カテゴリー
MMA UNRIVALED 吉永力 寒河江寿泰 山北渓人 本間祐輔 朴光哲 水垣偉弥 河名マスト 清水清隆 石井逸人 竹浦正起 米倉大貴 門脇英基 須藤拓真

【UNRIVALED】速報中!UNRIVALED 1

9ae8c321-ad0c-40e7-abb7-543315f047c4

さてさて今日はUNRIVALED 1。まだ耳馴染のない方も多いと思いますが、あらゆる組み技のエキスパートが集うグラップリング大会。レスリング、柔道、サンボ、柔術などの特性を生かしたルールとポイント制を用いて試合が行われます。参戦する選手は石井逸人、山北渓人、朴光哲、清水清隆、小谷直之、水垣偉弥などMMAでもおなじみの面々。ルールもよく理解していませんが、PPV配信を見つつ電波と充電の続く限り速報します。


【第1試合】
×寒河江寿泰
(-2対1)
○石井逸人
寒河江が足を掛けて体勢を崩すとそのままバックに回って腕十字を狙う。石井も身体を反転してディフェンス。だが寒河江は下になって腕を離さない。石井はリフトして堪えるが寒河江は三角に移行。時折腕十字に移行して果敢に攻める。だが石井は長時間耐えてスタンドに戻る。石井は何度かタックルを狙うがテイクダウン出来ない。ジリジリした展開が続く。すると寒河江が下に引き込んで腕十字を狙うが不発。引き込んで下になったことで石井にマイナス2点。石井は下から仕掛ける展開が続くがやや膠着。終盤になって寒河江は腕十字、横三角を狙うが石井のディフェンスは固い。石井は最後まで凌ぎ切ってポイント-2対1で石井の勝利です。


【第2試合】
×山北渓人
(ヒールフック)
○吉永力
1R、吉永が自ら下になってマイナス2点。下からしつこく足を狙う。山北はしっかりと対応して上をキープして抑え込む。しかし一瞬の隙を突いて吉永が下からヒールフック!これがガッチリ極まって山北はタップ!吉永が鮮やかに極めた!


【第3試合】
×飯塚優
(アームバー)
○小林潤矢
立ちレスリングから飯塚が素早く足に飛びついて足関節を狙う。しかし小林は素早く対応してスタンドに戻る。しばらく立ちレスリングから飯塚がテイクダウンして上になるが小林は下から腕を狙うが不発。この時点で飯塚に2ポイント。立ちレスリングに戻ると逆に上になったのは小林。時間をかけてマウントに移行。上からアームバーを極めると飯塚はタップ!小林が快勝です。


【第4試合】
○河名マスト
(2対-2)
×村山大介
1R、グラウンドに引き込んだ村山。マイナス2ポイント。下から仕掛けたい村山と上から抑え込もうとする河名の展開。小手投げの状態が長らく続く。時間が経過すると再び村山が下から仕掛ける展開。しかし一瞬の隙をついて河名がガブリからネルソンの体勢で固定するが村山は脱出に成功。しかしその後も河名がガブって村山を亀の状態に固定。最後は河名がバックに回って2点を追加し判定勝利。


【第5試合】
×朴光哲
(-6対8)
○坂本将典
開始直後に坂本が片足タックルでテイクダウンに成功。2ポイント先取。しかし朴もすぐに立ち上がって立ちレスリングが続く。そこから坂本がまたもタックルでテイクダウンして2ポイント追加。だがすぐにスタンドに戻る展開が続く。これで坂本は8ポイント。朴は引き込みを取られたのか-6ポイントと大差がついて残り5分。このままスタンドの立ちレスリングから決定的な場面なく試合終了。ポイント差で坂本に軍配。


【第6試合】
○清水清隆
(0対-2)
×竹浦正起
開始直後にすぐに下になる竹浦。マイナス2点上等。下から仕掛けていくが清水のディフェンスも固い。竹浦は猪木アリ状態の下から背中に飛びつくようなトリッキーな動きや足関節を狙うなど矢継ぎ早に狙う。その流れで足関節をトリガーにバックに回るが清水は脱出。その後も竹浦は尻餅をついた状態で立っている清水を追いかける。するとバッティングしたのか清水の右目尻が出血。ドクターチェックが入って再開。残り3分でやっと竹浦はクローズドガードで清水を捕獲。終了間際に下から三角を狙うが不発。ポイント差で清水の勝利。


【第7試合】
○須藤拓真
(ヒールフック)
×北田俊亮
開始直後に須藤は自ら下になる。時間をかけて下から三角。かわされても足関節を狙うが北田は脱出。それでも須藤はしつこく下から試合を進める。するとまたしても須藤は足関節!北田は何度も身体を反転させて脱出を図るが最後は須藤がヒールフックで試合を極めた!


【第8試合】
×小谷直之
(腕十字)
○樋口翔己
テイクダウンを奪った小谷が2ポイント先取。しかし樋口はすぐに立ち上がって立ちレスリングが続く。身体が離れると小谷の豪快な片足タックルでまたもテイクダウンして2ポイント追加。長らく小谷が上をキープしていたが樋口が下から片足タックル。テイクダウンしかけたかに見えたが、小谷は下からギロチンを狙う。だが樋口は首を抜くとテイクダウンが認められて2点を獲得。上から試合を進めるが大きな展開なし。スタンドに戻ると小谷が豪快なタックルでテイクダウン。しかし樋口もスイープを決めて2点を取り返す。すかさず強引にバックに回ると腕十字!これが極まって樋口の一本勝ち!残り1分を切ったところで樋口が極めた!


【第9試合】
×萩原匡平
(ニーバー)
○福島聖也
下になった萩原が足を効かせて攻めているかみ見えたが、なんと萩原がタップ。福島がニーバーを極めて一本勝ち!たまげた極め方見たぜ。


【第10試合】
○野村優眞
(一本勝ち)
×宮川太暉
長いスタンドの展開から野村がタックルでテイクダウンに成功。パスガードを狙いつつ長らく上をキープする。もつれて場外に落ちそうになり待てがかかる。再開するとまたも野村がタックルでテイクダウン。さらにマウントになった事で合計10ポイント獲得。そのまま肩固め仕掛ける。しかし宮がはスイープ!2点を返すが野村はすぐに脱出に成功。スタンドに戻る。後がない宮川は投げで一本を狙う戦略。しかし野村が逆に押し倒すように投げを打つと宮川が背中をついて一本!野村が完勝です。


