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【ONE Winter Warriors】ダギ・アサラナリエフ、ナシューヒンを右2発で倒しパウンドアウト

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ザイード・フセイン・アサラナリエフ(トルコ)
Def.3R0分49秒by TKO
ティモフィ・ナシューヒン(ロシア)

左ジャブを打ち合った両者。ショートフックが交錯し、ダギが右ローを蹴る。左ジャブに左を合わせていくナシューヒンは、右オーバーハンドにも右を打っていく。左ジャブから右フックのダギは、打たれても打ち勝つ形でパンチを入れていく。しかし、左フックの打ち合いでダウンをしたダギは、起き上ってシングルレッグへ。テイクダウンを奪われたナシューヒンは、すぐに立ち上がりハイクロッチも耐える。

続くクリンチの展開で、ダギのヒザが急所に入り試合が中断する。この間に鼻血を拭きとったダギは再開後に左もやや振りが大きいか。ガードの甘いダギのパンチに、ナシューヒンが左を合わせる。手打ち気味のダギが左フック、ナシューヒンは蹴り足を掴んでフックを打ちこむ。左フックを当てたダギは、左リードフックをヒットさせる。さらに右を入れ、左から右を当てたダギが、ヒザ蹴りに続きショートの左を打ち込む。

ここで組んだダギは、回って離れようとするナシューヒンにアッパーを突き上げる。さらに飛び込んで左を入れたダギ。目の下をカットしたナシューヒンに、ドクターチェックが入る。リスタート後に左を入れたナシューヒンは、逆に左を受け初回が終わった。

2R、ナシューヒンが左ハイを見せる。ダギはワンツーから左を入れてダウンを奪う。立ち上がりながらパンチを受け、それでもパンチを振るうナシューヒンはシングルレッグで倒される。ハーフで抑えたダギは肩固めを狙う。これを防ぎ、足を戻しにしくナシューヒンだが、ダギはすぐに右足を抜いて肩固めからパンチに転じる。

ナシューヒンはZハーフガードも、左腕を差しに行ったところでエルボーを落とされる。右で腰をコントロールし、左で殴るダギ。再びナシューヒンにドクターチェックが入り、ダギも鼻を気にしている。ダギのトップで試合が再開となり、Zハーフから足をきかせたナシューヒンが立ち上がる。バックコントロールから後方に投げたダギの左のパンチを纏める。マウスピースを吐き出したナシューヒンにブレイクが掛かり、再装着。

リスタートすると、殴られながら立ち上がったナシューヒンだが、ハイクロッチからシングルとダギが組んでいく。ボディにアッパーを入れたダギは離れてエルボーも空振りに。直後に時間となった。

最終回、左ジャブを当てたダギがローを蹴って連打へ。ショートフックを打ち返したナシューヒンは、間合を取ったダギの右を受けて足が泳ぐ。すぐさま右ストレートを打ち抜いたダギが、腰から崩れたナシューヒンにパウンド追撃を入れ──返り討ちのKO勝ちを決めた。


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【ONE Winter Warriors】若松佑弥と対戦、フー・ヨン「現場仕事より過酷なトレーニングはない」

【写真】1996年2月7日生まれ、若松より1歳下のフー・ヨン。MMAキャリアはこれまで7勝2敗──若松の14勝4敗の半分で、勝率は同じだ (C)MMAPLANET

3日(金・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE Winter Warriorsで、ONE本戦2戦目のフー・ヨンと若松佑弥と対戦する。

ONEフライ級トップの若松に対し、フー・ヨンはほぼ無名に等しい中国の新鋭だ。若松と戦うことを「光栄です」と言い切るフー・ヨンとは、どのようなMMAファイターなのか。

そのMMA歴を聞くだけで、決して侮ることはできない──人生を賭けている怖さが感じられた。


──フー・ヨン選手、初めてインタビューをさせていただきます。まずお時間を作って頂きありがとうございます。

「こちらこそ、ありがとうございます。日本で僕のことが記事になるなんて、凄く嬉しいです。感謝しています」

──12月3日、若松佑弥選手と戦います。今の気持ちを教えてください(※インタビューは11月23日に行われた)。

「若松選手のような名前のある選手と戦うことができて、凄く嬉しいです。本当にパワフルなファイターですし、フライ級で3位の彼と戦えて光栄です」

──ONEと契約して2度目の試合出場で、トップ3の選手と戦うことについてはどのように思っていますか。

「僕の心情を包み隠さず話すと、若松選手とのオファーが来た時は本当に驚きました。まさか2戦目で彼のような選手と試合ができるなんて思っていなかったです。僕にとっては憧れの選手でしたし。若松選手の試合はずっと視てきました。僕は若松選手と同じで、打撃で勝つファイターです。自分がどこまで彼に通じるか、ワクワクしています」

──我々はフー・ヨン選手についてヨッカイカー・フェアテックスに勝った──それぐらいしか知識がありません。まずMMAを始めたきっかけを教えていただけますか。

「そんなことも尋ねてもらえて、嬉しいです(笑)。僕は16歳の時に学校に行くことを止めました。そして、中国全土でビルの建築現場を転々とする生活をしていました。19歳まで4年程、そういう生活を送っていたのですが、僕にはカンフー・ドリームがありました。そして北京に行き、ファイティング・ブラス・ジムに入門しました。そこでヤオ・ホンガン師匠に出会うことができたんです」

──ヤオ・ホンガン!! Legend FCでバンタム級王者になった摔跤出身の中国MMAのパイオニア世代だった、あのヤオ・ホンガンですか!!!

「そうです。師匠のことを知っているのですね。師匠はずっと中国のMMAを牽引してきた選手です。師匠に出会えて僕は本当に幸運でした。師匠はMMAに必要なスキルをイチから僕に指導してくれました。19歳から6年間、強靭な体と師匠に教わったMMAテクニックを武器に戦い、中国のローカル大会からONE HERO SERIESを経てONEという世界的なステージで戦うことができて……あの建築現場で働いていた時のことを思えば、夢のようです。金銭的にも比較にならない大金を手にし、比べものにならない遣り甲斐のある仕事をしています。今もあの仕事を続けていたら、誰も僕のことなど知らなかったはずですし、今日のインタビューもなかったです。これが、僕のMMA物語です」

ヤオ・ホンガン(Yao Honggang)
1981年9月10日生まれ。中国式レスリング=摔跤からMMAに転向し、2009年6月のデビューから、40歳になった今も中国を中心に活躍している。香港ベースのレジェンドFCでは韓国のチョ・ナムジンを破りバンタム級王座に就いたこともある。China Top Teamでは現在UFCで活躍中のリー・ジンリャンらとチームメイトだった。

──ヤオ・ホンガンの下でMMAを学ぶまで、格闘技の経験は?

