カテゴリー
ABEMA Combate Global DEEP DEEP113 DEEPフライ級GP MMA MMAPLANET o ONE ONE FN10 PANCRASE Pancrase333 RIZIN UFC アルジャメイン・ステーリング エフェヴィガ雄志 伊藤裕樹 宇田悠斗 安谷屋智弘 本田良介 杉山廣平 松場貴志 澤田千優 福田龍彌 越智晴雄

【DEEP113】5月7日、フライ級GP決勝=福田龍彌✖本田良介が黄金週間終盤戦/MMA観戦耐久レースの大取

【写真】この試合が終了した時、日本のMMAファンはやり切った感にひたっているだろう(C)MMAPLANET

14日(火)、DEEPより5月7日(日)に東京都文京区の後楽園ホールでDEEP113 IMPACTの開催とDEEPフライ級GP決勝戦=福田龍彌✖本田良介戦が組まれることが発表されている。

昨年8月より実施されてきたフライ級GP(※福田の初戦は9月)がいよいよフィナーレを迎える。

本田は盟友・越智晴雄、松場貴志、伊藤裕樹を全て判定で下し、福田も杉山廣平、安谷屋智弘、宇田悠斗の3者を5-0、4-1、5-0で破り決勝進出を決めた。両者揃ってフィニッシュはなし、このトーナメントが如何に拮抗していたのかが分かる勝ち上がり方をしている。

そのDEEPフライ級決勝が行われる同大会が、ゴールデンウィークの最後2日間のゴールデンMMAウィークエンドの締めとなる。


4月29日から始まる黄金週間。最初の週末にはRIZIN LANDMARK、UFC FIGHT NIGHT、そしてPANCRASE333といってみれば日常的な週末のスケジュールとなっている。

一方でゴールデンウィーク終盤戦は国内のMMA大会のLIVE観戦もしくは視聴と、米国での大会をストリーム視聴しようというファンには超過密スケジュールとなる。

まず5月6日(土)は米国時間の5日(金)にコロラド州ブルームフィールドで行われるONEにとって初の米国大会=ONE FN10が午前9時から中継スタート。そして午後2時にはRIZIN42が開演となる。

翌7日(日)は午前7時からアルジャメイン・ステーリング✖ヘンリー・セフードがメイン、クロン・グレイシーが3年7カ月振りにMMAに出場するUFC288のストリーミングが始まる。午後5時半からはDEEP113、さらにこの日は米国時間6日(土)にエフェヴィガ雄志、澤田千優ともう1人日本人選手が出場予定のCombate Globalもフロリダ州マイアミで開かれ、ONEと同様にABEMAでライブ配信される予定だ。

Combateの試合開始時間は明らかとなっていないが、過去の大会は日本時間で正午か午後1時スタートが多かった。ここはUFC PPVと時間的に被るが、UFCはイベント終了後に即見逃し配信がチェックできる。

MMAファンは、この2日間は完全な耐久レース。練習に関わらず、しっかりと体力を温存してONEからDEEPまで乗り切りたい。

The post 【DEEP113】5月7日、フライ級GP決勝=福田龍彌✖本田良介が黄金週間終盤戦/MMA観戦耐久レースの大取 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
DEEP DEEP Nagoya Impact2023 DEEPフライ級GP FINISH10 MMA MMAPLANET o コンバット柔術 ソーキ ボクシング 伊藤裕樹 修斗 原虎徹 本田良介 杉山廣平 村田卓実 松場貴志 田村ヒビキ 福田龍彌

【DEEP NAGOYA & OSAKA IMPACT2023】愛知・刈谷大会で杉山廣平✖原虎徹。大阪に松場貴志出場

【写真】直近の実戦で杉山は組みの強さ、ダーティボクシングの破壊力を見せた原。好勝負必至のマッチアップだ (C)MMAPLANET

7日(火)にDEEPより4月16日(日)に刈谷市産業会館あいおいホールで開催されるDEEP NAGOYA IMPACT2023公武堂ファイトの対戦カードと2日(日)に大阪市住吉区の住吉区民センター大ホールで開かれるDEEP OSAKA IMPACT2023の追加カードが発表されている。

ケージ使用の刈谷大会は午後1時開始の1st roundと午後4時半スタートの2nd roundの二部構成で実施され、1部のメインで杉山廣平×原虎徹というフライ級戦が組まれた。


杉山は刈谷の右隣の知立出身で、安城市を挟んで東にある岡崎のスプラッシュに長く在籍していたファイターで、今回の試合は凱旋マッチとなる。とはいえキャリアのステップアップを望み参戦したDEEPフライ級GPでは福田龍彌に1回戦負けを喫し、続いて昨年末には非フライ級GPファイターの柴田モンキー有哉に敗北と、トーナメント直前の試合で結果的にトーナメント決勝戦進出を決めた本田良介戦の勝利という貯金を使い果たした状態だ。

ここで迎える原は3連敗中の苦しい状態でGP出場、伊藤裕樹とスプリットの激闘を繰り広げ敗れはしたが、そのポテンシャルの高さを見せつけると、12月には小川通りを僅か84秒でKOしている。

DEEPフライ級GPは話題性の高いトーナメントだが、敗者たちはトーナメント後もトーナメント枠のないタフマッチの連続だ。そののなかで杉山は6日のFINISH10でコンバット柔術戦に出場し、村田卓実にOT勝利。掌底に頼らず、組みで村田を攻め込み実力の程を見せつけた。

杉山、原、揃ってトーナメント初戦敗退も、準決勝進出選手と遜色ない実力の持ち主──終わりの見えないサバイバルシリーズから一歩抜け出すために、ここでの勝利は絶対だ。

また刈谷大会では第2部のセミにソーキが出場し、エヴェルトン・イワナガと戦うことも決まっている。2019年6月に4年振りのファイトで修斗環太平洋ウェルター級王座に就いたソーキだが、その後も試合機会に恵まれずダイレクトリマッチとなった田村ヒビキ戦で敗れ、昨年5月に王座を失って以来の実戦。DEEP出場は実に9年8カ月振りとなる。

イベント開催まで1カ月を切った大阪大会の追加カードもフライ級──松場貴志✖早坂優瑠だ。パラエストラ加古川のチームメイト、谷岡祐樹が平松翔との大勝負に出る大会で、GP準々決勝で本田に敗れた松場が、2回戦ながら復帰戦へ。サバイバルウォーに戻るための資格が問われる一戦となる。

