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【Grachan57】フェザー級王座決定T出場、和田健太郎─02─「屋久島にジムを開き子供達を羽ばたかせたい」

【写真】ぜひとも実現させてほしい将来の展望です。そして、そのためにベルトが必要に (C)GRACHAN

明日4日(日)、千葉市美浜区の幕張ベイパークアリーナで開催されるGRACHAN57。同大会で、Grachanフェザー級王座決定トーナメント1回戦で小島勝志との対戦する和田健太郎インタビュー後編。

本格的にMMAを始めて2年、アマ0勝1敗1分。プロ4勝0敗、3フィニッシュの和田にはチャンピオンになってから、必ず実現させたい夢──いや人生設計が存在した。

<和田健太郎インタビューPart.01はコチラから>


──仕事を覚えて、堂々と練習できる状況を創っていってなおMe,Weで余り練習できなくなったというのは?

「以前は埼玉に住んでいて新宿には通いやすかったのですが、八王子に引っ越して移動手段が車になり、なかなか練習にいけなくなってしまいました。本当は八王子のジムに通うのがベストだったかもしれないのですが……」

──そうですよね。パラエストラ八王子の塩田GOZOさんがショックを受けますよ。なんで新百合なんだって(笑)。

「(苦笑)。渡部修斗選手が声を掛けてくれたのもありますが、仕事の帰りにジムに寄りやすくて」

──その渡部選手とは年齢も違いますが、なぜ親しくなったのですか。

「Me,Weで練習している時にコンバットレスリングに出場して、知り合いました。僕は2016年に68キロ級で全日本で優勝し、2017年には74キロ級で優勝しました。その年に渡部修斗選手が68キロ級で優勝し、世界大会で修斗選手が優勝、僕は準優勝でした」

──その結果を踏まえて、Me,We時代に山﨑代表から本格的にやらないかという話もあったのではないですか。

「は自衛隊の頃に、勝手に出て勝ったみたいな形だったのですが、山﨑さんからはコンバットに関しては『黙っていても、勝つよ』とは言ってもらえていました。あの頃は『週末の練習だけでも、でられるようにしな』という風に言われていました。

Me,Weを離れストライプル新百合ヶ丘に移ったのは、とにかく練習の回数を増やすことができそうだったからで。試合に関しては、アマチュアに出てみて楽しければ良いなっていう感じでした。そうしたらアマで勝っていないのに、プロの試合でオファーを貰ったので折角ならやってみようと思いデビューしたんです」

──アマで勝っていない?

「ハイ。グラチャン・チャレンジで2試合やって、0勝です。最初の試合は打ち合って負けました。2回目は時間切れになり、そうなるとグラチャン・チャレンジは勝敗が付かないんですよ。最初の試合でダメだったところを修正して戦ったのですが、まだ極め力がなかったです」

──プロで4連勝しています。その辺りは克服できたのでしょうか。

「極めとグラウンドの攻撃を覚えることができたことで、ここまでは勝つことができていると思います」

──現状はストライプル新百合ヶ丘だけで練習している形ですか。

「ほとんど、そうですね。修斗選手と新井拓己君と、NEXUSに出ている森永ユキト君と練習していて。たまに原口(央)君のBRAVE世田谷に行かせてもらっています」

──ではキャリア2年目で王座決定トーナメントに出場、しかも本命視されていることに関してはどのように思っていますか。

「思ったより早くチャンスが回ってきたと思っています。こんなに早くに来るとは思っていなかったので、チャンスです」

──初戦の相手である小島選手の印象は?

「打撃が得意な選手です。なので打撃が得意な選手と、寝技が得意な僕とどちらがペースを掴めるのか。あまり打撃に付き合わないようにしないと……という感じです。テイクダウンができれば自分の方がペースを掴んで、勝てるんじゃないかと思っています」

──現状、攻守で打撃の方はどれぐらい身についていると考えていますか。

「3月の試合後に組み技よりも打撃の方の練習を多くしているので、それ以前と比較すると反応とかも良くはなっていると思います」

──ではトーナメントを制し、ベルト巻くという点においての自信のほどは?

「結構ありますね。そんなに実力差があるトーナメントだとは思っていないので。一戦一戦、自分の強味を前に出していければ可能性は全然あると思います」

──トーナメント出場選手のなかで一番の強敵は誰だと捉えていますか。

「自分的には小島選手も強いですけど、こないだは負けてしまった高橋孝徳選手とか……スタンドとグラウンドのバランスが凄く良いと思うので。本来の力を出してくれば強敵になると思います」

──今年で30歳ですが、MMAファイターとしての目標はどこに置いていますか。

「自分が選手として、どんどん上に行くという目標はないです。続けて、勝っていけば上の方で戦えるようになるというぐらいで。それ以上にどこかの団体のチャンピオンになることを目標としていました。

『チャンピオンになって屋久島に帰る』と親父に言っているので。今回のトーナメントでチャンピオンになってMMAを続けるなら、続けて。どんどん上のステージに行ければ行きたいです。ただ一番したいことは、屋久島にジムを創ることなんです。

そのために力をつけて、ベルトという箔が欲しい。現役生活に関しては屋久島に戻ってみないと分からないのですが、続けられるなら続けます」

──屋久島に戻ることが、和田選手の人生設計なのですね。

「ハイ、屋久島で子供たちにレスリングとMMAを教えたいです。大人の人も僕のジムで体を動かして欲しいですし。それでも、やっぱり子供たちに指導したいのが一番ですね。僕が高校を卒業した頃に、レスリングを指導してくれた方がジムを閉めて屋久島を離れてしまって。あの環境を復活させたいと考えています。

やっぱり僕自身、レスリングに出会ってなかったから普通に野球か何かやって、そのまま高校を卒業して屋久島で家業を継いでいたと思います。レスリングを習ったおかげで、東京の大学に行って、今もMMAがデキています。屋久島出身のMMAファイターは、僕以外いないと思いますし。

子供たちを高校に送り出したいですし、レスリングとMMAで屋久島から色々な世界に子供たちが羽ばたいていければと思っています」

──素晴らしいです。なんか世界で戦いたいというよりも、良い話が聞かれたような気がします。

「ありがとうございます(笑)。自分が戦うことに関しては、積み上げていけば結果としてどこかで戦えると考えています」

──では最後に日曜日の試合に向けて、意気込みをお願いします。

「トーナメントの最初の試合。大切な試合なので、できればKOか一本で勝ちたいです」

■視聴方法(予定)
9月4日(日)
午後1時30分~ GRACHAN放送局

■ Grachan57対戦カード

<Grachan無差別級T1回戦/5分2R>
桜井隆多(日本)
ラデック・ヘルボーイ(チェコ)

<Grachanフェザー級T1回戦/5分2R>
和田健太郎(日本)
小島勝志(日本)

<Grachan無差別級T1回戦/5分2R>
瓜田幸造(日本)
佐々木克義(日本)