「全くなかったです。知識もゼロでした。よくバックグラウンドがあると思われますが、それは長い間の現場仕事で体が強くなったことが関係しているのではないでしょうか。とにかく力仕事の日々だったので。この体の力……筋力、体力、持久力は現場仕事で手にすることができました。格闘技経験はなかったですが、この体があったので順応するのは早かったです」

──強い肉体があったとしても、ファイターにはファイティング・スピリットが必要です。

「人生を変えたかった。その想いが、僕の戦う心の源になっています。運命を変えたかった。建築現場では社会の底辺にいる人達を数多く見てきました。彼らは現場から逃れることができない人生を送っていました。3年、4年とあの環境に身を置いて心の底から『僕はここいたいわけじゃない』という想いがあふれ出てきました。

この体があれば、あの仕事も問題なく続けることはできましたが、僕はもっとお金が欲しかったし、自分に価値を見出したかったです。有名にもなりたかった。子供の頃からカンフー・ドリームを夢見ていたし、MMAで自分の運命を変えようという強い気持ちを──あの社会の底辺にいる生活を送り、抱くようになりました。MMAを戦うことで人生と運命を変えて、より良い生活を送ろうと決意したんです。

MMAを始めてから、とても学ぶことが多くて迷うこともありました。でも、現場仕事よりも過酷なトレーニングはなかったです。ホント、身をもって体験したことがある人間にしか、あの辛さは分からないでしょう。MMAは現場仕事より、簡単です」

──そこまでなのですね。MMAを始め中国にはWLFやKunlun Fightなどドメスティック・メジャーがあるなかで、なぜONE HERO SERIESを選択したのでしょうか。

「確かにその2つの団体では試合をしていないですが、Art of WarとGlory of Heroes、Chin Woo Men(精武門)などで戦っています。その時に拳をケガをして試合から遠ざかり、指導と練習だけしていました。そうやって生活の糧にしていたのですが、1年程経過した時にONEが中国でHERO SERIESを開くことになり、師匠から『拳に問題がないなら、試合に出よう』と持ち掛けてもらいました。

MMAを戦うならビッグネームと戦いたいと思っていました。でも中国のイベントに出場していては、それは叶わないです。HERO SERIESからONEにステップアップできれば名前があって強い選手と戦うことができる。そう思い、ONE HEROES SERIESで戦うことにしたんです」

──そして4連勝を達成してONEと契約。初戦でヨッカイカーに判定勝ちを収めました。

「あの試合では僕がアンダードッグだったことは分かっていました。確かに僕にとってあのヨッカイカー戦はONE本戦のデビュー戦でしたが、自分ではヨッカイカーに経験で劣るとは思っていなかったです。

ヨッカイカーはムエタイの選手です。打撃は使えますが、立ち技なら僕の方が上です。そして寝技では圧倒的に僕の技量が彼を上回っています。最初は打撃戦で戦おうと思っていましたが、すぐに作戦を変えました。寝技で行けると確信したからです。そして、あの大舞台で見てもらった通り、彼に勝てました。そこから時間が空いてしまいましたが、若松選手と戦えることは本当に嬉しいです」

──若松選手は『タイトルに挑戦する資格はあると思うけど、今回の試合もアドリアーノ・モライシュと戦うつもり』で創っていくと言っていました。

「本当に尊敬すべき選手です。彼は経験もあり、本当に強い選手です。僕は世界のベストになりたい。なら、誰と戦っても勝たないといけないです。若松選手との試合は、そういう遣り甲斐のある戦いで、とてもチャレンジングです。

それにケージの中に入ってしまえばランキングも格も関係ないです。ただ2人で殴り、蹴り合うだけで。そして若松選手の打撃が、僕より上だとは思っていないです。互角の勝負ができるし、彼を倒す自信もあります」

──まさに運命を変えることができる、一戦ですね。

「僕らは2人ともパワフルなストライカーです。距離を取り合うことはないでしょう。僕が彼をKOするか、彼が僕をKOするか。もちろん、KO勝ちするつもりでいます。ただ、その前に本当にこの試合を戦うことができて嬉しいです。若松選手と戦うことで、僕の知名度も上がるでしょう。彼が僕との試合を受けてくれて本当に感謝しています。現にこうやって日本の記者の方からインタビューをしてもらっていますし。

12月3日は最高にエキサイティングで、素晴らしい試合を皆に見せたいと思っています」

■ONE「Winter Warriors」視聴方法(予定)
12月3日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ONE「Winter Warriors」対戦カード

<キック世界ライト級選手権試合/3分5R>
[王者]レギン・アーセル(オランダ)
[挑戦者]イスラム・ムルタザエフ(ロシア)

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP決勝/5分5R>
スタンプ・フェアテックス(タイ)
リトゥ・フォーガット(インド)

<キック・フェザー級/3分3R>
チョウ・チェンリャン(中国)
レネ・カタラン(フィリピン)

<キックボクシング・フライ級/3分3R>
秋元皓貴(日本)
ダニエル・プエルタス(スペイン)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ティモフィ・ナシューヒン(ロシア)
ザイード・フセイン・アサラナリエフ(トルコ)

<ヘビー級/5分3R>
カン・ジウォン(韓国)
マーカス・ブシェシャ・アルメイダ(ブラジル)

<フライ級/5分3R>
フー・ヨン(中国)
若松佑弥(日本)

■ONE「Winter Warriors 02」視聴方法(予定)
12月17日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ONE「Winter Warriors 02」対戦カード

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ダニー・キンガド(フィリピン)
カイラット・アクメトフ(カザフスタン)

<バンタム級 (※65.8キロ)/3分3R>
ケビン・ベリンゴン(フィリピン)
クォン・ウォンイル(韓国)

<95キロ契約/5分3R>
ヴィタリー・ビグダシュ(ロシア)
ファン・ロン(中国)

<ウェルター級(※77.1キロ)/5分3R>
ゼバスチャン・カデスタム(スウェーデン)
ムラッド・ラマザノフ(ロシア)

<バンタム級 (※65.8キロ)/5分3R>
スティーブン・ローマン(フィリピン)
ユーサップ・サーデュラエフ(ロシア)

<バンタム級 (※65.8キロ)/5分3R 5分3R>
ジャンロ・サンジャオ(フィリピン)
ポール・ルミヒ(インドネシア)

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【ONE Winter Warriors】26カ月振りの実戦、ダギ・アサラナリエフ「どう試合を終わらせることができるか」

【写真】とにかく明るい表情をしていたダギ。自信しかない──そんな面持ちだった(C)MMAPLANET

12月3日(金・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE Winter Warriorsで、ダギことザイード・フセイン・アサラナリエフがティモフィ・ナシューヒンと一昨年10月の日本大会以来の試合出場を果たす。

