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【ONE Winter Warriors】「新しい自分が見たかった」若松佑弥、フー・ヨンにTD&コントロールで完勝

【写真】この間、磨いてきた部分を試合で試した若松。次は融合だ(C)ONE

<フライ級/5分3R>
若松佑弥(日本)
Def.3-0
フー・ヨン(中国)

間合いをはかるなか右カーフを蹴った若松が、距離を詰めつつダブルレッグへ。フー・ヨンがケージを使って防ぐも、ボディロックテイクダウンを決める。クローズドガードのフー・ヨンを殴って立ち上がった若松は、スタンド戦に戻りカーフを入れる。フー・ヨンの右をバックステップでかわした若松は、右ロー。フー・ヨンの荒いワンツーをかわす。思い切り右カーフを入れた若松は圧を掛けて、ワンツーを打っていく。さらに右カーフを決めた若松は、サークリングでフー・ヨンのパンチをかわす。それでも鋭い踏み込みを見せたフー・ヨンだが、若松はしっかりと動きが見えている。

再び圧を掛けると右を当てた若松は、直後にダブルレッグを決めサイドで抑える。フー・ヨンも足を戻し、クローズドへ。足を抜いてパス狙いの若松が、ハーフでトップをキープする。パスに合わせてシングルでレッスルアップしたフー・ヨンがケージに押し込むが、若松はヒザをボディに入れて初回を戦い終えた。

2R、ワンツーで前に出るフー・ヨン。かわした若松は関節蹴りを蹴られ、ローを3発受ける。それでも若松は組みつくと、ボディロックテイクダウンを決める。試合前に言っていたように組みを試すような試合を続ける若松。フー・ヨンはハーフを取るが、足を抜いた若松がサイドで左ヒザを顔面に入れる。ブリッジを潰し、右のパンチを落とした若松は枕で抑え足を戻させない。それでも背中を見せて立ち上がったフー・ヨンをすぐにダブルレッグで倒した若松は、即パスを決める。

残り1分、鉄槌を落とし、スクランブルでは後方から殴った若松は、蹴りに右を合わせる。続いて左ボディフックを打った若松はクリンチから離れて、シングルでテイクダウンを決める。立たせて殴る若松は、離れたフー・ヨンのヒザ蹴りに狙いにダブルレッグで抱えて上げてテイクダウンへ。直後のバック狙いで、姿勢を乱して下になってしまった若松だが、落ち着いてスクランブル持ち込みラウンド終了を迎えた。

最終回、フー・ヨンが前蹴り、若松は右を狙い過ぎたか力が入り姿勢を乱す。すぐに立ち上がりニータップを決めた若松がクローズドの中に収まる。右ヒジを落とした若松が、直後にパスへ。腰を押してきたフー・ヨンのバックを取り、両足をフックする。上から抑えること選んだ若松は、スクランブルから離れたフー・ヨンをダブルレッグで持ち上げて倒す。フー・ヨンのレッスルアップ&シングルを潰した若松は、ハーフで抑えてパスを決める。

残り90秒、ニーインベリーから殴った若松が、フー・ヨンの立ち上がり際に右アッパーを決める。右をヒットさせた若松は、フー・ヨンの左右のオーバーハンドをかわすが、左フックを受けそうになる。最後はガードの上から左を打った若松は、全く危なげない勝利をテイクダウンゲームで得た。

「あのう……倒すのが自分のスタイルで。今日は長南さんに倒しに行けと言われていて、試合直前まで打撃で倒そうと思っていたんですけど、またちょっと新しい自分を見たくて、寝技でも圧倒してコントロールして勝てるんだぞっていうのをチョット見せたかったんですけど。ファンの皆はKOを見たかったと思うんですけど……。チャトリさん、どうですかね。次、アドリアーノとやらせてください」と若松は勝利者インタビューで話した。


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【ONE Winter Warriors】若松佑弥と対戦、フー・ヨン「現場仕事より過酷なトレーニングはない」

【写真】1996年2月7日生まれ、若松より1歳下のフー・ヨン。MMAキャリアはこれまで7勝2敗──若松の14勝4敗の半分で、勝率は同じだ (C)MMAPLANET

3日(金・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE Winter Warriorsで、ONE本戦2戦目のフー・ヨンと若松佑弥と対戦する。

ONEフライ級トップの若松に対し、フー・ヨンはほぼ無名に等しい中国の新鋭だ。若松と戦うことを「光栄です」と言い切るフー・ヨンとは、どのようなMMAファイターなのか。

そのMMA歴を聞くだけで、決して侮ることはできない──人生を賭けている怖さが感じられた。


──フー・ヨン選手、初めてインタビューをさせていただきます。まずお時間を作って頂きありがとうございます。

「こちらこそ、ありがとうございます。日本で僕のことが記事になるなんて、凄く嬉しいです。感謝しています」

──12月3日、若松佑弥選手と戦います。今の気持ちを教えてください(※インタビューは11月23日に行われた)。

「若松選手のような名前のある選手と戦うことができて、凄く嬉しいです。本当にパワフルなファイターですし、フライ級で3位の彼と戦えて光栄です」

──ONEと契約して2度目の試合出場で、トップ3の選手と戦うことについてはどのように思っていますか。

「僕の心情を包み隠さず話すと、若松選手とのオファーが来た時は本当に驚きました。まさか2戦目で彼のような選手と試合ができるなんて思っていなかったです。僕にとっては憧れの選手でしたし。若松選手の試合はずっと視てきました。僕は若松選手と同じで、打撃で勝つファイターです。自分がどこまで彼に通じるか、ワクワクしています」

──我々はフー・ヨン選手についてヨッカイカー・フェアテックスに勝った──それぐらいしか知識がありません。まずMMAを始めたきっかけを教えていただけますか。

「そんなことも尋ねてもらえて、嬉しいです(笑)。僕は16歳の時に学校に行くことを止めました。そして、中国全土でビルの建築現場を転々とする生活をしていました。19歳まで4年程、そういう生活を送っていたのですが、僕にはカンフー・ドリームがありました。そして北京に行き、ファイティング・ブラス・ジムに入門しました。そこでヤオ・ホンガン師匠に出会うことができたんです」

──ヤオ・ホンガン!! Legend FCでバンタム級王者になった摔跤出身の中国MMAのパイオニア世代だった、あのヤオ・ホンガンですか!!!

「そうです。師匠のことを知っているのですね。師匠はずっと中国のMMAを牽引してきた選手です。師匠に出会えて僕は本当に幸運でした。師匠はMMAに必要なスキルをイチから僕に指導してくれました。19歳から6年間、強靭な体と師匠に教わったMMAテクニックを武器に戦い、中国のローカル大会からONE HERO SERIESを経てONEという世界的なステージで戦うことができて……あの建築現場で働いていた時のことを思えば、夢のようです。金銭的にも比較にならない大金を手にし、比べものにならない遣り甲斐のある仕事をしています。今もあの仕事を続けていたら、誰も僕のことなど知らなかったはずですし、今日のインタビューもなかったです。これが、僕のMMA物語です」

ヤオ・ホンガン(Yao Honggang)
1981年9月10日生まれ。中国式レスリング=摔跤からMMAに転向し、2009年6月のデビューから、40歳になった今も中国を中心に活躍している。香港ベースのレジェンドFCでは韓国のチョ・ナムジンを破りバンタム級王座に就いたこともある。China Top Teamでは現在UFCで活躍中のリー・ジンリャンらとチームメイトだった。

──ヤオ・ホンガンの下でMMAを学ぶまで、格闘技の経験は?

