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【Shooto2021#05】伝説の始まり、中村倫也─02─「やっと夢を与えることができる。その番が回ってきた」

【写真】語られるエピソードが、26歳とは到底思えない。どれだけ中村がMMAに囲まれて生きてきたか。彼こそMMAの申し子だ (C)MMAPLANET

25日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2021#5で論田愛空隆とMMAデビュー戦を戦う中村倫也インタビュー後編。

ワールドクラスのフリースタイルレスラーは、出自も育ちもMMA=ピュアブレッド大宮──全ては、あの場所から始まった中村のMMAファイター人生が、ようやく第1章を迎える。

レスラーがMMAに挑戦するのではない、MMA人間がレスリングでも活躍してきた、それが中村倫也だ。伝説が始まる、その前日譚──中村のルーツをここで知って欲しい。

<中村倫也インタビューPart.01はコチラから>


──今回のデビュー戦、2回戦なのですね。てっきり3回戦だと思っていました。その方がスペシャル感もあって、盛り上がるのに……。

「クラスAですか? 僕も3R制だと思っていました。それぐらいあっても良いなぁって(笑)。でも3Rに行かないですし、2Rでも判定にならない。10分以内に終らせることができれば同じだなって」

──「それぐらいあっても良い」というのも自己顕示でなく、倫也選手の表情を見る限り、MMAデビューを背景まで含めて楽しみたい風に見えます。

「やっと……です。やっと、ですから。実は先週、ピュアブレッドに行ってきたんです」

──元プロシューター、ピュアブレッド大宮所属でピュアブレッドの名を継いだ池田久雄さんの下へ?

「ハイ。プロデビューを迎えたので、挨拶に言ってきました」

──そのために上尾まで足を運ばれたのですか!!

「ハイ。池田先生にデビューの報告を、と思いまして。そうしたらピュアブレッドのキッズレスリングの子たちがいて。いえば僕の後輩になるんですよね、あの子たちは。その子供たちが僕にベタベタとくっついてくるんです──。『俺が子供の頃、石川真さんや朝日(昇)さん、野中(公人)さん達にしていたとの同じだ』って思いました。

あの頃の僕にとっての選手たちが、彼らにとって『俺になっている』と感じることができて、やっと夢を与えることができる。ようやくその番が僕に回ってきたと思ったんです。何か──凄く嬉しくて」

──いやぁ、思わず鳥肌が立ってしまいました。エリート・レスラーのMMA挑戦と見られがちですが、倫也選手の口から出てくるのが剛術・石川くん、朝日昇に野中くん……根っからのMMA畑の人間じゃないかって。

「僕の憧れでしたから。上野九平さん……ルタ☆ユージさんも」

──ルタ選手はお父さんの運転手をされていましたよね。確かにカナダでピュアブレッドを創るという話もあったかと思います。

「カナダといえば先月ですかね、カーロスから『頑張って。パンデミックが終息したら、日本にいくから練習しよう』っていうDMが来たんです」

──カーロス……カーロス・ニュートンですか?

「ハイ。カーロスも暫らく大宮にいたことがあって、今はカナダの柔術ジムで指導しているみたいです」

──うわぁ、懐かしい名前です(笑)。きっとジョエル・ギャルソンのジムですよね。いやぁ、倫也選手と話していると、26歳とは思えない懐かしい選手の名前が飛び出してきますね。

「僕にとってピュアブレッド大宮が庭でした。毎日、あそこにいて。如何にエンセンと修斗君に会わないのかが、僕のなかのテーマでした(笑)」

──アハハハハ。エンセンはともかく、修斗君は怖すぎます。

「子供心に、エンセンも怖すぎました(笑)」

──最大の理解者の息子さんに、そういう風に接することができるエンセンがまた面白すぎます。

「あと桑原(卓也)さんも怖かったです(笑)」

──マッスル!! 空気が読めなさそうです(笑)。そういう幼少期があり、ピュアブレッドの池田さんにデビュー前の挨拶をするということなのですね。

「凄くエネルギーを貰うことができました。原点に返った気がします。あの子たちを見ていると、もう格好良いところを見せるしかないです」

──気合が入り過ぎることはないですか。

「その辺りはレスリング時代に経験していたことが生きると思います。レスリングの時もワクワクが大き過ぎたので」

──実は今週コリー・サンドハーゲンとエイドリアン・ヤネスというUFCバンタム級ファイターのインタビューをすることになっているのですが、倫也選手のようなバックグラウンドを持つ選手が、あの場で戦えるようになることを切実に願ってしまいます。

「サンドハーゲン、マジですかっ!! そうッスね……現地でUFCを見てみたいです。まだ画面越しでしか見ていないので、直接生で見てUFCファイターのエネルギー感とか、もっと出てくると思うので。そこがまだピンとは来ていなくて、ボヤっとしているところなんです」

──その世界最高峰を最先端で目指す。周囲の期待値もひたすら高く、求められるモノも他のデビュー戦を迎えるファイターとは違ってきます。

「デビュー戦に関しては、正直もっと僕の方がチャレンジする立場の試合が組まれると思っていました。でも、今回の試合はチャレンジするというよりも、受けて立つぐらいの気持ちでいることに気付きました。結果、思っていたより気楽ではないです(苦笑)」

島影直弥(LDH martial arts取締役) 倫也の人生はそういうモノなんだよ。回りの選手とは違う。覚悟を決めないと。

──では覚悟を持って、デビュー戦はどのような試合をしたいと思っていますか。

「伝説が始まる──そんな予感がするような試合をしたいと思います」

──おぉ、伝説の始まりですか。

「皆にここから何か始まるぞ──そう思ってもらえる試合をしないといけないです。ひたすら攻めます。ずっと主導権を握って、相手に能動的な動きをさせない。僕の動きに、反応した攻撃しか出させないようにして、選択肢を狭めていきます。そして、しょうがなしに動いたところで仕留めます」

