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【UFN227】Noche UFC計量終了 DWCSで契約を逃したキヌットソンが急転直下のオクタゴンデビューへ

【写真】やはりフィジカル的にはシェフチェンコが優位に立っているか。グラッソは正確なタイミング、高い精度が欠かせない (C) Zuffa/UFC

16日(土・現地時間)、ネヴァダ州のTモバイル・アリーナで開催されるNoche UFC(※UFCの夕べ)ことUFN227「 Grasso vs Shevchenco 2」の計量が15日(金・同)に行われている。
Text by Takashima Manabu

セレモニアル計量は現地、Tモバイル・アリーナ正面の東芝ブラザで強い日差しが照り付けるなか、マリアッチの演奏から始まった。


メインでアレクサ・グラッソの持つUFC世界女子フライ級王座に挑む元チャンピオン=ヴァレンチーナ・シェフチェンコはブーイングを送るファンに対して、「明日はハレの日。私の心、力、精神の全てを戦いに注ぎ込む。ありがとう、皆の──」と一呼吸をおいて「サポートを」と話した。

対してグラッソは大声援を受けて「素晴らしい週末を過ごしてもらって、全てを尽くしてベルトを再び皆に持って来るから」とコメントした。

メキシコのための大会といっても過言でない今大会だが、5人のメキシコ籍ファイターに加え、ラウル・ロサスJr、トレイシー・コーテズ、アレックス・レイエスなどメキシコ系米国人も多く出場している。

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そんななか第1試合でジョセフィン・キヌットソンが、マーニック・マンを相手にUFCデビューを行う。K1で活躍し、MMAに転向したキヌットソンは8月22日のコンテンダーシリーズ第3週でイシス・ファーバックとのストライカー対決を制しながら、「素晴らしい実績を残しているが、今日はその片鱗を伺わせなかった」という厳しい評価から、契約が見送られていた。

そのキヌットソンが急転直下、今大会でオクタゴン初陣を戦う。もちろん、キヌットソンにとってもこのような展開は予想だにしていなかっただろう。あのダナ・ホワイトの言葉、契約が流れたキヌットソンが、誰よりも早く今年のコンテンダーシリーズ出場選手のなかからUFCデビューを迎えることとなった。

K-1クイーンの本当の意味での旅立ち、非常に興味深い。

なお今大会ではUFCにとって初めて民族ベルトが創られ、お披露目されている。メキシコのミシュテカ及びサポテカ文化の色彩を採り入れ、熟練、勇気、力、規律などの意味合いを持つデザインが成された特別仕様のベルトはセレモニアル計量では確認できなかったが、明日のメインでグラッソの腰に巻かれた際にはメキシコ独立記念日のUFCの夕べをより彩ることになるだろう。

■視聴方法(予定)
9月17日(日・日本時間)
午前8時~UFC FIGHT PASS
午前7時30分~U-NEXT

■UFN227対戦カード

<UFC世界フライ級選手権試合/5分5R>
[王者]アレクサ・グラッソ: 124.5ポンド(56.47キロ)
[挑戦者]ヴァレンチーナ・シェフチェンコ: 124.5ポンド(56.47キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ケヴィン・ホランド: 170.5ポンド(77.34キロ)
ジャック・デラ・マダレナ: 171ポンド(77.56キロ)

<バンタム級/5分3R>
ラウル・ロサスJr: 135ポンド(61.24キロ)
テレンス・ミッチェル: 135.5ポンド(61.46キロ)

<ライト級/5分3R>
ダニエル・セジューベル: 156ポンド(70.76キロ)
クリストス・ギアゴス: 156ポンド(70.76キロ)

<フェザー級/5分3R>
フェルナンド・パディーリャ: 145.5ポンド(66.0キロ)
カイル・ネルソン: 146ポンド(66.22キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
ルピタ・ゴディネス: 116ポンド(52.62キロ)
エリス・リード: 115.5ポンド(52.38キロ)

<ミドル級/5分3R>
ロマン・コピロフ: 185.5ポンド(84.14キロ)
ジョシュ・フレムド: 185.5ポンド(84.14キロ)

