カテゴリー
BELLATOR Brave CF LFA MMA ONE PFL RIZIN RIZIN TRIGGER01 UAEW UFC   アダム・ボリッチ キック ジェイジェイ・ウィルソン スコット・コーカー ストラッサー起一 ダイキ・ライトイヤー ダニー・サバテーロ ベラトール マゴメド・マゴメドフ 中田大貴 住村竜市朗 堀口恭司 堀江圭功 山本空良 川中孝浩 昇侍 木下憂朔 松場貴志 柏木信吾 獅庵 竿本樹生 萩原京平 釜谷真 魚井フルスイング

【RIZIN TRIGGER01】柏木信吾に訊く─02─「RIZINでケージのチャンピオンが誕生することだってありえます」

【写真】後編のスナップショットは真面目バージョン。必ずRIZINの文字が背景に入る場所をセレクトする柏木氏(C)MMAPLANET

本日28日(日)に神戸市中央区の神戸ワールド記念ホールで開催されるRIZIN TRIGGER01。同大会を前にしてJ-MMAの実状、世界の中の日本のMMAという論点で柏木信吾氏に行ったインタビュー後編。

RIZINルールのケージ大会に期待すること。そしてRIZINとBellatorの今後に対して柏木氏が熱弁をふるった。

<柏木信吾インタビューPart.01はコチラから>


──TRIGGERはケージでRIZINルール。ケージで北米ユニファイドとも、リングでRIZINルールとも違う戦いが見られそうです。

「ケージでグラウンドの4点ヒザ、サッカーボールキックがあれば膠着はかなり減少するかと思います。選手にとっては気が抜けなくて、精神的に厳しい戦いになるでしょうね」

──レフェリーも気が抜けないです。

「う~ん、でもそこはアジャストしていただかないと」

──サッカーボールキックが入ると終了の合図的なこともありますが、ケージを背負って座った状態の選手にヒザ蹴りとか、本当に怖いです。ただし、見た目のインパクトでストップしてしまうことも起こる可能性があります。

「ヒザですよね。テイクダウンから起き上り際、スクランブルでのヒザ蹴りはユニファイドではない攻撃で。ユニファイドだと一息つけるところが、致命傷になる」

──いやぁ、止まることができないですね。厳しいっ!!

「そうなんです。動くしかない。なら立ち上がってクリンチに、すぐに持ち込まないと」

──それはそれで疲れますね……。ところでユニファイド思考の選手が、ケージで外国人選手との試合も組まれていくのであれば、「リングだから」とRIZINを避けていた選手が出場するケースも増えそうですね。

「そうかもしれないですね……」

──と同時に、ケージしか出たくないんだと言うかもしれないです。

「そういう選手はお断りです(笑)。というのは冗談で、TRIGGERだけ、そして踏み台にしたいという選手が出るのも良いと思います。TRIGGERで無双して、それでも『リングは出ない』というのなら格好良いですし、運営側としては意地でも出場させたくなってビッグファイトが生まれるかもしれない。

それこそTRIGGERが盛り上がると、RIZINでケージのチャンピオンが誕生することだってありえます。RIZINリング王者、RIZINケージ王者が生まれるってなると、それはそれで面白くないですか。そこまでTRIGGER……RIZINで金網が盛り上がるなら、それこそさっき高島さんが言った別競技……RIZINのスピンオフ・ストーリーが確立する。それってメチャクチャ面白いですよ」

──もう制圧ですね。

「ハイ」

──J-MMA界を……。

「いや、何言っているんですか!! そんなことないですよ」

──アハハハハハ。

「いやいやいやいや、引っかけじゃないですか!!(笑)。そんなことは考えていないですよ。でもリングとケージの統一チャンピオンシップとか、面白くないですか!!」

──そりゃ面白いですよ。結果、制圧してしまうし(笑)。

「だから、制圧じゃないですって(笑)」

──自分はフリーで25年やってきたから、力がないモノは続けられない。それが当然だと思っているのは嘘じゃないです。

「でも、RIZINはそれを全然望んでいないですから。やはり協力体制がないと、業界全体が盛り上がらないですからね。どこかが転んだときに、『ざまぁ見ろ』なんて思っている業界は伸びないです」

──ホント、その通りです。自分たち雑誌も格闘技通信が休刊になった時、ゴン格の人間で喜んだ者など誰一人もいなかったです。先を走っていたライバル誌がなくなるって、ジャンルにとって大きなピンチだったので。だからTRIGGERで勝っても、もともと活躍していたプロモーションで試合も続ける。そういう風になるのが、理想ですね。

「そうなんですよ。負けて戻って再生だけでなく、勝った選手が凱旋。そこも上手く調整しながらやっていくつもりです。そこはしっかりと向き合って、足並みを揃えてやっていければ業界全体が良くなる。甘いですかね?」

──甘かろうが、辛かろうが……です(笑)。理想を追いかけないと。そういう部分ではどのプロモーションも選手の手売りがマネタイズになっており、勝ち負けに関係なく試合が組まれるという状況があります。そこはUFC、Bellator、PFL、ONE、BRAVE CF、UAEWなどとの違いですが、柏木さんはどのように考えられていますか。

「日本ではMMAが興行という形に収まっており、コンテンツとして広く認められチケット云々でなく、スポンサーフィーやインベスターからの投資を得ることができる状況にはないです。この状況では、PFLのように地味でも強ければ良いという風に世界中から選手を呼ぶことはできない。それができれば本当に理想的で。でも、日本はその状況ではない」

