カテゴリー
MMA MMAPLANET o UFC UFN205   アマンダ・レモス イケ・ビジャヌエバ クラウジオ・プエレス クレイ・グイダ シャルル・ジョーダン ジェシカ・アンドレジ ジョーダン・ライト マネル・ケイプ マフクアンドレ・バリユー マルチン・プラチニオ メイシー・バーバー ランド・バンナータ

【UFN205】計量終了 マネル・ケイプ欠場大会。グイダ、ジョーダン✖バンナータ、ライトに注目

【写真】ケイプ欠場、グイダの試合を愉しみたい(C)Zuffa/UFC

22日(金・現地時間)、23日(土・同)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEX で開催されるUFN205:UFN on ESPN+63「Lemos vs Andrade」の計量が行われている。

女子ストロー級のアマンダ・レモスとジェシカ・アンドレジのブラジリアン対決がメインの今大会──イベント2日前にマネル・ケイプが禁止薬物トリナボル使用に絡み欠場が決定、スムダーチーとの試合がキャンセルされるという事件が起こっている。

MMAPLANETでは現地の火曜日に両者の個別取材を行っていたが──ケイプは「スムダーチーは距離を取りたがるけど潰して殴り、テイクダウンも決めて勝つ」と話していた。一方、スムダーチーも「僕の持ち味は散打で養った距離のコントロール。ケイプは僕に近づくことはできないし、そのタイミングでATTでトレーニングしてきたレスリングで上を取る」と話しており、距離がどうなるのか楽しみだっただけに非常に残念なケイプの転落劇だ。


日本のファンにとっては目玉カードが消滅した今大会。クレイ・グイダ✖クラウジオ・プエレスに続き、注目したいのはシャルル・ジョーダン✖ランド・バンナータのフェザー級戦と190ポンド契約戦のジョーダン・ライト✖マフクアンドレ・バリユーか。

勝ち負けを繰り返しているジョーダンだが、外を取って正面で相手の攻撃を受けないことを念頭に、右ヒザや右ストレートを果敢に打ち込む。結果、この果敢さが裏目に出てパンチを被弾してしまうことも少なくない。つまり彼の試合は、ローラーコースターファイトになりやすい。一方のバンナータはジョーダンがかわそうとする右を主武器に、打たれても前に出るタイプだ。

両者揃っていつ当てて、いつ被弾するか。圧を掛けても、攻撃を受けてはいけない位置まで攻め込む傾向もあり、予想が難しい一戦となる。

一方、キャッチウェイト戦となったライトとバリユーの一戦──、ライトも勝ち・負けをオクタゴンで繰り返しているファイターだ。ライトの格闘技いや武術歴は豊富だ。彼によると極真と松濤館空手をあわせたような養秀会空手を学び、12歳からはイノサント・アカデミーへ。シラット、カリ、ジークンドーに取り組んできた異色のファイターだ。

しかもバランス感覚をシラットで身につけたというライトは、ジークンドー流のワンインチ・パンチをMMAで狙うと公言している。そんな夢のようなファイトが世界の最高峰で可能なのか。もちろん、ほぼほぼ無理だ。それでもライトは、UFCで2勝2敗という結果を残している。ジョーダンは3勝3敗1分け──UFCで五分の戦績を残している選手の実力のほどを確認したい2試合、だ。

■視聴方法(予定)
4月24日(日・日本時間)
午前7時00分~UFC FIGHT PASS

■UFN205計量結果

<女子ストロー級/5分5R>
アマンダ・レモス: 115ポンド(52.16キロ)
ジェシカ・アンドレジ: 115.5ポンド(52.38キロ)

<ライト級/5分3R>
クレイ・グイダ: 154ポンド(69.85キロ)
クラウジオ・プエレス: 155.5ポンド(70.53キロ)

<女子フライ級/5分3R>
メイシー・バーバー: 125.5ポンド(56.92キロ)
オンタナ・デラロサ: 125.5ポンド(56.92キロ)

<ヘビー級/5分3R>
アレクサンドル・ロマノフ: 240.5ポンド(109.08キロ)
チェイス・シャーマン: 249ポンド(112.95キロ)

<フェザー級/5分3R>
シャルル・ジョーダン: 144.5ポンド(65.54キロ)
ランド・バンナータ: 146ポンド(66.22キロ)

