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【ONE163】青木真也と対戦=イザガクマエフ─02─「殴って試合を終らせるよ。彼の柔術は役立たない」

【写真】決戦はいよいよ明日 (C)MMAPLANET

明日19日(土・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE163「AKIMOTO VS PETCHTANONG」で、青木真也と対戦するザイード・イザガクマエフ・インタビュー後編。

世界を席巻するカビブ・ヌルマゴメドフ軍団の実力者はUFC行きを逃した一戦で何を学び、青木戦をどのように捉えているのか。話を訊くほどに、ヌルマゴ軍団とは今は亡きアブドゥルマナップの教え子という誇りを持って戦う集団であることが伝わってきた。

<ザイード・イザガクマエフ・インタビューPart.01はコチラから>


──ダゲスタンは次から次へと強豪ファイターが生まれていますが、ザイードを初めて注目したのは旧Eagle F=Gorilla FCの暫定ウェルター級王者になり、ダナ・ホワイトが観戦したUAEWとEagle FCの合同イベントに出場した時でした。UFCとの契約が目の前にあったファイトでカールストン・ハリスに敗れ、ハリスがオクタゴンへステップアップを果たしました。その後、ザイードはEagle FCで2勝しONEとの契約をしました。

「UAEでの試合を落としたのは……初回は取っていたけど、2Rに拳を負傷してしまったからだ。ケガをしたけど、そのまま戦ってアナコンダチョークを極められてしまった。試合映像を何度も見て、どこにミスがあったのかを確認した。結果、一番の敗因は自信過剰だったことだ。あの試合から俺は変わった、絶対に相手を軽視することなく、集中して戦うようになった。

そしてONEと契約して、最初の試合はランク3位のジェイムス・ナカシマを相手に、見た目も良い勝利を収めることができた。あの試合でも、律し方などさらに厳しく自分を見るめることができるようになった」

──9月にジャン・リーポンを破った際、青木選手を対戦相手に指名しました。

「シンヤはレジェンドだ。子供の頃から彼の試合をずっと見てきた。もうすぐ40歳になることも分かっている。時間の無駄使いになるような試合はしたくないから、シンヤ・アオキと戦いたいとアピールした。彼に勝つと、俺はさらにステップアップできるからね」

──チャトリなどもONEで一・二を争うグラップラー対決だと言っていました。青木選手は極めの強さはが知れ渡っていますが、今やケージレスリングも彼のスタイルを構成する上で欠かせないコアとなっています。その辺り、ザイードはどのように思っていますか。

「彼のスキルは疑いようがない。特にレスリング、テイクダウンに関しては。でも、その点においては僕の方がずっと上回っている。それを試合当日に証明するよ」

──そうなると、青木選手は下からの仕掛けも高度な技術を持っています。彼の柔術についてはどのような印象を持っていますか。

「俺がテイクダウンを奪えば、彼にとっては最悪のポジションにいることになる。殴って試合を終らせるよ。そうなると彼の柔術は何も役立たない。それに彼は打撃戦が苦手なことは誰もが知っている。そして、40歳のファイターがそこをどう変わる手立てがあるのかって話だよ。だから、シンヤはテイクダウンを狙ってくる。距離がバッチリをハマれば、彼の想い通りになる可能性もある。ただし、そうならなければどうなるのか。そこは試合でハッキリさせるから、しっかりと見て欲しい」

──日本のファンにショックを与える自信は? 

「アハハハハ。勿論、日本の人たちは日本人選手を応援するだろう。だけど19日の夜は皆を驚かせることになる。僕の拳は、皆にショックを与えることになるだろうね」

──今、カビブ・ヌルマゴメドフ軍団にはUFC世界ライト級王者イスラム・マカチェフがいて、18日の夜にはウスマン・ヌルマゴメドフがBellator世界ライト級王座に挑戦します。そしてザイードはONEで戦っている。イーグル軍団が世界のメジャー・ライト級王座を独占する自信はどれだけありますか。

「う~ん、もちろんONEライト級王座が目標で、ベルトを巻くために戦っている。でも次の試合を10日後に控えた今、そういうことはあまり考えていない。シンヤ・アオキとの試合に向けてポジティブな気持ちで居続けたい。ただし、この試合で勝てば次はチャンピオンを指名する。そして、タイトルに挑戦してライト級のベルトを巻く。

ONEの関係者、ファン、そしてファイターたちに言いたいのは、この団体のライト級のチャンピオンになるのは、伝説的な指導者アブドゥルマナップ・ヌルマゴメドフの教え子だということだ」

──では最後に日本のMMAファンに一言お願いします。

「可能であれば、僕の勝利を見てもハッピーな気持ちでいてほしい」

■放送予定
11月19日(土・日本時間)
午後7時00分~ PPV ABEMA格闘チャンネル

■ONE163対戦カード

<ONEキックボクシング世界バンタム級選手権試合/3分5R>
[王者] 秋元皓貴(日本)
[挑戦者] ペッタノン・ペットフォーガス(タイ)

<キックボクシング・ヘビー級ワールドGP決勝/3分3R>
ロマン・クリキア(ウクライナ)
イラジ・アジズプール(イラン)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
青木真也(日本)
ザイード・イザガクマエフ(ロシア)

<ミドル級(※93.0キロ)/5分3R>
オンラ・ンサン(ミャンマー)
岡見勇信(日本)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ハム・ソヒ(韓国)
平田樹(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
クォン・ウォンイル(韓国)
マーク・アベラルド(ニュージーランド)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
若松佑弥(日本)
ウ・ソンフン(韓国)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
アブラォン・アモリン(ブラジル)
アフメド・ウジタバ(パキスタン)

<ムエタイ・ストロー級/3分3R>
ルイ・ポテーリョ(ポルトガル)
朝陽PKセンチャイムエタイジム(日本)

<キック・ヘビー級/3分3R>
ブルーノ・シャベス(ブラジル)
アフメド・クリッチ(ボスニアヘルツェゴビナ)

<サブミッショングラップリング女子ストロー級(※56.7キロ)/12分1R>
ミレーナ・カオリ(日本)
ビアンカ・バシリオ(ブラジル)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
キム・ジェウン(ウクライナ)
キリル・ゴロベッツ(ウクライナ)


c
■放送予定
11月19日(土・日本時間)
午前10時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■ONE Fight Night04対戦カード

<ONE世界ウェルター級(※83.9キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] キャムラン・アバソフ(キルギス)
[挑戦者]クリスチャン・リー(米国)

<ONE Super Seriesムエタイ世界フライ級選手権試合/3分5R>
[王者]ロッタン・シットムアンノン(タイ)
[挑戦者] ジョセフ・ラシリ(イタリア)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ビビアーノ・フェルナンデス(ブラジル)
スティーブン・ローマン(フィリピン)

<ムエタイ・ウェルター級/3分3R>
コズモ・アレッシャンドリ(ブラジル)
フアン・セルバンテス(英国)

<バンタム級 (※65.8キロ)/5分3R>
ケビン・ベリンゴン(フィリピン)
キム・ジェウン(韓国)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
ジョナサン・ハガティー(英国)
ウラジミール・クズミン(ロシア)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
ラスラン・エミルベク(キルギス)
イシ・フィティケフ(豪州)

<グラップリング女子アトム級(※52.2キロ)/12分1R>
ダニエラ・ケリー(米国)
マリア・モルチャノワ(ロシア)

<ムエタイ・ライト級/3分3R>
リアム・ノーラン(英国)
エディ・アバソロ(米国)

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【ONE FN04】計量終了 アバソフが失敗、王座剥奪。変則タイトル戦へ。ビビアーノ&ローマンも大オーバー

【写真】83.91キロのクリスチャン、デカい!!(C)MMAPLANET

19日(土・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE Fight Night04「Abbasov vs Lee」の計量及びハイドレーションテストの結果が発表され、ONE世界ライト級王者クリスチャン・リーの挑戦を受けるONE世界ウェルター級王者キャムラン・アバソフが、計量失敗し王座剥奪。クリスチャンが勝利した場合のみ、新王者が誕生する変則タイトル戦に変更された。

185ポンドリミットのウェルター級、アバソフは186.25ポンドで1.25ポンド超過、ハイドレーションは1.0248とギリギリの数値だったことを考えると、体重を落とすとハイドレーションが規定の1.0250をオーバーしてしまう状況だったことが予測される。

ONEでは10月22日に行われたONE FN03のメイン=世界バンタム級選手権試合も、王者ジョン・リネケルが計量失敗で王座剥奪、変則タイトルマッチでファブシリオ・アンドラジが反則のヒザ蹴りを犯しNCで王座空位という状態に陥っていたばかりだ。2大会連続の王者の計量失敗とベルトの剥奪は、プロモーション陣営としても、たまったモノではないだろう。


また145ポンドリミットのバンタム級で対戦予定だったビビアーノ・フェルナンデスとスティーブン・ローマンの注目の一戦は、ビビアーノが151.5ポンド、ローマンに至っては153.25ポンドと6.5ポンド(2.94キロ)と8.25ポンド(3.74キロ)オーバーという──示し合わせた結果と邪推してしまう──結果で、両者揃って失敗。キャッチウェイト戦で戦うビビアーノのローマンに関しては、アバソフとは違い20パーセントのファイトマネーの没収という記入が見られなかった。

またムエタイ・フライ級でウラジミール・クズミンと戦うジョナサン・ハガティーもがポンド重くキャッチ戦に。8月から始まった北米用のFight Night大会は、計量失敗が目立っている。

■放送予定
11月19日(土・日本時間)
午前10時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■ONE Fight Night04対戦カード

<ONE世界ウェルター級(※83.9キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] キャムラン・アバソフ(キルギス)
[挑戦者]クリスチャン・リー(米国)

<ONE Super Seriesムエタイ世界フライ級選手権試合/3分5R>
[王者]ロッタン・シットムアンノン(タイ)
[挑戦者] ジョセフ・ラシリ(イタリア)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ビビアーノ・フェルナンデス(ブラジル)
スティーブン・ローマン(フィリピン)

<ムエタイ・ウェルター級/3分3R>
コズモ・アレッシャンドリ(ブラジル)
フアン・セルバンテス(英国)

