カテゴリー
MMA o UFC   アレックス・ヴォルカノフスキー コナー・マクレガー ジェレミー・スティーブンス ジョゼ・アルド ピョートル・ヤン ペドロ・ムニョス マックス・ホロウェイ マルロン・モラエス マルロン・ヴェラ ロブ・フォント

ジョゼ・アルドがMMA引退/UFCフェザー級王座7回防衛は歴代最多

メラブ・ドヴァリシュビリ「ジョゼ・アルドは試合後に引退を示唆していた」(2022年08月26日)

 こちらの続報。8月20日の『UFC 278: Usman vs. Edwards 2』でメラブ・ドヴァリシュヴィリは判定勝ちしたジョゼ・アルドから「これが俺のラストマッチだ。タイトルを目指す最後の挑戦だったしな。俺は終わったと思う」と言われていたことを明かしてましたが、


 ジョゼ・アルドのマネージャー兼ヘッドコーチのアンドレ・ペデネイラスによると、アルドには以前から引退を進言しているものの、UFCとの契約があと1試合残っていることから、1月21日にリオデジャネイロで開催する『UFC 283』が引退試合になると思うとコメント。その一方で「引退してからしばらくして復帰しようとする選手を何人も見てきたし、彼もそうなるだろう」ともコメントしています。


 しかし結局引退することをCombateが確認したとのこと。

Jose Aldo(Sherdog)

 ジョゼ・アルドは現在36歳のブラジル人でMMA戦績31勝8敗(UFC戦績21勝7敗)。元UFCフェザー級チャンピオン&元WECフェザー級チャンピオン。UFCフェザー級王座7回防衛は歴代最多。

 2015年12月の『UFC 194: Aldo vs. McGregor』でコナー・マクレガーに1R僅か13秒でKO負けし王座陥落しましたが、2016年7月の『UFC 200: Tate vs. Nunes』でフランク・エドガーに判定勝ちし暫定王座獲得。その後マクレガーの王座返上により再戦は実現せず正規王座に就きましたが、2017年6月の『UFC 212: Aldo vs. Holloway』でマックス・ホロウェイに3R TKO負けし再び王座陥落。2017年12月の『UFC 218: Holloway vs. Aldo 2』で行われたダイレクトリマッチでも返り討ちに遭っています。その後、ジェレミー・スティーブンス、ヘナート・モイカノに連勝したものの、2019年5月の『UFC 237: Namajunas vs. Andrade』でアレックス・ヴォルカノフスキーに判定負けしたのを機にバンタム級に転向。

 そのバンタム級転向初戦だった2019年12月の『UFC 245: Usman vs. Covington』ではマルロン・モラエスに判定負けしましたが、スプリットデシジョンで微妙な判定だったことと、フェザー級時代の実績から2020年7月の『UFC 251: Usman vs. Masvidal 』でピョートル・ヤンと王座決定戦を行い5R TKO負け。しかし、その後も2階級制覇を諦めることなく、マルロン・ヴェラ、ペドロ・ムニョス、ロブ・フォントと3連勝したことでタイトル再挑戦に望みを繋げていました。そして先月のメラブ・ドヴァリシュヴィリ戦が結果的にラストマッチになりました。続きを読む・・・
カテゴリー
ADCC2022 JT・トレス MMA MMAPLANET o ONE Road to ADCC   ケイド・ルオトロ ゲイリー・トノン コナー・マクレガー コール・アバテ ジョゼ・アルド タイナン・ダウプラ タイ・ルオトロ ニッキー・ライアン 堀内勇 高橋SUBMISSION雄己

【ADCC2022】高橋サブ&堀内勇がADCCを深掘り─02─。77キロ級、柔術の神の子とADCCルール王

【写真】巧さは強さなのか。そして強さは巧さにどう対抗するのか(C)CLAYTON JONES/FLOGRAPPLING& SATOSHI NARITA

17日(土・現地時間)&18日(日・同)にラスベガスのトーマス&マック・センターで開催される2022 ADCC World Championship。2年に1度のグラップリング界最大のトーナメントが、コロナの影響で3年振りに開催される。

グラップリング界においても特殊なポイント制が用いられながら、世界最高峰の組み技の祭典を高橋Submission雄己とMMAPLANETグラップリング・ライター堀内勇氏が、独断と偏見と愛情をもって深堀り。第2弾は66キロの米国勢から、77キロ級の2人の優勝候補の対照的なスタイルについて話を続けてもらった。

<高橋Submission雄己&堀内勇、ADCC深堀対談Part.01はコチラから>


──話を蒸し返すと、ONEでトップグラップラーのグラップリングが頻繁に視られるようになるのは嬉しいのですが、それでもADCC欠場はやはり勘弁してくださいと気持ちになります。

堀内 やっぱりマイキーは個性が際立っていますからね。最近も『僕はピザとパスタしか食べない』なんてことを言いだして。朝はアサイーを食べて、毎日同じピザを食べているという話で。毎日ピザを食べて世界一になるって、ダイエット界や栄養学界の常識を覆しているんじゃないかって。

高橋 アハハハハ。

堀内 そういう彼が抜けるのは残念ですが、今大会はファブシリオ・アンドレイとかベイビーシャークなど、新しい力を知るきっかけになりますね。

──きっと勝てないという意見もありますが、そうなると『ちゃんと負けろよ』と思ってしまうんですよね。バトンタッチしてくださいって。ただ、チャトリはADCCで優勝した人間全員とサインするぐらいのつもりでいるんじゃないかと思います。マイキー不出場はさておき、他に66キロで注目すべき選手は?

