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【Gladiator020】最後のカードはフォークスタイルグラップリングで二刀流=井上啓太が山田崇太郎に挑む

【写真】オープニングから見逃せないマッチアップが決まった (C)MMAPLANET

12日(木)、Gladiatorより22日(日)に大阪府豊中市の176BOXで開催されるGladiator020、全14試合の最後のカード発表があった。

フェザー級王座決定戦=中川皓貴✖チョ・ソンビン、Progressフォークスタイルグラップリング・ウェルター級王座戦=森戸新士✖ジョセフ・チェン、ライト級選手権試合=王者キ・ウォンビン✖挑戦者グスタボ・ウーリッツァー、笹晋久✖ジョン・オリニドの国際戦、宮城友一✖久保健太の拳で語る漢マッチが組まれた同大会。最後のカード一枚もグラップリング戦=山田崇太郎✖井上啓太という注目カードが組みこまれた。


山田は昨年8月にFighting NEXUSにおけるPROGRESS提供試合=濱岸正幸戦(ストレートフットロックで一本勝ち)以来、2度目のフォークスタイル・グラップリング戦となる。

グラップリングとMMAの二刀流の山田に対して、井上も柔術とMMAの二刀流ファイターだ。青帯時代には全日本とアジアを制しアブダビプロで準優勝、全日本では茶帯も制している井上。この日のメインカードでキ・ウォンビンに挑戦するグスタボ・ウーリッツァーとの次期チャレンジャー決定戦で逆転KO負けを喫して以来、4カ月振りの復帰戦で井上は格上といっても過言でない山田と組み技マッチに挑むこととなった。

この試合は開場時間からプレリミスタートまでのオープニングマッチの第3試合として実施されるが、他のオープニング戦も元グラジ・バンタム級王者=竹本啓哉✖江木伸成のコンバット柔術、さらに女子アマMMAでは住村竜市朗の長女=住村斉明里がMIYUと戦うなど、バラエティに富んだラインナップとなっている。

グラップリングファンや地方在住ファイターに注目するマニア層にとっては、この3試合はメインカード級の顔合わせといえる。ライブ観戦、予定される配信ではオープニングから見逃せないグラジエイターの2023年第一弾となりそうだ。

■ Gladiator020対戦カード

<フライ級/5分2R>
坪内一将(日本)
陸虎(日本)

<バンタム級/5分2R>
今村豊(日本)
秋田良隆(日本)

<ウェルター級/5分2R>
藤田大(日本)
スティーブン・ギレスピ(英国)

<Gladiatorフェザー級王座決定戦/5分3R>
中川皓貴(日本)
チョ・ソンビン(韓国)

<Gladiatorライト級選手権試合/5分3R>
[王者]キ・ウォンビン(韓国)
[挑戦者]グスタボ・ウーリッツァー(ブラジル)

<Progressフォークスタイルグラップリング・ウェルター級王座決定戦/5分3R>
森戸新士(日本)
ジョセフ・チェン(台湾)

<フライ級/5分3R>
宮城友一(日本)
久保健太(日本)

<バンタム級/5分3R>
笹晋久(日本)
ジョン・オリニド(フィリピン)

<キック・ウェルター級/3分3R>
璃久(日本)
イゴール・シルバ(ブラジル)

<バンタム級/5分2R>
溝口司(日本)
ガッツ天斗(日本)

<ヘビー級/5分2R>
大場慎之助(日本)
チョン・ホチョル(韓国)

<Progressフォークスタイル・グラップリング79キロ契約/5分2R>
山田崇太郎(日本)
井上啓太(日本)

<Progressコンバット柔術バンタム級/5分2R>
竹本啓哉(日本)
江木伸成(日本)

<アマMMA女子アトム級/3分2R>
住村斉明里(日本)
MIYU(日本)

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DEEP Gladiator019 Gladiator020 MMA MMAPLANET o チョ・ソンビン ブログ 中川皓貴

【Gladiator020】元UFC&現PFL=チョ・ソンビンと王座決定戦、中川皓貴「メチャクチャ強そうやん!!」

【写真】リライアブルの一体感は関西、いや日本最強でしょう(C)SHOJIRO KAMEIKE

22日(日)、大阪府豊中市の176Boxで開催されるGladiator020で、中川皓貴がチョ・ソンビンと空位のフェザー級王座を争う。
Text by Shojiro Kameike

中学、高校と柔道部に所属し、地元である神戸市兵庫区の総合格闘技道場reliableでMMAを始めた中川にとっては、今回が初の国際戦であり、初のタイトルマッチとなる。UFCとPFLへの出場経験を持つ強豪、チョ・ソンビンを相手にどのような試合を見せるのか。中川に現在の練習と、チョ・ソンビン戦への自信のほどを訊いた。


――試合を2週間後に控えてのインタビューとなります(※取材は1月8日に行われた)。現在はまだ追い込みの時期でしょうか。

「はい、まだ追い込みの時期ですね。今日も午前中はトレーニングしていて。プールで有酸素運動をしていました」

――プールですか。1度プールに行くと、どれくらい泳ぐのでしょうか。

「30分くらいの間に25メートルを10本泳いで、さらに息を止めて泳いだりとかですね。あとはプールの中を歩きながらシャドーをしたり。MMAでも組みの展開で、息を止めて動くことがあるじゃないですか。その中でも体を動さないといけない。そこで勝てる体をつくるためにプールでトレーニングしています」

――中川選手は柔道出身のMMAファイターです。プールでのトレーニングは以前から行っているのでしょうか。

「以前ウチ(総合格闘技道場リライアブル)にいた秋葉太樹と一緒にやらせてもらっていて、今も自分だけでやっています。柔道時代からやっていたことではなく、MMAを始めてから取り入れているトレーニングですね」

――そのトレーニングの効果は実感できていますか。

「結果に繋がっているかと言われれば難しいですけど、確実に体力面で向上してきているとは思います。プールでは隣のコースで競泳選手も練習していて、その人たちに負けじと泳いでいます(笑)」

――プロのMMAファイターになってから、柔道時代よりもハードなトレーニングを自身に課しているのでしょうか。

「高校の柔道部もキツかったですね。朝練も毎日ありましたし。ただ、今のほうが自分で考えながら練習できています」

――もともと柔道を始めたのは、いつ頃なのですか。

「中学の時です。今もリライアブルで一緒に練習している田中有君が、中学で1学年先輩やったんですよ。その有君から『柔道部は楽やから入ってみ?』と誘われたんです。もともと僕は帰宅部で、学校が終わったらすぐ家に帰りたいタイプやったんですよね。それで楽なら良いかぁと思って柔道部に入ったら、顧問の先生が厳しくて(笑)」

