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AJ・マッキー Bellator263 Interview Special パトリシオ・フレイレ ブログ 青木真也

【Special】月刊、青木真也のこの一番:7月─その参─AJ・マッキー ✖パトリシオ・フレイレ「危うい」

【写真】ハイキックからパンチを纏め、最後はギロチン。この勝ち方はインパクトが大きい (C)MMAPLANET

過去1カ月に行われたMMAの試合から青木真也が気になった試合をピックアップして語る当企画。

背景、技術、格闘技観──青木のMMA論で深く、そして広くMMAを愉しみたい。

青木が選んだ2021年7月の一番、第三弾は7月31日に行われたBellator263 からBellator世界フェザー級選手権試合=AJ・マッキーJr✖パトリシオ・フレイレ戦について語らおう。


──青木選手が選ぶ7月の一番、最後の試合は何になるでしょうか。

「AJ・マッキー✖パトリシオ・フレイレの試合ですね」

──おおBellator世界フェザー級選手権試合。フレイレが王座をAJに明け渡した一戦です。

「まぁ、パトリシオの評価ってライト級でマイケル・チャンドラーに勝ったことで爆上がりしているということなんです。チャンドラーに勝ってからは絶好調だったのが、今回は風水的に悪いような感じがしていたんです」

──風水ですか(笑)。

「風水……バイオリズムというのか、何かファイターにはあるじゃないですか。流れ、気運、巡り合わせというものがマッキーに傾いていたように感じました。それは向かい合った時にも分かったように、AJ・マッキーが強かったというのはありますけど」

──それって試合前から感じていたことですか。

「いえ、50/50だと思っていました。結果、この試合はAJ・マッキーがあの勝ち方をしたから話題になったと思います」

──勝っている間は過去の対戦相手を比較して、経験豊かな選手の方が有利だと思ってしまうきらいがあります。

「あぁ、それは分かります。MMAは打撃系格闘技と違うから、頭抜けている選手がいたとしても、戦って強くなる部分が強いですからね。この2人は特に勝ち方も良いですからね。究めてベラトールらしいマッチアップだと思いましたね」

──ベラトールというパッケージで見れば、もう最高の顔合わせであり、最高のストーリーです。

「そこなんです。そうなんですよね……。AJ・マッキーはジョージ・カラキャニャンに勝った時に強いなって思い、そこからダリオン・コールドウェル、そしてパトシリオに勝つ。まぁ、認めざるを得ないです。

と同時にあの勝ち方をしていると、それがBellatorだけで見ることができなくなります。Bellatorで見ればAJが最強です。そして国内との繋がりで、UFCよりBellatorの方が親近感を持っているファンの人もいる。そういう層もあって『AJ、最強』とかっていう反応もあります」

──そうなのですね……。

「危ういです。全く、そんなこと思えないです。UFCへ行っても活躍できるって言っちゃう人が出てくるんです」

──それだけ期待させる試合だったと思います。そして、それがBellatorだけの世界観が持てない。UFCがこの世界を総ていることが浮き彫りになります。

「でも、UFCで活躍できると思いますか」

──活躍できるかどうか、嫌らしい見方をしてマックス・ホロウェイ戦が見たいと思いました。お手並み拝見的な感覚で。

「あぁ、そうなんだ。僕は全然思わないです。ザビット・マゴメドシャリポフに勝てますか?」

──マゴメドシャリポフは無冠の帝王ですよ、UFCでも。

「だから僕はAJ・マッキーはマゴメドシャリポフ、ホロウェイ、アレックス・ヴォカノフスキーの戦いの輪に割って入れるとは思わないし。そこに行き着くまでに攻略されてしまうだろうなって。

ウィル・ブルックスは失敗し過ぎて。でもエディ・アルバレスのようなケースもある。そこは個々の力だからUFCだ、Bellatorだといって判断はできない部分はありますけど、まぁ攻略されちゃうよなって思っています。

そこがPFLとの違いですよね。PFLはPFLで完結できるだけ、選手の答え合わせが済んでいます。でもAJ・マッキーは違うので、どこまでやれるんだろうっていう見方ができるからUFCが関係しちゃってくるんですよね」

──UFCで戦うところを見てみたい。そうファンから思われることはUFC以外で戦う選手にとっての価値として、最高のモノだと思います。実際、UFCから他に流れる場合──チャンピオンが出ていくことはないわけですし。

「そうなんです。要はUFCを離れるのは都落ちです。トップは動かないです。だからBellatorにいて、UFCから流れてきた選手と戦ってもUFCに行くまでの面白さはない。

確かに、この大会はとても面白かったです。勝負カードが揃っていて。ただし、エマニュエル・サンチェスにしても元UFCのマス・ブーネルに負けちゃうんわけで。フアン・アルチュレタがセルジオ・ペティスに負けたように。ここで答え合わせが済んでしまうんです」

──AJ・マッキーがBellatorでこれ以上輝くことが難しくなってしまいますね。

「だからUFCから落ちてきた人間よりも、BellatorがUFCは取りたがらないロシア人とか見つけてきて、やらせるとかの方が面白いですよね。それ以外は、やっぱりパトリシオ戦の勝ち方を見ちゃうと見劣りするだろうし。無慈悲な見方ですけどね、色褪せて見えます。だからってUFCで──となるのは、勝手な見方でなんですけどね」

──マイケル・チャンドラーの位置で行かなければ、マッキーも下手な商売になってしまいますし。

「AJ・マッキーはその位置にあるかと思います。ただし、AJ・マッキーがUFCにいっても甘くない。そう思いますね。でも、そういう問題を抜きにして、Bellatorのパッケージは優れていて、面白い大会を開いています。実際、裏のUFCより面白かった」

──あのカードをUFCが組んでも、面白くない。でもBellatorだと面白いというのは確実にあるかと思います。

「きっとあの日の2つの大会を見ると、プレリミでも強いのはUFCなんです。Bellatorはロシア勢があれだけ出てきて、ウスマン・ヌルマゴメドフに横から当てるヒザ蹴りのKOや、ブレント・プリマスがイスラム・マメドフにラバーガードを使って殴らせないとか──僕がなぜか乗れないゴイチ・ヤマウチも含め、UFCにはない面白さなんですよね。

