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【Bu et Sports de combat】「打倒極の回転では勝てない」武術的観点で見るバシャラット✖メンドンサ

【写真】KO、フィニッシュ、ドミネイトは目的。打倒極の回転は手段 (C)Zuffa/UFC

MMAと武術は同列ではない。ただし、武術の4大要素である『観えている』状態、『先を取れている』状態、『間を制している』状態、『入れた状態』はMMAで往々にして見られる。

武術の原理原則、再現性がそれを可能にするが、武術の修練を積む選手が試合に出て武術を意識して勝てるものではないというのが、武術空手・剛毅會の岩﨑達也宗師の考えだ。距離とタイミングを一対とする武術。対してMMAは距離とタイミングを別モノとして捉えるスポーツだ。ここでは質量といった武術の観点でMMAマッチを岩﨑師範とともに見てみたい。

お蔵入り厳禁。武術的観点に立って見たジャビッド・バシャラット✖マテウス・メンドンサ戦とは?!


──バシャラット×メンドンサ、ここでもアフガン出身のバシャラットの精神面という部分が際立った戦いとなりました。

「メンドンサという10勝0敗の選手、初めてのUFCで分かりやすくバテていましたね(笑)。前半の動き、メンドンサはそれは良かったです。動きそのものを見ても、メンドンサの方が殺傷能力もあるように感じました。ただし、バシャラットは動き云々より眼です」

──眼……ですか。

「ハイ。眼に関心しましたね。バシャラットは眼が絶対に動かないです。ジャブを合わせるのも、しっかりと相手を見ています。実は相手を見ないで、動く選手が少なくないです。車でも事故を起こしてしまう時は、前方や後方不注意、つまり見ていない時ですよね。それは戦いも同じです。見ていれば、事故を起こす確率はとても低くなります。この当たり前のことが結構できないんですよ。

例えばニータップとか、テイクダウンをしようとしたときに、相手を見ないで仕掛けるとどれだけ危ないですか? 片方は肩、もう一方は足を触りに行って顔面はがら空きです。それを見ないで仕掛けるとどうなるのか。でも、案外とそういうことが往々に見られます。対してバシャラットはずっと見ている。そしてジャブを合わせることができています。このジャブの合わせ方は、地味ですが素晴らしかったです」

──やはり淡々と戦っているように見えました。

「ハイ。正直、取り立てて凄い動きじゃないんです。技術的には何が素晴らしいということではない。でも、やはりこの選手は生きてきた背景とファイトがどう結びついているのかが、興味深いですね。

アグレッシブな相手を動かせて、疲れさせる。言葉では簡単です。同時に相当に勇気がいることです。だってアグレッシブなヤツを動かすと、そのままやられることだってあるわけですから。だから、どれだけ太々しいのかって話です」

──なので、興味深いのはピンチになった時にどういう風に戦えるのか。現状、まだそのようなシーンはないわけですが。

「何度も言いますが、技術的にはシンプルなんです。ただし、下がるのではなくて、相手を出させています。下がる……後ろに行く、足を後ろにやるという表現になる動きでないと。それは相手を前に出させている動きなので。でも、下げられるとダメなんです。

メンドンサは前に出さされていた。バシャラットが、そういう風に戦っていました。これは胆力がいることです。それこそが彼の歩んできた人生、生き残るために生きてきた人間が持つ胆力。そんなものは、なかなか日本では身につかないです。私も、そこを本当に考えないといけないと思っています。

この試合でも肉体的にはメンドンサの方が優秀だったと思います。でも、彼は自滅していった。メンドンサとバシャラットでは、苦しさへの捉え方が違うのでしょう。だから、いたって冷静にバシャラットはメンドンサを自滅に追い込むことができる。前に出させてパンチ、ミドル、前蹴りを合わせることで。ただし、惜しむらくは打撃の技術力がそれほどではないこと。だからこそ、MMAとしてバランスが取れているのだと思います」

──全てを消化して打撃だけで勝つMMAもあれば、打撃だけでは勝てないけどMMAだから勝てるMMAもある。バシャラットは後者ですよね。

「そうやって総合力で勝つって、実はできていないですよ。打撃、テイクダウン、寝技を回すことを目的にしてはいけない。勝つための手段として、回さないといけない。回せるから勝てる──ではないんです。そういう選手は、回らないで負けてしまう。

ただし、バシャラットは回していますよ。いや、結果として回っているけど相手の動きに合わせて、その上をいっているから回って見えるんです。UFCレベルで、こうやって勝てるのはなかなかでしょう。

なによりも上を取った時の眼つきが、これがまた怖いから。もう1度、確認してみてください」

──分かりました(笑)。

「凄い眼をしていますよ。そして立たれた時のシングルレッグに入る所作。流れるように入っていますが、別に回していない。これも相手の動きに合わせて、さらにその先をいく動きをしているということ。回すとかいっても、自分で動こうとして回らないことばかりです。

対してバシャラットはまさに水が流れるように戦っていました。それが回って見えるということです。だから回転じゃないんです。流れと回転は違います。これは私の持論ですが、回転を目指すと──それは回転を目指す一つの動きになってしまいます。全てに対応するMMAでは、回転という一つの動きを目指すと勝てない。流れだと、回転させないで反応して勝つということで。

戦いの根本は、相手の嫌なことをやり続けること。だから回転させようとしても、それをさせない戦いを相手がしてきます。そうやって一つ、一つの局面で技術力が上がってくると、ウェルラウンダーの異種格闘技戦になる。MMAはそういうところまで昇華されてきたように思います。そのなかでバシャラットが見せた戦いは、MMAだった。異種格闘技ではない。一つ一つの要素は突出していなくても、バランス良く戦っている。でも回しているわけではない。いやぁバシャラットとトップ10、トップ5の戦いが楽しみですね」

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MMA MMAPLANET o UFN217 クリス・グティエレス ジャビッド・バシャラット マテウス・メンドンサ

【UFN217】有言実行ジャビッド・バシャラット。メンドンサを疲れさせ、リスク管理&ドミネイトで完勝

<バンタム級/5分3R>
ジャビッド・バシャラット(英国)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28
マテウス・メンドンサ(ブラジル)

まず距離をつめにかかったメンドンサ、右に回るバシャラットに右ハイを狙う。左に回ったバシャラットにワンツーを見せ、ヒザ蹴りに組みついたメンドンサは、ボディを殴られ距離を取り戻される。鋭いワンツーを伸ばすメンドンサが、カーフを蹴られても蹴り返しバシャラットに尻もちをつかせる、。バシャラットはメンドンサのパンチ、蹴りとも空振りを誘い、マットに手をついた蹴りやテイクダウンをかわす。

