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【Pancrase317】計量終了 メインカード、プレリミ、NEXUSカード出場34選手が揃ってパス

【写真】バキバキボディを披露した堀江と、我関せずという雰囲気の中島(C)PANCRASE

22日(土)、明日23日(日)に東京都江東区のスタジオコーストで開催されるPancrase317の計量が新宿区の神宿サンエービルの会議室で行われた。


メインのフェザー級次期挑戦者決定戦に挑む、中島太一✖堀江圭功、ライト級では修斗世界王座を返上しパンクラス参戦を決めた松本光史✖松岡嵩志、フライ級の神酒龍一✖荻窪祐輔、バンタム級の春日井たけし✖TSUNEとステップアップ&サバイバルを賭けた一戦が並ぶ同大会。

メインカード終了後にはFighting NEXUSのカードが並ぶなど、新しい試みも見られるなか出場予定の34選手が計量をパスしている。

■ Pancrase317計量結果

<ライト級/5分2R+1ExR>
阪上直輝:66.6キロ
拳勇:69.25キロ

<フェザー級/5分2R+1ExR>
shin:65.75キロ
鎌田拳司郎:65.2キロ

<フライ級/5分2R+1ExR>
吉田哲之:56.8キロ
曾我英将:56.9キロ

<バンタム級/5分2R+1ExR>
須藤拓真:60.95キロ
林健太:60.55キロ

<フェザー級/5分2R+1ExR>
渡辺純:65.85キロ
山本空良:65.45キロ

<バンタム級/5分2R+1ExR>
青井心二:60.0キロ
谷育磨:60.7キロ

<フェザー級次期挑戦者決定戦/5分3R>
中島太一:65.65キロ
堀江圭功:66.0キロ

<ライト級/5分3R>
松岡嵩志:69.95キロ
松本光史:70.15キロ

<フライ級/5分3R>
神酒龍一:56.95キロ
荻窪祐輔:57.0キロ

<バンタム級/5分3R>
春日井たけし:61.45キロ
TSUNE:61.35キロ

<フェザー級/5分3R>
田村一聖:65.65キロ
高橋祐樹:65.4キロ

<ストロー級/5分3R>
宮澤雄大:52.5キロ
井島裕彰:52.5キロ

<ストロー級/5分3R>
前山哲兵:52.45キロ
尾崎龍紀:52.6キロ

<ネオブラッドTフェザー級2回戦/5分3R>
岩本達彦:66.15キロ
齋藤拓矢:65.8キロ

<ネオブラッドTバンタム級2回戦/5分3R>
井村塁:60.8キロ
田中ハヤトスネ夫:61.3キロ

<ネオブラッドTフライ級1回戦/5分3R>
谷村愛翔:56.75キロ
高橋拓也:57.0キロ

<バンタム級/5分3R>
工藤修久:60.95キロ
粥川吏稀:59.7キロ

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Interview J-CAGE Pancrase317 ブログ 中島太一 堀江圭功

【Pancrase317】堀江圭功との挑戦者決定戦へ、中島太一「若さ故の自信って良いですね。アッハハハ」

【写真】削り合い、覚悟を決めてデカゴンへ (C)KEISUKE TAKAZAWA/MMAPLANET

23日(日)、東京都江東区の新木場スタジオコーストで開催されるPancrase317。メインでフェザー級KOP王座への挑戦権を賭けて中島太一が堀江圭功と対戦する。

日本に投資する以前のONEと契約も試合の機会を求めてフリーエージェントに。次に選んだ戦場はWSOF-GCを経て最恐ACB(現ACA)だった。

独特の感性で戦ってきた中島が、自身の一番の武器と言い切るボディロックに行き着き、そこからの発展形を目指してきた。国内では誰もが認める若き実力者の「倒れない。倒されても立つ」という自信の言葉を、中島は「若さゆえ」とぶった切った。


──堀江選手との試合に向けて、体調の方はいかがですか。

「体調はバッチリで過去最高に練習してきたし、考えてきたので準備は万端です」

──中島選手といえばもう1年9カ月ほど前になりますがEvolve MMAのトライアウトを受けるときに肩の調子が悪く、まるで力が入らないという症状に悩まされていました。その後も試合を重ねてきていましたが、肩の具合というのは?

