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【Grachan65】TSUNEと対戦――手塚基伸―01―「極めるのが浪漫」&「なんちゃって格闘技ではない試合」

【写真】前列左から2番目が若き日のTSUNE。後列中央が手塚、左端は藤田大和 in ドリーマージム時代(C)SHOJIRO KAMEIKE

15日(日)、東京都江東区のTFTホール100で開催されるGRACHAN65 「15th Anniv」で、TSUNEと対戦する手塚基伸のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

手塚が初めてグラチャンに出場したのは、2014年4月の中村謙作戦であった。あれから約9年が経った今の手塚にとってのグラチャンとは――。さらに今回対戦するTSUNEとの意外な関係についても語る。

<手塚基伸インタビューPart.01はコチラから>


――ここで手塚選手とグラチャンの歴史についてお聞きしきます。手塚選手のグラチャン初出場が2014年4月の中村謙作戦でした。当時、どのような経緯でグラチャンに参戦することになったのでしょうか。

「2012年からパンクラスを経てUFCに出たあと、VTJやROAD FGCを含めて4敗していました。その時にグラチャン代表の岩﨑(ヒロユキ)さんからオファーを頂いたんです。なぜあの時の自分に声が掛かったのか分からないんですけど(笑)。

グラチャンからのオファーを受けた理由は、一番はベルトが欲しかったからです。昔から沖縄の天下一ファイトや、パンクラスでもランキング上位には入るけどタイトルマッチが組まれなくて。だからベルトへの執着心もあったし、年齢的にも――当時は25歳ぐらいで、『ここらへんでベルトを獲っておきたい』と思っていました。その時期に来たグラチャンからのオファーはタイトルマッチやったんで、飛びつきました」

――当時のグラチャンの印象はいかがでしたか。

「今でこそグラチャンも大きくなったけど、当時は大会中ずっと音楽がガンガン鳴っていたり、他のMMA大会とは雰囲気が違っていたじゃないですか。そんなグラチャンに出ることが決まって、周りからはボロクソ言われましたよ。『手塚は堕ちた』って」

――国内MMAといえば修斗、DEEP、パンクラスなど「老舗」と呼ばれるプロモーションがあります。手塚選手がグラチャンに参戦した当時は、インディー系と呼ばれた他のプロモーションと老舗3プロモーションの序列が今とは違い明白でした。

「正直、自分もグラチャンを見たことがなくて。あと自分もまだUFCを捨てきれていなかったというか、またUFCに出られるんじゃないかという雰囲気もあったんです。まず国内でベルトを巻いて、もう一度UFCへ――という想いだったので、まさか自分のホームになるとは考えていなかったですね」

――ではグラチャンをホームだと考えるようになったのは、いつ頃でしょうか。

「俺がグラチャンを背負うと思ったのは、グラチャンンのベルトを巻いたあとにグラジエーターで大道翔貴選手に負けて(2016年7月に判定負け)、次にZSTで柏崎剛選手と対戦した頃(同年11月に判定勝ち)ですね。大道選手に負けて、現グラチャンン王者として申し訳ないという気持ちでベルトを返上しましたから。その頃からグラチャンへの愛が芽生えてきたのかな、と思います」

――2019年からは修斗に参戦しています。その時も、グラチャンの選手として修斗に出ているという気持ちは強かったのですか。

「グラチャンの10周年記念大会(2018年9月、GRACHAN36)で堀友彦選手に負けてベルトを獲れず、自分は一度引退したんです。当時は試合に出ながらアルバイト生活みたいな感じで。だけど子供が生まれたから……堀戦で負けたら引退して、ちゃんと仕事を始めようと思っていました。結果は負けて、とある会社の正社員になってMMAからは離れたんです。でも8~9カ月後ぐらいに復帰することになった際に、『自分はもうグラチャンには必要ない選手やな』と思って」

――というと?

「もうグラチャンのバンタム級では全員と対戦していましたから。それやったら新しい場所で、気持ちも新たにして戦おうと考えました」

――様々なベルトを獲得した手塚選手にとって、もう一度グラチャンのベルトを獲りに行ったことは、どういった意味を持っていたのでしょうか。

「子供にベルトを見せたかった――それが一番ですね。先ほども言ったとおり子供が生まれたばかりの時の試合で。そう考えると、僕のキャリアの節目には、常にグラチャンがあったような気がします。まずベルトが欲しいと思った時に最初のオファーがあって、子供が生まれた時にベルトを見せたい、負けたら引退しようというのが堀戦で」

――堀戦以降はグラチャンの試合を含めて7勝1敗の戦績で、グラチャンのベルトも取り戻しています。何再び上昇気流に乗っているような感覚はありますか。

「実は、ありますね(笑)。RIZINのヤマニハ戦は負けてしまいましたけど、その前には6連勝していますから。それも『格闘技と共存しよう』と思ってからですよね。格闘技も大事やし、家族もジムも大事。特に子供は――今5歳なんですけど、今この時間は戻らないものじゃないですか。だから、できるだけ子供と一緒にいる時間を増やしたいです。でも死ぬ時に後悔したくないから、MMAもしっかりやりたい。どれかが突出することなく、全てがうまく回り始めているのかなと思います。

昔は時間があったから、いろんなことをやろうとしすぎてパンクしかけていましたよね。でも今は『できないことは止めて、できることを伸ばそう』とかも考えることができる。たとえば以前は壁を使って立ち上がるとか……苦手なことを身につけようとして(苦笑)」

――苦手なことって、自分で言ってしまいましたね(笑)。

「アハハハ。それを練習しても、試合では使わなかったですしね。今は逆転の発想といいますか、引き込んで極めるという」

――特にグラチャンのベルトを取り戻した伊藤空也戦では、ケージを使ってテイクダウンするのではなくケージを使って極めるという、ある意味新しいスタイルを見せました。

「やっぱり僕にとっては極めることがMMAの浪漫で、僕に対してその需要があるかぎりMMAを続けていきたいです。最近は手の置き方、体の動かし方や重心移動とか、ようやく『力を使わずに極める』ということが分かってきました」

――そして迎える15周年記念大会でTSUNE選手と対戦します。TSUNE選手について、今まで対戦を意識したことはありましたか。

「対戦を意識したことはないけど、TSUNE選手が本名で戦っていた頃から試合は視ていました。年齢はTSUNE選手のほうが2歳上ですけど、やっぱり同じ時代を生きて来たファイターですからね。とにかくトップキープが強い選手で、お互いに『やることは決まっている』というタイプですよね」