The post 【DEEP NAGOYA & OSAKA IMPACT2023】愛知・刈谷大会で杉山廣平✖原虎徹。大阪に松場貴志出場 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
FINISH10 MMA MMAPLANET o コンバット柔術 杉山廣平 村田卓実

【Finish10】掌底がなくても、純粋に組みで杉山廣平が強い。村田卓実はオーバータイムを生かせず

【写真】掌底を+αとして、組み技で勝負した杉山が強かった(C)MMAPLANET

<IREコンバット柔術66キロ契約/10分1R>
杉山廣平(日本)
Def. Overtime by escaping time
村田卓実(日本)

今大会で唯一組まれたコンバット柔術マッチ。立ちレスで積極的に杉山が仕掛け、ケージで押し込んでアンクルピック。

起き上ってくると首を抱え、村田は押し返して離れる。ツーオンワンの杉山をケージに押し込んだ村田は、ヒザをついた状態でシングルへ。杉山はがぶって倒されない。

立ちレスに戻り、引き込んだ村田の足関節のエントリーは、すぐに反応しヒザを抜いた杉山がスクランブルから背中に回り、前転を許さずバックコントロールへ。

ここで初めて杉山が掌底を放ち、嫌がって立った村田を前方にテイクダウン、バックから体を起こしてトップを選択、サイドで抑える。

レッグドラッグから背中を預けた村田に対し、その背中をマットにつけさせた杉山が肩固めをセットする。

杉山は抑え重視に移行し、下の村田が掌底を背中に打っていく。杉山は村田が左腕を差してくると、腰を下げてポスチャー。そのまま勢いのある掌底を振り下ろす。

バタフライ&ロックアップの村田は、ここで左ワキをしぼってスイープに成功──上を取る。腰を蹴って、すぐに立ち上がった杉山は背中を取られても正対してすぐに離れた。

村田のダブルレッグを切り、逆にボディロックに捕えた杉山はテイクダウンから、今度は左腕を絡めて肩固めを仕掛ける。

極め切れることはできないが、抑えてトップ&掌底で杉山が村田を削っていく。杉山が体を起こして勢いのある掌底から、体を密着させにくると村田はハーフバタフライからスイープを狙う。半身で耐え、足を抜いた杉山が首を抱えて上を取り切る。

村田は相当に疲弊しているのが伝わってくるなか、ハーフで掌底を受けパスを許すと、背中を見せた刹那、杉山が両足をフック。掌底からRNCをセットしたが、時間となった。

1分間のインターバル後、IRE独特の50/50かサドルを選択するオーバータイムへ。スタミナ消耗の村田は、ここで全てをひっくり返す勝利が手に出来る──が、

先攻で50/50を選択視11秒でエスケープを許してしまう。

後攻の杉山も50/50をチョイスし、ここは極めるよりもヒザを抜かれないよう村田の右足を抱える。村田がエスケープに要した時間は32秒で、杉山にオーバータイムを制しウィナーコールを受けた。


The post 【Finish10】掌底がなくても、純粋に組みで杉山廣平が強い。村田卓実はオーバータイムを生かせず first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
FINISH10 MMA MMAPLANET o Progress UNRIVALED YouTube   コンバット柔術 ジェセフ・チェン ジョセフ・チェン 上久保周哉 寒河江寿泰 岩本健汰 日沖発 杉山廣平 村田卓実 森戸新士 江木伸成 白木アマゾン大輔 石橋佳大 神田T800周一 竹浦正起

【Finish10】寒河江寿泰と対戦──ジョセフ・チェン戦後の森戸新士「ここで燃えないと、面白くない」

【写真】前日のUnrivaledでタケット兄弟とジェイコブ・カウチのサポートを終え、広島に戻った足で神田T800周一と練習し、取材に応じてくれた──燃えている──森戸(C)MMAPLANET

5日(日)に東京都港区のリバーサル田町芝浦スタジオで開催されるFinish10で、森戸新士が寒河江寿泰と対戦する。

昨年来、ケージ内ポイント制グラップリングwith MMAグローブというProgressでの活躍が目立ち、グラップラーのイメージもついてきた森戸だ。1月のグラジエイターではジェセフ・チャンに敗れベルトは奪取ならず、2月の最終週にはウィリアムとアンドリューのタケット兄弟と過ごしたことで、彼の身の内に何が生まれたのだろうか。寒河江戦前の心境をLEOS柔術アカデミー広島で尋ねた。


壁レス、そしてパウンド(!!)も見せていた

──まず1月のProgressフォークスタイルグラップリング・ウェルター級王座決定戦、ジェセフ・チェン戦について改めて感想をお願いします。

「そうですね……あの試合は、結構差を感じてしまったので色々と取り組むべきところがあるな、と思いました。立ちで壁とか使ってどうにかしようと思っていたのですが、そこもできずに一発でテイクダウンに持っていかれてしまいました。

スナップダウンで崩されてしまったので……。組手の創り方とか練習からあまりできていなかったです。ちょっと、色々と見直そうと思いました」

──ただ、それは柔術をやるうえにおいては余り必要ない部分かと思うのですが。柔術家だから寝転んで、自分のやるべきことをやっていれば良い──という風に考えることは?

「やっぱりプログレスという新しいルールで戦うなかで変わってきた部分もあるし、あとはADCCとかも見据えて練習したいと思っています。そういう意味で、柔術のように引き込めば良いという考え方ではなくて、立ちでも勝負できるように普段から練習しようと思います」

──そのような考え方になっていた森戸選手にとって、Unrivaledに来日したタケット兄弟と過ごす時間が長かったというのは何か運命的なモノが感じられますね。

「タケット兄弟とはほぼ1週間付きっ切りでいたので、凄く刺激を貰いました。試したいことがたくさんあります。彼らと話をしていると、取り組み方の違いにも気づきました。打ち込みなんかでもアドバイスを貰いましたし。

ウィリアムが21歳で、アンドリューが19歳と凄く若いのですが、柔術に関する姿勢……その研究の深さの試合とか、違いがありました。『僕らの帰国後も質問があれば、尋ねてきてくれれば良いから』と言ってくれて。彼らからインスパイアされたことを練習で試してみたくて、凄く楽しみです」

──『オースチンに来いよ』とは?