<190ポンド契約/5分3R>
ジョーダン・ライト: 190ポンド(86.18キロ)
マフクアンドレ・バリユー: 188.5ポンド(85.5キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ドワイト・グラント: 170.5ポンド(77.34キロ)
セルゲイ・カンドスコ: 169.5ポンド(76.88キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
タイソン・ペドロ: 205ポンド(92.99キロ)
イケ・ビジャヌエバ: 205.5ポンド(93.21キロ)

<バンタム級/5分3R>
アオリーチーラン: 136ポンド(61.69キロ)
キャメロン・エルス: 135ポンド(61.24キロ)

<ウェルター級/5分3R>
プレストン・パーソンズ: 170ポンド(77.11キロ)
エヴァン・エルダー: 170ポンド(77.11キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
マルチン・プラチニオ: 205ポンド(92.99キロ)
フィリッピ・リンス: 205ポンド(92.99キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ディーン・バリー: 170.5ポンド(77.34キロ)
マイク・ジャクソン: 170ポンド(77.11キロ)

The post 【UFN205】計量終了 マネル・ケイプ欠場大会。グイダ、ジョーダン✖バンナータ、ライトに注目 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
Report UFC UFN ESPN+45 UFN187 シャルル・ジョーダン ブログ マルセロ・ロッホ

【UFN187】オールタイム・ベストバウト賞モノの激闘。シャルル・ジョーダンがマルセロ・ロッホをKO

<フェザー級/5分3R>
シャルル・ジョーダン(カナダ)
Def.3R4分31秒by TKO
マルセロ・ロッホ(アルゼンチン)

UFC初陣のロッホが左右のローを蹴る。ジョーダンは左前蹴り、ミドルからミドルハイを蹴る。蹴りの距離から踏み込んで左を狙うジョーダンに対し、ロッホも飛び込んで右を振るい右の蹴りに繋げる。距離を詰めたジョーダンは首相撲。ボディロックテイクダウンで切り返したロッホだが、ジョーダンもすぐに立ち上がる。

構えを変える両者、ジョーダンのステップイン+左にロッホはヒザで応える。この近い距離でアッパーを繰り出すなど、ロッホが拳の距離で試合をリードする。ジョーダンは蹴りからパンチ、そこにパンチやヒザを合わせるロッホ。左の蹴りで右の軸足をローで払われ、バランスを崩したジョーダンは出入りを殺され、左ボディフック被弾する。続いて右フックを打っていくロッホは、右から首相撲にボディの連打を受ける。力強い打撃戦はロッホがリードした。

2R、ロッホが右ロー、ジョーダンが左ストレートを当てるも前に出たロッホが左右のフック、ボディフック、ヒザ蹴りと攻勢に出る。初回と同じように軸足にローを入れるロッホに対し、ジョーダンはオーソから右ストレートを当てる。パンチで距離が詰まると首相撲でヒザを入れるロッホが、アイポークがあったとブレイクを要求する。再開後、ガードの上から左ミドルハイを2つ見せたジョーダンがローからワンツーを放つ。ロッホはパンチの距離で圧力が高い攻撃を仕掛け、蹴り足をとられてもパンチを振るい、離れたジョーダンに左ボディフックを思い切り打っていく。

続いてワンツーから組み、バックに回ったロッホは自ら離れ、ワンツーからスピニングバックエルボーを狙う。これをかわしたジョーダンだが、蹴りから展開を作れない──ジャブから右を伸ばす。ロッホはこの距離になるとヒザを見せ、さらに左ボディにつなげ、ついには右ボディフックを決める。この間、前足を蹴られていたジョーダンが、跳びヒザを決め、効いたロッホにパンチを纏めて最終回につないだ。

3R、ロッホのローにワンツーを合わせるジョーダンは、近距離でもボディを連打する。前足を効かされながら、ジャブやストレートを左右から伸ばすジョーダンに対し、ロッホはスタミナが切れ始めたか。ボディから顔面にパンチを被弾するロッホは、これまでのように打ち返すことができない。と左ストレートを打ち込み、ダウンを奪ったジョーダンがパウンドで追撃を加える。

ガードを取ったロッホに対し、立ち上がったジョーダンはボディを思い切り打ち顔面に鉄槌を入れると一旦離れる。ブレイク待ちかと思われたが、ジョーダンは走ってケージへジャンプ──ショータイムキックからパウンドを落とす。このまま勢いのあるパウンドを続けるジョーダンはパス狙いから、嫌がったロッホのサイドバックに回り、腹が固めへ。

