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【Bellator285】敵地でクイリーと対戦。ベンヘン「この惑星の誰にでもスタミナ勝負を挑むことができる」

【写真】 あのフランキー・エドガーと同じエネルギーを持って、同じペースで戦えるとベンヘンは断言した(C)MMAPLANET

23日(金・現地時間)、アイルランドはダブリンの3アリーナ・ダブリンで開催されるBellator285「Henderson vs Queally」。そのメインのライト級5回戦でベンソン・ヘンダーソンが、ピーター・クイリーと戦う。

38歳を迎えたスムーズだが、10年前と同じペースで戦うと断言した。そして、敵地ダブリンでクイリーを仕留めてタイトル挑戦への足掛かりにしようするベンヘンは、何よりもMMA、いやコンペティションで戦うことに対して枯渇することのない、強い意志と楽しむ心を持ち続けていた。


――ピーター・クイリーとの対戦が来週に迫ってきました(※インタビューは9月15日に行われた)。今の気持ちを教えてください。

「とても良い感じだよ。体重を落として、アイリッシュガイをぶっ飛ばしに行くよ」

──多くのMMAファイターが日本のファンは最高だと言ってくれますが、自分は最高のファンはホームタウンのファンだと思っています。過去2戦はフィニックスでの試合でしたが、今回はクイリーの母国アイルランドでの試合となります。

「確かにそうだね。でも、あの熱狂的なアイルランドのファンの前で戦うのは、きっと楽しいよ。ビールを飲んで、大声で叫びまくりだから凄い雰囲気のなかで戦うことになるだろう。次のタイトル・チャレンジャーになるには、そういうファンの中でクイリーをしっかりと倒さないといけない。問題ないよ。彼を母国のファンの前で倒すことが、タイトルショットに繋がるんだ」

──とはいえ入場時のゾンビの大合唱など、クイリーに特別なエネルギーを与えることにならないでしょうか。

「確かにそうなるだろうね。でも、僕はファイターだからね。ファンが熱狂は、僕にとっても凄くエネルギーになる。騒いで、野次って、猛プッシュする。そうなるとブーイングだろうが、拍手だろうが、僕もノリノリになるからね。あの雰囲気は本当にファイターを高揚させる。僕はアイルランドのような会場で戦うのはアウェイでも大好きさ」

──同時に、ベンソンがジャブを当ててもリアクションはなく。クイリーの攻撃は空振りでも大歓声が起こるかもしれない。そして、ジャッジがその声に影響されることも。

「ファイターにとっては、とても奇妙な現象なんだよ。だからこそ、クイリーをストップしないといけない。そうなればファンの声援も関係ない。絞め落とすよ」

──ベンソン・ヘンダーソンのストロングポイントは、ハイペースとガス。接戦になれば、なるほど、その強味を生かしてジャッジの裁定をもぎ取る。それゆえにダブリンのファンの声援がジャッジを惑わせないかと思った次第です。

「僕のやることは変わりないよ。38歳になっても、10年前と同じエネルギーで、28歳の時と同じペースで戦う。僕に勝つために作戦を立てるなら、僕が殴りたいときに殴り終えていること。サブミッションを仕掛けようとしたときには、僕をサブミットしようとすること。僕の動きを止める、そして落ちるように戦うんだ。レスリングでも柔術でも、スクランブルでも。僕の動きを落とさせる。あとね、打撃ならゆっくりと攻撃を繰り出して、ハイペースを狂わせることなんだ。

だからこそピーター・クイリーは手の合う相手になる。特に母国のファンの応援に背中を押されて、絶対にハイペースで戦うから。それは僕とっても都合が良いことだよ。だから会場のファは思い切りクイリーを応援して、彼がどんどん動くように後押ししてほしい」

──10年前と同じペースで戦うという言葉に鳥肌が立ってしまいました。2012年にさいたまスーパーアリーナでベンソン・ヘンダーソン×フランキー・エドガーを実際にその目で見たファンも、このインタビューを読んでいると思います。

「僕はちょっとラッキーなんだよね。ずっとヘルシーでいることができた。あの時と同じ戦いができて、しかもハイレベルな相手と戦い続けられている。スタミナも動きも落ちてない。とにかくMMA、柔術、グラップリング、レスリングとコンペティションで戦うことが大好きなままなんだ。心の底から楽しんでいるよ」