二段蹴りを見せたメンドンサは、ワンツーフックからスピニングフィストも空を切り、バシャラットの宣言通り動かされる。バシャラットは三日月か三角かという左の蹴りから、左ストレートをヒット。メンドンサは組んでボディロックでテイクダウンへ。立ち上がったバシャラットに対し、自ら後方に倒れ込んだメンドンサだが足をフックすることはできずスタンドに戻られてしまう。

ケージを背負ったバシャラットは体を入れ替えて離れると、後ろ回し蹴りで腹を蹴る。早くも疲れてきたメンドンサは右カーフもワンツーから左を被弾する。圧を掛けるようになったバシャラットがここでシングルレッグへ。

メンドンサも即足を抜いて反応し、左ローに右を合わせる。バシャラットは三日月、直後にシングルレッグでテイクダウンに成功する。ここからバシャラットはバックコントロールで殴り、メンドンサが立ち上がって胸を合わしてきたところで左右のエルボーを打ち込んだ。最後も右ハイを決めたバシャラットが、ファイトIQの高さを見せつける初回となった。

2R、左ジャブを当てたバシャラットはメンドンサの前進に足を使う。とにかく前に出るメンドンサはジャブを受けても前進を止めず、ダブルレッグへ。片足を取られながら立ち上がったバシャラットがアッパー、エルボーを入れる。さらに縦ヒジを見せたバシャラット。攻撃を被弾し疲れも見えるメンドンサの前進力が、バシャラットの想定を上回るとどうなるのか。

再びシングルを切られたメンドンサは、アイポークがあったとレフェリーにアピールする余り対戦相手から視線を外してしまう。バシャラットはすかさず左を伸ばし、逆にシングルでテイクダウンを決める。ギロチンスイープを潰したバシャラットが、ハーフでパンチを入れ、Zハーフにもエルボーを連打する。足関狙いも察知したバシャラットはパウンドからパスへ。半身で耐えたメンドンサだが、バシャラットはクルスフィックに捕え、マウントへ移行する。

必死に足を戻したメンドンサの疲弊は明らかで、バシャラットはエルボーとパンチを落とし、メンドンサのヒザ十字からヒールもヒザが抜けており形に入ることができなかった。

最終回、右ミドルをキャッチされ、足を抜いたメンドンサは、攻撃時に軸が乱れるようになっている。ここに前手の左でパンチを入れたバシャラットが右ハイを繰り出す。それでも左右のフックで前に出るメンドンサは、スイッチからの左、続いて前蹴りをボディに受ける。ダブルレッグを切って殴ったバシャラットが、今度は奥手の左で殴る。

足払い気味に飛び込んだバシャラットに組んだメンドンサがケージへ。前方に崩しに掛かり、逆側にテイクダウンを狙うもトップを取ったのはバシャラットだった。掌の上でメンドンサを泳がせるようなファイトのバシャラットは、組みと寝技で時間を使う。

ニーシールドを潰されバックを許したメンドンサは、引き込みからスクランブルに持ち込む。シングルで倒されたメンドンサは、ギロチンも防がれバシャラットは安全な位置でパウンドからエルボーを打ちつける。

最後の足関を流したバシャラットは狙い通りの試合展開で、3-0の判定勝ちを決め、「正直、彼はタフだった。全く軽視せず、やるべきことをやり切った。初回は少し混乱したけど、我慢して2Rと3Rを戦ったんだ。次はトップ15と戦いたい。特定の名前は挙げないけど……う~ん、ファッ〇ン・クリス・グティエレスだ」と話した。


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【UFN217】戦禍が生んだ精神的な強さ。常に冷静沈着、ジャビッド・バシャラット「生き残る意志」

【写真】(C)MMAPLANET

14日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN217:UFN on ESPN+75「Stricklandr vs Imavov」でジャビッド・バシャラットが通算14連勝、オクタゴン3連勝を賭けて──10勝0敗、今大会がUFCデビュー戦となるマテウス・メンドンサと戦う。

内戦状態のアフガニスタンから、パキスタン経由で英国に逃れた過去を持つバシャラットは高いフィニッシュ力を誇りながら、フィニッシュに走らないファイターだ。血で血を洗う母国の歴史が創り上げた──生き残るためのメンタルがDNAに存在し、日頃のトレーニングから気持ちの強さを養っている。

アグレッシブであることが気持ちが強いわけではない。常に自分を律し落ち着き払って戦う姿勢こそ、バシャラットの最大の強味だ。


──マテウス・メンドンサ戦が迫ってきました(※インタビューは現地時間の10日に行われた)。今の体調はいかがですか。

「調子は良いよ。今は最後の減量に向けて、たくさん水分を摂ってウォーターローリング中だよ。全てにおいて問題ないよ」

──昨年9月にインタビューをさせていただいた時、ジャビッド自身だけでなく弟のファリドに関しても、試合に向けてのメンタルの創り方を話してくれて凄く印象深かったです。

「あぁ、覚えているよ」

──あの直後のファイトで、ジャビッドはトニー・グレーブリーと頭がぶつかり、相当な出血があったにも関わらず顔色一つ変えずに、やるべきことをやり抜きました。

「クレイジーな経験だったよ。でも皆は僕の考え方が分かっていない。僕は皆のようにフィニッシュしようと自分にプレッシャーを掛けることが嫌いなんだ。カットしようが2Rも3Rもやるべきことをやるだけで。そういう風でいられるほうが心が強いと思わないんだよ、誰も。

練習ではあんな風に頭が当たりカットして、そのまま動き続けることはない。そこで練習は終わる。ただし、ファイトは違う。戦い続けないといけない。だから、そういうシナリオも用意していないといけないんだ。ああいうことが起こった時にいかに平静を保っていられるか。その部分は普段から準備してきた」

──焦ることはなかったですか。

「ないよ。これ以上、傷を深くしないようにはどうすれば良いのかを考えた。あそこから戦い方を少し変えた。それが戦いには必要なんだ。カットすることもあるし、拳を折ることもある。そういう時にアジャストする力が求められる。そのためには気持ちを強く保つことが最も重要だ。それだけだよ。カットが深かったし、頭は何度も当たった。もう当たらないように、構えを変える必要があった。また頭が当たっても、傷と同じ個所にぶつからないようにするためにね。焦りはないし、チームもしっかりと状況を把握していたよ」

──日本の武術空手のマスターが、「どれだけ高い技術に対しても技で対抗できるが、こういう精神の持ち主には技術では崩せない」と言っていました。

「そう言ってもらえると、有難いよ。その通りなんだ。『スキルより強い意志を持てるようになれ』とモハメド・アリも言っているようにね。僕はこの言葉が好きなんだ。あれだけの技術の持ち主が、そういう風に思っていたんだよ。

