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UFC ブログ

【UFC249】ダナ・ホワイトさん「地球上のどこかでESPNで100%ライブで行う!!!!」

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57: 実況厳禁@名無しの格闘家 2020/04/07(火) 02:35:24.18 ID:z5vdOFOC0
カード発表待ちきれなくてデイナやUFCのツイッターを何度も更新してるやついる? 
UFCが4月18日(土・現地時間)に無観客大会として開催する『UFC249』の全12カードを発表。

メインでUFC暫定世界ライト級王座決定戦としてトニー・ファーガソン(米国)vs ジャスティン・ゲイジー(米国)を行うことが決定した。

ファーガソンは12連勝中で2試合連続でファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞。ゲイジーは3連勝中で全て1RにKO勝ちを収めている。

現時点(日本時間4月7日)で同大会を中継する会場は発表されていない。(中略)

 無観客でも開催の是非が問われている今大会について、UFCのダナ・ホワイト代表は、ネット上で、「私は妥協しない。試合はやると言った通り、絶対やる」と、決行を宣言。

6日には、元WSOF世界ライト級王者で現UFC世界ライト級ランキング4位のゲイジーの署名写真とともに、「試合はサインされており、地球上のどこかでESPNで100%ライブで行う!!!!」と4つのエクスクラメーションマークをつけて、試合決行を発表している。

全12試合には、移動が困難な選手が外れた代わりにフランシス・ガヌーら新たな参戦選手も発表されるなど、ダナ代表の決行の意気込みが表れた好カードが並んだ。 開催地の発表はなされておらず、一部ではアラブ首長国連邦の首都・アブダビでの開催も検討と報道されている。

UFCのホームである米国ラスベガスには新しく建設された会場『The UFC Apex』があり中継も可能だが、ネバダ州のアスレチックコミッションは開催を許可しておらず、コミッションの管理が及ばないインディアンリザベーションと呼ばれる米国先住民エリアでの開催なども検討されていた。(中略)

無観客とはいえ、現在6フィート(約1.8m)のソーシャルディスタンス(社会的距離)を保つことや、10人以上の集会の自粛が求められている米国の世論もあり、大会開催となれば物議を醸すことは必至だ。(全文は以下リンク先参照)

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200407-00010003-gkakutogi-fight


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RIZIN ブログ

RIZINファイターの矢地祐介がブルース・リー直伝のジークンドーを体感する動画が話題に

スクリーンショット (424)

138: 実況厳禁@名無しの格闘家 2020/04/05(日) 18:10:16.74 ID:bL9XL04w0
ジーケンドー 面白い 
元修斗環太平洋ライト級王者で格闘技イベントRIZINでも活躍する矢地祐介(29=KRAZY BEE)のYouTubeチャンネルでジークンドーマスター石井東吾(ジークンドー・ジャパン)との共演が話題だ。(中略)

 その矢地が石井を招き、3月27日にYouTubeチャンネルで『総合格闘技 VS ジークンドー!ブルース・リー直伝のワンインチパンチ、衝撃の被弾』をアップしたところ、これまでに再生回数が101万8千回と、100万再生越えを達成するなど、反響を呼んでいる。  

ワンインチパンチとは文字通り、わずかワンインチ(約2.5センチ)離した距離から打つパンチで、寸勁(すんけい)ともいう。  

企画は、グラップラー刃牙で登場する技をいくつか検証していくというもので、ワンインチパンチでは石井が登場し実演。吹っ飛ぶ石井の弟子を見て、実際、矢地も喰らってみる。

大きな打撃音とともに矢地はまさかの衝撃で大きく後ずさり。
「大げさじゃない、びっくりしたー!やばい!」と矢地。そして矢地にその技を伝授する石井。
映像では、その打ち方とコツを公開、徐々に身についていく矢地の上達ぶりも楽しめる。  (中略)

視聴者からは、「刃牙シリーズでなくとも、石井先生とのコラボ企画を増やして欲しい」「スピードがハンパない」「ジークンドーも凄いけど、石井さんの実力も相当高い」「次の矢地の試合が楽しみ」などコメントが並んだ。  (全文は以下リンク先参照)

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200404-00000013-gbr-fight


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DEEP JEWELS29 DEEP95 J-CAGE News ブログ 佐伯繁

【DEEP95 & DEEP JEWELS29】5月6日のDEEPとJEWELSがダブルヘッダーが中止。聖地・後楽園も臨時休園に…

DEEP & JEWELS【写真】JEWELSでは3階級のタイトルマッチとKINGレイナのキック戦、DEEPでは2階級のタイトル戦、DJ.taiki✖小見川道大戦など興味深いカードが揃っていた(C) MMAPLANET