<バンタム級 (※65.8キロ)/5分3R>
ケビン・ベリンゴン(フィリピン)
キム・ジェウン(韓国)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
ジョナサン・ハガティー(英国)
ウラジミール・クズミン(ロシア)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
ラスラン・エミルベク(キルギス)
イシ・フィティケフ(豪州)

<グラップリング女子アトム級(※52.2キロ)/12分1R>
ダニエラ・ケリー(米国)
マリア・モルチャノワ(ロシア)

<ムエタイ・ライト級/3分3R>
リアム・ノーラン(英国)
エディ・アバソロ(米国)

■放送予定
11月19日(土・日本時間)
午後7時00分~ PPV ABEMA格闘チャンネル

■ONE163対戦カード

<ONEキックボクシング世界バンタム級選手権試合/3分5R>
[王者] 秋元皓貴(日本)
[挑戦者] ペッタノン・ペットフォーガス(タイ)

<キックボクシング・ヘビー級ワールドGP決勝/3分3R>
ロマン・クリキア(ウクライナ)
イラジ・アジズプール(イラン)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
青木真也(日本)
ザイード・イザガクマエフ(ロシア)

<ミドル級(※93.0キロ)/5分3R>
オンラ・ンサン(ミャンマー)
岡見勇信(日本)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ハム・ソヒ(韓国)
平田樹(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
クォン・ウォンイル(韓国)
マーク・アベラルド(ニュージーランド)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
若松佑弥(日本)
ウ・ソンフン(韓国)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
アブラォン・アモリン(ブラジル)
アフメド・ウジタバ(パキスタン)

<ムエタイ・ストロー級/3分3R>
ルイ・ポテーリョ(ポルトガル)
朝陽PKセンチャイムエタイジム(日本)

<キック・ヘビー級/3分3R>
ブルーノ・シャベス(ブラジル)
アフメド・クリッチ(ボスニアヘルツェゴビナ)

<サブミッショングラップリング女子ストロー級(※56.7キロ)/12分1R>
ミレーナ・カオリ(日本)
ビアンカ・バシリオ(ブラジル)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
キム・ジェウン(ウクライナ)
キリル・ゴロベッツ(ウクライナ)

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【ONE163】岡見勇信戦へ、オンラ・ンサン「MMAを楽しみたいなら、その気持ちに沿った試合をしよう」

【写真】インタビュー中でも穏やかなオンラ。自然体にケージに上がることがデキそうだ (C)TSP

19日(土・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE163「AKIMOTO VS PETCHTANONG」で、岡見勇信と戦うオンラ・ンサン。

元ONEミドル級&ライトヘビー級王者は、ここ2年厳しい試合が続いている。それでも岡見という憧れの存在と戦うことで、ファンが喜ぶ試合をしたいという言葉をオンラは何度も繰り返した。


──ついに岡見勇信選手と戦います。

「2月に敗北をして以来の試合が、ユーシンという尊敬できる相手と戦えることになった。彼と競い合えることを光栄に思う」

──岡見選手は3年間試合をしておらず、41歳になっています。今の彼の実力をどのようにみていますか。

「それは試合にならないと分からない。でも彼がベストの状態でケージに上がることを期待している。3年間試合をしていないといっても、ユーシンはもう50戦以上のキャリアがあるファイターだ。3年のブランクなんて問題ない──と期待している。

僕はずっとユーシンのファンだったんだ。UFC時代からアジアを代表する選手で、僕の目標でもあった。だから彼と戦うことが楽しみでならないんだ」

──ONEで戦うようになってから、UFC時代の彼と比較するということでなくて、現状の岡見選手の力が出し切れていない。そういう風に感じてきました。

「ONEのウェルター級で戦うことで、調整方法がUFCやWSOFで戦ってきた時と違って戸惑いがあったんだろう。だから今回のミドル級では、彼の持っている全ての力を発揮して欲しいよ。僕が今、ONEのウェルター級で戦うとミドル級のように動けない。そういうことがユーシンにも起こっていたように思うよ。ナチュラルな階級で戦うことで、パフォーマンスも上がるはずだ」

──改めて岡見選手の強味はどこにあると考えていますか。

「柔道が強い。彼のクリンチゲームでのボディロックは強力だよね。でも打撃も悪くない。どの局面でも戦えるよ。だけど打撃は僕の方が上だと断言できる」

──レイニア・デリダー戦後、オンラはバックポジションを譲ると手が無いという風に言われ皆がバックを狙ってくるようになったと思います。特にテイクダウンからスクランブルゲームのなかで。

「もう誰にも僕のバックは取らせないよ(笑)。その機会を与えることはない。敗北はつねに僕を成長させてくれる。だから、もうあんな風にバックチョークに掛からないよう練習をして来た。それだけの力があることを次の試合で見せたい」

──8月にキルクリフFCを訪れた際、残念ながらオンラと現地で会うことはできなかったのですが、あのような素晴らしい環境で練習ができているのかと改めて納得できた次第でした。

「あぁ、あの時はコロナの陽性になってしまってジムに行けなかったんだ。もう3度目の陽性で、そろそろなんとかして欲しいよね(笑)」

──……。

「キルクリフにはユーサク(木下憂朔)もやって来たよ。彼がチームに合流して嬉しい。もう十分に強いけど、ここからどこまで強くなるのか凄く楽しみだ」

──ところで今回の試合は、日本ではPPVで中継されます。

「素晴らしいことだよ。日本のスター選手が揃っている。日本のファンがPPVを購入して視聴するのに値する良い試合をしたいと思っている」

──同じ日の朝のAmazon Prime大会は北米では金曜日のプライムタイムで中継されますが、そうでない日本向けの大会で戦うことについては?

「全く気にしていないよ。もちろん北米でONEのファンが増えることは嬉しいことだけど、今も僕のサポーターの多くはアジアにいる。だから、アジアの土曜日の夜に戦うとか北米の金曜日の夜に戦うとか、そういうことを気にすることはないんだ。

とにかくユーシンと戦うことに集中している。さっきも言ったけど、憧れの存在との試合だ。この試合のためのハードトレーニングを課し、常に強い決意をもって準備をしてきた。ファンのハートの突き刺さる試合をユーシンとしたいと思っている。そして、ここまで心血を注いで備えてきたのだから、より強くなったオンラ・ンサンの姿をファンに見せたい。とにかく、ファンに喜んでもらえる試合になる。絶対にね」

──ファンが楽しめる試合……その一方で、岡見選手も自分がMMAを戦うことを楽しみたい。長い間、その気持ちを忘れてしまっていたと言っていました。

「分かるよ、ずっとユーシンはトップで戦ってきたから。そういう気持ちを失ってしまったこともあるんだろう。僕もミャンマー代表として、プレッシャーを凄く感じてきた。特に過去数年のミャンマーの状況を考えると、皆の期待の大きさが伝わって来ていた。大きな重圧だったよ。

ただし、そのプレッシャーを飲みこんで戦えるようになった。プレッシャーは僕にとって普通のことで、問題視しない。強すぎるプレッシャーは良くないけど、今はプレッシャーを消化できるようになったと思う。だから今は自分のベストを尽くし、最高の試合をするためにケージに向かうことができる。

ユーシンも僕との試合で、ファンが喜ぶ試合を戦って彼自身にも楽しんで欲しい。退屈な試合は大嫌いだ。ユーシンがファンの望む試合をすることを期待しているMMAを楽しみたいなら、その気持ちに沿った試合をしよう。スタンドでも、グラウンドでも思い切り戦いたい。レスリングもグラップリングも十分に練習をしてきたから。どんな局面でも、試合中の1秒、1秒をファンが楽しめる戦いにしたい」

■放送予定
11月19日(土・日本時間)
午後7時00分~ PPV ABEMA格闘チャンネル

■ONE163対戦カード

<ONEキックボクシング世界バンタム級選手権試合/3分5R>
[王者] 秋元皓貴(日本)
[挑戦者] ペッタノン・ペットフォーガス(タイ)

<キックボクシング・ヘビー級ワールドGP決勝/3分3R>
ロマン・クリキア(ウクライナ)
イラジ・アジズプール(イラン)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
青木真也(日本)
ザイード・イザガクマエフ(ロシア)

<ミドル級(※93.0キロ)/5分3R>
オンラ・ンサン(ミャンマー)
岡見勇信(日本)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ハム・ソヒ(韓国)
平田樹(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
クォン・ウォンイル(韓国)
マーク・アベラルド(ニュージーランド)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
若松佑弥(日本)
ウ・ソンフン(韓国)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
アブラォン・アモリン(ブラジル)
アフメド・ウジタバ(パキスタン)

<ムエタイ・ストロー級/3分3R>
ルイ・ポテーリョ(ポルトガル)
朝陽PKセンチャイムエタイジム(日本)

<キック・ヘビー級/3分3R>
ブルーノ・シャベス(ブラジル)
アフメド・クリッチ(ボスニアヘルツェゴビナ)

<サブミッショングラップリング女子ストロー級(※56.7キロ)/12分1R>
ミレーナ・カオリ(日本)
ビアンカ・バシリオ(ブラジル)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
キム・ジェウン(ウクライナ)
キリル・ゴロベッツ(ウクライナ)


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■放送予定
11月19日(土・日本時間)
午前10時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■ONE Fight Night04対戦カード

<ONE世界ウェルター級(※83.9キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] キャムラン・アバソフ(キルギス)
[挑戦者]クリスチャン・リー(米国)

<ONE Super Seriesムエタイ世界フライ級選手権試合/3分5R>
[王者]ロッタン・シットムアンノン(タイ)
[挑戦者] ジョセフ・ラシリ(イタリア)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ビビアーノ・フェルナンデス(ブラジル)
スティーブン・ローマン(フィリピン)

<ムエタイ・ウェルター級/3分3R>
コズモ・アレッシャンドリ(ブラジル)
フアン・セルバンテス(英国)

<バンタム級 (※65.8キロ)/5分3R>
ケビン・ベリンゴン(フィリピン)
キム・ジェウン(韓国)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
ジョナサン・ハガティー(英国)
ウラジミール・クズミン(ロシア)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
ラスラン・エミルベク(キルギス)
イシ・フィティケフ(豪州)

<グラップリング女子アトム級(※52.2キロ)/12分1R>
ダニエラ・ケリー(米国)
マリア・モルチャノワ(ロシア)

<ムエタイ・ライト級/3分3R>
リアム・ノーラン(英国)
エディ・アバソロ(米国)

