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【The Shooto OKINAWA06 & TORAO27】This is Shooto。4月に沖縄、5月の福岡大会開催

【写真】沖縄大会と闘裸男が、修斗だ(C)TAKEAKI TOYOSATO & MMAPLANET

沖縄と九州からプロ修斗公式戦開催の方が伝わっている。まず平良達郎のUFCデビューも決まり、追い風の沖縄では4月17日(日)に沖縄市のミュージックタウン音市場で、Theパラエストラ沖縄主催のThe Shooto OKINAWA06が行われ、福岡では5月15日(日)にTorao Nation Stateが福岡市中央区のよしもと福岡大和証券/CONNECT劇場におけるTORAO27の開催を発表している。

沖縄は11月6日のThe Shooto OKINAWA07も明らかになっており、会場もミュージックタウン音市場と安定の本拠地大会となる。一方、闘裸男はよしもと福岡大和証券/CONNECT劇場と初進出を果たしToaro GIG04と二部制がとなる。


闘裸男は2020年11月1日、昨年6月13日と2年連続でアクロス福岡大会がコロナ感染により中止を経験してきた。それでも高松、広島とイベントを継続してきた闘裸男にとって、3度目の正直とばかりに──福岡市内でのケージ使用の修斗公式戦へ向け、コロナ感染状況と睨めっこ状態が続く。

現状、平良が飛びぬけた特別な存在ではあるが、旭那拳、野瀬翔平、野尻定由、宇田悠斗、安芸柊斗ら若い力が沖縄、九州、中国&四国が台頭してきたのはTheパラエストラ沖縄興行と、闘裸男があってこそ。対戦カードの発表を待ちたいところだ。

なお沖縄大会を開く松根良太氏は平良のUFC初陣を2週間後に控えたイベント開催で「重ならなくて良かった」と胸をなでおろしているが、特別にハードが1カ月になることは間違いない。

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MMA Shooto2021#04 安芸柊斗 田上こゆる

【Shooto2021#04】田上の連勝ストップ。安芸柊斗が左ジャブと右カーフでコントロールして3-0の判定勝ち

<ストロー級/5分3R>
安芸柊斗(日本)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28.
田上こゆる(日本)

距離を詰めたのは安芸。田上は右ロー。すぐさま安芸が左フックからダブルレッグでグラウンドに持ち込む。田上はケージを背にしながら立ち上がる。安芸が脇を差し上げると、田上は反転して離れる。田上の右ローに右ストレートを合わせる安芸。左ジャブの打ち合いでバランスを崩したのは安芸。しかし安芸も右ローを当てる。右ローから左に回る田上を、追いかける安芸。

田上のローで安芸がバランスを崩す。安芸は右ストレートを狙う。田上の右ローに右ストレートを合わせて、距離を詰める安芸。田上は右ヒジのモーションを見せる。笑みを浮かべた安芸に対して、田上は右ロー。安芸は田上にケージを背負わせて左フックを当てる。すぐにケージから離れる田上。右ローを繰り出しながら回る田上だが、安芸の右カーフで尻もちを着いた。しかし田上も右を当ててラウンドを終えた。

2R、田上はミドル。互いにフェイントをかけながら、田上が左ミドルを繰り出す。安芸は前に出て右カーフと左ジャブ。田上は距離を詰めると、右ストレートと左フックを返す。安芸の右カーフを受ける田上。打撃のフェイントを見せるが、なかなか手が出ない田上。安芸が距離を詰めてローを繰り出す。安芸の左三日月がヒット。田上は左ジャブを当てながら左に回る。安芸は左の前蹴りと右のカーフ。田上も右のカーフを返す。

安芸が左ジャブ。田上の左ボディがヒット。安芸は前に出ながら、田上の右フックをスウェーでかわす。フェイントから左を当てた田上。安芸の右ストレートも田上の顔面を捉える。残り1分から田上左右ローが連続ヒット。安芸の左ジャブに右を被せた田上だが、安芸も右カーフを当てる。田上が左ローを連打すると、安芸もパンチを合わせていった。

最終R、田上が左ロー。安芸は右カーフを当てる。安芸が左ジャブ。田上の蹴りはパーリングではじく。田上の蹴りをブロックし始めた安芸が距離を詰めていく。田上もプレッシャーをかけ返すが、前に出た安芸が左ジャブで突き放す。さらに右カーフを当てる安芸。田上が前に出てくると、安芸はパンチを返す。田上の左ジャブに安芸が右を被せるが、田上も回ってかわす。

残り2分、接近戦でのパンチの交錯は、安芸の左がヒット。田上が前に出ても、安芸が左で捌く。足を使い、右を当てる安芸。田上のパンチをかわす。田上の右飛びヒザがボディにヒット。動きが止まった安芸を、田上が押し倒してトップを奪う。ここで田上の顔面から流血が見られる。安芸が下からガッチリと相手を抱え、立ち上がった田上のパンチをかわして試合を終えた。

判定は3-0で安芸。田上のデビュー以来の連勝は5でストップした。


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MMA ONE Shooto2021#04 キック キャプテン☆アフリカ チャンネル プロレス マックス・ザ・ボディ 安芸柊斗 平良達郎 旭那拳 田上こゆる 福田龍彌 高岡宏気 高橋孝徳

【Shooto2021#04】安芸柊斗戦へ、田上こゆる「MMAの方が凄いと思われるような試合をするのは当然」

【写真】仕切り直しの安芸とデビュー以来の連勝を5としたい田上 (C)THE ONE

本日4日(日)、大阪市淀川区のメルパルクホール大阪で開催される昼夜2部構成のShooto2021#04。第2部のセミで安芸柊斗と田上こゆるが戦う。

21歳の安芸、19歳の田上。新世代シューター対決は、キッズ修斗出身者とキッズ・キックからMMAに転じた田上のマッチアップでもある。

MMAファイターとして安芸の完成度の高さを認める田上は、どのような武器を持ちこの一戦に臨むのか。また、修斗の大会で組まれたキックの8人制トーナメントに対する想いを訊いた。


──今大会、日程がスライドする以前──6月20日に予定されていた時は、田上選手は対戦相手の発表はなく出場だけが明らかとなっていました。

「試合の話をもらった時は、○○選手が対戦相手候補だったので2週間ぐらいは〇〇選手の対策練習をしていました。それが途中でなくなり、少し間をおいて✖✖選手がOKならどうかというオファーを受けました。でも1週間後ぐらいに、✖✖選手はできないという返事で。そこからまた1週間ぐらい経って……試合まで3週間前ぐらいに安芸選手が戦ってくれるということになったんです」