――アハハハ。練習が楽な柔道部というのは聞いたことがないですよね。

「そうなんですよ。有君の言葉に騙されて。すぐに帰れるような雰囲気は全然なく、毎日練習し続けることになりました。アハハハ」

――田中選手は中川選手に入部してほしくて、練習が楽だと嘘をついたのでしょうか(笑)。

「どうなんですかね? 当時について話をしたことはないけど、有君が誘ってくれたおかげで高校まで柔道をやって、今こうしてMMAにつながっているので感謝しています」

――田中有選手は高校で柔道は引退したものの体を動かしたい、ということでお兄さん(田中淳、総合格闘技道場リライアブル代表)が運営しているジムに入ったそうです。中川選手もMMAを始めるのは、同じような流れだったのですか。

「自分の場合は、淳君や有君のアマチュアMMAの試合を見たことがキッカケなんです。『何やコレ!? めっちゃカッコいい。俺もMMA始めよう!』と思いました。リライアブルには先に同級生の増田拓真が入っていたこともあって」

――DEEPやパンクラスの大阪大会を主戦場としている増田選手ですよね。その増田選手は同級生だったのですか。

「彼も有君に誘われてリライアブルに入ったんです。僕は、その増田から『道場へ見学に来いよ』と誘われて。ただ、見学に行った時がちょうど代表の試合前で、道場も結構ピリついていたらしいんですよ。だから僕は『試合が終わってから行くわ』と返事をしたんですけど、増田が『エエから来いって』と言ってくれて――そこから今に至ります」

――田中淳代表と田中有選手が兄弟で、中川選手は有選手の後輩、増田選手も中川選手の同級生という関係なのですね。リライアブルというのは、昔から知っている仲間が集まって出来上がった道場なのですか。

「そうなんです。もともとは淳君が始めて、そこに柔道時代の繋がりで集まってきて――。ハンセン玲雄や斎土泰斗も有君と柔道で同期やったから、僕も昔から知っていました。今は一般会員さんも多いですし、一般クラスからプロになる選手もいます。でも一般会員さんも含めて、仲間意識はウチのジムが一番強いと思っています」

――なるほど。そのリライアブルでMMAを始めて2018年にプロデビューし、1つのノーコンテストを含めて2020年まで負けなしでした。

「あぁ……、そうですね。ただ、結果は勝ちでも自分の中では負けていた試合が、何試合かありました。だから戦績は気にしていなかったです。それでも初めての負け(2021年7月、遠藤来生に判定負け)はキツかったですね。

ずっと自分との戦いやったと思います。勝っている時は、何でもイケる気がしていましたよね。『誰でもかかってこい、やったんで』みたいな(笑)。でも一回負けると――怖さを知ると、その後も試合前は不安になるんです。また負けたらどうしよう、ここを落としたら次はない。そういう不安が大きくなってきて、試合前は不安で仕方なかったです」

――2連敗を喫したあと、2022年3月にRIZIN Triggerで小島勝志選手に判定勝ちしました。小島戦は、そのような不安は大きくなかったのですか。

「あの試合は何も考えていなかったです。2連敗して、吹っ切れていました。もうやるしかない。反対に、連勝している時のような気持ちに戻ることができていたように思います」

――中川選手と田中有選手の試合を見ていると、柔道出身というイメージは少なく、どちらかといえばトータルファイターのイメージが強いです。

「代表からは『もっと柔道を使っていけ』と言われています。MMAファイターには柔道経験者はいるけど、僕や有君の柔道技を防げるような選手は少ない。もっと柔道技を使っていけ、と指導を受けています。練習でも壁際の差し合いになった時、『そこで柔道技を使え!』と言われたり。自分でも、やらなアカンなって思います。どうしても壁際になると、レスリングの意識が強くなりすぎるんですよね」

――スタンドの攻防でいえば、組んで柔道技の展開に持ち込むよりも、打撃戦をやりたくなってしまうのではないですか。

「いや、それは……正直に言うと、僕は打撃が怖いですんですよ。できれば打撃はやりたくないです」

――打撃が怖い……次の相手がチョ・ソンビンで、それを言いますか。

「アハハハ、そうなんですよね。相手はバリバリ打撃が強い選手で。あんなにブンブン振ってきたら怖いですよ。自分もブン殴りに行きますけど(笑)」

――どちらなのですか(笑)。まずチョ・ソンビン戦のオファーが来た時は、どのように感じましたか。

「『初めて外国人選手との試合や』と思いました。写真を見たら、韓国の俳優さんかと思うようなルックスで。でも経歴を見るとUFCやPFLに出ていて、プロフィール写真でもベルトを3つ持っていたりとか。『メチャクチャ強そうやん!』 と思って試合を見てみると、ストライカーで前にどんどん出てきて――メッチャ殴られそうやな、と思いました(苦笑)。でも穴は見つかったので、その穴を突けるよう考えて練習しています」

――差し支えなければ、見つけた穴を教えてください。

「……やっぱり寝技じゃないですかね。相手のほうがリーチも長いし身長も高いので、打撃で打ち合ってしまうよりは、サクッと組んで倒してしまおうかなと思います」

――もともとチョ・ソンビンはテイクダウンに行くこともありましたが、ここ数試合は打撃戦を挑んで反対にグラウンドへ持ち込まれる場面も増えています。

「面白い試合というか、目立つ試合を求められるとああやって打撃戦になってしまうんですかね。どちらにしても、自分もテイクダウンできる自信があります。それこそ代表の言うとおり、自分の柔道技を生かしていきたいです」

<この項、続く

■ Gladiator019対戦カード

<フライ級/5分2R>
坪内一将(日本)
陸虎(日本)

<バンタム級/5分2R>
今村豊(日本)
秋田良隆(日本)

<ウェルター級/5分2R>
藤田大(日本)
スティーブン・ギレスピ(英国)

<Gladiatorフェザー級王座決定戦/5分3R>
中川皓貴(日本)
チョ・ソンビン(韓国)

<Gladiatorライト級選手権試合/5分3R>
[王者]キ・ウォンビン(韓国)
[挑戦者]グスタボ・ウーリッツァー(ブラジル)

<Progressフォークスタイルグラップリング・ウェルター級王座決定戦/5分3R>
森戸新士(日本)
ジョセフ・チェン(台湾)

<フライ級/5分3R>
宮城友一(日本)
久保健太(日本)

<キック・ウェルター級/3分3R>
璃久(日本)
イゴール・シルバ(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
笹晋久(日本)
ジョン・オリニド(フィリピン)

<バンタム級/5分2R>
溝口司(日本)
ガッツ天斗(日本)

<ヘビー級/5分2R>
大場慎之助(日本)
チョン・ホチョル(韓国)