──頭のなかに戦い方は出来上がっているようですね。一つだけ、その勢いに水を差すようなことを言っても良いですか。

「アハハハ、どんなことですか?」

──これだけ期待されて、舞台も整っている。そこで脳裏をよぎるのが、アーロン・ピコなんです。

「あぁあぁあぁ……。それ、分かります!! マジで分かります。アーロン・ピコに関してはデビュー戦だけでなく、他の試合でもMMAの怖さを目の当りにしました。

もちろん、僕だってアーロン・ピコのようにならないとは限らないです。あり得ることです。ただし、良いのを一発貰った時のことも想定しています。経験していないことなので、何とも言えないですけど……」

──嫌なことをいって申し訳ないです(笑)。

「アハハハ。ピコ……そうッスよね。ただピコってレスリングの時も、大量失点をするんです。でも、それより多くの点を取って勝つ」

──えぇ? 倫也選手はアーロン・ピコのレスリング時代もご存じなのですね!! 深すぎます。

「もう7年も前ですけど、ブルガリアの大会にピコはコーチと2人で来ていて。『相手がいないから、練習してくれ』って言われたんです」

──凄まじい逸話じゃないですかっ!!

「ピコは僕の2歳下で、彼と同い年の藤波(勇飛=2017年世界選手権フリースタイル70キロ銅メダリスト)は、世界ジュニアでアーロン・ピコと決勝で戦っていますし。

そうですね、ブルガリアで練習したときは、スクランブルが凄くて強かったです。試合もあの時に初めて見たのですが、凄く得点能力が高いけど、失点もメチャクチャします。大味といえば大味なレスリングで。

だからMMAもそのままなんですよ。凄く良い攻撃をするけど、被弾もする。僕の場合はあそこまで行き切るような試合はしません。ああなると事故が多くなってしまうので。もらうことが増えると、攻めに影響が出てしまうでしょうし。そこは自分の感覚を信じて、失点ゼロで戦います」

■視聴方法(予定)
7月25日(日)
午後5時~ ABEMA格闘チャンネル

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Interview Special コリー・サンドハーゲン フランキー・エドガー ブログ 青木真也

【Special】月刊、青木真也のこの一番:2月─その弐─サンドハーゲン✖エドガー「本当に強い」

【写真】勝ち方がえげつなかったサンドハーゲン (C)Zuffa/UFC

過去1カ月に行われたMMAの試合から青木真也が気になった試合をピックアップして語る当企画。

2021年2月の一番、第ニ弾は6日に行われたUFN184からコリー・サンドハーゲン✖フランキー・エドガー戦について語らおう。


──青木真也が選ぶ2021年2月の一番、2試合目をお願いします。

「コリー・サンドハーゲン✖フランキー・エドガーです」

──なんとなく意外な気がします。青木選手はフランキーに想い入れがあるようにも思えないですし。

「エドガーは僕的に言うと、BJに勝ったのが大きい選手です」

──2010年4月のUFC112と8月のUFC118における2連戦ですね。MMAを変えた一戦といっても過言でないと思います。

「そもそも、僕はあの2試合でBJが負けたと思っていないですし」

──ということなんですよね。あの時、『なんだ、これは戦いか』と思いました。実際、BJにインタビューした時にはフランキーのことを「あれではUltimate Fightingではなくて、Ultimate Fitnessだ」って批判していたんです。

「倒すんじゃなくて、ポイントゲームをあそこまで明確にしたのはエドガーが最初でしょうね。しかも、ジャッジがその手数とテイクダウンを取ったということで、MMAの潮目が変わった」

──ハイ。あの時、マモル選手から『あの戦いを受け入れないと、進化についていけなくなりますよ』と言われたことがあって。BJが倒せなかったのは事実で、自分のやりたいことをやらせてもらえなかったんだと思うようになったんです。

「あぁ……僕は、あの時もエドガーを認めることはなかったです。戦っていないじゃんって。でも、グレイ・メイナードとの2試合で変わりました」

──2011年1月のUFC118と10月のUFC136における2連戦で、ドローとKO勝ちでした。

「試合つまんねぇじゃんってのが、凄い試合をやって。ああいう戦いができる人間が、ポイントゲームでBJに勝った。もうこっちも文句は言えないし、自分のやっていることに言い訳でもできないなって」

──なるほどぉ。いやぁ、そうやって認めざるを得なかったわけですね。

「もうね、あの試合をやられると──ですよ。ただ凄い絶対手王者のイメージがあるけど、実はBJとメイナードの3試合だけなんですよね、防衛したのは」

──それが10年以上前で、サンドハーゲン戦の負け方を見ると……。もう、良いのではないかと思ってしまいます。

「でも、その前にはペドロ・ムニョスに勝っているし。負けたといってもホロウェイとも5Rを戦っていますしね。UFCがこういう厳しい試合をやらせるのも分かります。厳しい試合を組んでいますよ。

でも39歳か、鉄人ですね。ここまで来たら、やれるところまでやりたいのかなって思います。と同時に、今回のように木っ端みじんにやられてしまうと、スッキリするのかなっていうのもありますね」

──木っ端みじんにしたサンドハーゲンについては。

「いや、強いですよ。強い。サンドハーゲンのスタイルは、最後は蹴りに繋げるんですよね。タッチボクシング&蹴りというスタイル、あれはなかなかないですね」

──これはそんな言葉はないのかもしれないですが、コロラドMMAというか。2005年以前にキック&ムエタイと柔術を融合させたような立った構えで組まれると下になって柔術をするというドウェイン・ラドウィック、クリスチャン・アレン、アルヴィン・ロビンソン、ドナルド・セラーニの系統というか。

「日沖発っぽい感じですか」

──当時は今のセラーニや日沖選手よりテイクダウンには行かず、立って打撃、組まれると下になるという。それがコロラドのローカルプロモーションでK-1やムエタイとMMAのミックス興行だったRing of Fireという大会で育った選手に共通している部分ではありました。

「サンドハーゲンは、その系統ということなのですか」

──ハイ、クリスチャン・アレンの教え子なんです。

「へぇ、そうなんだぁ。それは面白いですね。なんか、パンチはリーチがあって手打ちっぽくて、タッチボクシングに蹴りが混ざっている。最後は蹴りで攻撃を終えるというスタイルで。何か、独特だと思ったんですけど、そういう系統があったのですね」

