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【Grachan67】松場貴志に挑戦、御代川敏志「組みの自信がついたから、思いっきり打撃で勝負できる」

【写真】移動で交通機関の遅れが生じるなか、カラオケ店に入りリモート取材に応じてくれました (C)SHOJIRO KAMEIKE

4日(日)、大阪府豊中市の176BOXで開催されるGrachan67で、御代川敏志が松場貴志の持つフライ級王座に挑戦する
Text by Shojiro Kameike

昨年8月、フライ級挑戦者決定トーナメント決勝で児玉勇也をKOした御代川が松場への挑戦権を獲得した。それは御代川にとって、2021年12月に敗れている児玉にリベンジを果たした瞬間でもあった。これまで御代川といえばグラップラーの印象が強かったが、トーナメント中にストライカーへと変貌を遂げている。その御代川に、スタイルの変化とタイトルマッチへの意気込みを訊いた。


――御代川選手といえば丸坊主のイメージが強かったのですが、今は金髪になっています。確かグラジエイターに出場した時はドレッドヘアでした。いろいろ髪型が変化しているのですね。

「確かに変わっていますね。丸坊主にしたのは、ドレッドヘアが絡まるようになり、試合しづらくなったからなんですよ(笑)。でも、せっかく髪を伸ばしていて勿体ないなぁと思って、丸坊主にした時に刈った髪は今も部屋にあります」

――部屋にドレッドヘアが飾られているのですか!

「最初は髪の毛を寄付しようと思ったんですよ。どなたかがヘアエクステンション用に使えってもらえるように。でもゴチャゴチャに絡まっちゃったので寄付もできず、オブジェとして部屋に飾っています」

――髪型と同じように、御代川選手の試合スタイルも変化してきたように感じます。まずは御代川選手のキャリアについてお聞かせください。

「MMAを始めたキッカケはUFCでした。UFCを見てMMAを好きになり――当時はGSPの全盛期でしたね。選手としてはニック・ディアスが好きでした。それで高校1年の夏ごろ、部活代わりにジムに通い始めたんです」

――それまで何かスポーツは経験していたのですか。

「何もやっていなかったです。あんまりスポーツが好きではなくて。でもMMAを始めたら楽しかったので、『MMAで生活していけたら良いなぁ』と思うようになりました」

――なるほど。現在、MMAと並行して士道館の空手大会にも出場されているので、空手がベースなのかと思っていました。

「空手はやっていなかったです。僕が今、ネクスト赤坂ベースというジムで働かせてもらっていて。その職場で空手を教わってみたら、本当に楽しいんですよ。蹴りやのバリエーションや、基本稽古、移動稽古、型とか楽しいですね。だからMMAとは別に空手も練習しているという感じなんですよ」

――御代川選手のファイトスタイルの変化として、グラップラーからストライカーへと大きく変わりました。前回の試合ではカーフを効かせてから綺麗な右ストレートで児玉選手をKOしました。その変化は空手によるところが大きいのでしょうか。

「空手の影響もありますけど、一番は赤坂ネクストでムエタイを教わったことが大きいです。トレーナーはヌンさんを筆頭に――」

――ヌンさん、とは?

「ヌンサヤームですね、元ラジャダムナン王者の……」

――ヌンサヤーム・ギャットウィチアンさんですか! 元ラジャ2階級制覇王者で、日本でもトレーナーとしての評価も高いです。

「はい。試合でKOできるようになったのは、ヌンさんに教わってからです。打撃のコンビネーションだけではなく、倒せるパンチの打ち方、蹴りの打ち方——あとはその打撃を当てるための戦略や考え方がハマりました。試合のコンセプト、どう戦うかっていう」

――これは失礼な言い方になるかもしれませんが、トーナメント決勝で児玉選手をKOした時、「このコンビネーションを出せる選手だったのか!」と驚きました。

トーナメント決勝、児玉戦では開始早々、カーフが当たり強い音が響いたほどだった(C)GRACHAN

「アハハハ、そうでしょうね。以前は組みの要素が強かったと思いますし。カーフで試合をつくれるようになったことも大きくて。カーフの効かせ方は空手で鍛えられたモノかもしれないです」

――結果、あのトーナメント決勝でご自身も手応えを感じましたか。

「それまで練習ではできていたことが、ようやく試合でも出せるようになりました。自分でも言うのも何なんですけど、器用なほうなので練習では結構できたりするんですよ。でもそれを試合で出せないという期間が長かったです」

――御代川選手は2017年にプロデビューし、2021年までは勝ちと負けを繰り返すキャリアでした。しかし2022年以降は5連勝し、トーナメントでも優勝しています。打撃以外で伸びた部分はありますか。

「やっぱりパラエストラ千葉ネットワークで、組みが伸びたからですね。組みの自信がついたから、思いっきり打撃で勝負できる。パラ千葉に入ったのも、ヌンさんに打撃を教わり始めたのも3年前——ちょうど連勝が始まった頃でした」

――そこでグラチャンのフライ級挑戦者決定トーナメント出場の機会を得るのも、不思議な縁ですね。そうなると必然というか、運命かもしれません。

「はい。練習はガッツリやっていましたが、目標が定まっていない時期でした。あのトーナメントも代役出場だったんですよ。もともと同じパラ千葉の松井斗輝が出る予定で。でも僕が出ることになり、勝ったらベルトに挑戦できる。そのチャンスをもらえたことで、ベルトという目標ができました」

――ではトーナメントに向けて新たに強化してきたものはありましたか。

「強化したものというか……、準決勝(宮内拓海にスプリット判定勝ち)は直前に抽選でカードを決めることになって。でも直前まで対戦相手が分からないと困るじゃないですか。だから岩﨑(ヒロユキGrachan代表)さんにも『困ります』と言ったんですよ」

――すると岩﨑代表は……。

「このほうが選手も成長するから、って(笑)」

――アハハハ。実際に成長できたのでしょうか。

「そうですね。誰と対戦するか分からない。予想できない。だから普段の練習が大切で――自分も成長できたと思います。自分の希望としては児玉選手にリベンジしたかったけど、それは決勝で達成して優勝できたので良かったです」

――では挑戦するチャンピオン、松場選手の印象をお願いします。

「組みでも打撃でも、自分が勝てると思います。もともと自分で勝手に、松場選手に対して強いイメージを持っていました。でも試合映像を視ていると、組みも打撃も自分のほうがレベルは高いと思うようになって。ただ、松場選手はMMAとしてのレベルが高い。試合のつくり方が巧いですよね。だから自分も戦術とか、そういう部分が大切になってきます」

――今回、ベルト挑戦ということでモチベーションも上がっていますか。

「気持ちは上がっています。でも、いつもどおり戦いたいです。グラチャンのベルトを獲ったら、海外で試合をしてみたいですね。以前ストロー級で試合をしていた時は、ONEを目標にしていました。でも勝てなくて、いろんなジムを転々としていて……。それが今はパラ千葉で若い子たちと練習させてもらって、トーナメントにも出させてもらい、自分も成長することができました。もちろん国内でもそうだし、海外の試合も含めて、どれだけ自分が成長したのかを確かめたいです」

■視聴方法(予定)
2月4日(日)
午後0時30分~ GRACHAN放送局

■ Grahan67対戦カード

<Grachanバンタム級選手権試合/5分3R>
[王者]手塚基伸(日本)
[挑戦者]TSUNE(日本)

<Grachanフライ級選手権試合/5分3R>
[王者]松場貴志(日本)
[挑戦者]御代川敏志(日本)

<ライト級/5分2R+Ex1R>
林”RICE”陽太(日本)
大道翔貴(日本)

<バンタム級/5分2R+Ex1R>
徳弘拓馬(日本)
南友之輔(日本)

<フェザー級/5分2R+Ex1R>
八木匠(日本)
櫻庭泰裕(日本)

<バンタム級/5分2R+Ex1R>
今村豊(日本)
堀之内蒼斗(日本)

<バンタム級/5分2R+Ex1R>
有田一貴(日本)
秋田良隆(日本)

<バンタム級/5分2R+Ex1R>
村上晴紀(日本)
木下竜馬(日本)