「全くなかったです。知識もゼロでした。よくバックグラウンドがあると思われますが、それは長い間の現場仕事で体が強くなったことが関係しているのではないでしょうか。とにかく力仕事の日々だったので。この体の力……筋力、体力、持久力は現場仕事で手にすることができました。格闘技経験はなかったですが、この体があったので順応するのは早かったです」

──強い肉体があったとしても、ファイターにはファイティング・スピリットが必要です。

「人生を変えたかった。その想いが、僕の戦う心の源になっています。運命を変えたかった。建築現場では社会の底辺にいる人達を数多く見てきました。彼らは現場から逃れることができない人生を送っていました。3年、4年とあの環境に身を置いて心の底から『僕はここいたいわけじゃない』という想いがあふれ出てきました。

この体があれば、あの仕事も問題なく続けることはできましたが、僕はもっとお金が欲しかったし、自分に価値を見出したかったです。有名にもなりたかった。子供の頃からカンフー・ドリームを夢見ていたし、MMAで自分の運命を変えようという強い気持ちを──あの社会の底辺にいる生活を送り、抱くようになりました。MMAを戦うことで人生と運命を変えて、より良い生活を送ろうと決意したんです。

MMAを始めてから、とても学ぶことが多くて迷うこともありました。でも、現場仕事よりも過酷なトレーニングはなかったです。ホント、身をもって体験したことがある人間にしか、あの辛さは分からないでしょう。MMAは現場仕事より、簡単です」

──そこまでなのですね。MMAを始め中国にはWLFやKunlun Fightなどドメスティック・メジャーがあるなかで、なぜONE HERO SERIESを選択したのでしょうか。

「確かにその2つの団体では試合をしていないですが、Art of WarとGlory of Heroes、Chin Woo Men(精武門)などで戦っています。その時に拳をケガをして試合から遠ざかり、指導と練習だけしていました。そうやって生活の糧にしていたのですが、1年程経過した時にONEが中国でHERO SERIESを開くことになり、師匠から『拳に問題がないなら、試合に出よう』と持ち掛けてもらいました。

MMAを戦うならビッグネームと戦いたいと思っていました。でも中国のイベントに出場していては、それは叶わないです。HERO SERIESからONEにステップアップできれば名前があって強い選手と戦うことができる。そう思い、ONE HEROES SERIESで戦うことにしたんです」

──そして4連勝を達成してONEと契約。初戦でヨッカイカーに判定勝ちを収めました。

「あの試合では僕がアンダードッグだったことは分かっていました。確かに僕にとってあのヨッカイカー戦はONE本戦のデビュー戦でしたが、自分ではヨッカイカーに経験で劣るとは思っていなかったです。

ヨッカイカーはムエタイの選手です。打撃は使えますが、立ち技なら僕の方が上です。そして寝技では圧倒的に僕の技量が彼を上回っています。最初は打撃戦で戦おうと思っていましたが、すぐに作戦を変えました。寝技で行けると確信したからです。そして、あの大舞台で見てもらった通り、彼に勝てました。そこから時間が空いてしまいましたが、若松選手と戦えることは本当に嬉しいです」

──若松選手は『タイトルに挑戦する資格はあると思うけど、今回の試合もアドリアーノ・モライシュと戦うつもり』で創っていくと言っていました。

「本当に尊敬すべき選手です。彼は経験もあり、本当に強い選手です。僕は世界のベストになりたい。なら、誰と戦っても勝たないといけないです。若松選手との試合は、そういう遣り甲斐のある戦いで、とてもチャレンジングです。

それにケージの中に入ってしまえばランキングも格も関係ないです。ただ2人で殴り、蹴り合うだけで。そして若松選手の打撃が、僕より上だとは思っていないです。互角の勝負ができるし、彼を倒す自信もあります」

──まさに運命を変えることができる、一戦ですね。

「僕らは2人ともパワフルなストライカーです。距離を取り合うことはないでしょう。僕が彼をKOするか、彼が僕をKOするか。もちろん、KO勝ちするつもりでいます。ただ、その前に本当にこの試合を戦うことができて嬉しいです。若松選手と戦うことで、僕の知名度も上がるでしょう。彼が僕との試合を受けてくれて本当に感謝しています。現にこうやって日本の記者の方からインタビューをしてもらっていますし。

12月3日は最高にエキサイティングで、素晴らしい試合を皆に見せたいと思っています」

■ONE「Winter Warriors」視聴方法(予定)
12月3日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ONE「Winter Warriors」対戦カード

<キック世界ライト級選手権試合/3分5R>
[王者]レギン・アーセル(オランダ)
[挑戦者]イスラム・ムルタザエフ(ロシア)

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP決勝/5分5R>
スタンプ・フェアテックス(タイ)
リトゥ・フォーガット(インド)

<キック・フェザー級/3分3R>
チョウ・チェンリャン(中国)
レネ・カタラン(フィリピン)

<キックボクシング・フライ級/3分3R>
秋元皓貴(日本)
ダニエル・プエルタス(スペイン)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ティモフィ・ナシューヒン(ロシア)
ザイード・フセイン・アサラナリエフ(トルコ)

<ヘビー級/5分3R>
カン・ジウォン(韓国)
マーカス・ブシェシャ・アルメイダ(ブラジル)

<フライ級/5分3R>
フー・ヨン(中国)
若松佑弥(日本)

■ONE「Winter Warriors 02」視聴方法(予定)
12月17日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ONE「Winter Warriors 02」対戦カード

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ダニー・キンガド(フィリピン)
カイラット・アクメトフ(カザフスタン)

<バンタム級 (※65.8キロ)/3分3R>
ケビン・ベリンゴン(フィリピン)
クォン・ウォンイル(韓国)

<95キロ契約/5分3R>
ヴィタリー・ビグダシュ(ロシア)
ファン・ロン(中国)

<ウェルター級(※77.1キロ)/5分3R>
ゼバスチャン・カデスタム(スウェーデン)
ムラッド・ラマザノフ(ロシア)

<バンタム級 (※65.8キロ)/5分3R>
スティーブン・ローマン(フィリピン)
ユーサップ・サーデュラエフ(ロシア)

<バンタム級 (※65.8キロ)/5分3R 5分3R>
ジャンロ・サンジャオ(フィリピン)
ポール・ルミヒ(インドネシア)

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【ONE Winter Warriors】フー・ヨン戦へ、若松佑弥─02─「現状を最高にするために考える」

【写真】抗うことと、受け入れることの融和に成功したように感じた(C)MMAPLANET

12月3日(金・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE Winter Warriorsでフー・ヨンと対戦する若松佑弥インタビュー後編。

タイトル挑戦直前と思いきや、無名のフー・ヨン戦が決まった。それでも若松は「アドリアーノと戦うつもりで調整してきた」と言う。そしてサンフォードMMAでの出稽古を経験して、若松のなかで明白に変化が生じた。人とコミュニケーションを取ることで、自らの環境を良くしていく。

