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【UFC275】ジャン・ウェイリが右スピニングバックフィストでヨアナを返り討ち――ヨアナは引退宣言

【写真】ジャン・ウェイリは中立の場所でのベルト挑戦をアピールした(C)MMAPLANET

<女子ストロー級/5分3R>
ジャン・ウェイリ(中国)
Def.2R2分27秒 by KO
ヨアナ・イェンジェチック(ポーランド)

ヨアナが左を突きながら距離を測る。プレッシャーをかけるジャンが、ヨアナの左に合わせて右ローを当てた。さらにパンチで追いかけるジャン。ヨアナはパンチの打ち合いから右カーフキックにつなげる。さらに右カーフで相手に尻もちを着かせたヨアナに対し、立ち上がったジャンは強い右を打ち込む。そしてジャンが組んでからテイクダウンを奪ったジャンが、亀になるヨアナにパンチの連打の浴びせた。立ち上がったヨアナをバックコントロールから再びグラウンドに持ち込んだジャンは、バックからパンチの連打。ハーフガードになったヨアナを抑え込んでパンチを落としていく。

立ち上がったヨアナが、組んできたジャンを押し倒すも、トップを奪ったのはジャンだ。ディープハーフから潜りにいったヨアナに対し、マウントを奪ったジャンがパンチと右ヒジを落としていく。ヨアナはハーフガードに戻す。ジャンは構わず右ヒジを連打。ヨアナはガードに戻し、スクランブルから立ち上がった。右を放つジャンに組みついたヨアナだが、すぐに離れる。ヨアナの右ストレートに対し、ジャンは右ロー。ジャンはヨアナの蹴り足を掴み、グラウンドに引きづりこんだが、ヨアナも立ち上がった。

2R、ケージ中央でローを打ち合う両者。右ストレートが交錯したあと、ジャンの右ローにヨアナが右ストレートを合わせる。左サイドキックで距離を保つジャン。ヨアナが前に出るとパンチを返し、会場のファンから大歓声を送られる。

ヨアナの左ジャブに右を合わせるなど、カウンターを狙うジャンに対し、ヨアナはサウスポーにスイッチした。組んだ両者、ジャンは右ヒジからヨアナをケージに押し込む。ジャンの投げを潰したヨアナはサウスポーから左ストレートを伸ばす。前に出るヨアナ。ここでジャンが左サイドキックから右スピニングバックフィスト。これがクリーンヒットし、ヨアナが前のめりに倒れて試合が終わった。

両者は2020年3月に世界女子ストロー級王座をかけて対戦し、当時ベルトを巻いていたジャンが激闘の末、判定で勝利している。ヨアナを返り討ちにしたジャンは、現王者カーラ・エスパルザへの挑戦をアピールした。
一方、敗れたヨアナはチームメイトやすべての関係者とファンに感謝を述べながら、引退宣言。グローブをマットに置き、オクタゴンを下りた。


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デイナ・ホワイト「ジャン・ウェイリ vs. ヨアンナ・イェンジェチック2の勝者が次期タイトル挑戦者になる」→イェンジェチック「知ってた」


 デイナ・ホワイトが6月12日にシンガポールで開催する『UFC 275: Teixeira vs. Prochazka』で行われるジャン・ウェイリ vs. ヨアンナ・イェンジェチックの女子ストロー級マッチについて以下のコメント。

「この試合は間違いなく勝った方がカーラ・エスパルザのタイトルに挑戦するだろう」

「マリーナ・ロドリゲスもタイトルに近づいているが、タイミングが全てだ」



 これを聞いたヨアンナ・イェンジェチックが以下のコメント。

「知ってたわ。勝ったら次の試合で挑戦することを知らなかったら、この試合の契約にはサインしなかった。だから知ってたわ。何も驚くことはないし良いことよ。どっちが勝っても(挑戦者に)相応しいと思う」
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【RTU ASIA2022】世界に立ち向かうJ-MMAファイター(10)堀内佑馬─02─「一番下からやってきた意地は…」

【写真】コリン・オーヤマ・コーチ、カーラ・エスパルザ、ルイス・スモルカ、アレックス・ペレスらUFCファイター達らチーム・オーヤマの練習仲間と(C)YUMA HORIUCHI

10日(金・現地時間)、シンガポールはカレンのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるRoad to UFC ASIA Episode03で堀内佑馬が、トップノイ・キウラムとRoad to UFCフライ級トーナメント準々決勝を戦う。

UFC行きを賭けた8人制トーナメントに、カリフォルニア州アーバインから乗り込む堀内は、他の日本人選手と違い米国を拠点にMMAに打ち込み、UFCファイターを目指してきた。

前例のないJ-MMAファイター人生を送る堀内にRoad to UFC出場と、初戦となるトップに戦について尋ねた。

<堀内佑馬インタビューPart.01はコチラから>


──そうだったのですか!!

「トップノイがMMAをやり始めたばかりの頃で、寝技はそんなに強くなかったですけど、打撃は強かったです。『強い選手がいるなぁ』って思ったから覚えていたんです。

だからRIZINに出た時も『あの選手だ。RIZINに出るんだ』という感じの選手と、ここでやることになるなんて……『ムエタイを越えていけ』という神様のお告げのようなのかなって(笑)。ムエタイを越えていけっていうのとアジアを越えていけっていうのが」

──RIZINに出ていたトップノイは、国内のフライ級選手と戦っています。そこで今回の試合内容が、日本のフライ級選手と比較されるかと思います。

「そこは意識することは、それほどないです。ただトップノイもRIZINに出ていた頃より絶対に強くなっていることは間違いないです。それこそ別人になっているぐらいで。寝技ももっと上手くなっているでしょうし、そこは注意しています」

──両者打撃が強い。そしてMMAは全局面の勝負ですが、スタートは立ちからです。この打撃という面でトップノイに対する自信の程は?