「今は完璧に治りました。やっとです。2月のボリス・フェドロフ戦も完調ではなかったです」

──何か治療方法が見つかったのでしょうか。

「いえ、ずっと針はしていましたが、時間をかけて自然治癒力ですね。時間が解決してくれました。本当にようやくですね」

──中島選手が組み系のスタイルに転じたのは、肩の影響もあったのでしょうか。

「う~ん、打撃で倒したいという理想があり、ずっと追い求めていました。でも周囲から『お前は組みの選手だ』とは言われていて。実際僕自身、組みは得意だと思っていたのですが、なぜかしっくりこなかったです。

そんな時に小野島(恒太)さんに田村一聖選手との試合前から色々と教えてもらうようになり、それでも全然考えずに身体能力で勝とうとしていて。でもカイル・アグォン、ユータ&ロック戦と2連敗して、これは何とかしないといけないって考えるようになって……。

それで、ようやくですね……前回の試合から小野島さんに教えてもらっていることが理解できるようになったのは」

──小野島選手に教わり始めたきっかけは何だったのでしょうか。

「小野島さんには僕が格闘技を始める前に出会っているんです。清水俊一さん繋がりで。めっちゃ強い人がいるなって思っていたのですが、それが何年かぶりにロータスの出稽古で会って。そこで一緒に練習しましょうって誘っていただき、なんかビビッてきたんです。

それから東中野のCombat Workout Diamondsジムで習っていて。小野島さんも僕のことを凄く真剣に考えてくれて、一緒にやっているとボディロックという僕の武器が見つかりました。ボリス・フェドロフの2週間ぐらい前に見つかったんです」

──2週間!!!

「小野島さんにその前の段階の動きから、ボディロックまでの流れを説明してもらって。『こうすれば良くないですか』と……そうしたら、ハマったんです」

──八隅選手との練習は?

「八隅さんにも週に2回、細かいところを教えてもらっています。僕がする質問に対して、しっかりと指導してくれます」

──ボディロックに関しては、青木真也選手は「そこから先がない。無限ループでしんどい試合になる」と評していました。

「ボリス戦はアレが作戦でした。あのボディロックをして崩して勝つ、それ以上は考えていなかったです。でも、あの試合を終えてから『これだけじゃチャンピオンになれない』と思ったので、その先のことは練習してきました」

──そして挑戦者決定戦という形で堀江選手と戦います。

「ボリス戦が終わってから、次は堀江選手だと思っていました。ずっと、その心構えで来ていました。彼は強いです。だから最悪のことを考えて練習してきたので、堀江選手のおかげでだいぶレベルアップできましたね」

──堀江選手からは『テイクダウンされる心配はない。しても立てば良い』という自信の言葉が聞かれました。

「うわぁっ、凄い自信ですね。若さ故の自信って良いですね。アッハハハ。僕も若い頃は調子に乗っていたので。まぁ、どう言われても僕の強みである部分で戦います。でも打撃の練習もしてきて──掴んだこともあるので、試合で出すのが楽しみです」

──堀江選手の強さはどこだと考えていますか。

「フィジカル、気持ちの強さ、そして突進力。そこに皆はやられてしまっています。でも細かいボクシングの技術があるわけではないので、何かミスをしない限り僕は貰わないです。

僕には彼がUFCで戦ったカナダ人(※ハキーム・ドワドゥ)のような戦い方はできないです。僕は1Rから疲れさせます。堀江選手も1Rは凄く強いですが、彼より動いて、とにかく疲れさせようと思います」

──つまりは中島選手も疲れる試合だということですよね。

「それはもう、覚悟できています。疲れますねぇ。ホントは一発で倒したいですけど、それが今はできないので。死ぬような苦しい戦いになる覚悟はできています。その上でフィニッシュする練習もしてきていますし。

最終的に僕がフィニッシュするなら、2R終盤以降ですね」

──挑戦者決定戦ということは、この先にISAO選手が控えています。

「もちろん意識はします。でも、そんなことを考えている余裕はないです。堀江戦に集中しています。堀江選手は誰も想っているように強いです。でも僕の何が何でも勝つっていう執念が、試合で分かってもらえると思います。僕が勝ちます」

■Pancrase317対戦カード

<ライト級/5分2R+1ExR>
阪上直輝(日本)
拳勇(日本)

<フェザー級/5分2R+1ExR>
shin(日本)
鎌田拳司郎(日本)