現状をベターに。そしてベストにしていく心境に至った若松は、荒ぶることなく非常に落ち着いた様子が、強さに通じているように感じられた。

<若松佑弥インタビューPart.01はコチラから>


──ONEルールで、あの低い姿勢のテイクダウンを狙う。それは度胸なのか、無謀なのか。

「そういう怖さはありますね。だから、試合はランカーとか関係なく、戦ってみたいと分からない。ファン目線だと、僕が勝って当然かもしれないですけど、フー・ヨンと戦うということはカマリデーモンと戦うわけじゃないし(苦笑)。さすがにそういう選手と戦うなら、試合があっても僕も気が楽ですけど。それでファイトマネーを貰えるなら、ウキウキです。

でもONEと契約している選手と戦う上では、何があるか本当に分からないです。竜光さんがヨッカイカーに負けるなんて、誰も思っていなかったでしょうし。(佐藤)将光さんが、ファブシリオ・アンドラジに負けたとか。だからフー・ヨンとの試合でも、僕はアドリアーノと戦うつもりで創ってきました」

──マクラーレン戦では凌ぐ寝技ではなく、力強く攻める寝技が見られました。あの試合からサンフォードMMAでの練習も経験しましたし、前回の試合から最も成長が感じられるのはどこでしょうか。

「攻める寝技も伸びているし、色々なモノを吸収して頭を柔らかく戦えるようになっていることだと思います。頑固にならず、固定観念を持たない。若い連中からもアドバイスを貰って、強弱に関係なく皆と話をしているし、チームメイトとのコミュニケーションも以前より取るようになっています」

──コミュニケーションを取るというのは、米国で学んだ部分でしょうか。

「そうですね。Bellatorのトップファイターに、ローカルショーで戦っている選手が普通に意見していて。米国って敬語がないから年齢とか上下関係とか取っ払って話しやすいです。どうしても日本だと気を使ってしまう部分が出てくるので。それを取り入れようと思いました」

──敬語を無くしたのですか!!

「いや、それはさすがにしていません(笑)。色んな選手と映像を見て、垣根をなくして話すというか……。今までは個々でやってきたことも、皆でやる。ラントレも一緒に走り、僕が引っ張る。以前は皆が近寄れないくらい強くなる。そういう気持ちでいたので、皆と壁を作っていたように思います」

──日本で突き抜けてやっていると、孤独になるというヤツですね。

「ハイ。そうなるのは自分の責任だと気づきました。後輩も怖くて、僕に思ったことを言っていなかったはずです。そうではなくて……僕は皆と戦うわけじゃないから、皆から全てを吸収しようと思っています。年下からも学ぼう……弱い選手からも学ぼう、初心を忘れずにって」

──その心境に至ったと。

「練習していなくても勝つヤツもいるし、ただ練習しないヤツもいる。一生懸命やっている人間も、そうでない人間とも付き合う。そこは米国で学びました。人の良いところを取り入れようと思って。

戦いって15分間だけじゃないですか。いくら大きなジムで設備が整って、凄く良いスパーリングパートナーがいても、全てが上手くいくことなんてないです。試合前にケガをすることもあるし、風邪をひくこともある。試合中に目をやられるかもしれない……MMAを引退してからも、急に子供が病気になるかもしれない。嫁さんが重い病気になることもある。

そういうことがあっても、何かができない原因を環境のせいにしたくないんです。逆に周囲の環境を巻き込んで自分を高める。それぐらいでないといけないと思います」

──フロリダにステイ中は、このまま家族を連れて移住したいという気持ちもあったのが、今の環境でやっていくことを決めた結果、行き着いた境地でしょうか。

「お金がないとしょうがないです。僕は浪漫とか、理想とか追いがちですけど、嫁さんは現実的で老後のことも考えています。嫁さんが海外で練習することに反対することはないです。でも、どれだけ金が必要なのかは僕も考えるようになりました。それを実現させるには、チャンピオンになって何千万と稼がないといけない。

でも、今はそうじゃない。なら、現状を最高にするために考える。最高をもっと最高にできるよう整備していくことが大切なんじゃないかと思っています」

──キンガト✖アクメトフがあっても、それは録画中継。若松選手はライブ中継で試合が組まれた。これだってポジティブに捉えることができますよね。

「だから圧倒して勝つことをマストとしています。これまでとは違う戦い、寝技で漬けることができるのも良いことだと思いますし」

──絶対に倒すという意識が、力みになることは?

「倒すことは、僕が持って生まれた力です。そのせいで力むんだったら、制御する。そうでないと新しいことにはトライできない。そこが上手くハマる試合を今回はしたいです。『若松、こんなに試合が詰まらなかったっけ?』って言われるような戦いになるかもしれないし、寝技でも躍動する試合ができるかもしれない。

強くなるために組み技と寝技の強化は絶対です。そこにトライすることで、どういう寝技が自分もできるのか。そこは……自分がどこまでいけるのか、楽しみたいです」

■ONE「Winter Warriors」視聴方法(予定)
12月3日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ONE「Winter Warriors」対戦カード

<キック世界ライト級選手権試合/3分5R>
[王者]レギン・アーセル(オランダ)
[挑戦者]イスラム・ムルタザエフ(ロシア)

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP決勝/5分5R>
スタンプ・フェアテックス(タイ)
リトゥ・フォーガット(インド)

<キック・フェザー級/3分3R>
チョウ・チェンリャン(中国)
レネ・カタラン(フィリピン)

<キックボクシング・フライ級/3分3R>
秋元皓貴(日本)
ダニエル・プエルタス(スペイン)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ティモフィ・ナシューヒン(ロシア)
ザイード・フセイン・アサラナリエフ(トルコ)

<ヘビー級/5分3R>
カン・ジウォン(韓国)
マーカス・ブシェシャ・アルメイダ(ブラジル)

<フライ級/5分3R>
フー・ヨン(中国)
若松佑弥(日本)

■ONE「Winter Warriors 02」視聴方法(予定)
12月17日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ONE「Winter Warriors 02」対戦カード

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ダニー・キンガド(フィリピン)
カイラット・アクメトフ(カザフスタン)

<バンタム級 (※65.8キロ)/3分3R>
ケビン・ベリンゴン(フィリピン)
クォン・ウォンイル(韓国)

<95キロ契約/5分3R>
ヴィタリー・ビグダシュ(ロシア)
ファン・ロン(中国)

<ウェルター級(※77.1キロ)/5分3R>
ゼバスチャン・カデスタム(スウェーデン)
ムラッド・ラマザノフ(ロシア)

<バンタム級 (※65.8キロ)/5分3R>
スティーブン・ローマン(フィリピン)
ユーサップ・サーデュラエフ(ロシア)

<バンタム級 (※65.8キロ)/5分3R 5分3R>
ジャンロ・サンジャオ(フィリピン)
ポール・ルミヒ(インドネシア)

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【ONE Winter Warriors】フー・ヨンと対戦、Quiet Warrior若松佑弥─01─「頭が悪いからSNSはやらない」

【写真】物静かな若松佑弥が、頼もしい (C)MMAPLANET

12月3日(金・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE Winter Warriorsで、若松佑弥がフー・ヨンと対戦する。

4月にリース・マクラーレンを破り、フライ級王座挑戦の機運がグンと高まった若松だが、8カ月を経て決まった対戦相手は、ONE本戦2戦目の無名の中国人ファイターだった。それでも彼は、ただ用意された相手にしっかりと結果を残しモノを言おうとしている。その静かな闘志に触れてみたく、シンガポール行き2日前に話を訊いた。


