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【Level-G02】グラップリングマッチ歴+10年。竹内稔―01―「今は単にMMAの試合に出ていないだけ」

【写真】ここに来て注目を集める格闘家人生、継続は力なり(C)SHOJIRO KAMEIKE

11日(日)、東京都新宿区のGENスポーツアカデミーで開催されるLevel-G02では、8人制ワンデー・トーナメントで初代ライト級王座が争われる。その1回戦で、竹内稔が山田哲也と対戦する。
Text by Shojro Kameike

今年3月のFinish10で白木アマゾン大輔をアナコンダチョークで下している竹内。すでにグラップリングマッチのキャリアは10年を超え、さらにプロ修斗のリングでもギロチンやアナコンダチョークを極め続けていた。代名詞のアナコンダチョーク再び――今大会の出場メンバーの中でもベテランとなった、竹内にアナコンダチョークとグラップリングについて訊く。


――竹内選手は2011年に修斗でプロデビューする以前から、修斗グラップリングなどの大会でアナコンダチョークを武器に活躍されていました。そして今年3月のFinish10で白木アマゾン大輔選手をアナコンダチョークで破った際、当時の記憶が蘇りました。

「アハハハ、ありがとうございます。アナコンダチョークは修斗時代から使っていて、もう10年以上になりますね」

――竹内選手がプロMMAを戦っていたのは、2011年2月のデビュー戦から2012年1月のTheギロチン戦までの1年間でした。それだけ短かったのは何か理由があったのですか。

「仕事をしながらプロのリングで戦っていて、この状態はキツいなという気持ちがありました。それでグラップリングなら気軽に出られるかなと思い、グラップリングをメインにしたという感じですね」

――もともとMMAをやりたくてグラップリングに移行したのか、それともグラップリングをやっていてMMAを始めたのか。どちらのパターンだったのでしょうか。

「最初はMMAをやりたくてパラエストラ東京に入りました。そこでたまに柔術をやったりとか、ジムとしてグラップリングの練習が多かったので、自然と僕もグラップリングをやり始めました」

――そのなかで「仕事をしながらプロのリングで戦うのはキツい」と感じ始めたのは、何時頃だったのですか。

「最後のほうは結構ショートノーティスで試合をしていて。そこまで練習ができていない状態で試合して、Theギロチン戦で負けて――自分の中で『もういいかな』という気持ちになりました。でも、別にMMAを引退したわけじゃないんですよ(苦笑)」

――えっ!? それは失礼いたしました。いつかどこかで、またMMAを戦おうという気持ちをお持ちなのですね。

「そうなんです。今は単にMMAの試合に出ていないだけという状態で。MMAを引退したとは言ったことはないですね。またチャンスがあれば出たいと思っています」

――今回のLevel-Gはサブオンリー・グラップリングですが、そうなるとコンバット柔術にも興味がわきませんか。

「はい。オファーがあるなら、ぜひやってみたいですね」

――それは楽しみです。話を戻すと、竹内選手が修斗グラップリングなどでアナコンダチョークを使っていた頃、まだ日本にはそれほどアナコンダを得意とする選手は少なかったように思います。そのなかで、なぜ竹内選手は得意技としていったのでしょうか。

「うーん、なぜでしょうね……。いつの間にか、という感じです。誰かから習ったという記憶もないですし。たまたま練習で『これは使いやすいな』と思って、それが形になっていったのだと思います。

確かパラエストラ東京では上田将勝さんが、アナコンダチョークやネルソンなど首系の技が得意で。越智晴雄は今もギロチンで勝っていますよね。当時はその2人とよく練習していました」

――上田さんのアナコンダも懐かしいです。一方、柔術はやっていなかったのですか。

「柔術は今のカルペディエムに入ってからですね。やっぱり長く格闘技を続けるには、柔術が一番向いているじゃないですか。それと当時は青帯だったので、黒帯が欲しいと思いました。ちゃんと技術を学んで、黒帯を巻きたかったんです」

――なるほど。それだけ長くグラップリングを戦ってきた竹内選手の目には、現在のグラップリング界はどのように映っていますか。

「随分と変わりましたね。米国ではグラップリングの賞金マッチが行われたりしていて。当時はそういうイベントはなくて」

――グラップリングの世界的イベントは、ADCCのみだったと思います。また、世界的にもMMAファイターがグラップリングもやるというケースが多い時代でした。そのなかで竹内選手は、グラップリングでの目標は何だったのでしょうか。

「柔術は黒帯を取ること、グラップリングではADCCのアジア予選で優勝して、世界大会に出ることが目標でした」

――ではADCCのようにポイント制の大会以外に、今回のLevel-Gのようにサブオンリーの大会が増えてきたことについては、いかがですか。

「ケージ、ポイントなし、サブオンリーというルールは僕に合っていると思います。ADCCはマットでポイント制の大会ですが、グラップリングの種類もいろいろあるなかで、僕としては今回のルールで試合をしたいです。もともとそれほどポイントを得て勝つタイプではないですし、一本勝ちが評価されるルールは好きですね。もちろん他のルールも出ますけど」

――ご自身が修斗で試合をしていた頃にはなかったケージで戦う。そのケージに対する意識も強いですか。

「いや、ケージに対して特に強い想いがあるというわけではないんです。単にケージ、壁際の動きが染みついているといいますか。パラエストラ東京って広さ的に、練習していると自然と壁を背負ってしまうんですよね。今はロータスにも練習に行かせてもらっていますが、基本的に練習では壁際になることが多くて。それだけ壁ありで練習しているほうが多いので、試合でもケージがあったほうが良いです」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
6月11日(日)
午後2時55分~ Twit Casting LIVE

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Brave Fight27 Column Grachan Grachan59 MMA MMAPLANET o Road to UFC UFC   ブレンゾリグ・バットムンク 今市凌太 原口伸 古谷宗太郎 宮内拓海 小谷 小谷直之 山田哲也 崎山勲 御代川敏志 新垣健司 薩摩竜仁 藤村健悟 阿仁鬼 高橋孝徳 高須将大