<Grachanフェザー級T1回戦/5分2R>
高橋孝徳(日本)
村田俊(日本)

<Grachanフェザー級T1回戦/5分2R>
崎山勲(日本)
萩原一貴(日本)

<フライ級/5分2R>
児玉勇也(日本)
宮内拓海(日本)

<バンタム級/5分2R>
高須将大(日本)
佐々木歩夢(日本)

<フライ級/5分2R>
松井斗輝(日本)
二ノ宮徳昭(日本)

<バンタム級/5分2R>
髙橋謙斗(日本)
Apollo中山(日本)

<バンタム級/5分2R>
フミ・グローブTV(日本)
杉本静弥(日本)

<ウェルター級/5分2R>
ベン・ブッカン(英国)
館野コング(日本)

<ウェルター級/5分2R>
寺石恭平(日本)
今市凌太(日本)

<バンタム級/5分2R>
下田善司郎(日本)
松本大輔(日本)

<フライ級/5分2R>
土田伸一(日本)
小田魁斗(日本)

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【Grachan57】F級王座決定T本命&オールドルーキー=和田健太郎─01─「MMAを始めたのは2020年7月」

【写真】1992年12月14日、屋久島生まれの和田。その知られざる格闘家人生とは……(C)GRACHAN

4日(日)、千葉市美浜区の幕張ベイパークアリーナで開催されるGRACHAN57で組まれたGrachanフェザー級王座決定トーナメント1回戦で、小島勝志との対戦する和田健太郎。

和田は昨年4月のプロデビューから4連勝中、キャリア1年半満たない優勝候補だ。今年30歳を迎えるオールド・ルーキーの格闘技歴をまずは尋ねた。


3丁目の茶川竜之介風な感じもする和田(C)MMAPLANET

──プロデビューから1年4カ月、キャリア5戦目でフェザー級王座決定戦トーナメントとなった和田選手です。ただ、プロデビューは28歳とかなり遅めですね。

「MMAを本格的に始めたのは、2020年の7月ぐらいなんです。もともとはMe,Weの一般会員で少しノーギ・グラップリングやキックボクシングの練習していたのですが、余りジムに行くこともできていなくて。そんな時に知り合いだった渡辺修斗選手が『ウチに来れば?』と誘ってくれて、ストライプル新百合ヶ丘に移ってからMMAの練習を始めました」

──Me,Weで練習していたということですが、それまで格闘技歴というのは?

「一応、小学6年生から大学までレスリングをやっていました」

──あぁ、なるほど。そのような下地があったのですね。小学6年生でレスリングを始めたきっかけは何だったのですか。

「僕は屋久島の出身なのですが……」

──えっ、屋久島というのはあの世界自然遺産の屋久島ですか。

「ハイ」

──申し訳ありません、屋久島のことが何も分かっていないのですが、キッズレスリングができる環境があったということですね。勝手ながら、自然の宝庫という印象しかなかったものですから。

「でも、そんなもんですよ。自然しかないです(笑)。自分が6年生の時にたまたま東京からレスリングを指導してくれる人が引っ越してきました。父親と見学に行って、それで始めた感じです。本当は自分はやりたくなかったのですが、親父に『やってみろ』って言われて……」

──すぐに中学になりますが、そのままレスリングを続けたということですね。

「そうですね。小学生の時に、レスリングの大会に出ても1度も勝てなくて。そのまま辞めるのは嫌で、レスリングを続けることにしました。中学では、本当は部活に入らないといけないのですが『部活はせずにレスリングをやります』って伝えて」

──結果、大学までレスリングを続けていたということは中学の時には結果を残せたということですね。

「中学の時は九州では勝てましたが、全国では全然勝てなかったです。それでも鹿児島の鹿屋中央高校というレスリングの強豪校から推薦がもらえて進学しました」

──鹿屋といえば、原口兄弟の出身地だったかと。

「ハイ。実家があるあたりですけど、彼らは樟南高校という鹿児島でもう一校あるレスリングの強豪校で、僕らの高校のライバル校に通っていたはずです」

──なるほどぉ。では高校時代の成績は?

「団体で全国3位とインターハイで2年生の時に全国3位でした。高校生の時に自分が勝てなかった選手が2人いて、それが太田忍選手と高橋侑希(2017年世界選手権フリー57キロ級優勝。東京五輪出場)選手だったんです」

──なんと。それでも3位も立派な成績です。そして大学へと。

「ハイ。大東文化大学という一応1部リーグに属しているのですが、優勝とかには絡めない大学でレスリングを続けました。大学の時は、個人戦は内閣総理大臣杯で5位が最高位です」

──当時、MMAへの興味というのは?

「修斗で試合をしていた中村憲輔選手が、大学の先輩で。練習に来てくれた時に、少しMMAの話を聞いた記憶はあります。あと小さいときに道場でPRIDEのビデオが流れていました。ただ、僕自身はMMAに興味があったわけでなく、全く見ていなかったです」

──大学卒業後からMMAの練習までも時間がありますが、その間もレスリングを続けていたのですか。

「いえ、レスリングは大学で一区切りをつけて自衛隊に試験を受けて入隊し、4年ほど自衛官をしていました。練馬駐屯地にいて、Me,Weに入会して練習をするようになっていました。実は1年目で自衛隊は辞めて転職して、Me,Weでもっと格闘技の練習をしようと思ったのですが、親の同意書がもらえなく除隊できませんでした」

──えっ? 自衛隊を辞めるのには親御さんの同意書が必要なのですか?!

「そうなんです。もう20歳過ぎて、大人なのに……。自分の場合はMMAを始めたいと馬鹿正直に親に伝えてしまって、同意書がもらえなくなりました(苦笑)」

──Me,Weではノーギ・グラップリングとキックを少々やっていたと言われていましたが、プロのMMAファイターになりたいという意志はあったのですか。

「そうですね。ハイ、レスリングが生かせるのは、そこだと思ったので。ずっと辞めると言い続けていたら、タイムリミットを設けることを条件に26歳になって親も同意してくれました」

──それでもMe,We時代にはMMAに挑まなかったですね。

「ハイ。自衛隊を辞めて、最初のうちはいつも練習に参加できていましたけど、転職して他の仕事を始めると、仕事も覚えていない状態でMMAの練習をしたいというのは筋が通っていないと思って。仕事を覚えてから、練習を再開しようという感じで仕事に集中するようにしていました」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
9月4日(日)
午後1時30分~ GRACHAN放送局

■ Grachan57対戦カード

<Grachan無差別級T1回戦/5分2R>
桜井隆多(日本)
ラデック・ヘルボーイ(チェコ)

<Grachanフェザー級T1回戦/5分2R>
和田健太郎(日本)
小島勝志(日本)

<Grachan無差別級T1回戦/5分2R>
瓜田幸造(日本)
佐々木克義(日本)

