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【DEEP106】最後の試合へ、小見川道大「1日、1日当たり前だったことが、当たり前でなくなる」

【写真】どうしても感傷的になりがちなインタビュー、それでもパイセンはビンビン、ギンギンだった(C)MMAPLANET

26日(土)、26日(土)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP106で小見川道大が中村大介と現役最後の試合を戦う。

2005年5月、柔道の実績を買われ、吉田道場からPRIDE武士道でプロデビューというMMAファイター人生をスタートさせた小見川が最後のケージインを迎える。他競技の実績はMMAの強さとイコールでないという常識すらなかった時代に、キャリアの序盤からアーロン・ライリー、JZ・カバウカンチ、横田一則という猛者との対戦で黒星を重ね、キャリア4勝4敗でUFCへ。マット・ワイマン、チアゴ・タヴァレスに敗れリリースになるも、過酷な実戦とそのために練習でMMAファイターとして力を確実につけた。

戦極フェザー級GP準優勝、戦極×DREAMの対抗戦となったDynamite!!で高谷裕之にTKO勝ち、DREAMから再度UFCに挑みチャド・メンデスら世界のトップと戦いを重ねた。

英国Cage Rage、ハワイのIcon Sport、韓国のRoad FCと世界中で──、そして国内でもDEEP、GLADIATOR、GRANDSLAMWSOF-GCと無骨なまでに精神と肉体の強さを武器に戦った彼のMMAファイターキャリアは、実際は柔道家しての歩みだった。最後の試合に向けて、小見川道大の心境を尋ねた。


──小見川選手、いよいよ引退試合が土曜日に迫ってきました(※取材は21日に行われた)。今の心境を教えてください。

「そうですねぇ……えぇと、ビンビンです!!」

──無理くりじゃないですか(笑)。

「そんなことないですよ(笑)。体重も自然に落ちて、さっきもグランドスラムでの練習を終えて周ちゃん(勝村周一朗)とココイチのカレーをいつも通り400グラム食べましたからね」

──ギンギンですね!!

「アハハハハ。もう体重も全然大丈夫です。まぁ正直、1カ月ぐらい前からちょっとカウントダウンをするようになってきて、1日、1日当たり前だったことが、当たり前でなくなる。だから1日、1日を大切にしている感じです。今まで練習してきた仲間だったり、友人が会場で最後の試合を見たいって400人ぐらい集まってくれます。本当に感謝しかないです」

──パイセンらしいですけど。そんなに感傷的になって大丈夫ですか。

「それはそれで切り替えます。引退する人間と戦う中村選手の方が、プレッシャーがありますしね。それに僕自身、この試合をやり切らないと次に進めないです。中途半端で、終わりたくない。やり切って終わるために、この試合で勝って終わりにしたいんです。そのなかでフェザー級で一番強い、本物だという選手と戦いたいということで、中村選手を指名させてもらったので」

──直近の試合が2019年10月の毛利昭彦選手との試合でした。その後、いつ頃から引退を明確に考えるようになったのでしょうか。

「2020年の5月にDJ.taiki戦が流れて、そこから色々と考えるようになりました。柔道場の指導もあり、子供たちも試合があります。結果、選手として十分な練習ができていないのに試合はデキていた。そんな中途半端な状態で試合を続けて良いのかという気持ちになったんです。僕は道場が好きです。子供たちが好きです。子供たちに柔道を教えて、自分が学ぶことも多いです。

そうやって子供たちと接しているのに、どっちつかずの状態で競技に出て良いのかと考えるようになって……実際にMMAを続けていて目指すモノがないんです。

昔だったらUFCに出たい、ここでチャンピオンになりたいというのがありました。でも気が付いたら、そういう目標が全くない状態になっていたんです。そんな中途半端な状態で、僕はMMAをやりたくない。そう思うようになりました──このへんでケジメをつけようと、だらだらやりたくないので」

──奥様の反応は?

「結構前から、『まだ、やるの?』みたいな感じではありました(笑)。でもPRIDEでデビューして、UFCで戦い、SBやグラップリングの試合もした。そういうなかでDEEPはRIZIN、UFCに選手を送り出してきた。ジョン・チャンソンだってDEEP育ちだと思っています。そういう日本一の興行のDEEPで最後に戦いたいと……」

──引退を決めた選手は、勝負に淡泊になるというシーンも過去に見ていました。

「それは絶対にないです。最後だからこそ、僕は絶対に勝ちたい。試合が決まってから、今日までしっかりと調整してきました。それにこの間もタバタ(ヒッチ)や(ユリア)ストレアレンコが米国で頑張っていて……」

──SEI☆ZAで小見川選手が指導していたヒッチはLFAからUFCへ進み、ストレアレンコはInvictaでチャンピオンになってオクタゴンにステップアップしました。

「SEI☆ZA組は本当に凄いですよ。彼女たちの頑張りを見ていると、本当に勇気を貰いました。勝ち負けはありますけど、諦めない。タバタは階級が違うところでチャンスを得て、その試合は負けたけど、次は勝ちましたしね。本当に元気を貰いました。それとロクサン(モダフェリ)ですね。

最後まで気持ちで戦って。スプリットっていうのはチョット驚いたけど(苦笑)、あれは凄くロクサンらしい試合で、めちゃくちゃ感動しました。前に出続ける、ロクサンの試合からも元気をもらって。僕も負けないようにしっかりと締めたいと思います」

──小見川道大が最後にケージで見せるものとは?