──1週間後にフー・ヨン戦が迫ってきました。8カ月振りの試合です。今の心境を教えてください。

「そうですね……やっと見せることができる場ができましたね。この間、米国にも行ったし、練習だけはずっと続けてきたので。8月、10月と試合の話があったのが延びて、3度目の正直ぐらいの気持ちでいます。まぁ、やっとですね」

──上久保選手や青木選手がSNSで試合がない辛さ、その心情を訴えていました。

「そうですね……(苦笑)。その気持ちは分からないでもないです。僕も『発信しろよ』と言われることもあります。ただONEにはONEの都合があるだろうし、好きで大会が開けなくなったわけじゃない。もちろん、僕も試合はしたいです。『なんで組んでくれないんだよ』っていう気持ちもります。

でも僕は格闘技を戦う人間で。あれだけの大会をどうやって開くことができるのかも、分からないです。そこは黙って……僕はバカなんで。声だし応援がダメなのに、ジムの人間を応援するあまり大声を出して後で注意されたり……SNSで何かするということは、頭が悪いからやらないです(笑)」

──頭が悪いとは思っていないですし(笑)、感情的にならないようにという心構えも立派だと思います。

「皆……世界中の人が我慢しているので。僕も我慢しないといけないなって」

──ONEがコロナ禍で、シンガポールというホームの事情もあり一時期の勢いがありません。その一方で国内ではRIZINが盛り上がっています。そういう状況で若松選手の周囲も、国内で頑張って欲しいという空気は感じられないですか。

「それは感じています。でも戦うのは、僕自身だし。どういう相手と戦っているのか、戦っている本人は分かっているはずです。僕がどういう相手と戦っているのか、それを分かって応援してくれる人がいますし。自分には自分の生き方があると思っています」

──その通りですね。人は人と思えるようになると、人間は強くなれると思います。ところで、このタイミングでの試合ですが……ONE10周年記念のONE XというPPVイベントの延期が伝わる以前は、既に発表されている以外にも選手権試合が複数組まれ、その1つがアドリアーノ・モライシュ✖若松佑弥の世界フライ級タイトルマッチになるのではという噂もありました。

「僕もそのつもりでしたが、契約書にサインをしたわけではなかったです。結果、大会がキャンセルになったので挑戦はなくなったかとは思っていました。それで今回の試合のオファーが来た感じですね」

──同じ日の収録カードでダニー・キンガド✖カイラット・アクメトフが組まれています。DJに勝った後もモライシュはインタビューで、若松選手とカイラットの対戦をすべきという発言をしていました。

「僕としてはキンガドとアクメトフ、リース・マクラーレンと僕は同じレベルにあったと思います。キンガトとアクメトは僕より1試合少ないし、僕は4月にマクラーレンに勝って、もう1試合戦うんだからタイトル挑戦に近いのは自分だと思っています。だから今回の試合を勝ってチャトリに、僕が挑戦者に相応しいと伝えるつもりです。キンガドもアクメトフもそんなに試合をしていないし、僕はいつだってできるので。僕がアドリアーノ・モライシュに勝って、ギンガトとアクメトフの勝者の挑戦を受ければ良いって。

タイトルマッチの頻度がどんなものから分かっていないですけど、タイトルマッチをもっとやっても良いと思っているので」

──確かにONEのマッチメイクに関しては結果を残したり、試合で頑張った人を評価して欲しいというのは思います。日本人選手だと青木選手であったり、若松選手もそう。上久保選手、三浦彩佳選手も。試合内容と実績で佐藤将光選手も、ですね。そしてキンガドとアクメトフの試合があるのも良いでしょう。ただしタイトル挑戦権を争う若松選手が、なぜONE本戦2試合目の選手との試合なんだと……いうのは。

「そういう風に言ってくれる人がいる。それが凄く嬉しいです。分かってくれる人がいれば、それで僕は構わない。それにONEで2戦目の相手でも勝負は勝負なので、何が起こるか分からないですし。自分はチャトリが組んでくれた相手を叩き潰します。これで僕は食っているので納得して戦います」

──相手は2戦目だから、ファイトマネーは減額で言われたわけではないと。

「そんなこと言われると、納得できないですよ(笑)。僕はファイトマネーで生活しているので、副業を持っていると別かもしれないですけど」

──そんななか対戦相手のフー・ヨンですが、オファーがあった時に顔を名前は一致していましたか。

「なかったです(笑)。調べたらヨッカイカー・フェアテックスに勝っているということが分かったので、弱い選手ではないと思っています」

──試合映像を見る限り、大きな特徴がある選手に見えなかったのが本当のところです。

「そうなんですよね……ヨッカイカーに勝ったというだけで……。長南さんが『弱くはない。危険』と言っているのは、自分を調子に乗らせないようにするためだと思っています。あの試合を見る限り、ディフェンスはザルです。それにキンガドやアクメトフのようにテイクダウンが凄く強いわけじゃない。ヨッカイカーは下のテイクダウンが切れないから、あれだけテイクダウンできただけで。(和田)竜光さんはボディロックで倒そうとしていたので、そこはヨッカイカーはムエタイの経験があるから強かったですけど、ダブルやシングルは倒れています。

だからヨッカイカーに勝ったのは、MMAとして有り得ることで。他の試合を見ても『まぁ、こんな感じね』というぐらいで」

──と同時にテイクダウンを切られてヒザがあるなかで、ヨッカイカーに低い姿勢でテイクダウンにいくのはなかなかの度胸があるのではないかと思うのですが。

「ガッツはありますね。喧嘩ファイターじゃないですけど、ガチャガチャやって」

<この項、続く>

■ONE「Winter Warriors」視聴方法(予定)
12月3日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ONE「Winter Warriors」対戦カード

<キック世界ライト級選手権試合/3分5R>
[王者]レギン・アーセル(オランダ)
[挑戦者]イスラム・ムルタザエフ(ロシア)

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP決勝/5分5R>
スタンプ・フェアテックス(タイ)
リトゥ・フォーガット(インド)

<キック・フェザー級/3分3R>
チョウ・チェンリャン(中国)
レネ・カタラン(フィリピン)

<キックボクシング・フライ級/3分3R>
秋元皓貴(日本)
ダニエル・プエルタス(スペイン)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ティモフィ・ナシューヒン(ロシア)
ザイード・フセイン・アサラナリエフ(トルコ)

<ヘビー級/5分3R>
カン・ジウォン(韓国)
マーカス・ブシェシャ・アルメイダ(ブラジル)

<フライ級/5分3R>
フー・ヨン(中国)
若松佑弥(日本)

■ONE「Winter Warriors 02」視聴方法(予定)
12月17日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ONE「Winter Warriors 02」対戦カード

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ダニー・キンガド(フィリピン)
カイラット・アクメトフ(カザフスタン)

<バンタム級 (※65.8キロ)/3分3R>
ケビン・ベリンゴン(フィリピン)
クォン・ウォンイル(韓国)

<95キロ契約/5分3R>
ヴィタリー・ビグダシュ(ロシア)
ファン・ロン(中国)

