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【UFC ESPN24】計量終了 メインはニールの左&左ハイ。プレリミはルタ戦士ハリスのギロチンに注目

【写真】ニール・マグニーと戦うジェフ・ニールに要注目だ (C)MMAPLANET

7日(金・現地時間)、8日(土・同)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFC on ESPN24「Rodriguez vs Waterson」の計量が行われた。

コリー・サンドハーゲン✖TJ・ディラショー、ホーリー・ホルム✖ジュリアナ・ペニャを負傷で失い、ジミー・フリックスの急遽引退、代役JP・バイスは負傷欠場でフランシスコ・フィゲイレドの試合がなくなるなど、カード変更が目立った今大会。

ベン・ロズウェルと対戦予定だったフィリッピ・リンスが体調不良で計量に参加できず、ロズウェルも試合が流れることに。またフライ級でザルク・アダシェフと対戦予定だったらイアン・ベノイトが、4ポンドオーバーでアダシェフが対戦を飲まず、イベント前日に2試合が消滅することとなった。


メインはマリナ・ホドリゲス✖ミッシェレ・ウォーターソンという女子フライ級になった今大会から、メインカードとプレリミの気になるファイターをピックアップしたい。

メインカードからはニール・マグニーと戦うジェフ・ニールだ。LFA~コンテンダーシリーズを経てUFCと契約という北米ステップアップの王道を歩んできたニールは、オクタゴンでも5連勝を達成──も、昨年12月にスティーブン・トンプソンに判定負けを喫している 。

再び上昇気流に乗りたいニールの最大の武器は、強烈なパワーを誇る左ストレートと、そのパンチの距離で放たれる左ハイキックだ。ボクシングの間合いで、見えないところから対戦相手を捉えるハイは、パンチとの相乗効果でニールのKO率を高めてきた。

それでいて乱打戦のかなかでのテイクダウン能力も高く、長身&ボディロックテイクダウンの強いマグニーに対して、ニールが自身の間で戦うことができるか見ものだ。マグニーをフィニッシュできれば、トップ5との対戦が楽しみになる。

プレリミからはオープニングバウトで、クリスチャン・アギレラと相対するカールストン・ハリスが気になる。今回がUFCデビュー戦となるガイアナ人ファイターのハリスは、リオデジャネイロでマーシオ・クロマドを師事するルタリーブリ戦士だ。

修斗ブラジル、ビテッチ・コンバッチ、WOCSという人材育成大会を経て、BRAVE CFではジャラ・フセイン・アルシラウィに敗れたもののウェルター級王座挑戦歴もある。その後、ブラジルでの2試合を挟み、今年の1月にはUAE Warriorsでカビブ・ヌルマゴメドフ率いるEagle FCウェルター王者セイジド・イザガクマエフをアナコンダ・チョークで破っている。

ハリスの師クロマドといえばギロチン。その師匠譲りのノーアーム&アームインから、ルタリーブリ・スペシャル=アナコンダ、そしてダースと多彩なフロント系の絞めが、世界最高峰で得意技として通用するのか──非常に興味深い。

■視聴方法(予定)
5月9日(日・日本時間)
午前7時00分~UFC FIGHT PASS

■UFC ESPN24計量結果

<女子フライ級/5分5R>
マリナ・ホドリゲス: 125.5ポンド(56.92キロ)
ミッシェレ・ウォーターソン: 125ポンド(56.7キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ドナルド・セラーニ: 170ポンド(77.11キロ)
アレックス・モロノ: 170.5ポンド(77.34キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ニール・マグニー: 170.5ポンド(77.34キロ)
ジェフ・ニール: 171ポンド(77.56キロ)

<ヘビー級/5分3R>
モーリス・グリーン: 237ポンド(107.5キロ)
マルコ・ホジェリオ・デリマ: 264.5ポンド(119.97キロ)

<ライト級/5分3R>
ディエゴ・フェヘイラ: 160.5ポンド(72.8キロ)
グレゴール・ギレスピー: 156ポンド(70.76キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
アマンダ・ヒーバス: 115.5ポンド(52.38キロ)
アンジェラ・ヒル: 116ポンド(52.62キロ)

<ミドル級/5分3R>
フィル・ホーズ: 186ポンド(84.37キロ)
カイル・ダウカウス: 186ポンド(84.37キロ)

<フェザー級/5分3R>
マイク・トリザノ(米国)
ルドヴィット・クライン(スロバキア)

<ミドル級/5分3R>
タフォン・エヌシュクウィ: 186ポンド(84.37キロ)
パク・ジュンヨン: 186ポンド(84.37キロ)

<ウェルター級/5分3R>
クリスチャン・アギレラ: 170.5ポンド(77.34キロ)
カールストン・ハリス: 170.5ポンド(77.34キロ)

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Report UFC UFN ESPN+33 UFN175 ニール・マグニー ブログ ロビー・ローラー