トルコ国籍を持つダゲスタン人の強豪は、なぜ2年2カ月も実戦から離れていたのか。そしてコロナ禍以前、現時点で最後の試合となってくるクリスチャン・リー戦で彼の身に何が起こっていたのかが、明らかとなった。

オク・レユン時代を迎えたONEライト級戦線にあって、獰猛な強さでいえば頭一つ抜けている強豪が満を持して世界の頂点に向かった再び歩み始めた。


──ダギ、2019年10月にクリスチャン・リーとライト級ワールドGP決勝で敗れてから2年2カ月振りの再起戦となります。この間、コロナ禍ということもありますが、これだけ試合をしなかったのは何か理由があったのでしょうか。

「まずクリスチャン・リーと戦っている時に、体に変調を覚えた。眩暈がしていつも通りに戦えなかったんだ。だから、あんな戦いしかできなかった。試合が終わって、帰国してもこの症状は続いた。それがずっと戦っていなかった理由だよ」

──コロナパンデミック以前の問題だったのですね。

「もちろん、COVID19の影響もあるけど、まず戦えなくなったのは体調不良のせいだ。実は頭がクラクラするという状況は試合前にも始まっていたんだ。それでも戦うことを選んだ。でも試合後に病院に運ばれた時は、この判断をした自分自身の判断が正しかったから自問自答していたよ」

──眩暈が続いて、頭に問題があるというのは……それは引退も考えたのではないですか。

「いや打撲や血流、脳梗塞系の問題ではなかったからね」

──そうだったのですが、てっきり脳の方かと……。

「いやウィルスが問題だったのか、酷い副鼻腔炎が原因だった。鼻水や膿が出るという症状ではなく、頭が重くフラフラと眩暈がする感じで」

──対戦だったとは思いますが、副鼻腔炎と聞いてホッとしました。

「もう全く問題ないということをケージのなかで、動きで証明するよ(笑)」

──トルコではコロナ禍でもトレーニングを積むことはできたのでしょうか。

「この2年間、ずっとモスクワにいたんだ。トルコにはビジネスの時だけ訪れて、ほとんどモスクワにいた。練習はユーサップ・サーデュラエフ達としてきた。今回のトレーニング・キャンプもそうだよ」

──モスクワは再び感染状況が悪化していると聞きますが、キャンプは問題なかったですか。

「2020年はロシアもロックダウンが続き、隔離措置だらけだった。ジムも閉鎖され、トレーニングパートナーと練習する機会は本当になかった。そんな状態が1年近く続き、ようやくロックダウンが解かれた。今はまた感染者は増えているけど、トレーニングパートナーとの練習は問題なく行えるようになっているし、状況は良くなっているよ」

──では今回の再起戦で3年前に117秒でKO勝ちしたナシューヒンと対戦することをどのように捉えていますか。

「トップ5と戦えるなら、相手は選ばない。確かにティモフィ・ナシューヒンとは2度目の対戦だけど、ずっと試合から遠ざかっていたし何も想うところはないよ」

──9月にクリスチャン・リーが、オク・レユンに敗れチャンピオンが交代しました。判定結果が問題にもなりましたが、ダギはどのように見ていますか。

「オク・レユンに対して、誰もが尊敬心を持たなければいけない。彼は良いファイターだ。ただしクリスチャンが、僕と戦った時ほどの強さがなかった。クリスチャンはしっかりと準備ができていなかったんだろう。ただし、あの夜に関してオク・レユンはクリスチャンより強かった」

──次の試合でナシューヒンに勝てば、タイトル挑戦権を獲得できると考えていますか。

「もちろん、そうなることを望んでいる。ただ、全ては僕のパフォーマンス次第だろう。どうやって試合を終わらせることができるか。まぁ、どうなるのか楽しみにしてほしい」

──ライト級には青木真也選手がいます。2021年もジェイムス・ナカシマ、エドゥアルド・フォラヤンという選手を初回でサブミットしています。

「日本を代表するファイターと言えば、彼のことだ。非の打ち所がない良いファイターだよ。ONEが組んでくれるなら、グラップリングのスーパーファイトだろうが彼とケージをシェアできたら嬉しいよ。ファンもそうだけど、ファン以上にこの顔合わせを僕自身が楽しみにしている」

──グラップリング? MMAではなくて?

「グラップリングだ(笑)。彼は日本のレジェンドだからね。グラップリングマッチで、自分の能力を試してみたい」

──まるでMMAにおいて、競合相手ではないような言い方ではないですか。

「フフフフ。シンヤ・アオキはMMAではベストファイターだとは思っていない。僕はタイトルに近づくファイトを戦いたいんだ。だからトップ5以外は戦いたくない(※青木はONEライト級でランク2位)。下の選手とは戦いたくないんだよ」

──……。

「いくら過去に良い試合をしてきても、今の彼はそうじゃない。僕はランキングトップのファイターとしか戦いたくない。だから彼が再び、そのレベルに戻ってきたらいつでも戦うよ」

──……。では12月3日、どのような試合をファンに見せたいと思っていますか。

「ティモフィ・ナシューヒンは強い選手だ。強い蹴りも持っている。ただ、僕の方が上だ。僕のセンスの方が優っていることを試合で見せたい。日本のファンをガッカリさせることはない。アリガトゴザイマス」

■ONE「NEXTGEN03」視聴方法(予定)
11月26日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ONE「NEXTGEN03」対戦カード

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
リト・アディワン(フィリピン)
ジャレッド・ブルックス(米国)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
アラヴェル・ラマザノフ(ロシア)
ポンシリP.K.センチャイムエタイジム(タイ)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
アレックス・シウバ(ブラジル)
レネ・カタラン(フィリピン)

<キックボクシング・フライ級/3分3R>
パンパヤック・ジットムアンノン(タイ)
ダニエル・プエルタス(スペイン)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ピーター・バウシュト(オランダ)
ラスラン・エミルベク(キルギス

<キックボクシング・バンタム級/3分3R>
フィリッピ・ロボ(ブラジル)
ロドレックP.K.センチャイムエタイジム(タイ)

■ONE「Winter Warriors」視聴方法(予定)
12月3日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ONE「Winter Warriors」対戦カード

<キック世界ライト級選手権試合/3分5R>
[王者]レギン・アーセル(オランダ)
[挑戦者]イスラム・ムルタザエフ(ロシア)

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP決勝/5分5R>
スタンプ・フェアテックス(タイ)
リトゥ・フォーガット(インド)

<キック・フェザー級/3分3R>
チョウ・チェンリャン(中国)
レネ・カタラン(フィリピン)

<キックボクシング・フライ級/3分3R>
秋元皓貴(日本)
ダニエル・プエルタス(スペイン)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ティモフィ・ナシューヒン(ロシア)
ザイード・フセイン・アサラナリエフ(トルコ)

