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BELLATOR Brave CF Cage Warriors MMA MMAPLANET o UFC UFN204   イリャ・トプリア オンラ・ンサン グンナー・ネルソン ジェイ・ハーバート ジャック・ショア ダン・フッカー トム・アスピナル パディ・ピンプレット ブライン・オドリスコール マクワン・アミルカーニ ムハマド・モカエフ モリー・マッキャン 佐藤天 平良達郎

【UFN204】計量終了 佐藤天は問題なく。英国の平良達郎=モカエフ、親愛なる隣人ピンプレットに要注目

【写真】平良の対戦相手にあることも十分に考えられるモカエフのUFC初陣、見逃せない (C)Zuffa/UFC

19日(土・現地時間)、英国はロンドンのO2アリーナで開催されるUFN204:UFN on ESPN+62「Volkov vs Aspinall」の計量が行われた。

メインでヘビー級のアレキサンダー・ヴォルコフ×トム・アスピナルが組まれた今大会、1年間準備してきたスクランブル発進でグンナー・ネルソンと対戦する佐藤天は、170ポンドで問題なく計量をクリアしている。

オンラ・ンサンをセコンドに帯同し、1年4カ月ぶりの計量台に立った佐藤は笑みを浮かべてガッツポーズ。余裕の笑みを浮かべるネルソンとフェイスオフを終えると、佐藤は一礼してステージを後にした。

日本では佐藤の再登場が一番の話題の今大会、メインに出場するアスピナルを含め、全12試合中10試合に英国勢の名前が見られる。そこにアイルランド人ファイターは含まれておらず、イングランド、ウェールズ、スコットランド勢だけでこの陣容、オクタゴンでの英国勢の充実ぶりが確認できる。


そんななか第1試合から注目のファイターがUFC初陣を迎える。それがムハメド・モカエフだ。プロアマ通して29勝0敗(※アマで23勝、プロで6勝のモカエフは12歳の時に英国に家族とともに移住した英国籍を持つダゲスタン人ファイターだ。

ダゲスタンではレスリング経験はなく空手をやっていたが、移り住んだヴィガンの街に空手道場がなく、レスリングを始める。と、そこはコーカサスの民の血がなせる業か、めきめきと頭角を現し、今ではパリ五輪を狙うほどになっている。

レスリングだけでなく、リバプールのチーム・カオボンでMMAを始め、レスリング、グラップリングと同時に活躍するとIMMAFでは2018年と2019年と世界大会を連覇した。2020年の世界大会がコロナパンデミックで中止となると、BRAVE CFでプロMMAデビューを果たしている。

当時からバーレーンのKHKジムに所属しており、BRAVE CFスーパーライト級王者で同ジムのヘッドコーチであるエルダル・エルダノフの指導の下、テイクダウンとスクランブル&バック奪取というMMAの軸を身につけつつ、モカエフは派手な打撃を組み込んでいる。

直近の試合は昨年9月で、Bellatorで2勝1敗のブライン・オドリスコールをRNCで下しているモカエフ。その際、既にコンテンダーシリーズからオファーを受けていたが「僕にコンテンダーシリーズは必要ない。直接UFCに行く」と宣言していたが、その通りとなった。

とはいえ、アマでいくら戦績を積もうが、そこは玉石混交、ロシア勢やカザフ勢は強豪でも、UFCとはまるでレベルの違う相手が殆どだ。6戦目のオクタゴン、まだ他の階級と比較すると層が薄いフライ級にあって──モカエフが、どのようなファイトをコディー・ダーデン相手に見せるか。

英国の平良達郎といっても過言でないスピード出世、その平良のUFC初登場まで40日となり、彼のライバルになり得るだけにモカエフのオクタゴン・デビュー戦は見逃せない。

またメインカードでは英国MMA界の親愛なる隣人──計量会場でもひと際大きな声援を受けたパディ・ピンプレットも見逃せない1人だ。

ホドリゴ・ヴァルガスと対戦するピンプレットはキャリア17勝3敗、ケージを背負っての跳びつき三角、50/50からの内ヒール、組みと合体したヒザやヒジ、さらに殴り合いのなかで思い切りパンチを被弾する弾けっぷりでCAGE WARRIORS時代から英国のファンを魅了し続けてきた。

ピンプレットがUFCでもこのスタイルを貫くのかと注目されていたが、昨年9月の初戦ではルイジ・ヴェンドラミニの連打でKOされてもおかしくない状況に追い込まれながら、右で逆転KO勝ちを収めている。

国内勢だけで2万人収容のO2アリーナのチケットが売り切れ、ネット上ではプラチナ化したチケットが、1800ポンド(約28万円)の高値をつけて売買されている。タイトル戦はない、北米のビッグネームが戦うわけでなく、それでもビジネス的にUFCを成り立たせることができる英国勢の勢いが確認できるイベントとなりそうだ。

■視聴方法(予定)
3月20日(日・日本時間)
午前2時00分~UFC FIGHT PASS

■UFN204計量結果

<ヘビー級/5分5R>
アレキサンダー・ヴォルコフ: 253ポンド(114.75キロ)
トム・アスピナル: 252ポンド(114.3キロ)

<フェザー級/5分3R>
アーノルド・アレン: 146ポンド(66.22キロ)
ダン・フッカー: 145ポンド(65.77キロ)

<ライト級/5分3R>
パディ・ピンプレット: 155ポンド(70.31キロ)
ロドリゴ・ヴァルガス: 155ポンド(70.31キロ)

<ウェルター級/5分3R>
グンナー・ネルソン: 171ポンド(77.56キロ)
佐藤天: 170ポンド(77.11キロ)

<女子フライ級/5分3R>
モリー・マッキャン: 125ポンド(56.7キロ)
ルアナ・カロリーナ: 126ポンド(57.15キロ)

<ライト級/5分3R>
ジェイ・ハーバート: 155ポンド(70.31キロ)
イリャ・トプリア: 156ポンド(70.76キロ)

<フェザー級/5分3R>
マイク・グランディ: 145ポンド(65.77キロ)
マクワン・アミルカーニ: 145ポンド(65.77キロ)