それに──そもそもイベント内容をUFCと比較されちゃうところが、もう凄いことで」

──なるほど、その通りですね。

「Bellatorで戦っていたら、強くなれますよ。だから日本の選手もUFC、UFCって言っているけど、フェザー級とかバンタム級の選手はBellatorで勝てるのかって話になるんです。SASUKE選手と工藤の時と被っちゃいますけど、世界とかいうなら、もっとマニアックに色々と見ないと。UFCが見えていて、Bellatorが見えていないってことがそもそもおかしくて。

『マッキーがRIZINに来たら』って意見も見ました。皆、レベルが違うと思わないのかなって。そこまでのレベルにあるのか、ないのか。ないなかでの楽しみもあるわけで。結局のところはBellatorの選手にRIZINとの提携で来てもらって、その機会に戦うんじゃなくて──そんな甘いこと言っていなくて、Bellatorと契約して向うで勝つって言う風に思わないと、渡り合えないです。そこら辺が辛いところです。

同じことを言ってしまいますけど、UFCを見ているならBellatorも見て。そこを見るなら、BRAVE CFとかUAE Warriorsも注視しないといけないってことに落ち着いてしまいます」

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AJ・マッキー BELLATOR Bellator263 MMA キック パトリシオ・フレイレ

【Bellator263】AJ・マッキー、左ハイから連打&ギロチンでフレイレ落とし新世界フェザー級王者に

<Bellator世界フェザー級選手権試合&フェザー級ワールドGP決勝/5分5R>
AJ・マッキーJr(米国)
Def.1R1分57秒by テクニカルサブミッション
パトリシオ・フレイレ(ブラジル)

サウスポーのAJがサイドで関節蹴りを見せる。大AJチャントの中、再び関節蹴りを見せたチャレンジャーが右ローを蹴る。左ミドルを捌いたフレイレが右ローを蹴る。間合いをはかる両者、とAJの左ハイがフレイレを捕え、動きが止まると左右の連打を打ち込む。

フレイレが倒れ、試合が決まったとばかりに両手を挙げたAJは、ストップがかからないと見るとすぐに距離を詰めてギロチンをセットする。動かないフレイレ、AJが落ちたアピールしレフェリーが試合を止めた。

ウィナーコールを受けると、勝者は敗者とハグ。試合前のトラッシュトークはどこへやら、スポーツマンシップを見せたエンディングとなった。

「夢が現実になった。でも、これはただの始まりに過ぎない。このベルトは、これからの人生でずっと巻き続ける。皆が会場に来てくれて、僕の心の奥底からエネルギーを与えてくれた。トーナメントが始まった時、僕は3番か4番手だった。でも神が、僕がナンバーワンだと示す機会だと言ってくれた。そして戦ってきたんだ。精神面が鍵だった。父が『どれだけ才能があっても、ハードに練習しないと意味がない』とプッシュしてくれた。ハイキックからアッパーで終わったと思った。彼の体重が寄りかかってきたら、眠ったと思ったよ」と新Bellator世界フェザー級王者は話し、サークルケージのなかでシャンパンファイトを行った。


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AJ・マッキー BELLATOR Bellator263 Brave CF Grachan49 MMA PFL UFC YouTube   イスラム・マメドフ ウスマン・ヌルマゴメドフ カサン・マゴメドシャリポフ ガジヒ・ラバダノフ クリス・ゴンザレス ゴイチ・ヤマウチ パトリシオ・フレイレ ブレント・プリマス ベラトール

【Bellator263】計量終了 フレイレ✖マッキー大会──見逃せないヌルマゴ鷹軍団の大挙襲来!!

【写真】BRAVE CF、Gorilla FC、UAE Warriorsらで12勝を挙げているウスマン・ヌルマゴメドフ (C)BELLATOR

30日(金・現地時間)、31日(土・現地時間)にカリフォルニア州ロサンゼルスのザ・フォーラムで開催されるBellator263「Pitbull vs McKee」の計量が行われた。

先の記者会見でのフェイスオフでは小競り合いが見られたパトリシオ・フレイレとAJ・マッキーは、今回は体が触れることなくインタビューへ。

何が最も自信になっているかを尋ねられたAJは「思考だよ。22年間、この瞬間の為にビルドアップしてきた。これは運命なんだ。トーナメントが始まって、2人とも3試合勝ってきた。ベストが勝つんだ」と静かに話した。

一方、チャンピオンは「See you tomorrow。これまで口にしてきたことの代償をすべて支払わせる」とヒリヒリするようなコメントを残している。


今大会はこの両者が戦うメインのBellator世界フェザー級選手権試合に注目が集約されるかのようなイベントであるが、カビブ・ヌルマゴメドフの従弟でキャリア12勝0敗のウスマン・ヌルマゴメドフを筆頭に、イスラム・マメドフ、ガジヒ・ラバダノフ、カサン・マゴメドシャリポフと全11試合で4人のロシア人ファイターが参戦しているのも気になることころだ。

この4者、その背景にはウスマン以外もヌルマゴの影響が感じられる。そのヌルマゴはロシアのGorilla FCを買収し、Eagle FCと名称を変更──プロモーターとなり、ロシア人ファイターをワールドステージに送り出すという役割を担っている。

プレリミ出場のマゴメドシャリポフはUFCフェザー級を無双するザビットの実弟で、デビュー戦をゴリラFCで戦っている。僅か6戦目で世界第2位のステージ進出を果たした。

またラバダノフはゴリラFCでライト級王者に君臨も、イーグルFCになりベルトを手放している。

PFLで活躍したマメドフは、ヌルマゴ率いるイーグルFCが提携し合同イベントをアブダビで開いたUAE Warriorsを経て、ベラトールと契約を果たした。

ウスマンが12勝0敗、マメドフは19勝1敗1分、ラバダノフは15勝4敗2分、マゴメドシャリポフ弟は5勝0敗、4人の戦績を合わせると実に51勝5敗3分という驚異的なレコードになる。

