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BELLATOR MMA MMAPLANET o ONE ROAD FC YouTube   イスラム・マカチェフ クォン・アソル ケビン・リー ジャスティン・ゴンザレス ティム・ワイルド ファビアン・エドワーズ マテウス・ガムロ リョート・マチダ

10.29 ミラノ開催の『Bellator 287』でアダム・ピコロッティ vs. マンスール・バルナウイ、ファビアン・エドワーズ vs. チャーリー・ワード等全カードが決定

Bellatorが10.29ミラノ大会を発表(2022年07月21日)

 こちらの続報。


 Bellator MMAは10月29日にイタリア・ミラノのアリアンツ・・クラウド・アリーナで開催する『Bellator 287』の対戦カードを発表。メインイベントはアダム・ピコロッティ vs. マンスール・バルナウイのライト級マッチ、他にファビアン・エドワーズ vs. チャーリー・ワードのミドル級マッチ、サウル・ロジャース vs. ティム・ワイルドのライト級マッチ、ジャスティン・ゴンザレス vs. アンドリュー・フィッシャーのフェザー級マッチがメインカードになります。

Adam Piccolotti(Sherdog)

Mansour Barnaoui(Sherdog)

 アダム・ピコロッティは2月の『Bellator 274: Gracie vs. Storley』でジョージ・カラカニャンに判定勝ちして以来の試合。



 マンスール・バルナウイは現在29歳(試合時は30歳)。チュニジア生まれのフランス人でMMA戦績19勝4敗。元BAMMA、M-1Challenge、ROAD FCライト級チャンピオン。19勝のうち18勝がフィニッシュ勝利。4敗は全て判定負けでケビン・リー、イスラム・マカチェフ、マテウス・ガムロといった後の大物選手ばかり。

【Road FC53】マンスール・ベルナウイ、クォン・アソルに圧勝。RNCを極め100万ドルとベルトをゲット(MMAPLANET)

 2019年5月の『ROAD FC 53』でクォン・アソルに勝利しライト級王座を獲得していて以来試合をしておらず、今回が3年5ヶ月ぶりの試合でBellatorデビュー戦となります。

 ファビアン・エドワーズは5月の『Bellator 281: MVP vs. Storley』でリョート・マチダに1R KO勝ちして以来の試合。現在Bellatorミドル級ランキング3位。チャーリー・ワードは5月の『Bellator 281: MVP vs. Storley』でアラン・カルロスに判定勝ちして以来の試合。

 サウル・ロジャースは昨年9月の『Bellator 266: Romero vs. Davis』でジョージ・カラカニャンに判定勝ちして以来の試合。ティム・ワイルドは5月の『Bellator 281: MVP vs. Storley』で行われたアルフィ・デイヴィス戦がマジョリティドローになって以来の試合。

 ジャスティン・ゴンザレスは4月の『Bellator 279: Cyborg vs. Blencowe 2』でカイ・カマカ3世に判定勝ちして以来の試合。アンドリュー・フィッシャーは5月の『Bellator 281: MVP vs. Storley』でアッティラ・コクマスに判定勝ちして以来の試合。

Lightweight Bout: Davy Gallon (21-7-2) vs. Daniele Scatizzi (11-6)
Light Heavyweight Bout: Simon Biyong (8-2) vs. Dragos Zubco (3-1)
Lightweight Bout: Alfie Davies (14-4-1) vs. Thibault Gouti (16-5)
Strawweight Bout: Chiara Penco (7-3) vs. Manuela Marconetto (3-1)
Featherweight Bout: Yves Landu (17-9) vs. Walter Cogliandro (11-3-1)
Middleweight Bout: Costello van Steenis (13-2) vs. Kamil Oniszczuk (9-1)
Welterweight Bout: Nicolò Solli (3-1, 1 NC) vs. Bourama Camara (5-1)
Middleweight Bout: Steven Hill (5-0) vs. Walter Pugliesi (9-3)

 プレリミナリーカードは以上の試合が決定しています。続きを読む・・・
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BELLATOR Bellator279 MMA MMAPLANET o キック ジャスティン・ゴンザレス ベラトール ボクシング マコア・クーパー

【Bellator279】先手の取り合い、圧の掛け合いでジャスティン・ゴンザレスが、カマカ3世に競り勝つ

<フェザー級/5分3R>
ジャスティン・ゴンザレス(米国)
Def.3-0:30-27.29-28.28-29
カイ・カマカ3世(米国)

右ローを蹴ったゴンザレスに対し、カマカも右カーフを蹴り返す。カーフの蹴り合いで、姿勢を乱したカマカに組みついたゴンザレスが、離れ際にエルボーを入れる。左ミドルでも姿勢を乱すカマカは、すぐに立ち上がってジャブを伸ばす。カマカがジャブを続け、ゴンザレスは右ストレートから左ハイも届かない。ゴンザレスも素早いジャブを伸ばし、カマカがジャブを返す。右に右を合わせたゴンザレスが、続いて左フックを入れる。カマカは左ミドルを蹴り、ワンツーへ。ゴンザレスのボディストレートに、カマカが左フックを合わせるなど、キックボクシング戦は一進一退の状態が続く。ゴンザレスの右の踏み込みに、左を被せていくカマカが左カーフを入れる。最後にシングルレッグに出たゴンザレスだが、テイクダウンに至らなかった。

2R、左フックを当てたカマカが、ダブルレッグを切り左ハイを狙う。ゴンザレスは右ミドルで、カマカのジャブの距離を潰そうとする。ステップインには左フックを打っていくカマカの間になっているか。スイッチも見せたカマカは、左ハイ。そしてワンツーを入れる。カマカは左前蹴りを腹にいれるなど、ゴンザレスの攻撃を許さない。フックにテイクダウンを狙ったカマカだが、これを切ったゴンザレスがヒザ蹴り、離れ右を当てる。と、左を振って組んだゴンザレスがバックに回る。