【第11試合】
○水垣偉弥
(2対0)
×本間祐輔
序盤は互いに様子を見合う立ちレスリング。しかし警戒しているのかなかなか手が合わなずにこの状態が長らく続く。3分過ぎに水垣のタックルが決まってテイクダウン。2点を獲得。長らく上をキープしていたが本間のディフェンスが固く攻めきれない。それでも水垣は上からダースチョークを狙うなど攻勢。本間は防戦一方。このまま試合が終了しポイント差で水垣が勝利です。


【第12試合】
×門脇英基
(ヒールフック)
○米倉大貴
米倉はスライディングするように下になる。すかさず足関節を狙う。門脇は回転して場外に脱出?再開するとまたも米倉は下になる。2回下になった事でポイントはマイナス4点。完全に一本狙いか。米倉は矢継ぎ早に足関節を仕掛ける。これがとにかくスピードが速い。何度もしつこく仕掛けるとついにヒールフックが極まり門脇がタップ!米倉が鮮やかに仕留めた!
カテゴリー
Interview JJ Globo UNRIVALED01 ブログ 清水清隆 竹浦正起

【UNRIVALED 1】清水清隆と対戦、竹浦正起「誰が観ても面白いと思われる試合がしたい」

【写真】石黒翔也、ジエゴ・エンリケら国内屈指の柔術家を擁するカルペディエム三田では珍しく、柔術もノーギ、グラップリングも分け隔てなく取り組む竹浦。前述のQUINTETやFINISH、全日本ノーギ選手権にも参戦している。写真は2019年JBJJF全日本ノーギ選手権より(C)SATOSHI NARITA

3日(祝・水)に東京都板橋区のUNRIVALED特設会場で開催されるグラップリング大会UNRIVALED 01で、竹浦正起が清水清隆と戦う。
Text by Satoshi Narita

8月のJBJJF全日本選手権黒帯ライトフェザー級で米倉大貴、川嶋和哉を破り、同門の石黒翔也、ホベルチ・オダと表彰台に上った竹浦。グラップリングではTEAM CARPE DIEMの一員として参戦した昨年10月のQUINTET FN5で伊藤盛一郎、中村大介と引き分けるも、動きの多い見応えのある攻防で存在感を示した。

大会3日前、試合への意気込みを訊いた。


取材当日は衆議院選挙の投票日。投票の後、取材に応じてくれた(C)SATOSHI NARITA

――オファーを受けた時は、どのような気持ちでしたか。

「『ハイ、出ます』って感じで、即答でした。清水選手についても、もちろんパンクラスの元チャンピオンと知っていましたから、客観的に見ても面白い試合になるんじゃないか、まさに“MMA✖柔術”をグラップリングで行えるからいいなって思いました」

――ファイターとしての清水選手の印象を教えてください。

「動く。小さくてスピードがあってどんどんアグレッシブに動いてくるイメージがありつつ、わりと堅い試合もする印象があります。GFT.4で後藤(貴史)さんとやった時も、正座で押さえて何もやらせなかったですし。ディフェンス力というか、守る試合もできるなと」

――試合に向けた調整はどのように?

「実は、グラップリングをやる機会があまりなくて。カルペディエム三田は柔術道場でグラップリングをする人がいないので、石黒翔也に稽古をつけてもらったり、会員さんとちょっとやったりくらいですね、今回は」

――精鋭揃いの三田ですが、確かにノーギやグラップリングに熱心な選手がいるイメージはありませんね。

「全然ですね。両方やるのは僕くらいで。もともと僕は、最初はMMAをやっていたので、柔術よりグラップリングが先だったんですよね。途中から柔術に切り替えたので、両方いけるというか」

――竹浦選手は学生時代、NEXに入門されたのが格闘家としてのスタートでしたね。では、調整は主に石黒選手と?

「あとは、所(英男)さんのTEAM TOKOROとの練習で、MMAの人と組む機会はありました。所さんはもともと岩崎(正寛)さんが三田にいた時、練習に来てくれていたので面識があって。QUINTETでも所チームと対戦したし、『また練習したいですね』と話をしていたんです。で、実は8 月の全日本のあと、レスリングを習いに行ってるいんですけど……」

――レスリングを?

「ハイ、週に1、2回くらい。そこでたまたま所さんと会って、久しぶりですねって話から練習しましょうよとなって」

――レスリングを始めたのは、どんなきっかけで?

「全日本が終わってから、良いものは真似して道場運営に取り入れていこうと、パーソナルジムに行ったり低酸素トレーニングのジムに行ったりと、いろんなサービスを受けてみているんです。レスリングを始めたのも、もちろん強くなりたい、自分のスタイルに混ぜたいのもあるんですけど、ウォームアップとか身体の使い方とか、レスリングの要素を指導に取り入れたかったし、レスリング道場はどういうシステムで運営されているのかも気になっていたんですよね」

――カルペディエム三田を任されている人間として、選手と経営者、双方の立場から興味があったと。

「1回2000円でメチャメチャ教えてもらえるんですよね。ウォームアップの種類もすごく多くて、場を和ませるためにゲームをやってからテクニックに入ったりと、ちょっとしたことでも学びがあります」

――ご自身の柔術には何か変化がありましたか。

「オリンピックチームの元コーチが基本的な動きから教えてくれるんですけど、90分の練習で1回もスパーをしないんです。それは、動きをつくるためのトレーニングを重視しているからで、結局は技術よりそこが大事だと。土台となる身体の使い方、それこそ引っかけ方とか体重のかけ方から教えてもらっているので、力の出し方とかが劇的に変わりました。自分のプライベートレッスンにも落とし込んでいるほどです。

やっぱり、柔道やレスリングはすごいですね。競技としての歴史が長い分、つくりこまれているというか、教科書みたいなベースができあがっている。柔術でも体系化できれば競技のレベルも上がるだろうなって感じました。ただ、お金儲けをしようとしていないというか、町道場がどんどん潰れているという話も聞くので、経営面ではもっとやり方があるんじゃないかなと思いますけど……」

――UNRIVALEDではレスリングの取り組みも活かせそうでしょうか。

「いや、実戦で使えるまでになるには時間が足りなかったですね(笑)」

昨年9月にはFINISHでケージ&サブオンリーを石橋佳大と戦いドローに。石橋は清水より1階級上のバンタム級のMMAファイターだ

――では、どのような戦いをしたいと思っていますか。

「極めたいですね。道着だとサブミッションを取るよりも、ポイントで勝つ要素が強いじゃないですか。アマチュアじゃないけれど勝ちに徹するというか、僕は地味に耐えて耐えて、最後にひっくり返すみたいな試合をするんですけど、やっている側は勝つために真剣でも、観ている方はつまらないですよね。

