カテゴリー
ABEMA Interview J-CAGE ONE Road to ONE05 ブログ 小野島恒太 山本聖悟

【Road to ONE05】秋山成勲エディション、山本聖悟─02─「チェ・スンウのような試合がしたい」

【写真】しっかりと自分を持っている。言葉にもできる。あとはケージで結果を(C)MMAPLANET

本日5日(火)に東京都渋谷区のTSUTAYA O-Eastで開催されるRoad to ONE 05「Sexyama Edition」で、小野島恒太と対戦する山本聖悟インタビュー後編。

フリーから秋山成勲率いるチーム・クラウド所属となった山本の秋山への想い。そして、漢気と我慢のファイト、理想のファイトスタイルについて引き続き話を訊いた。

<山本聖悟インタビューPart.01はコチラから>


──ところで、さきほどワンマッチ契約ということを言われていましたが、今後に関しては?

「そうですね。ここでチャンスをモノにしたとして、次のRoad to ONEの出場がクリアになるかは僕にも分かりません。自分としても一番はRoad FCでコンスタントに経験を積んでいくことだと考えています。ただし、今回のRoad to ONE出場は僕にとってもチャンスです。小野島選手と戦えることも。修斗を主戦場にしていれば、戦績を積んでから試合ができる相手だと思っています」

──では、今後に繋げるためにどのような試合をしたいと思っていますか。

(C)Chong Sung Ouk

チェ・スンウのような試合がしたいです」

──UFCで2連敗後、現在は3連勝中の元TOP FCフェザー級チャンピオンですね。でも、ほとんどのファンがどんな試合だってなってしいますよ(笑)。

「そうですよね(笑)。チェ・スンウは相手の組みを対処して、打撃を当てて勝つ。判定でも勝てる選手です」

──韓国人選手のイメージとは違う、距離を取る方の選手ですね。

「長いレンジで、近づくと首相撲という戦い方をします。韓国人選手は入って来る相手にカウンターを当てるのが上手い。ただし、近い距離ではUFCで戦うような選手に勝てるのかというと……チェ・ドゥホが答を出していると思います」

──激闘はできても、勝てていないと。

「だから一発KOではなくて、チェ・スンウのようにテイクダウンを徹底して切って首相撲からヒザ、長い距離でパンチ、ローを打っていく。判定勝ちできる戦いのなかで、弱らせてKOするという試合を小野島選手を相手にしたいと思っています。

(C)DOUBLE GFC

そういう試合ができるのか。それが今回の試合のテーマです。

ガチャガチャだと、もうダメです。6月にDouble GFCでUAE Warriorsでも活躍しているAngels FCフェザー級チャンピオンのムン・ギボムがDouble GFCフェザー級王者ホン・ジュンヨンとの王座統一戦で負けたじゃないですか?

あの試合がガチャガチャの試合になって、ムン・ギボムは判定負けをしました。冷静に戦っていれば、スキル的に上のムン・ギボムが勝てた試合です。ホン・ジュンヨンなんて無名の相手に、やってはいけない試合をして負けました。ひと昔前の韓国のMMAのような試合で」

──聖悟選手は、そういう試合はしないと。ただ世界共通ともいえますが、韓国でも多くのプロモーターは乱打戦のような試合を求めています。漢と漢の勝負だ──的な。ところでルーツは韓国でも日本で育った聖悟選手には分かってもらえると思うのですが、韓国人選手って……いや選手だけでなくプロモーターやコーチも、ですね。インタビューでよく「漢として」とか、「漢は」という発言をします。ただ具体的に、どう漢らしいのかが聞かれないんです(笑)。

「アハハハ。その説明はないですよね。それは分かります(笑)。プサンもそんな感じの人が多いです(笑)。ホントにペ・ミョンホ選手とか日本語で『オトコ』、『オトコ』って言っていますからね(笑)」

──ニコニコ笑いながら、言っていそうです(笑)。

「そうなんですよ(笑)。僕は母親が韓国人で、日本人の父とは2歳の時に離婚しているので、母に育てられたこともあって韓国への想いが強いです。だけど文化は日本なんです。だから、男らしさの説明はできます(笑)」

──では、「僕が漢気をまず見せる」と言われていた聖悟選手。その漢とは、どういう漢なのでしょうか。

「僕は秋山さんのようになりたいんです。日本では桜庭選手との試合の印象がずっと残っているかもしれないですけど、柔道時代から日本と韓国の間で苦労されてきたことに、やはり僕は大きな影響を受けています。五輪に出るためにプサンに移った。でも、在日だから韓国内の力関係で実現しなかった……」

──在日韓国人の方が日本国内だけでなく、韓国でも『自分たちとは違う』という風に捉えられている向きがあることを私は現地を頻繁に訪れるまで、理解していなかったです。

「それでも秋山さんは夢を諦めず、韓国に移って1人で住んで五輪を目指すという行動に出ました。それが実現しないと、ご両親の反対を押し切って国籍を日本にした。そういう秋山さんの夢を諦めない生き方を尊敬しています。

結果、MMAファイターとして韓国であれだけ認められる選手になって、韓国の若いファイターのために……今回の僕も含めて支えてくれています。その原点にあるのは行動力で、その行動力……動けるのか、動けないのか。そこが人間の真価が問われるときだと思っています。

だから僕もプサンに移って、Road FCのアマチュアからキャリアをやり直しました。その間に色々なことがありました。妨害もされたし……それでも夢、目標があったので。そこで動くことができるのが、僕のなかでの漢です」

──漢として受けた試合、改めて意気込みをお願いします。

「今回の試合は我慢のファイトになり、ガチャガチャしたファイトにはならないです。耐えて、耐えて、耐えて小野島選手に勝ちます」

■視聴方法(予定)
10月5日(火)
午後5時00分~ ABEMA格闘チャンネル
THEONE TVでは同大会の第2試合目以降の選手控え室の舞台裏映像を生配信

■ROAD TO ONE05対戦カード

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
和田竜光(日本)
竹中大地(日本)

<グラップリング・ライト級(※77.1キロ)/10分1R>
青木真也(日本)
キャプテン☆アフリカ(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
小野島恒太(日本)
山本聖悟(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
山本空良(日本)
野尻定由(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
須藤拓真(日本)
南風原吉良斗(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
河名マスト(日本)
新関猛起(日本)

The post 【Road to ONE05】秋山成勲エディション、山本聖悟─02─「チェ・スンウのような試合がしたい」 first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
ABEMA MMA ONE Road to ONE05 キック キャプテン☆アフリカ チャンネル ボクシング 修斗 南風原吉良斗 和田竜光 小野島恒太 山本空良 山本聖悟 新関猛起 河名マスト 竹中大地 野尻定由 青木真也 須藤拓真

