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【FIGHT&MOSH】修斗初参戦の岡見勇信がキム・ジェヨンと対戦、王者SASUKE×挑戦者 田中半蔵も決定

【写真】(C)ONE & MMAPLANET
2日(木)YouTube「SHOOTO OFFICIAL」チャンネルにて、12月2日(土)に東京都江東区にある豊洲PITで開催される「MOBSTYLES presents FIGHT&MOSH」の追加対戦カードが発表された。
Text by Takumi Nakamura

修斗をはじめ多くのファイターをサポートするスポーツギアブランド=MOBSTYLES(モブスタイル)と修斗がタッグを組んで開催する「MOBSTYLES presents FIGHT&MOSH」。約3年9カ月ぶり・3度目の開催となる今大会では第1弾対戦カードとしてリオン武×内藤太尊、猿丸ジュンジ×安芸柊斗の2試合が発表されていた。

新たな追加カードとして修斗初参戦の岡見勇信とキム・ジェヨンの一戦が発表された。サステインの坂本一弘代表が「まさかこの選手が修斗のケージに上がってくれるとは思っていなかった」、MOBSTYLESの田原洋代表も「ライブハウスの大会にフェスが来た。(アーティストに例えると)矢沢永吉ですね」と話す岡見のサプライズ参戦となったが、これは岡見本人からリクエストがあったもの。


(C)ANGEL’S FC

対戦相手のジェヨンは極真出身、2004年からチーム・タックルでキャリアを開始したK-MMAのパイオニアで、2012年からはNOVA MMAに所属。

(C)ONE

韓国国内ではAngel’s FCとTOP FCでミドル級王座に就き、2018年にはロシアのACBにも参戦した猛者で、日本と韓国のMMAをけん引してきた「日韓レジェンド対決」(坂本代表)となった。

岡見にとっては昨年11月のオンラ・ンサンに敗れて以来の再起戦となり、日本のプロモーションでの試合は2016年7月のパンクラス参戦から実に7年5カ月振りとなる。動画内では岡見が修斗参戦への経緯、そして修斗で戦うことへの抱負を語った。

岡見勇信
「大先輩の宇野薫さんがチャンピオンになっていたり、慧舟會の先輩方が修斗に出ていて、セコンドや応援で何度も会場に足を運ばせてもらいました。ただファイターとしては縁がなく、僕も海外中心で戦ってきたのですが、いずれ日本で戦うときに修斗で戦ってみたいという気持ちは常々ありました。今、岩﨑大河選手がミドル級を引っ張っていて、こういう若い選手と戦うことに意義があるのかなと思い、坂本さんに『修斗で戦うことはできますか?』とお話させていただきました。

(ジェヨンは)歴戦の猛者、韓国らしく気持ちが強くて頑丈でどんどん前に出てくる選手だと思います。そんな相手と修斗で戦えることは光栄で、やりがいがあります。試合映像を見てそう感じました。気持ちの勝負が大きな割合を占めると思うし、こちらが気持ちでひくとドンドン出てくる選手です。気持ちを持ったつぶし合い、どちらが前に出られるかの勝負が一番大きいと思います。

(日本での試合について)緊張もすごくあり、ワクワクする感じもあります。1年間試合をしてなかったのですが、日本の舞台に帰ってくることが昔に戻るというか、また新しい冒険をするというか。42歳でこんなことやっていいのかなと思うんですけど(笑)、冒険という気持ちにさせていただけています。

(今後について)20代中盤の気持ちを持って戦っていこうと思います。選手としての終わりを考えるとか、そういうことはやめました。今出来る精一杯をやって、そこからら先が見えてくると思います。僕は今自分にすごく期待しています。引退するために試合する、最後に自分の試合を見てもらうとか、そういう感傷的なネガティブな気持ちは一切ないです。自分を信じて、自分に期待して、自分の背中を見せる。この先を見据えて戦いですが、全力でつぶし合いをします」

そして今大会のメインイベントとして修斗世界フェザー級タイトルマッチ、王者SASUKE×挑戦者 田中半蔵が決まった。Road to UFCで無念の2年連続敗退となったSASUKEは今回が2度目の防衛戦を迎えることなった。

田中は昨年5月に闘裸男・福岡大会でプロ修斗公式戦に約9年振りに参戦──結城大樹とロイベ・デ・オリベイラ・ネイトに連勝して王座挑戦のチャンスを掴んだ。両者は動画内でタイトル戦へ向けた意気込みを語った。

SASUKE
「対戦相手の候補が何人かいたのですが、チャンピオンである以上、ベルトをかけてやらないといけないと思い『防衛戦をやらせてください』と伝えました。(田中は)経験豊富なファイターで勝負どころが分かっていると思います。切れ味のあるストライカーだと思っていたのですが、最近の試合は勝負どころでは組みも出来る印象なので、スキルも高く侮れない相手だと思います。(田中は40代になっての挑戦だが)僕のジムには強い40代がいっぱいいるので、侮れないです。アグレッシブに戦って見ている人たちが退屈しないような、最後は立ち上がって手を叩くような試合をしたいです」

田中半蔵
「(SASUKEは)柔道出身で足技が上手くて一発があるので警戒しています。初の5Rなので、しっかり5Rかけて戦いたいと思います。年齢的に衰えているところもありますが、技術的に今が一番乗っています。今回は最後のチャンスだと思うので、チャンピオンになります」

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【DEEP115】Black Combatとの対抗戦へ、鈴木槙吾―01―「それが格闘技であり、それが勝負だ」

【写真】本能で戦う――DEEPウェルター級チャンピオン鈴木。今回はミドル級での出場だ(C)MMAPLANET

18日(月・祝)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP115では、今年2月に続きDEEPと韓国BLACK COMBATの対抗戦が行われる。そのなかでDEEPウェルター級王者の鈴木槙吾はチェ・ジュンソを迎え撃つ。
Text by Shojiro Kameike

鈴木は2016年から5連敗を喫し、2018年3月を最後に一度MMAから離れていた。その後はプロレスラーとして活動しながら、昨年8月の住村竜市朗戦で復帰してKO勝ちを収める。さらに今年2月には阿部大治もサッカーボールキックからのギロチンで沈め、DEEPウェルター級王座を獲得した。なぜ一度MMAを離れ、そして復帰したのか。鈴木が4年間の想いとMMA観を語ってくれた。


――今年2月にDEEPウェルター級のベルトを獲得して以来、7カ月ぶりの試合を迎えます。少し間は空いていますが、まずはDEEP王者となった感想から教えてください。

「前日計量の時にも言ったことなのですが、2月の試合は『DEEPのベルトを獲りたいのではなく、阿部選手という強い相手と対戦するチャンス』と捉えていました。こう言ってしまうと、DEEPのベルトの価値を貶めるようで申し訳ないのですが……。阿部選手との試合にベルトが賭けられた。そういう降って湧いた、副産物的なものだったといいますか」

――強い阿部選手がDEEPのベルトを巻いている。それがDEEPウェルター級王座の価値であったと思います。一方、今『降って湧いた』と言われましたが、鈴木選手の場合は2018年3月のキャプテン☆アフリカ戦から昨年8月の住村竜市朗戦まで、4年以上のブランクがありました。