──Polarisではデミアン・マイアとグラップリングマッチを戦いました。

「ホント、夢みたいだったよ(笑)。オファーがあった時に『えっ? デミアン・マイアと戦えるのか? もちろん、やるよ』って即答だったよ。『彼は大きいけど?』なんて念を押されたけど、全く問題じゃなかった。デミアン・マイアは僕にとってレジェンド。ADCCチャンピオン、柔術世界チャンピオン、彼はこのスポーツの最高の親善大使だよ。彼と試合ができて、これ以上なく光栄だった」

──今も出場費を払って、ローカル・トーナメントに出ているのですか。

「最近は出ていないんだ。最後に出たのは1年半前から。でも、今でもタイミングがあえばジムの生徒たちと一緒に大会に出たいと思っている。そうすると『コーチと一緒の大会に出られるなんて最高だ』って800人の生徒たちも、トーナメントを楽しめると思うんだ」

──ベンソン、ちょっと待ってください。今、800人と言いましたか。

「約800人だよ。確か2日前で841人だったはずだ」

──OMG!! 凄いですね。では、また質問をクイリー戦に戻らせてください。技術的にはどのような選手だと思っていますか。

「ピーター・クイリーは距離の長い右ストレートが最大な武器かな。スピードもある。ジャブも良い。左フックもあるけど、やっぱり右だろうね。それと蹴りも多彩だ。蹴りの距離も長い」

──左ミドルと右のコンビネーションが印象深いです。

「スイッチしての蹴りも良いね。あれで距離を詰めるから、パンチとのコンビが有効になっている。でもね、それは彼がスイッチキックを見せた時にブロックして、その場に留まっているからだ。距離を詰めてきたら、こっちが距離を取らないと。立ち止まって戦うのは、ダメだよ」

──この試合に勝てば、先ほども言われていたようにタイトル挑戦権を得ることができると考えているわけですね。

「前回の試合でイスラム・マメドフという10年間負け知らずの相手に勝った。だから『次は誰に勝てばタイトルに挑戦できるんだ?』と尋ねた。そうしたら『ピーター・クイリーを倒せば』と言う返答だったんだ。ダブリンで戦うことも全く問題ない」

──では、どのような試合をしたいですか。

「レスリングで勝負したい。僕のスタミナ、ペース、5Rかけてピーターを削り、打撃も当てる。そして動きが落ちたところで仕留めたい」

──今やレスリングでハードな動きをして、スタミナをロスしないことが鉄則のようになっているなかで、さすがのベンソン・ヘンダーソンです。

「ファイトではスタミナこそ、王様なんだ。僕はこの惑星の誰にでも、スタミナ勝負を挑むことができるよ。そして、絶対に負けない」

■視聴方法(予定)
9月24日(土)
午前1時30分~ U-NEXT

■Bellator285対戦カード

<ライト級/5分5R>
ベンソン・ヘンダーソン(米国)
ピーター・クイリー(アイルランド)

<ライトヘビー級/5分3R>
ヨエル・ロメロ(キューバ)
メルヴィン・マヌーフ(オランダ)

<女子フェザー級/5分3R>
リア・マコート(英国)
ダイアナ・シウバ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
マス・ブーネル(デンマーク)
ペドロ・カルバーリョ(ポルトガル)

<フェザー級/5分3R>
キアラン・クラーク(アイルランド)
ハファエル・ウジソン(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
ブレット・ジョンズ(英国)
ジョーダン・ウィンスキー(米国)

<バンタム級/5分3R>
ブライアン・ムーア(アイルランド)
アリヴァウド・リマ・ダ・シウバ(ブラジル)

<ライトヘビー級/5分3R>
カール・アルベクツソン(スウェーデン)
カール・ムーア(米国)

<ライト級/5分3R>
ジョージ・カラキャニャン(米国)
キーン・ムサ(英国)

<ライト級/5分3R>
デラー・ケリー(アイルランド)
カイ・スティーブンス(英国)

<フェザー級/5分3R>
アレックス・ボロナル(スロバキア)
ケニー・モホノアナ(アイルランド)

<フェザー級/5分3R>
ジョーダン・バートン(英国)
アザエ・アジョージ(フランス)