「僕はテクニックとかは何もないので、気持ちです。柔道で培ってきた強さをMMAで見せたいと思ってやってきました。最初は負けていたけど、馴染んできて戦い続けることができました。柔道とMMAを組みあわせて……色々なルールの試合にでてきましたけど、自分のなかでは柔道で戦ってきたという気持ちです。打撃といわず当身と呼んで、柔道で戦ってきました。僕の柔道に対する姿勢と気持ちの強さを見てもらいたいと思っています。そんな僕の姿を道場の子供たちに見てもらい、人生を生きる上での活力してもらいたいです」

■視聴方法(予定)
2月26日(土)
午後5時40分~SPWN PPV
午後5時40分~ニコニコ生放送

■ DEEP106対戦カード

<フェザー級/5分3R>
中村大介(日本)
小見川道大(日本)

<フライ級/5分3R>
伊藤裕樹(日本)
福田龍彌(日本)

<ライト級/5分3R>
川名TENCHO雄生(日本)
石塚雄馬(日本)

<フライ級/5分3R>
越智晴雄(日本)
関原翔(日本)

<フェザー級/5分3R>
青井人(日本)
木下尚祐(日本)

<フライ級/5分2R>
ヒロヤ(日本)
風我(日本)

<バンタム級/5分2R>
岩見凌(日本)
山本有人(日本)

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【DEEP106】伊藤裕樹戦へ、福田龍彌─02─「誰よりも僕が一番、この試合を楽しみにしているから」

【写真】響く発言が多すぎて、タイトルにどの言葉を持って来るのか悩む──そんなインタビューです(C)SHOJIRO KAMEIKE

26日(土)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP106で、伊藤裕樹と対戦する福田龍彌のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

神龍誠×藤田大和のフライ級王座統一戦は延期となってしまったが、今大会ではDEEPフライ級トップ選手の試合が多くマッチアップされていた。なかでも、福田は伊藤との対戦を心から喜んでいる。その理由に、福田の格闘技観が表れていた。

<福田龍彌インタビューPart.01はコチラから>


――今大会は福田選手が伊藤選手と対戦するほかに、神龍誠×藤田大和、越智晴雄×関原翔というDEEPフライ級トップ選手の試合が組まれました。神龍×藤田の王座統一戦は延期となってしまいましたが、前回のインタビューで福田選手が希望していたトーナメント1回戦の様相を呈しています。

「良いっすね。トーナメントは無かったけど、このまま総当たり戦でやってほしいです。全員と対戦できる、総当たり戦が最高じゃないですか」

――トーナメントよりも総当たり戦ですか。

「タイトルマッチで次に勝ったほうと戦いたい、とかは思っていないので。できれば藤田君と試合したいですね。対戦したことないから、そのほうが楽しいです」

――では神龍選手に勝利して正規王者となった藤田選手と対戦したい、ということではないのでしょうか。

「……だから、複雑なんですよ」

――……複雑、とは?

「タイトルマッチとか大々的に、かしこまった形で試合をするのは、あんまり求めていないんです。藤田君が負けてくれたほうが、ノンタイトルマッチで気楽に戦えます。でも選手に対して負けることを望むなんて、ありえないから複雑なんですよ」

――それは複雑すぎます(笑)。

「アハハハ。あと、神龍君は僕との試合のあと『練習環境が変わって、練習不足だった』とコメントしていたらしいんですよね。それなら練習環境が整ってから、万全の状態になった神龍君と戦いたいです。……神龍君が藤田君に勝っても、ノンタイトルマッチで(笑)」

――次の対戦相手である伊藤選手は、前回の暫定王座決定戦で藤田選手と戦っています。いわばトップコンテンダーで、福田選手との試合は次期挑戦者決定戦かもしれませんが……。

「まぁ次がタイトルマッチかどうかは置いておいて、DEEP初戦で負けちゃったから、次はもっと下の選手を当てられるんちゃうかな、と思っていたんですよ。それが伊藤戦って、前回負けちゃったのに良いんですか? という感じで。今は幸せに溢れています。一番やりたかった相手ですね」

