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【ONE Revolution】ONE世界ストロー級王者ジョシュア・パシオ─02─「僕の方からTDも奪いにいける」

【写真】まだまだ伸び盛りであることは確かなので、これだけ試合がなかったことが逆に怖いパシオだ(C)MMAPLANET

24日(金・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE「Revolution」で、猿田洋祐の挑戦を受けてONE世界ストロー級王座防衛戦を戦うジョシュア・パシオ・インタビュー後編。

1年9カ月振りの防衛戦を前に、チーム・ラカイのオールラウンダー世代は成長し、パシオはウェルラウダ―であることを強調した。そして、このレイオフが彼に自信を与えていた。

<ジョシュア・パシオ・インタビューPart.01はコチラから>


──リトは同じ日にハシガトゥと対戦するので、ちょうど良かったですね。

「そうだね。リトともそうだし、今では多くのスパーリングパートナーがいるからね。スティーブン・ローマン、ジェレミー・ピカティウ、ダニー・キンガド、僕らは互いを助け合っている」

──チーム・ラカイのウェルラウンダー世代ですね。ところで猿田選手との試合は、テイクダウンディフェンスが鍵になりそうですか。

「特にそうは思っていないよ。今、僕らがウェルラウンダーだと言われてように、どの局面で戦えるように練習し続けてきた。別にサルタと戦うからといって、テイクダウンディフェンスにフォーカスすることはないよ。全ての局面を満遍なく強化しているから。一つに特化して練習することはない。それがウェルラウンディッド・ファイターになるということだからね。

打撃の距離、テイクダウンディフェンスを頭に入れて練習するのはそうだけど、防御だけじゃない。僕の方からテイクダウンも奪いにいける。全ての技術をサルタ戦に向けて、磨いてきたんだ。

サルタはとても積極的なアスリートだよ。サルタのような選手がいてくれることで、僕もより強くなろうというモチベーションを保つことができるんだ。サルタがナイトウに勝った試合は本当に良い試合だった。レスリング、グラップリングの両面で素晴らしい攻防が見られて、何よりサルタの勝ちたいという気持ちが伝わってきた。サルタはランキング1位に相応しい選手だよ」

──猿田選手は前回のジョシュアとの試合で、楽をしようという選択をしてしまった。それが敗因になったと言っていました。

「マーシャルアーツは負けて、学ぶことが多い。僕も同じだ。サルタに負けたことが、良いレッスンになった。それがマーシャルアーツの一番、素晴らしい点だよ。素晴らしい選手に敗れることが、学びになる。彼だけじゃない、サルタとの2試合によって僕もマーシャル―チストとして成長させてもらった。サルタのおかげだ」

──初戦は互角の攻防で判定負けでした。2度はKO勝ち。この勝ち方は自信になっていないですか。

「9月24日には、もっと自信のあるジョシュア・パシオを見てもらうよ。マーシャルアーチストとしては当然で、また闘士としてユースケ・サルタは優れている。何があっても彼を軽視することはない。もちろん、それはサルタだけでなく全ての対戦相手にいえることだけど。

彼も全力で僕に向かってくるだろう。僕も全力で彼を倒しに行く。爆発力のある最高のファイトになることは間違いない」

──前回の試合から、一番成長したのはどこでしょうか。

「さっきも言ったように、どこかの一つの局面を鍛え上げるということはなくて、全ての局面において成長してきた。弱点を克服し、強い部分を伸ばしてきた。次の試合では全ての局面において、以前より自信を持っていることを証明する。打撃、レスリング、グラップリングの全てにおいて、ね」

──ONEストロー級王座は、疑うことない世界の頂点です。MMAには多くの世界王座、ベルトが存在していますが、ヘビー級からフライ級までUFCが王座を制定しています。この最軽量の階級で世界一であることをどれだけ誇りに思っていますか。

「そりゃあ、凄く誇りに思っているよ。ストロー級はアジアにあって最強の階級だ。アジアには、欧米のように長身で大きな選手は多くない。僕は背も低くて小さい(笑)。この体格で世界一のONE世界ストロー級チャンピオンであることは、何にもまして僕が誇るべきことだよ」

──とはいえONEストロー級もアジア以外の選手の台頭があります。

「ボカン・マスンヤネだね」

──今は猿田選手との防衛戦に集中しないといけないですが、ボカン・マスンヤネやジャレッド・ブルックスについてはどのように思っていますか。チーム・ラカイやフィリピン勢はアジアでの最強のフィジカルの持ち主ですが、ボカンのフィジカルはそれ以上だろうと思われます。

「確かにボカン・マスンヤネの身体能力は高い。ベースがレスリングだし、レスラーのフィジカルが優れているのは、まぁ普通のことだよ(笑)。パワーがあって柔軟だよね。ボカン・マスンヤネの試合を見るのが楽しみなんだ。爆発力があるアスリート、ファイターだから。ただ、今は彼を対戦相手として見ることはできない。僕にはユースケ・サルタ戦が控えているからね」

──その猿田選手との防衛戦、どのような試合にしたいですか。

「さっきも言ったけど、以前より成長して、自信を得ることができたジョシュア・パシオを披露したい。ここまで努力してきたことを、試合に出したい。そして、どれだけウェルラウンド・アスリートになっているか見てほしい」

──では最後に日本のファンに一言お願いします。

「全ての日本のファンへ、いつも僕らをサポートしてくれることを感謝している。ONEが日本大会を開いた時も、訪れることができなかった。コロナが終わったら、すぐにも日本に行きたいと思っている」

■視聴方法(予定)
9月24日(金・日本時間)
午後8時00分~ ABEMA格闘チャンネル
午後8時00分~ONE Super App

■ ONE「Revolution」対戦カード

<ONE世界ライト級(※77.1キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]クリスチャン・リー(米国)
[挑戦者] オク・レユン(韓国)

