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【UFC280】「NJまで片道2時間掛けてスパーに行くわ」。フィオホと対戦、ケイトリン・チューケイギアン

【写真】アッパレ過ぎるほど、アッパレな返答のオンパレードだったチューケイギアン(C)MMAPLANET

22日(土・現地時間)にUAEはアブダビのエティハド・アリーナで開催されるUFC280でケイトリン・チューケイギアンが、マノン・フィオホと対戦する。

UFC在籍6年、タイトル挑戦経験がありオクタゴンで戦績11勝5敗というチューケイギアンにアブダビという地で戦うこと、新鋭フィオホの印象とタイトルショット、そしてNYでの女子選手のトレーニング環境について話を訊くと、彼女のMMAに対する向き合い方こそ、これだけのキャリアを残せる要因だと確信できた。


──ファイトウィークに入り、現地入りして間もないタイミングでインタビューを受けていただきありがとうございます。

「大丈夫よ。昨夜、アブダビ入りしてしっかりと睡眠をとることができたし、今日も問題なく体を動かすことができたわ……って、あなたのこと見覚えあるわ。確か……」

――7月の終わりにセラBJJで平田樹選手に関して、日本のABEMA用にインタビューをさせていただきました。

「ああ、そうね。Zoomで顔を見て、アレって思ったの(笑)」

――あれから3カ月、本来は9月のパリ大会で対戦予定だったマノン・フィオホと今週末に戦うことになりました。

「マノンのホームタウンであっても、すっごくパリで戦いたかったわ。ただパリを訪れたい、そういう感じだけど。大会終了後に数日間パリで過ごすつもりでいたから。それが凄く楽しみだったの」

――勝負云々でなく、パリを楽しみたかったということですね(笑)。

「それだけじゃないわよ(笑)。彼女は唯一のフランス人女子UFCファイターで、試合順もコメインだった。マノンのホームタウンで戦うという経験を楽しみにしていたし。でも、コーチ陣は中立の土地で戦うことを歓迎しているわね。彼女のケガでパリでの試合はなくなったけど、一度はパリで試合を戦ってみたいと今も思っているわ」

――ところで米国国内で3時間の時差で戦うのと、アブダビに来て8時間の時差で戦うのは体調的に違いは感じられますか。地球は自転しており、西に移動するのと東に移動するのではバイオリズムが違うという医学的見解を以前に読んだことがありまして。

「う~ん、その疑問に答えるにはまだこっちに入って早すぎる気はするけど、現時点で私は何も問題はないわ。飛行機とアブダビで睡眠をとったわけだけど、すこぶる好調よ。それに2020年にファイトアイランドで試合をしていて、アブダビへの遠征も初めてじゃないから、問題なく過ごせているしね。

あの時は朝の4時からの試合だったのが、今回は午後10時からだし。戦う環境としては、今回の方が良くなっているから不便が感じられないのかもね。だからベガスで戦うことではなくて、前回のアブダビで戦うことと比較すると今回は楽になっているのは確かよ」

――今回は中立の地です。基本的にケイトリンは米国での試合が多く、USチャントの後押しがあってもブーイングを受けて戦うことはないです。

「ブーイングされて戦うことを考えると、凄くワクワクするわね。もう7年も前になるけど、UFC以前にHungarian FCっていう大会に出場して、ブダペストで試合をしたの。トーナメント戦で決勝がハンガリーの選手が相手だったから、少しブーイングを受けたわ。でも観客の数自体がとても少なかったから、ブーイングも小さくて(笑)。

きっとパリの大観衆にブーイングされると、最高のクールだったでしょうね。でも、今はアブダビでのファイトを楽しみにしているわ」

――マノンはUAEW出身ですし、ひょっとすると彼女の応援が多いかもしれないですね。

「いずれにしても彼女のファイトスタイルはファンにも受けるし。私はアンダードッグだけど、しっかりと戦うわ」

――確かにマノンはUFCで4勝0敗ですが、ケイトリンも現在4連勝です。アンダードッグに納得していますか。

「確かに彼女はジェニファー・マイアに勝ったけど、フライ級契約でも本来はストロー級の選手との試合も多いわ。5連勝、6連勝、7連勝をしようが対戦相手にどれだけの価値があるのか、大切なことはそこよね」