<Grachanフェザー級T1回戦/5分2R>
高橋孝徳(日本)
村田俊(日本)

<Grachanフェザー級T1回戦/5分2R>
崎山勲(日本)
萩原一貴(日本)

<フライ級/5分2R>
児玉勇也(日本)
宮内拓海(日本)

<バンタム級/5分2R>
高須将大(日本)
佐々木歩夢(日本)

<フライ級/5分2R>
松井斗輝(日本)
二ノ宮徳昭(日本)

<バンタム級/5分2R>
髙橋謙斗(日本)
Apollo中山(日本)

<バンタム級/5分2R>
フミ・グローブTV(日本)
杉本静弥(日本)

<ウェルター級/5分2R>
ベン・ブッカン(英国)
館野コング(日本)

<ウェルター級/5分2R>
寺石恭平(日本)
今市凌太(日本)

<バンタム級/5分2R>
下田善司郎(日本)
松本大輔(日本)

<フライ級/5分2R>
土田伸一(日本)
小田魁斗(日本)

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【Grachan57】パラ千葉のフライ級ファイター達─01─松井斗輝「辞めていく人を見て、自分は違うと…」

【写真】左から平良、内田、松井、杉山、鶴屋怜のパラ千葉&沖縄のフライ級ファイター達。松井は1999年9月8日生まれ、試合の4日後に23歳になる (C)MMAPLANET

9月4日(日)、千葉市美浜区の幕張ベイパークアリーナで開催されるGRACHAN57で、松井斗輝が二ノ宮徳昭と対戦する。

名門パラエストラ千葉ネットワークでもまれる松井は、昨年9月のプロデビューから現在3連勝中だ。ボクシング出身で当然のように光る打撃の持ち主だが、最近ではレスリング力も攻守ともに伸びている。

そんな松井を巡るパラエストラ千葉ネットはこれから試合を控えたフライ級ファイターが揃っている。松井を皮切りに11日にパンクラスに鶴屋怜とDEEPに杉山廣平が出場し、19日の修斗で内田タケルが戦う。そんなフライ級の精鋭が集まる同ジムに、8月30日より1週間の予定で、姉妹ジム=THEパラエストラ沖縄所属のUFCファイター=平良達郎が、10月のオクタゴン第2戦を前に出稽古にやってきた。

鶴屋浩門下のフライ級の精鋭に、それぞれの試合に向けて話を訊いた。第一弾はMMAPLANET初登場、松井のMMAファイターになるまで歩みを尋ねた。


──MMAを始めようと思ったのは?

「ボクシングをやっていたのですが、MMAにずっと興味を持っていました。大学を卒業したらMMAを始めようと思っていて、でも大学を辞めることになり、そのタイミングでMMAに転向しました」

──もともと生まれはどちらだったのですか。

「兵庫県の姫路市です」

──あっ、そうなのですか。自分は神戸なのですが……姫路はちょっと柄が悪いなという印象があります(笑)。姫路の皆さん、スミマセン。

「アハハハハ」

──では姫路時代にボクシングを始められたわけですね。

「ハイ、小学4年生からグローブ空手を始めて……」

──姫路でグローブ空手といえば日進会館ですか。

「そうですっ!! ショッピングモールのなかで水泳とか、色々と運動ができる施設があり、そのなかでキッズ空手を友達がやっていて、僕も始めました。」

──関西グローブ空手の雄の出身だったのですか。日進会館では小学生もグローブで顔面有りなのでしょうか。

「ハイ、そうです。でも4年生から6年生までしかやっていなくて、遊びみたいなものでした。当時、MMAやボクシングを視るということは一切なくて、ただ友達が空手をやっていたから興味を持っただけで。でも6年生ぐらいになると、辞めていく子が増えます。中学生になると部活動も始まるし、同い年の子は誰もいなくなってしまったんです。

僕もそのタイミングで、長谷川穂積さんを見てボクシングをやりたいと思うようになっていました」

──同じ兵庫県民ですし。長谷川選手は千里馬神戸ボクシングジムから、真正ボクシングジムに所属していましたね。

「ハイ、僕も長谷川穂積さんのジムに通うとしたのですが、ちょっと遠かったので(苦笑)」

──姫路と東灘では……。片道1時間半から2時間ぐらい掛かってしまいますね。

「ハイ。なので地元の木下ボクシングジムに入会しました」

──ボクシングジムだと中学生の練習生はいたのですか。

「その頃から、どんどん増えていった感じでした。やっぱり長谷川選手の影響だったと思います。それから大学2年生までボクシングをやっていました」

──ずっと姫路で、ですか。

「中学生の間は木下ボクシングジムで練習して、試合に出ても大した成績は残せなかったのですが、ジムの推薦で高校は岡山の関西(かんぜい)高校に進学できました。清水聡(ロンドン五輪銅メダリスト、OPBF東洋太平洋フェザー級&WBOアジアパシフィック・フェザー級王者)さんがいた高校です」

──おお。では高校でのボクシングの成績の方は?

「一番良かったのは、国体の56キロ級で3位になっています」

──素晴らしい。ところで高校の時から減量をしているのですか?

「ハイ。6キロほどですけど。でもボクシングの場合は当日計量なので、少ししんどかったです(苦笑)」

──結果、大学進学もボクシングで?

「ハイ、そうです。大学はボクシング部自体は強くないのですが、スポーツ推薦で西宮の関西(かんせい)学院大学に進学できました」

──えぇ、関学に進学できたのに途中で退学してしまったのですか! そんな……関学の卒業証書を持っていれば、関西では就職で困ることもなかったのではないですか。

「……(苦笑)。それは回りにも言われています。ボクシングばかりやっていて、全然講義に出ていなくて。単位が全く取れない状態でした」

──スポーツ推薦の学生も、単位を普通に取る必要があったのですか。

「ハイ。関学は他と学生と同じように普通に単位は取らないとダメでした」

──そうなるとスポーツ推薦の学生はしんどいかもしれないですね。ただ、退学するほどだったのですか……留年ではなくて。

「ハイ、2年生を2回ぐらい同じ学年をやり直さないといけない状態でした」

──なんとも……勿体ない。それでボクシングにも見切りをつけたと?

「そうですね。RIZINで朝倉兄弟を見て、もうMMAをやりたいという気持ちになっていました。大学生の時はボクシングとMMAの練習を並行で卒業までやろうと思っていたのですが、学校を辞めたのでこっちに出てきてMMAでやっていこうと決めました」

──関西(かんさい)ではなく、パラエストラ千葉ネットでMMAファイターを目指したのは?