──〇〇選手や✖✖選手と、安芸選手のスタイルは違いますね。

「安芸選手はストライカーな感じですけど、誰と戦ってもやることは一緒だし、練習内容が大きく変わることはなかったです。寝技で来ることを想定して練習もしていたし、打撃もあると思ってその練習もしていたので」

──ここ数戦は相手が組んでくるという前提で戦っていたと思いますが、安芸選手が相手だと打撃の攻防が増えるかもしれないです。

「それはあります。他の選手よりも、打撃から組みとかっていうコンビネーションを使ってくると思います。最近は組みに嫌がりすぎて、打撃があまり上手くいってなかったので、あの感じのままだと安芸選手の打撃に飲み込まれるかもしれないという想定を最初はしていました。

でも去年の12月の永井美自戒選手との試合よりも、2月のRoad to ONE04でのリトル選手との試合は寝技の展開もありましたし、チョットだけ自信にはなっています。あれからも練習もしてきたので、寝技になっても極めらないようになってきています。

最近はより寝技の自信がついてきたことで、以前とは打撃も使い方も変わってきました。なので、そこまで組んでくることを気にして、打撃がダメになるということはないかと思っています」

──安芸選手と戦ううえで、こういう動きがしたいということはありますか。

「これまで通り、基本は打撃を狙って、組まれると切る。ただ寝技になっても積極的に極めにいきたいと思います。安芸選手が打撃でくるなら、もちろん僕も打撃で応えます」

──安芸選手はキッズ修斗からMMAをやっています。田上選手はキッズのキックからMMAに転じました。その違いは感じますか。

「個人差があるうえで、MMAをずっとやってきている選手はこれ一本を究めてきていると思います」

──なるほど。私は個人的に何もかも混ぜて子供の頃にするにしても、打撃なら打撃、柔道なら柔道、レスリングならレスリングをするにしても、どれだけの競争があったか。そういう面で人口が少ないキッズMMAよりもコンペティティブな環境に身を置く方が、心身とも強くなるのではないかと思うことがあります。

「あぁ、確かにキッズMMAってそんなにないですよね。それは一理あると思います。僕も小学校から色々と経験して、選手層でいってもMMAのキッズよりも色々とやらせてもらってきた方やと思います。

打撃の打撃と、MMAの打撃は違います。それでも及川道場という名門ジムで練習してきたことは自信になっています。試合にも小学1年生から出て、それなりの数はこなしているので試合に慣れているという面では僕の方が多いと思います。

ただしMMAの距離感、その対策にまだ不慣れな自分もいます。そこの部分では安芸選手に劣っているとも思っています」

──では安芸選手のMMAファイターとしての完成度の高さに対し、田上選手はどこで勝負しようと考えていますか。

「なるべく打撃のポジションで試合を進めていきたいです。リーチが僕よりも長いのでやりづらい部分はありますけど、足元から崩して、出入りを多くしたいですね。そのなかで打撃でも寝技でも、フィニッシュできるなら早くから狙いたいと思っています」

──とにかく楽しみです。ところで懸命にMMAファイターとして修練を積む中で、修斗の大会でキックの8人制トーナメントが組まれていることについて、素直にどのように思っていますか。

「まぁキックがあることに関しては……MMAの団体と思っていたので、そこでMMAより規模が大きいというとアレですけど、キックに力が入れられているのは『何でや』とは思います」

──自分は国内でMMAとキック、MMAとプロレス、MMAとグラップリングの合同イベントを幾度なく経験しています。絶対的にお客さんの反応が良いのはプロレスで。続いてキック、そしてMMAという順序になります。修斗の大会で、キックの方が受けが良い状況になると、これは本末転倒ではないかと思います。しかも優勝賞金100万円も懸かっていますし。

「そこは正直、複雑です。なんでなんやろうって。ただ、このトーナメントの前からキックの試合が組まれることもあったじゃないですか。その時からキックより面白い試合がしたいとはずっと思ってきました。僕はMMAの団体、修斗でやらせてもらっているので、そこは負けたくないです。

MMAは一番強い競技、だからキックのファンにもMMAの面白さが伝わる試合をしたいです」

──MMAPLANETですし、自分もキックがあろうが見たいのは修斗公式戦で、組みがある中での打撃、打撃がある中での寝技のある戦い。その凄みに期待しています。

「今回の大会はキックの試合も組まれているけど、MMAの方が凄いと思われるような試合をするのは当然で。他のMMAの試合と比べても、一番盛り上がるMMAらしい試合をしたいと思います」

■視聴方法(予定)
7月4日(日)
第1部:午後1時~ ABEMA格闘チャンネル
第2部:午後4時30分~ ABEMA格闘チャンネル

■第2部計量結果

※赤字の選手名をクリックするとインタビューページへ飛びます

<修斗世界フライ級選手権試合/5分5R>
[王者]福田龍彌:56.7キロ
[挑戦者]平良達郎:56.7キロ

<ストロー級/5分3R>
田上こゆる:51.7キロ
安芸柊斗:52.2キロ

<ストロー級/5分3R>
マッチョ・ザ・バタフライ:51.1キロ
旭那拳:52.2キロ

<フェザー級/5分2R>
ムテカツ:65.7キロ
神武羅☆ヒカル:65.4キロ

<バンタム級/5分2R>
エダ塾長こうすけ:61.2キロ
左海清之:61.1キロ

■第1部計量結果

<72キロ契約/5分3R>
キャプテン☆アフリカ:72.0キロ
マックス・ザ・ボディ:71.8キロ

<フェザー級/5分3R>
山本ケントデリカット:65.7キロ
高橋孝徳:65.8キロ

<バンタム級/5分2R>
ダイキライトイヤー:61.2キロ
高岡宏気:61.2キロ

<バンタム級/5分2R>
青柳洸志:61.1キロ
キシシ:61.2キロ

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J-CAGE News Shooto2021#04 キャプテン☆アフリカ ブログ 安芸柊斗 平良達郎 田上こゆる 福田龍彌