<フライ級/5分2R+1ExR>
吉田哲之(日本)
曾我英将(日本)

<バンタム級/5分2R+1ExR>
須藤拓真(日本)
林健太(日本)

<フェザー級/5分2R+1ExR>
渡辺純(日本)
山本空良(日本)

<バンタム級/5分2R+1ExR>
青井心二(日本)
谷育磨(日本)

<フェザー級次期挑戦者決定戦/5分3R>
中島太一(日本)
堀江圭功(日本)

<ライト級/5分3R>
松岡嵩志(日本)
松本光史(日本)

<フライ級/5分3R>
神酒龍一(日本)
荻窪祐輔(日本)

<バンタム級/5分3R>
春日井たけし(日本)
TSUNE(日本)

<フェザー級/5分3R>
田村一聖(日本)
高橋祐樹(日本)

<ストロー級/5分3R>
宮澤雄大(日本)
井島裕彰(日本)

<ストロー級/5分3R>
前山哲兵(日本)
尾崎龍紀(日本)

<ネオブラッドTフェザー級2回戦/5分3R>
岩本達彦(日本)
齋藤拓矢(日本)

<ネオブラッドTバンタム級2回戦/5分3R>
井村塁(日本)
田中ハヤトスネ夫(日本)

<ネオブラッドTフライ級1回戦/5分3R>
谷村愛翔(日本)
高橋拓也(日本)

<バンタム級/5分3R>
工藤修久(日本)
粥川吏稀(日本)

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Interview J-CAGE Pancrase317 ブログ 中島太一 堀江圭功

【Pancrase317】挑戦者決定戦=中島太一戦へ、堀江圭功─02─「全然、自信はありますね」

【写真】大言を吐くのとは真逆に、ごく自然に自信に満ち溢れたことが気負うことも一切なく続いた (C)KEISUKE TAKAZAWA

23日(日)、東京都江東区の新木場スタジオコーストで開催されるPancrase317のメインでフェザー級次期挑戦権を賭けて中島太一と対戦する堀江圭功インタビュー後編。

以前から組み倒されない自信を持っていた堀江だが、米国修行と5月にスタートさせたTRIBE TOKYO MMAでの練習でさらに自信を深めた。

感覚から理解して動くようになったという堀江は、気張ることなく自信を常に感じさせる口調だった。

<堀江圭功インタビューPart.01はコチラから>


──ではコロナ禍時代に選手が抱えてきた『あるのか?』、『ないのか?』という部分では、余計な心配はなく準備できた感じでしょうか。

「そこは余り考えないでやってきました」

──予防はしても生活していくうえでいつ感染するかは、もう自分でこれ以上の手立てはないわけですしね。

「ハイ、そうだと思っています。なので迷いもなく、集中して準備してきました」

──では対戦相手となる中島選手の印象を教えてください。

「組みがしつこいイメージがあります。だからこそ、TRIBEでの練習も生かせる良いタイミングだと思います。テイクダウンを絶対に取らせないで、自分の強いところで戦える自信はありますし大丈夫だと思います。

中島選手が安心できるのは、自分に組んでしがみついている時なので組ませないで戦おうと考えています。恐らく組まれても大丈夫でしょうが」

──凄い自信ですね。

「以前より組まれても大丈夫になりました。組まれても倒されないという戦いは以前からやってきましたし。アマの時にテイクダウンから抑えられて負けて、それが悔しくてずっとテイクダウンを切る練習と立ち上がる練習は続けてきたので。

プロになってから、テイクダウンというテイクダウンは取られたことはないです。一度、ヒザを着いたぐらいで。それがテイクダウンにカウントされないのなら、テイクダウンをされたことはないです」

──中島選手の組みに対しても、倒されない自信があるということなのですね。

「全然ありますね。最近の練習で、そこはメチャクチャ感じていますし、万が一倒されても立ち上がることができるので。まぁ、でも倒されない自信はあります。前から自信はあったのですが、最近は組みの練習を増やしていますしね。

これまで感覚でやっていた部分があったのが、TRIBEの練習で理屈が分かってきました。頭で理解できると、迷いがなくなります。感覚っていうのは、反応するまで少しは考えることになるので。今は何をすれば良いのかが分かっているので、迷いがないです」