──もちろん、そこに蹴りが得意、パンチが得意というのはあるかと思いますが。

「それでサンドハーゲンは蹴りで。まぁ何といってもバンタム級では異常って言って良いほどデカいですね。180センチだから、ジャブも腰を入れなくて打てるし、蹴りも弾くように蹴っている」

──相手を触らせないですね。

「そうなんです。アルジャメイン・ステーリングには触られてやられましたけど、突き放す感じなんでムエタイっぽくはないです。捌いて横に立って、強振をするというのではない。ヒザもその場で打つようなヒザ蹴りで。ここにきて、トップコンテンダー争いに厄介なのが出てきたと思います。

本当に強いです。戦っている相手も強くて、マルロン・モラエスに勝つって尋常じゃないですからね」

──田中路教選手もステーリングに負ける前から、「一番強いのはサンドハーゲン」というようなことを言っていました。

「そうなんだ!! ポテンシャルがそこまである……やっぱ、そうなんだ。技もそうだし、あのサイズですよね。61キロでライト級でも長身だろうって。エドガーはライト級であれだけ出来ていて、でも体重を落とすと──ライト級ほどでなくなったのが、また興味深いですね。どの階級が自分に一番あっているのかって、また分からないモノです」

──そして今週末にはピョートル・ヤン✖アルジャメイン・ステーリングがあります。青木選手の見立ては?

「逆にどう思いますか?」

──短時間ならステーリング、3R以降になるならヤンかと思っています。

「あっ、そうなんだ。僕はステーリングが行っちゃうんじゃないかと思っています。レスリング力で倒してしまうし、ヤンがそれほどトップどころとは余り戦っていないというのを見てしまうんですよね」

──ジョゼ・アルド、ユライア・フェイバー、ジミー・リベラは十分に強いとは思うのですが、それでもサンドハーゲンとは違いますね。

「アルドも落として来た時ですしね。微妙な感じはします。ピョートル・ヤンもそうだし、アルジャメイン・ステーリングともう1度やると、サンドハーゲンは勝てる力があると思います。どっちと戦っても面白いでしょうね」

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Report UFC UFN ESPN+24 UFN184 コリー・サンドハーゲン フランキー・エドガー ブログ

【UFN184】言葉もない……。28秒──フランキー・エドガー、サンドハーゲンの跳びヒザでKO負け

<バンタム級/5分3R>
コリー・サンドハーゲン(米国)
Def.1R0分28秒 by KO
フランキー・エドガー(米国)

頭を振って前に出るフランキーに対し、サンドハーゲンが重いローを切る。引き続きローを見せて間合いを図るサンドハーゲンは、フランキーの前進に跳びヒザ一閃。右ヒザでアゴを打ち抜かれたフランキーは、頭からキャンバスに崩れ落ちた。

「アルジャメイン戦の時と違い、僕はモンスターになっている。彼が次の試合に勝つようだと、7月は僕がヤツを眠らせる」とサンドハーゲンは話した。


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Interview UFC UFN ESPN+42 UFN184 コリー・サンドハーゲン フランキー・エドガー ブログ

【UFN184】バンタム級2戦目=サンドハーゲン戦前のフランキー・エドガー「血を滴らせながら栄光を掴む」

【写真】フランキー・エドガーの常にフランキー・エドガーだ(C)Zuffa/UFC

6日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN184:UFN on ESPN+42「Overeem vs Volkov」で、コリー・サンドハーゲンと対戦するフランキー・エドガー。

最小、最速のUFCライト級チャンピオンはフェザー級ではワールドタイトルを手にできず、バンタム級へ転向を果たした。39歳になったレジェンドは、そのバンタム級での2戦目でサンドハーゲンという正にこれから世界の頂点を上り詰めようという若き強豪と相対する。

彼の試合を、あとどれだけ見ることができるのだろうか。創意工夫とハードワークの大切さを、我々に教えてくれたフランキー・エドガー──サンドハーゲン戦前に行ったZoomインタビューで聞かれた彼の言葉を伝えたい。


──タフな新鋭コリー・サンドハーゲン戦を控えています。

「コリーは凄く強い。その彼と戦い、勝利することでタイトル奪取の青写真を描いているよ」

──ところで2019年12月に韓国のコリアンゾンビに敗れた際、引退を考えることはなかったでしょうか。

「ノー、全く考えなかったよ。良いパンチをもらってコリアンゾンビには負けた。でも自分ではベストを尽くしたし、まだやれることは前回のペドロ・ムニョス戦で示せたと思っているよ」

──マーク・ヘンリーやヒカルド・アルメイダが引退の進めるような話は?

「それも全くなかったよ。彼らは僕の実力を理解しているし、ジムでどのような動きができているかも誰もよりも分かっているからね。そして、僕がこのスポーツにどれだけ真剣に向かい合っているのかも」

──そしてフランキーが言ったようにペドロ・ムニョス戦で勝利をしました。バンタム級で戦うことに関しては、もう8、9年前にマーク・ヘンリーが提言していたことが思い出されます。その時がついに来たわけですが、135ポンドでの自身のパフォーマンスをどのように感じていますか。

「マークが正しかったんだ。凄く適しているよ。ただフェザー級時代も良い戦いができていた。ライト級からフェザー級と戦ってきた。それが僕の歴史になっている。これからはバンタム級で歴史を紡いでいくよ」

──バンタム級で世界王座を奪取するという意志を持ち続けているわけですね。

「それがゴールだからね。どの階級でも世界チャンピオンを目指す。ライト級でそれを成し遂げた。フェザー級では近づけたけど、タイトル奪取はならなかった。同じようにバンタム級でも戦っていくだけさ」

