カテゴリー
Brave CF MMA MMAPLANET o Shooto UFC UFC ESPN42   アマンダ・ヒーバス アンジェラ・ヒル エミリー・ダコーテ エリク・アンダース カイル・ダウカウス クレイ・グイダ ケヴィン・ホランド シンシア・カルヴィーロ ジャック・ヘルマンソン ジョナサン・ピアース スティーブン・トンプソン タイ・ツイバサ ダレン・エルキンス デミアン・マイア ナタン・レヴィ ニコ・プライス ハファエル・ドスアンジョス フィリップ・ロウ ブライアン・バルベレナ ヘナロ・ヴァルデス ボクシング マイケル・ジョンソン マット・シュネル マテウス・ニコラウ レオナルド・サントス レオ・サントス

【UFC ESPN42】ノヴァの注目株、マテウス・ニコラウ「ジャパニーズネクタイを教えてくれたのは……」

【写真】Shooto BRからTUF BR→UFC、3勝1敗でフリーとなりBRAVE CF経由でUFCと再契約。その後は3連勝中のニコラウに初インタビューを試みた (C)MMAPLANET

3日(土・現地時間)、フロリダ州オーランドのアムウェイ・センターでUFC on ESPN42「Thompson vs Holland」が開催される。

スティーブン・トンプソン✖ケヴィン・ホランドがヘッドライナーの同大会のメインカードに、フライ級のマテウス・ニコラウ✖マット・シュネル戦が組まれている。名門ノヴァウニオン所属のニコラウは、オクタゴンで通算6勝1敗という戦績を残している。

そんなニコラウは日本的にはワールド──国際的にはジャパニーズネクタイを技のレパートリーに加えている。なぜジャパニーズネクタイなのか。その答えにノヴァウニオンの強さが表れていた。


――今週末、マット・シュネルと対戦します。今の調子はいかがですか。

「バッチリだよ。ファイトキャンプも先週末に終えて、フロリダにやってきた。僕らの言葉でいえばシャベ・ジ・オーロ(chave de ouro)、英語だとゴールデン・キー……黄金の鍵で、ドアを開けることができる──まぁ絶好調だってことだよ(笑)」

──今回の試合の準備は、どこで行ってきたのですか。

「基本的にリオデジャネイロのノヴァウニオンでキャンプを行い、時々サンパウロに行ってアレックス・カルドゥーゾとボクシングの練習をしてきた」

──ジャクソン・ウィンクMMAの所属だった時期があったかと思うのですが、もう米国では練習していないのですか。

「この試合は100パーセント、ブラジルだけで準備してきた。ジャクソン・ウィンクには2016年かな1年ほど練習していた時期がある。それからサンパウロのデミアン・マイアの下で1年トレーニングして、5年前にノヴァウニオンに戻ってきたんだ。僕はもともと18歳の時からノヴァウニオンで練習してきたんだよ」

──ブラジル人ファイターも米国のジムで練習をすることが多いですが、マテウスはなぜ1年で米国から戻ったのでしょうか。

「米国のジムでトレーニングをするのはビジネスとして、試合の機会を手にしやすくなるからだよ。UFCは米国の会社で、イベントのほとんどが米国で開催されている。だからブラジルにいるよりも、チャンスは多い。

でも、僕はUFCと契約しているから自分にとってベストの場所で練習する。それがブラジルであり、またノヴァウニオンに戻った理由だよ」

──ノヴァウニオンで練習をしていれば、北米で練習をする必要もないと。

「練習設備と練習仲間、どちらも強くなるためには欠かせない。でも、どちらが重要かといえば僕はトレーナー、コーチ、練習パートナーの方が設備より大切だ。デデ(アンドレ・ペデネイラス)は米国に負けない規模で、最高のトレーニングセンターを建てている。設備も整っている。それでいてノヴァウニオンは、どこにも負けないトレーニングパートナーがいてくれる。特に軽量級はスバ抜けているよ。どんなスタイルの相手と戦うことになっても、ノヴァウニオンのなかで特定の選手を選んで対策練習ができるからね」

──技術的な質問を1つさせてください。マテウスは過去に2度、ジャパニーズネクタイで一本勝ちをしています。MMAの決まり手として、ハーフガードで相手を固定するのでなく、スプロールするようにダースチョークを仕掛ける選手が圧倒的と多いと思うのですが、マテウスはなぜジャパニーズネクタイを選択しているのでしょうか。

「僕のリーチはそれほど長くないというのが、理由の1つだよ。ダースよりジャパニーズネクタイの方がセットしやすいんだ。もちろん対戦相手の反応を見て、ダースチョークにに移行することもある。ハーフガードに対して、どういう風に動いて来るのか。それ次第だね。ジャパニーズネクタイはレオナルド・サントスから習ったんだ。さっきトレーニングパートナーの方が設備より大切だと言ったのは、そういうことなんだよ。

あの時、僕は練習は休みでノヴァウニオンで他の選手の練習を見学していたんだ。そうしたらレオ・サントスが、ジャパニーズネクタイを教え始めた。彼は僕に合っているからジャパニーズネクタイを教えてくれたわけではなくて、他の選手に指導しているのを僕がたまたま見て、次のトレーニングセッションからトライするようになった。あの技術を知っている練習仲間がいて、それを他のパートナーに教えていたから僕はジャパニーズネクタイをフィニッシュホールドに加えることができたんだ」

──なるほどぉ。ではマット・シュネル戦、どのような戦いをしたいと思っていますか。

「全ての領域で、自分の力を発揮して勝利を掴む。どんな状態でも相手がミスをしたら、そこをつく。マット・シュネルがスタンドでミスをすれば、そこにつけこむ。グラウンドでミスをすれば、寝技でつけこむ。そしてファンの皆には、僕が世界のトップ……もっともっと高く飛ぶことができることを示したい」

──では最後に日本のファンに一言お願いします。

「ノヴァウニオンの選手たちは、日本のMMAの歴史の一部になっている。デデ、ヴィトー・シャオリン、レオナルド・サントス、マルロン・サンドロ、ドゥドゥ・ダンタス、ジョズエ・フォーミガ、皆、日本で戦ってきた。 