「やるなら一番強いところでやりたいと思って、5つほどジムのリストを創ってこっちに来ました。最初にパラエストラ柏に見学に来て、即決めました。鶴屋さんから『打撃ができるから、寝技をやれば強くなる。ここでやれば間違いない』と言っていただいて。実は結構不安だったのですが、その言葉でやろうと思えました」

──そんな無責任な!!(笑)。

「アハハハハ」

──親御さんは何と言われていましたか。関学を辞めて、MMAをやるために千葉へ引っ越す息子に対して。

「全部決めた後に、話しました。少し反対はされましたけど、そこまでやっていたので。もう何も言ってこなかったです」

──そういう気概でやってきてなお、長続きしない人が殆どだと思います。

鶴屋浩 そうですね。あの頃は1カ月8人とかプロになりたいですって入門してきて。でも、残って1人か2人でした。ただ松井に関しては、覚悟が違うと分かりました。

──と言う言葉が師匠から聞かれましたが。

「嬉しいです。ただ僕も辞めていく人達を見て──自分は違うという気持ちでいました」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
9月4日(日)
午後1時30分~ GRACHAN放送局

■ Grachan57対戦カード

<Grachan無差別級T1回戦/5分2R>
桜井隆多(日本)
ラデック・ヘルボーイ(チェコ)

<Grachanフェザー級T1回戦/5分2R>
和田健太郎(日本)
小島勝志(日本)

<Grachan無差別級T1回戦/5分2R>
瓜田幸造(日本)
佐々木克義(日本)

<Grachanフェザー級T1回戦/5分2R>
高橋孝徳(日本)
村田俊(日本)

<Grachanフェザー級T1回戦/5分2R>
崎山勲(日本)
萩原一貴(日本)

<フライ級/5分2R>
児玉勇也(日本)
宮内拓海(日本)

<バンタム級/5分2R>
高須将大(日本)
佐々木歩夢(日本)

<フライ級/5分2R>
松井斗輝(日本)
二ノ宮徳昭(日本)

<バンタム級/5分2R>
髙橋謙斗(日本)
Apollo中山(日本)

<バンタム級/5分2R>
フミ・グローブTV(日本)
杉本静弥(日本)

<ウェルター級/5分2R>
ベン・ブッカン(英国)
館野コング(日本)

<ウェルター級/5分2R>
寺石恭平(日本)
今市凌太(日本)

<バンタム級/5分2R>
下田善司郎(日本)
松本大輔(日本)

<フライ級/5分2R>
土田伸一(日本)
小田魁斗(日本)

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【Grachan55】川中孝浩とGrandウェルター級王座防衛戦。長岡弘樹「若い時より格闘技に向き合えている」

【写真】どれだけ自分を貫くことができるか。体力と精神力の勝負となる (C)MMAPLANET

15 日(日)、東京都港区の品川インターシティホールで開催されるGrachan54&55。ダブルヘッダー第二部=Grachan55のメインでGRANDウェルター級チャンピオン長岡弘樹が、川中孝浩の挑戦を受け、王座初防衛戦を戦う。

昨年6月に桜井隆多を下して巻いたベルト、42歳になったチャンピオンはDobuita所属の若い選手達性質の練習で、強くなりたい気持ちがさらに増し、より格闘技に向かうようになったという。愛弟子、雑賀ヤン坊達也の悔しい敗北も、チームが前進する糧とした長岡が、この一戦のみならず格闘技への想いを語った。


──日曜日に防衛戦が迫ってきました(※取材は11日に行われた)。体調の方はいかがですか。

「今日が最後の確認の練習があって、やるべきことはやってきました。あとは体重を落とすなど体調面の調整だけです」

──11カ月振りの実戦となりますが、この間隔というのは望んだモノだったのでしょうか。

「ベルトを獲った時は、すぐに試合をしたいとは思っていなかったです。自分の中ではベルトを獲ることが目標だったので、その先というのは全く考えていなくて。正直、ベルトを獲ったら引退しても良いぐらいの気持ちで戦っていたので、終わった直後に次は誰と戦いたいとか、何をしたいという希望はなかったです。

回りからも引き際じゃないかと言われましたし。1年経っての心境の変化と言いますか、ウチの選手や練習仲間とトレーニングをしているうちに、まだまだ強くなりたいという気持ちが凄く自分のなかにあり、強くなっている実感もあります。防衛戦云々でなくて、それを証明したいと思っています。なので、この試合のモチベーションは自分が戦いたいという気持ちとイコールという感じです。

次の試合相手が川中選手になることは、去年の8月の挑戦者決定戦で早々に決まっていたので、常に意識をしながら練習はしていました。実際に練習の強度を上げるという意味では、試合前にパァっと上げるということではなく、年齢も年齢ですし常にコンディションを良い具合にしておくということで日々を過ごしてきました。

試合の日程が決まる前から、色々と取り組んできたので正式決定してから特別変わることもなかったです。試合が近づいてくると、もちろん緊張感は高まりますが、とにかく練習でやってきたことを試合で出すのみです。積み重ねてきたことを試合で、まだ積み重ねるような感じですね」

──雑賀ヤン坊選手をはじめジムの教え子と一緒にやってきたことが、長岡選手が向上心を持つ続ける要因になっているのですね。

「緊張感を共有できているということもありますし、ヤン坊に関しては試合前も一緒に創ってきて。それ以外の時は、『ヤン坊に負けるかよ』っていうつもりで練習できているので。ウチの選手達はまだまだ実績がないですけど、伸びてきているので凄く刺激を貰っています。彼らと練習することで、この年になっても『どうやったら強くなれるんだろうか』と考えて。というより、この年になった方が若い時より格闘技に向き合えていると思います。

こうやったら強くなれるのか。こうすれば、上手くなれるのかと繰り返しています。そうやって考えると、この1年はアッという間でした。ヤン坊と練習していると、とにかく緊張感があります。特に自分なんかは量をこなせなくなってきたので、質を意識してやってきました。彼と張れるような選手であり続けたいですしね。もっと一緒にやっていきたいという気持ちでいます」

──そういうなかでヤン坊選手が、待望の舞台RIZIN TRIGGERで自分の良さを出すことができずに敗北を喫しました。

「アイツは負けず嫌いだから、本当に悔しいのは分かっています。自分も本当に悔しかったです。彼が良さを出せずに負けた……完敗という形は初めてだったので、ジムとしてもそのまま『また頑張ります』で済まされることではないと感じました。

自分達も変わっていく方向で、既に取り組み始めています。ただ気合を入れて頑張りますってことじゃダメだと思い知らされた試合になりました。なのでヤン坊も一生懸命、もがいています。彼と一緒にジムも変っていこうと思います」

──そのようななか川中選手は、挑戦者決定戦で勝利した後にRIZIN TRIGGERでストラッサー起一選手に敗れました。「自分に挑戦する前に負けんなよ」という気持ちにならなかったですか。

「もちろん負けてほしくはなかったですけど、ストラッサー選手がどれだけの実力者かというのも分かっていますし、試合内容では競っていて川中選手の強さも見ることがデキました。彼と戦う身としては、あの試合をチェックできて良かったです」