「それも言ってもらえました(笑)。ちょっと計画したいですね」

──ジョセフ・チェン戦の完敗とタケット兄弟との邂逅で、森戸選手自身の中に変化が生まれましたか。

「そうですね。結構、燃えています。次の試合もすぐですし(笑)。FINISHでの試合は展開として、余り立ちとかならないと思いますけど色々と試したいことがあります」

──寒河江選手は階級的に一つ下かと。その寒河江選手との試合は、まず立ちはないかと予想されます。

「ハイ。ジョセフ・チェン選手と戦って、パスガードの仕掛けで削られ、追い詰められて負けてしまいました。そこも研究してきたので、ちょっと試したいですね。それとタケット兄弟のセミナーや打ち込みでも、パスガードでヒントを貰ったので。直ぐにできるかどうか別ですが、トライはしてみます」

──グラップリング、下がデキて当然のトップ時代に入りつつありますね。

「ウィリアム選手もレスリングができれば、それが一番楽に勝てると言っていましたし。ボトムの方が厳しいというグラップリングになってきていますね。自分も発展途上なので、練習で試して、さらに試合で試していきたいです」

──ADCCを狙うということですが、今後は道着の試合の方は?

「両方頑張ります。ジムをやっていて生徒さんにメインで教えているのは道着なので。そこで活躍できないと、説得力がなくなってしまいます。ちゃんと両方頑張りたいです。同時にグラップリングも広めたいと思っているので、そっちも実績を残すことができれば広島や中国地方で広めることができる。グラップリングのクラスも増やしたいですし。ちゃんと、道着もグラップリングも両方で実績を創りたいです」

──ADCC予選に出るとすれば、77キロ級でしょうか。

「66キロに落とせないことはないですけど、77キロですね。そうなると相手は大きくなることを考え、通常体重を少しあげるためにトレーニングを始めようと思っています」

──本気度が感じられます。プログレスで定期的にオファーがあったことで、グラップリング熱が高まったということはありますか。

「明らかにきっかけにはなっています。ノーギの試合機会がなかなかないなか、プログレスからコンスタントにオファーをもらったことで、モチベーションをずっと保つことができました。そういうなかでADCCで頑張っている岩本健汰選手のような存在がいる。インスパイアされながら自分も頑張りたいと思います」

──ジェセフ・チェンが巻いたベルトに関しては?

「いつか取り戻せるように……取り戻せるじゃないですね、1回も取っていないので(笑)。勝ち取れるように、しっかりと積んでいきたいと思います」

──自分など、愕然としてしまったジョセフ・チェンの強さだったのですが、そこで諦めるのではなくモチベーションになったと。

「ここで燃えないと、面白くないですよ」

──なるほど、です。では、その燃えている森戸選手の寒河江選手との試合に向けて意気込みをお願いします。

「ADCCとか世界に挑戦していきたいので、ちゃんと日本で実績を積むことが絶対です。色々と挑戦していくために、とりあえず目の前の試合に勝ちます」

■視聴方法(予定)
3月5日(日)
午前8時55分~ツイキャスLIVE
             
■ FINISH10対戦カード

<ライト級/5分3R>
日沖発(日本)
土屋大喜(日本)

<ライト級/5分3R>
上久保周哉(日本)
石橋佳大(日本)

<ライト級/5分3R>
寒河江寿泰(日本)
森戸新士(日本)

<IREコンバット柔術66キロ契約/10分1R>
村田卓実(日本)
杉山廣平(日本)

<73キロ契約/5分2R>
白木アマゾン大輔(日本)
竹内稔(日本)

<フェザー級/5分2R>
竹浦正起(日本)
江木伸成(日本)

<73キロ契約/5分2R>
小野隆史(日本)
大嶋聡承(日本)

The post 【Finish10】寒河江寿泰と対戦──ジョセフ・チェン戦後の森戸新士「ここで燃えないと、面白くない」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
FINISH10 LFA MMA MMAPLANET o ONE Road to UFC UFC UNRIVALED UNRIVALED02 YouTube   コンバット柔術 ジョン・リネケル ファブリシオ・アンドラジ 上久保周哉 大沢ケンジ 寒河江寿泰 日沖発 杉山廣平 村田卓実 森戸新士 江木伸成 海外 白木アマゾン大輔 石橋佳大 竹浦正起

【Finish10】石橋佳大戦前の上久保周哉=MMAファイター─02─「今年、Road to UFCが無かったら……」

【写真】その視線の先は──(C)MMAPLANET

5日(日)に東京都港区のリバーサル田町芝浦スタジオで開催されるFinish10で石橋佳大と対戦する上久保周哉インタビュー後編。

Unrivaled02での勝利を経て、1週間後の石橋戦では吉岡戦とは違うテーマを持って臨むという。

グラップリングを戦うことでMMAファイターとして強くなると考える上久保、ONEとの契約が快勝された今、続くMMAの舞台はどのように考えているのか。

<上久保周哉インタビューPart.01はコチラから>


──では勝手ながらADCC66キロにチェレンジすることがMMAで強くなることなら、本当に上久保選手の挑戦が見てみたいですね。

「あぁ……そうですねぇ。ADCCにはそうやって出ている強い人もいますしね。出たいと言っちゃあ、出たいです。前回の予選は豪州で、今年はシンガポールですよね。以前のように気軽に出ることはできないですけど……。いつもタイミングが悪くて、出られなくて。

苦手なポジション、怖いポジションがなくなれば良いなと思ってやっています。急に足関節ができる選手になれなくても、仕掛けられた時に対処できるようにならないと」

──そのようななか、次のFINISHはケージで。ただし、トップを取るポイントはないサブオンリーです。

「ケージは戦いやすいですけど、今日とは違ったテーマを持ってやらないといけないなって思っています。漠然と戦うのではなくて」

──では石橋選手の印象を教えてください。グラップリングになるとMMAの激闘振りとは違い、要所を抑えてくるテクニシャンという風にも感じます。

「組み技のイメージは丁寧ですよね。頂柔術の人と試合をしたことがあって、意識をするということではなく普通に試合を見たことがあります。そうですね……MMAのイメージとは真逆かと勝手に思っています。強そうだし、練習で会う機会がなかったので組んでみたかった選手です」

──サブオンリー、5分✖3R。一本を狙うのか、ドミネイトしていれば時間切れでも構わないのか。MMAで強くなるために、どちらの思考で戦いますか。

「5分3Rにしてほしいとお願いしたんです。MMAを意識して。ただ一本は狙っていないといえば嘘になるし、狙っているかというとそれも違います。攻め込んだ末、それが一本になる。今日も一本を狙っていなかったわけでなくて、相手を削っていった先に一本があると考えています」