【RACHAN59 X Brave Fight27】試合結果 予想を遥かに上回る強さを見せ原口伸が小谷直之を撲殺TKO

【写真】打ちつける時のインパクトが凄まじかった(C)MMAPLANET

12日(日)、東京都江東区のTFTホール500でGRACHAN59 X Brave Fight27が開催された。

メインのGrachanライト級選手権試合はチャンピオン原口伸が、小谷直之をテイクダウンからパウンドを圧倒。TKO勝ちで王座防衛に成功し、改めてフェザー級でRoad to UFC出場をアピールした。

またコメインでは山田哲也がブレンゾリグ・バットムンクを組み倒せず、パウンドアウトされ、仕切り直しのフェザー級T準決勝は高橋孝徳が崎山勲を判定で破っている。

GRACHAN59 X Brave Fight27
<Grachanライト級選手権試合/5分3R>
○原口伸(日本)1R3分57秒
TKO
詳細はコチラ
×小谷直之(日本)
<ウェルター級/5分2R>
○ブレンゾリグ・バットムンク(モンゴル)1R4分59秒
TKO
詳細はコチラ
×山田哲也(日本)
<フェザー級T準決勝/5分2R>
○高橋孝徳(日本)2R
判定
×崎山勲(日本)
<ライト級/5分2R>
○藤村健悟(日本)1R3分46秒
腕十字
×松田マン(日本)
<バンタム級/5分2R>
△高須将大(日本)2R
Draw
△ガルちゃん(日本)
<無差別級/5分2R>
○鈴木マシマシ(日本)2R
判定
×ダンカン(米国)
<フライ級次期挑戦者決定T1回戦/5分2R>
○御代川敏志(日本)2 R2分49秒
TKO
×薩摩竜仁(日本)
<フライ級次期挑戦者決定T1回戦/5分2R>
○天野哲宏(日本)1R1分47秒
KO
×原拓郎(日本)
<フライ級次期挑戦者決定T1回戦/5分2R>
○宮内拓海(日本)1R0分59秒
KO
×新垣健司(日本
<フェザー級/5分2R>
○櫻庭泰裕(日本)2R
判定
阿仁鬼(日本)
<バンタム級/5分2R>
○髙橋謙斗(日本)2R
判定
×松本大輔(日本)
<74キロ契約/5分2R>
○神谷大地(日本)1R1分27秒
判定
×今市凌太(日本)
<ライト級/5分2R>
○望月貴史(日本)1R1分27秒
判定
×古谷宗太郎(日本)
<フライ級/5分2R>
○山﨑聖哉(日本)1R1分27秒
判定
×二之宮徳昭(日本)


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Brave Fight27 Grachan59 J-CAGE Report ブレンゾリグ・バットムンク ブログ 山田哲也

【GRACHAN59×BRAVE FIGHT27】国内復帰戦で勝利ならず。山田がブレンゾリグのパンチ連打に沈む

【写真】山田はまさかのKO負け――(C)MMAPLANET

<ウェルター級/5分2R>
ブレンゾリグ・バットムンク(モンゴル)
Def.1R4分59秒 by TKO
山田哲也(日本)

サウスポーの山田が右じで距離を測る。ブレンゾリグが距離を詰めて来ると、山田は反時計回りにステップを踏む。ブレンゾリグが右ストレートを伸ばしたところで組んだ山田は、そのまま右腕を差し上げてブレンゾリグをケージに押し込んでいく。しかしブレンゾリグも喧嘩四つで組み、体勢を入れ替えて山田を押し込む。さらに離れ際に右を打ち込んだ。

ブレンゾリグがサウスポーにスイッチしたが、すぐにオーソドックスへ戻す。ガードを下げているブレンゾリグに対し、山田が左ハイを見せた。ブレンゾリグはサウスポーにスイッチして左ローを繰り出した。オーソドックスに戻したブレンゾリグに、山田は左ミドルを狙う。互いにフェイントを繰り出し合うが、手数は少ない。

左ローを見せ合ったあと、ブレンゾリグの左ストレートに山田が下がりながら右フックを合わせた。続いてブレンゾリグのパンチが山田の右目に入ったか。下がる山田に対して、ブレンゾリグが距離を詰めていく。ブレンゾリグの左ローがヒット。さらに右ストレートを伸ばす。サウスポーのブレンゾリグが左のカーフキックから左右フックでダウンを奪った。すかさずブレンゾリグがパウンドを連打すると、山田の動きが止まりレフェリーが割って入った。


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Brave Fight27 Grachan Grachan59 MMA MMAPLANET o PRIDE Road to UFC UFC UFN218 キム・サンウォン ブレンゾリグ・バットムンク 今市凌太 児玉勇也 原口伸 古谷宗太郎 宮内拓海 小谷直之 山田哲也 崎山勲 御代川敏志 新垣健司 海外 田中智也 薩摩竜仁 藤村健悟 阿仁鬼 高橋孝徳 高須将大

【GRACHAN59×BRAVE FIGHT27】原口伸─02─「小谷選手に勝てなければ、フェザーでも海外で勝てない」

【写真】ケージの中の躍動感、無慈悲なパウンドとは対照的に普段はホンワカな感じの原口伸(C)MMAPLANET

12日(日)、東京都江東区のTFTホールで開催されるGRACHAN59×BRAVE FIGHT27で、小谷直之を相手にGrachanライト級王座の初防衛戦を行う原口伸のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

フレームの問題でフェザー級転向を考える原口にとって、ライト級での試合は今回が最後になるだろう。もちろん契約の問題はあるかもしれないが、それでもプロモーターとの話し合いで今回からフェザー級で戦うことも可能だったはず。しかし原口は、国内ライト級の中でも大きな小谷と対戦する。その先に見据えるのは――UFCに出ることではない。オクタゴンで勝利を手にすることだ。