<ONEキックボクシング世界バンタム級選手権試合/3分5R>
【王者】カピタン・ペッティンディーアカデミー(タイ)
【挑戦者】メヂ・ザッツプッツ(アルジェリア)

<ONE世界ストロー級(※56.7キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]ジョシュア・パシオ(フィリピン)
[挑戦者]猿田洋祐(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
マーチン・ウェン(豪州)
キム・ジェウン(韓国)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
アミール・アリアックバリ(イラン)
アナトリー・マリキン(ロシア)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ヴィクトリア・リー(米国)
ヴィクトリア・ソウザ(ブラジル)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
リト・アディワン(フィリピン)
ハシガトゥ(中国)

<ムエタイ・フェザー級/3分3R>
ペッダム・ペッティンディー・アカデミー(タイ)
内藤大樹(日本)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
マーカス・アルメイダ(ブラジル)
アンダーソン・シウバ(ブラジル)

<キックボクシング・バンタム級/3分3R>
ペッタノン・ペットフォーガス(タイ)
ジャン・チェンロン(中国)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
ジェームス・ヤン(米国)
ロエル・ロサウロ(フィリピン)

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ABEMA MMA ONE ONE Revolution   エドゥアルド・フォラヤン オク・レユン キック キム・ジェウン クリスチャン・リー ジョシュア・パシオ チャンネル ボクシング マーカス・アルメイダ マーチン・ウェン ヴィクトリア・リー 猿田洋祐

【ONE Revolution】猿田洋祐の挑戦を受けるジョシュア・パシオ─01─「仕事の依頼を受けるのは当然」

【写真】ZOOM取材でもヘアスタイルをしっかりとしてくるのが、ジョシュア・パシオだ(C)MMAPLANET

24日(金・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE「Revolution」でジョシュア・パシオが、猿田洋祐の挑戦を受けてONE世界ストロー級王座防衛戦を戦う。

パンデミック後、チーム・ラカイ勢はコンディションにバラツキが見られる。それでも戦い続けるチームリーダー=エドゥアルド・フォラヤンの背中を見て、若きチャンピオンはどのように思っているのか。1年9カ月振りの実戦を前に、パシオに話を訊いた。


──10日後に猿田洋祐選手の挑戦を受けます(※取材は9月14日に行われた)。今の気持ちを教えてください。

「最高だよ。もう準備はできている。早くシンガポールに行きたくて、ムズムズしているんだ」

──2020年1月以来の実戦になります。この間、昨年11月に猿田選手の挑戦を受けることが決まっていたのですが、この時は実現しませんでした。何があったのでしょうか。

「パンデミックが起こり、とにかく全てが大変な状況に陥ってしまった。去年の11月は……コロナの影響で日常生活も、トレーニングも以前とは違っていると感じていて、まだ試合ができる状況じゃなかった」

──確かに去年の10月からONEの国際大会が復活して、チーム・ラカイのメンバーはコンディションが整っていなかったことが多かったように感じました。

「そうだね。去年はジムで練習すること自体が難しくて。今年になってからは、徐々に普通に戻って来たけどね。ジムでもジム以外でもトレーニングできるようになったし、そこは凄く改善されたよ。でも、僕自身は3月に感染して……しばらく練習できなくなっていたんだ」

──そうだったのですか!!

「ずっと自分の部屋にいないといけなくて、凄く退屈だった。でも、後遺症もないし、そこは本当に助かったよ。陽性になったときも無症状だったし、だいたいいつ感染したのかも覚えがない。そんな状況だったんだ。熱もなかったし。ただ無症状で練習をして、チームメイトに感染させていたらと考えるとぞっとする。あの時、検査で陽性だと分かった良かった」

──それがCovid19の怖いところですね。今も、練習環境や普段の生活は問題ないですか。

「チーム・ラカイの練習は元に戻っているよ。バギオやその一帯は、以前のように戻りつつあるから大丈夫だよ。でも、マニラは酷い状態なんだ。コミュニティ隔離措置が一度は制限緩和することが決まったけど、感染状況が悪くて継続されることになったんだ(アラート4を呼ばれる措置で、屋外飲食サービスはキャパの30パーセントまで。屋内飲食はワクチン接種をした者に限られ、かつキャパの10パーセントまでしか認められない。パーソナルケアサービスは美容院、ネイルサロンなどが飲食と同じ条件でサービスが許されるが、ミーティング、展示会、カンファレンスなどは禁止されている)」

──この間、ジョシュアが試合に出ていなかった間に。スティーブン・ローマン、ジェレミー・ピカティウ、さらにマーク・サンジャオ・コーチの息子であるジャンロ・サンジャオがONEとサインをしました。

「マーシャルアーツの最大の舞台の一つで彼らも戦えるようになり、とても嬉しいよ。もう、これまでに実力があることは証明しているしね。スティーブンとジャレミーはすぐにトップ戦線で戦い、ONEでもチャンピオンになれる可能性は十分にある。僕はそう思っているよ」

──その一方でチームを長年引っ張ってきたエドゥアルドは、厳しい状態が続いています。なぜ、彼はオファーを断ることなく試合を受け続けるのでしょうか。ジョシュアはエドゥアルドがオファーに応じ続けることをどのように思っていますか。

「言いたいことは分かるよ。でも、エドゥアルドも試合後は体を休めているし、練習に戻ってくるとどこも問題なく動けている。今日もエドゥアルドは朝の練習に参加していた。そして、弱点を克服するためにハードにトレーニングを続けている。新しい技術を学び、ドリルで身につけようと努力しているんだ。僕はエドゥアルドは戦い続けることができると信じている。

僕も試合ができる状態なら、オファーを断ることはないよ。チーム・ラカイのメンバー、皆がそうだろう。僕らはプロフェッショナル・アスリートだから。これは僕らの仕事でもあるしね。仕事ができる状態なら、仕事の依頼を受けるのは当然のことだよ。ホント、それだけのことだからね」