――DEEPフライ級の中では、伊藤選手が最も噛み合う対戦相手ではないかと思います。

「やっぱりそう思いますか? 僕も、もうたまらなくて(笑)。すごく良い選手、彼の戦い方が好きなんですよ。試合が決まってから、ずっとワクワクしています。誰よりも僕が一番、この試合を楽しみにしているから」

――伊藤選手の戦い方で、どのようなところが好きなのですか。

「自分というものを持っているじゃないですか。試合でギリギリの駆け引きができる。危ない位置から狙ってくることができる選手で。そういう選手と試合は、ピリピリした感じがあって好きですね。もしかしたら自分が怪我するかも……そんな雰囲気があると、僕のほうも気持ちが引き締まるので」

――なるほど。伊藤選手はピンチになっても、ハッキリと気持ちを整えて切り替えることができる、そんな気持ちの強さが試合にも現れています。福田選手と同じく、これまで多くの修羅場を潜ってきたのだろうなと。

「格闘技って、戦い方に選手の生き方が出ますよね。ファイトスタイルって自己表現の一つやから」

――福田選手は、どのようなファイトスタイルを目指しているのでしょうか。

「僕、UFCのラファエル・フィジエフが好きなんですよ。もともとムエタイの選手で、強い。ちゃんと格闘技が強い。ムエタイだけでなくボクシングをやっても、レスリングをやっても強いから」

――福田選手のベースは、やはりムエタイにあるのでしょうか。

「技術的なベースがあるかどうかは分からないですけど、何ていうか……僕がタイで見ていたのは、戦うことを生業にしている人だったんですよ。すごい田舎から出てきたような子が、試合でKO勝ちして、直後にプロモーターから『来週試合できるか?』と聞かれて。日本だと来週って言われたら悩む人が多いと思います。でもタイの選手は『いいんですか? できます』と答える。それがファイターという生業なんやな、って思いました」

――もし神龍戦の直後、佐伯代表から『1、2週間後に藤田か伊藤と……』というオファーがあったら受けていましたか。

「ダウンしてへんかったら、受けていたと思います。普段のオフモードで言われるのと、試合直後のまだオンモードにある状態で言われるのでは、違ってくるんですよね。オンモードの時に言われて、もし神龍戦でノーダメージやったら、オファーに飛びついていますよ」

――そう聞いて、福田選手の格闘技観が理解できてきました。

「それが戦うことを生業にしている、ということやと思うんですよ。僕は別に、タレントになりたいわけじゃない。名声が欲しいわけでもない。ただ純粋に競技が好きというか。飲食店なら、僕の店に行列はできなくていいです。食べログやミシュランで有名な店ではなく、その地域の人たちから愛されている店でいたい」

――伊藤戦は、まさにそういう試合だと思います。

「伊藤君との試合は、ギリギリの駆け引きを楽しみたいです。お互い危ないことをしながら、やりたいことをやって……最後は伊藤君に焦ってほしいな(笑)」

■視聴方法(予定)
2月26日(日)
午後5時40分~SPWN PPV
午後5時40分~ニコニコ生放送

■ 対戦カード

<フェザー級/5分3R>
中村大介(日本)
小見川道大(日本)

<フライ級/5分3R>
伊藤裕樹(日本)
福田龍彌(日本)

<ライト級/5分3R>
川名TENCHO雄生(日本)
石塚雄馬(日本)

<フライ級/5分3R>
越智晴雄(日本)
関原翔(日本)

<フェザー級/5分3R>
青井人(日本)
木下尚祐(日本)

<フライ級/5分2R>
ヒロヤ(日本)
風我(日本)

<バンタム級/5分2R>
岩見凌(日本)
山本有人(日本)

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【RIZIN】ナンバーシリーズとTRIGGERとLANDMARK

2022年のRIZINは怒涛の興行ラッシュ。2月23日のRIZIN TRIGGER 2ndを皮切りに3月6日にRIZIN LANDMARK vol.2、3月20日にはRIZIN.34が開催される事が発表されています。

格闘技を観戦出来る機会が増えるのは率直にうれしい事ですが、大会数が増えた事で対戦カードが薄くなって、ナンバーシリーズもTRIGGERもLANDMARKも大差なくなっている気がするのは私だけでしょうか。

メインカードだけ見てもTRIGGER 2ndはクレベル・コイケ×佐々木憂流迦、LANDMARK vol.2は鈴木千裕×平本蓮、RIZIN.34は恐らく弥益ドミネーター聡志×萩原京平。もはや入れ替えてもあまり違和感ありません。

おまけにTRIGGER 2ndのアンダーカードはもはやDEEP HAMAMATSU IMPACTと言ってもいいんじゃないかと。。。むしろ、2月末に開催されるDEEP 106 IMPACTは中村大介、伊藤裕樹、川名TENCHO雄生、越智晴雄、青井人、関原翔らRIZIN経験者が大挙参戦。こっちの方がRIZINぽいのが何とも皮肉な話です。