高橋 ONEへの恨み節に関しては、ルールが違うから良いじゃないかなって。そりゃあ見たかったですけど、別競技といって良いほど違う。まぁサブオンリーのレフ判も納得できるルールではあるし、ソレはソレ。コレはコレじゃないでしょうか。

──じゃあRoad to ADCCに出るなよって……ってまだ恨み節が続いてしまいます。

高橋 それは……確かに(笑)。でも、やった相手がジオですからね。66キロ級で注目したい他の選手は、ゲイリー・トノンですかね。なんか期待値が高いです。66キロ級に落としてきて体が大きいから、細かい技術はさておき、立ち技も強いだろうし、極め力でいえば抜けている気がします。

あとトノンと同様に米国勢だと、コール・アバテは注目ですね。

優勝候補とまでは言えないですが、若くてそれなりに66キロ級のなかではデカい。伸びしろの多さも期待して、コールがどんなもんなのか凄く気になりますね。

堀内 僕もコール・アバテは楽しみにしています。17歳で、最年少です。

ベイビーシャークは20歳なのに子供に見えて、コール・アバテは17歳なのにやたらと落ち着いていて。態度も凄く偉そうだし(笑)。ただ戦い方は兄弟子のタイナン・ダウプラを彷彿させるというか。もの凄く圧力がある戦い方で、極めも正確でガチッと入る。力強くて楽しみです。

なんかお父さんが結構熱心で、子供の頃からやっていたようですね。そのお父さんがガレージで、『我々は過去のADCCの66キロ級の試合は全て見た』とか言っているんですよ(笑)。そうとうにお父さんが賭けているというのが伝わってきました。

高橋 僕もコールは期待で。後は敢えて名前を出すなら、イーサン・クレリンステンですかね。

堀内 トライスタージムでフィラス・ザハビの下で学び、その後はザハビの師匠格といえるジョン・ダナハーの指導を受けた選手ですね。

高橋 結局、ブラジル✖米国の様相になっていて、ADCCルールにおいてはブラジルが育んできた柔術スタイルが優る。そう思います。

──では77キロに移らせていただきます。世界中の誰もが見たい選手と、試合は別に見たくないけど勝てる選手。そのどちらが強いのか。

高橋 その通りですね(笑)。

堀内 見たい選手がミカ・ガルバォンで。この対談を万が一、あまり柔術に興味がない人が読んでくださっているとしたら、ミカ・ガルバォンの凄さってどういう風に伝えることができるんだろうって考えました。

──ありがたい限りです。

堀内 そして思い出したのが、コナー・マクレガーの言ったことだったんです。マクレガーがジョゼ・アルドを倒した時、「精度とタイミングはパワーとスピードを打ち負かす」という素晴らしい言葉を残しています。つまり精度とタイミングを持っている人間は、パワーとスピードがない。でもミカ・ガルバォンはその4つの全てを持っている。

──おおっ!!

堀内 柔術家に良く見られる、問答無用の重厚な圧力。ベースが強くて、プレスがもの凄く強い。

1度体重を掛けられたら、対戦相手はもうどうにもならない。ああいうファンダメンタルの柔術の圧力がありながら、反応速度が素晴らしく良い。相手の体に一瞬に反応して、素晴らしい体捌きで技を決めます。精度もスバ抜けて高い。それを全て持っているのは、ズルいんじゃないかっていうぐらいで(笑)。

他の人にはない。ちょっと人間離れしたモノを見ることができる。そんな喜びをミカの試合からは感じます。

──反応の良さは、道着でモダン柔術の攻防になった時も際立つようにも感じます。

堀内 タイ・ルオトロとは2度試合をして、ノーギでは競り負けて、道着だとボコボコにしている。それを見ても分かるように、ミカが柔術の神の子たる所以、強さが最も出てくるのは道着の試合ですよね。道着があって滑ることなく、相手がなかなか逃げられないので。ノーギだとタイのようにバランスの良い選手は、そこを凌ぎ切って自分のペースに持ち込むこともできないことはない。そしてノーギのなかでもサブオンリーの方が、ADCCより適しているんじゃいかと思います。

──それは?