<ウェルター級(※77.1キロ)/5分3R>
ゼバスチャン・カデスタム(スウェーデン)
ムラッド・ラマザノフ(ロシア)

<バンタム級 (※65.8キロ)/5分3R>
スティーブン・ローマン(フィリピン)
ユーサップ・サーデュラエフ(ロシア)

<バンタム級 (※65.8キロ)/5分3R 5分3R>
ジャンロ・サンジャオ(フィリピン)
ポール・ルミヒ(インドネシア)

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【ONE Winter Warriors】26カ月振りの実戦、ダギ・アサラナリエフ「どう試合を終わらせることができるか」

【写真】とにかく明るい表情をしていたダギ。自信しかない──そんな面持ちだった(C)MMAPLANET

12月3日(金・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE Winter Warriorsで、ダギことザイード・フセイン・アサラナリエフがティモフィ・ナシューヒンと一昨年10月の日本大会以来の試合出場を果たす。

トルコ国籍を持つダゲスタン人の強豪は、なぜ2年2カ月も実戦から離れていたのか。そしてコロナ禍以前、現時点で最後の試合となってくるクリスチャン・リー戦で彼の身に何が起こっていたのかが、明らかとなった。

オク・レユン時代を迎えたONEライト級戦線にあって、獰猛な強さでいえば頭一つ抜けている強豪が満を持して世界の頂点に向かった再び歩み始めた。


──ダギ、2019年10月にクリスチャン・リーとライト級ワールドGP決勝で敗れてから2年2カ月振りの再起戦となります。この間、コロナ禍ということもありますが、これだけ試合をしなかったのは何か理由があったのでしょうか。

「まずクリスチャン・リーと戦っている時に、体に変調を覚えた。眩暈がしていつも通りに戦えなかったんだ。だから、あんな戦いしかできなかった。試合が終わって、帰国してもこの症状は続いた。それがずっと戦っていなかった理由だよ」

──コロナパンデミック以前の問題だったのですね。

「もちろん、COVID19の影響もあるけど、まず戦えなくなったのは体調不良のせいだ。実は頭がクラクラするという状況は試合前にも始まっていたんだ。それでも戦うことを選んだ。でも試合後に病院に運ばれた時は、この判断をした自分自身の判断が正しかったから自問自答していたよ」

──眩暈が続いて、頭に問題があるというのは……それは引退も考えたのではないですか。

「いや打撲や血流、脳梗塞系の問題ではなかったからね」

──そうだったのですが、てっきり脳の方かと……。

「いやウィルスが問題だったのか、酷い副鼻腔炎が原因だった。鼻水や膿が出るという症状ではなく、頭が重くフラフラと眩暈がする感じで」

──対戦だったとは思いますが、副鼻腔炎と聞いてホッとしました。

「もう全く問題ないということをケージのなかで、動きで証明するよ(笑)」

──トルコではコロナ禍でもトレーニングを積むことはできたのでしょうか。

「この2年間、ずっとモスクワにいたんだ。トルコにはビジネスの時だけ訪れて、ほとんどモスクワにいた。練習はユーサップ・サーデュラエフ達としてきた。今回のトレーニング・キャンプもそうだよ」

──モスクワは再び感染状況が悪化していると聞きますが、キャンプは問題なかったですか。

「2020年はロシアもロックダウンが続き、隔離措置だらけだった。ジムも閉鎖され、トレーニングパートナーと練習する機会は本当になかった。そんな状態が1年近く続き、ようやくロックダウンが解かれた。今はまた感染者は増えているけど、トレーニングパートナーとの練習は問題なく行えるようになっているし、状況は良くなっているよ」

──では今回の再起戦で3年前に117秒でKO勝ちしたナシューヒンと対戦することをどのように捉えていますか。

「トップ5と戦えるなら、相手は選ばない。確かにティモフィ・ナシューヒンとは2度目の対戦だけど、ずっと試合から遠ざかっていたし何も想うところはないよ」

──9月にクリスチャン・リーが、オク・レユンに敗れチャンピオンが交代しました。判定結果が問題にもなりましたが、ダギはどのように見ていますか。

「オク・レユンに対して、誰もが尊敬心を持たなければいけない。彼は良いファイターだ。ただしクリスチャンが、僕と戦った時ほどの強さがなかった。クリスチャンはしっかりと準備ができていなかったんだろう。ただし、あの夜に関してオク・レユンはクリスチャンより強かった」

──次の試合でナシューヒンに勝てば、タイトル挑戦権を獲得できると考えていますか。

「もちろん、そうなることを望んでいる。ただ、全ては僕のパフォーマンス次第だろう。どうやって試合を終わらせることができるか。まぁ、どうなるのか楽しみにしてほしい」

──ライト級には青木真也選手がいます。2021年もジェイムス・ナカシマ、エドゥアルド・フォラヤンという選手を初回でサブミットしています。

「日本を代表するファイターと言えば、彼のことだ。非の打ち所がない良いファイターだよ。ONEが組んでくれるなら、グラップリングのスーパーファイトだろうが彼とケージをシェアできたら嬉しいよ。ファンもそうだけど、ファン以上にこの顔合わせを僕自身が楽しみにしている」

──グラップリング? MMAではなくて?

「グラップリングだ(笑)。彼は日本のレジェンドだからね。グラップリングマッチで、自分の能力を試してみたい」

──まるでMMAにおいて、競合相手ではないような言い方ではないですか。

「フフフフ。シンヤ・アオキはMMAではベストファイターだとは思っていない。僕はタイトルに近づくファイトを戦いたいんだ。だからトップ5以外は戦いたくない(※青木はONEライト級でランク2位)。下の選手とは戦いたくないんだよ」

──……。

「いくら過去に良い試合をしてきても、今の彼はそうじゃない。僕はランキングトップのファイターとしか戦いたくない。だから彼が再び、そのレベルに戻ってきたらいつでも戦うよ」

──……。では12月3日、どのような試合をファンに見せたいと思っていますか。

「ティモフィ・ナシューヒンは強い選手だ。強い蹴りも持っている。ただ、僕の方が上だ。僕のセンスの方が優っていることを試合で見せたい。日本のファンをガッカリさせることはない。アリガトゴザイマス」

■ONE「NEXTGEN03」視聴方法(予定)
11月26日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ONE「NEXTGEN03」対戦カード

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
リト・アディワン(フィリピン)
ジャレッド・ブルックス(米国)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
アラヴェル・ラマザノフ(ロシア)
ポンシリP.K.センチャイムエタイジム(タイ)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
アレックス・シウバ(ブラジル)
レネ・カタラン(フィリピン)

<キックボクシング・フライ級/3分3R>
パンパヤック・ジットムアンノン(タイ)
ダニエル・プエルタス(スペイン)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ピーター・バウシュト(オランダ)
ラスラン・エミルベク(キルギス

<キックボクシング・バンタム級/3分3R>
フィリッピ・ロボ(ブラジル)
ロドレックP.K.センチャイムエタイジム(タイ)

■ONE「Winter Warriors」視聴方法(予定)
12月3日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ONE「Winter Warriors」対戦カード

<キック世界ライト級選手権試合/3分5R>
[王者]レギン・アーセル(オランダ)
[挑戦者]イスラム・ムルタザエフ(ロシア)

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP決勝/5分5R>
スタンプ・フェアテックス(タイ)
リトゥ・フォーガット(インド)