――マノンのカラテ流ファイトにはどのような印象を持っていますか。

「体が強いわ。そして、あの動きをする選手は凄く少ないわね。ただし、マノンが戦ってきた相手で私のようなフットワークを使って戦える選手はいなかった。真っすぐ前に出て、攻撃が当たる相手ばっかりだったわ。これまでの彼女の試合は、スタイル的に戦いやすい相手が多かった。でも、私はちょっと違う戦い方ができるから」

――マノンのようなスパーリング・パートナーを今回は見つけることはできましたか。

「レフティでキックをたくさん使う。スパーでもドリルでも、そこを頭に入れて練習してきたから大丈夫よ。とにかく蹴りの数が多い。そこは十分に対策を練ってきたわ」

――ところで冒頭で話したようにセラBJJでケイトリンに会った取材は、いつ以来のイーストコーストでのジム取材かというぐらい久方ぶりでした。西海岸やミッドウェスト、あるいはラスベガスやフロリダで取材をしていると米国のジムは一つの場所で、全てのトレーニングをこなせるという印象が強かったです。でもNYで平田選手はマンハッタンやロングアイランドなど、公共交通を使ってクイーンズから1時間もかけて移動していました。

「そうね、ほんとソレがNYのクレイジーなところだわ。私はニュージャージー出身だけど、今はロングアイランドに住んでいて。だからセラBJJはすぐに行けるけど、週に2度ニュージャージーまで車で2時間かけて、スパーリングに行っているの」

――!!!!!! それって片道っていうことですか。

「そうよ。往復で4時間ね。私たちも一か所で練習できないことはないけど、納得できる練習をするには、それだけの移動が私は必要なの。特に女子選手はベストなトレーニング・パートナーを見つけることは男の人より難しいから。

全ての局面で練習パートナーがいる男子選手と、私たちは違うからね。まぁ不満には思うところもあるけど、ベストなトレーニングができないより良いからオプションがあって良かったと思っている。車で片道2時間かけても、マーク・ヘンリーの指導やニュージャージーでのジムメイトとの練習は私に欠かせない。納得できる練習をすることが、一番大切なことだから」

――それだけの想いでケイトリンはMMAを向かい合っているのですね。では、その想いをどのように土曜日の試合でぶつけたいと思っていますか。

「UFCで長く戦い、常に成長してきた姿を見せたい。そして、今も新しい武器を携えていることもね」

――おそらくはUFCはマノン・フィオホのようなニューウェーブの台頭を望んでいるかと思います。ただしこの4連勝対決、勝てばケイトリンにももう1度タイトルショットを戦う機会が巡ってくるのではないでしょうか。

「そうね、5連勝したらそのチャンスがあって然りよね。でも、それは勝ってからの話で、また交渉が必要だし、今回も良い勝ち方が求められるはずよ」

――ケイトリン、今日はありがとうございました。日本のファンに一言お願いできますか。

「私だけでなく、UFCを応援してくれてありがとう。日本からNYにガールズたちが練習に来るんだけど、大歓迎よ。彼女たちとの練習はとても楽しいわ。そして日本のファンの皆には土曜日のショーを楽しみにしてほしい。サポート、ありがとう」

■視聴方法(予定)
10月22日(土・日本時間)
午後11時00分~UFC FIGHT PASS
10月23日(日・同)
午前3時00分~PPV
午前3時00分~WOWOWプライム

■UFC280対戦カード

<UFC世界ライト級王座決定戦/5分5R>
シャーウス・オリヴェイラ(ブラジル)
イスラム・マカチェフ(ロシア)