ただ、今回はプロ興行で配信されるし、ファイトマネーも出る。スポンサーも付いていただけたし、また呼んでもらえるように、動いて動いて、展開をつくって、お互いにスリリングな攻防ができたらと思っています。エンタメ性のある、誰が観ても面白いと思われる試合がしたいですね。……とか言って、始まったらポイントを取りにいくかもしれませんけど(笑)」

■視聴方法(予定)
11月3日
午後3時00分~ TIGET LIVE

The post 【UNRIVALED 1】清水清隆と対戦、竹浦正起「誰が観ても面白いと思われる試合がしたい」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
MMA ONE UNRIVALED UNRIVALED01 今成正和 本間祐輔 朴光哲 水垣偉弥 河名マスト 清水清隆 竹浦正起 米倉大貴 須藤拓真

【UNRAIVALED01】正式船出、アンライバルドに河名マスト、須藤拓真、朴光哲、そして水垣偉弥参戦

【写真】須藤、川名とRoad to ONEで良い勝ち方をしたばかりの選手がタイムリーな出場を果たす(C)MMAPLANET

11日(月)、UNRIVALED実行委員会より11月3日(水・祝)に東京都板橋区の新河岸に設置されたUNRIVALED特設会場にいて、UNRIVALED01の開催と対戦カードの発表があった。

アンライバルドはポイント制グラップリング大会で、組み技系のあらゆる競技者が力を発揮しやすいルール設定を心掛け、昨年12月の準備大会、5月のアマ大会=UNRIVLED ALTANAを開いてきた。

今回はプロ10~11試合と、アマ大会の共催となり、観客クローズド=TIGETでのライブ配信大会として行われる。本日の発表では道着マッチ1試合を含むプロ8試合、非常に興味深いマッチアップが明らかとなった。


テイクダウンP有りのルールは、河名に適しているか

まず目につくのが5日のRoad to ONEに出場し、それぞれ一本勝ちを収めた河名マストと須藤拓真の出場だ。

グレコU23世界王者の河名の相手は、マスタージャパン所属の村山大介が務める。

引き込みはマイナスというのも興味深い

またMMA出場4試合、全てが足関節で一本勝ちの須藤は、月のIBJJF全日本ノーギ・エキスパート・フェザー級優勝している柔術家でギロチンマスターの北田俊亮と対戦する。

北田とTribeの同門といって良い清水清隆は、MMAで戦う時と比較すると9キロ重いフェザー級で竹浦正起と戦う。

竹浦は今年のJBJJF全日本柔術選手権黒帯ライトフェザー級3位の新世代柔術家だ。

また須藤と同様に全日本ノーギ・ライトフェザー級優勝の米倉大貴は、フェザー級(65.8キロ)で大ベテランの門脇映基とのマッチアップが決まった。

昨年のZST GTFの60キロ級Tを制した米倉と、宇宙を語る腹固めマスター=教祖はグラップリング異次元対決だ。

北田、門脇と並びMMAベテランズからは朴光哲が8月のIREのコンバット柔術=✖今成正和戦に続き、グラップリングに挑戦。

SKレスリングアカデミー所属、世界ベテランズレスリング選手権フリースタイル70キロ級優勝の坂本将典と戦う。カンチョルの掟破りのビクトル投げからのヒザ十字が極まるか、注目だ。

10年前には10thPlanetでエディ・ブラボーと稽古をしている水垣

さらにMMA界のビッグネーム、水垣偉弥の出場も決定した。

完全ストライカー、組み技は徹底してスプロールでテイクダウンを拒否していた水垣は昨年にMMAから引退し、驚きの組技戦挑戦となった。

世界の水垣の相手を務めるのが、柔術で世界を知る本間祐輔だ。本間は08年と09年のムンジアル黒帯ルースター級準優勝、カルペディエム所属時代には2015年のノーギワールズ黒帯ルースター級で世界2位となっている。

この他3試合が予定されており、まだとっておきのビッグネームの参戦もありそうなアンライバルドの正式旗揚げ戦、追加カードの発表も待ちたい。

The post 【UNRAIVALED01】正式船出、アンライバルドに河名マスト、須藤拓真、朴光哲、そして水垣偉弥参戦 first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
Interview J-CAGE Shooto2021#03  グラチアン・サジンスキ ブログ 宇田悠斗 清水清隆

【Shooto2021#03】清水清隆に快勝、宇田悠斗「試合に負けても自分にだけは負けたくない」

【写真】試合後ですら、ギラついた感があって良い(C)MMAPLANET

16日(土)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されたShooto2021#03で、宇田悠斗が清水清隆を判定で下し世代交代ファイトで勝利した。

2Rにはパウンドアウト目前ながら、清水の粘りの前に勝負は判定にこそもつれ込んだが、文句なしの快勝だった。

それでも試合後に右の拳を負傷していたことを明かした宇田が、最後まで打撃に拘った理由を話してくれた。


──清水清隆越えを果たしたことに関して、どのように思っていますか。

「絶対にフィニッシュするつもりで東京に来ていたので、ちょっと悔しいですけど……ギリギリまでもっていけたので、これからはもっと力をつけてフィニッシュできるように一から頑張りたいです。

でも勝てたことは素直に嬉しいです。まだ早いだろうって思っていた人が大半だと思うので、分からせてやりましたよね。これで(笑)」

──そういう声に対してはイライラしていたのでしょうか。

「そうですね、別に若かろうが、年を取っていようが、試合ってどっちかが勝って、どっちかが負けるモノじゃないですか。やってみないと分からないのに、黙って見てろって思っていました」

──ベテランと新鋭という対決が多いなかで、宮城友一選手に勝ち、ここで清水選手という風に順序を踏むことができたということに関してはどのように思っていますか。

「宮城選手は凄くタフで、打・投・極の全てがそこそこできる選手なので、あの試合を経験してかなり成長できたと思います。良い経験になりました」

──今回の試合に関しては、愛媛県が少し前からコロナの変異種で感染が増えてきた時期に重なっていましたが、宇和島の方では影響はなかったですか。

「もともと選手の数自体が少なくて、密になるといっても練習はマンツーマンか、多くて3人までの練習なのでそれほど変わりなかったです。格闘技の練習をするなって言う声は、僕のところにはなかったです」

──ところで右の拳に包帯が巻かれていますが。

「もともと練習でケガをしていて、試合中は一発打てば折れると覚悟していたのですが、初回の右オーバーハンドが頭に当たった時から違和感がありました。2Rにパウンドを連打した時には、完全にやったと思って。それから右の数が減りました」

