カテゴリー
MMA MMAPLANET o RIZIN UFC UFN205   カイ・カラフランス カーティス・ブレイズ キック クリス・グティエレス コディー・ガーブラント ニュース ニール・マグニー バットゲレル・ダナー ブルーノ・ソウザ ボクシング マックス・グリフィン 和田竜光 海外

【UFN205】ガーブラント撃破→アスカロフ戦。カイ・カラフランス「僕だって彼をテイクダウンできる」

【写真】(C)MMAPLANET

26日(土・現地時間)、オハイオ州コロンバスのネイションワイド・アリーナで開催されるUFN205:UFN on ESPN+63「Blaydes vs Daukaus」で、カイ・カラフランスがダゲスタンの強豪アスカル・アルカロフと対戦する。

日本でもRIZINで和田竜光と対戦し、敗れているカラフランスはUFC戦績6勝2敗。昨年12月に元バンタム級世界王者コディー・ガーブラントをKOし一気に注目されるようになった。

14勝0敗1分のアスカロフとの試合は、カラフランスにとって世界最高峰の頂点に挑む機会を得られる絶好のチャンスだ。そんなかカラフランスをZOOMインタビューすると、非常に冷静に現状を判断し、現実に受け入れる──これまでの苦労がそうさせたのか非常に穏やか、かつ自信への信頼度の高さが絶対な人物像が見られた。


──昨年12月にはコディー・ガーブラントをKOして世界にショックを与え、一躍UFCフライ級戦線のトップに躍り出ました。改めてあの勝利を振り返ってもらえますか。

「僕のキャリアの中で最大の試合で、あんな勝ち方ができた。実際、試合前は怖かったけど、あの勝利で凄く自信をつけることができたよ。ラスベガスのビッグショーで、ガーブラントに勝ったことで今回のような世界のトップにいる強いファイターと戦う機会を得ることができるようになった。僕のキャリアを引き上げてくれた勝利だったよ」

──ガーブラント戦に代表されるようにカイはいつもエキサイティングな試合をファンに見せてきました。ところで9年前にマレーシアのクアランプールで、ニュージーランドとモンゴルという当時はMMAが今のように普及していなかった国からやってきた2人の若者が見せた闘士溢れるファイト、この世界でトップになるんだという強い意志が見られた激闘は、私の記者生活のなかで常にベストバウトの上位にくる──忘れられないファイトです。

「おお、LEGEND FCのバットゲレル・ダナー戦だね。あの時、試合を見ていたの?」

──ケージサイド、いえリングサイドで撮影をさせてもらっていました。

「そうなんだ。いやぁ、そう言ってもらえると本当に嬉しいよ。あの試合は……僕は負けてしまったけど、覚えていてくれて……そんな風にここで言われるなんて」

──しかも、その2人が揃って今、世界最高峰のUFCで戦い今週末は同じ会場で大切な試合を迎えるわけですしね。勝手ながら感無量です。

「あれ以来、僕とダナーはグッドフレンドなんだよ。確かに、あの試合はタフだった。アジアで誰が世界に進めるのか。そういう場で拳を交えたダナーと僕が、今一緒にUFCで戦っている。君の言ったように、同じカードに僕らの名前が並んでいる。凄くクールで……思えば遠くに来たもんだって振り返っちゃうよね(笑)。僕らは世界と戦うポテンシャルを見せて、今、ここに辿り着いた。それをあの日のファイトを撮影していた人に、そんな風に言ってもらえるなんて……本当に感謝しているよ。そうなんだ、あの日にリングサイドにいたんだっ!!! しかも、僕らの試合を覚えてくれていたなんて」

──KLのチャイナタウンの外れの丘の上にあった体育館で、本当に少ないお客さんの前で今と変わらぬ激しい試合をしていました。忘れようがないです。

「9年前、クアラルンプール、LEGEND FC、凄くイカしている。ホントにありがとう」

──そんなカイにとって、土曜日はガーブラント戦に続きビッグファイト。そしてキャリア最強の相手と言っても過言でないアスカロフと対戦します。彼の印象を教えてください。

「間違いなくビッグ・チャレンジになる。待ち望んでいた試合だね。僕がジムで培ってきた技術、動きを見せてエキサイティングな試合をファンに見せたい。そのために集中してやってきた。あとは練習の成果を土曜日の夜に見せるだけさ。また世界にショックを与え、フライ級で明確に地位を確立するのさ。

前回の試合まで、誰も僕のことを知らなかった。特に米国ではね。でも、今は違う。皆の反応が変わってきた。この流れを持続させようと思う。今回の試合も米国で、しかもファンが会場にいる状況で行われるわけだしね。もちろん、ニュージーランドで僕の試合を視てくれるファンのためにも、母国を代表して戦うよ」

──良い試合をファンに見せたいという気持ち、それはアスカロフは持っていないかと。それが彼の徹底したテイクダウン、ホールドというコントロールの強さに通じているのではないかと思われます。

「確かにアルカロフの技術は卓越したモノがあるよ。だけど、そういう相手も一発で効かせる打撃戦がMMAには存在している。それにMMAは進化した。倒されても、僕は立ち上がることができる。スタンドに戻ると、彼は僕の標的に戻るんだ。アスカロフの弱点を引き出せば、僕だって彼をテイクダウンできる。そういうチャレンジをしたいんだよね。