――TSUNE選手の試合を視ていたのは、過去に繋がりがあったからですか。

「あぁ、岡山県のドリーマージムですよね」

――2008年ごろにTSUNE選手が格闘技を始めたのが岡山県倉敷市のドリーマージムで、手塚選手も当時ドリーマージムのMMAクラスで指導されていました。

「そのドリーマージムの食事会とかで、TSUNE選手と話をした記憶はあるんですよ(笑)。確かもともと野球をやっていて、ドリーマージムには一般会員さんとして入会していたと思います。それが食事会だったと思いますけど、いずれ東京でMMAをやりたいという話を聞きました。不思議なもんですよね。ここでその2人が試合をするとは……」

――本当に不思議な縁です。そのTSUNE選手との試合は、どのような内容になると思いますか。

「相手が何をしてこようと、何かしてきた時にパッと対処していきます。特に試合のプランがあるわけではなく、そこに足があれば足を極めるし、腕があれば腕を極めたい。僕って、直感型やと思うんです。何か考えながら動くよりも、パッパッと流れで動くことで、決められなくても次の流れに繋がっていくじゃないですか。自分も長いことMMAをやってきたので、その流れは身体に染みついています。

グラチャンの15周年記念大会で、パンクラスのベルトにも挑戦したことがあるTSUNE選手と対戦できるのは嬉しいです。お互い30代後半で、SNSで盛り上げるような『なんちゃって格闘技』ではない試合を見せることができると思います。ぜひ期待してください」

■視聴方法(予定)
10月15日(日)
午後2時00分~ GRACHAN放送局

■ Grachan65対戦カード

<バンタム級/5分2R>
手塚基伸(日本)
TSUNE(日本)

<ライト級/5分2R>
ルクク・ダリ(コンゴ)
岸本篤史(日本)

<ライト級/5分2R>
小谷直之(日本)
林RICE陽太(日本)

<ウェルター級トーナメント1回戦/5分2R+Ex1R>
渡辺良知(日本)
青木忠秀(日本)

<ウェルター級トーナメント1回戦/5分2R+Ex1R>
桜井隆多(日本)
上田拳翔(日本)

<J-MMA Rookies CUPフライ級決勝戦/5分3R>
金井一将(日本)
鈴木崇矢(日本)

<J-MMA Rookies CUPフェザー級決勝戦/5分3R>
黒井海成(日本)
人見礼王(日本)

<バンタム級/5分2R>
伊藤空也(日本)
高須将大(日本)

<フェザー級/5分2R>
大搗汰晟(日本)
中村京一郎(日本)

<ウェルター級/5分2R>
能登崇(日本)
芳賀ビラル海(日本)

<バンタム級/5分2R>
今村豊(日本)
YO-HEI(日本)

<ストロー級/5分2R>
朝日向大貴(日本)
牧ケ谷篤(日本)

<フェザー級/5分2R>
松田征也(日本)
ディオゴ・ロボ・トクナガ(ブラジル)

<バンタム級/5分2R>
萩原一貴(日本)
佐々木歩夢(日本)

<フライ級/5分2R>
宮内拓海(日本)
天野哲宏(日本)

<引退エキシビジョンマッチ/5分1R>
阪本洋平(日本)
山本琢也(日本)

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【Grachan65】15周年大会にバンタム級王者の手塚が出場。パンクラスランカーTSUNEを迎え撃つ

【写真】グラウンド勝負の前に、どう組むかがカギとなる両者の一戦だ(C)MMAPLANET

10月15日(日)、東京都江東区のTFTホール1000で開催されるGrachan65の全対戦カードが決定した。旗揚げ15周年記念大会として行われる今回の興行では、現バンタム級王者の手塚基伸が、パンクラスの王座挑戦経験を持つTSUNEと対戦する。

Text by Shojiro Kameike

GRACHANは2008年12月にディファ有明で旗揚げ。以降は15年間で70を超える大会を開催してきた。そのGRACHANについて「自分にとってホームやと思っている」と語る手塚は、2021年12月のGrachan52以来、1年9カ月ぶりのホーム参戦だ。前回は伊藤空也を秒殺し、かつて自身が返上したバンタム級王座を奪還。昨年はRIZINで2試合を経験している。

テイクダウンとトップコントロールが必要とされる現代MMAにおいて、手塚のスタイルは異色なものとなった。自ら下になり、相手の腕を殺しながら腕十字や三角絞めを狙う。昨年10月にはRIZINで、アゼルバイジャンのメイマン・マメドフを三角で捕えてからパンチ連打を浴びせ、TKO勝ちを収めた。

手塚に挑むのは、昨年12月のパンクラス暫定バンタム級王座決定戦で田嶋涼に敗れて以来の復帰戦となるTSUNEだ。田嶋戦はTSUNE有利という声も多かったなか、結果はTKO負け。来はテイクダウン&トップコントロールの選手であるTSUNEは、「序盤にパンチが当たったので、そのままパンチで攻めてしまった」と敗因を語っていた。

TSUNEとすれば、手塚の伸びるパンチを警戒して中途半端な距離から飛び込むことは避けたい。それこそ手塚にとって最も良い形--引き込んでからサブミッションに移行する展開の強さは健在で、それは伊藤戦とマメドフ戦でも証明済だ。互いにグラウンド勝負よりも、いかにしてスタンドで削り、自分の得意な形で組めるかどうかが鍵となる。

さらに今回は同じバンタム級で、伊藤空也×高須将大がマッチアップされた。主催者側からは、7月にフライ級で弘田颯志を下した田中智也を加え、バンタム級を活性化させたいという狙いも伝わってくる。

すでに発表されているライト級の2試合も同様だ。ライト級王者の原口伸はRoad to UFCに出場中で、UFCと契約に至れば王座は返上となるだろう。今回出場するダリ、岸本、小谷、そして林RICEがそのベルトを争うことになるのは間違いない。今後のライト級戦線を占うマッチメイクとなった。

なお今大会は、元GRACHANライト&フェザー級王者の阪本洋平が引退エキシビジョンマッチを行う。その相手を、同じく元2階級王者の山本琢也が務めることも発表された。

■Grachan65対戦カード

<引退エキシビジョンマッチ/5分1R>
阪本洋平(日本)
山本琢也(日本)