──長岡選手が試合で見せることは、もう何も変わらないかと思うのですが、この試合で何をしなければいけないと思っていますか。

「誰もが分かっていることで、とにかくアグレッシブに攻めることです。川中選手はもともと組みベースで体幹がしっかりしています。そこに倒すコツを掴んできた打撃があるので、組んでも簡単にいく相手ではないと思っています。ただし、その部分に関してはさらに実力をつけたという自信もありますし、練習ではなくて試合で使ってソレを証明したいです。川中選手の打撃と体の圧力に対して、自分の組みと打撃を合わせた圧のぶつかり合いになると思います。川中選手の圧が強いと感じなければ、自分のペースで戦えます」

──しんどくならないわけがないですね。

「勝ちたいなら、しんどいことをやるのが当然です。アウトボックスでスタミナ温存して勝てる人間ではないので。自分のファイトスタイルは、どんどん相手にくっついてくこと。その組みつき方に関しては、考えて準備してきました。勇気をもって、どんどんぶつけたいです。試合でそれをやることは大変ですが、それがデキると信じてやってきました」

──まずはこの試合に集中しないといけないですが、ヤン坊選手のセコンドでTRIGGERを経験し、自分もあの場に立ちたいという気持ちには?

「もちろん、TRIGGERという舞台を見て華やかで良いなと思うところは本心でありました。川中選手はTRIGGERに出ている選手なので、ここで勝って『長岡強いじゃん』と思ってもらえれば一つのアピールポイントになるかと思っています」

──ヤン坊選手と揃い踏みなどあれば、夢のようですね。

「ハイ。アイツも次、見返したい。絶対に勝ちたいという気持ちでやっているので。この試合で俺がしっかりと結果を残すことで、これからも一緒に頑張っていこうというつもりです。若い子たちも含め、チーム全体でDOBUITAをもっと強くしたいと思っているので」

■視聴方法(予定)
5月15日(日・日本時間)
Grachan54午後1時30分~Grachan放送局
Grachan55午後5時00分~Grachan放送局

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『HEAT 50』試合結果/皇治は判定負け


第12試合 メインイベント キック(肘無し・つかんでからの攻撃は禁止) 61kg契約 3分3R(延長1R)
×皇治(TEAM ONE/元HEATキック・ライト級王者、ISKA K-1ルール世界ライト級王者)
○ダウサコン・BANG BANG GYM(タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム/元ラジャダムナン認定スーパーフライ級3位&元WPMF世界スーパーバンタム級王者)
4R 判定0-3 (杉村9-10/和田9-10/大成9-10)
3R 判定1-1 (杉村30-29/和田29-30/大成29-29)

第11試合 MMA 65kg契約 5分3R
△春日井“寒天”たけし(志村道場/HEAT MMAバンタム級王者・元フライ級王者)
△笹 晋久[くにひさ](パラエストラ柏/修斗バンタム級新人王2017)
判定0-1 (28-29/29-29/29-29)

第10試合 キック ミドル級(70kg)(ノンタイトル戦) 3分3R
○アビラル・ヒマラヤン・チーター(ネパール/志村道場/HEATキック・ミドル級王者)
×ラーシーシン・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム/元WPMF世界ウェルター級王者)
1R 2’54” KO

第9試合 HEAT MMA ライト級タイトルマッチ 5分5R
×草MAX(TEAM CLIMB/王者)※初防衛戦
○岡野裕城(マッハ道場/挑戦者)
2R 4’45” 裸絞め
※岡野が王者に

第8試合 キック 62kg契約 3分3R
○安川侑己(志村道場/HEATキック・ライト級王者)
×モンダム・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム)
3R KO

第7試合 MMA ミドル級 5分3R
―桜井隆多(R-BLOOD/元DEEPミドル級王者、元GRANDウェルター級王者)
―アンディ・コング(99 RANGER GYM)
中止 (コングの計量オーバー)

第6試合 キック 女子53kg契約 3分3R
○鈴木万李弥(志村道場)
×小澤聡子(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
判定3-0 (30-29/30-28/30-27)

第5試合 キック 57.5kg契約 3分3R
○内藤凌太(BELLWOOD FIGHT TEAM/元DEEP☆KICK -55kg級王者)
×ノラシン・スペチアーレジム(タイ/OISHI GYM/元ラジャダムナン&ルンピニー認定ライトフライ級王者、元ルンピニー認定フライ級王者)
判定3-0 (30-29/30-29/30-29)

第4試合 MMA フェザー級 5分3R
○倉本拓也(志村道場)
×秋山怜冬(clash)
1R 1’32” 三角絞め

第3試合 MMA フライ級 5分2R
△ユン・テスン(韓国/志村道場)
△廣瀬裕斗(Hida Training Lab team 阿修羅)
判定1-0 (20-18/19-19/19-19)

第2試合 キック 63kg契約 3分3R
○伊藤勇大(OISHI GYM)
×SOUL(IMPACT)
判定3-0 (30-27/30-2730-28)

第1試合 MMA バンタム級 5分3R
○小川隼也(ボンサイ柔術)
×徳弘拓馬(スタートジャパン)
1R 4’34” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)

オープニングファイト第3試合 PROGRESSフォークスタイル・グラップリング 85kg契約 5分2R
×濱岸正幸(カルペディエム三田)
○レアンドロ草野(草野柔術)
6-9

オープニングファイト第2試合 PROGRESSフォークスタイル・グラップリング 70.3kg契約 5分2R
○竹浦正起(カルペディエム三田)
×椿 飛鳥(トライデントジム)
1R 3’03” ヒールフック

オープニングファイト第1試合 PROGRESSコンバット柔術 66kg契約 5分2R
×生田 誠(トラスト柔術アカデミー)
○江木伸成(藤田柔術)
判定

 5月7日に名古屋国際会議場イベントホールで開催された『HEAT 50』の試合結果。皇治はダウサコンに延長Rで判定負け。春日井“寒天”たけしは引退試合で笹晋久と対戦しドロー。ライト級タイトルマッチは岡野裕城が草MAXに勝利し新チャンピオンになっています。続きを読む・・・
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HEAT50 MMA o アンディ・コング イゴール・タナベ キック ダニエル・スポーン 桜井隆多 石井慧

【HEAT】石井慧 HEATの運営に対してTwitterで苦言

5月7日に名古屋国際会議場イベントホールで開催されるHEAT50。皇治のキックルール、春日井たけし引退試合、石井慧の参戦にイゴール・タナベのMMA2戦目などマニア心をくすぐる対戦カードが並んでいましたが、数日前から微妙な風向きに。。。イゴール・タナベが右肩を負傷して欠場。さらに石井の対戦相手だったダニエル・スポーンが空港でのコロナ検査で陽性反応が出た事により、試合自体が中止となりました。