「負ける気はしないです。打撃でも……そこは覚悟を決めているし、打撃で負けないのが自分の長所だと思っています」

──そんなトップノイ戦ではどのような試合したいと思っていますか。

「色々作戦とかも考えていますけど、新しい自分を見せたいです。UFCに行くために僕がやらないといけないことは、新しいスタイルです。いつも打撃ばかりになっちゃうので……LFAでは寝技も少しでしましたけど、ニュースタイルを次の試合では見せたいです」

──フライ級に出場する日本人選手は堀内選手1人です。

「余り出る選手のことが分かっていないのですが……とりあえずアジアレベルではないということを見せてUFCに行くことが今回のトーナメントの目標なので。僕がUFCレベルにあることを示したいと思っています」

──堀内選手と他の日本人選手との違いは、カリフォルニアに移り住んでUFCを目指してきたという部分があります。その自負というのは、日本から出場する選手に対して持っていますか。

「正直あります(笑)。僕はズルをせずに、米国でやってきました。ローカルな大会からLFAで戦わせてもらって、3回負けています。全てスプリットで負けました。この中で学ぶことも多かったです。全てUFCに行くために、米国で学んできたんです。

だからこそ、ここでソレを見せることができなかったら、俺はここまでの人間です。その自負を見せるために今回のトーナメントがあります。他の階級の選手でも、日本人と慣れ合うことは好きじゃないです。僕は僕。これは僕のためのトーナメントです。そのことを証明するためにシンガポールで戦うというつもりでいます」

──ズルはしない……ですか。

「そうッスね。色々となんちゅうか、たくさん日本人選手が出ますけど、僕は本当に下からやってきたつもりがあります。日本を捨てて、米国に来て……誰も知らない路上で戦うような試合から、LFAで戦えるようになりました。誰も気もとめないところで戦って。それこそLFAでABEMAさんが放送してくれたから、日本で僕のことを知ってくれる人が現れました……。

そうスね、一番下からやってきたという意地は人一倍持っています。下からやって、力を積み上げてきたという自負があるので、そこは見せたいです。最近、自問自答することが多くて、『お前がやってきたことは、これぐらいの程度だったのか』とか、『ここに出るために、やってきたんじゃないのか』とか。そういう風に考えることが増えました。

本当にコレを取らなかったから、何のためにやってきたんだって。だからこそ、ここに全てを賭けたいと思っています」

──では平良達郎選手がコンテンダーシリーズをスキップしてUFCと契約し、既に勝ち星を挙げたことはどのように受け止めていますか。

「アハハハハ。そこ、来ますか。ソコはあんまりいうと叩かれちゃうんですけど……まぁ、このトーナメントで俺が強いというのを見せて。UFCに行って強さを見せれば──皆を分からせるためにも。そうっスね、やってきたことを全部出して俺はUFCレベルだぞっていうのを見せたいです」

──綺麗ごとですが、1人でも多くの日本人選手にUFCに行って欲しいです。Road to UFCも全階級、日本人が優勝してほしい。それでいて、堀江圭功選手がチーム・オーヤマに出稽古に行っていた時にインタビューするためにアーバインを訪れた。あの時にファイターズハウスのベッドに寝転がっていた少年が、このトーナメントに挑む。選手に肩入れしてはいけないのですが、『見せろよ』という想いが私にもあります。

「ありがとうございます。絶対に見せます。ホントに何て言うのか、今回はタイミングが良かったと思っています。詰めてきて詰めてきて──このチャンスを得た。皆が『チャンス』だと言いますけど、僕はこのトーナメントを絶対に制する気持ちでいるし、多分、他の参加選手よりUFCに行きたいという気持ちは強いと思います。

それを見せて。強さも見せて。Road to UFCというトーナメントを絶対に制して、UFCで活躍する。そこを既定路線として、練習を続けて来たので。俺の覚悟を見てください」

■視聴方法(予定)
6月9日(木・日本時間)
午後3時30分~ABEMA格闘Ch

Episode01
午後3時30分~UFC FIGHT PASS
Episode02
午後6時30分~UFC FIGHT PASS

6月10日(金・日本時間)
午後3時30分~ABEMA格闘Ch

Episode03
午後3時30分~UFC FIGHT PASS
Episode01
午後6時30分~UFC FIGHT PASS

■ROAD TO UFC AISA2022 Episode01対戦カード

<Road to UFCフェザー級T準々決勝/5分3R>
SASUKE(日本)
イー・チャア(中国)

<Road to UFCライト級準々決勝/5分3R>
パラチン(中国)
キ・ウォンビン(韓国)

<Road to UFCバンタム級準々決勝/5分3R>
風間敏臣(日本)
クルムアリ・マイマイティトゥハティ(中国)

<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
チェ・スングク(韓国)
ラマ・スパンディ(インドネシア)

<ライトヘビー級/5分3R>
チャン・ミンヤン(中国)
トゥコ・タクコス(ウクライナ)

■ROAD TO UFC AISA2022 Episode02対戦カード

<Road to UFCバンタム級T準々決勝/5分3R>
シャオ・ロン(中国)
キム・ミンウ(韓国)

<Road to UFCフェザー級準々決勝/5分3R>
松嶋こよみ(日本)
ホン・ジュンヨン(韓国)

<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
チウ・ルェン(中国)
ウォーレン・デルロサリオ(フィリピン)

<Road to UFCライト級準々決勝/5分3R>
アイリヤ・ムラトベク(中国)
パワン・マーン・シン(インド)

<フライ級/5分3R>
ショーン・エチェル(豪州)
内田タケル(日本)

■ROAD TO UFC AISA2022 Episode03対戦カード

<Road to UFCフェザー級T準々決勝/5分3R>
シェ・ビン(中国)
イ・ジョンヨン(韓国)