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【Grachan67】勝った立場のダイレクトリマッチ=タイトル挑戦、TSUNE「全部潰しに行こうと」

【写真】やるべきことは同じで、ラウンド数が増えた再戦(C)TAKUMI NAKAMURA

4日(日)大阪府豊中市の176BOXで開催されるGrachan67で、TSUNEがバンタム級王者・手塚基伸に挑戦する。
Text by Takumi Nakamura

パンクラスを主戦場に戦ってきたTSUNEは昨年10月にグラチャン初参戦。ノンタイトル戦で手塚に判定勝利すると、ダイレクトリマッチでの王座挑戦が決まった。ノンタイトル戦=5分2Rでは手塚の仕掛けをつぶして競り勝ったTSUNEだが、今回はタイトル戦のため5分3R制。この1Rの違いは間違いなく試合展開に影響を及ぼすだろう。ダイレクトリマッチ&王座戦という新たなシチュエーションでベルトに挑むTSUNEに話を訊いた。


――試合直前のインタビューありがとうございます(※取材は1日に行われた)。グラチャン2戦目でタイトル挑戦が決まりました。タイトル戦が決まった時の心境から聞かせてください。

「ずっと自分はパンクラスに出ていて、今回タイトル戦を組んでもらって、本当にありがたい話しをいただいたなと思います」

――昨年10月のグラチャン初参戦で手塚選手にノンタイトル戦で勝利。この勝利が評価されて、ダイレクトリマッチでのタイトル挑戦に繋がったと思いますが、こんなにすぐチャンスが来たことは意外でしたか。

「パンクラスでタイトルが取れなくて(2022年12月にバンタム級暫定王座決定戦に臨むも田嶋椋にTKO負け)、これからどうしようと思っているときにグラチャンからオファーをもらって、すぐにチャンスが来たので意外と言えば意外ですね」

――前回の手塚戦はグラウンドの攻防が主で、テイクダウン&トップキープでTSUNE選手が有利に試合を進めました。あの試合を振り返っていただけますか。

「手塚選手は予想通りに寝技が強かったですし、試合前のインタビューでもお話させてもらった通り、以前手塚選手には指導してもらっていた時期があって、その時はムチャクチャ強くて何も出来なかったんです。だから今回もすごく警戒はしていたんですけど、それなりに戦えたかなと思います」

――かつての自分の先生と試合をするという部分で、気持ち的に臆するところはなかったですか。

「僕も年齢とキャリアを重ねて、自分がどこまでやれるかだと思って戦っているので、それはなかったです」

――また前回の対戦ではTSUNE選手が自分の強みをぶつけて競り勝った勝利に見えました。そういった試合をしようと意識していた部分はありますか。

「今までも相手に合わせていいことはなかったので、相手関係なく自分がやるべきことをやろうと思って戦いました」

――組み技の攻防は手塚選手の強い部分でもありますが、どこでいけると思いましたか。

「自分としてはそういう感覚はなくて。手塚選手はどんなところからでも極めを狙ってくるので『ここで(極めを狙って)くるんだ?』と思いながらやっていました。そのなかでも冷静には戦えていたかなと思います」

――では5分2R、気が抜けない試合でしたか。

「そうです。みんなそこで根負けして一本取られるのかなと思いました」

――今回はタイトルマッチなので5分3Rで行われます。5分2Rでは競り勝てたとしても、3Rになるともう一つ試合展開にも山が来ると思います。

「僕も同じことを思っていて、5分3Rやりきるつもりで作ってきたんですけど、絶対に自分が苦しい展開もあると思っているので、つまらなくてもいいので全部潰しに行こうと思って戦います」

――ダイレクトリマッチで同じ相手と対戦したことはこれまでありましたか。

「ないんですよ。しかも勝った相手とダイレクトリマッチなので、これはこれで難しいなと」

――そのうえでどのような準備を?

「やっぱり3R動けることと、結局は寝技になると思うので、そこを強化してきました」

――練習に関しては新しいことを取り入れるというよりも、リバーサルジム新宿 Me,Weでこれまでやってきたことをさらに練り上げるイメージですか。

「はい。うちのメンバーは全員寝技が強いので、そこに必死についていく感じです。練習仲間の方が強いと思って今回もやっています」

――TSUNE選手の技術が上がると周りも同じようにレベルアップしているというイメージですか。

「みんなスタミナもあってフィジカルも強いし、僕が攻められるようになっても、それにすぐ対応してくるので……何とか頑張っています(苦笑)」

――Me,Weには色々なタイプの選手がいるので「仮想~~」という練習ができそうですね。

「打撃、寝技、レスリング…それぞれ強い選手がいるんで、練習は助かりますね」

――パンクラスではベルトを巻くことが出来ませんでしたが、今はベルトというものに対て想い?

「ベルトは結果的についてくるくらいの意識でいるのがいいのかなと思います。今思うとパンクラスでタイトルマッチをやった時は最初からベルトのことを意識しすぎていたと思うので、今回はしっかり5分3Rやりきる。そこを一番に考えています」

――パンクラスのタイトル戦=田嶋椋戦は1・2RをTSUNE選手がポイントを取るも最終的に逆転負けする流れでしたが、勝負を急いだ部分もあったのでしょうか。

「あの時はほんと少しなんですけど、1Rに『勝ったな』と思ってしまったところがあったし、それが最終的に悪い方向に出てしまいました(苦笑)。(ベルトを)意識しちゃうとずっと意識しちゃうと思うので、今回は『楽をしない』をテーマにやります」

――キツい・しんどいことをやるものだと思ってケージに上がる、と。

「はい。ジムのみんなはそうやって勝ってきているので、僕も同じですね」

――見ている人たちに対して、どのような試合を見せたいですか。

「打撃でも寝技でも仕留められれば仕留めたいですが、あらゆるポジションで相手を上回りたいと思っています。見ていてつまらないことかもしれませんが、最後に僕の手が上がっていることで喜ぶ人もいるので勝ちに行きます」

――先ほどもあったように「つまらなくてもいいので全部潰しに行く」試合ですね。

「そうですね。今回は挑戦者なので自分から攻めていきたいですし、そこは自分との戦いになると思います」

――2024年最初の試合でもありますが、これからキャリアアップの青写真はどのように描いていますか。

「色々と考えたところでベルトを獲る・獲らないで変わると思うので、まずはしっかりベルトを獲ることですね。パンクラスでベルトを獲れなくて、真っ白になっていたところでいただいたチャンスでもあるので、今はグラチャンのベルトを巻くことが一番です」

――グラチャンからのオファーがTSUNE選手にとっては新たな目標になっているようですね。

「はい。しかも(グラチャンに出ることが決まった時に)パンクラスからも快く『チャンピオンになって帰ってきてください』と言っていただけたので、パンクラスにも恩義があるし、そういう意味でもこのベルトは獲りたいです」

――ベルトを巻くことで新しい何かが開けそうですね。

「これからたくさん試合できるキャリアではないので、一戦一戦で自分の全力を出して戦います」


■視聴方法(予定)
2月4日(日)
午後0時30分~ GRACHAN放送局

■ Grahan67対戦カード

<Grachanバンタム級選手権試合/5分3R>
[王者]手塚基伸(日本)
[挑戦者]TSUNE(日本)

<Grachanフライ級選手権試合/5分3R>
[王者]松場貴志(日本)
[挑戦者]御代川敏志(日本)

<ライト級/5分2R+Ex1R>
林”RICE”陽太(日本)
大道翔貴(日本)

<バンタム級/5分2R+Ex1R>
徳弘拓馬(日本)
南友之輔(日本)

<フェザー級/5分2R+Ex1R>
八木匠(日本)
櫻庭泰裕(日本)

<バンタム級/5分2R+Ex1R>
今村豊(日本)
堀之内蒼斗(日本)

<バンタム級/5分2R+Ex1R>
有田一貴(日本)
秋田良隆(日本)

<バンタム級/5分2R+Ex1R>
村上晴紀(日本)
木下竜馬(日本)

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45 AB Grachan Grachan67 MMA MMAPLANET NavE o TSUNE YouTube 南友之輔 山本聖悟 御代川敏志 徳弘拓馬 手塚基伸 松場貴志