<バンタム級/5分2R>
手塚基伸(日本)
TSUNE(日本)

<バンタム級/5分2R>
伊藤空也(日本)
高須将大(日本)

<フェザー級/5分2R>
大搗汰晟(日本)
中村京一郎(日本)

<ライト級/5分2R>
ロクク・ダリ(コンゴ共和国)
岸本篤史(日本)

<ライト級/5分2R>
小谷直之(日本)
林RICE陽太(日本)

<ウェルター級トーナメント1回戦/5分2R+延長1R>
渡辺良知(日本)
青木忠秀(日本)

<ウェルター級トーナメント1回戦/5分2R+延長1R>
桜井隆多(日本)
上田拳翔(日本)

<J-MMA Rookies CUPフライ級決勝戦/5分3R>
金井一将(日本)
鈴木崇矢(日本)

<J-MMA Rookies CUPフェザー級決勝戦/5分3R>
黒井海成(日本)
人見礼王8日本)

<ウェルター級/5分2R>
能登崇(日本)
芳賀ビラル海(日本)

<バンタム級/5分2R>
YO-HEI(日本)
今村豊(日本)

<ストロー級/5分2R>
朝日向大貴(日本)
牧ケ谷篤(日本)

<フェザー級/5分2R>
松田征也(日本)
ディオゴ・ロボ・トクナガ(ブラジル)

<バンタム級/5分2R>
萩原一貴(日本)
佐々木歩夢(日本)

<フライ級/5分2R>
宮内拓海(日本)
天野哲宏(日本)

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MMA o RIZIN   ボクシング 伊藤空也 芦田崇宏 銀・グラップリングシュートボクサーズジム

【SB】速報中!SHOOT BOXING 2023 act.3 芦田崇宏・伊藤空也参戦!

2023.act3_
昨日はRIZINに武尊の復帰戦と大いにも盛り上がりましたが、今日も今日とて格闘技。後楽園ホールではシュートボクシング「SHOOT BOXING 2023 act.3」が開催されます。MMAファンのお目当てはオープンフィンガーグローブマッチ。元々、投げ技やスタンディング状態でのサブミッションが許されているSBはオープンフィンガーグローブとの親和性は高いと言っていいでしょう。さらに今回はRIZINにも参戦中の芦田崇宏、伊藤空也、奥田啓介が参戦。見逃せない大会となりました。今回もU-NEXT様様。観戦しつつ、オープンフィンガーグローブマッチを電波と充電の続く限り速報します。乱筆乱文にはご容赦くださいませ。


【第4試合 63.0kg契約 オープンフィンガーグローブマッチ エキスパートクラス特別ルール】
×奥田啓介(ANIMAL☆PLANET/BLUE DOG GYM)
(2R TKO)
○銀・グラップリングシュートボクサーズジム(GSB大須MACS)
1R、開始直後から至近距離での打ち合い。イケイケの奥田が前に出てパンチを出していくと、銀はカウンターでパンチを当てると奥田はダウン。立ち上がった奥田は取り返すべく間合いを詰めてパンチを出す。捌いた銀は左右の連打を入れると奥田が2度目のダウン。ここも立ち上がるがダメージがある様子。ちょっとしたパンチの交差でもバランスを崩して転倒する場面が目立つ。なんとかラウンドを終えた。
2R、やはり前に出る奥田だが銀は冷静に対処。前に出てくる奥田に対してカウンターの左のパンチを当てると奥田はダウン。ここも立ち上がるがドクターチェック。奥田は顔面から出血もあり、レフェリーが試合を止めて。ダメージ的にも止めて正解。


【第5試合 -63.0kg契約 オープンフィンガーグローブマッチ エキスパートクラス特別ルール】
○基山幹太(BELLWOOD FIGHT TEAM/)
(判定2-0)
×伊藤空也(BRAVE)
1R、開始直後から蹴りとパンチのコンビネーションを見せる伊藤。SBルールにアジャストしている印象。基山はカウンターで左ストレートが切れる。さらにハイ、ミドルを放つが伊藤は無難にガード。一進一退の攻防の末ラウンドを終えた。
2R、やはり基山は左ストレートが的確。対する伊藤はパンチの交差から組み付いて投げを狙うが基山はしっかりとディフェンス。思うように攻められないままラウンド終了。
3R、開始直後は伊藤が至近距離から左右のフックを当てる。しかし基山は膝で迎撃。これが鋭角に何度もヒット。さらに左ストレートを的確にヒット。伊藤はミドルを掴んで投げを狙うが不発。結局最後まで基山もペースを崩す事が出来ずに試合終了。判定は基山に軍配。
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MMA o RIZIN キック ボクシング 伊藤空也 土屋大喜 小見川道大 弘中邦佳 芦田崇宏

【SB】6.25後楽園ホール大会に芦田崇宏と伊藤空也が参戦!

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今日は本当に久しぶりのシュートボクシングの話題。6月25日に後楽園ホールで開催されるSHOOT BOXING 2023 act.3にRIZINでも活躍する芦田崇宏と伊藤空也(BRAVE)の参戦が発表されました。それぞれオープンフィンガーグローブマッチに出場します。

以前は活発だったMMAファイターのシュートボクシング参戦。高谷裕之、リオン武、弘中邦佳、西浦"ウィッキー"聡生、小見川道大、土屋大喜、ヨアキム・ハンセン、ジェシアス・カバウカンチ。SBに挑戦する事が1つのトレンドになっていた頃が懐かしい。しばらく無風の時間が流れましたが、またその波がやってきたという事か。何気にうれしい。

まずは芦田を迎え撃つのはSB日本スーパーライト級王者イモト・ボルケーノ(グラップリングシュートボクサーズ)。11勝9敗と勝ったり負けたりの成績ですが、村田義光、モハン・ドラゴン、村田聖明を破って王座を戴冠した実績が光る実力者。アウトボクシングが上手い芦田と言えど、苦戦を強いられるのは必至でしょう。
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そして伊藤の対戦相手はSB日本ライト級2位の基山幹太(BELLWOOD FIGHT TEAM)。キックルールでRIZINにも出場し、12勝4敗ときれいな戦績が目を惹きます。