「実は結果如何に関わらず、キャプテン☆アフリカ選手との試合を終えたら一旦、格闘技から離れようと考えていたんです。それまで4連敗していましたし、自分の年齢的なことも考えて。結果、キャプテン☆アフリカ戦も一本負けして、当時所属していたアライアンスからも離れました。その時期に同郷(鈴木は静岡県出身)の先輩にプロレスラーのSUGIさんから『プロレスをやってみないか』と誘われたんですよ」

――その誘いがプロレスデビューに繋がるのですか。阿部選手をKOしたあと「ウェルター級で一番強いのは、プロレスラーのこの俺だ!」と仰ってましたね。

「僕はもともとプロレスが好きで、プロレスから格闘技に入った人間です。SUGIさんのお誘いを受けて、『今はプロレスをやってみたい。またやりたくなったら格闘技に出よう』と思いました。そこからは主にプロレスラーとして活動していたんです」

――先ほどお話に出た5連敗の相手は、順に村山暁洋選手、岡見勇信選手、川名雄生選手、岡野裕城選手、そしてキャプテン☆アフリカ選手です。強豪との対戦が続いたとはいえ、当時は鈴木選手が5連敗を喫したことに驚きました。

「なぜ5連敗を喫したのか、その明確な要因は分からないです。でも今にして思えば――よく『格闘技には心技体が必要だ』と言うじゃないですか。何があったわけでもないですけど、『心技体のバランスが良くなかったのだろうな』と考えています」

――正直なところ、鈴木選手のファイトスタイルを考えると「ダメージが溜まっていたのかな」とも思っていました。

「ダメージですか。それは無かったですね。ただ、4連敗目の時に『何か歯車がかみ合っていないな』という感覚がありました」

――ではプロレスラーとして活動していながら、2022年にもう一度MMAを戦おうと考えたキッカケは何だったのでしょうか。

「それが――特に理由もないんです(笑)。やっぱり僕はMMAが好きなんですよ。ただただ『もう一度MMAをやりたい』と思って、同じアライアンスにいた先輩の宮川博孝さんに相談したらDEEPで試合を組んでもらえることになりました。

あとMMAを離れている間、プロレスのほかにラウェイの試合もしているんですよね。2021年7月にシュートボクシング王者の坂本優起選手と、グローブを着けたラウェイルールの試合で対戦しています。その時に『今なら心技体が揃って、もう一度MMAを戦えるんじゃないか』と感じました。それもMMAに復帰した理由の一つです」

――なるほど。キャプテン☆アフリカ戦から住村戦までの4年間で、国内のMMA事情も変わっていたと思います。そこで鈴木選手としては復帰にあたり、MMAを戦ううえで目標にしていることはありますか。

「目標ですか……。『ただMMAをやりたくなった』と、それだけなんです(笑)。今からUFCに行きたいとか、この大会に出たいという気持ちはなくて」

――それはもう心の底からMMAが好きなのですよね。しかし4年ぶりのMMAの相手が住村選手というのは、なかなかハードな復帰戦ではなかったですか。

「いえ、僕にとっては逆にありがたかったです。強い相手のほうが気持ちも乗るじゃないですか。変な言い方かもしれませんが、試合に勝ちたいから試合に出るということではなくて。もちろん試合をするからには勝ちたいです。そこで相手を選べば、それだけ勝つ可能性は高くなりますよ。でも、そういう試合はしたくない。僕は強い相手と戦うために、MMAに復帰したんです」

――強い相手に勝つために、もう一度MMAへ! 鈴木選手といえば、殺るか殺されるかのファイトスタイルが特徴的です。プロデビュー当時から「強い相手と殴り合って勝つ」ことが目標だったのでしょうか。

「それが……自分でも分からないんですよ」

――えっ!? どういうことですか。

「練習では寝技のほうが得意なのに、試合になると殴り合いに行っています(苦笑)。ケージに入ったところでスイッチが入ってしまうのか――今でも分からないです。それでも試合中の記憶はあるんですよ。自分が何をやったかは、全て記憶していて。だから自分の根っこには『それが格闘技であり、それが勝負だ』という気持ちがあるのかもしれないですね」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
9月18日(日)
午後5時40分~DEEP チャンネル-YouTube、U-NEXT、サムライTV

■ DEEP115対戦カード

<ヘビー級/5分3R>
酒井リョウ(日本)
ヤン・へジュン(韓国)

<DEEP & Black Combatライト級選手権試合/5分3R>
大原樹理(日本)
イ・ソンハ(韓国)

<DEEP & Black Combatバンタム級選手権試合/5分3R>
石司晃一(日本)
ユ・スヨン(韓国)

<DEEP JEWELS & Black Combat女子級アトム級選手権試合/5分3R>
大島沙緒里(日本)
パク・シユン(韓国)

<ミドル級/5分3R>
鈴木槙吾(日本)
チェ・ジュンソ(韓国)

<フェザー級/5分3R>
青井人(日本)
シン・スンミン(韓国)

<フライ級/5分3R>
駒杵嵩大(日本)
キム・ソンウン(韓国)

<バンタム級/5分2R>
力也(日本)
木下尚祐(日本)

<フライ級/5分2R>
杉山廣平(日本)
KENTA(日本)

<ライト級/5分2R>
涌井忍(日本)
倉本大悟(日本)

<フライ級/5分2R>
マサト・ナカムラ(日本)
亀田一鶴(日本)

<アマ68キロ契約/3分2R>
安井飛馬(日本)
菅涼星(日本)

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【Pancrase334】村山暁洋戦へ、林源平─01─「田牧さんがいなかったら僕は今この場にいない」

【写真】押忍マン戦でパウンドアウトにつながら、ダウンを奪った直後の林。ケージを背負いながら、しっかりとパンチを見て右を決めた。キャリアハイのノックダウン奪取だった (C)MMAPLANET

4日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催されるPancrase334で、村山暁洋とのウェルター級KOP決定戦に挑む林源平のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

ウェルター級に転向後2連勝で辿り着いたタイトルマッチ。好調のように見えるこの2試合も、林によれば「まだ完全体ではない」という。大ベテランであり、元パンクラスKOPの村山を相手に、林はさらに進化した姿を見せるのか。決戦直前、林が村山対策を語る。

<林源平インタビューPart.01はコチラから>


――田牧トレーナーの指導には、どのような特徴があるのでしょうか。

「特徴——うーん、細かいことは企業秘密なので言えないですけど、田牧さんから『こうしようね』と言われたことを実践すると、見事にハマるんですよ。『こういうことはしないように』と言われたことを頭に入れながらMMAの試合を視たら、『コレって田牧さんが言っていたことだ!』と気づくことも多くて。教えていただくことが具体的で、田牧さんがいなかったら僕は今この場にいないと思います。僕の中では恩師という存在ですね」

――さらに現在は、キックボクシングジムのフェニックスでも練習されているのですね。岡見勇信選手も一時期、フェニックスで練習していたことがあります。

「はい。そもそもは朝、GENに行く前に練習できる場所を探していて。フェニックスが朝から開いていたので行ってみたんですよ、福田優太さんというトレーナーの方がミットを持ってくれた時、すごく自分に合っていると感じて。MMAのことを考えてミットを持ってくれる方なので、フェニックスで続けていこうと思いました」