堀内 やはり圧倒的なレスリング力があるとは、言えないので。そうなった時に、同じノーギでもADCCルールの権化のJT・トレスと戦うとどうなるのか。試合は別に見たくないと言われたJTとミカは対照的な2人なので、本当に興味深いです。

高橋 そうですね、ミカはレスだとたまに転がされている場面を見ますよね。しかも77キロ級だと身体的な圧力は他の選手より劣るような気がします。本当に堀内さんの見立て通りだと思います。

──JTの強さはともかく、彼の試合のどこを楽しめば良いでしょうか。

高橋 トーナメント全体の見方として、誰がJTを倒すのか。それで良いと思います。ディフェンディング・チャンピオンだし、何が凄いってルールへの対応力。

組み技の質量、技量は皆が高いレベルで拮抗している。そこでJTが勝ち抜き続けているのは、勝負どころを見極め、自分だけでなく相手の特性を理解している試合運びの上手さがあるからで。ここは受けて、ここでは2Pを取るという判断と実行力がともに正確です。そこが絶対王者たる所以で。

対抗馬としてスタイル的にも対照的なのが、ミカですよね。ミカを筆頭に、誰がJTを打ち破るのか。JTはちょっと可哀そうですけどヒール的な見方をしてもらうのが楽しいのではないかと思います。JTを優勝させたら、つまらなくなるぞ──みたいな(笑)。

──JT・トレス=北の湖ですね。

堀内 アハハハハ。

──ルールもポイントも違いますが、ルールを研究し抜いて、ルールに合った技を駆使してギリギリで勝つ。それってフィロソフィーとしては、完全にIBJJF柔術の強い人のソレではないでしょうか。そうなると、JTとの競り合いに負けないのは、同じフィロソフィーの持ち主──IBJJFルールに強い柔術家なのかと。JTは柔術では準決勝ぐらいで勝ち切れなくなることが多い印象がありますし。

高橋 確かに、ホントにそうですね。

堀内 FLOGRAPPLINGが77キロ級出場の各選手の練習風景を追っているカウントダウン映像を流していたのですが、そこで主要メンバーがお互いの印象を話しているんです。だいたい皆がJTに関しては、高橋選手が言ったように隙の無さ、ルールを知り尽くした戦い方だと言っています。

そのなかでケイド・ルオトロはATOSの後輩で「JTのことは尊敬している。JTは隙が無くてペースを掴むのに長けている。でも俺はそのペースを乱すことができる手が、いくつかあるんだ」って話しているんです。ケイドは凄く動きますから、JTの不動のペースを乱すよう、色々と仕掛けてくるのかと。特にスタンドが注目です。あと、もう一人はニッキー……ニッキー・ライアンでねす。

<この項、続く>

The post 【ADCC2022】高橋サブ&堀内勇がADCCを深掘り─02─。77キロ級、柔術の神の子とADCCルール王 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
MMA MMAPLANET o UFC UFC278 キック ジョゼ・アルド マラブ・デヴァリシビリ

【UFC278】2Rからペースが落ちたアルドにアタックし続けたデヴァリシビリがユナニマス判定勝ち

<バンタム級/5分3R>
マラブ・デヴァリシビリ(ジョージア)
Def.2-1:30-27.29-28.29-28.
ジョゼ・アルド(ブラジル)

ガードを固めて距離を詰めるアルド。ガードを開いて足を使うデヴァリシビリが、右バックスピンキックを見せる。前後のステップに変えたデヴァリシビリに対し、左ジャブのフェイントを見せるアルド。デヴァリシビリが右ローからガードを固め、右ストレートを伸ばした。アルドがケージ際まで下がると、デヴァリシビリがダブルレッグで組みつく。ハイクラッチに切り替えたが、アルドが足を抜いてケージ中央に戻る。

ケージ中央で左ジャブを上下に打ち分けるアルド。デヴァリシビリが右カーフキックを見せると、アルドは強烈な右カーフキックを返して相手のバランスを崩させる。前に出るデヴァリシビリ、アルドは右ロー、左前蹴りで相手の前進を止めにかかる。しかしデヴァリシビリが一気に距離を詰めてシングルレッグで組みついた。そのままアルドをケージに押し込むデヴァリシビリ。アルドがカットしながら左フックを見せると、デヴァリシビリは下がって尻もちを着いてしまう。

残り1分、アルドが右クロスから左ボディにつなげる。デヴァリシビリの前進をバックステップで捌いたアルドは、右ローを受けながらケージ際まで下がる。そしてプレッシャーを押し返し、デヴァリシビリの右バックスピンキックの打ち終わりに右ストレートから左ボディまで繋げていく。下がったデヴァリシビリが前に出たところで初回が終わった。

2R、デヴァリシビリが右カーフを当ててサークリングする。アルドは左フック。デヴァリシビリはアルドの左ローに右ストレートを合わせた。対するアルドは左ジャブをヒット。デヴァリシビリがダブルレッグで組みつき、ケージ際までドライブし、右腕を差し上げてアルドをケージに押し込む。シングルレッグ、ハイクラッチに切り替えるも倒せないデヴァリシビリ。アルドは左のオーバーフックでディフェンスしながら、デヴァリシビリが腿にヒザを連打するなか余裕の表情でアピールした。

ここで離れたデヴァリシビリを追うアルド。左右のパンチから右ハイに繋げる。デヴァリシビリはまたもダブルレッグへ。アルドをケージに押し込み、右腕を差し上げながら左ヒジを繰り出した。右肩パンチを当てて離れたデヴァリシビリは、ケージ中央に戻り、再度ダブルレッグで組みつく。ケージ際で肩パンチを打ち合う両者。アルドが右ストレートを伸ばし、さらにデヴァリシビリのダブルレッグをスプロールする。下がりながらも右カーフを当てたアルドが、組みついてきたドバリシビリを突き放すものの、組まれてケージに押し込まれたままラウンドを終えた。