【Road to ONE05】須藤拓真と対戦、18歳プロシューター南風原吉良斗「打・投・極、MMAで勝ちたい」

【写真】プロ修斗では沖縄大会で2度戦い、どちらもパウンドアウトで勝利している南風原。Zoom取材でまさかの「平良」と呼び捨てにするトンパチ振りを発揮(笑)(C)MMAPLANET

明日5日(火)に東京都渋谷区のTSUTAYA O-Eastで開催されるRoad to ONE 05「Sexyama Edition」で、Theパラエストラ沖縄から南風原吉良斗が出場し、須藤拓真と対戦する。

14歳の時から松根良太の下で修斗を学ぶ、18歳の超新世代はジュニア時代から修斗で戦ってきた自負を持ってRoad to ONEのケージに足を踏み入れる。


──Road to ONE05で須藤選手と戦う、南風原選手です。キャリア3戦目で初の東京での試合になりますね。

「最初、ドッキリかと思いました。松根さんが浅倉カンナ杯からオファーだとか冗談を言っていて(笑)。そうしたらRoad to ONEだと聞いて『えっ?』となりました。で、すぐに噛ませ犬で呼ばれるのかと思ったのですが、相手の戦績を見てルーキー同士の対戦だと分かりました。

東京とか県外で戦いたい気持ちは凄くあったので、怖いというより、ワクワクする気持ちが優っています。平良が出た大阪の大会で試合がしたかったのですが叶わなかったので、これはチャンスだと思って、すぐに出場を決めました。ABEMAで中継される大会だし楽しみです」

──ONEルールで戦うことに関しては、どのように感じていますか。

「相手が寝技の選手なので、グラウンドのヒザとかはないと思っています。それより足関節に重点をおいてやってきました。試合の映像を見ても足関節が本当に好きなんだろうなって。それをさせないように上を取って殴りたいです。

ノーギの映像も見ましたけど、僕自身は足関節のエスケープには自信があります。松根さんもヒザ十字、トーホールドが得意だし、サドルとかのディフェンスも『俺は今成選手から練習でも取られない』って凄い自慢げに話していました(笑)」

──アハハハハ。

「じゃぁ、大丈夫かなぁって気持ちです(笑)。対処した上で殴ります。僕は上から殴るのが好きなので、それで行きたいです」

──いやぁ、松根さんに対して『自慢げに』とか言ってしまうところが、彼が教えてくれた「やんちゃ」な一面が見えた気がします。

「いや……松根さんには叱られてばかりで怖いです(笑)」

──その松根さんの下で南風原選手が修斗を始めたのは、いつ頃からなのでしょうか。

「14歳の時です。父親がボクサーだったのもあって、何か格闘技をやりたくて……キックをしようと思ったんです。だから本当はキックボクシング目的にジムに入ったのですが、修斗のジムだったんです。でも松根さんが『結構、楽しいからちょっとやってみな』と言ってくれて。で、ちょっとやってみたら、その魅力の虜になりました。

こんな技を覚えたいとか凄く探求心が芽生えてきて、毎日に練習するようになり、今ではそれが当たり前になっています。あと試合ですかね。始めて7カ月後ぐらいに試合で勝って、そこから本当にはまりました中3の時にジュニア修斗に出て、15歳からアマチュア修斗に出ています」

──自然とプロになることを決めていた感じですか。

「そうですね。あと仲宗根武蔵さんが試合のために追い込み練習としかしているのを見て、凄く格好良くて。僕もプロになろうと決めました」

──Theパラエストラ沖縄は、プロも増えていて盛り上がっているのではないですか。

「今、13人プロ選手がいます。僕らは松根さんが地元でプロ大会を開いてくれていて、試合ができているので本当に恵まれていると思っています」

──ジム内部にも、互いにライバル意識もあるのでは?

「そうですね。年齢は一番下ですけど、フライ級とかストロー級の選手も多いですし、年齢になくガンガンやっています」

──それこそ、松根さんが南風原選手は平良選手に食らいついて頑張っていると教えてくれました。

「あぁ、そんな風に言ってくれているんですね……。そうですね……平良は年齢も近いし、越えたいというのはありますね」

──しっかりとライバル視をしているのですね。

「まだボコボコにされてはいるんですけど、必死に食らいつくという気持ちはあります。平良はなんか……」

──あの、スミマセン。最初、電波が悪いのか、風の音で聞こえないのかと思ったのですが、先ほどから平良選手のことを平良と呼び捨てにしていませんか?!

「アハハハハ。いや、インタビューなので平良の方が良いのかと思って」

──いやいやいや。そこは普通でお願いします。

「本当は達郎先輩とか、達郎って呼んでいます」

──達郎……呼び捨てじゃないですか(苦笑)。

「アハハハハ。じゃあ達郎先輩でいきます。達郎先輩の凄いところは全部できるんですよね。僕は得意技とそうでない技の精度に差があります。でも、あの先輩は全部同じレベルでできるんです。

達郎先輩が凄いのはもちろん分かっています。置いて行かれています。だから、まずは追いつきたいです。僕はこの試合のあとに修斗の新人王トーナメントにエントリーしているのですが、Road to ONEで圧倒的に勝って他の選手とは違うというのを見せつけたいです」

──須藤選手は修斗でなくNEXUSで戦っていることは意識しますか。

「NEXUSというか、この人は寝技をMMAで試したいだけで本気でやっているとは思えないです。試合を見ていても寝技しかしていないので、打撃も寝技もあるMMAで勝ちたいです。打・投・極を見せたいと思っています。

それと僕の試合は前の方なので、KO勝ちして大会に火を点けたいです。沖縄の代表、その気落ちを込めて戦います」

■視聴方法(予定)
10月5日(火)
午後5時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■対戦カード

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
和田竜光(日本)
竹中大地(日本)

<グラップリング・ライト級(※77.1キロ)/10分1R>
青木真也(日本)
キャプテン☆アフリカ(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
小野島恒太(日本)
山本聖悟(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
山本空良(日本)
野尻定由(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
須藤拓真(日本)
南風原吉良斗(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
河名マスト(日本)
新関猛起(日本)

The post 【Road to ONE05】須藤拓真と対戦、18歳プロシューター南風原吉良斗「打・投・極、MMAで勝ちたい」 first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
ABEMA MMA ONE Road to ONE05 キック キャプテン☆アフリカ チャンネル ブラジリアン柔術 ボクシング 南風原吉良斗 和田竜光 小野島恒太 山本空良 山本聖悟 新関猛起 河名マスト 竹中大地 野尻定由 青木真也 須藤拓真