<ヘビー級/5分3R>
シャミル・アブドゥラヒモフ: 258ポンド(117.02キロ)
セルゲイ・パブロヴィッチ: 254ポンド(115.21キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ニキータ・クリロフ: 205ポンド(92.99キロ)
ポール・クレイグ: 206ポンド(93.44キロ)

<バンタム級/5分3R>
ジャック・ショア: 136ポンド(61.69キロ)
チムール・ヴァリエフ: 136ポンド(61.69キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
エリース・リード: 115ポンド(52.16キロ)
コリー・マッケナ: 115ポンド(52.16キロ)

<フライ級/5分3R>
ムハマド・モカエフ: 125ポンド(56.7キロ)
コディー・ダーデン: 126ポンド(57.15キロ)

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Column MMA MMAPLANET o ONE ONE128   オンラ・ンサン キック キャムラン・アバソフ ジェレミー・パカティウ ゼバスチャン・カデスタム ダニヤル・ザイナロフ ドレックス・ザンボアンガ ファブリシオ・アンドラジ ボクシング ユーリ・シモエス ライニア・デリダー ヴァウミール・ダ・シウバ

【ONE128】試合結果 二冠王デリダーがウェルター級王者アバソフを寄せ付けず。アンドラジがテンカオKO

【写真】ザンボアンガ兄の65秒KOで今大会は幕を開け、立ち技&MMAで5試合の初回決着が見られた(C)ONE

25日(金・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムでONE128「Full Circle」された。

メインでONE世界ミドル級&ライトヘビー級王者のライニア・デリダーが同世界ウェルター級王者キャムラン・アバソフの挑戦を一蹴、階級上の王者として貫禄を見せた。

序盤からテイクダン&コントロール、パウンド及びサブミッションでアバソフを攻めたてたデリダーは3Rに肩固めでタップを奪った。

キックではグト・イノセンチ、MMAでもファブリシオ・アンドラジ、ゼバスチャン・カデスタム、ドレックス・ザンボアンガらが素晴らしいフィニッシュ勝利を手にしているが、ボーナス獲得はならなかった。

パフォーマンス・ボーナス=ライニア・デリダー、ロマン・クリキア

ONE128「Full Circle」
<ONE世界ミドル級(※93.0キロ)選手権試合/5分5R>
○ライニア・デリダー(オランダ)3R0分57秒
肩固め
詳細はコチラ
×キャムラン・アバソフ(キルギス)
<ONEキックボクシング世界ライトヘビー級選手権試合/3分5R>
○ロマン・クリキア(ウクライナ)1R2分32秒
KO
×ムラット・アイグン(トルコ)
<95キロ契約/5分3R>
○ヴィタリー・ビクダシュ(ロシア)3R
判定
詳細はコチラ
×オンラ・ンサン(ミャンマー)
<キック・フェザー級/3分3R>
○タイフン・オズカン(オランダ)3R
判定
×エンリコ・ケール(ドイツ)
<キック・ヘビー級/3分3R>
○グト・イノセンチ(ブラジル)2R2分22秒
KO
×ブルーノ・スザノ(ポルトガル)
<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
○ファブリシオ・アンドラジ(ブラジル)1R1分37秒
KO
詳細はコチラ
×ジェレミー・パカティウ(フィリピン)
<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
○ゼバスチャン・カデスタム(スウェーデン)1R1分26秒
KO
詳細はコチラ
×ヴァウミール・ダ・シウバ(ブラジル)
<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
○ウラジミール・クズミン(ロシア)3R
判定
×クリス・ショー(英国)
<ムエタイ58キロ契約/3分3R>
○スミラ・サンデル(スウェーデン)3R1分35秒
KO
×ディアンドラ・マーティン(豪州)
<ミドル級(※93.0キロ)/5分3R>
○ダニヤル・ザイナロフ(ロシア)3R
判定
詳細はコチラ
×ユーリ・シモエス(ブラジル)
<キック・フライ級/3分3R>
○ダニエル・プエルタス(スペイン)3R
判定
×ジドゥオ・イブ(中国)
<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
○ドレックス・ザンボアンガ(フィリピン)1R1分05秒
KO
×ラフール・ラジュ(シンガポール)


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MMA MMAPLANET o ONE ONE128 オンラ・ンサン ボクシング

【ONE128】テイクダウン&コントロールに屈し、オンラ・ンサンがビクダシュにリベンジ許す

<95キロ契約/5分3R>
ヴィタリー・ビクダシュ(ロシア)
Def.3-0
オンラ・ンサン(ミャンマー)

左ロー、右フックを振るうンサンに対し、ビクダシュは首相撲からヒザを狙いダブルレッグへ移行する。ケージを背負って防いだンサンだが、離れた直後にダブルレッグを仕掛けたビクダシュに倒されてしまう。背中を譲りつつ立ち上がったンサンが、胸を合わせて右エルボーを打つ。間合いを取り直したビグダシュは、ここもダブルレッグへ。切られると首相撲&ヒザを放つ。ンサンも右ミドルを蹴り、ボディショットからケージにビクダシュを詰めてダーティボクシング、そしてヒザを突き上げる。

ンサンは左右のフックを打ちこむと、レフェリーがブレイクを命じる。その前にンサンの指はビクダシュの左目に当たったようだ。再開後、ジャブ、右ローのビクダシュは首相撲でヒザを入れ、ダブルレッグでテイクダウンを決める。背中を取られたンサン、デリダー戦の悪夢がよみがえる中、ビクダシュのパンチが後頭部に入り、2度目の中断が入った。リスタート後、試合はスタンドで再開されビクダシュが右を当てる。シングルは切ったンサンだったが、ダブルレッグ&小外ででテイクダウンを許し、バックに回られて初回を終えた。

2R、左ミドルを蹴り、右を振るったンサン、至近距離の打撃戦で指が目に入ったとビクダシュがアピールする。初回と同じようにテイクダウン狙いのビグダシュだが、ンサンもスプロール。倒されても蹴り上げからスタンドへ戻る。ビクダシュは左リードフックを当て、ボディショットにもヒザを突き上げるとダックアンダー、バックに回り込み両足をフックする。四の字でフックされ、後ろから左のパンチで殴られンサンは厳しい時間が続く。ンサンは両手で手首を掴み、胸を合わせに行くがビグダシュが許さず、バックを制したままこの回も終わった。