さすがにこの状況が続くとカルピスの原液が薄まり過ぎて不平不満も出てきそう。カギはやはり新型コロナウイルスの感染状況。外国人選手が来日出来る環境になれば、ナンバーシリーズに華が出て他の大会との違いは鮮明になるはずです。

それが実現するのはいつの日か。コロナとのいたちごっこはしばらく続きそうな予感。でもカードの質が薄まるのは仕方ないとして、それならそれでチケット代はもう少しリーズナブルにならないものかと。最安値のチケットはRIZIN.34もTRIGGERも1万円はさすがに高いですよ。

コロナ禍で経営が厳しいのは理解していますが、観戦する方も決して楽じゃない。せっかくTRIGGERを地方で開催するなら、もっと気軽に観戦しやすい価格にしてくれたらなと。せめて小中学生が観戦出来るように学割とか。どうにかならないものか。。。
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【DEEP106】石塚雄馬戦へ、川名TENCHO雄生─02─「石塚選手に練習でボコボコにされたことが」

【写真】 もう何もいうことはありません。ただ食したい……それだけです(笑)(C)YUKI KAWANA

26日(土)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP106で、石塚雄馬と対戦する川名TENCHO雄生のインタビュー後編。

DEEP参戦に至った経緯を語ってくれた前編に続き、ここでは西川戦の敗北から考える自身のファイトスタイルとDEEPルール対策、そして対戦相手の石塚について訊いた。すると、ここでも意外な事実が判明した――

<川名雄生インタビューPart.01はコチラから>


――西川選手とのタイトルマッチについてですが、試合から5カ月が経った今、川名選手の中ではあの試合をどのように捉えていますか。

「試合中、下からのパンチは効かされているわけではなかったし、特に気にはしていなかったんです。評価に繋がるものではないと思っていたので。それよりはトップをキープしてパウンドを打っているほうが、ポイントも付くと考えていました。それが誤算だったんですね。結果的に、採点にも響いてしまいました」

――トップを奪ってからパスを狙おうとは考えなかったのでしょうか。

「5R制でしたから。西川選手は柔術をやっていて足も利くので、無理にパスを狙って自分がスタミナを消耗するよりは、下にいる相手が動き続けるようにしようと思ったんです。あえて相手のガードの中に入って、自分は省エネしながら相手のスタミナを削っていこうと」

――その作戦自体は、狙い通りに進んでいたのですか。

「勝負は4R以降だと思っていて、最終ラウンドにテイクダウンした瞬間、相手の力が弱くなっているのは感じました。スタミナが切れてきたのかな、と思っていたんですよ。ただ、最後のラウンドでストップされていましました」

――レフェリーストップという結果は、あの負傷の具合では仕方なかったかと思います。ただ、川名選手の中ではポイントの付き方のほうが気になるのですね。

「ジャッジのダメージの取り方が昔とは違うんだな、と思いました。以前の修斗なら、トップを取っていたほうにポイントが付いたんじゃないか、という肌感覚があります。でも試合後のジャッジペーパーを見て、相手に付いていたんだと知って……」

――修斗とDEEPでは裁定基準も異なる部分があります。その点についてはいかがですか。

「今まで修斗でやっていた戦術では、DEEPでは評価されないでしょうね。より攻撃的になっていかないといけない、そう思います」

――そのためには、新たなスタイルを模索していかないといけないのでしょうか。

「いえ、もともと自分の中にある攻撃的な面を出すことになります。修斗でもAB選手や鈴木慎吾選手との試合のような」

――なるほど。その2試合は壮絶な殴り合いの末にKO勝ちを収めていますね。

「あの2試合が一番分かりやすいと思うんですよね。そんな攻撃的な面をもっと前面に押し出していく。でも、あんな殴り合いばかりをやっていても仕方ないので、そのサジ加減をどうするのかを考えているところです。

もともと自分の持っている、いろんな要素を組み合わせて戦うのが僕のスタイルです。新しい要素も取り入れるというよりは、今まで自分が培ってきたもののなかから、どれとどれを組み合わせれば良い試合展開を作れるのか。それが自分のスタイルだと思っています。そのためには、もともと自分が持っている要素の精度を上げていく、という感じですね」

――ではDEEPのベルトを目指して最初に一歩、石塚雄馬戦について聞かせてください。現在のDEEPライト級の中で、石塚選手はベルトに対してどれくらいの位置にいると思いますか。

「石塚選手は、直近の試合だと3勝1敗ですよね。その1敗は鈴木琢仁選手が相手で、前回の試合ではタイトルマッチ経験者の大木良太選手に勝っています。ということは、石塚選手に勝てば、DEEPのタイトルマッチに大きく近づけるんじゃないかと思います。ポジション的に良い選手を当ててくれて嬉しいです」