<UFC世界バンタム級選手権試合/5分5R>
[王者]アルジャメイン・ステーリング(米国)
[挑戦者]TJ・ディラショー(米国)

<バンタム級/5分3R>
ピョートル・ヤン(ロシア)
ショーン・オマリー(米国)

<ライト級/5分3R>
べニール・ダリューシュ(米国)
マテウス・ガムロ(ポーランド)

<女子フライ級/5分3R>
ケイトリン・チューケイギアン(米国)
マノン・フィオホ(フランス)

<ウェルター級/5分5R>
ベラル・モハメッド(米国)
ショーン・ブレイディ(米国)

<ミドル/5分3R>
マフムド・ムラドフ(ウズベキスタン)
カイオ・ボハーリョ(ブラジル)

<ライトヘビー級/5分3R>
ヴォルカン・オズデミア(スイス)
ニキータ・クリロフ(ウクライナ)

<フェザー級/5分3R>
ズベア・トホゴフ(ロシア)
ルーカス・アルメイダ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
アブバカル・ヌルマゴメドフ(ロシア)
ガジシ・オマルガジシエフ(ロシア)

<ミドル級/5分3R>
アルメン・ペトロシアン(アルメニア)
AJ・ドブソン(米国)

<フライ級/5分3R>
ムハマド・モカエフ(英国)
マルコム・ゴードン(カナダ)

<女子バンタム級/5分3R>
リナ・ランズバーグ(スウェーデン)
カロル・ホザ(ブラジル)

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o ONE UFC マネル・ケイプ マルコム・ゴードン 平良達郎

UFC on ESPN+70:10月15日に平良達郎のUFC2戦目。相手はUFC1勝1敗のCJ・ベルガラ戦。

5月のUFCデビュー戦は判定勝ちだった平良。試合後、陣営含め「フルタイム戦えた経験を詰めて良かった」と、判定勝ちをプラスに捕らえていたが、「倒して勝つ」という宣言から、今回はフィニッシュが必要な相手と考えているか。

ベルガラは31歳で10勝3敗1分け。コンテンダーシリーズではボディへの膝蹴りで秒殺KO勝ち。UFCデビュー戦は、マネル・ケイプにKO負けしているオデー・オズボーン戦で、接戦だったが判定負け。2戦目はUFCデビュー戦のクレイドソン・ホドリゲス相手にまたも接戦となり、スプリット判定勝ちでUFC初勝利。KO勝ちの多いストライカー。

平良と同い年で同じく無敗のムハマド・モカエフは初戦がUFC1勝1敗の相手、2戦目がUFCデビュー戦の相手と、平良と対戦相手のレベルはほぼ同じ(なお、平良の試合の翌週にはモカエフの3戦目が予定されており、相手はUFC2勝2敗のマルコム・ゴードン)。UFCとしてもいきなりランカークラスと当てるのではなく、じっくり育てる方針に見える。

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【UFN200】試合結果 フライ級でゴードンがボンダル破り、ウェルター級でラクモノフが15連勝

【写真】ファイト・オブ・ザ・ナイトは体重オーバーのピーターソンを破ったエロサが2人分=10万ドルの総取りとなった(C)Zuffa/UFC

5日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでUFN200:UFN on ESPN+58「Hermansson vs Strickland」が開催された。

この前日に平良達郎のUFC契約が発表されたことで、日本での注目度が上がったフライ級戦線──オープニングマッチでマルコム・ゴードンが、UFC初陣となったデニス・ボンダルと対戦。腕十字から逃れた直後に、ボンダルが手をついてスクランブルに持ちこもうとしたところで、左ヒジが異様な方角に曲がり試合は終わった。

注目のウェルター級の1戦はカザフスタンのシャクハト・ラクモノフがガイアナ人ルタリーブリ戦士カールストン・ハリスを寄せ付けず、スピニングヒールキックからパウンドアウトで圧勝している。