<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
堀内佑馬(日本)
トップノイ・キウラム(タイ)

<Road to UFCライト級準々決勝/5分3R>
アンシュル・ジュビリ(インド)
宇佐美正パトリック(日本)

<Road to UFCバンタム級準々決勝/5分3R>
中村倫也(日本)
ググン・グスマン(インドネシア)

<女子ストロー級/5分3R>
ソ・イェダム(韓国)
ジョセフィン・クヌトゥソン(スウェーデン)

■ROAD TO UFC AISA2022 Episode04対戦カード

<Road to UFCバンタム級T準々決勝/5分3R>
野瀬翔平(日本)
ウリジブレン(中国)

<Road to UFCライト級準々決勝/5分3R>
キム・ギョンピョ(韓国)
アスクルバイ(中国)

<Road to UFCフェザー級準々決勝/5分3R>
ルー・カイ(中国)
アンガ・ハンス(インドネシア)

<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
パク・ヒョンソン(韓国)
ジェレミア・シレガー(インドネシア)

<ウェルター級/5分3R>
ジョン・アダハー(フィリピン)
キム・ハンソル(韓国)

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【RTU ASIA2022】世界に立ち向かうJ-MMAファイター(10)堀内佑馬─01─ 「僕の夢が、また一つ叶う」

【写真】さぁ、いよいよという空気もありつつ──インタビュー中は終始、淡々としている風でもあった堀内だが──後半掲載予定のある質問にぐっと表情も言葉は厳しくなかったことがあった(C)MMAPLANET

6月10日(金・現地時間)、シンガポールはカレンのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるRoad to UFC ASIA Episode03で堀内佑馬が、トップノイ・キウラムとRoad to UFCフライ級トーナメント準々決勝を戦う。

UFC行きを賭けた8人制トーナメントに、カリフォルニア州アーバインから乗り込む堀内は、他の日本人選手と違い米国を拠点にMMAに打ち込み、UFCファイターを目指してきた。

再開──2022年、春(※既に初夏)~世界に立ち向かうJ-MMAファイター特集~。第10弾は堀内佑馬の言葉をお伝えしたい。


──6月10日、シンガポールでRoad to UFC出場の堀内選手ですが、アーバインから現地に向かうのですか。

「ハイ、4日に出発します」

──今大会はコーナーマン1人分のチケットが出ると聞いています。

「そうですね。(コリン)オーヤマ・コーチと行きます。PPVショーにチーム・オーヤマから選手が出ているわけでなく、僕のためにシンガポールまで行ってくれるんです」

──なるほど。ところで時差のない日本で調整をしようという考えはなかったですか。

「なかったです。試合をするだけなんで。時差ぼけも大丈夫だと思うんですけど、なったらなったでその時に考えます(笑)。そこまで時差を気にすることはないです」

──日本からでも7時間以上で、その前に太平洋を越えてくる出場選手に他にいないかと思います。

「全部で19時間、飛行機に乗っているみたいで……辛いですねぇ(笑)。結構、きつそうだと思います」

──ともあれ3つ勝てばUFCという状況での試合になります。

「最高ですね。皆は『ここが夢じゃない』って言いますけど、僕はいっぱい夢を持っていて。UFCに行くのも夢、チャンピオンになるのも夢、一つの勝利も夢なんで。そういう部分では、Road to UFCで戦うことで僕の夢が、また一つ叶うという気持ちです」

──昨年11月にマーク・クリコマを1分52秒でKOし、そこから試合がなかったです。この間というのは、どのような方法でステップアップを図ろうとしていたのでしょうか。

「ショートノーティスでUFCからオファーがあれば出られる。そういう話になっていて、それから3月か4月にベガスのコンテンダーシリーズで戦うという話が来ました。でも僕はアジア人なんで、UFCが最終的にシンガポールでやるRoad to UFCに回した感じだと思います」

──コンテンダーシリーズなら1試合、なぜ3試合勝たないといけない方に回されるんだよという気持ちにはならなかったですか。

「なりましたね、正直(笑)。最初はトーナメントだと思っていなかったです。それからトーナメントとワンマッチがあると聞いたので、ワンマッチで組んでくれないかと期待していました(苦笑)。でも、僕はそういうこともプラスでしか考えていなくて。UFCは甘くないから、行くまでに強いアジア人と戦うことができることをプラスだと捉えています。

大切なのはUFCに行ってからなので。それまでに良い経験をしようと思っています」

──その一方でLFAフライ級王座を争ったチャールズ・ジョンソンが、コンテンダーシリーズを飛び越えて7月にUFCデビューを飾ります。

「(ムハマド)モカエフ戦ですよね。多分、チャールズのこの話はモカエフの相手が見つからなくてオファーが行ったんだと思います。アイツがそれでやるって言ったわけだし、勝ってくれって祈るだけです(笑)」

──まさに堀内選手が狙っていたショートノーティス待ちに近い契約かと思われるのですが、堀内選手もその境遇を経験してどのような気持ちで過ごしていたのですか。

「常にファイトキャンプをしている感じで、体重をキープして……僕としては良いことだったと考えています」

──この間の練習はこれまで通りチーム・オーヤマとONE柔術で?