ファリドも同じだよ。実は前回の試合、弟は2週間前にエルボーをケガをしていたんだ。それでも試合を戦い、強い気持ちを保ち続けた。メンタルの強さ、ここが一番大切なんだよ」

──空手マスターとはジャビッドたちの強さは、領土を奪い合って来た欧州やユーラシアの民族だからこそ。強い意志を持って戦うDNAはフィジカルだけでなくメンタルに備わっているという話になりました。

「100パーセント同意するよ。我々には生き残るという意志がDNAに刻まれている。強い精神力は気持ちから創られる。脳みそが創るわけじゃないんだ。アフガニスタンで生まれ育った僕は家族や友人が戦闘に巻き込まれないという選択がなかった。逃げるか、反撃するか。戦うか、死ぬか。いつもそんな環境にいた」

──そのサバイブするために戦うというDNAはジャビッドをアグレッシブにさせるのではなくて、落ち着かせている。そこがまたすさまじいと思いました。試合中も、本当に落ち着き払っています。

「ファンは我を忘れて、ひたすら殴り合うようなファイトを望んでいる。選手も同じだ。考え無しに攻撃することがある。でも、僕はそれがどういうことになるか既に知っていた。どの試合ももの凄くシリアスに捉えている。だから、落ち着いて戦うことができるんだ。そういう風に戦えるように、トレーニング中からメンタルを鍛えている。落ち着いて戦えるように」

(C)Zuffa/UFC

──では今回、UFCデビュー戦となるメンドンサとの試合になりました。

前回の試合で勝って上位ランカーと戦いたいと言っていましたが、真逆の立ち位置となるファイトです。

「エイドリアン・ヤネツ、クリス・グティエレス、トップ15と戦いたいかった。そういう試合は実現しなかったけど、ラマダーンが来るまで最低でももう1試合戦いたいから、今回の試合を受けた。そして3月の終わりにラマダーンが始まるまでにもう1試合、ここで勝って次はトップ15と絶対に戦いたい。

ただ意味のない試合なんて存在しない。対戦相手は10勝0敗だ。そんな相手と戦うのはチャレンジングだよ。UFC初戦だろうが、彼のスキルをリスペクトしている。なんせ、無敗なんだ。シュートボクセという偉大なチームで、シャーウス・オリヴェイラらとも練習している。良いファイターに決まっているよ。次はトップ15と戦うために、僕は彼との試合を受けたんだ」

──アグレッシブなウェルラウンダーで、攻める意識が強い選手で殴られても殴るという戦いが、過去の試合映像では多かったです。

「そういう相手と戦うと皆は危ないと言うけど、僕は動くから彼に捕まることはない。ジャブを使って、強引に入って来るならカウンターで迎撃する。まぁ典型的なブラジルの若いファイターでワイルド過ぎる嫌いがある。対して僕はクリーンで、高い安定感を誇っている。来るなら捕まえるよ。いくつかのパターンを用意しているから、どれかを当てはめる。ところで、君はどういう試合になると思う?

──正解を狙いにいくと、ジャビッドは1Rメンドンサを動かして疲れさせる。そして2Rと3Rにドミネイトするのではないかと予想します。

「なるほどね。アハハハ。その通りだ。でも、僕ら2人の秘密だからね」

■視聴方法(予定)
12月18日(日・日本時間)
午前6 時00分~UFC FIGHT PASS

■UFN217計量結果

<ミドル級/5分5R>
ショーン・ストリックランド: 204ポンド(92.53キロ)
ナソーディン・イマボフ: 194ポンド(87.99キロ)

<フェザー級/5分3R>
ダン・イゲ: 145.5ポンド(66.0キロ)
デイモン・ジャクソン: 145.5ポンド(66.0キロ)

<ミドル級/5分3R>
プナヘラ・ソリアーノ: 185.5ポンド(84.14キロ)
ロマン・コピロフ: 185ポンド(83.91キロ)

<女子バンタム級/5分3R>
ケトレン・ヴィエイラ: 136ポンド(61.69キロ)
ラケル・ペニントン: 135.5ポンド(61.46キロ)

<バンタム級/5分3R>
ウマル・ヌルマゴメドフ: 135ポンド(61.24キロ)
ハオーニ・バルセロス: 135ポンド(61.24キロ)

<ミドル級/5分3R>
アブドゥル・ラザク: 185.5ポンド(84.14キロ)
クラウジオ・ヒベイロ: 183ポンド(83.00キロ)

<ライト級/5分3R>
マテウス・レンベツキ: 155.5ポンド(70.53キロ)
ニック・フィオーリ: 155ポンド(70.31キロ)

<バンタム級/5分3R>
マテウス・メンドンサ: 134.5ポンド(61.0キロ)
ジャビッド・バシャラット: 136ポンド(61.69キロ)

<フライ級/5分3R>
アラン・ナシメント: 125.5ポンド(56.92キロ)
カーロス・ヘルナンデス: 125ポンド(56.7キロ)

<フェザー級/5分3R>
ダニエル・アルゲータ: 146ポンド(66.22キロ)
ニック・アギーレ: 145.5ポンド(66.0キロ)

<フライ級/5分3R>
ジミー・フリック: 126ポンド(57.15キロ)
チャールス・ジョンソン: 126ポンド(57.15キロ)

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【UFN217】燃え尽き症候群からの復活。組み技でエンタメするフリック「カビブ・マイア・ミックス!!」

【写真】1年以上体を動かさなかった影響はあるのか。それともエンタメ・グラップリングは健在か(C)MMAPLANET

14日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN217:UFN on ESPN+75「Stricklandr vs Imavov」でジミー・フリックスが、2年1カ月振りにカムバックする。

(C)LFA

2020年7月、コロナ禍から最スタートを切ったLFAで、見事な流れのなかで肩固めを極めてフライ級王者となったフリックは、9月のコンテンダーシリーズでも肩固めを極めてUFCとの契約を勝ち取った

そして、オクタゴン初陣となったコディー・ダーデン戦では左ハイをキャッチされ、そのまま跳びつき三角を極めた。グラップリングでエンタメできるフリックだが、なんと2戦目が決まっていながら、突然の引退を発表してMMAを去った。

あれから1年7カ月、ついに戦いの場に戻ってきたフリックをインタビュー。突然の引退と復帰の理由、そして独特のグラップリングについて尋ねた。


(C)Zuffa/UFC

──昨年4月、5月に試合が決まっていながら引退発言をしてUFCから去ったジミーが、今回カムバックしたことが非常に嬉しいです。

あのLFAフライ級のベルトを賭けて戦ったマンド・グティエレス戦、コンテンダーシリーズのネイト・スミス戦、そしてUFC初陣となったコディー・ダーデン戦の素晴らしい極めがまた見られるのかと思うと。そもそも、なぜジミーは引退を決意したのでしょうか。