【Grachan67】「なんで、取材がないんじゃ!」──怒りのフライ級チャンプ松場貴志の「?」な意気込み

【写真】一つ言えるのことは、松場は常に一生懸命ということ (C)MMAPLANET

本日1日(木)、携帯に見知らぬ番号からコールがあり、「なんで、僕には取材がないんじゃ」と怒りモードの第一声が聞かれた。
Text by Manabu Takashma

その声の主は、4日(日)に大阪府豊中市の176boxで開催されるGrachan67で御代川敏志の挑戦を受けるGrachanフライ級チャンピオン松場貴志だった。5年5カ月前にオ〇ン〇ヤロー(と絶叫癖のある)山本聖悟を破り、同級王座に就いた松場にとって、今回の防衛戦は2019年12月にNavEとGrandフライ級王座決定戦に出場して以来、4年1カ月振りのGrachan出場となる。

電話口での不満はメディアだけでなく、チャンピオンを軽視するホームの関係者にも向けられているようだったが、結論からいえば松場は「意気込みを送るので、もしよかったら掲載してください」という低姿勢のお願いをMMAPLANETにしてきたことになる。

取材がないなら、自ら売り込む。立派なプロ意識の松場の今回の防衛戦に臨む意気込みは以下の通りだ。


「4年1カ月ぶりにGrachanに参戦させて頂きます松場貴志です!

僕が以前、修行中の失敗で屏風から出してしまった虎が御代川選手の胸に閉じ込められていました。今回、元にあった屏風に返したいと思います!

一休さんの気持ちで戦います。MMAはトンチです!松場貴志は令和の一休さんです!」


■視聴方法(予定)
2月4日(日)
午後0時30分~ GRACHAN放送局

■ Grahan67対戦カード

<Grachanバンタム級選手権試合/5分3R>
[王者]手塚基伸(日本)
[挑戦者]TSUNE(日本)

<Grachanフライ級選手権試合/5分3R>
[王者]松場貴志(日本)
[挑戦者]御代川敏志(日本)

<ライト級/5分2R+Ex1R>
林”RICE”陽太(日本)
大道翔貴(日本)

<バンタム級/5分2R+Ex1R>
徳弘拓馬(日本)
南友之輔(日本)

<フェザー級/5分2R+Ex1R>
八木匠(日本)
櫻庭泰裕(日本)

<バンタム級/5分2R+Ex1R>
今村豊(日本)
堀之内蒼斗(日本)

<バンタム級/5分2R+Ex1R>
有田一貴(日本)
秋田良隆(日本)

<バンタム級/5分2R+Ex1R>
村上晴紀(日本)
木下竜馬(日本)

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【Grachan67】南友之輔と対戦、徳弘拓馬 with 日沖発「3歳から発先生の試合を観ていました」

【写真】戦極、修斗、カナダTKOのベルトが並ぶstArtジムにて(C)SHOJIRO KAMEIKE&MATSUNAO KOKUBO

2月4日(日)、大阪府豊中市の176boxで開催されるGrachan67で、徳弘拓馬が南友之輔と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

徳弘は2022年、日沖発が主宰するstArtからデビュー。その後、アマチュアMMA全日本フェザー級を制し、昨年10月のグラチャン大阪大会で初勝利を挙げた。そんな徳弘が師である日沖とともに、出会いからこれまでのキャリアと今後の目標を語ってくれた。


――徳弘選手がグラチャン大阪大会でプロ3戦目を迎えます。徳弘選手は前戦も大阪で、名古屋から大阪で試合経験を積む形となっていますね。

前戦は昨年10月、有田一貴をバックマウントまで奪いユナニマス判定勝ち(C)SHOJIRO KAMEIKE

日沖 そうですね。まず現状として、名古屋は以前よりMMA大会が少なくなっています。一方、大阪であれば名古屋からも出やすいという面があって。グラチャンは一度、自分がグラップリングで対戦させていただいた縁もあって、徳弘がキャリアを積む場として良いんじゃないかと思いました。

――名古屋でMMA大会が多く開催されていた時代……日沖さんがキャリアを積んだ名古屋市公会堂と、鶴舞公園の桜が懐かしいです。現在21歳の徳弘選手は、その時代をご存じですか。

徳弘 はい! もともと僕の父がアライブの会員で、僕も3~4歳の頃に発先生の応援に試合会場へ行っていました。

日沖 実は戦極の試合も観に来てくれていたんですよ。

徳弘 戦極のタイトルマッチは会場に行けず、テレビで視ていたのですが、発先生が戦極で金原正徳選手と対戦した時(2009年8月、日沖が判定勝ち)は視に行きました。あと修斗のベルトを巻いた時(2010年5月、リオン武から修斗世界フェザー級を奪取)も現地で観ています。その時は全然、格闘技は全くやっていなかったのですが……。

――お父さんと一緒に格闘技をやろうとは思わなかったのですか。

徳弘 そこまで考えながら、発先生の試合を観ていたわけではなかったですね。

――では、その徳弘選手がなぜMMAを始めることになったのでしょうか。

徳弘 stArtがオープンした頃、僕は中2~3でサッカーをやっていました。高校に進学後もサッカーを続けようと考えていて、そこで父の勧めもあって発先生のフィジカルトレーニングをパーソナルで受け始めたんです。

日沖 3~4歳の頃からウチに通い始めるまで、ほとんど会っていなかったのでビックリしましたよ。急にデカくなっていて(笑)。

徳弘 アハハハ。その流れで柔術クラスに参加させてもらうようになりました。高校時代はサッカーを続けながら週2~3回、打撃とか柔術をやらせてもらっていて。サッカー部を引退したあとは毎日stArtに来て、練習していたらアマチュアMMAの試合に出るようになっていました。

――その間、日沖さんは徳弘選手がサッカーから離れてMMAをやるように仕向けていたのですね。

日沖 そんなことはしません(笑)。実際のところ、僕は無理に試合を勧めたりはしないんですよ。むしろ、ちゃんと練習しない子以外は試合に出ないほうが良いと思っているので。でも彼は試合に出るようになって、さらに一生懸命練習するようになりました。もちろん当時の実力はまだまだし、今も修行中の身です。でもMMAへの取り組み方を見て、彼は伸びていくだろうと思っていました。

――幼少期の徳弘選手にとって、日沖さんはどんな存在だったのですか。

徳弘 試合を観るたびに勝っていたので、凄い選手だなと思っていました。

日沖 本人の前で悪く言いませんよ(笑)。

徳弘 いえ、本当です! カッコイイ選手だと思っていました。

――では現在、日沖さんの悪いところや「ここは直してほしい」という部分はありますか。

日沖 これ、MMAPLANETさんに載るからね。

――圧力をかけてないでください(笑)。

徳弘 本当に無いです。人間的にも尊敬していますし、格闘技だけでなく人として在るべき姿を示してくださるので。それによって自分も成長できています。

日沖 ……これはカットで(苦笑)。

――何を照れているのですか(笑)。日沖さんとしては、幼少期から知っている徳弘選手から「MMAをやりたい」と聞いた時は、嬉しかったのではないですか。

日沖 その時はもちろん、何より練習していく中で『これは本気だな』と分かった時は嬉しかったです。こう言うのも何ですが、アライブでもstArtでも、いろんな人たちを見てきて――言うだけの人っているじゃないですか。「プロになりたいです!」「チャンピオンになりたいです!」と言うのは誰でもできるけど、実行するにはそれなりの覚悟が伴わないといけない。徳弘の場合は、ウチへ通ううちに取り組み方が変化していったんですよ。

――どのような時に、徳弘選手の変化を感じたのでしょうか。

日沖 具体的に「この時!」というよりは、とにかく毎回練習を休まない。隔週で日曜日の練習をやっていて、「疲れが溜まっていたら休んでいいよ」と言っても休みません。そういう姿勢を見ていると、いろいろ協力してあげたいなと思いますよね。

徳弘 ありがとうございます。サッカーを引退した直後は、そこまで「MMAのプロ選手になりたい」という気持ちはなかったです。ただ、やりからにはMMAを頑張りたい。強くなりたい。もともと運動神経が良いほうではないので、そんな僕が練習を休んではいけないと思っていました。

