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【UFC268】カマル・ウスマンがコルビー・コビントンを返り討ち、ウェルター級王座防衛に成功

<UFC世界ウェルター級選手権試合/5分5R>
カマル・ウスマン(米国)
Def.3-0:49-46.48-47.48-47
コルビー・コビントン(米国)

まずサウスポーのコビントンが左ミドルを蹴る。ジャブを伸ばすウスマンは、テイクダウンのフェイクを見せる。コビントンのダブルレッグをロールして下にならなかったウスマンがスタンドに戻る。オーソを織り交ぜるようになったコビントンが右カーフ、続いて左を入れる。ウスマンはジャブを続け、頭を位置を変える。右を伸ばして前に出たウスマンに対し、左をコビントンも打っていく。ステップインからのパンチにダブルレッグを合わせたウスマンが、背中を見せて立ち上がろうとしたコビントンの背中を取りパンチを入れる。

リリースした状態でパンチを放ったウスマンは、向き合っても左を入れる。コビントンは右ジャブを当て、左を伸ばすと時間になった。

2R、ウスマンのフェイントに大きく反応するコビントンが、左フックををテンプルに打たれる。ミドルにはワンツーを返したウスマンは、コビントンのワンツーをかわす。待って良し、詰めて良しのウスマンが、頭から突っ込んできたコビントンに組ませない。離れて前蹴りを入れ、右アッパーを繰り出すと、チャンピオンが圧力を高める。

笑顔を見せるコビントンだが、余裕は感じられない。左の蹴りを見せたウスマンは右ハイをブロックして左フックを伸ばす。右オーバーハンドからテイクダウンを狙いケージに押し込んだコビントンは、上体を上げたクリンチの状態で肩パンチを受けて離れる。ウスマンは右、左、そして右を打ちコビントンも勢いよくパンチを返していくが、空振りに。コビントンの左に左を当て、ダウンを奪ったウスマンは左でもう1度倒すとダブルを切って潰し、パンチを両ワキ腹に落としながらラウンド終了とした。

3R、コビントンが左ハイ。ガードしたウスマンはパンチから左ハイをかわし、ジャブを伸ばす。ほぼパンチのヒットがなかったコビントンが右からの左を当てる。ウスマンはテイクダウンのフェイクを見せて右、そして左を伸ばす。コビントンはジャブを伸ばし、左前蹴り。これを捌いたウスマンが右を伸ばす。左を届かせ、ダブルレッグのコビントン。切ったウスマンがパンチを連打し、がぶりから立ち上がる。

残り2分、ほぼ危なげなく戦うチャンピオンはワンツーで前に出て、左ジャブ、そして前蹴りを腹に蹴り込む。ジャブをかわし右を入れたウスマンは、コビントンのパンチが届く距離でも打ち合いに応じ、離れてから左ボディフックを打ち込む。コビントンが左を当て、追撃からダブルレッグ、バックに回る。前方に崩されたウスマンが立ち上がったところで、時間に。このテイクダウンが、ポイント的にどのように判断されるか。

4R、近い距離での打ち合いに左から右、さらに右ジャブを当てたコビントン。ウスマンは右ミドルを蹴り、右ボディ、左ジャブを伸ばすが、圧はコビントンに移ったか。右アッパー、左、そして右をヒットさせたコビントンは、ワンツーを伸ばす。ウスマンのワンツーで前に出て右ボディ、右オーバーハンドに続き右ショートを当てコビントンのテイクダウン狙いを切る。

コビントンが左ストレートをヒットさせるが、ウスマンは左フックを当て返す。しかし、左ミドルを効かされたウスマンはパンチが粗くなる。ここで攻め急がないコビントンは、ウスマンに打たせて打つという流れでダブルレッグへ。ケージにチャンピオンを押し込むが、時間はなく左エルボーを2発入れ、離れて左を打ち込み時間に。形勢がコビントンに移りつつあるようなラウンドだった。