もはやロシアでもダゲスタンでもなく、ヌルマゴ・イーグル軍団と形容しても良い──MMA界に強烈なパワーハウスが誕生したといえる彼らのベラトール進出だが、ウスマン、ラバダノフ、マゴメドシャリポフの対戦相手が、それほど綺麗な戦績でない。

対してマメドフのみ、対戦相手は元ベラトール世界ライト級王者のブレント・プリマスとのマッチアップとなった。

ヌルマゴ鷹軍団の一大デモンストレーションとなりそうななかで、冷静に彼らの力を見極めるスケールとなるのは、マメドフ✖プリマスになりそうだ。

■視聴方法(予定)
8月1日(日・日本時間)
午前8時00分~Prelim :Bellator MMA YouTube Channel
午前11時~Main Card: Bellator MMA YouTube Channel

■ Bellator263計量結果

<Bellator世界フェザー級選手権試合&フェザー級ワールドGP決勝/5分5R>
[王者]パトリシオ・フレイレ: 144.5ポンド(65.54キロ)
[挑戦者]AJ・マッキーJr: 145ポンド(65.77キロ)

<フェザー級/5分3R>
マス・ブーネル: 145.5ポンド(66.0キロ)
エマニュエル・サンチェス: 145.3ポンド(65.9キロ)

<ライト級/5分3R>
ウスマン・ヌルマゴメドフ: 155.3ポンド(70.44キロ)
マニー・ムロ: 156ポンド(70.76キロ)

<ライト級/5分3R>
イスラム・マメドフ: 154.9ポンド(70.26キロ)
ブレント・プリマス: 155.2ポンド(70.39キロ)

<ライト級/5分3R>
クリス・ゴンザレス: 155ポンド(70.31キロ)
ゴイチ・ヤマウチ: 155.5ポンド(70.53キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ヴェネッサ・ポルト: 125.6ポンド(56.97キロ)
イララ・ジョアニ: 125.2 ポンド(56.78キロ)

<150ポンド契約/5分3R>
ガジヒ・ラバダノフ: 149ポンド(57.59キロ)
ダニエル・コーリー: 149.1ポンド(67.63キロ)

<フェザー級/5分3R>
カサン・マゴメドシャリポフ: 144.6ポンド(65.58キロ)
ヨナタン・キロス: 146ポンド(66.22キロ)

<180ポンド契約/5分3R>
ジョニー・シスネロス: 179.6ポンド(81.46キロ)
ジョシュア・ジョーンズ: 179.2ポンド(81.28キロ)

<ライト級/5分3R>
ジョージ―・カラキャニャン: 155.6ポンド(70.57キロ)
キーファー・クロズビー: 155.9ポンド(70.71キロ)

<バンタム級/5分3R>
ブライアン・ムーア: 135.8ポンド(61.59キロ)
ジョーダン・ウィンスキー: 134.7ポンド(61.09キロ)

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AJ・マッキー BELLATOR Bellator263 LFA MMA RIZIN YouTube   キック クリス・ゴンザレス ゴイチ・ヤマウチ パトリシオ・フレイレ

【Bellator263】復活へ=クリス・ゴンザレス戦控えるゴイチ・ヤマウチ「完全に変わった僕の姿を」

【写真】確かに体が大きくなっているゴイチ。155.5ポンドで計量を終えている (C)BELLATOR

31日(土・現地時間)カリフォルニア州ロサンゼルスのザ・フォーラムでBellator263「Pitbull vs McKee」が開催され、ゴイチ・ヤマウチがクリス・ゴンザレスと対戦する。

パンデミック以降、計量ミスと判定負けというゴイチに、再起戦への意気込みと同時に──なぜブラジルからは次々と新鋭が誕生するのかを尋ねた。


──ゴイチ、タフな新鋭クリス・ゴンザレスとの試合が近づいてきました。今の気持ちを教えてください。

「良い調子だよ。体中にエネルギーを感じている」

──コロナの影響が大きかったブラジルですが、クリチバの方でいかがですか。

「ブラジル自体が米国ほどでないけど、事態が好転している。チームや周囲のほとんどがワクチンを接種しているし、以前の生活を取り戻しつつあるよ。まだ僕はワクチン接種はしていないんだけどね」

──それは副反応で試合の調整に影響を出したくないから?

「それもあるけど、単に年配の人から接種は始まっていて僕の年齢は、まだということだよ。でも、試合が終わり、順番が回ってくれば打とうと思う。それこそ試合前は副反応が嫌だから、接種しないようにするけどね」

──ところでゴイチが2019年の末にBellator Japanで試合をした数カ月後にはパンデミックが起こり、去年の12月の試合は体重オーバーでドタキャン、4月はダン・モレットにスプリット判定負けと流れが良くありません。

「そうだね……チャンピオンになるには、タフな時期を残り越えないとね。自分のミスもあってタフな状況になっている。だからこそ、クリストの試合ではこの時間を経験して完全に変わった僕の姿を見てもらえればと思う」

──ブラジルのコロナ禍が、計量オーバーや敗北に関係していると考えていますか。

「パンデミック後は大変だった。ジムに行くにも警察に見つからないようにして、移動して……。でも、いくらロックダウンがあってもマーシャルアーチストにトレーニングは欠かせない。いつでも試合に応じられるような状態は保っておかないと、マーシャルアーチストではなくなってしまう。そういう意味では練習パートナーの確保さえ困難だった時期は、ハードだった。でも、今は問題ないよ。これまで通りとまではいえないけど、しっかりとコントロールして、試合が戦える状況にはなっているから。

それにパンデミックは僕にだけ起こったことではなく、世界中が影響を受けている。僕がこれまで戦ってきた相手、今回の対戦相手、次の対戦相手、皆がパンデミックが起こり、それまでのように練習ができなくなって、それぞれが解決策を練ってトレーニングをしてきたんだ。タフな状況を乗り越えようとしている最中で、そんななかで今回はファンも会場に戻ってくるよね」