【Shooto2021#04】計量終了 明日に向かってプロ修斗公式戦出場全18人、問題なくクリアー

【写真】第1部と第2部のメインで戦う4選手も問題なく、明日を迎えることとなった (C)THE ONE

明日4日(日)、大阪市淀川区のメルパルクホール大阪で開催されるShooto2021#04の計量が3日に行われた。

昼夜、2部構成の今回大会ではキックの8人制トーナメントが併催され、修斗公式戦は9試合が組まれている。18人の修斗出場選手は第2部のストロー級で旭那拳と対戦するマッチョ・ザ・バタフライが、1度目が52.5キロだったが再計量で51.1キロまで落とし問題なくクリアーしている。

修斗出場選手の計量結果は以下の通りだ。

■視聴方法(予定)
7月4日(日)
第1部:午後1時~ ABEMA格闘チャンネル
第2部:午後4時30分~ ABEMA格闘チャンネル


          
■第2部計量結果

※赤字の選手名をクリックするとインタビューページへ飛びます

<修斗世界フライ級選手権試合/5分5R>
[王者]福田龍彌:56.7キロ
[挑戦者]平良達郎:56.7キロ

<ストロー級/5分3R>
田上こゆる:51.7キロ
安芸柊斗:52.2キロ

<ストロー級/5分3R>
マッチョ・ザ・バタフライ:51.1キロ
旭那拳:52.2キロ

<フェザー級/5分2R>
ムテカツ:65.7キロ
神武羅☆ヒカル:65.4キロ

<バンタム級/5分2R>
エダ塾長こうすけ:61.2キロ
左海清之:61.1キロ

■第1部計量結果

<72キロ契約/5分3R>
キャプテン☆アフリカ:72.0キロ
マックス・ザ・ボディ:71.8キロ

<フェザー級/5分3R>
山本ケントデリカット:65.7キロ
高橋孝徳:65.8キロ

<バンタム級/5分2R>
ダイキライトイヤー:61.2キロ
高岡宏気:61.2キロ

<バンタム級/5分2R>
青柳洸志:61.1キロ
キシシ:61.2キロ


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MMA PFL Shooto2021#04 キャプテン☆アフリカ チャンネル マックス・ザ・ボディ 安芸柊斗 平良達郎 旭那拳 田上こゆる 福田龍彌 高岡宏気 高橋孝徳

【Shooto2021#04】平良達郎を相手に世界フライ級王座初防衛へ、福田龍彌「ろくでなしにならないと」

【写真】 MIBUROキャップをしっかりと写るように被る律儀な修斗世界フライ級チャンピオン(C)MMAPLANET

4日(日)、大阪市淀川区のメルパルクホール大阪で開催されるShooto2021#04の第2部のメインで修斗世界フライ級チャンピオン福田龍彌が、平良達郎を相手に初防衛戦を戦う。

チャレンジャーの平良に注目が集中する今回の世界戦──ネガティブパワー全開のチャンピオンを京都市十条、釜谷真率いるSWAG GYM KYOTOに訪ねた。


──もう追い込みは終わりましたか(※取材は6月29日に行われた)。

「日曜日に……ルーティンがあって、やってきていることがあるんですけど。日曜日の朝に、豊国廟っていう東山七条の上に豊臣秀吉のお墓があるところに凄く長い階段があって。489段の階段を走って試合前の練習を終えるんです」

──489段ですか!!

「ベガ・ダッシュって呼んでいるんですけど、階段走りやったら京都で一番やと思います。下からだと上が見えないです。そこを3往復します」

──3往復!? 下りとか危なくないですか。

「もう、めっちゃ足やばいですよ。それが追い込みの締めなんです。追い込み中でイライラすることも多いのに、色々な人に支えてもらっています。そこからケジメをつけるために、走っています。ベガ・ダッシュが終われば、もう普段通り生活します。ほんまに結構、しんどいことをいっぱいしてきたから。あとは疲労を抜いて、当日を迎えたらエェかな」

──2月にインタビューをさせていただいた時と比較して、まったく輪郭が違いますね。

「そうですかぁ? あの時で66キロぐらいで、今が61キロ。あとは塩抜き、水抜きで落とします。計量の時はミイラみたいになりますよ。しんどいけど、まぁこれが普通ですね」

──塩抜き、水抜き。人として必要な要素をそぎ取るわけですから、本当に大変です。

「危険だって声は聞くけど……そうですよね。でも、こんなことは人にはできない。ろくでなしにならないと、できないです」

──挑戦者の平良選手に関して、どのような印象をもっていますか。

「フィニッシュ力がありますね。前田選手との試合を見ても。エェ選手やと思いますけど、僕は純粋に戦う場が欲しかっただけやから、あんまり相手のことは気にしていないんですよ、いつも。相手が平良やからどうこうでなく、俺が自分を貫きたい」

──防衛戦ということも意識はしないですか。

「気にしていないです。別にチャンピオンとも思っていないから、正直。認知されているわけでもないし。そうそうそう修斗のサイトに俺、2020年世界フライ級チャンピオンって書かれているんです」

──? どういうことですか。

「チャンピオンは、みんな第〇代って書かれているのに」

──あぁ、そういうことですか。フフフフ。

「俺だけ年度限定なんですよ。今、2021年になっちゃったのでもう世界チャンピオンじゃないんですよ」

──アハハハハ。PFLみたいですね。

「賞味期限が切れちゃったんです。そんなもんなんですよ、俺がチャンピオンかどうかなんて」

──負のパワーに満ちていますね(笑)。

「いやいやいや、でもネガティブから生まれるパワーって凄く強くて、自分を強くしてくれるから」

──平良選手はスーパーポジティブで、まるで陰陽対決ですね。

「ほんま正反対のキャリアの積み方をしてきたと思うんで。面白いんじゃないですか」

──日陰者の意地を見せるという感じでしょうか。

「意地を見せるというより、自分を表現しようと思います」

──福田龍彌を表現する、貫くとはどういうことになりますか。

「どういうこと?  ど突きまくることですね。しっかり上手く戦う気はないんで、もともと。いっぱい痛いことしてやりたいっていう感じかな。シンプルに殴って、蹴って」

──そこに平良選手は対応できると予想していますか。

「やってみないと分からないです。寝技も映像じゃ分からないですし。組んでみないと分からないから、そこは楽しみです」

──今回の試合の準備はどのようにしてきましたか。

「釜谷(真)さんのおかげで、東京でも練習させてもらったんです。TRI.H Studioで和田竜光さん、上久保(周哉)選手、Tribe Tokyoさんにもお世話になり、若松(祐弥)君、石井逸人君、小川(徹)選手、あとはAllianceでも練習させてもらいました」