──打撃でも一発KOでなく、当て続けた先にKO勝ちがあるケースもあります。先日のONEのファブリシオ・アンドラジがジョン・リネケルを倒した試合のような。

「そういうイメージです。一緒だと思います」

──ということでFINISHの先、MMAの方はどうなっているのかと(笑)。

「MMA、やりたいですよ。やりたいと思い続けて、1年以上が経ちました。でも、練習を続けています」

──ONEとの契約が正式に切れて、他と交渉できるようになったのはいつからですか。

「実質、試合後から8、9カ月が過ぎてフリーになれた感じですね」

──狙いはRoad to UFCですか。

「Road to UFC……Road to があれば良いなと思っています」

──ちらほら出場選手の名前も聞かれ始めています。

「マジすか。誰が出るのですか?」

──〇〇〇〇〇選手。×××××選手とか△△△△選手、交渉している選手はその数倍はいるかと。

「あぁ、〇〇〇〇〇選手の名前は聞いています。Road toがなければ、今年はどこででも試合をします。欲を言えば、ローカルでも構わないので海外のどこかでやりたいですが、そこは自分がやりたいからといって戦えるわけでもない。そうやって考えると、国内でも戦います」

──リングでも戦いますか? 完全に誘導尋問ですが(笑)。

「少なくともこの1年間、1度も声が掛かっていないので僕のことは興味ないですよ(笑)」

──アハハハ。ところでUFCを狙うことで、試合の機会が逸する。それがファイターにとって不幸という、大沢ケンジ理論も正しい一面があると思います。だからこそ、上久保選手のMMAが見たいですね。FINISH後は。朗報お待ちしています。試合が決まるのが、朗報ってどういうことかと思うのですが……。

「いや、ホントそうですよね(笑)。でも、フリーランスになってまだ4カ月ほどで。半年ぐらいは掛かるモノだと思って動き出しているので。ファイターに試合は必要です。でも田中(路教)選手とか、米国に住んでいてLFAもあれだけ試合を組んでくれないモノなのですか?」

──そこは近々、田中選手に現状を尋ねようと思っています。何か動きはあったようなので。

「田中選手はRoad toは無理なのですか?」

──やはりバンタム級は気になりますか(笑)。最近自分の耳に入って来るのが30歳ではなく32歳という数字なんですよね。

「32歳ですか……。30歳ぐらいまで取りたいってことですね(笑)」

──いやぁ、そこも思うんですよ。ジェンダーレスが当然の世の中で、なぜ年齢の区別があって良いのか。もちろん格闘技なので、考慮される点はありますが、一律っぽく通例になっているのは世の中に逆行しているかと。メディカルに掛かる費用が違うというのも、ではそのメディカルの費用が高くなる年齢も、これだけ医学が発達し人生100年と言われるようになっても20年前と同じなのかと。

「確かに、そうッスよね。選手寿命は長くなっているし、40歳越えてUFCチャンピオンになる選手がいるのだから……年齢差別(笑)。まぁ、強い選手はそこを越えて行けるのでしょうけど。

でも30歳から32歳には伸びた。僕は今年で30歳になるので、ここでRoad toがなければドサ回りする覚悟はできています」

■視聴方法(予定)
3月5日(日)
午前8時55分~ツイキャスLIVE
             
■対戦カード

<ライト級/5分3R>
日沖発(日本)
土屋大喜(日本)

<ライト級/5分3R>
上久保周哉(日本)
石橋佳大(日本)

<ライト級/5分3R>
寒河江寿泰(日本)
森戸新士(日本)

<IREコンバット柔術66キロ契約/10分1R>
村田卓実(日本)
杉山廣平(日本)

<73キロ契約/5分2R>
白木アマゾン大輔(日本)
竹内稔(日本)

<フェザー級/5分2R>
竹浦正起(日本)
江木伸成(日本)

<73キロ契約/5分2R>
小野隆史(日本)
大嶋聡承(日本)

The post 【Finish10】石橋佳大戦前の上久保周哉=MMAファイター─02─「今年、Road to UFCが無かったら……」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
FINISH10 MMA MMAPLANET o UNRIVALED UNRIVALED02 YouTube   ウィリアム・タケット コンバット柔術 ジョセフ・チェン 上久保周哉 吉岡崇人 寒河江寿泰 岩本健汰 日沖発 杉山廣平 村田卓実 森戸新士 江木伸成 白木アマゾン大輔 石橋佳大 竹浦正起

【Unrivaled02&Finish10】吉岡崇人に勝利、石橋佳大戦へ上久保周哉─01─前に岩本×タケット感想戦??

【写真】自分がある、あり過ぎる上久保は自分の言葉を持っています(C)MMAPLANET

2月26日(日)、東京都世田谷区のiTSCOMA STUDIO&HALL二子玉ライズで開催されたUnrivaled02で、上久保周也が吉岡崇人に勝利した。

その上久保、5日(日)には東京都港区のリバーサル田町芝浦スタジオで開かれるFinish10で石橋佳大と対戦することが決まっている。僅か1週間のインターバルで柔術黒帯に続き、元MMAファイターとグラップリングで戦う。かたやマットでポイント制、もう一方はケージでサブオンリーと違いがあっても、MMAで強くなるために組み技戦に挑む上久保のやるべきことは変わらない。

そんな上久保に吉岡戦の手応え、石橋戦の抱負を訊こうとしたところ、直ぐ隣にメインを戦ったばかりの岩本健汰の姿があり、自然発生的に両者に話してもらうこととなった矢先、岩本とで激闘を繰り広げたばかりのウィリアム・タケットが挨拶にやってきた。結果、岩本とタケットの歓談から、上久保の話を振ることとなった。


──せっかくなので本人を前にして、メインの感想をお願いできますか。

岩本 あっ。僕、上久保選手の試合が見られなかったので。勝った……15分がやりきったと聞いています。

「もう、いつのもヤツですよ(笑)。15分間、相手を固定していたス」

岩本 壁が無いから。

「そう……。でも、岩本君が負けたのショックだった、そうは言っても」

岩本 あと1年あれば、絶対に勝てそうです。

──おおっ!! 森戸選手とジョセフ・チェンの試合を見て、そして今日のウィリアム・タケット戦を見て、改めて岩本選手の強さが認識できた次第です。

岩本 正直、最初に組んだ時、レスリングは余裕だなって思いました。行ける……入ったら倒せると思いました。

「上の組手は、全然勝てそうだったよね」

──実は試合の試合前にケガをして、岩本選手からはレスリングに行けないという話を聞いていました。

「えっ、そうなの?」

岩本 ハイ。専修大レスリング部で水曜日に練習して、テイクダウンに入られた時に相手の指が食い込んで。それで、ブチって。速攻で帰宅して、ずっと休んでいました。だから四つ組みとかはやらなかったです。でも、レスリングでは絶対に勝てると思います。

──昨年のADCCオセアニア・アジア予選、ジョセフ・チェンを破ったのは延長サドンデスでした。今日、終盤パスを取って同点、そしてサドンデスになれば行けたかも……と。そして、そのパスももう少しという風に見えました。

岩本 毎回、僕の場合は……。

ウィリアム・タケット(がやって来て) アリガト。

岩本 凄く勉強になったよ。今回の試合前にBチームで練習したの?