「そうですね、オーヤマ・コーチ。そしてジヴァ(サンタナ)さんの柔術、あとアレックス(ペレス)が連れて行ってくれたのですが、TJ・ディラショーの打撃コーチのタイラー(ウァンブルズ)がやっているクラシック・ファイトチームで、ミットを持ってもらっています。タイラーはアレックスのコーナーにも就いていて」

──オレンジ一帯のジムだけでなく、SNSでラスベガスにいる堀内選手の姿もよく見られたという印象があります。

「アレックスやルイス(スモルカ)の試合の時にラスガスに一緒に連れて行ってもらいPIで練習できました。アレも凄く良い経験になりました。

──そして俄然、日本で注目を集めているイリディアム・スポーツ・エージェンシーとの契約も果たしています。チーム・オーヤマからイリディアムという流れは、いよいよUFCへという環境が整ってきたと考えることができるでしょうか。

「もともとイリディアムのジェイソン(ハウス)はチーム・オーヤマで練習していた時期があり、コーチとも親しいですし……僕も5年ぐらい前から知っていて、契約自体も去年の2月に交わしました。オートマチックというか、自然に契約しました」

(C)YUMA HORIUCHI

──そのチーム・オーヤマといえばカーラ・エスパルザがUFC世界女子ストロー級王者に返り咲きました。

世にも不思議なタイトル戦でしたが……。

「素晴らしかったです。あの世界戦の前、僕がローズ・ナマジュナス対策のメインパートナーをやらせてもらっていて。カーラは練習に向かう姿勢も素晴らしいですし、とにかくメチャクチャ強いです。女子でこんなに強い選手がいるのかって……。僕の考えではローズは一度やっているから、テイクダウンを取られた後とかが怖くてあんな風になってしまったんだと思います。

あの空間の中でしか分からない何が絶対にあるでしょうね。スパーリングをしていたから分かるんですけど、カーラは凄くプレッシャーがあるんです。とにかくテイクダウンが凄いですから。で、ローズは出られなくなって……ああいう試合になってしまったんだと」

──それにしてもエスパルザは、前に出てこずカウンター狙いのみのナマジュナスに遠い距離からでも組みついてテイクダウンを奪っていました。

「あの距離でテイクダウンができるのは凄いです。僕もアリゾナまで見に行って、大会後は皆でパーティーでした(笑)」

──その場で戦うために、まず6月はトップノイとの試合をクリアしなければなりません。トップノイの印象を教えていただけますか。

「それこそ7年ぐらい前にタイガームエタイに行った時にトップノイが、MMAに転向したての頃で、一緒に練習したことがあるんです」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
Episode01
6月9日(木・日本時間)
午後3時30分~UFC FIGHT PASS
Episode02
6月9日(木・日本時間)
午後6時30分~UFC FIGHT PASS
Episode03
6月10日(金・日本時間)
午後3時30分~UFC FIGHT PASS
Episode01
6月10日(金・日本時間)
午後6時30分~UFC FIGHT PASS

■ROAD TO UFC AISA2022 Episode01対戦カード

<Road to UFCフェザー級T準々決勝/5分3R>
SASUKE(日本)
イー・チャア(中国)

<Road to UFCライト級準々決勝/5分3R>
パラチン(中国)
キ・ウォンビン(韓国)

<Road to UFCバンタム級準々決勝/5分3R>
風間敏臣(日本)
クルムアリ・マイマイティトゥハティ(中国)

<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
チェ・スングク(韓国)
ラマ・スパンディ(インドネシア)

<ライトヘビー級/5分3R>
チャン・ミンヤン(中国)
トゥコ・タクコス(ウクライナ)

■ROAD TO UFC AISA2022 Episode02対戦カード

<Road to UFCバンタム級T準々決勝/5分3R>
シャオ・ロン(中国)
キム・ミンウ(韓国)

<Road to UFCフェザー級準々決勝/5分3R>
松嶋こよみ(日本)
ホン・ジュンヨン(韓国)

<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
チウ・ルェン(中国)
ウォーレン・デルロサリオ(フィリピン)

<Road to UFCライト級準々決勝/5分3R>
アイリヤ・ムラトベク(中国)
パワン・マーン・シン(インド)

<フライ級/5分3R>
ショーン・エチェル(豪州)
内田タケル(日本)

■ROAD TO UFC AISA2022 Episode03対戦カード

<Road to UFCフェザー級T準々決勝/5分3R>
シェ・ビン(中国)
イ・ジョンヨン(韓国)

<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
堀内佑馬(日本)
トップノイ・キウラム(タイ)

<Road to UFCライト級準々決勝/5分3R>
アンシュル・ジュビリ(インド)
宇佐美正パトリック(日本)

<Road to UFCバンタム級準々決勝/5分3R>
中村倫也(日本)
ググン・グスマン(インドネシア)

<女子ストロー級/5分3R>
ソ・イェダム(韓国)
ジョセフィン・クヌトゥソン(スウェーデン)

■ROAD TO UFC AISA2022 Episode04対戦カード

<Road to UFCバンタム級T準々決勝/5分3R>
野瀬翔平(日本)
ウリジブレン(中国)

<Road to UFCライト級準々決勝/5分3R>
キム・ギョンピョ(韓国)
アスクルバイ(中国)

<Road to UFCフェザー級準々決勝/5分3R>
ルー・カイ(中国)
アンガ・ハンス(インドネシア)

<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
パク・ヒョンソン(韓国)
ジェレミア・シレガー(インドネシア)

<ウェルター級/5分3R>
ジョン・アダハー(フィリピン)
キム・ハンソル(韓国)

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【UFC247】アルティメット・ダンスorシャドー? 摩訶不思議なナマジュナスを下しエスパルザが新王者に

<UFC世界女子ストロー級選手権試合/5分5R>
カーラ・エスパルザ(米国)
Def.2-1:49-46.48-47.47-48
ローズ・ナマジュナス(米国)

遠い距離を取る両者。手も足も届かないレンジで、両者が動く。ジリジリと近づき、サッと離れるというなか、2分50秒を経過し、初めてエスパルザの左が届く。ここまでローがないMMAも珍しい。ナマジュナスはダブルのジャブをタッチ、ここからまた足を使う。エスパルザはローを当て、前蹴りは空を切る。ナマジュナスはとにかく距離を取り、自ら手も出さない。テイクダウンを注意したとしても、ここまで手数がない戦いも稀だ。