――石塚選手にとっても、大きなチャンスですよね。

「そう思います。大木選手に勝ったことで、石塚選手もタイトルマッチに向けてもうワンクッション――そこで僕が当てられた、とも考えられますし」

――その石塚選手については、どのような印象を持っていますか。

「実は昔、ロデオスタイルさんで一緒に練習させていただいたことがあるんですよ。修斗でデビューした頃に、練習でボコボコにされたことがありまして(苦笑)」

――えっ! それは意外な事実です。

「石塚選手はレスリングが強いじゃないですか。テイクダウンされて、寝技でボコボコにされた記憶が残っています。だから苦手意識があるんですよ……。練習でやられると、その相手に苦手意識を持ってしまうところがあって。その点でいえば、小谷直之さんとか(笑)」

――小谷戦は判定勝ちしていますが、そのような意識があったのですね。

「今回も同じですし、石塚選手は戦績が6勝10敗と負け越していますけど、ずっと海外で戦っていたり、国内でも強い選手と対戦してきているじゃないですか。むしろ自分の中では、なぜこの戦績なんだろうかと思う相手なんです」

――確かに、石塚選手は2014年からブランクがあり、2020年に復帰してから3勝1敗という戦績ですからね。レコードだけでは測り切れないところはあるでしょう。

「本当に油断できない相手ですし。バックに着くのも上手いし、バックに着いてから四の字ロックでコントロールするのも上手いので、そこが怖いです。自分はバックに着かれることが多くて、相手がそこを狙ってくるのも分かっていますから」

――その石塚選手が相手となるDEEP初戦、どんな試合を見せたいですか。

「今まで自分は、相手を押しつぶしながら心を折るファイターだと言われていました。でもこれからは、心を折る前に相手の意識を断ちに行かないといけないと思っています。ここで良い形で勝って、DEEP王者にプレッシャーをかけたいですね」

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【DEEP106】DEEP初参戦=石塚雄馬戦へ、川名TENCHO雄生─01─「試合で勝ってお店を有名にしたい」

【写真】何を人生の軸に置くのかは、人それぞれ。根が真面目な選手だけに、自分のやるべきことを全うするために、とにかく勝利が必要な状況だ (C)SHOJIRO KAMEIKE

26日(土)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP106に、前修斗世界ライト級王者の川名TENCHO雄生が参戦し、石塚雄馬と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

昨年9月、西川大和にTKO負けを喫し、川名はベルトを失った。そして発表されたDEEP出場――この展開に驚いた関係者やファンも多かったはずだ。なぜ川名はDEEP参戦を選択したのだろうか。そんな川名に、DEEP参戦の真実とその目標を訊いた。


――川名選手は格闘家とは別に、『北海しゃぶしゃぶ 湘南藤沢店』の店長という顔も持っています。コロナ禍はお店の売り上げに対して、どのような影響がありますか。

「厳しいですね。最初にまん防(まん延防止等重点措置)が施行された時よりは、お客さんの流れもあります。あとは格闘技界の皆さんが来てくれたり、地方から試合をしに来た選手が立ち寄ったりしてくれて、本当にありがたいです」

――なるほど。一方、選手としての話として川名選手がDEEPに参戦するというニュースには驚きました。

「そうですか、やっぱりそうですよね」

――西川選手に敗れて修斗のベルトを失ってからDEEP参戦に至るまで、どのような経緯があったのでしょうか。

「前回の試合で負けたあと、この先どうするかについてマネージャーと話をしました。そこで修斗で試合をしていった場合、どういう展開になるかと想像したところ、今後は再戦が多くなると思ったんですよ。もう修斗ライト級では、ほとんどの選手と試合をしていますから」

――川名選手がVTJ参戦を経て修斗公式戦に出場し始めたのが2013年、もう修斗ライト級の上位陣とはほとんど対戦し、しかも勝利を重ねています。

「ランキング上位で対戦したことがないのは、大尊伸光選手ぐらいだったと思います。これは個人的な問題でもあるんですけど、同じ選手と二度対戦したくないんですよね。1試合1試合、今まで対戦したことのない選手とやりたい。そういう気持ちもあります」

――結果、他のプロモーションで戦うことを選択したわけですね。

「はい。どこで戦うのが良いかと考えた時――僕は、最終的にはRIZINに出たいんですよ。そのためにはRIZINと繋がりが強いプロモーションが良い。そこでDEEPだと、RIZINのスケジュールを考慮しながら試合を組んでくれるようなので。あとは、DEEPに出ている選手との対戦も少なかったですし」