対する伊藤は禅道会の全日本選手権軽量級で優勝した空手がベース。RIZINでもフルラウンド通して前に出続けるアグレッシブな試合運びが持ち味。遮二無二間合いを潰していく事で勝機を見出す事が出来るか。久しぶりにシュートボクシングを観戦するタイミングがやってきたかな。
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Grachan Grachan61 MMA MMAPLANET o 伊藤空也 安部路人

【Grachan61】右ローを効かせた伊藤がグラウンドコントロールで安部を完封も試合後に笑顔なし

【写真】グラウンドで削り続けた伊藤、フィニッシュには至らなかったが完勝だ(C)MMAPLANET

<バンタム級/5分2R>
伊藤空也(日本)
Def.3-0
安部路人(日本)

サウスポーの安部に対し、伊藤が右インローを連打。安部の右足が流れる。安部が距離をとると伊藤は右のロングフックを繰り出す。ケージ中央に戻ってきた安部に連続で右インローを叩きこむ伊藤は、安部が組んできたところに右フックを合わせた。しかし安部が右腕を差し上げて、伊藤をケージに押し込む。ケージを背にした伊藤が、右腕を差し入れて逆にケージへ押し込んでいく。

安部がボディロックからテイクダウンへ移行したところで、伊藤も内股で返そうと試みたが、そのまま安部に尻もちを着かされてしまった。立ち上がった伊藤が、再び投げを打ってきた安部を左のオーバーフックから潰し、トップを奪う。安部は下から足を上げていくも、伊藤に潰されてしまう。腰を上げてパウンドを落とす伊藤。さらに右ヒジで削る伊藤に対し、安部が足を上げると伊藤が立ち上がって一つ足を越え、さらにマウントへ。安部のブリッジに合わせて伊藤がバックマウントを奪い、初回を終えた。

最終回、ここも伊藤が右インローを放つ。安部もローで返してきたところにパンチを合わせた。伊藤の右をかわした安部がボディロックで組みつくも、すぐに差し返した伊藤が安部をケージに押し込みながら、そのままテイクダウンを奪う。ハーフガードで守る安部に対し、伊藤はニースライドパスへ。安部がブリッジすると反対側に回り、パンチを浴びせつつバックマウントへ。

ケージ際で安部の首に左腕を巻き付けていく伊藤、一度マウントに移行してから再びバックマウントへ。安部のブリッジに合わせてポジションを変えていく。ケージに背中を着けて、バックマウントからRNCを狙う伊藤が、もがく安部をコントロールする。反転してスクランブルに持ち込む安部だが、伊藤がシングルレッグをスプロールしながら安部の右腕を狙ったところで試合終了となった。

裁定は伊藤がユナニマスで勝利するも、勝者は笑顔なくケージを後にした。


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Grachan MMA MMAPLANET o キック ボクシング 伊藤空也 山本琢也 阪本洋平

【Grachan】つくばにジムをオープン。阪本洋平─02─「大事業家になっても、選手育成は続ける」

【写真】MMAファイターとしても、唯一無二の存在(C)MMAPANET

茨城県つくば市に自らの城、PEELESS WOLFのオープンが迫ってきた阪本洋平インタビュー後編。

元Grachan二階級王者の阪本は、4年以上実戦を経験しておらず、ピアレスウルフというジム、新たな事業を立ち上げてようとしている。阪本洋平インタビューin つくば、後編ではケガをした彼だからこそ、唯一無二の存在となり、フィットネス、選手育成と人々関わり合う姿勢を話してくれた。

<阪本洋平インタビューPart.01はコチラから>


──それは体の状態を見極めてのことですし。問題がなければ、断るはずがない。

「普通に考えれば、出ても意味はないです。ただ僕が恥じる部分は、逃げる気持ちがあったんじゃないかということなんです。このコンディションで出て、負けてバカにされたらどうしようとか。そういう気持ちがあったので。色々な人と相談をしてトータルに見て下した判断ですが、心残りではあり自分を恥じています。」

──その時は治して、また戦うという気持ちがあったからではないですか。

「もちろん、もちろん。手術という選択肢がありましたから。『この全然動けない状態で出ても、本当の意味での真剣勝負にならない。僕のやりたい勝負ができない』という気持ちではいました。でも、そういう場面で自分がどういう人間なのかを知りたかったです。それが分からないままだから、そういう状況でどうなるのか、核心の部分を下の選手に伝えることはできない。でも、それで終わりじゃないです。世界一になりたいとか、最強になりたいからMMAを戦うという人も多いですが、僕は決してそうではなかった。内面の部分で、絶対に折れない強さを持つ人間になりたくてMMAを続けてきたので」

──内面の勝負が問われる場面は、今後の人生でいくらでも出てくると思います。そして、新しい事業を立ち上げる今の自分への期待度とはどのようなものでしょうか。

「事業に関しては……MMAを戦ってきて、本当に体調が悪くても戦ったことがありました。3週間、寝込んで練習ができない状態で試合をした時とか、マジで精神的に追い込まれていたんです。でも人間って、そういう追い込まれた状況にある時こそ、人との関わり方が大切なんだと理解できる。

大澤(茂樹※2017年5月)戦の前、試合なんてどうでも良くなりましたもん。取りあえず誰かに悩みを聞いてほしいという想いだけでした。なので、このスタジオは人との関わりを一番大事にしていきたいです。事業も人との関わりを広げていく。ここ一軒で終わらせる気はないです。フィットネス事業に関わらず、チャンスがあれば仲間を増やしていって……現時点でこんなことを言ったらバカにされるかもしれないですけど、僕は大事業家になりたいと思っています。

お金を稼ぐ云々より、人との関わりをどんどん増やしていく。ここがスタートで──まだMMAで真剣に戦っていたモチベーションは、正直持てていないです。でも、そういうのが生まれるんとちゃうかと思って、リスクのある挑戦をしています。なので、ここは目標に向かって全力でやります」

──……。そうなると……。

「分かります。言いたいことは(笑)。僕がまた限度を超えて、やり過ぎる。路を踏み外さないか心配ってことですよね」

──ハイ。その通りです(笑)。

「その可能性……、やり過ぎて体を壊す可能性は確かにあります(笑)」

──と同時に、今は止めてくれる人の言葉を聞き入れることができるのでは。

「いやぁ、あの頃ももう周囲が止めることができないほどでしたから(苦笑)。川尻さんが時々言ってくれたぐらいですね。もう、そこに憑りつかれた人間には誰も何も言えなかったようで。だからこそ、事業を始めた今は自重することが大切だと理解しています」