日本の素晴らしいファンの前で戦うことは、僕にとって夢の1つなんだ。日本の豊かな文化に触れたい。ノヴァウニオンのレガシーを継承し、ノヴァウニオンの皆のように日本のMMAの歴史の一部に僕もなりたいと思っている」

■視聴方法(予定)
12月4日(日・日本時間)
午前9時00分~UFC FIGHT PASS

■ UFC ESPN42対戦カード

<ウェルター級/5分5R>
スティーブン・トンプソン(米国)
ケヴィン・ホランド(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ハファエル・ドスアンジョス(ブラジル)
ブライアン・バルベレナ(米国)

<フライ級/5分3R>
マテウス・ニコラウ(ブラジル)
マット・シュネル(米国)

<ヘビー級/5分3R>
タイ・ツイバサ(豪州)
セルゲイ・パブロヴィッチ(ロシア)

<ミドル級/5分3R>
ジャック・ヘルマンソン(スウェーデン)
ロマン・デリツ(ジョージア)

<ミドル級/5分3R>
エリク・アンダース(米国)
カイル・ダウカウス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ニコ・プライス(米国)
フィリップ・ロウ(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
アンジェラ・ヒル(米国)
エミリー・ダコーテ(米国)

<女子フライ級/5分3R>
ニナ・ヌネス(米国)
シンシア・カルヴィーロ(米国)

<ライト級/5分3R>
クレイ・グイダ(米国)
スコット・ホルツマン(米国)

<ライト級/5分3R>
マイケル・ジョンソン(米国)
マーク・ディアキーシー(英国)

<フェザー級/5分3R>
ダレン・エルキンス(米国)
ジョナサン・ピアース(米国)

<女子フライ級/5分3R>
トレイシー・コーテズ(米国)
アマンダ・ヒーバス(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
ナタン・レヴィ(イスラエル)
ヘナロ・ヴァルデス(英国)

<フェザー級/5分3R>
フランシス・マーシャル(米国)
マルセロ・ロホ(アルゼンチン)

<女子ストロー級/5分3R>
ジャスミン・ハウレギ(メキシコ)
イステラ・ヌネス(ブラジル)

The post 【UFC ESPN42】ノヴァの注目株、マテウス・ニコラウ「ジャパニーズネクタイを教えてくれたのは……」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
MMA MMAPLANET o UFC UFC279 カムザット・チマエフ ケヴィン・ホランド ブログ

【UFC279】大シャッフルの要因チマエフ、ホランドをダースチョークで下し「体重オーバー? どうでもいい」

<180ポンド契約/5分5R>
カムザット・チマエフ(スウェーデン)
Def.1R分2分13秒 by ダースチョーク
ケヴィン・ホランド(米国)

今回の大シャッフルの要因となったチマエフは、大ブーイングの中オクタゴンに入った。開始早々、サッカーパンチならぬサッカーダブルレッグで組みついたチマエフは、すぐさまバックに回る。立ち上がるホランドを四つでケージに押し込むチマエフ、再びバックに回りグラウンドに持ち込んだ。

チマエフがトップからパウンドを落とすなか、下から足を利かせるホランドに大USAコール。立ち上がったホランドを逃がさず、再びグラウンドで上を取ったチマエフがダースチョークへ。一度外れたが、再びセットアップ。何とか逃れようと反転するホランドを足で抱え込み、タップを奪った。

試合後、チマエフはインタビューで「俺の方がデンジャラス。誰でも殺せる。体重オーバー、どうでも良いこと。誰とでもやってやる。どっちともやっている。ウェルター級タイトル? 俺はできた。ドクターがストップしたんだ。誰も俺を止められない。俺はネイトとできた。ドクターが俺を止めた。(テイクダウンからダース、全く危なげなくなったことに対して)狙っていたわけじゃない。俺は世界のベストグラップラーだから。俺はウェルター級とミドル級のどっちのベルトも獲る」と答えた。


The post 【UFC279】大シャッフルの要因チマエフ、ホランドをダースチョークで下し「体重オーバー? どうでもいい」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
MMA MMAPLANET o UFC UFC279 アイリーン・アルダナ アラテンヘイリ アントン・トゥルキャリ カムザット・チマエフ クリス・バーネット ケヴィン・ホランド ジャイルトン・アルメイダ ジュリアン・エロサ ジョニー・ウォーカー ダナ・ホワイト ダニエル・ロドリゲス ダリアン・ウィークス チャド・アンヘリガー トニー・ファーガソン ネイト・ディアス ノルマ・ドゥモント マッケンジー・ダーン メイシー・シェエソン ユアン・リネス リー・ジンリャン

【UFC279】前代未聞、本計量結果を受けて上位カードが大シャッフル。メインはネイト×ファーガソンに

【写真】世界一のMMA組織が下した判断が、このスポーツの悪しき風習の第一歩にならないことを願いたい(C)MMAPLANET

10日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナでUFC 279「Chimaev vs Diaz」の公式計量が9日(金・同)に行われ、メインでネイトディアズと戦う予定だったカムザット・チマエフが8.5ポンドの大幅オーバーになったことを受け、メインカードが大幅にシャッフルされるという前代未聞の事態に陥っている。

上位3カードの計量結果は以下の通り。

<ウェルター級/5分5R>
カムザット・チマエフ: 178.5ポンド(80.96キロ)
ネイト・ディアス: 171ポンド(77.56キロ)

<ウェルター級/5分3R>
リー・ジンリャン: 170.5ポンド(77.34キロ)
トニー・ファーガソン: 171ポンド(77.56キロ)

<180ポンド契約/5分3R>
ケヴィン・ホランド: 179.5ポンド(81.41キロ)
ダニエル・ロドリゲス: 179ポンド(81.19キロ)


つまり体重オーバーはチマエフ1人。2018年5月に女子ストロー級で8ポンドオーバーだったマッケンジー・ダーンが、キャッチウェイトで──計量時に7ポンド差だったアマンダ・クーバーと対戦し、RNCで一本勝ちしたことがあったが、チマエフとネイトの体重差は7.5ポンドで、舞台裏でどのようなやりとりがあったのか分からないが、結論としてUFCが下した判断は上位カードをシャッフルすることだった。

メインはウェルター級5回戦でネイト・ディアス✖トニー・ファーガソン、コメインは180ポンド契約でケヴィン・ホランド×カムザット・チマエフ、そしてファーガソンと対戦予定だったリー・ジンリャンはホランドと戦うはずだったダニエル・ロドリゲスと180ポンド契約3回戦で対戦。