──それがチーム・ラカイに浸透している考えなのですね。ところでこの間、チームメイトのリト・アディワンが同じストロー級でも存在感を増してきました。

「リトは去年、お母さんを亡くすという本当に辛い時間を過ごした。そこを乗り越えて試合に出て、KO勝ちしたんだ。フィジカルだけでなく、メンタルでもハードなチャレンジを自らに課して、乗り越えた。個人的にも彼は本当にハートが強くなったと思う。あの状況で試合を戦ったことで、リトはさらに強くなった。今ではリトは僕の最高のパートナーの1人だよ」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
9月24日(金・日本時間)
午後8時00分~ ABEMA格闘チャンネル
午後8時00分~ONE Super App

■ ONE「Revolution」対戦カード

<ONE世界ライト級(※77.1キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]クリスチャン・リー(米国)
[挑戦者] オク・レユン(韓国)

<ONEキックボクシング世界バンタム級選手権試合/3分5R>
【王者】カピタン・ペッティンディーアカデミー(タイ)
【挑戦者】メヂ・ザッツプッツ(アルジェリア)

<ONE世界ストロー級(※56.7キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]ジョシュア・パシオ(フィリピン)
[挑戦者]猿田洋祐(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
マーチン・ウェン(豪州)
キム・ジェウン(韓国)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
アミール・アリアックバリ(イラン)
アナトリー・マリキン(ロシア)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ヴィクトリア・リー(米国)
ヴィクトリア・ソウザ(ブラジル)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
リト・アディワン(フィリピン)
ハシガトゥ(中国)

<ムエタイ・フェザー級/3分3R>
ペッダム・ペッティンディー・アカデミー(タイ)
内藤大樹(日本)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
マーカス・アルメイダ(ブラジル)
トーマス・ナルモ(ノルウェー)

<キックボクシング・バンタム級/3分3R>
ペッタノン・ペットフォーガス(タイ)
ジャン・チェンロン(中国)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
ジェームス・ヤン(米国)
ロエル・ロサウロ(フィリピン)

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ABEMA MMA ONE ONE Championship ONE X オク・レユン キック キム・ジェウン クリスチャン・リー ゲイリー・トノン ジョン・リネケル タン・リー デメトリウス・ジョンソン ビビアーノ・フェルナンデス ブログ ロッタン・シットムアンノン

【ONE X】12月5日に10周年記念大会、2つの世界戦に加え──ロッタン✖DJの混合マッチが決定!!

【写真】最高の食材が揃ったゲテモノ料理となるのか、新たなメインディッシュとなるのか(C)ONE

16日(木)、ONE Championshipが12月5日(日・現地時間)に10周年記念大会=『ONE X』を開催すること2つの世界戦、そしてムエタイとMMAの混合ルールでロッタン・シットムアンノンとデメトリウス・ジョンソンが対戦することが発表された。

グラップリングではなくプロ修斗公式戦、つまり岩本がMMAデビューを迎えることとなった。2011年9月3日の第1回大会から10年が過ぎ、世界のMMA界においてアジアを代表する存在となったONEが、10周年記念大会である意味、ONEらしいマッチアップを発表した。


ONEムエタイ世界フライ級王者でキックでも同級ランク1位のロッタンは2018年のONE初出場以来、MMAグローブでの立ち技戦で圧倒的な強さを見せ、10連勝中だ。

一方のDJはフライ級ワールドGPを制したものの今年の4月にアドリアーノ・モライシュの持つONE世界フライ級王座に挑戦し、人生初のKO負けを喫した。

立ち技では世界最高のロースターを誇るONEを代表する若き鉄人ロッタンと、MMAに至宝といえる全ての局面を融合させたDJの戦い。10周年記念大会のお祭り的な意味もあり、ONEの発表自体にone-of-a-kind battle(唯一無二のバトル)という表記も見られるが、最高の役者の顔合わせで格闘技的にも興味深い局面はいくつも考えられる。とはいっても、勝負の鍵を握るのはルール設定──以前にムエタイとMMAのどちらを先に持って来るのかという点に尽きる。

MMAグローブ着用で行われるようだが、ラウンド数や1Rが何分になるなどは明らかになっていない。重ねてルール設定がまず鍵となる一戦だけに正式発表を待ちたい。

またONE世界バンタム級選手権試合=王者ビビアーノ・フェルナンデス✖ジョン・リネケル、そしてONE世界フェザー級選手権試合=王者タン・リー✖ゲイリー・トノンという2試合もアナウンスされた。

前者は柔術✖ボクシングのブラジリアン同朋対決、後者はテコンドー系トータルファイターと至宝のグラップラーのマッチアップ、異種格闘技の香りがするMMA世界戦も要注目だ。

なおONE Xはさらに複数の世界が予定され、ONE10年の歴史を彩ったファイター、これからの10年を創っていく選手が勢揃いするという話も伝わってくる。そうなれば、「試合のオファーがあった」とSNSで発したあの人の参戦も十分に有り得る。出場メンバー、対戦カードの続報が気になる10周年記念興行だ。

■ONE「Revolution」視聴方法(予定)
9月24日(金・日本時間)
午後8時00分~ ABEMA格闘チャンネル
午後8時00分~ONE Super App

■ONE「Revolution」対戦カード

<ONE世界ライト級(※77.1キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]クリスチャン・リー(米国)
[挑戦者] オク・レユン(韓国)

<ONEキックボクシング世界バンタム級選手権試合/3分5R>
【王者】カピタン・ペッティンディーアカデミー(タイ)
【挑戦者】メヂ・ザッツプッツ(アルジェリア)