<原口伸インタビューPart.01はコチラから>


――今後はフェザー級で戦っていくと考えた時に、小谷選手はライト級の中でもフレームが違いすぎませんか。

「はい、メチャクチャ大きいです(苦笑)。僕としてもフレームの違いがネックになるとは思いますが、オファーがあった時点で覚悟は決まっています。もともとグアムの試合の前からオファーは頂いていて。その時は僕も通常体重が落ちていたので、『試合が終わってから身体をつくり直してから防衛戦をやりたい』と返答していました」

――小谷戦を4日後に控えた今、ライト級用の身体に戻ってきているのでしょうか。

「なんとか……。それでもまだ小谷選手とはフレームが違うでしょうけど、計量の時点では同じ70.3キロになるので、あまり深く考えないようにしようと思っています」

――小谷選手とはフレームだけでなく、キャリアの違いもありますね。原口選手にとっては過去最大のキャリアを持つ相手となります。

「PRIDEやUFCにも出たことのある相手ですからね。オファーを頂く前は名前を知っているぐらいでしたが、対戦が決まってからは試合映像をしっかり見ました。見たら『おぉ~っ!!』と思って」

――「おぉ~っ!!」とは(笑)。

「寝技が強くて、一発で試合展開をひっくり返すことができる選手だと思います。どれだけ僕が優勢に進めていても、どこかで取られたら一発で終わる。緊張感のある相手ですよね。ケージレスリングも強いじゃないですか。ケージ際での小外掛けも上手いので、そういったケージでの攻防も頭には入れています」

――特に四つで組んだ時は強いですよね。それでも――フレームの大きさに関わらず、組みでは負けない自信がありますか。

「そうですね。僕はレスリング時代から、力×力で勝負するタイプではないんですよ。相手が力で来たら、こちらはスピードで勝負するような。グラチャンのベルトを獲った植田戦でも、相手が組んできたところを切り返す場面もありました。むやみに力で勝負することはなく、そういった攻防も全て含めて、組みでは負けないと思っています」

――では他の要素についてもお聞きします。小谷選手の打撃については、どのように見ていますか。

「左ストレートは強いですよね。形が良いわけではないと思いますが、実際当たるし、当たったら危ないです。僕も小谷選手もサウスポースタンスなので、左をもらわないように動きたいです。自分もまだ打撃については未完成なので、荒々しい打ち合いになるのかなと思っています。そのなかでも自分はキム・サンウォン戦のように、スピードを生かしながらコンパクトに打っていきたいです」

――なるほど。先ほども少し触れられていましたが、サブミッションを比べるといかがですか。

「まず相手に取らせないことが一番です。一度掴まれたら、こちらが技術で対抗しようとしてもガッと持っていかれる力があると思うので」

――対して、ご自身のグラウンド技術は?

「今回はグラップリングに重点を置いて練習してきました。僕にとってグラウンドでの武器は、パウンドです。さらにパウンドを打ちながら、その流れでサブミッションを極められるような練習を積んでいます。最初から極めることを狙うよりも、一つひとつを積み重ねていって、その先にフィニッシュがあると思っています」

――ということは、やはり試合は削り合いが多くなりそうですか。

「そう思います。小谷選手を相手に、シンプルなグラップリングで一本を取れるような技量は、今の僕にはないかもしれないです」

――正直な意見ですね。原口選手に限らず国内で、シンプルなグラップリングで小谷選手を極められる選手も少ないとは思いますが……。

「アハハハ、それぐらい強い相手だと思います。でもライト級でフレームの大きい小谷選手に勝てなければ、フェザー級に落としても海外では勝てないですよね。僕が目指しているのはUFCです。UFCだけでなく海外の試合を見ていると、ここで負けているようでは中央アジア勢には勝てないと考えています」

――一方で、キム・サンウォン戦を削り合いで制しただけに、原口選手と中央アジア勢の試合もぜひ見てみたいです。

「ありがとうございます。先日のUFC(UFN218)を見ても、『日本人はUFCで勝てない』というのは先入観に過ぎなかったんだなと思いました。どの競技でもそうですけど日本人選手が勝つと、その勢いに続くことってあるじゃないですか。今はMMAでも、その現象が起きつつあるというか――少なくとも、僕の中の先入観がなくなった大会でした。『自分もUFCで戦える』そう思わせてくれました」

――小谷選手との防衛戦を控えた今の時点で、先のことを言うと鬼が笑うかもしれませんが、あとどれくらいでオクタゴンに到達したいと考えていますか。

「宮田先生からは『MMAが分かるようになるには3年かかる』と言われています。僕はMMAを始めて2年経っていないので、まだ分からずに考え込んでしまう部分もあります。だから今年が勝負の1年になると思います。もし今年もRoad to UFCアジアが開催されるなら、ぜひ出たいですね。

UFCに出るためには、小谷選手は絶対に超えないといけない壁です。結果はもちろん、試合内容も問われると思います。試合当日は準備してきたものを、出し惜しみせず全部出して、しっかり勝ちます」

■視聴方法(予定)
2月12日(日)
午後1時30分~ GRACHAN放送局

■ GRACHAN59×BRAVE FIGHT27対戦カード

<Grachanライト級選手権試合/5分3R>
[王者]原口伸(日本)
[挑戦者]小谷直之(日本)

<ウェルター級/5分2R>
山田哲也(日本)
ブレンゾリグ・バットムンク(モンゴル)

<フェザー級T準決勝/5分2R>
高橋孝徳(コンゴ)
崎山勲(日本)

<ライト級/5分2R>
藤村健悟(日本)
松田マン(日本)

<バンタム級/5分2R>
高須将大(日本)
ガルちゃん(日本)

<無差別級/5分2R>
ダンカン(日本)
鈴木マシマシ(韓国)