──そこを業界全体でどう打開していけるのか、期待しています。そして、ここからは柏木さんの渉外という面で、お話を聞かせていただきたいのですが。

「ハイ」

──RIZINバンタム級チャンピオンの堀口恭司選手がBellatorと契約した。ベラトールとエクスクルーシブですが、RIZINに関してはベラトールの合意があると試合ができる。これは画期的な、この業界になかった契約形態だと思います。そうなると他の日本人選手も同じようにベラトールと契約し、日本でも試合をすることができるようになるのでしょうか。

「日本人選手に関わらず、RIZINとエクスクルーシブ契約の外国人選手も堀口選手のような契約形態にできないかという問い合わせは来ています」

──そうなりますよね。

「日本が大好きで、RIZINも大好きだ。RIZINで2度戦い、ベラトールで2試合する。そういうことは可能か?と」

──それが実現すれば、本当に素晴らしいことです。

「堀口恭司選手を皮切りに新しい契約の仕組みができるかもしれないです。まあ、これはスコット・コーカーと榊原社長の話し合い、人と人、人間関係で決まったことなので本当に凄いことだと自分は思います」

──ただし、そういう希望を堀口選手以外の日本人選手が持っていてもベラトールで勝てるでしょうか。私は正直、甘くないという想いはあります。

「それは私もあります。簡単ではないです。正直、世界という言葉は言いやすいかもしれないですが、やはり知ることが先だと思います。行きたいというのも良いです。行けるなら、行くべきです。でも、現実を見る必要性はあります。かつ国内で誰もが納得する戦績を残した選手が行くのが一番ではないかと。UFCに行くのではなく、UFCで勝つことを考えてほしい。

そうなると現状では日本からシレっとUFCに行っても、伝わらない。イケイケの気持ちになっている選手には分かってもらえないかもしれないですが、自分のブランド力を上げて日本のファンを引き連れてUFCへ行って欲しいです。

日本のファン、1万人、2万人、10万人の目ん玉を連れて行ってくれよ、と。国中から応援されて行けば良いじゃん。周囲の100人とかでなくて。せっかくRIZINってモノがあるんだから、『RIZINは違う』とかって言うのも良いけど、使えるモノは使えば良いのに。逆に使ってよって僕は思います」

──もう19年以上過去の話ですが、桜井マッハ速人選手がUFCでマット・ヒューズの持つ世界ウェルター級王座に挑戦した時、WOWOWやサムライTVのスタッフが現地に赴き、専門メディアだけでなくスポーツ新聞、そして一般誌の記者もラスベガスを訪れていました。何より、マッハは世界に挑戦する力があった。

「まさにそういうことですね。今はそういう風になっていないです。世間が何か、格闘技が盛り上がっているね──というところまで、まだ浸透していない。世界一を目指すのは良いです。僕もそういう姿を見てみたい。その実績が、皆に貢献できるようになるにはRIZINを使えば良いと思います。変に意固地になるんじゃなくて……」

──そこまで意固地にならないと、その意志力がないとできない。それも有りだし、自分に納得したい選手もいるのも致し方ないかと(笑)。

「もちろん、バカだなって思わせるぐらいの直向きさのある選手、僕も好きです。あの意志の強さは大好きです」

──必殺、大好きだからRIZINで戦う姿が見たいってことですね(笑)。

「まぁ、あの道は修羅の道ですからね。そのおかげでLFAの中継があるって、ありがたいですよ。だから、僕も世界に行くためにRIZINを使ってほしいという想いは、ここで満足してほしくないという気持ちに通じています。それはTRIGGERも、そう。利用して上を目指して欲しいです。」

──なるほど。いやぁ、柏木さんはやっぱり究極ですよ。では堀口選手とは逆にベラトールの選手がRIZINにやって来ることは、またあるのでしょうか。

「あります。ホント、この世界で前例のない良好な関係なんです。それはスコット・コーカーの日本に対する思い入れもありますし、理解が凄くあるからこそ現実になっている。スコットももちろん自分たちの利益を考慮しなければならない立場ですが、その先を見ている。そういう野心があるから、この関係を築くことができている。選手とプロモーター、プロモーターとプロモーターがWIN WINにある。やはり人間関係はWIN WINでないと築けないです」

──仰る通りですね。

「だからRIZINからベラトールに選手を送り出すだけでなく、ベラトールの選手にもRIZINに来てもらいたいという話は当然しています」

──マゴメド・マゴメドフ、ジェイジェイ・ウィルソン……見たいですねぇ。

「僕はボリッチ、ボリッチって言っていますよ(笑)」

──クソ見てみたいですね。アダム・ボリッチ、ぜひTRIGGERで。

「いや、だからTRIGGERはそうじゃないですって(笑)。アジアの活きの良い選手とか招聘したいです。ベラトールだったら、単発契約で出ている選手なら有り──かもしれないです。でも、そうしたらアジアの選手の方が面白い。そうしたらMMAPLANETでもインタビューお願いします」

──勿論です。

「でもジェイジェイ・ウィルソンとか、ダニー・サバテーロとかMMAPLANETがインタビューしたら体重オーバーとか、コロナで陽性になって欠場って。ああいうジンクスを創るのは勘弁してほしいなぁ(笑)」

──いや、勘弁してくださいはこっちですよ。またネガティブ・キャンペーンだ(笑)。

「アハハハハ」

──リングだと自分は書くことができないですけど、J-MMA界のためにもRIZINにベラトールのトップ選手が来日してほしいです。

「そうするとベラトールの通常大会も日本のファンが楽しめますしね。でも、ホントTRIGGERきっかけで、今日はMMAPLANETにインタビューしてもらって嬉しかったです」

──今後も月刊・柏木信吾のこの一番など、お願いできれば自分も嬉しいです。

「ホントですか。ぜひ、お願いします(笑)」

■視聴方法(予定)
11月28日(日)
午後2分~Exciting RIZIN
午後2時~RIZIN LIVE
午後2時~スカパー!