<ONE世界ストロー級(※56.7キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]ジョシュア・パシオ(フィリピン)
[挑戦者]猿田洋祐(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
マーチン・ウェン(豪州)
キム・ジェウン(韓国)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
アミール・アリアックバリ(イラン)
アナトリー・マリキン(ロシア)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ヴィクトリア・リー(米国)
ヴィクトリア・ソウザ(ブラジル)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
リト・アディワン(フィリピン)
ハシガトゥ(中国)

<ムエタイ・フェザー級/3分3R>
ペッダム・ペッティンディー・アカデミー(タイ)
内藤大樹(日本)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
マーカス・アルメイダ(ブラジル)
トーマス・ナルモ(ノルウェー)

<キックボクシング・バンタム級/3分3R>
ペッタノン・ペットフォーガス(タイ)
ジャン・チェンロン(中国)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
ジェームス・ヤン(米国)
ロエル・ロサウロ(フィリピン)

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【ONE Revolution】パシオと決着戦、猿田洋祐「リベンジがしたいわけじゃない。狙っているのはベルト」

【写真】ブレがない猿田。手術痕を誇示してポーズ!!(C)MMAPLANET

24日(金・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE「Revolution」で猿田洋祐が、ジョシュア・パシオの持つONE世界ストロー級王者に挑戦する。

ONE世界ライト級選手権試合=王者クリスチャン・リー✖ 挑戦者オク・レユン、ONEキック世界バンタム級選手権試合=王者カピタン・ペッティンディーアカデミー✖挑戦者メヂ・ザッツプッツと並び、トリプルクラウンが組まれた同大会で、猿田が3度目のパシオ戦に挑む。

昨年9月のRoad to ONE、内藤のび太を破ってから1年が過ぎ、ついにタイトル挑戦の日が決まった猿田の心境、王座奪取に賭ける想いを尋ねた。


──去年9月にRoad to ONEで内藤のび太選手に勝利してから1年が経ち、パシオへの挑戦となりました。内藤のび太戦ですが、今から振り返るとONEと契約している選手が日本で日本人選手と試合をする。なかなかリスキーなことで、大抵の選手は嫌がる状況下での試合を猿田選手は率先して戦いました。これこそ猿田選手のタイトルへの想いが表れた試合だったかと。

「確か1カ月ぐらい前だったと思うんですよね、オファーが来たのが。内藤のび太選手と試合をやるのに準備期間が1カ月、他の選手だったら断るかもしれないですね。でも自分はなんか、あまり試合を断ったことがなくて……というか断ったことは1度もないと思うんですよね。2週間前とかのオファーでも受けてきたので、のび太選手との試合も即決しました。

のび太選手とはやるだろうとイメージしていたので、即答できたというのもあります。ずっと戦いたい相手だったので。それがONEのタイトルマッチでメインイベントとかでできたら最高だなっていうイメージをしていました。だから、自分はすぐに飛びつきました。

迷いはなかったし、あとランキングも発表されていたじゃないですか。1位と2位の対戦、もちろんONEの本戦で戦うことができれば1番のアピールになっていたと思います。でも、ただ待っていてもチャンスは巡って来ないので。O-EASTで試合をしても、その結果は必ずメディアが報じてくれます。良いアピールになるので迷いはなかったです。あの試合があったから、1年という時間は掛かりましたけどタイトル戦が決まったという想いではいます」

──内々では昨年の11月か12月にパシオへの挑戦が決まっていたかと。

「ハイ、11月でした」

──パシオのケガで流れたという話もありましたが、当時のラカイは選手の感染もあったようでメディアでは正確な情報が掴み辛かったです。

「僕もパシオの怪我だと聞きました。ただ、それで精神的な上下というのはなかったです。そういうのはあまりないんですよね。以前はありましたけど、大沢さんに変えてもらって。昔は修斗のチャンピオンを目指していて、そこがゴールだと思っていました。そのためにHEARTSに移籍して、チャンピオンになりました。そこでは『防衛していって引退するのかな』っていうイメージしかなかったです。でも試合が終わった直後に大沢さんから『他の団体でも獲れよ』、『2階級、やれよ』と言ってくれて。

それに乗せられたというか(笑)。大沢さんのような人がいないと、やっぱり自分で考えているだけだったら、上を目指せていなかったです。大沢さんがいてくれて助かりました。自分のスタイルというか、試合は華がある感じではないので……」

──何て返せば良いのか……。

「パッと見で注目されるような試合はできないので、どうすれば注目してもらえるのかを考えた時、大沢さんが『いっぱい試合をしろ』ってアドバイスをくれました。チャンピオンになっても2カ月に1度試合をするとか。団体を渡り歩いて、試合をしていくとか。他のチャンピオンがやらないことをやっていこうと。それしかないと言ってもらえましたね」

──シュガー・レイ・レナードではなくて、トーマス・ハーンズということですね。

「いやぁ、分からないですけど(笑)」

──スーパースターになって大きな試合だけやっていくのか、ランキングを上がってきたボクサーと従来通り防衛していくのか。前者は負けても、それほど傷ついたイメージはなかったです。でも、後者のハーンズはそうやって試合を続けていると、ビックネームを相手にしていなくても負ける可能性がある。そんなハーンズが、どんどん格好良くなっていったんですよね。

「まぁ、そうですね。そういう姿勢を見せていきたいです」

──そういう風に考えると、ストロー級で海外、国際戦で戦っていける。そういう舞台がONEにできたことは猿田選手のキャリアでも本当に大きなことでしたね。それでも11月予定が、10カ月遅れで実現というのはなかなか気持ち的にも難しい時期があったのではないでしょうか。

「そうですね。11月にあるかもと言われていた試合がなくなって、次は1月、それから4月となく、7月ぐらいにあるかもしれないと言われていたので、その度に試合に向けて創っていく、それだけでした。あと今年に入ってから、ちょっとヒジの調子が悪くなって……もともと痛めていたのですが、頭や顔を洗うこともできないとか日常生活にも影響が出てきてしまって」