「今も説明することは難しいんだけど、自分の人生を見つめ直すと戦う情熱を失ってしまったんだよ。ずっと以前に結婚して、10歳と5歳の子供もいる。フルタイムジョブに就きながらフルタイム・ファイターのように練習していた。ちょっと、その状況に疲れてしまって、このスポーツからフェイドアウトしたいと思うようになったんだ。

もうジムでのトレーニングもこりごり、練習もしたくなくなった。そして家族と同じ時間を過ごしたいと考えるようになったんだ。引退したことは全く後悔していないし、1年8カ月経ってまた戻ってきたということだよ」

──UFCファイターになろうとしている日本人選手たちは、UFCと契約するとファイトマネーとスポンサーマネーで生活ができるようになると思って懸命に練習しているので、それはショッキングな話です。

「例えばだよ、今週の土曜日の試合で負けたりしたら、税金や諸々を引かれて僕が手にできるのは6000ドルだ。たったそれだけなんだ。妻と子供がいて、数カ月に1度の試合でこれだけの収入ではとてもやっていけない。

UFCデビュー戦では5万ドルのボーナスも手にしたけど、それでもフルタイムジョブが必要だった。MMAに専念しようにも、家族がいるからそれは無理な話だよ。だから、このスポーツへのパッションを失ったんだ」

──この間、趣味としても練習をすることはなかったのですか。

「ノー、ランニングすらしなかったよ。全てを辞めたんだ。17歳から15年近くずっとやってきて、休むことが必要だと思っていた。18歳でMMAを始めて、アマチュアで7勝0敗。プロでは16勝5敗、キックとムエタイ、それにグラップリングも戦ってきた。やりたいことをやってきた結果だし、ずっと戦ってきたことも1度リタイアしたことも何も悔いはない」

──MMAは引退しても、柔術を続ける。そういう感じの選手は日本にも多いですが、全く格闘技を断ち切ってしまったのですね。

「いずれは柔術をやろうとか考えるようになったかもしれないけど、引退を決めた時は、何もやる気はなかったよ。柔術もしたくなかった」

──また戦いたいと思ったのは?

「去年の7月かな。ドラッグテストにパスして、UFCに戻って来ることにしたんだ。5週間前に仕事も辞めた。スポンサーマネーで生活が保障されるようになったから、フルタイム・ファイターとして今はやっていける。人生を変えることができたんだ。

凄くハッピーだし、今も僕がフライ級でベストの1人だと証明したい。パッションを取り戻したいし、UFCが戻ることに合意してくれて嬉しかったよ。今回の試合では、父がコーナーに就くんだ。5年振りだよ、父がコーナーにいるのは。色々なことが、また元通りになってきた。

フライ級は過去最高に盛り上がっている。このタイミングでカムバックできたのも幸運だ。僕の試合の1週間後には世界タイトル戦、デイヴィソン・フィゲイレドとブランド・モレノ04がある。この場で戦っていること、自分の力を皆に披露できることに胸が躍る気分だよ」

──今も寝技には厳しい目があるなかで、ジミーのレスリング&柔術=グラップリングはエンターテイメントファイトになるものでした。その再現は可能でしょうか。

「僕は自分のスタイルをカビブ&マイア・ミックスと呼んでいる。カビブのレスリングでグラウンドに持ち込み、デミアン・マイアの柔術で仕留める。それがジミー・ブリック・フリックスのグラップリングだ。土曜日の夜には、しっかりと僕の戦いを皆に見てもらうよ」

──ジミーは柔術とレスリング、どちらがベースだったのですか。

「3歳の時にレスリングを始めた。17歳までレスリング漬けだった。5度の州ランナーアップ、ナショナル、それにワールドでも戦ってきた。世界中でレッスルした。それからブラジリアン柔術を習い、2012年に黒帯になった。僕のようにレスリングと柔術を使いこなす選手は他にいないよ」

──グラップラーとして、ADCCワールズでライアン・ゴードン、ルオトロ兄弟が魅せるグラップリングで組み技競技の新しい見方を示しました。米国のファンのグラップリングに対する見方は変わって来ると思いますか。

「そう願っているよ。でも、僕は日本で戦いたいと思っている。僕は寝技の選手だし、そういう試合をするうえで最高のファンは日本のファンだと知っているから。グラウンドの攻防を固唾を飲んで見守ってくれるのは、日本のファンだけだ。僕が試合をするのに、最も適しているのは日本だよ。

ただ米国のファンもプログラップリングのショーが増え、UFC FIGHT PASSで視聴できるようになったから変わってはきているよ。僕もオープンハンドのスラップリングが認められたグラップリングの試合に出てみたい」

──おおコンバット柔術ですか。

「そう、コンバット柔術だ。エディ・ブラボーは僕にとって最高の戦いの場を作ってくれたよ。絶対にコンバット柔術を戦うよ。できれば、自分より重い相手と戦って、自分の柔術を試してみたいんだ。サブオンリーだと、30ポンドや40ポンド重い相手でも構わない。さすがに200ポンドの相手戦うようなオールドスクールのやり方は難しいだろう。それでも、少しでも大きな相手をぶっ壊す。そんな戦いにチャレンジしたいんだ。

コンバット柔術なら、自分の階級で戦いたい。グラップリングならゴードン・ライアンでも構わない。自分の柔術がどれだけのモノが試すんだ。柔術が好きでたまらないから」

──もちろん、今はチャールス・ジョンソンに集中しないといけないです。

「コンテンダーシリーズ、UFCのデビュー戦で見せたような試合をチャールス・ジョンソンを相手に再現したい。と同時に打撃の上手い彼を相手に、僕の立ち技を見せたい。誰も僕の打撃を軽視させないようにするために。とにかく相手の心を折る。そういう戦いにするつもりだ」

──カビブ・マイア・ミックスを実行するなら、ジョンソンが得意にする首相撲やヒザ蹴りには要注意が必要ですね。

「経験豊かなストライカーだからね。でも考え過ぎずに、テイクダウンを狙う前に打撃で突破口を開こうかと考えている。そして打撃と組み技も混ぜて戦い、僕のMMAファイターとしての能力を皆に見てほしいと思っている」

──ジミー、今日はありがとうございました。最後に日本のファンに一言お願いします。

「まずインタビューをしてくれてありがとう。そして日本ファン、グラップリングを愛する皆、ジミー・ブリックス・フリックに注目してほしい。ブラジリアン柔術黒帯の僕は、16の勝利のうち一本勝ちは14回だ。アマ7戦は、全ての相手をサブミットしてきた。6試合が初回だった。フライング・トライアングル、腕十字、肩固め、全ての位置で柔術を使って戦うから、しっかりと僕の試合を見てほしい」