もうずっとMMAをやってきた。この経験をもってすれば、僕はアスカロフとどの局面だろうが戦うことができる。何より、12月にガーブラントに無傷で勝つことができ、フレッシュなままこの試合の準備に取り掛かることが可能だった。調子が良いままなんだ。前回の試合前から、ずっとトレーニングを続けてきたからね。オクタゴンに入って、自分が何をすべきかも十分すぎるほど分かっているよ」

──ニュージーランド政府は非常に厳しいコロナ対策を施していましたが、今回はどこでそれだけ準備できたのでしょうか。

「ニュージーランドだよ。オークランドのシティ・キックボクシングで、フルキャンプを行った。世界イチのチームで、最高のコーチたちとね。ニュージーランドは1月の始めから、あの厳しいロックダウン政策から一転し、以前の姿を取り戻しているよ。海外渡航に関しても以前と同じ、隔離措置もなくなった。試合に辿り着くまでのプロセスが、本当に楽になった。

それもあった凄く良い、キャンプができたんだ。やっぱり自分の国、街で調整できるのは居心地の良さが違うね。しっかりと戦えるだけ後押ししてもらえるしね。タイトルまで長い道のりだと思って来たけど、道筋が見えてきた。だから、今はアスカロフだけに集中できているよ。ところで日本はどうなの? コロナの状況は」

──日本は法的な締め付けは殆どなくて。お願い、要請という形で飲食店などの営業時間など制限がありましたが、マクス着用、手洗い&うがいが徹底され、人々のモラルで感染予防をしてきた状態です。入国も緩やかに開放方向で1日7000人ほどが上限で、ビジネスでの入国がOKになっている形でしょうか。

「そうなんだ。もう少しだね。実は僕の兄が18年間、日本に住んでいるんだ。相模原でティーチャーをしている」

──そうなのですかっ!!

「もう少しすれば僕らも行き来できるようになり、再会できるはず。その日が来るのを楽しみにしているよ。何度か日本を訪れたことがあったけど、また日本へ行きたいと思っている」

──ぜひともセミナーを開いてください。そして相模原にもMMAのジムがあるので、訪れてほしいです。ところでタイトルへの道筋が見えてきたということですが、フィゲイレド×モレノの4度目の戦いが組まれるという話も聞かれます。この両者以外のファイターはタイトル戦が遠のくニュースです。アスカロフ戦を前にして、このような情報が聞かれてどのように感じましたか。

「まぁ、なるようになるよ。つまり、なるようにしかならない。僕がコントロールできないことを気にしてもしょうがないよね。僕は今回もそうだし、これからも1試合、1試合、その試合に集中してキャリアを積んでいく。フィゲイレドとモレノの試合は、3試合とも凄くエキサイティングだった。UFCとしても4度目を組みたくなるだろう。UFCがそういうオプションを行使した。そうなると、僕はどうなるのか──とか深くは考えない。当然、今集中すべきがアスカロフだからね」

──カイ、インタビューを受けてくれてありがとうございました。最後に日本のファンにメッセージをお願いします。

「ハロー・ジャパン!! 応援ありがとう。僕のキャリアはアジアでスタートした。日本のファンにも、土曜日はハイペースでアクションの多い試合をすることを約束するよ」

■視聴方法(予定)
3月27日(日・日本時間)
午前5時00分~UFC FIGHT PASS

■UFN205対戦カード

<ヘビー級/5分5R>
カーティス・ブレイズ(米国)
クリストファー・ダカウス(米国)

<女子フライ級/5分3R>
ジョアン・ウッド(英国)
アレクサ・グラッソ(メキシコ)

<ウェルター級/5分3R>
マット・ブラウン(米国)
ブライアン・バルベレナ(米国)

<フライ級/5分3R>
アスカル・アルカロフ(ロシア)
カイ・カラフランス(ニュージーランド)

<ヘビー級/5分3R>
アレクセイ・オレイニク(ロシア)
イリル・ラティフィ(スウェーデン)

<ライト級/5分3R>
マーク・ディアキーシー(英国)
スラヴァ・ボルシェフ(ロシア)

<ウェルター級/5分3R>
ニール・マグニー(米国)
マックス・グリフィン(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
サラ・マクマン(米国)
カロル・ホザ(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
バットゲレル・ダナー(モンゴル)
クリス・グティエレス(米国)

<ミドル級/5分3R>
アリアスカブ・カイジレフ(ロシア)
デニス・チュルリン(ロシア)

<女子フライ級/5分3R>
ジェニファー・マイア(ブラジル)
マノン・フィオホ(フランス)

<フライ級/5分3R>
ダヴィッド・ドヴォルザーク(チェコ)
マテウウス・ニコラウ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
ルイス・サルダーニャ(米国)
ブルーノ・ソウザ(ブラジル)

The post 【UFN205】ガーブラント撃破→アスカロフ戦。カイ・カラフランス「僕だって彼をテイクダウンできる」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
BELLATOR Cage Warriors CJ・ヴェルガラ GLORY LFA MMA UFC UFC268 アレックス・ポアタン・ペレイラ イアン・ギャリー カマル・ウスマン コルビー・コビントン ジャスティン・ゲイジー ジャン・ウェイリ フランキー・エドガー ブルーノ・ソウザ ブログ マイケル・チャンドラー マルロン・ヴェラ ローズ・ナマジュナス

【UFC268】計量終了 2つの世界戦にゲイジー✖チャンドラーのメガショー。敢えて注目はペレイラ&ギャリー

【写真】公開計量でも色々と口やかましかったコビントンと王者ウスマン(C)Zuffa/UFC

6日(土・現地時間)、ニューヨーク州ニューヨークのマジソン・クスエア・ガーデンで開催されるUFC268「Usman vs Covington2」の計量が5日(金・同)に行われた。