日沖 お父さんの勧めも大きいですね。お父さんは趣味で続けながら、柔術の黒帯を巻いていて。

徳弘 僕がMMAをやると言った時、父も嬉しそうでした。今もすごく協力的ですし。

――徳弘選手は2022年5月、HEATでプロデビューし、TKO負けを喫しています。

徳弘 あの試合でプロの厳しさを知り、もっと格闘技に懸けて練習しないといけないと思いました。今あの試合を振り返っても、当時はその気持ちが足りなかったです。負けた試合のことを思い出しながら、自分に活を入れるようにしています。

日沖 あのデビュー戦は、まだアマチュアでしたね。もともとHEATのニューエイジというセミプロ枠に出場する話が進んでいて、そのなかでプロキャリアのある選手とプロ枠で試合をしないかというお話を頂いたんです。彼にとってはチャンスではありましたが、やはり現実的には相手のほうがキャリアもあり、勝てませんでした。そのあとアマチュアで数戦し、アマチュアMMA全日本で優勝して昨年10月のグランチャン大阪大会に出ました。だから、前回の試合が本当のプロデビュー戦だったと考えています。

徳弘 アマチュアMMA全日本で優勝して、次はプロとして戦うとなった時、改めて「プロとしてどうあるべきか」ということを考えるようになりました。

「鈴木社長になるための練習」(by日沖)という三転倒立からの回転(C)SHOJIRO KAMEIKE

日沖 彼の一番の良さは、真面目なところです。センスが良い選手、身体能力が高い選手はたくさん見てきました。でも結局は練習を休んだり、試合で勝っているのに途中で諦めたりするケースもあって。そんななか、彼はコンディションを維持しながら練習し続けることができる。長い目で見たら、それが一番だと思うんですよね。目の前のことだけを見ていると、うまくいかないことだってあります。でも、この姿勢で続けていると強くなっていく。そう考えていますね。

――では次に対戦する南選手について印象を教えてください。

徳弘 思いっきり倒しに来る選手です。空手の実績もあって、スピードやタイミングの面で長けている相手だと思います。

日沖 ひとつは厳しい相手だということ。もうひとつは、まだプロとしては名前が知られていない徳弘が、注目されている選手を食うチャンスですよね。今の戦績だと、そういったチャンスも多いわけではないので。

徳弘 目標はまず今出ているグラチャンでチャンピオンになることです。ここで南選手に勝てば確実にベルトへ近づくと思うので、しっかり倒します。今年は何試合かできると思いますが、すべて勝って年内にベルトへ近づきたいです。

――同じ大阪大会ではターゲットであるバンタム級タイトルマッチが行われます。

徳弘 手塚選手もTSUNE選手も、本当に強いファイターです。客観的に今の自分の実力を考えると、厳しいとは感じます。でもMMAをやるからにはチャンピオンにならないといけないし、日々実力を上げていかないといけないと思っています。

――日沖さんとしては、現段階で「目標はUFCです」とは言わせませんか。

日沖 アハハハ、そんなことはないですよ。理想と現実を考えることは重要ですが、現実を見すぎている選手よりも、現実を理想に近づけるために頑張っているほうが良いです。徳弘の場合、今はベルト云々という実力はないですよ。でも「ベルトを目指して頑張っていくべき」という話はしていて。

透暉鷹もそうだったんです。最初にISHITSUNA MMAの林巧馬代表から「UFCを目指している。練習を見てほしい」と相談された時も「UFCって、そんなに甘いもんじゃないよ」とは思いました。実際に透暉鷹がウチに来てスパーリングした時も、その印象は変わりませんでした。でも考えたんです。「まだまだ若い選手に対して、そんなに現実を考えすぎるものではないな」って。透暉鷹も取り組み方がどんどん変わっていきましたし。

stArtの朝練にて、透暉鷹と打ち込み(C)SHOJIRO KAMEIKE

いろんな価値観があって良いです。有名になりたい、お金が欲しいという選手もいます。そこで透暉鷹が「UFCに行きたい」と言ってきた。UFCに行けるかどうかは分からないけど、その目標に向かって頑張っている姿に価値を感じて、ずっと協力させてもらっています。

――なるほど。

日沖 徳弘もそうなんですよ。どこの何を目指せ、とは僕が言うべきことではなくて。彼がベルトを目指し、上に行くために努力していれば周りも協力してくれる。僕も彼と一緒に頑張っていきたいです。現状の実力がかけ離れているからって、目標を口にしてはいけないというわけではなくて。ずっと高い目標を持って続けてほしいですね。

徳弘 僕も応援に来てくれる方、いつもジムで一緒に練習してくださる方々に勇気を与えたり、「また明日も頑張ろう」と思ってくれるような試合をしたいです。そのためにも次の試合は、しっかりとフィニッシュします。


■視聴方法(予定)
2月4日(日)
午後0時30分~ GRACHAN放送局

■ Grahan67対戦カード

<Grachanバンタム級選手権試合/5分3R>
[王者]手塚基伸(日本)
[挑戦者]TSUNE(日本)

<Grachanフライ級選手権試合/5分3R>
[王者]松場貴志(日本)
[挑戦者]御代川敏志(日本)

<ライト級/5分2R+Ex1R>
林”RICE”陽太(日本)
大道翔貴(日本)

<バンタム級/5分2R+Ex1R>
徳弘拓馬(日本)
南友之輔(日本)

<フェザー級/5分2R+Ex1R>
八木匠(日本)
櫻庭泰裕(日本)

<バンタム級/5分2R+Ex1R>
今村豊(日本)
堀之内蒼斗(日本)

<バンタム級/5分2R+Ex1R>
有田一貴(日本)
秋田良隆(日本)

<バンタム級/5分2R+Ex1R>
村上晴紀(日本)
木下竜馬(日本)

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AB DEEP DJ.taiki MMA MMAPLANET o RIZIN ROAD FC Special アレックス・ヴォルカノフスキー イスラム・マカチェフ パンクラス 井村塁 修斗 南友之輔 原口伸 原口央 木村柊也 海外 田嶋椋 藤井伸樹

【Special】J-MMA2023─2024、原口央─02─「いろんな若いのがいて世代交代されないように必死」

【写真】この痺れる舞台へ、再び (C)MMAPLANET

J-MMA 2023-2024、第一弾・原口伸、後編。
Text by Manabu Takashima

2024年もRoad FCのトーナメントが出ることが確定という原口だが、その前に国内でも1試合を挟みたいという。そこで挙げられた各プロモーションのバンタム級ファイターの名前は原口が如何に自分の現在の位置を理解し、さらなる高みを目指そうとしているのかがしっかりと伝わってくる選手たちだった。

<原口央インタビューPart.01はコチラから>


――ところで原口選手って、SNSでファンに何言われると反応していますよね。結構、挑発的に。

「ハハハハ。楽しんでいます。僕、普通に言っちゃうんです。思ったことが、すぐに出てしまって(笑)。相手にすればするほど、回りも反応するので面白くて。武田(光司)がインスタLIVEをやっていて、そこに僕が入って。武田が僕を弄ると色んな奴が反応してきて。そいつら一人一人に返信します。『うるせぇ』とか『直接、言いに来い』とか」

――アハハハ。そんなことしてもしょうがないじゃないですか。

「めっちゃ、楽しんでいます(笑)」

――凄く意外な気がします。

「アンチとかも全く気にならないので」

――SNSのやりとりも、打ち合いもほどほどにお願いします(笑)。ところでトーナメント決勝直後、その後のキャリアップに関してはどのように考えていましたか。

「Road FCのトーナメントは、2024年もジョン(ムンホン)代表から直接『また出てほしい』と言ってもらえたので。僕自身、また出たい――負けた直後から来年のトーナメントに出たいと思っていました。本当に色々と経験ができました。日本とは全く違うので。僕もそうですし、(原口)伸も対戦相手が急遽代わったり、そういうことが当たり前にある。そういうときの適応能力が、海外でやっていくには必要になってくる。

伸なんて準決勝は相手が代わって、決勝は大会自体がなくなりましたからね(苦笑)。世界のトップでやるには、そういうことにも対応できないと。本当はなるべく公平な状況で、ここまで練習してきたことをぶつけ合いたい。そう思っています。あのアレックス・ヴォルカノフスキーもイスラム・マカチェフとの2度の対戦は、全然動きが違っていました。準備って大切です。

でもショートノーティスで試合を受けることも凄いですし、そういうことを当然だと思えないといけない。僕も中原(由貴)選手との試合で経験しているので。1週間前のオファーを受けて戦ったことで、準備の大切さは身に染みて分かりました。それを経験したことで分かって。やはり経験して良かったです」

――そのような覚悟で挑むRoad FCのトーナメントですが、63キロをバンタム級として、王座決定トーナメントをライト級とともに初夏から開くという情報も入ってきます。

「フェザー級の選手が下げてくる……世界各国から、強い選手が集まってきそうです。その来年のトーナメントで頑張らないといけない」

――開幕まで半年ほど時間が空くと、考えられます。

「なので、その前に一戦を国内で挟んでも良いかなと」

――それはどの大会で?