相手が手を出さないのでも、バックステップで3歩下がるナマジュナス──このまま距離を詰めることなく、初回が終わった。

2R、左ジャブを伸ばしたナマジュナス。一旦離れて、来いという姿勢を見せる。下がりつつ、誘ってから右ストレートを放ったナマジュナスに対し、距離を詰めたエスパルザがシングルレッグでテイクダウンに成功する。5R制を考慮してか、組みを続けず簡単にスクランブルを許したエルパルザは、ここは僅かながら攻勢点を獲得しているか。

さらにエルパルザは間合いの測り合いのなかで、左フックを当てる。それでも距離を詰めないチャンピオン。届かない位置で、さらに下がる動きに大ブーイングが起こる。ジャブを見せ、左右に回るナマジュナスの狙いは何なのか。エスパルザも自然、不気味なナマジュナスを相手に様子見が増え、距離を詰めきることができず最後に右前蹴りを見せた。

3R、左ジャブを伸ばすナマジュナス。ここも届かないが、右ローを届かせる。挑戦者を間の前ににしてシャドーを繰り返すような王者は、ダブルレッグを切り左を振るう。左右のショートから前に出たエスパルザがテイクダウンを奪い、即スクランブルに。立ち上がった際の近距離でも、パンチが当たらないチャンピオン──頭を振って前に出て左アッパーを狙う。エスパルザは組みを繰り返し、そこに左を打っていくナマジュナスはステップインに右を合わせる。

左ジャブでスリップしたナマジュナスが、スーパーマンパンチをバックステップでかわす。エスパルザのテイクダウンを回ってかわすナマジュナスは、組んで切るという展開をも徹底して避け、またも見続けるお見合いとステップと、フェイクの5分を終えた。

4R 組んでクラッチできる距離に入らせないための打撃、そのために離れるナマジュナスは、エスパルザのテイクダウンを狙いを切る。とエスパルザは左ジャブに一気にダブルレッグを仕掛けてテイクダウン、スクランブルにバックに飛び乗るが前方に落とされる。

この攻撃を許したことで、ポイントで確実にリードされたナマジュナスだが、前に出ても拳が届く距離に留まることはなく、組まれて突き放すという戦いを続ける。右フックで踏み込んだナマジュナスだが、エスパルザはダブルレッグからバックに回り後方に投げる。バックを取られた王者は、前転から離れてエルパルザの立ち上がり際に右を振るう。

恐らくは倒すという意志の下で、初めて放たれたパンチ。距離を取り直したナマジュナスは右を伸ばした際にスリップした。

「全ての場所で勝っている。世界で最高の選手だ」という催眠術のような指示を送るナマジュナス陣営。ここまでポイントで勝っていることは考えられないが──このままで良いということか。

最終回、ナマジュナスが右を当て、ダブルレッグを突き放す。素早いジャブから、右オーバーハンドをナマジュナスが入れる。ワンツーに左を打ち返したエスパルザは、それでも大きく回るチャンピオンを相手に、右ローを蹴る。テイクダウンのフェイクからエスパルザが左を放つ。ナマジュナスは左前蹴り、続いて両者の右が交錯する。

左から右を見せたナマジュナス、ようやく普通の試合の1R序盤の手数になったか。さらに右を2つ伸ばすが、この攻撃で留まるというこはポイントで勝っているという計算か──それとも、既に勝利を諦めているのか。ナマジュナスはニータップを仕掛けるが、エルパルザは反応する。最後の5秒でテイクダウンを決めたナマジュナスは、タイムアップともに両手を広げて勝利をアピールした。

結果、エスパルザがスプリット判定勝ちを収めるも、このコールにナマジュナスは表情一つ変えなかった……。摩訶不思議な王座奪取劇。「ジャッジがどう判断するか分からないけど、私は前に出ていた。皆、エキサイトな試合を望んでいて……私はできることをやった」と来週に結婚式を控える新チャンピオンは話すも──ファンの祝福を受けることはなかった。とはいえ、エスパルザからあれ以上試合を能動的に動くことは何もしない相手にチャンスを与えるだけで、これ以上の創りは難しい試合だっただろう。


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【UFC274】OSP戦へ、マウリシオ・ショーグン「前に進むこと。最高の形でキャリアを終えられるよう」

【写真】通訳を務めてくれたマネージャー兼コーチのドゥドゥ・アロンソと(C)MMAPLANET

7日(土・現地時間)、アリゾナ州フェニックスのフットプリント・センターでUFC274「Oliveira vs Gaethje」が開催される。

シャーウス・オリヴェイラの持つUFC世界ライト級王座にジャスティン・ゲイジーが挑戦する一戦をメインに、コメインにUFC世界女子ストロー級選手権試合=王者ローズ・ナマジュナス×挑戦者カーラ・エスパルザと2つの世界戦が組まれたPPV大会。

ダブルクラウン以外にマイケル・チャンドラー×トニー・ファーガソンと並び、PPVメインカードでマウリシオ・ショーグンがオヴァンス・サンプレーと対戦する。

2020年11月のポール・クレイグ戦以来、1年半ぶりの実戦となるショーグン。40歳となった元PRIDEファイターに戦い続けるモチベーションが何なのかを尋ねた。


――18カ月ぶりの試合でOSPと土曜日に戦います。今の気持ちを教えてください。

「ヒジのケガがあって長い間、試合を戦うことができなかった。でも、ようやくケージに戻ってくることができる。凄く調子は良いし、ワクワクしているよ」

――トレーニングキャンプは首尾よく終了しましたか。

「ヘッドコーチのエドゥアルドの下で、ハードなトレーニングをして準備は整っている。とにかくケガもなく、キャンプを終えることができて絶好調なんだ。今回、キャンプをクリチーバで行ったんだ」