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ABEMA MMA MMAPLANET o ONE ONE FN04 ONE163 アブラォン・アモリン ウ・ソンフン オンラ・ンサン キック キム・ジェウン キャムラン・アバソフ キリル・ゴロベッツ クォン・ウォンイル クリスチャン・リー ケビン・ベリンゴン ザイード・イザガクマエフ ジョン・リネケル スティーブン・ローマン ダニエラ・ケリー チャンネル ハム・ソヒ ビビアーノ・フェルナンデス ファブリシオ・アンドラジ ボクシング ラスラン・エミルベク ロッタン・シットムアンノン 岡見勇信 平田樹 若松佑弥 青木真也

【ONE FN04】42歳ビビアーノ「引退に関して年齢だけで指摘されると『ふざけるな』と言いたくなる」

【写真】次戦はカナダで金曜日の夜にライブ中継されることに関して、「家族もチェックできるし、スポンサー獲得にも役立つ」とビビアーノは話していた(C)MMAPLANET

19日(土・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE Fight Night04「Abbasov vs Lee」で、ビビアーノ・フェルナンデスがスティーブン・ローマンと対戦する。

3月に虎の子、世界バンタム級王座をジョン・リネケルに奪われて以来の実戦復帰となったビビアーノに今回の試合、そしてグラップリング戦について尋ねた。


──ビビアーノ、タイトルを失ってから8カ月。スティーブン・ローマンとの再起戦が近づいてきました。ところで室内でもすっかり冬の装いですね。

「もうバンクーバーは寒いよ。今日の気温は3度ぐらいだった」

──それは東京では真冬のようなモノです。それでいて2週間後に30度のシンガポールで試合をするわけですね(※取材は日本時間の11月4日に行われた)。

「全く問題ない。もう、ずっとシンガポール、東南アジア、そしてアジアで戦い続けてきたんだから」

──その通りですね。ところで3月のジョン・リネケル戦に敗れてベルトを失いました。あの敗北で進退について考えることはなかったですか。

「ノー。ベルトを失ってからも、同じように変わらず練習をしてきた。僕はタバコも吸わないし、お酒も飲まない生活をずっと送ってきたし、下らないことをせずに家族と暮らしていくためにお金を稼いできた。

僕はMMAを信じている。MMAとは年齢ではない。身の内から湧き上がる意志をケージに持ち込むモノだ。そりゃあ、年齢のことをいえば年を重ねている。20歳の時と比べると年を取ったよ。でも今も自分自身が強くなれるようにプッシュし続けている。

3月の試合で僕が負けたのは、2年間のブランクが影響している。でも、あの試合を戦うことで感覚も戻った。だから、次の試合が凄く楽しみなんだ」

──体も気持ちも問題なく、再びチャンピオンを目指して戦う意志があるということですね。

「僕はずっとチャンピオンだった。チャンピオンの心は、今も残っている。それはベルトを失って、無くしてしまうモノではない。MMAを戦い続ける以上、チャンピオン・マインドを持ち続ける。正直、現役引退のことを考えるとやはり気持ちは下がる。でも、引退に関して年齢だけで指摘されると『ふざけるな』と言いたくなるんだよ。

僕のスピード、タイミングは進化し続けている。と同時に、常にチャレンジャーの気持ちを持ち続けている。毎日の練習が、僕にとってはチャレンジだからね。

ただし試合が決まると、チャレンジという気持ちではなくなる。チャレンジ精神とは、失敗することがあるから何か恐れを感じている時に必要になる。だから試合が決まると、僕にチャレンジ精神はない。自分の強さを信じて、いかに自分を勝利に導くか──それだけを考えている」

──なるほど。ところで現在のONEバンタム級戦線ですが、リネケルの計量失敗。ファブリシオ・アンドラジは急所へのヒザ蹴りで、変則タイトル戦をNCで終わらせてしまい王座は空位になっています。

「フフフフ。リネケルの体重オーバーに関しては、チャンピオンがチャンピオンで居続けることの難しさに直面した──というしかない。本当に難しいことなんだ。ファブリシオは反則を犯してしまったにもかかわらず『チャンピオンは僕だ』って言っているようだけど、ベルトがない者はチャンピオンではない。全く意味がないこと言っている。

チャンピオンになっても、常に進み続けないといけない。僕はそうやってベストを尽くしてきた。どんな時も全身全霊を賭けて戦った。その重圧を知らずにベルトを手にしてない人間が口にするセリフじゃない」

──空位という状況に、ビビアーノは何を思いますか。

「僕はもう何年も、何年も、長い間防衛をし続けてきた。今はベルトのことは気にしていない。スティーブン・ローマンのことだけを考えている。この試合を終えて、またベルトに挑戦できるという話が持ち上がるなら、タイトルを目指す。でも今は次の試合のことしか考えていないよ」

──ではローマンの印象を教えてください。

「彼はラカイのファイターだ。ラカイの選手は爆発力がある。テイクダウンを奪うと即、立ち上がろうとする。常に手を出し、時折り大きな一発を狙ってくる。それがラカイ・ファイターだ。デンジャラスで、気を抜くことができない。もう心身ともに準備はできているよ」

──ローマンはONE以前にはユニファイドルールで戦ってきたので、自らもテイクダウンを仕掛けることがあり、ラカイのなかではウェルラウンダーです。

「それは他の選手と戦ってきたからだよ。僕と戦う時は、立ち技勝負でくるに違いない。テイクダウンにはこないよ。仮に彼がテイクダウンを仕掛けて、試合がグラウンドになれば柔術を使うだけだし。グラップリングで僕が彼に遅れを取るわけがない。だからこそ、パンチ力のあるスティーブン・ローマンは打撃勝負で、僕のテイクダウンを切ることを一番に考えてくるに違いない」

──ケビン・ベリンゴンとの長いライバルストーリーで、ラカイのマーク・サンジャオはビビアーノのことを理解しきっているのではないでしょうか。

「でも、僕は4度ケビンと戦って3度勝っている。それが彼らのチームの僕への理解力を表しているって言えるんじゃないかな」

──そういう考え方も確かにできますね。では、もう一つローマン戦後のことを尋ねさせてください。ONEではサブミッショングラップリングの世界王座を認定し始めました。ビビアーノがONEでグラップリングを戦うことを期待できるでしょうか。

「チャトリが望めば、戦うよ。今、僕がグラップリングでどれだけ戦えるのか。それが見たいっていうのは良いアイデアだよ。僕の階級で試合が組まれるなら、トライしてみたいものだ」

──それは楽しみです。今や柔術とグラップリングは別物と認識されるようになったなかで、MMAでテイクダウンと柔術の力を存分に見せてきたビビアーノが、パンチから身を守ることを意識せずに技術を積み上げてきた現代グラップラーと戦う。どのような化学反応が起こるのか非常に興味深いです。

「パンチやヒザから身を守る必要がある僕の柔術は、グラップリングマッチでも十分に効果的だ。今も毎週、柔術の練習をしている。足関ゲームにも対応できるし、僕が仕掛けることはなくてもベリンボロを防御できる。とにかく今はスティーブン・ローマンとの試合に集中しているけど、この試合が終わってONEが望むならサブミッショングラップリングの試合には出てみたい。とても興味はあるよ。まあ、タイミング次第だね。

とにかく19日にMMAの試合で、全てを使って戦いたい。これから、少しスマートになった戦い方をするかと思う。もう真正面から殴り合うようなことは控えたい。どうしてもケージに入ると、思い切り殴りたくなる。例え自分が殴られても。そういう気持ちをコントロールして、よりスマートな戦いをしようと思っている」

■放送予定
11月19日(土・日本時間)
午前10時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■ONE Fight Night04対戦カード

<ONE世界ウェルター級(※83.9キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] キャムラン・アバソフ(キルギス)
[挑戦者]クリスチャン・リー(米国)

<ONE Super Seriesムエタイ世界フライ級選手権試合/3分5R>
[王者]ロッタン・シットムアンノン(タイ)
[挑戦者] ジョセフ・ラシリ(イタリア)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ビビアーノ・フェルナンデス(ブラジル)
スティーブン・ローマン(フィリピン)

<ムエタイ・ウェルター級/3分3R>
コズモ・アレッシャンドリ(ブラジル)
フアン・セルバンテス(英国)

<バンタム級 (※65.8キロ)/5分3R>
ケビン・ベリンゴン(フィリピン)
キム・ジェウン(韓国)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
ジョナサン・ハガティー(英国)
ウラジミール・クズミン(ロシア)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
ラスラン・エミルベク(キルギス)
イシ・フィティケフ(豪州)

<グラップリング女子アトム級(※52.2キロ)/12分1R>
ダニエラ・ケリー(米国)
マリア・モルチャノワ(ロシア)

<ムエタイ・ライト級/3分3R>
リアム・ノーラン(英国)
エディ・アバソロ(米国)

■放送予定
11月19日(土・日本時間)
午後7時00分~ PPV ABEMA格闘チャンネル

■ONE163対戦カード

<ONEキックボクシング世界バンタム級選手権試合/3分5R>
[王者] 秋元皓貴(日本)
[挑戦者] ペッタノン・ペットフォーガス(タイ)

<キックボクシング・ヘビー級ワールドGP決勝/3分3R>
ロマン・クリキア(ウクライナ)
イラジ・アジズプール(イラン)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
青木真也(日本)
ザイード・イザガクマエフ(ロシア)

<ミドル級(※93.0キロ)/5分3R>
オンラ・ンサン(ミャンマー)
岡見勇信(日本)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ハム・ソヒ(韓国)
平田樹(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
クォン・ウォンイル(韓国)
マーク・アベラルド(ニュージーランド)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
若松佑弥(日本)
ウ・ソンフン(韓国)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
アブラォン・アモリン(ブラジル)
アフメド・ウジタバ(パキスタン)

<ムエタイ・ストロー級/3分3R>
ルイ・ポテーリョ(ポルトガル)
朝陽PKセンチャイムエタイジム(日本)

<キック・ヘビー級/3分3R>
ブルーノ・シャベス(ブラジル)
アフメド・クリッチ(ボスニアヘルツェゴビナ)

<サブミッショングラップリング女子ストロー級(※56.7キロ)/12分1R>
ミレーナ・カオリ(日本)
ビアンカ・バシリオ(ブラジル)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
キム・ジェウン(ウクライナ)
キリル・ゴロベッツ(ウクライナ)