パンチを入れながら離れて立ち上がったジョーダンが、スタンドで仕留めに行く。ロッホもここで首相撲からヒザを返し、フックの連打を打ち込む。ジョーダンも組みの距離でボディを連続で入れ、意識が腹に集中したロッホのテンプルを左フックで打ち抜いたジョーダンがオールタイム・ベストバウト賞モノの激闘で、逆転KO勝ちを手にした。

「2021年を良い1年にしたくて、最高のスタートを切れた。立ちの展開ならリードしてきたけど、彼は強かった。2週間のショートノーティスであの動き、ライト級で彼はトップだと思う」とジョーダンは話した。


The post 【UFN187】オールタイム・ベストバウト賞モノの激闘。シャルル・ジョーダンがマルセロ・ロッホをKO first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
Report UFC UFC ESPN16 シャルル・ジョーダン ジョシュア・クリバオ ブログ

【UFC ESPN16】ダウンの奪ったクリバオ、動きを止めさせたジョーダン。1-1の痛み分けに

<フェザー級/5分3R>
ジョシュア・クリバオ(豪州)
Def.1-1:28-28.29-28.27-30
シャルル・ジョーダン(カナダ)

組んでジョーダンをケージに押し込んだクリバオだが、テイクダウンはできず打撃の間合いに。左ジャブを差し、右ローを蹴ったジョーダンに対しクリバオは左ミドルハイを放つ。右ローで姿勢を乱したクリバオだが、直後に蹴りヲキャッチして軸足払いから、右ストレートを打ち込んでダウンを奪う。クリバオは立ちあがったジョーダンにヒザを入れる。鼻が折れたか、大量の鼻血を流すジョーダンはケージを背にしてテイクダウンを許さない。逆にノーアームギロチンを仕掛けて、クリバオが背中をつけてエスケープ。試合がスタンドに戻り、蹴りを散らしたクリバオが初回をリードした。

2R、ジョーダンの左ミドルに対し、クリバオも右ミドルを返す。喧嘩四つ、互いに腹を蹴り合いがワンツーで前に出る。ジョーダンの跳びヒザはバタついており、その後の蹴りの威力も落ちてしまうか。ボディショットから右ローを蹴ったジョーダンに、クリバオが右を当てる。さらに踏み込みに左を合わせ、左ヒザも繰り出したクリバオの方が精度が高い。

残り半分でアイポークがあり、クリバオがブレイクを要求する。再開後に蹴り終わりにバックに回ったジョーダンは、打撃の間合いに戻りジャブを当てる。前蹴りで突き放したクリバオは右ミドルに続き、右フックを打ちこむ。ジョーダンはオーソに戻すと、クリバオがサウスポーへ。結局、ジョーダンがサウスポー、クリバオがオーソで落ち着く。この構えだと正中線を取っているのはクリバオだが、スリップして組みへ。ジョーダンはギロチンからヘッドロック、バックに回れずワキ腹にパンチを入れた。

最終回開始直後に組んだクリバオがケージにジョーダンを押し込む。体を入れ替えては離れたジョーダンが右フックを打ちこみ、クリバオの動きが止まる。跳びヒザからパンチをまとめたジョーダン、クリバオも持ちこたえ左ストレートを伸ばす。ケージを背負った状態のクリバオに右ジャブを当てたジョーダンは、急所への蹴りで一度間合を外すと、ローを蹴り組んできたクリバオをがぶってパンチをワキ腹に入れる。手を伸ばしてきたクリバオをギロチンで捕えたジョーダンは、ハーフのトップで鉄槌を落とし上を取り切る。

肩固め&マウントを狙いのジョーダンに対し、クリバオはヒップエスケープから足を戻す。立ちがってパウンドを落としたジョーダンが、ローを蹴ると急所に当たったかクリバオが背中を見せる。

レフェリーが流し、ジョーダンはバックを取りに行く。前方に落とされそうになると後ろ三角からエルボーを打ちつけたジョーダン。さらに左腕を伸ばしに掛かったジョーダンだが、クリバオはヒザを押してロックを解き、スタンドへ戻る。最後の10秒、距離を取った状態で蹴りやパンチを見せあって試合終了──結果、1-1のドローとなった。