<フライ級次期挑戦者決定T1回戦/5分2R>
御代川敏志(日本)
薩摩竜仁(日本)

<フライ級次期挑戦者決定T1回戦/5分2R>
原拓郎(日本)
天野哲宏(日本)

<フライ級次期挑戦者決定T1回戦/5分2R>
宮内拓海(日本)
新垣健司(日本)

<フライ級次期挑戦者決定T1回戦/5分2R>
児玉勇也(日本)
田中智也(日本)

<フェザー級/5分2R>
阿仁鬼(日本)
櫻庭泰裕(日本)

<バンタム級/5分2R>
髙橋謙斗(日本)
松本大輔(日本)

<74キロ契約/5分2R>
神谷大地(日本)
今市凌太(日本)

<ライト級/5分2R>
望月貴史(日本)
古谷宗太郎(日本)

<フライ級/5分2R>
山﨑聖哉(日本)
二之宮徳昭(日本)

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Brave Fight27 Grachan Grachan58 Grachan59 MMA MMAPLANET o ONE RIZIN ブレンゾリグ・バットムンク 今市凌太 児玉勇也 原口伸 古谷宗太郎 宮内拓海 小谷直之 山田哲也 崎山勲 御代川敏志 新垣健司 植田豊 海外 田中智也 薩摩竜仁 藤村健悟 長野将大 阿仁鬼 高橋孝徳 高須将大

【GRACHAN59×BRAVE FIGHT27】岩の拳ブレンゾリグと対戦、山田哲也─02─「パウンドでフィニッシュ」

【写真】ONE時代に国内では経験しがたい圧は幾度となく経験してきた山田。その経験がブレンゾリグを相手に生きるか (C)ONE

12日(日)、東京都江東区のTFTホールで開催されるGRACHAN59×BRAVE FIGHT27で、ブレンゾリグ・バットムンクと対戦する山田哲也のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

元ZSTウェルター級王者の山田にとって、日本での試合は2016年12月にグラチャンで行われた石原裕基戦以来、6年2カ月ぶりとなる。長きにわたる海外での試合経験は、山田に何をもたらしたのだろうか。そして打撃系ファイターのバットムンクと、いかに戦うのか――そんな山田が、試合前にも関わらずフィニッシュ方法を宣言した。

<山田哲也インタビューPart.01はコチラから>


――グラチャンに参戦するうえで、目指すはGRANDウェルター級王者の川中選手への挑戦ということは、完全にウェルター級に移行するということですね。山田選手の階級変更で、国内ウェルター級が活性化しそうです。

「ありがとうございます。今後はウェルター級でやっていきたいです」

――山田選手にとって国内での試合は、2016年12月の石原戦以来、6年2カ月ぶりとなります。

「試合は試合なので、国内でも海外でも変わらないです。ケージに入ってしまえば、どこでも同じかと思っています。国内で試合をすると、いつも一緒に練習している仲間が応援に来てくれるので心強いですね」

――では6年以上もの間、ずっと海外で戦ってきたことで学んだものはありますか。

「直前のオファーを受けて試合をしたりとか、当日に試合順が変わったりする環境で試合をしてきました。そういう面では、メンタルが強くなったかなと思っています。いきなり試合順が変わったために、アップできずに試合をすることもありましたから(笑)」

――試合順が後になるならまだしも、いきなり繰り上がって予定より早く試合をするのはキツいですね。

「クンルン・ファイトに出た時(2017年7月、中国でウ・ハオチアンに判定勝ち)なんですけど、チャールズ・クレイジーホース・ベネットの都合で僕の試合順が繰り上がりました(笑)。それに限らず、海外の試合はトラブルも多いですよね。日本での試合のほうが安心感はあります」

――石原戦はグラチャンで行われた試合で、今回そのグラチャンで国内復帰という形になりました。そこに何か縁などは感じますか。

「そうですね。グラチャンについては――いつかまたグラチャンで試合したいと思っていました。国内で試合するにあたって、最初に声をかけていただいたのがグラチャンで嬉しかったです。12月4日(GRACHAN58)で出場の挨拶をさせてもらった時に、久しぶりに見ると大会も変化しているなと思いました。もう名前が分からない、新しい選手がたくさん出ていて。新鮮だったことに加えて、メインで川中選手の試合(ノンタイトル戦ながら渡辺良をヒザ十字で下している)も見ることができたので良かったです」

――ずっと海外で試合をしている間、他のプロモーションも含めて日本国内の動向はチェックしていたのでしょうか。

「細かくチェックしていたわけではないですが、今の国内で自分がどれだけやれるのか――その点はずっと頭の中にありました」

――どれだけやれるか……その結論は出ていますか。

「それは今回の試合次第だと思います」

――なるほど。次の対戦相手は韓国在住のモンゴル人ファイター、ブレンゾリグ・バットムンクです。山田選手のほうから「誰と対戦したい」「海外選手と試合したい」といった希望はあったのですか。

「いえ、特に希望はなかったです。もともと『もし日本人選手で相手がいなかったら、海外の選手でも良いですか?』というお話を頂いていたので、相手が外国人選手になっても驚きはなかったですね」

――では、そのバットムンクについて印象を教えてください。

「体の力が強くて、腰が重い選手ですね。復帰戦としては、なかなかの相手だと思います」

――腰が強いからこその打撃力が目立っていますね。

「はい。立っている時の安定感が優れています。勢いに乗ると、どんどんパンチを振ってきますよね。自分としては近い距離になったら組んで、倒してから大人しくさせたいです」

――やはりポイントはテイクダウンですね。近い距離になっても、打ち合う気はないですか。

「打ち合いは……(苦笑)。ただ、組むためには近い距離に入らないといけないので、少しは打撃戦に付き合わないといけないと思います。相手の打撃をかいくぐって、どう組みついてテイクダウンするかですね。それでも珍しいタイプというわけではないです。これまでも雑な打撃を振ってくる相手とは対戦してきているので」