タケット 1度だけね。そんなに行ってない、1度だけだよ。でもニッキー(ライアン)達と良い練習ができた。いやぁ、でも疲れたよ。日本に来るまで試合は10分だと思っていたんだ。

──えっ、そうなのですか。

タケット そうなんだ。だから、もう10分を過ぎるとホントもう動けなくなってしまった。

──77キロで2人の再戦が見たいです。できればADCC世界大会で。

タケット 次のアブダビには、僕は88キロでエントリーする予定なんだ。

岩本 じゃあ、今度はアンドリューが77キロで?

タケット そうなんだ。前回、アンドリューは西海岸予選に66キロで出て、減量し過ぎて力を発揮できなかったから。だから、僕はこれから体を大きくしないといけない。ケンタは体重、どれぐらいなの?

岩本 80キロ付近だよ。

タケット 僕もそれぐらいなんだ。

岩本 それよりヒザのケガの方は問題なかった?

タケット 大丈夫。まだ少し痛いけど。

岩本 でも、本当にヒザが柔軟だったよ。

タケット そうじゃないと戦えない(笑)。ただ、まだ100パーセントじゃないんだ。去年のADCC世界大会でデマテウス・シュゼンスキにやられて。

岩本 ああ、アオキロックでヒザをやったんだ。

タケット そう、アオキロックだった。カカトが捻る形だったから、ヒザがやられた。

岩本 ヒールフックみたいに極まったんだね。

タケット タップしたけど、間に合わなかった。いや、とにかく今日は戦えて光栄だったよ。本当にありがとう。アブダビでは77キロ級に僕がいなくても、アンドリューが必ず出るから。

岩本 楽しみにしているよ。こちらこそ、ありがとう。

タケット またオースチンにやってくるんだろう?  その時に!!

──という戦った者同士の会話でした。

岩本 スミマセン。質問の返答の途中だったのですが、最後のパスは普通の相手なら抜けていたと思います。でも、凄く柔らかくて。

「そんなにずらしている感じじゃなかったよね。見ている限りは」

岩本 足だけがふにゃっとしていました。普通だったら、あそこから行けるんですけど。

「岩本君のパスを耐えているって、見ているだけでも勉強になるから。でも、スタンドでテイクダウンが取れると思っていた」

岩本 今日のコンディションだと、あそこで攻められないのは仕方なかったです。

──ケガがなければ、と。そんななか、上久保選手は来週はFINISHで石橋佳大選手とのサブオンリーが控えているなかで、今日は吉岡崇人選手の引き込み2つのペナルティ4Pで勝利しました。

「完封したいという気持ちはずっとあったので。トップを取って、トップをキープする。パンチを落とせる場所にいることを意識して、相手の仕掛けは切りつつ自分の時間を長くすることを考えていました」

──上久保選手はMMAで強くなるためにグラップリングに出ています。

「ハイ」

──組み技系のグラップラーでも柔術黒帯の吉岡選手に対して、トップにいて噛みつきと担ぎパスを狙い続けるという戦い方を選択する選手がどれだけいるのか。ずっと吉岡選手のフィールドで戦い続けましたね。

「Unrivaledのルール上、-2Pが入った時点で付き合わないで、相手の回りをぐるぐると動いていれば勝てます。でも、自分は相手を削りに行くポジションにいることが一番落ち着ける。触ってこそ、だし。試合のなかで、そういう練習をしたいと思ってやっています」

──相手が、入れば足関節を使いこなす。そういう相手でも、やはりトップにいる戦いを選択できる……だけの自信がありますか。

「それをやりたい……というか(笑)。最優先は勝つことであること。それは間違いないです。仕掛けられると、しっかりと切らないといけないのも当然です。当然なんですけど、じゃあ遠くでグルグルとランニングしていれば良いのか、と。それは自分がMMAで勝つためには必要ないので」

──その理屈でいえばグラップリング界の強豪と戦って、そういう戦いを仕掛けることが上久保選手のMMAファイターの成長につながるということですね。

「そういう選手から上を取って、削っていかないと。柔術の強い選手と試合をして、テイクダウンにいかないで試合に勝とうと思ったら、その時点で自分の持っているカードが減ります。それはしたくない。自分の強いところで勝負できる──そういう強さと自分が欲しいから、グラップリングの試合にも出ているので」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
3月5日(日)
午前8時55分~ツイキャスLIVE
             
■対戦カード

<ライト級/5分3R>
上久保周哉(日本)
石橋佳大(日本)

<ライト級/5分3R>
日沖発(日本)
土屋大喜(日本)

<ライト級/5分3R>
寒河江寿泰(日本)
森戸新士(日本)

<IREコンバット柔術66キロ契約/10分1R>
村田卓実(日本)
杉山廣平(日本)

<73キロ契約/5分2R>
白木アマゾン大輔(日本)
竹内稔(日本)

<フェザー級/5分2R>
竹浦正起(日本)
江木伸成(日本)

<73キロ契約/5分2R>
小野隆史(日本)
大嶋聡承(日本)

The post 【Unrivaled02&Finish10】吉岡崇人に勝利、石橋佳大戦へ上久保周哉─01─前に岩本×タケット感想戦?? first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
DEEP DEEP112 DEEPフライ級GP MMA MMAPLANET o ニュース 修斗 宇田悠斗 安谷屋智弘 杉山廣平 柴田MONKEY有哉 福田龍彌

【DEEP112】福田龍彌、宇田悠斗戦へ「人間関係も含めて断捨離して、MMAに没頭できる環境を」

【写真】福田は語ることができるファイターだ (C)SHOJIRO KAMEIKE

今週末11日(土)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP112で、いよいよフライ級GP準決勝戦が実施される。1月13日には都内で抽選会が行われ、福田龍彌が宇田悠斗と対戦することが決定している。
Text by Shojiro Kameike