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【ONE FN04】クリスチャンのクレイジージャーニー=ウェルター級王座挑戦「マーシャルアーチストして」

【写真】自身が大きくなり、対戦相手も大きくなる。そのなかでライト級の時と同じ動きができれば、それこそ驚異的だ(C)ONE

19日(土・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE Fight Night04「Abbasov vs Lee」のメインは、大会名にある通りクリスチャン・リーがONE世界ウェルター級王者キャムラン・アバソフに挑戦する一戦だ。

ONE世界ライト級王座を8月に奪還したばかりのクリスチャンが、1階級上の王座に挑む。そのクリスチャン、7年前のデビュー戦は北米ユニファイドの145ポンドで戦っていた。北米基準でいえば当時から3階級の上のファイターと戦うことになる。

普段の体重は185ポンドオーバーというクリスチャンはこれだけ大きくなって、あのスピードとスタミナ、そしてテクニックを維持できるのだろうか。クレイジー・ジャーニーに挑む、クリスチャンに話を訊いた。


──クリスチャン、ライト級王座を取り戻したと思ったら次はウェルター級王座に挑戦。185ポンド……83.9キロで戦うなんて、素直に言えばちょっと信じられないクレイジーな選択だと……。

「そういう機会を与えられたということだよね。前回の試合が終わり、この話をもらった。幸運にもオク・レユン戦ではケガもなかったし、気持ちが上がる大きな機会になる。だからチャレンジをすることにしたんだ。ショートノーティスといえばショートノーティスだけど、ちゃんとトレーニングキャンプはやりきれたよ」

──ところで8月の試合ですが、判定にもつれこまないばかりか一方的な勝利を手にしました。

「試合前から宣言していたことを完遂できたよ。ほぼ1年振りの再戦だったけど、オク・レユンのことを研究し対策練習をハードにこなした。そのなかで技術的にも向上したことで、2Rで仕留めることができたんだと思う。タイムオフの間の成長が、勝因だね」

──一方でお姉さんのアンジェラは、クリスチャンと同じようにフィニッシュ宣言をしていましたが、初回に大ピンチがあり、そこから盛り返したものの判定負けとなりました。アンジェラ自身は判定で負けていないと言っていますが、ONEの裁定基準でいえばクリスチャン✖オク・レユンの初戦とは違い──ジャッジの判断は間違っていなかったかと思うのですが、その辺りはいかがでしょうか。

「僕の立場で言えば、姉をずっと応援している。良い試合だったよ。あの1Rがなければ、2Rから5Rまでで彼女は勝っていた。でもONEはニア・フィニッシュ重視だから……それでも、僕は姉の味方だ。アンジェラは最後までフィニッシュを狙っていたし、勝負を諦めていなかった。そこはシィオン・ヂィンナンを上回っていた。これがね、ラウンド・バイ・ラウンドの他のスポーツだったら、彼女は勝っていた……。でもいつも言っているように、ジャッジの判定までいくと、色々と難しいことが起こる。それが僕の考えだよ」

──スミマセン、クリスチャン自身の大切な試合前に。つまりONEの裁定基準だと、初回でもニアフィニッシュがあれば、同じくニアフィニッシュがないとスコア的に相殺されることはない。となると、初回から躊躇なく試合を終らせにいくことが正解になります。その一方で、残りの4Rをやや劣勢でも戦い抜くスタミナが必要で。そのような試合をウェルター級で、ずっと大きな相手にクリスチャンはできるのかと。

「僕は5R戦い抜けるようトレーニングをしている。そしてパンチを打ち合い、激しい試合のなかでテイクダウンを奪う。それが僕の戦い方だよ。でも、そうならなくても大丈夫。いつも最悪の状況を考えて、練習をしているから。特に次の試合の相手、アバソフはタフで簡単にフィニッシュできるわけがない。だから距離を取って戦うことも視野に入れているよ。とはいっても、僕がやるべきことはこれまで通り──試合開始直後からフィニッシュを狙う。できれば5R終了の前に試合を終らせたい」

──ところで今の体重はどれぐらいなのですか。

「今は190ポンド(※86.18キロ)で、ウェルター級のリミットには5ポンド落とすだけだよ」

──えっ、そんなにあるのですか!

「試合後は大体192ポンドぐらいになるんだ。それはリラックスして、好きに色々なモノを食べているからで。でも、今は違う。トレーニングをハードにして、この体重になっているんだ。この体重では、人生で最も体調が良い状態だよ。自分でも力強く感じるし、いつもの試合の時より20ポンド重いだけで動きは変わらないんだ」

──体が大きくなっていても、スピードやスタミナが落ちてないということですか。

「階級を上げてもスピードもスタミナもこれまで通りだよ。いや、これまで以上を目指してトレーニングしてきた。今回の試合のために、サイズの大きなスパーリングパートナーにも来てもらって、しっかりと調整してきたよ。彼らとのスパーリングで、これまでと同じように動けていることは確認できているし、変わったのは体重だけさ」

──少し安心しました。やはり組み技はともかく、打撃のある試合で体格差や体重差は安全性の部分で心配になりますし。それでも試合当日、アバソフは大きいかもしれないですが。

「心配していないよ。アバソフと打撃でも、レスリングでも、グラップリングでもやりあえる。打撃という側面にしてもマニー・パッキャオやロベルト・デュランは、どれだけの上の階級で結果を残してきただろうか。ナチュラルな階級から2、3階級上の試合でも対戦相手をKOしている。グラップリングでは20キロや40キロ重い相手とオープンクラスで戦い勝つ選手もいる。

僕はMMAファイターだ。MMAでも同じように、相手が大きくなってもいつものように戦う。そして、自分が勝てると信じている」

──マニー・パッキャオはフライ級からスーパーウェルター級まで、17年かけて19キロの間にある6階級を制しました。クリスチャンは7年前のデビューは145ポンド、その2年後にONEの計量システムが代わりフェザー級は155ポンドになりました。そこから170ポンドのライト級世界王者になり、今回のウェルター級は185ポンドです。つまりでデビュー時の体重より、名称的には3階級の違いで18キロも重くなっています。

「そこまで心配させて申し訳ない(笑)。でもMMAでもBJ・ペンはフェザー級からUFC世界タイトルを獲得したライト級、そしてウェルター級だけでなく他の大会では191ポンドとミドル級より重い体重で、225ポンドのリョート・マチダと戦っている」

──自らの体重幅は20キロで、対戦相手になると36キロの幅がありますね……。

「ユーキ・コンドーもそうだよね。彼らはMMAでもマルチな階級で成功を収めることができると示している。考え方次第だよ。自分より100ポンド体重が重くても、勝てるっていうマインドでないと。僕はファイト・デーは常にそういう気持ちになっているんだ。体重、体格は関係ない。どちらが優れたファイターか、そしてより強い気持ちで勝利を欲しているのはどちらなのかが問われるんだ」

──その考え方の根本には、体重差に関係なく戦うマーシャルアーツの思想があるからなのか。それともプロフェッショナルMMAを戦うエンターテイナーとして、常識を超えた何かを見せたいという着眼点からなのか。どちらでしょうか。

「どっちもだと思う。マーシャルアーチストとして、体重差は関係なく世界のベストになるために練習を重ねている。誰とだって戦う。同時にエンターテイナーとして、ファンに良い試合を提供したい。僕とアバソフの試合はきっとそうなる。ライト級の世界王者とウェルター級の世界王者が戦うんだから、ファンも喜ぶ。正真正銘のビッグファイトだから、僕も楽しみでしょうがないんだ。それに……やはりマーシャルアーチストとして、体の大きな相手にチャレンジする気持ちを大切にして、楽しみたいと思っている」

■放送予定
11月19日(土・日本時間)
午前10時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■ONE Fight Night04対戦カード

<ONE世界ウェルター級(※83.9キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] キャムラン・アバソフ(キルギス)
[挑戦者]クリスチャン・リー(米国)

<ONE Super Seriesムエタイ世界フライ級選手権試合/3分5R>
[王者]ロッタン・シットムアンノン(タイ)
[挑戦者] ジョセフ・ラシリ(イタリア)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ビビアーノ・フェルナンデス(ブラジル)
スティーブン・ローマン(フィリピン)

<ムエタイ・ウェルター級/3分3R>
コズモ・アレッシャンドリ(ブラジル)
フアン・セルバンテス(英国)

<バンタム級 (※65.8キロ)/5分3R>
ケビン・ベリンゴン(フィリピン)
キム・ジェウン(韓国)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
ジョナサン・ハガティー(英国)
ウラジミール・クズミン(ロシア)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
ラスラン・エミルベク(キルギス)
イシ・フィティケフ(豪州)

<グラップリング女子アトム級(※52.2キロ)/12分1R>
ダニエラ・ケリー(米国)
マリア・モルチャノワ(ロシア)

<ムエタイ・ライト級/3分3R>
リアム・ノーラン(英国)
エディ・アバソロ(米国)

■放送予定
11月19日(土・日本時間)
午後7時00分~ PPV ABEMA格闘チャンネル

■ONE163対戦カード

<ONEキックボクシング世界バンタム級選手権試合/3分5R>
[王者] 秋元皓貴(日本)
[挑戦者] ペッタノン・ペットフォーガス(タイ)

<キックボクシング・ヘビー級ワールドGP決勝/3分3R>
ロマン・クリキア(ウクライナ)
イラジ・アジズプール(イラン)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
青木真也(日本)
ザイード・イザガクマエフ(ロシア)

<ミドル級(※93.0キロ)/5分3R>
オンラ・ンサン(ミャンマー)
岡見勇信(日本)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ハム・ソヒ(韓国)
平田樹(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
クォン・ウォンイル(韓国)
マーク・アベラルド(ニュージーランド)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
若松佑弥(日本)
ウ・ソンフン(韓国)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
アブラォン・アモリン(ブラジル)
アフメド・ウジタバ(パキスタン)

<ムエタイ・ストロー級/3分3R>
ルイ・ポテーリョ(ポルトガル)
朝陽PKセンチャイムエタイジム(日本)

<キック・ヘビー級/3分3R>
ブルーノ・シャベス(ブラジル)
アフメド・クリッチ(ボスニアヘルツェゴビナ)