──収穫はありましたか。

「和田さん、上久保選手は達人系で。こっちにいて『知らんな』ってことはあんまりないんですけど、初めてされたこととかいっぱいありました。知っていることも、やられる。そういう体験もさせてもらって。だから収穫はたくさんありました。

関西ではBLOWSさんで毎週やらせてもらっていました。中蔵さんが認めてくれて。ちょっと離れていた中本龍平君とか、めっちゃ良いですよ。もちろんMIBUROでも週に3回やっていました。ウエタ(ユウ)さんと、少しだけ『こういうことしてきそうですね』とか話をして。あとは自分がどうあるか。俺がこうしようと思うことを貫こうと。それだけですよ」

──土井潤選手も、そのようなタイプに見えます。

「マイペースこそ、土井ですから。MIBUROはそういうタイプ多いですよ。でも土井は心を開いたら、よぉ話してくれます。心開くまで時間がかかりますけどね。そういう意味では土井と俺は似ているかもしれないですね、考えていることは。

もう自分のやることは決まっているんで。ここにきてスタイルが確立されたというのがあって」

─今回の試合結果によって、試合機会が増えるという状況を創れるかもしれないです。

「そういう意味ではチャンスです。お仕事が増えるようになれば、嬉しいです。これまでの状況を変えられるチャンスなので、変えよって。ケージのなかを見てください」

■視聴方法(予定)
7月4日(日)
第1部:午後1時~ ABEMA格闘チャンネル
第2部:午後4時30分~ ABEMA格闘チャンネル

             
■第2部対戦カード

<修斗世界フライ級選手権試合/5分5R>
[王者]福田龍彌(日本)
[挑戦者]平良達朗(日本)

<ストロー級/5分3R>
田上こゆる(日本)
安芸柊斗(日本)

<ストロー級/5分3R>
マッチョ・ザ・バタフライ(日本)
旭那拳(日本)

<フェザー級/5分2R>
ムテカツ(日本)
神武羅☆ヒカル(日本)

<バンタム級/5分3R>
エダ塾長こうすけ(日本)
左海清之(日本)

■第1部対戦カード

<72キロ契約/5分3R>
キャプテン☆アフリカ(日本)
マックス・ザ・ボディ(カメルーン)

<フェザー級/5分3R>
山本ケントデリカット(日本)
高橋孝徳(日本)

<バンタム級/5分2R>
ダイキライトイヤー(日本)
高岡宏気(日本)

<バンタム級/5分2R>
青柳洸志(日本)
キシシ(日本)

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Interview J-CAGE Shooto2021#04 ブログ 安芸柊斗 田上こゆる

【Shooto2021#04】新世代対決=田上こゆる戦へ、安芸柊斗─02─「僕が壁にならないといけんのかな」

【写真】それでも安芸はケージへ向かう (C)MMAPLANET

7月4日、大阪府大阪市淀川区の7月4日(土)、大阪府大阪市淀川区のメルパルクホール大阪で、昼夜2部構成で開催されるShooto2021#04の第2部で、田上こゆると対戦する安芸柊斗のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

これまで安芸は、KOか一本による決着にこだわってきた。一方で、過去3つの敗戦を経験している。田上こゆるは現在19歳。ストロー級新世代対決と言われるこの一戦で、安芸は自分のスタイルを貫きながら、どのように戦うのか。

安芸のMMA観と、田上戦について訊いた。

<安芸柊斗インタビューPart.01はコチラから>


――Road to ONE04で山北選手にKO負けした後、MMAから離れようとお父さんに話をした時、何と言われましたか。

「その時は何も言わなかったですね。『あぁ、そうか』みたいな」

――しかし、そこから今回ケージの中に戻ることになりました。

「僕、高校生の時にプロデビューしたじゃないですか。あの頃から、周りの友達もみんな応援してくれていて。負けたのに『次の試合はいつ? 見に行くから』とか連絡をくれるんです。そう言ってくれる人がおるから、自分もまだやらんとダメやなと思って」

――Road to ONE04での敗戦は、それまでの2敗……2018年11月の木内SKINNY ZONBIE崇雅戦と、2019年6月の本田良介戦とは違ったと言われました。安芸選手といえば「KOか一本決着」にこだわっていますが、そのスタイルが結果に影響しているという面はないですか。

「それはあるかもしれないですけど、僕は自分のファイトスタイルを変えるつもりはなくて。やっぱりKOか一本にこだわりたいですね。でも、それは打ち合いをやるということではないんですよ」

――はい。

「小さい頃にPRIDEや修斗を見ていて、やっぱりKOか一本決着のほうが面白いじゃないですか。でも単に打ち合うだけの試合は、そんなに面白くない。やり合う前に倒す。それが理想です。あと、これは僕のキャリアにも関係していると思うんですけど……」

――どういうことでしょうか。

「今年21歳になりますけど、子供の頃からMMAをやってきて、このスポーツをやっているキャリアだけなら十年以上経っていますよね。たとえば、高校を卒業してこれから……というキャリアではないんです」

――いわゆる競技年齢ですね。安芸選手の場合は確かに、上の世代だけではなく同世代の選手と比べても、競技年齢は長いでしょう。

「そうです。だから、この先どれだけMMAができるか分からない。そのために1試合1試合、記憶に残るようなファイトをしたいと思ってMMAをやっているんですよね」

――次の対戦相手は世代も近く、子供の頃から格闘技をやっている点では共通している、田上こゆる選手です。

「いつか対戦するやろうなと思っていましたよ。やっぱり年も近いし、比べられることも多いので。ランキングも近いから(田上が7位、安芸が8位)、この試合に勝ったほうが上に行けるっていうマッチメイクです」

――では、その田上選手の印象を教えてください。

「もともとキックボクシングをやっていて、凄く打撃が強いですよね。過去の試合も見ましたけど、楳沢選手をKOした右とか凄かったです(2020年2月、楳沢智治を1R、右ショートでKOしている)」

――その田上選手は、安芸選手が敗れてMMAから離れようと考えたRoad to ONEの第1試合で勝利しています。

「そうなんですよねぇ。今5連勝中で、上り調子の選手じゃないですか。まだ19歳やし」

――安芸選手も高校生プロファイターとして注目を浴びましたが、自身よりも年齢が下のファイターと対戦することについては?