■ RIZIN TRIGGER01計量結果

<フェザー級/5分3R>
昇侍:65.80キロ
萩原京平:65.95キロ

<68キロ契約/5分3R>
堀江圭功:68.00キロ
中田大貴:67.40キロ

<ウェルター級/5分3R>
ストラッサー起一:76.75キロ
川中孝浩:76.10キロ

<ウェルター級/5分3R>
住村竜市朗:76.90キロ
木下憂朔:76.95キロ

<バンタム級/5分3R>
獅庵:60.95キロ
魚井フルスイング:60.50キロ

<フライ級/5分3R>
竿本樹生:57.00キロ
松場貴志:56.60キロ

<フェザー級/5分3R>
鈴木千裕:66.00キロ
山本空良:65.60キロ

<73キロ契約/5分3R>
奥田啓介:72.45キロ
グラント・ボグダノフ:72.95キロ

<バンタム級/5分3R>
釜谷真:60.90キロ
ダイキ・ライトイヤー:60.90キロ

<キック53キロ/3分3R>
政所仁:52.75キロ
平松侑:53.00キロ

<キック61キロ/3分3R>
市村大斗:60.90キロ
テーパリット・ジョウジム:60.95キロ

<キック46キロ/3分3R>
百花:45.70キロ
未來:45.85キロ

<バンタム級/5分3R>
加藤ケンジ:60.80キロ
藤原克也:59.80キロ

<キック55キロ/3分3R>
森井翼:54.90キロ
FUJIMON♡:54.60キロ

The post 【RIZIN TRIGGER01】柏木信吾に訊く─02─「RIZINでケージのチャンピオンが誕生することだってありえます」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
ABEMA BELLATOR Bellator272 Brave CF MMA News ゴイチ・ヤマウチ スコット・コーカー セルジオ・ペティス ブログ 中村K太郎 堀口恭司 安西信昌 渡辺華奈

【Bellator272】堀口恭司✖セルジオ・ペティスから、BellatorはU-NEXTで2年間──配信決定

【写真】世界、米国に挑む感が伝わってくるフライヤー(C)BELLATOR

17日(水・現地時間)、Bellatorが12月3日(金・同)にコネチカット州アンカスビルのモヒガンサン・アリーナで開催するBellator272が、日本ではU-NEXTで中継されることを発表した。

メインでBellator世界バンタム級王者セルジオ・ペティスにRIZINバンタム級チャンピオン堀口恭司が挑戦する同大会を皮切りに、今後2年間、Bellatorの全イベントがプレリミを含めU-NEXTで独占配信されることも合わせて明らかになっている。


ABEMAからDAZNで配信されていた世界第2位のMMAプロモーション、DAZNからの撤退後はYouTubeで無料配信されてきた。U-NEXTは22万以上の動画や140以上の雑誌が見放題の月額2.189円の有料サイトだ。

今後、U-NEXTにおけるBellatorの配信は日本語と英語のマルチch配信で、日本国内においてもビッグ・ジョン・マッカーシーやジョシュ・トムソン、チェール・ソネンらのカラーコメンテイターの解説や勝利者インタビューが視聴できるにも朗報だろう。

今回の配信決定に関して、スコット・コーカーは「U-NEXTネットワークで我々のファイトを中継できることに興奮を禁じ得ない。日本には多くの専門的な知識を持つファンがいる。彼らにセルジオ・ペティス✖キョージ・ホリグチを皮切りにベラトールの激戦を定期的に視聴してもらうことにワクワクしている」とコメントをリリースに寄せている。

また同リリースではU-NEXTの堤天心代表取締役の「世界有数の格闘技イベントであるBellatorを日本の視聴者にお届けできること、心から喜んでいます。現RIZINバンタム級王者の堀口恭司選手がBellator世界バンタム級王者セルジオ・ペティス選手に挑戦するBellator272という日本中のファンが注目する大会──日本のMMAファンには我々のライブストリーミングサービスを堪能してほしいです」というコメントを紹介されている。

MMAファンとしてはPFLやBRAVE CFと並び、無料視聴を楽しめるコンテンツであったBellatorの有料配信、正直なところ懐が痛いという感覚もあるだろう。しかし、YouTubeでの配信とは言ってみれば、MMA界有数のコンテンツが日本国内ではビジネスにならない状況を端的に表していたという見方ができる。よって今回のU-NEXTでの配信決定はMMA界にとって間違いなく朗報といえるだろう。

なお今回のプレスリリースではBellatorには堀口恭司以外に安西信昌、中村K太郎、渡辺華奈、そしてゴイチ・ヤマウチの日本人ファイターが所属しているという一文が添えられている。

The post 【Bellator272】堀口恭司✖セルジオ・ペティスから、BellatorはU-NEXTで2年間──配信決定 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
BELLATOR Bellator272 MMA RIZIN UFC YouTube   ジェレミー・ケネディ スコット・コーカー セルジオ・ペティス ベラトール 堀口恭司

U-NEXTが日本時間12月4日『Bellator 272』セルジオ・ペティス vs. 堀口恭司 他全試合をライブ配信/月額会員は無料、アーカイブも順次配信


 株式会社U-NEXTは、米国の格闘技大会「BELLATOR(ベラトール)」において日本国内の配信パートナー契約を締結いたしました。本取り組みの第1弾として、2021年12月4日(土)開催の格闘技大会『BELLATOR 272』をU-NEXT独占で見放題ライブ配信いたします。