<ヘビー級/5分3R>
カン・ジウォン(韓国)
マーカス・ブシェシャ・アルメイダ(ブラジル)

<フライ級/5分3R>
フー・ヨン(中国)
若松佑弥(日本)

■ONE「Winter Warriors 02」視聴方法(予定)
12月17日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ONE「Winter Warriors 02」対戦カード

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ダニー・キンガド(フィリピン)
カイラット・アクメトフ(カザフスタン)

<バンタム級 (※65.8キロ)/3分3R>
ケビン・ベリンゴン(フィリピン)
クォン・ウォンイル(韓国)

<95キロ契約/5分3R>
ヴィタリー・ビグダシュ(ロシア)
ファン・ロン(中国)

<ウェルター級(※77.1キロ)/5分3R>
ゼバスチャン・カデスタム(スウェーデン)
ムラッド・ラマザノフ(ロシア)

<バンタム級 (※65.8キロ)/5分3R>
スティーブン・ローマン(フィリピン)
ユーサップ・サーデュラエフ(ロシア)

<バンタム級 (※65.8キロ)/5分3R 5分3R>
ジャンロ・サンジャオ(フィリピン)
ポール・ルミヒ(インドネシア)

The post 【ONE Winter Warriors】26カ月振りの実戦、ダギ・アサラナリエフ「どう試合を終わらせることができるか」 first appeared on MMAPLANET.
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【ONE Winter Warriors02】チームラカイ・ナイト。キンガド、ベリンゴン、ローマン、ジャンロが揃い踏み!!

【写真】タイトル挑戦へ最後の一里塚=アクメトフ戦を迎えるキンガド(C)MMAPLANET

12月3日(金・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催され、17日(金・同)にディレイ中継されるONE「Winter Warriors 02」の対戦カードが発表された。

同大会では6試合全てがMMAで、うちチームラカイ勢が4試合に出場する。そのラカイの新世代をONE世界ストロー級王者ジョシュア・パシオと共にリードするダニー・キンガドが、メインでカイラット・アクメトフと対戦、さらに元BRAVE CFバンタム級王者スティーブン・ローマンの仕切り直しのサークルケージ初陣も決まった。


2019年に行われたフライ級ワールドGP準優勝のキンガドは、仙三、和田竜光、若松佑弥という日本の代表するフライ級ファイターに三立てを食らわしたこともある実力者だ。微妙な判定をモノにするONEに特化する試合をするかと思いきや、自らテイクダウンやグラウンド戦も展開するウェルラウンダーのキンガドだが、テイクダウン&グラップラーとの試合は、北米裁定であれば判定負けという試合展開も珍しくない。

それが和田戦であり、リース・マクラーレン戦であった。元同級世界王者のアクメトフはそのマクラーレンとの渋い試合で勝ち切り、現王者のアドリアーノ・モライシュとも1勝1敗と互角の星を残している。

今やMMAのニューパワーハウスとして注目を集めるカザフスタン、そのMMAを10年に渡りリードしてきたアクメトフも、フライ級の頂点に返り咲くための大舞台、徹底して組んで倒しにいきそうだ。

(C)ONE

スタイル的にも市場的にもキンガドはONEが求めるタイトルコンテンダーに、アクメトフといタイトル挑戦権獲得に向け、最終問題が用意されたガチ・マッチメイクだ。

また王者ビビアーノ・フェルナンデス、次期挑戦者ジョン・リネケル、佐藤将光を破ったファブリシオ・アンドラジと、ブラジル勢の支配下にあるONEバンタム級戦線で復活を賭す元バンタム級世界王者ケビン・ベリンゴンが、韓国のクォン・ウォンイルとの対戦も組まれた。

王座陥落後、ジョン・リネケルとの一戦で過去に見せたことがなかった脆さを露呈したベリンゴンにとって、ONEバンタム級戦線のBTSを相手に3年1カ月振りの勝利はトップ戦線に踏みとどまるための必須課題。そんな一戦となろう。

(C)BRAVE CF

そして今大会では、ついにローマンがONE初出場を果たす。

本来は4月にリネケル戦が決まっていたローマンは、コロナ陽性で試合出場ならず、8カ月遅れでユーサップ・サーデュラエフに相手を代えてONE初戦を迎える。2012年のMMAデビュー、既に29歳のローマンはラカイ主催興行、URCCからPXCへ進み、その後はBRAVE CFに参戦し14勝2敗というレコードの持ち主だ。

戦ってきた舞台がONEでないため、日本国内の知名度は圧倒的に低いローマンだが、チームラカイで1・2を争う力の持ち主、そしてパシオ、キンガドを上回るウェルタウンだーだ。

ラカイ新世代のパシオとキンガドは上に記したようにテイクダウンを自ら仕掛けて戦うことができるが、倒されても下からの打撃、そして立ち上がればチャラ、もしくは優位に立てるONEの裁定基準に則して実戦を繰り返してきた。

対してローマンはテイクダウンを許すと、ポイントを失うルールセットのなかでキャリアを積み、倒されないという点でのシビアさは、他の2人とは違う感覚を持っている。故に自らのテイクダウンをボーナスポイントではなく、勝利の方程式において欠かせない手段として、戦いに組み込んできた。

そのうえでローマンはラカイ特有のラッシュ&レンジのコントロールという打撃を身に着けている。結果として、ドミネイト力は現ONEファイターのグルダ―ジャン・マンガットを破って手にしたBRAVE CFバンタム級王座を4度に渡り防衛してきた中で十分に示してきた。

とはいえ対戦相手のサーデュラエフはフェザー級でも戦えるフィジカルの持ち主で、テイクダウンと特にコントロールにかけてはONE随一のファイターといっても過言でない。

ローマンとしてはテイクダウンで結実する打撃ではなく、テイクダウンを切って倒す打撃という戦い方が必要になってくる──実力査定試合だ。

16歳の時のジャンロ・サンジャオ

さらに今大会ではチームラカイのマーク・サンジャオ総帥の実の息子ジャンロがキャリア4戦目でONEデビュー戦を戦う。

2002年7月生まれ、19歳のジャンロはアンジェラ、クリスチャン&ヴィクトリアの3人のリーと同様に、ONEが純粋培養する将来のエース候補といえるだろう。下がって蹴ることができ、その動きからテイクダウンに繋げるなど既に非凡な動きを見せているジャンロが、どのようにONEの舞台で強くなっていくのか、その一歩が示される。