──ハイ。

「前の試合は無観客で、本当におかしな気分だった。さいたまスーパーアリーナの大観衆の前で戦った次の試合で、ファンがゼロになってしまったのだから。僕は自分の動きに対するファンのリアクションがモチベーションになり、よりエキサイティングできる。だからファンの前で戦えて嬉しいよ」

──では対戦相手であるクリス・ゴンザレスの印象を教えてください。

「正直を言えば、あまり分かっていないんだ。たった6試合だけだし、映像も少なくてあまり研究材料がない。良いファイターなんだろうけど、十分じゃないよ」

──テイクダウンとコントロール、そしてパウンドも強烈無比です。自身のフィジカルをしっかりと武器にしている印象です。

「でもライト級は僕にとってベストな階級だから。特にパンデミックが起こり、ウェイト・トレの時間が増えて体が大きくなった。それでも他の国まで飛行機に移動して、2日ほどかけて体重を落とすっていうのは簡単なことじゃない。いずれはウェルター級に階級を上げることになると思うけど、今はライト級が適している。この階級では、まだ細い方だけど問題ないよ」

──パトリシオ・フレイレがフェザー級GPで戦ってきたため、ライト級のトップは動きがありませんでした。その階級が動き出す時期の試合で、王座挑戦に向けてどのような試合をしないといけないと考えていますか。

「ハイレベルにあることを示す、印象に残る動きをしないとね。クリスは経験が少なくて、失うモノがないから思い切り攻めてくるだろう。そこを注意いながら、力の差を見せなければいけない。なんせノーランカーだからね」

──ところで先日、LFAブラジル大会を視聴したのですが……ブラジルの無名の新鋭のポテンシャルの高さは凄まじいモノがありますね。このコロナ禍で、あれだけ選手が育っていることには驚かされました。

「だってMMAはブラジル人が創造したものだよ。ブラジルはグラップリングが盛んで、それほど良いストライカーを輩出している国ではない。日本のキックボクサーは、ブラジルのキックボクサーよりずっと強くて優秀だよ。でも、組み技と打撃をミックスすると話は別だ。きっと国民性も関係しているんだと思う。ブラジル人は強い精神を持ち、ギブアップをしないし、MMAに掛ける気持ちは他の国とは違うだろう。ベースとなる文化が違うからね。

日本から持ち込まれた柔術というマーシャルアーツを発展させたのは、この国だから。そこは他の国が持ちえないアドバンテージになっている。多くに国で……日本もきっとそうだろう、MMAファイターは柔術を重視しないケースが多い。打撃とレスリングを強化して。でもね、打撃と同じで柔術が強いからといってMMAが強いわけじゃないし。グレイシー一族がMMAを考えた。だから、僕らは強いんだ」

──パイオニアのアドバンテージが、未だにあるということですね。ゴイチ、貴重な意見をありがとうございました。では最後に日本のファンにメッセージをお願いします。

「日本のファンは、いつも僕の心にいる。コロナが終息したら、必ず日本に行くよ。何度もでも日本を訪れるつもりだ。皆のサポートに感謝している。それとサトシ・ソウザがRIZINでチャンピオンになったよね。ぜひとも、彼と戦いたいと思っている」

■視聴方法(予定)
8月1日(日・日本時間)
午前8時00分~Prelim :Bellator MMA YouTube Channel
午前11時~Main Card: Bellator MMA YouTube Channel

■ Bellator263対戦カード

<Bellator世界フェザー級選手権試合&フェザー級ワールドGP決勝/5分5R>
[王者]パトリシオ・フレイレ(ブラジル)
[挑戦者]AJ・マッキーJr(米国)

<フェザー級/5分3R>
マス・ブーネル(デンマーク)
エマニュエル・サンチェス(米国)

<ライト級/5分3R>
ウスマン・ヌルマゴメドフ(ロシア)
マニー・ムロ(米国)

<女子フェザー級/5分3R>
アーリーン・ブレンコウ(豪州)
ダイアナ・シウバ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
イスラム・マメドフ(米国)
ブレんと・プリマス(米国)

<ライト級/5分3R>
クリス・ゴンザレス(米国)
ゴイチ・ヤマウチ(ブラジル)

<女子フライ級/5分3R>
ヴェネッサ・ポルト(ブラジル)
イララ・ジョアニ(ブラジル)

<150ポンド契約/5分3R>
ガジヒ・ラバダノフ(ロシア)
ダニエル・コーリー(米国)

<フェザー級/5分3R>
カサン・マゴメドシャリポフ(ロシア)
ヨナタン・キロス(メキシコ)

<180ポンド契約/5分3R>
ジョニー・シスネロス(米国)
ジョシュア・ジョーンズ(米国)

<ライト級/5分3R>
ジョージ―・カラキャニャン(米国)
キーファー・クロスビー(アイルランド)

<バンタム級/5分3R>
ブライアン・ムーア(アイルランド)
ジョーダン・ウィンスキー(米国)

<ミドル級/5分3R>
ジャスティン・ベリー(米国)
ダニエル・コンプトン(米国)

The post 【Bellator263】復活へ=クリス・ゴンザレス戦控えるゴイチ・ヤマウチ「完全に変わった僕の姿を」 first appeared on MMAPLANET.