「どこでもオファーをくれれば……どこでも良いです。RIZINが九州・佐賀でLANDMARKを開くので――地元の鹿児島に近いし、出たいですね。九州だし、盛り上がるだろうなと。でも強い選手と戦いたいです。LANDMARKならケージで、僕の土俵だと思っているので。

まぁRIZINもそうだし、DEEP、修斗、パンクラス――どこでも良いので、強い選手とやりたいです……。そうですね、これ書いてもらって良いですか」

――ハイ、なんでも。

「修斗なら藤井伸樹選手、僕も藤井選手もスタミナがドロドロの試合ができるので、ゾンビ系のファイトがしたいです。あとDEEPならDJ.taiki選手」

――人選が渋くて、またしっかりと実力者を指名していますね。

「DJ選手に勝てれば、上の選手と戦って良いということだと思うんです。それとパンクラスなら田嶋椋選手か井村塁選手、やっぱり強い選手がいるんで。僕、ZSTで河村(泰博)選手に負けているから……何も言えないですけど(苦笑)」

――今の原口選手なら、今名前を挙げた各プロモーションの選手なら誰でも戦える権利があると思います。ところでBRAVEでは空手の南友之輔選手、日本拳法の木村柊也選手という勢いのある新人がデビューしました。

「南が同じ階級で、木村はフェザー級ですけどプロ練習にもいつも来ますし、一緒に練習をしています。打撃に関しては凄いです。打撃だけならメチャクチャやられます、ボッコボコに。まだプロ2戦と1戦なんですけど、学ぶことしかないですね。それに南、木村、伸以外にも強いのが集まってきています。コンバットサンボ全日本王者の熊崎夏暉とか、いろんな若いのがいて世代交代されないように必死です(苦笑)」

――気が早いですね(笑)。そんな原口選手ですが、2024年の飛躍に向け意気込みの方をお願いします。

「2024年もRoad FCのトーナメントに出るので、今度はしっかりと優勝します」


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Gladiator Gladiator024 MMA MMAPLANET o 健太エスペランサ 南友之輔

【Gladiator024】南友之輔、フィニッシュを逃すも判定勝利でデビューから2連勝

【写真】打撃のプレッシャー&圧力はさすが。そしてまだキャリア2戦目の南だ(C)MMAPLANET

<バンタム級/5分2R>
南友之輔(日本)
Def.3-0:20-18.20-18.20-18.
健太エスペランサ(日本)

サウスポーの健太に対し、南が飛び込んでの右ストレート。じりじりプレッシャーをかけ、健太のシングルレッグを切る。何度もテイクダウンを試みる健太だが、南は距離を取って組ませない。それでも前に出続ける健太が右腕を差してケージに押し込むが、動きが止まってブレイクとなる。

再開後、南が右を振って前に出る。健太はシングルレッグで組んで、ダブルレッグに切り替えるが南は倒れない。試合がスタンドに戻ると南が右を当て、健太がシングルレッグからガードポジションに引き込む。南はパンチを落としつつ、健太を立たせる。

南は左ジャブを差し込んで、健太のシングルレッグを切って、健太に引き込ませる。右のパンチを落とす南だが、健太もガードポジションから腕十字・三角絞めを狙う。南はそれを潰してラウンド終了を待つ。

2R、南は健太にケージを背負わせて右ストレート、右ボディ。健太のダブルレッグを切って立たせる。南はボディに右を散らし、三日月蹴りも突き刺す。

健太もスーパーマンパンチから組み付くが、それを外した南が左フックから右ストレート。健太は再び飛び込むようなパンチで組み付くと、そのままクローズドガードで引き込む。ベースを作って立ち上がった南が右を放つも空振り。ここで試合終了となり、フィニッシュこそ逃したものの判定勝利で南がデビュー2連勝を飾った。


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【Gladiator024】元バンタム級王者じゅん、4年8カ月振りの現役復帰「僕、月なんですよ」

【写真】一度、試合から離れたからこそ分かるものもある(C)MMAPLANET

9日(土)に豊中市176BOXで開催されるGladiator024で、じゅんが実戦に復帰し高橋孝徳と対戦する。
Text by Manabu Takashima

熱狂的な応援を持ち、関西のMMAシーンをある意味支え続けてきたリライアブル神戸代表──そのコーナーワークも特徴的なじゅんは、なぜ4年8カ月の沈黙を破りMMAを戦うのかを訊いた。


──驚愕の現役復帰という表現も間違っていないかと思いますが、4年8カ月振りの現役復帰となるじゅん選手です。ここに来て、もう一度戦うのを決めたのは?

「自分が戦うということ、ジムでキッズや一般、プロの指導をしていて格闘技に対してお腹いっぱいになってしまって。昔はチャンピオンになりたい、強くなりたい、RIZINに出たい、それこそUFCに出たいという気持ちがあって。それが30代になって、現実を見れるようになると──僕は格闘技一本でやってきたことはないんですけど、選手が格闘技一本で頑張るには必要なモノはやっぱりお金で。

それが……そうじゃないのかもしれないけど、選手達が応援してくれる人をお金として見ているんとちゃうかって思うようになったんです。スポンサー=自分の小遣い、みたいな。『お前ら、広告塔』やねんぞって。そんなこととか考えていたら、今もそうなんですけど、強くなることとか考えられないようになって。これは言うたらアカンのですけど、それほど勝ちたいっていう気持ちもなくて。

なら、なんで出るんかっていったら今年、ジムの子らの勝ち星が少なくて。去年もそうなんです。リライアブルっていうたら、華のある試合をする。そのイメージも薄れてきて、ジムを離れていく子も出てきました。僕も年齢のせいにして、もうアカンとか口にするようになっていました。僕、会社とジムを経営していて。最近、子供も生まれたんです」

──おお、おめでとうございます。

「ありがとうございます。会社とジム、家族を養う。経営している人間がソレを言うたらアカンのは重々分かっているのに、言うてまうんです。で、これだけ忙しくても、37歳……40歳が近づいてきているけど、それでもデキるぞっていうのをキッズの子らや家族、プロの子にも見せていこかな、と」

──年を重ねて表情もその分、柔らかくなったというか。

「やっぱり柔軟性が出てきましたね。それは格闘技もそうで。ちゃんと分かるようになると、味が出てきたというか。派手なことでなく、しっかりとした技術をちゃんと教えなアカンと。またプロの子らにも技術だけでなく、格闘技と人生は同じやでっていうことも教えてきたんです。しっかりと会社を経営している社長さんて、年下にも敬語を使う様な丁寧な人じゃないですか。選手も、ちょっと強くなったらギラギラと派手になる。それも良いことなんですけど、そのギラギラが格好良いとは思えなくなって。そういうことをプロの子に教えていると、指導もドライになっていったんですよね。

僕にとっての幸せはお金、そして時間。その時間をプロの子にメチャクチャ使っていました。それは自分がしたくてやっていたのに、してやっているという風に考えるようになって……そういうことに悩んでいる5年間でした。