──それはかなりの症状ですね。

「それこそヒジに抜けそうになっていて、どこかのタイミングで手術をしないといけないと考えていました。でも4月にタイトル戦があるかもしれないということで、テーピングを巻きながら練習はしていたんです。結果、2月の終わりぐらいに4月はないということが分かって、それならこのままずっとやっていても良い練習はできないし、この状態で試合をしても後悔してしまう。そう思ったので、4月の頭に手術をしました。

先生は『普通だったら試合に出たり、練習ができるようになるまで半年は掛かる』と言われていたのですが、結局1カ月間で練習に復帰しました(笑)」

──それだけ、治癒が早かったと。頑丈ですね。

「頑丈なんですかね(笑)。でも、自分でも先生に『1カ月半、2カ月あれば治ると思います』って話していたんです。そのイメージでいたら、そうなりました(笑)。そうしないと間に合わないと思っていたので。だからリハビリに関しても、7月に試合をするイメージでやっていました」

──イメージすることが、そこまで大切だったとは。自分も五十肩が治るイメージを持つようにします(笑)。ところでこの間に挑戦権が、他の選手に回るという不安はなかったですか。

「う~ん、そうなるならそれで全然構わないし、別に順番はどうでも良いです。もっと言ったら、別にパシオでなくても良い。狙っているのは、ONEのストロー級王座なので。世界一のタイトルを持っているのが、今パシオ選手だから挑戦したいだけで、別に前回のリベンジをしたいわけじゃないし、彼と絶対に戦いたいというわけではないんです。現段階のチャンピオン、強い奴とやりたいだけで。常にそれは思っています」

<この項、続く>

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News ONE ONE Evolution オク・レユン クリスチャン・リー ジョシュア・パシオ ブログ 猿田洋祐

【ONE Revolution】9月24日にクリスチャン・リー✖オク・レユン。そしてパシオ✖猿田の決着戦

【写真】ようやくPacio vs Saruta IIIが実現する(C)MMAPLANET

17日(火・現地時間)、ONE Championshipのチャトリ・シットヨートンが自らのSNSで、9月24日(金・同)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムでONE「Revolution」を開催することと、タイトル戦3試合を発表している。

9月3日(金・同)のオール女子イベント=Empowerからオンリー・ライブ中継イベントが復活するONEが、早くもその次のイベントでMMA2階級、ムエタイ1階級のトリプルクラウンを組むことを明らかとした。


その3階級とはMMAがライト級で王者クリスチャン・リーにオク・レユンが挑む一戦と、日本の猿田洋祐がジョシュア・パシオとの決着戦に挑むONE世界ストロー級選手権試合の2試合、そしてキックの世界バンタム級選手権試合=王者=王者カピタン・ペッティンディーアカデミー✖挑戦者メヂ・ザッツプッツ戦だ。

クリスチャン・リーにとって3度目の王座防衛戦は、韓国からのチャレンジャー=オク・レユンを迎え撃つこととなった。オク・レユンは4月のTNTシリーズでマラット・ガフロフ戦勝利に続き、エディ・アルバレスの3大メジャー制覇の夢を潰し、挑戦権を掴んだ。

パシオ✖猿田のトリロジー決着戦は、昨年の国際大会再開期に一度決定していたが、パシオの負傷で流れたという背景がある。去年はパンデミック化で、リスクの高い国内大会=Road to ONEに出場して、内藤のび太に勝利した猿田。それだけタイトル奪回への想いは強い。

またONEにとって2021年9月は活動開始から10年の記念月間。年末まで記念シリーズが続くという話も伝わって来ていたが、10周年に相応しいカードの発表を待ちたい。

■ONE Battle Ground03視聴方法(予定)
8月27日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ ONE Battle Ground03対戦カード

<ムエタイ・フェザー級/3分3R>
シッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)
タワンチャイ・PKセンチャイムエタイジム(タイ)

<57.7キロ契約/5分3R>
デェダムロン・ソーアミュアイシルチョーク(タイ)
バンマードォーチー(中国)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
キム・デフォン(韓国)
シェ・ウェイ(中国)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ビー・ニューイェン(米国)
ジェネリン・オルシム(フィリピン)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ティオル・タン(米国)
ソン・ミンジョン(韓国)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
プレウ・オトゴンジャルガル(モンゴル)
ベン・ロイル(英国)

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Interview Special  グラチアン・サジンスキ クリスチャン・リー ティモフィ・ナシューヒン ブログ 青木真也

【Special】月刊、青木真也のこの一番:4月─その弐─クリスチャン・リー✖ナシューヒン「嗅覚」「ケージ」

【写真】青木がONEで頭抜けていると評したクリスチャン (C)ONE

過去1カ月に行われたMMAの試合から青木真也が気になった試合をピックアップして語る当企画。

2021年4月の一番、第ニ弾は8日に行われたONE世界ライト級選手権試合=クリスチャン・リー✖ティモフィ・ナシューヒン戦について語らおう。


──青木真也が選ぶ2021年4月の一番、2試合目をお願いします。

「クリスチャン・リー✖ティモフィ・ナシューヒンです。クリスチャンは試合時間の短さもそうですけど、何よりも嗅覚が良いですね。あのフィニッシュどころの」

──畳みかける攻撃ですね。

「一番大切なところです。練習して見につくモノではない。

それを嗅ぎ分けていて。そこの有無が上に行くか、行けないのかの差だと思います。この嗅覚がないと深追いしてしまいます。それをしっかりとクリスチャンはフィニッシュに結びつけている。そこは頭抜けています」

──自らが攻勢の時だけでなく、青木選手との試合では寝技で攻め込まれたときに防御力の高さを見せ、ダギ・アルサナリエフとの試合ではドロドロの勝負で勝ち切る強さがありました。