【UFN175】ロビー・ローラー、気持ちも切れず、前に出続けたが──マグニーが全てを受け止め判定勝ち

<ウェルター級/5分3R>
ニール・マグニー(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
ロビー・ローラー(米国)

ローラーがアンダードックのコ・メイン。マグニーがまず右ミドルを放つ。左ボディを入れたローラーは右を振って前に出るとダブルレッグへ。股間を抱えて耐えるマグニーは、足首を掴んでテイクダウンを許さず、クォーターネルソンで抑える。バックに回ったマグニー、ローラーは同時に立ち上がるが、ワンフックの状態で胸を合わせることはできない。

RNCを狙いつつ、フックに固執しないマグニーはワンフックから寝技に持ち込もうとするがローラーが足をすくってトップを取り返す。すぐに立ち上がったマグニーがヒザ、エルボーを入れてダブルレッグへ。テイクダウンされたローラーがシングルに出るが、ここでもマグニーはクォーターネルソンで遮断し、ワキ腹にパンチとエルボーを纏める。三角を狙う仕草も見せたマグニーが初回を取った。

2R、待ちの態勢のマグニー、ローラーは左を空振りしミドルを蹴られる。マグニーはシングルからダブル、最後はボディロックでテイクダウンを奪うと、ハーフからスクランブルでバックへ。両足をフックしRNC狙いのマグニーに対し、ローラーがどこまで気持ちを切らさずに戦えるか。

マグニーはワキを殴り、襷から肩固めへ移行し再びRNCへ。アゴを引いて耐えるローラーは、トラックポジションを取られても腰をずらしてツイスターには入れせない。マグニーはバックキープを続け、ワンフックで背中を伸ばしに掛かり、強引に絞めを狙う。後方からネッククランクのマグニーは、ローラーが立ち上がるとヒザを突き刺し、エルボーを打っていく。ここも耐えるローラー、離れると逆転の目は広がるか。マグニーはそうさせまいと左ジャブを伸ばし、ラウンド終了を迎えた。

最終回、左ローから左フックで前に出るローラー。右フックから左を打つと、意外にもマグニーが引き込む。スコアをリードしていることは確かだが、現代MMAでは余り見られない選択だ。両ワキを差して膠着を誘発させたマグニーは、ブレイクからスタンドへ。ここで逆転を掛けるローラーだが、マグニーは右からシングルレッグ、レッグリフトでバックに回る。

胸を合わせられても、ここまでと同じようにヒザとヒジを繰り出すマグニーは、離れてから左、そして右ヒザをローラーの顔面に入れる。ローラーのフックにも首相撲&ヒザで攻勢をキープしたマグニーは、ヒジを入れて離れるとジャブを繰り出す。左ハイに離れたマグニーに対し、ローラーは距離を詰めてクリンチへ。最後の20秒、離れたマグニーのジャブに拳で反撃に出られないローラーは左ハイを連続で見せるも、空を切りタイムアップに。

ジャッジはフルマークでマグニーの勝利を支持した。


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News UFC UFN ESPN+33 UFN175 イオン・クテレバ インパ・カサンガネイ ニール・マグニー ブログ マキ・ピトロ マゴメド・アンカラエフ ロビー・ローラー

【UFN175】計量終了 インパ・カサンガネイ、コンテンダーシリーズでサインから18日でピトロと初陣へ

【写真】ジェフ・ニールに代わり、マグニーと対戦することとなったローラー。日本のファンはローラーの方が大歓迎だろう (C)Zuffa/UFC

28日(金・現地時間)、29日(土・日)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEX開催されるUFN175:UFN on ESPN+33「Smith vs Rakic」の計量が行われている。

イベント名にある通り、アンソニー・スミスがアレクサンドル・ラキッチと対戦するライトヘビー級の一戦がメインの今大会。セミではロビー・ローラーがニール・マグニーと戦うウェルター級の一戦など、11試合が組まれている。


フェザー級注目のザビット・マゴメドシャリポフとジャイー・ロドリゲスの一戦が、ロドリゲスの足首の負傷でなくなるなど、対戦カードの変更がままあり、8月11日のコンテンダーシリーズでアンソニー・アダムスを破り、UFCと契約を果たしたばかりのファイターだ。

カサンガネイはダナ・ホワイトの「8月22日に試合をするか?」という問いかけに「イエス」と即答し、UFCとサイン。その後ピトロ戦が一度は22日に決まっていたが、今大会にリスケとなり──それでもインターバル18日での試合出場となる。

コロナ禍だからこそ、起こりえた契約とデビューかもしれないが、これが今のUFCのノーマル。そのカサンガネイは 185.5ポンドで計量をパスし、明日UFCファイター人生が始まる。

メインカード第1試合のマゴメド・アンカラエフとイオン・クテレバは、8月15日のUFC252で対戦が決まっていたがクテレバが検査で陽性となったためキャンセルされ、今大会で再び組まれた試合だ。