──パーソナルのフィットネス系のトレーニングジムのように感じますが、選手育成に関してはどのように考えているのでしょうか。正直、選手育成はビジネスとして成立しづらいです。

「今もキックボクシングでは選手の育成とフィットネスを組み合わせて成功している例もあります。確かに今は選手育成をメインにすることはできないです。僕もこれでご飯を食べていかないといけないので。結果が出ない、食べ続けられないと茶番になってしまいますからね。だから最初はフィットネスを主体にして、夜の遅い時間に選手の指導をしようと思っています。

今も指導はしていますが、外部の選手でトッププロがメインです。最初から生え抜きの選手を育てるのではなくて。そういう形でも選手の指導をしていく形でも良いと考えています。そういう風にしてフィットネス事業、他の事業を広めていければ、生涯の健康や人との関わりという部分に関しては、仲間を増やしていくと他の人に任せることができると思っています。でも、選手育成は任せられない。絶対に僕しかできない」

──おおっ!!

「僕にしかできないから、選手育成って僕のなかではマストで残るものなんです。理学療法士なので体のことを普通の選手より知っています。筋肉の構造や体の構造を知っているので、どうすれば体に負担が掛からないかも分かっています。だから、選手に関しては僕と同じ練習量をこなしても、体は壊れないと思います。脊柱を中心とした体に負担をかけずに筋肉、関節、内部を使う方法があります。そういう指導を僕はできます。

今でも練習をやり込むことはエェことやと思っているんです。僕のように体を壊さないのであれば。当時の僕は何も知らないから、メチャクチャやっていました。正しい方法で練習をしていたら、あの時の僕以上に自分を追い込んでも壊れないです。それを若い頃からしっかりと教え込んでいけば、僕以上の練習をしても体は元気な選手を育てることができます。

そういう部分で、僕は指導者として他にないモノを持っていると思います。そして選手育成に関しては、人間の内面の変革を一番大切にしていきます。チャンピオンになろうが、そんなもんどうでもエェです。中身が変われば良いと思っています。『中身が変わって、僕の人生は変わりました』という人を増やしたい。

だから選手育成に関しては、どれだけの大事業家になっても僕が関わらなくなることは絶対にないです」

──選手育成はMMAファイターということですか。

「基本的に格闘技であれば、MMAには拘っていないです。恐怖と直面し、内面が変われば人間はメチャクチャ成長します。これは山本琢也君や伊藤空也君とも話したりしているんですけど、そこが一番大切なところなんですよ。

内面に向き合っていればMMAだろうが、キックボクシングだろうが構わないです。格闘家として、真剣になる選手は育てていきたいです。つまり、ここはフィットネスだけのジムではないということです」

──ところでジムの名前、ピアレスウルフの由来というのは?

「生涯の友──ですね、狼は助け合って群れで生活します。そして、ピアレスは唯一無二、他に比肩するものがないという意味があって。僕がやれることは格闘家の経験、理学療法士の経験、何よりもケガの経験を生かした指導ですね。実はケガの経験が一番デカいんですよ。自分が経験したことなので、ケガをした人の辛さが身に染みて理解できます。

メチャクチャ分かるから、寄り添った指導ができます。高齢の方、体に痛みがあって思い切り動けない方たちをサポートして、健康になってもらう。

加えてバリバリに体が動く格闘家の内面に寄り添い、成長してもらう。これは僕にしかできないと思っています。そうですね。唯一無二の僕が、人との関わり方を大切にするという意味でピアレスウルフという名前にしました」

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【Grachan61】5・14@大田区産業プラザPIO 阿部路人が決定、伊藤空也「打撃にも深みが出た感じがします」

【写真】あまりスポットが当たらない状況が続いているが、もっともっと目立って良いファイターだ (C)MMAPLANET

3日(月)に開催とカード第1弾が発表されているグラチャン5月14日(日)大会=Grachan61。

大田区産業プラザPIOで開催される同大会ではフェザー級王座決定トーナメント=小島勝志✖高橋徳の一戦やフライ級王座決定T準決勝、そしてJ-MMAルーキーカップ2階級の準決勝戦とともに伊藤空也が阿部路人とバンタム級2回戦で戦うことも明らかとなっている。


昨年12月のイ・ハンヒョン戦以来の実戦となる伊藤に、今回の試合に向けての意気込みをBRAVE GYM 三郷で訊いた。

──約半年ぶりの試合が決まりました。今の気持ちは?

「とにかくしっかりやるだけです。去年から、なかなか試合が決まらなくて。RIZINからも声はかけてもらったのですが、それも流れて……そういうなかで決まった試合だったので、とてもありがたいです。まぁ試合ができることに感謝したい。そういう気持ちですね」

──RIZINでの試合を所望しているなかで、グラチャンで戦うことが決まったという形でしょうか。

「いえ、RIZIN待ちということではないです。戦うことができるならプロモーション、大会は問わないです。どこでも戦います。試合ができるなら、どこでもやります」

──それだけ戦いに飢えているなかで決まった今回の阿部選手との試合が決まった。気合が入りますね。

「以前から知っている選手です。DEEPの常連で、それなりに強い選手とも戦ってきた。僕よりも全然キャリアも上の選手なので、胸を借りるつもりではないですけど、ここをしっかりと勝って次へ次へとステップアップしていきたいです。絶対に勝たなきゃなって思っています」

──ステップアップを目指す選手に関しては、この競技は常にリザルトだけでなくパフォーマンスも求められる部分があります。

「しっかりと仕留めること。圧倒的に勝つ。ねちっこいなかで打撃のデキる選手なので阿部選手のペースに巻き込まれないように、しっかりと自分のやるべきことをやる──って言う感じですかね」

──伊藤選手は打撃一辺倒の頃から、BRAVEにやって来てテイクダウン、組みの部分が強化されて久しいです。ウェルラウダ―になったことで、以前のように打撃で制するという部分は薄れたということでしょうか。

「総合的に戦えるようになると、打撃だけを見れば威力は落ちることはあるかもしれないです。僕は以前は言われたように打撃一辺倒でした。最近は組みとミックスすることで、打撃にも深みが出た感じがします。

ムエタイの練習も欠かしてはいないですが、そこに拘らないよう注意もしています。どうしてもキックボクサーになろうとしてしまうので。僕はMMAで勝つことができるので、ミックスされた上でしっかりと打撃を見せていきたいです」