――DEEPを主戦場としている選手との対戦経験は、2020年9月の武田光司戦(武田の判定勝ち)のみでしょうか。

「あとはVTJで中村大介選手と対戦(2015年9月、TKO勝ち)したぐらいですね。その中村選手は今、フェザー級で戦っています。武田選手もチャンピオンですけど、すぐに再戦することはないと思います。そこで、DEEPライト級は対戦したことのない選手ばかりだから良いよね、という話になりました。あと実は、もともと佐伯(繁DEEP代表)社長は、よくウチのお店によく来てくださっていたんですよ」

――えっ、お店が関係しているのですか。

「僕と同じジム所属の古瀬美月がDEEP JEWELSに出ているじゃないですか。その古瀬についてお話をする際にお店を利用してくださっていたりとか。おかげで、もともと佐伯社長と面識があり、話が通りやすかったということもあります」

――では西川戦前あるいは直後に、他のプロモーションで戦うことを考えていたわけではなかったのですね。

「それは考えていなかったです。まず試合後は、顔のケガで大変だったので(苦笑)。鼻を骨折して、唇も割けていましたから。あと、西川選手のカーフキックやヴァレリーキック(※カカトで蹴るロー)が効いていて。試合の最中は気にならなかったんですけど、試合後は歩くのも大変になって……。それらのケガを治すのと同時に、今後どうするかという話をしたという流れですね」

――なるほど。

「あと、西川戦で勝っていたら、そのまま修斗で戦っていたと思います。修斗のベルトを防衛しながらRIZIN出場のチャンスをうかがっていく、という形で。西川戦で勝ち、次のVTJにも出場して適切な相手に勝てていれば、RIZIN出場をアピールしても良かったと思うんです」

――昨年11月のVTJ2021出場も視野に入れていたのですか。

「そうなんです。……やはりベルトを失ったというのが大きいですね。現役チャンピオンというのは、それだけ大きな肩書になりますから。今も修斗のベルトを持っていれば、今回イチから仕切り直して、DEEPのベルトを目指すこともなかったでしょうね」

――プロモーション間の繋がりでいえば、西川戦の時点で修斗からONEへ、という選択肢はなかったのでしょうか。

「なかったですね。確かにONEのファイトマネーは魅力的です。でも、やはり僕の中ではお店の存在が大きくて……。試合で勝ってお店を有名にしたい、それも戦う理由の一つなんですよ。じゃあONEと契約して、年間どれだけの試合が組まれるのか。しかもコロナ禍の中で。これまでONEと契約した日本人選手の状況を見て、その不安がありました」

――……。

「ONEと契約できても、海外で戦うとなれば隔離期間もあります。その隔離で時間を取られてしまうよりは……そんな理由もあって、RIZINに出たいと考えました。ファイトマネーも上がるし、日本国内でアピールもできるので」

<この項、続く>

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【DEEP106】川名TENCHO雄生のDEEP初戦の相手は石塚雄馬に。青井じんもDEEPに転じる

【写真】ここで連勝すれば、キャリアを変えることができる石塚だ(C)MMAPLANET

23日(木)、来年2月22日(土)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP106 IMPACT。同大会でDEEP初参戦が決まっていた前修斗世界ライト級チャンピオン川名TENCHO雄生の対戦相手が石塚雄馬に決まったことが発表された。

石塚はキャリア6勝11敗ながら、10月大会では──大原樹里と暫定ライト級王座決定戦で対戦している大木良太を倒している。川名を相手に2戦連続ジャイアントキリング狙いだ。


今回のリリースでは青井人のDEEP初参戦、ZSTから10月にDEEPに転じ現在4連勝中の木下尚祐と戦うことも明らかとなっている。青井は2015年のプロデビューから1分を挟み、6連勝した時点(※2017年10月)に高橋遼伍が持っていた修斗環太平洋フェザー級王座に挑戦。トントン拍子にステップアップし、階級こそ違うが覇彌斗(※石井逸人)、田丸匠とともに修斗新世代の代表格として飛ぶ鳥を落とす勢いを見せていた。

しかし、高橋にプロ初黒星を喫すると、序盤は猛攻を見せるが疲れて逆転負けというパターンで2つ黒星を重ね、壁にぶつかる。

2020年2月に復活勝利を挙げた青井は昨年8月と今年の6月にRIZINで戦い、朴光哲に勝利したものの白川陸斗に敗れている。

RIZINのレギュラーとなる状態でない青井が、修斗でなくDEEPに戦場を移すのはIZINと行き来できる舞台として、DEEPの需要が選手間で上がっている証といえる。とはいえ、ここでサバイバルしないと次はない。それは青井だけでなく武田に当てはまる──DEEP出場の事実だ。

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『RIZIN CONFESSIONS』第86回動画


▼朝倉vs.瀧澤!今まで交わることのなかったストライカー対決の結末は?!