ケージ中央から、ケージ際に走って戻ったカマカが、背中に乗ったゴンザレスを落とす。一瞬のダブルレッグを決めたゴンザレス、カマカがすぐに立ち上がり時間となった。

最終回、左リードで前に出るゴンザレスが、右オーバーハンドからシングルレッグもカマカも反応して足を抜く。左ローに左フックを合わせたカマカは、ジャブを被弾。カマカはジャブを返し、シングルレッグを切る。ジャブとリードフックの制空圏争いの中で、ゴンザレスのカーフでカマカが姿勢を乱す。さらにジャブに右ボディストレートを合わせたゴンザレスが、右を当てるなど優勢に。

と左の蹴りにシングルに出たゴンザレスだが、カマカは倒れない。ゴンザレスはここでも足払いのようにカーフを入れ、右を右で迎え撃つ。カマカもようやく左ジャブを届かせると、シングルをかわして右ストレートにワンツーを打っていく。ゴンザレスはスイッチして左ミドル、カマカはゴンザレスの攻撃に合わせた動きに終始し、最終回を落とした。

初回と2Rは、決定的に有利という局面はなかった──結果、スプリットでゴンザレスに凱歌が挙がった。ハワイのファンはブーイングを送ったが、妥当な裁定だ。昨日のマコア・クーパーに続きカマカ3世とハワイのMMAオハナのベラトール2daysはほろ苦いモノとなった。


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BELLATOR Bellator279 MMA MMAPLANET o UFC UFN205   アーリーン・ブレンコウ エマニュエル・サンチェス クリス・サイボーグ ゴイチ・ヤマウチ ジャスティン・ゴンザレス スミコ・イナバ セルジオ・ペティス パッチー・ミックス フアン・アルチュレタ ボビー・キング マネル・ケイプ ラフェオン・スタッツ ランス・ギブソンJr 堀口恭司

【UFN205】【Bellator279】UFC欠場のマネル・ケイプが語っていた──パッチー・ミックス✖堀口恭司

【写真】かつてのライバルは、この試合をどう見ていたか…… (C)BELLATOR

現在、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEX でイベント進行中のUFN205:UFN on ESPN+63「Lemos vs Andrade」に出場予定だったマネル・ケイプ。

ファイトウィークに入り、禁止薬物トリナボルの使用問題が起こり欠場──スムダーチーとの試合がキャンセルされた彼をMMAPLANETでは19日(火・現地時間)にインタビューを行っていた。

ここでは、イベント開始直前──ハワイ州ホノルルのニールSブレイズデール・センターで行われるBellator279「Cyborg vs Blencowe 2」で組まれているバンタム級GP準々決勝パッチー・ミックス✖堀口恭司戦に関して、ケイプが話した部分のみ切り取ってお伝えしたい。

かつてのライバルと練習仲間の対戦について、ケイプが何を語っていたか。


マネル・ケイプ
「僕がUFCで戦う時には、キョージもBellatorで戦っている。面白いことだ。前回の試合で僕の予想が間違っていた? 間違っていないよ。確かにあのセルジオ・ペティスのフィニッシュはラッキーパンチじゃなかった。MMAにラッキーなんてない。でもキョージは試合に勝っていた。ただ、フィニッシュにいかなかっただけだ。

時にはフィニッシュするためにプッシュする必要がある。でも彼は試合を完全にドミネイトした。僕は間違っていないよ。

パッチーとはラスベガスのエクストリーム・クートゥアーで練習してきた。彼は良いヤツで、とてもデンジャラスなファイターだよ。試合がグラウンドになれば、きっとパッチーはキョージを極めるだろう。彼は本当に寝技が強いからね。

でも……もちろん、キョージの打撃はパッチーの寝技と同様に強力だからね。まあ、そういう試合だよ」

■視聴方法(予定)
4 月24日(日)
午前9時00分~ U-NEXT

■Bellator279計量結果

<Bellator世界女子フェザー級選手権試合/5分5R>
[王者]クリス・サイボーグ: 144ポンド(65.31キロ)
[挑戦者] アーリーン・ブレンコウ: 144.6ポンド(65.58キロ)

<Bellaotr世界暫定バンタム級王座決定戦&バンタム級ワールドGP準々決勝/5分5R>
フアン・アルチュレタ: 134.5ポンド(61.0キロ)
ラフェオン・スタッツ: 135ポンド(61.24キロ)

<女子フライ級/5分3R>
イルマレイ・マクファーレン: 126ポンド(57.15キロ)
ジャスティン・キッシュ: 125.2 ポンド(56.78キロ)

<Bellatorバンタム級ワールドGP準々決勝/5分5R>
堀口恭司: 134.2ポンド(60.87キロ)
パッチー・ミックス: 135ポンド(61.24キロ)

<120ポンド契約/5分3R>
ランディ・フィールド: 120ポンド(54.43キロ)
マラヤ・ミラー: 119.6ポンド(54.24キロ)

<ライト級/5分3R>
ヤンシー・メデイロス: 155.4ポンド(70.48キロ)
エマニュエル・サンチェス: 155.4ポンド(70.48キロ)

<フェザー級/5分3R>
カイ・カマカ3世: 145ポンド(65.77キロ)
ジャスティン・ゴンザレス: 145.6ポンド(66.04キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ゴイチ・ヤマウチ: 170.6ポンド(77.38キロ)
レヴァン・チョクヒリ: 169.6ポンド(76.92キロ)

<ライト級/5分3R>
キオニ・ディッグス: 156ポンド(70.76キロ)
ボビー・キング: 155.2ポンド(70.39キロ)

<女子フェザー級/5分3R>
ジェネイ・ハーディング: 146ポンド(66.22キロ)
ダイアナ・シウバ: 145.6ポンド(66.04キロ)

<女子フライ級/5分3R>
スミコ・イナバ: 125.2 ポンド(56.78キロ)
ウィタニー・パイルス: 127.4ポンド(57.78キロ)