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【GRACHAN】速報中!GRACHAN 58

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さてさて今日のGRACHANは大容量。無差別級王座決定トーナメントとフェザー級王座決定トーナメントの準決勝が開催される他、ロクク・ダリ、伊藤空也、岸本篤史らRIZINを経験した選手が大挙出場する豪華なラインナップ。今回はGRACHA放送局で観戦しつつ、電波と充電の続く限りGRACHAN 58を速報します。乱筆乱文にはご容赦くださいませ。


【第1試合 フライ級】
×水谷健人(リバーサルジム新宿Me,We)
(1R フロントチョーク)
○金井一将(BRAVE)
1R、激しい差し合いからタックルでテイクダウンしたのは金井。すかさず腕十字を仕掛ける。水谷はなんとか脱出。しかし金井はサイドを死守して引き続き腕を狙っている。それでも下からタックルにきた水谷。だが金井はガブってそのまま引き込んでギロチン。しつこく絞め上げると水谷はタップ!金井が鮮やかに極めた!


【第2試合 バンタム級】
○松本尚大(拳心會)
(1R チョーク)
×佐々木歩夢(AACC)
1R、互いに距離を取った探り合い。時折松本は右フックを強振。徐々にプレッシャーを強めてケージ際で組み付くと足を掛けてテイクダウンに成功。一時はマウントを奪取。佐々木も下から腕を狙うが不発。松本はスルスルとバックに回るとチョーク!これでササキはタップ。松本が一本勝ちです。


【第3試合 バンタム級】
×松本大輔(IMNグラップリング/X-TREME EBINA)
(判定0-2)
○安部路人(フリー)
1R、遠めの距離から互いに飛び込んで打撃を当てる展開。安部は左を狙っているが松本はミドルで牽制。パンチの交差から安部が押し倒す場面はあったが安部は深追いせずにスタンドを要求。打ち合にになると安部のパンチが連続でヒットしそのままテイクダウン。松本はラバーガードでディフェンスを固める。最後は下からアームロックを狙ったが不発に終わった。
2R、松本はミドル、安部はパンチで打ち合い。安部が前に出ると圧力で松本が倒れて下になる。引き込んだか。安部は上から強烈なパウンド。しかし深追いせずにスタンドに戻る。静かな展開の末、阿部の大振りのフックに合わせて松本は胴タックル。しかし自ら下になってグラウンドへ引き込む。ラバーからの展開を狙うが膠着。最後は松本は下から足関節を仕掛けたが極まらず試合終了。判定は安部に軍配。


【第4試合 バンタム級】
×YO-HEI(Brightness 門馬道場)
(判定0-3)
○ロバ・モー(AACC)
1R、リーチで勝るモーは距離を取りながら小気味いい打撃を出す。ミドル、前蹴り、二段蹴りなどを単発ながら放つ。YO-HEIも前には出るがなかなか距離が詰められず、手数ではモーが上手だが、両者決定打がないままラウンドを終えた。
2R、前に出るYO-HEIに対してモーは距離を取ってカウンター狙い。それにしてもYO-HEIは手数が出ない。時間が経つにつれてYO-HEIのパンチが捕らえ始める。それでもモーは距離を取って回し蹴り、飛び膝などトリッキーな攻撃でカウンターを狙う。YO-HEIはモーの膝が入ったのか鼻から出血。結局スタンドの展開のまま試合終了。判定はモーに軍配。


【第5試合 無差別級】
○石川廉(BRAVE)
(1R TKO)
×田馬場貴裕(IMPACT)
1R、開始直後から至近距離での打ち合い。互いに左右のフックをぶんぶん振り回す。すると石川のフックがヒットして田馬場は前のめりにダウン。レフェリーが試合を止めた!無差別級の怖さと魅力が詰まった試合。


【第6試合 フェザー級】
×萩原一貴(リバーサルジム武蔵小杉 所プラス)
(1R TKO)
○黒井海成(BRAVE)
1R、前に出て組んで来る黒井に対して萩原はグラウンドに引き込む。そのまま下から強引に三角絞め!長時間絞め上げる。さらに萩原は下から肘を入れて絞め上げる。だが首が抜けて黒井は脱出に成功。萩原も蹴り上げて立ち上がってスタンドに戻る。すると黒井のローが冴えて萩原の身体が何度も流れる。このままラウンド終了かと思いきや、黒井のパンチがヒット。萩原は後方にダウン。パウンドを放ったところでレフェリーが試合を止めた!


次回大会にONEにも参戦していた山田哲也の参戦が決定。さらにライト級タイトルマッチとして原口伸×小谷直之というイリュージョンカードが決定!時空が歪んだかと思った。。。小谷は久しぶりの試合でどれだけ動けるか。晩年は打たれ弱いイメージがあったから心配。
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【Grachan58】イ戦前の伊藤空也─02─も注目トーナメント「無差別級は桜井選手、フェザー級は小島選手」

【写真】伊藤空也がファン目線で当日行われる両トーナメントの見所を話してくれた (C)MMAPLANET

4日(日)、千葉市美浜区の幕張メッセ国際展示10ホールで開催されるGRACHAN58で、韓国のイ・ハンヒョンと対戦する伊藤空也のインタビュー後編。

昨年、手塚基伸に敗れバンタム級のベルトを手放した伊藤が、この1年の取り組みを語る。さらに現在行われている無差別級&フェザー級についても、GRACHANファン目線で紹介してくれた。

<伊藤空也インタビューPart.01はコチラから>


――以前は柔術の練習を、そこまで取り入れてはいなかったのですか。

「4年ぐらい前まで長野県にいて、当時は毎週やっていました。でも関東に来てからは、そんなに柔術に触れる機会もなくて。どちらかといえばレスリングとグラップリングが中心になっていたんですよね。BRAVEジムでトライフォース柔術アカデミーと連携した柔術クラスが始まったので、去年から参加するようにしました。そこで改めて柔術の奥深さ、寝技の基礎の大切さをイチから学んでいます。そうして迎えたのが魚井戦だったので、自分のやるべきことはやれたんじゃないかと思っています」

――柔術クラスで学んでいるのは、MMAの中の柔術ですか。それともベーシックなブラジリアン柔術をイチから学んでいるのでしょうか。

「純粋なブラジリアン柔術を教わっています。柔術をやることによって、組んでも落ち着いて対処できるようになりますよね。しっかりと際の展開で、一つひとつ組み立てていくことができる。相手が仕掛けてくることを、一つひとつ潰していける。そういう動きが身体に染みついてきました。あとはムエタイのウィラサクレックジムさんへ行って、首相撲の動きも取り入れています」