<ウェルター級/5分3R>
ダンテ・シーロ(米国)
ルカ・ポクリ(モルドバ)

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o PFL UFC ピーター・クイリー

PFL2022#03:メインカード第3試合・アンソニー・ペティス vs. マイルス・プライス

ライト級。ライト級は1週目に行われているが、なぜかこの試合のみ3週目に延期されている。理由は非公表。

UFC王者として鳴り物入りでPFLに参戦したペティスだが、昨年はリーグ戦でまさかの2連敗。相手のプライスは11勝7敗と負けが多い選手だが、直近の試合では後にパトリッキー・フレイレに勝利しているピーター・クイリーに判定勝ち。ただそれ以来3年のブランクがある。

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BELLATOR Bellator270 MMA パトリシオ・フレイレ パトリッキー・フレイレ ピーター・クイリー ボクシング

【Bellator270】アイルランドの悲劇。クイリー、2Rに壮絶KO負け。パトリッキーがライト級王者に

<Bellator世界ライト級王座決定戦/5分5R>
パトリッキー・フレイレ(ブラジル)
Def.2R1分05秒by KO
ピーター・クイリー(アイルランド)

クランベリーズのゾンビを大熱唱し、クイリーを迎えるダブリンのファン。世界王座奪取にこれ以上ない空気となったクイリーが、右を蹴って頭から突っ込んでいく。離れたフレイレはワンツーでロング右フック、そして左ジャブ。ガードを固めるクイリーに左ボディを打っていく。

スイッチしロー、ジャブのクイリーは左ミドルを蹴っていく。フレイレはボディを続け、クイリーが右前蹴りを入れる。左右のボディと腹を攻め続けるフレイレに対し、クイリーが右ロー、そしてジャブを伸ばす。ボディから右を放ったフレイレはローで体が一回転も右クロスを打ち込む。変わらずガードを固めるクイリーに、そのガードの上からパンチをまとめたフレイレがヒザを突き上げる。

クイリーはしっかりと守り、フレイレが左ミドルを入れる。左右のフック、そしてボディフックと手数で上回るフレイレのラウンドとなった。

2R、ローにフックを合わせたフレイレ。クイリーもガードを固めず、攻撃姿勢を見せる。しかし、アイポークがあり「二重に見える」というフレイレにドクターチェックが入るが、結果的に試合は再開される。

ジャブから右、ローを繰り出すクイリーに対し、触れフレイレもワンツーフックからローを入れる。直後に右クロスでダウンを喫したクイリーは、立ち上がると左フックを受けて転がるようにケージ際へ。ここで立ち上がるが左右のパンチを打ち込まれ、レフェリーが試合をストップ。パトリッキー・フレイレが、パトリシオ・フレイレの返上したベルトをその腰に巻いた。

呆然自失のクイリー、ギャラガーに続きクイリーの敗北──ダブリンの悲劇となった。「彼は蹴り合いに応じると思っていただろうから、ボクシングに徹したんだ。アイルランドは美しい国で大好きだ。ギネス、ギネスを飲もう」というフレイレの言葉に、ダブリンのファンも声援で拍手と声援で応えた。


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Bellator270 News ジェイムス・ギャラガー パッチー・ミックス パトリッキー・フレイレ ピーター・クイリー ブログ

【Bellator270】計量終了 フレイレ兄、ベルトとリベンジをかけて。ギャラガー✖ミックスは、後者が計量✖

【写真】体重オーバー、セレモニアル・フェイスオフで険悪になれるのだから、ミックスも面の皮が厚い(C)BELLATOR

5日(土・現地時間)、アイルランドはダブリンの3アリーナ・ダブリンで開催されるBellator270 「Pitbull vs Queally2」の計量が行われた。

2年1カ月振りのアイルランド大会、メインではパトリシオ・フレイレが返上したBellator世界ライト級王座を実兄パトリッキー・フレイレが、地元のピーター・クイリーと争う一戦が組まれている。


両者は昨年5月に対戦しており、カットによりクイリーがTKO勝ちを収めている。両者にとって、それ以来の実戦がダイレクトリマッチのタイトル戦となった。

タイトルこそ掛かっていないが、メインと同様に注目のバンタム級の一戦=ジェイムス・ギャラガー✖パッチー・ミックスは、後者が2.8ポンド・オーバーに。堀口元気のタイトル挑戦が決まり、日本からの注目度も高くなったBellatorバンタム級戦線のキーパーソン同士の対戦だけに、ミックスの計量失敗は残念でならない。