──それで3Rは、抑え目のファイトになったのですか。

2Rに仕留めきれなかったとき、宇田はこんな表情を浮かべていた

「2Rのパウンドで絶対に終わると思ったので、全ての力を使って倒しに行っていました。

あそこで清水選手が粘って、3Rはガス欠になっていたので焦りましたね。自分に負けそうになり、なら試合に負けても自分にだけは負けたくない……倒れても良いから手を出そうと思いました。

それでも清水選手の気迫に圧された場面はありました。だからこそ『手が痛ぇ』なんて言っている場合じゃなくて、前に出るぞって試合に中に自分に喝を入れました。それで最後は打ち合おうというのはありました」

──打には打で応じる強さも必要ですし、同時にすかして組んで相手にさせないようにすることもMMA的な勝ち方です。どちらかというと、宇田選手は殴り合いたい方ですか。

「別に組み技が嫌いとかってことじゃないです。組み技も全然できますし。でも、打撃の方が華があるので。それと清水選手だからこそ組むんじゃなくて、打撃で勝ちたいという気持ちでした。清水選手に打撃で競り勝てると自信になると試合前から考えていたので。そこは逃げずに立ち向かおうと思いました。怖かったですけど(笑)」

──怖かったですか。

「怖かったです」

──カーフの手応えは?

「自分では分かっていなかったですけど、回りからは効いていたと言ってもらえました。左ジャブと右カーフはずっと練習してきました。右にカウンターを合わせてくると予想していたので。

右は余り出さない。左ジャブで焦らして、右カーフ。テイクダウンのフェイントから右オーバーハンドを狙っていました。できればカウンターでショートのワンツーフック、カウンターのフックも打とうかと。でもメインは左と右ローだったので、まぁできたかと思います」

──勢いが出てからは、右の攻撃がかなりあったように見えました。

敢えて320/Sというシャッタースピ―ドで撮影しているのだが、ここまでパンチが流れてブレる選手も珍しい。それだけスピードがあるということになる

「出ちゃいましたね(笑)。

清水選手が右で来るから、俺もフックとか小細工せずに右で殴ろうって。これでどっちかが倒れるだろうと思って出していました」

──試合後は6月20日のチャンピオン福田龍彌✖チャレンジャー平良達郎の勝者に挑戦したいという発言がありました。環太平洋王座には興味がないですか。

「ないですね、そんなモノは。どうでも良いです(笑)。勝った方が準備できるまで待つんで、挑戦させてほしいです。本当は1RでKO勝ちして、『6月のタイトルマッチ、俺が代わってやるよ』ぐらいの勢いで言いたかったのですが、あんな勝ち方じゃそんなことは言えないので……。出直します(笑)」

The post 【Shooto2021#03】清水清隆に快勝、宇田悠斗「試合に負けても自分にだけは負けたくない」 first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
J-CAGE Report Shooto2021#03 ブログ 宇田悠斗 清水清隆

【Shooto2021#03】カーフで下がらせ、グラウンドでは高速連打。宇田悠斗が清水清隆に判定勝ちで王座挑戦をアピール

<フライ級/5分3R>
宇田悠斗(日本)
Def.3-0:30-27.29-27.29-27.
清水清隆(日本)

低い体勢から入った宇田が、フェイントをかけながら、右のカーフキック。清水の左ミドルハイをブロックし、さらに右カーフを返す。さらに右カーフをもらった清水は一瞬バランスを崩した。宇田が左ジャブと右カーフ、清水が前に出るとバックステップでかわす。回る清水を左ジャブで追いかける宇田。宇田の左が伸びる。そして清水の動きが止まるとカーフを放つ。

ラウンド中盤、清水もローで相手のバランスを崩す。清水が前に出ると下がる宇田、反対にプレッシャーを強めると、清水は下がるが、清水もケージ中央で右ローをを放っていく。清水の右ローに対し、宇田はボディ。さらにカーフをヒットさせると、清水は効いた様子で一瞬動きが止まる。すでに清水の左ふくらはぎは赤く腫れている。ラウンド残り30秒で清水が左フックを当て、宇田に尻もちを着かせた。

2R、前後に動く宇田に対し、プレッシャーをかける清水。すると宇田がサイドに回りながら、右クロスで清水をのけ反らせる。さらに右スイングを当てる宇田。清水が左フックで飛び込んでくると、サイドステップでかわす宇田。清水がテイクダウンを狙おうとした瞬間、宇田の右ショートがヒット。そのまま清水は組み付こうとするが、宇田はガブる。

残り2分近く、清水が立ち上がって離れる。そこに右カーフを放つ宇田が、距離ができると右スイングを狙っていく。前後に動きながらアッパー気味の左ジャブを当てる宇田。そして右カーフ。残り1分を切ったところで、清水の右フックに右ショートを合わせた宇田。尻もちをついた清水に、宇田が高速パウンド連打。さらにトップからパンチを落とし、清水は一度立ち上がりながら、すぐさま宇田がグラウンドに持ち込みパンチを連打して2Rを終えた。

最終R、右目周辺から出血が見られる清水が前に出るが、宇田が左ジャブを当てる。さらに前に出てくる清水に右をヒット。距離を詰める清水だが、宇田がかわす。残り4分を切ったところで、宇田が右を振ってから組み付き、そのまま清水をケージに押し込む。バックに回った宇田に対し、清水は反転。宇田は離れて再びテイクダウンを狙うも、清水は宇田の首を抱えて引き込み、ギロチンを仕掛ける。

ラウンド残り2分で宇田が頭を抜いて、フルガードを取る清水を抑え込む、パンチを上下に連打。残り1分でブレイクがかかると、宇田は笑みを浮かべて左を振るう。清水の左前蹴りに宇田は左フックを返す。飛び込む清水に対し、左を当てる宇田は、さらに右を追撃。逆転を狙う清水を、サイドステップでかわす宇田が、左フックを当てながらバランスを崩したものの、立ち上がって試合を終えた。

ジャッジ1人がフルマークをつける形で、宇田が3-0の判定勝ち。
試合後、宇田は「もうそろそろベルトが欲しいので」と、6月20日に行われる世界フライ級チャンピオンシップの勝者への挑戦をアピールした。


The post 【Shooto2021#03】カーフで下がらせ、グラウンドでは高速連打。宇田悠斗が清水清隆に判定勝ちで王座挑戦をアピール first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
J-CAGE News Shooto2021#03 ブログ 内藤太尊 大尊伸光 宇田悠斗 宇野薫 小野島恒太 清水清隆 石井逸人 西川大和 野尻定由

【Shooto2021#03】計量終了 14カ月振りに全試合で正式階級&前日計量が実施され──全選手パス

【写真】セレモニアルでもなく、当日の1階級上でもない引き締まった空気感のある前日計量(C) THE 1

明日16日(日)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2021#03 の計量が、本日15日(土)に品川区の修斗ジム東京で行われた。