というように上位カードが本計量の結果に伴い、計量オーバーがない形で大改造され、PPVショーは実施されることに。

チマエフはスケールの上で薄ら笑いを浮かべ、ガッツポーズも見せていたが、UFCの発表では体調管理問題を理由にUFC医療チームから減量を中止するよう指導があったとのこと。

UFCではダナ・ホワイトがこの件について現地で取材を受けた模様をUFC公式SNSにアップし、「10年前とは違う。我々はドクターの指示を仰いだ。違う相手と戦うために時間を掛けてきた。そして、そうじゃない相手と戦う。でも我々はそうすることにしたんだ。ネイト・ディアスとトニー・ファーガソンの試合は、(※契約最終試合の)ネイトがUFCを離れるとファンが永遠に見ることができなくなる。チマエフとホランドは記者会見(※対戦カードごとに行われる予定が、5分で中止に)の時にバックステージでやりやった。なら試合で白黒つけさそうと。リー・ジンリャンとロドリゲスも良い試合だ。(※セレモニアル)計量が待ち切れない」という言葉が確認できる。

まさに何でも有り。UFCなら何でも許されるのか──ということだが、結論としてそうなのだろう。結果オーライの大シャッフルをファンは受け入れ、PPVの売り上げへの影響も最小限に止めることもできるに違いない。

とはいえ、階級制の格闘技としては全くもって好ましくない事態だ。今後、目玉カードで計量をオーバーをしても、UFCは大会を続けるために計量結果に伴ったカードの再編成をする──そんな風にファイターが考えるようになると、階級制の意義は崩壊してしまう。体重無差別から階級制に移行していったのは、選手の安全を守るためだ。

それでもUFCがイベントを決行するのは巨大化したビジネスを守るため。たった1つの体重オーバーで、業界の斜陽に向かう可能勢はゼロとはいえない。そしてUFCではオリジナル・ラインナップと見劣りしない対戦カードが揃えることができる。ファイターも試合を欲し、ファイトマネーを手にデキる。大シャッフルを全面的に否定はできない。とはいえ良識の最後のラインとして、5Rの準備をしてこなかった選手が5Rを戦うことだけは避けるべきではないのか。その準備をしてこなかった選手に5Rを戦わせるのは、それこそMMAがNHBと呼ばれていて時代に世間が受けれいなかった最大の要因、安全性という部分を蔑ろにしていることに通じる。せめてメインとコメイン、揃って3R制にしてほしかったところ。選手の安全を守るため、5Rを3Rにしてもファンは不満に思わないはずだ。

■視聴方法(予定)
9月11日(日・日本時間)
午前7時00分~UFC FIGHT PASS
午前11時00分~PPV
午前11時00分~WOWOWライブ

■UFC279対戦カード

<ウェルター級/5分5R>
トニー・ファーガソン(米国)
ネイト・ディアス(米国)

<180ポンド契約/5分5R>
カムザット・チマエフ(スウェーデン)
ケヴィン・ホランド(米国)

<180ポンド契約/5分3R>
リー・ジンリャン(中国)
ダニエル・ロドリゲス(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
アイリーン・アルダナ(メキシコ)
メイシー・シェエソン(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
ジョニー・ウォーカー(ブラジル)
イオン・クテレバ(モルドバ)

<フェザー級/5分3R>
ハキーム・ダラドゥ(カナダ)
ジュリアン・エロサ(米国)

<220ポンド契約/5分3R>
ジャイルトン・アルメイダ(ブラジル)
アントン・トゥルキャリ(スウェーデン)

<ミドル級/5分3R>
ジェイミー・ピケット(米国)
デニス・チュルリン(ロシア)

<ヘビー級/5分3R>
ジェイク・コリアー(米国)
クリス・バーネット(米国)

<女子フェザー級/5分3R>
ノルマ・ドゥモント(ブラジル)
ダニエル・ウォルフ(米国)

<バンタム級/5分3R>
チャド・アンヘリガー(カナダ)
アラテンヘイリ(中国)

<女子ストロー級/5分3R>
エリース・リード(米国)
メリッサ・マルチネス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ダリアン・ウィークス(米国)
ユアン・リネス(カナダ)

The post 【UFC279】前代未聞、本計量結果を受けて上位カードが大シャッフル。メインはネイト×ファーガソンに first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
LFA MMA MMAPLANET o PRIDE UFC UFC279 アイリーン・アルダナ アラテンヘイリ アントン・トゥルキャリ カムザット・チマエフ クリス・バーネット ケヴィン・ホランド コリー・サンドハーゲン ジャイルトン・アルメイダ ジュリアン・エロサ ジョニー・ウォーカー ソン・ヤードン ダリアン・ウィークス チャド・アンヘリガー トニー・ファーガソン ネイト・ディアス ノルマ・ドゥモント メイシー・シェエソン ユアン・リネス リー・ジンリャン 佐藤天 海外

【UFC279】ファーガソンと対戦、リー・ジンリャンから学ぶべきこと「居心地の良い場所から離れる」

【写真】アジアを代表するファイターであり続けるリー・ジンリャン(C)MMAPLANET

10日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナで開催されたUFC 279「Chimaev vs Diaz」で、アジアの大砲=リー・ジンリャンがトニー・ファーガソンと対戦する。

UFC在籍も8年以上、手にした勝ち星は11となった彼は現在、中国を離れてフロリダに拠点を置き、キルクリフFCでトレーニングを積んでいる。彼個人でなく、若いチームメイトを帯同しての米国滞在──我々は世界の最高峰のPPV大会でコメインを戦うリー・ジンリャンから学べることがあるはずだ。


リモート取材後にスクショをお願いすると、必ず通訳をしてくれるマネージャー氏とツーショットを彼は欲する

──キャリア最大の一番といっても過言でないトニー・ファーガソン戦が迫ってきました。今の調子はいかがですか。

「最高だよ。前回の試合では全くケガもなかったから、すぐにトレーニングに戻った。そしてUFCに少しでも早くオクタゴンに戻りたいって伝えていたんだ。個人的には来週のソン・ヤードンがコリー・サンドハーゲンとメインで戦う大会で戦いたいってね。でもUFCのオファーは、それより早かった(笑)。4月に米国にやってきた目的は、今年はもっと試合をするためだったから、その通りになっているよ。しかもファーガソンのようなレジェンドとオクタゴンをシェアできるって、完璧だよ。光栄だし、彼と全てのMMAが喜ぶ試合をするよ」