──サンドハーゲンはバンタム級でも大きく、フィジカルアドバンテージがるように思えます。

「サンドハーゲンは背が高くて、遠いレンジで戦える選手だよ。ただし、そういう試合こそ僕がずっと戦ってきたモノだから。彼は他とは違う打撃を駆使し、グラウンドも柔術を使ってとても強い。でも、僕のパンチの方が上回っているよ。簡単な試合にはならないけど」

──フランキーはMMAに革命を起こしたフットワークの使い手です。フェイクを織り交ぜ、最終的にパンチを当てるか、テイクダウンを決める。しかし、そういうハードワークの末にテイクダウンを奪ったとしても、今や多くの選手がすぐに立ち上がる術を身につけ、グラウンドでホールドすることが困難になっています。

「MMAは進化している。ただし、僕は自分の打撃、柔術、レスリングを信じている。この一つでアドバンテージを握れると、他の局面でもアドバンテージを持つことになる」

──39歳になったことを指摘されると思いますが、この年齢をどのように感じていますか。

「それは自然なことだからね。39歳になってもやれることは、もう長いキャリアで証明し続けてきた。自分の体のことだ、僕が一番分かっている。だから、ずっとこのスポーツで成功を手にすることができたんだ。

そのうえで年を重ねることで、より自分の体をケアするようになった。階級を下げたことも、僕が戦い続けることを後押ししてくれている。バンタム級にしたことでよりヘルシーになっているし、動きも上がっていることはジムで確認済みだからね」

──今のMMAではジムの移動が盛んに行われ、大きなジムに世界各国から選手が集まってくる状況です。そんななかフランキーはずっとヒカルドとマークの下で練習をしてきました。

「何があろうが2人を信じているよ。僕らの関係はコーチとファイターというよりも、家族のようなモノだから。多くの選手は敗北を経験すると、自分の中に原因を見つけようとせず、外部に敗因があるよう求めているんだ。

僕はそういう風にはならない。試合に勝てるのはコーチのおかげだ。そして敗北の責は僕にある」

──素晴らしい言葉です。フランキーはATTやサンフォードMMA、チーム・アルファメールに移ろうと考えたことはありませんか。

「ノー、ないよ。全くない。僕はニュージャーが好きすぎるんだ(笑)」

──アハハハ。とはいえヒカルドとマークの下には、新しい選手も集まってきていますね。

「新しい練習パートナーができることは、いつだって歓迎しているよ。そこにヒカルドとマークというベースがあって、彼らがやってくるのだから。ザビット・マゴメドシャリポフ、チムール・ヴァリエフ、そして最近ではコディー・ガーブラントと世界のトップファイターが合流した。彼らと一緒にマークやヒカルドの指導を受けることは、僕の財産になっているよ。

彼らはこのスポーツの将来を担う存在だ。そんな彼らと練習でやりやっていることで、試合でもやれるという自信を得ることができるんだ」

──土曜日が待ちきれないほど楽しみです。どのような試合を世界に見せたいでしょうか。

「これがフランキー・エドガーだという試合を皆に見てもらいたいと思っている。厳しい攻撃を受け、血を滴らせながら栄光を掴むんだ」

──セイフティ・エリアで戦うことはない……と。

「いいかい? 卵は割らないとオムレツを創ることはできないんだよ(笑)」

──最高です。フランキー、インタビューを受けてくれてありがとうございます。

「日本のファンに伝えてほしい。君たちのようにMMAを理解しているファンはいない。本当に日本では素晴らしい時を過ごすことができた。土曜の夜の試合を楽しみにしてほしい」

■視聴方法(予定)
2月7日(日・日本時間)
午前7時~UFC FIGHT PASS

■UFN184対戦カード

<ヘビー級/5分5R>
アリスター・オーフレイム(オランダ)
アレキサンダー・ヴォルコフ(ロシア)

<バンタム級/5分3R>
コリー・サンドハーゲン(米国)
フランキー・エドガー(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
マリオン・ルノー(米国)
メイシー・チアソン(米国)

<フライ級/5分3R>
アレッシャンドリ・パントージャ(ブラジル)
マネル・ケイプ(アンゴラ)

<バンタム級/5分3R>
コディ・ステーマン(米国)
アスカル・アスカル(米国)

<ライト級/5分3R>
ディエゴ・フェレイラ(ブラジル)
ベニール・ダルーシュ(米国)

<ライト級/5分3R>
マイケル・ジョンソン(米国)
クレイ・グィダ(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
マイク・ロドリゲス(米国)
ダニーロ・マルケス(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
チムール・ヴァリエフ(ロシア)
マーチン・デイ(米国)

<160ポンド契約/5分3R>
ジャスティン・ジェインズ(米国)
デヴォンテ・スミス(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
カロル・ホザ(ブラジル)
ホセリン・エドワルツ(パナマ)

<女子フライ級/5分3R>
モリー・マクマン(英国)
ララ・プロコピオ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
ユーゼフ・ザラル(米国)
チェ・スンウ(韓国)

<140ポンド契約/5分3R>
オード・オズボーン(米国)
デニス・ボンダル(ウクライナ)

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Interview UFC UFN ESPN+42 UFN184 コリー・サンドハーゲン フランキー・エドガー ブログ

【UFN184】既に世界王者級の強さ、コリー・サンドハーゲン「フランキーは本当の意味でウェルラウンダー」

【写真】ステーリングに不覚を取ったが、この選手の強さは特別だ (C)Zuffa/UFC

6日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN184:UFN on ESPN+42「Overeem vs Volkov」で、フランキー・エドガーとコリー・サンドハーゲンが対戦する。

世界最高峰のUFCにあって、その群雄割拠振りはずぬけているといっても過言でないバンタム級の今後を占ううえで非常に大切な一戦になる。

サンドハーゲンはオーソ基調のスイッチヒッターで、左ボディで腹を効かせ、頭が下がった相手にヒザの追撃を掛ける。ローをはじめとする足技も破壊力があり、グランドでは容赦のないヒジ攻撃はフランキーを粉砕する力を十分に有している。

MMA柔術も優れており、上になろうが、下になろうが徹底して攻めの姿勢を貫く。世界チャンピオン級の力を既に有しているといっても過言でないサンドハーゲンに初インタビューを試みた。