<Progressコンバット柔術バンタム級/5分2R>
竹本啓哉(日本)
江木伸成(日本)

<アマMMA女子アトム級/3分2R>
住村斉明里(日本)
MIYU(日本)

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【Gladiator020】Road to UFCから日本で再起、ライト級王者キ・ウォンビン「自分の覚悟を見せる場」

【写真】気持ちを切り替えて、キャリアの再構築に踏み出したキ・ウォンビン(C)MMAPLANET

22日(日)、大阪府豊中市の176boxで開催されるGLADIATOR020でライト級王者キ・ウォンビンが3年8カ月振りの来日を果たし、グスタヴォ・ウーリッツァーの挑戦を受ける。

10月にRoad to UFC準決勝で、インドネシアのジェカ・サラギに予想もしないTKO負けを喫したキ・ウォンビンが、再起の場の古巣グラジエイターを選択した。RTUの敗北という厳しい時期を過ごし、日本からキャリアのリスタートを切るキ・ウォンビンをソウルでインタビューした。


──3年8カ月振りの来日が決まりました。今の気持ちを教えてください。

「本当にこの間もグラジエイターで試合をしたいと思ってきました。自分が無名の頃から、グラジエイターには試合の機会を貰っていたのでグラジエイターを愛しています。それがコロナもあって日本に行くことができなくなり、今回は久しぶりにグラジエイターでの試合なので本当にワクワクしています。日本の皆さんに良い試合を見せたいです」

──個人的にオク・レユン、キム・ギョンピョ、キ・ウォンビンという3選手をずっと追ってきたつもりでしたので、本音をいえばUFCに行って欲しかったです。Road to UFC準決勝での敗北をどのように捉えていますか。

「あの敗北に関しては、本当に厳しかったです。今も眠れないことがあります。でも、ここで立ち止まるわけにはいかないです。だからこそ、このタイミングでオファーを出してくれたグラジエイターでの試合を再出発にしたいと思っています。そのために良い試合をして、進化した姿を見せたいです」

──それにしてもキム・ギョンピョ選手も同時に敗れたことをどのように感じましたか。

「ギョンピョとは仲が良くて。準決勝前には『決勝で当たったらどうしよう』なんて話をしたこともありました。そのギョンピョも負けたことは、本当にショックでした。ギョンピョが負けるとは一切思っていなかったです。だからこそ、自分もギョンピョもこのままで終わるわけにはいかないです。

韓国に帰国する飛行機でギョンピョが隣の席だったので、そういう話をしました。『ここから一緒に頑張ろう』と」

──良い話です。キム・ギョンピョ選手の今後も注目したいです。では、先ほど言われたようにリスタートがグラジエイターになったことにはどういう想いがありますか。

「自分に活躍する機会を与えてくれたグラジエイターで、再び戦えることは凄く嬉しいです。気合も入りますし、絶対に良い試合をするので期待してほしいです」

──ところでRoad to UFCは無観客でも、UFCと同じ会場で実施された大会で、UFCのオクタゴンで戦えたことが凄く良い経験になったと言っている日本人選手もいます。残念ながら勝ち上がれなかったですが、あの場で戦った経験はキ・ウォンビン選手に何をもたらしたでしょうか。

「MMAファイターなら全員が同じだと思いますが、UFCは自分にとって夢の舞台でした。敗れはしましたが、これまで見てきたUFCファイターと同じ環境で戦えたことは自分にとって、これからの人生に生きる経験になっています」

──韓国で再起戦という選択もあったと思います。それが日本で戦う。仕切り直しとして、海外での試合というのは何か違いがありますか。

「韓国で再起戦を戦っていたとしても、同じだけの気持ちで戦えていたと思います。それでもグラジエイターという団体に愛情を持っているので、一段階上の気持ちで戦うような精神状態にはなっています」

──では挑戦者グスタボ・ウーリッツァーの印象を教えてください。

「寝技中心の選手だと思いますが、打撃も思い切りが良いです。試合映像もしっかりとチェックしました。自分は勝敗以上にその日の試合のなかで、もっとも盛り上がる試合をしたいと考えていいます。そういう戦いができる相手だと思います」

──今の言葉を伺って素直に思うところがあります。キャリアの序盤、キ・ウォンビン選手はしっかりとケージレスリングを戦い、マニア好みの重厚な試合をしていました。それが韓国のMMA界の傾向かRoad FCの戦いでは殴るけど殴られる、一か八かの打撃戦をするようになり、Double GFCでも続いたと思います。その結果、打たれ弱くなった。ダメージの蓄積があるのではないかとRoad to UFC準決勝を見て心配になりました。それでも、やはり打撃戦で盛り上げる試合をしたいと考えているのですね。

「よく自分の試合を見てくださっているのですね。ケージレスリングは自分にとって、勝負の鍵を握る攻防でした。そこで優位に立てると、勝てる。その反面、自分には乱打戦をしてしまう傾向があります。次の試合では派手さのあるファイトとともに、しっかりと勝てる戦いをしたいと思います。ツボを押さえて」

──このタイトル戦を終えて、どのようにキャリアの再構築を考えていますか。

「MMAファイターとして、戦うことが本当に好きです。これからも自分が納得して、ファンの皆さんに喜んでもらえる試合を心掛けます。そういう戦いを続けることで、トップになれる。そういう風に成長した姿を毎試合見せることができるファイターになって戦い続けたいです」

──またUFCを目指したいですか。

今回の取材場所4TPフィットネスにはキ・ウォンビンが持つ2つのベルトが飾られていた

「一番の目標はUFCです。

そこにたどり着くまでにグラジエイターもそうですし、韓国ではDouble GFCで勝ち続けないといけないです。これからも地道に1つずつ勝利を重ねていきたいと思います。それとグラジエイターのチャンピオンとして、修斗やDEEPのチャンピオンとダブルタイトル戦をやってみたいです」

──おおチャンプチャンプ対決ですね。凄く難しいとは思いますが、それぐらいでないと選手は強くなれないかもしれないです。では最後に日本のファンに一言お願いします。

「Road to UFCで自分の敗北を目撃したファンの人もいるかと思います。あの敗北は自分がミスをした結果です。それを次の試合で証明します。次のグラジエイターでの防衛戦は、自分の覚悟を見せる場になります」

■ Gladiator019対戦カード

<フライ級/5分2R>
坪内一将(日本)
陸虎(日本)

<バンタム級/5分2R>
今村豊(日本)
秋田良隆(日本)

<ウェルター級/5分2R>
藤田大(日本)
スティーブン・ギレスピ(英国)

<Gladiatorフェザー級王座決定戦/5分3R>
中川皓貴(日本)
チョ・ソンビン(韓国)