――バットムンクのテイクダウンディフェンスに関してはいかがですか。

「過去の試合では、何度もテイクダウンされていますよね。でも、ああいうギリギリまで粘るタイプは、テイクダウンしたい側としては一番疲れる相手なんです(笑)。以前グラチャンに出た時(2019年1月、植田豊に判定負け)、テイクダウンの際にケージを掴んでいて。あれをやられるとキツいですよ。今回は2Rなので、最初からテイクダウンしてフィニッシュを狙っていきたいです。今回はパウンドでのフィニッシュを狙っています」

――えっ、試合前にフィニッシュ方法を宣言して大丈夫ですか。

「アハハハ、大丈夫です。パウンドでフィニッシュしますよ。相手は今までの試合で、サブミッションを返している場面もありました。ただ、そんなにブリッジが強い選手ではないので、まずはしっかりポジションを取ること。ポジションを取るためにパウンドを落としながら、そのまま殴り続けて仕留めたいです」

――これまで山田選手の試合ではパウンドアウトによるフィニッシュはなかったので、ニュー山田哲也を楽しみにしています。

「いずれはRIZINなどにも出たいと思っていますが、今は山中選手のことしか頭にないです。次はグラチャンとブレイブファイトの合同興行なので、きっとブレイブ所属の山中選手も会場に来ますよね? バットムンクを仕留めて、その場で山中選手に対戦を要求させていただきます」

■視聴方法(予定)
2月12日(日)
午後1時30分~ GRACHAN放送局

■ GRACHAN59×BRAVE FIGHT27対戦カード

<Grachanライト級選手権試合/5分3R>
[王者]原口伸(日本)
[挑戦者]小谷直之(日本)

<ウェルター級/5分2R>
山田哲也(日本)
ブレンゾリグ・バットムンク(モンゴル)

<フェザー級T準決勝/5分2R>
高橋孝徳(コンゴ)
崎山勲(日本)

<ライト級/5分2R>
藤村健悟(日本)
松田マン(日本)

<バンタム級/5分2R>
高須将大(日本)
ガルちゃん(日本)

<無差別級/5分2R>
ダンカン(日本)
鈴木マシマシ(韓国)

<フライ級次期挑戦者決定T1回戦/5分2R>
御代川敏志(日本)
薩摩竜仁(日本)

<フライ級次期挑戦者決定T1回戦/5分2R>
長野将大(日本)
天野哲宏(日本)

<フライ級次期挑戦者決定T1回戦/5分2R>
宮内拓海(日本)
新垣健司(日本)

<フライ級次期挑戦者決定T1回戦/5分2R>
児玉勇也(日本)
田中智也(日本)

<フェザー級/5分2R>
阿仁鬼(日本)
櫻庭泰裕(日本)

<バンタム級/5分2R>
髙橋謙斗(日本)
松本大輔(日本)

<74キロ契約/5分2R>
神谷大地(日本)
今市凌太(日本)

<ライト級/5分2R>
望月貴史(日本)
古谷宗太郎(日本)

<フライ級/5分2R>
山﨑聖哉(日本)
二之宮徳昭(日本)

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Brave Fight27 DEEP Grachan59 MMA MMAPLANET o ONE RIZIN キム・ジェウン ブレンゾリグ・バットムンク マラット・ガフロフ 山田哲也 川中孝浩 海外 長岡弘樹

【GRACHAN59×BRAVE FIGHT27】再起戦 、山田哲也「普段は90キロ、ONEのフェザー級はキツかった」

【写真】 ウェルター級で26カ月ぶりの実戦となる山田(C)SHOJIRO KAMEIKE

12日(日)、東京都江東区のTFTホールで開催される『GRACHAN59×BRAVE FIGHT27』で、山田哲也が韓国在住モンゴル人ファイターのブレンゾリグ・バットムンクとウェルター級契約で対戦する。
Text by Shojiro Kameike

山田といえば2016年12月の石原裕基戦を最後に海外へ。2018年以降はONEを主戦場としていた。しかし2020年12月のキム・ジェウン戦で敗れてから、約2年2カ月ぶりの試合をグラチャンで迎えることとなった。ONEとの契約、ウェルター級での復帰、そしてグラチャンでの戦いなど、山田が現状を包み隠さず語ってくれた。


――2020年12月のキム・ジェウン戦以来2年2カ月ぶりの試合を、日本のグラチャンで迎えます。まず現在、ONEとの契約はどのような状態にあるのでしょうか。

「去年の10月にONEとの契約は切れました。ONEから契約更新の連絡がなかったんです。僕自身も更新するつもりはなかったので、契約は終了となっています」

――ONEとの契約を更新するつもりがなかった──。その理由を教えていただけますか。

「それは単純に、全く試合が組まれなかったからですね。2018年に3試合したあと、2019年と2020年はそれぞれ年1試合のペースで――それだと厳しいと思いました」

――さらにコロナ禍もあって試合が組まれることは厳しかったでしょう。

「自分としては最低でも年4試合はやりたかったです。それで試合が組まれなかったので、やり甲斐を感じられなくなっていきましたね……」

――年4試合ですか! MMAでその試合数は、多くはないですか。

「いえ、専業でMMAファイターをやっているのであれば、それぐらいは試合をしたいです。2017年には8試合やっていましたからね(笑)」

――ONE参戦当時でいえば、敗れたとはいえマラット・ガフロフやキム・ジェウンのような強豪を相手に、年4試合も戦える自信があったということですね。

「はい。フェザー級(ONEは70.3キロ以下)は減量がキツかったですけど……。それでも、いつでも試合ができるように普段から体重には気をつけていました。試合間隔が空かないほうが減量も楽なので、どんどん試合をしたかったです」