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AJ・マッキー BELLATOR Bellator263 Interview パトリシオ・フレイレ ブログ

【Bellator263】AJ・マッキー戦へ、パトリシオ・フレイレ「GP後? バンタム級王座を狙いたい」

【写真】ライト級を含め3度の世界王座戴冠で7度の王座防衛、20勝、タイトル戦では10勝、24試合はサークルケージで最多を誇るパトリシオ。常に厳しい表情を浮かべていたが、日本の話になると一気に表情が崩れた(C)MMAPLANET

31日(土・現地時間)カリフォルニア州ロサンゼルスのザ・フォーラムでBellator263「Pitbull vs McKee」が開催される。メインは大会名にあるようにBellator世界フェザー級選手権試合兼フェザー級ワールドGP決勝=王者パトリシオ・フレイレ✖挑戦者AJ・マッキーJr戦が組まれている。

パンデミックの影響もあり、1年11カ月を経てようやく完結を迎えるフェザー級GPを前にフェザー級&ライト級2冠王のパトリシオ・フレイレに話を訊いた。

ファンの前で戦う喜び、Bellator世界王者としてUFCとのバッティングをどう感じているのか。そんな話をパトリシオに訊くと、ベラトールで戦い続けてきた自負と誇りがヒシヒシと伝わってきた。


──ファイトウィークの忙しいなか、インタビューを受けていただきありがとうございます。

「マイ・フレンド、もう10年も前に日本の雑誌でインタビューをしてくれたんだ。いつだって取材には応じるよ」

──ありがとうございます。AJ・マッキーとのフェザー級ワールドGP決勝兼世界フェザー級王座防衛戦が近づいてきました。今、どのような気持ちですか。

「キャンプもしっかりと終えることができて、凄く良い感じだよ。今はチームで、どのように戦うのか再確認しているところだ。同時に減量中なので、体重の減り方をチェックしている。もう数キロというところまで落ちているし、全てにおいてスケジュール通りで順調だ。この調子で計量、ファイトに向かうよ」

──最近の2試合はモヒガンサンで無観客大会を経験しましたが、今回の試合はコネチカット州からカリフォルニア州に移り、LAのザ・フォーラムでファンの前で試合をします。

「ファンのいない会場で試合をするのは、タフだった。でもパンデミックのせいだし、仕方がないことだ。今、日常を取り戻しつつあることを感謝している。そしてファンの前で戦うことを凄く楽しみにしている」

──ファイトウィークのバブルや隔離措置は、何か変化がありましたか。

「ブラジルを出る前にPCR検査をし、ホテルについてからもう一度検査をした。検査結果が出るまでは、隔離措置が取られる。これはモヒガンサンの時と同じだよ。ただ、陰性結果がでると以前よりオープンになっている。もちろん、ホテルの外に出る時はマスク着用だし、他の人と接触をしてはいけない。でも、試合前の時期に外に出てなにかをする必要もない。俺の場合はブラックハウスへ練習に出かける時だけ、ホテルから出ているよ。

ファイトに集中しているから、基本的にはこれまでと変わらない。試合に向けて、自分のなすべきことをするだけだ。でも、少し自由になった空気感は確実に伝わってくるよ。家族を会場に招くこともできるし、そこは随分と気持ちが違う。これまでの2試合は、そんなことは許されていなかったから。家族が回りにいることでストレスが減るし、心の平穏を保つことができるからね」

──それは大きな違いですね。ところでワールドGPが開始する前、AJ・マッキーと決勝で戦うことがあると予想できていましたか。

「このトーナメントに出場した選手は、皆がタフだった。ただ、その中でもAJ・マッキーは頭一つ抜けているかとは思っていた。俺以外で決勝に上がってくるのは、ヤツになることは十分にあるとは予測していたよ。

実際、トーナメントが始まってからのパフォーマンスも他の選手よりも良かった。インパクトを残す一本勝ちもしている。ただし、他のファイターと比較してずば抜けていたというわけでもない」

──ではAJ・マッキーが見せてきたパフォーマンスに関して、どのように評価していますか。

「どの局面でもデンジャラスなファイターだ。パンチもキックも良い。レスリング……テイクダウンもパワーがあってダイナミックな動きができている。ちょっとトリッキーでね。そういう備えている要素の全てを試合中にいかんなく発揮してきた」

──打撃だけでなくレスリング、そしてフロント系のチョークでも効力を発揮しているリーチの長さについては、どのように思っていますか。

「それがAJ・マッキーに備わっている技量だよ。長いリーチ、背も高く、体格も大きい。ただし、マーシャルアーチストとして言わせてもらうとファイトは体の大きさやリーチの長さで決まるものじゃない。自分の体の特徴をいかに知り、そこに則した試合ができるか。テクニックと経験が重要になってくる」

──それこそがパトリシオの強みでしょうか。

「忍耐力、経験、体の強さ。パワーは俺の方が上だ。AJ・マッキーが無敗のファイターであるということは、何もアドバンテージにはならない。俺と戦うことで、彼は今まで経験したことがない事態に陥るだろう。ヤツとはやってきたことが、違う。経験の差を見せるつもりだ」

──今大会はUFCと同じ土曜日に行われます。ヘッドライナーとして、どのように思っていますか。

「イベントの日時が、ぶつかる日もあるだろう。今やベラトールも大きく成長し、UFCを離れてサインするファイターも数多くいる。フリーエージェント市場で、一番人気があるのがベラトールだ。UFCファイターはUFCを離れてベラトールに来たがっている。でもベラトールのファイターは、ベラトールを離れてUFCに行こうとは思わない。UFCからベラトールに来る選手の数と、ベラトールからUFCへ行く選手の数は違う。

何よりも土曜日のカードは、UFCよりもBellatorの方が良い試合が揃っている。ファンもその辺りは理解しているはずだ。

俺はベラトールが小さな会場でイベントを開いていた時から、戦ってきた。今のようにベラトールが成長し、心の底からハッピーだ。そのプロモ―ションで最も多くタイトルマッチを戦い、最も試合数が多く、フィッシュ数も一番多い。ベラトールで自分が成し遂げてきたことには満足している。ベラトールでキャリアをスタートした時から、このプロモーションを代表するファイターになったことに、凄く達成感を持っている。ベラトールの発展に寄与できたことは、俺のなかでは誇りだ」

──もちろん、今はAJ・マッキー戦に集中しているでしょうが、そのような言葉を聞くと100万ドルを手にした暁には、もう全てをやり終えた気持ちになってしまうのではないかと心配です。

「GPを終えれば、バンタム級のベルトを狙いたい。その気持ちは持っている」

──えぇ!! 3階級同時制覇を目指すということですか!!!!