<Gladiatorライト級選手権試合/5分3R>
[王者]キ・ウォンビン(韓国)
[挑戦者]グスタボ・ウーリッツァー(ブラジル)

<Progressフォークスタイルグラップリング・ウェルター級王座決定戦/5分3R>
森戸新士(日本)
ジョセフ・チェン(台湾)

<フライ級/5分3R>
宮城友一(日本)
久保健太(日本)

<キック・ウェルター級/3分3R>
璃久(日本)
イゴール・シルバ(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
笹晋久(日本)
ジョン・オリニド(フィリピン)

<バンタム級/5分2R>
溝口司(日本)
ガッツ天斗(日本)

<ヘビー級/5分2R>
大場慎之助(日本)
チョン・ホチョル(韓国)

<Progressコンバット柔術バンタム級/5分2R>
竹本啓哉(日本)
江木伸成(日本)

<アマMMA女子アトム級/3分2R>
住村斉明里(日本)
MIYU(日本)

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Gladiator019 Gladiator020 MMA MMAPLANET o PFL Progress Road to UFC UFC   キック キ・ウォンビン コンバット柔術 ジョセフ・チェン ジョン・オリニド チョ・ソンビン バッバ・ジェンキンス ホン・ジュンヨン 中川皓貴 久保健太 宮城友一 松嶋こよみ 森戸新士 江木伸成 竹本啓哉 笹晋久 藤田大

【Gladiator020】中川皓貴とフェザー級王座決定戦。チョ・ソンビン─01─「大阪といえば世界の台所」

【写真】180センチの公称が低く感じられるチョ・ソンビン。ここまで長いリーチの選手と中川は対戦経験はないだろう(C)MMAPLANET

1月22日(日)、大阪府豊中市の176boxで開催されるGLADIATOR020に元UFCファイターで、PFLと契約するチョ・ソンビンが出場し中川皓貴とGladiatorフェザー級王座を懸けて戦う。

チョ・ソンビンのプロMMAデビューは大阪のACF、そしてWARDOGという関西インディ・シーンから中国のクンルンファイト、母国・韓国のTOP FCで活躍しUFCにステップアップを果たした。そのTOP FCではRoad to UFCで松嶋こよみと激闘を繰り広げたホン・ジュンヨンと暫定フェザー級王座を懸けて戦い、ACF&Wardogに続きベルトを腰に巻いている。

3冠となり挑んだUFCでは1敗でリリースの憂き目にあうが、PFLと契約。2021年シーズンに初戦で悔しい敗北を喫し以来の実戦が、今回のタイトル戦となる。大阪という思い出の地で挑むグラジの王座──今も契約中のPFLからは絶対勝利の条件を付きつけられてなお、チョ・ソンビンは今回の戦いを挑む選択をした。


──22日にグラジで中川選手とフェザー級王座決定戦を戦います。今の心境を教えてください。

「久しぶりの実戦になるので、過去一番に集中して準備をしているところです」

──前回の試合が2021年4月のPFLにおけるタイラー・ダイヤモンド戦です。1年9カ月振りの試合ですね。何が原因でこの間試合は行われなかったのですか。

「去年の4月にPFLでバッバ・ジェンキンスと戦う予定でしたが、ケガをしてキャンセルになりました。あの試合の後も2度オファーがあったにも関わらず、戦う状態にはなくて試合ができませんでした」

──現状、PFLとの契約はどのようになっているのでしょうか。既にフリーランスになっているのですか。

「PFLとの契約は今も残っています。2023年シーズンに出る話もありますが、PFLがグラジエイターで戦うことを許可してくれました。PFLが認めてくれたので、このタイミングで日本で試合ができることになったんです」

──PFLは快くOKをくれたのでしょうか。

「実はPFLからはグラジエイターがどのようなプロモーションかと尋ねられました。そして『この試合で負けるようなことがあれば、4月からの新シーズンに向けて良くない影響が出る覚悟はしてほしい』と言われています(苦笑)」

──えっ!! そのようなことを言われてまで、グラジエイターで戦うことにしたのですか。リスクがあり過ぎて、オファーを受けないという選択もあったと思います。

「自分がMMAデビュー戦を戦ったのは、日本でした(※2014年12月31日のACF07。A-Toys Challenge Fight。ACFフェザー級王座決定戦で上野友暉を1R1分29秒RNCで下す)。日本のMMAには愛情を持っています。と同時に今回の試合で負けるとは思っていないです。絶対に負けない自信があります。だから、この試合を戦うと決めました」

──ACFとWardogで戦ってきた。そして今回の試合も大阪が開催地です。その点について思うところはありますか。

「まずデビューを果たした街、大阪に帰ることができて嬉しいです。大阪といえば世界の台所、美味しいモノがたくさんあります。大阪で食事を楽しむためにも、必ず勝ちます」

──次回大会は2部制になっていて、Wardogとの合同興行になっています。

「最初は知らなかったです。ただ、Wardogに関係している永井(明広)さんにバンテージを巻くのをお願いしたら、自分が出る大会の前にWardogがあることを知りました。駆け出しの頃にお世話になったWardogで今戦っている選手達、いわば後輩である彼らがどのような試合をするのか。とても興味深いです」

──Wardogからクンルンファイト、Top FCを経てUFCと契約。あの時はWardogからUFCファイターが生まれたと、素直に驚かされました。ただしUFCでは不本意ながら1試合でリリースに。そこに関しては、どのように思っていますか。

「今からしても悔しさでいっぱいです。UFCは自分にとっても夢の舞台でした。実際に戦っている時は気付いていなかったのですが、あとからすれば相当に緊張してしまっていました。自分の本来の動きが、全くできなかったです。自分にとってあのUFCの試合は、悔しさしか残っていないです」

<この項、続く>

■ Gladiator019対戦カード

<フライ級/5分2R>
坪内一将(日本)
陸虎(日本)

<バンタム級/5分2R>
今村豊(日本)
秋田良隆(日本)

<ヘビー級/5分2R>
大場慎之助(日本)
チョン・ホチョル(韓国)

<Gladiatorフェザー級王座決定戦/5分3R>
中川皓貴(日本)
チョ・ソンビン(韓国)

<Gladiatorライト級選手権試合/5分3R>
[王者]キ・ウォンビン(韓国)
[挑戦者]グスタボ・ウーリッツァー(ブラジル)

<Progressフォークスタイルグラップリング・ウェルター級王座決定戦/5分3R>
森戸新士(日本)
ジョセフ・チェン(台湾)

<フライ級/5分3R>
宮城友一(日本)
久保健太(日本)

<バンタム級/5分3R>
笹晋久(日本)
ジョン・オリニド(フィリピン)

<キック・ウェルター級/3分3R>
璃久(日本)
イゴール・シルバ(ブラジル)

<バンタム級/5分2R>
溝口司(日本)
ガッツ天斗(日本)

<ウェルター級/5分2R>
藤田大(日本)
スティーブン・ギレスピ(英国)

<Progressコンバット柔術バンタム級/5分2R>
竹本啓哉(日本)
江木伸成(日本)

<アマMMA女子アトム級/3分2R>
住村斉明里(日本)
MIYU(日本)

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【Gladiator020】笹晋久は比のダイヤの原石=オリニドと対戦。竹本啓哉は江木伸成と試練のコンバット柔術!!