<ライト級/5分3R>
ランス・ギブソンJr: 155.6ポンド(70.57キロ)
ネイノア・ダン: 155.4ポンド(70.48キロ)

<バンタム級/5分3R>
ライアン・デラクルーズ: 135.2ポンド(61.32キロ)
ジョーダン・ウィンスキー: 135.6ポンド(61.5キロ)

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BELLATOR Bellator279 MMA MMAPLANET o   アーリーン・ブレンコウ エマニュエル・サンチェス クリス・サイボーグ ゴイチ・ヤマウチ ジャスティン・ゴンザレス スミコ・イナバ パッチー・ミックス フアン・アルチュレタ ボビー・キング ラフェオン・スタッツ ランス・ギブソンJr 堀口恭司

【Bellator279】計量終了 GP&堀口は当然、カマカ3世✖ゴンザレス、イナバ、ギブソンJr、ゴイチも注目

【写真】強引な共通項ではギブソンJrとカマカ3世はともに2世ファイターで、イナバは日系ハワイアンでゴイチは日系ブラジリアンだ (C)BELLATOR

22日(金・現地時間)、23日(土・同)にハワイ州ホノルルのニールSブレイズデール・センターBellator279「Cyborg vs Blencowe 2」の計量が行われている。

Bellator世界女子フェザー級選手権試合=王者クリス・サイボーグ✖挑戦者 アーリーン・ブレンコウがメインの今大会。日本のファンの注目は今大会から開幕するバンタム級GPトーナメント準々決勝で、4カ月振りの再起戦となる堀口恭司だ。


メインカード第1試合出場となった堀口恭司とパッチー・ミックス。セレモニアル計量後、フェイスオフでミックスが腰を落としたワイドスタンスで、右手を伸ばすパフォーマンスを見せると、笑顔で応えた堀口はしっかりと握手をして正面からの撮影に応じた。

今回はビッグショーのセレモニアル計量にも関わらず、インタビューステージ上で行われなかった。

メインカードのGP戦やタイトル戦は当然、今大会はウェルター級以下のカードばかりだが、興味深いプレリミマッチも多くマッチアップされている。

フェザー級ではカイ・カマカ3世✖ジャスティン・ゴンザレス、女子フライ級では日系ハワイアンのスミコ・イナバがウィタニー・パイルス対戦。ライト級でランス・ギブソンJr✖ネイノア・ダン、ウエルター級で戦うゴイチ・ヤマウチのスピード&技の切れの確認も欠かせない。

■視聴方法(予定)
4 月23日(土)
午前9時00分~ U-NEXT

■Bellator279計量結果

<Bellator世界女子フェザー級選手権試合/5分5R>
[王者]クリス・サイボーグ: 144ポンド(65.31キロ)
[挑戦者] アーリーン・ブレンコウ: 144.6ポンド(65.58キロ)

<Bellaotr世界暫定バンタム級王座決定戦&バンタム級ワールドGP準々決勝/5分5R>
フアン・アルチュレタ: 134.5ポンド(61.0キロ)
ラフェオン・スタッツ: 135ポンド(61.24キロ)

<女子フライ級/5分3R>
イルマレイ・マクファーレン: 126ポンド(57.15キロ)
ジャスティン・キッシュ: 125.2 ポンド(56.78キロ)

<Bellatorバンタム級ワールドGP準々決勝/5分3R>
堀口恭司: 134.2ポンド(60.87キロ)
パッチー・ミックス: 135ポンド(61.24キロ)

<120ポンド契約/5分3R>
ランディ・フィールド: 120ポンド(54.43キロ)
マラヤ・ミラー: 119.6ポンド(54.24キロ)

<ライト級/5分3R>
ヤンシー・メデイロス: 155.4ポンド(70.48キロ)
エマニュエル・サンチェス: 155.4ポンド(70.48キロ)

<フェザー級/5分3R>
カイ・カマカ3世: 145ポンド(65.77キロ)
ジャスティン・ゴンザレス: 145.6ポンド(66.04キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ゴイチ・ヤマウチ: 170.6ポンド(77.38キロ)
レヴァン・チョクヒリ: 169.6ポンド(76.92キロ)

<ライト級/5分3R>
キオニ・ディッグス: 156ポンド(70.76キロ)
ボビー・キング: 155.2ポンド(70.39キロ)

<女子フェザー級/5分3R>
ジェネイ・ハーディング: 146ポンド(66.22キロ)
ダイアナ・シウバ: 145.6ポンド(66.04キロ)

<女子フライ級/5分3R>
スミコ・イナバ: 125.2 ポンド(56.78キロ)
ウィタニー・パイルス: 127.4ポンド(57.78キロ)

<ライト級/5分3R>
ランス・ギブソンJr: 155.6ポンド(70.57キロ)
ネイノア・ダン: 155.4ポンド(70.48キロ)

<バンタム級/5分3R>
ライアン・デラクルーズ: 135.2ポンド(61.32キロ)
ジョーダン・ウィンスキー: 135.6ポンド(61.5キロ)

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BELLATOR Bellator278 Bellator279 MMA MMAPLANET o PFL UFC エマニュエル・サンチェス エンリケ・バルゾラ クリス・サイボーグ ジェイムス・ギャラガー ジャスティン・ゴンザレス ジュリアナ・ヴェラスケス ジョシュ・ヒル セルジオ・ペティス ダニー・サバテーロ ダリオン・コールドウェル ニキータ・ミハイロフ パッチー・ミックス フアン・アルチュレタ ベラトール マコア・クーパー マゴメド・マゴメドフ ラフェオン・スタッツ ランス・ギブソンJr リズ・カモーシェ レアンドロ・イーゴ 堀口恭司

【Bellator278&279】ペティス脱落のハワイ2Daysに公然の謎多きMMA一家から、マコア・クーパー出場

【写真】プロ2戦目──クーパー一家らしく精悍の顔つきの21歳=マコア・クーパーがベラトール初陣に挑む (C)TITAN FC

24日(木・現地時間)、Bellatorより4月22日(金・同)と23日(土・同)にハワイ州ホノルルのニール・S・ブレイズデール・アリーナで開催されるBellator278と279の追加カード及びカードの変更が発表されている。