最終回、まずコビントンが左を伸ばす。ウスマンがボディストレートを入れる。左を伸ばすコビントンに対し、ウスマンが左を見せつつ、反応したコビントンに右を当てる。ここでコビントンは下がらず、近い距離でパンチで攻勢にでるが、テイクダウンを仕掛けて切られる。

ここはスコアポイントよりもパンチでリードする方が良かったと思われるが……試合はスタンドに戻り、ウスマンが右ハイから左を伸ばす。コビントンも左を返し、右フックで前に出る。かわしたウスマンは、左ハイをブロックしようとしてスリップ。バランスを崩したところで、コビントンが組んでケージに押し込む。

ケージを背負った状態のウスマンは左を差して体を入れ替え、離れる。残り70秒、ジャブを繰り返すウスマンが右を放つ。さらにジャブを続け、コビントンの踏み込みにウスマンの伸ばした指が左目に入る。インターバル、ドクターチェックとなり、コビントンは目よりも周囲の血を拭きとることを要求した。

残り20秒強で再開され、ウスマンが右ハイを見せワンツーを伸ばす。コビントンも手を出してタイムアップ。終了後に、言葉を交わしハグも小競り合いにも見えた。序盤はウスマン、終盤に動きが乱れたが明確なラウンドはウスマンの2Rのみか。結果、ラウンドの僅差を取ったウスマンが王座防衛に成功した。


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BELLATOR Cage Warriors CJ・ヴェルガラ GLORY LFA MMA UFC UFC268 アレックス・ポアタン・ペレイラ イアン・ギャリー カマル・ウスマン コルビー・コビントン ジャスティン・ゲイジー ジャン・ウェイリ フランキー・エドガー ブルーノ・ソウザ ブログ マイケル・チャンドラー マルロン・ヴェラ ローズ・ナマジュナス

【UFC268】計量終了 2つの世界戦にゲイジー✖チャンドラーのメガショー。敢えて注目はペレイラ&ギャリー

【写真】公開計量でも色々と口やかましかったコビントンと王者ウスマン(C)Zuffa/UFC

6日(土・現地時間)、ニューヨーク州ニューヨークのマジソン・クスエア・ガーデンで開催されるUFC268「Usman vs Covington2」の計量が5日(金・同)に行われた。

最高のカードが並んだMSG大会のメインはUFC世界ウェルター級選手権試合。カマル・ウスマンにコルビー・コビントンが挑む一戦だ。両者は1年11カ月前に戦っており、その時は最終回にウスマンがコビントンをKOしている。


コメインはUFC世界女子ストロー級選手権試合=王者ローズ・ナマジュナス✖ 挑戦者ジャン・ウェイリ戦。ウェイリが笑顔で右手を差し出すと、王者はその手を握り返したものの表情に感情は見られなかった。

「MSGが私の力を見せる機会を与えられて、とても嬉しい」と元王者は話し、ナマジュナスは「天の父にただ感謝している。父無くして、何もできていなかった。ウェイリ、UFC、NYCの人々に感謝している。皆はもっともタフで私をインうパイアしてくれた。私がベストと尽くした時、神は私がベストなのは神の意志だから」と話した。

フランキー・エドガーと対戦するマルロン・ヴェラにNYのファンはブーイングを送り、エドガーにはこの日一番といっても過言でない大きな声援が送られた。

激闘必至のライト級マッチ=ジャスティン・ゲイジー✖マイケル・チャンドラー、WSOFとBellatorの世界ライト級王者対決は、両者揃ってタイトル戦で敗れてからの再起戦となる。大一番を前にして、フェイスオフでは両者揃って余裕の笑みを浮かべ大物ぶりを見せつけていた。

Fight Night大会なら全てがメインといえるタイトルマッチ以外のワンマッチが並んだメインカード。対してプレリミにも注目のニューカマーが出場する。

プレリミメインでアンドレアス・メケイリディスと対戦するのはアレックス・ポアタン・ペレイラは、元GLORY世界二冠王で、キック時代にイスラエル・アデサニャから2勝を挙げている。Gloryと契約中にLFAでも戦っていたペレイラは、9月に世界ライトヘビー級王座を失ったことで、UFCとサインし今大会でのデビューが決まった。