昨年3月のFight & Mosh以来、初めて全試合が従来の階級&前日計量が──非公開ながら実施された。トライアルルール戦も含め、全11試合。一人も体重オーバーはなく、明日の試合に臨むことになった。

全選手の計量結果は以下の通りだ。

<ライト級/5分3R>
大尊伸光:70.3キロ
西川大和:69.7キロ

<フェザー級/5分3R>
内藤太尊:65.8キロ
宇野薫:65.7キロ

<フライ級/5分3R>
清水清隆:56.7キロ
宇田悠斗:56.7キロ

<バンタム級/5分3R>
加藤ケンジ:61.2キロ
坂巻魁斗:60.8キロ

<インフィニティリーグ2020バンタム級/5分2R>
石井逸人:61.2キロ
野尻定由:61.1キロ

<インフィニティリーグ2020バンタム級/5分2R>
小野島恒太:61.1キロ
一條貴洋:61.2キロ

<トライアルルール・フェザー級/3分2R>
村山大介:65.5キロ
平沼ヤマト:65.7キロ

<女子スーパーアトム級/5分2R>
杉本恵:49.9キロ
檜山美樹子:50.0キロ

<女子スーパーアトム級/5分2R>
中村未来:49.9キロ
北野きゅう:49.9キロ

<女子スーパーアトム級/5分2R>
小生由紀:50.0キロ
澤田千優:49.3キロ

<女子ストロー級/5分2R>
宝珠山桃花:51.8キロ
柳仙香:51.9キロ

The post 【Shooto2021#03】計量終了 14カ月振りに全試合で正式階級&前日計量が実施され──全選手パス first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
Interview J-CAGE Shooto2021#03 ブログ 宇田悠斗 清水清隆

【Shooto2021#03】清水清隆と対戦、宇田悠斗─02─「平良選手は3Rで判定勝ち。僕は、1Rで勝ちます」

【写真】昨年12月のForce X TORAOの会場でのHOPE勢。左より宇田の実弟でプロシューターながら就職して、ファイトは休止中の宇田流我、梶原大吾、宇田、そして直撃我聞こと水野直宏HOPE代表(C)MMAPLANET

16日(土)、東京・文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2021#03で、清水清隆と対戦する宇田悠斗インタビュー後編。

この両者の対戦に関しては、6月20日に大阪で行われる修斗世界フライ級選手権試合=チャンピオン福田龍彌×チャレンジャー平良達郎を抜きにして語ることはできない。

世代的に平良と比較されることも多いという宇田に、清水戦について、そして修斗フライ級戦線について訊いた。
Text by shojiro Kameike

<宇田悠斗インタビューPart.01はコチラから>

――現在の修斗フライ級のランキングを見ると、ベテランと新世代の選手が潰し合う、ハードなマッチメイクが続いています。その中で、宇田選手はどのようなポジションにいると考えていますか。

「自分の中で、ですか? 誰とやっても負けない。普通に自分のほうが強いと思っています」

――キッパリ言い切りますね!

「この間まで、扇久保(博正)選手がベルトを持っていましたよね。チャンピオンの扇久保選手だけ圧倒的にレベルが高いと思っていて、それ以外の選手には勝ちます」

――6月20日には、大阪で世界チャンピオンシップが決定していますね。王者・福田龍彌選手に、ランキング1位の平良達郎選手が挑戦します。

「福田選手は、ちょうど僕がジムに入場した頃に試合を生で見たことがあって、メインでKO勝ちしていました(2017年4月9日、プロ修斗高松大会FORCEでパク・ミンジェに1ラウンドKO勝ち)。『あぁ、強いなぁ』と思ってみていたのが、一番の印象ですね」

――先ほど「扇久保選手以外には勝てる」という発言がありましたが、その中には福田選手も含まれているのでしょうか。

「そうですね。ただ、福田選手の試合自体はあまり見たことがなくて……すみません。でも、強いなっていう印象はあるけど、今は別に勝てるかなって」

――それだけ自分自身に対して自信があるということですよね。

「はい」

――では、挑戦者の平良選手については?

「平良選手は、僕が全日本(アマチュア修斗)を獲った前の年に全日本で優勝していて、プロでも僕より先に新人王になっていて……そして無敗。ずっと僕の前を走っているという印象です。試合も何回か見たことがあるんですけど、強いですよね。今の修斗のフライ級では一番強いと思います。そういう実力がある選手です」

――そんな平良選手と福田選手の世界チャンピオンシップ、宇田選手の予想は?

「あまり福田選手の試合を見ていないのに、すみません。平良選手が勝つと思います」

――それは平良選手と対戦したい、ということでしょうか。

「いえ、そういうわけではないです。自分のことでいえば、どちらでも構いません。負けたほうには興味がない。勝ったほうとやりたいです。ただ、よく『平良選手と試合してほしい』とは言われるんですよね。そういう意味では、理想は平良選手に挑戦することですね」

――フライ級ではないのですが、同じ四国のファイター安芸柊斗選手は、今年2月のRoad to ONEでパンクラシストに敗れてしまいました。

「パウンドでKO負けしましたね。その試合は見ました。安芸選手は同じ四国にいて、アマチュア修斗のデビュー戦で試合して、僕がKO負けしているんですよ。今も会場で会った時には話をすることがあって、陰ながら応援していたんですけど……」

――日本の軽量級シーンでも厳しいマッチメイクが続きますが、その中で次の清水戦についてお聞かせください。

「清水選手は今、37歳ですよね。その年齢で今も修斗のトップでやれるというのは、凄いことだと思います。実力がないとできないことだから、凄い。でも、ここで清水選手に負けていると、UFCに行くことはできないので」

――宇田選手の目標は、UFCなのですか。

「はい。ジムに入門して格闘技をやると決めた時、格闘技の世界で世界を獲ると決めました。MMAで世界一はUFCじゃないですか。そこで一番になるのが目標です」

――そのUFCにたどり着くために、今の自分に何が必要だと考えていますか。

「もちろん今UFCに行っても、通用しません。世界で通用する選手になるために、経験を積んでいきたい。だから1試合1試合が大切になる」

――そうですね。

「試合をするたびに、今の自分に足りないものが明確に分かるじゃないですか。試合が終わって反省して、足りなかったことを練習して、次の試合までに改善する。その繰り返しです。僕、この前の試合(2020年12月、宮城友一に判定勝ち)まで、自分のパンチが当たったら相手は必ず倒れると思っていたんですよ」