最高のカードが並んだMSG大会のメインはUFC世界ウェルター級選手権試合。カマル・ウスマンにコルビー・コビントンが挑む一戦だ。両者は1年11カ月前に戦っており、その時は最終回にウスマンがコビントンをKOしている。


コメインはUFC世界女子ストロー級選手権試合=王者ローズ・ナマジュナス✖ 挑戦者ジャン・ウェイリ戦。ウェイリが笑顔で右手を差し出すと、王者はその手を握り返したものの表情に感情は見られなかった。

「MSGが私の力を見せる機会を与えられて、とても嬉しい」と元王者は話し、ナマジュナスは「天の父にただ感謝している。父無くして、何もできていなかった。ウェイリ、UFC、NYCの人々に感謝している。皆はもっともタフで私をインうパイアしてくれた。私がベストと尽くした時、神は私がベストなのは神の意志だから」と話した。

フランキー・エドガーと対戦するマルロン・ヴェラにNYのファンはブーイングを送り、エドガーにはこの日一番といっても過言でない大きな声援が送られた。

激闘必至のライト級マッチ=ジャスティン・ゲイジー✖マイケル・チャンドラー、WSOFとBellatorの世界ライト級王者対決は、両者揃ってタイトル戦で敗れてからの再起戦となる。大一番を前にして、フェイスオフでは両者揃って余裕の笑みを浮かべ大物ぶりを見せつけていた。

Fight Night大会なら全てがメインといえるタイトルマッチ以外のワンマッチが並んだメインカード。対してプレリミにも注目のニューカマーが出場する。

プレリミメインでアンドレアス・メケイリディスと対戦するのはアレックス・ポアタン・ペレイラは、元GLORY世界二冠王で、キック時代にイスラエル・アデサニャから2勝を挙げている。Gloryと契約中にLFAでも戦っていたペレイラは、9月に世界ライトヘビー級王座を失ったことで、UFCとサインし今大会でのデビューが決まった。

MMAでは3勝1敗だが、MSGという大舞台が似合った大物ルーキーは非常に落ち着いた表情で、メケイリディスの目から視線を外すことはなかった。

もう1人の注目選手はジョーダン・ウィリアムスと戦うイアン・ギャリーだ。ギャリーはCage Warriorsウェルター級王者からUFCにステップアップを果たした。

ボクシング歴10年のギャリーはワンツーの右、左リードフックに絶対的な破壊力を持ち、左ハイキックでKOもできる。組みでもスクランブルでフロント系チョークを得意としており、柔道流の投げや抑えも強い。その一方で、技を散らしすぎて器用貧乏的な状態に陥ることもあるが、それも有り余る才能を持っている証といえる。

そのギャリー、フェイスオフではしっかりとウィリアムスと握手を交わし、何か目立ったアクション=スタンドプレーに走ることなくステージを下りた。

またマルシック・バクダサリアンと戦う、LFAフェザー級王者でシンゾー・マチダの愛弟子ブルーノ・ソウザも今回がオクタゴン初陣となる。そのソウザ、計量では148.4ポンドと1ポンド・オーバー規定よりもさらに2.4ポンド重く、キャッチウェイト戦を戦うことになっている。

■視聴方法(予定)
11月7日(日・日本時間)
午前8時00分~UFC FIGHT PASS
午前11時~PPV
午前11時~WOWOWライブ

■UFC268計量結果

<UFC世界ウェルター級選手権試合/5分5R>
[王者] カマル・ウスマン: 169ポンド(76.66キロ)
[挑戦者]コルビー・コビントン: 169.4ポンド(76.83キロ)

<UFC世界女子ストロー級選手権試合/5分5R>
[王者] ローズ・ナマジュナス: 115ポンド(52.16キロ)
[挑戦者]ジャン・ウェイリ: 115ポンド(52.16キロ)

<バンタム級/5分3R>
フランキー・エドガー: 135.6ポンド(61.5キロ)
マルロン・ヴェラ: 135ポンド(61.24キロ)

<フェザー級/5分3R>
シェーン・バーゴス: 145.6ポンド(66.04キロ)
ビリー・クゥアンティロ: 145.4ポンド(65.95キロ)

<ライト級/5分3R>
ジャスティン・ゲイジー: 155.6ポンド(70.57キロ)
マイケル・チャンドラー: 155.2ポンド(70.39キロ)

<ミドル級/5分3R>
アンドレアス・メケイリディス: 185ポンド(83.91キロ)
アレックス・ペレイラ: 185.8ポンド(84.27キロ)

<ライト級/5分3R>
アル・イアキンタ: 155.8ポンド(70.66キロ)
ボビー・グリーン: 155.2ポンド(70.39キロ)

<ミドル級/5分3R>
フィル・ホーズ: 185.4ポンド(84.09キロ)
クリス・カーティス: 186ポンド(84.37キロ)

<ミドル級/5分3R>
エドマン・シャバジアン: 185.5ポンド(84.14キロ)
ナソーディン・イマボフ: 184.6ポンド(83.73キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ジョーダン・ウィリアムス: 170.6ポンド(77.38キロ)
イアン・ギャリー: 169.6ポンド(76.92キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ジャン・ヴィランテ: 260.6ポンド(118.2キロ)
クリス・バーネット: 263.8ポンド(119.65キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ダスティン・ジャコビー: 203.6ポンド(92.35キロ)
ジョン・アラン: 205ポンド(92.99キロ)