<キック・フェザー級/3分3R>
チョウ・チェンリャン(中国)
レネ・カタラン(フィリピン)

<キックボクシング・フライ級/3分3R>
秋元皓貴(日本)
ダニエル・プエルタス(スペイン)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ティモフィ・ナシューヒン(ロシア)
ザイード・フセイン・アサラナリエフ(トルコ)

<ヘビー級/5分3R>
カン・ジウォン(韓国)
マーカス・ブシェシャ・アルメイダ(ブラジル)

<フライ級/5分3R>
フー・ヨン(中国)
若松佑弥(日本)

■ONE「Winter Warriors 02」視聴方法(予定)
12月17日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ONE「Winter Warriors 02」対戦カード

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ダニー・キンガド(フィリピン)
カイラット・アクメトフ(カザフスタン)

<バンタム級 (※65.8キロ)/3分3R>
ケビン・ベリンゴン(フィリピン)
クォン・ウォンイル(韓国)

<95キロ契約/5分3R>
ヴィタリー・ビグダシュ(ロシア)
ファン・ロン(中国)

<ウェルター級(※77.1キロ)/5分3R>
ゼバスチャン・カデスタム(スウェーデン)
ムラッド・ラマザノフ(ロシア)

<バンタム級 (※65.8キロ)/5分3R>
スティーブン・ローマン(フィリピン)
ユーサップ・サーデュラエフ(ロシア)

<バンタム級 (※65.8キロ)/5分3R 5分3R>
ジャンロ・サンジャオ(フィリピン)
ポール・ルミヒ(インドネシア)

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ABEMA Brave CF MMA ONE ONE Winter Warriors ONE Winter Warriors02 アレックス・シウバ カイラット・アクメトフ キック クォン・ウォンイル ケビン・ベリンゴン ザイード・フセイン・アサラナリエフ ジャレッド・ブルックス ジャンロ・サンジャオ ジョシュア・パシオ ジョン・リネケル スタンプ・フェアテックス スティーブン・ローマン ダニー・キンガド チャンネル ティモフィ・ナシューヒン ビビアーノ・フェルナンデス フー・ヨン ボクシング マーカス・ブシェシャ・アルメイダ ユーサップ・サーデュラエフ リトゥ・フォーガット リト・アディワン 佐藤将光 和田竜光 若松佑弥

【ONE Winter Warriors02】チームラカイ・ナイト。キンガド、ベリンゴン、ローマン、ジャンロが揃い踏み!!

【写真】タイトル挑戦へ最後の一里塚=アクメトフ戦を迎えるキンガド(C)MMAPLANET

12月3日(金・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催され、17日(金・同)にディレイ中継されるONE「Winter Warriors 02」の対戦カードが発表された。

同大会では6試合全てがMMAで、うちチームラカイ勢が4試合に出場する。そのラカイの新世代をONE世界ストロー級王者ジョシュア・パシオと共にリードするダニー・キンガドが、メインでカイラット・アクメトフと対戦、さらに元BRAVE CFバンタム級王者スティーブン・ローマンの仕切り直しのサークルケージ初陣も決まった。


2019年に行われたフライ級ワールドGP準優勝のキンガドは、仙三、和田竜光、若松佑弥という日本の代表するフライ級ファイターに三立てを食らわしたこともある実力者だ。微妙な判定をモノにするONEに特化する試合をするかと思いきや、自らテイクダウンやグラウンド戦も展開するウェルラウンダーのキンガドだが、テイクダウン&グラップラーとの試合は、北米裁定であれば判定負けという試合展開も珍しくない。

それが和田戦であり、リース・マクラーレン戦であった。元同級世界王者のアクメトフはそのマクラーレンとの渋い試合で勝ち切り、現王者のアドリアーノ・モライシュとも1勝1敗と互角の星を残している。

今やMMAのニューパワーハウスとして注目を集めるカザフスタン、そのMMAを10年に渡りリードしてきたアクメトフも、フライ級の頂点に返り咲くための大舞台、徹底して組んで倒しにいきそうだ。

(C)ONE

スタイル的にも市場的にもキンガドはONEが求めるタイトルコンテンダーに、アクメトフといタイトル挑戦権獲得に向け、最終問題が用意されたガチ・マッチメイクだ。

また王者ビビアーノ・フェルナンデス、次期挑戦者ジョン・リネケル、佐藤将光を破ったファブリシオ・アンドラジと、ブラジル勢の支配下にあるONEバンタム級戦線で復活を賭す元バンタム級世界王者ケビン・ベリンゴンが、韓国のクォン・ウォンイルとの対戦も組まれた。

王座陥落後、ジョン・リネケルとの一戦で過去に見せたことがなかった脆さを露呈したベリンゴンにとって、ONEバンタム級戦線のBTSを相手に3年1カ月振りの勝利はトップ戦線に踏みとどまるための必須課題。そんな一戦となろう。

(C)BRAVE CF

そして今大会では、ついにローマンがONE初出場を果たす。

本来は4月にリネケル戦が決まっていたローマンは、コロナ陽性で試合出場ならず、8カ月遅れでユーサップ・サーデュラエフに相手を代えてONE初戦を迎える。2012年のMMAデビュー、既に29歳のローマンはラカイ主催興行、URCCからPXCへ進み、その後はBRAVE CFに参戦し14勝2敗というレコードの持ち主だ。

戦ってきた舞台がONEでないため、日本国内の知名度は圧倒的に低いローマンだが、チームラカイで1・2を争う力の持ち主、そしてパシオ、キンガドを上回るウェルタウンだーだ。

ラカイ新世代のパシオとキンガドは上に記したようにテイクダウンを自ら仕掛けて戦うことができるが、倒されても下からの打撃、そして立ち上がればチャラ、もしくは優位に立てるONEの裁定基準に則して実戦を繰り返してきた。

対してローマンはテイクダウンを許すと、ポイントを失うルールセットのなかでキャリアを積み、倒されないという点でのシビアさは、他の2人とは違う感覚を持っている。故に自らのテイクダウンをボーナスポイントではなく、勝利の方程式において欠かせない手段として、戦いに組み込んできた。

そのうえでローマンはラカイ特有のラッシュ&レンジのコントロールという打撃を身に着けている。結果として、ドミネイト力は現ONEファイターのグルダ―ジャン・マンガットを破って手にしたBRAVE CFバンタム級王座を4度に渡り防衛してきた中で十分に示してきた。

とはいえ対戦相手のサーデュラエフはフェザー級でも戦えるフィジカルの持ち主で、テイクダウンと特にコントロールにかけてはONE随一のファイターといっても過言でない。

ローマンとしてはテイクダウンで結実する打撃ではなく、テイクダウンを切って倒す打撃という戦い方が必要になってくる──実力査定試合だ。

16歳の時のジャンロ・サンジャオ

さらに今大会ではチームラカイのマーク・サンジャオ総帥の実の息子ジャンロがキャリア4戦目でONEデビュー戦を戦う。

2002年7月生まれ、19歳のジャンロはアンジェラ、クリスチャン&ヴィクトリアの3人のリーと同様に、ONEが純粋培養する将来のエース候補といえるだろう。下がって蹴ることができ、その動きからテイクダウンに繋げるなど既に非凡な動きを見せているジャンロが、どのようにONEの舞台で強くなっていくのか、その一歩が示される。