 多くのファンがこのトーナメント優勝候補と思っている朝倉海と、多くのファンがこの準決勝まで勝ち上がってくると思っていなかった瀧澤謙太。

 年齢、身長、ファイトタイプ、共に似ている両者だが、互いに相手を分析する中で相手との「差」を感じていると語る。

 大晦日2年連続で敗北を味わった海が、今年三度目の正直で嬉し涙を流すことが出来るのか。それとも二回戦に続き瀧澤が下馬評を覆し、16人の頂上へ上り詰めるのか。

▼ベテラン扇久保vs.才能エリートが井上 、勝利を掴むのは果たして…!

 バンタム級トーナメントの準決勝カード発表の記者会見で、井上への思いを語った扇久保博正。元UFCファイターにしてRIZIN参戦以降5戦5勝、朝倉に並び優勝候補筆頭の井上直樹。

 34歳、苦節14年、ベテランの扇久保博正がその熱い思いを井上にぶつけこのトーナメントの頂点へと近づくのか。それとも才能のエリートが勢いそのままに、一気にトーナメントの頂上へ駆け上がるのか。

▼約1年5ヶ月ぶりの再戦!サトシvs.矢地のライト級タイトルマッチ!

 2020年8月、新型コロナパンデミックの中で開催されたRIZIN.22 - STARTING OVER -。そのメインイベントで対戦したホベルト・サトシ・ソウザと矢地祐介が、約1年5ヶ月ぶりに再戦する。

 前戦では矢地に圧勝し、今年6月に2019年ライト級GP覇者トフィック・ムサエフとのタイトルマッチで一本勝ち、初代ライト級王者に輝いたサトシは、大晦日に初防衛を果たすことが出来るのか。

 サトシ戦惨敗後に練習環境を一新し、修斗王者・川名TENCHO雄生、DEEP王者・武田光司等に2連勝を飾った矢地は、サトシへのリベンジを果たし念願のベルトを手に入れることが出来るのか。

▼ジョシカクの未来を占う一戦、ベテラントップ・浜崎vs.若手の超新星・伊澤!

 RIZIN女子スーパーアトム級の絶対女王・浜崎朱加が、MMAデビュー2年目にして4連勝中のジョシカク超新星、24歳の伊澤星花を迎え撃つ。

 今回ノンタイトル戦ではあるが、セコンドに恩師・藤井惠氏を付けた浜崎は、この試合で伊澤に何を伝えるのか。

 大晦日まであと10日!激闘必至のカードが揃うRIZIN.33の新着エピソードを、お見逃しなく!

 『RIZIN CONFESSIONS』第86回の動画です。続きを読む・・・
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【DEEP106】北海しゃぶしゃぶ店長&前修斗世界王者、川名雄生DEEP初参戦。フライ級生き残り合戦も開幕

【写真】この顔合わせは、抜群に期待感が高まる。そして福田にとって祝・2試合連続の後楽園ホール大会出場だ(C)MATSUNAO KOKUBO

14日(火)に12日のDEEP TOKYO IMPACT2021でケージに入り、DEEP参戦と「DEEPファンです」の合言葉で、店長を務める北海しゃぶしゃぶ湘南藤沢店で──食べ放題、北海しゃぶしゃぶ鍋セット注文時のみ──飲み放題キャンペーンを宣言した川名TENCHO雄生のDEEP106出場がリリースでも発表された。

来年2月26日(土)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP106 IMPACTではDEEPフライ級王座統一戦=正規チャンピオン神龍誠✖暫定チャンピオン藤田大和、小見道大の引退試合=中村大介戦に続き、前修斗世界ライト級王者の初参戦が決まった。


(C)MATSUNAO KOKUBO

2009年10月のプロデビュー以来、ZSTで8試合を戦った川名はVJT参戦を機に戦場を修斗に移し環太平洋と世界ライト級王座を獲得。

この間、2018年にPFLに参戦も3連敗し、前述した修斗世界王座獲得後はRIZINでDEEPライト級王者の武田光司、矢地祐介、そして11月に西川大和にベルトを明け渡し崖っぷちの状態でDEEPに新天地を求めた。

川名の対戦相手はまだ発表されていないが、今回のリリースで伊藤裕樹✖福田龍彌のフライ級戦も明らかとなっている。伊藤は暫定王者の藤田と9月に対戦、福田は正規王者の神龍と10月に戦い──両者揃ってチャンピオンを食っていてもおかしくない接戦で星を落としている。

またRIZIN沖縄大会で共に勝利した越智晴雄と関原翔のフライ級マッチアップも実現する。2022年に噂されるRIZINフライ級GPへの布石か、DEEPフライ級戦線ではタフな生き残りを賭けた戦いの幕が斬って落とされようとしている。