最終回、デヴァリシビリが左ジャブを突いてからシングルレッグへ。倒せずも続けて放った右クロスがクリーンヒットし、アルドが下がる。ケージを背負うアルドに右バックスピンキックを見せたデヴァリシビリ。アルドのジャブの打ち終わりに右を伸ばし、組みついたがアルドはサイドにかわして離れる。ケージを背負いながら右ヒザを突き上げるアルド。デヴァリシビリは組みつき、離れ際に右を放った。

アルドはケージを背にして左ジャブを突く。デヴァリシビリのパンチはサイドステップでかわすものの、時おりデヴァリシビリのパンチがアルドの顔面をかすめる。体力を使ってしまったか、あるいはポイントを取っていると判断して、このラウンドは流しているのか。アルドの動きは少ない。アルドをケージに押し込み、ボディロックで揺さぶるデヴァリシビリ。サイドバックからヒザで削る。アルドはヒザを受け続けていたが、ラスト10秒は正対して試合終了のホーンを聞いた。

判定は1人のジャッジがフルマークをつける、デヴァリシビリの勝利。敗者アルドはマットに横たわって天を見つめる。勝者はそのアルドに近寄り額をつけて語りかけ、元世界王者への敬意を示していた。


The post 【UFC278】2Rからペースが落ちたアルドにアタックし続けたデヴァリシビリがユナニマス判定勝ち first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
MMA o ONE UFC   イスラエル・アデサニャ コルビー・コヴィントン ジョゼ・アルド ホルヘ・マスヴィダル

ラッパーのドレイク、『UFC 278』ジョゼ・アルド vs. メラブ・デヴァリシュビリでアルドの勝利に約24万ドル(約3270万円)賭ける



『UFC 272』ラッパーのドレイクがホルヘ・マスヴィダルの勝利に27万5000ドル(3170万円)賭けて大損していた→コルビー・コヴィントンがコメント(2022年03月07日)

『UFC 276』ラッパーのドレイクがイスラエル・アデサニャの勝利に100万ドル賭ける(2022年07月03日)

『UFC Fight Night 208』ラッパーのドレイクがモリー・マッカンとパディ・ピンブレットの勝利に229万ドル以上賭けて372万ドル以上(5億700万円)払い戻す(2022年07月24日)

 こちらの続報。



 ラッパーのドレイクが『UFC 278: Usman vs. Edwards 2』で行われるジョゼ・アルド vs. メラブ・デヴァリシュビリでアルドの勝利に23万8933ドル83セント(約3270万円)賭けています。

 アルドはアンダードッグでオッズは2.16倍。勝てば51万6097ドル(約7063万円)払い戻されますが…。続きを読む・・・
カテゴリー
MMA o UFC YouTube   カマル・ウスマン ジョゼ・アルド パウロ・コスタ ミランダ・マーヴェリック レオン・エドワーズ

『UFC 278: Usman vs. Edwards 2』前日計量動画


MAIN CARD (Pay-per-view, 10 p.m. ET)

・Champ Kamaru Usman (170) vs. Leon Edwards (170) – for welterweight title
・Paulo Costa (185.5) vs. Luke Rockhold (185.5)
・Jose Aldo (136) vs. Merab Dvalishvili (136)
・Lucie Pudilova (135.5) vs. Wu Yanan (136)
・Harry Hunsucker (204.5) vs. Tyson Pedro (205.5)

PRELIMINARY CARD (ABC/ESPN/ESPN+, 8 p.m. ET)

・Alexandr Romanov (239.5) vs. Marcin Tybura (252.5)
・Jared Gordon (155.5) vs. Leonardo Santos (156)
・Luis Saldana (145.5) vs. Sean Woodson (146)
・A.J. Fletcher (170.5) vs. Ange Loosa (170.5)

EARLY PRELIMINARY CARD (ESPN+, 6:30 p.m. ET)

・Amir Albazi (126) vs. Francisco Figueiredo (125.5)
・Aori Qileng (136) vs. Jay Perrin (136)
・Victor Altamirano (125) vs. Daniel Da Silva (126)

 『UFC 278: Usman vs. Edwards 2』前日計量結果。全員パスしています。プレリミナリーで予定されていたミランダ・マーヴェリック vs. シャナ・ヤングの中止によりアーリープレリミナリーで予定されていたA.J.フレッチャー vs. アンジェ・ルーサがプレリミナリーに昇格し、大会開始時刻も日本時間午前7時30分に変更されています。




 前日計量動画。


 MMAJunkieスタッフによるメインカード勝敗予想。

・カマル・ウスマン vs. レオン・エドワーズは11人全員ウスマン支持。

・パウロ・コスタ vs. ルーク・ロックホールドはコスタ支持8人、ロックホールド支持3人。

・ジョゼ・アルド vs. メラブ・デヴァリシュビリはアルド支持7人、デヴァリシュビリ支持4人。

・ウー・ヤナン vs. ルーシー・パディロヴァは11人全員パディロヴァ支持。

・タイソン・ペドロ vs. ハリー・ハンサッカーは11人全員ペドロ支持。続きを読む・・・
カテゴリー
MMA o PFL UFC YouTube カマル・ウスマン ショーン・ストリックランド ジョゼ・アルド ネイト・ディアス ピョートル・ヤン ボクシング マラブ・デヴァリシビリ マルロン・モラエス ヤン・ブラホヴィッチ ヨエル・ロメロ 工藤諒司