<フライ級/5分3R>
エドガー・チャイレス: 126ポンド(57.15キロ)
ダニエル・ラセルダ: 125.5ポンド(56.92キロ)

<女子フライ級/5分3R>
トレイシー・コーテズ: 126ポンド(57.15キロ)
ジャスミン・ジュスダヴィチェス: 125.5ポンド(56.92キロ)

<ライト級/5分3R>
チャーリー・キャンベル: 155ポンド(70.31キロ)
アレックス・レイエス: 155.5ポンド(70.53キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
ジョセフィン・キヌットソン: 115.5ポンド(52.38キロ)
マーニック・マン: 115ポンド(52.16キロ)

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MMA MMAPLANET o UFC UFC290 エドガー・チャイレス キック 平良達郎

【UFC290】ヒヤリ──とするシーンも、平良達郎がTD&コントロールwithヒジ打ちでオクタゴン4連勝

<130ポンド契約/5分3R>
平良達郎(日本)
Def.3-0:29-27.29-27.29-27
エドガー・チャイレス(メキシコ)

穏やかな笑顔を浮かべてオクタゴンに向かった平良。掛け率-740という期待値の高さを誇る平良はカーフをチェックして、自らもカーフとインローを蹴る。メヒコ・チャントのなか、チャイレスはローを蹴るが平良もより良い形で蹴り返す。左ローから左ミドルの平良は右カーフを蹴る。間合いの測り合いのなかで左ジャブを受けた平良が、右カーフを走らせる。右をかわされたが、前に出て距離を詰めた平良がカーフでバランスを崩される。

ボディを被弾した平良は、続くチャイレスの左フックでダウンを喫す。スクランブルの平良はギロチンに捕えられも、ハーフで抑えてヴァンフルー。平良は頭を抱えられた状態でしっかりと呼吸をしている。頭を押し込み、ギロチンを形だけのモノとした平良はヴァンフルーを続け、右足を抜きに掛かる。

残り90秒、ケージに爪先を入れるチャイレスに注意が与えられる。頭を起こした平良は、クルスフィックスに取りパンチへ。ケージキックにもハーフのまま左エルボーを連打する平良は「90度のエルボーを落とすな」というレフェリーに声に一瞬動きを止めたが、そのままヒジを落として終盤は完全に盛り返した。

2R、右ローをかわした平良だが、右カーフを蹴られる。ダブルレッグの平良はギロチンを防いで即右足を抜く。懸命に戻すチャイレスに対し、平良は再びパスの圧力を高める。パスからマウントの平良がエルボーを落とし、ハーフに戻されても左足で右腕を殺してエルボーを打ちつける。平良は右足も抜きに掛かり、ハーフのクルスフィックスでエルボーをと続ける。そのまま腕を取りに行った平良はニアマウントからフルマウントに移行する。

残り100秒、平良はしがみつくチャイレスにエルボーから左右のパウンドを思い切り落とし、さらに観客がどよめく右エルボーを落とす。続いて右のパンチを落とすと肩固めへ。チャイレスも反応するが、平良はハイマウントから三角へ。自ら下になり、エルボーを落とした平良が三角絞めをセットもチャイレスは時間に救われた。

最終回、チャイレスのコーナーは「ギロチンに行くな」という指示を出す。チャイレスが左ミドル、左フックから左ボディフックを入れる。平良はフックを空振りするが、左ミドルを入れる。ダブルレッグのフェイクから右を当てた平良だが、チャイレスが右から左を入れて歓声を受ける。ニータップで前に出た平良はジャブ、右カーフを蹴る。チャイレスのワンツーは当たっていないが歓声が起こる。ジャブを被弾した平良だが、ローに組みついてドライブ、結果的にボディロックテイクダウンを奪う。

すぐに平良はハーフからパスの圧力を高め、エルボーを落とす。肩固めを意識させ、枕に組み替えた平良はパスの圧力を強める。ブーイングの館内、平良はエルボーを落とし──両手を振って観客を煽る。そのまま状態を起こした平良はスクランブル狙いのチャイレスの頭を抱えてシングル。チャイレスはここでギロチンから引き込む。腰を上げた状態からひっくり返され、マウントを奪われた平良──ここで時間に。