「驚いています(笑)。だから、僕が壁にならないといけんのかなって」

――壁、ですか。

「僕もプロデビュー後に3連勝して、木内さんと本田さんに負けたじゃないですか。ああやって上の世代に負けていなかったら、今の自分もないと思います。だから今度は、あの時の木内さんと本田さんが僕にとっての壁になったように、僕が田上選手にとっての壁になろうと思っていますね」

――自分の中では、どのような点が田上選手より上回っていると思いますか。

「まず体格ですよね。リーチと身長差を生かしたいですね」

――身長は安芸選手が170センチ、田上選手が155センチと、15センチの差があります。

「それで自分の距離を保ちながら、田上選手の打撃をもらうことなく、僕がKOか一本で勝ちます」

■視聴方法(予定)
7月4日(日)
第1部:午後1時~ ABEMA格闘チャンネル
第2部:午後4時30分~ ABEMA格闘チャンネル


             
■第2部対戦カード

<修斗世界フライ級選手権試合/5分5R>
[王者]福田龍彌(日本)
[挑戦者]平良達朗(日本)

<ストロー級/5分3R>
田上こゆる(日本)
安芸柊斗(日本)

<ストロー級/5分3R>
マッチョ・ザ・バタフライ(日本)
旭那拳(日本)

<フェザー級/5分2R>
ムテカツ(日本)
神武羅☆ヒカル(日本)

<バンタム級/5分3R>
エダ塾長こうすけ(日本)
左海清之(日本)

■第1部対戦カード

<72キロ契約/5分3R>
キャプテン☆アフリカ(日本)
マックス・ザ・ボディ(カメルーン)

<フェザー級/5分3R>
山本ケントデリカット(日本)
高橋孝徳(日本)

<バンタム級/5分2R>
ダイキライトイヤー(日本)
高岡宏気(日本)

<バンタム級/5分2R>
青柳洸志(日本)
キシシ(日本)

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【Shooto2021#04】新世代対決=田上こゆる戦へ、安芸柊斗─01─「悔し涙も出なかった。もう辞めようと」

【写真】 2月のRoad to ONE04、パンクラシスト山北渓人戦後にMMAを辞めることも考えたという安芸(C)MMAPLANET

7月4日(日)、大阪市淀川区のメルパルクホール大阪で、昼夜2部構成で開催されるShooto2021#04。その第2部では、安芸柊斗と田上こゆるによるストロー級新世代ファイター対決が行われる。
Text by Shojiro Kameike

プロシューターの安芸佳孝を父にもつ柊斗は、幼少期からMMAを始め、高校生の時にプロデビューした。そんな安芸柊斗にとっての父、キッズ修斗、そして前回の敗戦とは……。今回の田上こゆる戦に至るまでの道のりを尋ねた。


――安芸柊斗選手は、父・安芸佳孝さんが元プロシューターで、所属ジムの代表でもあります。今、安芸選手は一人暮らしなのですか。それとも家族と一緒に生活をしているのでしょうか。

「今も家族と一緒に暮らしています」

――他のスポーツでも見られる光景だと思うのですが、お父さんのことを家でもジムの代表であり、MMAの師と思う時はありますか。

「ジムや練習の時とは違って、家ではお父さんですね。もともと僕が小さい頃から、家には格闘技のことを持ち込まないようにしていたので」

――なるほど。お父さんの現役時代については?

「まだ小さかったので、あんまり覚えていないんですよ。徳島で試合をした時に、リングに上がって父に花束を渡した、っていう記憶はあるんですけど」

――2009年11月のプロ修斗徳島大会で豊島孝尚選手にギロチンで勝利した時、2000年生まれの安芸選手はまだ9歳だったのですね。

「はい。試合で印象に残っているのは、大きくなってから見た猿丸ジュンジさんとの試合ですね。すごい打ち合いをしていて、会場も盛り上がっていたし」

――するとリアルタイムでの記憶は、あまりないわけですね。ちなみに、自身の名前の由来を聞いたのは?

「しゅうと、そのまんまですよね(笑)。由来はずっと知らなかったんですけど、小学生の時に授業で『お父さんからの手紙』というのがあって、その時に父が名前の由来について書いていました」

――それを聞いた時は、どう思いましたか。

「あぁそうなんや、っていうぐらいですね(苦笑)。まだ修斗のこととか、よく分かっていなくて。自分がプロで試合するとも思っていなかったし」

――実は、安芸選手とは以前にお会いしたことがあります。2016年夏に、大阪・直心会で行われたアマチュア修斗に伺った際、お父さんから安芸選手を紹介されました。

「えっ、そうなんですか。すみません、覚えていなくて……(苦笑)」

――いえいえ(笑)。あの時、安芸選手はまだ中学生だったのですね。その大会ではキッズ修斗時代から一緒に練習していた同世代の選手が試合に出ていて、安芸選手は試合ではなく同行だったと聞きました。

「あの大会やったら、そうですね。キッズ修斗の頃から一緒にやっている選手が試合に出ていて。今もうプロになっている選手も多いですよ」

――安芸選手は現在21歳ですが、MMAを始めたのは小学生に入る前ですよね。

「もう10年以上やっていますね。MMAって、高校卒業してから始めたっていう選手が多いじゃないですか。それまではレスリングや柔道をやっていたとか」

――そうですね。

「でも僕は、他の格闘技じゃなくて、最初からMMAをやってきたから。そこは他の選手と違う、という気持ちもあります」

――子供の頃から格闘技をやっていてMMAファイターになる例は多数あっても、最初からMMAをやっている選手がプロデビューするという例は、まだ少ないでしょう。

「僕が始めた頃って、まだ徳島には常設のジムってウチぐらいしかなかったと思うんです。そこで僕以外にもキッズ修斗から始めた子がたくさんいて。全国でも珍しいでしょうね」

――まず子供がMMAの試合をやるという環境が少なかったですね。

「それは当時、関西でキッズ修斗の大会をやってくださっていた北川さん(北川純、ゴンズ・ジム代表)とか、関係者の皆さんに感謝しています。こういうインタビューでも、試合でも、みんなに恩返ししたいっていう気持ちが強いです」