UFC278:オッズ/予想と展望

カマル・ウスマン 1.26
レオン・エドワーズ 4.10
パウロ・コスタ 1.29
ルーク・ロックホールド 3.85
ジョゼ・アルド 2.10
マラブ・デヴァリシビリ 1.77
ウー・ヤナン 2.10
ルーシー・プディロヴァ 1.77
タイソン・ペドロ 1.14
ハリー・ハンサッカー 6.40
マルチン・ティブラ 3.90
アレクサンドル・ロマノフ 1.29
レオナルド・サントス 3.25
ジャレッド・ゴードン 1.38
ショーン・ウッドソン 1.31
ルイス・サルダナ 3.65
ミランダ・マーヴェリック 1.18
シャナ・ヤング 5.30
AJ・フレッチャ1.65
アンジュ・ルーサ 2.35
アミル・アルバジ 1.24
フランシスコ・フィゲイレード 4.30
アオリ・チロン 1.67
ジェイ・ペリン 2.30
ダニエル・ラセルダ 2.55
ビクトル・アルタミラノ 1.56

メインはP4P1位のウスマン6度目の防衛戦。王座獲得から3年以上で、勝てば防衛回数単独2位となる(ウェルター級の王座在位期間及び防衛回数のトップはGPS)。UFCデビュー以来、15連勝中。勝てばアンデウソンの16に並び史上最多タイとなる。キャリア序盤はテイクダウンからの押さえ込みが武器だった頃もあったが、王座を獲得する頃からは打撃のスキルが上がっており、今では完全なストライカーに。

対するエドワーズも、ベラル・ムハマドとのノーコンテストを挟んで9連勝中。最後に敗れた相手がカマル・ウスマンで、約7年間負けなし。ウスマンのTUF後の初戦であり、負けていない期間にはあまり差がないが、エドワーズは2019年7月から21年3月までにブランクがあったために試合数が少なくなっている。連勝している割になかなかチャンスが与えられず、2019年に元ライト級王者のハファエル・ドス・アンジョスと対戦した時にはまだ12位だった。そこで勝ったが、コロナの影響もありブランクが開くと、復帰戦ではベラル・ムハマドにアイポークをしてしまいノーコンテストに。昨年6月にはネイト・ディアスに完勝したが、当時のネイトはすでにトップ戦線からは外れていた。現在のランカーだと、7位のヴィセンテ・ルケにしか勝っていない。

ウスマンがグラップラーから打撃もできるようになっているのに対し、エドワーズは逆に元はストライカーだったが、組みの展開が強くなっていった選手。スタンドで四つの地味な展開が多く、UFC2戦目で初勝利となったセズ・バジンスキー戦以来、ボーナスの獲得はない。

エドワーズが組みが強くなっているとはいえ、さすがにウスマン相手だと分が悪い。一方で、ウスマンの打撃はエドワーズ相手に撃ち合えるレベルになっている。全局面でウスマンが上なのでエドワーズは厳しいか。

ウスマン判定勝ち。

セミでは連敗中の元ミドル級タイトル挑戦者と元王者が対戦。コスタはアデサニヤのタイトルに挑戦し、KO負けでキャリア初黒星を喫すると、契約でゴネて1年以上のブランク明けには体重を落とせずライトヘビー級戦になった上に判定負け。ファイトマネーがボクシングで稼いでいるYouTuberより安いことに不満を述べて契約で揉めているが、結果としてMMAで稼げるはずのファイトマネーも得られていない。

元ミドル級王者ロックホールドは2015年に当時無敗だったクリス・ワイドマンをKOしてミドル級王者に。ダイレクトリマッチが組まれたが、ワイドマンが欠場したため、代役のマイケル・ビスピンと対戦。圧倒的フェイバリットだったが、まさかの1RKO負けで王座から陥落した。その後はヨエル・ロメロとの暫定王座決定戦に出場したものの、体重オーバーしたロメロにKO負け。この頃から負傷が多くなり、ライトヘビー級に上げたが、初戦で後の王者ヤン・ブラホヴィッチにKO負けしている。昨年はまたミドル級でショーン・ストリックランド戦が組まれたが、椎間板ヘルニアにより欠場して、これが3年ぶりの試合となる。

両者勝ち星から見放されている者同士。37歳で3年のブランクのため、ロックホールドが大幅なアンダードッグになっている。

コスタKO勝ち。

セミ前のアルド vs. デヴァリシビリも注目。1試合平均7回のテイクダウンというバグった成績を残しているテイクダウンマシーン・デヴァリシビリ。テイクダウンしても押さえ込まずに、立たれてもまたテイクダウンするスタイルで、通常はテイクダウンを仕掛ける方が消耗していくものだが、デヴァリシビリの場合は相手が先にスタミナ切れしてしまう。前回はマルロン・モラエス相手にパンチを効かされピンチに陥ったが、仕留めに来たモラエスが攻め疲れし逆転勝利。UFC9戦目で初のフィニッシュ勝利となった。