 BELLATOR MMAは、2008年に米国で設立されたMMA(総合格闘技)の団体です。サークルケージと呼ばれる円形の金網で1ラウンド5分×3ラウンド(タイトル戦は5ラウンド)の試合が行われ、世界最高峰のUFCに次ぐ人気、規模を誇っています。2019年には日本でRIZINと共同で大会を主催するなど、日本の格闘技ファンからの注目も高まっています。

 ライブ配信第1弾となる12月4日(土)開催の『BELLATOR 272』では、移籍が決まった現RIZINバンタム級王者の堀口恭司がBELLATOR 世界バンタム級王者セルジオ・ ペティスに挑みます。堀口は2020年大晦日の朝倉海との対戦以来、1年ぶりの試合ながらタイトルマッチとなる大きな舞台へ。元UFC フライ級ランキング1位でもあり今回が初の防衛戦となる強豪ファイター、セルジオ・ ペティスと、RIZINのバンタム級王者として日の丸を背負って参戦する堀口との熱い一戦は見逃せません。

 当日はメインカードの「セルジオ・ペティス VS. 堀口恭司」「エマニュエル・サンチェス VS. ジェレミー・ケネディ」の2試合に加え、プレリムも独占でライブ配信いたします。U-NEXTで配信するBELLATORの試合はすべて見放題配信のため、U-NEXTの月額会員の方ならどなたでもお楽しみいただけます。

■ BELLATOR MMA 代表 スコット・コーカー氏

 日本の動画配信サービス「U-NEXT」を通じて、「BELLATOR」を配信できることを大変嬉しく思います。これまで格闘技が歩んできた歴史のなかで、日本には総合格闘技に精通し、熱心に応援してくれるファンが数多くいらっしゃいました。そういったなかで、今回のセルジオ・ ペティスと堀口恭司、2名の世界チャンピオンによる戦いを皮切りに、今後の大会を皆さまにお届けできることに喜びを隠せません。

 というわけで、12月3日にコネチカット州アンカスビルのモヒガン・サン・アリーナで開催する『Bellator 272: Pettis vs. Horiguchi』はYouTubeではなく、U-NEXTで配信されます。前座は日本時間12月4日午前9時開始、メインカードは正午開始。

 また、U-NEXTはBellator MMAの過去試合を12月初旬から順次見放題で配信予定とのこと。続きを読む・・・
カテゴリー
BELLATOR MMA ONE UFC YouTube   エメリヤーエンコ・ヒョードル スコット・コーカー ティモシー・ジョンソン ベラトール

デイナ・ホワイト「ヒョードルが2009年にUFCのオファーを受けていたら45歳になっても試合をせずに済んだ」


 『Bellator 269: Fedor vs. Johnson』でティモシー・ジョンソンに1R KO勝ちしたエメリヤーエンコ・ヒョードルが以下のコメント。

「この勝利は、私のキャリアの中で最も重要な勝利の一つだと思います。場所、国、年齢を考慮しても、ティモシーの実力を考慮してもそう思います」

「今のところこれでキャリアを終える気はありません。スコット・コーカーや家族と話し合います。少し静かに過ごし、祈りを捧げてから、神が我々のするべきことを教えてくれるでしょう」

「アメリカで試合をする方がよっぽど気は楽です。これほど大きな注目を浴びることはありませんし、全てのイベントが綿密に計画されています。ここでは我々の全てのキャンプと試合の準備が、メディアやジャーナリストなどの監視下で行われました」

「本当に最高の気分です。本当に嬉しいです。考えていた通りに全てが上手く行ったことをとても嬉しく思います。観客に喜んでもらい、我々のキャリアやベラトールの大会をフォローしているファンに大きな喜びを届けられたことをとても嬉しく思います」



 また、タス通信のインタビューでヒョードルがデイナ・ホワイトについて尋ねられ以下のコメント。

「彼にとってはお金が全てです。ファイターに対しても、人に対しても敬意を払ってません。お金だけが全てです」



 その後デイナ・ホワイトがヒョードルについて尋ねられ以下のコメント。

「ティモシー・ジョンソンをノックアウトしたから過大評価されていると見るべきじゃないのか? 私は何とも思っちゃいないよ」

「そもそも私はヒョードルのことをよく知らないし、ヒョードルも私のことをよく知らない。実際に会ったことがあるのは一度だけだ。彼は私がお金のことしか考えてないと言ったようだが、我々がオファーを出した時に彼はもっとお金のことを考えるべきだったし、そうすれば45歳になってまで試合をすることはなかっただろう」

「我々が彼にブロック・レスナーとの対戦をオファーした時の条件は今でも断ったことを後悔させるような条件だった。我々は契約をしようとしていた。しかし、どうやらヒョードルは私のことが好きじゃなかった。だから彼はUFCで戦うことがなかったのだと思う」
続きを読む・・・
カテゴリー
BELLATOR Bellator269 MMA YouTube   アナトリー・トコフ ウスマン・ヌルマゴメドフ エメリヤーエンコ・ヒョードル キリル・シデリニコフ スコット・コーカー ティム・ジョンソン ニキータ・ミハイロフ ヴィタリー・ミナコフ 海外

【Bellator269】計量終了 ジョンソンより14キロ軽いヒョードル。ウスマン・ヌルマゴメドフが存在感示すか

【写真】いつ、どのような状況でもヒョードルのクールな眼つきは変わらない(C)MMAPLANET

23日(土・現地時間)、ロシアはモスクワのVTBアリーナで開催されるBellator269「Fedor vs Johnson」の計量が行われた。

「Legend comes home」とコールされティム・ジョンソンに続き計量台に乗ったエメリヤーエンコ・ヒョードルは、233.5ポンドと14キロ近く重い対戦相手とマスク装着でフェイスオフ。静かに視線を交錯させ、ハグをして離れた。