怪我もコロナ陽性も不可抗力。選手も主催者も責める事は出来ません。しかし、その後の石井のツイートで何やらきな臭い空気が漂ってきました。

石井の対戦相手だったスポーンがコロナ陽性は陽性だったようですが、そもそもビザを取っておらず、石井サイドが取ったとの事。さらに過去の未払いやドタキャンについても言及し、事態は泥沼の様相を呈してきました。

もし本当ならHEATの運営は杜撰の一言。まるで10年前、20年前の格闘技業界ですよ。さらに石井の試合だけでなく、イゴール・タナベの代役として起用したアンディ・コングは契約体重83.9kgに対して90kgと大幅超過。桜井隆多との試合は中止となっています。

弱り目に祟り目。体重超過をコングの怠慢ですが、そもそもアジャスト出来るだけの契約体重、人選だったのか、改めて検証する必要があるでしょう。大会前日になって散見してきたトラブル。HEATはどう対処するのか。注目カードが消滅したので今回のPPV観戦は止めておくとします。
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HEAT50 MMA MMAPLANET o アンディ・コング イゴール・タナベ キック コンバット柔術 岡野裕城 桜井隆多 椿飛鳥 江木伸成 濱岸正幸 生田誠 竹浦正起 笹晋久 草MAX 鈴木万李弥

【HEAT50】アンディ・コング、再計量でも落とせず。桜井隆多の試合は消滅……

【写真】自ら売り込んだ話が事実なら、どういうつもりだったのだろうか。86キロ、87キロ、88キロという契約体重での交渉もありえただけに、桜井が気の毒すぎる(C)MMAPLANET

明日7日(土)に名古屋市熱田区の名古屋国際会議場で開催されるHEAT50。

イゴール・タナベの負傷欠場に伴い、代役として桜井隆多と戦うことになっていたアンディ・コングだが、本計量に続き再計量でもパスせず――主催者と桜井との協議の末、この試合は実施されないことが決まった。

一説によるとアンディ・コングはイゴールの欠場に伴い体重が落ちるということで、自ら出場を打診したという話も伝わっている。仮にこの話が真実であれば、理解不能な90キロという6キロ・オーバーでも名古屋入りだ。

■視聴方法(予定)
5月7日
午後1時30分~ TIGET LIVE

■HEAT50計量結果

<キック61キロ契約/3分3R>
皇治:60.9キロ
ダウサコンBANG BANG GYM:60.7キロ

<65キロ契約/5分3R>
春日井”寒天”たけし:65.0キロ
笹晋久:65.2キロ

<HEATキック・ミドル級選手権試合/3分5R>
[王者]アブラル・ヒマラヤンチーター:70.1キロ
[挑戦者] ラーシーシン・ウィラサクレック:70.2キロ

<HEATライト級選手権試合/5分5R>
[王者] 草MAX:70.2キロ
[挑戦者] 岡野裕城:70.1キロ

<キック62キロ契約/3分3R>
安川侑己:62.0キロ
モンダム・ウィラサクレック:62.0キロ

<ミドル級/5分3R>
桜井隆多:83.8キロ
アンディ・コング:90.0キロ

<キック53キロ契約/3分3R>
鈴木万李弥:53.3キロ
小澤聡子:53.1キロ

<キック57.5キロ契約/3分3R>
内藤凌太:57.5キロ
ノラシン・スペチアーレジム:57.0キロ

<フェザー級/5分3R>
倉本拓也:65.8キロ
秋山怜冬:65.5キロ

<フライ級/5分3R>
ユン・テスン:56.7キロ
廣瀬裕斗:56.8キロ

<キック63キロ/3分3R>
伊藤勇大:62.7キロ
SOUL:62.8キロ

<バンタム級/5分3R>
小川隼也:61.4キロ
徳弘拓馬:61.1キロ

<フォークスタイルグラップリング85キロ契約/5分2R>
濱岸正幸:84.4キロ
レアンドロ草野:84.5キロ

<フォークスタイルグラップリング・ライト級/5分2R>
竹浦正起:69.3キロ
椿飛鳥:70.0キロ

<コンバット柔術66キロ契約/5分2R>
生田誠:65.3キロ
江木伸成:61.1キロ

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DEEP HEAT50 MMA MMAPLANET o RIZIN アンディ・コング キック コンバット柔術 パンクラス 修斗 岡野裕城 桜井隆多 椿飛鳥 江木伸成 濱岸正幸 生田誠 竹浦正起 笹晋久 草MAX 鈴木万李弥

【HEAT50】春日井たけしの引退試合の相手を務める笹晋久「単に名前のある選手と戦うチャンス」

m>【写真】春日井にリスペクトをもって挑む笹だが、これからを考えると遅れを取ることは絶対にならない一戦だ(C)MMAPLANET

7日(土)に名古屋市熱田区の名古屋国際会議場で開催されるHEAT50で春日井たけしの引退試合の相手を笹晋久が務める。

現役生活から身を引く春日井に対し、笹はここから上を目指す選手。記念試合で引き立て役になってしまうと、先が見えなくなる。そんな一戦を前に、計量直後の笹をインタビューした。


――計量を終えたばかりの笹選手です。春日井選手の引退試合でHEAT初参戦、どのような想いでしょうか。

「春日井選手はパンクラスで戦っていた時、自分が修斗に出ていて――強いと聞いていた選手です。RIZINバンタム級GPで扇久保さんと春日井選手が戦った時に僕はセコンドだったのですが、引退試合で募集を掛けていたにも関わらず、僕の方のオファーが来たのでぜひとも戦わせてほしいと思いました」

――春日井選手はケジメの一戦。対して、笹選手は前回の石司戦に敗北しており、引退する選手を相手に絶対に負けることは許されない試合という見方もできます。そういう点でプレッシャーは?

「プレッシャーはないです。別に引退試合だからって花を持たせるつもりは一切ないですし、単に名前のある選手と戦うチャンスだと思っています。これからそういう選手に勝って行かないといけないので、しっかりと春日井選手を倒したいです」

――65キロ契約になります。

「あまりにも急だったので、バンタムまでは落ちないので65キロで受けさせてもらえるなら、そこで戦いたいと思いました。練習に関しては、試合があろうがなかろうが変わらずやっているのですが、減量に関しては65キロ契約でも期間も期間だったので、最終的には厳しかったです(苦笑)」