<サブミッショングラップリング女子ストロー級(※56.7キロ)/12分1R>
ミレーナ・カオリ(日本)
ビアンカ・バシリオ(ブラジル)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
キム・ジェウン(ウクライナ)
キリル・ゴロベッツ(ウクライナ)

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【ONE163】打撃で勝つ──一周して原点回帰の若松佑弥─01─「対戦相手に不満とかないです」

【写真】スカッと勝つことが求められている相手に、スカッと勝てるか(C)MMAPLANET

19日(土・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE163「AKIMOTO VS PETCHTANONG」で、10月のワン・シュオ戦が相手の都合で現地に赴いた後でキャンセルとなった若松佑弥が、ウ・ソンフンと対戦する。

やるせない想いで帰国し、精神的にきつかった時間を経て──成長した若松や、今回の試合に向けて打撃に力を入れてきたという。若松といえばKOパワーを持つフライ級ファイターだが、最近ではトータルバランスに気を付けてMMAファイターとして完成度を高めてきた。

テイクダウンと寝技を一定レベルで消化したうえで、倒すファイトを心掛ける若松に話を訊いた。


──ウ・ソンフン戦が後10日ほど(※取材は11月8日に行われた)に迫ってきた若松選手です。今の調子はいかがですか。

「いつも通り、バッチリです。ただ試合までは何が起こるか、気は抜けないですし。今週も追い込みを続け、来週のギリギリまで練習します」

──主に重点を置いて、練習していることはありますか。

「打撃と寝技をやることは当然なのですが、今回は打撃を多めにやっています。もとはと言えば自分、打撃の選手なんで。ただ寝技の練習量を少なくしているというわけではなくて。打撃で勝つようなイメージでやってきました。寝技の時も、殴れる位置を意識してコントロールしたりしています」

──テイクダウンとコントロールという試合を消化した結果、打撃回帰と?

「ある程度全部できる……テイクダウンもできるし、寝技もやれる。それは意識せずにできると思うので、思い切って自分の持ち味の打撃を出せるんじゃないかと」

──なるほど。ところで前回のワン・シュオ戦、シンガポールに行って試合がなくなりました。ああいうケースになると、気持ちの持って行きどころなどはどうするのですか。

「そうですね、長南さんとトレーナーの堀江さんと話して1度休むことにしました。もうシンガポールにいる時に、11月に試合があるということは聞かされていて。体は動かしていましたけど、2週間ほど運動量を少なくしてから作り直すことしました」

──試合直前でのキャンセル、ファイトマネーは支払われるのですか。

「ハイ。もらえます」

──そうなると、どこか割り切れることはあるのでしょうか。

「まぁ、不戦勝だなっていう感じでファイトマネーを手にする感じですかね。払ってもらえないと、ちょっと違ってきますよね。お金が入ると、また次のキャンプへの準備もできますしね。それがないと『どうしてくれんだ?』とはなってしまいます。ここまでやってきて、相手の都合で戦えなかったわけなんで。でもちゃんと支払いがあるので、次に向かって気持ちも切り替えることはできます」

──そうなると家庭も円満で。

「いや……でも、試合がなくなったフラストレーションを……一番気を許している妻に出してしまうというか、少しイライラしてしまっていたので反省しています」

──言うと、そうなりがちですが一番やってはいけないことですね。

「ちょっと甘えてしまっていました……でも、ホントに自分のメンタルがダメだって思いました。試合はなかったけど、連戦のような感じになって精神的には今回のコレは結構きつかったです。

自分のなかでは切り替えていたつもりだったんですけど、どこかでモヤモヤしていたのが外では出せないし、家で出てしまったのかもしれないです。ホント、自分の弱さが分かりました」

──それも人間、人生経験ですね。

「こういうことがあるのかという……勉強にはなりました。そこを経験して、自分の気持ちのコントロールが以前よりできるようなったので成長できたと思います」

──押忍。そして次の相手ウ・ソンフンですが……これはワン・シュオの時にも申し上げたかと思いますが、やはり若松選手には『おお、コイツが相手か』というワクワクする対戦相手をONEには用意してほしい。MMAファイターとして勝って、価値が上がる試合が続いてほしいです。そこでウ・ソンフンはウィジソン・ハモスに敗れ、そのハモスは……。

「マクラーレンに負けました」

──今、ONEフライ級戦線で過去に対戦経験がなくて、若松選手とのマッチアップが見たい選手の一番手はカイラット・アクメトフですが、なぜかその一戦は実現しないです。

「う~ん、僕は相手を単純に倒すだけです。ONEで試合をしているので、当てられた相手をKOするだけで──。対戦相手に関して不満とかはないです」

──ではウ・ソンフン、どのような選手だと思いますか。

「まぁONEと契約しているので、ある程度はウェルラウンダーなんですけど、一発に賭けている選手。それが全面に出ているファイターだと思います」

<この項、続く>

■放送予定
11月19日(土・日本時間)
午後7時00分~ PPV ABEMA格闘チャンネル

■ONE163対戦カード

<ONEキックボクシング世界バンタム級選手権試合/3分5R>
[王者] 秋元皓貴(日本)
[挑戦者] ペッタノン・ペットフォーガス(タイ)

<キックボクシング・ヘビー級ワールドGP決勝/3分3R>
ロマン・クリキア(ウクライナ)
イラジ・アジズプール(イラン)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
青木真也(日本)
ザイード・イザガクマエフ(ロシア)

<ミドル級(※93.0キロ)/5分3R>
オンラ・ンサン(ミャンマー)
岡見勇信(日本)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ハム・ソヒ(韓国)
平田樹(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
クォン・ウォンイル(韓国)
マーク・アベラルド(ニュージーランド)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
若松佑弥(日本)
ウ・ソンフン(韓国)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
アブラォン・アモリン(ブラジル)
アフメド・ウジタバ(パキスタン)

<ムエタイ・ストロー級/3分3R>
ルイ・ポテーリョ(ポルトガル)
朝陽PKセンチャイムエタイジム(日本)

<キック・ヘビー級/3分3R>
ブルーノ・シャベス(ブラジル)
アフメド・クリッチ(ボスニアヘルツェゴビナ)

<サブミッショングラップリング女子ストロー級(※56.7キロ)/12分1R>
ミレーナ・カオリ(日本)
ビアンカ・バシリオ(ブラジル)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
キム・ジェウン(ウクライナ)
キリル・ゴロベッツ(ウクライナ)


ONE Fight Night04

■放送予定
11月19日(土・日本時間)
午前10時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■ONE Fight Night04対戦カード

<ONE世界ウェルター級(※83.9キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] キャムラン・アバソフ(キルギス)
[挑戦者]クリスチャン・リー(米国)

<ONE Super Seriesムエタイ世界フライ級選手権試合/3分5R>
[王者]ロッタン・シットムアンノン(タイ)
[挑戦者] ジョセフ・ラシリ(イタリア)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ビビアーノ・フェルナンデス(ブラジル)
スティーブン・ローマン(フィリピン)

<ムエタイ・ウェルター級/3分3R>
コズモ・アレッシャンドリ(ブラジル)
フアン・セルバンテス(英国)

<バンタム級 (※65.8キロ)/5分3R>
ケビン・ベリンゴン(フィリピン)
キム・ジェウン(韓国)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
ジョナサン・ハガティー(英国)
ウラジミール・クズミン(ロシア)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
ラスラン・エミルベク(キルギス)
イシ・フィティケフ(豪州)

<グラップリング女子アトム級(※52.2キロ)/12分1R>
ダニエラ・ケリー(米国)
マリア・モルチャノワ(ロシア)

<ムエタイ・ライト級/3分3R>
リアム・ノーラン(英国)
エディ・アバソロ(米国)

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【ONE163】3年1カ月振りの実戦、岡見勇信。オンラ・ンサン戦へ─01─「時計の針が止まっていた」

【写真】綺麗に纏まった──出来上がった言葉でなく、心の襞が見えるような言葉が聞きたく……序盤戦、色々と失礼な物言いだったのですが、耳を傾けてくれてありがとうございます (C)MMAPLANET

19日(土・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE163「AKIMOTO VS PETCHTANONG」で、岡見勇信が念願のオンラ・ンサンと戦う。

2019年10月以来、実に3年1カ月振りの実戦。この間、岡見は41歳となりLDHmartialartsやEXFIGHTで後進の指導という立場に立つようになっていた。同時にファイターとしての空気間も削げていた岡見は、この3年は時計の針が止まっていたと振り返った。

再び動き出した岡見の目線は、今どこにあるのかを尋ねた。


──岡見選手に関して、最近なんだか話を上手くまとめるようになって今ひとつ響くことがないなぁと感じている次第です。

「アハハハハハ。それ、どういうことですか(笑)」

──記者会見でも、もう台本があるのではないかというような綺麗な纏め方で……。

「だってもう、しょうがなくないじゃないですか。纏めないダメだし」

──以前は纏まっていなくても、身の内から言葉が絞り出されていたような。リアリティTVショーで話すようになってから、全てがあのような感じに聞こえてしまって。

「こんなこと言ったらいけないかもしれないけど、立場ができてしまったということなんです。あのように話さないといけない自分が。あれでも一生懸命にやっていたんですよ(笑)」

──それがなんか、ツボを掴んだような話振りで(笑)。

「まぁ言っている意味は分かります。でも、僕の苦労もあるんです、そこは(苦笑)」

──若い選手にもっと嫌なヤツだったのになぁとか、思ってしまって。

「嫌なヤツ……そこは肯定できないですけど(笑)。上手く纏めている……う~ん、なるほど。敵は作らず、変な方向で話題にならないよう纏めている自分がいるのは分かります。僕は3年も戦ってこなかったので、戦っているヤツの凄さを改めて感じるようになったし。やっぱり現役という身でありながら3年間、試合をしてない。でも周囲の選手や、同世代の選手は戦ってきた」

──そこで現役ファイターと違う立場の仕事も増えた。それがコロナ期の岡見選手ではないでしょうか。

「確かに……そういう日々のなかで現役生活に対して『もう良いんじゃないか』というマインドは確かにありました。でも『まだまだ』っていう戦いたい気持ちもあったし。戦わないと時計の針が動かない。自分のなかで現役という身であるならば、戦わないとどの道にも進めない。どんな人生、どの分野でも自分は試合をしないと時計の針が動かないというのは、もう凄く感じてきたことです。