ラストエンペラーの凱旋大会はまさにBellatorロシアンナイト=ロシア✖ワールド、10試合の全てがロシア勢と海外勢のマッチアップとなっている。

アブドゥルマナプ・ヌルマゴメフのTシャツを着用してセレモニアル計量に臨んだウスマン・ヌルマゴメドフ(C)BELLATOR

皇帝のワキを固めるロシア人選手たちのなかで、やはり注目はウスマン・ヌルマゴメドフか。

キャリア13連勝中のウスマンは、Fight Nights GlobalとGFCの合同イベントが組まれた昨年9月以来のモスクワでのファイトとなる。

アナトリー・トコフ、キリス・シデルニコフ、ニキータ・ミハイロフらヒョードル軍団を中心に、スラブ系ロシアンの後継者たちが勢ぞろいするなかで、国際的にはスラブ系よりも高い評価を受け、存在感を示しているダゲスタンやチェチェンのコーカサス系ロシアンとして、ヌルマゴメドフはヒョードルが去るBellatorでのモスクワ侵攻でもある。

なお同大会の共同会見の席でスコット・コーカーは「COVID19がヒットした観客のいない会場では、ヒョードルの引退ツアーを行いたくなかった。だから2019年12月の日本での試合から、彼には待ってもらっていたんだ。そして今、我々はここにいる。これからのことはこの試合が終わってから話しあうよ」とラストエンペラーのラストファイトについて語っている。

■視聴方法(予定)
10月24日(日・日本時間)
午前1時25分~Prelim :Bellator MMA YouTube Channel
午前3時55分~Main Card: Bellator MMA YouTube Channel

■Bellator269計量結果

<ヘビー級/5分3R>
エメリヤーエンコ・ヒョードル: 233.5ポンド(105.91キロ)
ティム・ジョンソン: 264 ポンド(119.74キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ヴィタリー・ミナコフ: 265 ポンド(120.2キロ)
サッド・ソウマ: 243ポンド(110.22キロ)

<160ポンド契約/5分3R>
ウスマン・ヌルマゴメドフ: 160ポンド(72.57キロ)
パトリック・ピエティラ: 158.5ポンド(71.89キロ)

<ミドル級/5分3R>
アナトリー・トコフ: 185ポンド(83.91キロ)
シャラフ・ダヴラトムロドフ: 186ポンド(84.37キロ)

<ヘビー級/5分3R>
キリル・シデリニコフ: 264 ポンド(119.74キロ)
ラブ・トゥルースデール: 247ポンド(112.03キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ダリナ・マズデュク: 125ポンド(56.7キロ)
カタジナ・サドラ: 125.5ポンド(56.92キロ)

<130ポンド契約/5分3R>
イリナ・アレクシーヴァ: 129.9ポンド(58.92キロ)
ステファニー・パージ: 124.5ポンド(56.47キロ)

<バンタム級/5分3R>
ブライアン・ムーア: 136ポンド(61.69キロ)
ニキータ・ミハイロフ: 135.5ポンド(61.46キロ)

<ウェルター級/5分3R>
グレチキ・ボジニアン: 170ポンド(77.11キロ)
アレクセイ・シュルケヴィッチ: 171ポンド(77.56キロ)

<147ポンド契約/5分3R>
エイデン・リー: 147.5ポンド(66.9キロ)
アレクサンドル・オセトロフ: 146ポンド(66.22キロ)

The post 【Bellator269】計量終了 ジョンソンより14キロ軽いヒョードル。ウスマン・ヌルマゴメドフが存在感示すか first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
BELLATOR Bellator272 LFA MMA RIZIN UFC スコット・コーカー セルジオ・ペティス ブランドン・モレノ 堀口恭司 榊原信行

【Bellator272】12月3日(現地時間)、堀口恭司がBellator世界バンタム級王者セルジオ・ペティスに挑戦

【写真】堀口のポジティブマインドは、1年近くのブランクが障害にならない──タイトル奪還の可能性は高いといえる (C)BELLATOR

20日(水・現地時間)、Bellatorが12月3日(金・同)にコネチカット州アンカスビルのモヒガンサン・アリーナで開催されるBellator272でBellator世界バンタム級王者セルジオ・ペティスにRIZINバンタム級チャンピオン堀口恭司が挑戦することを発表している。

9月にBellatorとの契約が明らかとなった堀口、その際スコット・コーカーは初戦が世界戦になる可能性があると話していたが、現実のモノとなった。


王者ペティスはWEC&UFCライト級を制したアンソニーの実弟で、2013年6月にLFAの前進RFAでフライ級王者となり、地元ミルウォーキーのロールショーでの壮行試合を経てUFCへ。バンタム級で3勝1敗の戦績を残した後、フライ級へ転向し現UFC世界フライ級王者ブランドン・モレノ戦やタイトルコンテンダーのジョン・モラガ戦、ジョセフ・ベナビデス戦で白星を得るも、ヘンリー・セジュードらに敗れバンタム級に再転向した。

2019年9月のタイソン・ナム戦後にフリーとなり、Bellatorと契約──UFCでの通算成績は10勝5敗だったペティスは、今年5月にフアン・アルチュレタの持つ世界バンタム級王座に挑戦して判定勝ちを収めBellatorバンタム級の頂点に就いた。今回の堀口戦が最初のタイトルディフェンディングファイトとなる。