──結果、打撃の威力も増すのではないでしょうか。そこまで倒されない自信がつくと。

「いやぁ、そうなりますね(笑)」

──言葉から溢れる出る自信を感じることができます。

「そうですね。全然、自信はありますね」

──『やっぱり、堀江なんだよ』、『なんでUFCは堀江と契約しないんだ』と思われるために、どのような試合をする必要があると考えていますか。

「フィニッシュするしかないです。ヘヘヘヘヘ。圧倒的に勝つ、フィニッシュをする。お客さんもそういう試合が見たいだろうし、UFCもそういう選手を取りたがりますよね。

中島選手は強い選手だし、国内ではKO負けはないはずです。タフなのは分かっています。でも自分の力を出すことができれば、問題ないと思います。ここでKO勝ちして、皆が認めざるを得ないという勝ち方をします」

──この試合は次期挑戦者決定戦です。

「今、新型コロナウィルスの影響でUFCとの契約がどうなるのかは、誰にも分からないです。それもあり、ここで勝てば次はISAO選手というのは頭にあります。そう考えると中島選手とISAO選手はバランス的なところで似ている部分があります。スタミナがありペース配分を考えて戦うというように。

最初に言ったように一つひとつ勝つというのは、今はここからの2試合に集中するということです。楽しみにしてください」

■Pancrase317対戦カード

<ライト級/5分2R+1ExR>
阪上直輝(日本)
拳勇(日本)

<フェザー級/5分2R+1ExR>
shin(日本)
鎌田拳司郎(日本)

<フライ級/5分2R+1ExR>
吉田哲之(日本)
曾我英将(日本)

<バンタム級/5分2R+1ExR>
須藤拓真(日本)
林健太(日本)

<フェザー級/5分2R+1ExR>
渡辺純(日本)
山本空良(日本)

<バンタム級/5分2R+1ExR>
青井心二(日本)
谷育磨(日本)

<フェザー級次期挑戦者決定戦/5分3R>
中島太一(日本)
堀江圭功(日本)

<ライト級/5分3R>
松岡嵩志(日本)
松本光史(日本)

<フライ級/5分3R>
神酒龍一(日本)
荻窪祐輔(日本)

<バンタム級/5分3R>
春日井たけし(日本)
TSUNE(日本)

<フェザー級/5分3R>
田村一聖(日本)
高橋祐樹(日本)

<ストロー級/5分3R>
宮澤雄大(日本)
井島裕彰(日本)

<ストロー級/5分3R>
前山哲兵(日本)
尾崎龍紀(日本)

<ライト級/5分3R>
金田一孝介(日本)
友實竜也(日本)

<ネオブラッドTフェザー級2回戦/5分3R>
岩本達彦(日本)
齋藤拓矢(日本)

<ネオブラッドTバンタム級2回戦/5分3R>
井村塁(日本)
田中ハヤトスネ夫(日本)

<ネオブラッドTフライ級1回戦/5分3R>
谷村愛翔(日本)
高橋拓也(日本)

<バンタム級/5分3R>
工藤修久(日本)
粥川吏稀(日本)

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Interview J-CAGE Pancrase317 ブログ 中島太一 堀江圭功

【Pancrase317】挑戦者決定戦=中島太一戦へ、堀江圭功─01─「北岡さんに誘っていただいて」

【写真】空手ベースの爆発的な打撃とレスリングの融合は見られるのか(C)KEISUKE TAKAZAWA/MMAPLANET

23日(日)、東京都江東区の新木場スタジオコーストで開催されるPancrase317。メインでISAOの持つフェザー級KOP王座への挑戦権を賭けて中島太一と堀江圭功が対戦する。

まさかのUFC出場1試合でリリースとなった堀江は、2月に復活の狼煙をデカゴンで挙げた。そして始まったコロナ禍で、堀江のMMAファイター人生は再び修正が必要となったが、彼の視線がUFCから逸れることはない。

ナチュラルに自信を伺わせる堀江に、話を訊いた。


──中島選手との試合が迫ってきました。UFCリリース後、2月の内村洋次郎戦で再起戦を飾ったものの、それから世の中が大変なことになってしまいました。

「あの試合で勝つと、中国で行われるコンテンダーシリーズに出るつもりだったのですが、シリーズ自体がコロナ禍でなくなってしまいました」

──UFCを目指す選手はアジア版コンテンダーシリーズからという風に狙いを定めていたので、人生設計すら変わってしまいましたね。そのなかでパンクラスで引き続き戦うことを堀江選手は選択しました。