元修斗世界王者として、福田はGPの優勝候補の1人であっただろう。しかし1回戦の杉山廣平良戦、2回戦の安谷屋智弘戦では思わぬ苦戦を強いられる場面もあった。対して、修斗世界ランカーとして参戦した宇田は、ここまで2試合連続KO勝ちを収めている。経験の福田、勢いの宇田――そんな見方も決戦を前に、福田が2021年からの環境の変化と、対戦相手について語る。


――1月13日にDEEPフライ級GP準決勝の抽選会が行われ、対戦相手が宇田悠斗選手に決まりました。試合に関するお話の前に、フライ級GPの抽選会は毎回和気あいあいとしていますね。

「アハハハ、そうですね。あんまり殺伐とした空気ではないです。僕としてはGPで対戦相手は誰でもいいんですよ。ビュッフェのように、目の前にたくさんの料理が並んでいる。でも自分の前にどの料理が出されるか分からない、みたいな(笑)。勝っていけば次々と料理が出て来るっていうのが今の状態ですね。れよりも、準決勝の抽選会は病み上がりだったほうがキツくて」

――年末年始は体調を崩していたのですか。

「年明けから風邪をひいて、4日間ぐらい寝込んでいたんですよ。熱はないし練習は始めていましたけど、それほどハードに動くのはまだ無理で。だから、抽選会の時はグッタリしていただけというか(笑)」

――アハハハ、それが殺伐とした雰囲気がなかった要因の一つでもあったのですね。とはいえ、時期的に体調を崩した際は新型コロナウイルスかどうか心配になりませんでしたか。

「あぁ、そうですね。検査もあるので大丈夫ですし、何より僕はコロナって罹るもんやと思っているんですよ。罹ったら罹ったで仕方ない。こういう言い方をしたら、コロナに罹って苦しんでいる人に申し訳ないけど……」

――今もなお、これだけ新型コロナウイルスに感染している人が多い以上、その覚悟を持っている必要はあるかと思います。

「僕が住んでいるところってテレビも地デジ対応範囲外やから、コロナ禍に関する情報も少なくて」

――えっ!? 前回のインタビューで京都市の中心部から離れたところに引っ越したとはお聞きしましたが、まさか地デジが映らない場所とは……。

「だからニュースを見るのも、練習のあとサウナに寄った時ぐらいで。といっても、夕方やとだいたい大相撲が流れているので、そんなに見ていないんですけどね。家にWi-Fiは通していて、情報はSNSから得るっていうぐらいです」

――なぜ京都の街中から、そのような場所に引っ越したのでしょうか。

「ジムから車で50分くらい行った山奥に住んでいます。いつでもMMAができる環境を、当たり前のものにしたくなかったというか。ずっと会社に勤めながらMMAをやっていたんですよ。だからってMMAを片手間でやるものにしたくない。……コロナ禍になって、MMAだけじゃなく世の中全体について考えさせられました。みんなが日常の中で当たり前やと思っていることが、すべて必要なわけじゃないことが分かってきて」

――会社に出社することなくリモートワークが多くなったのも、コロナ禍による変化の一つでした。

「それで言うと、会社に出社しないから人付き合いも減ってきました。仕事があって、人付き合いもあったうえで、練習もせなアカン。でも京都市内に住んでいると、それが当たり前にできてしまうわけですよ。すると仕事の合間に練習する……MMAが片手間になりかねなくて。そのなかで、僕はジムに来ることを特別にしたかったんです。格闘技を生業として、ジムで練習することも仕事の一つにしたかった」

――そのために会社も辞め、地デジが映らない場所に移ったのですか。

「1日1日、ちゃんと目的を持って生きる。ジムに来るのも毎回しっかりと目的を持つ。で、仕事が終わったら家に帰って、のんびりする。それが仕事じゃないですか。ちょうど子供が生まれた頃でもあったんです。子供に都会から離れたところで、ノビノビと育ってほしいという気持ちもありました」

――ただし、地デジが映る場所でも、そういった生活はできるわけですよね。

「テレビもいらんと思うようになったんですよ。今は別にニュースが教科書ってわけじゃなく、『コレってどうなんやろう?』というようなニュースも多いじゃないですか。そういうのを見てると、試合前のメンタルにも響くことがある。なんて考えると、テレビもいらんなと思って。それやったら映画を見ているほうが良いし、映画やったらネットで見られるので。人間関係も含めて断捨離して、MMAに没頭できる環境を創ろうと思いました」

――それは福田選手にとって格闘技のルーツでもある、タイでの生活につながる部分もあるのでしょうか。

「あぁ、そうですね。もともと僕は京都の嵐山出身で、ひぐらしの声が聞こえるような場所やったんです。ゲーセンもないし。かといって家の中でゲームをするわけでもない。だからゲームを通じてとかじゃなく人と人とが直接関わり、その人に興味を持つことができる環境でした。逆に都会の高校へ行ったら、そんなに友達もできんくて(笑)。

そんななかで中1の時にタイへ行ったじゃないですか。言葉も分からん状態で、身振り手振りや表情で相手が言っていることを悟るしかない。その経験が一番良かったです。おかげで言葉を信用しないというか、言葉ではこう言っているけど相手の表情や雰囲気で本心を探ることができる。そういう相手の心に対して敏感になりました。

タイから日本に戻る時、みんな言葉も分からんのに、すごく悲しんでくれて……。人って本当に悲しい時は、こんな表情するんやなってことも分かったし。そういう経験があったからこそ、コロナ禍のなかで『都会の人間関係って薄っぺらいもんやな』と思っちゃったんです」

――……。

「それで生活環境を変えて、DEEPに出るようになったのが2021年のことです。僕にとっては、2021年ってすごく大きな年やったんですよ。さらに2022年は5試合して、すべて勝つことができて良かったです」

――そんななかで、昨年12月に柴田MONKEY有哉選手が杉山廣平選手を下したあと「DEEPのベルトが欲しい」と発言しています。当日、福田選手は来場していました現在フライ級GPが行われているなかで、GPに参戦していない柴田選手の発言をどのように思いますか。

「あぁ、それですか(苦笑)。もともと僕は『チャンピオンでいたい』と思っていないので、ベルトに興味はないです。でもベルトに興味がある人はあるんやろうと思っています。ただ、もし彼にベルトを獲りたいという強い気持ちがあったなら、GPに出るのが一番の近道やったんじゃないですか。すごく良い選手やし、本人のことも嫌いなわけじゃないですよ。試合(杉山戦)もエエ内容でした。でもTPOはわきまえないとアカンよね、って思います。

彼は彼で手術したためにGPに出られなかったという事情があったんでしょう。でも僕は骨折しても出たから(昨年5月のビョン・ジェウン戦で拳を骨折し、GP1回戦の杉山戦に臨んでいる)。杉山戦の前は握力を測ったら20キロもなくて、測った病院でメッチャ笑いましたよ」