――現在の主な練習環境はGENとフェニックスということですか。

「あとはフィジカルを山田崇太郎さんに指導してもらっているのと、トライスタージムの赤沢幸典君と一緒に練習しています。赤沢君は試合でセコンドにも就いてくれて、試合の作戦とかも一緒に考える存在ですね。イギーハンズ・ジムの遠藤大翼さんにもお世話になっていますし、このメンバーにいつも助けてもらっています」

――なるほど。これは階級アップの影響なのかどうか分かりませんが、今年の2試合は以前よりもパンチのヒット率が高まっているように感じます。さらに一発の強さも増しているように見えます。

「かなり増しましたね。『こんなに変わるんだな』って自分でも驚いています。出しているパンチはライト級時代と、そんなには変わらないんですよ。でも当時は一生懸命、何発もパンチを振り回して、ようやくダウンを奪えるような感じでした。それがウェルター級に上げてからは、触ったら相手が倒れているっていう感覚があって。いろんな方のサポートもあって、ウェルター級に上げて本当に良かったです」

――ライト級時代は、雑賀選手とのタイトルマッチから3連敗を喫しました。階級転向の前に、もうMMAを続けていくことに限界は感じませんでしたか。

「それは感じなかったです。自分の中で確実に伸びているという感覚がありました。ここで自分の気持ちが折れてしまったら勿体ない――ずっとそういう意識を持っていたので。だから、そもそもMMAを諦めるという気持ちを持ったことがなくて。あとは自分の伸びている部分を生かすキッカケを探しているという状態でした。そのキッカケさえあれば、一気に抜けていける。結果、階級変更がキッカケになったということだと思います」

――ウェルター級転向以降の試合は、ライト級よりも体型がふっくらしています。正直なところ、肉付きを見て「無理に階級を上げているのでは……」と思いました。

「アハハハ、そうですね。自分でも肉付きが良くなったなと思います(笑)。でも練習仲間やコーチ、何より遠藤さんの意見が一番大きかったですね。今は肉付きが良い体であっても、これからウェルター級の体になっていけば良くて。自分の体は、まだウェルター級として完全体じゃないんです。

実は中村選手との試合で、試合当日の体重はライト級の時とそれほど変わりませんでした。計量後から、それほど戻ってはいなくて。でも崇太郎さんのトレーニングで確実に体が変わってきています。押忍マン戦では結構戻るようになっていたので、これはもっとウェルター級の体になっていくと思いました。その押忍マン戦から半年経って、さらにウェルター級としての完全体に近づいていますよ」

――ウェルター級の体になればなるほど、得意の打撃も楽しみですね。押忍マン選手をKOしたあと村山選手との対戦を希望し、今回実現に至りました。

「村山選手と戦うことが、僕が次のステップへ進むために重要だと感じたので、あの時は村山選手を指名させていただきました。こんなことを言うと失礼かもしれないけど、僕とは真逆のタイプだと思うんです。その村山選手との試合をクリアすることが、自分の今後に大事だと考えています」

――横浜武道館大会の両者の試合は、特に対照的でした。あれだけ組んでくる相手はやりやすいですか。

「組んでくる選手は好きです。組んでくるのを潰すと相手が消極的になってきますからね」

――村山選手にはレスリング的なものだけでなく、柔道の投げからの寝技があります。

「僕は寝技で勝負するつもりはないというか、林源平のMMAは打撃で倒す。最初にも行ったとおり、それが一番勝利に近づく方法なので。そのためにテイクダウンディフェンスに重点を置いています。

GENにはテイクダウンひとつ取っても、いろんなタイプの選手が集まっているじゃないですか。安西さんのテイクダウン、崇太郎さんのテイクダウン、米田奈央のテイクダウンは全部違っていて。そういった人たちに、自分から挑んでいきます。それこそ岡見さんに四つ組みだけのスパーリングをお願いしたりとか。さらに試合前は赤沢君とテイクダウンディフェンスを研究し続けています。

もちろん村山選手は打撃も強いです。でも組みを潰して消極的になったり、打撃戦になると僕にとっては良い展開になりますから。そこでブッ飛ばして、ベルトを巻きます!」

■視聴方法(予定)
2023年6月4日(日)
午後2時00分~ PANCRASE YouTube メンバーシップ、TIGET, ABEMA PPV ONLINE LIVE、U-NEXT

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【Pancrase334】ウェルター級王座決定戦=村山暁洋戦へ、林源平─01─「熱くなるよりも冷静になる」

【写真】初のタイトル奪取へ、確かな自信が伺えた林 (C)SHOJIRO KAMEIKE

4日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催されるPancrase334で、林源平が村山暁洋と空位のウェルター級KOPを争う。
Text by Shojiro Kameike

林といえば打撃中心のスタイルで、試合では打ち合いになり危うい場面になることも少なくない。2022年にライト級からウェルター級に転向し、9月の中村勇太では1Rにパンチを食らいながら、2Rと3Rにダウンを奪って判定勝ち。続く12月の押忍マン洸太戦も打撃でケージに詰められながら右ストレートを決めてのKO勝ちだ。そんな林にウェルター級転向と打撃戦について訊くと、この1年間での成長が明らかになった。


──――MMAPLANETでは初のインタビューとなります。よろしくお願いいたします。

「はい、よろしくお願いします!」

――今回の試合が2度目のパンクラス王座挑戦となります。

「そうですね。前回(2020年9月、雑賀ヤン坊達也と暫定ライト級KOPを争い、KO負け)は暫定タイトルマッチでしたが、今回は正規のベルトということで」

――暫定と正規では気持ちも違ってきますか。

「ベルトが懸かっているという意味では変わりません。ただ、前回とは自分の中の自信が全然違いますね。今の自分なら絶対にベルトを獲れる、そういう自信があります」

――それだけ自信がついてきた要因は何なのでしょうか。

「とにかく打撃が進化したことと、階級の変更ですね。ライト級からウェルター級に上げて、この階級が自分に合っているというのは大きいです」

――2021年12月の金田一孝介戦までライト級で戦い、昨年からウェルター級に上げて以降は2連勝中です。ウェルター級に転向した理由を教えてください。

「ライト級時代は、普段のコンディションが良くなかったですね。通常体重は摂生して83キロぐらいでした。そこから試合の時は70.3キロまで落とすので、ライト級の中でもかなりやせ細っていたと思います。GENで一緒に練習している仲間からも『階級を上げてみても良いんじゃない?』と言われていて。実際に階級を上げたら、普段の練習からコンディションが良いと言われるようになりました」

――林選手の身長が181センチ、さらにライト級の中ではリーチも長いですね。その体格だと体重を落とすのもキツかっただろうと思います。しかしウェルター級に上げても体格は劣っていないどころか、相手より勝っていたのではないですか。

「力でも負けているとは感じなかったので、この階級が合っているんだと思います。今はライト級時代ほど摂生する必要はないし、練習でも毎日元気よく動くことができていますね」

――元気よく! それは良かったです。もともと静岡県のイギーハンズ・ジム所属である林選手が、東京のGENに練習拠点を移したのは、いつ頃なのでしょうか。

「今からちょうど4年前ですね。最初は『どうせ行くなら海外へ行っちゃおう』と思っていて。でも周りの方に相談したところ『海外へ行く前に、まずは東京で練習環境を整えてみれば?』と言われて、GENへ見学に行かせてもらったんです。そこでGENの練習を見て、まだまだ自分でもやれることがあるなって感じました」