■視聴方法(予定)
1月15日(日・日本時間)
午前6 時00分~UFC FIGHT PASS

■UFN217対戦カード

<ミドル級/5分5R>
ショーン・ストリックランド(米国)
ナソーディン・イマボフ(フランス)

<フェザー級/5分3R>
ダン・イゲ(米国)
デイモン・ジャクソン(米国)

<ミドル級/5分3R>
プナヘラ・ソリアーノ(米国)
ロマン・コピロフ(ロシア)

<女子バンタム級/5分3R>
ケトレン・ヴィエイラ(ブラジル)
ラケル・ペニントン(米国)

<バンタム級/5分3R>
ウマル・ヌルマゴメドフ(ロシア)
ハオーニ・バルセロス(ブラジル)

<ミドル級/5分3R>
アブドゥル・ラザク(米国)
クラウジオ・ヒベイロ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
マテウス・レンベツキ(ポーランド)
ニック・フィオーリ(米国)

<バンタム級/5分3R>
マテウス・メンドンサ(ブラジル)
ジャビッド・バシャラット(英国)

<フライ級/5分3R>
アラン・ナシメント(ブラジル)
カーロス・ヘルナンデス(米国)

<フェザー級/5分3R>
ダニエル・アルゲータ(米国)
ニック・アギーレ(米国)

<フライ級/5分3R>
ジミー・フリック(米国)
チャールス・ジョンソン(米国)

<女子フライ級/5分3R>
プリシーラ・カショエイラ(ブラジル)
シジャラー・ユーバンクス(米国)

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MMAと武術は同列ではない。ただし、武術の4大要素である『観えている』状態、『先を取れている』状態、『間を制している』状態、『入れた状態』はMMAで往々にして見られる。

武術の原理原則、再現性がそれを可能にするが、武術の修練を積む選手が試合に出て武術を意識して勝てるものではないというのが、武術空手・剛毅會の岩﨑達也宗師の考えだ。距離とタイミングを一対とする武術。対してMMAは距離とタイミングを別モノとして捉えるスポーツだ。ここでは質量といった武術の観点でMMAマッチを岩﨑師範とともに見てみたい。

お蔵入り厳禁。武術的観点に立って見たファリド・バシャラット✖アラン・ベゴッソ戦とは?!


──この試合、同じ週の週末にUFCで2勝目を挙げたファリドの兄ジャビッドにインタビューをしたのですが、「フィニッシュを狙う必要はない。自分の動きをしていれば美しいのだから無理に狙って崩す必要はない」とアドバイスしたと言っていました。フィニッシュ絶対のコンテンダーシリーズを前にして、このアドバイスができるということが凄いと感じた次第です。技術の前の精神力、彼らのバックボーンも踏まえてそこを岩﨑さんがどのように見ているのか。

「アフガニスタンを離れ、パキスタンの難民キャンプから英国に渡ったという選手ですよね」

──ハイ。試合になると、兄弟揃って淡々と表情も変えずに、やるべきことをやっている。そのように感じた次第です。

「それこそキーワードですね。やるべきことに徹しています。ある意味、パンチが凄い、蹴りが凄い、テイクダウンが凄いとかいっても技術で何とかなります。でも、そういう精神構造を技術で崩すことはできないです。無理、無理です。

それはもう出自が違うというのが、まずあります。『自分の国にいて安全だと思ったことはない』とお兄さんがインタビューで言っていましたし、タリバンと北部同盟(アフガニスタン救国・民族イスラム統一戦線)の争いのなかで幼少期を過ごしていたわけですよね……。

この試合に関して理解してほしいところは、ファリド・バシャラットは特別なことは何もしていません」

──ハイ。

「技術的なことを論じるにはどうしようかと思って視ていました。でも3Rが終った時に、これは真似ができねぇと。こういうヤツと戦った時は、どうすれば良いんだと思いましたよ」

──レフェリーがいないと、人が死ぬまで攻めることができるんじゃないかと。

「それをやらないと自分が死ぬっていうことです。これはユーラシア大陸の歴史の法則性です。好き好んで領土を奪いに行っているのではなくて、領土を取らないと命を取られる。UFCだ、世界だと言っている人達はそういう連中と殴り合うということをもう少し自覚する必要があります。

漫画家の板垣恵介さんが言っていたエピソードに、ジェラルド・ゴルドーが『お前らは顔を殴るのに躊躇するだろう』というのがあります。まさにその通りなんです。我々日本人は人の顔を殴って良いという教育は受けていないんです。日本人で格闘技を始めて、いきなり人の顔をぶん殴れるヤツの方がマイノリティなんです。実は」

──あぁ、なんとなく言われていることは分かります。

「でもユーラシア大陸、ヨーロッパ、朝鮮半島は『やらなきゃ、やられる』という歴史と風土が息づいているんです。好き好んで相手をボコボコにしているんじゃなくて、そうしないと自分が生きていけないという数千年に渡る歴史です」

──その歴史の末に今を生きている人と、その歴史が続いて生き残ってきた人間も違いがあるかと思います。バシャラット兄弟は試合中に感情が見えない。ポーカーフェイス云々でなく、感情がないのかと。

「紳士的に相手をぶっ殺すというやつですね(笑)」

──確かにジャビッド・バシャラットはインタビューの受け答えは、凄く穏やかでした。

「想像できます。アフタニスタンで北部同盟を率いた英雄的な指導者のアフマド・シャー・マスードという人の言っていることなんて、常に愛と慈愛に満ち溢れています。そこには愛しかない。もう詩集ですよ。

でもソビエト連邦を追い返したのはこの人たちで、マスードの最後はアルカイダの自爆テロで暗殺され、その2日後に9.11が起こったんです。米軍のアフガン撤退を機に、息子さんのアフマド・マスードが今のタリバンに抵抗するようになっていますね」

──もちろん、だからといってアフガンの皆がマスードのようではないのでしょうが、バシャラット兄の弟への想いと淡々とした攻めには、何か通じるものがあるようです。

「マスードという人はソ連を撤退させ、その後の捕虜の開放でロシアの支持を得るなど、勇猛さと慈愛を兼ね備えていた人物だったんです。愛情に溢れ、でも向かってくる敵には一切の容赦がない。そういうことをこのバシャラットの戦いを見て、思い出しました。

あの当たり前のことしかしない戦いをしたがらない選手は多いです。なぜか、『疲れるから』です。疲れるのが嫌なら、格闘技やるなよって。でもバシャラット兄弟は、疲れるなんて屁でもないですよ。命を落とすから国を離れる。きっと着の身着のままだったでしょう。それをね、真似をするのは無理ですよ。我々、日本人には。でも、その精神性を理解して試合に臨めば、我々だってやってやれないことはない」