<フェザー級/5分3R>
マルシック・バクダサリアン: 145.4ポンド(65.95キロ)
ブルーノ・ソウザ: 148.4ポンド(67.31キロ)

<ヘビー級/5分3R>
CJ・ヴェルガラ: 127.4ポンド(57.78キロ)
オード・オズボーン: 125.2 ポンド(56.78キロ)

The post 【UFC268】計量終了 2つの世界戦にゲイジー✖チャンドラーのメガショー。敢えて注目はペレイラ&ギャリー first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
MMA UFC UFC268   イアン・ギャリー カーロス・ヴェルガラ フランキー・エドガー ブルーノ・ソウザ ボビー・グリーン マルロン・ヴェラ 海外

【UFC268】MSGでエドガーと対戦、マルロン・ヴェラ「オキナワのチキンカツはアリガト・フードだ!!」

【写真】長髪でイメージが変わったチート・ヴェラ。巻き舌の英語を流ちょうに操っていた(C)MMAPLANET

6日(土・現地時間)、ニューヨーク州ニューヨークのマジソン・クスエア・ガーデンでUFC268「Uaman vsCovington2」が開催される。

UFC世界ウェルター級選手権試合= カマル・ウスマン✖コルビー・コビントン、UFC世界女子ストロー級選手権試合/5分5R= ローズ・ナマジュナス✖ジャン・ウェイリ。2つの世界戦だけでなく、試合が始まる前からベストファイトが決定的なジャスティン・ゲイジー✖マイケル・チャンドラー、プレリミでもアレックス・ペレイラ、イアン・ギャリーという注目のニューカマーが出場するなど、NYのUFCは常に年間最高のラインナップが揃っている。

そんなMSG大会のコ・メイン前の1戦で、エクアドル人ファイターのマルロン・チート・ヴェラがフランキー・エドガーと対戦する。ノンストップアクションの新旧対決、レジェンドに挑むチートにこの試合に向けての環境の変化、そして未知のエクアドルMMAワールドについて尋ねた。


──今週末、MSGでフランキー・エドガーと戦います。今の気持ちを教えてください。

「MSGで戦えるなんて、僕の人生で一番大きな出来事だよ。本当にハードなファイトをこの機会にしたいと思っている。そのために過去最高の状態を創ってきたよ」

──今回、Team OyamaでなくRVCAトレーニングセンターでキャンプをしたそうですね。

「チーム・オーヤマでは随分と長い時間を過ごしてきた。何か新しい環境に身を置きたいと考えるようになっていたんだ。より自分にフィットした環境を探していた。ファイトは個人戦だ。だけどチームが存在する。そういう状況で、もっと成長できるチームがないかということを考えてきた。

チーム・オーヤマという環境に問題があったわけじゃないし、人間的に居心地が悪いということは一切ない。凄くハッピーな時間を過ごさせてもらった。ただRVCAのヘッドコーチのジェイソン・パリロとはより良い関係になり、自分の心の声に従ったんだ。

僕には何かが必要だった。そして、今、言えることはもっと早くに動きべきだったということ。でも人生は勉強の連続だからね」

──チートはTUFラテンアメリカのキャストから2014年にUFCと契約しましたが、もともとエクアドルにいて、どのようにMMAファイターを目指すようになったのですか。

「僕は子供の頃から、ずっと喧嘩に明け暮れるような生活をしていた。そして、16歳の時にUFCを知り、ファイトを自分の生活の糧にしようと思ったんだ。MMAこそ、僕のために存在するように感じた。ただし、当時はMMAのジムがなかったから、柔術のスクールで練習を始めたんだよ」

──今現在、エクアドルのMMAの普及状況は?

「今は僕がトレーニングを始めた時と違い、多くのMMAジムがエクアドルにもあるよ。それにいつの日かUFCで戦うことを夢見て、メキシコで練習しているファイターも多い。そのためにコンテンダーシリーズとの契約を目指すという感じだよね。

エクアドルではメジャーなMMA大会はなく、小さなモノばかりだ。僕もエクアドルのファイターがもっとUFCと契約するようになるには、国を離れて印象に残る試合をしないといけないと常に発言している」

──チートがペルーのインカFCで戦っていたように?

「そうだね。より良い環境やチャンスを求めて国を離れるという状況ではあるということだよ。小さな国だけど、多くの人間がファイトを求めている。才能の豊かな人間は多いんだ。でもファイトの機会がない。より強くなるためには海外のジムへ行くべきだし、そうなっても米国に行くにはビザの取得が困難だ。

ならメキシコ、ブラジルのジムで練習して、試合をすること。なかなかそうもいかないから、才能の持ち腐れ状態になっているのは確かだ。僕がもっと活躍して、UFCをエクアドルで開けるようになりたいね。そのためならどんなことでもサポートするよ」

──まさに今回のようなビッグファイトをモノにしないといけないですね。

「そうだね。フランキーはタフな相手だ。強い、簡単な試合にはならない。だからこそ、ハードなトレーニングをしてきた。15分間、もつれるような試合になるだろう。それが楽しみでもあるからこそ、しっかりと準備をしてきた」

──チートの試合は常にハイペースで、動き続けていますね。

「でもフランキーの時代はもう終わっている。これからは僕の時代だ。ここで勝ってトップ10入りして、タイトルショットを得る足掛かりにしたい。バンタム級は群雄割拠状態だけど、この試合を皮切りに世界の頂点に駆け上がるつもりだ。

