが立ち上がると、起き上りつつダブルレッグを狙う澤田をがぶるもタイムに。

最終回、内回し蹴りを見せたミャオは、澤田のテイクダウン狙いを切ってパンチを入れる。蹴りを繰り出すミャオに対し、ヒザを尽きながら組みついてテイクダウンからバックに回った澤田は短時間で胸を合わされガードを強いられる。ミャオはキムラを許さず、足を抜きに掛かる。ニーシールドから足を戻した澤田は、腰を切って腕十字も体重をかけたミャオが潰す。

澤田は下になったままでなく、スクランブルかサブミッションに持ち込みたい。前腕を打ちつけるミャオにパスは許さない澤田が、潜ってリバーサル狙い&シングルへ。さらにケージ詰めてアンクルピック、シングル移行するがミャオを倒れずパンチを打ちつける。澤田は起き上りながら、ドライブしてケージ際へ。シングルからダブルの澤田はバック狙いも落とされてしまう。ここからタイムアップまでガードを取った澤田、下からの仕掛けは限定的だったが、3-0で判定勝ちを手にした。


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News ONE ONE Reign of Dynasties II ONE112 II ケアヌ・スッバ ブログ ミャオ・リータオ 澤田龍人

【ONE112 II】計量&ハイドレーション結果 コロナ第二派のマレーシアからスッパ、復活の狼煙あげられるか

【写真】マレーシアに活気を与えることができるのか。ケアヌ・スッバ(C)MMAPLANET

本日16日(金・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されたONE112「Reign of Dynasties II」の中継が行われ、その最終計量及びハイドレーション結果がONEより発表されている。

ONEでは水抜き禁止、北米MMAより実質1階級の体重が上限となり、ハイドレーション・テストが試合の2日前と前日に行われている。体重はリミット+500グラム、ハイドレーションは1.0250以下という規定が設けられており、1日でもパスできないと試合当日の朝に再計量が必要になっている。


本拠地シンガポールで活動を再開したONE。今夜中継されるONE112「Reign of Dynasties II」ではシンガポール在住の澤田龍人が注目のミャオ・リータオと対戦するストロー級と、マレーシアのケアヌ・スッバが同じくタン・カイと戦う2試合のMMAマッチが組まれている。

新型コロナウィルス感染を封じ込め、国内での旅行も行われていたが、結果的に第2派が起こり──まさに2日前からスランゴール州とクアラルンプール及びプトラジャヤで条件付き活動制限令が再度実施され、中間窓口も閉鎖されたマレーシアから参戦しているケアヌ・スッバ。高橋遼伍戦では負傷TKO負けとなったが、それまでは間合いを制するなど力を見せていたスッバが、外界の喧騒をよそにケージで復活の一歩を記すことができるか、注目だ。

ハイドレーションと計量結果は以下の通りとなっている。
※赤字の選手の名前をクリックするとインタビューに跳びます

■ONE Reign of Dynasties II対戦カード

<キックボクシング・バンタム級/3分3R>
秋元皓貴:65.35キロ/1.0099
ジャン・チェンロン:65.55キロ/1.0087

<ムエタイ・フェザー級/3分3R>
サゲッダーオ・ペットパヤータイ:69.05キロ/1.0053
ジャン・チュンユ:69.9キロ/1.0061

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
ケアヌ・スッバ:69.9キロ/1.0061
タン・カイ:69.85キロ/1.0061

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
アズワン・チェウィル:61.0キロ/1.0036
ワン・ウェンフェン:61.0キロ/1.0070

<ストロー級(※61.2キロ)/5分3R>
澤田龍人:56.4キロ/ 1.0061
ミャオ・リータオ:56.6キロ/1.0116

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
モハメド・ビン・マムード:65.8キロ/1.0229
ハン・ズーハオ:65.6キロ/1.0099

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Interview ONE ONE Reign of Dynasties II ONE112 ブログ ミャオ・リータオ 澤田龍人

【ONE112 II】ミャオ・リータオと対戦、澤田龍人─02─「苦手なタイプです、正直なことをいえば」

【写真】苦手な相手だからこそ、自分を貫く必要がある澤田だ(C)MMAPLANET

16日(金・現地時間)に配信されるONE112「Reign of Dynasties II」でミャオ・リータオと対戦する澤田龍人インタビュー後編。

半年以上も組み技のスパーリングがなく、ファイトウィークになってようやく対人練習を行うことができたという衝撃の告白があったが、だからこそ澤田のこれまでが問われる試合となることを本人も十分に理解している。

ストロー級は日本人が5人もいる。序列でいえば、一番下にある澤田が存在意義を示す勝ち方をミャオ・リータオ戦で魅せることができるか、その意気込みを訊いた。

<澤田龍人インタビューPart.01はコチラから>


──これまでやってきたことを出して勝つ。そんな澤田選手ですが、ミャオ・リータオの印象は?