――ではHEATについて、どのような印象を持っていましたか。

「HEATといえば春日井選手という印象でした」

――あぁ、なるほど。では春日井戦後に関して、どのようなプランを持っていますか。

「DEEPに戻る気ではいますが、そこまで考えていないです。とにかく、この試合で勝たないといけないので」

――ねちっこい春日井選手に対し、どのような試合をしたいと思っていますか。

「自分はそんな難しいことはできないので、自分ができる戦い方で勝ちたいと思っています」

■視聴方法(予定)
5月7日
午後1時30分~ TIGET LIVE

■HEAT50計量結果

<キック61キロ契約/3分3R>
皇治:60.9キロ
ダウサコンBANG BANG GYM:60.7キロ

<65キロ契約/5分3R>
春日井”寒天”たけし:65.0キロ
笹晋久:65.2キロ

<HEATキック・ミドル級選手権試合/3分5R>
[王者]アブラル・ヒマラヤンチーター:70.1キロ
[挑戦者] ラーシーシン・ウィラサクレック:70.2キロ

<HEATライト級選手権試合/5分5R>
[王者] 草MAX:70.2キロ
[挑戦者] 岡野裕城:70.1キロ

<キック62キロ契約/3分3R>
安川侑己:62.0キロ
モンダム・ウィラサクレック:62.0キロ

<ミドル級/5分3R>
桜井隆多:83.8キロ
アンディ・コング:90.0キロ

<キック53キロ契約/3分3R>
鈴木万李弥:53.3キロ
小澤聡子:53.1キロ

<キック57.5キロ契約/3分3R>
内藤凌太:57.5キロ
ノラシン・スペチアーレジム:57.0キロ

<フェザー級/5分3R>
倉本拓也:65.8キロ
秋山怜冬:65.5キロ

<フライ級/5分3R>
ユン・テスン:56.7キロ
廣瀬裕斗:56.8キロ

<キック63キロ/3分3R>
伊藤勇大:62.7キロ
SOUL:62.8キロ

<バンタム級/5分3R>
小川隼也:61.4キロ
徳弘拓馬:61.1キロ

<フォークスタイルグラップリング85キロ契約/5分2R>
濱岸正幸:84.4キロ
レアンドロ草野:84.5キロ

<フォークスタイルグラップリング・ライト級/5分2R>
竹浦正起:69.3キロ
椿飛鳥:70.0キロ

<コンバット柔術66キロ契約/5分2R>
生田誠:65.3キロ
江木伸成:61.1キロ

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F1 HEAT49 HEAT50 MMA MMAPLANET o Progress   アンディ・コング イゴール・タナベ キック コンバット柔術 ダニエル・スポーン パンクラス 岡野裕城 桜井隆多 椿飛鳥 江木伸成 濱岸正幸 生田誠 石井慧 竹浦正起 笹晋久 草MAX 鈴木万李弥

【HEAT50】計量終了 代役アンディ・コング大幅オーバー 組み技出場の竹浦正起「本戦に負けない」

【写真】MMAマッチ出場選手の集合写真(C)MMAPLANET

明日7日(土)に名古屋市熱田区の名古屋国際会議場で開催されるHEAT50の計量が、中区の名鉄イン名古屋金山1Fレストランで行われた。

グラップリング出場6選手

石井慧と対戦予定だったダニエル・スポーンがPCR検査で陽性となり日本便に搭乗できず、試合がキャンセルとなった同大会。

さらにイゴール・タナベも負傷欠場となり、桜井隆多はアンディ・コングとのマッチアップが決まったが、ミドル級リミットでアンディ・コングは本計量で90キロと大幅オーバーとなっている。

桜井×アンディが明日組まれるのか、まだ主催者発表はないが――ここではMMAとProgress提供のグラップリングマッチに出場する選手の明日の試合に対する意気込みをお伝えしたい。


笹晋久
「試合が急に決まったのですが、受けていただきありがとうございます。やってきたことを出すので、よろしくお願いします」

春日井たけし
「急遽試合を受けてくれた笹選手、本当にありがとうございます。僕のラストファイト、面白い試合ができるよう頑張ります」

岡野裕城
「あんまり声が出ていないのですが……全力でやって倒します」

草MAX
「ベルトは渡さないんで」

アンディ・コング
「今からちょっと瘦せようと思います」

桜井隆多
「相手が一応代わってしまって、急遽アンディさんに相手をしてもらうのですが、ちょっと今まだ問題があるみたいなんでよろしくお願いします」

秋山怜冬
「明日は僕のデビュー戦になるんで。精一杯盛り上げようと思うんでよろしくお願いします」

倉本拓也
「前回のHEAT49にも出させてもらったのですが、今回の方がコンディションが良いので明日は絶対にKOで勝ちます」

廣瀬裕斗
「急遽試合が決まったのですが、全力で頑張るのでよろしくお願いします」

ユン・テスン
「相手がコロナに罹って、試合ができないかと思っていたなかで急遽出てくれた廣瀬選手、ありがとうございます。明日は全力で頑張ります」

徳弘拓馬
「明日はやってきたことを出すだけなんで、全力で頑張ります」

小川隼也
「1年半ぐらいまではパンクラス。初めてHEATに上がるんですけど、相手とキャリアの差は全然あるので圧倒したいと思います。以上です」

レアンドロ草野
「いつも通り楽しくアグレッシブな試合を見せたいと思います。お願いします」

濱岸正幸
「グラップリングの面白さが伝わるような熱い面試合をしたいと思います。よろしくお願いします」

椿飛鳥
「明日は良いケージレスリングをしようと思います。よろしくお願いします」

竹浦正起
「明日は本戦に負けないようにグラップリングでも楽しい試合をしたいと思います。よろしくお願いします」

江木伸成
「コンバット柔術は初めてなので、本戦のキックに負けないよう楽しい動きのある試合をしようと思います」

生田誠
「コンバット柔術は日本ではほとんど試合がないです。こういうプロの大会でやることも多分なかったと思います。アマチュアの大会は東京で今成さんがやっていて、そっちの方がチャレンジしたのですが、なかなか難しいルールで。見る方も寝技だけだとちょっと面白くない場合があると思いますが、打撃が入ることでちょっとスリリングな動きとか見せられると思いますので、皆さん、コンバット柔術を日本で堪能してください」

■視聴方法(予定)
5月7日
午後1時30分~ TIGET LIVE

■HEAT50計量結果

<キック61キロ契約/3分3R>
皇治:60.9キロ
ダウサコンBANG BANG GYM:60.7キロ

<65キロ契約/5分3R>
春日井”寒天”たけし:65.0キロ
笹晋久:65.2キロ

<HEATキック・ミドル級選手権試合/3分5R>
[王者]アブラル・ヒマラヤンチーター:70.1キロ
[挑戦者] ラーシーシン・ウィラサクレック:70.2キロ

<HEATライト級選手権試合/5分5R>
[王者] 草MAX:70.2キロ
[挑戦者] 岡野裕城:70.1キロ

<キック62キロ契約/3分3R>
安川侑己:62.0キロ
モンダム・ウィラサクレック:62.0キロ

<ミドル級/5分3R>
桜井隆多:83.8キロ
アンディ・コング:90.0キロ

<キック53キロ契約/3分3R>
鈴木万李弥:53.3キロ
小澤聡子:53.1キロ

<キック57.5キロ契約/3分3R>
内藤凌太:57.5キロ
ノラシン・スペチアーレジム:57.0キロ

<フェザー級/5分3R>
倉本拓也:65.8キロ
秋山怜冬:65.5キロ

<フライ級/5分3R>
ユン・テスン:56.7キロ
廣瀬裕斗:56.8キロ

<キック63キロ/3分3R>
伊藤勇大:62.7キロ
SOUL:62.8キロ

<バンタム級/5分3R>
小川隼也:61.4キロ
徳弘拓馬:61.1キロ

<フォークスタイルグラップリング85キロ契約/5分2R>
濱岸正幸:84.4キロ
レアンドロ草野:84.5キロ

<フォークスタイルグラップリング・ライト級/5分2R>
竹浦正起:69.3キロ
椿飛鳥:70.0キロ

<コンバット柔術66キロ契約/5分2R>
生田誠:65.3キロ
江木伸成:61.1キロ

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Grachan48 HEAT50 MMA MMAPLANET o イゴール・タナベ 桜井隆多 筋トレ 長岡弘樹