7日(火)、DEEPの佐伯繁代表がSNSで5月6日(水・祝)に東京都文京区の後楽園ホールで開催予定だったDEEP JEWELS29とDEEP95 IMPACTの中止を発表している。

「2020年5月6日(水・祝)に後楽園ホールで開催する『skyticket Presents DEEP 95 IMPACT』と『skyticket Presents DEEP JEWELS 29』を新型コロナウイルスの影響により中止とさせていただきます。なお、チケットの払い戻しについては後日DEEPオフィシャルHPで案内させていただきます」というSNSでの佐伯代表の発表約1時間後に、安倍首相が東京都、神奈川県、埼玉県、千葉面、大阪府、兵庫県、福岡県の7都市に5月6日までの改正特別措置法(新型コロナ特措法)に基づく緊急事態宣言を行っている。

また会場となる後楽園ホールもDEEPの中止発表以前に、東京ドームシティとして臨時休園を明日4月8日(水)から「当面の間」行うことを明らかとしていた。DEEPとしては4月12日に予定されていた大阪大会に続く、新型コロナウィルス感染拡大の影響を受けての大会中止となる。


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DEEP ブログ

DEEP:5月6日のDEEP95&DEEP JEWELSが中止に。

2020年5月6日(水・祝)に後楽園ホールで開催する『skyticket Presents DEEP 95 IMPACT』と『skyticket Presents DEEP JEWELS 29』を新型コロナウイルスの影響により中止とさせていただきます。

緊急事態宣言は5月6日まで予定されており、後楽園ホールを運営する東京ドームシティが、後楽園ホールを含めた施設のほとんどを当面休業することを発表しているため、無観客開催の実施も不可能に。

 

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J-CAGE News Nexus20 ブログ

【NEXUS20】ネクサス20とGAMES03がそれぞれ、5月17日→8月29日&5月31日→8月30日にスライド

NEXUS【写真】選手には減量を含めた準備が必要。緊急事態宣言ではジムの閉鎖もより進むことも予想されるだけに……(C) MMAPLANET

7日(火)、Fighting Nexusより5月17日(日)に東京都新宿のGEN Sports Palace で開催予定だったNEXUS20~初代フェザー級王者決定トーナメント2回戦~と同31日に大田区のゴールドジム・サウス東京アネックスで予定されていたNEXUS GAME03の延期を発表した。

両大会はそれぞれ、8月29日(土)の新宿FACEと同30日(日)に同じくゴールドジム・サウス東京アネックスでスライド開催することとなった。

「無観客での開催も考えましたが弊社イベントでは試合数が多いこともあり、無観客だとしても選手、関係者、スタッフで100人を超える人が集まってしまうので今回は選択肢から外しました」という団体の方針がリリースで説明されていた。

その言葉にあるように、プロ大会でもセミプロ、アマチュアの試合を組み試合数が多いのがネクサスのカラーでもあり、無観客大会を選択しないのは十分に理解できる。また今回の変更により、フェザー級王座決定戦トーナメント2回戦は、初戦のケージからリングを使用して行われることになりそうだ。

なお大会のスライド発表直後になされた改正特別措置法(新型コロナ特措法)に基づく緊急事態宣言の期間は5月6日となっているが、選手の試合の準備等を鑑みての決定というのは想像に難くない。


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UFCが4.18『UFC 249』ジェシカ・アンドラジ vs. ローズ・ナマユナス2を正式発表

4.18『UFC 249』でローズ・ナマユナスとジェシカ・アンドラジが11ヶ月ぶりに再戦(2020年01月10日)

4.18『UFC 249』のメインイベントはトニー・ファーガソン vs. ジャスティン・ゲイジ-のライト級暫定王座決定戦(2020年04月07日)

 こちらの続報。


 UFCが4月18日に開催する(会場未定)『UFC 249: Ferguson vs Gaethje』でジェシカ・アンドラジ vs. ローズ・ナマユナスの女子ストロー級マッチを行うことを正式発表。

 ナマユナスは『UFC 237: Namajunas vs. Andrade』でジェシカ・アンドラジに2R豪快なスラムでKO負けし女子ストロー級王座から陥落して以来11ヶ月ぶりの試合。アンドラジは『UFC Fight Night 157: Andrade vs. Zhang』でジャン・ウェイリに1R TKO負けし女子ストロー級王座から陥落して以来の試合。続きを読む・・・
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【UFC249】仰天!!!! UFC249は「アイランズ・ファイツ」?! ダナ保有のプライベート島で開催か??!!