かつてONEのベルトを4本所有していたチームラカイの栄光=ベリンゴン、北米ルールで育ったラカイの裏アカウント=ローマン、ラカイの将来=ジャンロ、そしてタイトル挑戦を現実の目標として掲げるラカイの今=キンガド──4者4様の静かなる山の戦闘種族の戦いを見逃すことはできない、ONE Winter Warriors02=チームラカイ・ナイトだ。

■ONE「NEXTGEN03」視聴方法(予定)
11月26日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ONE「NEXTGEN03」対戦カード

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
リト・アディワン(フィリピン)
ジャレッド・ブルックス(米国)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
アラヴェル・ラマザノフ(ロシア)
ポンシリP.K.センチャイムエタイジム(タイ)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
アレックス・シウバ(ブラジル)
レネ・カタラン(フィリピン)

<キックボクシング・フライ級/3分3R>
パンパヤック・ジットムアンノン(タイ)
ダニエル・プエルタス(スペイン)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ピーター・バウシュト(オランダ)
ラスラン・エミルベク(キルギス

<キックボクシング・バンタム級/3分3R>
フィリッピ・ロボ(ブラジル)
ロドレックP.K.センチャイムエタイジム(タイ)

■ONE「Winter Warriors」視聴方法(予定)
12月3日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ONE「Winter Warriors」対戦カード

<キック世界ライト級選手権試合/3分5R>
[王者]レギン・アーセル(オランダ)
[挑戦者]イスラム・ムルタザエフ(ロシア)

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP決勝/5分5R>
スタンプ・フェアテックス(タイ)
リトゥ・フォーガット(インド)

<キック・フェザー級/3分3R>
チョウ・チェンリャン(中国)
レネ・カタラン(フィリピン)

<キックボクシング・フライ級/3分3R>
秋元皓貴(日本)
ダニエル・プエルタス(スペイン)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ティモフィ・ナシューヒン(ロシア)
ザイード・フセイン・アサラナリエフ(トルコ)

<ヘビー級/5分3R>
カン・ジウォン(韓国)
マーカス・ブシェシャ・アルメイダ(ブラジル)

<フライ級/5分3R>
フー・ヨン(中国)
若松佑弥(日本)

■ONE「Winter Warriors 02」視聴方法(予定)
12月17日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ONE「Winter Warriors 02」対戦カード

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ダニー・キンガド(フィリピン)
カイラット・アクメトフ(カザフスタン)

<バンタム級 (※65.8キロ)/3分3R>
ケビン・ベリンゴン(フィリピン)
クォン・ウォンイル(韓国)

<95キロ契約/5分3R>
ヴィタリー・ビグダシュ(ロシア)
ファン・ロン(中国)

<ウェルター級(※77.1キロ)/5分3R>
ゼバスチャン・カデスタム(スウェーデン)
ムラッド・ラマザノフ(ロシア)

<バンタム級 (※65.8キロ)/5分3R>
スティーブン・ローマン(フィリピン)
ユーサップ・サーデュラエフ(ロシア)

<バンタム級 (※65.8キロ)/5分3R 5分3R>
ジャンロ・サンジャオ(フィリピン)
ポール・ルミヒ(インドネシア)

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【ONE Winter Warriors】ONE Xの週に通常大会。アトム級ワールドGP決勝、若松佑弥は中国人選手と対戦

【写真】タイトル戦に辿り着くまでにノンランカーとの対戦は、次戦が挑戦という風に結びつくのか (C)ONE

11日(木・現地時間)、ONE Championshipが12月3日(水・同)にONE Winter Warriorsを開催し女子アトム級ワールドGP決勝=スタンプ・フェアテックス✖リトゥ・フォーガットが行われ、日本から若松佑弥が出場することが発表されている。

12月5日(日・現地時間)に予定されていた10周年記念大会ONE Xが延期されたが、同じ週に通常大会──コロナ禍の収録シリーズ=ダークシリーズを行うことが明らかとなった。


今回のリリースでは録画中継がなされることは明言されていないが、同大会の試合数が6試合ということを考えるとダークシリーズ形式なのはまず間違いないだろう。

メインはキックボクシング世界ライト級選手権試合=王者レギン・アーセル✖挑戦者イスラム・ムルタザフ戦が組まれ、意外にも女子アトム級GPファイナルはコ・メインという試合順となっている。

全6試合、MMAは4試合でGP決勝以外はライト級でティモフィ・ナシューヒン✖ダギことザイード・フセイン・アサラナリエフ、ヘビー級でブシェシャことマーカス・アルメイダのMMA2戦目カン・ジウォンとの一戦、さらにフライ級で若松✖フー・ヨンという粒揃いのカードが決まった。

若松は4月にリース・マクラーレンに勝利し世界フライ級王座挑戦を現実のモノとするかと思われたが、今回用意された相手はONE本戦2戦目の中国人ファイターだった。

フー・ヨンはONE Heroesで4連勝し本戦と契約を果たし、今年の2月(※放送は3月)にヨッカイカー・フェアテックスに判定勝ちを収め、通算戦績を7勝2敗としている。

国内では試合が組まれない契約下にある選手の不満の声が大きくなっているONEだが、若松はこのタイミングでタイトル挑戦こそ実現しなかったもののライブ中継枠に入っていることで期待の高さが如実に表れているか。

ライト級のナシューヒンとダギは、2018年9月に対戦しダギが2分弱でTKO勝ちを収めており、3年3カ月振りの再戦となった。

ランクでいえばナシューヒンが5位、2年2カ月振りの実戦となるダギは3位。ナシューヒンは4月に前王者クリスチャン・リーに敗れており、ダギも現時点の最終戦はクリスチャンに敗北を喫している。

裁定結果が論争となったオク・レユン✖クリスチャンのダイレクトリマッチがあるのか。あるいはナシューヒン✖ダギの勝者に挑戦する機会が巡って来るのか──若干濁り気味のライト級戦線だ。

なお同大会ではキック・バンタム級で秋元皓貴がチュー・ジェンリャンと戦うことも発表されている。

■ONE NEXTGEN02視聴方法(予定)
11月12日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ ONE NEXTGEN02対戦カード

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
セーマーペッチ・フェアテックス(タイ)
リッテワダペッティンディーアカデミー(タイ)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
タン・カイ(中国)
ユン・チャンミン(韓国)

<キックボクシング・フェザー級ワールドGP補欠戦/3分3R>
ジャン・チュンユ(中国)
ドビダス・リムクス(リトアニア)

<キックボクシング・フェザー級ワールドGP補欠戦/3分3R>
スモーキン・ジョー・ナタウット(タイ)
ユーリック・ダフティアン(ロシア)

<86キロ契約/5分3R>
アギラン・タニ(マレーシア)
手塚裕之(日本)

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Interview Special  グラチアン・サジンスキ クリスチャン・リー ティモフィ・ナシューヒン ブログ 青木真也