なおファイト・オブ・ザ・ナイトはジュリアン・エロサ×スティーブン・ピーターソンが獲得したが、ピーターソンが計量失敗だったためエロサが5万×2で10万ドルを獲得した。

ファイト・オブ・ザ・ナイト=ジュリアン・エロサ✖スティーブン・ピーターソン
パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト=シャクハト・ラクモノフチディ・ンジョグアニ

UFN200:UFN on ESPN+58「Hermansson vs Strickland」
<ミドル級/5分5R>
○ショーン・ストリックランド(米国)5R
判定
詳細はコチラ
×ジャック・ヘルマンソン(スウェーデン)
<ミドル級/5分3R>
○ニック・マキシモフ(米国)3R
判定
×プナヘラ・ソリアーノ(米国)
<ウェルター級/5分3R>
○シャクハト・ラクモノフ(カザフスタン)1R4分10秒
KO
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×カールストン・ハリス(ガイアナ)
<ライトヘビー級/5分3R>
○ブレンダン・アレン(米国)2R2分10秒
RNC
×サム・アルヴィー(米国)
<ミドル級/5分3R>
○ブライアン・バトル(米国)3R
判定
×トレシャン・ゴア(米国)
<159ポンド契約/5分3R>
○ジュリアン・エロサ(米国)3R
判定
×スティーブン・ピーターソン(米国)
<バンタム級/5分3R>
○ジョン・カスタニエダ(米国)3R1分38秒
肩固め
詳細はコチラ
×マイルス・ジョンズ(米国)
<フェザー級/5分3R>
○ハキーム・ダラドゥ(カナダ)3R
判定
×マイク・トリザノ(米国)
<ミドル級/5分3R>
○チディ・ンジョグアニ(米国)1R0分16秒
KO
詳細はコチラ
×マフクアンドレ・バリユー(カナダ)
<女子バンタム級/5分3R>
○アレクシス・デイヴィス(カナダ)3R
判定
×ユリア・ストレアレンコ(リトアニア)
<ライトヘビー級/5分3R>
○ジャイルトン・アルメイダ(ブラジル)1R2分57秒
TKO
詳細はコチラ
×ダニーロ・マルケス(ブラジル)
<ウェルター級/5分3R>
○フィリップ・ロウ(米国)2R2分15秒
TKO
詳細はコチラ
×ジェイソン・ウィット(米国)
<フライ級/5分3R>
○マルコム・ゴードン(米国)1R1分22秒
TS
詳細はコチラ
×デニス・ボンダル(ウクライナ)


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MMA MMAPLANET UFC UFN200 デニス・ボンダル マルコム・ゴードン

【UFN200】左手をマットについたボルダルが悲鳴。ゴードンがテクニカルSUB勝利

<フライ級/5分3R>
マルコム・ゴードン(米国)
Def.1R1分22秒by Technical Sub
デニス・ボンダル(ウクライナ)

ゴードンが左ジャブを伸ばし、ボンダルがローを蹴っていく。右を当ててゴードンがワンツーで前に出ると、ボンダルがダブルレッグでテイクダウンを奪う。三角狙いのゴードンは、ハイガードから腕を伸ばしに掛かると、横回転もヒジが抜けボンダルがスクランブルに持ち込んで立ち上がる。

ケージに押し込まれたゴードンはウィザーの状態から、前方回転するように内股でボンダルを投げる。そのまま同体で立ち上がり、小手を決めた状態でゴードンが上を取りかけた刹那ボンダルが悲鳴をあげる。

ボンダルは立ち上がる際にマットに掌をつけていた左ヒジを脱臼したか──期待の一番はあっけない形で終わった。「フィニッシュが必要だった。テクニカルが柔術で勝ちたかった。腕十字の時に腕がいったんだ。でも抜けて戦おうとしたから『それなら』ってね、ケージに押し込んで抑えた。その壊れた腕を使って立ち上がろうとしたから、怖かったよ。腕が極まっていたのが分かっていたから」とゴードンはUFC2勝目を振り返った。