初回はダウンを奪われ、終盤に盛り返した。2Rは圧倒的にドミネイト。3Rは打撃を被弾するなかでテイクダウンからトップコントロールも、最後にポジションを許したことで、スコは絶対でなくなかったか。結果、ジャッジ3者とも29-2829-27をつけ平良はUFC4連勝としたが、PPV開始時間が迫っており、残り1試合プレリミが残っている状態で残念ながらインタビューはなかった。


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o UFC エドガー・チャイレス キック パンクラス 平良達郎

【UFC】速報中!UFC 290 平良達郎×エドガー・チャイレス

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今日も今日とて格闘技三昧。パンクラスの昼夜興行が控えていますがまずはUFC。ラスベガスのT-モバイル・アリーナでUFC 290: Volkanovski vs. Rodriguez, Moreno vs.Pantojaが開催されます。日本人ファンの注目はなんと言っても平良達郎。まさかの試合中止から僅か2週間の準備期間でナンバーシリーズに初めて登場します。UFC初参戦ながらオールラウンダーのエドガー・チャイレスを相手にUFC4連勝を飾る事が出来るのか。本日もU-NEXTで観戦しつつ、電波と充電の続く限り速報します。乱筆乱文にはご容赦くださいませ。


【130ポンド(58.96kg)契約】
○平良達郎
(判定3-0)
×エドガー・チャイレス
1R、一定の距離を置いたスタンドの立ち上がり。互いにカーフをヒットさせて様子を見る。予想よりも両者ともに動きが少ない。しかし間合いを詰める平良に対してチャイレスのパンチがヒットし始める。さらにチャイレスのカーフキックで平良はバランスを崩す。するとチャイレスのパンチで平良はダウン。チャイレスがパウンドに行くが平良は下からタックル。チャイレスは下になってギロチン。危ない場面だったが平良は首を抜くと肩固めを狙いつつパスガード。チャイレスの腕を膝で殺してパウンドと肘を連打。ここでタイムアップ。平良が何とか立て直した。
2R、カーフの打ち合いから平良がタックル。チャイレスがギロチンで引き込むが平良はすぐに首を抜く。パスを狙うがチャイレスは必死でディフェンス。しかし平良はパスを決めるとハーフから肘打ち。またも膝でチャイレスの腕を殺して肘で嫌がらせ。さらにアームロックを狙いつつマウントに移行。パウンドを集中して三角絞め!残り10秒だったがチャイレスは耐え抜いてラウンド終了。惜しい。。。
3R、チャイレスは単発ながらパンチを出し始める。これが鈍くヒット。嫌な空気が漂う。平良はカーフで迎撃するが分が悪い。しかし平良はタックルでケージに押し込んでついにテイクダウン。ハーフから肘を落として展開を窺う。しかしチャイレスがガードをガッチリ固めて平良はなかなか動けない。ラスト30秒でチャイレスはスタンドに脱出。平良がタックルに行くがチャイレスは首を取ってギロチンチョーク。極まりはしないがチャイレスが攻めてる印象を与えて試合終了。微妙な判定は平良!!UFC4連勝!
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F1 MMA o ONE UFC UFC290 YouTube   アレックス・ヴォルカノフスキー アレッシャンドリ・パントージャ エドガー・チャイレス ジェイリン・ターナー ダン・フッカー ニコ・プライス ブランドン・モレノ ロビー・ローラー 平良達郎

『UFC 290: Volkanovski vs. Rodriguez』前日計量動画/ジャック・デラ・マッダレナ vs. ジョサイア・ハレル中止により平良達郎 vs. エドガー・チャイレスがプレリミナリーに昇格

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MAIN CARD (Pay-per-view, 10 p.m. ET)

・Champ Alexander Volkanovski (144.5) vs. interim champ Yair Rodriguez (145) – featherweight title unification fight
・Champ Brandon Moreno (125) vs. Alexandre Pantoja (125) – for flyweight title
・Dricus Du Plessis (186) vs. Robert Whittaker (185.5)
・Dan Hooker (155.5) vs. Jalin Turner (158)*
・Bo Nickal (186) vs. Val Woodburn (185.5)