――そのようななかで、2018年にはONEで2連勝後に2連敗を喫しました。その戦績については、どのように感じていますか。

「最初に言ったとおり、ちょっとモチベーションの問題で――負けたのは、気持ちが落ち込んでいる時期でもありました。もちろんONEのトップにいる選手たちはレベルが高いですし、試合はしたかったです。ただ、体重的にONEのフェザー級で戦うのは難しかったと思います。最後のほうはウェルター級(ONEは83.9キロ以下)での試合を希望していたぐらいで」

――えっ、通常体重は何キロなのですか。

「90キロぐらいですね。ONEのフェザー級だと、そこから20キロ落とすことになります。わざわざ弱くなって試合に出ているような感じでした。1階級変わると、コンディションも大きく変わってきます」

――ONEを離れて、初めての試合がグラチャンになりました。

「日本に帰国してからは、もともと所属していたY&Kスポーツアカデミーと、いまは長岡弘樹選手の総合格闘技DOBUITAでも練習させてもらっているんです。ONEを離れて初めて声をかけてくれたのが、グラチャンの岩﨑(ヒロユキ)代表から声をかけていただいたんです。DOBUITAの長岡選手はグラチャンに出ているので、岩﨑代表も長岡さんから、僕の現状を聞いていたのかもしれません(笑)」

――ONEとの契約が終了した時点で、どこか出場したいプロモーションなど希望はあったのでしょうか。

「いえ、特に何も考えず、声がかかるのを待っていました。日本でやるなら、どうやってRIZINに出ようかなと考えていたぐらいで……。そんななかで、最初に声をかけてくださったのがグラチャンだったんです。ありがたくオファーを受けさせていただきました」

――もう他の海外プロモーションで戦うという選択肢はなかったのですね。

「はい。それと、以前からグラチャンの川中選手に興味がありました」

――現GRANDウェルター級王者の川中孝浩選手ですか。

「そうです。1年半ぐらい前に――まだONEとの契約下にある頃、群馬のINFIGHT JAPANで合宿をしていました。INFIGHT JAPANでは、DEEPに出ている大山釼呑助選手と一緒に練習させていただいていて。その大山選手から『山田君、強いね。そういえば練習したなかでは、川中孝浩選手も強かった。山田君と川中選手、どっちが強いかなぁ?』と言われたんです」

――その大山選手の一言から……。

「そう言われた時は、まだ川中選手と対戦したいとは思っていなかったです。でも、ずっと川中選手のことは頭の中にありました。それで今回グラチャンに参戦させていただくにあたり、川中選手の試合映像を全て見ました」

――いきなり全試合を見ましたか!

「すごく体の力が強い選手ですよね。試合映像を見るにつれ、対戦したい気持ちが強まりました。次の試合は別の相手ですけど、いま一番興味あるのは川中選手です」

<この項、続く>

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Brave Fight27 Grachan58 MMA MMAPLANET o ONE キック キム・ジェウン ブレンゾリグ・バットムンク 原口伸 小谷直之 山田哲也

【Grachan58 X Brave Fight27】6年振りの日本でのファイト。山田哲也は韓国在住蒙古軍バットムンクと対戦

【写真】長身、ソップなウェルター級、日蒙戦 (C)MMAPLANET

2月11日(土)、東京都江東区のTFTホール500で開催されるGRACHAN58 X BRAVE FIGHT27。年に1度のグラチャンとBrave Fightの合同興行、メインではGrachanライト級選手権試合=チャンピオン原口伸✖チャレンジャー小谷直之やフライ級次期挑戦者決トーナメントが組まれている。

そんな同大会に6年2カ月ぶりの国内で試合をすることが明らかとなっていた山田哲也の相手が、韓国在住モンゴリアン=ブレンゾリグ・バットムンクに決まったことが発表されている。


2022年12月のONEにおけるキム・ジェウン戦以来、実戦が2年2カ月振りの山田に対し、バットムンクは昨年8月にDouble GFCでパク・ジュンミンに勝利し、2019年1月以来となる日本&グラチャン参戦だ。

日本ではHEATからグラチャン、モンゴルのMGL-1、コロナ禍では韓国のキック団体MAX FC、前述したDouble GFCを主戦場とし、戦い続けてきた。

組み技の強さを打撃戦での課題を持ち続ける山田に対し、バットムンクは豪腕ながら寝技に穴がある。勇気をもってバットムンクの打撃と対峙できるかが山田にとって勝敗の鍵を握り、バットムンクは山田の組みを警戒するばかりに一か八かの打撃戦に出て自滅しないか──が試される5分2Rとなる。

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ONE ONE Big Bang02 ONE114 Report キム・ジェウン ブログ 山田哲也

【ONE114 Big Bang02】山田哲也、テイクダウン&バック奪取ならず、下になり鉄槌の連打にTKO負け

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
キム・ジェウン(韓国)
Def.2R4分39秒by TKO
山田哲也(日本)

左ジャブから右ローを蹴るキム・ジェウン。さらに右ストレートを伸ばしていく。山田もローを返して組みつくと左を差して小外掛けへ。ケージを背にして耐え、体を入れ替えたキム・ジェウンがボディから右フックを打っていく。山田は続くテイクダウン狙いも切られると、離れた直後にスピニングバックエルボーを被弾する。

直後にテイクダウン狙いから引き込んだ山田に対し、キム・ジェウンは右の鉄槌を落としエルボーを打っていく。立ち上がったキム・ジェウンは、パンチを落としながらガードの中に入りパンチを連打していく。鋭いパンチに山田は右目じりをカットも、立ち上がってボディロックへ。そこから一気にバックを狙うが、キム・ジェウンが許さず逆にワキを潜ってバックへ。

山田はキムラからグラウンドに持ち込み、そのまま腕十字へ。腕を抜いたキム・ジェウンが、パンチを打ち込む。流血の山田は蹴り上げを見せ、キム・ジェウンはスタンドで待ち受ける。残り50秒、ここで山田にドクターストップがかかるが試合は再開へ。山田は左ミドルを蹴る。キム・ジェウンは右ボディから、右オーバーハンドで前に出ると山田が右を当てる。ここでキム・ジェウンが組みつき、残り5秒で離れるも動きはなかった。