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【UFN200】計量終了 今だからこそ、フライ級=ゴードン・マルコム×デニス・ボンダルに注目

【写真】日本では、これからフライ級が最もホットになる。平良のデビューに向け、予習が必要だ(C)MMAPLANET

5日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN200:UFN on ESPN+58「Hermansson vs Strickland」の計量が4日(金・同)に行われた。

全13試合、26人の出場選手のなかで計量失敗はメインカードのオープニングでジュリアン・エロサと戦うスティーブン・ピーターソンのみ。フェザー級のリミットから4ポンド・オーバーで30パーセントのファイトマネーを没収され、オクタゴンに足を踏み入れることとなった。


メインの今大会唯一のランカー対決(※ランカー自体もこの両者のみ)=ミドル級5回戦で戦うジャック・ヘルマンソンとショーン・ストリックランドは、フェイスオフの際に笑顔で言葉を交わすというリラックス・モードだった。

そのメインも含めミドル級が4試合組まれており、ライトヘビー級も2試合と中重量級中心の大会で、プレリミ第1試合はフライ級のマルコム・ゴードン×デニス・ボンダルがマッチアップされている。

今回がUFCデビューとなるボンダルは、昨年2月にUFCデビューが決まっていながら3度のキャンセルや延期を経て、ようやくオクタゴンに足を踏み入れることとなった。

国境周辺の緊張感が高まっているウクライナ人ファイターのボンダルは2015年にプロMMAをデビューし、同国のローカルMMA団体World Warriors FCのフライ級チャンピオンに輝いている。ボルダルのキャリアがユニークな点は、プロのベルトを巻いた3週間後にONEがアマ組織として提携を一時期していたGAMMA世界大会に出場し、金メダルを獲得している点にある。

アマMMAでセカンドメジャーの大会で世界王者になるだけあって、ボンダルはボクシング、ムエタイ、レスリング、グラップリングを使いこなすウェルラウンダーだ。

RNC、腕十字、肩固め、そしてヒールでも勝ち星があるボンダルだが、注視したいのはフリースタイル・レスリングとタイ・クリンチの融合という部分か。首相撲もヒザだけでなく、転がすことにも長けており──。上と下から崩しつつ、削るよりもパウンドアウトとサブミッションを即仕掛け、少しでも早くフィニッシュを狙う。

対してゴードンはUFCでは3戦目(※1勝2敗、通算13勝5敗)のカナダ人ファイターでTKO、HAVOC FC、WXCのフライ級王者、Prodigyのバンタム級王者になっている。カナディアン・メジャー=TKOの王者時代には松場貴志の挑戦を受けることになっていたが、大会の延期があるなどし実現せず、コロナ禍初期にUFCへのステップアップを決めた。

今はなきショーン・トンプキンスにMMAの手ほどきを受けたゴードンは、トンプキンス門下らしくキックと柔術が合体されたMMAを駆使するが、そのなかでも少数派の柔術主体のスタイルの持ち主だ。

腕十字、三角絞め、腕ひしぎ腕固め、RNCと上からも下からも極めることができるゴードン、打撃ではやや体が流れ、顔を前に出過ぎるきらいがあるので、ここ注意が必要か。その一方で上攻め、勢いよく殴るボンダルに対しては、テイクダウンされようが下から極める可能性も十分にある。

平良達郎のUFC契約が成った今だからこそ、第1試合といえどもこのマッチは見逃すことができない。

■視聴方法(予定)
2月6日(日・日本時間)
午前6時00分~UFC FIGHT PASS

■UFN200対戦カード

<ミドル級/5分5R>
ジャック・ヘルマンソン: 185.5ポンド(84.14キロ)
ショーン・ストリックランド: 185.5ポンド(84.14キロ)

<ミドル級/5分3R>
プナヘラ・ソリアーノ: 185ポンド(83.91キロ)
ニック・マキシモフ: 185ポンド(83.91キロ)