――えっ、握力が20キロ以下とは……。

「でもGPに出ると決めたら、それぐらいの気持ちでやっていますよ。これを言ったらアカンかもしれんけど、極論として『GPだから何!?』とすら思います。自分も怪我や骨折、手術もしたりしました。その時に『MMAをやりたくても、できひん』という気持ちが分かったんですよね。とにかく戦いたい。それだけです。だから次の相手――宇田君って本当の良い相手じゃないですか」

<この項、続く

The post 【DEEP112】福田龍彌、宇田悠斗戦へ「人間関係も含めて断捨離して、MMAに没頭できる環境を」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
DEEP o RIZIN パンクラス 中村大介 伊藤裕樹 宇田悠斗 岩本達彦 本田良介 杉山廣平 福田龍彌

【DEEP】DEEP OSAKA IMPACT 2022 4th&5th ROUND試合結果

FkKuPhFaYAEKc1F
12月19日に大阪・コレガスタジオで開催されたDEEP OSAKA IMPACT 2022 4th ROUNDと5th ROUND。DEEPお得意の昼夜興行はそれぞれのメインカードにはナンバーシリーズと遜色ないビッグマッチが組まれました。

まず4th ROUNDではRIZINの常連と言っても過言ではない中村大介(夕月堂本舗)がパンクラスのフェザー級ランキング3位につける岩本達彦(BLOWS)と対戦。図らずも実現したDEEPとパンクラスの対抗戦。試合は2Rで中村がヒールホールドを極めて一本勝ちを飾りました。

中村の極めの強さは言わずもがな。それでも臆せずグラウンド勝負を挑んだ岩本もアッパレと言っていいでしょう。下からのバギーチョークであわやの場面を作っており、負けてなお強しの印象。群雄割拠のパンクラスフェザー級に戻るのか、DEEPに継続参戦するのか。2023年の去就に注目が集まります。

続いて5th ROUNDのメインでは現在GPが開催中のフライ級屈指の好カード。柴田“MONKEY”有哉(Team KIZUNA)と杉山廣平(SPLASH)が激突しました。打撃がキレる杉山に対して寝技師の柴田という構図。2Rに入って自ら下になってグラウンドに引き込んだ柴田。そのまま三角絞めで絞め上げて見事一本勝ちを収めました。

タイミングが合わずGPには間に合いませんでしたが、DEEPフライ級トップクラスの実力は揺るがないようです。いきなりGP王者とタイトル挑戦というのは違和感がありますが、ベスト4に残っている伊藤裕樹、宇田悠斗、本田良介、福田龍彌、誰と対戦しても面白い試合になるのは間違いありません。ダークホースに躍り出た柴田がフライ級の地図を変えるか。GP勢に対してどう絡んでいくのか楽しみです。
カテゴリー
DEEP DEEP Osaka Impact2022#05 MMA MMAPLANET o   杉山廣平

【DEEP Osaka Impact2022#05】杉山廣平を三角絞めで下した柴田“MONKEY”有哉が、KY挑戦アピール!!

【写真】最後はしかり左腕を送って柴田はタップを奪った(C)SHOJIRO KAMEIKE

<フライ級/5分3R>
柴田“MONKEY”有哉(日本)
Def.2R3分24秒by 三角絞め
杉山廣平(日本)

左前蹴りの柴田、右を合わせていく杉山は右ローを決める。さらに右を振るう杉山に対し、柴田は左ミドルもキャッチされる。リリースした杉山が左ボディショット、テイクダウン狙いを切って逆にバックに回る。

柴田の背中をつかせてクルスフィックス状態からトップを取った杉山は、ラバーからオモプラッタに入られる。立ち上がって腕を抜いた杉山は、 クラブライドを許さず前を向きなおす。ガードを取ったままの柴田はローを蹴られた直後に、一瞬にしてレッスルアップからダブルレッグでリバーサル──トップを奪う。

杉山はクローズドからリストを取っていくが、振りほどいた柴田は右エルボー、左右の掌底を打っていく。このまま柴田が上、杉山が下の状態で初回が終わった。

2R、柴田がジャブを伸ばし、杉山は右ミドル。ハイにも前に出てワンツーを打ち、逆に杉山がハイを狙う。柴田のテイクダウン狙いを切った杉山は、ダブルジャブを被弾もジャブを返す。右ミドルを掴まれパンチを許した柴田は、前方回転で足を抜いてキャンバスに寝転ぶ。誘い乗らず杉山が立って待つと、スタンドに戻った柴田にワンツーの右を効かせる。

柴田はダブルレッグからフリップ狙いも、杉山が譲らずトップに。と、柴田は下になると同時にはラバーから三角に入る。立ち上がって腕を譲らない杉山だが、柴田は足を抱えて力をこめる。ついに前方に姿勢を崩した杉山は、頭を引き寄せられタップした。

「この階級で2度挑戦して、ベルトが取れていないです。でも、欲しくて。佐伯さん、大阪でフライ級でタイトルマッチを組んでくれないですか」──とフライ級GP準決勝進出選手の怒りを買いそうなマイクを勝者は決行した。


The post 【DEEP Osaka Impact2022#05】杉山廣平を三角絞めで下した柴田“MONKEY”有哉が、KY挑戦アピール!! first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
DEEP DEEP Osaka Impact2022#05 DEEPフライ級GP MMA MMAPLANET NavE o RIZIN ニュース フェルナンド 中本龍平 中村大介 八尋大輝 堀口恭司 大宮優 岩本達彦 杉山廣平 柴田MONKEY有哉 泰斗 海外 福田龍彌 藤田健吾

【DEEP Osaka Impact2022#05】杉山廣平戦へ、柴田MONKEY有哉─02─「今の自分ができることを続ける」

【写真】相当にできることが増えているようなので、期待が高まる (C)SHOJIRO KAMEIKE

18日(日)、大阪市福島区のコレガスタジオで開催される2022年のDEEP最終戦=DEEP Osaka Impact2022#05で杉山廣平と対戦する、柴田MONKEY有哉のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

今年4月に約3年ぶりのケージ復帰を果たしたものの、その試合で右ヒジを負傷して手術をするまでに至った。あれか8カ月――DEEPフライ級GP1回戦で福田龍彌に敗れたものの成長著しい杉山を相手に、柴田はどのような試合を見せるのか。その答えは、強い相手を倒すこと。ファイターとしてあるべき姿を、柴田が地元大阪で見せつける。