相手のレジェンド・アルドはピョートル・ヤンとの王座決定戦では完敗したが、そこから地味に3連勝中。ランキングも3位をキープしており、勝って維持できれば上位ランカーの動向次第ではまたチャンスが回ってきてもおかしくない。一方で、年齢的に一度でも負けたら、またタイトルまでたどり着くチャンスはもう巡ってこないかもしれない。常に負けたら終わりのトーナメント戦のような崖っぷちの戦いが続いている。

さすがにオッズはデヴァリシビリがフェイバリット。3Rではデヴァリシビリのスタミナ切れにも期待できないので、アルドはフィニッシュが必要だが、バンタムに落としてからはフィニッシュ勝利がないだけに、一発KOも難しそう。

デヴァリシビリ判定勝ち。

第1試合開始は21日朝7時。その前には朝3時から、工藤諒司が出場するPFLロンドン大会も行われる。どちらも速報します。

カテゴリー
o TJ・ディラショー ショーン・オマリー ジョゼ・アルド タイソン・ナム ピョートル・ヤン マラブ・デヴァリシビリ マルロン・ヴェラ

UFC on ESPN41:ポストファイトボーナス/総評

ファイト・オブ・ザ・ナイト:ネイト・ランドワー vs. ダヴィッド・オナマ

・パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト:マルロン・ヴェラ、タイソン・ナム

メインはKOしたヴェラよりも、クルーズがすごかった。限られた武器をやりくりして、途中まではヴェラを翻弄していた。パンチではダウンは喫しても、パニックにならずにすぐにリカバリーしていた。3Rマッチなら勝っていたかもしれない。過去の2連勝は「衰えたが気持ちを見せた試合」だったが、今回は完全にヴェラの上を行っていた。

が、やはり一発で意識を飛ばされたらどうにもならない。ヴェラの殺傷能力が上だった。メインでレジェンド相手にいい勝ち方をしたので、さらにチャンスを与えてほしいところ。バンタム級トップランカーの予定は以下の通り。

王者・アルジャメイン・スターリン:10/22  vs. TJ・ディラショー
1位・ピョートル・ヤン:10/22  vs. ショーン・オマリー(13位)
2位・TJ・ディラショー:10/22  vs. アルジャメイン・スターリン
3位・ジョゼ・アルド:8/20  vs.  vs. マラブ・デヴァリシビリ(6位)
4位・コーリー・サンドヘイゲン:9/17  vs. ソン・ヤドン(10位)
5位・マルロン・ヴェラ

ヴェラは来週のアルド vs. デヴァリシビリの勝者との対決が妥当か?次期挑戦者はヤン vs. オマリーの勝者になりそうだが…。

MVPはファイト・オブ・ザ・ナイトの2人。決してレベルが高い試合ではなかったが、この試合が客入れで行われて良かった。

カテゴリー
MMA o UFC キック ショーン・オマリー ジョゼ・アルド ロブ・フォント

UFC on ESPN41:メインイベント・マルロン・ヴェラ vs. ドミニク・クルーズ

バンタム級。ヴェラ5位、クルーズ8位。

MMAマイナー国エクアドルからUFCの頂点を目指すヴェラ。ツナに相手のホームで戦うというアウェイな状況ながら、軽量級屈指のフィニッシュ率で、5試合連続フィニッシュ勝利を記録した。6戦目のソン・ヤドン戦は、メディアのジャッジでヴェラ支持が多い内容での判定負け。売出中のショーン・オマリー戦でも、オマリーの怪我があったが1RTKO勝ち。衰え知らずのジョゼ・アルドには手数で敗れたものの、そこからまた3連勝。前回ついにメインに抜擢され、ロブ・フォントを下している。

WEC最後のバンタム級王者で、UFC初代バンタム級王者として認定されたクルーズ。UFCでは2度の防衛に成功した者の、そこから3年近い長期欠場に。ブランクの影響は大きいと見られていたが、復帰戦では水垣から秒殺KO勝ち。さらにディラショーにもスプリット判定勝ちして王座を奪還した。が、ガーブラント相手に約10年ぶりの敗北を喫すると、そこからまた3年の長期欠場。再起戦はコロナ後ブラジルから出国できなくなったジョゼ・アルドの代役としてヘンリー・セフードのタイトルに挑戦したが2RKO負け。さすがにこの時には時の流れの残酷さを感じされた。昨年の2試合はいずれも辛勝。が、武器はなくなっても懸命に勝ちに行くスタイルは、以前とは違った魅力となっている。地元カリフォルニアでの試合は5年ぶりで、サンディエゴでの試合はWEC依頼13年ぶり・UFCでは初となる。

先に仕掛けたクルーズ。パンチで出る。いつものステップ。カーフキック。ヴェラ様子見しつつじわじわ出る。前蹴り。クルーズシングルレッグでテイクダウン。が、倒してもグラウンドに行かず足を蹴る。ヴェラ立った。クルーズのローに左を合わせてヒット!クルーズダウン!しかしすぐに立った。クルーズパンチで出て連打をヒット。さらにまた前に出てパンチを入れるクルーズ。タックルのフェイントからパンチを見せたクルーズ。蹴りのフェイント。常に動いているクルーズだが、ヴェラが圧を掛けてきた。クルーズまた左右のパンチ連打で出る。飛び込むフェイントをさかんに見せるクルーズ。シングルレッグからテイクダウン。残り40秒。ヴェラ腕十字狙い。腕を引き抜いて立ち上がったクルーズ。ホーン。