<ウェルター級/5分3R>
シャクハト・ラクモノフ: 170.5ポンド(77.34キロ)
カールストン・ハリス: 169ポンド(76.66キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
サム・アルヴィー: 205ポンド(92.99キロ)
ブレンダン・アレン: 205ポンド(92.99キロ)

<ミドル級/5分3R>
ブライアン・バトル: 185.5ポンド(84.14キロ)
トレシャン・ゴア: 186ポンド(84.37キロ)

<フェザー級/5分3R>
ジュリアン・エロサ: 145.5ポンド(66.0キロ)
スティーブン・ピーターソン: 149ポンド(57.59キロ)

<バンタム級/5分3R>
マイルス・ジョンズ: 135.5ポンド(61.46キロ)
ジョン・カスタニエダ: 136ポンド(61.69キロ)

<フェザー級/5分3R>
ハキーム・ダラドゥ: 146ポンド(66.22キロ)
マイク・トリザノ: 145.5ポンド(66.0キロ)

<ミドル級/5分3R>
マフクアンドレ・バリユー: 184.5ポンド(83.68キロ)
チディ・ンジョグアニ: 185ポンド(83.91キロ)

<女子バンタム級/5分3R>
アレクシス・デイヴィス: 135ポンド(61.24キロ)
ユリア・ストレアレンコ: 135.5ポンド(61.46キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ダニーロ・マルケス: 205.5ポンド(93.21キロ)
ジャイルトン・アルメイダ: 203ポンド(92.07キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ジェイソン・ウィット: 171ポンド(77.56キロ)
フィリップ・ロウ: 170.5ポンド(77.34キロ)

<フライ級/5分3R>
マルコム・ゴードン: 126ポンド(57.15キロ)
デニス・ボンダル: 125ポンド(56.7キロ)

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UFC カールストン・ハリス ジュリアン・エロサ ニック・ディアス フィリップ・ロウ ブライアン・バトル マルコム・ゴードン

UFC on ESPN+58:オッズ/予想と展望

ジャック・ハーマンソン 2.75
ショーン・ストリックランド 1.48
プナヘレ・ソリアーノ 1.53
ニック・マキシモ2.60
シャフカト・ラフモノフ 1.42
カールストン・ハリス 2.95
サム・アルヴィー 4.30
ブレンダン・アレン 1.23
トーレシアン・ゴア 1.63
ブライアン・バトル 2.40
ジュリアン・エロサ 1.32
ティーブン・ピーターソン 3.45
マイルズ・ジョーンズ 1.53
ジョン・カスタネーダ 2.60
チディ・エンジュクアニ 2.00
マルク・アンドレ・バリオー 1.83
アレクシス・デイヴィス 1.42
ユリア・ストリアレンコ 2.95
ジャイルトン・アルメイダ 1.24
ダニーロマルケス 4.10
ジェイソン・ウィット 2.05
フィリップ・ロウ 1.80
マルコム・ゴードン 3.25
デニス・ボンダー 1.36

1月は2回しか開催がなかったUFCだが、ここから2ヶ月・8週に渡って連続開催。

メインはミドル級6位ハーマンソン vs. 7位ストリックランド。ノルウェイ在住スウェデニッシュのハーマンソンは一時はランキング4位まで登りつめたが、あと1勝でタイトル挑戦というところで勝ったり負けたりの停滞。パワフルなテイクダウン&パウンドのスタイルだが、ギロチンでの一本勝ちも多い上に、下攻めなど意外なグラップリング技術も持っている。

ストリックランドはバイク事故で2年間の長期欠場していたが、復帰後4連勝中。前回初のメインでユライア・ホールを破りトップ10入りを果たした。こちらはジャブで削っていくストライカー。