MMAでは3勝1敗だが、MSGという大舞台が似合った大物ルーキーは非常に落ち着いた表情で、メケイリディスの目から視線を外すことはなかった。

もう1人の注目選手はジョーダン・ウィリアムスと戦うイアン・ギャリーだ。ギャリーはCage Warriorsウェルター級王者からUFCにステップアップを果たした。

ボクシング歴10年のギャリーはワンツーの右、左リードフックに絶対的な破壊力を持ち、左ハイキックでKOもできる。組みでもスクランブルでフロント系チョークを得意としており、柔道流の投げや抑えも強い。その一方で、技を散らしすぎて器用貧乏的な状態に陥ることもあるが、それも有り余る才能を持っている証といえる。

そのギャリー、フェイスオフではしっかりとウィリアムスと握手を交わし、何か目立ったアクション=スタンドプレーに走ることなくステージを下りた。

またマルシック・バクダサリアンと戦う、LFAフェザー級王者でシンゾー・マチダの愛弟子ブルーノ・ソウザも今回がオクタゴン初陣となる。そのソウザ、計量では148.4ポンドと1ポンド・オーバー規定よりもさらに2.4ポンド重く、キャッチウェイト戦を戦うことになっている。

■視聴方法(予定)
11月7日(日・日本時間)
午前8時00分~UFC FIGHT PASS
午前11時~PPV
午前11時~WOWOWライブ

■UFC268計量結果

<UFC世界ウェルター級選手権試合/5分5R>
[王者] カマル・ウスマン: 169ポンド(76.66キロ)
[挑戦者]コルビー・コビントン: 169.4ポンド(76.83キロ)

<UFC世界女子ストロー級選手権試合/5分5R>
[王者] ローズ・ナマジュナス: 115ポンド(52.16キロ)
[挑戦者]ジャン・ウェイリ: 115ポンド(52.16キロ)

<バンタム級/5分3R>
フランキー・エドガー: 135.6ポンド(61.5キロ)
マルロン・ヴェラ: 135ポンド(61.24キロ)

<フェザー級/5分3R>
シェーン・バーゴス: 145.6ポンド(66.04キロ)
ビリー・クゥアンティロ: 145.4ポンド(65.95キロ)

<ライト級/5分3R>
ジャスティン・ゲイジー: 155.6ポンド(70.57キロ)
マイケル・チャンドラー: 155.2ポンド(70.39キロ)

<ミドル級/5分3R>
アンドレアス・メケイリディス: 185ポンド(83.91キロ)
アレックス・ペレイラ: 185.8ポンド(84.27キロ)

<ライト級/5分3R>
アル・イアキンタ: 155.8ポンド(70.66キロ)
ボビー・グリーン: 155.2ポンド(70.39キロ)

<ミドル級/5分3R>
フィル・ホーズ: 185.4ポンド(84.09キロ)
クリス・カーティス: 186ポンド(84.37キロ)

<ミドル級/5分3R>
エドマン・シャバジアン: 185.5ポンド(84.14キロ)
ナソーディン・イマボフ: 184.6ポンド(83.73キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ジョーダン・ウィリアムス: 170.6ポンド(77.38キロ)
イアン・ギャリー: 169.6ポンド(76.92キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ジャン・ヴィランテ: 260.6ポンド(118.2キロ)
クリス・バーネット: 263.8ポンド(119.65キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ダスティン・ジャコビー: 203.6ポンド(92.35キロ)
ジョン・アラン: 205ポンド(92.99キロ)

<フェザー級/5分3R>
マルシック・バクダサリアン: 145.4ポンド(65.95キロ)
ブルーノ・ソウザ: 148.4ポンド(67.31キロ)

<ヘビー級/5分3R>
CJ・ヴェルガラ: 127.4ポンド(57.78キロ)
オード・オズボーン: 125.2 ポンド(56.78キロ)