<柴田MONKEY有哉インタビューPart.01はコチラから>


――柴田選手から「一番強い相手」を希望したということですか。

「佐伯さんと『年内にもう1試合したい』という話をしていて、僕から『いま試合ができるなかで、佐伯さんの中で一番評価の高い選手は誰ですか』と聞いたんです。佐伯さんも検討してくれて、杉山選手ではどうかという連絡を頂きました」

――そこで一番強い相手を希望した理由は何だったのでしょうか。

「え、理由ですか……。う~ん……」

――……どうしましたか。

「ファイターやから、もう単純な理由ですよ。強い選手に勝たないと、次につながらないので」

――確かに単純すぎる理由ですし、ファイターとしてあるべき姿かもしれません。ただ、手術してからの復帰戦として、もっと実力差のある選手とのチューンナップファイトを選ぶこともできたかと思います。

「怪我からの復帰戦だから軽い相手を――なんてつもりは全くないです。別に怪我をしようとしていまいと、見ている先は変わらないので」

――まずこれだけの怪我と手術があり、復帰できるかどうかの不安はなかったのですか。

「僕より重い怪我をしても復帰して活躍している選手って、たくさんいますからね。僕は靭帯の損傷ですけど、格闘技以外でも前十字靭帯断裂したスポーツ選手のニュースを見たりしますし。堀口恭司選手も確か、前十字靭帯断裂から復帰していて。それに、これで復帰できなければ、僕もそこまでの選手やったということですよ。あとは僕自身がどうするか――結果、復帰して試合ができることに感謝しかないです」

――それでも昨年4月に復帰戦を行い、その後さらに負傷によって試合間隔が空いてしまいました。そこで自身のキャリアについて考え直すことはなかったですか。

「相手が誰であろうと、自分がインパクトある勝ち方をして、勝ち進んでいくことが大事ですからね。だから負傷があってもキャリアの積み方を変える必要がないし、より強い相手に勝つことのほうが大切です。

もちろん先のことも考えています。でも……DEEPフライ級GPについて『自分が上に行くために戦う必要のない選手と』っていう言い方をしましたけど、何よりファイターとして強い相手と対戦する。その気持ちのほうが強いですね」

――柴田選手もプロデビューから11年、ベテランらしい落ち着きぶりです。

「いやぁ、なんだかんだで僕も年くっちゃいました(笑)」

――アハハハ。グランプリに参加していなくても、杉山選手に勝てば次の相手もGP参戦選手になるかもしれません。そうしていくうちに、気づけばGPで優勝したのと同じようなことに……。

「アハハハ、それはそれでオモロイですね」

――柴田選手と他のフライ級ファイターの絡みは、とても楽しみです。先ほど柴田選手が言われた「キャリアの先に見ているもの」とは何なのでしょうか。

「DEEPのベルトと、RIZINのフライ級です。海外とかは考えていないですね。DEEPのベルトに挑戦するのが先なのか、RIZINで試合をするのが先なのかは分からないけど、まずその2つしか考えていません。だから対戦相手がどうこう、というのはないですね。

まだRIZINでフライ級の試合があるのかどうか、トーナメントをやったりするかどうかも分からないです。大阪で龍ちゃん(福田龍彌)とNavE選手が戦った大会はフライ級の試合も多かったし、今後もフライ級をやるのかなって少し期待したんですけど(苦笑)」

――……。

「ただ、今後どうなろうとも僕が弱い選手やったら、どこも呼んでくれないので。プロモーターからすれば、試合が面白くなくて、しかも弱い選手やったら呼ばないじゃないですか。もし急にオファーがあったとしても呼ばれるように、今の自分ができることをやり続ける。それしかないです」

――その通りですね。では対戦する杉山選手の印象を教えてください。

「気持ちが強い選手ですよね。最後まで気持ちが折れない。打撃でダウンを奪ったりもするし、気をつけないといけないことも多くて、絶対に油断できない相手です」

――前回の福田戦については、どのような感想をお持ちですか。

「龍ちゃんは、しっかり相手のことが見えていましたよね。杉山選手も良い場面をつくることができないながらも、最後までやりきることができるメンタルが凄かったです。これは凄くしぶとい選手なんやろうなって。あとは最近、打撃とテイクダウンも強くなって、どんどんトータルファイターになってきていると思います。自分も良い緊張感を持って、ここまで練習することができています」

――その杉山選手との試合は、どのような内容になると思いますか。

「どのラウンドになるかは分からないけど、フィニッシュしたいです」

――杉山選手はトータルファイターとして成長しているぶん、ディフェンスも固くなっています。それでもフィニッシュできる自信がありますか。

「それでもフィニッシュできると思います。ぜひ楽しみにしていてください」

■視聴方法(予定)
12月18日
午後4時00分~Twit Casting LIVE

■ 対戦カード

<フライ級/5分3R>
柴田“MONKEY”有哉(日本)
杉山廣平(日本)

<バンタム級/5分3R>
中本龍平(日本)
牧野滉風(日本)

<ライト級/5分2R>
田中壱季(日本)
大宮優(日本)

<ライト級/5分2R>
大野“虎眼”賢良(日本)
ディーシー”オーバーマン”クラー(カナダ)

<バンタム級/5分2R>
上荷大夢(日本)
関本龍翔(日本)

<ウェルター級/5分2R>
森井翼(日本)
角野晃平(日本)

<ストロー級/5分2R>
亮馬(日本)
石井涼馬(日本)

<フェザー級/5分2R>
フェルナンド(ブラジル)
松本レイ(日本)

■DEEP Osaka Impact2022#04 視聴方法(予定)
12月18日
午前11時30分~Twit Casting LIVE

■ DEEP Osaka Impact2022#04 対戦カード

<68キロ契約/5分3R>
中村大介(日本)
岩本達彦(日本)

<バンタム級/5分3R>
増田拓真(日本)
上田直毅(日本)

<バンタム級/5分2R>
谷岡祐樹(日本)
八尋大輝(日本)

<フェザー級/5分2R>
瀧口脩生(日本)
ムテカツ(日本)

<フライ級/5分2R>
藤田健吾(日本)
井上暉也(日本)

<フェザー級/5分2R>
堂園悠(日本)
桑本征希(日本)

<フェザー級/5分2R>
前薗渓(日本)
斎土泰斗(日本)

The post 【DEEP Osaka Impact2022#05】杉山廣平戦へ、柴田MONKEY有哉─02─「今の自分ができることを続ける」 first appeared on MMAPLANET.