【写真】グラジで日本✖韓国の実力者、✖フィリピンの若い力が組まれた。J-MMAの強化につながるのか (C)MMAPLANET

21日(水)、Gladiatorより1月22日(日)に大阪府豊中市の176BOXで開催されるGladiator020のカード発表第3弾があった。

Gladiatorフェザー級王座決定戦として中川皓貴✖チョ・ソンビン、Progressフォークスタイルグラップリング・ウェルター級王座戦=森戸新士✖ジョセフ・チェン、Gladiatorライト級選手権試合=王者キ・ウォンビン✖挑戦者グスタボ・ウーリッツァーと3つのタイトル戦が組まれている今大会。

今日のプレスリリースで笹晋久が、ンタム級3回戦でフィリピンのジョン・オリニドと戦うことが分かった。


オリニドは元UFCファイターで、現在はベアナックルファイトやBRAVECFで戦うロランド・ディの教え子で、ディが主宰するディンクレディブル・ファイティング&フィットネスの所属選手だ。

日本では全く無名だが、このオリニドは先だってグラジのテレントリレーションに就任した長谷川賢が、ONEマニラ大会が開催された折に、現地のジムを回り見出したファイターとのこと。以下、リリースで紹介された長谷川のオリニド評となる。

長谷川賢
「人材発掘のためにフィリピンを訪れ、ケソンシティのラウンド・ワンMMA、バギオのチーム・ラカイを視察させてもらい、マニラではククイ・エロルデさんの協力を得て、数カ所のジムの選手が集まった合同練習会が見学出来ました。

合同練習会、ラウンド・ワンMMA、チーム・ラカイと日本では無名でも高いポテンシャルを持った選手がいました。なかでもエロルデ・ボクシングジムの合同練習会で行われた実戦形式のスパーリングの一番手でケージに上がったジョン・オリニドの動きの良さは印象的でした。

MMAスパーだけでなくグラップリングのレベルも確認したく、エキストラで壁レスなどシチュエーションスパーリングもリクエストし、総合力があることも分かりました。キャリア3勝0敗の若い選手ですし、笹選手との対戦には荷が重いかもしれないですが、帰国後にオファーをすると躊躇なく『戦う』という返答をくれました。今後、オリニドのように打撃も寝技もできて、若くて勢いのある選手。可能性とやる気を満ちたファイターを招聘して、日本の選手と競り合い互いに力がつくようなマッチメイクを心掛けていきたいと思っています」

なお本日の発表ではコンバット柔術で元Gladiatorバンタム級王者の竹本啓哉が、Progress提供コンバット柔術バンタム級で江木伸成と戦うことも合わせて発表されている。竹本は昨年6月に今大会でオリニドと対戦する笹に競り勝ったものの安パイファイトに株を下げた。そして先日の修斗・闘裸男で野尻定由に勝利した神田T800周一との3度の対戦の機運が高まらず、ここで──ある意味、MMAよりも注目が集まるコンバット柔術出場というセカンドチャンスが与えられた。

江木は既にコンバット柔術ルールは、5月にHEATでの生田誠戦に続き、Gladiatorで松本一郎と戦っている。初戦と比べて、掌底のエグさが増した松本戦ではヒールフックで一本勝ち。さらには9月のフォークスタイルグラップリングでは距離を取って逃げ切りを図るMAGISAもヒールフックで仕留め、実戦で切れ味を確認できている

この実戦の場というフィルターを掛けると、純粋グラップリング力は江木が上という見方は十分に成り立つ。そこに掌底という要素が加わるが、竹本のバック奪取&キープという勝利の方程式が、引き込むことが予想される江木に通じるのか。

竹本にとっては決して簡単でない、戦いとなる。また江木は今大会でMMAデビューを望んでいたが、対戦相手が見つからなかったという話も伝わってくる。最終的に元チャンピオンとコンバット柔術で戦うことが決まった江木にとって、この一戦は大きな腕試しの場となろう。

これで同大会はMMA、キック、フォークスタイルグラップリングに加えてコンバット柔術と様々な戦いがケージの中で繰り広げられることとなった。

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DEEP Gladiator019 Gladiator020 MMA MMAPLANET NavE o PFL Progress RIZIN Road to UFC UFC キック キ・ウォンビン ジェカ・サラギ ジョセフ・チェン チョ・ソンビン パンクラス ボクシング ライカ 中川皓貴 久保健太 井上啓太 住村竜市朗 修斗 吉村友菊 宮城友一 森戸新士 荻窪祐輔 藤田大

【Gladiator020】RTUからの仕切り直し。ライト級王者キ・ウォンビンが初防衛戦。宮城友一✖久保健太も!!

【写真】こ、これは……グラジがHEAT化したかのようなタイトル戦だ!! (C)MMAPLANET

15日(木)、Gladiatorより来年1月22日(日)に大阪府豊中市の176BOXで開催されるGladiator020の追加カードが発表されている。

既にGladiatorフェザー級王座決定戦として中川皓貴✖チョ・ソンビン、Progressフォークスタイルグラップリング・ウェルター級王座戦として森戸新士とジョセフ・チェンの一戦が発表されている同大会。

元UFC&PFLファイターと、アジアの組み技界の超新星の来日というスマッシュヒットに続き、今回の発表ではライト級王者キ・ウォンビンの3年半ぶりの出場&同王座の初防衛戦をグスタボ・ウーリッツァー相手に行うことが明らかとなっている。


ウーリッツァーは9月のGladiator019で井上啓太を劣勢のなか、左フック一発で逆転KOし挑戦権を手にしていた。キャリア50戦越えのブラジル人ファイターを迎えるキ・ウォンビンは10月のROAD TO UFC準決勝でインドネシアのジェカ・サラギを相手にまさかのKO負けを喫し、最高峰で戦う夢と閉ざされた。

そんなキ・ウォンビンがキャリアのリスタートをグラジで切ることとなった。打たれ弱さは心配なチャンピオンだが、組みとリカバリーが凄まじいフィジカルでチャレンジャーを上回っており、どのようなパフォーマンスを見せるか楽しみだ。