色々なプロジェクトがあって、色々とあったけど自分の中では時間は止まっているという気持ちでした」

──今、動き出せているということでしょうか。

「動き出せている……いや、動き出すには戦わないと。そこですね」

──正直、この間何度かGENで岡見選手のスパーリングを見させてもらったことがあって。慧舟會東京道場時代は、もっと嫌なスパーリングをやっていた。アッサリしちゃったなぁと思ったのは確かなんです。スミマセン、失礼なことばかり言って。

「いや、正直に言ってもらって有難いです」

──自分に置き換えると、若い人たちに自分の必死な姿を見せられないというか……。そういうことがあって、岡見選手も同じなのかと。

「確かに必死な姿をあまり見せたくないっていうのは、どこかにあったのかもしれないです。それは……ありましたね。ただ試合が決まると、もう関係なく必死でやっています。今日も内藤由良選手、上田幹雄選手という26歳の2人に5分4Rを回してもらいながら、必死にやっていました。

ヘンリー(三上ヘンリー大智)を含め、この3年間で若い選手が増えて……簡単に勝てない選手がどんどん出てきて。だから、そういう彼らに必死になっているところを見せられないという気持ちがあったんだと思います。でも、もうそこは吹っ切れました」

──あくまでも練習ですが、岡見選手が内藤選手とスパーリングをするとテイクダウンをされたり、バックを取られたりすることがあるということですか。

「ありますよ。強いですよ」

──そこですっ!! 以前は若い選手のことをそうやって納得したように強いなんて絶対に言っていなかったと思います。

「あぁ。まぁ、そうですよね。そこは目線が変わったというのはあるかと思います。だって26歳ですよ、彼らは。こっちは41歳。だから負けるとかはないですけど、ちょっとお父さん的な感覚で彼らに接していたところはあります。でも、試合が決まってからは同じ目線で立とうと。負けたくない。26歳の彼らにも負けたくないという気持ちで必死にやっています。

やられて笑っているようになってしまうと、ファイターとして終わりだと自分でも思っていますし。だから何とか彼らに勝つというような想いで、今日もスパーリングをしましたし。日々、ファイトキャンプに入ってからやっています」

──EXFIGHTで岡見選手の指導を受ける立場である三上選手のパンチを被弾して、『この野郎』という気持ちになりますか。

「ハイ、そう思います。『強いな』、『凄いな』という驚きや『成長しているな』という気持ちありますけど、彼らを倒すという必死の気持ちでやっていますよ。ただし、自分を余り追い込まないようにもしています」

──それが3年間の空白を経て、変化したところでしょうか。

「そうですね。これまで追い込んで、追い込んで。もっとキツイことができるだろうと、自分を追い込むことにフォーカスして。それを乗り越えたら、自分は強くなれる。勝てるんだっていうメンタルでやっていました。20歳過ぎから、ずっとそうでした。でも、キツくて。格闘技が全然楽しくなくなってしまっていたんですよね。

(C)TSP

それだけ追い込んでパフォーマンスが良かったというと、そうでもなかった。勝つ時は勝って、負ける時は負ける。それは結果なのでついて来るのですが、パフォーマンスに納得できなかった。だから今回は楽しもう……楽するわけでなく、格闘技を楽しみたいと思ってキツイことをやってきました」

──若い頃って厳しいことをすると、成功するという見返りを求めることができます。でも、年を重ねると、その結果で何を得らえるのかも見えてくる。そして、そこまで追い込むのではなく、もっと自己コントロールをするようになる。それを人はスマートになると言うのだと思います。それって最後の踏ん張りが以前と同じくできるよう、それまでの段取りを上手くすることかと。

「そうですね。簡単ではないですけどね。追い込むなかでも、楽しめるヤツが強いと思います。試合でも。自分を追い詰めて戦う選手は、パフォーマンスが良くない。楽しんでいるヤツが強い。それはこの3年間で、この目で見てきたことでもありました。もちろん、厳しいことを続けてきたという大前提があってのことですけど。自分の場合は、そうやって続けないと後悔すると思いました。楽しむことをずっと忘れていました。試合を楽しんだことなんて、記憶にないです。

それでパフォーマンスが良ければ構わないです。でも、結果に関わらず全然良くなかった」

<この項、続く>

■放送予定
11月19日(土・日本時間)
午後7時00分~ PPV ABEMA格闘チャンネル

■ONE163対戦カード

<ONEキックボクシング世界バンタム級選手権試合/3分5R>
[王者] 秋元皓貴(日本)
[挑戦者] ペッタノン・ペットフォーガス(タイ)

<キックボクシング・ヘビー級ワールドGP決勝/3分3R>
ロマン・クリキア(ウクライナ)
イラジ・アジズプール(イラン)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
青木真也(日本)
ザイード・イザガクマエフ(ロシア)

<ミドル級(※93.0キロ)/5分3R>
オンラ・ンサン(ミャンマー)
岡見勇信(日本)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ハム・ソヒ(韓国)
平田樹(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
クォン・ウォンイル(韓国)
マーク・アベラルド(ニュージーランド)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
若松佑弥(日本)
ウ・ソンフン(韓国)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
アブラォン・アモリン(ブラジル)
アフメド・ウジタバ(パキスタン)

<ムエタイ・ストロー級/3分3R>
ルイ・ポテーリョ(ポルトガル)
朝陽PKセンチャイムエタイジム(日本)

<キック・ヘビー級/3分3R>
ブルーノ・シャベス(ブラジル)
アフメド・クリッチ(ボスニアヘルツェゴビナ)

<サブミッショングラップリング女子ストロー級(※56.7キロ)/12分1R>
ミレーナ・カオリ(日本)
ビアンカ・バシリオ(ブラジル)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
キム・ジェウン(ウクライナ)
キリル・ゴロベッツ(ウクライナ)

ONE Fight Night04

■放送予定
11月19日(土・日本時間)
午前10時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■ONE Fight Night04対戦カード

<ONE世界ウェルター級(※83.9キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] キャムラン・アバソフ(キルギス)
[挑戦者]クリスチャン・リー(米国)

<ONE Super Seriesムエタイ世界フライ級選手権試合/3分5R>
[王者]ロッタン・シットムアンノン(タイ)
[挑戦者] ジョセフ・ラシリ(イタリア)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ビビアーノ・フェルナンデス(ブラジル)
スティーブン・ローマン(フィリピン)

<ムエタイ・ウェルター級/3分3R>
コズモ・アレッシャンドリ(ブラジル)
フアン・セルバンテス(英国)

<バンタム級 (※65.8キロ)/5分3R>
ケビン・ベリンゴン(フィリピン)
キム・ジェウン(韓国)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
ジョナサン・ハガティー(英国)
ウラジミール・クズミン(ロシア)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
ラスラン・エミルベク(キルギス)
イシ・フィティケフ(豪州)

<グラップリング女子アトム級(※52.2キロ)/12分1R>
ダニエラ・ケリー(米国)
マリア・モルチャノワ(ロシア)

<ムエタイ・ライト級/3分3R>
リアム・ノーラン(英国)
エディ・アバソロ(米国)

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ABEMA BELLATOR MMA MMAPLANET o ONE ONE163 UFC   アブラォン・アモリン イスラム・マカチェフ ウスマン・ヌルマゴメドフ ウ・ソンフン オンラ・ンサン キック キム・ジェウン キャムラン・アバソフ キリル・ゴロベッツ クォン・ウォンイル クリスチャン・リー ケビン・ベリンゴン ザイード・イザガクマエフ スティーブン・ローマン ダニエラ・ケリー チャンネル ハム・ソヒ ビビアーノ・フェルナンデス ボクシング ラスラン・エミルベク ロッタン・シットムアンノン 岡見勇信 平田樹 若松佑弥 青木真也

【ONE163】ヌルマゴ軍団の精鋭、青木真也と対戦=イザガクマエフ─01─「喧嘩なんてしたことがない」

【写真】喧嘩の経験なし、MMAファイターになろうとも思っていなかった。そんな意外な事実が知れた (C)MMAPLANET

19日(土・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE163「AKIMOTO VS PETCHTANONG」で、ザイード・イザガクマエフが青木真也と対戦する。

イスラム・マカチェフはUFC世界ライト級王座に就き、ウスマン・ヌルマゴメドフはBellator世界ライト級王座に挑戦する。そして、イザガクマエフのターゲットはONE世界ライト級のベルトだ。ダゲスタンのイーグル軍団、ヌルマゴメドフ・ソルジャーでも一、二位を争う強豪の格闘技的成り立ちを尋ねた。


──10日後の青木真也選手との試合を控えています。今の調子はいかがですか。

「そう試合は10日後だ。体も精神も、行動的にも完全に準備できている」

──今はタイにいるのですか。

「そうだ。今回はプーケットのタイガームエタイでキャンプを行った。シンガポールで戦うことを踏まえて、肉体的にもタイで試合の準備をすべきだと思ったんだ」

──ではカビブ・ヌルマゴメドフ達とはキャンプをしなかったのですね。

「いや、キャンプの前半はカビブや彼のレッスル・チームの全員と練習してきた。その後、タイに来て違うメンバーと試合に向けて第2段階となる練習を行った。時差は試合を戦ううえで大きな問題になってくるからね。

ONEで戦ったこれまでの2試合では、タイでのキャンプはしてこなかった。時差についてはシビアに考えていなかったけど、とても大切なことだと2試合目を戦った時に感じたんだよ。あの試合のデキには決して満足していないからね」

──なるほどぉ、ところで「強い」という評価以外に日本のファンはザイードのことを殆ど知りません。これまでの格闘技歴などを教えてもらっても良いですか。

「もちろんだ」

──まずコンバットスポーツとの出会いを教えてください。

「俺の格闘技歴は12歳の時の柔道から始まっている。それからサンボに転じ、そしてグラップリングを始めた。それが18歳までの俺のマーシャルアーツ歴だよ。そして18歳の時にアブドゥルマナップ・ヌルマゴメドフの下で練習するようになり、伝説的なコーチとサンボを戦うようになったんだ」

──ダゲスタンはレスリング、MMAファイターの多くのルーツがレスリングにある。そして一部で空手が盛んで、キックや散打を戦ってからMMAに転じるファイターもいる。サンボは軍隊格闘技でそれほど一般的でなく、それでもボエボエサンボ(コンバットサンボ)を経験してMMAにトランジットするというダゲスタン事情を聞いたことがあったのですが、ザイードは柔道出身なのですね。