1R、ダウンがなければクルーズだったが、ヴェラのラウンドか。手数では3倍程度クルーズが上なのでクルーズの可能性もある。ライブオッズは差が縮まったものの、まだヴェラ優勢。

2R。クルーズが手数を出す。カーフキック。詰めるヴェラだが間合いに入ろうとするタイミングでクルーズがパンチで飛び込み離れる。クルーズワンツー。左右のパンチがヒットしている。ヴェラを翻弄。手が出ていないヴェラ。ボディを打ち込むクルーズ。クルーズのワンツーに右を一発返したヴェラ。残り1分。タックルに入ったクルーズだが切った。すぐ離れるクルーズ。パンチから敗を放ったヴェラ。ホーン。

2Rクルーズ。このラウンドはパーフェクト。しかしこのペースで5R持つのか。

3R。クルーズカーフキックから左右のパンチのラッシュ。エドガーをKOした前蹴りを見せるヴェラ。前に出たヴェラの右がヒットしコシが落ちたクルーズ。すぐ立った。追撃させずに先に手を出していくクルーズ。ヴェラは様子を見ている。またステップが戻ってきたクルーズ。ヴェラ詰めていく。クルーズタックル。切られたが、クルーズすぐにパンチ連打を打ち込む。残り1分。パンチで出てケージを背負わせるとタックル。ケージでこらえるヴェラ。クルーズ離れ際にバック肘を見せる。ホーン。

3Rヴェラ。

4R。左右のパンチを出すクルーズ。レッグだいぶ。切られた。ちょっとステップがなくなっているクルーズだが、パンチを出していく。ヴェラ詰めるが、クルーズが先にパンチを打ち込む。ヴェラ詰めてクルーズが出てくる際にカウンターのパンチがヒット。クルーズフラッシュダウン。すぐ立ってまたステップ。が、ヴェラの左ハイでクルーズダウン!パウンド!KO!

ここまで出せていなかった蹴り一発で試合が決まった。

カテゴリー
LFA MMA MMAPLANET o Special UFC UFC273 アラン・ナシメント アルジャメイン・ステーリング アレックス・ヴォルカノフスキー カルヴィン・ケイター ジャイー・ロドリゲス ジョゼ・アルド ジョン・チャンソン ピョートル・ヤン ブライアン・オルテガ マックス・ホロウェイ 岡見勇信 水垣偉弥

お蔵入り厳禁【Special】月刊、水垣偉弥のこの一番:4月:ヴォルカノフスキー✖ジョン・チャンソン

【写真】ここ最近の水垣氏の言葉深みは一体どうしたことか……(C)Zuffa/UFC

過去1カ月に行われたMMAの試合からJ-MMA界の論客3名が気になった試合をピックアップして語る当企画。

背景、技術、格闘技観を通して、MMAを愉しみたい。3人の論客から、水垣偉弥氏が選んだ水垣偉弥氏が選んだ2022 年4 月の一番。4月9日に行われたUFC273で組まれたUFC世界バンタム級王座統一戦=アルジャメイン・ステーリング×ピョートル・ヤン戦から──UFC世界フェザー級選手権試合=王者アレックス・ヴォルカノフスキー✖挑戦者ジョン・チャンソン戦について語らおう。

<月刊、水垣偉弥のこの一番:4月:アルジャメイン・ステーリング×ピョートル・ヤン戦はコチラから>


──チャンピオンに近い選手と、チャンピオンになる選手の違い……とは、ズバリ何になるのでしょうか。

「ジョン・チャンソンはタイトルに挑戦するまでも勝ってはいるのですが、こうやって戦績を眺めてみると、どこがピークだったか分からないところがあります。ジョゼ・アルドに挑戦したが8年8カ月前なんです。

UFCの世界王座に2度挑戦した。それは、もう本当に凄いことで。多くのファイターは1度すらない。だからチャンピオンに近い選手が決してダメだということじゃないんです。ただし、チャンピオンになる選手はそれ以上だということで」

──ハイ。分かります。

「明確に何かということはできないのですが、明らかなのは気持ちでは埋められないということかと思います……」

──そこはもうメチャクチャ実感がこもっていますね。その言葉にここまで重みがでるのは、日本では岡見勇信と水垣偉弥だけではないでしょうか。

「いやか……。ジョン・チャンソンって負けもあるけど、とにかくあのスタイルでトップを張り続けた。だから、もらう度に弱っていった。今回の試合に関しては3Rで止めてほしかったです。

セコンドもタオルを投げられない空気があったんでしょうね。これが最後のチャンスだって。そんな状況でヴォルカノフスキーが凄まじかったです。打撃をまとめていればTKOだっていうシーンは何度もあったと思います。そこをサクッとテイクダウンにいく。

これだから負けない。チャンピオンに君臨できるんだと感じました。エグいです。パプニングの一切が起きないように戦う。一か八の正反対にあります。そこからのパウンドもリーチを生かして……ジョン・チャンソンの良さを全て封じ込むと戦い方でしたね。