──4日後にトニー・グレーブリーを破ったジャビッド・バシャラットも、頭突きで流血しながら表情も変えず戦っていた。その淡々さが怖かったです。

「そうですよ、怖いですよ。でもね、バシャラットが怖くないかといえば──彼だって怖いんですよ。でも生きるためにやっているんですよ。ああいう選手に勝つのは、本当に大変です。しかし、このところのUFCはコンテンダーシリーズとかプレリミの試合は、なぜかPPVカードよりも考えさせられることが多いです」

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MMA MMAPLANET o UFN210 キック ジャビッド・バシャラット トニー・グレーブリー

【UFN210】頭突きでカットしたバシャラット、レス勝負は捨て淡々に打撃を入れてグレーブリーに勝利

<バンタム級/5分3R>
ジャビッド・バシャラット(アフガニスタン)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
トニー・グレーブリー(米国)

グレーブリーの右カーフをチェックしたバシャラットは、左ミドルをブロックし、右ローを蹴る。スイッチして左に回ったバシャラットがオーソに戻す。カーフを蹴り合う両者、バシャラットが前蹴りから組もうとすると、グレーブリーがヒザを突き上げる。離れたバシャラットは左目尻をカットしている。続くクリンチの攻防でケージに押し込まれる。右手を束ねたシングルレッグでテイクダウンを許したバシャラットは、すぐに立ち上がる。グレーブリーは再び前方に譲るが、ここもすぐに立ち上がる。

キムラクラッチを投げたグレーブリー、スタンドに戻った離れて向き合う。ここでレフェリーが試合を止め、流血の原因は組みに入った瞬間の頭突きだったとインターバルをおく。再開後、バシャラットが飛びヒザを見せ、ダブルレッグを切ってヒザを狙う。グレーブリーはカーフ、バシャラットは前蹴りからワンツーを伸ばす。打撃戦のなかで、バシャラットは踏込みながら右をヒットさせる。続いて前蹴りをアゴに届かせたバシャラットが、テンカオを決める。

これが効いたグレーブリーはパンチから左ミドルの追い打ちにも、前に出る。ジャブからアッパーのバシャラットに対、グレーブリーも右を打ち返す。残り1分を切り、ダブルレッグでテイクダウンを奪ったバシャラットが、ギロチンで抱えられながら両足を抜き、グレーブリーを跨いでマウントを取ろうと試みる。グレーブリー腹ばいになりスクランブルに持ちこむ。30秒のスタンド戦は、バシャラットがスピニングバックキックを腹に入れ、しっかりとポイントメークした。

2R、サウスポーのバシャラットにグレーブリーが右ハイを狙い、シングルで飛び込み。足を抜いたバシャラットは、続くダブルレッグにはその勢いを利してスクランブルに持ち込む。ボディロックにも、ウィザーから投げを打ったバシャラットは倒れまいと踏み止まったグレーブリーの腹を蹴る。バシャラットは続くダブルレッグもワキを差し返して、トップを逆に奪う。グレーブリーは疲れが見え、動きが少ない。ハーフで抑えたバシャラットは細かいパンチで削り、エルボーを打ちつける。

グレーブリーが肩固めに反応するも、スクランブルはがぶられる。バシャラットはダース狙いからバックに回ろうとするが、グレーブリーが立ち上がる。ケージを背負ったグレーブリーは、エルボーを打って離れたバシャラットを追いかけて左右のパンチを振るう。かわしたバシャラットが右カーフ、スイッチして左前蹴りをボディに入れる。左ジャブにローを合わせたグレーブリーだが、バシャラットはパンチを纏め左ミドルを蹴り込む。さらに前蹴りを顔面に受けたグレーブリーは、動きが遅くなりダブルレッグは簡単に切られた。

最終回、ワンツーで前に出るグレーブリーだが、空振りして姿勢を乱す。ダブルレッグを切ったバシャラットが左ジャブをヒットし、右につなぐ。サークリングしながら、一気に距離を詰めるなど身を守りながら、攻撃を続けるバシャラットが右を打ち込む。さらにワンツーフックからジャブを入れ、ハイクロッチからシングルを潰してバックへ。胸をあわせたグレーブリーもダブルレッグを切って離れる。

バシャラットはヒザを入れ、前に出てくるグレーブリーがパンチ、左右のヒジを当てる。続いて右をヒットさせたバシャラットは、攻め急ぐことなくグレーブリーを隙をついて蹴り、パンチ、ヒザを繰り出す。グレーブリーも懸命に前に出るが、その分被弾する数が増え、残り50秒で狙ったダブルレッグも切られる。ボディから顔面にパンチを入れたバシャラットは前蹴りから後ろ回し蹴り、さらに右エルボーを決める。跳びヒザに右を返したグレーブリーだが、それが精いっぱいだった。

結果、バシャラットが淡々と攻撃を纏めて3-0の判定勝ちを収めた。キャリア13連勝としたバシャラットは「トニーはトップファイトだ。頭突きはミスかどうか分からないけど、試合の一部だよ。D-1レスラーだろうが関係ない。でも2度、頭突きがあったからレベルチェンジには注意が必要だった。D-1レスラーとレスリングがしたかったから戦ったんだけどね」と勝利を振り返った。


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MMA MMAPLANET o UFC UFN210 アレン・アメドフスキー アンドレ・フィーリ キック グレゴリー・ホドリゲス コリー・サンドハーゲン ジェイク・シールズ ジャビッド・バシャラット ジョセフ・パイファー ジリアン・ロバートソン ソン・ヤードン トニー・グレーブリー トレヴィン・ジレス ビル・アレジオ ホドリゴ・ナシメント ボクシング マフクアンドレ・バリユー ローマ・ルックンブンミー

【UFN210】グレーブリーと対戦、ジャビッド・バシャラット「他のバンタム級ファイターとは違う」

【写真】明晰な頭脳と、タフな精神を持っていそうなジャビッド・バシャラットだった(C)MMAPLANET

17日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN210:UFN on ESPN+68「Sandhagen vs Song」でジャビッド・バシャラットがトニー・グレーブリーと対戦する。

アフガン生まれ、7歳の時に英国へ移住したバシャラットは、弟のファリドが前回のコンテンダーシリーズでUFCとの契約を実現させた。ファイトウィークに弟が人生を賭けたし勝負に挑む。その事実はジャビッドの心理状態にどのような影響を与えたのか等を尋ねた


――2度目のUFCでの試合を土曜日に控えているなか、昨夜のコンテンダーシリーズでは弟さんのファリドが試合をしました。自身の試合があるなかで、弟の人生が懸かった試合がある。戦いになかなか集中できなかったのではないでしょうか。