――そんな安芸選手のプロキャリアも、順風満帆なものではなかったと思います。特に今年2月、Road to ONEで山北渓人選手にTKO負けを喫したのは……。

「あれは試合後、もうMMAから離れようと思いました。自分に失望して」

――失望……安芸選手は過去に修斗で2敗していますが、その2敗と山北戦の敗北は、何かが違っていたのでしょうか。

「もう十何年もMMAやってきているのに、こんな負け方するんや、って。それまでの2敗も、試合内容に納得いっているわけやないけど、KOや一本決着のほうが面白いと思っていたのもあったから。でも山北選手に負けた時は、悔し涙も出なかったです。だからもう、辞めようと。試合が終わってすぐ、父にそう言いました」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
7月4日(日)
第1部:午後1時~ ABEMA格闘チャンネル
第2部:午後4時30分~ ABEMA格闘チャンネル

■第2部対戦カード

<修斗世界フライ級選手権試合/5分5R>
[王者]福田龍彌(日本)
[挑戦者]平良達朗(日本)

<ストロー級/5分3R>
田上こゆる(日本)
安芸柊斗(日本)

<ストロー級/5分3R>
マッチョ・ザ・バタフライ(日本)
旭那拳(日本)

<フェザー級/5分2R>
ムテカツ(日本)
神武羅☆ヒカル(日本)

<バンタム級/5分3R>
エダ塾長こうすけ(日本)
左海清之(日本)

■第1部対戦カード

<72キロ契約/5分3R>
キャプテン☆アフリカ(日本)
マックス・ザ・ボディ(カメルーン)

<フェザー級/5分3R>
山本ケントデリカット(日本)
高橋孝徳(日本)

<バンタム級/5分2R>
ダイキライトイヤー(日本)
高岡宏気(日本)

<バンタム級/5分2R>
青柳洸志(日本)
キシシ(日本)

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J-CAGE News Shooto2021#04 ブログ 安芸柊斗 田上こゆる

【Shooto2021#04】立ち技からMMA=田上こゆる✖生粋のMMAストライカー安芸柊斗。自負と意地の激突

【写真】19歳と20歳の自負とプライドがぶつかる、注目の一戦が決まった(C) MMAPLANET

8日(火)、7月4日(日)に大阪市淀川区のメルパルクホールOSAKAで開催されるShooto2021#04の第1部と第2部の振り分けと、出場が決まっていた田上こゆるの対戦相手が発表された。

もともとは今月20日(日)に同所で開催予定だった今大会は緊急事態宣言が延長されたことで、日程がスライドしていた。そんな大阪大会の最後のカードは、田上こゆる✖安芸柊斗のストロー級戦に決まった。


午後1時開始の第1部はキックの8人制トーナメント1回戦4試合、午後4時半開始の第2部は準決勝と決勝の3試合が組まれ、修斗公式戦に関して1部で4試合、2部では5試合という構成になっている。

1部のメインは72キロ契約体重マッチ=環太平洋ライト級王者キャプテン☆アフリカ✖マックス・ザ・ボディ、2部メインが修斗世界フライ級選手権試合=チャンピオン福田龍彌✖チャレンジャー平良達郎戦だ。

その2部で最後に発表されたカードは、田上✖安芸となった。今年の2月に19歳になったばかりの田上は修斗で4勝、Road to ONEで1勝を挙げMMA戦績は5勝0敗だ。

もともと小学1年の時に及川道場で立ち技格闘技を始め、16歳でBLOWSに入門。この時点で、打撃単体でいえば既にプロファイターを凌駕する技術を有していたという。2018年のアマ修斗全日本では4試合連続でKO勝ち、最軽量ストロー級でこれだけノックアウト勝ちを重ねた例は、修斗の歴史を持っても異例中の異例だ。

その後、田上は高校2年でプロデビューを果たすと、打撃の腕前が知れ渡ったことでよりテイクダウン対策が必要とされ、それ故に打撃自体にも力が入るという状況も見られる。とはいえ、今や日進月歩のMMAはウェルラウンダーが当然で、その上で切り取られた局面でどれだけ秀でた力を持っているかが問われるようになってきた。田上の現状は、卓越した打撃の技量を持つ故の課題という見方が成り立つ。

一方の安芸は徳島生まれ、修斗育ち。プロシューターを父に持ち、小学校入学前から修斗を始め、キッズから修斗で戦ってきた。安芸もまた17歳の時に高校生プロシューター人生を歩み始めている。3戦目でマッチョザバタフライに勝利すると、木内Skinny Zombie崇雅、本田良介という実力者に連敗。

フィジカル面の強化に乗り出し、昨年12月の高松大会における旭那拳の勝利で上昇気流に再び乗るかと思われたが、2月のRoad to ONEではパンクラシスト=山北渓人と対戦し、がぶりからのヒザでダメージを蓄積し、パウンドで敗れた。

田上が打撃格闘技をやり込んだうえでMMAに転向したのに対し、安芸は生粋のMMAファイター。持ち味は絶妙な距離のコントロールとカウンター、安芸の距離感とタイミングは組みと寝技がある戦いのなかで養われてきた。

立ち技競技の中で完成された打撃をMMAにアジャストしている田上と、MMAの中で培われた当て勘が命の安芸。19歳と20歳というフレッシュな対戦ながら、15年に及ぶ格闘道の証──自負と意地がぶつかり合う今回のマッチアップは、──人生にそう何度もあるわけでない大切な戦いとなる。

■視聴方法(予定)
7月4日(日)
第1部:午後1時~ ABEMA格闘チャンネル
第2部:午後4時30分~ ABEMA格闘チャンネル


             
■第2部対戦カード

<修斗世界フライ級選手権試合/5分5R>
[王者]福田龍彌(日本)
[挑戦者]平良達朗(日本)

<ストロー級/5分3R>
田上こゆる(日本)
安芸柊斗(日本)

<ストロー級/5分3R>
マッチョ・ザ・バタフライ(日本)
旭那拳(日本)

<フェザー級/5分2R>
ムテカツ(日本)
神武羅☆ヒカル(日本)

<バンタム級/5分3R>
エダ塾長こうすけ(日本)
左海清之(日本)

■第1部対戦カード

<72キロ契約/5分3R>
キャプテン☆アフリカ(日本)
マックス・ザ・ボディ(日本)