最終回、ンサンが右アッパーを当て、ビクダシュは40秒を経過したところでダブルレッグでテイクダウンを決める。スクランブルでスタンドに戻っても、即倒されるンサンがマウントを取られても、シザースで逃れる──が、立ち上がることはできず、バタフライガードも背中がマットにつけた状態が続く。ンサンが右腕を差して、レッスルアップを狙う。頭を抱えて潰したビグダシュは、Zハーフガードにも左右のパンチを打ち、ンサンの下からのエルボーを上回る攻撃を見せた。

結果、ビクダシュが3-0で判定勝ちした。


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ABEMA MMA MMAPLANET o ONE ONE X ONE128 オンラ・ンサン キック キャムラン・アバソフ ジェイムス・ナカシマ ゼバスチャン・カデスタム チャンネル ファブリシオ・アンドラジ ボクシング ライニア・デリダー

【ONE128】チャンプ・チャンプ=デリダーに、チャンプ=アバソフが挑戦。鍵はクリンチの攻防?!

【写真】ミドル級とライトヘビー級王者デリダーに、ウェルター級王者アバソが挑戦 (C)MMAPLANET

25日(金・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムでONE128「Full Circle」が開催される。

3月26日のONE Xに話題が集中しがちだが、ONEはそれまでに今大会に加え3月11日大会と2度のイベントが控えており、両大会ともMMAの世界戦が組まれている。

明日の大会のメインではONE世界ライトヘビー&ミドル級のチャンプ・チャンプ=ライニア・デリダーが、ミドル級王座防衛戦でONE世界ウェルター級王者キャムラン・アバソフの挑戦を受ける。

計3階級のチャンピオンが1つのベルトを賭けて戦う、これはデリダーの前のミドル&ライトヘビー級王者のオンラ・ンサンが、ヘビー級王者ブランドン・ヴェラの挑戦を受けたのに続くレアケースなタイトル戦といえる。


王者デリダーはブレダというキック王国オランダでも、特にキックボクシングが盛んな街出身のグラップラーだ。柔道をベースに柔術でも黒帯を巻いている。そんなデリダーは青帯時代にアブダビ・ワールドプロ、紫帯ではヨーロピアンで2度準優勝に輝くなど道着の世界でも確かな実績を残してきた。

ただし、「レフェリー判定やアドバン差の争いに嫌気がさした」というようにデリダーはMMAに転じてからも絞め、肩固め、腕十字と極める姿勢を貫いている。

対してチャレンジャーのアバソフは、ロシア在住のキルギス人パスポートを持つフリースタイル・レスリングがベースの選手だ。2019年10月にゼバスチャン・カデスタムをテイクダウンゲームで破り、一昨年11月にはジェイムス・ナカシマとは激しい削り合いで、最後はヒザ蹴りからパウンドアウトし初防衛に成功している。

レスリングベースのアバソフだが、打撃の圧力も高く、荒っぽい展開に持ち込むとより力を発揮することが予想される。デリダーは攻撃面として、打撃は決して得意ではないが、そこはオランダのファイターだ。打撃の防御力が上がるスパーリングパートナーはいくらでも存在している。

結果、打撃に恐れるということがなく自分のタイミングで組め、クリンチ状態での打撃も得意としている。ヒザ蹴りやダーディボクシングで削り、相手が差し返してきてボディロックにとっても内股や払い腰という柔道流の投げをデリダーは持つだけに、ここもアバソフは相当に警戒が必要だろう。

と同時にンサンには寝技の強さを見せたデリダーに対し、アバソフのグラウンドでの耐久性がどれだけあるのか。トップを取った際のアバソフのコントロールと、デリダーの下からのコントールの唾競り合いも興味深い。

体力と気持ちの強さで戦うアバソフに対し、柔術の理をMMAに持ち込みデリダー。身長&リーチで上回っており、その点こそテイクダウン防御、金網際のクリンチ&打撃という攻撃にも生きる──今回のタイトル戦の最初の鍵となりそうだ。

■放送予定
2月25日(金・日本時間)
午後7時00分~ ABEMA格闘チャンネル
午後7時00分~ONE Super App

■ ONE128対戦カード

<ONE世界ミドル級(※キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] ライニア・デリダー(オランダ)
[挑戦者] キャムラン・アバソフ(キルギス)

<ONEキックボクシング世界ライトヘビー級選手権試合/3分5R>
[王者]ロマン・クリキア(ウクライナ)
[挑戦者] ムラット・アイグン(トルコ)

<ミドル級(※キロ)/5分3R>
オンラ・ンサン(ミャンマー)
ヴィタリー・ビクダシュ(ロシア)

<キック・フェザー級/3分3R>
エンリコ・ケール(ドイツ)
タイフン・オズカン(オランダ)

<キック・ヘビー級/3分3R>
グト・イノセンチ(ブラジル)
ブルーノ・スザノ(ブラジル)

<バンタム級(※キロ)/5分3R>
ファブリシオ・アンドラジ(ブラジル)
ジェレミー・パカティウ(フィリピン)

<ウェルター級(※キロ)/5分3R>
ヴァウミール・ダ・シウバ(ブラジル)
ゼバスチャン・カデスタム(スウェーデン)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
クリス・ショー(英国)
ウラジミール・クズミン(ロシア)

<ムエタイ58キロ契約/3分3R>
ディアンドラ・マーティン(豪州)
スミラ・サンデル(スウェーデン)

<ミドル級(※キロ)/5分3R>
ユーリ・シモエス(ブラジル)
ダニヤル・ザイナロフ(ロシア)

<キック・フライ級/3分3R>
ジドゥオ・イブ(中国)
ダニエル・プエルタス(スペイン)

<ライト級(※キロ)/5分3R>
ラフール・ラジュ(シンガポール)
ドレック・ザンボアンガ(フィリピン)