ハワイ2Daysで開幕するBellatorフェザー級ワールドGPは堀口恭司×パッチー・ミックス、もう1試合は世界バンタム級のベルトが賭けられた王者セルジオ・ペティス×挑戦者ラフェオン・スタッツが組まれていた。

しかし、王者ペティスは負傷で同門対決からドロップアウト。波乱の幕開けどころか、幕開け前の波乱が起きてしまった。


その結果、スタッツは前世界王者のフアン・アルチュレタと暫定王座を争うGP準々決勝をBellator279で戦うことになった。またジェイムス・ギャラガーもトーナメント戦から姿を消し、ペティスとギャラガーが抜けた穴埋めにBellator278でワイルドカード戦が2試合組まれることも今回明らかとなっている。

勝てば準々決勝進出がワイルドカード戦はジョシュ・ヒル×エンリケ・バルゾラ、そしてジョーネル・ルゴ×ダニー・サバテーロとなり、ヒル×バルゾラの勝者はマゴメド・マゴメドフと、ルゴ×サバテーロの勝者はレアンドロ・イーゴとのクオーターファイナルに進出する。

(C)BELLATOR

バルゾラはTUFラテンアメリカ優勝、6勝3敗1分と勝ち越しているUFCから転じた初戦で、ダリオン・コールドウェルを破ったばかり。

(C)BELLATOR

Titan FCバンタム級王者&コンテンダーシリーズで勝利もUFCと契約がならなかったサバテーロはサークルケイジ初陣で、UFC戦績5勝2敗だったブレット・ジョンズを下している。

ペティス脱落、ワイルドカードにニキータ・ミハイロフの名が見られないのは残念だが、それも準々決勝にバルゾラやサバテーロが進出するならGP見所はプラスマイナス・ゼロといっても過言でない。

それだけトーナメントの行方、予想を困難にする実力者がワイルドカード戦に選出されたといえる。

また279大会でベラトール世界女子フェザー級王者クリス・サイボーグ✖アーリーン・ブレンコウのBellator世界女子フェザー級選手権試合が組まれたのに対し、278大会では世界女子フライ級選手権試合=王者ジュリアナ・ヴェラスケス✖リズ・カモーシェ戦が組み込まれている。

その278大会ではプレリミに父にレイ・ブラダ・クーパーJr、兄にレイ・ブラダボーイ・クーパー3世を持つマコア・クーパーがプロ2戦目で、ハワイ・ローカル枠に抜擢されブレイク・ペリーとのマッチアップも決まっている。

父はハワイMMAのパイオニア、兄はPFLで2度の優勝も自宅にガレージで家族だけ練習するという公然ながら、謎多きMMA一家から、レスリングとフットボールで活躍したマコアのBellator初陣は非常に楽しみだ。

なお279大会のプレリミでジャスティン・ゴンザレス×カイ・カマカ3世、エマニュエル・サンチェス✖ヤンシー・メデイロス戦、さらにランス・ギブソンJrも出場するなど注目カードが並んでいる。

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ACA AJ・マッキー BELLATOR Bellator271 LFA MMA Special UFC アダム・ボリッチ アーロン・ピコ ジャスティン・ゴンザレス ヘンリー・コラレス ボクシング 大沢ケンジ 水垣偉弥

【Special】月刊、水垣偉弥のこの一番:11月:アーロン・ピコ✖ゴンザレス「意識の変化が安定感を」

【写真】このテイクダウン能力の高さが、スタイルチェンジをしても勝てる要因 (C)BELLATOR

過去1カ月に行われたMMAの試合からJ-MMA界の論客3名が気になった試合をピックアップして語る──装いも新たになった当企画。

背景、技術、格闘技観を通して、MMAを愉しみたい。そんな新たにMMAPLNAETが迎えた3人の論客──最後の1人は、WECとUFCという世界最高峰から最恐ロシアのACB(現・ACA)で戦ってきた水垣偉弥氏だ。

現役引退後、BELVAでの指導やUFCやLFAの解説を務める水垣氏が選んだ2021年11月の一番。11月12日に行われたBellator271 よりアーロン・ピコ✖ゴンザレス戦について語らおう。


──水垣さんが選ぶ11月の一番、どの試合になるでしょうか。

「アーロン・ピコ✖ジャスティン・ゴンザレスですね。ピコといえば凄い期待を持って見ていた選手で。鳴り物入りでMMAデビューを果たしたのですが、その初戦で大ポカをした。そこから勝利を続けるのですが、ヘンリー・コラレスに出鼻でパンチを貰い、アダム・ボリッチには跳びヒザでKO負けをしました。

凄く実力があるのに、何かが欠けているのか。本当は実力がないのか、そういう風に見るようになっていました。そんな凄いボクシングをMMAでしちゃうのっていうぐらい良いモノがあるのに、下手をすると上に行けないタイプかもしれないと。

それがここ最近、少し落ち着きが出てきたというか。早い段階で終わらせるか、フィニッシュされるかという戦い方から、長いラウンドを戦えるようになってゴンザレス戦も判定でしっかり勝てました。これから──ようやく上の選手とやっていける地力がついたかと思い、この試合をピックしました」

──スーパーエリートと、アマMMAからローカルショーを経てコンテンダーシリーズで勝利もUFCと契約がならなかった。そしてLFAでフェザー級王者になるという雑草のゴンザレスに判官びいき的な気持ちが入った部分もありました。

「そういう選手と根性勝負になると、ピコは脆いんじゃないかという見方もありましたよね」

──ハイ。

「それが何もさせなかった。この試合だけ見ると、ゴンザレスの無敗はどういうことだろうと思わせるような一方的な展開でした。素晴らしいボクシングがあるけど、レスリングを使うようになってピコは安定するようになりました」