今はとにかく目の前にいるフランキー・エドガーに勝つことに集中し、そこからどんどん強い相手の戦っていきたい」

──チート、今日はありがとうございます。日本のMMAファンにメッセージをお願いします。

「米軍のセミナーで、オキナワに行ったことがあるんだ。チキンカツ、アミーゴ!! オキナワのチキンカツは最高だった。スシも食べた。チキン・カツはジャパニーズ・チキンカツとタイ・チキンカツを食べたけど、あんなに美味い食事はなかったよ。いつも、皆に『日本では最高の食事がある。アリガト・フードだ』って言っているだ(笑)。とにかく日本のファンも土曜日の試合を楽しんでほしい。フランキー・エドガーをフィニッシュし、新しいバンタム級タイトルコンテンダーの誕生を目撃してもらいたい。

今度はオキナワ以外の日本の街にも行きたいと思っているから、そのときはどこで美味しいチキンカツを食べることができるか教えてほしい」

■視聴方法(予定)
11月7日(日・日本時間)
午前8時00分~UFC FIGHT PASS
午前11時~PPV
午前11時~WOWOWライブ

■UFC268対戦カード

<UFC世界ウェルター級選手権試合/5分5R>
[王者] カマル・ウスマン(米国)
[挑戦者]コルビー・コビントン(米国)

<UFC世界女子ストロー級選手権試合/5分5R>
[王者] ローズ・ナマジュナス(米国)
[挑戦者]ジャン・ウェイリ(中国)

<バンタム級/5分3R>
フランキー・エドガー(米国)
マルロン・ヴェラ(エクアドル)

<フェザー級/5分3R>
シェーン・バーゴス(米国)
ビリー・クゥアンティロ(米国)

<ライト級/5分3R>
ジャスティン・ゲイジー(米国)
マイケル・チャンドラー(米国)

<ミドル級/5分3R>
アンドレアス・メケイリディス(ギリシャ)
アレックス・ペレイラ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
アル・イアキンタ(米国)
ボビー・グリーン(米国)

<ミドル級/5分3R>
フィル・ホーズ(米国)
クリス・カーティス(ロシア)

<ミドル級/5分3R>
エドマン・シャバジアン(米国)
ナソーディン・イマボフ(フランス)

<ウェルター級/5分3R>
ジョーダン・ウィリアムス(米国)
イアン・ギャリー(英国)

<ヘビー級/5分3R>
ジャン・ヴィランテ(米国)
クリス・バーネット(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
ダスティン・ジャコビー(米国)
ジョン・アラン(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
マルシック・バクダサリアン(アルメニア)
ブルーノ・ソウザ(ブラジル)

<ヘビー級/5分3R>
カーロス・ヴェルガラ(米国)
オード・オズボーン(米国)

The post 【UFC268】MSGでエドガーと対戦、マルロン・ヴェラ「オキナワのチキンカツはアリガト・フードだ!!」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
LFA LFA114 MMA UFC ジャスティン・ゴンザレス ハビエル・ガルシア ブルーノ・ソウザ

【LFA114】マチダ空手のブルーノ・ソウザがフェザー級王座奪取──も、内容は及第点以下

<LFAフェザー級王座決定戦/5分5R>
ブルーノ・ソウザ(ブラジル)
Def.3-0:49-46.49-46.49-46
ハビエル・ガルシア(米国)

右を伸ばすソウザに対し、ガルシアが右カーフを返す。スイッチしたソウザは右ジャブ、裏拳のフェイクを見せる。オーソに戻しワンツーのソウザが右のカウンターを入れる。続く右ミドルに右を受けたソウザがダウン。シングル狙いを潰したガルシアはがぶってアナコンダチョークをセットする。バック狙いにスイッチしたガルシアに対し、ソウザはシングルへ。ソウザはエルボーを受けて離れたところで、左を打たれる。間合いの測り合いから、両者が同時に前に出てワンツー、ソウザは後ろ回し蹴りに続き左前蹴りを繰り出すが、初回を落とした。

2R、ワンツーのガルシアに対し、ソウザは組もうとする。離れたソウザは右に回り、ソウザが左の前蹴りからミドルを入れる。続いてソウザは左を当てる。右に動くガルシアに対し、ソウザは左ハイを狙う。手数が少ないガルシアは、ダブルレッグもスプロールされバランスを崩す。ソウザは左ジャブ、飛び込んだガルシアが右を見せるも共にクリーンヒットはない。距離の取り合いが続き、ソウザのワンツーにガルシアが左フックを打ち返す。右を突いて組んだソウザはすぐに離れ、ガルシアが右ハイも──余りにも手数が少なく、ソウザがラウンドを取り返した。

3R、突きからクリンチのソウザがケージにガルシアを押し込む。差し合いが続き、ガルシアが細かいパンチを打つ。ソウザもヒザを見せ、エルボーを入れて離れる。ガルシアが右を返すが、ソウザのワンツーを被弾する。前蹴りの左のカウンターを決めたソウザが、回るガルシアに対し前蹴りから左ストレートを入れる。とはいえUFCへの登竜門としては、寂しい試合内容のタイトル戦。ソウザは左ハイを繰り出し、前後のステップのフェイクを続ける。最後の1分に技の交換がないままラウンド終了を迎えた。