同時にプロの子らのセカンドキャリアのこととかも考えて。手に職をつけさせる。年収を倍にしてあげる。そんなことを考えていると、強さって何か分からんようになって。格闘技ってなんやとか考え過ぎて、それがアカンかったと思います。ジムの子らの成績も落ち、ハンセン玲雄が9月にズッキーニョス選手に負けました。

アイツ、練習ではメチャクチャ強いんです。僕の中ではトップの力があるんです。でも練習と試合が違っていて。アイツが負けるの、悔しいんです。(田中)有もそうです、(中川)皓貴もそう。東京と行き来している増田拓真とか。僕のところの子、メチャクチャ強いんです。でも結果がついてこないのは、僕が悪かったんやと。僕の気持ちが格闘技から離れて、プロ練習も『お前らだけで、できるやろう』と任せてしまって。練習を見ているだけやったんです」

──口を挟まないと。

「そうですね、放任主義というか。まぁ、間違うこともタメになると思っていたので。協賛してくれる人がいてくれて、食っていけているのに──誘いを断るとか。そいうことも含め、自分で気付けと思って、何も言わなくなっていました。それでダメな方にガタガタと崩れましたね。でも、もう1回建て直すには自分が戦って、また見せなアカン。それと会場になっている176BOXの末広代表の何でも思うことを言うところとか凄く好きで、176BOXで戦いたいとか。色々なことがあって、復帰を決めました」

──対戦相手の高橋選手は4年8カ月前のじゅん選手とは、ファイトスタイルは正反対にあるファイターともいえます。

「あの人──高橋選手、ホントは打撃がしたいんじゃないですかね。キックパンツを履いているじゃないですか。だから打撃の方が好きなんじゃないかなって勝手に思っているんですよ。それが作戦かもしれないけど。それに僕ももうバチバチの打ち合い、盛り上げる試合なんてできないです。できるかもしれないですけど……う~ん、昔なら1万円のチケットを100枚売ったら、俺の試合は100万円の価値があるからお前ら見にに来いよって感じでおったんですけど。

どうしても今はその能力が自分にあるかと言うたら、ないと思います。見に来てくれる人に失礼ですけど。そこまで戻せるのか。戻せるように頑張れるのか。それと今回の試合は、プロになるためだけでなく道場に来てくれる人たち、そういう人に見て欲しい。今、BreakingdownやNARIAGARIっていうコンテンツがバーンと来ていますけど、僕らが真面目にやっていることって交わるところが無いんですよ。ただ、僕はBreakingdownとか、面白いからメッチャ好きなんですけどね。

アレでしか、アピールできない人たちがいて。でも、あれを続けるのはしんどいと思いますよ。それでも選ばれて出ているんやから、バズらせることばかり考えるんじゃなくて、もうちょっと頑張れとは思いますけど──。ウチにきていたHIROYAもそうやって強くなったし。格闘技とは違うジャンルやけど、MMAと並行して見てくれるとMMAにもっと陽が当たるんじゃないかと。だから好きなんですよ。

あっ、高橋選手との試合ですよね(笑)。言い方悪いけど、彼のようなねっとりした試合になるかなって。それなら1Rでいこうかと思っています。組むなら組むで、テイクダウンを凌いで。自分がテイクダウンいけるんやったらいく。でも、あの人が打撃でくるんやったら打撃でいく。

勝たないとダメやと思っています。ジムでも勝たせる練習をずっとさせていて、負ける練習なんかしていないし。大人の結果発表会が、試合ですよね。勝ち負け……これはもうアマやキッズの子もいっしょ。自分が練習してきたことを出して、応援してくれる人、一番のファン、家族でも友達でも、そういう支えてくれる人を泣かせろって。嬉し泣き、悔し泣き、悲しくさせて泣かせても良いですよ。それが勝負なんやないかなって。

僕は日本を代表するようなファイターじゃないです。ちょっとチケットが売れるから、関西で取り上げてもらっていた。それは重々承知しています。だからジムで指導している子たちが、リライアブルで良かったなと思う試合がしたい。

勝たなアカンけど、僕は楽しい試合をしたい。楽しめる格闘技にしたいというのはあります。それこそ友達……この何年間ずっと支えてくれた仲間が見てきてくれるので。でも今回はスポンサーはしてくれるなって伝えています。その代わり、皆で応援に来てくれれば。そうすれば興行サイドに貢献もできるし、有や皓貴の試合を見てもらうこともできる。そこから広がりが、彼らにも出てくるかと思います」

──リライアブルの熱狂的なファンは有名ですが、そんな人々に向けて一言お願いします。

「ホンマにいつもありがとうございます。プロデビューしてから12年、僕を照らしてくれて。皆、『お前は太陽や。お前がおるから、俺ら頑張れる』って言うてくれるけど、僕、月なんですよ。応援してくれる皆が、僕を輝かせてくれるから頑張れる。皆が太陽やから。だから、また僕を照らしてもらって。有と皓貴を照らしてもらって。リライアブルっていうものを照らしてもらえたら嬉しいです。

ゴメンナサイ、勝てるかどうか分かりません。でも勝てるように頑張ります。で、面白い試合します。グラップリングもすると思います。打撃だけなんてできないので、MMAをやって会場を沸かせます。なので、応援お願いします」





■視聴方法(予定)
12月9日(土)
午後12時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■ Gladiator024対戦カード

<フライ級/5分2R>
古賀珠楠(日本)
宮川日向(日本)

<フェザー級/5分2R>
袖裂雄貴(日本)
福山佳祐(日本)

<フェザー級/5分2R>
水野翔(日本)
今村滉(日本)

<GLADIATORライト級次期挑戦者決定戦/5分3R>
田中有(日本)
グスタボ・ウーリッツァー(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
チハヤフル・ズッキーニョス(日本)
河名マスト(日本)

<バンタム級/5分3R>
竹中大地(日本)
テムーレン・アルギルマー(モンゴル)

<バンタム級/5分3R>
上久保周哉(日本)
ペン・ジョウン(韓国)

<フェザー級/5分3R>
中川皓貴(日本)
バットオチル・バットサイハン(モンゴル)

<フライ級/5分3R>
久保健太(日本)
チェ・ドンフン(韓国)

<フェザー級/5分3R>
じゅん(日本)
高橋孝徳(日本)

<フライ級/5分2R>
澤田政輝(日本)
イ・スンチョル(韓国)

<フライ級/5分2R>
和田教良(日本)
シン・ジェヒョク(韓国)

<バンタム級/5分2R>
南友之輔(日本)
健太エスペランサ(日本)

<バンタム級/5分2R>
吉田開威(日本)
フェルナンド(ブラジル)

<ライト級/5分2R>
八木敬志(日本)
スモーキー(日本)

<フェザー級/5分2R>
田口翔太(日本)
木村柊也(日本)

<アマ・フライ級/3分2R>
伊藤琥太郎(日本)
辻本涼太(日本)

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【Gladiator024】竹中大地と対戦、前バンタム級王者テムーレン「勝てると踏んだから、戦うんだ」

【写真】計量時には相当に頬がこけていたテムーレン。頭は紫色になっていた(C)SHOJIRO KAMEIKE

明日9日(土)に豊中市176BOXで開催されるGladiator024でテムーレン・アルギルマーが、今年3度目の来日を果たし竹中大地と戦う。
Text by Manabu Takashima

3月のスラムで勝利という衝撃的なグラジエイター初陣を飾り、6月にはバンタム級王座を奪取。しかし、9月に竹本啓哉にスプリット判定で競り負けてベルトを失った。そのテムーレン、わずか2カ月のインターバルで過去最強の相手と迎え撃つこととなった。


──まず前回の9月大会で、接戦を落としてタイトルを失ったことについてどのように想いなのか教えていただけますか。

「もう終わったことで……フィニッシュできなかったのだから、勝敗の判断はジャッジにゆだねるしかないことは理解している。でも、あの裁定には納得いっていないよ。こっちがチャンピオンだったので、判定はもう少しチャンピオン寄りになるものかと思っていた。スプリット判定負けになったけど、繰り返して言うと納得はしていない。コーチも自分が勝っていたと言っていたし、判定結果には不満を持っている。でも何を言っても後の祭りだからね」