「柔道はダゲスタンでも盛んだよ。オリンピック・チャンピオンも2人出ているしね。柔道はボクシングとレスリングと並んで、ダゲスタンで人気のあるスポーツなんだ。ただ俺からすると柔道はどうしても限定的な格闘技なので、打撃も使いたくてサンボに転向したんだ」

──つまりスポーツサンボではなく、コンバットサンボですね。

「そうだ、ボエボエサンボだ。スポーツサンボはやっていない」

──打撃を使いたいということは、ストリートでも腕っぷしの強さを発揮していたということですか。

「アハハハ。俺は子供の頃から喧嘩なんてしたことがないし。今だって、そうだよ。だから打撃を使いたいと思ったのは、ごくごく自然の流れで──より強くなりたいっていう本能に従っただけだと思っている」

──柔道やコンバットサンボでは、どのような記録を残しているのでしょうか。

「柔道はホントに大したことない。マハチカラの大会で2位、3位、4位になったぐらいで。ボエボエサンボはマハチカラ大会で優勝し、ロシア大会で優勝。それから世界大会でロシア代表として優勝した。今はMMAで戦うようになり、ボエボエサンボの時よりも心肺機能の強化をしたり、よりシリアスにトレーニングするようになった」

──コンバットサンボはジャケットを着たMMAとも言われますが、既にMMAで戦うことを考慮してそのステップとして始めたのですか。

「正直、将来MMAファイターになるなんてことは考えたこともなかった。世界大会で優勝した時に、MMAで戦わないかと誘われたんだ。それで始めただけで。でもMMAとボエボエサンボの違いは、試合時間とジャケットの有無だけだよ」

────コンバットサンボはトーナメント戦ですし、タフさは相当なモノでしょう。しかし優勝して得られるのはメダルで、世界のトップになると巨額の富が得られるMMAとは違います。

「そりゃあファイターなら、誰もがカビブ・ヌルマゴメドフのような成功を収めたいものだ。有名になれば入って来る額も違う。それこそが、俺が練習をする理由だよ」

──18歳でヌルマゴメドフ父の下で練習するようになったということですが、その18歳の時にプロMMAデビューをしています。つまりMMAはアブドゥルマナップの指導を受けて転向したのでしょうか。

「カビブと始めて会ったのは14歳か15歳のときだった。それから彼らのジムに行くこともあったけど、カビブはロシアや世界中を試合のために回っていた。それを見て、俺も同じようにやったみたいと思い、18歳の時からずっと彼らと行動を共にしてきたんだよ。MMAはアブドゥルマナップにしか学んでいない。でも、それで十分だ。全てが理解できた。結果、MMAを始めると5勝、6勝、7勝と順調に勝ち続け、そのまま続けようと思ったんだ。俺は常にアブドゥルマナップとカビブと一緒に戦ってきた」

<この項、続く>

■放送予定
10月1日(土・日本時間)
午後7時00分~ PPV ABEMA格闘チャンネル

■ONE163対戦カード

<ONEキックボクシング世界バンタム級選手権試合/3分5R>
[王者] 秋元皓貴(日本)
[挑戦者] ペッタノン・ペットフォーガス(タイ)

<キックボクシング・ヘビー級ワールドGP決勝/3分3R>
ロマン・クリキア(ウクライナ)
イラジ・アジズプール(イラン)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
青木真也(日本)
ザイード・イザガクマエフ(ロシア)

<ミドル級(※93.0キロ)/5分3R>
オンラ・ンサン(ミャンマー)
岡見勇信(日本)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ハム・ソヒ(韓国)
平田樹(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
クォン・ウォンイル(韓国)
マーク・アベラルド(ニュージーランド)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
若松佑弥(日本)
ウ・ソンフン(韓国)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
アブラォン・アモリン(ブラジル)
アフメド・ウジタバ(パキスタン)

<ムエタイ・ストロー級/3分3R>
ルイ・ポテーリョ(ポルトガル)
朝陽PKセンチャイムエタイジム(日本)

<キック・ヘビー級/3分3R>
ブルーノ・シャベス(ブラジル)
アフメド・クリッチ(ボスニアヘルツェゴビナ)

<サブミッショングラップリング女子ストロー級(※56.7キロ)/12分1R>
ミレーナ・カオリ(日本)
ビアンカ・バシリオ(ブラジル)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
ブルーノ・プッチ(ブラジル)
キリル・ゴロベッツ(ウクライナ)


2022年11月19日(土・現地時間)
シンガポール 
シンガポール・インドアスタジアム
ONE Fight Night04

■放送予定
10月1日(土・日本時間)
午前10時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■ONE Fight Night04対戦カード

<ONE世界ウェルター級(※83.9キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] キャムラン・アバソフ(キルギス)
[挑戦者]クリスチャン・リー(米国)

<ONE Super Seriesムエタイ世界フライ級選手権試合/3分5R>
[王者]ロッタン・シットムアンノン(タイ)
[挑戦者] ジョセフ・ラシリ(イタリア)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ビビアーノ・フェルナンデス(ブラジル)
スティーブン・ローマン(フィリピン)

<ムエタイ・ウェルター級/3分3R>
コズモ・アレッシャンドリ(ブラジル)
フアン・セルバンテス(英国)

<バンタム級 (※65.8キロ)/5分3R>
ケビン・ベリンゴン(フィリピン)
キム・ジェウン(韓国)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
ジョナサン・ハガティー(英国)
ウラジミール・クズミン(ロシア)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
ラスラン・エミルベク(キルギス)
イシ・フィティケフ(豪州)

<グラップリング女子アトム級(※52.2キロ)/12分1R>
ダニエラ・ケリー(米国)
マリア・モルチャノワ(ロシア)

<ムエタイ・ライト級/3分3R>
リアム・ノーラン(英国)
エディ・アバソロ(米国)

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【ONE→???】世界に立ち向かうJ-MMAファイター(11)上久保周哉「もう7月いっぱいは大人しくして」

【写真】飄飄とこれからについて語る。この辺りも上久保の強さ。そして──強さに人は巻き込まれていく (C)MMAPLANET

1月14日にトロイ・ウォーセンとのスクランブル戦を制し、最後は一方通行に動きを制限させたうえでのRNCでの一本勝ち、上久保周哉の2022年に過去最高の期待が募った。

あれから半年、上久保は国内で組み技戦に出場しただけで、MMAでは一切戦っていない。聞こえてきたのはONEとの契約をしないと判断したということ。3年半で6勝0敗、サークルケージを離れる決意をした上久保に、現状とこれからについて尋ねた。

2022年、春(※既に梅雨明けだが)~世界に立ち向かうJ-MMAファイター特集~。第11弾は上久保周哉の言葉をお伝えしたい。


──1月にONEでトロイ・ウォーセンにRNCで一本勝ちをして以来、音無しの状態でした。上久保周哉は何をしているのか、ということでインタビューをお願いしようと思った次第です。

「今は……えぇと、1月の試合後にONEから契約更新の話はありました。次のタームの初戦がタイトル挑戦というモノでしたが、更新しないことを決めました」

──タイトルに挑戦できるという話があって、なおフリーランスを選んだのは?

「その話は1月の試合後から、けっこうすぐのタイミングであって。まだビビアーノ・フェルナンデスとジョン・リネケルの世界戦が行われる前でした。つまり、その2人の世界戦の勝者が了承するまで、僕には試合機会がないということが頭にありました」

──ビビアーノかリネケルに挑戦できるという評価を得たことは関しては、どのように思っていたのでしょうか。

「それはやってみたい試合です。特にリネケルはUFCでトップでやっていたので、その強さを体感したという気持ちは凄くありました」

──ただし、結果的に3月に世界戦が行われたので、下手をすると8カ月や9カ月ぐらいは試合ができないかもしれないという状況を嫌ったと。

「ハイ。そんな風に試合ができないという予測を立てました。そこに加えて、契約試合数と契約年数が今の僕には最適でないと思ったからです」

──プロモーションからすれば、マルチイヤーとマルチファイト期間がプロモーションとしての防衛手段でもありますが、合意できなかったということですね。

「契約期間が長いと感じました」

──つまりは上久保選手がONEを安住の地として捉えていなかったということですね。

「ハイ、そうですね。ONEにも強い人はいます。ただ、これ以上残ると一周してしまうと思いました。新しい選手が多く契約している状況でもないですし。そうなると、契約を更新しても僕の中でもう少し強い選手と戦いたいという気持ちが芽生えてくると感じました」

──とはいえONEのなかでもスティーブン・ローマンやファブリシオ・アンドラジのような顔を合わせていない強い選手も在籍しています。

「ハイ。ただし、それほど食指が動くことはないです。昔から第1希望はUFCではあったので。ONEと契約したのはUFCにステップアップを図るうえで最適だと思ったからです。6勝1敗1分だった僕と契約してくれて、3年半の間に東南アジアの選手から韓国人選手、ノーギワールドの優勝者(※ブルーノ・プッチ)やNCAAの強豪であるウォーセンと戦わせてくれたONEには感謝しています。

日本では戦えない相手との試合で、キャリアを創らせてもらったと思っています。対戦相手のクオリティがあって、そこに向けての準備で自分が強くなれるのでONEにいる間に強くなれたと思っています。日本で6試合やっているのと、ONEでの6試合では得られる経験は全然違っていたはずだし。でも、ここからはUFCに繋がる道を進んでいきたいと思っています」

──では契約を更新しないと決めてからUFCを目指し、どのように動いてきたのですか。

「今はマッチング期間で、他との契約に関して交渉は実際には行っていないです」

──松嶋こよみ選手もそうでしたが、契約が切れて半年間は他のプロモーションで戦うのにONEの了解がいるという理解で良いでしょうか。

「そういうものです。だから試合のオファーがあっても、具体的な話はONEを通す必要がある。なら、まぁ交渉も進まないだろうし、僕の方から積極的に動くことはなかったです」

──試合の話というのは具体的には?

「話があったのはBRAVE CFですけど、ONEとのマッチング期間だと伝えると簡単に引き下がっていました。ショーン・シェルビーからも『ONEとの契約はクリアになっているのか』とは、やはり聞かれました」

──ショーン・シェルビー!! それはUFCからも話があったということですか。

「そこは売り込んでもらったからです。その時に『すぐにオファーを出すとすればRoad to UFCか、コンテンダーシリーズだけど』という話でした」

──それでONEに話を通した?