<フェザー級/5分3R>
山本ケントデリカット(日本)
高橋孝徳(日本)

<バンタム級/5分2R>
ダイキライトイヤー(日本)
前川大輔(カメルーン)

<バンタム級/5分2R>
青柳洸志(日本)
キシシ(日本)

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Interview J-CAGE Road to ONE04 ブログ 安芸柊斗 山北渓人

お蔵入り厳禁【Road to ONE04】山北渓人─02─「山崎さんの一言で体に鞭を入れることができました」

【写真】レスリングの動きが自然とできる。これはMMAで結果を残すうえで大きな武器といえる (C)MMAPLANET

2月22日のRoad to ONE04で安芸柊斗を下した山北渓人インタビュー後編。

専修大学卒業までみっちりとレスリングをやり込んだ──それがMMAのためになると断言した山北は、その言葉を立証したかのようにがぶり&ヒザ蹴りという攻撃を安芸戦でも見せていた。

Road to ONEで修斗ランカーに勝った勝利を今度、どのように生かしていくのか。そして、彼にとって如何に山崎剛Me,We代表が大切な存在であるかを訊いた。

<山北渓人インタビューPart.01はコチラから>


──ぶっちゃけて言うと、北米ルールよりもONEルールの方が戦いやすいというのはなかったですか。

「そうでね、がぶってヒザが打てますし。レスリングって力が必要だと思われがちですけど、ずっと練習しているとパワーを使わなくなってくるんです。力を使わずに抑えて、ヒザを蹴ることができるのは有利な点だと思います。

本当にトップ選手は合気道みたいに力を使わないで、相手を倒し、制することができるんです。専修大学のヘッドコーチは佐藤満先生(※ソウル五輪52キロ級金メダリスト。世界大会で銀✖1、銅✖2獲得)で、もう60歳近いのですが重量級の学生でも結構ボコボコにしてしまうんです」

──!!

「力を使っていないと先生は言うんですけど、やっていると凄く力は感じます。力がちゃんとある人が、力の要らない組み方をするので、まるで歯が立たないです。今、柔術家やグラップラーとも練習させてもらっていて、ボコボコにされていて強いなとは思っています──けど、佐藤先生の強さは別物で。クオリティというか、完成度が凄いです」

──それだけレスリングをやってきて、MMAの難しさはどこに感じていますか。

「やはり打撃があるので、最初の頃は別々になってしまっていました。今もそうなりがちなので、打撃と組みの繋ぎ目を気にして練習しています。レスリングは勝手に体が動くので、ネオブラの決勝で殴られて飛んでいる状態で、自分でも気づかないうちでテイクダウンを仕掛けていました。

から今回の試合は、打撃だけをやる感覚で入ると、体が勝手にテイクダウンを仕掛けて一体化していた感じです」

──安芸柊斗選手は当て勘が良く、初回は圧されていました。その打撃だけと思って自然とテイクダウンにいける動きこそ、安芸選手は予期できない組みになっていたのかもしれないですね。

「もともと警戒していたのですが、安芸選手は打撃が凄く上手かったです。カウンターが得意で、距離を作るのが上手いのでなかなか入れなかったです」

──2R、セコンドの山崎さんが『(前日にDEEP暫定フライ級王座に就いた藤田)大和もやり切っただろ。お前もやり切れ』という指示を出されていたのが、凄く印象に残っています。

「しっかりと試合中にでも、聞こえていました。疲れて楽をしたいと思いそうになっていたところで、あの一言で体に鞭を入れることができました。山崎さんのセコンドが心強くて、試合中でも自信を持たせてくれます」

──普段から面倒見の良い山崎さんに、アレを言われると動くしかない?(笑)。

「そうですね……。山崎さんは本当にいつもジムにいますし、それだけ自分のことを分かってくれているので。だから試合中に休もうとしているのも分かるんだと思います。本当に山崎さんがいてくれて、やりきることができました。

大和さんも打撃は当然ですけど、組みも凄く強くて。打撃で大和さんより強い人はいないと思うので、そこも安芸選手との試合をするにも、自信を持って戦えた要因です」

──今、ジムには同じレスリング出身で、UFCファイターの村田夏南子選手もいます。

「夏南子さんは男が相手でも、ばんばん倒しにいきます。僕は自分より大きな人とやると、敵わなくてもしょうがないというところがあるのですが、夏南子さんはそういうことが全然ないんです。お構いなしに、向かっていきます。

僕も男なので、女の人とやるときは力をいれないで練習するようにしているのですが、夏南子さんとするときは力を入れないとやられてしまいます。

Me,Weはストロー級でも本当に良い練習相手が多いです。ケガでフルにはできないですけど、神部(建斗)君もいますし。凄く良い練習ができていると思います」

──ところで、今回は自分などはなぜ山北選手がネクスト・ヤングガンズ・アワードでなかったのかと憤りを感じてしまっているのですが。

「ありがとうございます。僕も実は少し期待していたので、そう言ってもらえると嬉しいです。

それでもRoad to ONEで勝てたことは大きいです。ABEMAで色々な人も視てくれて……僕は戦績的にはまだ無敗ですけど、ここ2試合は判定勝ちだったので、今回の勝利は本当に良かったと思います」

──✖修斗という試合で勝てたことも、大きいかと思います。この勝利をどのように今後のキャリアアップに結びつけていきたいと思っていますか。

「今回、寝技でのヒザありルールということで、フィニッシュに結び付けることができたと思います。ただ、ヒザ無しでもフィニッシュはともかく、勝てることはできたと考えています。だからルールに拘らず、ストロー級で頭が抜けているところを見せたいです」

──Road to ONEを経験しましたが、パンクラスの活動再開がなった時は、どのような舞台で戦いたいと思っていますか。

「今回、この機会が巡ってきて生かすことができました。フィニッシュもできましたし、またチャンスが巡ってくると思っています。パンクラスが先か、他のチャンスが先かわからないですけど、与えられた機会を生かしていきたいです」

──修斗のランカーに勝ちました。修斗で安芸選手より上のランカーと戦いたいという気持ちは?