The post 【UFC ESPN16】ダウンの奪ったクリバオ、動きを止めさせたジョーダン。1-1の痛み分けに first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
News UFC UFC ESPN16 アイリーン・アルダナ アラテンヘイリ カーロス・コンディット ケイシー・ケニー シャルル・ジョーダン ジャーメイン・デランダミー ジュリアナ・ペニャ ジン・ユ・フレイ ブログ ホーリー・ホルム ローマ・ルックンブンミー

【UFC ESPN16】計量終了 アラテンヘイリがケイシー・ケニ―に挑み、ローマはフレイと真っ向勝負

【写真】アラテンヘイリがケイシーを相手に、どかまでやれるのか。日本のファンからすればメインよりもプレリミが興味深いかもしれない大会だ(C)Zuffa/UFC

2日(金・現地時間)、4日(日・同)にUAEはアブダビのUFC Fight Islandで開催されるUFC on ESPN16 「Holm vs Aladana」の計量が行われている。

今大会のメインは女子バンタム級のホーリー・ホルム✖アイリーン・アルダナで、セミ前も同級のジャーメイン・デランダミーとジュリアナ・ペニャ戦と、世界を制した経験のあるファイターに下位ランカーが挑む一戦が用意されている。


プレリミでもカーロス・コンディットやシャルル・ジョーダンという注目すべきファイターが出場しているが、序盤に組まれたアジア勢絡みの試合がやはり気になる。第2試合のLFA2階級制覇からUFCにステップアップし、オクタゴンで3勝1敗のケイシー・ケニーはRoad FCやクンルンファイトで活躍し、佐々木郁矢に勝利、朝倉海に敗れている中国人ファイターのアラテンヘイリと戦う。

UFCで連勝中のアラテンヘイリ、簡単ではないがケニーのテイクダウン込みの打撃と渡り合えることができれば、上位進出も見えてくるカードだ。

また第3試合ではタイのローマ・ルックンブンミーが、元Invicta世界アトム級王者で、そのインヴィクタやRoad FCで浜崎朱加、ハム・ソヒと戦ってきたジン・ユ・フレイと対戦する。

ストロー級としては小さな2人だが、今回の試合は技術的にも真っ向から渡り合えるだけに本領発揮が期待できる。そしてフレイというモノ差しを持つことで、ローマの力がどれほどなのかも図ることができる興味深いマッチアップだ。

■視聴方法(予定)
10月4日(日・日本時間)
午前8時30分~UFC FIGHT PASS

■UFC ESPN16計量結果

<女子バンタム級/5分5R>
ホーリー・ホルム: 136ポンド(61.69キロ)
アイリーン・アルダナ: 136ポンド(61.69キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ヨーガン・デ・カストロ: 261ポンド(118.38キロ)
カルロス・フィリッピ: 263ポンド(119.29キロ)

<女子バンタム級/5分3R>
ジャーメイン・デランダミー: 136ポンド(61.69キロ)
ジュリアナ・ペニャ: 135.5ポンド(61.46キロ)

<バンタム級/5分3R>
カイラー・フィリップス: 136ポンド(61.69キロ)
キャメロン・エルス: 136ポンド(61.69キロ)

<ミドル級/5分3R>
デクアン・タウンゼント: 186ポンド(84.37キロ)
ドゥスコ・トドロビッチ: 186ポンド(84.37キロ)

<ウェルター級/5分3R>
カーロス・コンディット: 171ポンド(77.56キロ)
コート・マッギー: 170.5ポンド(77.34キロ)

<フェザー級/5分3R>
ジョシュア・クリバオ: 145.5ポンド(66.0キロ)
シャルル・ジョーダン: 145ポンド(65.77キロ)

<ミドル級/5分3R>
ジョーダン・ウィリアムス: 182ポンド(82.55キロ)
ナソーディン・イマボフ: 185.5ポンド(84.14キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
ローマ・ルックンブンミー: 116ポンド(52.62キロ)
ジン・ユ・フレイ: 116ポンド(52.62キロ)

<バンタム級/5分3R>
ケイシー・ケニー: 136ポンド(61.69キロ)
アラテンヘイリ: 136ポンド(61.69キロ)

<ライト級/5分3R>
イエシン・アヤリ: 156ポンド(70.76キロ)
ルイジ・ヴェンドラミニ: 156ポンド(70.76キロ)

The post 【UFC ESPN16】計量終了 アラテンヘイリがケイシー・ケニ―に挑み、ローマはフレイと真っ向勝負 first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
Report UFC UFC ESPN10 アンドレ・フィーリ シャルル・ジョーダン ブログ