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ABEMA BELLATOR MMA MMAPLANET ONE ONE Heavy Hitter アギラン・タニ オンラ・ンサン ゲガール・ムサシ レアンドロ・アタイジ 岡見勇信

【ONE Heavy Hitter】2年3カ月振りの実戦、岡見勇信─01─「現役をやっていて良いのかな……」

【写真】現役ファイターになった途端、岡見の「格闘DREAMERS」で見られるスラスラとしたトークは影を潜め、一つ一つかみ砕くように話していた (C)TSP

14日(金・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE Heavy Hitterでレアンドロ・アタイジと岡見勇信が対戦する。

2019年10月の日本大会以来の実戦。コロナ禍において岡見はLDH martial artsのFighter Battle Auditionで次世代の日本の担うファイター候補をリードする立場であり続けた。

見守る立場と、戦う立場は明らかに違う。しかも巨大プロジェクトは、常に監督という立ち位置である岡見勇信の姿をTVカメラが追い続けている。この環境のなか、岡見勇信は以前のように戦えるのか。MMAファイター岡見勇信の話をABEMAのTHE WONDERスタッフと共に訊いた。


――ファイター岡見勇信のインタビューは、いったいいつ以来になるのか。もう記憶も定かでないです。

「ホント、試合をするのが2年3カ月振り、あの台風直後の日本大会以来ですからねぇ(苦笑)」

──それなのにLDH martial artsのFighter Battle Audition、格闘DREAMERSで頻繁に話を訊き、現役選手としての話を訊く機会がなくなっていました。

「確かに……。試合の契約書が届いた瞬間に、本当に意味でファイターとして軸を移せたかと思います。この間、若い選手と出会い、後進の育成に関わる機会が本当に増えました。10代から20代前半の子たちばかりだったので、彼らと接していると自分がお父さんみたいに感じられて。逆に『自分は現役をやっていて良いのかな』っていう想いにもなりましたし、自分の立ち位置を明確にするのが難しいこともありました。

でも現役としてやっているのであれば、自分に厳しい練習を課して……GENスポーツでも現役としての炎を消さないように、若手のデカい子たちとハードにトレーニングをして、無理やり厳しい練習を自分に課していましたね。そうやって1日、1日を過ごしているのに彼らと接していると、う~ん……色々と、以前とは変わりましたね」

──今も格闘DREAMERS2ndシーズンの撮影は続いているわけですよね。

「ハイ、続いています」

──私自身、岡見勇信がいくら葛藤しようが本来の姿はMMAファイターだと思っています。それが先日のEXFIGHTで、選手たちを追っていた格闘DREAMERSのディレクターが目を輝かせて『岡見さんの試合、取材に行かれるのですか』と私に尋ねてきたんです。あの時、彼女たちに格闘DREAMERSの製作スタッフにとって岡見勇信の試合が特別なことであると感じました。

「ハイ、そうですねぇ。何かねぇ……」

──岡見勇信の試合に目をキラキラさせて話す人なんて、もうずっといなかったですよ(笑)。

「いやいやいや。それはおかしいですよ、おかしい(笑)。でもホントにこの2年の間で、色々なことが変わりました。凄いスピードで環境が変化し、自分の見る視点が変わり、自分が見られる視点も変わった」

──そんななか岡見選手がEXFIGHTのケージで週に2回、ガチスパーを相当な勢いでしていると伺いました。

「ケージでやるのは、感覚が全然違います。ある意味、ノンストレスでやっています。他の人のスパーを気にせずに、360度金網に囲まれている。試合により近い状況に身を置けるのが、このフルサイズのオクタゴンです」

──貸切るという表現はおかしいですが、岡見選手はこのケージで1×1、一組だけのスパーリングをしているのですね。

「ハイ、僕は1×1でやっています。本番を見据えてフル集中です。この2年間で随分と練習内容も見直してきました。実はコロナが蔓延する直前に米国で練習してきて」

──そうだったのですか。ポートランドですか。

「チェール(ソネン)のところ、ATTポートランドでファビアーノ・シェウナーがトップで指導しているのですが、2月にゲガール・ムサシの持つBellator世界ミドル級王座に挑戦するオースチン・ヴァンダーフォードとずっと練習をしていました。その練習スタイル、練習のプログラムが凄く勉強になったので、日本での練習に採り入れるようになったんです。

そういう時にコロナ禍となり、また自分で考える時間ができた。そこは練習に向けては良い時間になったかと思います」

──ONEでのミドル級、93キロで戦うことにしたのは?

「ポートランドにいる時に、ずっと93キロでスパーリングをやっていて凄く状態が良くて、手応えも掴めました。『このぐらいで、やれれば良いのにな』と素直に思いました。2019年10月の日本大会でアギラン・タニと84キロで試合をしたときに、自分の感覚と実際の動きに結構ギャップがあって。あの形で返されてしまうのとか──とか。

あの試合の翌日が、息子の運動会で。一緒に写真を撮ったのですが、自分のゲッソリとした顔と体にショックを受けました。『これはファイターの顔でも体でもない』と。ONEのウェルター級、84キロで戦っていたらこんな体になるのかと……」

──北米のウェルター級時代もそうですし、スラリとしてバスケットボールやバレーボールの選手のような体形でした。

「そうなんですよ(苦笑)。ホント、84 キロで戦う時にはオフで90キロぐらいで。米国での練習での調子の良さと、オンラ・ンサンと戦いたいという気持ちが合致し、93キロで戦っていくことを決めました。今は練習していると95キロぐらいで、凄く調子が良いです。これが北米のライトヘビー級だと、試合当日は100キロ越えの相手と戦うことになるのですが、ONEのミドル級だとさすがにそういう相手はいないですしね」

──ところでオンラ・ンサンとの対戦を熱望していていましたが、レアンドロ・アタイジ戦となりました。この間、オファーはなかったのですか。

「2週間前にロシア人選手とのオファーとかありました……アッハハハハハ。結局、そういう感じなのかというのは思っていましたけど、今回はしっかりと期間を設けてくれて、良い相手を用意してくれたと思います。まぁ、そこをやってくれるなら相手は別にそのロシア人でも良かったですけど、良い相手を与えてくれました」