──ゴンザレスもD1レスラーなのに、テイクダウンで圧倒しました。

「この試合もそうだし、前の試合もテイクダウンをどんどん決めていましたね」

──聞くところによると、ピコはボクシングも子供の頃からやっていて相当にダメージが蓄積していて、練習でも倒れることがあるとか。

「そうなのですか!!」

──この企画で話を訊いた大沢ケンジさんは日本人もビビらず殴り合うことができるという自論を展開してくれました。では世界と殴り合って来た水垣さんからすると、そこはどうのなか、と。ピコのスタイルチェンジも踏まえて、その辺りはどのように捉えていますか。

「アハハハハ。なるほど。やっている方としては、やっている以上は勝ちたい。それだけです。ただし、倒れやすくなるというのはあります。僕もキャリアの後半はそうでした。反応が遅れると、倒れやすくなります。

そこはダメージの蓄積とは別に加齢により、反射神経も衰えたからだと思っています。そうすると自分が思っているタイミングとは違う形で、攻撃の受け方をしてしまう。

そういう風になった時は、スタイルを変えないといけないです。僕自身は反応が遅れるようになっても、相手の攻撃が見えている間は打ち合いで勝つスタイルのままでした。勝利を手にするには一番手っ取り早い戦い方だったので。

ただし、キャリアの後半に敗北が増えていたのは、そうやって戦ってきたから引き出しが少なくて、殴って勝つことに頼らざるをえなかったというのもあります。そこを避けて戦うことが、なかなか難しかった。それが勝てなくなった要因だと、自分では思っています」

──う~ん、本人が振り返ってくれていることで説得力が半端ないですね。

「勝つために何をするのか……要は、殴られて倒れることが心配になってきたのであれば、辞めれば良いと思います。それが頭を過るようになったら選手としては終わりかと。僕はそれで辞めたので、ピコはそうなる前にスタイルをチェンジできたので良かったです。

それだけのレスリング力がピコにはあって、無暗にパンチで勝負しないスタイルになっています。実はゴンザレス戦でも、最初の2分ぐらいは打撃戦で分が悪いというシーンがありました」

──そうなのですか!!

「これまでのピコの試合ではなかったことですが、様子見をしていました。だから押し込まれているというか、打撃ならゴンザレスができそうだという風に映ることがあって。それこそピコは打撃戦でなくても勝負に行けるというメンタルで戦うことができたのだと思います。

テイクダウンをして試合を有利に進めてから、ボクシングを使った。その辺りの意識の変化が、今後はピコに安定感をもたらすのではないかと感じました」

──それにしても、ここまでかというぐらいテイクダウンが強かったです。これがあるのに、あんなにボクシングで戦っていたのかと。

「注目したいのは短い距離で強い力を出せるという点ですね。ほぼゼロ距離で、相手をぶっ飛ばすようなテイクダウンを決めている。あのレンジで、力を出せる態勢を整えることができる。もともと持った強さもあるでしょうし、打撃有りでもレスリングの距離で戦える打撃があるのも、ピコの強みで。そんな風にゴンザレス戦では、これまでとは違う強さが見られました。

特に1Rで見せた2度目のテイクダウンは、下がりながら決めていました。近距離から下がって、相手を引きつけておいて一瞬で切り替えてダブルレッグで倒した。あそこは常にテイクダウンを仕掛けることができる……そういう動きが体に染みついている強さが見られたシーンでした。

下がりながらの切り返しから、相手を吹き飛ばすようなテイクダウンが取れる。体がそうなっている。あの力を出すことができるよう整えながら、バックステップができる。そこから良い形で相手に当たる。もう、『さすが』という一言です」

──AJ・マッキーがチャンピオンのBellatorフェザー級戦線、ピコにアダム・ボリッチと若くて活きの良い選手ばかりです。

「MMAではここまで若い選手が占めている階級はないですよね。勢いのある選手が生き残ることができるというのは、珍しいです。そのなかでピコは持ちうるポテンシャルの高さは絶対で、期待をして良い選手。チャンピオンになる素質が十分にあるファイターです。

と同時に、一発を被弾して負ける……やらかした敗北の印象も強く残っているので、アレがスタイル的な問題なのか、集中力の欠如が起因しているのか。その辺りもピコの今後には大きく関係しているかと思います。

もし集中力だと、コレって直らないかもしれないです。どれだけ集中できていても、フッと抜ける瞬間があると一瞬にしてやれてしまうのがMMAです。そういう性格的な問題があるとすると、技術的な問題とは違い改善するのは難しいです。

それというのもデビュー戦で、あの負けがあったのにコラレス戦で同じような負けを繰り返した。前回と今回の試合では集中力を持って戦えていたのですが、また一瞬抜いてしまうことがあるかもしれない。

インパクトの強さは抜きんでているし、ファンの高い支持を得られる選手になることは間違いないです。ただしピープルズ・チャンピオン、無冠のままで終わることもあり得る。そういう選手じゃないかと思います」

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BELLATOR Bellator271 MMA アーロン・ピコ ジャスティン・ゴンザレス

【Bellator271】アーロン・ピコ、ジャスティン・ゴンザレスにThis is MMAファイトで圧勝

<フェザー級/5分3R>
アーロン・ピコ(米国)
Def.3-0:30-26.30-27.30-27
ジャスティン・ゴンザレス(米国)

ピコのジャブにいきなり右オーバーハンドを合わせたゴンザレスが、ローを蹴っていく。ピコはダブルレッグでテイクダウンを決め、足を抜いていくとスクランブルに。がぶったピコだが、ゴンザレスが立ち上がって間合いを取り直しジャブを伸ばす。ピコはダブルから回り込んでテイクダウンへ。スクランブルで上を取ったが、ここもゴンザレスがスタンドに戻った。

ヒザを入れ、左ジャブから右前蹴りを繰り出したピコに対し、左を一発入れたゴンザレスはボディ殴られ距離を取り直す。ヒザで腹を狙うピコ、ゴンザレスがローを入れる。右アッパーで距離を詰めたピコは、離れたゴンザレスに組みつき、クリンチからアッパー、さらに左ボディで抉っていく。