──ベルトを失った直後に控室で、ダムランプレウ・コーチと足関節の防御方法について激論を交わしていませんでしたか。コーチが大声になっていたことには驚かされました。

「そうかい? 僕の防御方法と、ダムランプレウ先生の防御方法に違いがあったので意見交換をしていただけだよ。試合直後にやった方が頭に入りやすいし、先生が大声だったのは何も怒っているということではなくて、いつもあんな感じだから(笑)」

──なるほどです(笑)。あの敗戦から日本バンタム級のトップの1人である竹中選手と2カ月のインターバルで戦うことに関して、オファーを貰った時にはどう思いましたか。

「オファーが来た時に相手の試合映像を見て、勝てると踏んだので受けたというのはあるよ」

──どういう点で勝てると思ったのですか。

「まず映像を見て、自分と相性が良いと思った。とてもアグレッシブで攻撃的だ。選手はそれぞれ自分の戦い方というモノを持っているけど、タケナカは相手を呼び込んで攻撃するのが上手い。ファンも楽しめる戦い方だし、とても楽しみな相手になるね」

──今年、日本で4試合目になります。日本で戦うようになり、どのような成長が自分のなかであったと思いますか。

「強い選手と試合ができて、経験が詰めた。だから多くの面で成長できたよ。日本に来て、日本人選手だけでなく韓国人選手やフィリピン人選手のアップの仕方や戦い方を目の当たりにして、色々と吸収もできた。モンゴルとは環境が違うし、そういう場所で戦うことにも慣れて、吸収できることも多く──精神的に成長できたと思っている」

──ここで竹中選手に勝って日本での戦績を3勝1敗とするのと、負けて2勝2敗になるのとでは日本のMMA界での評価が随分と違うモノになるかと思います。その大切な試合で、どのような戦いを見せたいと考えていますか。

「自分としては全局面で勝負できると思っているけど、ファンの皆も楽しめる試合をしたいので立ち技で勝負をしようかと考えている」

──では、最後に竹中選手とファンに一言お願いします。

「日本で戦って強くなっているので、タケナカも僕と同じようにハードな練習をして試合に臨んで欲しい。そして、日本のファンの前で激しい試合をするので、僕への応援もお願いしたい。それと……少し話したいことがあるんだけど、大丈夫かな?」

──ハイ。ぜひ。

「今年、3度日本に行って試合をしたけど、いつも減量をして計量、そして試合をして翌日にはモンゴルに戻らないといけない。だから全然、日本の他の場所に行く機会がないんだ。可能なら、日本に3カ月から半年ほど滞在して練習し、もっと日本を知りたい。日本で練習できるなら、ぜひとも実現させたいと思っている」

──滞在費など解決できるなら、練習場所を提供してくれる人はいくらでもいると思います。

「それと……僕の夢は母親を日本に連れて行って、何を僕がしているのかを見せてあげることなんだ。グラジエイターがセコンドを2人呼んでくれるなら、コーチと母と一緒に日本に行けるけど、1人しか一緒にいけないので叶わない。でも、いつか実現させたいと思っている」

──そのためにもこの試合で勝たないと──ですね。そしてグラジエイターもそうですし、さらなるステージに進んで夢を実現させてください。





■視聴方法(予定)
12月9日(土)
午後12時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■ Gladiator024対戦カード

<フライ級/5分2R>
古賀珠楠(日本)
宮川日向(日本)

<フェザー級/5分2R>
袖裂雄貴(日本)
福山佳祐(日本)

<フェザー級/5分2R>
水野翔(日本)
今村滉(日本)

<GLADIATORライト級次期挑戦者決定戦/5分3R>
田中有(日本)
グスタボ・ウーリッツァー(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
チハヤフル・ズッキーニョス(日本)
河名マスト(日本)

<バンタム級/5分3R>
竹中大地(日本)
テムーレン・アルギルマー(モンゴル)

<バンタム級/5分3R>
上久保周哉(日本)
ペン・ジョウン(韓国)

<フェザー級/5分3R>
中川皓貴(日本)
バットオチル・バットサイハン(モンゴル)

<フライ級/5分3R>
久保健太(日本)
チェ・ドンフン(韓国)

<フェザー級/5分3R>
じゅん(日本)
高橋孝徳(日本)

<フライ級/5分2R>
澤田政輝(日本)
イ・スンチョル(韓国)

<フライ級/5分2R>
和田教良(日本)
シン・ジェヒョク(韓国)

<バンタム級/5分2R>
南友之輔(日本)
健太エスペランサ(日本)

<バンタム級/5分2R>
吉田開威(日本)
フェルナンド(ブラジル)

<ライト級/5分2R>
八木敬志(日本)
スモーキー(日本)

<フェザー級/5分2R>
田口翔太(日本)
木村柊也(日本)

<アマ・フライ級/3分2R>
伊藤琥太郎(日本)
辻本涼太(日本)

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【Gladiator024】全選手、計量を一発パス。チハヤフルと対戦する河名は「自分の強みをより尖らせる」

【写真】フェザー級次期挑戦者決定戦の意味合いも持つ、注目の一戦だ(C)SHOJIRO KAMEIKE

9日(土)、大阪府豊中市の176boxで開催されるGladioar024の計量が、同じく豊中市のSMORKER GYMで行われた。
Text by Shojiro Kameike


今大会は全17試合——アマチュア1試合を除く16試合、計32名の選手が一発で計量をパスした。それぞれコンディションの良さもうかがえる仕上がりで、田中有、中川皓貴、じゅんのリライアブル勢はフェイスオフでキッチリとメンチを切るか、至近距離で相手を見据えていた。

今大会がグラジ初参戦となる竹中大地と上久保周哉の対戦相手だが――まずテムーレンは過去の計量時よりも細い体つきで計量に臨んでいる。その代わり、試合当日はどれだけ体が戻っているか。タレントリレーションの長谷川賢氏によれば、同じくモンゴルから参戦するパットオチルも含めてベストコンディションで問題なく来日できているという。

またスクランブル発進で上久保を相手にプロデビュー戦を迎えるペ・ジョンウは、会場の関係者からも「本当にデビュー戦ですか?」という声が聞かれるほどの落ち着きとオーラを発していた。戦績だけではかり知ることができないというのは、いまや韓国MMAを語るうえでの常識だけに、上久保との熱戦が期待されるところだ。

コ・メインに出場するチハヤフル・ズッキーニョスと河名マストも、互いに自信をのぞかせる。「過去の最高のコンディションです。バッチリですよ」と語るチハヤフルは、MIBUROの先輩である福田龍彌がNAIZA FCで敗北したことに触れると「試合結果は、世界の壁――と評価されているかもしれません。もちろんカザフスタンはレスリングもフィジカルも強いです。でも向こうは●●込みの強さだと思っていますし、僕たちが技術的に間違っているとは考えていませんから。明日の試合で、僕がしっかりと見せます」と意気込む。

対する河名は「コンディションはいつもどおりです。練習も特に変わりありませんが、今回は自分の強みをより尖らせて戦いたいと思います。(チハヤフルについては)ちゃんと強い相手に勝っていない、という印象です。自分としてはこの試合を乗り越えて、次にタイトルマッチだと言われても、すぐに戦えるようにしておきたい」と語っている。

なお、今回の計量でカルバン・クラインの着用が確認できたのは1名のみだった。


■視聴方法(予定)
12月9日(土)
午後12時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■ Gladiator024対戦カード