4R、「ファ〇ン・ゴー」、セコンドに声にガルシアは奮起するか。回りながらも距離を詰める数が増え、ケージから離れて戦う──が、ガルシアの手数は増えない。ソウザはフェイクを繰り返し、ポイント空手のように口を開け、声を挙げてワンツーや蹴りを繰り出す。と、残り2分強でガルシアがダブルレッグを決めてバックを伺う。前方に落とされそうになったガルシアがキムラへ。頭を抜いたソウザが、バックについてパンチを纏める。正対し右を返したガルシアは、前蹴りを受けてシングルレッグから引き込み──スクランブルでバックを狙う。しかし、背中に回ることはできず下になりパンチを受けた。

最終回、変わらず右に回るガルシア。狙いが組みと分かると、ソウザもそこを警戒し右ジャブを繰り返す。ガルシアのステップインに左を合わせたソウザだが、ジャブにダブルレッグを合わされる。ディープハーフからリバーサルに成功したソウザは、ガルシアのギロチンを防ぎ、トップを取り切る。スイッチ狙いを防ぎ、スクランブルにも倒し直したソウザは、エルボーを受けながら必死のボディロックを続ける。左足を挟み、トップキープを続けたソウザは、最後の10秒のスタンド戦で跳びヒザを見せタイムアップに。

ソウザが初回のピンチを挽回して、LFAフェザー級のベルトを腰に巻いた。新チャンピオンは涙を浮かべていたが、インタビュー中はジョークを織り交ぜ「僕はフェザー級でベストの1人、少し驚かされたけど……きっとKOはできた。でも、気にしていない。勝利が必要だ。最初に倒されたけど、ディープハーフから上を取ったし……僕はただのカラテ・ガイだよ(笑)。ショーン・シェルビー、ギブ・ミー・ショット」と話した。とはいえ……ケヴィン・アギラー、暫定王者だったタン・リー、デイモン・ジャクソン、そしてジャスティン・ゴンザレスという歴代のチャンピオンと比べると、見劣りするのは事実。メジャーにステップアップにするには、経験を積み、精度を高める必要があるように感じるブルーノ・ソウザだった。


The post 【LFA114】マチダ空手のブルーノ・ソウザがフェザー級王座奪取──も、内容は及第点以下 first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
ABEMA BELLATOR LFA LFA114 MMA UFC キック ジョアオ・カミーロ チャールズ・ジョンソン ハビエル・ガルシア ブルーノ・ソウザ ブログ

【LFA114】マチダ空手の伝承者=ソウザがフェザー級王座挑戦。堀内のライバル=ジョンソンは初防衛戦

【写真】松濤館空手、JKAでも結果を残しているソウザがLFAを制すか(C)LFA

27日(金・現地時間)、ミズーリ州セントルイス郊外チェスターフィールドのライブ会場ザ・ファクトリーでLFA114「Souza vs Garcia」が行われる。

今大会のメインではジャスティン・ゴンザレスのBellatorへのステップアップに際して、空位となったLFAフェザー級のベルトを賭けてブルーノ・ソウザとジョアオ・カミーロが相対する。


ソウザはシンゾー・マチダの内弟子といって良い存在で、マチダ空手の伝承者だ。ワイドスタンス、前蹴りとボディへの中段突きに伝統派空手らしさが伺えるソウザだが、ローや顔面へのパンチはキックキックボクシングだ。

ノーガード、遠い位置からステップインするソウザの打撃は、接近戦ではスウェイやヘッドムーブが使う──からこそ、自らがパンチを放つタイミングで相手の攻撃受ける場面もある。

ガルシアはエリック・パーソン率いるCSW所属の打撃中心のオールラウンダーだ。レスリングでテイクダウン、トップからポジション奪取、下になってもサブミッションを持つガルシアとソウザの対戦は、マチダ空手につきものの接近戦と組み対策が最重要視される。

さらに今大会では7月に日本堀内佑馬に辛勝し、暫定フライ級王者となったジョンソンが王座初防衛戦を行う。

正規王者ヴィクター・アルタミラノがコンテンダーシリーズと契約しており、UFCと契約できればタイトル返上。そうでければと正規王者として、今回の暫定選手権試合の勝者と統一戦ということになるだろう。

挑戦者のカミーロは正規王者のアルタミラノに敗れて以来、2年振りのLFA出場で、この間はCombate AmericasとCombate Globaで2勝1敗だった。パンチ力は強いが、ディフェンスとキックの連動にやや難のあるカミーロは、打撃よりもねちっこい組技が持ち味だ。

ジョンソンとしてはジャブで突き放し、ストレートを打ち込みたい。打撃で削って勝負を決めるために、カミーロのテイクダウンに狙いにタイガームエタイで磨いたヒザ、そして首相撲からの攻撃を効果的だろう。

■視聴方法(予定)
8月28日(土・日本時間)
午前10時00分~UFC Fight Pass

■LFA114対戦カード

<LFAフェザー級王座決定戦/5分5R>
ブルーノ・ソウザ(ブラジル)
ハビエル・ガルシア(米国)

<LFA暫定フライ級選手権試合/5分3R>
[王者]チャールズ・ジョンソン(米国)
[挑戦者]ジョアオ・カミーロ(ブラジル)

<ヘビー級/5分3R>
アンソニー・ギャレット(米国)
ジミー・ローソン(米国)

<200ポンド契約/5分3R>
ドゥエイン・ディッグス米国)
ジョセフ・ホームズ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
エルマル・ウマロフ(ロシア)
ベンジャミン・ベネット(米国)