――当時のGENといえば、どちらかというと重量級ファイターが多い印象でした。

「ライト級の選手も何人かはいましたね。でも平均でウェルター級ぐらいだったのは間違いないです(笑)。そもそもイギーハンズ・ジムはすごく良い環境ですし、強い選手もたくさんいます。だから、どうせ行くなら――もっとデカくて強い人たちと練習したいと考えていたので、GEN以外の選択肢はなかったですね」

――そのGENで練習をし始めた当初はいかがでしたか。

「いやぁ、恐ろしかったです(笑)。あそこで生き残った人間がトップに行けるんだな、って思いました。最初に安西昌信さんとスパーさせてもらった時、本当に全然ダメで。岡見勇信さんとスパーさせてもらうと、全く歯が立たなかったです。そのおかげで、『自分はココで強くなるんだ!』という気持ちにさせてもらいました。

最初はスパーでも組まれて、潰されてからどうするかという毎日でした。打撃で攻めたい、でも組まれて何もできない――その繰り返しで。ライト級だと当時は徳留一樹さんがGENに来ていて、最初はやられ続けていました。だんだん食らいついていくことはできるようになってきたかな、と思ったのがGENに入って1年ぐらい経ってからです」

――もう一つ「打撃が進化した」とのことですが、林選手といえば打撃、というイメージが強いです。しかし、どうしても打ち合いになりがちで、見ていて怖い面はあります。

「アハハハ、そうですね。殴って勝つことしか考えていないもので(笑)。でも打ち合うことの恐怖よりも、試合に勝ちたいっていう気持ちのほうが強いんです」

――なるほど。打撃戦に持ち込むことこそが、自身にとって勝つための術であると。

「そこが自分の一番得意なところですからね。別に打ち合おうと思っているわけではないけど、相手の打撃をもらってから自分のスイッチが入るところはあります。『100倍にして返してやろう』って(笑)。でも、そこで熱くなるよりも冷静になっているんです。たとえば押忍マン洸太戦って、いきなりヤバイと思われるような展開になったじゃないですか」

――はい。正直、『押忍マン洸太選手のKO勝ちか』と思いました。

「皆さん、そう思っていたはずなんです。でも改めて試合を見返してみると、ケージに詰められてからは押忍マン選手のパンチをもらっていなくて。しっかり相手を見ながら、自分の右を当てることができました。それはGENで打撃を指導してくださっている、田牧一寿さんのおかげです。田牧さんからは『毎日しっかりシャドーボクシングをやること』と、『試合では常に相手のことを見てパンチを出しなさい』と言われています。

だから毎日シャドーを欠かさず、練習でも試合でも常に相手のことを冷静に見るようにして――その結果が出たのが、ウェルター級の2試合だと思います。もしかしたら、田牧さんに会う前の自分だったら、もっと被弾して負けていたかもしれないです。田牧さんのおかげで、冷静に自分のパンチを当てられるようになったことが一番大きいですね」

■視聴方法(予定)
2023年6月4日(日)
午後2時00分~ PANCRASE YouTube メンバーシップ、TIGET, ABEMA PPV ONLINE LIVE、U-NEXT

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【Shooto2023#02】3度目の対戦=SASUKEに挑戦、飯田健夫─02─「苦しくても笑い続けベルトを巻きます」

【写真】間ができた瞬間ではない。殴り合いを続けている最中でも飯田は笑っている(C)MMAPLANET

19日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるSHOOTO2023#02で、修斗世界フェザー級王者SASUKEに挑む飯田健夫のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

両者にとって3度目の対決を控え、挑戦者である飯田に過去の2試合を振り返ってもらったところ、驚くほど冷静な分析が返ってきた。そして「今回も勝つ」という自信の裏側にあるものとは――。

<飯田健夫インタビューPart.01はコチラから>


――飯田選手は2019年末に東京へ拠点を移してからも、2020年の戦績は1勝1敗1分でした。翌年から連勝が始まり今回の王座挑戦に至るわけですが、2020年はまだ苦しかった時期でしょうか。

「はい。自分自身のレベルは上がっていたと思いますが、まだ考え方を変えることができていませんでした。そういう苦しい時期があり、東京に来てから3年経って、ようやく急成長できたと感じています」

――対するSASUKE選手は負傷により2017年から戦線を離脱し、2019年の復帰から連勝して修斗のベルトを巻いています。そのSASUKE選手に対して「自分は勝っているのになぁ」と思うことはなかったですか。

「それはないです(笑)。イチ選手として、本当に尊敬しています。実際、2019年以降に自分が対戦することになるとは考えていませんでした。今では会場で会ったら話をするようになっていて。僕は一時期ライト級でやっていましたし、SASUKE選手も修斗のベルトを獲ったあとは海外で戦うと思っていました。それでアマチュア全日本の決勝、新人王トーナメントで対戦して、タイトルマッチで3度目というのは――他にはないですよね」

――ものすごくドラマチックな展開だと思います。

「僕としては、SASUKE選手がベルトを返上すると思っていて。その間に暫定王座決定戦をやらせてもらいたいと考えていました。それでSASUKE選手とのタイトルマッチが決まった時は、驚きましたね。今の僕と対戦してもメリットがないでしょう。言ったとおり、僕が勝ってSASUKE選手のチャンスを奪ってしまいますから。それでも受けてくれたSASUKE選手に感謝しています。『一度負けている僕に借りを返してから世界に行きたいのかなぁ』と思っていたり(笑)」

――ご自身がSASUKE選手の立場であれば、防衛戦のオファーを受けましたか。

「僕は受けます。ベルトを巻いて防衛戦ができる状態なのに、返上して他で戦うのは良くないことだと思うので。僕の中で、かっこいいファイター像というものがあります。その通りに生きないと嫌なんですよ。相手に『逃げた』と思われることだけは嫌ですね」

――なるほど。過去の試合の冷静に分析できるようになった今だからこそ、飯田選手にお聞きします。まず全日本アマ修斗決勝で勝てた要因は、何だったと思いますか。

「キャリア、だと思います。当時の僕は、地下格闘技で60戦ぐらい経験していました。対してSASUKE選手は、そんなに長くアマチュアをやっていなかったんじゃないですかね。対戦相手のレベルは違うかもしれません。でも僕はずっと人前で相手を倒す、極めるという試合をやっていましたから。その差が出たのかなと思っています」

――続く新人王トーナメント準決勝は、公式結果は引き分けで、優勢ポイントで飯田選手の勝ち上がりとなりました。ただ、飯田選手の負傷によりSASUKE選手が決勝へ進むこととなりましたが――初戦は勝利で、2試合目は引き分け。ここで何か差が詰まった部分はあったのでしょうか。

「あの時も、僕のほうが強かったと思っています。これは言い訳になってしまいますけど、試合中に脱臼して左手が上がらなくなってしまいました。でも右手だけで戦いきれたので、脱臼していなければ僕が勝っていたと今は思います。そう考えると、新人王の頃はそこまで差がなかったんじゃないでしょうか」

――では2戦目以降の、両者の差というのは……。

「やはりSASUKE選手のほうが伸びたな、と思います。それは正直な気持ちです。特に工藤選手との試合(※2021年7月、工藤諒司を判定で下して修斗世界王座を奪取)を観ていて、技術的な面も僕と全然違うなと感じました。完璧に僕より上に行かれたなって。だけど、そこから今に至るまでの間に、僕が追いついたというか、追い抜かしたと思う部分は多いです。次の試合でも負けることはないですね」