──ファーガソンは4連敗中です。ただし、その相手は世界のトップ中のトップでした。その彼がウェルター級に階級を上げてくることをどのように思っていますか。

「彼の直近の試合、4つの敗戦は全てチェックした。敗因はゲームプランを実行できていないからだ。そして対戦相手はファーガソンを研究しているのに対し、彼はそこまで相手のことを学習していなかった。そうなると凄くハイレベルな相手には勝てない。ただし、今回はウェルター級で階級を上げてきたこともあり、きっと自分のことも十分に研究しているに違いない。それでもファーガソン云々ではなく、自分が如何に戦うかだよ。僕は自分の戦いを貫く。今、思っていることはそれだけだよ。

確かにファーガソンは4連敗中だ。でも、そこはこの試合に関係ない。その4試合でファーガソンは色々なことを学んできたはずだから。僕らプロアスリートの活動期間は長くない。だからファイターはしっかりとコンディションを整えて戦わないといけない。UFCはそういう選手たちの集まりだ。それでも、選手っていうのはいつか負ける日がやってくるんだ。

だから僕らは他人が何を言おうが、気にする必要はない。自分を信じることさ。自分がベストだということに疑いを持つと、試合で勝てなくなる。そこがMMAを戦い続ける上で最も重要なことだよ。自分を嫌う人間のことなんて無視すれば良い。自分のことを大切に思ってくれる家族、コーチ、チームメイトとの関係を信じて、SNSでゴチャゴチャうるさいことを言ってくる連中のことなんて気にしなければ良いんだ。

それでも許せないことを書きこむなら、こう言ってやれば良い──「おい、オクタゴンで言ってみろ」ってね(笑)」

──アハハハ。実は先月キルクリフFCで練習を見せてもらったのですが、本当に懸命に取り組んでいましたね。

「南フロリダは最高の場所だよ。暑くて、汗をいくらでもかけるから体重を落としやすい。ジムのチームメイトもコーチも、素晴らしいよ。特にウェルター級は世界中からトップファイターが集まっている。最高の練習ができるんだ。フーフト夫妻はいつもジムに来て、全選手のケアをしてくれる。これ以上の練習環境はないよ」

──他の中国人選手をキルクリフFCに帯同していますね。

「今回、シャイラン・ヌルダンベクとバハトプールゥ・バトボラティという僕より若い選手をチャイナ・トップチームから連れてきたんだ。彼らを米国に連れてきたのは、しっかりと米国の現実を見て欲しかったから。MMAファイターは海外での練習が必要だと思っている。色々な国の選手とスパーリングをするためにもね。経験を積むために欠かせないことだよ。

シャイランは既にUFCで戦っている。バハトプールゥはLFAと契約しているんだ。彼にとって初めての米国の練習であり、試合でもあった。最初の試合は減量に問題があって負けてしまった。全く米国で戦うこと全てに慣れていなかったよ。でも2試合目は勝てた。1試合目の経験が生きたんだ。彼は凄く成長している。米国での滞在の全てが、バハトプールゥの成長を促しているんだよ」

──今、UFCでは中国勢はアジアの最大の勢力です。日本人の契約は5人。日本人ファイターもリー・ジンリャンの学ばないといけないですね。日本が中国から学ぶべきことは何でしょうか。

「中国となると、僕も分からないけど──自分の経験を日本の若い選手とシェアできるなら、居心地の良い所から離れろってことかな。犠牲を伴うことで、視野が広がる。海外に行って、レベルの高い選手と練習することで当然成長できるけど、それには日本で生活するよりもコストが掛かる。家族と一緒にいることもできない。自分達の食べ物も気軽に食べるは不可能だ。色々なことを犠牲にしないといけないけど、成功を掴むには必要なこと。

僕は2000年代の初めにPRIDEによって、MMAを知った。このスポーツを愛してしまった。それからはMMAをやり抜くために、ありとあらゆる困難と向き合ってきたよ。心地良い場所に居続けていたら、成功はできないということだよ」

──今日はありがとうございました。次回、フロリダに行った時はぜひとも手料理を食べさせてください。佐藤天選手が、リー・ジンリャンは素晴らしいシェフだと言っていました(笑)。

「もちろんだよ。ノープロブレム。ウェルカムだ。サトーは最高のヤツだな(笑)」

■視聴方法(予定)
9月11日(日・日本時間)
午前7時00分~UFC FIGHT PASS
午前11時00分~PPV
午前11時00分~WOWOWライブ

■UFC279対戦カード

<ウェルター級/5分5R>
カムザット・チマエフ(スウェーデン)
ネイト・ディアス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
リー・ジンリャン(中国)
トニー・ファーガソン(米国)

<180ポンド契約/5分3R>
ケヴィン・ホランド(米国)
ダニエル・ロドリゲス(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
アイリーン・アルダナ(メキシコ)
メイシー・シェエソン(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
ジョニー・ウォーカー(ブラジル)
イオン・クテレバ(モルドバ)

<フェザー級/5分3R>
ハキーム・ダラドゥ(カナダ)
ジュリアン・エロサ(米国)

<220ポンド契約/5分3R>
ジャイルトン・アルメイダ(ブラジル)
アントン・トゥルキャリ(スウェーデン)

<ミドル級/5分3R>
ジェイミー・ピケット(米国)
デニス・チュルリン(ロシア)

<ヘビー級/5分3R>
ジェイク・コリアー(米国)
クリス・バーネット(米国)

<女子フェザー級/5分3R>
ノルマ・ドゥモント(ブラジル)
ダニエル・ウォルフ(米国)

<バンタム級/5分3R>
チャド・アンヘリガー(カナダ)
アラテンヘイリ(中国)

<女子ストロー級/5分3R>
エリース・リード(米国)
メリッサ・マルチネス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ダリアン・ウィークス(米国)
ユアン・リネス(カナダ)

The post 【UFC279】ファーガソンと対戦、リー・ジンリャンから学ぶべきこと「居心地の良い場所から離れる」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN37 キック ケヴィン・ホランド ティム・ミーンズ