【Road to ONE05】南風原吉良斗と対戦、全日本ノーギ優勝の須藤琢磨─01─「対策練習は全くしない」

【写真】所属するExtreme EBINAのロゴの前で。まったくMMAの香りがしない柔術クラスのワキでインタビューした(C)MMAPLANET

5日(火)に東京都渋谷区のTSUTAYA O-Eastで開催されるRoad to ONE 05「Sexyama Edition」で、9月4日に行われたBJJF全日本ノーギのエキスパート、フェザー級で優勝したばかりの須藤拓真が南風原吉良斗と戦う。

MMAデビュー以来Nexusで3試合戦い、全てを足関節で勝っている柔術家・須藤がMMAを戦う理由。そして今回の南風原戦に向けての意気込みを尋ねると──21歳とは思えない、堂々かつ飄々とした格闘家像が浮き彫りとなった


──Road to ONE05で南風原吉良斗選手と対戦する須藤選手ですが、試合まで1週間。まだ正式発表がない状況です(※取材は9月29日に行われた)。どれぐらいの人が、須藤選手が試合をすることを知っているのでしょうか。

「ホント、公には言えない感じが続いています。身内、道場内だけですね」

──オファーがあったのはいつでしたか。

「9月の最初、全日本ノーギ柔術のあとでした。正直、えっという感じでした。柔術、グラップリングを本業でやっていてMMAの試合に出ていたので、Road to ONEから声が掛かるとは思ってもみなかったです。

あくまでも柔術、グラップリングでキャリアを積んでいくなかでMMAも戦っていかないといけないなというつもりでやってきたぐらいなので。だからRoad to ONEのような注目される大会からオファーがあったのは、正直嬉しかったです。『戦う』と即答させてもらいました」

──対戦相手の南風原選手に関しては、名前を認識していましたか。

「最初は出場できるかどうかの確認で、それからすぐに対戦相手の名前を聞かされ、調べました(笑)。相手はそれほど気にしていなかったので、ずっとキャリアのある選手と戦うことになっても『取れたら美味しいな』ぐらいの気でいました。

それに対戦相手どうこうでなく、いつも通りの練習をするだけですし。対戦相手の動画は見ますが、対策練習は全くしないので」

──とりあえず動画をチェックしての印象は?

「ザ・オールラウンダー、総合っていう感じの戦い方ですね。自分とは真逆のタイプです」

──そんな須藤選手がブラジリアン柔術を始めたのは、いつからだったのですか。

「4年前ですかね。高校の途中からですね。もともと格闘技を見るのは好きで、ずっとやっていた野球を辞めた時に何か体を動かそうとか思って、帰宅途中にあるExtreme EBINAに入会しました。

動画で格闘技を見ているなかで、今成さんの試合が得に好きで。他の選手が殴って、蹴ってとやっているなかで今成さんがクルクル回っているのを見て、『コレ、やりたい』って思ったんです。それでブラジリアン柔術をやろうと思ったのが最初のきっかけですね」

──今成選手の技は、道着を着た柔術では禁止だと知った時はどう思いましたか(笑)。

「ヒールがあると思って入会しました。そうしたら『それ、ダメだから』って(笑)。ただ入口は今成さんでしたけど、柔術の練習を始めると凄く面白かったです。もう普通に柔術で黒帯になりたいと思いました」

──2020年2月にNEXUSでMMAデビュー戦を戦っていますが、柔術家の須藤選手が打撃有りのMMAを戦おうと思った理由は?

「実は柔術を始めて半年後ぐらいから、ここの道場が開くのが午後8時からで、学校が終わってから4時感ぐらいあるので近くのキックのジムでキックボクシングも練習するようになっていて。打撃も組み技もやっているし、MMAもやってみようかなという気持ちはありました。

そうしていると、ここで指導している松本(大輔)さんがZSTで活躍していて、松本さん経由でネクサスの話を頂き、それをきっかけに始めた感じです。アマチュアを1試合して、プロルールで戦うようになりました」

──キックボクシングの試合経験もあるのですか。

「アマチュアで何試合か……10戦ちょっとして、2回ぐらい負けています。でもMMAでは打撃は全然使っていないですね(笑)。今も週に1、2度通っているので、打撃に苦手意識はないんですけど」

──柔術では何といっても先の全日本ノーギのエキスパート・フェザー級優勝で一躍注目されるようになりましたが、あれだけ足関節を駆使できたことに、本当に驚かされました。

「ここは普通の柔術道場だし、足関節をやる環境がそれほど整っているわけではないです。それでも足関節が好きで始めた柔術なので、動画とかで勉強してきた感じです」

──他の道場やジムで足関節を習うことは?

「特にないです。ここでは週に1度、グラップリングのクラスがあるので松本さんや論田(愛空隆)選手と練習させてもらっています」

──MMAの練習は、週にどれくらいしているのしょうか。

「普段の練習が終わってから、少し相手をしてもらうぐらいでほぼMMAの練習はしていないです」

<この項、続く>、

■視聴方法(予定)
10月5日(火)
午後5時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■対戦カード

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
和田竜光(日本)
竹中大地(日本)

<グラップリング・ライト級(※77.1キロ)/10分1R>
青木真也(日本)
キャプテン☆アフリカ(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
小野島恒太(日本)
山本聖悟(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
山本空良(日本)
野尻定由(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
須藤拓真(日本)
南風原吉良斗(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
河名マスト(日本)
新関猛起(日本)

The post 【Road to ONE05】南風原吉良斗と対戦、全日本ノーギ優勝の須藤琢磨─01─「対策練習は全くしない」 first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
ABEMA Interview J-CAGE ONE Road to ONE05 ブログ 小野島恒太 山本聖悟

【Road to ONE05】小野島恒太と対戦、山本聖悟─01─「秋山さんを信じて戦うだけ。僕が漢気をまず見せる」

【写真】KRAZYBEE、自らがトレーナーを務めるジムで集まる選手練習などが現在の山本のルーチンだ(C)MMAPLANET

5日(火)に東京都渋谷区のTSUTAYA O-Eastで開催されるRoad to ONE 05「Sexyama Edition」で、その秋山成勲からの申し出を受けた山本聖悟が小野島恒太と対戦する。

愛知からプサンに移り住み、Road FCとの契約を勝ち取った在日コリアン・ファイターの山本は、DEEPとRoad FCというラインでキャリアを積んでいる状況で、オポジションといえるRoad to ONEで戦う。