「俺個人としては、そのつもりだ。ただし、その機会が巡って来るかどうかは俺には分からない。パンデミックの影響で、随分とベラトールも活動を停止したこともあり、ライト級のベルトをずっと防衛できていないからね。きっとトーナメントが終わると、ベラトールはライト級のタイトル防衛戦を望んでくるだろう。だから、俺がバンタム級王座を狙うかどうかも、その辺りの事情に左右されるはずだ。

ただし、その機会が与えられるのであればバンタム級王座を狙いたい。そして……これはもうベラトールだけの話では済まないけど、ベラトールとRIZINがそうだったように、クロスプロモーションで他の団体のチャンピオンを戦いたい。特にUFCチャンピオンとね。RIZINとベラトールのクロスプロモーションが実現した時は、ファイターの誰もが歓迎した。

だからこそ、ボクシング界がそうであるようにMMAも最大の組織、最大の認可団体は時にはチャンピオン同士の試合を組むべきだ。それこそがMMA界がさらに発展することを意味すると俺は信じている。そんな日が、俺がベラトールのチャンピオンとして活動している間に来てほしい。そして、誰かがそんな試合を実現できるなら、俺の名前をそこに並べてほしい」

──そんな未来がMMA界に待っていると最高ですね。パトリシオ、今日は本当にインタビューを受けてくれてありがとうございます。最後にパトリッキーだけでなく、パトリシオ・ピッチブルの試合をライブで見たがっている日本のファンにメッセージをお願いします。

「日本のファンの応援に、いつも感謝している。皆の国で、いつか俺も戦ってみたい。サンキュー・ソーマッチ!!」

■視聴方法(予定)
8月1日(日・日本時間)
午前8時00分~Prelim :Bellator MMA YouTube Channel
午前11時~Main Card: Bellator MMA YouTube Channel

■ Bellator263対戦カード

<Bellator世界フェザー級選手権試合&フェザー級ワールドGP決勝/5分5R>
[王者]パトリシオ・フレイレ(ブラジル)
[挑戦者]AJ・マッキーJr(米国)

<フェザー級/5分3R>
マス・ブーネル(デンマーク)
エマニュエル・サンチェス(米国)

<ライト級/5分3R>
ウスマン・ヌルマゴメドフ(ロシア)
マニー・ムロ(米国)

<女子フェザー級/5分3R>
アーリーン・ブレンコウ(豪州)
ダイアナ・シウバ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
イスラム・マメドフ(米国)
ブレんと・プリマス(米国)

<ライト級/5分3R>
クリス・ゴンザレス(米国)
ゴイチ・ヤマウチ(ブラジル)

<女子フライ級/5分3R>
ヴェネッサ・ポルト(ブラジル)
イララ・ジョアニ(ブラジル)

<150ポンド契約/5分3R>
ガジヒ・ラバダノフ(ロシア)
ダニエル・コーリー(米国)

<フェザー級/5分3R>
カサン・マゴメドシャリポフ(ロシア)
ヨナタン・キロス(メキシコ)

<180ポンド契約/5分3R>
ジョニー・シスネロス(米国)
ジョシュア・ジョーンズ(米国)

<ライト級/5分3R>
ジョージ―・カラキャニャン(米国)
キーファー・クロスビー(アイルランド)

<バンタム級/5分3R>
ブライアン・ムーア(アイルランド)
ジョーダン・ウィンスキー(米国)

<ミドル級/5分3R>
ジャスティン・ベリー(米国)
ダニエル・コンプトン(米国)

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AJ・マッキー BELLATOR Bellator255 Report エマニュエル・サンチェス パトリシオ・フレイレ ブログ

【Bellator255】パトリシオ・フレイレが左でダウンを奪い、ギロチンでサンチェスを落とし防衛&GP決勝へ

<Bellator世界フェザー級選手権&ワールドGP準決勝/5分5R>
パトリシオ・フレイレ(ブラジル)
Def.1R3分35秒by ギロチンチョーク
エマニュエル・サンチェス(米国)

ケージ中央をとったフレイレに対し、サンチェスが左ローを蹴る。両者、慎重な立ち上がりのなかサンチェスが左ローを続ける。フレイレは右ボディストレート、前に出てワンツーを放つ。ローに右を伸ばしたサンチェスが左カーフから、右カーフへ。フレイレも右ローから右を伸ばすと、サンチェスは右ローを蹴る。左右のフックからボディストレートを入れたフレイレは、サンチェスの踏み込みにワンツーのワン=左フックを打ち抜く。

後方に倒れたサンチェスは、ハーフガードから立ち上がったが、そこをチャンピオンがギロチンで待ち受ける。クローズドガードで引き込んだフレイレは「落ちている」とレフェリーに伝える。暫らく時間を置いて、サンチェスの手を取ったレフェリーが試合をストップした。

圧倒的な強さを見せつけたフレイレは、「その瞬間を待っていた。そしてギロチンを仕掛けた。僕にとっては普通の動きだよ。あのポジションが大好きなんだ。彼の首を見えた、もう終わりだよ」と話した。

ここで決勝で戦うことが決まったAJ・マッキーJrが「パウンドを落とす準備はできてい」というと、フレイレと顔を合わせ──止めに入られるまで、ののしり合いを続けた。


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BELLATOR Bellator255 News アレハンドラ・ララ エマニュエル・サンチェス ジェイソン・ジャクソン ネイマン・グレイシー パトリシオ・フレイレ ブログ マゴメド・マゴメドフ ロジャー・フエルタ 渡辺華奈

【Bellator255】計量終了 ベラトール新時代。マゴメドフ、ネーロ×セイシャスらプレリミも見逃せない

【写真】プレリミながら見逃せないマゴメド・マゴメドフのベラトール2戦目(C)BELLATOR

1日(木・現地時間)、 2日(金・同)にコネチカット州アンカスビルのモヒガンサン・アリーナで開催されるBellator255「Pitbull vs Sanchez」の計量が行われた。