【UFC ESPN37】右ストレートでミーンズの動きを止めたホランドがダースチョークで一本勝ち

<ウェルター級/5分3R>
ケヴィン・ホランド(米国)
Def.2R1分28秒by ダースチョーク
ティム・ミーンズ(米国)

長身、細身の両者。サウスポーに構えたミーンズが組んでケージにホランドを押し込む。すぐに離れたミーンズが左ショートを当てる。サイドキックを見せたホランドに対し、ミーンズはスピニングバックフィストも空振りに。ホランドのヒザ蹴りにテイクダウンを合わせたミーンズだが、すぐにスタンドに戻る。左右のフックを打ち込んだホランドに対し、ミーンズは組みを選択する。

ミドルから右フックをヒットさせたホランドだが、ミーンズも負けじと左フックを打ち返す。ホランドの右ショートアッパーから至近距離の殴り合いとなり、ここはミーンズが打ち勝ったか。離れたホランドが右ミドル、直後に右ストレートを被弾したミーンズの動きが止まる。ラッシュを掛けなかったホランドにテイクダウンを決めたミーンズだが、ラウンドを落とした。

2R、サイドキックを見せあった両者。ホランドは粗いがスピードのあるパンチの連打を見せ、圧力を掛ける。ケージを背負って劣勢のミーンズは、再び右を被弾して動きが止まる。テイクダウン狙いをダースで受け止めたホランドが、タップを奪った。


The post 【UFC ESPN37】右ストレートでミーンズの動きを止めたホランドがダースチョークで一本勝ち first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
MMA MMAPLANET o ONE UFC UFC ESPN37 UFC274   エイドリアン・ヤネツ カイル・ダウカウス カルヴィン・ケイター グレゴリー・ホドリゲス グロリア・ジ・パウラ ケヴィン・ホランド コンバット柔術 ジェレマイア・ウェルス ジャスティン・ゲイジー ジャスミン・ジュスダヴィチェス ジョシュ・エメット ジョー・ローゾン ダミール・イスマグロフ トニー・ケリー ドナルド・セラーニ マリア・オリヴェイラ

【UFC ESPN37】計量終了 メインに問題なし。コメインはファイトジャンキー対決=セラーニ✖ローゾン

【写真】意識さえ残っていれば、両者揃って試合後も笑顔を浮かべていそうだ(C)Zuffa/UFC

18日(土・現地時間)にテキサス州オースチンのムーディー・センターで開催されるUFC on ESPN37「Kattar vs Emmett」の計量が、17日(金・同)に行われている。

メインのフェザー級5回戦で戦うカルヴィン・ケイターとジョシュ・エメットの両者をはじめ、14試合出場の28選手中27人が計量を無事終えている。

唯一の失敗は、プレリミのバンタム級でエイドリアン・ヤネツと対戦するトニー・ケリーだった。ケリーは1ポンドオーバー規定をさらに1.5ポンド上回り、ファイトマネーの20パーセントがヤネツに支払われキャッチウェイトでこの一戦は実施される。


そんな今大会はドナルド・セラーニ✖ジョー・ローゾンというファイトジャンキーマッチがコメインで組まれている。4月30日の大会から1週間後のUFC274にリスケされ、共に計量をパスしながらセラーニが大会当日に体調不良に陥り試合がキャンセルされたローゾンとの一戦が40日遅れで実現する。

2019年9月のジャスティン・ゲイジー戦以来となるライト級でのファイト。近年は緩いコンバット柔術の試合に出るなど、マイペースでMMAファイター人生を謳歌していた感のあるセラーニだが、ここにきてライト級でのファイトは現在5つを数える連敗を脱出へ強い意志の表れか。

一方のローゾンは2019年10月以来の実戦復帰で、53戦目のセラーニに対し44戦目となる。互いに勝っても負けても激しいファイトが信条なだけに、相当にダメージが蓄積されているが、ここはもう両者揃ってセラーニはセラーニを──ローゾンはローゾンを貫き通すためにオクタゴンに足を踏み入れるのであろう。

「(前回の対戦予定時に)なぜか、ファイトが行われないという予感がして。それが現実となった。でも、今回はそんな予感は全くしない。ファイトは実現する」と会見で語っていたローゾンは体重計の上で無事パスを確認するとニンマリと笑顔を浮かべて、ガッツポーズをとった。

一方、「前回は過去に経験したことがない病状が出ていたけど、大丈夫な降りをしていた。何か食あたりがあったのか、でも午前3時にドクターの診断を受け試合が無理になった」と真相をメディアデーで話していたセラーニは、ローゾンから11人後にスケールに乗った。目も窪み、頬を相当にこけているがパスをすると同時に笑顔で、ローゾンと同じようにセラーニもガッツポーズ。恐らくは試合終了のホーンを聞くことはないであろう両者の一戦、試合後は清涼感を持って彼らに目をやることができるのか。ビター&スウィート、感傷的になる可能性も十分にあるだろう。

■視聴方法(予定)
6月19日(日・日本時間)
午前5時00分~UFC FIGHT PASS

■UFC ESPN37対戦カード

<フェザー級/5分5R>
カルヴィン・ケイター: 146ポンド(66.22キロ)
ジョシュ・エメット: 145.5ポンド(66.0キロ)

<ライト級/5分3R>
ドナルド・セラーニ: 155ポンド(70.31キロ)
ジョー・ローゾン: 154.75ポンド(70.19キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ティム・ミーンズ: 170.5ポンド(77.34キロ)
ケヴィン・ホランド: 170ポンド(77.11キロ)

<ミドル級/5分3R>
ジョアキン・バックリー: 184ポンド(83.46キロ)
アルベルト・デュラエフ: 185.5ポンド(84.14キロ)

<ライト級/5分3R>
ダミール・イスマグロフ: 155ポンド(70.31キロ)
グラム・クタテラデス: 155.5ポンド(70.53キロ)

<ミドル級/5分3R>
ジュリアン・マルケス: 185.5ポンド(84.14キロ)
グレゴリー・ホドリゲス: 185.5ポンド(84.14キロ)