偏に秋山からの要請だったから──今回の試合を受けたという山本に試合前の心境を尋ねた。


──山本聖悟がRoad to ONEに出場。国内ではDEEP、そして韓国ではRoad FCを主戦場としている選手が、これは驚きです。

「本来なら、あり得ない話ですよね。秋山さんから声を掛けてもらった、そこに尽きます。僕が小さなころから、在日のヒーローなので。プサンに住んでRoadで戦うようになり、秋山2世とか向うの記事で書かれるようになって。僕も秋山さんのようになりたいと思ってやってきたので」

──リトル・セクシーヤマですね。

「ハイ(笑)。正直、ケガもあり体調が万全とはいえないですし、藤田(大和)選手との試合で負けて、自分を見つめ直すためにも年内は試合をしないで、見直していこうと思っていました。階級変更も含めて、自分を作り直す。そんな期間にしようと……やっぱりRoad to ONEへオファーがあるなんて、想像もできていなかったですから。

だから体重が増えていたこともあって、体重を落とせるのかということもあって、最初はお断りさせてもらったんです──実は。対戦相手が練習相手だったこともあって。まぁ、でも対戦相手のことがクリアになれば……秋山さんからの申し出だし、やるしかないです(笑)。

4年前にRoad FCの石家庄(シーチャーチュワン)大会で、セコンドで現地に向かっていた桑原(清)選手が、その移動中のバスの中でマ・アンディン戦を受けたのと同じです。恩を受けた人の期待に応えたいです」

──コロナの時代、ショートノーティス出場に応じることができるか。理不尽かもしれないですが、チャンスを掴むか否かの大きな要因になっています。ただし、その後の保障は欲しいところです。

「秋山さんは漢気の人なので……。今大会に出場できる韓国にルーツがある選手って、僕ぐらいしかいなかったんだと思います。なら、僕は秋山さんを信じて戦うだけです。『Sexyama Edition』だし、僕が漢気をまず見せるところです。

それでも僕はRoadと契約しているので、RoadとONEの関係性を考えてもクリアしないといけないことがあったし。そこはRoad に確認して、ワンマッチ契約でOKが出ました」

──にしても、対戦相手は小野島選手。全くもってアップの試合でない厳しい試合になります。

「韓国から戻ってきて、村本選手と藤田選手に負けた状態で……小野島選手は階級が1つ上でフィジカルが強いですからね。僕自身としては、今回の試合は体を動かしている時の通常体重とほぼ変わらない状態ですね」

──組みのあるなかでのMMAストライカー、聖悟選手の真価が問われる試合です。コロナ前に本拠地を韓国に移したのですが、その韓国のMMAが以前よりガチャガチャの打撃戦に戻りつつあるようにも感じます。

「チームMADの練習とか、基本的に壁レスが主流なんですけどね。5分を10本とか、ずっと繰り返してやっているので、僕も倒されてもすぐに立つことができるようにはなっています。村本選手との試合でもヒザにテイクダウンを合わせられても、スクランブルでスタンドに戻れましたし。

それに小野島選手は倒す力はあっても、抑え込む能力には欠けているかと思っています。上久保選手のようなコントロールすることはできない。ただし、テイクダウン&スクランブルを繰り返して削ることに長けています。立って寝かせて──という徹底ぶりは、僕としては嫌な選手です。

打撃の駆け引きができずに、組んでくる選手は苦手で。だからこそ、要所で攻撃できる試合にしたいです。それに北米ユニファイドではなくて、ONEルールです。和田選手の負けとか、MMAとしておかしな裁定基準ですが、僕には有利な裁定基準だと思っています。押し込まれようが、テイクダウンを許そうがダメージを与えると勝てるので」

──思考のチャンネルを普段とは変える必要がありますね。

「でも高島さんも2019年の年末にプサンでお会いした時に、『RoadよりONEルールの方が向いている』と言ってくれたじゃないですか?」

──あぁ、ありました。サムキョプサル、食べながら。そんな夜もありましたねぇ(笑)。

「そのONEルールなので(笑)。だから嫌な相手だけど、怖くないです。どれだけ尻もちをつかされようが、立って殴って、ヒザを入れれば僕の勝ちです」

──それでも小野島選手の組みに賭ける精神力は怖いと思っています。インフィニティリーグで優勝するには、判定勝ちではなくフィニッシュが必要という状況でも、残り時間がなくなって選択したのが押し込みでした。そこまで自分のスタイルを徹底する。相当な気持ちでいるはずです。

「普通は優勝して環太平洋王座に挑戦できるなら、打撃で倒しに行きますよね……。ただ逆をいえば、それしかできないんじゃないですか?」

──できないかもしれないです。なら、デキない選手が後がないから打撃で来るより、自分の戦いを貫いてくる方が怖いかと。

「確かに……そうですよね、打撃で来てくれた方が僕も楽ですね。そうなると、僕自身も自分との勝負になってくる面もあるかと思います」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
10月5日(火)
午後5時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■ Road to ONE05対戦カード

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
和田竜光(日本)
竹中大地(日本)

<グラップリング・ライト級(※77.1キロ)/10分1R>
青木真也(日本)
キャプテン☆アフリカ(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
小野島恒太(日本)
山本聖悟(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
山本空良(日本)
野尻定由(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
須藤拓真(日本)
南風原吉良斗(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
河名マスト(日本)
新関猛起(日本)

The post 【Road to ONE05】小野島恒太と対戦、山本聖悟─01─「秋山さんを信じて戦うだけ。僕が漢気をまず見せる」 first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
ABEMA MMA ONE ONE Championship RIZIN Road to ONE05 UFC   キャプテン☆アフリカ チャンネル 修斗 南風原吉良斗 和田竜光 小野島恒太 山本空良 山本聖悟 新関猛起 河名マスト 海外 竹中大地 西川大和 野尻定由 青木真也 須藤拓真

【Road to ONE05】野尻定由と対戦、山本空良─02─「格闘技をやりたいと思ってもらえる試合がしたい」

【写真】しっかりと話せる。そんな印象の山本空良です (C)NOB YASUMURA

5日(火)に東京都渋谷区のTSUTAYA O-Eastで開催されるRoad to ONE「Sexyama Edition」も出場し野尻定由と対戦するする──NEXUSフェザー級チャンピオン山本空良インタビュー後編。
Text by Shojiro Kamaike

山本は幼少期から練習を共にしている西川大和と同じく、現代MMAの中で下になることも厭わないスタイルで戦ってきた。今後は世界を目指して戦っていくうえで、その戦い方に変化が見える。そんな山本がRoad to ONE参戦、野尻戦、そして今後について語った。

<山本空良インタビューPart.01はコチラから>


――子供の頃から一緒に練習している西川大和選手は、修斗の世界ライト級チャンピオンシップで、下からのパンチとヒジでダメージを与えて勝利しました。それはスクランブルの展開が多く、トップを取ることが有利となる現代MMAでは異質なスタイルです。山本選手も下になることが多いのですが、試合を見ていてどう感じていますか。