――ハイ。ショーグンといえばクリチーバだろうというのが、我々の印象ですが……。

「あまり知られていないけど、僕はクリチーバを離れて8年になるんだ。今回の試合に向けて、家族からも長期間離れクリチーバでトレーニングを行った。いくつかの武器を取り戻そうと思ってね」

――つまりクリチーバで練習するということは、原点に戻るということなのでしょうか。

「その通りだよ。それがクリチーバで練習する目的なんだ」

――人間、誰しも年を重ねると成熟するという良い面がある一方で、恐れを知らぬ勢いを忘れてしまいますしね。冷静さは欠かせないですが、あの勢いをまた手にしたいとファイターも思うモノなのでしょうか。

「まさにその通りなんだ。クリチーバでは良い練習ができたよ。現在の練習パートナーだけでなく、以前一緒に練習していたメンバーと汗を流すことで、あの頃の関係を取り戻した。友情を再確認でき、今回のキャンプが可能になったんだ。かつての友との練習で素晴らしいキャンプになったよ。だからこそ、今回の試合に心躍らせているんだ」

――シュートボクセ時代、もう17年も昔になりますが23歳の若きショーグンがPRIDE GPファイナルを前に、決勝で同門対決になりかねないヴァンダレイ・シウバと同じ空間で練習をしている。その異様が緊張感が思い出されるのですが、当時と同じような緊張感をもって今回の試合に臨んでいるということでしょうか。

「う~ん、あの時とは気持ちは違うかな。GPファイナル前は自分の力を世界に示し、名前を確立させることでより高いファイトマネーを得られるようにという気持ちが強かった。今はより経験を積み、試合に向けて考え方も変わっている。ただし、試合前の緊張感っていうのは変わらないよ。そこに関しては、キャリアを通して変化することはない。そことの戦いが、僕らファイターにはついて回るよ」

――ではOSPの印象を教えてください。

「背が高く、体が強い大きな選手だよ。運動神経も良く、ファイターとしてリスペクトしている。でも僕の方がスピードで勝っている。そこで勝負をする」

――マウリシオは最後のPRIDE世代の生き残り、現役で戦うファイターです。あの時代と変わらずMMAを戦い続けているのですが。モチベーションをどう保っているのですか。

「世界のトップレベルで最後まで戦っているPRIDEファイターだと自分でも思っているし、それが誇りだ。簡単なことじゃないからね。過去数試合、最大のモチベーションは勝利を手にして、前に進むこと。最高の形でキャリアを終えられるようにね。

今回の試合も最高の形で勝利を手にして、僕が今も大いなる可能性を持っていることを世界に示したい。試合で今言ったことを証明するために、ハードなトレーニングを積んできた」

――日本のMMAファンも世代交代しているのですが、5年前に日本大会でOSP戦が決まっていたマウリシオが負傷欠場し、PRIDE世代のファンはとても残念がっていました。

「今の日本のファンの寛大な心を忘れることはないよ。日本という国を。そこに住む皆のことを心から愛し、尊敬している。僕の人生のなかで日本は特別な場所だ。日本ことを忘れることはないよ」

――叶わぬ夢かもしれないですが、マウリシオのサッカーボールキックとストンピングが、また見てみたいです。

「僕もいつの日か使いたいと今でも思っているよ(笑)。実現させたいね」

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FPG03 MMA   カーラ・エスパルザ ダニエル・ケリー ローズ・ナマジュナス

【FPG03】ヒールでなく足関禁止?! エスパルザがスラムで頭をぶつけカット。ケリーが負傷TKO勝ち

<130ポンド契約/8分1R>
ダニエル・ケリー(米国)
Def.4分26秒by TKO
カーラ・エスパルザ(米国)

ローズ・ナマジュナスに代わり、メイン出場となったエスパルザはシッティングのケリーのクローズドガードの中に収まる。ガードの中から枕でプレッシャーをかけるエスパルザは、これを解くとケリーが足をすくってスイープの機会をうかがう。

この腕を切って背中の下でクラッチするエスパルザ。ケリーは動きを封じされ試合が膠着する。腕を振りほどいたケリーは、エゼキエルチョークへ。エスパルザは頭を抜き、ガードの中という展開が続く。おそらくは名目上はヒール禁止を疑いながら、足関節が禁止とされたように見受けられる試合で、エスパルザは両腕を抱えられスラムでケリーをたたき続ける。ここで頭がぶつかり、右目じりをカットしたエスパルザがドクターストップに。

負傷勝利となったケリーは喜びを露わにしたものの、手を広げて仕方ないという表情になりマットを下りた。


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Report UFC UFN188 イェン・シャオナン カーラ・エスパルザ ブログ

【UFN188】エスパルザがTD&パス、エルボーからクルスフィックスでイェン・シャオナンをパウンドアウト

<女子ストロー級/5分3R>
カーラ・エスパルザ(米国)
Def.2R2分58秒by TKO
イェン・シャオナン(中国)

左ジャブから右を振るったイェン・シャオナンに対し、エスパルザが一気にダブルレッグを決める。スクランブル狙いも潰され、背中をキャンバスにつけさせられたイェン・シャオナンは足を捌かれパスを許す。エスパルザはサイドで抑え、枕で圧を掛ける。イェン・シャオナンは肩口にヒザを受けながら左エルボーを打ちつける。

足を戻したイェン・シャオナンに対し、左の細かいパンチをエスパルザが入れる。立ち上がり、パンチを入れながらエスパルザがもう1度パスを決める。ガードに戻せないイェン・シャオナンに対し、エスパルザはステップオーバーからキムラ、腕十字を狙う。腕こそ抜いたイェン・シャオナンだが右エルボーを連打されカット、エスパルザが初回を圧倒した。