PRELIMINARY CARD (ABC/ESPN/ESPN+, 8 p.m. ET)

・Robbie Lawler (170.5) vs. Niko Price (171)
・Josiah Harrell (170.5) vs. Jack Della Maddalena (171)
・Denise Gomes (115.5) vs. Yazmin Jauregui (115.5)
・Jimmy Crute (205) vs. Alonzo Menifield (205.5)

PRELIMINARY CARD (ESPN+, 6 p.m. ET)

・Edgar Chairez (129) vs. Tatsuro Taira (130) – 130-pound contract weight
・Vitor Petrino (206) vs. Marcin Prachnio (206)
・Terrence Mitchell (135) vs. Cameron Saaiman (135)
・Jesus Aguilar (126) vs. Shannon Ross (126)
・Kamuela Kirk (155.5) vs. Esteban Ribovics (156)

 『UFC 290: Volkanovski vs. Rodriguez』前日計量結果。ダン・フッカーと対戦するジェイリン・ターナーが158ポンドと2ポンドオーバー。出場給の20%を譲渡し試合は行われます。


 また、ジャック・デラ・マッダレナと対戦予定だったジョサイア・ハレルがMRI検査の結果もやもや病と診断され近いうちに脳の手術を受けるとのこと。試合は中止となります。


 その結果、平良達郎 vs. エドガー・チャイレスがプレリミナリーカードに昇格するとのこと。ロビー・ローラー vs. ニコ・プライスの前に行われるので7試合目、日本時間午前10時ごろになります。




 前日計量動画。


 MMAJunkieスタッフによるメインカード勝敗予想。

・アレックス・ヴォルカノフスキー vs. ヤイール・ロドリゲスはヴォルカノフスキー支持8人、ロドリゲス支持3人。

・ブランドン・モレノ vs. アレッシャンドリ・パントージャはモレノ支持10人、パントージャ支持1人。

・ロバート・ウィテカー vs. ドリカス・デュ・プレシスはウィテカー支持10人、プレシス支持1人。

・ジェイリン・ターナー vs. ダン・フッカーはターナー支持9人、フッカー支持2人。

・ボー・ニッカル vs. ヴァル・ウッドバーンは11人全員ニッカル支持。続きを読む・・・
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MMA MMAPLANET o UFC UFC ABC05 UFC290   エドガー・チャイレス キック クレイジソン・ホドリゲス クレイトン・カーペンター ブランドン・モレノ ライカ 平良達郎

【UFC290】エドガー・チャイレス戦に向けて、平良達郎「勝って次にいかないといけない相手」

【写真】今やベガスがホームのように感じられる平良だった (C)MMAPLANET

8日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナで開催されるUFC290「Volkanovski vs Rodriguez」でエドガー・チャイレスと130ポンド契約マッチを戦う平良達郎。

6月24日のフロリダ州ジャクソンビル大会=UFC ABC05におけるクレイジソン・ホドリゲス戦が、そのホドリゲスの体重オーバーで流れた。そして手にしたPPV大会の出場──ファイトウィークに入る直前、ラスベガスの平良にチャイレス戦にむけてじっくりと話を訊いた。


──もうUFCの指定のホテルで宿泊されているのでしょうか。

「いえ、まだAirbnbで取ったところに泊まっています。明日の昼にニューヨークニューヨークにチェックインします」

──おお、さすがにPPV大会だけあってストリップに面したホテルに移動ですね。ジェットコースターを堪能してください(笑)。

「どこもUFCが用意してくれるホテルは快適ですけど──あのジェットコースターのあるところなのですね(笑)」

──前回の試合がなくなり、試合まで2週間ほどラスベガスで過ごすことになりました。

「ラスベガスはジャクソンビルと比較すると、やりやすいですね。練習もしやすいですし、エクストリーム・クートゥアーのコーチもとても親切なので。エクストリームでクラスに出て、UFC PIに移動して松根さんと体を動かす。そんな感じでやってきました。ただ……ちょっと乾燥していて、暑いのだけが問題です(笑)」