「正直言うと、そのスタイルはやめたほうが良いと思っています。いろんなファイトスタイルがあるのが、MMAじゃないですか。このスタイルで世界を獲ることができるかどうか――僕は、それは難しいと思っているので」

――ものすごく正直な意見ですね。

「先日の世界チャンピオンシップを見ていても、『もっとリーチがある相手、もっとパンチがある相手ならどうなんだろう?』と思いました。MMAでは、上に行けば行くほど、相手のパンチも強くなっていくじゃないですか。もちろん大和も、そこは考えながら戦っていると思うんですけど」

――山本選手も、以前は下になることが多かったと思います。しかし最近の試合では、上からサブミッションを狙ったり、スタンドの打撃を重視する試合になってきていますよね。

「はい。最近は、スタンドの攻防を集中的に練習しています。それは『スタンドで勝ちたい』とか『上を取ったほうが勝率が良い』ということではなく、どうすれば相手を早く倒せるかを考えているからなんです」

――それだけ自身の中でMMAファイターとしての幅が広がっているということですか。

「今まで、相手はグラップラーが多かったんです。だから打撃――パウンドが得意ではない選手が相手だから、下から極めて勝つというフィニッシュを選ぶこともありました。でも今は、僕もMMAファイターとしての幅が広がってきていると思います。自分としては寝技も打撃もできたうえで、相手の弱いところを衝く選手になりたいですね」

――プロデビュー以来、PFCとZSTを中心に戦ってきた山本選手ですが、2019年からネクサスに参戦し、今年はフェザー級のベルトを獲得しました。

「何て言うんだろうな……ネクサスのベルトを獲れたことは、すごく嬉しかったです。でも、それで調子に乗ったり、甘えが出るようなことではいけないと思うんです。ネクサスのベルトを獲って、初めてスタートラインに立てたというか」

――スタートライン、ですか。

「まだ自分は完成されていません。もっともっと強くなります。このベルトを獲って、そして防衛していくことで、自分は強いファイターなんだと胸を張って言えるんじゃないかと思います」

――強くなって目指す先はRIZINなのでしょうか。ネクサスのベルトを巻いた時に、「RIZINに出たい」という発言がありました。

「もちろんRIZINに出させていただければ嬉しいんですけど、僕はずっと海外を目指してきました。世界最強のファイターになりたいんです。男だったら、世界で一番強いと言われたい。だから今、最強の舞台がUFCであれば、そこで戦いたいです」

――今回の大会はRoad to ONE、つまりONE Championshipを目指す興行です。ONEに対しては、どのような印象を持っていますか。

「ONEはアジアで一番強い人が集まる大会だと思っています。軽量級では、UFCに負けないぐらい凄い選手が揃っています。特に立ち技が強い選手が多くて……。試合を見ていると、もうヤバいですよね(苦笑)」

――そんなONEに出ているファイターと比較して、今の自分はどのような位置にいると思いますか。

「グラップリングだけなら、通用するんじゃないかと思っています。でも強いストライカーが多いですからね。UFCと同じぐらい強いストライカーに対して、どう戦うか。昨年からコロナ禍の影響もあって、試合数も減りましたが、今はとにかく強い選手に挑戦していきたい。試合で勝つか負けるかというより、どんどん強い選手と対戦して成長していきたいです」

――なるほど。今回、Road to ONEからオファーが来た時の感想を教えてください。

「ビックリしました(笑)。まさかオファーが来るとは思わなかったので。たくさんの方が注目してくれる大会ですし、Road to ONEを通じて自分のことを知ってほしいです。初めて僕の試合を見る方にも、ネクサスのチャンピオンがどんなものなのか見せたいですね」

――対戦相手は、修斗世界バンタム級9位の野尻定由選手です。どのような印象を持っていますか。

「実は、野尻選手の試合は見ていないんです。僕は相手のことは知らずに試合をするタイプで……父からは『テイクダウンを狙ってくる選手だよ』と聞いているので、だいたいのイメージは出来ています」

――では、野尻戦でどんな試合を見せたいですか。

「試合全体を通して、自分が全部支配したいと思っています。全てコントロールして、圧倒的に勝つ。狙うのは、1Rでの勝利ですね。見ている人が『自分も格闘技をやりたい!』と思ってくれるような試合をしたいです」

――『次の試合も見たい』ではなく、『自分もやりたい』と思ってくれる試合、ですか。

「僕のなかでは、一本かKOで勝つのは当たり前で、なおかつ1Rで狙いに行きたいです。格闘技ってやっていると楽しいんですけど、見ている人にとっては、漬け込んだりする試合は面白くないじゃないですか」

――……。

「でも、そんな展開の中にも技術があるんですよね。実際に格闘技をやってみると、そういうことも分かってくると思うんです」

――確かに野球やサッカーなどは、子供の頃から遊びの中で野球や慣れ親しんでいるから、バンド攻撃やオフサイドも当然のように受け入れることができるのかと。

「そうなんですよ。たとえば、打撃が得意だった選手が、どれだけグラップリングを練習して、MMAではパウンドで勝つのか。そこには選手の技術と努力があります。選手には何かしらの上手さがあって、努力をしている。だからプロの舞台に立つことができています」

――まず格闘技への理解を深める入口づくりが重要となりますね。

「格闘技もやってみると本当に奥が深いし、それが分かると見るほうも楽しくなるはずです。だから僕はRoad to ONEを通じて、『自分も格闘技やってみたい!』と思ってくれる試合を見せたいです」

■視聴方法(予定)
10月5日(火)
午後5時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■ Road to ONE05対戦カード

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
和田竜光(日本)
竹中大地(日本)

<グラップリング・ライト級(※77.1キロ)/10分1R>
青木真也(日本)
キャプテン☆アフリカ(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
小野島恒太(日本)
山本聖悟(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
山本空良(日本)
野尻定由(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
須藤拓真(日本)
南風原吉良斗(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
河名マスト(日本)
新関猛起(日本)

The post 【Road to ONE05】野尻定由と対戦、山本空良─02─「格闘技をやりたいと思ってもらえる試合がしたい」 first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
ABEMA MMA ONE Road to ONE05   キック キャプテン☆アフリカ ジェイク・ウィルキンス チャンネル ボクシング 南風原吉良斗 和田竜光 小野島恒太 山本空良 山本聖悟 新関猛起 河名マスト 海外 竹中大地 野尻定由 青木真也 須藤拓真