【UFC ESPN10】打撃は互角もテイクダウン=総合力でフィーリが、ジョーダンに『?』なスプリット判定勝ち

<フェザー級/5分3R>
アンドレ・フィーリ(米国)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
シャルル・ジョーダン(カナダ)

試合開始直前に耳たぶにテープをするように指示されたフィーリ。まずジョーダンが左ハイから、ワンツーを振るう。左、右を繰り出すジョーダンに対し、フィーリが左のカウンターをヒット。ジョーダンの左ミドルが決まり、フィーリは右ハイを繰り出す。サウスポーから左を当てるジョーダン、フィーリは右ハイを続ける。ハイキックの応酬が見られ、ジョーダンはオーソに。すぐにサウスポーに戻したジョーダンの右ハイをかわしたフィーリが舌を出して挑発する。

そのフィーリが右ミドルを入れ、ジョーダンは小刻みに構えを変えるように。右を打って左に体が傾いたジョーダンに対し、フィーリが右ハイを狙う。さらにジョーダンのスピニングバックフィストを見切るフィーリだが、サウスポーに構えると左に左を合わせられダウンを喫する。パウンドは受けずにスタンドに戻ったフィーリは、ワンツーから右ハイ、組んでバックに回るとパウンドを入れ盛り返した。

2R、ジョーダンの右に屈むパンチを左で待ち受けるフィーリ。ミドルとハイが交錯し、ジョーダンが左ローを蹴る。ジョーダンがミドル、フィーリがハイという攻防が再現され、ジョーダンがワンツーを放つ。左に回りつつスピニングバックフィストを放ったジョーダンに、フィーリがサウスポーから左を届かせる。さらにワンツーを入れたフィーリが右フックをヒットさせる。ジョーダンも左を返し、サウスポーから両者が右を打ち合う。

殴られると殴り、蹴られると蹴り返す両者。高度なキックボクシングMMAが展開され、ジョーダンの右ローが決まるが、直後にフィーリがダブルレッグでテイクダウンに成功。すぐには離れたフィーリだが、ラウンドを取り返すことに成功した。

最終回、左フックを当て、左ハイを見せたジョーダン。フィーリがガードの上から右ハイを蹴り抜く。ローを蹴り合い、右ジャブから左のスピニングバックフィストを放ったジョーダンが、続く左ストレートをヒットさせる。右フックから右クロス、右ボディと圧力を増すフィーリに対し、ジョーダンがボディを入れる。パンチを見せ、ジョーダンがガードを固めるとフィーリが見事なタイミングでダブルレッグを決める。背中を譲ったジョーダンは、立ち上がり際にスラムを許す。フィーリはジョーダンを開放して、打撃の間合いへ。

ポイントを取られたジョーダンが右から左、さらに右を当てる。フィーリのハイに、ローから右を返したジョーダンは右ジャブから左、右フックを連続で決める。右フックにテイクダウンを狙ったフィーリ、ここはジョーダンがケージを利して耐えるも、最後の30秒でダブルレッグからバックを許す。後方からパンチを入れたフィーリが、総合力でジョーダンを上回り、ジョーダン自身が驚きの表情を浮かべた──スプリット判定勝ちを手にした。


カテゴリー
Preview UFC UFN on ESPN+30 UFN172 アンドレ・フィーリ シャルル・ジョーダン ブログ

【UFN172】チェ・ドゥホをKOしたシャルル・ジョーダン。アンドレ・フィーリの攻略方法は?

【写真】この右ローでフィーリの前足を削ることができるか。もちろん、カウンターを合わせられるリスクもある(C) CHONG SUNG OUK

13日(金・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで UFN172:UFN on ESPN+30「Eye vs Calvillo」が開催される。同大会のメインはイベント名にあるように女子フライ級のジェシカ・アイ✖シンシア・カルヴィーロだ。

開催地及び会場が同じだけに、先週末のPPVイベントと比較するとマッチメイクに落差が感じられるのは事実だ。そんななかフェザー級のアンドレ・フィーリとシャルル・ジョーダンは要注目のマッチアップだ。


キャリア10勝2敗のフレンチ・カナディアンのジョーダンは、TKOフェザー級&暫定ライト王者からUFC入りを果たしたストライカーだ。オクタゴン初戦のデス・グリーン戦では判定負けを喫したが、昨年12月のチェ・ドゥホ戦では先にダウンを喫しながら、左ストレートから返しの右フックでKO──事実上、左で見事な逆転勝利を収めている。