Dana White【写真】仰天プランを話したダナ・ホワイト(C) MMAPLANET

6日(月・現地時間)、UFCが18日(土・同)に開催するUFC249の対戦カードを発表したが、同日ダナ・ホワイトがTMZスポーツの取材を受け同大会を個人所有の島で行う予定だと語った。

「!!」。なんとも想像を遥かに超えたUFCのプランをダナ・ホワイトが明らかにした。対戦カードの変更こそ見られるが、UFC249を当初の日時に行うことをアナウンスしていたUFCだが、TMZスポーツのインタビューでダナは同大会が、彼が保有するプライベート・アイランドに選手やスタッフばかりかコミッション関係者も移動させ、イベントを行うという仰天プランを明かした。当然、何らの圧力が掛かることが予想され、その目をくらますための発言である可能性は否定できないものの、ダナがTMZスポーツで話した内容は以下の通りだ。


「この問題が世界に振りかかってから、何かを決めても翌日に水泡と化するという毎日を過ごしてきた。間違いなく、過去に経験したことがないハードな日々だった」と現状を振り返ったダナは、過去2カ月に渡り毎週のイベントを開くことができる会場を探し続けてきた結果、今回のプランに行き着いたこと明言した。

開催地に関しては、各州のコミッションが認可しないためカリフォルニア州のネイティブアメリカン・リザベーションになるという予測が立てられていたものの、人々の常識内に当てはまらない計画がUFCでは実行に移されていたことになる。

ダナが保有するプライベート島ではインフラを進められ、国際大会の準備に取り掛かっており、新型コロナウィルスのチェックを行い健康であることが確認されたで選手、コミッション関係者、ジャッジ、レフェリー、UFCスタッフを飛行機で移動させ、UFC249は行われるという。まだ最終確定とはなっていないが、近々に全てが決まるとのこと。

開催地を明確とせず、「UFC249はESPNで行われるんだ」と笑顔を見せたダナは、インタビュアーの「ファイトアイランドってネーミングになるの?」という問いかけに対し、声を挙げて笑い「そうだ。アイランド・ファイツだ」と応えている。

「誰もこんな日が来ることは予期できなかったはずだ。例え夢の中でも。ラスベガスがシャットダウンされ、カジノが1カ月、きっとそれ以上閉まるなんて。そんなことが自分の生きている間に起こるとは思いもしなかった」とシリアスな表情になったダナは、「ジョー・ローガンは大会に関わらにと言っているが」と話を振られると、「メディアに出ていることは信じるな。ポッドキャストで話されていることなんて、Bull Shitだ。ローガンは大会にいるよ」と返答し、インタビューは終わった。

トニー・ファーガソン✖ジャスティン・ゲイジーのUFC暫定世界ライト級王座決定戦を始め、ジェシカ・アンドレジ✖ローズ・ナマジュナスの再戦、ヴィセンチ・ルケ✖ニコ・プライス戦などがメインカードに組まれ、3月28日のオハイオ大会のメインで組まれていたフランシス・ガヌー✖ジャルジーニョ・ホーゼンストライクがプレリミメイン。

そのプレリミではホナウド・ジャカレ・ソウザ✖ユライア・ホールもマッチアップされており、ファイトパス・プレリミにマイケル・ジョンソン、サム・アルヴィーが出場する超豪華「アイランズ・ファイツ」は、ダナのプラン通り実現に至るのか。とにかく発想力に加え実行力、何よりも資本力の桁が違うUFCだ。

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【UFC249】ヌルマゴメドフ✖ファーガソン→ファーガソン✖ゲイジーに。開催地は未発表もイベント決行!!

UFC249【写真】果たして、どのような形でイベントは開かれ中継されるのだろうか(C) Zuffa/UFC

6日(月・現地時間)、UFCが18日(土・同)に開催するUFC249の対戦カードを発表した。

同大会はニューヨーク州ニューヨークのMSGで世界ライト級選手権試合=王者ガビブ・ヌルメゴメドフ✖挑戦者トニー・ファーガソンをヘッドラインに開かれる予定であったが、新型コロナウィルス感染拡大により先行きが不透明となっていた。メインの暫定ライト級王座決定戦トニー・ファーガソン✖ジャスティン・ゲイジー戦を筆頭に12試合の対戦カードが明らかとなっているが、開催場所などは公になっていない。