なおオープニングファイトでマロリー・マーチンと戦うハナ・サイファースが2ポンド・オーバーで20パーセントの没収、アレックス・カサレスと対戦するオースチン・スプリンガーにいたっては6ポンドの大量超過でファイトマネーを30パーセントカットされキャッチウェイト戦に臨むこととなっている。

■ UFN175計量結果

<ライトヘビー級/5分5R>
アンソニー・スミス: 205ポンド(92.99キロ)
アレクサンドル・ラキッチ: 205.5ポンド(93.21キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ロビー・ローラー: 171ポンド(77.56キロ)
ニール・マグニー: 171ポンド(77.56キロ)

<女子フライ級/5分3R>
キム・ジヨン: 126ポンド(57.15キロ)
アレクサ・グラッソ: 126ポンド(57.15キロ)

<フェザー級/5分3R>
リカルド・ラマス: 145ポンド(65.77キロ)
ビル・アレジオ: 146ポンド(66.22キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
マゴメド・アンカラエフ: 205ポンド(92.99キロ)
イオン・クテレバ: 205.5ポンド(93.21キロ)

<ミドル級/5分3R>
マキ・ピトロ: 184.5ポンド(83.68キロ)
インパ・カサンガネイ: 185.5ポンド(84.14キロ)

<ミドル級/5分3R>
ザク・カミングス: 185ポンド(83.91キロ)
アレッシオ・デキリコ: 184ポンド(83.46キロ)

<フェザー級/5分3R>
アレックス・カサレス: 145ポンド(65.77キロ)
オースチン・スプリンガー: 151ポンド(68.49 キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ショーン・ブレイディ: 170.5ポンド(77.34キロ)
クリスチャン・アギレラ: 170ポンド(77.11キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
エミリー・ウィットマイアー: 115.5ポンド(52.38キロ)
ポリアナ・ヴィアナ: 116ポンド(52.62キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
マロリー・マーチン: 115.5ポンド(52.38キロ)
ハナ・サイファース: 117ポンド(53.07キロ)

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Report UFC UFC250 ニール・マグニー ブログ ロッコ・マーチン

【UFC250】序盤の接戦を競り勝ったマグニーが、最終回を完全に取りマーチンから判定勝ち

<ウェルター級/5分3R>
ニール・マグニー(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28
アンソニー・ロッコ・マーチン(米国)

左右に回るサウスポーのマグニー、マーチンが左を伸ばして組みつく。離れたマーチンは右ロー、圧力をかけるマグニーだが組まれてバックを許す。マグニーは胸を合わせて首相撲、マーチンはダブルレッグを仕掛けて逃れる。残り2分でマーチンは離れると、左ジャブを伸ばす。オーソで構えたマグニーも右ジャブから組みつくが、逆にマーチンがケージに押し込む。間合いを取り直した両者、マグニーが右ローを2発入れ、マーチンが左を振ってクリンチへ。マグニーが押し返して離れ、初回が終わった。

2R、マグニーがジャブを伸ばしロー、踏み込んだマーチンが右を伸ばす。マグニーの前進にカウンターで右を被せたマーチンは、ローをチェックしつつ前に出てワンツー、ダブルレッグでテイクダウンを奪う。ハーフから左腕を差したマグニーが、ワールドにもダースにも入らせず立ち上がり、ケージにマーチンを押し込む。体を入れ替えたマーチンは間合を取り、右を伸ばす。続くケージ際のクリンチ戦でマーチンがキムラロック、リリースして距離を取る。

マグニーが追いかけて圧力がかけるが、手数は少なく組んで逆にケージに押し込まれる。残り15秒で打撃の間合いとなった両者、結局マグニーはクリンチを選択した。

最終回、細かいパンチをまとめたマーチン。左ジャブを伸ばすマグニーが前蹴りを見せる。組みついたマーチンはボディッロックテイクダウンを奪ないとみると、離れる。前に出てヒザを入れたマグニーに対し、マーチンは疲れたか。マグニーは右を当てて組みつくと、ボディロックへ。ウィザーで耐えるマーチンは、テイクダウンを許さず右を差し返す。マグニーはエルボーを入れてハマれ、ワンツーを伸ばす。

右を被弾し左に回るマーチン、組んでも力がなくマグニーがヒザをボディに連打する。ガブリからヒザを入れたマグニーは、大きく息をするマーチンに圧力をかけてヒザ、エルボーへ。マーチンはシングルから胸を合わせると、離れて時に完全に動きが落ちる。

ワンツーから右を当て、組んだマグニーは首相撲でヒザを当て、エルボーを打ち込む。マーチンは組んでも粘れず、打ち合いには下がるという厳しい時間に。それでも右を当てたマーチンは、直後に右を被弾しローを蹴られる。パンチを振るったマーチンが組んだところで試合は終了。最終回は完全にマグニーだが、互角の初回と2Rをジャッジはどのように判断するか。

結果、2-0でマグニーが勝利した。