「あぁ……。う~ん……。Road to ONEがまたあって、呼んでもらえた時に修斗の選手から、僕と戦いたいと言ってもらえるようならやりたいです。どんどん上に行きたいですし、チャンスがあればモノにしたいです。でも同時に山崎さんが『焦らないで』と言ってくださっていて。

今回の試合は格上の相手を選んだのですが、じっくりと力をつけたい気持ちもあります。正直、打撃とかまだまだ全然なので。組みもフィジカルでカバーしている部分多くて……、やっぱり一歩、一歩、進みたいです」

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Interview J-CAGE Road to ONE04 ブログ 安芸柊斗 山北渓人

お蔵入り厳禁【Road to ONE04】山北渓人─01─「大学でレスリングを続けて遅れるとは思わなかった」

【写真】なぜノーマークだったのか、見る目の無さが再確認された山北の勝ちっぷりだった (C)MMAPLANET

2月22日のRoad to ONE04で安芸柊斗を下した山北渓人

MMAキャリア4戦目、大会前にノーマークに等しかった昨年のネオブラ優勝の山北は、当て勘が良く、勝負を決めに行くときの殺傷能力の高さに定評のある安芸をONEルール特有のがぶってのヒザ=グラウンドのヒザを効かせ、パウンドアウトした。

MMAPLANET的にはNext Young Guns Awardだった山北──レスリング・エリートからMMAでの成功を目指す彼を、大会から6日後に取材した。お蔵入り厳禁──山北のMMAに賭ける想いとは……。


──2021年に入り、主戦場としていたパンクラスからイベントスケジュールがなかなか出ない。その状況でRoad to ONEからオファーがあった時はどのような気持ちでしたか。

「去年の12月に試合をしたのですが、ケガをしていて。調整も試合も大変だったので、次は3月か4月ぐらいで考えていました。そんな時にRoad to ONEから声が掛かって、注目度も高いし気持ちを切り替えてやろうと……。しっかりと創り直すことができて、戦うことはできました」

──安芸選手は修斗のランカーで、年下でもキャリアは山北選手より長い選手でした。

「パンクラス✖修斗ということに加えて、格上になるけどチャンスだと思いました。ネオブラッドTでは勝たないといけない試合をしてきて、安芸選手との試合は自分がどの位置にいるのか試すことができる試合だと捉えていました」

──現在24歳、MMAデビューは昨年2月で正直早くないというか、かなり遅いといって良い年齢です。

「2019年にアマチュアの試合には出ていたのですが、大学卒業までレスリングをしていたので、Me,Weに入門して3カ月ぐらいでグラチャンのアマの試合に出て。その後アマチュア・パンクラスのトーナメントで優勝した時に、プロからのオファーもありましたが、山崎(剛)さんは『焦らず1年間はアマチュアで頑張ろう』という方針だったので、アマチュアで10試合(※10勝)ほど経験を積めました」

──満を持してプロデビューだったわけですね。もともとMMAには興味があったのですか。

「ハイ。保育園の時から分からないながらお父さんと一緒にPRIDEを見ていて、僕は記憶にないのですが凄く好きだったみたいです。物心がついた時にはなんとなく格闘技が好きで、近くにキッズレスリングを教わることができる場所があり、小学4年生から通るようになりました。

中学生の時にはDREAMの時代になっていたのですが、やりたいというよりもやるんだろうなと思っていました。レスリング・クラブを運営している方が、いなべ総合学園という高校でレスリング部の指導をしていて、中学を卒業すると先生のいる高校に進学したんです」

──山北選手はもともと、いなべ市のご出身なのですか。

「ハイ。三重県の一番北部で、凄い田舎なんです。愛知県と三重県の境で」

──ググってみます。あぁ、桑名からナローゲージの三岐鉄道北勢線が走っている街なのですね。762ミリの元々は軽便鉄道だった電車で一度、乗ってみたいと思っていた鉄道です(笑)。

「アハハハ。桑名とか四日市から奥にいったところで」

──何も知らなくて申し訳ないのですが、この場所でレスリングが学べたのですね。

「たまたま実家の近くに、いなべ総合学園があり先生のレスリング・クラブで練習していたのでエスカレーター的に。大学は専修大学に進学しました」

──おぉ、では長州力さんの後輩ですね。

「あっ、そうなんです(笑)。長州さんは会ったことはないですけど、馳(浩)さんが監督で、議員で忙しいのに練習によく来てくださっていました」

──レスリングの実績としては?

「高校の時は県大会で優勝して、全国選抜選手権で3位。国体は2位、インハイは取れなかったです。大学では57キロ級で新人戦が3位、東日本選手権で2位、国体で2位でした。普段から60キロほどだったので、それほど減量はしてこなかったです」

──いや立派過ぎる戦績なのですが、レスリングで就職を考えるということは考えなかったですか。

「なかったです。完全にMMAのことしか頭になくて。4年間はしっかりとレスリングをやろうと思っていたのも、MMAのためでした。だからオリンピックに出たいとかは、正直なところ全然なかったです」

──専修大学だと……MMAでは先輩に……。

「レスリング部だと上迫(博仁)さんや江藤(公洋)さん、武田光司選手が先輩です」

──錚々たるメンバーですね。しかし22歳になるということは、どのように捉えていましたか。松嶋こよみ選手などは大学を辞めて、MMAに転じましたが。

「とにかく早くやりたかったので、高校を卒業したときにもMMAを始めたかったです。でもKID選手とかも大学を出ていてMMAを始めていたし、大学で4年間みっちりとレスリングを続けることでMMAをするのにマイナスになる……遅れるとは思っていなかったです。逆にそれが必要だという考えでした」

──とはいえレスリングと違い、社会人MMAなどはない環境ですが……。

「ハイ、飲食関係の会社にMMAをするということを承知のうえで就職し、凄く協力してもらっていました。それでも、どうしても練習時間に制限が出てきてしまうので、給料を下げてもらって練習時間を確保していました」

──おお、凄い話です。しかも理解のある会社で。

「はい。本当に感謝しています。それでも……もっと練習がしたくて結局、退職させてもらって下北沢のトイカツ道場でインストラクターをさせてもらいながら練習しています」

──Me,Weで練習するようになったのは?

「先輩がRIZINのバイトをしていて、山崎さんと顔見知りだったんです。興味がある人、練習に連れてきなよという話になった時に、僕も一緒に行かせてもらったんです。ジムの雰囲気も良くて、すぐに『ここでやろう』と思って。4年生の12月に最後のレスリングの試合があって、そこからは毎日Me,Weで2部練をしていました」

<この項、続く>

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