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Interview Special コルビー・コビントン タイロン・ウッドリー ブログ 青木真也

【Special】月刊、青木真也のこの一番:9月─その弐─コビントン×ウッドリー「ここが残っているのは」

【写真】レスラー対決、テイクダウンを決めたのはコビントンだった (C) Zuffa/UFC

過去1カ月に行われたMMAの試合から青木真也が気になった試合をピックアップして語る当企画。

背景、技術、格闘技観──青木のMMA論で深く、そして広くMMAを愉しみたい。そんな青木が選んだ2020年9月の一番、第2 弾は19日に開催されたUFN178からコルビー・コビントン✖タイロン・ウッドリーの一戦を語らおう。


──8 月の青木真也が選ぶ、この一番。2試合目は?

「コビントン✖ウッドリーですね。コビントンがいきなりダブルレッグでテイクダウンを決めた。アレが全てだと思います。あんな風にすぐに取れちゃうんだって。ウッドリーってD1レスラーなのに、MMAだとあんなに簡単にテイクダウンを取られる……こんなに差があるのかと驚かされました。

同時にローリー・マクドナルドと戦った時と同じぐらい、ウッドリーが動けていなかったです」

──この試合はアブドゥルバクヘヴァ✖サルナフスキーの対極にあるように感じました。ロシア人は5分✖5Rをガツガツとやり合っています。対して、コビントン✖ウッドリーは燃費合戦になっていました。

「ボクシングを軽くやって、一つのテイクダウンが大きくモノをいうという試合ですね。省エネファイトになるのは、USADAがテストをするようになって変わったというのはないですか」

──ACAにチェックがなく、ああいう試合になるかもしれないという点を差し引いても、コロナ禍のUFCの5Rはこの傾向が強いように感じます。

「そうですね、もたなくなっていますね。練習環境が整っていないというのはあったかもしれないですね。ウッドリーは優しい感じが出ています。もう、何が何でもという風になっていない。その気持ちは試合でも出ています。スクランブルすら応じなくて、馴れ合い感すらありました。『もうイージーで良いや』っていう」

──その割には試合前と試合後の方が、言葉のやり取りが盛んにあって。コビントンのトラッシュトークも、もうスクリプト感すらあってあまり乗れなかったです。

「それでもテイクダウンを取るんだってってのはありましたけど、そこからはコビントンもつまらないですからね(笑)。今のUFCウェルター級はしんどさがありますよ、この上がカマル・ウスマンですし。映えるファイターはウスマンやコビントンに消される。結果、ここが残っているのはどういうことだというのは示せているような気がします」

──ならアスクレンには劇的ではあったけど、躓かないで彼らと戦ってほしかったという想いも出てきます。

「そこはですね、レスリングは素晴らしくてもアスクレンはMMAにフォーカスしていないから、打撃でプレッシャーをかけることもできないし。コビントンとかウスマンはそれができているから、映える選手に勝てるわけですし。

MMAだとアスクレンは、ウスマンやコビントンにテイクダウンを奪われるかもしれないし。いえばウッドリーだって、レスリングだけだったらコビントンにテイクダウンされないかもしれない」

──この次の週のライトヘビー級とミドル級の世界戦が打撃で決着がついたのですが、レスリングという要素がないファイトでした。

「そうなんですよね。結局、打撃が強いレスラーは押し相撲ができる。打撃だけだと、それはないので凄い勝ち方をしていても、大切なところで勝てないということはでてくる。対して、押し相撲ができる選手は安定していますよね。

MMAならウッドリーがテイクダウンを奪われる。当たり前のことをコビントンとの試合でまた学習できました」

──その興味でウスマン✖コビントンも楽しめますか。

「ウスマンの方が打撃もレスリングもできるし、そこで勝ってきたコビントンがどうなるのか。策で返すのか、技術でごまかすことができるのか、そこは興味深いです。コビントンが上を取られて、『もっと動けよ』ってなるのか。それすらない、お互いが出ない試合になるかもしれないですし。