2R、右額を大きくカットして流血のイェン・シャオナンは、左ハイから右ストレートを伸ばす。続く左ハイをキャッチしたエスパルザがシングルレッグでテイクダウンを決める。蹴り上げも捌いてパス狙いのエスパルザは、ハーフからフルガードの中に入っても常にパスを圧力を掛ける。

初回とは逆側にパスを決めたエスパルザが、サイドからヒジの追い打ちをける。クルスフィックスでパンチを連打するエスパルザ。腕を伸ばし、ブリッジで耐えていたイェン・シャオナンだが、磔から逃れることができずTKO負け──7戦目のUFC初黒星、逆にエスパルザは5連勝とした。


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Interview UFC UFN ESPN+46 UFN188 イェン・シャオナン カーラ・エスパルザ ブログ

【UFN188】オクタゴン7連勝と挑戦権獲得へ、イェン・シャオナン「中国にベルトを取り戻す」

【写真】ジャン・ウェイリはオクタゴン4戦目で王座挑戦を実現させた。イェン・シャオナンは今回の試合で勝てばUFCで7連勝となる。十分にチャレンジャーになる資格があるだろう(C)Zuffa/UFC

22日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN188:UFN on ESPN+46「Font vs Garbrandt」のコ・メインでイェン・シャオナンが、カーラ・エスパルザと戦う。

2017年11月のUFCデビュー以来、これまで6勝で負け無しという戦績を残すイェン・シャオナン、確実にタイトル挑戦が近づいている彼女に──タイトル挑戦を踏まえて、今回の試合をどのように捉えているのかをZoomインタビューで尋ねた。

すると彼女は「中国にベルトを取り戻す、そのためにフィニッシュで勝つ」と言い切った。


──エスパルザ戦が迫ってきました。今の調子はいかがですか。

「精神的は100パーセント、肉体的には計量のために減量をしないといけないから100パーセントとは言えない状態ね(※インタビューは19日に行われた)。あと3.5キロだから、それほど大変じゃないんだけど」

──UFCで戦うようになって現状、6連勝と素晴らしいレコードを残せています。

「1試合、1試合、しっかりと集中して戦い、1つ勝てば、また次を頑張ってきたので6連勝中という結果にはエキサイトしているわ。そうやって勝ち星をかさねてくることでタイトル挑戦に近づくから」

──特に過去2戦ではタイトル挑戦経験のあるカロリーナ・コバケビッチ、クラウジア・ガデーリャに勝利しています。そしてエスパルザは元世界王者。タイトル挑戦に近づいている実感があるのではないでしょうか。

「そうね、だから今週末の試合は私がMMAデビューをしてから、最も重要な試合になると思っているわ。この試合はフィニッシュすることが大切で。ここでしっかりとカーラに勝って、挑戦権を手にし中国に世界女子ストロー級のベルトを取り戻さないといけない。

UFCのタイトル挑戦に近道はないから、この試合で絶対にフィニッシュしてタイトル戦を実現させるわ」

──先月、ジャン・ウェイリが世界王座から陥落しました。世界チャンピオンが同朋の中国人でない方が挑戦のチャンスが広がるかと思いますが、その辺りはどのように考えていますか。

「う~ん、私はプロフェッショナル・ファイターだから誰に挑戦するのかは気にしていないわ。とにかく、私の目標はベルトを巻くこと。その相手がローズ・ナマジュナスだろうが、ジャン・ウェイリだろうが関係なくて、挑戦できる時のチャンピオンに勝つだけよ」

──その準備は万全ですか。

「この試合に向けては1カ月を中国で練習して、それからもう1カ月間、米国で準備をしてきたわ」

──米国ではどこで練習を?

「ベガスのUFC PIよ。それ以外のジムでは練習していないわ。練習仲間とコーチも一緒に……チームの皆でラスベガスにやってきて、ずっと練習してきたからしっかり準備はできているわ」

──ベガスでトレーニングする利点はどこにありましたか。

「PIのストレングス&コンディショニング・コーチについて、最高の設備でトレーニングできたこと。それに試合直前にベガス入りするのではなくて、1カ月滞在することで気候、食事など環境に馴染むことができたわ。遠征先ではなくて、ホームのアドバンテージがあって戦う様な感じね」

──さきほど大切な試合になると言っていましたが、エスパルザの印象を教えてください。

「とにかく彼女のイメージは初代UFC世界女子ストロー級だったことね。

スタイルとしては、絶対的にレスリングが得意ね。身長でもリーチでも私が優っていて、体力的にも遅れを取るところはないわ。テイクダウン防御には自信があるし、今の私は誰と戦っても簡単にテイクダウンされない。結果、打撃で優位に戦えるはずよ」

──エスパルザがボディロックで組んで来たら、散打流の首投げを決めるチャンスでしょうか。

「そうね。私のベースは散打だし、このマーシャルアーツは打撃だけでなく投げも含まれている。散打のコンビネーションが私に有利に働くことは間違いないわ」

──ところでイェン・シャオナン選手は、パンチを打つたびに『ハッ』という声を発しますが、あの掛け声には何か意味があるのですか。

「そこを気にされたことはなかったわ(笑)。う~ん、意識したことはなかったし、自然と声を出してきたので。ブルース・リーも攻撃するときに声を出しているでしょ?(笑)。でも、ホントに意識して出しているわけじゃないから……なぜ、声が出ているか私にも分からない。ただし、あの掛け声がリズムになっているかもね。自然と出てくるわけだし、あの声が出ると戦闘モードに入っているんだと思うわ」