――どの部分がSASUKE選手を追い抜かしていると思いますか。

「全体的にですね。自分で言うのも何ですけど、打撃でもレスリングでも寝技でも強いですから。たとえばGENでの練習って、基本的にはウェルター級の選手が多いんですよ。しかもウェルター級の中でも、スピードが速い選手が揃っています。ライト級だと軽い部類で、そのなかでフェザー級といったら僕か、たまに平本蓮君が来るぐらいじゃないですか。そのなかで鎬を削っているので、僕がフェザー級で当たり負けすることもないし、テクニックで負けることもありません。スピードで劣ることもないです」

――GENでの練習には岡見勇信選手をはじめ、強豪が揃っていますね。

「練習に参加していた人が、しばらくしたら来なくなるぐらい、厳しいです。僕も『2~3カ月で来なくなるだろうなぁ』と言われていました(苦笑)。僕にとって岡見さんは憧れのファイターで、その岡見さんに認めてもらえるようになったのが嬉しいです。前回の試合(論田愛空隆戦)では、『チャンピオンになる選手の雰囲気が出ているよ』と言ってもらえました。それが一番の自信になっています」

――SASUKE選手がRoad to UFCに出場した時、ご自身も同じ舞台に立ちたいと思わなかったですか。

「それは、もちろん思いました。やはりMMAをやるからには、UFCが最終目標です。さっきも言ったとおり、純粋にSASUKE選手を応援していて……決勝でSASUKE選手と松嶋こよみ選手が対戦してほしい。それぐらい2人を応援していました。だからSASUKE選手が負けたのはショックでしたね。いきなり試合が終わったので、画面の前で『なんで? なんで!?』と僕が慌てたぐらいで(苦笑)」

――その両者が敗れたRTUに対して、もし自分が出たらどうなると思いますか。今年も開催されるようですし、今後も継続されるかもしれません。

「今後もRTUが開催されるなら出たいですね。ここでSASUKE選手と対戦するというのは、そのための流れができてきたと思っています。SASUKE選手に勝って、RTUへ――そしてUFCに出ることを目標としています」

――SASUKE戦、どのような試合を見せたいですか。

「試合を楽しみたいです。5分5Rを戦い抜く。僕のスタミナが切れるにせよ、途中で決着がつくにせよ、僕が一番試合を楽しんだっていう気持ちが強いですね。SASUKE選手よりも試合を楽しんで、勝ちきる。苦しくても笑い続ける。そんな試合をしてベルトを巻きます」

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ABEMA KTT MMA MMAPLANET o Road to UFC UFC UFN on ESPN+76 UFN218   アダム・ヒューギット アンシュル・ジュビリ イ・ジョンヨン イー・チャア キム・ジヨン グレゴリー・ホドリゲス ジェカ・サラギ セルゲイ・スピヴァク ダスティン・ジャコビー チェ・スングク チェ・ドゥホ チョン・ダウン デリック・ルイス パク・ジュンヨン パク・ヒョンソン ブラゴイ・イワノフ ライカ 中村倫也 岡見勇信 平良達郎 木下憂朔 風間敏臣

【UFN218】計量終了 Road to UFC決勝大会は日本だけでなく、韓国、そしてアジアの未来が懸かった1日に

【写真】日本勢4人も、しっかりとパス。韓国勢に減量疲れがないとの現地情報も(C)Zuffa/UFC

3日(金・現地時間)、4日(土・同)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN218:UFN on ESPN+76「Lewis vs Spivak」の計量が行われて全選手が滞りなくパスしている。

平良達郎と木下憂朔の揃い踏み、Road to UFCバンタム級決勝で中村倫也と風間敏臣の対戦と日本のMMA界にとって非常に大切なイベントとなる。とはいえ、それは韓国勢も同じだ。もとはソウルで開かれる予定だった今大会にはメインカードに2選手、プレリミに2選手、そしてRoad to UFC決勝戦にはフライ級の同朋対決、フェザー級の超本命イ・ジョンヨンと総勢7名の選手が韓国からは出場している。

従来APEXのファイトナイト大会は米国東部時間帯で午後4時スタート、メイン開始は7時というのが通例だが、今大会はイベントスタートが午後10時、メインスアートは午前1時と──これはもう日曜日昼に東アジアで視聴してもらうためのイベントスケジュールといっても言い過ぎでないだろう。


メインカード出場はチョン・ダウンと、チェ・ドゥホの2人。HEATで6勝0敗の戦績を残し、ライトヘビー級王者からUFC入りしたチョン・ダウンはオクタゴン戦績4勝1敗1分、アジアの重量級ファイターが世界最高峰でこの戦績を残すのはある意味、MMA版漢江の奇跡といえる。

そのチョン・ダウンも昨年7月にダスティン・ジャコビーのライトクロスで初黒星を喫し、再起戦となる。チェ・ドゥホに至っては、コロナ禍前の2019年12月のプサン大会以来、3年2カ月振りの出場で現在3連敗中、実に2016年7月以来6年以上も白星から遠ざかっている。

コリアン・スーパーボーイももう31歳、そのファイトスタイルから欧米勢に跳ね返され負傷も多いチェ・ドゥホが、正念場に挑む。連敗中といえば女子フライ級出場のキム・ジヨンも現在4連敗中だ。負傷、対戦相手の変更、惜敗と勝利が遠ざかっている彼女もチェ・ドゥホと同様に韓国と日本では無敵を誇るストライカーだった。

北米では正面勝負で勝てない状況に対し、彼女は試合前にラスベガスのシンジゲートMMAに長期滞在し解決しようと試みている。力のある女子選手と競り合うトレーニングで、活路を見出そうとするキム・ジヨンも3年4カ月振りの白星を目指す。

ミドル級のパク・ジュンヨンはUFCで5勝2敗、この階級ということを考えると岡見勇信に続き、アジア人として成功を収めているといえるだろう。デビュー戦とグレゴリー・ホドリゲス戦で敗れたとはいえ、アリク・アンダースに競り勝つなど、同門のチョン・ダウン同様に健闘以上の活躍をしている。

パク・ジュンヨン、チョン・ダウンが結果を残す裏には、KTT所属らしく徹底してレスリングを磨かれ、脱落者続出の心身ともに苦痛を伴う体力トレ、それらの厳しい練習から殴る勇気を植え付けらている点が大きい。アジアを打撃で制した選手、あるいはテイクダウンから寝技で勝ち上がった選手は、UFCではプレリミの段階でも自分の戦いを貫くことが難しい。

その点、レスリングと打撃と体力という三要素が揃ったKTTファイターは、総合力でサバイバルを可能にしている。とはいえ、ここからさらに上を目指すのではれば突出した武器も必要になってくる。パク・ジュンヨンがロシア人デニス・チュルリンを相手にそのようなファイトができるか、注目だ。

非アジア人ファイター同士のマッチアップは僅か2試合。結果、試合内容と同様に志の高さが求められるラスベガス発のUFCアジア大会だ。

■視聴方法(予定)
2月5日(日・日本時間)
正午~ABEMA格闘Ch(プレリミのみ)
正午~UFC FIGHT PASS

■UFN218計量結果

<ヘビー級/5分5R>
デリック・ルイス: 265 ポンド(120.2キロ)
セルゲイ・スピヴァク: 255.5ポンド(115.89キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
チョン・ダウン: 205ポンド(92.99キロ)
デヴィン・クラーク: 204.5ポンド(92.76キロ)