「ハイ。UFCに戻ることを考えても、いくつか選択肢はあったと思います。そのなかでUFCから声を掛けてもらえると即動けるのはパンクラスだと判断しました」

──現状、米国にいるとUFCへの道は通常よりもハードルが下がっている部分があります。しかし、日本にいると霧が掛ったように道の先が見えないです。

「UFCで早く戦いたいとは思っていますが、いつコロナの問題が終息するのか分からないなかで、今は一つひとつの試合を勝っていくだけだと思っています」

──そのなかで2月の内村戦では組みという部分に拘りが見られた試合でしたが、打撃との融合の難しさが出たようにも感じました。

「そこは正直ありました。米国でレスリングに一番力を入れていたので、レスリングが全面に出て打撃が少なかったです。仕留めたかったので、悔しさは残りました」

──レスリングを意識すると若干クラウチングになり、前足の蹴りが出なくなるということはないですか。

「前足で蹴ることはできます。後ろ足重心の方が蹴りやすいということはありますが、重心移動は問題ないです」

──マイケル・チャンドラーばりにミドルを蹴って、前に着地してのスイッチなど惚れ惚れしてしまいました。

「自分も……日曜日の試合は色々とレパートリーを増やしてきたので、その辺りもちょっと出す可能性もあります」

──それは楽しみです。ところで緊急事態宣言時の練習はどのようにされていましたか。

「ジムが閉まっている時に……5月でしたか、大井(洋一)さんから『北岡選手がTRIBEの練習に来ない?』って言ってくれているよと誘っていただき、TRIBEのプロ練習に参加させてもらいました。大井さんと北岡さんにそういう風に言ってもらえて、凄くビックリしましたけど嬉しかったです」

──なぜ、北岡選手から……と躊躇することはなかったですか(笑)。

「なかったです(笑)。ありがたいことですし、練習に行かせていただきました。そうしたら凄く良い練習ができて、そのまま木曜日のプロ練習に参加させてもらうことにしたんんです」

──凄く良いというのは、どういう部分で感じたのですか。

「シチュエーション・スパーリングですね。日本ではMMAスパーを中心にやってきたのですが、現状としてテイクダウンをされることなどあまりなくて。シチュエーション・スパーで下になったところや、追い込まれたところからの練習が必要だと思っていたんです。ホントに良いタイミングで誘っていただきました」

──またそういう部分で強い選手が集まっていたと思います。

「ハイ。強い選手が多くて、特に青木選手は違いを感じました……ちょっと違いますね。TRIBEで習った技術を持ち帰ることもできますしね」

──6月になってからは他のジムも通常通りに練習が再開されたと思います。T今もRIBEでの練習は続けているのですか。

「ハイ、木曜日にTRIBEのプロ練習がはめ込めると、凄く充実した練習になるので。今は試合前で行けないこともありましたが、この試合が終わればまた合流させて欲しいと思っています」

──その中島選手との試合が決まったのはいつ頃だったのですか。

「6月1日ですね。オファーを貰った日に『やります』と返答しました」

──2月に試合をした堀江選手は4月、5月と中止になった大会のオファーはなかったのですか。

「自分はなかったです。この試合のオファーを貰った時も、8月だからできるだろうなって思って受けることができたので、『あるのか? ないのか?』という風になることはなかったです。特に7月大会があれば、8月もあるだろうという気でいました」

<この項、続く>

■Pancrase317対戦カード

<ライト級/5分2R+1ExR>
阪上直輝(日本)
拳勇(日本)

<フェザー級/5分2R+1ExR>
shin(日本)
鎌田拳司郎(日本)

<フライ級/5分2R+1ExR>
吉田哲之(日本)
曾我英将(日本)

<バンタム級/5分2R+1ExR>
須藤拓真(日本)
林健太(日本)

<フェザー級/5分2R+1ExR>
渡辺純(日本)
山本空良(日本)

<バンタム級/5分2R+1ExR>
青井心二(日本)
谷育磨(日本)

<フェザー級次期挑戦者決定戦/5分3R>
中島太一(日本)
堀江圭功(日本)

<ライト級/5分3R>
松岡嵩志(日本)
松本光史(日本)