【Road to ONE05】2度目の正直、MMA初勝利目指す河名マスト「形になりつつあります」

【写真】ゼロ距離打撃=ダーティボクシングが巧みになれば、大きな武器となるはず(C)MMAPLANET

5日(火)、東京都渋谷区のTSUTAYA O-Eastで開催されるRoad to ONE05「Sexyama Edhition」の第1試合に、河名マストが出場。新関猛起と対戦する。
Text by Shojiro Kamaike

河名はグレコローマンで全日本学生選手権、ジュニア五輪、そしてU23世界大会を制するなど、レスリングでは輝かしい実績を残してきた。今年に入り、MMAに転向したものの7月にFighting NEXUSでプロデビューするも、ジェイク・ウィルキンスにTKO負けを喫している。

そんな敗戦の中でもグレコの技術を生かしたテイクダウンやグラウンドコントロールなど、らしさは残した。あとは、その強さをMMAに生かすことができるかどうか。

そんな河名に、次戦への意気込みを訊いた。


――MMA2戦目を3日後に控えている河名マスト選手です。今はもう練習を終えたところでしょうか。

「明日も打ち込みとか、試合に向けた最終確認を行います。前回の試合が終わってから1回休んで、そこから追い込んだスパーリング、苦しいスパーリングを経験してきました。おかげで仕上がってきていると思います」

――追い込んだスパーリング、苦しいスパーリングとは?

「所属しているロータス世田谷には、いろんな選手が練習に来られています。スパーリングの時は、八隅(孝平ロータス世田谷代表)から『次はこの選手、次は……』と指定されて、誰が相手になるか想定できません。そこで、誰が相手になっても対応できるかどうか。そういったスパーリングをしてきました」

――なるほど。今回出場するRoad to ONEというイベントには、どのような印象を持っていますか。

「前回(2月22日、Road to ONE04)はヤングガンズということで、国内の若手選手が主体でしたよね。でも以前の形で開催されるのであれば、僕は海外の選手と試合をしたいので、出場できるのは嬉しいです」

――河名選手はレスリングのグレコローマンでU23世界大会を制してMMAに転向しましたが、7月25日のプロMMAデビュー戦では、ジェイク・ウィルキンス選手のハイキックで顔面をカットし、TKO負けとなりました。あの試合から得たものはありますか。

「もちろん負けたことは悔しいです。勝ちたかった、その気持ちが最初にあります。でも逆に負けたから――打撃をもらいまくって、カットして負けた。このままではいけない、ということが本当によく分かりました」

――自分自身の中で出せたこと、出せなかったものなどはありますか。

「自分の中でやりたかったことはできた、それは収穫だったと思っています。テイクダウンしてから相手を抑える、レスリング力でコントロールするという部分はクリアできました。でも反面、打撃の防御に関しては至らなさを痛感しました」

――打撃の防御で至らなかった点とは?

「どうしても正面に立ちすぎてしまったり、相手の打撃が見えないところに自分が動いてしまったり――足の使い方がよくなかったと思います」

――試合後には、MMAPLANETのインタビュー記事で、一緒に練習している青木真也選手から河名選手への叱咤激励といえる言葉がありました。

「はい、その記事は読みました。青木さんの仰るとおり、グレコしかできない状態のまま戦ったんだと思います。自分でも思っていたことを、改めて客観的な視点で青木さんから指摘されて……本当に、そのとおりなので(苦笑)。

自分は、まだまだMMAの選手になれていません。これから改善していかないといけない点は、たくさんあります」

――どのような点を改善していかなければいけないと思いますか。

「グレコのように上半身だけで組むのではなく、足にもアプローチできれば、もっと上半身で組むことも生きてくると思います。あとは打撃ですね。まずは足を止めないこと。そして打撃の踏み込みからのテイクダウンだったり、自分の得意な部分に繋げられるようにしていかないといけません」

――つまり、自分のグレコの力を生かしたMMAができるかどうか、ですね。

「そうです。僕は結局、グレコしかできていません。でも、そこが相手より勝っているところです。自分のほうが優れているところを押し出して、勝たないといけないと思います。そのためには、どうやって自分の得意なポジションに持ち込むか、その流れを整理整頓して考えています」

――次の試合に向けて、その整理はできているのでしょうか。

「形になりつつあります。次の試合では、その形を見せたいと思います。今は少しずつ、別物だったレスリングとグレコが、重なりつつあるという実感を持っています」

――たとえば、どのように重なってきているのでしょうか。

「前回の試合では、グラウンドでパウンドやヒジを当てることができました。一応当てた、という感じですけど……。次の試合はもっと手数を増やして、プレッシャーをかけていきたいと思っています。スタンドでは、グレコの技術を生かして近距離の打撃を出したりしたいです」

――いわゆるダーティーボクシングですか。

「はい。たとえばムエタイの首相撲を取り入れて、スタンドで組みながらパンチ、ヒジ、ヒザでプレッシャーをかけながら、相手がそれを嫌がったら次にどうアプローチするか……などですね」

――MMAに対して、自分の力を生かした展開が見えてきているようですね。

「次の相手、新関選手はアマチュアでMMAのキャリアを積んできた選手です。前回のジェルキンス選手もそうでしたが、試合をこなしているぶんMMAでの様々な対処は自分よりも優れていると思います。その相手に、自分がMMAでどんな試合をするのか。再スタートという気持ちで挑みます」

■視聴方法(予定)
10月5日(火)
午後5時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■ Road to ONE05対戦カード

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
和田竜光(日本)
竹中大地(日本)

<グラップリング・ライト級(※77.1キロ)/10分1R>
青木真也(日本)
キャプテン☆アフリカ(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
小野島恒太(日本)
山本聖悟(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
山本空良(日本)
野尻定由(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
須藤拓真(日本)
南風原吉良斗(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
河名マスト(日本)
新関猛起(日本)

The post 【Road to ONE05】2度目の正直、MMA初勝利目指す河名マスト「形になりつつあります」 first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
J-CAGE News ONE Road to ONE05 キャプテン☆アフリカ ブログ 南風原吉良斗 小野島恒太 山本空良 山本聖悟 新関猛起 河名マスト 野尻定由 青木真也 須藤拓真

【Road to ONE05】青木真也の相手は、キャプテン☆アフリカ。河名マスト、山本聖悟、須藤拓真らも出場

【写真】ついに正式発表。青木✖アフリカ。てか、遅すぎるでしょ(C)MMAPLANET

1日(金)、ONE JAPANより5日(火)に東京都渋谷区のTSUTAYA O –Eastで開催されるRoad to ONE05「Sexyama Edition」における青木真也のグラップリングマッチの対戦相手及び、その他のカードが発表された。

青木の1年1カ月振りの国内の実戦=組技戦の相手は、修斗環太平洋ライト級王者キャプテン☆アフリカに決まった。その他のカードもYoung Guns 2021年秋バージョンといえる興味深いメンバーが揃っている。