【HEAT50】イゴール戦=ラストバトル?! 桜井隆多─02─「全然違う」「鼻でも折ってやろうかな」

【写真】 (C)NOBU YASUMURA

7日(土)、名古屋市熱田区の名古屋国際会議場で開催されるHEAT50で、イゴール・タナベと対戦する桜井隆多のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

キャリアと年齢を重ねるにつれて、桜井は常に大きな負傷を抱えながらファイター人生を送ることとなっていた。それでも現役を続ける桜井、しかし今回のインタビューでは意外な想いが飛び出した。

<桜井隆多インタビューPart.01はコチラから>


――イゴール戦のお話の前に、昨年5月20日のGRACHAN48で行われた長岡弘樹戦について振り返っていただけますか。ユナニマスの判定で敗れ、GRANDのベルトも手放しました。

「あまり言いたくはないですが、怪我が治っていませんでした。でも長岡君との試合は日程も決まっていて、僕もその日程でOKを出しているからには、そこに合わせていかないといけない。結果、痛み止めを打って試合をしていたんです。コンディションが悪かったといえば悪かったんですけど、それは言っても仕方ない話なので。あの時の自分が弱かった。それだけです」

――これだけ長くプロ生活を送っていれば、長岡戦に限らず怪我はつきものでしょう。ただ、試合が決まってからベストコンディションを作れない状態について、どのように考えているのでしょうか。

「本当に、そこですよね。試合が決まったら毎回、試合までは怪我をしないようにと思っています。でも、もともと競技として相手に怪我をさせるような動きをするじゃないですか。ということは、自分も怪我をする可能性が高い状態にあるわけで。MMAという競技が、常に怪我と隣り合わせなんですよ」

――……。

「たとえば練習でもサブミッションが極まりかかって、無理やり逃げようとした結果、自分が怪我をすることもあって。でもその状態で、また他の練習をしている時に怪我をして……。その繰り返しだったので、今回はスパーリングの量を減らし、力を抜くところを増やしました。練習のやり方をガラリと変えています。おかげで、集中して練習することができていて、もう良い状態になっています」

――そう考えると、桜井選手はずっと10年前や20年前と同じ練習メニューをこなそうとしてきたのでしょうか。

「そうなんですよね。年齢を重ねるにつれて練習内容は変えてきたんですけど、休みどころの決め方が難しいというか。この日は休もう、と決めることができずにズルズルやってしまったり。そこは今回、たとえばスパーリングした日のうちに筋トレもやって、翌日は打ち込みだけとか。疲れている状態で全く別の動きはしないようにしていますね。おかげで今回は疲労も回復しやすくなっていると思います」

――キャリアと年齢を重ねていくと、一番コンディションが良かった状態をMAXとして、同じ練習をこなさないといけないと思いがちですよね。しかし、その練習量に体がついてこなくなると。

「そういうことは多いです。あとは試合が決まると、周りも張り切って『スパーリングやりましょう!』と言ってきてくれるんですよ。僕の練習を手伝ってくれるために、だから今日はスパーリングも何本と決めていても、断ると申し訳ないし。

それとスパーリングを断ると、試合ではないのに負けた気持ちになるというか。そういう気持ちに流されちゃって、自分のコンディションや自分自身を見つめ直すことが少なかったと思います。もっと前に気づいておけよっていう感じですけど」

――ただ、それもチームの良さですよね。みんな良かれと思って、桜井選手のために集まってくれるわけですから。

「なかなか難しいですよね。長岡君との試合の時は無理をしたので、最近はそういう練習内容に切り替えています。僕も長岡君に勝っていたら――もう1試合、もう1試合と思うかもしれない。でも今のところ、次が最後の試合というつもりでいます」

――えっ!?

「それぐらいの気持ちで行かないと、相手に対しても失礼だと思うんです。自分自身としても、次の試合がダメでもまた次――という感じでもないので。それを考えて、練習内容を変えて、自分がどれくらいの力を出すことができるのか」

――なるほど。今までイゴール選手のようなタイプのファイターと試合をしたことはありますか。

「まったく無いですね。彼は組んできて、サブミッションを極めたいでしょう。ただ、MMAだとまずは組んでテイクダウンしてってなると思うんですよね。でも彼の場合は引き込んでくるじゃないですか。ワキを差してテイクダウンできなければ、自分の形で引き込んで極めに来る。そういう動きに気を付けないといけないので、今までとは違う練習をしています」

――それは試合が楽しみです。

「こういうのも初めてです。今までは出稽古に行くと、みんな自分のスタイルでスパーリングすることが多かったんですよね。オーソドックスかサウスポーか、というのも関係なく。打撃の選手でも寝技の選手でも、僕に合わせてスパーリングすることも少なくて。

だから今回初めて、完全に相手のことを想定した練習ができています。……早くから、こういうことをやっておけば良かったよなって思います(笑)。

ただ、仕方ないんですよね。みんなで練習していると、やっぱり僕のほうが変えないといけないことのほうが多くて。練習仲間の対戦相手がサウスポーだったら、僕がサウスポーになったり。蹴りが多い選手と対戦するのであれば、僕が蹴りを多く出す役をやったりとか。そのうえ、みんなが何本もスパーリングをお願いしてきて(笑)」

――桜井選手が一番キャリアのある先輩でしょうから、それも仕方ないですね。

「でも、みんな僕のことを先輩と思っているような感じではないんですよ」

――それも素敵な環境だと思います(笑)。試合の話に戻ると、イゴール・タナベ選手がキャリア的にも完全なMMAファイターではないだけに、いつもの試合とは異なるので、より対策練習が必要にはなってくるのではないかと思います。

「いつもと全然違うだろうとも思いますけど、自分が持っているものを出せば、彼が今まで感じることのなかった痛みや恐怖を感じてもらえるでしょうし、そうなれば僕が勝つパーセンテージが上がると思います」

――痛みや恐怖……やはり気持ちは永遠にファイターですよね。

「アハハハ。相手はMMAのセオリーにはない入り方もしてくるので、自分は取られず、深追いもせず、鼻でも折ってやろうかなと思います」

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