「だから生物的に強い。喧嘩が強いのでしょうね。根性があって、耐える力もある。厄介な存在だと改めて思いました」

──喧嘩の強さって、ハングリーさとは関係ないのでしょうか。クリスチャンは裕福な家庭で育ち、生活苦のようなことは人生で1度として経験していないと思います。

「お金のためにどこまでハングリーになれるのかっていえば、限界があると思うんです。裕福になるために戦うのには限界があって、彼はそういうことがなくて戦えているので。

日本は最低限の暮らしができる国だと思います。だから、困窮さで養われるハングリー精神なんてない。それでも頑張る人がいる。それは格闘技だけでなくて、どの分野でも経済的なハングリーさでないモノが根底にあるはずです。好きだとか、生まれながらの持ちえた感覚が。あとは育ってきた環境ですよね」

──お父さんのケンさんがマーシャルアーツや護身に通じていて、自らのスタイルをクリスチャンやアンジェラの幼少期から教え込んでいたということが大きいということですね。

「そこに持って生まれたのか、養われたのか嗅覚がある。2年前に『この子は強くなる』って、言ってみれば引っ張ったわけじゃないですか。その目は間違っていなかったと思います(笑)。強くなり続けています」

──また悪い癖ですが、UFCをスケールにするとクリスチャンの実力をどのように評価していますか。

「僕の感覚でいえば、凄く期待されている契約をして、真ん中ぐらいから創られていくと、もしかするともしかするぐらいの力があると思います。まだ22歳ですしね。フェザー級でやるより、ライト級で戦うことを選択して体調も良いみたいで、そこも正解だった。

ちゃんと大きくなっているので、これで水抜き有りのライト級で戦っても、相当にいけるでしょうね。KO負けもまだ1度、それも5年前とか。効かされてギロチンっていう負けだし、ダメージも蓄積していなくて、なんせ10代の時からこれまでキャリアを積んでいますからね。

MMAが強い……僕らの思うMMAの一つ上を行っているというか、全てが融合されたMMAを体現しています。そして喧嘩が強くて、フィニッシュ能力がある。本当に強いと思います」

──自らの階級ですか、ONEライト級戦線で抜けている感はありますか。

「戦績的にも、力としても抜けていますよね」

──フォラヤン戦当日のインタビューで、結果を残していけば「またある」という主旨の発言を青木選手はしていました。

「ハイ。それまでいますかね。なんか、そんな気はします」

──そこまで強いと、やはりUFCに行きたくなるというものですよね。

「そうだと思います。ONEでは抜けていますから。ホントは……たらればになりますけど、そこを考えるとエディ・アルバレスがオク・レユンに勝って、クリスチャン・リー✖エディ・アルバレスは画として見たかったですね」

──その画として見たいということが、市場の関係しているわけですしね。

「ハイ、査定になります。それはチョット見たかったです」

──私も悪い癖でUFC以外で結果を残している選手に、すぐに『UFCで戦いたくないか』と尋ねてしまうのですよね。でも、まぁプロモーションを代表している選手は、競合プロモーションのことですから、話しづらいでしょうね。

「クリスチャンも、もうONEを代表する選手になっているし、そこは聞きづらいし、彼も答えづらいはず。でも、クリスチャンはUFCで勝ち抜ける力があると思います。絶対的に強いダギに勝ち、ラピクスもナシューヒンも短時間でフィニッシュした。それに、徳留(一樹)を普通に1Rでやっつけている。そんな選手がどれだけいるのかっていうことですよね。それはUFCでやっても……まぁ、まぁ、まぁと思いますよ」

──そこまでクリスチャンのことを買っているのであれば、これは打撃でゆっくり戦えて、自分の戦いをさらに正常進化させた青木真也との再戦が見てみたくなってきます。1回目の組みで勝つにしろ、一度逃れられて仕切り直しの局面でも同じように立ち技を続けることができれば──青木真也の勝利もあると期待してしまうのですが。

「クリスチャンは……これ、まだ言ったことないのですが、ケージで戦いたいという気持ちがあります。ぶっちゃけ、ロープ掴みがないから。あの時の試合に関して、悔いがあるとすれば『ロープ、掴むなよ』というのは凄くあったので……テイクダウンの時に。

だから、ケージでやらせて欲しい──という気持ちは正直あります」

──その言葉を聞けて嬉しいです。

「なんで、ですか?(笑)」

──あの敗北に対して悔しさを持っているということが分かって、嬉しいです。

「でもリングだから負けたとは言えないですよ。それを言うと、ホントにこっちの負け。絶対に言ったらいけないことです。リングだから負けた──というのは。だから、ケージでやりたいよね、とは思いますけどね」

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Interview ONE ONE TNT04 ONE119  グラチアン・サジンスキ エドゥアルド・フォラヤン クリスチャン・リー セイジ・ノースカット ブログ 秋山成勲 青木真也

【ONE TNT04】フォラヤン戦から13時間後の青木真也─02─「川尻さん、北岡さん、宇野さんに通じる」

【写真】戦った者同士というよりもジャンル、興行を背負ってきた者同士だから青木はフォラヤンに感じ入るモノがあった (C)ONE

29日に開催されたONE119:ONE TNT04で、エドゥアルド・フォラヤンを1R4分20秒、腕十字で下した青木真也インタビューPart.02。

勝利から13時間後に訊いた青木の心境──第2弾は勝利者インタビューで話したフォラヤンへの感謝の言葉、そして次の試合に関して挙げた2人の選手についてお届けしたい。

<青木真也インタビューPart.01はコチラから>


──マウント&ヒジ打ちの連続で、フォラヤンの気持ちは「もう楽になりたい」という風に。

「ハイ。肩固めは絶対に嫌だっただろうし、背中も向けたくない。だからマウントを取った形で、ずっとヒジを落とすことができました。気持ちが折れているということまでは言わないですけど、かなり参っているという感じは伝わってきていました」