痛みが顔に出たゴンザレスは、荒いパンチにダブルレッグを合わされ3度目のテイクダウンを奪われる。ピコはハーフで抑え、レッスルアップにはヒジを打ちつけてがぶりアナコンダの仕掛けを見せたところで時間に。ピコがMMAでゴンザレスを完全支配した。

2R、ゴンザレスが左前蹴りを腹に入れる。飛び込んでハイクロッチでテイクダウンしたピコがパスしてサイドで抑える。ニーインベリーをブリッジして返し、起き上ろうとしたゴンザレスだが、がぶったピコがバックに回る。リストを掴むゴンザレスを押しつぶし、トップを取ったピコ。ゴンザレスは背中を預けてスタンドに戻る。

後方へのエルボーを放つゴンザレスだが、ピコはバックから思い切り左フックを打ち込む。このタイミングで離れることができたゴンザレスが、右を当てるが直後にピコがダブルレッグでテイクダウンを決める。ワキ差しパスを決めたピコは、エルボーを落としサイドで抑えゴンザレスを圧倒する。

ヒザでワキ腹を固定し、背中を見せるようにゴンザレスを誘導したピコが両足をフックさせる。ブリッジにもピコはマウントに移行し、この回もMMAでゴンザレスを圧倒した。

3R、テイクダウンを切って乱打戦に持ち込むしか逆転はないゴンザレスが、右ローを蹴る。ピコはパンチで圧を掛け、ケージにゴンザレスを押し込んで左エルボーを突き刺す。離れたゴンザレスはジャブを打たれ、ここもパンチが大きくなる。インサイドローを蹴られても右フックを返したピコは、近い距離のパンチの交換からダブルレッグへ。

下にされたゴンザレスは、パスのプレッシャーのなかで左パウンドを受けて削られる。Zハーフガードも構わず左を打ちつけるピコが、全く危なげない状態で最後の2分を迎える。しっかりと抑えトップコントロールからパス、ゴンザレスのブリッジにバックを取ったピコはスクランブルでトップキープし、がぶってスタンドへ。残り30秒で、左ボディフックに続き後ろ回し蹴りを見せ、クリンチで大外刈りを決めたピコが最後までゴンザレスに付け入る隙を与えず、判定勝ちを決めた。

「レスラーは諦めない。彼はタフだった。経験が必要だし、3R判定勝ちでも嬉しいよ。ドミネイトできた。フィニッシュが信条だけど、判定勝ちでもハッピーだ。また練習に戻って強くなる」とピコは話した。


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BELLATOR Bellator271 MMA YouTube   アーロン・ピコ クリス・サイボーグ シネード・カヴァナー ジャスティン・ゴンザレス タイレル・フォーチュン ボクシング

【Bellator271】計量終了 サイボーグにバトルメーキャップなし。フォーチュン&モウリーの比較も一興

【写真】サイボーグは落ち着き払っていた(C)BELLATOR

11日(木・現地時間)、12日(金・同)にフロリダ州ハリウッドのセミノール・ハードロックホテル&カジノで開催されるBellator271「Cyborg vs Kavanagh」の計量が行われた。

メインはBellator世界女子フェザー級王者クリス・サイボーグが3度目の防衛戦でシネード・カヴァナーの挑戦を受ける。

セレモニアル・フェイスオフでサイボーグは、いつものようなバトル・メーキャップをすることなく、非常に涼しい目でカヴァナグに視線を送り握手をすることなく別れた。


パンチャー、真正面に立って左右の連打を打ち込むカヴァナー、パンチの回転数は早いがガードの無さと、蹴りのあるサイボーグに対して、ボクシング&ヒザという打撃の展開に持ち込むことができるのか。武器の多さでサイボーグが優位と見られるが、果たして。

注目のファザー級マッチ=アーロン・ピコ✖ジャスティン・ゴンザレスの両者も熱くなることなく対峙しつつ、しっかりと握手し明日の健闘を誓いあった。

コメインのタイレル・フォーチュン✖リントン・ヴァッセル、プレリミメインのスティーブ・モウリー✖ライム・クリーブランド、フォーチュンとモウリーというヘビー級の新鋭の出世争いも楽しみだ。

共にレスリングベース、ピュアレスリングのテイクダウンでいえばフォーチュンが上かもしれないが、打撃があるケージの中でのテイクダウン&コントロールは、モウリーも頭抜けたものがある。

フォーチュンはテイクダウンからパウンドという典型的なレスラー出身者的なMMAファイターだ。一方でモウリーはヒザ蹴りという大砲を持ち、アメリカーナやキムラという腕関節での一本勝ちも多い。直接対決でないだけに、両者を見比べてみるのも一興だ。

またプロ初黒星から再起戦となるテイラー・ターナー戦に臨む、テコンドー・クイーンことヴァレリー・ロウレダも相変わらず独特の存在感を示していた。

■視聴方法(予定)
11月13日(土・日本時間)
午前8時55分~Prelim :Bellator MMA YouTube Channel
午前11時55分~Main Card: Bellator MMA YouTube Channel

■Bellator271計量結果

<Bellator世界女子フェザー級選手権試合/5分5R>
[王者]クリス・サイボーグ: 145ポンド(65.77キロ)
[挑戦者] シネード・カヴァナー: 145ポンド(65.77キロ)

<ヘビー級/5分3R>
タイレル・フォーチュン: 253.8ポンド(115.12キロ)
リントン・ヴァッセル: 239.2ポンド(108.49キロ)

<フェザー級/5分3R>
アーロン・ピコ: 145.4ポンド(65.95キロ)
ジャスティン・ゴンザレス: 145.6ポンド(66.04キロ)

<女子フェザー級/5分3R>
アーリーン・ブレンコウ: 145.8ポンド(66.13キロ)
パム・ソーレンソン: 146ポンド(66.22キロ)