かつてONEのベルトを4本所有していたチームラカイの栄光=ベリンゴン、北米ルールで育ったラカイの裏アカウント=ローマン、ラカイの将来=ジャンロ、そしてタイトル挑戦を現実の目標として掲げるラカイの今=キンガド──4者4様の静かなる山の戦闘種族の戦いを見逃すことはできない、ONE Winter Warriors02=チームラカイ・ナイトだ。

■ONE「NEXTGEN03」視聴方法(予定)
11月26日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ONE「NEXTGEN03」対戦カード

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
リト・アディワン(フィリピン)
ジャレッド・ブルックス(米国)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
アラヴェル・ラマザノフ(ロシア)
ポンシリP.K.センチャイムエタイジム(タイ)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
アレックス・シウバ(ブラジル)
レネ・カタラン(フィリピン)

<キックボクシング・フライ級/3分3R>
パンパヤック・ジットムアンノン(タイ)
ダニエル・プエルタス(スペイン)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ピーター・バウシュト(オランダ)
ラスラン・エミルベク(キルギス

<キックボクシング・バンタム級/3分3R>
フィリッピ・ロボ(ブラジル)
ロドレックP.K.センチャイムエタイジム(タイ)

■ONE「Winter Warriors」視聴方法(予定)
12月3日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ONE「Winter Warriors」対戦カード

<キック世界ライト級選手権試合/3分5R>
[王者]レギン・アーセル(オランダ)
[挑戦者]イスラム・ムルタザエフ(ロシア)

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP決勝/5分5R>
スタンプ・フェアテックス(タイ)
リトゥ・フォーガット(インド)

<キック・フェザー級/3分3R>
チョウ・チェンリャン(中国)
レネ・カタラン(フィリピン)

<キックボクシング・フライ級/3分3R>
秋元皓貴(日本)
ダニエル・プエルタス(スペイン)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ティモフィ・ナシューヒン(ロシア)
ザイード・フセイン・アサラナリエフ(トルコ)

<ヘビー級/5分3R>
カン・ジウォン(韓国)
マーカス・ブシェシャ・アルメイダ(ブラジル)

<フライ級/5分3R>
フー・ヨン(中国)
若松佑弥(日本)

■ONE「Winter Warriors 02」視聴方法(予定)
12月17日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ONE「Winter Warriors 02」対戦カード

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ダニー・キンガド(フィリピン)
カイラット・アクメトフ(カザフスタン)

<バンタム級 (※65.8キロ)/3分3R>
ケビン・ベリンゴン(フィリピン)
クォン・ウォンイル(韓国)

<95キロ契約/5分3R>
ヴィタリー・ビグダシュ(ロシア)
ファン・ロン(中国)

<ウェルター級(※77.1キロ)/5分3R>
ゼバスチャン・カデスタム(スウェーデン)
ムラッド・ラマザノフ(ロシア)

<バンタム級 (※65.8キロ)/5分3R>
スティーブン・ローマン(フィリピン)
ユーサップ・サーデュラエフ(ロシア)

<バンタム級 (※65.8キロ)/5分3R 5分3R>
ジャンロ・サンジャオ(フィリピン)
ポール・ルミヒ(インドネシア)

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【ONE Winter Warriors】ONE Xの週に通常大会。アトム級ワールドGP決勝、若松佑弥は中国人選手と対戦

【写真】タイトル戦に辿り着くまでにノンランカーとの対戦は、次戦が挑戦という風に結びつくのか (C)ONE

11日(木・現地時間)、ONE Championshipが12月3日(水・同)にONE Winter Warriorsを開催し女子アトム級ワールドGP決勝=スタンプ・フェアテックス✖リトゥ・フォーガットが行われ、日本から若松佑弥が出場することが発表されている。

12月5日(日・現地時間)に予定されていた10周年記念大会ONE Xが延期されたが、同じ週に通常大会──コロナ禍の収録シリーズ=ダークシリーズを行うことが明らかとなった。


今回のリリースでは録画中継がなされることは明言されていないが、同大会の試合数が6試合ということを考えるとダークシリーズ形式なのはまず間違いないだろう。

メインはキックボクシング世界ライト級選手権試合=王者レギン・アーセル✖挑戦者イスラム・ムルタザフ戦が組まれ、意外にも女子アトム級GPファイナルはコ・メインという試合順となっている。

全6試合、MMAは4試合でGP決勝以外はライト級でティモフィ・ナシューヒン✖ダギことザイード・フセイン・アサラナリエフ、ヘビー級でブシェシャことマーカス・アルメイダのMMA2戦目カン・ジウォンとの一戦、さらにフライ級で若松✖フー・ヨンという粒揃いのカードが決まった。

若松は4月にリース・マクラーレンに勝利し世界フライ級王座挑戦を現実のモノとするかと思われたが、今回用意された相手はONE本戦2戦目の中国人ファイターだった。

フー・ヨンはONE Heroesで4連勝し本戦と契約を果たし、今年の2月(※放送は3月)にヨッカイカー・フェアテックスに判定勝ちを収め、通算戦績を7勝2敗としている。

国内では試合が組まれない契約下にある選手の不満の声が大きくなっているONEだが、若松はこのタイミングでタイトル挑戦こそ実現しなかったもののライブ中継枠に入っていることで期待の高さが如実に表れているか。

ライト級のナシューヒンとダギは、2018年9月に対戦しダギが2分弱でTKO勝ちを収めており、3年3カ月振りの再戦となった。

ランクでいえばナシューヒンが5位、2年2カ月振りの実戦となるダギは3位。ナシューヒンは4月に前王者クリスチャン・リーに敗れており、ダギも現時点の最終戦はクリスチャンに敗北を喫している。

裁定結果が論争となったオク・レユン✖クリスチャンのダイレクトリマッチがあるのか。あるいはナシューヒン✖ダギの勝者に挑戦する機会が巡って来るのか──若干濁り気味のライト級戦線だ。

なお同大会ではキック・バンタム級で秋元皓貴がチュー・ジェンリャンと戦うことも発表されている。

■ONE NEXTGEN02視聴方法(予定)
11月12日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ ONE NEXTGEN02対戦カード

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
セーマーペッチ・フェアテックス(タイ)
リッテワダペッティンディーアカデミー(タイ)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
タン・カイ(中国)
ユン・チャンミン(韓国)

<キックボクシング・フェザー級ワールドGP補欠戦/3分3R>
ジャン・チュンユ(中国)
ドビダス・リムクス(リトアニア)

<キックボクシング・フェザー級ワールドGP補欠戦/3分3R>
スモーキン・ジョー・ナタウット(タイ)
ユーリック・ダフティアン(ロシア)

<86キロ契約/5分3R>
アギラン・タニ(マレーシア)
手塚裕之(日本)

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ONE ONE Fists of Fury03 ONE117 03 Report フー・ヨン ブログ ヨッカイカー・フェアテックス

【ONE Fists of Fury03】ヨッカイカーからダウンを奪い、TD&コントロールでフー・ヨンが圧勝

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
フー・ヨン(中国)
Def.3-0
ヨッカイカー・フェアテックス(タイ)