──2020年はアルジャメイン・ステーリングにUFCで初黒星を喫し、マルロン・モラエスに完勝とCOVID19のパンデミックとともにアップ&ダウンのある1年となりました。

「そうだね。去年は1月にフランキー・エドガーと戦うことが決まっていたけど、彼が12月にブライアン・オルテガの代役でコリアンゾンビと戦ったことで試合がなくなってしまった。

そうしたらCOVID19がやってきて、何もかもが止まってしまったよ。それでもUFCはすぐに活動を再開し、ステーリング戦という僕が望んでいたビッグファイトを用意してくれた。

ただし、僕の夜にはならなかった。ステーリングはあの夜、僕より良かった。でも彼はタイトル挑戦を決めたから、僕もタイトル挑戦できる位置に近いことが証明されたんだ」

──パンデミック後は米国でも住んでいる州で練習できる形態が違っていました。そこがステーリング戦で敗因の一つになったと考えていますか。

「コロラドは3月と4月は完全にロックダウンされた。5月から6月にかけて少し規制が緩んだけど、練習に関してはトレーニングパートナーは2人までしか許されなかった。コーチと4人体制というのがアルジャメインと戦った時のトレーニング環境だったんだ。

7月、8月と少しずつ状況は良くなっていき、フルということではないけど、4人で練習するよりはずっと良い状態になったよ。確かにあの練習環境はアルジャメインに敗れたことに関係はしているだろうけど、どれだけの問題だったかは分からない。何よりも、そんなことを言い訳にしたくないからね。

あの日、僕は負けたのはアルジャメインの方が強かったからだよ。いくら練習環境が影響したとしても、大部分ではない。確かなことは──あの試合ではしっかりと自分をコントロールすることができていなかったんだ。

MMAは1年に3、4試合しないと精神面も体も戦う感覚を失ってしまうことを学んだ。そして、あの試合の後から練習中でも自分のコントロールすることを心掛けるようにしたんだ。結果ランキング1位のマルロン・モラエス戦で、ステーリング戦で学んだことを生かし、2RでKOできた。ファイトアイランドのメインイベントでね」

──そして再度決まったフランキーとの試合に臨むことになりました。

「スーパータフマッチになるだろう。殿堂入り間違いないファイターと戦うのだから。でも、ずっと彼のような選手と試合がしたいと思ってきたんだ」

──キャリア最大のビッグネームかと思います。

「フランキー・エドガーのようなまるでキャリアを積んできた時代が違う、経験豊かなファイター戦うのはレアケースだと心得ているよ。彼は僕が育ってきた場所にはいなかったファイターだ。

10歳年上だし、それだけ長く戦ってきて経験値も高い。僕のキャリアのなかでも凄く大切な試合になるだろう。これほどの力を持った素晴らしいファイターであるフランキー・エドガーとチャンピオンになる前に戦う……自分の力を彼に全てぶつけるよ」

──今の彼とライト級チャンピオンだった時代の彼とでは違いがあると思っていますか。

「フランキーはいくつか手痛い敗北を経験しているけど、負ける時は得てしてああいう風になるのがMMAだからね。今も十分に強いよ。ペドロ・ムニョスとの試合では、皆が想っているような年を取ったファイターでは全くなかった。

これまでやってきたように、今も戦うことができる。それこそ僕が望んでいることだよ」

──フランキーの長所はどこだと思いますか。

「何でもできることだよ。ハイライトリールに残るようなビッグKOがなくて、決して派手ではないけどスタンドも寝技も穴がない優れたレスラーだ。人と違う戦い方をして、UFCというハイレベルな試合が続く場所で、その勝ち方を知っている。そうやって勝ち星を積み重ねてきた」

──小刻みなステップで相手を幻惑し、抜群の距離のコントロールとタイミングを測ることでテイクダウンを奪うことができました。

「一つひとつの動きが速くて、しかもそのペースを守ってレスリングも打撃もできる。だからこそフランキーは本当の意味でウェルラウンダーなんだ。時間をもしっかりと把握して戦うことができる。僕らの対策がハマれば良いけど、こればかりは試合が始まってみないと分からないからね」

──コリー自身は、アドバンテージはどこだと思っていますか。

「違いは僕の方がダイナミックだということ。ただし、そこは特に必要じゃない。その一方で動きが多いから、フランキーにはない攻撃の選択肢が僕にはある。

それとフットワークに関しては、僕のシステムの方が少し彼を上回っている。グラップリングでも、僕の方が優っているかな。レスリングで育っていないから、レスラーとは違うグラップリングができる。グラップリングもそうだし、全ての局面で僕とフランキーはハイレベルな攻防を見せることができると思うよ」

──レスリングがバックボーンでない……ムエタイや柔術の融合をいうスタイルは、コロラドのMMAの一つの特徴であるかと思います。2000年代初め柔術、レスリング、ボクシングがようやくクロストレーニングされるようなMMAにあって、ドゥエイン・ラドウィック、そしてクリスチャン・アレンがキックやムエタイを柔術と融合させたスタイルを持ちこみました。実はコリーの試合を初めて見た時に、あなたがクリスチャン・アレンの教え子だと知らずに、ああアレンやドナルド・セラーニのコロラドMMAがよりパワフルになった感じだと思ったんです。

「昔からMMAを見ている人は、僕の試合を見てクリスチャンと双子みたいだっていうんだ(笑)。そう言ってもらえると凄く嬉しいよ。

クリスチャンはジムに入会した10代の時から、ずっと僕のセンセイだよ。ただコーチというだけでなく師匠であり、MMAのことだけでなく人生においても導いてくれた。クリスチャンの教えがあって、今の僕がある」

──ところで3月にピョートル・ヤンとアルジャメイン・ステーリングのUFC世界バンタム級選手権試合があります。

「勝者予想ってやつだね(笑)。ほんと、どこへ行っても聞かれてそのたびに僕の答も変わってしまうんだ。それだけ、2人の力は拮抗していて、予想が難しい試合になる。

今日の僕のピックはステーリングだ。アルジャメインは本当にアンオーソドックスなスタイルの持ち主で、絶対的に強いエリアがある。そして対戦相手が経験したことがない動きをするんだ。