「もちろん、弟の試合のことは気になったよ。でも、これまでに何度も同じに日に戦う経験を子供の頃からしてきた。同じ週ではなく、同じ日にね。そうやって僕らはキャリアを積んできた。今回は僕にとっても、弟にとっても人生で一番大きな試合という状況だけど慣れたものだよ。こういうのはね。

それに弟の力を信じていたし、間違いなく勝ってUFCと契約できると思っていた。だから何もマイナスになることはなかった。ファリドには『契約が懸かっているからと言って、何か余分なことをする必要はない』と伝えていたんだけど、しっかりとそのアドバイスを守っていたよ。サブミッションやKOが望まれているのは分かっている。でも、弟のスタイルは綺麗で、普通にやれば詰まらない試合にはならない。だから無理矢理フィニッシュを狙い過ぎて、いつもと違う動きをする必要なんてないんだ」

──コンテンダーシリーズだからといって、自分のスタイルを変えてはいけないと。

「もちろん、退屈な試合をしてはいけない。ファリドは普段から、動きで人々を魅了できる。だから、自分の良さを失わないで戦うことが必要だったんだ」

──実際判定勝ちでしたが、フィニッシュできなかったことで契約できないかもという不安はなかったですか。

「ほとんどなかった。弟はやり過ぎることなくフィニッシュを狙っていたし、相手はタフだったからね。いつもフィニッシュできるわけがない。コンテンダーシリーズではフィニッシュが必要というのはその通りだ。でも、狙いすぎてペースを乱した結果、隙ができて負ける選手もいる。当然、安全に戦うことは大切だけど、そこに重きを置きすぎた試合をしてはダメだ。気を抜かないよう、フィニッシュを狙う。そういう試合をファリドはしていたよ」

──結果、UFCとのサインを勝ち取りましたが、ファリドの勝利はジャビッドの背中をさらに押してくれたでしょうか。

「もちろん、そうなったよ。もう弟の試合のことを考えないで済むしね。今はリラックスして、自分の試合に集中している。ただ弟と一緒に勝つことをモチベーションにしていたわけじゃない。戦うのは僕本人、他からモチベーションが得られるようは求めていない。それでも一緒に練習して、弟が自分の戦いをして勝ったのだから、自分もそうできると信じているよ」

──ところでジャビッドはアフガニスタン生まれですが、英国育ちだそうですね。

「20年前、7歳の時にアフガニスタンを離れた。アフガニスタンは内戦状態が続いており、家族が安全に生活できる環境がなかった。父は国を離れることを決め、まずはパキスタンの難民キャンプに身を置き、そこからロンドンに移り住んだんだ。アフガニスタンにいる時は体だけでなく、メンタル面でも常に生き残ることを考えて、凄くタフになれた。そしてロンドンでマーシャルアーツに出会って、新しい人生を見つけることができたんだ。英国が、ロンドンが僕らの人生を変えてくれた。感謝してやまないよ」

──今はそのロンドンを離れて、ラスベガスのエクストリーム・クートゥアーで練習していますね。

「ロンドンを離れたわけじゃない。練習のために来ているんだ。ボクシング、キックボクシング、柔術、レスリングと全ての面で上達させるには、上のレベルでの練習が必要だった。コンテンダーシリーズに出た時にエクストリーム・クートゥアーで練習させてもらい、UFC PIも知った。『あぁ、ここだ。次のレベルに行くには、ここで練習するしかない』と思った。ただ僕はいつも練習しているから、ずっとラスベガスにいることになる(笑)。

楽ではないね。生活のコスト、練習をするのも金が必要だ。そうやって10カ月やってきたので、なかなかハードだよ。でも、将来に向けて僕のスキルは朝の練習ごと、夜の練習ごとに進化している。ジェイク・シールズとデイビー・クーパーのお陰でね」

──バシャラット兄弟の試合を見ていると、しっかりと自分をコントロールして、やるべきことがクリアになって戦うことができているように感じます。

「試合中は何を考えようが、何が起こるか分からないことを理解しているんだ。だから、弟の試合でもコーナーに就くことはない。僕の戦いは僕の戦いで、弟の戦いは弟の戦いだ。集中力を切らさないよう戦うだけなんだ。それは僕の生い立ちのなかで、身に着けることができた能力なのかもしれない。

自分が何をしないといけないのか。自分のすべきことに集中している。運よく、ここまで無敗でこられたけど、自分のやるべきことをやって負ければ、そこから学ぶことは大いにあるはずだ。自分のやるべきことができず、全力で戦えない方が敗北よりも良くないことだと思う。こんな風だから試合前は凄くナーバスになってしまうんだ。

相手を恐れているからじゃない。自分の全てを出して戦えるかどうかという部分で神経質になる。僕が人生を賭けて練習してきたことを、15分で出し切れるのか。出し切れないことを考えると、怖いんだ。簡単なことじゃないからね、相手がいて。その相手も同じに様に全てを賭けて僕を倒そうとしているわけだから」

──ところでエクストリーム・クートゥアーでは、日本人選手と練習することもありましたか。

「イエス、イエス、イエス。タツロー・タイラ、リョー・オカダ。それとレイだ。凄く気持ちの良い連中だよ。リョーはベリーナイスガイだ。そして、皆よく練習をするし。良い練習ができた。レイも良い選手だ。将来有望だよ。レイは練習をしっかりして、パーティーもせず練習で何がデキて、何がデキなかったかをしっかりと分かっていた。とてもスマートだ」

──怜選手は前の日曜日に日本で試合をして、1RでTKO勝ちしています。ジャビッドも続きたいところですが、グレーブリーは力強いテイクダウンを持つレスラーです。ジャビッドは彼に対して、どのようなアドバンテージを持っていると考えていますか。

「全てだ。僕は全てにおいて彼を上回っている。レスリングですら、ね。レイに尋ねてくよ。どれだけ僕はレスリングが強いかのを(笑)。僕はウェルラウディット・ファイターだ。レスリング、グラップリング、打撃、全て僕の方が上だよ。彼はレスリングがベースだから、テイクダウンを狙ってくるだろう。でも、受けて立つよ。テイクダウンを奪われることはない。試合を見て欲しい。

土曜日は、僕が他のバンタム級ファイターと違うところを見せるよ。いつまでもランク外やランクの下の方で戦うつもりもない。すぐにランキングを上げて、大きな契約をして、ビッグマネーを手にするよ(笑)。もちろんタイトル挑戦がすぐに実現するとは思っていない。でも、まだ時間も残されているし、急がない。それに本音をいえばトニー・グレーブリーは最もハードな相手だ。KOパワーがあるし、レスリングが強い。でも何を恐れていない。自分がどれだけのものか、トニー・グレーブリーと戦った確認するんだ」