ヨッカイカーの左にカウンターで左を入れたフー、続くヨッカイカーのローに右を合わせるが蹴りが急所に入り試合が中断する。再開後、ヨッカイカーがサウスポーから右ジャブを伸ばし、ミドルを蹴られても右を入れる。フーは力強い左フックを繰り出し、スーパーマンパンチへ。ミドルをブロックしたヨッカイカーが左ロー。勢いのある右を打つフーの対し、ヨッカイカーが左を返す。

右目じりをカットしているフーが後ろ回し蹴りを放ち、ヨッカイカーの前進に右をカウンターで打ち込む。左ローを続けるヨッカイカーは右を被弾してダウン。起き上りながらダブルレッグのヨッカイカーは、倒せず離れてからもパンチの打ち合いで、小手を決めての投げで倒される。パウンドを落とし、クランブルでバックに回ったフーが後方から力強いパンチを打ち込み、残り1分で向き合う。 拳の圧力で上回るフーは最後の30秒で組みつき、ボディロックでテイクダウン。バックを取って殴ると、ヨッカイカーがキムラを狙って引き込んだところで初回が終わった。

2R、ヨッカイカーが左ロー、フックの打ち合いでフーがダブルレッグを決める。スクランブルから立ち上がったヨッカイカーにヒザを入れたフーは、右を見せると、そのまま右を伸ばし続けダブルレッグを決める。立ち上がったヨッカイカーをケージに押し込み、ヒザ蹴りから再びダブルレッグでフーがトップへ。

ヨッカイカーのハーフバタフライを潰して、左腕を差されても思いパンチを落とすフーはバックへ。これを許さず立ち上がったヨッカイカーだったが、すぐにテイクダウンを許す。がぶって左のヒザを2発蹴り込んだフーが、ヨッカイカーがスタンドに戻っても即ボディロックテイクダウンを決める。左でウィザー、右で顔を殴るフーはクローズドに戻されても左右のパンチを打ちつけリードを広げた。

3R、ヨッカイカーが左ミドル、フーは組んでテイクダウンを狙う。ヨッカイカーが耐えると、腕を差しあげ腰に乗せるようにテイクダウンを決めたフーは、足を捌き立ち上がろうとしたヨッカイカーのバックへ。嫌がって背中をつけたヨッカイカーは、足を抜かれてサイドで抑えられるとワキ腹にエルボーを突き刺される。

ヨッカイカーが左腕を差して立ち上がり、ボディにヒザを入れる。直後にテイクダウンを決めたフーは、ハーフから上体を起こして切れのあるパウンドを打ち込む。左腕を差し、必死に立ち上がったヨッカイカーだが直後にダブルレッグで倒され万事休す。ヨッカイカーのギロチンは効果がなく、ハーフから殴り最後は立ち上がりローを蹴ってタイムアップに。

中国のONEヒーローシリーズから、相当な力の持ち主がONE本戦デビュー戦で判定勝ちを収めた。


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Interview ONE ONE Fists of Fury03 ONE117 03 フー・ヨン ブログ ヨッカイカー・フェアテックス

【ONE Fists of Fury03】「成長した姿を見せたい。日本のファンにも」──ヨッカイカー・フェアテックス

【写真】おかしいのは裁定であって、ヨッカイカーはポテンシャルは高いこれからが楽しみなファイターであることは間違いない (C)ONE

本日19日(金)に中継されるONE117 Fists of Furry03でヨッカイカー・フェアテックスが、中国のフー・ヨンと戦った試合が放送される。

ヨッカイカーといえば昨年7月と8月のバンコクシリーズで、強烈な打撃の強さでインパクトを残しONE本戦と契約を果たした。

そして12月18日に和田竜光と戦い、スプリット判定勝ち。しかし、その裁定結果はMMAとしてあり得ないという声が多く挙がった。もちろん本人はベストを尽くして戦っただけだが、あの裁定に関してヨッカイカー自身がどう思っているのか。

そして、今回の試合への意気込みを尋ねた。


──フー・ヨンとの試合が近づいてきました。

「前回の試合から休むことなく練習し、しっかりと準備をしてきたので100パーセント勝つ自信があるよ。この試合に関しては、何も心配していない。

12月はジムのトレーナーがセコンドに就けなかったけど、今回はトレーニング・パートナーと柔術コーチが一緒だしね。コーナーなしに戦うと、フィニッシュに向かえなかった。そういう指示がないと、なかなか思い切った攻撃ができなくて」

──今回はその辺りはしっかりと連携して戦えるわけですね。

「特にゲームプランはないけど、だからこそ試合の流れに合わせてセコンドの指示を聞いて戦うことになるだろうね。今回は多くのフェアテックスの人間がシンガポールに来ているし、本当に自信を持って戦える。バンコクで戦っているようなものだよね」

──ところで和田選手との試合ですが、あの判定に関しては日本では『和田が勝っていた』という反論が沸き起こりました。実際、ウィナーコールを受けるまでヨッカイカーは勝ったと思っていましたか。

「手を挙げられるまで、五分五分だと思っていた。でも、どっちかといえば勝ったかなって。ワダは初回を取って、2Rと3Rは僕のラウンドだったから」

──ベストを尽くしたヨッカイカーに対してではなく、判定には日本のファンは全く納得いっていなかったです。

「う~ん……、レフェリーが僕の手を挙げた。僕にはどうすることもできないし、日本のファンの声にも何も言えない。もう判定は下っているのだから。だからこそ、今回の試合はタツミツ・ワダと戦った時よりも激しく、皆に喜んでもらう試合をしたいと思っている。

前回の試合は自分でも思っていたような、激しい試合ができなかった。いつも試合が終わるとポジティブな意見と、ネガティブな意見を聞くことになる。特に前回の試合はそうだった。だからこそ、僕は必死で練習しより強くなろうと思ってやってきたんだ。

フー・ヨン戦ではどんな局面になっても、僕の方が優っている──成長した姿を見せたい。だから、日本のファンの人たちも僕の試合をしっかりと見てほしいと思っている」

──同門のスタンプが、MMAファイターとして成長のあとを見せました。ただし、それが落とし穴になりました。あの試合を見て、ヨッカイカーはどのように思いました。

「立ち技に徹していれば、勝っていただろうね。試合で自分のスキルを証明する必要はない。練習の成果を見せたいだろうけど、やはり勝負に徹しないと。とにかくスタンプの敗北は残念だったよ。

ただし、あの試合から学ぶことは多かった。フェアテックス・ジム全体で、しっかりとあの試合を研究してきた。これからの為にね。フー・ヨンはパワフルなパンチャーだから、今回の試合は立ち技が多くなるだろう。

寝技に持ち込まれたら、もちろん対応するけど。僕としても立ち技で勝負したいと思っている」

■視聴方法(予定)
3月19日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ONE Fists of Furry03対戦カード

<キックボクシング世界ライト級選手権試合/3分5R>
[王者]レギン・アーセル(オランダ)
[挑戦者] ムスタファ・ハイダ(イタリア)

<キックボクシング女子アトム級/3分3R>
ジャネット・トッド(米国)
アルマ・ユニク(豪州)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
アレックス・シウバ(ブラジル)
箕輪ひろば(日本)

<女子ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
マイラ・マザール(ブラジル)
ジェネリン・オルシム(フィリピン)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>※
ロシャン・マイナン(インド)
アジス・カリム(インドネシア)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ヨッカイカー・フェアテックス(タイ)
フー・ヨン(中国)

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