まずオープニングでは7月のMMAデビュー戦ではカットによるTKO負けを喫した河名マストが、新関猛起戦でMMA初勝利を目指す。河名は全日本学生選手権やジュニア五輪、U23世界大会などを制しするなど輝かしい実績を残しているグレコローマンレスラーだ。

コロナ禍により当時の所属先でレスリングで練習ができなくなり、個人練習でTRIBEを間借りし河名は、この道を目指す決意を固めた。そして同じ専大で柔道部だった佐藤天のアドバイスを受けてロータス世田谷に入門し、プロデビューに至った。

ワキ差し勝負のグレコ転向から投打ともにMMAへの慣れが必要な河名だが、そのグレコで鍛え上げられた身体能力の高さは絶対だ。Nexus Games、アマチュア・パンクラス、アマ修斗とアマチュアMMA畑でキャリアを積んできた新関を相手に、課題の克服がどこまで進んでいるかを確認するための、実戦強化策となる。

第2試合はNexusでプロMMAを3試合こなし、全てを足関節で勝利している須藤拓真と沖縄プロ修斗でプロ2戦2勝、どちらもパウンドアウト勝利の南風原吉良斗によるMMA異種格闘技戦が実現する。

柔術紫帯、21歳の須藤は先のJBJJF全日本ノーギではエキスパート・フェザー級を制し、一躍柔術界でもその名を知らしめた。対して南風原は18歳、中学から修斗を始め平良達郎の背中を見ている超新世代だ。

(C)TAKEAKI TOYOSATO

奇しくもゴング格闘技9月22日発売号で、ネクサスの山田峻平代表がコロナ禍以降のネクサスのMVPに須藤を挙げ、同様に修斗沖縄大会をプロモートする松根良太Theパラエストラ沖縄代表は南風原のこの間に最も飛躍した選手としてピックしている。

足関節✖パウンド、柔術家✖シューターの対決──どちらがRoad to ONEという舞台をステップアップにするのか、興味深い。

さらに山本空良✖野尻定由というPFC及びネクサスファイター✖シューターの対決も組まれている。

山本空良は紆余曲折が見られた初代ネクサス・フェザー級王座決定トーナメントを優勝した同団体のチャンピオンだ。

野尻は格闘代理戦争シーズンのワンマッチ戦で、前田浩平との熱戦でアマ時代に注目を浴び、プロではRoad to ONE01で前田にリベンジを果たすと、インフィニティリーグ出場と着実に経験値を上げてきている。

この両者の1戦は上の須藤✖南風原のようなMMA内異種格闘技というよりも、ファイターの成り立ちとしてMMA内イデオロギー闘争という見方ができるマッチアップといえるだろう。

須藤✖南風原、山本✖野尻がまさにYoung Guns 2021年秋バージョン的な試合なのに対し、セミ前に組まれた小野島恒太✖山本聖悟の顔合わせはセクシーヤマ=秋山成勲エディションらしいカードとなった。

(C)ROAD FC

山本聖悟は在日コリアンとして、韓国で成功を目指しプサンに拠点を移すと、Road FCと契約し2019年にルーキー・オブ・ジ・イヤーにものノミネイトされた。

その後はコロナ禍で帰国しDEEPを主戦場とRIZINにも出場しているが、秋山の尽力でリトル・セクシーヤマの今大会出場が決まった。

対して、いつの間にか38歳となった小野島は修斗では環太平洋タイトル戦線まで辿り着いており、経験値で山本聖悟を大いに上回るベテランだ。

先のインフィニティリーグでもポイント争いで優勝こそ逃したが、若い選手との直接対決では徹底してケージレスリングを駆使し、試合結果で遅れを取ることはなった。そんな小野島に対し、打撃の筋はピカ一の山本聖悟が、あの組みに対して如何に自分の良さを引き出すファイトができるか。打✖打でないMMAでのストライカーとして、真価が問われると同時に試練の試合が続く山本聖悟だ。

そして、ついに決まった青木の相手キャプテン☆アフリカは、現修斗環太平洋ライト級チャンピオン。アテネ五輪73キロ級最終予選3位、組み技界でも活躍してきた剛的グラップラーのアフリカに対し、青木は「グラップリングだからといって下にならない。まぁ投げとかいっても、僕も組みでMMAやってきましたからね」と立ち技&ケージレスリング全開モードで戦うことを明言していた。

全6試合、コロナ禍のコンパクトMMAは最初から最後まで粒揃いのカードが揃った。

■視聴方法(予定)
10月5日(火)
午後5時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■ ROAD TO ONE05対戦カード

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
和田竜光(日本)
竹中大地(日本)

<グラップリング・ライト級(※77.1キロ)/10分1R>
青木真也(日本)
キャプテン☆アフリカ(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
小野島恒太(日本)
山本聖悟(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
山本空良(日本)
野尻定由(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
須藤拓真(日本)
南風原吉良斗(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
河名マスト(日本)
新関猛起(日本)

The post 【Road to ONE05】青木真也の相手は、キャプテン☆アフリカ。河名マスト、山本聖悟、須藤拓真らも出場 first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
J-CAGE Report Shooto2021#03 ブログ 一條貴洋 小野島恒太

【Shooto2021#03】インフィニティ優勝は逃すも、小野島恒太がテイクダウンで一條貴洋に完勝を収める

<インフィニティリーグ2020バンタム級/5分2R>
小野島恒太(日本)
Def.3-0:20-18.20-18.20-18.
一條貴洋(日本)

ケージ中央で向かい合う両者、小野島が距離を詰めて、バックに回ってパンチを連打する。そのままグラウンドに持ち込み、バックマウントを狙う。しかし一條が立ち上がり、反対に小野島をケージに押し込む。これを切り替えた小野島が一條に尻もちを着かせた。さらにケージへ背中を着かせた小野島は、抑えながら相手の顔面にパンチを浴びせる。一條は立ち上がるも、再び小野島がシングルからダブルでケージに押し込み、グラウンドに引きづりこんだ。

一條は立ち上がり、離れた。小野島は一條が飛び込むところに右を合わせる。さらに距離が近くなるとグラウンドへ持ち込み、シングルバッグからパンチを浴びせていく。そのまま一條に背中をケージに着かせて、ボディへのヒザを連打。立ち上がる一條を、ケージ際から逃がさない小野島。パンチの連打からダブルで尻もちを着かせるも試合のブザーが鳴った。