3月14日のブラジル大会を無観客大会としたUFCでは、同月21日(土・同)のロンドン大会、同28日(土・同)のオハイオ州コロンバス大会=UFC ESPN08と4月11日(土・同)のオレゴン州ポートランド大会=UFN172の延期を決定し、その際にヌルマゴメドフ✖ファーガソンに関しては、「日付は変わらずファイトを組む。無観客になるかもしれないし、米国以外になるかもしれないが、この試合は実現させる」とダナ・ホワイトは決行への強い意志を見せていた。

一方ヌルマゴメドフはロシアの現状を踏まえ、この試合の実現に対して一度は消極的な立場を取りつつも、見込みが薄いとしながらも移動可能な場所で実現するなら戦うという姿勢を見せていた。結果、ヌルマゴメドフ✖トニー・ファーガソンは実現せず、ガビブの従弟ウマル・ヌルマゴメドフ✖ハンター・アジャー、ルーマニアのイオン・クテレバ✖ロシアのマゴメド・アンカラエフ、ウズベキスタンのマフムド・ムラドフ✖カール・ロビンソン、ベン・ロズウェル✖ニューヨーカーのジャン・ヴィランテの試合がラインナップから外れる形となった。

また、ドイツ在住のオットマン・アザイタルに代わりマイケル・ジョンソンがカーマ・ワーシーと、イスラム・マカチェフに代わりオマー・モラレスがアレキサンダー・ヘルナンデスと対戦することに。

そしてグレッグ・ハーディー✖ジョルガン・デ・カストロ、ビセンチ・ルケ✖ニコ・プライス、さらにフランシス・ガヌー✖ジャルジーニョ・ホーゼンストライク、サム・アルヴィー✖ライアン・スポーン、レイ・ボーグ✖マルロン・ベラが新たに加わっている。

ジェシカ・アンドレジ✖ローズ・ナマジュナス、ジェレミー・スティーブンス✖カルヴィン・ケイター、さらにホナウド・ジャカレ・ソウザ✖ユライア・ホールらのオリジナルカードが残っており、えげつないばかりの好カードが並んだこととなる。

とはいっても間違いなく賛否両論が起こるであろう現状での大会開催。10人以上の集会の禁止などイベントを行ううえでの壁をどのようにUFCは越え……あるいは抜け道を見つけ出して実現させるのか、まだまだ動向を見守る必要がある。

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UFC249:トニー・ファーガソン vs. ジャスティン・ゲイジーの暫定王者決定戦が正式決定。会場はまだ未定。

mmajunkie.usatoday.com

4月18日に行われるUFC249のメインは、予定されていたハビブ・ヌルマゴメドフの防衛戦が、ヌルマゴメドフがアメリカに入国できないため、ジャスティン・ゲイジーが代役になり、暫定王者決定戦として行われることが正式発表。

ただし、会場は現在でも未定。全米のコミッションではイベント開催の許可が降りないため、コミッションの影響のない西海岸の先住民自治区で開催されると見られている。

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Special The Fight Must Go On エリオ・グレイシー オズワウド・ファダ カーウソン・グレイシー カーロス・グレイシー コンデ・コマ ブログ 前田光世

【The Fight Must Go On】MMA歴史探訪。伝えられなかったもう一つのコンデ・コマから伝わった柔術─01─

01【写真】グレイシー・アカデミーに挑戦を表明したファダ(中央)と生徒たち、1954年とされる (C) MMAPLANET

02国内外のMMA大会の中止及び延期、さらには格闘技ジムの休館など、停滞ムードの真っただ中です。

個人的にも大会の延期と中止のニュースばかりを書かざるをえない時期だからこそ、目まぐるしい日々の出来事、情報が氾濫する通常のMMA界では発することができなかったMMAに纏わる色々なコトを発信していければと思います。こんな時だからこそ The Fight Must Go On──第14弾は歴史探訪、もう1つのブラジリアン柔術=ファダ柔術を振り返ってみたい。

世界に伝わらなかったもう一つ、前田光世からブラジルに伝わった柔術とは……。


031904年、講道館より富田常次郎を団長とした柔道使節団が渡米し、その一員だった前田は米国、英国、フランス、ベルギー、キューバ、メキシコ、南米諸国で他流試合を繰り返し、スペインでコンデ・コマの異名を持つようになる。

その後、ブラジルに渡り2017年にベレンで土地の有力者ガスタォン・グレイシーの長男であるカーロス・グレイシーがコンデ・コマに柔術の指導を受ける。リオデジャネイロに移ったカーロスは、オズワウド、ガスタォン、ジョルジ、そしてエリオの4人の弟に柔術を指導し始め、1925年にリオのリオブランカ通りにグレイシー・アカデミーを創設する。