<フライ級/5分2R>
古賀珠楠:56.85キロ
宮川日向:56.90キロ

<フェザー級/5分2R>
袖裂雄貴:65.75キロ
福山佳祐:65.65キロ

<フェザー級/5分2R>
水野翔:66.00キロ
今村滉:65.60キロ

<GLADIATORライト級次期挑戦者決定戦/5分3R>
田中有:70.30キロ
グスタボ・ウーリッツァー:69.70キロ

<フェザー級/5分3R>
チハヤフル・ズッキーニョス:66.15キロ
河名マスト:66.25キロ

<バンタム級/5分3R>
竹中大地:61.55キロ
テムーレン・アルギルマー:61.55キロ

<バンタム級/5分3R>
上久保周哉:61.45キロ
ペ・ジョンウ:61.65キロ

<フェザー級/5分3R>
中川皓貴:66.10キロ
バットオチル・バットサイハン:66.20キロ

<フライ級/5分3R>
久保健太:57.00キロ
チェ・ドンフン:56.70キロ

<フェザー級/5分3R>
じゅん:66.15キロ
高橋孝徳:65.90キロ

<フライ級/5分2R>
澤田政輝:56.55キロ
イ・スンチョル:56.20キロ

<フライ級/5分2R>
和田教良:59.70キロ
シン・ジェヒョク:58.30キロ

<バンタム級/5分2R>
南友之輔:61.50キロ
健太エスペランサ:61.05キロ

<バンタム級/5分2R>
吉田開威:61.20キロ
フェルナンド:61.60キロ

<ライト級/5分2R>
八木敬志:69.85キロ
スモーキー:69.55キロ

<フェザー級/5分2R>
田口翔太:65.70キロ
木村柊也:65.65キロ

<アマ・フライ級/3分2R>
伊藤琥太郎:当日計量
辻本涼太:当日計量

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【Special】K-MMA、2023年・秋。Gladiator024 出場──イ・スンチョル「若松選手の試合を全てチェック」

【写真】脳梗塞がなければK-MMA界の至宝になっていたこと間違いない──あのイ・ユンジュンに似たルックスのイ・スンチョルだ(C)MMAPLANET

日本と韓国、MMAにおいても永遠のライバルである両国。Road FCを頂点とするK-MMAは規模的には日本のRIZINのようなビッグステージを持たない。対してUFCファイターの評価は引退したコリアンゾンビに代表されるように、韓国勢の方が高い。9月のDEEP vs BLACK COMBATで後者が日本の老舗を圧倒した。日韓関係に少し変化が見られるようにもなった10月最終週に訪韓、K-MMAの今を歩いた。
Text by Manabu Takashima

特集「K-MMA、2023年・秋」。第四弾は明日9日(土)に豊中市の176BOXで開催されるGladiator024で澤田政輝と対戦するイ・スンチョルの声をお届けしたい。

キャリア5勝1敗、早熟化の進むK-MMA界では彼のような戦績で国内大会のタイトルに絡むファイターが増えている。そのなかでイ・スンチョルはグラジエイターで戦うことを選択。その先にはONEという目標を持っていた。


──3日前にプサンで行われた(※取材は10月30日に行われた)BIFCにおけるルネ・カタラン戦。ONE世界ストロー級タイトルコンテンダーに71秒で圧勝しました。

「ベテランで尊敬していた選手なので、凄く緊張していました。間合いが良く、自分の打撃がハマり勝つことができました。あの試合前に勝てば日本で試合ができるかもっていう話を聞いていたので、そんな経験が今までになく意識をしていたことは事実です。でもカタランはベテランの選手なので、集中しないといけないと思って戦いました。とにかく、金曜日の試合に勝たないと何も始まらないので、ケガをしようが関係ないという気持ちで思い切り戦いました、」

──屋外の試合で、かなり寒かったです。そこは問題でなかったですか。

「ずっとウォーミングアップをしていたので、試合の時は寒さは感じていなかったです。でも実は今、風邪気味であの寒さが影響しているんじゃないかと思っています(笑)」

──イ・スンチョル選手にとって日本で戦うことは、どのような意味があるのでしょうか。

「フライ級は日本が強いです。試合だけでなく、練習をしに日本に行きたいと思っていました。日本で試合ができることはとても光栄で、日本流の戦い方を学びたいです」

──日本流の戦い方というのは?

「フライ級の日本人選手はグラップリングが強いです。力づくでなく、テクニカルでスピードがあります。そこは自分も修得したいところなんです。自分はONEで活躍している若松佑弥選手の戦い方が好きで、彼のスタイルを研究していました。若松選手の試合を全てチェックして、打撃での出入り、そこからレスリングへの切り替え方が素晴らしくて。若松選手のそんなところを参考にしています」

──そんなイ・スンチョル選手は、なぜMMAを始めようと思ったのですか。

「本格的にMMAを始めたのは、兵役を終えた4年前でした。学生時代にキックをしていた経験もあり、軍隊にいるころに本格的にMMAファイターになろうと思うようになりました。兵役後、プロになろうと調べてDKジムに入門したんです」

──もともとDKジムのあるウィジョンブ市の生まれなのですか。

「テグ近郊の街に住んでいたのですが、兵役のときにウィジョンブの近くに配属され、その近くでジムを探していました。その時にキックを習っていたジムから、DKジムを教えてもらい練習することにしたんです」

──韓国のMMA界は今もフライ級は層が薄いです。フライ級でMMAファイターを目指した時、どこに目標を置いていたのでしょうか。

「自分の場合はどれだけ食事の量を増やしても、体重は60キロまでしか増えなくて。だからフライ級以外に選択肢がなかったです。韓国のフライ級は選手の数が少なく、試合の機会もその分少ないのは承知の上でプロを目指しました。そのことで、MMAファイターになることを諦めたくなかったので」

──現状、韓国国内にもいくつもプロモーションが共存していますが、国内で戦うことと日本で戦うことの違いをどのように捉えていますか。

「日本の格闘技文化は、選手を尊敬する文化なので実力的にも韓国より上だと思っています。今回に限らず、日本で試合をすることは自分の成長に繋がります。経験もつめるので」

──グラジエイターはフィーダーショーであることを明言しています。そのグラジで戦うことで、どこを目指していますか。

「プロMMAファイターなら、誰もがUFCが最終目標だと思います。ただし、今の自分にとって現実的な目標はONEのストロー級で戦うことです。その後、どうなるか分からないですがONEもメジャーの団体で、ONEの選手もUFCの選手に劣っていないと思います」

──そのためにはグラジエイターで結果を残すことがマストだと思います。

「選手は誰でもベルトが欲しいです。それが自分の好きな選手が多い日本の団体のベルトならなおさらです。グラジエイターのベルトが欲しいです」

──その一歩を示す試合で、どのようなファイトを見せたいと思っていますか。

「自分がプロを目指した時から、戦った相手が『2度とコイツとは戦いたくなく』と思うような圧倒的な試合をしようと思ってきました。体力的にも技術的にも──勝敗以上に相手が戦意を失う試合がしたいです。

技術的に? そうですね、これまで打撃戦が多かったですが、本来はグラップリングに力を入れてきたのでグラップリングのせめぎ合いができれば嬉しいです」


■視聴方法(予定)
12月9日(土)
午後12時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■ Gladiator024対戦カード

<フライ級/5分2R>
古賀珠楠(日本)
宮川日向(日本)

<フェザー級/5分2R>
袖裂雄貴(日本)
福山佳祐(日本)

<フェザー級/5分2R>
水野翔(日本)
今村滉(日本)

<GLADIATORライト級次期挑戦者決定戦/5分3R>
田中有(日本)
グスタボ・ウーリッツァー(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
チハヤフル・ズッキーニョス(日本)
河名マスト(日本)

<バンタム級/5分3R>
竹中大地(日本)
テムーレン・アルギルマー(モンゴル)

<バンタム級/5分3R>
上久保周哉(日本)
ペン・ジョウン(韓国)

<フェザー級/5分3R>
中川皓貴(日本)
バットオチル・バットサイハン(モンゴル)

<フライ級/5分3R>
久保健太(日本)
チェ・ドンフン(韓国)

<フェザー級/5分3R>
じゅん(日本)
高橋孝徳(日本)

<フライ級/5分2R>
澤田政輝(日本)
イ・スンチョル(韓国)

<フライ級/5分2R>
和田教良(日本)
シン・ジェヒョク(韓国)

<バンタム級/5分2R>
南友之輔(日本)
健太エスペランサ(日本)

<バンタム級/5分2R>
吉田開威(日本)
フェルナンド(ブラジル)

<ライト級/5分2R>
八木敬志(日本)
スモーキー(日本)

<フェザー級/5分2R>
田口翔太(日本)
木村柊也(日本)

<アマ・フライ級/3分2R>
伊藤琥太郎(日本)
辻本涼太(日本)

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