■視聴方法(予定)
9月18日(日・日本時間)
午前5時00分~UFC FIGHT PASS

■UFN210対戦カード

<バンタム級/5分5R>
コリー・サンドハーゲン(米国)
ソン・ヤードン(中国)

<ミドル級/5分3R>
チディ・ンジュグアニ(米国)
グレゴリー・ホドリゲス(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
アンドレ・フィーリ(米国)
ビル・アレジオ(米国)

<ミドル級/5分3R>
アレン・アメドフスキー(マケドニア)
ジョセフ・パイファー(米国)

<ヘビー級/5分3R>
タナー・ボザー(カナダ)
ホドリゴ・ナシメント(ブラジル)

<ミドル級/5分3R>
アンソニー・ヘルナンデス(米国)
マフクアンドレ・バリユー(カナダ)

<フェザー級/5分3R>
デイモン・ジャクソン(米国)
パット・サバティーニ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
トレヴィン・ジレス(米国)
ルイス・コウシー(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
アスペン・ラッド(米国)
サラ・マクマン(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
ローマ・ルックンブンミー(タイ)
デニース・ゴミス(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
トレイ・オグデン(米国)
ダニエル・セジューベル(メキシコ)

<女子フライ級/5分3R>
マリア・アガポヴァ(カザフスタン)
ジリアン・ロバートソン(カナダ)

<バンタム級/5分3R>
トニー・グレーブリー(米国)
ジャビッド・バシャラット(アフガニスタン)

<ライト級/5分3R>
ニコラス・モッタ(ブラジル)
キャメロン・ヴァンキャンプ(米国)

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MMA MMAPLANET o UFN203 キック ジャビッド・バシャラット トレヴィン・ジョーンズ

【UFN203】DWCSから本戦デビュー、無敗のバシャラットがスタンドでジョーンズを封じ込める

<バンタム級/5分3R>
ジャビッド・バシャラット(アフガニスタン)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28.
トレヴィン・ジョーンズ(グアム)

サウスポーのジョーンズの右ローに、バシャラットが右すとれーとを合わせる。バシャラットのプレッシャーに対し、ケージを背負ったジョーンズだが、細かい打撃を出してバシャラットに距離を詰めさせない。バシャラットが右バックスピンキック。ジョーンズが押し戻して左ストレートを当てる。バシャラットの右ミドルをもらったジョーンズだが、徐々にケージ中央へ押し戻していく。するとバシャラットが再び距離を詰めて、ジョーンズをケージ際に追い込んでから右ミドルを当てた。

ジョーンズの左ストレートがヒット。するとバシャラットがサウスポーにスイッチした。さらにオーソドックスに戻したバシャラットが相手をケージに詰めて、ボディへ右ストレートを伸ばした。残り1分半でジョーンズがテイクダウンを仕掛けるも、これを切ったジョーンズがテンカオをクリーンヒット。これを食らったジョーンズの動きが止まり、バシャラットがパンチとヒジで攻め立てる。さらに右ボディストレートを効かせたバシャラット。ジョーンズも明らかに動きが落ちたものの、パンチで応戦し、ケージ中央まで戻していった。

2R、動きが戻ったジョーンズの左ストレートが伸びる。バシャラットはサウスポーにスイッチして、ジョーンズのパンチをヘッドスリップでかわす。オーソドックスに戻したバシャラットのボディへジョーンズが左ストレートを伸ばした。バシャラットはロー。ジョーンズは右フックを起点にステップワークを使うようになる。するとバシャラットはカーフキックで足を止めにかかる。ジョーンズがダブルレッグで組みつくが、ジョーンズはスプロールして打撃戦に戻す。ジョーンズは疲れたか口が開いている。

それでも前に出ていくジョーンズ。左ストレートがバシャラットの顔面をかすめた。ジョーンズの左インロー、左ストレートがヒット。相手の攻撃に合わせてスタンスを変えるバシャラットは、ジョーンズをケージに追い込んで右バックスピンキックを見せる。ジョーンズはバシャラットの右ストレートを食らい、一瞬動きが止まるものの、すぐに打ち返す。

最終回、ジョーンズの左インロー。バシャラットの右ジャブに左ストレートを被せてから、細かくローを打っていく。バシャラットも右ローから右ストレート。左ジャブで詰めてジョーンズにケージを背負わせる。ジョーンズの左ストレートは見切ったか、バシャラットがグイグイ距離を詰めて、ボディと顔面にパンチを打ち分け、さらに右ミドルハイを見せた。ジョーンズのパンチに合わせて、上下にカウンターを打ち分けるバシャラット。サウスポーにスイッチしてヒザ蹴りをボディに突き刺していく。

手詰まり感のあるジョーンズ、ここまでのラウンドを抑えているであろうバシャラットもペースをキープしていたが、残り1分30で右バックスピンキックから右を当てる。ジョーンズも打ち返し、ここから打ち合いが展開される。しかし手数こそ多いものの、距離を制しているのはバシャラットだ。ジョーンズのローも効いているようだが、それでもバシャラットが攻め切って試合終了のホーンを聞いた。

2人のジャッジがフルマークをつける裁定で、バシャラットが勝利。


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DWCS S05 Ep05 Report UFC カリーネ・シウバ ガジシ・オマルガジエフ クリスチャン・キニョネス ジャビッド・バシャラット ブログ マニュエル・トーレス

【DWCS S05 Ep09】ガジシ・オマルガジエフ、ヒザ十字で一本勝ち。トーレス&キニョネスらとUFCへ

<ミドル級/5分3R>
ガジシ・オマルガジエフ(ロシア)
Def.1R4分19秒by ヒザ十字
ジャンシー・シウバ(ブラジル)

ローをかわしたシウバが、逆に右ローを決める。後ろ回し蹴りか前蹴りのフェイクを見せるオマルガジエフは左フックにダブルレッグを合わせてテイクダウンを奪う。左足を抜いたオマルガジエフはハーフで抑えて枕で圧力を掛ける。シウバはバタフライガードに戻すも、オマルガジエフは右エルボーを振り下ろす。

組手首を掴んでクローズドガードのシウバ、頭を引き寄せて防御に徹する。オマルガジエフは右エルボーを再び落とし、上体を起こすと蹴りあげに右のパンチを打っていく。シウバはオモプラッタを防がれ、クローズドを取ったが断続的にオマルガジエフのエルボーを受ける。下からエルボーのシウバに対し、オマルガジエフは何と外ヒールフへ。上体を捻って起こしたシウバの強烈なパウンドにも、ヒザ十字に移行したオマルガジエフがタップを奪った。

2021年のコンテンダーシリーズ、ラスト2大会はマニュエル・トーレス、カリーネ・シウバ、ジャビッド・バシャラット、クリスチャン・キニョネスともに13連勝としたオマルガジエフもUFCとのサインを交わした。


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