<バンタム級/5分3R>
エイドリアン・ヤネツ: 135.5ポンド(61.46キロ)
トニー・ケリー: 137.5ポンド(62.36キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ジャスミン・ジュスダヴィチェス: 124.75ポンド(56.58キロ)
ナタリア・シウバ: 125.5ポンド(56.92キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ジェレマイア・ウェルス: 171ポンド(77.56キロ)
コート・マックギー: 170ポンド(77.11キロ)

<フェザー級/5分3R>
ダニー・チャベス: 145ポンド(65.77キロ)
ヒカルド・ラモス: 146ポンド(66.22キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
グロリア・ジ・パウラ: 115ポンド(52.16キロ)
マリア・オリヴェイラ: 115ポンド(52.16キロ)

<バンタム級/5分3R>
コディ・ステーマン: 135.5ポンド(61.46キロ)
エディ・ワインランド: 135ポンド(61.24キロ)

<ミドル級/5分3R>
フィル・ホーズ: 185ポンド(83.91キロ)
デロン・ウィン: 186ポンド(84.37キロ)

<ミドル級/5分3R>
カイル・ダウカウス: 185.5ポンド(84.14キロ)
ロマン・デリツ: 185.5ポンド(84.14キロ)

The post 【UFC ESPN37】計量終了 メインに問題なし。コメインはファイトジャンキー対決=セラーニ✖ローゾン first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN37 カイル・ダウカウス カルヴィン・ケイター ギガ・チカゼ グレゴリー・ホドリゲス グロリア・ジ・パウラ ケヴィン・ホランド ジェレマイア・ウェルス ジャスミン・ジュスダヴィチェス ジョシュ・エメット ダミール・イスマグロフ ダン・イゲ ドナルド・セラーニ マイケル・ジョンソン マックス・ホロウェイ マリア・オリヴェイラ

【UFC ESPN37】激闘必至。耐久力&精神力のケイター✖右オーバーハンド&左フックとジャブのエメット

【写真】えげつない戦いになることは予想されるケイター✖エメット (C)Zuffa/UFC

18日(土・現地時間)にテキサス州オースチンのムーディー・センターでUFC on ESPN37「Kattar vs Emmett」が開催される。今大会は米国では3月のUFC ESPN33以来、3カ月振りにPPVショー以外でUFC APEXを離れ有観客で実施される。

そんなテキサス大会のメインはカルヴィン・ケイター×ジョシュ・エメットのフェザー級の一戦だ。


今年の1月に上昇一途だったギガ・チカゼを破ったケイターと2019年3月のマイケル・ジョンソン戦から4連勝中のエメット、激しい打撃のやりとりが予想されるマッチアップとなった。

ケイターは組みを織り交ぜて、相手を削る術も身に着けている。とはいえ、5Rの長丁場は自らの体力の消耗も激しく、打撃戦でも組み合いでも疲弊することは絶対だ。ケイターの強味は、疲れることを覚悟のうえで攻撃することで、高い圧力を維持できることだ。

対してエメットといえば、レスリングがベースのファイターらしく踏み込んでの右オーバーハンドが代名詞だ。それも序盤にテイクダウンを見せておいて、相手に組みの防御をインプットさせてから放ち、ただ強振しているわけではない。

自分が打たれるリスクがあるなかで躊躇なく打てるエメットは、返しの左フックも強力の一言だ。打撃戦に少しでも相手の気持ちが引けると、すかさずテイクダウンを織り交ぜ、結果的に右オーバーハンドの精度が上がるという勝利の方程式を持つ。

さらにエメットが厄介な点は威力十分な右を持っていながら、警戒した相手の踏み込みに、本人が一番の得意技と言う左ジャブを合わせる技術を持ち合わせていることだろう。

そんなエメットにとって気がかりな点が、UFCでは5R戦の出場は1度だけで──その際は2Rで敗れている──キャリアを通して25分間を戦ったのはローカルショーのタイトル戦1試合のみ、6年7カ月も前の話だ。

対してケイターはダン・イゲ、敗れたとはいえマックス・ホロウェイ、そして前述したチカゼ戦と3試合連続で5Rを戦い切っている。ケイターは5回戦で序盤からハイペースで戦うことが経験上できるが、エメットがパワフルな打撃とレスリングを3R制と同じように仕掛けることができるか。

打たせて疲弊させる術も身につけているケイターは、チカゼ戦でも最後の1分でヒジ打ちを連打し耐久力と精神力の強さを見せつけた。

そんなケイターに対し、一発で終わらせることができるエメット。両者が駆け引きを駆使つつ突破口を攻めることに求め、結果激しい打ち合いに発展することが予想されるメインだ。

■視聴方法(予定)
6月19日(日・日本時間)
午前5時00分~UFC FIGHT PASS

■UFC ESPN37対戦カード

<フェザー級/5分5R>
カルヴィン・ケイター(米国)
ジョシュ・エメット(米国)

<ライト級/5分3R>
ドナルド・セラーニ(米国)
ジョー・ローゾン(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ティム・ミーンズ(米国)
ケヴィン・ホランド(米国)

<ミドル級/5分3R>
ジョアキン・バックリー(米国)
アルベルト・デュラエフ(ロシア)

<ライト級/5分3R>
ダミール・イスマグロフ(カザフスタン)
グラム・クタテラデス(ジョージア)

<ミドル級/5分3R>
ジュリアン・マルケス(米国)
グレゴリー・ホドリゲス(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
エイドリアン・ヤネツ(米国)
トニー・ケリー(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ジェレマイア・ウェルス(米国)
コート・マックギー(米国)

<女子フライ級/5分3R>
ジャスミン・ジュスダヴィチェス(カナダ)
ナタリア・シウバ(ブラジル)

<女子ストロー級/5分3R>
グロリア・ジ・パウラ(ブラジル)
マリア・オリヴェイラ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
ダニー・チャベス(米国)
ヒカルド・ラモス(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
コディ・ステーマン(米国)
エディ・ワインランド(米国)

<ミドル級/5分3R>
カイル・ダウカウス(米国)
ロマン・デリツ(ジョージア)

<ミドル級/5分3R>
フィル・ホーズ(米国)
デロン・ウィン(米国)