――しかし、宮城選手は倒れなかった。

「はい。そうじゃないことが分かりました。打撃もただ当てるだけじゃダメ。パンチの当て方、当てる場所も考えていかないといけない。もっといろんなタイプの選手と試合して、応用が利く選手になりたいです」

――分かりました。次の対戦相手である清水選手には、平良選手は勝利しています。次の試合は結果だけでなく、試合内容も比較されるでしょうね。

「そうですよね。次の試合は、僕が試されているのかなって感じます。平良選手は3Rで判定勝ちだったじゃないですか。僕は、1Rで勝ちますよ」

■ Shooto2021#03対戦カード
             
<フェザー級/5分3R>
内藤太尊(日本)
宇野薫(日本)

<ライト級/5分3R>
大尊伸光(日本)
西川大和(日本)

<フライ級/5分3R>
清水清隆(日本)
宇田悠斗(日本)

<バンタム級/5分3R>
加藤ケンジ(日本)
坂巻魁斗(日本)

<インフィニティリーグ2020バンタム級/5分2R>
石井逸人(日本)
野尻定由(日本)

<インフィニティリーグ2020バンタム級/5分2R>
小野島恒太(日本)
一條貴洋(日本)

<女子スーパーアトム級/5分2R>
杉本恵(日本)
檜山美樹子(日本)

<女子スーパーアトム級/5分2R>
中村未来(日本)
北野きゅう(日本)

<女子スーパーアトム級/5分2R>
小生由紀(日本)
澤田千優(日本)

<女子ストロー級/5分2R>
村山大介(日本)
柳仙香(日本)

<トライアルルール・フェザー級/3分2R>
宝珠山桃花(日本)
平沼ヤマト(日本)

The post 【Shooto2021#03】清水清隆と対戦、宇田悠斗─02─「平良選手は3Rで判定勝ち。僕は、1Rで勝ちます」 first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
Interview J-CAGE Shooto2021#03 ブログ 宇田悠斗 清水清隆

【Shooto2021#03】清水清隆と対戦、宇田悠斗─01─「東京のジムは、スパーリングの強度が高い」

【写真】ナチュラルにアグレッシブ。試合前の相当に気合が入った表情も自然とこうなっているのだろう(C)MMAPLANET

16日(土)、東京・文京区の後楽園ホールにて「Shooto2021#03」が開催される。

コロナ禍で緊急事態宣言が発令され、その延長も決まり開催自体が不安視されたが、有観客で行うことが決定した同大会で、注目のニューホープ宇田悠斗が、世界フライ級2位の清水清隆と戦う。現在5戦無敗の宇田は、さらなる飛躍を目指すため、東京で出稽古を行ったという。宇和島に戻り、大会開催の報を受けた宇田に話を聞いた。
Text by shoiro Kameike


――コロナ禍の緊急事態宣言により開催がどうなるか注目されていましたが、16日のプロ修斗公式戦が有観客で行われることが正式には発表されました。宇田選手としては、コロナ禍で練習や試合に何か影響はありますか。

「特にはないですね。もともと所属しているジム(総合格闘技道場HOPE)には選手が少ないので。練習環境は、それほど変わらないです」

――総合格闘技道場HOPEは、プロ選手は宇田選手1人なのでしょうか。

「僕の同級生である岡野史詩が、去年プロ昇格しました。プロデビューはまだなんですけど、プロライセンスは取得しています。練習は基本的に岡野と2人で、あとは一般会員さんと練習することもあります」

――他のジムで練習することはないのですか。

「この間、2カ月ほど東京で出稽古に行っていました。兄が東京に住んでいて、そこでお世話になりながら、兄の家から行きやすいジムだったり、知り合いに紹介してもらったりして……」

――東京ではどのジムに?

「いろんなジムに行かせていただきました。埼玉のK-PLACE、修斗ジム東京、ロータス世田谷、トライフォース赤坂、KRAZY BEEなどですね」

――以前MMAPLANETでお話を伺った時、宇田選手は地元で強くなることにこだわりを持っているように感じられました。それが今、なぜ東京へ。

「やっぱり今の環境では、練習相手がいないので。ホント、試合以外で他の選手と手を合わせることがなかったんです。他のジムでスパーリングをしたことがなくて。でも、もっといろんなタイプの選手と戦うための経験を積まないといけないな、と思って」

――では初めて出稽古を行ってみて、いかがでしたか。

「東京のジムは、スパーリングの強度が高いですよね。だから試合に近い感覚で練習することができました。すごく自分の身になったと思います」

――どんな点が一番身になったのでしょうか。

「立ち技が得意な選手、組み技が得意な選手、たくさんいるじゃないですか。そうした選手と細かい技術交換もできたし、いろいろ教えてもらうこともできました。でも一番大きいのは、精神面ですね」

――精神面、というと?

「まったく組んだことがない選手とスパーリングするのは、試合と似ているじゃないですか。だから、初めてのタイプと手を合わせることで、緊張も解けてきたというか。今まで試合では、毎回すごく緊張していたので……」

――そうだったのですか。試合を見ていて、それほど緊張しているようには見えませんでした。

「本当ですか? 結構ガチガチでしたよ、僕の中では(苦笑)」

――宇田選手といえば、相手が誰でもアグレッシブで、自分の形に持ち込むのが得意なファイターだと思っていました。それは試合中ずっと冷静でいられるからなのかと……。

「アグレッシブ、とは言われますね。でも、自分でアグレッシブに行こうとか意識したことはないんです。それこそ結構、丁寧にやっているつもりなんですけど(笑)」

――あぁ、それは“アグレッシブ”の捉え方ですよね。宇田選手の場合は、ただガンガン行くタイプのアグレッシブさではなく、とにかく自分のスタイルを貫いて攻めるという印象を受けます。

「そうですか。僕は昔から、何でも自分がやりたいことをやり抜くタイプでした」

――あまり周りの声も気にならないタイプなのかな、とも思います。

「そうですね……気にならないです。気にならないというか、気にしないというか」

――周りの声を気にしないのは、子供の頃からですか。

「昔から、です。中学時代に柔道をやっていたんですけど、ライバルと言われる存在っていたりするじゃないですか。でも、そういう声もあまり気にしたことがなくて。そういう選手の試合を見ると、『強いな』とか思うことはありますよ。でも、誰が相手でもやってみないと分からないから」

――だから、周りの声に左右されることなく、自分がやりたいことをやり抜くことができる。

「そうだと思います」

――なるほど。では次の試合についてお聞きします。次は世界フライ級2位、清水清隆選手と対戦しますが、まず清水戦のオファーが来た時、どう思いましたか。

「あの、正直……ビックリしましたね。僕はやりたかったです。でも、まだデビューして5試合しかしていないのに『いきなりランキング上位の選手とやらせてもらえるのか!?』って」