一方の堀口は昨年大晦日の朝倉海戦以来、約11カ月振りの実戦が注目のチャンプチャンプ対決となった。今回は純粋に挑戦者の立場となり、RIZINのベルトが賭けられるダブルタイトル戦ではない。

「チャンピオン✖チャンピオンはいつだって特別なイベントだ。セルジオ・ペティスとキョージ・ホリグチが12月3日にBellator世界戦を戦うことにエキサイトしている。BellatorとRIZINに強固な協力関係により、2022年は多くのビッグファイトが継続して組まれることになるだろう」とコーカーはプレスリリースにコメントを寄せている。

一方RIZINの榊原信行CEOも「RIZINバンタム級チャンピオンの堀口恭司選手がBellatorバンタム級王者に挑戦する、この機会を設けてくれたコット・コーカー代表に感謝しています。12月3日はBellatorとRIZINが計画している、互いの威信をかけた戦いの第一歩に過ぎないことに興奮を禁じ得ないです」という言葉も紹介されている。

なお同大会では同じくバンタム級のジョシュ・ヒル✖ジャレッド・スコッギンス、フェザー級のジョン・デ・ジーサス✖ケオニ・ディッグスの対戦も決まっている。

The post 【Bellator272】12月3日(現地時間)、堀口恭司がBellator世界バンタム級王者セルジオ・ペティスに挑戦 first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
BELLATOR MMA UFC   スコット・コーカー ワジム・ネムコフ

スコット・コーカー「ネムコフ vs. アンダーソンの勝者がライトヘビー級世界一だ」→ヤン・ブラホヴィッチ「所詮2軍だろ」


 『Bellator 268: Nemkov vs. Anglickas』試合後会見でスコット・コーカー代表が以下のコメント。

「ワジム・ネムコフがジュリアス・アングリッカスに捕まった時に終わったと思った。小さなショットじゃなかった。ビッグショットだったので『ああ、この試合は終わったな』と思った。彼の名誉のために言っておくと、そこから復活してスマートに戦った。アングリッカスの顔のカットで流れが変わり、能力を見抜いたのだと思う。チャンピオンになるとステップアップしないといけないが、彼はそれを実行した」

「コーリー・アンダーソン vs. ライアン・ベイダーは短い試合だった。ベイダーが捕まった時には終わってしまった。コーリーのパンチは完璧なタイミングだったと思う。もう少し見たかったが、MMAでは物事は非常に早く、爆発的なことが起こる。MMAが人気なのは爆発的なところだし、それが今回のコーリーで見られたことだった」

「これは205ポンドのガントレットであり、このトーナメントで優勝した人は誰であろうとライトヘビー級世界一だ」


Corey Anderson makes his case for world's best after Bellator 268: 'I already know'(MMAJunkie)

 コーリー・アンダーソンは以下のコメント。

「俺がライトヘビー級世界一なのはもう知っている。ヤン・ブラホヴィッチ戦はポカしただけだ。過小評価していたつもりはなかったが甘く見ていた。一度勝っているから次も勝てると思っていた。だがそうすべきじゃなかった。一戦一戦考えて戦うべきだった」

 ブラホヴィッチとコーリー・アンダーソンはUFCで2度対戦しており、戦績1勝1敗です。

Jan Blachowicz, Corey Anderson feud on Twitter over world's best status(MMAJunkie)

 これに対しヤン・ブラホヴィッチがツイッターで以下のコメント。

「ちょっと待てよ…。俺が眠らせて引退寸前まで追い込んだ後にUFCを辞めたヤツが、2軍で数勝しただけで自分がベストだと主張するのか? 俺のパンチがハード過ぎたせいかな…格も違えばレベルも違うんだよ」


 これに対しコーリー・アンダーソンが以下の反論。

「忘れんなよ。初対決の時に俺がお前をエレファントマンのような顔にしてやって、お前は『ホームに帰ってキャリアを考え直さないといけない』と言ってたんだぜ。確かに再戦した時にはKOされたが(ラッキーパンチかな?)初対決の時に俺はお前に15分間何もさせなかった。そこにラッキーな要素なんて何ひとつ無い」
続きを読む・・・
カテゴリー
BELLATOR MMA   スコット・コーカー

11.12『Bellator 271』のメインイベントはクリス・サイボーグ vs. シネード・カヴァナの女子フェザー級タイトルマッチ


 スコット・コーカー代表が11月12日にフロリダ州ハリウッドのセミノール・ハードロック・ホテル&カジノで開催する『Bellator 271』のメインイベントがクリス・サイボーグ vs. シネード・カヴァナの女子フェザー級タイトルマッチになると発表。

 サイボーグは5月21日の『Bellator 259: Cyborg vs. Smith 2』でレスリー・スミスに5R TKO勝ちして以来の試合で今回が3度目の防衛戦。

 カヴァナは昨年10月の『Bellator Milan 3』でカタリナ・リーナーに判定勝ちして以来1年1ヶ月ぶりの試合で現在2連勝中。続きを読む・・・
カテゴリー
BELLATOR MMA RIZIN YouTube エメリヤーエンコ・ヒョードル スコット・コーカー ダニー・サバテーロ ベラトール マゴメド・マゴメドフ ラフェオン・スタッツ 堀口恭司 渡辺華奈

【Bellator】堀口恭司 in ベラトール。スコット・コーカー─02─「大晦日前には戦うことになるだろう」

【写真】王者ペティス、アルチュレタ、スタッツ、ミックス、マゴメドフ、ギャラガー、ダニー・サバテーロ、他にもダリオン・コールドウェル、ブレット・ジョンズ、ジョシュ・ヒル、レアンドロ・イーゴらが控えるベラトール・バンタム級戦線に堀口恭司が加わる(C)BELLATOR