メインでBellator世界フェザー級選手権兼ワールドGP準決勝を戦う挑戦者エマニュエル・サンチェスと、パトリシオ・フレイレはフェイスオフ後にインタビューが行われた。

まずサンチェスが「素晴らしい金曜日の夜になる。キリストが僕と一緒にいてくれる。キック、パンチ、ジャンピング・スピニングキック、勝利のためなら何でもする。でもシンプルにジャブ、クロス、拳で敗北を与え、僕が決勝へ行く」と話す。

続いてフレイレは「彼が危険な相手だ。でも最初から終わらせにいく」と語った。

日本から出場する渡辺華奈と対戦するアレハンドラ・ララは、蝶の羽を模したコスチュームを用意しスケールの上、フェイスオフ後にその羽を広げた。


今回、SHOWTIME中継第一弾のベラトールでは、その放送枠に入っていないプレリミが、チケット要員でない流れが続く強力な布陣、しかもニューカマーが動員されている。

ただし、ウェルター級で出場予定だった元ACBウェルター級王者のムカメド・ベルカモフは、3.8ポンドの体重オーバーでハーマン・テラドが対戦に応じず、この一戦は中止に。

さらにブラジルから17勝1敗のミドル級ファイター=ファビオ・アギラルも2.7ポンドの体重超過となったが、ハリド・ムルタザリエフ(※14勝2敗)はキャッチウェイト戦を了承している。

今回がベラトールで2戦目となるマゴメド・マゴメドフもプレリミでシージェイ・ハミルトンと戦う。徹底してテイクダウン&コントロールで組み勝つ試合が信条のマゴメドフ、どこまであのスタイルを貫き通すことができるのか、見ものだ。

LFAで連敗しながらベラトールで戦うチャンスを得て、2勝目を狙うヒカルド・セイシャスと、初勝利を狙うマンデル・ネーロのライト級など、プレリミも楽しみな試合が多い。

そしてプレリミとメインカードとの繋がりはコロナ禍前より強くなったベラトールだけに、ここで挙げた選手たちの試合は今後のメインカードをより楽しむためにも、ぜひとも押さえておきたいところだ。

それだけにムカメド・ベルカモフの試合の中止と、ファビオ・アギラルの契約体重戦──計量失敗が残念でならない。

■視聴方法(予定)
4月3日(土・日本時間)
午前7時~Prelim :Bellator MMA YouTube Channel
午前10時~Main Card: Bellator MMA YouTube Channel

■Bellator255計量結果

<Bellator世界フェザー級選手権&ワールドGP準決勝/5分5R>
[王者]パトリシオ・フレイレ: 144.1ポンド(65.36キロ)
[挑戦者]エマニュエル・サンチェス: 144.5ポンド(65.54キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ネイマン・グレイシー: 170ポンド(77.11キロ)
ジェイソン・ジャクソン: 170.9ポンド(77.51キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ティレル・フォーチュン: 251.2ポンド(113.94キロ)
ジャック・メイ: 264.3ポンド(119.88キロ)

<ライト級/5分3R>
ウスマン・ヌルマゴメドフ: 155.2ポンド(70.39キロ)
マイク・ハメル: 155ポンド(70.31キロ)

<女子フライ級/5分3R>
アレハンドラ・ララ: 124.2ポンド(56.33キロ)
渡辺華奈: 124.8ポンド(56.6キロ)

<バンタム級/5分3R>
マゴメド・マゴメドフ: 135ポンド(61.24キロ)
シージェイ・ハミルトン: 134.4ポンド(60.96キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ムカメド・ベルカモフ: 173.8ポンド(78.83キロ)
ハーマン・テラド: 169.5ポンド(76.88キロ)

<ライト級/5分3R>
マンデル・ネーロ: 154.9ポンド(70.26キロ)
ヒカルド・セイシャス: 154.9ポンド(70.26キロ)

<ミドル級/5分3R>
ファビオ・アギラル: 187.7ポンド(85.13キロ)
ハリド・ムルタザリエフ: 183.6ポンド(83.27キロ)

<160ポンド契約/5分3R>
ロジャー・フエルタ: 159.4 ポンド(72.3キロ)
クリス・ゴンザレス: 159.2 ポンド(72.21キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ジョゼ・アウグスト: 203.2ポンド(92.16キロ)
ジョナサン・ウィルソン: 204.2ポンド(92.62キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ローマン・ファラルド: 171.1ポンド(77.6キロ)
トレバー・グッデ: 170ポンド(77.11キロ)

<ミドル級/5分3R>
ジョーダン・ニューマン: 185.1ポンド(83.95キロ)
ブランコ・ビシック: 183.8ポンド(83.41キロ)

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BELLATOR Bellator252 Report パトリシオ・フレイレ ブログ ペドロ・カルバーリョ

【Bellator252】パトリシオ、ワンツーでKO勝ち。「俺のパンチをアゴに受けると人間は立っていられない」

<Bellator世界フェザー級選手権&ワールドGP準々決勝/5分5R>
パトリシオ・フレイレ(ブラジル)
Def.1R2分10秒by KO
ペドロ・カルバーリョ(ポルトガル)

右手前のカルバーリョが左ミドルから、右ジャブを伸ばす。ローを蹴るフレイレは左フックを入れ、右を思い切り振りクリンチへ。ヒザを腹に放ったカルバーリョが離れる。続いて左ジャブを当てたカルバーリョだが、直後に右フックを被弾して腰が落ちる。ギロチンから寝技に移行しバックに回ったフレイレに対し、カルバーリョも胸を合わせて同時にスタンドに戻る。

ここで右を当てたフレイレが、直後のワンツーのワン=左フックで崩れそうになったカルバーリョにツー=右ストレートを打ち抜きダウンを奪う。あっという間のKOで、フレイレがワールドGP準決勝進出とフェザー級王座4度目の防衛を決めた。