The post 【UFC ESPN37】激闘必至。耐久力&精神力のケイター✖右オーバーハンド&左フックとジャブのエメット first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
BELLATOR Cage Warriors MMA MMAPLANET o UFC UFC273   アレクセイ・オレイニク アレックス・オリヴェイラ アレックス・ヴォルカノフスキー イアン・ギャリー カムザット・チマエフ ケイ・ハンセン ケヴィン・ホランド コナー・マクレガー ジャイルジーニョ・ホーゼンストライク ジョン・チャンソン ジルベウト・ドゥリーニョ ティーシャ・トーレス ピエラ・ロドリゲス ピョートル・ヤン ボクシング マイク・マロット マッケンジー・ダーン マーク・マドセン

【UFC273】新型マクレガー=イアン・ギャリー─01─「カレッジを辞めて、MMAにJUMP INした」

【写真】キレキレの打撃とは対照的に、少年のような口調で語るイアン・ギャリー=アイリッシュMMAファイターが何もマクレガー流を踏襲するだけでないことが、よ~く理解できた(C)MMAPLANET

9日(土・現地時間)、フロリダ州ジャクソンビルのヴィスター・ベテランズ・メモリアル・アリーナでUFC273が開催される。

UFC世界フェザー級選手権試合=王者アレックス・ヴォルカノフスキー✖挑戦者ジョン・チャンソン、UFC世界バンタム級王座統一戦=正規王者アルジャメイン・ステーリング✖暫定王者ピョートル・ヤンの2つの世界戦に加え、ジルベウト・ドゥリーニョ✖カムザット・チマエフという注目カードが組まれた今大会のプレリミマッチにヒューチャーの異名を取るイアン・ギャリーが出場、UFC2戦目=ダリアン・ウィークス戦に臨む。

1997年11月生まれの24歳は、19歳でアマMMAを始め5年で最高峰に辿り着いた。コナー・マクレガー後のアイリッシュMMA、いや世界のMMAをリードする可能性すらあるMMAの未来=イアン・ギャリーに初インタビュー。コナー・マクレガー、そのやり口をコピッたBellatorのジェイム・ギャラガー、アイルランドMMA界の新鋭は──マクレガーへの憧れでいっぱいという内面のなかで、その真逆の感性を持っていた。


――パンデミック以前は欧州のMMA大会は、日本では深夜2時や3時のスタートで終了時がUFCのスタートと重なるためにストリーミングがあっても、ほとんど見過ごしていました。それがコロナ禍で世界各国のMMAが活動休止になり、決して多くないプロモーションが無観客で活動を再開。その頃からCage Warriorsも可能な限り視聴するようにしていたのですが、そこで見た──飛び切り活きの良い選手がイアンでした。すると7戦目でウェルター級王者になり、8戦目でUFCデビューと瞬く間に世界の最高峰に到達しました。

「おお、日本ではそんな真夜中にCage Warriorsは中継されているんだね。いやぁ、それなのに僕の試合を視てくれていたなて嬉しいよ。本当にありがとう」

──いえ、フィーダーショーから可能性のある若い選手が出てくるのを見るのが、楽しくてしょうがないんですよ。ところでアイルランドは今やMMAのパワーハウスの一つですが、イアンがMMAを始めたきっかけは何だったのでしょうか。

「MMAに興味を持ったのは、コナー(マクレガー)の影響だよ。彼の活躍と成功をずっと追っていて、試合も夢中になって視ていた。そして『僕もMMAをやりたい』って思うようになったんだ。その時はカレッジの学生だったけど、学校を辞めてMMAファイターになることを決めたんだ。このスポーツに身を置きたいと思ってね。

コナーを見ていたら、自分がカレッジでやっていることってなんなんだろう?って感じるようになった。そうしたら、『こんなことやっていられない。これ以上、ここに居たくない』って居ても立ってもいられなくなったんだ。そしてジムにジャンプインした(笑)。

テレビで視ていた本当に美しい戦いを習うことができるようになって。僕はコナーと同じ道を歩み始めたんだって──最高の気持ちになったよ。練習は凄く楽しかったよ」

──大学を辞めた? 

「そうだよ。自分で決めた。父にも母にも相談せずに学校を辞めたんだ」

──OMG!! 

「ジムに通うようになってから4~5年でUFCとサインできた。UFCデビュー戦はMSGだった。そして2戦目のPPV大会に出場できている。楽しい人生だよ」

──それまでに格闘技の経験はあったのですか。

「柔道だよ!!」

──えっ、いやあれだけシャープな打撃の持ち主なのにベースは柔道なのですか。

「ボクシングはやっていたよ。10歳から14、15歳までボクシングをしていて──父親に連れられて始めたんだけど、なんで人を殴って自分も殴られるようなことをやっているのか、どういう意味があるだって考えるようになっていたんだ。顔を腫らして、さ。そんなときに柔道と出会った。見た感じでも、柔道はイカしていたよ」

──柔道がクールだったのですか。

「そうだよ。学校が終わって宿題を家でやっているより、ずっとクールだったよ。すぐに週に3回か4回は柔道場に通うようになった。柔道を習っていたことでマーシャルアーツに欠かせない規律、尊敬心を学ぶことができたんだ。それはMMAを始めてからも生きているよ。アイリッシュ・クラブというアイルランドで一番の柔道クラブで練習できていて……18歳で黒帯になったんだ。練習するメンバーのなかでも、トップの連中は日本に行って練習していたよ。

僕も彼らと一緒に日本で稽古したいと思っていたけど、それは実現しなかった。僕にはそれに見合った力がなかったからね。日本まで行って練習していた友人たちは五輪を目指すようなレベルだったんだ。それに僕にとって柔道はどれだけ懸命にやっても、返って来るものは少なかった。国際大会で戦ったことはないし、せいぜいイングランドまで遠征して試合に出ていたぐらいかな。それでも柔道の試合に出ることが大好きだった。それは今、MMAをやっていて最高の気分でいるのと同じことで。

ただし、僕が柔道の試合に出ている期間はそれほど長くなかった。黒帯になってから、翌年にはアマチュアのMMAにデビューしたからね。でも、僕にとってオリンピックに出て活躍する柔道家は本当の天才なんだよ。そんな柔道をやっていたことで、学べた心境というのは何物にも代えがたいモノなんだ。

今はMMAに専念しているけど、いずれMMAで第一線から退く時が来る。その時はまた柔道の練習をして、日本で試合をしたいと思っている。それに柔術だって続けたいし、日本で柔道や柔術の試合に出ることだってあるかもしれないよ」