<163ポンド契約/5分3R>
イルファン・ムラビティノビッチ(ボスニア・ヘルツェゴビナ)
ウィリアム・スタークス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
コリン・パー(米国)
ラヒーム・フォレスト(米国)

<フライ級/5分3R>
ダン・モーリアーティ(米国)
ジョーイ・スキャンラン(米国)

<バンタム級/5分3R>
アイラ・ルコウスキー(米国)
アレックス・マチアス(米国)

The post 【LFA114】マチダ空手の伝承者=ソウザがフェザー級王座挑戦。堀内のライバル=ジョンソンは初防衛戦 first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
LFA95 other MMA Report ブルーノ・ソウザ ブログ

【LFA95】マチダ空手のブルーノ・ソウザ、別人のように動かなくなったサントスをヒザ&エルボーで破る

<148.4ポンド契約/5分3R>
ブルーノ・ソウザ(ブラジル)
Def.2R2分16秒by TKO
ギルヘルミ・サントス(ブラジル)

ブルーノ・カラテことブルーノ・ソウザがマチダ空手の道着で入場。体重オーバーのサントスが、何やら挑発する。ワイドスタンス、左手を前にした構えのソウザは前足を変えて左右に回る。ヒザ蹴りから左右のフックを連打したサントスだが、ヒザ蹴りが急所にはいっておりレフェリーが試合を止める。再開後、殴られ損のソウザが右ローを蹴るが、右を合わされ後方に倒れる。パウンドからハーフで抑えたサントスがエルボーを入れる。と、ソウザのグローブに不具合が見つかりレフェリーが試合を止める。

ソウザが下の状態で試合が再開される。右足を抜いたサントスが肩固めを狙う。腕を巻いて耐えたソウザだが、エルボーを落とされ立ち上がったサントスが飛び込んでパンチを落とす。これをかわしスクランブルのソウザだが、バックを許し足関節を狙う。サントスは察知して足を引き、立ち上がってガードの中へ。下からパンチ、エルボーを入れたソウザが蹴り上げ、サントスが離れるとレフェリーがブレイクを命じる。最後の10秒で蹴りを交えた打撃戦を仕掛けたソウザだが、9-10✖3で初回を落とした。

2R、ソウザは右カーフ、左ジャブを繰り出す。続く右ローに対し、サントスは初回と同じように右を合わせていく。スイッチし、ジャブ&ロー、オーソに戻してローから跳びヒザを顔面に当てたソウザ、サントスは完全にガスアウト状態になっている。ソウザはジャブからアッパー、蹴り、ヒザを楽々と入れる。

左右のパンチを打ち込み、右ストレートを伸ばしたソウザ。ボディを殴られ、まるで動けなくなったサントスはヒザから左ストレート、マウスピースを吐き出し立ったままでエルボーを連続で受けたところでレフェリーが試合をストップした。

「彼は1Rしか戦えないことは分かったんだ。狙い通りだったよ。僕はカラテ・ガイ、でもMMAだからボクシングも強化した。次? もちろん、ベルトだよ。RFAの時から狙っていた」と興奮したように早口でまくし立てた。


The post 【LFA95】マチダ空手のブルーノ・ソウザ、別人のように動かなくなったサントスをヒザ&エルボーで破る first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
LFA95 News other MMA アレックス・ポアタン・ペレイラ ブルーノ・ソウザ ブログ

【LFA95】計量終了 陽性&体重オーバーで▽4試合。GLORY2冠王ペレイラ、マチダ空手のソウザに注目

【写真】どのようなMMAを見せることができるか、ポアタン・ペレイラ (C)LFA

20日(金・現地時間)にカンザス州パークシティのハートマン・アリーナで開催されるLFA95「Pereira vs Powell」の計量が同州ウィチタのホリデーイン・ウィチタ・イーストで行われた。

LFAライト級王座決定戦=ニック・ブラウン✖アルトゥル・エストラスラスがメインに組まれていた今大会は、ケージイン前から大荒れとなっている。まず、メインの王座決定戦、トレバー・ウェルズ✖カーロス・ヘルナンデス、マイケル・スタック✖ジョーダン・マパが新型コロナウィルス検査の結果、中止となった。

どちらの選手、あるいはセコンドに陽性者が出たのか詳細は発表されていないが、試合数の1/3がなくなった。

さらに女子ストロー級でタバタ・ヒッシと対戦予定だったInvicta FCベテランでLFA初陣となるフランス領ポリネシア人ファイターのフオーレ・アニが5ポンドオーバーでヒッシ陣営が対戦を拒否し、5試合というコンパクトなイベントとなる。


残り5試合もライトヘビー級でマイロン・デニスと戦うディラン・ポッターは7.2 ポンド、フェザー級でブルーノ・ソウザと対するギルヘルミ・コスタが3.4ポンドのーバーでキャッチウェイト戦となる。

代替メインとなったのはアレックス・ポアタン・ペレイラ✖トーマス・パウエルのミドル級戦だ。Glory世界ミドル級&暫定世界ライトヘビー級と現役の2階級王者で、キックでイスラエル・アデサニャに2度土をつけているポアタン・ペレイラのプロモーションデビューとなる。

同じブラジルからは、体重オーバーのコスタと戦うソウザの試合も注目したい。カラテという直球のニックネームを持つソウザは、その名が示すようにマチダ空手所属の空手家だ。

今大会はナタン・レヴィと極真✖マチダ空手の空手家対決が決まっていたが、知っての通りレヴィはコンテンダーシリーズの階級を越えたオファーを受け、UFCと契約を決めている。