──もうヒジで勝負がついていたということですね。

「肩固めができて、背中を向けることを嫌がる相手にはエルボーは有効な攻撃ですね。そこからは肩固めとバックチョークを警戒しているから、もう腕しかないですよね。最後はバーバルタップだったので、腕が入っていてタップできなかったというのもありますけど、割と観念した感はありました。だから、もうきつくはしなかったです」

──支点を作って、バチっと可動範囲が大きいケガをする腕十字ではなく、じわりとしぼるような。

「そうですね。痛くなる前に諦めているし、ケガもなかったと思います」

──試合後のエドゥアルドへの発言は、お互いが相手も代わって同じ境遇で仕事を全うしたことに関して、労いの言葉だったのでしょうか。

「それもありますし、僕は2016年に彼に負けて。フォラヤンはそこでチーム・ラカイも一緒に上がった。彼はそこから先頭を走ってきたから。あのポジションの厳しさも分かりますし。フィリピン大会は必ず出場するわけで。どう考えても、消耗しているじゃないですか」

──そうですね。

「フォラヤンには献身という部分があると思っていて。僕もそういう立場にあって──この5年間、お互い良い時と悪い時があったし、『まぁ、大変ッスよね』みたいな気持ちになっていました。同じ階級で、同じような立ち位置で。フォラヤンがやってきたことは大変だと思います。

マーチン・ウェンに負けて、アミールに勝った。そのあと、僕とやってくれた。そこからもタフな試合が続いている。結構、しんどいはずです。だからケージの中でも『もう1回』って言って、向うも指さして笑っていて。そうやって別れたんですけど……。

それは言葉通りの『もう1度戦おう』ということではなくて、これからも格闘技を頑張って続けていると、またどこかで会えるよね──という感じなのかと思います」

──好きなことを続けていると、また巡り合う。つまり『お前、辞めるなよ』というメッセージですね。良い話だ。

「なんだろう……川尻さんとか、北岡さんとか、宇野さんに感じるモノに通じていますね」

──もう、エドゥアルド・フォラヤンも戦友なわけですね。ところで、ここ2試合の勝ちっぷりを見て、国際実況陣からは『クリスチャン・リーと』という発言も聞かれます。きっと勝利者インタビューでも、ベルトに挑戦という言葉が欲しくて『次は?』という問いがあり、そこでの返答がまずセイジ・ノースカットでした。

「セイジは一応決まっていたことだから、やれればねということで。そこまで強く思ってのことではないです。でも、若くてUFCにいた選手とは戦ってみたいですね」

──クリスチャン・リーという名前が出ないのは、もうタイトルとは違うところで戦っていきたいという気持ちの表れなのでしょうか。

「クリスチャンとは、一度白黒ついてしまっているから。そこらへんは弁えているつもりです。僕が26歳ぐらいだったら、この4連勝でクリスチャンとやりたいと言っても筋が通ると思いますけど……年を喰っているので。もう一度、クリスチャンとやるには、それこそセイジやダギ、オク・レユンなんかに勝つ必要があるかと。今の立ち位置でそれを言っても説得力がないです」

──では、若くて台頭してきた選手に勝てばクリスチャンとの再戦もあるということですか。

「あると思います。オク・レユンやダギ、セイジに勝って『クリスチャンとはやりません』というと、もうストーリーラインがおかしくなって、なら『お前はONEでなくて他でやっていろ』ってなりますよね」

──クリスチャンとやる、やらないも青木真也としてのそこで戦う理屈が必要ということですね。

「勝ち続けているうえでタイトルがあるのは、理屈に合うので。ただし次にタイトルとかっていうのは全くないです。別に是が非でもということではないから。自分で言っていることだから、他の人がどう考えるのか分からないですけど、理屈は合っていると思います」

──ONEのことだから、『次!』って言うこともあり得るかと。

「でも僕より優先順位が先の人がいますよね。それは素直に想います。僕、この試合の前に4年前にやってもらったインタビューを読み返していて。マラット・ガフロフとグラップリングマッチを戦う前のインタビューで、『ONEにおけるグラップリングはレジェンド同士になりがちだから、レジェンドマッチになってしまうのか』ということが書かれていて。そこに抗いたいという話をしているんです」

──いやぁ、抗い続けてきたということですね。

「そうなんですよ。4年前も同じことを言ってるわって(笑)。それをシンガポールに来る前に読んでいて、抗い続けることができるなら、もうちょっと抗いたいなって」

──青木選手は減量や階級、好きなこと続けるという精神衛生上の良さもあって、同じ世代の選手よりも心身ともにフレッシュですよね。

「エディ・アルバレスとか見ちゃうと、そう思いますね」

──それでもシンガポールに渡る前日の練習を見せてもらうと、非常に厳しい表情で。好きなことを続けていても、雰囲気が違うんだと感じました。

「試合前は粛々とやるようになります。試合がないときは冒険して足関節とか、スクランブルで逃がすとかできるんですけど、試合前になるとそれがなくなります。足関節でも、ここで極めるっていう入り方で。だから、試合があると練習は面白くないです。格闘技をフレッシュに楽しむということでいえば、試合が終わった直後が一番面白い。

ファイトするってなると勝つことを考えるので。リスク背負えないから、面白くないです」

──それが試合前の素なのですね。ところで勝利者インタビューもセイジ・ノースカットまで純粋に青木真也だったのが、秋山成勲選手の名を出すやいなや、雰囲気が変わり青木選手は演者になりました。

「アハハハ。それは秋山さんが解説するって知っていたから、そっちにもパスを回さないとなって」

<この項、続く>

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ONE ONE TNT02 ONE118 Report クリスチャン・リー ティモフィ・ナシューヒン ブログ