またグラジでは今回のリリースでメインカードはタイトル戦以外もこれまでの2回戦から3回戦中心のラインナップに変更することを明記しており、その3回戦で宮城友一と久保健太のフライ級マッチを組むことも決まっている。

パンクラスからグラジでキャリアを再生し、修斗でも活躍する宮城に対し、久保はDEEPからグラジでレズレクションしRIZIN TRIGGERでも勝利を挙げたファイターだ。ともにストライカー、この一番の勝者がNavEが王者に君臨するフライ級戦線で頭一つ抜けることになるだろう。

再生、復活という意味ではパンクラスで活躍してきた荻窪祐輔がグラジに初参戦し、吉村友菊と相対する一番も組まれる。さらにシュートボクシング・スーパーウェルター級2位の璃久が、イゴール・シルバとケージキックで対戦する。

2回戦にも韓国のTeam MADからヘビー級の新鋭チョン・ホチョルが来日し、大場慎之助と戦うことも決定している。その2回戦では、ウェルター級でパラエストラ千葉の異端的な存在=藤田大が9月大会に続き、連続参戦。10月にはEXFIGHTのアママッチでも勝利し、8月にJBJJF全日本の茶帯無差別級を制している藤田はスコティッシュ=スティーブン・ギレスピとプロ2戦目を戦う。さらにはオープニングマッチで組まれたアマ女子MMAででは住村竜市朗の長女セアリが、MIYUと戦うことも公表されている。

なお今大会は午前11時からWARDOGも行われる二部構成、なにわのMMAが1月22日に2023年の活動を開始する──といっても過言でない力の入ったカードが揃ったグラジだ。

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DEEP Gladiator020 MMA MMAPLANET o ONE PFL Progress RIZIN UFC ジョセフ・チェン チョ・ソンビン ブログ 中川皓貴 森戸新士

【Gladiator020】中川が元UFC&PFLチョ・ソンビンとF級王座決定戦。森戸はジョセフ・チェンとタイトル戦!!!

【写真】MMAとグラップリングで、これは楽しみなアジアの強豪がタイトル戦を戦うこととなった (C)JO SUNG BIN & JOSEPH CHAN

29日(火)、Gladiatorより体制強化及び来年1月22日(日)にWARDOGとの二部制興行となる大阪府豊中市の176BOXで開催されるGladiator020のカード第一弾の発表があった。

今回のリリースでは昨年度よりグラジやHEATのイベント内でグラップリングマッチを提供してきたPROGRESS実行委員会の長谷川賢がタレントリレーションズの役割を担い、櫻井雄一郎代表をサポート──海外からの招聘選手の強化がなされることが明らかとなった。

ある意味強化体制が敷かれたグラジ、その成果といえるカードの第一弾発表はMMAとグラップリング2つのタイトル戦となった。


まずGladiatorフェザー級王座決定戦、前王者の原口央がバンタム級転向を理由にベルトを返上し、空位となった王座を中川皓貴とチョ・ソンビンが争うことになった。

リライアブル所属の中川はDXFCでプロデビューすると2018年6月からグラジを主戦場として4連勝し、DEEP大阪大会からTTFCに進出を果たすと狩野優に競り勝つ。6勝0敗でパンクラスに挑むも遠藤来生に敗れ、さらにホーム=グラジでも冨田翔市に敗れ──心機一転RIZIN TRIGGERでの小島勝志戦で復活の勝利を挙げた。

そしてチャンピオンベルトを持つ原口とノンタイトルの2回戦で戦いスプリット判定負け、9月に島村裕を破りタイトル挑戦が約束されていた。当然、原口がそのターゲットだった中川だが彼のタイトル返上により、前王者以上の難敵を迎えることとなった。

戦績9勝3敗の中川に対し、チョ・ソンビンはキャリア9勝2敗と大差ないように思われるかもしれない。ただし、その2敗はUFCPFLで喫したもので、それ以前の9つの勝利にはTOP FC暫定フェザー級王座決定戦で、先のRTU初戦で松嶋こよみにタフファイトで敗れたホン・ジュンヨンを下した一戦や日本の中村ジュニアをKOした一戦が含まれている。

今回はPFLの許可を得ての参戦となるチョ・ソンビンは、来年のフェザー級シーズン出場の話もあるようだが、グラジ参戦をきっかけにRIZIN、そしてONEへのステップアップを図っているという話も伝わってくる。中川が初戴冠を競う相手は、大阪の地でACFとWardogの王座に就いており──3本目の関西MMAのベルトに挑む──過去最強のファイターとの戦いとなる。

さらに今回のプレスリリースではProgressフォークスタイルグラップリング・ウェルター級王座決定戦として森戸新士とジョセフ・チェンが組まれることが記されている。

2021年JBJJF黒帯ライト級優勝の森戸は、今やケージグラップリング=Progressの雄といって良い存在だ。1月から9月までグラジにおけるプログレス=フォークスタイルグラップリング戦で4試合戦い、濱村健戦長田拓也戦で連続1本勝ち、河名マストには1-2で惜敗も下になれば2P献上のルールで柔術家としての強さを十分に見せていた。

9月の須藤拓真戦では足関節を防御しつつ、相手の土俵で戦いながら身を守る戦いで4-1で快勝している。このようにProgressを引っ張ってきた森戸は、この間も柔術ワンマッチや4日にホームといっても過言でない山口県周南市で行われる闘裸男で、白木大輔とサブオンリーマッチをケージで戦うことも決まっている。

その森戸の前に立ち塞がるのは、台湾人のジョセフ・チェン。グラップリングマニアの間では、今年のADCCオセニア&アジア予選の77キロ級準決勝で岩本健汰との激闘が鮮烈なグラップラーだ。本戦残り15秒ではバックを制し、ギリギリまで岩本を追い込むも延長で支えつり込み足でポイントを返上し敗れた。その後、岩本とはテキサスのB-Teamで合流しており、本場のグラップリングテクニックに加え、ケージレスリングを知る岩本に壁際の攻防でも情報交換があることが予想される。

グラップリングは今やトップ争い、足関節という極右と極左の最先端の技術と、それらを繋ぐ軸としての柔術が欠かせない総合組み技化が進んでいる。ここに金網、さらにテイクダウンとリバーサル、スクランブルがポイントとして可視化されるフォークスタイルグラップリングの戦いは、どのような世界観を見せてくるのか、非常に楽しみだ。

また次回大会よりメインファイト出場選手を対象として、ベストバウトの勝者、ベストパフォーマンス(KOもしくはサブミッション、スクランブルの攻防を制したファイター)と認められた選手3名に70万、20万、10万円のファイトボーナスの支給を開始され、同様にプレリミ&ポストリミ出場選手に対しては武道奨励金としてベストバウト賞=勝者と敗者に5万円が贈られることも合わせて発表されている。