<ヘビー級/5分3R>
マルチン・ティブラ: 253.5ポンド(114.98キロ)
ブラゴイ・イワノフ: 256.5ポンド(116.34キロ)

<フェザー級/5分3R>
チェ・ドゥホ: 145.5ポンド(66.0キロ)
カイル・ネルソン: 145.5ポンド(66.0キロ)

<ウェルター級/5分3R>
木下憂朔: 170.5ポンド(77.34キロ)
アダム・ヒューギット: 170.5ポンド(77.34キロ)

<Road to UFCライト級決勝/5分3R>
ジェカ・サラギ: 155ポンド(70.31キロ)
アンシュル・ジュビリ: 155.5ポンド(70.53キロ)

<Road to UFCフェザー級決勝/5分3R>
イー・チャア: 145.5ポンド(66.0キロ)
イ・ジョンヨン: 145ポンド(65.77キロ)

<Road to UFCバンタム級決勝/5分3R>
中村倫也: 136ポンド(61.69キロ)
風間敏臣: 135ポンド(61.24キロ)

<Road to UFCフライ級決勝/5分3R>
パク・ヒョンソン: 124.5ポンド(56.47キロ)
チェ・スングク: 125.5ポンド(56.92キロ)

<女子フライ級/5分3R>
キム・ジヨン: 125.5ポンド(56.92キロ)
マンディ・ブーム: 125.5ポンド(56.92キロ)

<ミドル級/5分3R>
パク・ジュンヨン: 185.5ポンド(84.14キロ)
デニス・チュルリン: 186ポンド(84.37キロ)

<フライ級/5分3R>
平良達郎: 125.5ポンド(56.92キロ)
ヘスウ・サントス・アギラー: 125ポンド(56.7キロ)

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【ONE】J-MMAの巻き返し策、北野雄司に訊く─02─「僕に腕力はない。だからビジネスで殴り返す」

【写真】9月12日にルンピニー・スタジアムで行われたONEルンピニーのローンチアウト会見(C)ONE

格闘技のPPV事業を推進するABEMA北野雄司エクゼクティブ・プロデューサーのインタビュー後編。日本勢がONEの国際戦で勝てない状況に、PPV云々の問題という厳しい見方をした北野氏率いるABEMA格闘チャンネルでは2023年1月20日より開始するONEルンピニーを年間50大会ライブ中継する。

現在進行形のABEMA海外武者修行プロジェクトに留まらず、日本人選手の海外での実戦経験の機会を増やすことで、日本のMMA国力を上げる──それが氏の考える巻き返し策だ。現状を覆す。そのためには、ちょっとした地均しと喧嘩腰でやる覚悟が必要になってくる。

<北野雄司インタビューPart.01はコチラから>


──ルンピニーで戦う試合が、ファイトナイトの選考試合になると考えて良いでしょうか。

「ファイトナイトで戦うのに勝ち星が足りない。ならルンピニーからという話し合いが行われているとは聞いています」

──MMAPLANETでの取材ですし、MMAのファイターに限って質問させていただきますが、スポット契約があるということは日本で戦っている選手が、ONEルンピニーで戦ってから戻って来ることもあるわけですね。

「選手達が望むような世界観があってほしいです。そこはファイトマネーという現実的な問題もあるわけですし」

──より良い条件で戦うことに関して、フィーダーショー化している日本の各プロモーションは寛容であってほしいです。それに年に2試合しか戦えない選手が、ONEルンピニーに限らず海外の試合と合わせて年に4回戦えるなら、それだけ経験が積めます。日本と海外を行き来できるなら、メジャーと契約するためにも理想的だと思いますし。ところで現状、ABEMAのドメスティックMMA大会の中継は無料放送がプロ修斗で、PPVではRIZINは別としてパンクラスです。

「修斗だから、パンクラスだから、ABEMAで中継しているからとかでなく、ONEルンピニーと契約して戦える選手が試合をすることになります。現状、日本のプロモーションと契約のある選手が、ONEルンピニーに出向いて秩序を乱す必要はないですし。戦いたくて、タイに行ける人が戦う。契約書に書かれていることが全て。そこで可能であれば行き来できる。そう思っています。

2023年は日本のMMA選手が海外で数多く試合に出る年になってほしいです。ABEMAとしては海外に行く選手を追いかけて、彼らの可能性を視聴者の方々へ届けていきたい。上手くいく人もいかない人も出てくるでしょうけど、その姿を追い続けることがABEMAの仕事になります。皆の挑戦を日本の人達に知って欲しいですからね。そうでないと、オクラホマで試合なんてできない。日本を出て戦っていく選手の姿を伝えて、その中から次のスターを発掘する。そうしないと僕らも5年後に飯が食えなくなります」

──その中からONEに限らず、海外メジャーで勝てる選手の出現を待つと。

「日本人が勝てない現実を変えないといけないです。それは日本のMMAに関わっている人、全員が心に留めてほしい。格闘技だから、ホーンやブザー、ゴングがなると後は選手に任せるしかない。でも、日本✖世界で目の前で日本人が次々と負ける状況は放っておけないですよ。PPV以前に『やられたら、やりかえすよ』と日本人として思っちゃいます。でも僕の場合は腕力があるわけでも、格闘技ができるわけでもないですから。ならビジネスで、殴り返すしかないわけで」

──ビジネスで殴り返す。良いですね。どの立場でも、この現状を目の当たりにすると殴り返すという気概がないと。

「そうなると、強い選手に挑戦してもらうしかない。これから強くなれる人に、もっと強くなってもらう。その環境創りや、状況を創るお手伝いをすること。チャトリさんも『コロナでイベントは開けないし、キャッシュがあっても使えない。散々な目にあった。でも、それは1Rで。インターバルを取ったから、2Rから反撃に出るぞ』と言っていて。その通りだなって思いました。

ABEMAのPPVもONE XもONE163もやられ気味かもしれないけど、若い選手や100パーセントを出せなかった先輩たちとやり返すしかないですよ。やられっぱなしじゃ、終われねぇだろうって。そのためにやれることがあるなら、ABEMAはお手伝いさせてもらいます」

──この国の現状として、このまま手を打たないと徐々に弱体化するのに、全体行動の枠組みから飛び出て行動をする人がとても少ない。MMA界もそこに当てはまる事例がいくらでもあるので、このままでは全体で弱体化していく一方かと。

「僕らのできることは、そこから飛び出していく人を追いかけて、その人の成功を皆さんに視てもらうことです。それが格闘技の良いところで。ケージに11人入る必要はない。1人で入って、1人に勝つ。それで成功を伝えることができる。

海外武者修行プロジェクトで海外に行った選手たちに望むのは、そういうところです。『ABEMAの中継がある大会で試合をしてほしい』ではなくて、『飛び出した人間が勝てる』という姿をどんな舞台でも見せてほしい。本野(美樹)選手が『募集を見て、すぐにアクションを起こした』と言っていましたけど、一歩動けば自分の人生を変えて、格闘界の可能性を変える可能性がある。それを示すことができるよう、誰か1人でも成功して欲しいです。