「見た目も試合もフィジカルが強いです。勢いで攻める選手ですね。だからああいう勝ち方をするけど、跳びヒザで負けたりしているんだと思います」

──チームメイトのデェダムロンが既に対戦経験がありますが、何かアドバイスはありましたか。

「パンチが大振りで、そこだけ気をつけろと言われています。打ち終わりも、しっかりとガードを上げないとダメだ。近いともらうので、すぐに距離を取るべきだとアドバイスをくれました」

──パンチはほぼフックという印象があります。

「そうですね。歩いてフックを出す」

──歩くという表現を使ったということは、それほど鋭い踏み込みでなく、前に出てくるということですか。

「その場というか歩きながら打ってきます。喧嘩屋みたいな打撃です。でも大振りだけなので、コンパクトな打撃を当てていけば嫌がって下がると思います。

僕からすると苦手なタイプです、正直なことをいえば。前に出てくるフィジカルが強い相手は。でも、だからこそどういう風に戦い、勝てるようにするのか。ここは勝負だと思っています」

──そういう意味では昨年12月のボカン戦は悔いが残る試合になってしまったのではないでしょうか。

「これまで戦ってきたなかで、一番悔しい試合でした。自分がやるべきことを何もできなかったです。だからこそ、今回の相手も強いですけど、これまでやってきた空手、レスリング、全てを出せる試合にしたいです」

──しかし、その空手に関しては余りコーチ陣にも分かってもらえないところはあるのではないでしょうか。

「それでもシアー(バハドゥルサダ)はよく僕の話を聞いてくれますし、あの距離で戦うことも理解してくれます。威力があるのでパンチの打ち方も、空手で身につけたままでやらせてもらっています。ただ、どうしてもガードを上げろとは言われます。

ガードもそうですし、Evolveで習っているムエタイとかも自分のなかで考えて出すようにしています」

──ところで9月にはRoad to ONE02で猿田洋祐選手と内藤のび太選手が戦い、猿田選手が判定勝ちを収めました。

「あの試合は視ました。一言でいえば凄かったです。僕がされると嫌な試合でしたね。あれが3R続くのはキツイという戦いでした。あんな試合を猿田選手とのび太選手にされたことは、正直悔しかったです。差をつけられているとも感じています」

──さらに箕輪ひろば選手も修斗世界ストロー級王者の肩書を持ってONEにやってきましたし、フライ級KOPの仙三選手もストロー級に落としました。

「日本人が多いのは嬉しいです。日本人選手と戦うことは難しいですけど、日本人がこの階級を引っ張っていくという状況は良いことですし。でも、僕がそこに加わるには今回の相手にどういう風に勝てるのか。そこが重要になってくると思います」

──MMAPLANETではかつての空手の師匠である岩崎達也氏に組み技の練習ができない状況で試合をする澤田選手に対して、言葉をもらっています。

「本当ですか!」

──岩﨑氏は「顔が八つ裂きにされても、組み続けろ。組み技の練習ができないで試合をすることをチャンスだと思え。絶対に負けないという意識でいけ。死んでも負けるな」とのことでした。

「押忍。凄く、岩﨑先生が言われそうな言葉ですね。ありがたいです。そのつもりで戦います。やるしかないです」

──では日本で応援してくれるファンに一言お願いします。

「前回から試合間隔が空いてしまって、色々なことがあり大変でしたが、試合が決まりました。次に繋がる勝ち方をしたいと思っています。頑張ります!!」

■視聴方法(予定)
10月16日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE App
毎週木曜、26時05分~テレビ東京「格闘王誕生! ONE Championship」

■ONE Reign of Dynasties II対戦カード

<キックボクシング・バンタム級/3分3R>
秋元皓貴(日本)
ジャン・チェンロン(中国)