──ぜひ講道館を案内します。

「おお、サンキュー。ホント、そういう日が来るのも楽しみだよ。講道館で稽古がデキれば最高の経験になるね(笑)。今、MMAをやっていて柔道で学んだ技術云々よりも、柔道で身に着けることができた人間の内面性が凄く役立っていると思う」

──とはいえ規律、尊敬心といってもコナー・マクレガーがケージ内外で見せていたことは、全く真逆のことだと思うのですが……。

「ホント、その通りだ(笑)」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
3月10日(日・日本時間)
午前7時00分~UFC FIGHT PASS
午前11時00分~PPV
午前11時00分~WOWOWライブ

■UFC273対戦カード

<UFC世界フェザー級選手権試合/5分5R>
[王者]アレックス・ヴォルカノフスキー(豪州)
[挑戦者]ジョン・チャンソン(韓国)

<UFC世界バンタム級統一戦/5分5R>
[正規王者]アルジャメイン・ステーリング(米国)
[暫定王者]ピョートル・ヤン(ロシア)

<ウェルター級/5分3R>
ジルベウト・ドゥリーニョ・バーンズ(ブラジル)
カムザット・チマエフ(スウェーデン)

<ウェルター級/5分3R>
ケヴィン・ホランド(米国)
アレックス・オリヴェイラ(ブラジル)

<女子ストロー級/5分3R>
マッケンジー・ダーン(ブラジル)
ティーシャ・トーレス(米国)

<ライト級/5分3R>
ビンチ・ピチェル(米国)
マーク・マドセン(デンマーク)

<ウェルター級/5分3R>
イアン・ギャリー(アイルランド)
ダリアン・ウィークス(米国)

<ヘビー級/5分3R>
ジャイルジーニョ・ホーゼンストライク(スリナム)
マルチン・ティブラ(ポーランド)

<女子バンタム級/5分3R>
アスペン・ラッド(米国)
ラケル・ぺティントン(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ミッキー・ガル(米国)
マイク・マロット(カナダ)

<ヘビー級/5分3R>
アレクセイ・オレイニク(ロシア)
ジャレッド・ヴァンデラ(米国)

<ミドル級/5分3R>
アンソニー・ヘルナンデス(米国)
ジョシュ・フレムド(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
ピエラ・ロドリゲス(ベネズエラ)
ケイ・ハンセン(米国)

<バンタム級/5分3R>
ジュリオ・アルセ(米国)
ダニエル・サントス(ブラジル)

The post 【UFC273】新型マクレガー=イアン・ギャリー─01─「カレッジを辞めて、MMAにJUMP INした」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
MMA MMAPLANET o UFC UFC272 アレックス・オリヴェイラ ケヴィン・ホランド

【UFC272】ウェルター級転向のホランドがオリヴェイラをパウンドアウトして1年5カ月ぶりの勝利

<ウェルター級/5分3R>
ケヴィン・ホランド(米国)
Def.2R0分38秒 by TKO
アレックス・オリヴェイラ(ブラジル)

ホランドが左ローと左ジャブ、オリヴェイラも右ローを返し、相手が出て来ると右クロスを合わせる。オリヴェイラがローで探りながら、ホランドの蹴りをすくい尻もちを着かせた。すぐに立ち上がったホランドは距離を取って左ジャブを繰り出す。下がるオリヴェイラに蹴りの追撃を見せるホランドだが、蹴り足をすくわれてしまった。そして右ストレートを当てたオリヴェイラだが、ホランドはオリヴェイラの右足をキャッチするそのホランドのバックに回る。ホランドは立ち上がり、右ストレートでオリヴェイラにダメージを与える。

打ち返すオリヴェイラに対して距離を保つホランドは右カーフ。オリヴェイラもプレッシャーを与えながらワンツーを見せる。オリヴェイラが左ボディストレートから右ローでホランドのバランスを崩すオリヴェイラ。相手の蹴りに対して右ストレートを返す。お互いにローを嫌がるそぶりを見せながら、オリヴェイラが組み付き、ホランドを転がしながらバックマウントへ。そのままRNCを狙ったが、ホランドは「大丈夫だ」とばかりに右手の親指を上げ、ラウンド終了のホーンを聞いた。

2R開始早々、ホランドの右ストレートを食らったオリヴェイラがケージ際まで吹っ飛ぶダウン。すぐさまホランドが右の鉄槌、パウンド、さらに右ヒジを連打してレフェリーストップを呼び込んだ。

ウェルター級に転向し、2020年12月12日のジャカレ戦以来1年5カ月ぶりの勝利を得たホランドは、「カウボーイは殴り合いに来た。俺もそうしたかった。前の階級で戦うより、ちょっと浮ついてしまって……疲れたけど、最高だよ。体重を増やして、クッキーを食べて王座を目指そうとは思わない。アスリートとして階級を下げてトップを目指す。プロフェッショナルとしてね。次? 分からないけど、もう1人のカウボーイとやってみたいね」と語った。


The post 【UFC272】ウェルター級転向のホランドがオリヴェイラをパウンドアウトして1年5カ月ぶりの勝利 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
Report UFC UFC256 ケヴィン・ホランド ブログ ホナウド・ジャカレ

【UFC256】あぁ……ジャカレ……。ガードからのパンチを効かされ、ホランドに悪夢のTKO負け

<ミドル級/5分3R>
ケヴィン・ホランド(米国)
Def.1R1分25秒by KO
ホナルド・ジャカレ(ブラジル)

ホランドのローに組みついてテイクダウンを決めたジャカレは、スクランブルを許さずトップを取り切る。ハイガードからエルボーを連続で入れたホランドが立ち上がると、ジャカレがボディロックからテイクダウンへ。

エルボーが効いた感のあったジャカレは、下からの鉄槌に掴んでいた足首を放し、足をきかされバランスを崩す──直後に下からの右を効かされる。起き上がったホランドが、意識が飛んだようなジャカレにパンチを連打する。正座した状態で殴られたジャカレは、そのまま後方に倒れ込み勝負は決した。

勝者はミドル級でなく、ウェルター級でチャンピオンを目指すことを明言した。


The post 【UFC256】あぁ……ジャカレ……。ガードからのパンチを効かされ、ホランドに悪夢のTKO負け first appeared on MMAPLANET.