――柔術だけでなく、ムエタイも! すると、この1年で動きは大きく変わったのではないですか。

「そうですね。動きも変わったし、打撃に関しては去年の倍は研ぎ澄まされていると思います。得意なところは伸ばし、苦手なものは一つひとつ潰して――ということをやってきたので。技に深みが出て来たような感じがあります」

――なるほど。プロモーターサイドやファンからすれば、獅庵戦と金太郎戦を経て、これからも伊藤選手には同じような……むしろ、それ以上の激闘が求められるかもしれません。しかし現在、伊藤選手が取り組んでいることは、そうした激闘とは方向性が異なる部分もあります。そこに葛藤はないですか。

「MMAなので、その激闘とは違う見せ方がありますからね。ただ、僕自身も練習ではスマートな動きができるのですが、試合だと激しい展開になっちゃうんですよ(苦笑)。自分で意識しているわけではなく、試合中のテンションでそうなってしまいます。やっている動きは、練習してきたものなんです。だからテンションの問題か……。

でも魚井戦は、激闘にならなかったけど、相手の動きを潰して完封できました。試合のない期間は、ずっとスマートな動きを試合で出せるように練習してきたので、あとはしっかりと試合で見せるだけですね。自分でも未知数な部分はありますが、自信はあります」

――魚井戦はリングで行われました。リングで出せたことをケージで出せるか、あるいは同じことをやっていいのかどうかは一つの課題ではあります。

「はい。でも今はずっとケージを想定して練習しているので、次のイ・ハンヒョン戦では新しい自分を見せることができると思います。相手がキックボクサーになったのも、これまでムエタイをやってきた成果を見せるチャンスなのかな、って。結果的に良かったんじゃないですか。今はONEのオープンフィンガー・ムエタイを結構見ていて、それに近いものが見せられるんじゃないかと思います」

――それは次の試合がとても楽しみです。次に伊藤選手の試合以外のお話を伺いたいのですが、グラチャンで他の試合はチェックされていますか。

「はい。グラチャン放送局でチェックしています」

――グラチャンでは無差別級とフェザー級のトーナメントが開催されており、今回は同じ大会で準決勝戦が行われます。いちGRACHANファンとして、各トーナメントに対する印象をお願いします。

「無差別級は怪物みたいな選手が揃いましたよね。やっぱり僕たちは無差別級の試合に魅力を感じて、格闘技を始めた時代じゃないですか。だから今でも無差別級に求められているのは、そういう怪物性だと思うんです。そんな試合をグラチャンで実現してくれるのは、観ていてワクワクというか、ゾクゾクします。ファン目線で見ても楽しみですね」

――組み合わせは前日の計量時に決まるとのことですが、準決勝に勝ち上がった4選手の中で誰が勝ち上がると思いますか。

「僕が注目しているのは、桜井隆多選手です。もともとウェルター級で戦っていた選手が無差別級に出場していて。前回の試合も体格差があるのにパンチで仕留めて――まるでドラマを見ているようでした。僕自身も昔から見ていた選手なので、思い入れもあります。桜井選手ってカッコイイんですよね。

変わらない強さの中に、進化しているところもあって。そこでヘビー級に挑戦する生き様がカッコイイ、僕もすごく憧れている選手です。MMAの経験はダントツじゃないですか。トーナメントに出場している他の選手と比べても、一番ケージでの戦い方が分かっている試合内容だと思うんですよね。だから僕の考えではありますけど、桜井選手が優勝に一番近いんじゃないかと思っています」

――フェザー級トーナメントはいかがでしょうか。

「フェザー級は小島勝志選手に注目しています。僕は和田健太郎が決勝に行くのかな、と考えていたんですよ。でも小島選手が和田選手を相手に、あれだけパンチとボディブローで試合をつくっていって、最後はTKOで仕留めた。対レスラーの試合としては、理想的な勝ち方だったと思います。その和田戦を見ても、今までの試合と比べてさらに強くなっていましたから。これまでも打撃の強さは見せていましたが、さらにレスリング技術もプラスされて、際の部分でも綺麗に戦っていて。全局面で強さを感じました。

あと、小島選手は山梨県在住で、僕は長野県出身じゃないですか。同じ地方出身者として、ファン目線で応援してしまいます。しかも地元で自分のジムも出していて、自分の練習もしながらトーナメントで勝ち上がっていく。そこで優勝するストーリーに期待してしまいますね」

――最近では首都圏以外の選手が勝ち上がるケースが、どんどん増えています。

「桜井隆多選手もそうですよね。そういう意味では、僕は関東にいる立場ですけど、地方をナメんなよって気持ちがあります。で、それこそグラチャンがやってきたことじゃないですか。地方の選手が首都圏でチケットを売れるわけじゃない。でも大阪もそうだし、北海道でも大会を開催し、地方でも活躍した選手を首都圏の試合に呼んでいて。僕もファイトマネーをもらう限りは、そのぶん皆さんが見に来てくれるように頑張ります」

■視聴方法(予定)
12月4日(日)
午後4時30分~ GRACHAN放送局

■ Grachan58対戦カード

<ウェルター級/5分2R>
川中孝浩(日本)
渡辺良知(日本)

<バンタム級/5分2R>
伊藤空也(日本)
イ・ハンヒョン(韓国)

<ライト級/5分2R>
ルクク・ダリ(コンゴ)
林RICE陽太(日本)

<Grachan無差別級準決勝/5分2R>
桜井隆多(日本)
瓜田幸造(日本)
荒東 怪獣キラー 英貴(日本)
ハシモト・ブランドン(ペルー)

<Grachanフェザー級T準決勝/5分2R>
小島勝志(日本)
高橋孝徳(日本)
崎山勲(日本)
鍵山雄介(日本)

<ライト級/5分2R>
岸本篤史(日本)
渡辺和幸(日本)

<無差別級/5分2R>
上田幹雄(日本)
ソン・ムジェ(韓国)

<柔術/5分1R>
村田良蔵(日本)
田中義篤(日本)

<フェザー級/5分2R>
萩原一貴(日本)
黒井海成(日本)