【Special】月刊、青木真也のこの一番:4月─その弐─クリスチャン・リー✖ナシューヒン「嗅覚」「ケージ」

【写真】青木がONEで頭抜けていると評したクリスチャン (C)ONE

過去1カ月に行われたMMAの試合から青木真也が気になった試合をピックアップして語る当企画。

2021年4月の一番、第ニ弾は8日に行われたONE世界ライト級選手権試合=クリスチャン・リー✖ティモフィ・ナシューヒン戦について語らおう。


──青木真也が選ぶ2021年4月の一番、2試合目をお願いします。

「クリスチャン・リー✖ティモフィ・ナシューヒンです。クリスチャンは試合時間の短さもそうですけど、何よりも嗅覚が良いですね。あのフィニッシュどころの」

──畳みかける攻撃ですね。

「一番大切なところです。練習して見につくモノではない。

それを嗅ぎ分けていて。そこの有無が上に行くか、行けないのかの差だと思います。この嗅覚がないと深追いしてしまいます。それをしっかりとクリスチャンはフィニッシュに結びつけている。そこは頭抜けています」

──自らが攻勢の時だけでなく、青木選手との試合では寝技で攻め込まれたときに防御力の高さを見せ、ダギ・アルサナリエフとの試合ではドロドロの勝負で勝ち切る強さがありました。

「だから生物的に強い。喧嘩が強いのでしょうね。根性があって、耐える力もある。厄介な存在だと改めて思いました」

──喧嘩の強さって、ハングリーさとは関係ないのでしょうか。クリスチャンは裕福な家庭で育ち、生活苦のようなことは人生で1度として経験していないと思います。

「お金のためにどこまでハングリーになれるのかっていえば、限界があると思うんです。裕福になるために戦うのには限界があって、彼はそういうことがなくて戦えているので。

日本は最低限の暮らしができる国だと思います。だから、困窮さで養われるハングリー精神なんてない。それでも頑張る人がいる。それは格闘技だけでなくて、どの分野でも経済的なハングリーさでないモノが根底にあるはずです。好きだとか、生まれながらの持ちえた感覚が。あとは育ってきた環境ですよね」

──お父さんのケンさんがマーシャルアーツや護身に通じていて、自らのスタイルをクリスチャンやアンジェラの幼少期から教え込んでいたということが大きいということですね。

「そこに持って生まれたのか、養われたのか嗅覚がある。2年前に『この子は強くなる』って、言ってみれば引っ張ったわけじゃないですか。その目は間違っていなかったと思います(笑)。強くなり続けています」

──また悪い癖ですが、UFCをスケールにするとクリスチャンの実力をどのように評価していますか。

「僕の感覚でいえば、凄く期待されている契約をして、真ん中ぐらいから創られていくと、もしかするともしかするぐらいの力があると思います。まだ22歳ですしね。フェザー級でやるより、ライト級で戦うことを選択して体調も良いみたいで、そこも正解だった。

ちゃんと大きくなっているので、これで水抜き有りのライト級で戦っても、相当にいけるでしょうね。KO負けもまだ1度、それも5年前とか。効かされてギロチンっていう負けだし、ダメージも蓄積していなくて、なんせ10代の時からこれまでキャリアを積んでいますからね。

MMAが強い……僕らの思うMMAの一つ上を行っているというか、全てが融合されたMMAを体現しています。そして喧嘩が強くて、フィニッシュ能力がある。本当に強いと思います」

──自らの階級ですか、ONEライト級戦線で抜けている感はありますか。

「戦績的にも、力としても抜けていますよね」

──フォラヤン戦当日のインタビューで、結果を残していけば「またある」という主旨の発言を青木選手はしていました。

「ハイ。それまでいますかね。なんか、そんな気はします」

──そこまで強いと、やはりUFCに行きたくなるというものですよね。

「そうだと思います。ONEでは抜けていますから。ホントは……たらればになりますけど、そこを考えるとエディ・アルバレスがオク・レユンに勝って、クリスチャン・リー✖エディ・アルバレスは画として見たかったですね」

──その画として見たいということが、市場の関係しているわけですしね。

「ハイ、査定になります。それはチョット見たかったです」

──私も悪い癖でUFC以外で結果を残している選手に、すぐに『UFCで戦いたくないか』と尋ねてしまうのですよね。でも、まぁプロモーションを代表している選手は、競合プロモーションのことですから、話しづらいでしょうね。

「クリスチャンも、もうONEを代表する選手になっているし、そこは聞きづらいし、彼も答えづらいはず。でも、クリスチャンはUFCで勝ち抜ける力があると思います。絶対的に強いダギに勝ち、ラピクスもナシューヒンも短時間でフィニッシュした。それに、徳留(一樹)を普通に1Rでやっつけている。そんな選手がどれだけいるのかっていうことですよね。それはUFCでやっても……まぁ、まぁ、まぁと思いますよ」

──そこまでクリスチャンのことを買っているのであれば、これは打撃でゆっくり戦えて、自分の戦いをさらに正常進化させた青木真也との再戦が見てみたくなってきます。1回目の組みで勝つにしろ、一度逃れられて仕切り直しの局面でも同じように立ち技を続けることができれば──青木真也の勝利もあると期待してしまうのですが。

「クリスチャンは……これ、まだ言ったことないのですが、ケージで戦いたいという気持ちがあります。ぶっちゃけ、ロープ掴みがないから。あの時の試合に関して、悔いがあるとすれば『ロープ、掴むなよ』というのは凄くあったので……テイクダウンの時に。

だから、ケージでやらせて欲しい──という気持ちは正直あります」

──その言葉を聞けて嬉しいです。

「なんで、ですか?(笑)」

──あの敗北に対して悔しさを持っているということが分かって、嬉しいです。

「でもリングだから負けたとは言えないですよ。それを言うと、ホントにこっちの負け。絶対に言ったらいけないことです。リングだから負けた──というのは。だから、ケージでやりたいよね、とは思いますけどね」

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ONE ONE TNT02 ONE118 Report クリスチャン・リー ティモフィ・ナシューヒン ブログ

【ONE TNT02】This is the Mixed Martial Arts !! クリスチャン・リーが73秒でナシューヒンを倒し王座防衛

<ONE世界ライト級(※77.1キロ)選手権試合/5分5R>
クリスチャン・リー(米国)
Def.1R1分13秒by TKO
ティモフィ・ナシューヒン(ロシア)

クリスチャンのダブルレッグをスプロールしたナシューヒンが、右ハイを遠い距離で蹴っていく。クリスチャンは組みのフェイクを見せて、蹴りを交えつつ間合いを図る。と、ナシューヒンのステップイン&右オーバーハンド、左フックのコンビに左フックを合わせる。