ブルーノ・カラテはMMA7勝1敗でLFAでは2連勝中、10月にはカラテ・コンバットに参戦しハンガリー人空手家ゲルグ・ホルバースをパウンドアウトしている。カラテ・コンバットとは6.5メートル✖6.5メートル四方、周囲は45度の壁に囲まれた試合場で、グローブ着用&ヒジとヒザは禁止、顔面直接殴打が認められたルールで競われている大会だ。特筆すべきはグラウンドでの打撃が5秒認められており、ブルーノ・カラテもフックでダウンを奪い追撃のパウンドでKO勝ちしている。

組んで倒すことも許されたカラテ・コンバットはモディファイドMMAとして、ブルーノ・カラテの打撃の感覚を養うのにもってこいのルールだったか──ギルヘルミ戦で明らかとなる。

■視聴方法(予定)
11月21 日(土・日本時間)、
午前11時~UFC Fight Pass

■ LFA95計量結果

<ミドル級/5分3R>
アレックス・ペレイラ: 185.8ポンド(84.27キロ)
トーマス・パウエル: 182ポンド(82.55キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
マイロン・デニス: 205.2ポンド(93.07キロ)
ディラン・ポッター: 212.2ポンド(96.25キロ)

<フライ級/5分3R>
ヴィクター・アルタミラノ: 124.8ポンド(56.6キロ)
ロイド・マッキニー: 125.4ポンド(56.88キロ)

<フェザー級/5分3R>
ブルーノ・ソウザ: 146ポンド(66.22キロ)
ギルヘルミ・コスタ: 148.4ポンド(67.31キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
タバタ・ヒッシ: 115.4ポンド(52.34キロ)
フオーレ・アニ: 120ポンド(54.43キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ジョーダン・ヘイダーマン: 239.8ポンド(108.77キロ)
マウリシオ・ブランコ: 263.6ポンド(119.56キロ)

The post 【LFA95】計量終了 陽性&体重オーバーで▽4試合。GLORY2冠王ペレイラ、マチダ空手のソウザに注目 first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
LFA84 other MMA Report カムエラ・カーク ブルーノ・ソウザ ブログ

【LFA84】マチダ空手のブルーノ・ソウザが、スプリット判定でカムエラ・カークを下す

<フェザー級/5分3R>
ブルーノ・ソウザ(ブラジル)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
カムエラ・カーク(米国)

ハワイの柔術家カークと、マチダ空手のソウザの一戦。両手を前に差し出し、フニャフニャとした動きを見せるソウザに対し、カークがローを蹴る。ソウザはローを返し、「オリャ」という掛け声とともに前蹴りを繰り出す。左ジャブを伸ばしたソウザが、右オーバーハンドを当て、距離を詰めたカークは首相撲&ヒザ蹴りから離れる。ここでスーザが踏み込んで左ミドルを蹴り込み、さらに右ストレート、前蹴りを続ける。

ソウザがスイッチしてワンツー、組んだカークが再び首相撲へ。右腕を差し返したソウザが体を入れかえようとすると、カークは離れる。ここも腹に前蹴りを差し込むソウザが、カークの前進に右フックを合わせる。カークはワンツーから左フックをヒット、右に回ったソウザはオーソに戻してテイクダウンへ。かわしたカークが一気にバックに回り込み、ワンフックで寝技へ移行しようとしたところで初回が終わった。

2R、左ローからワンツー、前蹴り、さらにブラジリアンキック、続いて内回し蹴りをソウザが繰り出す。スイッチしたソウザにワンツーを狙ったカークだが、逆にワンツー、左ミドルを被弾する。右に回りながら、カークの踏み込みにソウザは右フックをカウンターで当て、スイッチして左→右の順でパンチを見せる。カークは組みの距離を作ることができず、踏み込んでパンチをかわされて左を打たれるなど、2Rもソウザのペースで試合が進む。

ワンツーにアッパーを加えたソウザのコンビ、とカークの右ローが急所にあたり試合が中断へ。再開後、右を入れスウェイでカークのパンチをかわしたソウザは一発、左ジャブを打たれる。前に出てパンチを纏めようとしたカークは、首相撲&ヒザを蹴った直後に右をヒットさせる。手数が減ったソウザは右に回るところで右フック、そしてヒザを腹にもらう。カークは後ろ回し蹴りの空振りから、右フックを当てラウンド終了に。

最終回、ワンツーでカークが前に出てプレッシャーを強める。ソウザも引かずワンツー&前蹴り、さらに距離をつめるカークが左リードフックを当てる、ソウザは真正面で左を被弾する数が増え、間合はカークのモノに。跳びヒザを狙ったカークは、左ジャブを当てソウザが右ボディストレートを返す。ならばとボディから顔面を殴ったカーク、ソウザは左ハイを繰り出す。カークは圧しきれそうな場面も、待ちの姿勢を続ける。右を打たれたソウザは笑顔を見せて、右ハイも──軽い。

足を使う意識の余り、重心が高くなってしまった感のあるソウザはケージを背負う展開が続く。前進に右を合わせられたカークは、首相撲からヒザ蹴りを入れ勢いで完全に上回るようになっている。

右ボディ、左フックを当てたカークが、さらに左ジャブをヒット。ソウザの右ハイ、右前蹴りは力がなく、最後に右を当てたが3Rは完全にカークのラウンドだった。2Rをジャッジがどのように判断するか。スプリットとなった勝負は、ソウザが勝ち名乗りを受けた。