■視聴方法(予定)
11月6日(土・日本時間)
午前7時00分~Main Card: Bellator MMA YouTube Channel

■メインカード対戦計量結果

<Bellators世界ライト級王座決定戦/5分5R>
ピーター・クイリー: 155ポンド(70.31キロ)
パトリッキー・フレイレ: 153.6ポンド(69.67キロ)

<バンタム級/5分3R>
ジェイムス・ギャラガー: 136ポンド(61.69キロ)
パッチ―・ミックス: 137.8ポンド(62.5キロ)

<フェザー級/5分3R>
ダニエル・ヴェイケル: 145.6ポンド(66.04キロ)
ペドロ・カルバーリョ: 145.8ポンド(66.13キロ)

<フェザー級/5分3R>
イリアス・ブレイツ: 145.8ポンド(66.13キロ)
ジョルジュ・サジュ: 144.6ポンド(65.58キロ)

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BELLATOR Bellator258 Report パトリッキー・フレイレ ピーター・クイリー ブログ

【Bellator258】あぁ無情。試合を支配したパトリッキーが、TD後にクイリ―の下からのヒジで流血TKO負け

<ライト級/5分3R>
ピーター・クイリー(アイルランド)
Def.3R0分01秒by TKO
パトリッキー・フレイレ(ブラジル)

走って距離を詰めたパトリッキーが右ローを蹴る。クイリーはスイッチして左ミドルから、右ストレート。両者の蹴りが交錯して、クイリーは急所を押せ、パトリッキーはアイポークがあったと目を抑える。目への攻撃はなかったように見えたが──再開後、パトリッキーが左フック、右アッパー&右フックというコンビネーションを繰り出す。さらに左のカウンターを見せたパトリッキーが、距離を支配している。

クイリーは踏み込みにカウンターを受け、離れてローを蹴られる。また目を気にしたパトリッキーに対し、クイリーは「拳を握っている」とアピールし、右を打っていく。常在戦場、パトリッキーはこのタイミングでもカウンターを入れ、圧力を高める。クイリーもジャブを当てるが、パトリッキーはガードの上から左右のフック、そしてローを蹴る。スイッチしたパトリッキーは、オーソに戻しロー、アッパー&フックからローというコンビでクイリーを攻めたてる。

ついに前足を蹴られて姿勢を乱すようになったクイリーだが、右をヒットさせる。間合いを取り直したパトリッキーはスピニングバックエルボー、跳びヒザ後にダブルレッグでテイクダウンからバックへ。ボディロックにパンチを連打し、笑みを浮かべたクイリーはエルボーからがぶってタイムを迎えた。

2R、クイリーが左ジャブを当てるも、右ローで大きく姿勢を乱す。パトリッキーは左ボディフック、そして右ローを決める。ジャブを差し合い、続く右ローでクイリーが手をマットにつく。左フックにも押されるように倒れたクイリーは踏ん張りがきかなくなっているか。構えを変えたクイリーは、足を引きずる仕草を見せる。ショートのコンビから左ボディフックをパトリッキーが決め、クイリーの腹部は赤くなっている。

サウスポーで左アッパーを決めたパトリッキーは、オーソに戻す。クイリーも左ジャブを当てたが、ボディから顔面を殴られる。打たれることに慣れているのか、ブルファイト上等のようなクイリーは、パンチを被弾しても手を出し続ける。腹を殴られると、腹にパンチを当て返すクイリーだが、残り40秒でダブルレッグでテイクダウンを許す。ガードでエルボーを3発入れたクイリー、左側頭部をカットしたパトリッキーは上を取り続けたが大量の流血が見られラウンド終了を迎えた。

3R開始とともにレフェリーがブレイクを要求し、ドクターがパトリッキーの傷を確認する。そして無情にも続行不可能と判断される。パトリッキーのセコンドを務めたパトリシオはエルボーが直角だと抗議し、クイリーも「ビデオを見よう」という要求に応じる。結果、下からの真っすぐのエルボーは0-90エルボーに当てはまらず──圧倒的に攻めていたパトリッキーはTKO負けとなった。


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