「俺のパンチでアゴを殴られると、人間は立っていることは不可能だ。エマニュエル・サンチェスがタフなことを願っているよ。前より戦い方もダイナミックになっているしね。1試合をこれまで待つのは大変だったけど、家族との時間をエンジョイした」と表情を緩めくことなく話し、次期挑戦者で準決勝の相手サンチェスと向き合った。


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BELLATOR Bellator252 News アーロン・ピコ クォンリー・グレイシー パトリシオ・フレイレ ブログ ペドロ・カルバーリョ ヤーソラフ・アモソフ ルーカス・ブレナン ローガン・ストーレー

【Bellator252】計量終了 フレイレ「ヤツを殺す。ただ勝つ」✖カルバーリョ「ただひたすら強くなった」

【写真】フェイスオフからエキサイト気味だったカルバーリョは、「ドント・タッチ」と諫めるスコット・コーカーの前で、マスクを外して挑発し始めた(C)BELLATOR

12日(木・現地時間)にコネチカット州アンカスビルのFight Sphereことモヒガンサン・アリーナで開催されるBellator252「Pitbull vs Carvalho」の計量が行われた。

今大会のメインはBellatorがCovid19パンデミックで活動休止に突入した3月13日のBellator241で組まれていたBellator世界フェザー級選手権試合兼フェザー級ワールドGP準々決勝=パトリシオ・フレイレ✖ペドロ・カルバーリョの一戦だ。


8カ月の時を経て仕切り直しとなった世界戦。ライト&フェザー級のチャンプチャンプ=パトリシオにとって昨年9月以来の実戦となる。挑戦者のカルバーリョは今も珍しいポルトガル人ファイターだ。「母国でMMAの知名度が上がることに役立てるファイター人生を送りたい。僕がパトリシオに勝てばもっとポルトガルでMMAは盛んになる」という抱負を3月の時点でカルバーリョは語っている。

そんな人格者的な発言をしていたカルバーリョだが、パブリック・ファイスオフでは拳を突きつけ、マスクを外してチャンピオンを挑発する。しかし、マイクを向けられると「僕の自信はハードワークによるもの。1月から1月、月曜日から月曜日、ずっと練習を続けているから試合ごとに100倍成長している。3月から今日までの期間は、ただひたすら僕を成長させてくれた」と冷静な発言をした。

対してフレイレは「俺がチャンピオン。アイツを殺す。ただ勝つ、それだけだ」

上背やリーチで上回るカルバーリョ、パトシリオのスピードと爆発力を兼ね添えたファイトに対して、序盤は落としても我慢強く5Rの時間を使って──王者に攻め疲れをさせることが勝利には欠かせない。それには二冠王の攻めの圧力を凌ぎきることが求められる。とはいってもパトリシオはカウンターを取るのも秀でており、待ちのファイトもできる。つまりカルバーリョにとっては、攻めて守ることが必要な心身ともにタフなチャレンジが待ち受けていることになる。

セミではカビブ・ヌルマゴメドフのMMAでデビュー以来負け知らず29連勝というワールドレコードに次ぐ、24連勝中のヤーソラフ・アモソフが、ローガン・ストーレーと戦う。

フォークスタイルレスリングがベースのストーレーだが、アモソフはエド・ルースを払い腰で投げ、ダブルレッグでテイクダウンを決めており、いかにケージとスクランブルゲームでコントロールできるかがカギとなる。

メインカード・オープニングはフェザー級ワールドGP準々決勝のダニエル・ヴェイケル✖エマニュエル・サンチェス戦がマッチアップされ、プレリミにもアーロン・ピコ、ケリー・テイラーメレンデス、クリス・ブレナンの息子ルーカス、ホイスの嫡男クォンリーと気になるファイターが目白押しの今大会。

しかし、テイラーメレンデス、ブレナンは体重おーアーでキャッチ戦を戦うことになっている。

■視聴方法(予定)
11月13日(金・日本時間)
午前6時00分~Prelim :Bellator MMA YouTube Channel
午前9時00分~DAZN

■Bellator252計量結果

<Bellator世界フェザー級選手権&ワールドGP準々決勝/5分5R>
[王者]パトリシオ・フレイレ: 144.7ポンド(65.63キロ)
[挑戦者]ペドロ・カルバーリョ: 144.5ポンド(65.54キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ヤーソラフ・アモソフ: 170.5ポンド(77.34キロ)
ローガン・ストーレー: 170ポンド(77.11キロ)

<フェザー級ワールドGP準々決勝/5分5R>
ダニエル・ヴェイケル: 143.8ポンド(65.22キロ)
エマニュエル・サンチェス: 145ポンド(65.77キロ)

<フェザー級/5分3R>
アーロン・ピコ: 145.6ポンド(66.04キロ)
ジョン・デ・ジーサス: 145ポンド(65.77キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
ケリー・テイラーメレンデス: 116.2ポンド(52.7キロ)
エミリー・キング: 115ポンド(52.16キロ)

<フェザー級/5分3R>
ゲイブリエル・ヴァルガ: 145.8ポンド(66.13キロ)
ブランドン・フィリップス: 150ポンド(68.03 キロ)

<ライト級/5分3R>
デヴィン・パウウェル: 155.2ポンド(70.39キロ)
マニー・ムロ: 155.5ポンド(70.53キロ)

<バンタム級/5分3R>
ジョーネル・ルゴ: 135ポンド(61.24キロ)
スカイラー・スート: 135.4ポンド(61.41キロー

<フェザー級/5分3R>
ルーカス・ブレナン: 148ポンド( 67.13キロ)
アンドリュー・サラス: 145ポンド(65.77キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ローラン・ファラルド: 170.5ポンド(77.34キロ)
パット・ケイシー: 170.8ポンド(77.47キロ)

<ウェルター級/5分3R>
クォンリー・グレイシー: 168.8ポンド(76.5キロ)
トレバー・グッデ: 170ポンド(77.11キロ)

The post 【Bellator252】計量終了 フレイレ「ヤツを殺す。ただ勝つ」✖カルバーリョ「ただひたすら強くなった」 first appeared on MMAPLANET.