楽しむとすれば戦略的なことを考える。試合を見るだけでなく、試合前から楽しめる試合ですよ。その結果は『こうなるよな』ってことで終わったとしても。なんかサッカーみたいですよね、試合前に戦略が記事になる」

──確かにサッカーの専門誌はフォーメーションと出場予想選手を並べて、キープレイヤーなどプレビュー記事にページを割いています。

「そういうことですよね。MMAもそういう愉しみ方ができる。MMAを戦術、戦略、組み立て方で楽しめる。そういうフェーズに入ってきましたね(笑)」

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Report UFC UFN ESPN+36 UFN178 コルビー・コビントン タイロン・ウッドリー ブログ

【UFN178】最終回にワキ腹負傷のウッドリーが絶叫、攻勢だったコビントンがTKO勝ち収める

<ウェルター級/5分5R>
コルビー・コビントン(米国)
Def.5R1分19秒by TKO
タイロン・ウッドリー(米国)

ウッドリーが左ジャブ、そこにダブルレッグを合わせたコビントンがテイクダウンを早々に決める。クローズドガードを取ったウッドリーは、ケージ際で細かいパンチを受ける。ケージを背に立ち上がったウッドリーが、離れる。蹴りを織り交ぜるコビントン、ウッドリーは右ボディストレートを入れる。コビントンは左ミドルを返し、ワンツー、右フックを当てて組みつく。エルボーを当てて離れたコビントンが、左オーバーハンドからクリンチへ。ラウンド終了となった。

2R、右サイドキックを繰り出すコビントンが、ウッドリーの右オーバーハンドをかわす。コビントンは左を見せ、跳びヒザ狙いから組んでいく。受け身のファイトのウッドリーは、ヒザをボディに入れポジションを入れかえようとしたところで、離れたコビントンがすぐに組みに行く。切ったウッドリーはシングルレッグで尻もちをつかせるも、コビントンは直ちに起き上りケージにウッドリーを押し込む。

時間を置かず離れた両者、右ボディを入れたウッドリーだが、蹴りが急所に入ったか顔をしかめてケージ際に下がる。レフェリーが試合を止めず、コビントンが蹴りから間合を取り直す。ウッドリーはケージを蹴って右を当てるが、コビントンもハイから右ストレートをヒットさせる。続けてボディへ跳びヒザを入れたコビントン、互角の5分となった。

3R、ウッドリーはここまでコビントンを動かせていたのか、どのように戦い方を変えてくるのか注目だ。しかし、開始直後にコビントンにアイポークがあり試合が中断する。時間をしっかりと置いて再開後、ウッドリーが手数を増やし距離を詰める。コビントンも下がらず、打ち合いに応じ蹴りや左フックを打っていく。右を当てたコビントン、ここで組んでケージへ。シングルを切ったウッドリーは、残り2分で2度ポジションを入れ替えた結果押し込まれ状態が続く。差し合い、コツコツパンチは残り10秒まで続き、一旦は離れるもコビントンの左エルボーから胸を合わせラウンド終了となった。

5R戦の燃費競争、最近のUFCで目立ってきた試合──セコンドからも「ドント・ビー・レイジー」という指示がコビントンに与えられる。4R、ウッドリーが右ミドルを2発、コビントンはパンチを見せてダブルレッグへ。ケージを背に5フィンガーギロチンで防御していたウッドリーは、これが外れるとテイクダウンを奪われる。

右腕を差すが、立ち上がることができず背中をつかされたウッドリーはパウンドを打たれクローズドガードを取る。コビントンはエルボーを落とし、ウッドリーが右目じりをカット。右のパンチに勢いが出てきたコビントンが、左のエルボーと打ち分け攻め込む。ここは明確なコビントンのラウンドとなり、ウッドリーは追い込まれた。

最終回、蹴りっぱなしのようなローを見せたウッドリーは、左ジャブにダブルレッグを合わされる。一旦は切りながら、すぐにシングルで押し込まれギロチンを狙いつつ倒されたウッドリーが大声を挙げる。左ワキを負傷したようで、試合はあっけない幕切れに。