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【PFL2021#01】チョ・ソンビン、逆転KO勝ち間近の展開からTDを許し、ダイアモンドに悔しい判定負け

【写真】チョ・ソンビンの初回のハイキックはダイアモンドの頭部を捉えていたが、ここからテイクダウンを奪われてしまった(C)PFL

<フェザー級/5分3R>
タイラー・ダイアモンド(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
チョ・ソンビン(韓国)

ダイアモンドのローでバランスを崩したチョ・ソンビンだが、続くローに右を合わせ逆に尻もちをつかせる。すぐにダイアモンドも立ち上がり、打撃戦のなかでチョ・ソンビンが圧力を掛けてヒザ蹴り、右を入れる。チョ・ソンビンの右ハイをキャッチしテイクダウンしたダイアモンドがバックへ。

背中に回る前のRNCは、チョ・ソンビンが胸を合わせて防ぐ。ケージに詰めてボディロックのダイアモンドが足を払ってヒザをつかせると、ワキを潜ってバックへ。チョ・ソンビンはここも胸を合わせるが、ダイアモンドが組み手で上回った展開が続いた。残り2分、ダイアモンドが離れ試合は打撃の間合いに。カーフを蹴られたチョ・ソンビンは、続く左足への蹴りに右を合わせる。さらに蹴りに右を当て、押し倒すように上になったチョ・ソンビンだが、立ち上がったダイヤモンドがハイキックを狙う。ここからの足を止めてのスタンド戦はチョ・ソンビンが優位に見えたが、ダイアモンドが右を打ち返し、カーフ、さらにテイクダウンを決めて初回を取った。

2R、序盤はスタンドで間合の測り合いが続き、チョ・ソンビンが右アッパー、左リードフックを当てる。ダイアモンドは踏み込んで左フック、組みつくタイミングを測っているか。とダイアモンドの左ミドルに、右を伸ばしたチョ・ソンビンがシングルを切るが、このままケージに押し込まれる。直ぐに離れたチョ・ソンビンに対し、ダイアモンドがスイッチを見せるようになる。

カーフでバランスを崩したチョ・ソンビンは、手数が減った展開のなかで右クロスを受ける。続くテイクダウンを切られたダイアモンドも、カーフ以外の有効打はない。最後に跳びヒザをキャッチしたダイヤモンドが、テイクダウンを決めた。

最終回、ジャブからカーフのダイアモンド、チョ・ソンビンのスピニングバックフィストは空振りに。と、右を入れたチョ・ソンビンがダウンを奪う。立ち上がったダイアモンドがパンチで応酬も左をヒザ、左アッパー、左フックを当てて2度目のダウンを奪う。

必死にシングルに出たダイアモンドは、軸足を払ってテイクダウンを決めるとバックへ。立ち上がったチョ・ソンビンだが、再びシングルでグラウンドに持ち込まれる。ここでクローズドを取ったチョ・ソンビンは、2度のダウン奪取で逃げ切りを図るか。ダイアモンドは三角を防いで、両足を束ねるとローマウントから右を連打する。

チョ・ソンビン左手を制され、背中を見せてパンチを受け続け──このままではダウンを奪ったリードが帳消しになってしまう。残り60秒、背中を預けて殴られ続けるチョ・ソンビン。ダイアモンドのパンチも勢いが落ちてきたが、チョ・ソンビンの絶対的なピンチが続く。ヒザにボディを入れたダイアモンドが、上体を起こし片ヒザをついた状態で、フルパワーのパンチを止めずタイムアップを迎えた。

結果、最終回もダイアモンドのラウンドとなり、ダイヤモンドが3-0の判定勝ちで3Pを獲得した。


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【PFL2021#01】ペティスがメイン。シュルチ✖ヘルド&パーマー✖ジェンキス。そしてケースは準優勝者と

【写真】メインにアンソニー・ペティス出場。セミでシュルチ✖ヘルドという愉しみなカードが決定した (C)PFL

23日(火・現地時間)、PFLが2021年シーズン第1回大会のラインナップを発表した。過去最高のロースターが集結した今年のPFLは、ライト級とフェザー級のレギュラーシーズンからテイクオフする。

既報の通り 4月23日(金・同)に開幕するPFL2021年シーズン、会場は未発表だがラスベガスで開幕する。

メインはUFCから移ってきたアンソニー・ペティスが、クレイ・コラードと対戦する。コラードのMMA戦績は18勝8敗だが、過去2年間はボクシングを主戦場としており13勝3敗3分という結果を残している。そんな米国ジェネラル層を直撃するメイン以上、MMAファンはメインカード残り3試合に体温が上がるはずだ。


セミも同じくライト級で2度のPFL世界ライト級王者ナタン・シュルチが、マーチン・ヘルドと戦う。ポーランドの足関王はBellatorでブレイクし、UFCでは北米MMAの王道に力を封じ込められながらも、スタイルをアジャスト。不可解な判定負けや、逆転ヒザ蹴りを受けるなど結果的には成功を収めることをオクタゴンではできなかったが、さらなる強さを身につけ、ロシアのACAでも再び切れのある足関節を披露している。

セミ前にはフェザー級が2試合組まれた。まずESPN2オープニングバウトはPFLで負け無し、一時は離脱が決定とも伝わっていたフェザー級連覇中のランス・パーマーと、中東=BRAVE CFフェザー級王者から北米に戻るバッバ・ジェンキンスのマッチアップとなった。

共にレスリングがベースだが、ジェンキンスはペンシルバニア州立大からスアリゾナ州立大に移り、ペンステート時代にNCAA D1の149ポンド級で準優勝、アリゾナでは157ポンドでNCAA D1を制し、この両年にオールアメリカンに輝いている。

一方、パーマーはオハイオ州立大時代に4度のオールアメリカンに輝くも、NCAA D1での最高位が準優勝で、ほかは4位が2度と8位とフォークスタイルの実績ではジェンキンスがパーマーを上回る。パーマーがPFLで比類なき強さを見せてきたのは、テイクダウンを軸とし打撃とサブミッションを使ってきたからだ。このテイクダウンで、ジェンキンスに遅れを取ると、前後にある打撃と極めの無力化する可能性もある。

とはいえMMAはMMA、フォークスタイルレスリングではない。打撃とテイクダウンの融合により、パーマーがジェンキンスをドミネイトすることも十分に考えられる潰し合いの一戦だ。