スイッチヒッターのジョーダンの大きな特徴は、左ストレートを打つ際に構えに関係なく右側に体を沈める点にある。オーソで右を使う場合は以外、踏み込んでパンチを打つ際は右側に身を沈めることでカウンターを受けないように戦う。

この低い姿勢のストレートを見せておいて、右の場合は左、左の後は右のスピニングバックフィストもジョーダンのメインウェポンといえよう。対するフィーリもスイッチを使うが、ジョーダンが右でも左でも変わらずに戦うことができるのに対し、基本はオーソドックスでステップを踏む際に小刻みに構えを変える印象が強い。

長いリーチを生かし、通算20勝(※7敗)のうち半数に近い9度のKO勝利があるフィーリは、ジョーダンの外を取るファイトをいかに攻略できるか。フィーリから見て左側に沈みながらパンチを打ってくる攻撃にヒザや蹴りを合わせたいが、彼の蹴りはほぼ右に限られている。一方、7つのKO勝ちと3つの一本勝ち──判定勝ちのないジョーダンとしては、フィーリの前足=左足をローで削れば、パンチ力を半減させることもできるだろう。

ただし、至近距離ではパンチを被弾することもジョーダンは少なくなく、一発の被弾が明暗を分けることも十分にありえる。とにかく両者とも、パンチを効かせたあとのかさにかかった攻撃は農耕民族でなく、狩猟民族の血を大いに感じるところだ。試合の組み立て方としては、蹴りが使え、本当の意味でもスイッチヒッターのジョーダンの方が選択肢が多いが……果たして。

■UFN172対戦カード

<女子フライ級/5分5R>
ジェシカ・アイ(米国)
シンシア・カルヴィーロ(米国)

<ミドル級/5分3R>
カール・ロバーソン(米国)
マーヴィン・ヴェットーリ(イタリア)

<バンタム級/5分3R>
マラブ・デヴァリシビリ(米国)
レイ・ボーグ(米国)

<フェザー級/5分3R>
アンドレ・フィーリ(米国)
シャルル・ジョーダン(カナダ)

<バンタム級/5分3R>
ジョーダン・エスピノーサ(米国)
マーク・デラロサ(米国)

<ライト級/5分3R>
チャールズ・ロサ(米国)
ケヴィン・アギラー(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
ジュリア・アヴィラ(米国)
ジナ・マザニー(米国)

<フライ級/5分3R>
ライアン・ベノイト(米国)
タイソン・ナム(米国)

<フェザー級/5分3R>
ジョーダン・グリフィン(米国)
デリック・マイナー(米国)

カテゴリー
News UFC UFN on ESPN+30 UFN172 アンドレ・フィーリ シャルル・ジョーダン シンシア・カルヴィーロ ジェシカ・アイ ブログ

【UFN172】対戦カード メインは女子フライ級、チェ・ドゥホに勝ったシャルル・ジョーダン出場

【写真】昨年12月のプサン大会でチェ・ドゥホに勝利しているシャルル・ジョーダンが、アンドレ・フィーリと対戦(C)MMAPLANET

2020年6月13日(土・現地時間)
UFN172:UFN on ESPN+30
ネヴァダ州ラスベガス
UFC APEX

■視聴方法(予定)
6月14日(日・日本時間)
午前7時~UFC FIGHT PASS

■対戦カード

<女子フライ級/5分5R>
ジェシカ・アイ(米国)
シンシア・カルヴィーロ(米国)

<ミドル級/5分3R>
カール・ロバーソン(米国)
マーヴィン・ヴェットーリ(イタリア)

<バンタム級/5分3R>
マラブ・デヴァリシビリ(米国)
レイ・ボーグ(米国)

<フェザー級/5分3R>
アンドレ・フィーリ(米国)
シャルル・ジョーダン(カナダ)

<バンタム級/5分3R>
ジョーダン・エスピノーサ(米国)
マーク・デラロサ(米国)

<ライト級/5分3R>
チャールズ・ロサ(米国)
ケヴィン・アギラー(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
ジュリア・アヴィラ(米国)
ジナ・マザニー(米国)

<フライ級/5分3R>
ライアン・ベノイト(米国)
タイソン・ナム(米国)

<フェザー級/5分3R>
ジョーダン・グリフィン(米国)
デリック・マイナー(米国)