<ヘビー級/5分3R>
スティーブ・モウリー: 249.6ポンド(113.21キロ)
ライム・クリーブランド: 249.6ポンド(113.21キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ブルーナ・エレン: 125.6ポンド(56.97キロ)
デザリー・ヤネス: 125.4ポンド(56.88キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ローマン・フェラルド: 171ポンド(77.56キロ)
ロバート・ターンクエスト: 177.8ポンド(80.64キロ)

<フェザー級/5分3R>
コディ・ロー: 145.4ポンド(65.95キロ)
コルトン・ハム: 145.8ポンド(66.13キロ)

<128ポンド契約/5分3R>
ヴァレリー・ロウレダ: 127.6ポンド(57.87キロ)
テイラー・ターナー: 127.2ポンド(57.69キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ワルド・コルテスアコスタ: 256.6ポンド(116.39キロ)
モー・デリース: 255ポンド(115.66キロ)

<ウェルター級/5分3R>
マフムッド・ファウジ―・シビー: 170.8ポンド(77.47キロ)
イーサン・ヒューズ: 170.8ポンド(77.47キロ)

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AJ・マッキー BELLATOR Bellator271 LFA MMA UFC YouTube アダム・ボリッチ アーロン・ピコ ジャスティン・ゴンザレス ブログ

【Bellator271】見逃せないエリート✖雑草。倫也+パト=アーロン・ピコ✖テクニカルなゲイジー=ゴンザレス

【写真】ベラトールのフェザー級戦線をより激しく、楽しくさせるピコとゴンザレスのマッチアップが実現!!(C)BELLATOR

12日(金・現地時間)、フロリダ州ハリウッドのセミノール・ハードロックホテル&カジノでBellator271「Cyborg vs Kavanagh」が開催される。

英国~アリゾナ~ロシア~アイルランドと目まぐるしい1カ月を送ったBellatorが再び米国に戻り、フロリダでのイベントではメインにクリス・サイボーグ✖シネード・カヴァナグの女子世界フライ級選手権試合が組まれた。

そんなフロリダ大会のメインカードで、見逃せないエリート✖雑草のフェザー級の対戦が見られる。それがアーロン・ピコ✖ジャスティン・ゴンザレスの一戦だ。


AJ・マッキー政権が始まったBellatorフェザー級戦線は前チャンピオンのパトリシオ・フレイレ、ワールドGP出場のエマニュエル・サンチェス、アイルランドで直接対決を行ったペドロ・カルバーリョとダニエル・ヴェイケル(※前者が勝利)の中堅&ベテラン勢に対し、GP参加組ではアダム・ボリッチ、ランク外にジェイジェイ・ウィルソンなど若き注目ファイターがひしめき合っている。

そのなかで何度躓こうが、アーロン・ピコのパフォーマンスの高さとカリスマ性は際立っているといっても過言でない。1996年9月生まれの25歳、戦績は8勝3敗。戦績に特筆すべきモノはない。

ただしMSGでプロデビュー戦を行ったピコは、キャリアの全てが特別だ。カリフォルニアがメキシコだった時代の最後の為政者の血を引く名門の出で、カデットとジュニア時代にフリー&グレコ、そしてフォークスタイルで全米王者になるなど輝かしい戦績をレスリングで記録してきたピコ。2013年には世界カデットで今ではEXFIGHT所属でMMAファイターへの道を歩み始めた藤波勇飛を破って優勝している。

10代でのリオ五輪出場の夢が潰えたが、その2年前にボクシング(全米ジュニア・ゴールデングローブ優勝)やパンクレーション(全米及び欧州選手権金メダリスト)でも結果を残してきたピコをスコット・コーカーは青田買いし、Bellatorは純正培養に努めた。

レスリングは当然として、ボディフックに見られるボクシングのセンスの良さ、おいってみればピコは中村倫也と宇佐美正パトリックが融合した強さをデビュー時から兼ね備えてきた。

が、上記にあるように順調にMMAファイター人生を歩むことはできなかった。まずデビュー戦のザック・フリーマン戦でまさかのギロチンチョークで一本負けを喫する。それでもLFA初代フェザー級王者のレアンドロ・イーゴを初回KOするなど4連勝で盛り返したもののヘンリー・コラレス、アダム・ボリッチ戦で連続KO負け。前者はボクシングで攻勢、後者はレスリングで支配しておきながら一瞬の隙をつかれて敗れた。

期待値が高かっただけに4勝3敗というレコードには、ピコの誰もがうらやむ才能がMMAには実は不向きなのかという見方までされだしたが、ジャクソン・ウィンクMMAでの練習と戦略がハマり、その後は4連勝と着実に相手をフィニッシュし今大会を迎える。

対するゴンザレスはLFAフェザー級王者からBellatorと契約し、6月にタイワン・クラッストンをスプリットで破りデビュー以来の連勝を12に伸ばしている無敗のファイターだ。

ジャスティン・ゲイジーとはノーザンコロラド大のレスリング部の同期で、ベースのレスリングを中心にそれこそゲイジーにも似たローの使い手で、打撃もパワフルだ。

コロラドのスパルタ・コンバットリーグというローカルプロモーションでプロデビューを果たしたゴンザレス──同大会のメインはコリー・サンドハーゲンがフェザー級王座を奪取──は、アマMMAで9勝0敗とまさにグラスルーツ出身で、ピコとは対照的なキャリア、そして戦績を残してきたといえる。

コンテンダーシリーズで勝利もUFCとは契約できず、LFA王者になってベラトールと契約という過去を見ても、ゴンザレスはピコのような相手に絶対に負けたくないという雑草魂を持っているだろう。

技術的には打撃もレスリングもピコが一枚上、しかし喧嘩ファイトになった時の危機管理能力、削り合いでの粘り強さはゴンザレスが上回っているという見方も十分にできる。そんなメイン以上に注目の一番だ。