前方に崩れたナシューヒンに、バックからパウンドをまとめたクリスチャンが73秒TKO勝ちでONE世界ライト級王座防衛に成功──ストップに不満がありそうなナシューヒンだが、これはレフェリーが試合を止めたから口にできる抗議だ。

「10週間、ハードトレーニングをしてきた。直ぐに僕にはベイビーガールが生まれる。人生で一番重要な試合だった。ティモフィは危険な相手。スピードがパワーを倒した。これは父、弟と繰り返してきた動きだ。ここからテイクダウンに結びつけるようにやってきた。彼が続けられたかは分からない。僕はレフェリーじゃないから。でも、あのまま続けてもバックから絞めて勝っていた」と、KOパンチのあとに組みついていたクリスチャンはインタビューで話した。


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ONE ONE Inside the Matrix02 ONE113 Report ティモフィ・ナシューヒン ピーター・バウシュト ブログ

【ONE113 Inside the Matrix02】蹴り足掴んで殴り、ペースを握ったナシューヒンがバウシュトを止める

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ティモフィ・ナシューヒン(ロシア)
Def.3-0
ピーター・バウシュト(オランダ)

頭を振ってジャブを繰り出すナシューヒン、バウシュトは左ミドルを蹴る。そのバウシュトの蹴りに右を合わせていくナシューヒンは、鋭いワンツーを振るう。バウシュトは右ハイを見せるが、前蹴りをキャッチされる。ケージの前に陣取るバウシュトに対し、距離を詰めたナシューヒンが左を2発当てる。

バウシュトは左ジャブから右ハイも、重心が高いか。頭を振り、リーチの差も関係なく圧を高めるナシューヒンは左ハイ、さらにローをキャッチして右を打っていく。バウシュトは蹴りを捕まれるシーンが多く、右ミドルもキャッチされパンチを受けそうになる。

ローをキャッチして右を打ちながら、上を取ったナシューヒンが一気にパスしサイドで抑える。ハーフに戻したバウシュトは背中を向けて立ち上がろうとして、後ろから殴られ後方に倒される。バックコントロールから顔面にヒザを狙ったナシューヒンが初回をリードした。

2R、ローからワンツーを放つナシューヒン、バウシュトはキャッチされそうになってもローを蹴っていく。蹴りもパンチも勢いでナシューヒンが優り、バウシュトはまたも右の蹴りをキャッチされ右を被弾して倒される。ナシューヒンがすぐにパスを決めるが、バウシュトもスクランブルに持ち込み組んでケージへ。離れると、ローに右を合わせたナシューヒンだが疲れが見えてきた。

それでも蹴りをキャッチし、パンチでなく組みついたナシューヒンがケージにバウシュトを押し込みテイクダウンに成功する。ハーフから足を抜きつつマウントを取りに行ったナシューヒン、背中を見せて立ち上がったバウシュトだが、すぐに倒されてガードを強いられる。クローズドガードのバウシュトは、得意の形もパウンドを受けて三角、腕十字という仕掛けができない。上と下から殴り合い、ラウンド終了となった。

最終回、まずナシューヒンが左ジャブを伸ばす。バウシュトはローに右を合わされる。それでもナシューヒンはパンチを打った後にバランスを崩すようになり、やはりスタミナが切れかかっている。バウシュトは右ストレートを当て、プレッシャーを掛ける。右ミドルハイをキャッチされたバウシュトだが、ナシューヒンがここから動きが無く離れて右ストレートを打っていく。

またも左の蹴りをキャッチしたナシューヒンは、組みつくとギロチンを狙ったバウシュトをスラムするようにテイクダウンを決める。パスから鉄槌を落とすナシューヒン。バウシュトはハーフ戻すが、極めにもスクランブルにも持ち込めない。バウシュトの背中を見せて立ち上がるという危ない動きも、ナシューヒンが流してスタンドに戻る。残り40秒、左ハイを何とかガードしたナシューヒンは完全に疲れているが、足を使って回る。バウシュトはミドル、サイドキックから跳びヒザが空を切り時間に。

疲れるのを覚悟で1R、2Rと攻め、テイクダウンも駆使して試合をリードしたナシューヒンが3-0の判定勝ち。「アイム・OK、毎日練習してきた。今、僕は4位だ。タイトル挑戦したい」と、勝者は懸命に英語でインタビューに答えた。


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News ONE ONE Inside the Matrix02 ONE113 エコ・ロニ・サプトラ キム・キュソン キャムラン・アバソフ ジェイムス・ナカシマ ティモフィ・ナシューヒン ピーター・バウシュト ブログ プリシーラ・ガオール モン・ボー 若松佑弥

【ONE113 Inside the Matrix02】計量&ハイドレーション結果 第1試合=女子アトム級戦はGP査定試合?

【写真】デビュー戦同士の時とはいえ、現UFC世界女子ストロー級王者ジャン・ウェイリに勝利しているモン・ボー──要注目だ (C)MMAPLANET

本日6日(金・現地時間)、中継されるONE113「Inside the Matrix02」の最終計量及びハイドレーション結果がONEより発表されている。

ONEでは水抜き禁止、北米MMAより実質1階級の体重が上限となり、ハイドレーション・テストが試合の2日前と前日に行われている。体重はリミット+500グラム、ハイドレーションは1.0250以下という規定が設けられており、1日でもパスできないと試合当日の朝に再計量が必要になっている。


世界ウェルター級選手権試合をメインに、MMAのみ5試合が組まれている今大会。オープニングから女子アトム級で新チャイナ・パワー=モン・ボーが、インドネシアのプリシーラ・ガオールと対戦。恐らくは来年の開催が決定している女子アトム級ワールドGPの査定試合になるであろう注目のマッチアップだ。

なおハイドレーションと計量結果は以下の通りとなっている。

※赤字の選手の名前をクリックするとインタビューに跳びます

■視聴方法(予定)
11月6日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE App
毎週木曜、26時05分~テレビ東京「格闘王誕生! ONE Championship」

■ONE113 Inside the Matrix2対戦カード

<ONE世界ウェルター級(※83.9キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] キャムラン・アバソフ:83.7キロ/ 1.0207
[挑戦者]ジェイムス・ナカシマ:81.6キロ/ 1.0083

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ティモフィ・ナシューヒン:76.6キロ/ 1.0044
ピーター・バウシュト:76.4キロ/ 1.0044

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
キム・キュソン:61.15キロ/ 1.0191
若松佑弥:61.2キロ/ 1.0140

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
エコ・ロニ・サプトラ:60.8キロ/ 1.0237
ラモン・ゴンザレス:60.65キロ/ 1.0099

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
プリシーラ・ガオール:51.45キロ/ 1.0156
モン・ボー:52.1キロ/ 1.0195

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Interview ONE ONE Inside the Matrix02 ONE113 ティモフィ・ナシューヒン ピーター・バウシュト ブログ