ヤンはチャンピオンだけど、十分な経験がUFCではない。アルジャメインはUFCでの経験も多いし、とにかくケージ際での強さは絶対だ。でも、ヤンにも数多くのアドバンテージがあって……試合予想は無理だよ(笑)」

──その勝者に挑戦するために、フランキーとの試合はとても重要になりますね。

「もちろんだ。僕の目標はUFC世界バンタム級世界チャンピオンになること。そして長期政権を築きたい。ただし、今はフランキーを倒すことしか考えていない。試合も近づいてきているし、土曜日のことしか頭にはない……んだけど、この試合が終われば次は世界タイトル挑戦だよ」

──日本のMMAを知ったファンのなかで、非常に評価の高いコリーです。そんな日本のファンにメッセージをお願いします。

「実は僕のガールフレンドは日本人なんだ(笑)。お父さんが日本からやってきた人で」

──!!

「日本のどこが故郷かは知らないんだけど、僕も日本を訪れたいと思っている。そして、いつの日か米国のファンとは違い、何が試合中に起こっているのか理解し、凄くファイターを尊敬してくれると聞いている日本のファンの前で戦いたいと思っている。ホント、シリアスな夢なんだ。キャリアが終わる前に絶対に日本で戦いたいと思っている」

■視聴方法(予定)
2月7日(日・日本時間)
午前7時~UFC FIGHT PASS

■UFN184対戦カード

<ヘビー級/5分5R>
アリスター・オーフレイム(オランダ)
アレキサンダー・ヴォルコフ(ロシア)

<バンタム級/5分3R>
コリー・サンドハーゲン(米国)
フランキー・エドガー(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
マリオン・ルノー(米国)
メイシー・チアソン(米国)

<フライ級/5分3R>
アレッシャンドリ・パントージャ(ブラジル)
マネル・ケイプ(アンゴラ)

<バンタム級/5分3R>
コディ・ステーマン(米国)
アスカル・アスカル(米国)

<ライト級/5分3R>
ディエゴ・フェレイラ(ブラジル)
ベニール・ダルーシュ(米国)

<ライト級/5分3R>
マイケル・ジョンソン(米国)
クレイ・グィダ(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
マイク・ロドリゲス(米国)
ダニーロ・マルケス(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
チムール・ヴァリエフ(ロシア)
マーチン・デイ(米国)

<160ポンド契約/5分3R>
ジャスティン・ジェインズ(米国)
デヴォンテ・スミス(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
カロル・ホザ(ブラジル)
ホセリン・エドワルツ(パナマ)

<女子フライ級/5分3R>
モリー・マクマン(英国)
ララ・プロコピオ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
ユーゼフ・ザラル(米国)
チェ・スンウ(韓国)

<140ポンド契約/5分3R>
オード・オズボーン(米国)
デニス・ボンダル(ウクライナ)

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Report UFC UFN ESPN+37 UFN179 コリー・サンドハーゲン ブログ マルロン・モラエス 未分類

【UFN179】What a fantastic finish!!!! 後ろ回し蹴りでサンドハーゲンが、マルロン・モラエスをKO!!

<バンタム級/5分5R>
コリー・サンドハーゲン(米国)
Def.2R1分03秒by TKO
マルロン・モラエス(ブラジル)

すぐにスイッチを繰り返すサンドハーゲンがローを蹴る。左オーバーハンドを見せたモラエスもローを返す。サンドハーゲンのワンツーに右オーバーハンドを狙ったモラエスが右ローを決める。体がよれたサンドハーゲンがワンツーから右フックを被弾する。それでも冷静にジャブ、左右のローを入れるサンドハーゲン左ボディフック。そこにモラエスがワンツーを放ち、サンドハーゲンが跳びヒザで応える。

サンドハーゲンのワンツーには、モラエスが左を繰り出すなど互角の攻防が続く。サンドハーゲンがスピニングバックキック、モラエスはスピニングバックフィスト──そしてサンドハーゲンが右アッパーを狙う。互いに相手の攻撃をよく見ている中で、サンドハーゲンの左ミドルが決める。もう一度、腹を蹴りヒザを突き刺したサンドハーゲンは、残り10秒で左ミドルをキャッチされテイクダウンを許したが初回を取った。

2R、ローの交換後にサンドハーゲンが左右のジャブでタッチしていく。そしてサンドハーゲンは腹に前蹴りを入れ、左ハイを狙う。ミドルを入れてからローの精度も上がったサンドハーゲンが、そのローをかわされた直後に、左ジャブを見せてから右後ろ回し蹴りを繰り出す。モラエスのガードの上をすり抜けて、カカトが側頭部を蹴り抜く。後方に一回転した倒れたモラエスに、パウンドを入れたサンドハーゲンがTKO勝ちを決めた。

「TJかフランキー、僕の前にいる2人と戦いたい」と勝者は話した。


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News UFC UFN ESPN+37 UFN179 アラン・ボドウ エジソン・バルボーサ コリー・サンドハーゲン ステファニー・エッガー ドリキュス・デュプレシー ブログ マクワン・アミルカーニ マルロン・モラエス

【UFN179】計量終了 アラン・ボドウ、デュプレッシー、エッガー、ショートノーティスUFCデビュー

【写真】デュプレッシーと対戦するペレスは、フェイスオフでジョーカーのメイクをする力のいれようだった (C)Zuffa/UFC

12日(日・現地時間)にUAEはアブダビのUFC Fight Islandで開催されるUFN179:UFN on ESPN+37「Moraes vs Sandhagen」の計量が、10日(金・同)に行われている。

メインでマルロン・モラエス✖コリー・サンドハーゲンという見逃せないバンタム級マッチがメインで組まれている同大会には、日本に関係しているファイターも含め気にショートノーティスで世界最高での叩きを実現させた選手がまま見られる。