<ムエタイ・フェザー級/3分3R>
サゲッダーオ・ペットパヤータイ(タイ)
ジャン・チュンユ(中国)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
ケアヌ・スッバ(マレーシア)
タン・カイ(中国)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
アズワン・チェウィル(マレーシア)
ワン・ウェンフェン(中国)

<ストロー級(※61.2キロ)/5分3R>
澤田龍人(日本)
ミャオ・リータオ(中国)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
モハメド・ビン・マムード(マレーシア)
ハン・ズーハオ(中国)

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Interview ONE ONE Reign of Dynasties II ONE112 ブログ 岩﨑達也 澤田龍人

【ONE112 II】半年間、グラップリング無し──澤田龍人に旧師からエール「顔を八つ裂きにされようが」

【写真】レスラー、そしてMMAファイターの澤田。会話の端々で聞かれる言葉は『押忍』だ(C)MMAPLANET

16日(金・現地時間)に配信されるONE112「Reign of Dynasties II」でミャオ・リータオと対戦する澤田龍人。

その澤田がコロナ禍の影響で3月の終わりから組み技の対人練習をしないで、今回の試合に臨むことをインタビューで明かした。

このような前代未聞の状態で戦う澤田に、かつての師である剛毅會の岩﨑達也氏からエールを送ってもらった。そこには連綿を受け継がれる──「千日を以って初心とし、万日を以って極とす」の精神が宿る言葉が澤田に届くか。


──かつての教え子、澤田龍人選手が半年間グラップリングの対人練習ができなくて、試合に挑むことになりました。こういう状況で元師匠として、澤田選手にどのようなアドバイスを送ることができますか。

「まぁ、MMA選手が組み技の練習ができなくて試合をするってなると、本来は私なら出場させません。でも、龍人はもうEvolve MMAの所属選手で給料をもらって練習し、試合をしている。そういう環境を彼は手に入れたんです。だから、言われればやるしかない。

そして、そのやるしかないという状況が彼にとってチャンスだと思います。龍人に欠けていたのは『絶対に負けない』っていう意識でした。気持ちじゃないです。意識です。ずっとMMAをやってきたんだから、組み技で勝負するんだ。半年間やってなくても、組んだら絶対に離さないんだ。そういう気持ちではなく、Evolve MMAの一員として意識としてそういう風になれるのか。なるしかないんだから、もうそういう意識で戦うだけです。

相手の中国人選手より、テイクダウンは強いだろう。なら5分3R、ずっとテイクダウンして抑える。立たれても倒して抑える。テイクダウンの評価が低いといっても、倒して抑えて、殴らせない。とにかくガムシャラに組みついて。もちろん、その前に打撃を見せる必要がありますけど、ガキの頃からやっているレスリングで死んでも負けねぇって、そうやって戦えば良いんです。顔を八つ裂きにされようが、組みつく。それでも組みに行って負ければしょうがないです。それが勝負です。

でも、それもせずに平気に負けるなよって。食らいつく。修斗でできなかったことを、今、この試合でやる。Evolveの一員として、AACC時代になかったところを見せる。お前、そのためにシンガポールに行ったんだろ。やるしかないという意識でやるしかない」

──分かりました。記事を通して、澤田選手に元師匠からのエールを送らせていただきます。

「死んでも負けるな。それだけです。能力はあるんです。この状況が龍人を強くさせることを願っています。小賢しいクソの役にも立たない技術でなく、やるしかないという意識で戦ってくれということです」

■視聴方法(予定)
10月16日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE App
毎週木曜、26時05分~テレビ東京「格闘王誕生! ONE Championship」

■ONE Reign of Dynasties II対戦カード

<キックボクシング・バンタム級/3分3R>
秋元皓貴(日本)
ジャン・チェンロン(中国)

<ムエタイ・フェザー級/3分3R>
サゲッダーオ・ペットパヤータイ(タイ)
ジャン・チュンユ(中国)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
ケアヌ・スッバ(マレーシア)
タン・カイ(中国)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
アズワン・チェウィル(マレーシア)
ワン・ウェンフェン(中国)

<ストロー級(※61.2キロ)/5分3R>
澤田龍人(日本)
ミャオ・リータオ(中国)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
モハメド・ビン・マムード(マレーシア)
ハン・ズーハオ(中国)

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