<この項、続く>

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MMA UFN196 オンラ・ンサン グレゴリー・ホドリゲス パク・ジュンヨン

【UFN196】見事な柔術を披露のホドリゲス。殴り合いでピンチも右ストレートがアッパーでKO勝ち

<ミドル級/5分3R>
グレゴリー・ホドリゲス(ブラジル)
Def.2R3分13秒by KO
パク・ジュンヨン(韓国)

ゆっくり上半身を揺らすホドリゲスに対し、パクが右ローを蹴る。ジャブを見せあうなか、パクが再びローを蹴るもホドリゲスがチェックする。踏み込んで右ボディを入れたホドリゲスが左フックから右を入れる。パクも右を返し、ホドリゲスはジャブから右を打っていく。と組んだホドリゲスがケージに押し込み、エルボーを狙う。パクはワンツーを放ち、打ち合い上等ファイトへ。ホドリゲスは右ボディを入れ、シングルレッグから軸を払ってテイクダウン。サイドからマウント狙いにパクがシングルへ。

この動きに反応してバックに回ったホドリゲスは、四の字フックに。さらにマウントに移行する仕草を見せながらバックグラブを維持する。亀のパクにパンチを入れ、仰向けになったホドリゲスは四の字ロックのままマウントにこうして左右の連打を落とし初回を終えた。

2R、ホドリゲスが右ボディストレート、パクは右フックを振る。ワンツーを返したホドリゲスは左フックを被弾して足が泳ぐ。アゴを殴られたホドリゲスはケージを背負って足を止めての打ち合いに。危ない流れのなかでクリンチからヒザを入れ、間合いを取り直したホドリゲスがテイクダウン狙いじぇパクがしっかりとがぶってアームインギロチンへ、前転から頭を抜いたホドリゲスはバックに回り両足をフックする。

足のフックを緩かったホドリゲスに対し、スクランブルから立ち上がったパクが左右のパンチで打ち合いに持ち込む。ホドリゲスは組んで見事な払い腰を決める。パクはスクランブルから向き合って打撃戦に持ち込むと、ホドリゲスはガードを忘れたような打ち合いのなかで右を当てる。ワンツーを続けるパクに右を入れたホドリゲスは、足が泳いだ相手に右を2発入れる。ケージまで下がったパクに右アッパーを決めレフェリーが試合を止めた。

「本当にタフな相手で、強いアゴの持ち主だった。いくつかパンチを貰ったけど、ペースを守ることを考え、自分の距離からパンチを入れた」と危ない場面がなかったかのように振り返りコーナーのオンラ・ンサンと抱き合って勝利を喜んだ。


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【UFN196】パク・ジュンヨンと対戦、グレゴリー・ホドリゲス─02─「メンタルゲームを制すること」

【写真】当然、フェイスオフでもフレンドリーだ (C)Zuffa/UFC

23日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでが開催されるUFN196:UFN on ESPN+54「Costa vs Vettori」で、パク・ジュンヨンと対戦するグレゴリー・ホドリゲス・インタビュー後編。

コンテンダーシリーズの敗退から掴んだUFCとの契約。愛する柔術、柔術家の顔を押し殺してMMAで戦う。KOパワーはあっても、心掛けるのは正確な攻撃と正しい位置取り。インタビューの受け答えだけでも、良い人ぶりが伝わってくるホドリゲス──その根底にあるファイト・フィロソフィーは「メンタルゲーム制する、我慢」だった。

<グレゴリー・ホドリゲス・インタビューPart.01はコチラから>


──デビュー戦はその2014年の9月で、ジャングルファイトでした。

「そうヴァリッジ・イズマイウがプロモーターのね。その試合で負けて、2試合目は勝てたけど3戦目でまた負けた。距離の序盤は本当に厳しい状況だったよ。ベースの柔術を使って戦っていたけど上手く機能しなかった。

2016年かな、ヴィトー・ベウフォートのサポートするために米国に来て、ラシャド・エヴァンスやリョート・マチダらとトレーニングをした。その時、柔術とMMAは別モノだって目が覚めたんだ。柔術ができるからって、MMAを戦えるわけじゃない。

MMAはグラップリング、打撃、レスリング、全てがエクセレントじゃないと戦えない。それから何年も徹底してボクシングの練習をしてきたよ。そして今、ヘンリー・フーフトとダニエル・メンデスの下でムエタイ、キックボクシングの修得に励んでいる。

でも柔術をずっとしてきた僕は、道着を握るために腕の力が強くてKOできる力があった。ジャカレもそうだったよ。ジャカレには何千発と良いパンチを貰って来たからね(笑)」

──道着をグリップすることで、パンチ力が増すモノなのですか。

「そうだよ。柔術をしてきた人間は前腕が強いからね。そうやって打撃を徹底して練習して、今のスタイルを構築してきたんだ」

──グレゴリーはKOパンチを持っています。ただし、その使い道を知っているというか距離とタイミングをしっかりと計って戦っていますね。そしてフィニッシュすることを急がない。

「僕はケージに向かう時、5分✖3Rを戦い切るつもりでいる。15分間、自分の戦いをすること。15分間戦う前に勝てたとすれば、それはボーナスだよ。もちろんフィニッシュしようと思っている。でも、ラッシュすることはない。急ぐ必要はないんだ。試合時間は15分ある。常に正しいポジションを取り、一つ一つ正確な攻撃をする。

相手を倒して、一気呵成にフィニッシュを狙い、その結果攻撃が粗くなってカウンターを被弾して逆転負けしたことがあるんだ。2度とあんな過ちは犯さない。アンデウソン・シウバとX-gymとブラックハウスで練習をしていたんだけど、彼は絶対にカウンターパンチなんて貰わないよね。アンデウソンから試合中の気の持ち方を習ったんだ。

勿論、アンデウソンは次元の違うファイターだよ。でも、つねにリラックスして戦うことは僕もできる。それが僕に戦い方だよ。

いつの日か、僕にタイトル戦を戦う機会が巡ってきたら、また違う戦い方をする。それまでは自分をしっかりとコントロールして戦うよ。いかにこのメンタルゲームを制することができるのか。それが成長の鍵を握っていると思う」