その1人がアラン・ボドウだ。長らく日本で暮らし、Grachan、HEAT、Grandslamなど独立団体でファイトし、HEATではヘビー級とライトヘビー級のチャンピオンに輝いた。


フランスに帰国後もTKOなどで結果を残しており、今回はセルゲイ・スピヴァクの代役としてトム・アスピナルとのオクタゴン・デビュー戦のチャンスを得た。日本にいた頃は打撃、組みともパワーに押し切ることができたが、一方でガードの甘さがあったのも事実だ。UFCでの打撃戦では命取りになる、その辺りがパリの名門MMA Factoryでどれだけ改善されているか。そして、ここをクリアし次戦からは本来のライトヘビー級で活躍につなげてほしいボドウだ。

ボドゥ同様にメインカードでUFCデビュー戦を戦うのは、南アフリカ人ファイターで元KSWウェルター級王者のドリキュス・デュプレシーだ。

ホドウフォ・ヴィエイラの代役で2週間の準備でマルクス・ペレスと戦うデュプレシーは「ファイトアイランドで戦えるなんてアメージングだ。ここにやって来る前は色々とやることがあったけど、もうあとは戦うだけ。僕はKSWでメインで2度戦っているし、1万5千人の前での試合も経験してきた」と突然の世界最高峰で戦う機会にも自信をのぞかせていた。

スイスからUFC初陣を迎えるステファニー・エッガーは去年の7月にRIZINでKINGレイナにキャリア3度目の黒星を与えた選手。9月5日にホームのスイス・ザンクトガレンでローカル大会で勝利したばかりのエッガー。彼女もまた2週間前というショートノーティスのオファーに合意し、トレイシー・コーテズと戦うこととなった。

コロナ禍だからこそチャンスを得て、ファイトアイランドにやってきた選手たち。この機会を生かし、UFCで生き残ることができるか──大切な初戦の行方が気になる。

■視聴方法(予定)
10月12日(日・日本時間)
午前6時~UFC FIGHT PASS

■UFN179計量結果

<バンタム級/5分5R>
マルロン・モラエス: 136ポンド(61.69キロ)
コリー・サンドハーゲン: 136ポンド(61.69キロ))

<フェザー級/5分3R>
エジソン・バルボーサ: 145.5ポンド(66.0キロ)
マクワン・アミルカーニ: 146ポンド(66.22キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ベン・ロズウェル: 265 ポンド(120.2キロ)
マルチン・ティブラ: 263ポンド(119.29キロ)

<ミドル級/5分3R>
マルクス・ペレス: 186ポンド(84.37キロ)
ドリキュス・デュプレシー: 186ポンド(84.37キロ)

<ヘビー級/5分3R>
トム・アスピナル: 252ポンド(114.3キロ)
アラン・ボドウ: 254ポンド(115.21キロ)

<フェザー級/5分3R>
ユーゼフ・ザラル: 146ポンド(66.22キロ)
イリャ・トピーラ: 146ポンド(66.22キロ)

<ミドル級/5分3R>
トム・ブリーズ: 186ポンド(84.37キロ)
KB・ブラール: 186ポンド(84.37キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ホドリゴ・ナシメント: 265 ポンド(120.2キロ)
クリストファー・ダカウス: 227ポンド(102.96キロ)

<ミドル級/5分3R>
インパ・カサンガネイ: 185.5ポンド(84.14キロ)
ホアキン・バックリー: 185.5ポンド(84.14キロ)

<バンタム級/5分3R>
アリ・アル・カイシ: 136ポンド(61.69キロ)
トニー・ケリー: 136ポンド(61.69キロ)

<フェザー級/5分3R>
ジガ・チカズ: 146ポンド(66.22キロ)
オマル・モラレス: 145.5ポンド(66.0キロ)

<女子バンタム級/5分3R>
トレイシー・コーテズ: 136ポンド(61.69キロ)
ステファニー・エッガー: 135.5ポンド(61.46キロ)

<フライ級/5分3R>
タジル・ウランベコフ: 126ポンド(57.15キロ)
ブルーノ・シウバ: 125.5ポンド(56.92キロ)

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UFC Result UFC250 アマンダ・ヌネス アルジャメイン・ステーリング エディ・ワインランド コディー・ガーブラント コリー・サンドハーゲン ショーン・オマリー ハファエル・アスンソン ブログ ・ワインランド

【UFC250】試合結果 ヌネス無双。Ridiculous!! バンタム級=ガーブラント、ステーリング、オマリー!!!!!!

【写真】強烈なインパクトとともにカムバックを果たしたコディー・ガーブラント(C)Zuffa/UFC

6日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでUFC250が開催された。

ヌネスは確かに笑顔を浮かべるような感じで戦っていた(C)Zuffa/UFC

メインのUFC世界女子フェザー級選手権試合はバンタム級との二冠王アマンダ・ヌネスが、初回から最終回までフェリシア・スペンサーを打・倒で圧倒し、判定勝ちし無双ぶりを発揮した。

注目のバンタム級3カードはコディー・ガーブラント、アルジャメイン・ステーリング、ショーン・オマリーの3選手が、それぞれパフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを獲得する内容で、ハファエル・アスンソン、コリー・サンドハーゲン、エディ・ワインランドを破っている。

パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト=コディー・ガーブラントアルジャメイン・ステーリングショーン・オマリーアレックス・ペレス

UFC250「Nunes vs Spencer」
<UFC世界女子フェザー級選手権試合/5分5R>
○アマンダ・ヌネス(ブラジル)5R
判定
詳細はコチラ
×フェリシア・スペンサー(カナダ)
<バンタム級/5分3R>
○コディー・ガーブラント(米国)2R4分59秒
KO
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×ハファエル・アスンソン(ブラジル)
<バンタム級/5分3R>
○アルジャメイン・ステーリング(米国)1R1分28秒
RNC
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×コリー・サンドハーゲン(米国)
<ウェルター級/5分3R>
○ニール・マグニー(米国)3R
判定
詳細はコチラ
×アンソニー・ロッコ・マーチン(米国)
<バンタム級/5分3R>
○ショーン・オマリー(米国)1R1分54秒
KO
詳細はコチラ
×エディ・ワインランド(米国)
<フェザー級/5分3R>
○アレックス・カサレス(米国)3R
判定
詳細はコチラ
×チェイス・フーパー(米国)
<ミドル級/5分3R>
○イアン・ハイニッシュ(米国)1R1分14秒
TKO
詳細はコチラ
×ジェラルド・マーシャート(米国)
<フェザー級/5分3R>
○コディー・ステーマン(米国)3R
判定
詳細はコチラ
×ブライアン・ケレハー(米国)