2R、山田は左ミドルから組んで、ケージにキム・ジェウンを押し込む。右を差したキム・ジェウンは、山田の飛びつき三角を防ぎ、間合を取る。立ち上がった山田はすぐに組みつくが、自ら離れる。キム・ジェウンはここで組み勝ち、山田は引き込んでガードを取るも右のパンチを思い切り打たれる。

立ち上がったキム・ジェウン、レフェリーがブレイクを命じて山田はスタンドへ戻るが、ローに右を合わされる。キム・ジェウンは組んで両ワキを差すと、山田はギロチンから引き込む。足を越えてギロチンを防いだキム・ジェウンが、一度は立ち上がるが再びガードの中に入りボディから顔面にパンチ、鉄槌、さらにエルボーを打っていく。

ここからキム・ジェウンが立ち上がると、山田はレフェリーにスタンドに戻される。組んで小外掛けも、キム・ジェウンに潰された山田は下にされ、鉄槌の連打に動きが止まり──TKO負けとなった。

大人泣きのキム・ジェウンは「毎日、ずっと怖かったです。でも今日は恐怖を乗り越えて勝つことができました。次? ONEと契約する前からずっと戦いたかった選手が1人います。マーチン・ウェンです」と話した。


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Interview ONE ONE Big Bang02 ONE114 キム・ジェウン ブログ 山田哲也

【ONE114 Big Bang02】キム・ジェウン戦へ、山田哲也─02─「『俺なら取れるぞ』というのは、あります」

【写真】テイクダウンを重視しないONE裁定。その理屈を通すなら、ガードワークを取ることをマイナス評価にすべきでないと思う(C)MMAPLANET

11日(金・現地時間)に中継されるONE114「Bing Bang02」でキム・ジェウンと対戦する山田哲也インタビュー後編。

一度はMMA界から姿を消した山田が、群馬の太田、大泉で英気を養い難敵との対戦に挑む。

引き込みという現代MMAではマイナス要素となる手段を選択することも少なくない山田に──その引き込み論と、キム・ジェウン戦で為すべきことを訊いた。

<山田哲也インタビューPart.01はコチラから>


──道着もやったみたいというのは?

「道着とノーギは全く別モノです。道着の練習をして、MMAに特別生きるとは思わないです。でも道着ではケチョンケチョンにやられても、ノーギだとそうはならない。だからこそ、余りにもできない道着の練習をしていきたいと考えています」

──なるほどぉ。しかし、なぜそこまでインファイトにハマったのでしょうか。

「メチャクチャ練習が厳しくて、全員が強いからだと思います。黒帯を巻いている人が10人とかいて。今回の試合に関して、準備は完璧です。

正直なところ8カ月ほど練習をしていなかったので、最初の1週間は横隔膜まで筋肉痛でした。でも、ずっと格闘技をやってきていたので感覚はすぐに戻りましたし、群馬での練習で体調は相当に上がっています」

──これからも日本、群馬で試合前は調整することになりそうですか。

「そうですね。実際、ビザがないとタイに入国できないですし。今はタイガームエタイに戻ることは無理です。ONEがバンコクで大会を開いて、その時にビジネス・ビザを習得して暫らくいるというのは可能かもしれないですが、もうコロナのことなので、そこに関しては先は見えていないです。

先週のライブ中継でもそうだが、現状のMMAは試合当日まで試合が流れる恐れがある(C)TETSUYA YAMADA

今回の試合にしても、ギリギリのタイミングだと思っています。世界的に感染者数が凄く増えていますし、またシンガポール政府の方針だって変わるかもしれない。この試合だってどうなるのか分からないという気持ちはどこかにありました。

だからシンガポールに入国できて、ホテルで過ごしていることでホッとしているというのもあります。そういう状況ですし、この試合が終わってからもファイトキャンプは群馬で行うようになると思います」

──ではキム・ジェウンの印象を教えてください。

「正直、苦手なタイプではあります。後半とかも動きが落ちないしですし、気持ちも折れない。ずっとプレッシャーを掛けてきますからね。僕としてはスクランブルでバックを取って早めに決めたいです。

ああいう気持ちの強い選手ですが、力でねじ伏せる試合をしたいです」

──山田選手がグラウンドのエルボーでTKO勝ちをしたハファエル・ヌネスを相手にスタンドの打撃でKO勝しています。あの試合、リング使用ということもありましたが、スクランブルでロープに腕を引っ掛かる行為なども目立っていました。

「確かにヒジを引っ掛けたりしていましたね。そうやってスクランブルで結構頑張っていましたけど、バックに回られることもあったじゃないですか。アレは『俺なら取れるぞ』というのはあります」

──山田選手の試合の特徴としては、引き込みが見られます。引き込むと一様に気持ちが折れた的なことを指摘されますが、決してそうではない引き込みもあるかと思います。特にガフロフ戦の山田選手は、意図があって引き込んでいるように見えました。

「引き込みは印象が悪いのは確かだと思います。ただ、テイクダウンされて悪い態勢になるのであれば引き込んで自分の形を取りたいです。ガフロフ戦に関しても、あそこから勝負ができるという考えで引き込んでいました」

──疲れさせてというのは見えました。

「勝算があって戦っていました。MMAを戦う上で引き込むも選択肢の一つです。ただ、今回の試合では引き込むつもりはありません。しっかりと組んで戦います。ボディロックから良い形で倒そうと思います。そこで立ってきた時に、如何に自分の形で組んでいけるのかが重要になってきます」

──ONEフェザー級戦線には松嶋こよみ、高橋遼伍、中原由貴という活きの良い選手が揃っています。日本人同士の出世争い、そこに割って入るためにもキム・ジェウンを相手にどのような戦いが必要でしょうか。