RIZINと協力関係の強化、そして堀口恭司との契約が明らかとなったスコット・コーカーBellator社長インタビュー後編。

堀口の漢気溢れるオファーの固辞から4年、ベラトール、RIZIN、堀口、そして日本のファンがWin Winとなったディールを結び、喜色満面のスコットに堀口以外の日本勢の投入及び、噂になっているバンタム級ワールドGPなど、これからのベラトールを尋ねた。

<スコット・コーカー・インタビューPart.01はコチラから>


──それでも多くのプロモーションが、外国人選手招聘のために隔離措置の撤廃を求めてアクションを続けています。

「イエス。サカキバラさんが懸命に動いていることに対しても、絶対の信頼をおいているからね。本当に印象深い行動をしているよ、彼は」

──Bellatorの日本大会が実現するには、少し時間を見ないといけないですね。ところで、堀口選手のベラトール参戦はいつ頃からとスコットは考えていますか。

「イエス。キョージは大晦日前には戦うことになるだろう」

──大晦日までに、ですね。正式発表を楽しみにします。ところでDAZNでの中継がなくなり現状として、日本国内ではYouTubeのフリー配信を視聴できるとはいえ、TVパートナーがない状態です。堀口選手の参戦はブロードキャスト・パートナーを見つける一手になると考えていますか。

「現在、いくつかの日本の放送局と話を進めている。もちろんキョウジが我々のロースターに加わったことは、日本のTVディールを得る助けになるよ」

──堀口選手との契約により、ベラトール・バンタム級の層はさらに厚くなりました。そして次のワールドGPはバンタム級になるのではないかという噂もあります。

「そこはファンも含めて、本当に多くの人から言われていることだよ。そして、話し合いが続いている。バンタム級が次のGPになるべきだという意見は、正しい。可能性……バンタム級GPは良い公算があるけど、2021年にGPを行うことは確定していないんだ」

──分かりました。では現状、堀口選手と渡辺華奈選手がベラトールで戦っていますが、両者以外の日本人選手のベラトール参戦予定は?

「そのためにサカキバラさんと交渉したんじゃないか。日本人選手が米国だけでなく、ヨーロッパ、世界中で戦かえるドアを開くために、彼と話してきたんだ。彼が送り込みたいトップファイターがベラトールで戦い、僕らの選手とファイトできるようにね」

──つまりはベラトールにおける日本人選手の供給元はRIZINになるということですか。

「この24時間で日本人ファイターと関係しているカンパニー、マネージャーからEメールがどんどん届いているよ(笑)。その件についてね」

──……。日本のファンのサークルケージへの注目度が高まりますね。現在18日のBellator266から11月5日のアイルランド・ダブリンで開催されるBellator270まで1カ月半で5大会、うち米国でのイベントは2度で他はダブリン以外にロンドン、モスクワでの大会になります。

「全てのファイトがエキサイティングなモノになるよ。もちろん18日のヨエル・ロメロとフィル・デイヴィスの激突もそうだし、それに続くドゥグラス・リマとMVPの試合は日本のファンも絶対に見逃すべきじゃない」

──10月1日のロンドン大会ですね。

「ウェンブリーのSSEアリーナは、既にチケットが完売した。BBC iPlayer(英国放送協会=BBCがインターネット経由でTV及びラジオ番組を配信するシステム)という素晴らしいパートナーを手にすることできた。もちろん米国ではShowtimeでライブ中継される。リマ✖MVPは激闘になること間違いないよ。

そして10月23日にはモスクワでエメリヤーエンコ・ヒョードルが、トニー・ジョンソンと戦う。この試合は日本のファンにとっても、楽しみ試合になることは間違いないだろう。その前の週にはフィニックスでワジム・ネムコフ✖ランブル・ジョンソンも控えているし、ここで全ての注目カードを触れることは不可能だよ(笑)。

ただし、日本の皆にはキョージが加わったバンタム級の注目の一番……ダブリン大会で組まれたジェイムス・ギャラガー✖パッチー・ミックスに是非とも注目してもらいたい。ラフェオン・スタッツ✖マゴメド・マゴメドフが終わったばかりだけど、もうバンタム級のトップ対決が組まれている」

──アイルランドの若き帝王と、一本至上主義のミックス。これは楽しみです。

「そうだろう(笑)。もし、我々が2021年のどこかのタイミングでバンタム級ワールドGPトーナメントを行うなら、その優勝者はどの団体、全てのファイトカンパニーを含めてバンタム級のワールド・ベストファイターになると断言するよ」

──スコット、今日はお忙しいなかインタビューの時間を創っていただきありがとうございます。日本のファンにも如何にスコットが堀口選手に期待しているのが、伝わったと思います。

「ホリグチと私、そしてRIZINと結ぶことができたディールには、心が躍る思いだ。そして日本に戻る日が待ち切れない。日本は常に私やマーシャル・アーツのプロモーターにとって特別な場所だからね。もちろん、格闘家にとってもだ。Bellator×RIZINというショーを開き、少しでも早く日本を訪れたいと思っている」

The post 【Bellator】堀口恭司 in ベラトール。スコット・コーカー─02─「大晦日前には戦うことになるだろう」 first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
ABEMA BELLATOR MMA RIZIN UFC スコット・コーカー ブログ 堀口恭司

【Bellator】スコット・コーカーに聞く、堀口恭司のベラトール参戦─01─「初戦が世界戦になる可能性も」

【写真】スコット・コーカーと現Bellator世界バンタム級王者セルジオ・ペティス(C)BELLATOR

昨日10日(金)、RIZIN FC事務局/RIZIN FIGHTING FEDERATIONよりBellatorとの今後の協力体制強化と堀口恭司のベラトール定期参戦という発表があった。