<フライ級/5分3R>
神酒龍一(日本)
荻窪祐輔(日本)

<バンタム級/5分3R>
春日井たけし(日本)
TSUNE(日本)

<フェザー級/5分3R>
田村一聖(日本)
高橋祐樹(日本)

<ストロー級/5分3R>
宮澤雄大(日本)
井島裕彰(日本)

<ストロー級/5分3R>
前山哲兵(日本)
尾崎龍紀(日本)

<ライト級/5分3R>
金田一孝介(日本)
友實竜也(日本)

<ネオブラッドTフェザー級2回戦/5分3R>
岩本達彦(日本)
齋藤拓矢(日本)

<ネオブラッドTバンタム級2回戦/5分3R>
井村塁(日本)
田中ハヤトスネ夫(日本)

<ネオブラッドTフライ級1回戦/5分3R>
谷村愛翔(日本)
高橋拓也(日本)

<バンタム級/5分3R>
工藤修久(日本)
粥川吏稀(日本)

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J-CAGE News Pancrase317 ブログ ユータ&ロック 中島太一 堀江圭功 松岡嵩志 松本光史

【Pancrase317】中島太一✖堀江圭功のフェザー級挑戦者決定戦。求む、ユータ&ロックの合流

【写真】トータルな争いのなかで、それぞれの組みへの取り組みの真価が問われる (C)MMAPLANET

4日(木・現地時間)、パンクラスより8月23日(日)に東京都江東区の新木場スタジオコーストで開催されるPancrase317でフェザー級KOP次期挑戦者決定戦として中島太一✖堀江圭功の一戦および松本光史✖松岡嵩志のライト級戦組まれるという発表があった。

松本光史✖松岡嵩志のライト級戦、修斗世界王座を返上して久米鷹介の首を狙う松本のパンクラス初陣は4月12日→5月31日というスライドを経て、三たびスケジューリングされることとなった。半年以上に渡り、1人の対戦相手との試合を考えて凄くことは両者の格闘家人生にとって、そうあることではないだろう。

これまでに同大会では春日井たけし✖TSUNEのバンタム級マッチ、フライ級=神酒龍一✖荻窪祐輔、ライト級=金田一孝介✖キム・ソングォン、ストロー級=宮澤雄大✖井島裕彰が買っていしており、今回のアナウンスをもってイベントの骨格が出来上がってきた。


7月大会でアキラとノンタイトル戦を戦うフェザー級KOP・ISAOへの挑戦権を掛けて中島と堀江が相対する。中島は新型コロナウィルスによるイベントスケジュールが大幅に変更される前の2月大会でボリス・フェドロフに、組み勝ち王座に再び近づいた。

対して堀江は衝撃のUFCリリースからパンクラスでの再起を賭け、同じ2月のPancrase312の内村洋次郎を破って以来の実戦決定となる。その打撃力の強さを武器に一気にUFCに駆け上がった堀江は、打撃の強いトータルファイターへの転身を狙い、内村戦でも組みを取り入れたファイトを披露した。

とはいっても堀江の魅力は、やはり倒せる打撃だ。その打撃をさらに強化するために組み対策をTTMでの出稽古などで取り組んでいる堀江にとって、中島はこの間の練習の成果を試す格好の相手といえる。同時に中島は決して打撃が苦手で現状のテイクダウン&コントロールMMAに転嫁したわけではない。彼もまたトータルバランスを鑑み、安定性を増すために組みを強化した背景がある。

中島のクリンチ&バック奪取=青木真也をして「ボディロックが最終目的の無限ループ」MMAの真価が発揮される絶好の機会が、この堀江との挑戦者決定戦といえる。

王者ISAOとアキラ、そして中島✖堀江という潰し合いが実現するパンクラス・フェザー級戦線。現状、中島と堀江の上にランクされるカイル・アグオン、ナザレノ・マレガリエの参戦はコロナ下にあって現実的ではない。

そのなかで、4位の中島、5位の堀江の上位にある日本人選手が1人いる。2012年プロ修斗ライト級(現フェザー級)新人王で、その12年以外は2011年のキャリアスタート以来、2013年、2015年、2016年、2018年、そして2019年と年一で修斗及びパンクラスで戦ってきたユータ&ロックだ。

実際、昨年7月には中島に勝利しているユータ&ロックに、このフェザー級の戦いの輪に加わって欲しいモノだ。