■視聴方法(予定)
11月13日(土・日本時間)
午前8時55分~Prelim :Bellator MMA YouTube Channel
午前11時55分~Main Card: Bellator MMA YouTube Channel

■Bellator271対戦カード

<Bellator世界女子フェザー級選手権試合/5分5R>
[王者]クリス・サイボーグ(ブラジル)
[挑戦者] シネード・カヴァナグ(アイルランド)

<ヘビー級/5分3R>
タイレル・フォーチュン(米国)
リントン・ヴァッセル(英国)

<フェザー級/5分3R>
アーロン・ピコ(米国)
ジャスティン・ゴンザレス(米国)

<女子フェザー級/5分3R>
アーリーン・ブレンコウ(豪州)
パム・ソーレンソン(米国)

<ヘビー級/5分3R>
スティーブ・モウリー(米国)
ライム・クリーブランド(米国)

<女子フライ級/5分3R>
ブルーナ・エレン(ブラジル)
デザリー・ヤネス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ローマン・フェラルド(米国)
ロバート・ターンクエスト(米国)

<フェザー級/5分3R>
コディ・ロー(米国)
コルトン・ハム(米国)

<女子フライ級/5分3R>
ヴァレリー・ロウレダ(米国)
テイラー・ターナー(米国)

<ミドル級/5分3R>
ジョーダン・ニューマン(英国)
シェーン・オシェイ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
マフムッド・ファウジ―・シビー(エジプト)
イーサン・ヒューズ(米国)

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LFA LFA114 MMA UFC ジャスティン・ゴンザレス ハビエル・ガルシア ブルーノ・ソウザ

【LFA114】マチダ空手のブルーノ・ソウザがフェザー級王座奪取──も、内容は及第点以下

<LFAフェザー級王座決定戦/5分5R>
ブルーノ・ソウザ(ブラジル)
Def.3-0:49-46.49-46.49-46
ハビエル・ガルシア(米国)

右を伸ばすソウザに対し、ガルシアが右カーフを返す。スイッチしたソウザは右ジャブ、裏拳のフェイクを見せる。オーソに戻しワンツーのソウザが右のカウンターを入れる。続く右ミドルに右を受けたソウザがダウン。シングル狙いを潰したガルシアはがぶってアナコンダチョークをセットする。バック狙いにスイッチしたガルシアに対し、ソウザはシングルへ。ソウザはエルボーを受けて離れたところで、左を打たれる。間合いの測り合いから、両者が同時に前に出てワンツー、ソウザは後ろ回し蹴りに続き左前蹴りを繰り出すが、初回を落とした。

2R、ワンツーのガルシアに対し、ソウザは組もうとする。離れたソウザは右に回り、ソウザが左の前蹴りからミドルを入れる。続いてソウザは左を当てる。右に動くガルシアに対し、ソウザは左ハイを狙う。手数が少ないガルシアは、ダブルレッグもスプロールされバランスを崩す。ソウザは左ジャブ、飛び込んだガルシアが右を見せるも共にクリーンヒットはない。距離の取り合いが続き、ソウザのワンツーにガルシアが左フックを打ち返す。右を突いて組んだソウザはすぐに離れ、ガルシアが右ハイも──余りにも手数が少なく、ソウザがラウンドを取り返した。

3R、突きからクリンチのソウザがケージにガルシアを押し込む。差し合いが続き、ガルシアが細かいパンチを打つ。ソウザもヒザを見せ、エルボーを入れて離れる。ガルシアが右を返すが、ソウザのワンツーを被弾する。前蹴りの左のカウンターを決めたソウザが、回るガルシアに対し前蹴りから左ストレートを入れる。とはいえUFCへの登竜門としては、寂しい試合内容のタイトル戦。ソウザは左ハイを繰り出し、前後のステップのフェイクを続ける。最後の1分に技の交換がないままラウンド終了を迎えた。

4R、「ファ〇ン・ゴー」、セコンドに声にガルシアは奮起するか。回りながらも距離を詰める数が増え、ケージから離れて戦う──が、ガルシアの手数は増えない。ソウザはフェイクを繰り返し、ポイント空手のように口を開け、声を挙げてワンツーや蹴りを繰り出す。と、残り2分強でガルシアがダブルレッグを決めてバックを伺う。前方に落とされそうになったガルシアがキムラへ。頭を抜いたソウザが、バックについてパンチを纏める。正対し右を返したガルシアは、前蹴りを受けてシングルレッグから引き込み──スクランブルでバックを狙う。しかし、背中に回ることはできず下になりパンチを受けた。

最終回、変わらず右に回るガルシア。狙いが組みと分かると、ソウザもそこを警戒し右ジャブを繰り返す。ガルシアのステップインに左を合わせたソウザだが、ジャブにダブルレッグを合わされる。ディープハーフからリバーサルに成功したソウザは、ガルシアのギロチンを防ぎ、トップを取り切る。スイッチ狙いを防ぎ、スクランブルにも倒し直したソウザは、エルボーを受けながら必死のボディロックを続ける。左足を挟み、トップキープを続けたソウザは、最後の10秒のスタンド戦で跳びヒザを見せタイムアップに。

ソウザが初回のピンチを挽回して、LFAフェザー級のベルトを腰に巻いた。新チャンピオンは涙を浮かべていたが、インタビュー中はジョークを織り交ぜ「僕はフェザー級でベストの1人、少し驚かされたけど……きっとKOはできた。でも、気にしていない。勝利が必要だ。最初に倒されたけど、ディープハーフから上を取ったし……僕はただのカラテ・ガイだよ(笑)。ショーン・シェルビー、ギブ・ミー・ショット」と話した。とはいえ……ケヴィン・アギラー、暫定王者だったタン・リー、デイモン・ジャクソン、そしてジャスティン・ゴンザレスという歴代のチャンピオンと比べると、見劣りするのは事実。メジャーにステップアップにするには、経験を積み、精度を高める必要があるように感じるブルーノ・ソウザだった。


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