――ランキング2位の清水選手と、ランキング8位の宇田選手の対戦。勝者は世界王座への次期挑戦者となることが予想されます。

「はい、僕はそう思っています」

<この項、続く>

The post 【Shooto2021#03】清水清隆と対戦、宇田悠斗─01─「東京のジムは、スパーリングの強度が高い」 first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
J-CAGE News Shooto2021#03 ブログ 大尊伸光 宇田悠斗 清水清隆 西川大和

【Shooto2021#03】修斗内Young Guns=西川大和✖大尊伸光、宇田悠斗✖清水清隆。インフィニティの行方は

【写真】平良に続くか──と書き記すのは、あまりにも容易いことだが……(C)MMAPLANET

24日(水)、20日の後楽園ホール大会中に発表された──5月16日(日)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2021#03の対戦カードが改めてリリースされた。

8試合決定しているカードは男子4試合と女子4試合。3回戦は現状ではライト級の大尊伸光×西川大和と、フライ級の清水清隆✖宇田悠斗の2試合だ。

2020年J-MMAの一番のブレークスルーファイターといっても過言でない18歳の西川は、1月のマックス・ザ・ボディ戦まで8カ月で4連勝、いよいよ上位陣との対戦となり元環太平洋ライト級王者の大尊に挑むこととなった。

フライ級の1戦は突き抜けてきた平良達郎に続けとばかり、2019年の新人王で愛媛県は宇和島産プロシューター=宇田が、平良に敗れてからの再起戦となる清水と戦う。宇田は昨年12月に高松の闘裸男✖Force大会で、Gladiatorスーパーフライ級チャンピオンの宮城友一を下し、キャリア3勝1分とした23歳だ。

とはいえ清水は宇田にとって過去最強相手であることは間違いなく──過去の例をみても、このようなマッチアップで若い世代が上を越えたのは平良が特例であって、ことごとくベテランが意地を見せてきたが──果たして。

なお今大会かはコロナ禍以前のクラスに戻し、前日計量が行われる


女子は3試合がスーパーアトム級で杉本恵✖檜山美樹子、中村未来✖北野きゅう、小生由紀✖澤田千優、そして宝珠山桃花✖柳仙香のストロー級が1試合組まれた。

女王・黒部三奈、黒船・SARAMIの名前がなく、育成段階にあることを改めて印象付ける修斗の女子だが、Road to ONE04の平田樹戦を経た中村など以前とは注目度が違ってくるのは確かだろう。

中村にとって、北野戦は結果を残すことが不可欠の試合となる。

そんな女子戦のなかで、澤田千優がプロデビューは果たす。青学レスリング部出身、兄は「MMA転向に反対している」──ONEで活躍中、シンガポール在住の澤田龍人だ。澤田千優は去年のアマ修斗関東選手権で優勝した際には、AACC所属時代の兄のような構えからテイクダウン、徹底したボディへのパウンド攻撃で優勝しプロ昇格が認められた。

澤田千優がパウンド有りで強さをより発揮するのか。アップライトのストライカーで蹴りも使いこなす小生は、テイクダウンをされても一瞬で腰を切って腕十字という武器もあり、テイクダウン後も気が抜けないはずだ。

また今大会ではインフィニティリーグ2020バンタム級の最終対戦が2試合組まれている。現在勝ち点7、前回のよしずみ戦で勝利後に中指を立てる行為で厳重注意を受けた石井が、禊の一戦で野尻定由と対戦する。

野尻は20日の一条貴洋戦で、根性の一本勝ちより勝ち点を4とし優勝への望みをつないだ。

同じく勝ち点4の小野島は一条戦で逆転を賭ける。この2試合、石井が勝利すれば勝ち点を9とし、4点のままの野尻、小野島が初回でフィニッシュし4点を加点しても優勝が決まる。

他方、野尻が初回で勝利し、小野島が初回で勝ちきれない場合は野尻の逆転優勝を手にする。逆に小野島が初回でフィニッシュし、野尻が2Rでフィニッシュした場合は、小野島が8P、野尻が7P、石井も7Pで小野島がリーグ戦の頂点に立つ。

優勝の行方が最も不透明になるケースは、野尻と小野島が揃って2Rで一本もしくはKO勝ちした場合だ。この時は石井、野尻、小野島の3人が7点で並ぶ。そして石井は小野島とドロー、小野島と野尻もドロー、野尻が石井に勝利ということで、野尻と小野島の合計試合タイムの短い方が優勝になるのか──。また石井と野尻がドローで、1P加点し、小野島と石井が8点同士でポイントが並んだ場合も直接対決がドローだったたけ、合計タイム争いとなる。

いずれにせよ、石井だけが自力優勝できる状態にあり、この精神面がいかように左右するのか。勝ち方が問われ、試合タイムが鍵というインフィティリーグならでは盛り上がりを見せることは間違いない。

The post 【Shooto2021#03】修斗内Young Guns=西川大和✖大尊伸光、宇田悠斗✖清水清隆。インフィニティの行方は first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
Interview J-CAGE Shooto Okinawa03 Shooto2020#07 ブログ 平良達郎 松根良太 清水清隆

【Shooto2020#07&The Shooto Okinawa03】平良の師、松根良太が語る─01─清水戦の勝利と古巣との対戦

【写真】カウンターを当てることができる。それが松根の勝算の一つだった (C)KEISUKE TAKAZAWA

23日に東京都文京区の後楽園ホールで開催されたShooto2020#07で、清水清隆から平良達郎が判定勝ちを手にし、キャリア8戦目での世界王座挑戦の狼煙をあげた。

20歳、沖縄の新星を育てた松根良太氏は平良を最もよく知る人間として、どのように捉えているのか。そして松根氏の古巣であるパラエストラ千葉ネットワーク時代の教え子と、沖縄の愛弟子との対戦をどのように想うのか。

明日29日(日)に自らの手でプロ修斗沖縄大会を開く松根氏に尋ねた。


──愛弟子である平良選手が、清水選手から判定勝利を収めました。新人王やそこに少しキャリアを積んだ選手が、タイトルに絡むようなベテランの壁に跳ね返される。それが修斗の歴史でもありました。実際のところ、松根さんとしては事前の手応えというのは、どういうものだったのでしょうか。

「3月の時点でも行けるんじゃないかという見込みはありました。あれから8カ月、この間の平良の伸びを見ていると、もうこれは勝てるという確信がありました」

──今回が確信で、3月の時点で、勝てると見込んでいたのですか!!