勢いよくベルトへの挑戦、カマル・ウスマンへの挑戦をコビントンは叫んだ。


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UFN ESPN+36 UFN178 カムザット・チマエフ コルビー・コビントン タイロン・ウッドリー デイモン・ジャクソン ドナルド・セラーニ ニコ・プライス ブログ マッケンジー・ダーン 未分類

【UFN178】計量終了 攻めのレスリングが見たいコビントン✖ウッドリー。北米で真価問われるチマエフ

【写真】トラッシュトーク以上にレスリングの攻防が楽しみなメイン。攻めのレスリングが見たい (C)Zuffa/UFC

19日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN178:UFN on ESPN+36「Covington vs Woodley」の計量が行われている。

コルビー・コビントン✖タイロン・ウッドリーのウェルター級戦を筆頭に、セミではドナルド・セラーニ✖ニコ・プライスの安定の好勝負間違いないというカードが上位に用意された。


要注目は北米初進出、7月のファイトアイランド大会マンスリー=4週間で2勝を挙げたニューカマーのカムザット・チマエフがジェラルド・マーシャートと、UAEで見せた強さが北米MMAで結果を残してきたファイター相手にも見せることができるのかが見ものだ。

この他、ジョニー・ウォーカー、ママ2年目を迎えるマッケンジー・ダーンがそれぞれライアン・スポーンとランダ・マルコスと戦う試合がメインカードに組み込まれている。

またLegacy FCフェザー級王者からUFC参戦をした際には1敗でリリースされ、その後はLFAで再生されPFLと契約も1戦1敗──再びLFAで勝利し、代役出場ながら3度目の正直でメジャー初勝利を狙う試合も気になるところだ。

■視聴方法(予定)
9月20日(日・日本時間)
午前6時~UFC FIGHT PASS

■対戦カード

<ウェルター級/5分5R>
コルビー・コビントン: 171ポンド(77.56キロ)
タイロン・ウッドリー: 171ポンド(77.56キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ドナルド・セラーニ: 170.5ポンド(77.34キロ)
ニコ・プライス: 170.5ポンド(77.34キロ)

<ミドル級/5分3R>
カムザット・チマエフ: 185.5ポンド(84.14キロ)
ジェラルド・マーシャート: 186ポンド(84.37キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ジョニー・ウォーカー: 205.5ポンド(93.21キロ)
ライアン・スポーン: 205.5ポンド(93.21キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
マッケンジー・ダーン: 115ポンド(52.16キロ)
ランダ・マルコス: 115.5ポンド(52.38キロ)

<ミドル級/5分3R>
ケヴィン・ホランド: 185ポンド(83.91キロ)
ダレン・スチュアート: 185.5ポンド(84.14キロ)

<フライ級/5分3R>
ジョーダン・エスピノーサ: 126ポンド(57.15キロ)
ダヴィッド・ドヴォルザーク: 125.5ポンド(56.92キロ)

<フェザー級/5分3R>
ミルサッド・ベキッチ: 144.5ポンド(65.54キロ)
デイモン・ジャクソン: 145.5ポンド(66.0キロ)

<女子フライ級/5分3R>
マイラ・ブエノ・シウバ: 125.5ポンド(56.92キロ)
マラ・ボレラ: 125ポンド(56.7キロ)

<女子バンタム級/5分3R>
サラ・アルファー: 135.5ポンド(61.46キロ)
ジェシカ・ローズ・クラーク: 135ポンド(61.24キロ)

<フェザー級/5分3R>
デリック・マイナー: 146ポンド(66.22キロ)
TJ・ララミー: 145ポンド(65.77キロ)

<バンタム級/5分3R>
ランディ・コスタ: 135ポンド(61.24キロ)
ジャーニー・ニューソン: 135.5ポンド(61.46キロ)

<バンタム級/5分3R>
タイソン・ナム: 134.5ポンド(61.0キロ)
アーウィン・リヴェラ: 135.5ポンド(61.46キロ)