ハーマンソンは前回エドメン・シャバージアンに勝っているが、1Rはシャバージアンの打撃で劣勢な展開で、2R以降のシャバージアンの失速に助けられての勝利だった。前回5Rを戦い抜いたストリックランドとは相性が悪いか。

ストリックランド判定勝ち。

セミにはUFCまだ2戦目の24歳・マキシモフが抜擢。ニック・ディアス・アカデミーの所属で、昨年9月、6年ぶりに復帰したニックの前座でUFCデビュー。両者UFCデビュー戦対決で、3日前に急遽代役での出場が決まったコーディ・ブランデージから接戦の上判定勝ち。テイクダウンから攻めるグラップラーだが、打撃のレベルはまだ低かった。UFCデビューから2試合連続1RKO勝利していたソリアーノ(3戦目は判定負け)の相手は厳しいか。

セミ前にはカザフスタンのシャフカト・ラフモノフが登場。キャリア14戦すべてがフィニッシュしての勝利で、UFCでも2連勝中。ウェルター級で196cmの長いリーチを持ち、インサイドガードからでも相手の顔面をパウンドで打ち抜き、最後は絞めで仕留める。まだ2戦とはいえ、相手がいずれもランカー経験のあるアレックス・オリヴェイラミシェウ・プラゼレスという実力者。相手のハリスもUFCデビューから2試合連続フィニッシュ勝利で、グラップリングが武器だが、UFCでの2勝はいずれもパンチを効かせてからの勝利。

メインカードではトーレシアン・ゴア vs. ブライアン・バトルという、幻のTUF決勝戦が組まれている。本来は昨年8月の決勝で対戦する予定だったが、ゴアが負傷欠場。ゴアに敗れた選手が敗者復活で勝ち上がり、バトルが2Rチョークで勝利。公式戦は3戦のキャリアしかないゴアだが、TUFでの戦いぶりではバトルより評価が上で、オッズはフェイバリット。

第1試合開始は6日朝6時から。速報します。

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MMA UFC   その他 マリオン・ルノー マルコム・ゴードン

『UFC on ESPN 26: Makhachev vs. Moises』メディカルサスペンション


 『UFC on ESPN 26: Makhachev vs. Moises』メディカルサスペンション。

・マリオン・ルノーが鼻のレントゲン検査をクリアするまで最大180日間の出場停止。

・マルコム・ゴードンが右手のレントゲン検査をクリアするまで最大180日間の出場停止。

・アラン・ボードーが鼻のレントゲン検査をクリアするまで最大180日間の出場停止。

 その他の選手は60日間以内です。続きを読む・・・
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MMA UFC UFC ESPN26 フランシスコ・フィゲイレド マルコム・ゴードン

【UFC ESPN26】組み続けたゴードンが、フィゲイレドから執念の判定勝ち

<フライ級/5分3R>
マルコム・ゴードン(カナダ)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28
フランシスコ・フィゲイレド(ブラジル)

試合開始直後に組みついたゴードンが、ケージにフィゲイレドを押し込み、押し返されそうになっても耐え小外掛けでテイクダウンを決める。その刹那、リバーサルしたフィゲイレドがハーフガードでトップを取る。3/4マウントのフィゲイレドはハーフに戻り、ゴードンが頭を起こすと3/4ネルソンでダースをセットしようとする。

ゴードンは背中をつけて防ぐが、ガードで厳しい時間が続く。フィゲイレドは左エルボーを落とし、ゴードンはクローズドでしがみつく。フィゲイレドはここで足を取り、内掛けのストレートフットロックへ。足を抜いたゴードンが上を取り、逆にハーフからパンチを落とす。フィゲイレドはクローズドに戻すが、鉄槌やパンチ、エルボーを受け時間となった。

2R、ここも開始直後に跳び込んでパンチ、ヒザを狙いつつシングルレッグへ。がぶって離れたフィゲイレドは右を被弾し、続く左にシングルレッグを合わされる。ケージに押し込まれたフィゲイレドは、体を入れ替えて間合いを取り直す。ノーガードの顔面にジャブを受けたフィゲイレドは頭を振ってパンチをかわそうとするが、テイクダウン狙いからのフックを打たれる。ジャブを当て合った両者、ゴードンのダブルを切ったフィゲイレドが左ミドルを蹴る。