「そうですね。1月にラカイの選手に勝って……まだ20歳で、若いから教えたことを吸収するのも早いです。本当に成長が早いです」

──その成長度合いで、さらに8カ月が積み重ねられていたわけですね。

「勝負なので、やってみないと分からない部分はありますけど、テイクダウン、寝技に関しては大丈夫、それに打撃でもカウンターが取れると思っていました。当然、清水選手の右は危険ですし、そこは気を付けなかったです。でも、行けるなと思っていましたね」

──昨年11月の沖縄大会での試合も実に活きが良かったです。ただ、月曜日の試合の落ち着きようは別人レベルでした。

「去年はまだ勢いだけで戦っていましたからね」

──それにしても実質クラスAは小堀選貴広選手としか、戦ったことがないわけですし。そこで清水選手に勝てると絶対の自信を持てていた。何が平良選手は違うのでしょうか。

「まぁ、本人には言うことはないですが、センスはあります。それと以前は練習でムラがあったのが、今は本当に熱心に考えて練習するようになりました。そこも大きいかと思います」

──今回の勝利は決してフロックではなく、修斗のフライ級ランカーの誰と戦っても勝てる力を持っていると考えていますか。

「ハイ。その力はあります。福田龍彌選手が暫定王者で上にいますが。遜色ないと思っています。それでもまだ7試合、経験は足りていないです。本人はベルトに挑戦したいと言っていましたが、僕としてはもう少し経験を積ませたいところはあります」

──松根さんが大石丈真選手に挑戦したのは、何戦目でしたっけ?

「僕は13戦目でした」

──そんなに戦っていましたか……そういえば、やたらと試合間隔が短かったような記憶があります。

「そうですね、デビュー後は1年で6試合、2年目は4試合しました。若林さんがどんどん試合を組んでくれたんですよね。だから、それが凄く良い経験になりました。だから僕も平良にもう少し試合をさせたいというのはあります。

何よりも僕は扇久保の強さを知っているので、今年の初めとかでは相手にならなかったはずです。今でもちょっとは良い試合をするようになったというぐらいで。平良が挑戦したいというのは分かりますが、もっと色々な相手と戦って経験を積んでおかないと、いずれ海外で戦った時なんか苦労するかもしれないので」

──それは修斗でも世界挑戦でない試合を戦うこともあるということですか。

「状況が状況ですけど、外国人選手を呼んでもらえて国際戦ができるのが一番良いのですが……。前田選手や内藤弟とかもいますが、これでランキング1位になっているので難しい部分はありますよね。

RIZINで鎬を削るというも選択肢の1つでしょうし……とにかく試合をするたびに力をつけているので、試合間隔をそれほど開けずに経験値を上げていきたいですね。まぁ、本当に扇久保がどういう風に考えているのか。そこも影響してくるかと思います」

──暫定王者の福田選手と戦う可能性もあるでしょうし。そうなったときの自信の程は?

「勝てないとは全然思わないです。打撃が強い選手です……そうですね、今回の平良が良かったのは2Rに寝技を見せて、3Rは打撃で戦えたことです。スタンドでも打撃でも、どちらでも戦えた。もう少し時間があればフィニッシュもあると思えたんです」

──ところで砂辺選手が「平良が真面目に寝技の練習をするのは、松根さんが彼より強いからです」というようなことを教えてくれました。

「あぁ、ありがとうございます(笑)」

──つまり本当だということですね。

「まだ、やられないです」

──おお、それは平良幻想に加えて、松根幻想が膨らみます!!

「沖縄だと首都圏とは違い出稽古もできないので、自分が壁になり続ける必要があるので」

──ところで先ほどから名前の出ている扇久保選手、内藤頌貴選手は松根さんの古巣に所属しており、自らが指導した選手たちでもあります。彼らと平良選手を戦わせることは平気なのですか。

「実は清水選手とは3月が流れ、5月は平良の都合で断らせてもらい──7月は清水選手がZSTのGTFに出るということで、試合が決まらなかった。そんな風だったので、もうないのかなと思ったことがあったんです。

そこで8月頃ですかね……沖縄大会を11月29日に開催できることが決まり、11月のサステインの大会で清水選手との試合がなければ、ここで内藤弟と組もうと思っていたんです。それを鶴屋さんにも相談しました。内藤弟も対戦相手がいないから、平良でもやると言っていて。僕自身、もうそういう時期が来たんだと考えていました」

──千葉ネットの選手と、ザ・パラエストラ沖縄の教え子が試合をすることは、もう松根さんのなかではデフォルトだと。

「正直、自分が一番しんどいと思います(苦笑)。去年の大阪大会で内藤弟のセコンドもしていますし」

──内藤のび太選手のONE世界王座挑戦の時など、バンコクまで来られていましたよね。

「そうですね……。正直、複雑という言葉では言い表せないような気持ちになります。と同時に、沖縄大会のプロモーターとして選手同士が戦いたいというのであれば組まないといけないです。内藤弟も、試合がしたかったでしょうし」

──なるほど、それは頌貴選手のためでもあるわけですね。ではパラエストラ沖縄✖バラ千葉ネットの試合は平良選手に限らず、組まれていくことになるかもしれないわけですね。

「一番はチャンピオンシップで戦うことです。もちろん、自分はいつだって千葉の人間を応援してきました。でも、そういう時代が来たんだと思います。それに沖縄の選手が、千葉の選手と戦えるところまできたというのは、自分にとっては嬉しいことでもありますしね。

修斗のチャンピオンを沖縄から出したいという想いは絶対です。本人の意向もありますが、勝ち続けて修斗のチャンピオンからUFCで戦えるようになると最高だと思っています」

<この項、続く>

■The Shooto OKINAWA03視聴方法(予定)
11月29日(日)
午後2時00分~ Twit Casting LIVE             

■The Shooto OKINAWA03対戦カードto
<フライ級/5分3R>
木内SKINNY ZOMBIE 崇雅(日本)
当真佳直(日本)

<バンタム級/5分3RT
六本木洋(日本)
TARKER(日本)

<バンタム級/5分3R>
金内サイダー雄哉(日本)
若山達也(日本)

<女子ストロー級/5分3R>
檜山美樹子(日本)
小生由紀(日本)

<フライ級/5分2R>
大城正也(日本)
畠山隆称(日本)

<フェザー級/5分2R>
南風原吉良斗(日本)
藤谷敦史(日本)

<フェザー級/5分2R>
阿部剛卓(日本)
波平コング(日本)

The post 【Shooto2020#07&The Shooto Okinawa03】平良の師、松根良太が語る─01─清水戦の勝利と古巣との対戦 first appeared on MMAPLANET.