──では、そのメンタルを持って土曜日はどのような試合をしたいと思っていますか。

「サンフォードMMAでトレーニングしてきたこと、その全てを駆使して戦いたい。コーチ、チームの皆が僕を勝たせるために協力してくれた。その成果を試合で見せたいんだ。さっきも言ったようにパク・ジュンヨンはタフな対戦相手だ。彼は僕をテイクダウンしようと、その機会を伺い組みついてくるだろう。でも、パンチを当てる隙を見つけてプレッシャーを掛ける」

──例えテイクダウンをされても、グレゴリーは柔術で戦えますね。

「ゲームプランはテイクダウンを切ることだけど、仮に寝技になっても問題ない。グラウンドは僕の庭だから。寝技に自信があるから、テイクダウンされることは怖くない。だから、自分の打撃が伸びたと思っている。ボトムでも、トップでも寝技になれば僕のモノだ。

本音を言えば、もっと僕の柔術を見せたいという気持ちもあるんだ。どれだけ僕がグラウンドで戦るのかを知ってもらいたいんだよね」

──そこはやはり柔術の横顔が出てしまいそうになるのも、抑えて戦っているわけですね(笑)。グレゴリー、今日はありがとうございました。凄く貴重な話を聞かせてもらいました。最後に日本のファンに一言お願いします。

「僕には最高の日本人の友がいる。タカシ・サトーから、多くのことを学んでいる。一番は忍耐力だ。彼から我慢すること教えてもらっている。本当に心が強くないと、我慢はできないことをサトーを見て分かったんだ。そしてリョートと彼の父ヨシゾーさんからも日本人の心を教えてもらった。ヨシゾーさんは偉大な人間だよ。

いつの日か日本に行って、もっと日本のことを知りたいと思っている。日本のファンの応援をエネルギーに変えて戦いたい。ありがとう。土曜日の試合を見逃さないでほしい。皆に喜んでもらえる試合をするよ」

──ぜひチーム・メイトのオンラ・ンサンのセコンドで、日本に来てください。

「おお、オンラのことを知っているのかい?」

──はい、ONEで何度も取材をさせてもらっています。

「おお、そうなのかい!! オンラは今回の試合もセコンドに就いてくれるんだ。そうなんだっ!! ちょっと待って、スクショを撮らせてくれ。君の写真を見せて、インタビュー受けたってオンラに伝えるから(笑)」

■視聴方法(予定)
10月24日(日・日本時間)
午前2時00分~UFC FIGHT PASS

■UFN196計量結果

<ライトヘビー級/5分5R>
マーヴィン・ヴェットーリ: 204ポンド(92.53キロ)
パウロ・コスタ: 204.5ポンド(92.76キロ)

<ライト級/5分3R>
グラント・ドーソン: 156ポンド(70.76キロ)
リック・グレン: 155.5ポンド(70.53キロ)

<女子バンタム級/5分3R>
ジェシカローズ・クラーク: 135.5ポンド(61.46キロ)
ホセリン・エドワルツ: 134.5ポンド(61.0キロ)

<フェザー級/5分3R>
アレックス・カサレス: 146ポンド(66.22キロ)
チェ・スンウ: 145.5ポンド(66.0キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ドワイト・グラント: 170ポンド(77.11キロ)
フランシスコ・トリナルド: 169.5ポンド(76.88キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ニック・ネグメレアフヌ: 204.5ポンド(92.76キロ)
イケ・ビジャヌエバ: 184.5ポンド(83.68キロ)

<ミドル級/5分3R>
パク・ジュンヨン: 185.5ポンド(84.14キロ)
グレゴリー・ホドリゲス: 185.5ポンド(84.14キロ)

<ライト級/5分3R>
メイソン・ジョーンズ: 156ポンド(70.76キロ)
デヴィッド・オナマ: 153.5ポンド(69.62キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
タバタ・ヒッチ: 115ポンド(52.16キロ)
マリア・オリヴェイラ: 115ポンド(52.16キロ)

<ミドル級/5分3R>
ロウレアノ・スタルポリ: 184.5ポンド(83.68キロ)
ジェイミー・ピケット: 185.5ポンド(84.14キロ)

<ライト級/5分3R>
カーマ・ワーシー: 155ポンド(70.31キロ)
ジェイ・ハーバート: 155ポンド(70.31キロ)

<フライ級/5分3R>
ジェフ・モリーナ: 125ポンド(56.7キロ)
ダニエル・ラセルダ: 125ポンド(56.7キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
ヘナタ・リヴィアナ・ソウザ: 115ポンド(52.16キロ)
ランダ・マルコス: 115ポンド(52.16キロ)

<バンタム級/5分3R>
ジョナサン・マルチネス: 135ポンド(61.24キロ)
ズヴァイアド・ラジシュビリ: 135ポンド(61.24キロ)

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MMA ONE ONE Battle Ground01 オンラ・ンサン レアンドロ・アタイジ

【ONE Battle Ground01】アタイジの組みを凌いだンサンが、フックの連打から右を打ち抜きKO勝ち

<ミドル級(※93.0キロ)/5分3R>
オンラ・ンサン(ミャンマー)
Def.1R3分45秒by KO
レアンドロ・アタイジ(ブラジル)

髭をたくわえたンサンが、右ハイを見せる。ンサンが右を見せて、左ミドル。さらに右ミドルを蹴るが、アタイジも鋭いフックを振っていく。ンサンはガードの上からハイ、左を伸ばす。ここにダブルレッグを合わせたアタイジは、パス狙いで背中を見せたンサンのバックへ。立ち上がってケージにもたれたンサン、サイドバックで動かないアタイジを見てレフェリーがブレイクを命じる。

打撃戦となり組んでいったアタイジだが、ここはンサンが離れて右ハイから右をヒットさせる。左右のフックを打ち、組んだンサンがヒザを入れて離れると、左右の連打から最後は右を打ち抜く。グシャという音がし、腰からアタイジが崩れ勝負が決した。

「ヤツはインタビューで、僕が怖がっていると言っていたけど、誰も怖くない。僕は退屈な試合はしない。ミドル級の誰とでも戦う。ウェルター級王者だってそうだ。ユーシン・オカミとも戦う。そして、ミャンマーの皆のために祈りたい。皆の未来を考える時なんだ」と話した。


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ABEMA MMA ONE   オンラ・ンサン キック グスタボ・バラルト チャンネル ボクシング ミャオ・リータオ ヴィクトリア・リー 澤田龍人

【ONE Battle Ground】澤田龍人の次戦=グスタボ・バラルト戦が、録画からライブ中継枠に昇格!!