「如何に極めて勝つかですね。グラップリングでは僕にアドバンテージがあると思っているので。キム・ジェウンはブリッジが強いのでそこは気を付けたいです」

──では最後にファンに一言お願いします。

「ハイ。1年半試合をしてこなかったので、もう忘れられてしまっているかもしれないですが、そういう人たちに『こんなヤベェヤツがいたのか』って思ってもらえる試合をします。圧倒します!!」

■視聴方法(予定)
12月11日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App
毎週木曜、26時05分~テレビ東京「格闘王誕生! ONE Championship」

■ONE114 Big Ban02対戦カード

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
内藤大樹(日本)
ジョナサン・ハガディ(英国)

<キック・ライト級/3分3R>
ニキー・ホルツケン(オランダ)
エリオット・コンプトン(豪州)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
山田哲也(日本)
キム・ジェウン(韓国)

<キック・ヘビー級/5分3R>
エロル・ジマーマン(オランダ)
ラデ・オパシッチ(セルビア)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
アギラン・タニ(マレーシア)
テイラー・マグワイア(米国)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
アリ・モタメド(イラン)
チェン・ルイ(中国)

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【ONE114 Big Bang02】キム・ジェウン戦へ、消息不明だった??山田哲也─01─「絶望していた時期も……」

【写真】我が道を行く典型的な人、山田哲也(C)MMAPLANET

11日(金・現地時間)、シンガポールのシンガポール・インドアスタジアムで開催されたONE114「Bing Bang02」が中継され、山田哲也にとって1年半ぶりの試合が視聴できる。

昨年5月にマラット・ガフロフに敗れた山田は、コロナのパンデミック後タイのタイガームエタイから帰国していたが、音信不通という噂が流れた。

その山田がキム・ジェウンという韓国の猛者との試合が発表され、シンガポールに渡った。この行方がしなかった期間、そして今回の試合を前に山田はどこで何をしていたのかをファイトウィークに尋ねたインタビューをここで掲載したい。


──山田選手、まずお伺いしたいのは8月頃に山田哲也・行方不明説が業界ではまことしやかに流れていましたが、アレはどういうことだったのしょうか。タイから帰国した山田選手がRoad to ONEに出場できないか関係者が打診したところ、Y&Kスポーツアカデミーにはいないということで、この説が出回っていたのですが……。本人に連絡を試みても返答がないということでした。

「4月に帰国してから、ずっと岩手県一関市の実家にいたんです。帰国した時点で1年近く試合ができていなくて、コロナ禍のこともあり、ONEの活動再開も見えていませんでした。この状況やこれからに絶望していた時期もありました。

実際に知り合いのところで働かしてもらっていましたし、9月まで練習は全くしていませんでした。格闘技の情報を耳にもいれないようにして」

──それは引退を考えていたというころですか。

「引退というか……状況次第でまた始めようとは思っていました。でも、先が見えるまでは格闘技の情報を頭に入れることも嫌だったんです。ネットやSNSも全く見ていなかったですし、誰が誰に勝ったのかとかも知らなかったです。

でも夏が終わってRoad to ONEを視ました。バンコクでONEが活動再開した頃から9月にかけてマネージャーから『今年中に試合を組むから』という連絡が入ってきたんです。なら、徐々に体を戻そうかと思いまして」

──山田選手はたしかロシア系のマネージャーがついていたと記憶しているのですが。

「ハイ、タイガームエタイにいるカザフスタン人です(笑)」

──凄い世界観です。ではタイガームエタイとの関係というのは?

「今もスポンサードファイターです。ただ4月の時点で、『これは帰国できなくなるかも』と思って、日本に戻っただけで」

──体を動かし始めたのも地元で、ですか。

「10月の最初まで岩手にいて、試合が決まり10月の半ばですかね……群馬県で合宿をしました」

──群馬県!!

「環境として最高でした。柔術のINFIGHT JAPANをベースにして、ほんとにここまで人に良くしてもらったことはないと思うぐらい、皆がサポートしてくれて。最高の1カ月間でした」

──横須賀に戻って来なったのは?

「それはプロ練が今はないからです」

──なるほど。インファイトといえばホブソン・タンノ選手、そしてヘナート・シウバ選手という柔術界でも軸となる日系ブラジリアンが率いている名門です。何か伝手があったのですか。

「いえ、普通に一般会員として入会しました。練習も9割は日本人じゃなくて。それとインファイト・ジャパンは群馬の大泉町にあり、近くの太田市にはタイ人4人でやっているポン・ムエタイ・ジムという立ち技も練習できる場所があったので、凄く良い練習ができました」

──ぶっちゃけて伺いますが、山田選手は日本人コミュニティが苦手なのでしょうか(笑)。

「う~ん、それもあるかもしれないです。アハハハ。日系ブラジル人の皆や、タイ人といると楽です。ストレスがなくて(笑)」

──アハハハ。日本でもプーケットにいるのと同じですね。

「本当にそれに近い環境でした。キッチン付きのホテルに滞在し自炊をして」

──調理するのもタイ料理ですか(笑)。

「そこは日本食です(笑)」

──大泉は日本の中のブラジルというか、でもタイにある炭酸じゃない方のレッドブルとかも売っていますよね。

「アハハハ。はい、ありますね」

──いやぁ、山田選手はそこが良さかと思うのですが、本当に変わっていますよね。

「いえいえ(笑)」

──そんな大泉、太田で皆が良くしてくれたと。

「ハイ。インファイトではMMAの経験のある人たちが、本当はノーギのクラスなんてないのに自分のためだけにノーギで練習してくれて。ヘナートには本当によく指導してもらいましたね。めちゃくちゃ良い人で。

ポン・ジムもMMAグローブでミットをしてくれたり、かなりしごかれました。これからも群馬には1カ月単位で練習しにいきたいと思っています。インファイトでギの練習もしたいですし」

<この項、続く>

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