松根(良太)さんは強い意志を持って、現実を変えて平良(達郎)選手をUFCファイターに育てた。木下(憂朔)選手は渾身の左の一発で、現状を変えた。そうやって人生を変えた例があるのだから、そういう例を増やす。世界に飛び出して勝負すればモノゴトを変えられるかもしれない。そんな選手を一人でも多く生み出すこと。それが僕らの仕事だなって思っています。

だからUFCにもROAD TO UFCが2023年もあるなら、中継すると伝えています。ホント海外武者修行プロジェクトも選手が何人もいくよりも、コーチが3人行く方が効率も良いかもしれない。必要とあれば、コーチ留学だってサポートする気概でいます」

──押忍。

「契約問題にしても、練習環境にしても、とにかく国力を上げること。シンガポールではザイード・イザガクマエフのセコンド、イスラム・マカチェフとかに首を刈っ切ってやるってポーズをされたんです」

──大人しくしていると、どんどん食われる。海外ではチケットの順番待ちや、タクシーの支払いでも喧嘩腰になる必要があります。もう11年も昔に岡見勇信選手が、アンデウソン・シウバにリオで挑戦したとき。ビーチに特設リングが設置されて公開練習が行われました。自分は撮影するためにリングサイドに向かっていたら、ブラジル人に『ジャップ』って叫ばれ、ビーチの砂をバンバン投げつけられました。

「日本から一歩外に出るとそういうことなんですよ。僕らビジネスの人間ですら、海外出張には酷く緊張します。プロモーションとの交渉でも、生き馬の目を抜くような人達とやり取りするわけで。格闘技をする人は、それ以上ですよね。だからこそ、そういうことに挑む選手たちを支えていくことができればなと思っています。

武者修行プロジェクトとかで、とにかくMMAの選手はスポットの練習にせよ、試合にしろ海外を体験していただく。そして強くなって、勝って……あすなろ物語ではないですが、明日は何ものかになろうという──あすなろを目指して欲しいし、ABEMAの格闘チャンネルは応援します。そのための原資が必要になるので、PPV事業を進めていきます」

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【ONE】国際戦負け続け。PPVビジネスは成立するのかを北野Pに尋ねる─01─「そもそもPPV云々以前の段階」

【写真】日本人が負け続ける状況に、ファンは有料で中継を視聴し続けてくれるのか(C)ONE

11月19日(土・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されたONE163「AKIMOTO VS PETCHTANONG」。日本ではABEMAがPPVライブ中継を行ったが、MMAでは若松佑弥がウ・ソンフン、岡見勇信はオンラ・ウサン、青木真也はザイード・イザガクマエフに敗れ、平田樹は計量失敗でサークルケージに足を踏み入れることすらなかった。

ABEMA格闘チャンネルは無料配信からストーリーを組み立て、PPVでピークを迎える手法が採られている。ただし、ONEのPPVに関していえば主役たる日本人選手たちの戦績が芳しくない。いや、芳しくないどころでなく散々たる結果といっても過言でない。

3月26日のONE XではMMAでは国際戦4戦全敗、そして上記にあるようにONE163でも3戦全敗。さらにONE Xにおいてキックで世界バンタム級王座を獲得した秋元皓貴が、そのベルトを失った。勝った負けたが全てでない──と同時に、勝敗は絶対だ。人は強さに憧れ、夢中になる。これだけ敗戦が続くなかで、ONEのPPV中継はビジネスとして成り立つのか。北野雄司エグゼクティブ・プロデューサーに話を訊いた。

これからの日本勢の巻き返しに何が必要なのか。


──11月19日のONE163、PPVでABEMAは中継を行いまいした。同じくABEMAで「FIFA ワールドカップ カタール 2022」を全試合無料生中継して日本が予選を突破。しかもドイツとスペインに勝利ということもあり視聴者数の更新が続きました。対してONEでは品川朝陽選手以外がことごとく敗北。平田樹選手は計量オーバーで欠場に。ラグビーのワールドカップもそうですが、サッカーも五輪競技でも日本が勝つことで視聴者が増える。その点、この敗北続きで2023年に予定されるONEの大会中継やPPV配信は果たして継続できるのか。選手育成から関わっているABEMAの格闘チャンネルとすれば、どのようにこの敗北を捉えていますか。

「日本人選手が勝てない。上位になるほど勝てないのは、ここ2年ほど続いているので正直、そこに驚きはそれほどなかったです。PPVのなかで勝ったり、負けたりしながらストーリーを見せていくPPVスターという存在が必要だという点で言えば、青木真也選手以外にストーリーを紡げるような負け方は見られなかったと感じました」

──う~ん、負けてストーリーを紡ぐというのは現状のファンの間で起こる事象であり、ABEMAと青木選手のマターとして進めていただくとして。ONEをより広く浸透させるためにはやはり日本人の勝利は欠かせないかと。ただし、勝てる法則も魔法もない。そのなかで現状、ONEの日本人選手でPPVビジネスが成立するのか。どのように考えておられますか。

「そうですね、質問への返答としてはズレるかもしれないですが、最近の日本のMMAの国力が他の国と比較すると下がった。そこを改めてシンガポールで感じました。計量とハイドレーション・テストが試合前日の1度になったじゃないですか」

──ハイ。

「ザイード・イザガクマエフは実質、水抜きをしていますよね。実際はどうか分からないですが、見た目の印象ではやっているかと」

──イザガクマエフに限らず、日本勢も含めて事実上の水抜きをしている選手は多いと思います。

「水抜きをしていると思われる選手と、通常体重で戦う選手は契約体重が同じでも体の大きさが違います。青木選手は水抜きをしません。そして他の日本人選手はハイドレーションでかなり苦労しています。平田選手はパスできなかった。あのシステムに苦労をしているのは試合をした選手も、辿り着けなかった選手も同様でした。

あの状況を目の当たりにして、対応能力という面でMMAに対する国力が低下していると試合前に実感しました。海外の選手たちはハイドレーション・テストを利用し、さらに自分を有利にしている。それなのに日本人選手は四苦八苦して試合ができない選手までいる。

選手育成なのか、マネージメントなのか、僕らのような中継する側が原因となっているのか分からないですが、試合前から負けている。そもそもPPV云々以前の段階だと感じています」

──とはいえ来年にはPPVを複数回行うということが発表されています。PPVを軸としたストーリー作りを必要としているなかで、PPV以前の段階に問題がある……。

「PPVにて配信した大会を3月と11月に行い、いずれも国際戦で日本人選手がことごとく敗れるという状態になっています。現状の戦力を僕がどうこう言えることではないのですが、新しい血が必要なことは間違いないです。海外で鍛えられた、新しい血が。一歩日本の外に出れば、日本と同じことをするにもエネルギーが必要です。電車に乗るにも、バスに乗るにも、食事をとるだけで日本にはない障害にぶつかります」

──ハイ。その通りですね。

「そういうことを当たり前のモノとして生活し続ける──格闘バガボンド的な新しい血を送り込む必要があるかなと思っています。ONEに限らず、世界に向けて。今は本当に限られた選手がUFCやBellator、PFL、そしてONEと契約できる状況ですが、あえて言うと下手な鉄砲数打ちゃ当たるというような……間に入る人の偏向した選球眼のない状態で、条件さえクリアできれば海外で試合ができる人達がもっと多く出てくるべきじゃないかと。