【ONE TNT02】This is the Mixed Martial Arts !! クリスチャン・リーが73秒でナシューヒンを倒し王座防衛

<ONE世界ライト級(※77.1キロ)選手権試合/5分5R>
クリスチャン・リー(米国)
Def.1R1分13秒by TKO
ティモフィ・ナシューヒン(ロシア)

クリスチャンのダブルレッグをスプロールしたナシューヒンが、右ハイを遠い距離で蹴っていく。クリスチャンは組みのフェイクを見せて、蹴りを交えつつ間合いを図る。と、ナシューヒンのステップイン&右オーバーハンド、左フックのコンビに左フックを合わせる。

前方に崩れたナシューヒンに、バックからパウンドをまとめたクリスチャンが73秒TKO勝ちでONE世界ライト級王座防衛に成功──ストップに不満がありそうなナシューヒンだが、これはレフェリーが試合を止めたから口にできる抗議だ。

「10週間、ハードトレーニングをしてきた。直ぐに僕にはベイビーガールが生まれる。人生で一番重要な試合だった。ティモフィは危険な相手。スピードがパワーを倒した。これは父、弟と繰り返してきた動きだ。ここからテイクダウンに結びつけるようにやってきた。彼が続けられたかは分からない。僕はレフェリーじゃないから。でも、あのまま続けてもバックから絞めて勝っていた」と、KOパンチのあとに組みついていたクリスチャンはインタビューで話した。


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ONE ONE Inside the Matrix ONE113 Report クリスチャン・リー ブログ ユーリ・ラピクス

【ONE113】ラピクスのストレートフットロックを潰したクリスチャンが初回パウンドアウトで王座防衛

<ONE世界ライト級(※77.1キロ)選手権試合/5分5R>
クリスチャン・リー(米国)
Def.1R2分19秒by TKO
ユーリ・ラピクス(モルドバ)

クリスチャンが詰めるが、右を被弾する。動きが止まり、テイクダウンを決めたクリスチャンが、スクランブルでボディロックへ。ここでラピクスが得意の払い腰で決める。ハーフで収まったクリスチャンは、ブリッジで立ち上がったクリスチャンは、ボディロックから小外掛けでテイクダウンを奪う。

サイドからマウントを取ったクリスチャンに対し、ラピクスがシザースからストレートフットロックへ。ロールして腹這いになったところで、クリスチャンがトップから殴ると、ラピクスが足を取ったまま亀になる。サイドバックで右のパンチを連打したクリスチャンは、前転からの巻き込みを潰して右の連打でTKO勝ちを決めた。

「僕らのチームはゲームじゃなくて、殺しに行っている。それが僕らの作戦だ。250人のシンガポールの前で戦えてすごく嬉しい。第2のホームだから」と話した。


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News ONE ONE Inside the Matrix ONE113 エドゥアルド・フォラヤン オンラ・ンサン クリスチャン・リー シィォン・ヂィンナン タン・リー ティファニー・テオ ブログ マーチン・ウェン ユーリ・ラピクス ライニア・デリダー リトゥ・フォーガット

【ONE113】計量&ハイドレーション結果 国際大会再開、12選手がサークルケージへ

【写真】タイトル戦以外でエドゥアルド・フォラヤン、そしてリトゥ・フォーガットが出場する。フォラヤンの相手=カルーゾがデカい!!(C)MMAPLANET

本日30日(金・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE113「Inside the Matrix」の最終計量及びハイドレーション結果がONEより発表されている。

ONEでは水抜き禁止、北米MMAより実質1階級の体重が上限となり、ハイドレーション・テストが試合の2日前と前日に行われている。体重はリミット+500グラム、ハイドレーションは1.0250以下という規定が設けられており、1日でもパスできないと試合当日の朝に再計量が必要になっている。


本格的なイベントの再開となった今大会。4つのタイトル戦とフィリピン、インドという最重要マーケットを意識したといっても過言でない──6試合がライブ中継される。

従来のONEのハイドレーション・チェックの際は、計量ルームで小便が出るのを待つ選手が複数名見られる。ところが今大会は新型コロナウィルス感染予防のため、文字通り三密を避けるためにハイドレーション・チェックの時間がずらされるなど、ニューノーマル仕様が見られた。

そんななか数字から見て取れるのは、ライト級王者クリスチャン・リーの体重がリミットより1.4キロ軽く、対して挑戦者のユーリ・ラピクスはリミット丁度の77.1キロであること。その一方で、チャンピオンのハイドレーションは1.0005で、チャレンジャーは1.0248という上限ギリギリの数値だ。

クリスチャンにしても水分を多めにとっての数字であることが予想されるが、ラピクスは汗をかいて水分補給したことも十分にありえる。今夜のケージで両者がどのような体で現れるのか、見ものだ。

なおハイドレーションと計量結果は以下の通りとなっている。

※赤字の選手の名前をクリックするとインタビューに跳びます

■ONE 113 Inside the Matrix計量及&ハイドレーション結果

ONE世界ミドル級(※93.0キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]オンラ・ンサン:92.7キロ/ 1.0112
[挑戦者]ライニア・デリダー:92.65キロ/ 1.0044

<ONE世界ライト級(※77.1キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]クリスチャン・リー:75.7キロ/ 1.0005
[挑戦者]ユーリ・ラピクス:77.1キロ/ 1.0248

<ONE世界フェザー級(※70.3キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]マーチン・ウェン:70.25キロ/ 1.0061
[挑戦者]タン・リー:69.55キロ/ 1.0049

<ONE世界女子ストロー級(※56.7キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]シィオン・ヂィンナン:56.25キロ/ 1.0014
[挑戦者]ティファニー・テオ:56.6キロ/ 1.0168

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
エドゥアルド・フォラヤン:76.5キロ/ 1.008
アントニオ・カルーゾ:76.2キロ/ 1.0061

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
リトゥ・フォーガット:52.05キロ/ 1.0183
ノウ・スレイ・ポブ:52.0キロ/ 1.0103

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