さらにもう1試合組まれたフェザー級は、モヴィッド・ハイブラエフ✖ジェイソン・ソアレスという激闘必至の超注目カードだ。

ダゲスタンレスラーのハイブラエフとTitan FCフェザー級王者ソアレスはともオールラウンダーだが、後者の方が打撃に寄ってはいる。とはいえEBIなどグラップリング大会に出場するだけの腕も組み技で持つ、ソアレスがハイブラエフを相手にこれまでMMAでは見せなかった──打撃を効かせる前の組技という試合展開に応じることも十分にありうるだろう。

プレリミメインは2019年ライト級準優勝のロイック・ラジャポフがRIZINで活躍したジョニー・ケースと戦う十分にメインカード級の対戦、そして韓国からのチャレンジとなるチョ・ソンビンは、アルファメール所属で11勝1敗──7連調中のタイラー・ダイヤモンドの激突など、見逃せない9試合が決まった。

現状フェザー級が4試合のため、あの2名の追加発表と1試合が今後明らかになるかと思われる。

■PFL2021#01対戦カード

<ライト級/5分3R>
アンソニー・ペティス(米国)
カシアス・クレイ・コラード(米国)

<ライト級/5分5R>
ナタン・シュルチ(ブラジル)
マーチン・ヘルド(ポーランド)

<フェザー級/5分3R>
モヴィッド・ハイブラエフ(ロシア)
ジェイソン・ソアレス(米国)

<フェザー級/5分3R>
ランス・パーマー(米国)
バッバ・ジェンキンス(米国)

<ライト級/5分3R>
ロイック・ラジャポフ(タジキスタン)
ジョニー・ケース(米国)

<ライト級/5分3R>
ジョイルトン・ラターバッバ(ドイツ)
オリヴィエ・オバメルシェ(カナダ)

<ライト級/5分3R>
アクメト・アリエフ(ロシア)
ミハイル・オジンツォフ(ベラルーシ)

<フェザー級/5分3R>
チョ・ソンビン(韓国)
タイラー・ダイヤモンド(米国)

<フェザー級/5分3R>
ブレンダン・ラウネーン(英国)
シェイモン・モラエス(ブラジル)

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News other MMA PFL2021 ジェイソン・ソアレス チョ・ソンビン ブログ モヴリッド・ハイブラエフ ランス・パーマー

【PFL2021】ランス・パーマー残留!! 3連覇阻止へバッバ、ハイブラエフ、そしてソアレスがフェザー級に参戦

【写真】ランス・パーマー越えなるか。ソアレスとハイブラス、期待の両者 (C)PFL & TITAN FC

2日(火・現地時間)、PFLが2021年シーズンのライト級とフェザー級出場選手を発表した。

4月23日(金・同)に開幕するPFL2021。フェザー級はNCAA D-1レスリング優勝1度、準優勝が2度という抜群の実績を持ちBellator、ACBを経てBRAVE FCでフェザー級チャンピオンとなったバッバ・ジェンキンス、元WSOFバンタム級タイトルチャレンジャーのシェイモン・モラエス、Wardog&TOP FC暫定フェザー級王者からUFCにステップアップし1敗でリリースとなった韓国のチョ・ソンビンという3選手の出場が決まっていた。

ここに今回の発表で加わったのはPFL離脱が係争問題にまでなっていた──2018年&2019年ウィナーのランス・パーマー。

2019年出場のモヴィッド・ハイブラエフ、Titan FCフェザー級王者のジェイソン・ソアレス、そしてタイラー・ダイヤモンド、ブレンダン・ラウネーンと計8名だ。

<ライト級出場選手はコチラから>


パーマーの3度目の出場がシレっとアナウンスされたが、2連覇中の世界王者の出場はフェザー級戦線を一層激しいモノにすることは確かだ。

レスリングの実績では、パーマーを上回るジェンキンス。2019年プレイオフ準々決勝でダニエル・ピネダにKO負けを喫したものの、ピネダが禁止薬物使用でノーコンテストとなりレコードは15連勝に焼き直されたハイブラエフも優勝候補の一角に挙げられるだろう。

ハイブラエフが15勝0敗1NCなら、ソアレスは14勝0敗で本当の意味で負け知らずのファイターだ。2020年シーズン開幕戦でパーマー戦が決まっていたが、シーズン中止となり2021年──より生き残りが難しくなった戦いに元Titan FCフェザー級チャンピオンが挑む。

ネームバリュー的には最も無名なのがダイヤモンドとラウネーンだろう。前者はチーム・アルファメール所属で、レコードは11勝1敗。現在は7連勝中で、ニュージャージーのニック・カトーンMMA(ヒカルド・アルメイダ&マーク・ヘンリー)に去ったパーマーへの刺客という見方もできる。

英国人のラウネーンは2019年にコンテンダーシリーズで勝利しているがUFCとは契約ならず、PFLのプレリミで2勝を挙げている。ダイヤモンド、ラウネーンもどの選手を食っておかしくない力を持っている。このような顔ぶれに戦いを挑む、チョ・ソンビン。コロナ・パンデミック以降、日本人ファイターの動向と比較すると韓国人選手のハングリーな姿勢が、彼のPFL出場にも表れているといえるだろう。

とはいえ、残り2名の出場枠が残っているフェザー級戦線。日本かの出場選手が出てこないとは限らない──だけに、今後の発表を待ちたい。

■フェザー級出場決定選手

バッバ・ジェンキンス(米国)
シェイモン・モラエス(ブラジル)
チョ・ソンビン(韓国)
ランス・パーマー(米国)
モヴィッド・ハイブラエフ(ロシア)
ジェイソン・ソアレス(米国)
タイラー・ダイヤモンド(米国)
ブレンダン・ラウネーン(英国)

■その他の階級の出場決定選手

【ライト級】
ナタン・シュルチ(ブラジル)
ジョニー・ケース(米国)
オリヴィエ・オバメルシェ(カナダ)
ジョイルトン・ラターバッバ(ドイツ)
アンソニー・ペティス(米国)
アクメト・アリエフ(ロシア)
カシアス・コラード(米国)
ミハイル・オジンツォフ(ベラルーシ)
ロイック・ラジャポフ(タジキスタン)
マルチン・ヘルド(ポーランド)

【ウェルター級】
レイ・クーパー3世(米国)
ローリー・マクドナルド(カナダ)

【ライトヘビー級】
セザー・フェレイラ(ブラジル)
ジョーダン・ヤング(米国)

【ヘビー級】
アリ・イサエフ(ロシア)
デニス・ゴルソフ(ロシア)
モハメド・ウスマン(米国)
ジャレッド・ウィリス(米国)
ヘイタム・モイル(ドイツ)
ヒーナン・フェレイラ(ブラジル)
ブランドン・セイルズ(米国)
ファブリシオ・ヴェウドゥム(ブラジル)

【女子ライト級】
ケイラ・ハリソン(米国)

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