Road to UFCだけでなく、UFCでもアジアでのイベントが再開され、ABEMAではONEやLFA、CFFCを中継するなど海外での試合が目に届く状況が増えてきました。つまり出場機会が増えます。北米では様々なフィーダーショーが存在していて、そういう場所で戦って勝ち残った選手がメジャーと契約できる。日本もそういう状態に、あと2年ぐらいでしていかないと、僕らのPPVビジネスも終わるんじゃないですかね。

色々な場所で数多くの国の人が交わって、格闘技のイベントが行われている。だから3カ月経つと潮流が変わることがいくらでもあります。複数の国の人達がせめぎ合っている環境だから、直ぐに何かが変わる。それが当たり前のことです。3カ月前は居心地が良かった場所が、そうではなくなることが平気で起こるのが海外です。自分のスピードで、世界が変化するのではなくて世界のスピードに合わせて、自分が変わる必要がある。生き残るのは大きな魚でなくて、動きの速い魚だというじゃないですか。そういう時代になったと思います」

──居心地の良かった場所が、そうでなくなる。これはもう日本人選手にとっての2019年のONEと、2022年のONEで明白になっています。そのONEでは2023年のスケジュールも1月から5月の米国進出まで、PRIME VIDEO大会──ファイトナイト大会のみの発表となっています。ABEMAが日本で行ったPPV大会のような土曜日の特別なイベントでない場合は、従来のアジア向けの金曜日の夜のナンバーシリーズ枠がなくなるという話も伝わってきます。そうなると日本人選手の出場枠の確保が、この戦績では難しくなることはないでしょうか。

「そこに関して言えば、ONEルンピニーが毎週金曜日に年間で50大会行われることになりました」

──ハイ、ABEMAも毎週ライブ中継すると。クレイジーな発表もありました。

「50大会もあるので、放送する面においても色々なチャレンジができると思います。解説者も大沢ケンジさんを脅かす存在が出てきてほしいです(笑)。ただ、これを決めたのには高尚な理由はなかったです。ONEルンピニーが決まった時にチャトリさんが電話してきて『ユージ、これまさにお前のためのコンテンツだよ。ユージは格闘技がメチャクチャ好きだから、毎週視られるよ』って(笑)」

──視るのと中継するのは、話が違うかと(苦笑)。

「だからオンエアーしろって。これ、ホントの話で(笑)。でも、毎週やるのは面白いなって思いました。勿論、予算の問題もあるし各署と話す必要はあったのですが。今のナンバーシリーズやファイトナイト大会のような規模ではないです。でも、そこで日本人選手が20~30人ぐらい戦っていく。延べで100人、毎週2人ぐらいルンピニーで試合をしてほしいと思っています。ONEとABEMAのNew Blood Projectですね」

──ONEルンピニーに新しい血を導入していくと。

「前半6試合、後半6試合で全12試合。国際試合は6試合だから、そのうち2試合ぐらいは日本人選手が出てほしいです。契約形態でいえば年間契約の選手も、スポット契約の選手もいるかと思います。今のONEのロースターである選手も、ファイトマネーが折り合えば出場するでしょうし」

<この項、続く>

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K-1 MMA o ONE ONE163 PRIDE UFC キック チャトリ・シットヨートン パンクラス 修斗 岡見勇信 平田樹 平良達郎 木下憂朔 海外 猿田洋祐 神龍誠 若松佑弥 西川大和 青木真也

【ONE】ONE 163日本人全敗とチャトリCEOの発言を考える

昨日行われたONE163。平田樹は計量をクリア出来ずに試合が消滅。そればかりか、青木真也、秋元皓貴、岡見勇信、若松佑弥の日本人選手は全敗という燦燦たる結果に終わりました。平良達郎のUFC参戦でにわかに活気づいてきた日本人の海外挑戦ですが、やはりそう簡単にはいかない事を改めて痛感させられました。そんな中、ONEのチャトリ・シットヨートンCEOが囲み取材に応じ、日本人選手に対して次のように答えました。ネタ元はENCOUNTさん。

「この30年間で、日本の格闘技のレベルは下がっていってしまっているね。武道の文化、歴史があるのに世界レベルじゃないね。これは本当に残念です。キックもダメ、MMAもダメ、グラップリングもダメ。私は半分日本人、これは本当に悲しい結果です」

今大会の結果を前に日本人が結果を出せなかった事は疑いの余地はありません。でも「この30年間」って、30年前と言ったら1992年。PRIDEはおろか、修斗やパンクラス、旧K-1ですら活動していなかった時代です。そんな時代の一体何と比較して「レベルは下がった」と言っているのか。

捉え方は人によって差異があると思いますが、私は日本人が世界で勝てなくなってきたのはここ数年の話だと思っています。だって、猿田洋祐と青木真也がONEで王者になったのが2019年。内藤のび太は2018年。そして秋元皓貴は2022年におたくの王者になっていますよ?30年前の訳のわからない幻想と比較して誤った評価をするのは止めてもらいたい。

日本人が世界で勝てなくなった現実。それは間違いありません。でもその圧倒的な現実を選手も関係者もファンを受け入れ、次の一歩を踏み出し始めました。ドン底から平良達郎、神龍誠、木下憂朔は海外でしぶとく勝ち上がり、西川大和もUFC参戦目前。ムエタイでは吉成名高が圧倒的な強さを見せ、Z世代の日本人は世界で結果を残すべく、着実に育っています。でも残念な事に、今のところ誰一人として戦いの場にONEを選んでいない。それもまた現実です。

そう簡単にはいかないでしょうが、彼らがUFCで結果を残して、チャトリの鼻を明かしてくれる。それを秘かな楽しみにするとしましょう。ハッ、、、これは日本人を奮起させるためのチャトリ流の叱咤激励、、、半ば無理矢理ポジティブに捉えてみました。チャトリさん、ありがとう。
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MMA MMAPLANET o ONE ONE163 オンラ・ンサン 岡見勇信

【ONE163】岡見勇信、いきなりのテイクダウン狙いから引き込み。102秒でンサンにパウンドアウト負け……

<ミドル級(※93.0キロ)/5分3R>
オンラ・ンサン(ミャンマー)
Def.1R1分42秒by TKO
岡見勇信(日本)

サウスポーの岡見にンサンが右ハイを見せる。ガードした岡見はシングルレッグから、引き込んで下になる。まくり、三角と隠れた必殺技のある岡見だが、立ち上がるのか中途半端な姿勢を取る。立ち上がってスタンドで待ったンサンは、岡見のテイクダウン狙いに蹴りを放つようにヒザが胸に当たる。頭を蹴られたわけでないが、動きが止まった岡見はたまらずガードを取る。ンサンは一度立ち上がってからパウンドを連打。レフェリーが試合を止めた。

「アンソニーが今週亡くなり、厳しかった。この試合は本当に厳しかったけど、この勝利に対して神に感謝している。チームメイト、ミャンマー、シンガポールのファンに感謝している。皆、ありがとう。ミャンマー、皆のこと願っている。この1年、ミャンマーは厳しい時が続きているけど、神を信じている。平和が訪れんことを。ミドル級タイトルに取りたいけど、いつ、どこで、誰とでも戦う」とンサンは話した。


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