その発表によると堀口が生活及び練習の拠点を置く米国での活動を中心とし、ベラトールに参戦。コロナ禍が落ち着き条件が整うことで年に1度、日本=RIZINで試合を行う。その先にはベラトールとRIZINの王者対決、対抗戦、ベラトール日本大会の共同開催などに通じているという。

MMAPLANETではBellatorのスコット・コーカーへの取材を申し込み、ZOOMインタビューを行った。そこではコーカーの堀口への想い、そして日本のファンも蔑ろにしないという姿勢が強く感じられた。


──スコット、日本では昨日RIZINより榊原代表の声明という形で今後のBellatorとの協力体制の強化と、その第一歩として堀口恭司選手がベラトールで定期的に試合をして、条件が整えば日本で年に1度戦うという旨の発表がありました。

「その前に、久しぶりだね。随分と長い間インタビューを受ける機会がなかったよ」

──コロナパンデミックでスコットの来日も途絶えてしまいましたからね。Zoomですが、こうやってスコットと対面できて嬉しい限りです。

「こちらこそ、ありがとう。私はキョージ・ホリグチとRIZINの契約がもうすぐ終わることを知っていた。そして私はホリグチに多大な信頼を置いているんだ。なぜか、それは私が4年前にホリグチと契約をしようと交渉をした際に抱いた、彼の人間性が起因しているんだ」

──4年前というと堀口選手がUFCからRIZINに戦う拠点を移した頃の話ですね。

「そうだよ。彼のベラトールのオファーに対して、『NO』と言った。『ベラトールとはサインはできない。日本に戻る。日本に戻ってRIZINで戦う。日本のMMAの再建をサポートしたいから』と私に言ってきた。でも、私はこう彼に尋ねたよ。

『もっとたくさん、ファイトマネーが欲しくないのかい?』ってね。すると彼は『別にお金は問題じゃない。いくら支払ってくれようが、日本に戻ってRIZINで活躍することで日本で若い才能が生まれる土壌を創る。そうやって日本にMMAが成長し続けるよう戦っていきたい』と言ったんだ」

──……。

「参ったよ(笑)。この男はなんて殊勝な意志を持っているんだって。心から尊敬できる道を彼は選択していた。自分が大金を手にするよりも、日本の格闘技界の役に立ちたいって言うんだからね。そして4年が過ぎた。

彼の現状を顧みて、私は日本のファン、RIZIN、ベラトールにとってベストな選択とは、どういうものかと考えていた。誰にとっても喜ばしい状況は何なのか。全員がWIN WINになるにはどうすれば良いのか。そして10日ほど前、いやもう2週間前になるかな、サカイバラさんがカリフォルニアにやってきた。1週間ほど滞在する間、ヒザを詰めて話をしたよ。毎日、毎晩、ランチや夕食を共にしてね。

そしてキョージがベラトールに所属する数多くの優れたファイターと戦い、世界タイトルを目指し、かつRIZINで戦っていけるという、最高の方法に行き着いたんだ。ホリグチは『フロリダで練習をしていて、隔離措置があるから日本で試合をすることが困難な状況にある』ということを言っていた。RIZINはコロナ禍の隔離措置があり、外国人選手を招聘することができない。ホリグチも然りだ。

例えホリグチが隔離措置をしたうえで日本に戻っても、彼には対戦相手がいない。ならベラトールで戦い、日本で戦える状況が整えばすぐにでも帰国して試合をすれば良い。このディールを結んで、ホリグチもサカキバラさんも、私も──皆がハッピーになれた」

──榊原氏との話し合いの席には堀口選手陣営も同席していたのですか。

「ノー、ただホリグチのマネージャーとは絶えず連絡を取り合っていた。毎日のようにね。ホリグチ・サイドも私がサカキバラさんと話そうと思う方向性には賛同してくれていたよ。それで交渉成立さ!!」

──1度限りでなく、マルチイヤーコントラクトなのですか。

「イエス。ホリグチとは数年間の契約を結んだ」

──堀口選手はベラトール世界バンタム級王座を負傷で返上しました。なら復帰第1戦でセルジオ・ペティスに挑戦しても良いのではないかというが、日本のファンの心情です。

「う~ん。今、私のチームはそのことについて議論を続けているよ。今も話し合いが続けらているけど、初戦が世界戦になる可能性だって十分になる。何だって起こり得る状況だからね。同時に私は心の底から、再びベラトールの日本大会を再び開催したいと思っているんだ。

私のファイターとサカキバラさんのファイターを戦わせたい。コロナ禍が今ほど深刻でなくなったら、私は再びベラトールと共に日本に戻りたいんだよ」

──今は本当に困難ですね。F1でもホンダが最後の年で、日本人ドライバーが7年振りに誕生しても政府はビザを与えず、日本GPは中止になりました。五輪まではオープンな空気がありましたが、終了と共に様子見、慎重になっている感が漂っています。

「う~ん、今は本当に大変な状況だ。実は米国でもそうなんだんよ。各々の週が、各々のルールに則した政策を実施しているから、その調整をするのが本当に困難でね。その一つ一つを解決して、ショーを再開した。でも日本で海外から選手を招聘してイベントを開催することの困難さは、それ以上だからね」

<この項、続く>

The post 【Bellator】スコット・コーカーに聞く、堀口恭司のベラトール参戦─01─「初戦が世界戦になる可能性も」 first appeared on MMAPLANET.