最終R、小野島がいきなりの左ハイ。一條が距離を詰めると組み付き、1Rと同じくバックを狙うながらパンチを浴びせる。立ち上がった一條はダブルレッグへ。小野島がケージを背にしながらカットしようとすると、シングルに切り替える一條。これをガブった小野島が、立ち上がった一條にケージを背負わせてテイクダウンを奪う。ケージに背中を着けてハーフガードを取る一條の顔面に左右のパンチを放っていく小野島。時おり強いパンチとヒジを織り交ぜる。

さらに一條の足をたたんでいった小野島。腰を上げて、相手の首をたたんでいく。一條も立ち上がろうと試みるが、再び小野島が一條の足をたたむ。試合残り時間1分でパンチを放っていく小野島。一條は立ち上がりながら小野島の首を抱えるが、小野島はすぐにダブルへ切り替え、ケージに押し込んだまま試合を終えた。

インフィニティリーグのルール上、判定勝利の小野島は勝ち点2を獲得。
合計得点は6となり、この時点で石井逸人の7点に届かないが、試合自体はしっかり完勝を収めている。


The post 【Shooto2021#03】インフィニティ優勝は逃すも、小野島恒太がテイクダウンで一條貴洋に完勝を収める first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
J-CAGE News Shooto2021#03 ブログ 内藤太尊 大尊伸光 宇田悠斗 宇野薫 小野島恒太 清水清隆 石井逸人 西川大和 野尻定由

【Shooto2021#03】計量終了 14カ月振りに全試合で正式階級&前日計量が実施され──全選手パス

【写真】セレモニアルでもなく、当日の1階級上でもない引き締まった空気感のある前日計量(C) THE 1

明日16日(日)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2021#03 の計量が、本日15日(土)に品川区の修斗ジム東京で行われた。

昨年3月のFight & Mosh以来、初めて全試合が従来の階級&前日計量が──非公開ながら実施された。トライアルルール戦も含め、全11試合。一人も体重オーバーはなく、明日の試合に臨むことになった。

全選手の計量結果は以下の通りだ。

<ライト級/5分3R>
大尊伸光:70.3キロ
西川大和:69.7キロ

<フェザー級/5分3R>
内藤太尊:65.8キロ
宇野薫:65.7キロ

<フライ級/5分3R>
清水清隆:56.7キロ
宇田悠斗:56.7キロ

<バンタム級/5分3R>
加藤ケンジ:61.2キロ
坂巻魁斗:60.8キロ

<インフィニティリーグ2020バンタム級/5分2R>
石井逸人:61.2キロ
野尻定由:61.1キロ

<インフィニティリーグ2020バンタム級/5分2R>
小野島恒太:61.1キロ
一條貴洋:61.2キロ

<トライアルルール・フェザー級/3分2R>
村山大介:65.5キロ
平沼ヤマト:65.7キロ

<女子スーパーアトム級/5分2R>
杉本恵:49.9キロ
檜山美樹子:50.0キロ

<女子スーパーアトム級/5分2R>
中村未来:49.9キロ
北野きゅう:49.9キロ

<女子スーパーアトム級/5分2R>
小生由紀:50.0キロ
澤田千優:49.3キロ

<女子ストロー級/5分2R>
宝珠山桃花:51.8キロ
柳仙香:51.9キロ

The post 【Shooto2021#03】計量終了 14カ月振りに全試合で正式階級&前日計量が実施され──全選手パス first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
J-CAGE Report Shooto2021#01 ブログ 小野島恒太 野尻定由

【Shooto2021#01】ダメージ優先? それでも終盤のスクランブルで優れるのか。小野島が野尻とドロー

【写真】残り10秒、ダブルレッグからスラム気味のテイクダウンをしっかりと奪った小野島だが、三者三様のドローに(C)MMAPLANET

<インフィニティリーグ2020バンタム級(65.8キロ契約)/5分2R>
小野島恒太(日本)
Def.1-1:20-18.19-19.18-20
野尻定由(日本)

サウスポーの野尻、1年以上のコロナ・ブランクの間に随分と体が出来上がっている。左ロー、右ミドルを見せた野尻に対し、小野島は右オーバーハンドから前に出る。

圧力の掛け合い、外し合いのなかで野尻は右ミドルをキャッチされ、右フックを被弾する。そのままケージに詰めた小野島は、体を入れ替えられヒザをボディにもらう。

右を当てながら距離を取りなおした野尻が左ミドル、右ローを蹴る。右フックで前に出た小野島は頭から突っ込むようにケージ際でクリンチへ。レベルチェンジからダブルレッグ、シングルに移行した小野島はダブルに移行し、肩で押しこみ尻もちをつかせる。

スクランブルでバックに回った小野島は前方への崩し、アンフックで右フックを連打する。スイッチをも潰して、トップを取り切った小野島が組みと同時にパンチを入れる。最後に立ち上がって胸を合わせた野尻はヒザを見せたが、初回は小野島がすべきことをした5分となった。

2R、右カーフの野尻、小野島は右オーバーハンドからクリンチへ。体を入れ替えた野尻は、押し返されると離れて左の蹴りを放つ。左の蹴り、右オーバーハンドを当て左右のフックを放った野尻が首相撲かヒザへ。

小野島はケージに押し込んで、尻もちをつかせると右足を腿の上に、置いて野尻を立たせない。バックに回られると、前転からスクランブルに持ち込んだ野尻が蹴りか、ボディを連打する。さらにヒザ&ヒジを見せた野尻が、ダーティボクシング、小野島も組んでヒザを入れる。

ケージ際のクリンチから離れた野尻の打撃にも、小野島が左右のフックで前に出て右を打ち込む。

直後に組んでバックに回った小野島がワンフックでRNCへ。胸を合わせた野尻だったが、シングルレッグで尻もちをつかされギロチン。頭を抜いた小野島は、ダブルで大きく抱えてテイクダウンを決める。サイドバックから、正面回った小野島が再び野尻に尻もつかせタイムアップに。

しっかりとやるべきことをやり、打撃でも下がることがなかった小野島がまず20-18で1票獲得も、続くジャッジは18-20で野尻、3人目は19-19でドローに。

野尻の打と、小野島の組みのコントロール。後者にダメージがあれば、終盤にスクランブルを制することはできただろうか。

打撃を放った数、あるいは当てた数は、決してダメージとイコールではないが、今のMMAでは打撃を使うことがアドバンテージであることを組み中心の選手は承知の上で戦うしかないのかもしれない……。

野尻がドローという結果を得られたのは、倒されたままでなかったこと。ただし、しっかりとリーグ戦制覇を勝ち上がるには、勝利が必要。そのためには倒されないこともそうだが、倒された直後の対応力を身につける必要がある。


The post 【Shooto2021#01】ダメージ優先? それでも終盤のスクランブルで優れるのか。小野島が野尻とドロー first appeared on MMAPLANET.