【写真】愛猫のレオ君、♂と。日本にいては、経験できない日々を澤田は送っている (C)MMAPLANET

30日(金・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE「Battle Ground」に澤田龍人が出場し、グスタボ・バラルトと対戦することが決まった。

当初の予定では澤田は当日収録で、2週間後に放送されるBattle Ground02でバラルトと対戦予定だったが、キックボクシング戦=シッティチャイ・シッソンピーノンと対戦するはずだったタイフン・オズカンの負傷欠場で、澤田の試合がライブマッチ昇格を果たした。

シンガポールのEvolve MMAに在籍。そのシンガポールのコロナ予防対策がフェーズ2に戻り、大会直前にジムが閉められたという澤田にZoomインタビューを行った。


──おっ、いきなりの笑顔ですね。

「やはりライブになったので」

──いつ正式決定したのでしょうか。

「昨日(※取材は26日に行われた)ですね。シアー(バハドゥルサダEvolve MMAヘッドコーチ)から『生放送に繰り上がったから』ということを聞きました」

──そして、その笑顔と(笑)。

「録画中継よりライブ中継の方が、テンションが上がります。録画の試合は、試合があることも報告できないですし、中継されるまでも期間が長くて、その間も試合の勝敗に関わることを話していけないのでしんどかったです」

──10月8日のミャオ・リータオ戦を皮切りにロビン・カタラン、そして4月のミャオ・リータオとの再戦とダークシリーズが続きましたが、たしかカタラン戦は本当に中継が遅かったですね。

「12月中旬に試合をして、放送が2月の最初で3カ月ぐらいタイムラグがありました……」

──そこで勝利したというのに、4月の試合は5日前に試合が決まり、しかも相手は10月に勝ったミャオ・リータオ。受けたからには勝つしかないのですが、これは気の毒な試合でした。

「あれだけ短時間で試合をしたのも初めてで、準備ができていなかったです」

──正直、モチベーションなど上げようがなかったのではないですか。

「そうですね……、リマッチで……気持ち的には、戦える状態ではなかったのかと思います」

──それでも試合を断ることはできない?

「まぁ、Noとは言えないです。ケガをしていなければ……戦います」

──Evolve MMA所属ですしね。シンガポールは再びロックダウンになり、5月大会が延期されました。そして、限定的に解除されていくなかで今大会が決まったのですが、オファーはいつ頃ありましたか。

「1カ月前ぐらいですかね。7月30日に試合をするというのは決まっていました」

──今大会は日本から出場する選手がいないので、なかなか大会があるのか掴めませんでした。でもEvolve MMAの動向から月末にあるのか──と。ただし、そのなかでシンガポール政府が予防対策をフェーズ2まで引き上げて厳しくしました。

「それがあって、今回の大会も本当にあるのかっていう不安はありました。最初はシンガポールか〇〇〇でやるという風に聞いていて」

──現状動いていても、すぐに〇〇〇ではイベント開催は難しいかと。

「ハイ。そうだろうと思っていました。結局、決まっていないですし。そのうえでシンガポールはまたロックダウンですし、大会ができるかどうか半々だなって感覚ではいました」

──日本にいるとピンとこないのですが、そこまでの状況なのですね。練習の方はフェーズ2になって問題なかったですか。

「ありました。試合が決まってからの1カ月間は、人数制限があってもグラップリングのスパーリングもできていましたが、先週の水曜日からジムが使えなくなりました」

──ジムが閉められということですか。

「ハイ。だからジムの前で、グラウンドはなしで対人練習をしたりしてきました」

──えぇ! 警察が来て止めらたりは?

「2人なら大丈夫です。ただ、ジムは完全にクローズされているので中は使えないです」

──それは……えげつない状況がいつまでも続きますね。

「だいぶ自由になっていた時期もあったのですが……感染者が増えると、またロックダウンですね」

──シンガポール政府は完全に抑え込みたいのですね。

「そうみたいです」

──日本は感染者がどんどん増えても、特にこれ以上の対策はないですし。要は個々で頑張れという方針なのですが、死者の数がそれほどでないので緩んだ空気はもう収まらないかもしれないです。

「シンガポールは少し増えただけで、規制が掛かります」

──慣れとか、気の緩みはシンガポールの人々はないのですか。特に若者は重症化率が低いわけではないですか。

「ないですね。罰金とかありますからね。5人以上集まっていても、そうですし。そこは気をつけますよね。ジムもロックダウン中に営業は絶対にできないです」

──シンガポールは監視・管理社会ですしね。

「そこらにカメラがありますからね(笑)。見回りも凄く多いです。ビシビシと、見張られている感はあります」

──最後の1週間で練習に制限が加わったもののも、それでも5日前のオファーを受けた前回よりも仕上がりは良いのではないですか。

「そうですね。ずっと試合のための練習をしていましたし、対策練習、チームメイトと話すこともできたので。それに明日からホテルですし、ホテルに入るとグレーゾーンかもしれないですが、マットスペースもあるので」

──そういうなかでグスタボ・バラルト戦ですONEでは結果が残せていないですが、実力者だと思います。

「そうですね。相性の悪い相手が多かったような気がします。彼の思う様な試合ができてないです……ただ、テイクダウンはとれても寝かせた後のコントロールはそれほど強くないと思います」

──極端に身長が低いです。

「これまでボカン・マスンヤネとロビン・カタランは、僕より背が低かったのですが、バラルトは特別に低いです。あれだけ小さい選手は、なかなかいないです。それでパンチをぶん回してきて。まぁ間合とかは問題ないので、どれだけの圧力が対峙した時にあるか、ですね」