やや動き過ぎのきらいもあるゴードン、スタミナは持つか。フィゲイレドはボディへのヒザ蹴り、顔面への左を当てるようになる。近距離では左エルボー、ヒザ蹴りからパンチを連打したフィゲイレドが形勢逆転。やはり疲れたゴードン、それでも組んでボディロックテイクダウンを残り15秒で決め、トップでラウンド終了を迎えた。

最終回、フィゲイレドの跳びヒザ狙いのジャンプに、ゴードンが蹴りを当てる。バランスを乱したフィゲイレドはガードを強いられ、下の時間が続く。バタフライガードからのスイープで体を浮かされるゴードンだが、返されることなくトップを維持する。フィゲイレドはクローズドで止めて、ブレイクを待つがレフェリーは反応しない。

ケージ際でスクランブルを狙ったフィゲイレドは、背中に回られそうになるが、逆にワキを潜ってゴードンのバックへ。離れようとするフィゲイレドに、執拗にシングルレッグを続けケージに詰めたゴードンは懸命の壁レスを続ける。しかし、ボディロックテイクダウンを小外掛けで切り返されマウントを取られそうになる。

3/4マウントから腕十字のフィゲイレド、これは極まらず下にされる。直後にスクランブルに持ち込んだフィゲイレドがバックコントロールで試合終了を迎えた。結果、執拗なテイクダウン狙いが功を奏したか、執念で判定勝ちを手にした。


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Report UFC UFC ESPN18 スムダーチー ブログ マルコム・ゴードン

【UFC ESPN18】スムダーチーの左ストレートを受けたマルコム・ゴードン。顔を抱えてKO負け

<フライ級/5分3R>
スムダーチー(中国)
Def.1R0分44秒by KO
マルコム・ゴードン(カナダ)

左に回りながら左ロー、左ハイを見せるスムダーチー。ゴードンの前進には、右に回ってかわし右フックを当てていく。さらに左ストレート、ロー、前に出てくるところに右ジャブを当てる。直後に左ストレートを当てると、頭を下げて動きを止めたゴードンにパンチ連打する。顔を覆って腹ばいに崩れる。左ストレートが目を直撃したのは、ゴードンは痛ダウンで敗れた。


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Report UFC UFN on ESPN+30 UFN172 アミール・アルバジ ブログ マルコム・ゴードン

【UFN172】幻の松場貴志の相手=マルコム・ゴードン、アミール・アルバジの三角絞めに下る

<フライ級/5分3R>
アミール・アルバジ(スウェーデン)
Def.1R4分42秒by 三角絞め
マルコム・ゴードン(カナダ)

松場貴志との対戦が流れたカナダTKOフライ級王者ゴードンのUFC初陣で、Brave CFからステップアップを果たしたアルバジと対戦。互いにジャブを見せるなか、アルバジがワンツー、アッパーを当てる。ゴードンはローやミドルを蹴り、ジャブを出す。そこに左フックを合わせたアルバジは、ゴードンの前進にも左フックを打ち込む。さらにアルバジはカーフ、右で釣って左ミドルを蹴り込む。

と、シングルレッグでテイクダウンを決めたアルバジは、左エルボーを入れる。スタンドに戻れないゴードンはハーフでロックダウンも、左エルボーを打たれガードが空いたと同時にマウントを奪われる。アルバジは右のパンチを連打し、バックに回る。胸を合わされると同時に三角絞めに入ったアルバジがタップを奪い、ゴードンからタップを奪った。「14歳からUFCで戦いたいと思って、ずっとUFCを見てきたんだ。僕は紫帯だけど、技は黒帯に通じるんだ」とアルバジは話した。