スタンドで仕留めにくれば、ジョン・チャンソンもワンチャン──逆転の可能性が出てきます。そうはさせないという完璧な戦い方をしました。隙を見せない。ヴォルカノフスキーのレコードが良いのが理解できますよね」

──そんなUFCフェザー級タイトル戦線、次は7月2日にマックス・ホロウェイの挑戦を受けます。2020年7月以来、3度目の対戦ですね。

「ほとんど差がない試合でしたよね。あそこからホロウェイはカルヴィン・ケイター、ジャイー・ロドリゲスにファイト・オブ・ザ・ナイトを取りながら、危なげなく勝っている。めちゃくちゃ強いです」

──いうなればチャンピオンになれる者同士の世界戦ということですね。

「フェザー級はこの2人が抜けちゃった感がありますね。ブライアン・オルテガが、その線に入って来るかと思ったら、半歩下がったので。やっぱり抑えるところを抑える……そこは大きいのかもしれないです。攻撃力の強さは当然として」

──そう考えると、コンテンダーシリーズから契約した選手は、フィニッシュ至上のファイトをしないといけない戦いを引きずると、安定した成績は残せないような気もします。

「結果として、それも出ていますよね。コンテンダーシリーズの戦い方だと、ある程度までいくとスタイルを変えないとダメだと思います。インパクトを残した選手が、上まで上り詰めることができていない。

それこそコンテンダーシリーズからは、防御力があって隙のないファイターは生まれないと思います。よほど、あの場だけと割り切ってスタイルチェンジをしないと」

──とはいえ、MMA業界がLFAのタイトル戦といいコンテンダーシリーズ・ファイト化していないでしょうか。

「UFCと契約するためには、そこが必要なわけですからね。ただ、ずっとあのままではなくてプレリミの間に、勝ちながらスタイルを変えていかないといかないです」

──いやぁ、めちゃくちゃ難しいことですよ。評価される勝ち方をしていながら、アジャストする。

「だから最初から、そういう設計図を書いておく必要があるかと思います。コンテンダーシリーズの戦い方で勝っても、それを自分のスタイルの軸にするのではないという風に。

それはこの2年間、ほぼ国際戦がなかった日本の選手にも当てはまることだと思うんです。僕が実際にそうだったので。日本で戦っている間は3Rの間、打撃戦を続けていればKO勝ちができるし、少なくともダウンを取って優勢に進めることができるという絶対の自信がありました。

でもミゲール・トーレスと戦った時に『あぁ、コイツは倒れない』と実感しました(苦笑)。何かが根本的に違う。そこからアジャストして、次のジェフ・カーラン戦なんかは打撃でリードしても、トップで漬けるという展開に持っていきました。それでも最後に三角絞めを貰いかけたのですか(笑)。

そういう別の引き出しを持っていないと、WECで勝つことはできないと最初の試合で思い知らされたんですよね。自分が得意なところだけで勝つことはできないことを身をもって体験して。

だからひたすらレスリングを頑張るという……。それがゴールとして正しかったのか分からないですけど、今思えばもっと柔術的な動きだってやるべきだったかもしれないと感じています。

だから僕はアルジャメインにテイクダウンをされるとバックを取られる戦い方をした。そこで背中をマットにつけても勝負できるなら、アルジャメインとの試合展開も変っていたはずです」

──下になるとラウンドを落とすという状況では、なかなかそこに時間を費やすことはできなかったかと思います。

「そこなんですよね。まぁ難しいです。でもアラン・ナシメントみたいな選手もいるわけで。関節技とスイープ、スクランブルに持ち込んで上に居続ける。下になっても、必死に上になる。いやぁ、本当にMMAは難しくて面白いですね」

The post お蔵入り厳禁【Special】月刊、水垣偉弥のこの一番:4月:ヴォルカノフスキー✖ジョン・チャンソン first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
MMA o UFC   ジョゼ・アルド ジョン・チャンソン ベンソン・ヘンダーソン マックス・ホロウェイ マルロン・ヴェラ

フランク・エドガー「今後については未定だが、目標は達成してるし、どう終わらせるかはこれから決める」


 フランク・エドガーが以下のコメント。

「今後についてはまだ分からないし、そのうち分かるよ。まだ考えているところだし、今のところ何も決まっちゃいない」

「もうやりたい目標は達成している。このゲームで多くのことを達成してきた。自分らしく終わらせたい。どう終わらせるかはいずれ分かる。今は未確定な部分がたくさんある」


Frankie Edgar(Sherdog)

 フランク・エドガーは現在40歳。元UFCライト級チャンピオン。ベンソン・ヘンダーソンに判定で連敗したことから2階級制覇を目指し2013年2月の『UFC 156: Aldo vs. Edgar』でジョゼ・アルドのフェザー級王座にいきなり挑戦しますが判定負け。その後2016年7月の『UFC 200: Tate vs. Nunes』でジョゼ・アルドの暫定王座に、2019年7月の『UFC 240: Holloway vs. Edgar』でもマックス・ホロウェイに挑戦しますがいずれも判定負けしています。その後ジョン・チャンソンにも敗れたことから、さらに階級を落としてバンタム級に転向しましたが、転向後の戦績は1勝2敗。最近は昨年11月の『UFC 268: Usman vs. Covington 2』でマルロン・ヴェラに3R KO負けしています。続きを読む・・・