左からエリオ、カーウソン、カーロス

左からエリオ、カーウソン、カーロス

その後、五男エリオがバーリトゥード(何でもあり)や柔術マッチで戦い、他競技との戦いに勝利することグレイシー柔術を広めた。

この間、木村政彦に柔術マッチで敗れたエリオだが、柔よく剛を制す、小さい者が屈強な相手を倒すという護身ベースの格闘術を大いに発展させた。

年老いたエリオに代わり、カーロスの息子カーウソン・グレイシーがエリオを破ったヴァウデマウ・サンタナに一族としてリベンジを果たし、グレイシー最強の座に就く。

カーウソンが一族最強だった時代。エリオは息子、甥、年の離れた従弟の指導をしていた

カーウソンが一族最強だった時代。エリオは息子、甥、年の離れた従弟の指導をしていた

一族最強の座は若くして夭逝したカーウソンと同じカーロスの息子ホーウス、エリオの三男ヒクソンに継がれる。

ヒクソンはバーリトゥードでレイ・ズールという強豪を連破。

さらにリオのペペビーチで天敵ルタリーブリのウゴ・デュアルチをストリートファイトで破り、グレイシー柔術の地位をブラジル国内で絶対のモノにする。

これらグレイシーの歴史は、1993年11月28日に第1回UFCを開催したエリオの長男ホリオンが、六男ホイスの優勝でグレイシー名を世界に広めるのと同時に、発信したグレイシー柔術の歴史だ。

UFCとホイスの優勝で柔術を知ったブラジル以外のメディアや格闘技関係者は、ホリオンとホイスの語るエリオ・グレイシー中心の柔術物語を柔術正史として受け止めるしか術はなかった。

その後、ホリオンが語らなかった柔術の歴史も、徐々に紐解かれていく。一族最強を継承した兄弟カーウソンとホーウスは、それぞれが指導者となり、前者はグレイシーの世を持たない一族外で柔術家を育成し、後者は弟たち、従弟、甥と一族内のリーダーとなる。彼の死後に彼を継いだカーロスJrが、グレイシーバッハという柔術界の講道館といっても過言でない道場ネットと組織を創り上げた。

後列左からホイス、ヘウソン、ホリオン、チャック・ノリス、ヒリオン、ホウケウ。前列左からホイラー、ヘンゾ、ヒクソン、カーロス・マチャド

後列左からホイス、ヘウソン、ホリオン、チャック・ノリス、ヒリオン、ホウケウ。前列左からホイラー、ヘンゾ、ヒクソン、カーロス・マチャド

カリーニョス(カーロスJr)はブラジル国内でCBJJと組織を発足させ、今や世界の競技柔術を司るIBJJFに発展している。

CBJJが生まれる以前から21世紀に初頭の競技柔術、UFC前のバーリトゥードでブラジル国内を席巻したがカーウソンの教え子たちだ。

エリオの息子たちは四男のホウケウを除くと、80年代から90年代に米国を目指した。

1980年代にカーロス直系のグレイシーバッハ、カーウソン、そしてエリオ系のグレイシー・ウマイタとグレイシー柔術内に3つの軸が確立され、その3派とも違った特色を持つパワーハウスがあったことで、UFCで広まった柔術は一時の流行に終わらず、しっかりと世界中に根付く大きな要因になっていることは間違いないだろう。

ここで柔術もMMAもグレイシーによって知った我々メディアは、MMAと柔術の余りにも劇的な発展と伝播を追うことで、自分たちの目の前で世界に広まった競技に対して、その成り立ちに大きな穴が開いていることを、10年以上も気付かなかったのである。

コンデ・コマにはグレイシー以外の教え子がいて、然り。その教え子がグレイシー一族の手によらない、コンデ・コマに終わった柔術をブラジルで指導していてもおかしくないということを……。

06グレイシーの流れをくまない、もう一つの柔術──ファダ柔術は確かに存在していた。グレイシーによりブラジル国内から世界中に広まった柔術では、もう一つの柔術の存在はまるで黒歴史のように語り継がれることはなかった。

この忘れ去られていたもう一つの柔術が、再び脚光を浴びるようになったのは、皮肉にも「庶民」へ、「誰でも出来る」柔術の普及に生涯を捧げたオズワウド・バチスタ・ファダ師範が84年と8カ月に及ぶ、その生涯の幕を2005年に4月に閉じたことによってだった。

<この項、続く>