──今大会は無観客なので、シャオナン選手の掛け声が会場に響き渡りますね。

「ハハハハ。楽しみにしていて。無観客大会は去年の11月に経験しているけど、やっぱり凄く静かで。常にファンが会場に戻って来られるように早くなってほしいわね」

──ところでそのファンですが、ジャン・ウェイリはフロリダのファンに大きなブーイングをされました。米国ではアジアン・ヘイト・クライムも問題になっています。

「ブーイングは問題じゃないわ。そういうモノだと思っているし。中国でUFCが開かれた時は、外国人選手が中国のファンからブーイングされているのと同じよ。私は米国で試合をして、ブーイングがあっても全く気にならないわ」

──なるほど。シャオナン選手は本当に気持ちが強いですね。今日はありがとうござました。

「こちらこそ、ありがとう。私はアジアを代表してUFCで戦っているので、日本のファンが私を応援してくれると嬉しいわ」

■視聴方法(予定)
5月23日(日・日本時間)
午前5時~UFC FIGHT PASS

■UFN188計量結果

<バンタム級/5分5R>
ロブ・フォント: 136ポンド(61.69キロ)
コディー・ガーブラント: 135.5ポンド(61.46キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
イェン・シャオナン: 116ポンド(52.62キロ)
カーラ・エスパルザ: 116ポンド(52.62キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ジャスティン・タファ: 265.5ポンド(120.42キロ)
ジャレッド・ヴェンドラー: 264 ポンド(119.74キロ)

<女子フェザー級/5分3R>
ファリシア・スペンサー: 145ポンド(65.77キロ)
ノルマ・ドゥモント: 146ポンド(66.22キロ)

<ミドル級/5分3R>
ジャック・ヘルマンソン: 186ポンド(84.37キロ)
エドマン・シャバジアン: 185ポンド(83.91キロ)

<フェザー級/5分3R>
ヒカルド・ラモス: 146ポンド(66.22キロ)
ビル・アレジオ: 145.5ポンド(66.0キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ベン・ロズウェル: 265.5ポンド(120.42キロ)
クリス・バーネット: 263ポンド(119.29キロ)

<ウェルター級/5分3R>
クラウジオ・シウバ: 170.5ポンド(77.34キロ)
コート・マッギー: 169.5ポンド(76.88キロ)

<フライ級/5分3R>
ヴィクター・ロドリゲス: 125.5ポンド(56.92キロ)
ブルーノ・シウバ: 125.5ポンド(56.92キロ)

<フェザー級/5分3R>
ジョシュア・クリバオ: 146ポンド(66.22キロ)
シェ・イラン: 146ポンド(66.22キロ)

<フライ級/5分3R>
ダヴィッド・ドヴォルザーク: 126ポンド(57.15キロ)
フアンカミーロ・ロンデロス: 128.5ポンド(58.28キロ)

<ライト級/5分3R>
ヤンシー・メデイロス: 155ポンド(70.31キロ)
ダミア・ハゾヴィッチ: 156ポンド(70.76キロ)

<ライト級/5分3R>
ダミール・イスマグロフ: 155.5ポンド(70.53キロ)
ハファエル・アウベス: 154.5ポンド(70.08キロ)

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Report UFC UFC ESPN14 カーラ・エスパルザ ブログ マリナ・ホドリゲス

【UFC ESPN14】果敢な足関節狙いは裏目も、カーラ・エスパルザがTDゲームでホドリゲスを下す

<女子ストロー級/5分3R>
カーラ・エスパルザ(米国)
Def.2-1:30-27.29-28.28-29
マリナ・ホドリゲス(ブラジル)

長身、リーチで優るホドリゲスが右ストレートを見せる。エスパルザはその右に、見事なタイミングでシングルレッグを合わせてテイクダウンに成功する。クローズドガードの中で鉄槌を落とすエスパルザが上体を起こして勢いのある右を打っていく。

ホドリゲスは頭を抱えて防御、反則のレバーキックはスルーされる。ハイガード狙いに反応したエスパルザにエルボーを下から入れるホドリゲスだが、スラムされる。このエルボーでカットしたエスパルザは果敢に足関節にトライするも、そのタイミングで上を取ったホドリゲスがパンチを連打。シングルでリバーサル狙いもスタンドに戻されたエスパルザはハイを受けそうになり、最後もシングルレッグを潰したホドリゲスがエルボーを連打し初回が終わった。

2R、左目尻が大きく腫れたエスパルザに対し、ホドリゲスが右エルボーを入れる。さらに右オーバーハンドに続き、右ローを蹴る。ローにシングルを合わせたいエルパルザに対し、ホドリゲスはしっかりと対応してかわす。それでもエスパルザはこれしかないとばかりにダブルレッグへ。後方回転からスクランブル狙いのホドリゲスに背中をつかせ抑える。アップキックにもパンチを振り落としていくエスパルザが、左右のパンチを打っていく。

さらにエスパルザは胸を起こしてパンチを落とし、蹴り上げから立ち上がろうとしたホドリゲスを潰してトップをキープする。エルボーを入れ、残り30秒でまたも足関節に出たエルパルザ。ホドリゲスは初回と同じようにトップを取り、パンチを連打する。反則気味の蹴り上げでスタンドに戻ったエスパルザだがパンチのラッシュを受けてしまった。

「バカげたフットロックを使うな」とセコンドの怒気を含んだ指示を受け、エスパルザは最終回に臨む。ダブルを切ったホドリゲスにミドルを蹴ったエスパルザがシングルへ。ケージに詰められ左のパンチを連続で被弾したホドリゲスは、離れてもすぐにシングルで倒される。ホドリゲスはクローズドを取り、エスパルザがエルボーを連打する。

三角狙いのホドリゲスだが、大きく口で息をする状況で仕掛けを諦める。残り30秒、フットロックにでずスタンドに戻ったエスパルザがダブルレッグでトップを取り切り、エルボーを入れたところでタイムアップに。

スプリットながらジャッジはエスパルザを支持、ホドリゲスはキャリア初黒星となった。