──前回の試合は色々あったとしても、受けて負けたという結果です。バラルトも負けられない状況ですが、どういう試合をしないといけないと感じていますか。

「今回は負けないことです。負けないことを大前提に試合をしたいです──今回に関しては。一発が強い選手なので、そこを警戒して戦います。レスリングも僕より強いでしょうし。どういう風にスクランブルできるか楽しみです。バラルトの攻撃は頭から突っ込んで来て、あまり考えてなさそうです(苦笑)。

前回、負けてしまったのですが、一からやり直すつもりで気持ちを切り替えてやってきました。ランク5位の選手とこれから戦うことがはできるのか──そこが見られる試合だと思うので、しっかりと勝ちたいと思います。日本人選手は今回、僕だけで。オリンピックも始まっているので、その勢いに負けないよい熱い試合を日本の皆さんに視てもらいたいと思います」

■視聴方法(予定)
7月30日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル

■ ONE Battle Ground対戦カード

<ONEムエタイ世界ストロー級選手権試合/3分5R>
[王者]サムエー・ガイヤーンハーダオ(タイ)
[挑戦者] プランチャイ・PKセンチャイムエタイジム(タイ)

<ミドル級(※93.0キロ)/5分3R>
オンラ・ンサン(ミャンマー)
レアンドロ・アタイジ(ブラジル)

<ストロー級(※61.2キロ)/5分3R>
澤田龍人(日本)
グスタボ・バラルト(キューバ)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
リトゥ・フォーガット(インド)
リン・ホーチン(中国)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
チェン・ルイ(中国)
ジェレミー・ピカティウ(フィリピン)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ヴィクトリア・リー(米国)
ワン・ルーピン(中国)

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News ONE ONE Battle Ground01 ONE Battle Ground02 ONE Battle Ground03 アレックス・シウバ エドゥアルド・フォラヤン オンラ・ンサン ジャン・リーポン デェダムロン・ソーアミュアイシルチョーク バンマードォーチー ブログ ミャオ・リータオ ヴィクトリア・リー

【ONE Battle Ground】活動再開=7月30日LIVE&収録大会は「中国✖ワールド」?! ジャン・リーポン出場

【写真】Battle Ground02でONEデビューが決まったジャン・リーポンはUFCで2勝2敗、通算MMA戦績は30勝11敗2分──ドゥアルド・フォラヤンは厳しい試合が続く (C)MMAPLANET

19日(月・現地時間)、ONE Championshipが30日(金・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムでONE「Battle Ground」の開催と対戦カードの発表を行っている。

5月28日のプロモーション史上初となる予定だったオンリー女子イベントが、COVID19対策でシンガポール政府がロックダウン政策を採ったため延期を余儀なくされたONEだが、再開まで2カ月──そして女子大会ではなく、通常のイベントが開かれる。


とはいえシンガポールで最近、夜の街や生鮮市場でクラスターが発生し、7月12日に外食の人数が5人に引き上げたばかりだというのに、19日から2人に再び規制が強化された(例外としてファイザーかモデルナ制のワクチンを接種し、2週間が経過している者と感染から回復し270日以内の者、24時間以内に陰性が確認された者)。

基本は在宅勤務で、MMA練習環境も5人から2人(ワクチンを接種者は5名まで)に数制限が入っているという。そのようなかで、今大会は無観客、隔離措置が実施されパンデミック後のONEのニューノーマルとなっているライブ&ダークシリーズ収録が30日に行われる。

ライブ大会はONEムエタイ世界ストロー級選手権試合=王者サムエー・ガイヤーンハーダオ✖プランチャイ・PKセンチャイムエタイジムをメインに、MMAが4試合、キック1試合と計6試合が確定している。

シンガポールのロックダウン後、ONEでは市場開放と予防対策の狭間になるマーケットを睨み、米国、東南アジア、東アジアでのイベントを開催も模索していたという話も聞かれる。そんななか8月13日放送分= ONE「Battle Ground02」ではライト級=ジャン・リーポン✖エドゥアルド・フォラヤン、ストロー級=アレックス・シウバ✖ミャオ・リータオ。27日放送分=ONE「Battle Ground03」はムエタイ・バンタム級のセーマーペッチ・フェアテックス✖タワンチャイ・PKセンチャイムエタイジム、ストロー級=デェダムロン・ソーアミュアイシルチョーク✖バンマードォーチーと、ダークシリーズとして放送2大会の上2カードが一足先に明らかとなっている。。

元TUFチャイナ優勝でRoad FCでも活躍したジャン・リーポンがONEデビューを果たし、同じくWLFやKLFで13勝1敗の戦績を残すバンマードォーチーもサークルケイジ初陣と、録画大会は4試合発表されたなかで中国人選手が3名、30日のライブ大会にも中国から3人が出場する。今回のBattle Ground Sereisは中国大会開催と「中国✖ワールド」というコンセプトの名残り──というのは考え過ぎだろうか。

■視聴方法(予定)
7月30日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル

■ ONE Battle Ground対戦カード

<ONEムエタイ世界ストロー級選手権試合/3分5R>
[王者]サムエー・ガイヤーンハーダオ(タイ)
[挑戦者] プランチャイ・PKセンチャイムエタイジム(タイ)

<ミドル級/5分3R>
オンラ・ンサン(ミャンマー)
レアンドロ・アタイジ(ブラジル)

<キックボクシング・フェザー級/5分3R>
シッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)
タイフン・オズカン(トルコ)

<女子アトム級/5分3R>
リトゥ・フォーガット(インド)
リン・ホーチン(中国)

<バンタム級/5分3R>
チェン・ルイ(中国)
ジェレミー・ピカティウ(フィリピン)

<女子アトム級/5分3R>
ヴィクトリア・リー(米国)
ワン・ルーピン(中国)

The post 【ONE Battle Ground】活動再開=7月30日LIVE&収録大会は「中国✖ワールド」?! ジャン・リーポン出場 first appeared on MMAPLANET.