<ミドル級/5分3R>
○マキ・ピトロ(米国)2R1分10秒
TKO
詳細はコチラ
×チャールズ・バード(米国)
<フライ級/5分3R>
○アレックス・ペレス(米国)1R4分06秒
TKO
詳細はコチラ
×ジョズエ・フォルミーガ(ブラジル)
<ライトヘビー級/5分3R>
○デビン・クラーク(米国)3R
判定
詳細はコチラ
×アロンゾ・メニフィールド(米国)
<150ポンド契約/5分3R>
○エウベウチ・バーンズ(ブラジル)1R1分20秒
RNC
詳細はコチラ
×エヴァン・ダナム(米国)


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【UFC250】アルジャメイン・ステーリングがサンドハーゲンを98秒で絞め落とす!!!!

<バンタム級/5分3R>
アルジャメイン・ステーリング(米国)
Def.1R1分28秒by RNC
コリー・サンドハーゲン(米国)

左右に回り右ハイを見せたサンドハーゲン。ステーリングは左の蹴りをキャッチして組んでいく。右を差し、崩してバックに回ったステーリングは寝技に持ち込む。サンドハーゲンの背中を反らせて、RNCに入るステーリング。ヒジを押し上げて防御したサンドハーゲンだが、四の字フックでしっかりと背中を制される。左腕を差しいれたステーリングは、そのまま絞め上げ──サンドハーゲンはタップと同時に落ちた。

最初のチャンスをしっかりと手にしたステーリングは「この国は素晴らしいけど、多くの変化が必要なんだ。特にマイノリティに関しては」と話し、「人生で最大の勝利だ。僕はセラBJJの『ブラック』ベルトなんだ。ジャマイカで初のUFCショーをやろう」と興奮を隠しきれずコメントした。これはピョートル・ヤンとの王座決定戦は決定か──。


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News UFC UFC250 アマンダ・ヌネス アルジャメイン・ステーリング エディ・ワインランド コディー・ガーブラント コリー・サンドハーゲン ショーン・オマリー ハファエル・アスンソン フェリシア・スペンサー ブログ

【UFC240】計量終了 体重オーバーなし。拳タッチ、肘タッチ? コロナ時代のフェイスオフ

【写真】出場24選手が体重オーバーがなかった (C) Zuffa/UFC

6日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEX開催されるUFC250「Nunes vs Spencer」の計量が5日(金・土)に行われた。

全12試合、出場24選手の全員に計量ミスは見られなかった。


もはやマスク姿の計量がノーマルとなったUFC。アレックス・カサレスだけが、計量パス後に口を覆っていたスカーフを外して笑みを見せ、チェイス・フーパーとのフェイスオフで握手を求めるも、フーパーはグータッチで応えた。

今回、普通にフェイスオフで握手をする選手も見られたなか、主流をしめたのがこのグータッチ。メインでUFC世界女子フェザー級のベルトを賭けて戦うアマンダ・ヌネスとフェリシア・スペンサーも別れ際にグータッチをしている。

他方、注目のPPVバンタム級3試合では、ショーン・オマリーはエディ・ワインランドの握手に対し、エルボータッチを求めた。アルジャメイン・ステーリングとコリー・サンだハーゲンはエアー・グータッチ、セミのコディー・ガーブラントとハファエル・アスンソンは握手系の動きは全く見せなかった。

■UFC250計量結果

<UFC世界女子フェザー級選手権試合/5分5R>
[王者]アマンダ・ヌネス: 146ポンド(66.22キロ)
[挑戦者]フェリシア・スペンサー: 145.5ポンド(66.0キロ)

<バンタム級/5分3R>
コディー・ガーブラント: 136ポンド(61.69キロ)
ハファエル・アスンソン: 136ポンド(61.69キロ)

<バンタム級/5分3R>
アルジャメイン・ステーリング: 136ポンド(61.69キロ)
コリー・サンドハーゲン: 135.5ポンド(61.46キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ニール・マグニー: 171ポンド(77.56キロ)
アンソニー・ロッコ・マーチン: 170.5ポンド(77.34キロ)

<バンタム級/5分3R>
ショーン・オマリー: 136ポンド(61.69キロ)
エディ・ワインランド: 136ポンド(61.69キロ)

<フェザー級/5分3R>
チェイス・フーパー: 145.5ポンド(66.0キロ)
アレックス・カサレス: 146ポンド(66.22キロ)

<ミドル級/5分3R>
イアン・ハイニッシュ: 185.5ポンド(84.14キロ)
ジェラルド・マーシャート: 185.5ポンド(84.14キロ)

<フェザー級/5分3R>
コディ・ステーマン: 145.5ポンド(66.0キロ)
ブライアン・ケレハー: 146ポンド(66.22キロ)

<ミドル級/5分3R>
チャールズ・バード: 184.5ポンド(83.68キロ)
マキ・ピトロ: 185.5ポンド(84.14キロ)

<フライ級/5分3R>
ジョズエ・フォルミーガ: 126ポンド(57.15キロ)
アレックス・ペレス: 126ポンド(57.15キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
アロンゾ・メニフィールド: 205ポンド(92.99キロ)
デビン・クラーク: 205.5ポンド(93.21キロ)

<150ポンド契約/5分3R>
エヴァン・ダナム: 149.5ポンド( 67.81キロ)
エウベウ・バーンズ: 149.5ポンド( 67.81キロ)