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J-CAGE Report Shooto2021#06 ブログ 川名TENCHO雄生 西川大和

【Shooto2021#06】西川大和が下から川名の顔面を破壊し、最終回TKO勝ちで世界ライト級王座を奪取

<修斗世界ライト級選手権試合/5分5R>
西川大和(日本)
Def.5R0分43秒 by TKO
川名TENCHO雄生(日本)

開始早々、西川がワンツーからロー。フェイントを織り交ぜて左ローを当てる。西川が首相撲からヒザをボディに突き刺してくると、川名はそれ払って西川を倒し、トップを奪う。西川は下から川名の両手首をグリップ、三角絞めを狙う。三角絞めを防いだ川名はパンチを落としていくが、西川は蹴り離す。立ち上がる西川に組み付き、ケージに押し込んだ川名が、ボディロックから西川に尻もちを着かせるが、西川もすぐに立ち上がる。

スタンドで西川をケージに押し込む川名。右ヒザを入れながら体勢を入れ替えるが、川名もすぐにポジションを取って押し込む。川名のクラッチを切って、川名の顔面に右ヒジを叩きつけていく西川。川名は脇を差し上げ、グラウンドに持ち込んだ。西川は下から川名をこかして立ち上がろうとするも、川名はすぐに西川をケージに押し込んでいく。ケージ際で細かく蹴り合う両者。ラウンド終了直前、川名が西川に尻もちを着かせた。

2R、西川の左ミドルをキャッチして足をすくう川名。西川は倒されず、ヒジとパンチを返す。川名の左ジャブをかわした西川は、テイクダウンを狙うも川名がつぐに立ち上がり、相手をケージに押し込む。しかしここで離れた川名、西川のパンチが川名の顔面を捉え、さらに西川はヒザを蹴り上げる。川名も西川が入ってくるところに左ヒジを合わせる。

ケージ中央で打ち合う両者。西川が右のスピニングバックフィストを見せるも、川名はかわす。西川のワンツーが川名の顔面を捉え、距離が近くなると首相撲からのヒザに繋げる西川。それを振り払う川名だが、西川の手数が多い。西川が左ジャブと右の前蹴りで自分の距離を保ちつつ、右ローをヒット。さらにショートレンジで首相撲からのヒザを効かせる。

ヒザをもらってフラついた川名に、西川がテイクダウンを仕掛けるも、川名はスプロール。西川は立ち上がり、川名をケージ際に追い込んだ。

3R、西川が右ローを打ちながらサークリング。川名は前蹴りで相手を下がらせる。西川は徹底して右ローの連打。川名が前に出ると右前蹴りを繰り出す。しかし川名に押されると、バランスを崩す西川。自分から組み付くが、川名が両ワキを差し上げてグラウンドに持ち込んだ。トップからパンチを落とす川名に対し、西川も下から足を利かせてパンチとヒジを返す。

川名が上半身を起こすと、下から川名の足を掴んでいく西川が右ヒジをヒットさせる。川名が左側を向くと、左ヒジを当てた西川。川名の顔面が腫れあがっていく。反対に川名のパウンドは当たらない。西川は下からスイープを試みるも失敗。しかしラウンド終了間際に立ち上がった。

4R、西川が左右のロー。さらに右ローを打ちながらサークリングし、左ストレートも当てる。川名が中に入ってくると、パンチで相手の顔面を跳ね上げる西川。西川の右ローに川名は右ストレートを合わせる。距離が近くなると、首相撲を狙った西川だが、川名が押し込んでグラウンドに持ち込む。グラウンドではパウンドを落としていく川名。西川も下から右ヒジと左右のパンチを返す。

下からパンチとヒジを当てる西川、川名の顔面に流血が目立つ。そして西川が下から三角絞め。これは外した川名がトップからパウンドを連打。しかし西川のパンチとヒジもヒットし続ける。川名は鼻から大流血、レフェリーが試合を中断し、ドクターチェックが入る。

西川が下になった状態で再開、川名はパウンドを落としていくが、ここでも西川の下からのパンチのほうが当たる。川名はパンチを止め、上から抑え込んで凌ぐ。西川はパンチとカカト蹴りなど動きを止めず、このラウンドを終えた。

最終回の開始前、顔面の腫れが目立つ川名に対してドクターチェックが入る。試合再開後、川名が前に出ると、西川は首相撲から左ヒザを放ち、川名のマウスピースが吹っ飛ぶ。ダブルを狙った川名は、グラウンドに持ち込むが、ここでも西川が下からヒジを当てる。すぐに川名の顔面から再び流血が見られ、ドクターチェックへ。ここでドクターストップとなった。

世界ライト級のベルトを腰に巻いた西川はONE出場をアピール。
また、大会MVPを獲得した西川は、海外に練習拠点を移すことを明かした。


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