「いえ。マッチング期間はもう大人しくしていようと。特に辞めていく選手にリアクションが良いわけじゃないですし。なら7月いっぱいは、このまま音無しの構えで大人しくしていこうかなという風でやってきました」

──まぁ、そうなると他人事というのは冷たいようで世の常というか。とにかくフリーになるのを待っている状況だということですね。この間、Road to UFCがあっても出ることができなかった。それは忸怩たる想いだったのでは?

「アジア・トーナメントの話はしてもらっていましたし、面倒くさいことを避けたから出られなかったと捉えています。対戦相手のことは聞かされていなかったですけど、直前に代役を探している時もまた話は来ましたし(笑)」

──ズバリ、マッチング期間でなければRoad to UFCに出ていましたか。

「出ていたと思います」

──では実際に出場しているメンバーを見て、仮に出場していたとして優勝できる自信はどれだけありますか。

「まぁ世の中100パーセントはないですけど、100パーセントの自信はあります」

──中村倫也選手の勢いを見てなお、そう断言できるのですね。

「大事なのは勢いじゃないから。だからキム・ミンウとやりたいなっていう気持ちが大きいです。トーナメントは優勝云々ではなくて、キム・ミンウと戦ってみたい。あのトーナメントを見ていると、そう思います。正直、日本人選手と戦ったキム・ミンウ以外の外国人選手は正直、雑魚だったじゃないですか。UFCレベルじゃない。ああいうのを見ていたら、キム・ミンウが一番興味あります」

<この項、続く>

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ABEMA MMA MMAPLANET o ONE ONE X ONE131 UFC   アギラン・タニ ウ・ソンフン キック グスタボ・バラルト ジャレッド・ブルックス スティーブン・ローマン ソン・ミンジョン ダニエル・ウィリアムス チャンネル ボカン・マスンヤネ ボクシング マイキー・ムスメシ 三浦彩佳 今成正和 佐藤将光 川原波輝 猿田洋祐 田中路教

【ONE131】世界と戦う日本人(04)川原波輝─後編─「それでホンマにエェん? それが恰好エェこと?」

【写真】日本でも米国でも、試合に出るのは日々の成果 (C)MMAPLANET

22日(金・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE131「Reloaded」でダニエル・ウィリアムスと対戦する川原波輝インタビュー後編。

未知のウィリアムス戦へ向け、寝技の極めという部分に対し自身を持つことを明らかとした川原がインタビューの最後に言いかけたこととは……。

2022年、春~世界に立ち向かうJ-MMAファイター特集~。第4弾─後編─、川原波輝の話に耳を傾けたい。

<川原波輝インタビューPart.01はコチラから>


──日本では柔術の練習しかしていなかったですが、アルファメールでは打撃も十分に?

「それとレスリングばっかりですね。日本で柔術しかやっていなかったので、こっちに着いた時は距離感とか、ちょっと分からんようになっていて。でも去年は半分ぐらいアルファメールにいたので……その時の調子が良かった感覚にだいぶ戻ってきました。

向うがMMAをしてくるのか。グラップリング、レスリング……自分は全部、できるようになってきたので試すつもりです。今回みたいに分からない相手は初めてで。ただ戦績を見ても4勝1敗で勝ったんは全部KOですよね……まぁ強いは強いけど、どういう相手と戦ってきたんか」

──デェダムロンも柔術は駆使しますが、あの試合はもう動けていなかった部分もあります。とはいえ、ある程度は寝技に対応できていました。

「でもデェダムロンには極めがないです。僕には極めがあるんで。そこは取れると思っています」

──今大会、ストロー級の試合が他にも組まれています。ボカン✖ブルックス、猿田選手✖バラルト、どの試合もタフで非常に楽しみです。チャンピオン以外のライバルが総出のイベント、この点を気にすることはありますか。

「う~ん……マスンヤネとジャレッドは勝った方がタイトル挑戦ですよね。で、僕の試合はメインカードに入れてもらっている。それは、それなりの評価を受けていると思っています。まぁ、でも別に気にしていないかもしれないですね。咄嗟に言葉が出てこないんで(笑)。

チャンピオンになるつもりでやっているし、そのために自分が勝つことだけ考えて他の選手がどうなろうが……僕は自分の相手をフィニッシュすることしか考えていないです。とにかくフィニッシュしないと始まらないと思っています」

──MMAの間合いと手数として、ONE Xのミキーニョ×若松選手、スティーブン・ローマン✖佐藤将光選手の注意とイエロー、「手を出せ。攻めろ」のレフェリングをどのように感じましたか。

「う~ん、ビックリですよね」

──あのレフェリングが来ると、準備をしているものとは違う攻めが必要になる可能性があります。しかもイエローでファイトマネーが10パーセントの減額があるとか……ないとか。

「あぁ、ありますねぇ(笑)。う~ん、まぁ出すんやったら出したらエェえやん。もう、そんなこと考えないで戦います。15分のうちに終わらせたらエェんです。僕、自分がどれだけ相手をボコボコにしても判定になったら負けになってもしょうがないと思ってやっているんで。ジャッジを下してもらう──それで負けても、戦いは倒すか倒されるかしかないと思っているんで。

だから自分がやるように戦ってイエローが出たから、『あと何分あるんや?』ぐらいで。もちろん競った戦いで判定に納得できへんことはあるやろうけど、倒し合いでしかないんで。そやから間に入ってくれている人に対し、何もないですね。ただ金的を見逃したり、アイポークがあってもそのままやったり、ケージ掴みを流したりするんは別ですよ。それは勘弁してくれってなります。そこはちゃんとやってくれって思います。

それと──攻めろや、殴り合えやってONEのやり方じゃないですか。それも分かってONEという場所を選んだし、ONEで戦う以上はそういうこともある。そういうつもりでいます。自分の手でジャッジを下す──それが自分のやるべきことですよね」

──では5万ドルの人参にはひかれますか。

「ひかれるでしょ(笑)。それはひかれますよ。これまでの数年間を取り戻すのが、今からになってくるので。やっぱ、ひかれますね。ていうか、しっかりといつも通りの戦いをしてフィニッシュしたら取れると思っています。

あれがあって自分のスタイルを変えるわけじゃないんで。判定で勝ってきた人間が、お金欲しさにKO狙うわけじゃないですから(笑)。これまでにあの制度があったら、アレが取れる試合なんかナンボでもあります。だから、いつも通りです。それで取れると思います。自然とついてくるモンです」

──そんななか日本人対決がONE Xで組まれました。ということはいずれ川原✖猿田という試合が組まれるかもしれないです。

「あるかもしれないけど、ONEが評価しているのは僕じゃないですか。僕はメインカードっていうのは、偉そうやけどONEも分かっているなって(笑)」

──……。そういえば田中路教選手から、週に2度ほど打ち込みを一緒にやっていてシンガポールにセコンドで行くという連絡がありました。本件は向うで練習したいから、どうしたら良いかという質問だったのですが……。

「アハハハハ。ノリピーが僕にも夜叉坊にも心を開いてくれて、なんか嬉しいですよ。チームメイトとして、普通に嬉しいッスよね。僕と夜叉坊とノリピーの3人で週に2回、1時間ほどやけど僕らだけでやっていて。夜叉坊も凄くノリピーのサポートを一生懸命やっていますよ。夜叉坊も、ホントに変わってきましたよ」

──それは良かったです。では日本のファンに、こんなところを見て欲しい、期待してほしいということはありますか。

「今、ストロー級はONEが最高じゃないですか。UFCにストロー級があれば、僕はUFCを目指していました。まぁUFCとは違って、ストロー級ならONEが世界一っていう説明はせなアカンのですけど、世界一になるために戦っています。そのためにやっていて……今の日本の格闘技界に関して……僕はSNSとかやらないけど、遠くから見ていて……それでホンマにエェん? それが恰好エェことなの?って思ってしまうんです。

でも、僕は世界イチが見えてきているので。本気で世界イチを目指して、本気で倒し合いをしている選手がおるっていうことは……う~ん、やっぱ止めておきます。こんなん言うても、しょうがないですよね。今、言うても一緒になってしまうから……。言うんやったら本当に世界イチになってから言います。ハッキリ、言います。

俺には憧れた選手がいて、そういう風になりたいっていうんがあるんで。だから期待して欲しいのは──世界イチのMMAファフィターが誕生するんのを期待して見て欲しいです」

──本当に言いたいこと、言わないといけないことを口にすることがデキる日がやってくることを期待しています。

「ありがとうございます。必ず、やりとげます」

■放送予定
4月22日(金・日本時間)
午後5時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後6時~ONE Supper App

■ONE131対戦カード

<ONEキックボクシング世界ライト級選手権試合/3分5R>
[王者]レギン・アーセル(オランダ)
[挑戦者] アリアン・サディコビッチ(ボスニアヘルツェゴビナ)

<ONEムエタイ世界女子ストロー級王座決定戦/3分5R>
スミラ・サンデル(スウェーデン)
ジャッキー・ブンタン(米国)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ボカン・マスンヤネ(南アフリカ)
ジャレッド・ブルックス(米国)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
リアム・ハリソン(英国)
ムアンタイ・PK・センチャイ(豪州)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
チェン・ルイ(中国)
ソン・ミンジョン(韓国)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
川原波輝(日本)
ダニエル・ウィリアムス(豪州)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
猿田洋祐(日本)
グスタボ・バラルト(キューバ)

<キック・ライトヘビー級/3分3R>
アンドレイ・ストイカ(ルーマニア)
ヤンニス・ストフォリディス(ギリシャ)

<ムエタイ・女子ストロー級/3分3R>
アニッサ・メクセン(フランス)
マリー・ルーメット(エストニア)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ウインジソン・ハモス(ブラジル)
ウ・ソンフン(韓国)

<女子ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
三浦彩佳(日本)
ダヤニ・ソウザ(ブラジル)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
アブラォン・アモリン(ブラジル)
パク・デソン(韓国)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
アギラン・タニ(マレーシア)
ジン・テホ(韓国)

<グラップリング・143ポンド(64.86キロ)契約/15分1R>
マイキー・ムスメシ(米国)
今成正和(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
ケアヌ・スッバ(マレーシア)
ジェームス・ヤン(米国)

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