【ONE113 Inside the Matrix02】ナシューヒン戦へ、ピーター・バウシュト「彼はファイトIQが高くない」

【写真】立って良し、寝て良しのバウシュト。欲を言えば青木や徳留、日本勢との試合がこのタイミングで見たかった(C)MMAPLANET

11月6日(金・現地時間)に中継されるONE113「Inside the Matrix II」で注目のライト級マッチが視られる。それがピーター・バウシュトとティモフィ・ナシューヒンの一戦だ。

昨年5月に下石康太を破りONEデビューを飾ったバウシュトは、今年の1月にエドゥアルド・フォラヤンを下しONEで3連勝中。タイトル挑戦権はユーリ・ラピクスに譲ったもののバウシュトは、自身の力に絶対の自信を持つ。

オランダを発ちシンガポールへ向かう直前に行ったインタビューで、新型コロナウィルス感染が再拡大傾向にあったオランダにおいて、最高のキャンプができたとバウシュトは断言した。


──ティモフィ・ナシューヒンとの試合へ、もうすぐシンガポールへ向かうところかと思います。現在の調子はいかがですか。

「コンディションはパーフェクトだよ。気合も入りまくっている。コロナウィルスがあっても、スマートにしっかりとキャンプをしてきた。本当に良いキャンプだったよ」

──春に続き、オランダは感染者が増えてロックダウンになるのではと聞いています。それでもキャンプに影響はなかったのでしょうか。

「自己隔離をしながらチームメイトとだけ会って練習をしてきたんだよ。人数も固定して協力しあって、トレーニングをしてゲームプランを立ててきた。1週間に1度コロナのテストをして、メールで結果が届くまで2日間は家に待機だ。そして陰性結果が出てから、ジムで対人練習を再開する。そうやって感染していないことを確認しながら、トレーニングしてきた。練習仲間は、凄く自分の体に気を遣ってきたよ」

──それほどまでの対策が必要だったとは思いもしませんでした。と同時に、それだけ頻繁にPCRを受けることができるのですね。

「PCRは無償だけど、10分や15分後に結果が割るスピードテストは150ユーロ(※約1万8300円)の自己負担なんだ。でも、今後はこのスピードチェックがどんどん採用されていくだろうね。

一時期は上手くコロナを抑えることができて、その時はジムで普通に練習できるようになっていたんだ。政府もバカンスにいくことを推奨した。そして、寒さがやっていてインフルエンザが流行り、コロナかインフルエンザが混乱してしまって。で、多くの人が一気に検査をしたことで余計広まってしまったんだ。

政府はその時は調子がそれほど悪くなければ2週間自宅待機をするという指示をしてね。その間に調子が悪くなると、病人に行くようにって感じだったから。

結果的に準備をしている最後の週になって、感染状況の悪化にともない、レストランは閉められ、グロッサリーストアだけがオープンしているような感じになった。コンタクト・スポーツは禁じられ、フィジカルトレーニングしか許されていない。このままでいけば、またロックダウンになるだろうね。ギリギリのタイミングで僕は練習できて、試合も戦える。幸運だったよ」

──インフルエンザ流行の時期が来ると、また感染者が増えるという学者の予測は当たっていたわけですね。ピーターは色々な条件があるなかで練習をしてきたのですが、それにしても毎週PCR検査をして、結果がでるまで自宅待機とは……とは。

「試合をするために必要なことだった。戦って生きていくには、現状を受け入れなければならない。不満をいっても、ストレスが溜まるだけだから。今、MMAの試合に出るにはこういうことを受け入れる必要があるんだ。

でもね、外に出る人も少なくなり、車も走っていない。凄く空気は綺麗になり、気持ち良くランニングをすることができた。エドゥアルド・フォラヤンと戦った時より、ずっと体調は良いよ。

──えぇ、それはどういうことですか。

「フォラヤンとの試合は2週間前のショートノーティスのオファーだったから、今回の方がずっと調子が良いよ。実は10月にトニー・カルーゾと戦った時もオファーは3週間前だった(笑)。エドゥアルドとの試合の時はマネージャーから『人生で最も大切な試合だ』って連絡がきてね(笑)。

1週間の練習で、19時間かけてマニラに行き体重を落とした。だから1月の試合に比べると、ちゃんと準備はできている。なんといっても今回のティモフィとの試合は、過去2年で初めてファイトキャンプを開くことができたから」

──人生で最も大切な試合で元世界王者に勝った時は、タイトルに挑戦できると期待したのではないですか。

「まったくだ(笑)。バカげているよね。ランキングもユーリ・ラピクスの方が上だった。僕はコウタ・シモイシに勝ち、無敗だったカルーゾに勝った。そして元世界王者にも勝った。マネージャーも『次はタイトルだと思っていたけど、アンディ・サワーと同じジムじゃないからな』だってさ(笑)」

──キョーレツな嫌味ですね。

「アハハハ。ラピクスはペトロシアンのジムに所属しているから挑戦権が回ってきたんだ。でも、問題ないよ。ティモフィに勝てば、僕が挑戦権を手にできる。きっとね(笑)。そうでなくてもダギでも、シンヤ・アオキでもエディ・アルバレスでも誰とでも戦う。誰にも負けない。タイトル戦がどれだけ遠ざけられようとも、僕は辿り着く」

──それだけナシューヒンに勝つ自信もあるということですね。

「ティモフィは強いよ。本当に強い。でも、彼のファイトIQはそれほど高くない」

──えっ?

「いや、彼をリスペクトしていないわけじゃないんだ(笑)。でも、僕のファイトIQは彼より高い。僕の方が彼より戦いの幅がある。判定になることもないし、距離を取ることもない。初回が2RでKOか、サブミッションで勝つよ。ベストを尽くす、やるかやられるか──そして、やるだけさ。

ベストを尽くして、僕がベストだと証明する。武士道ウェイとは自分を信じ、いかなる時もやるかやれるかの覚悟で前に進むこと。可能か不可能かじゃない、ただやるだけなんだ」

■視聴方法(予定)
11月6日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE App
毎週木曜、26時05分~テレビ東京「格闘王誕生! ONE Championship」

■ONE113 Inside the Matrix2対戦カード

<ONE世界ウェルター級(※83.9キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] キャムラン・アバソフ(キルギス)
[挑戦者]ジェイムス・ナカシマ(米国)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ティモフィ・ナシューヒン(ロシア)
ピーター・バウシュト(オランダ)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
キム・キュソン(韓国)
若松佑弥(日本)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
エコ・ロニ・サプトラ(インドネシア)
ラモン・ゴンザレス(フィリピン)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
プリシーラ・ガオール(インドネシア)
モン・ボー(中国)

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