<無差別級/5分2R>
石川廉(日本)
田馬場貴裕(日本)

<バンタム級/5分2R>
YO-HEI(日本)
ロバ・モー(日本)

<バンタム級/5分2R>
松本尚大日本)
佐々木歩夢(日本)

<バンタム級/5分2R>
松本大輔(日本)
安部路人(日本)

<フライ級/5分2R>
水谷健人(日本)
金井一将(日本)

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【Grachan58】対戦相手変更も慌てず、伊藤空也─01─「勝ち負け以上の何か。それは僕のスタイルじゃない」

【写真】インタビュー後編では2つトーナメントの予想をしてくれた伊藤。グラチャン大好き、Grachanistだ (C)SHOJIRO KAMEIKE

12月4日(日)、千葉市美浜区の幕張メッセ国際展示10ホールで開催されるGRACHAN58で、元バンタム級王者の伊藤空也が韓国のキム・ヒョリョンと対戦する――はずだったが、インタビュー直前、伊藤の対戦相手が変更されることが発表された。
Text by Shojiro Kameike

キム・ヒョリョンが怪我のため欠場となり、その代役としてキックボクシング団体MAX FCで9戦全勝というレコードを持つイ・ハンヒョンと戦うこととなったのだ。試合まで残り1週間を切ったなか、1年ぶりのグランチャンでの試合を迎える伊藤に、現在の心境を訊いた。


――この取材は11月28日に行っておりますが、まさか取材の直前に伊藤選手の対戦相手が変更になるとは考えられませんでした。もちろん最も驚かれているのは伊藤選手ご自身だと思いますが……。

「いえいえ。変更が決まったからにはやるしかないので、大丈夫です。それよりも試合が無くなっていたほうがダメージは大きいですからね(笑)。急遽のオファーを受けてくれたイ・ハンヒョン選手には感謝しています」

――対戦相手が当初のキム・ヒョリョンからイ・ハンヒョンに変わると聞いたのは、いつ頃だったのでしょうか。

「もともと試合のオファーがあったのは1カ月半で、対戦相手の変更は2週間前ぐらいに聞いたと思います。発表自体は今日でしたが、特に焦ることはなかったですね」

――すると試合のオファーから対戦相手の変更まで約2~3週間ほどあったかと思いますが、その期間はキム・ヒョリョン対策の練習をしていたわけですよね。

「はい。結構、対策は練っていました。グラップラーである相手の動きに合わせて、対策を練習して形が出来上がりつつある時でした。なので、その対戦相手が変更となると……なかなか(苦笑)」

――しかもタイプは真逆でキックボクサーという……。

「変更の話を聞いた段階では、相手がオーソドックスなのかサウスポーなのかも分からない状態で。キックボクシングの戦績はあって、MMAもセミプロの試合には出ているそうですが、それでレスリング力もどうなのかは分からず。すでに体にはキム・ヒョリョン対策が染みついていましたし。でも2週間前で良かったです。切り替える時間もありますし、今まで練習してきたことが無駄になるわけではないですからね。

とりあえず相手が、キックボクシングの試合ではこういう動きをしているということは分かりました。寝技が未知数なのは、もう当日の試合の流れ次第で対応することにはなります。当然MMAのキャリアは僕のほうが上ですし、今回は自分がどういう試合をするかのほうが重要だと考えています」

――なるほど。今回のイ・ハンヒョン戦は1年ぶりのグランチャン出場となります。1年前、手塚基伸選手に敗れてベルトを失ったことは、試合内容も含めてどのように捉えていますか。

「正直、対戦相手を聞いた時に『マジか……』と思ったんですよ。間違いなく、今まで自分が対戦してきたなかで一番強い相手でしたから。でも自分はチャンピオンですし、今までオファーを断ったことはないので。まずここで勝たないと、自分にとってはその先もないと考えていました。結果は――持っていなかったな、と思います」

――持っていなかったとは……。

「こういう結果かぁ、と思いました。でも、その結果を素直に受け止めることはできています。それはそうだよなって。相手のほうが実力も上ですし、僕とはやってきたことが違うわけで。自分がどれだけ通用するかという気持ちで臨みました。メチャクチャ対策をして、メチャクチャ練習した結果が52秒で一本負けなので、自分の実力不足だったというしかないです」

――その試合前に想定していたことと、実際に試合をしてみて何か違うところはありましたか。

「相手の寝技にハマッちゃったのは、作戦ミスというか――僕が色気を出しすぎてしまったというか。ずっとストライカーとの試合が続いていたので、ちゃんとグラップラーとの戦い方を見直しておくべきでした。相手が下になってから、なぜ自分は深追いしてしまったのか。もっと冷静に戦いたかったですが、それも“たら・れば”になってしまいますね」

――試合を振り返り、次に生かすためには“たら・れば”も必要ではないでしょうか。伊藤選手としては、あの場面で立ち上がったほうが良かったと思いますか。

「そうですね。立ち上がって、自分の距離で戦ったほうが良かったとは思います」

――そこで色気を出しすぎたというのは、どのような心境だったのですか。

「その前の金太郎戦(2021年7月に判定負け)で、激闘をして評価されたじゃないですか。負けて評価されることって、今までありませんでした。あの試合は相手との相性も良く、世間から注目されたのも初めてで。結果、手塚選手との試合では、金太郎戦以上のものを求められていたと思うんです」

――さらに金太郎戦の1試合前、グラチャンでの獅庵戦も大激闘でしたから尚更ですよね。

「そうです、そうですね。勝ち負けプラス、それ以上の何かを……とにかく動く試合を望まれていたように感じます。でも、それは本来の自分の試合ではないと思いました。相手がやってくることを一つひとつ潰していくべきものじゃないですか、MMAって。相手の不安要素を突いて、削って削って自分の有利な展開に持ち込む。MMAでは、特にグラップラーとの試合は詰め将棋で。相手のミスを誘ってから、自分が王手する。それがMMAで本来やるべきことだと思うので」

――気持ちの面か技術面か分かりませんが、この1年で改善できているのでしょうか。

「気持ちと技術、両方ですよね。冷静な気持ちで腕を外すことができれば、その後の展開もあったわけで。そこで腕を外せなかったのは、自分に技術が足りなかったということです。そのために去年から柔術の練習を取り入れて、今年3月の魚井フルスイング戦は自分のやりたいことが出せたんじゃないかと思います」

<この項、続く>

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