──2週間前に試合がなくなり、もう一度追い込みもやるのですか。

「ハイ、心拍数を上げるトレーニングはしています。エクストリームの練習は練習で、きついですし。試合がなかった分、1週間ほど体が鈍っていたので追い込み練習は必要でしたね」

──130ポンド契約ということで、いつもより2キロ以上重いとファイトウィークに入っても少し輪郭が違いますね。

「違いますか? いつものファイトウィークと比較すると、プラス2キロぐらいの感じですかね。普段はすぐに試合があるわけでないので66、67キロぐらいまで戻すのが、今回は64キロまでしか戻さなかったです。それでも一度、ある程度は体重を戻した方がコンディション的には良くなると思って。減量もいつもより楽ですし、体調も凄く良いです」

──130ポンドというのはチャイレス側の要求でしょうか。

「そうですね。130ポンドなら戦うということだったので」

──あの選手、フライ級では大きいですよね。

「確かにフレームは大きいです」

──実際に試合映像を視て、どのような印象を持っていますか。

「コンテンダーシリーズの試合が一番参考になるかとは思っています。その次の試合は相手が弱すぎて(※2022年11月にロベルト・ゲレーロと戦い63秒で一本勝ち)、次の試合では4Rに三角絞めで勝っているのですが、寝技になればこっちが上かと。あの三角ぐらいですね、寝技で気を付けるのは。寝かせれば、どんどん攻めることができて一本までつなげることができるんじゃないかなと思います。

ただしストライカーで、打撃は多彩ですね。リーチが長い。自分よりリーチのある選手と戦ったことがないので、そこは向き合うと戦い辛いことがあるのか。いずれにしても弱点は寝技だろうとは思っています。一度、背中をつかすとこっちのペースになります」

──打撃の方は5Rの試合は体力温存という風でもあるので、平良選手が言われたようにコンテンダーシリーズのクレイトン・カーペンターに敗れた試合がどういう選手なのか、一番分かりやすいかと思います。

(C)Zuffa/UFC

「あの試合を見ると、打撃は強いです。

パンチも蹴りもできて、左のリードフックで倒していますし、カーフもそうだし、ヒザもそう。打撃に関しては色々なところに気を付けないといけないです。

ただ自分からテイクダウンから上を取りに来るという動きはそれほどないですし、打撃と組み技の融合もさほどないかと思います。逆に僕が打撃と組みをミックスして攻撃し、削っていかないといけないです」

──そんななか、下がりながらの跳びヒザ、あれは嫌な攻撃に見えました。特に下がりながらというところが。

(C)Zuffa/UFC

「あれは危険なタイミングでしたね。

確かに、アレは気を付けないといけないです。それと左フックですね。さっきも言いましたが、何回がダウンを取っている試合がありました。あれがハマるから、ああやって何度も倒せているので。カーフキックもしっかりとチェックします」

──カーペンター戦では終盤にテイクダウンをイージーに許していました。

「あのテイクダウンでの倒され方を見ていると、ダブルレッグやシングルよりもボディロックには自信があるので、そこは上組みでできればなと思います。レスリングに関しては、そこまで拘りのなく、頑張ってくる相手ではない……でも、この間にそこを磨いているかもしれないですしね。

いずれにしても、絶対に落とせない試合だと思っています。勝って次にいかないといけない相手です」

──長い間。ブランドン・モレノのトレーニングパートナーをしていたということですが、世界チャンピオンの練習仲間を倒すことはアピールポイントになるとか考えますか。

「それ、言われるまで何も気にしていなかったです(笑)。コンテンダーシリーズの時にブランドンがコーナーに就いていたのは確認していたのですが……そうッスね、『トレーニングパートナー勝っちゃったぜ』って……まぁ威張れることじゃないですよね(笑)」

──アハハハハ。

「威張れないけど、名前をブランドンに覚えてもらうことはできるかもしれないです(笑)」

──待望のPPVショー出場となります。プレリミでも5試合目なら、ベガスのショーでもそこそこお客さんは集まっていそうですね。

「PPV大会のオープニングファイトとか、全く下の方はお客さんがいないですよね(笑)。ただAPEXしか経験していないので、Tモバイル・アリーナで戦うことはシンプルに楽しみでしかないです。ああいう会場で、フェイスオフもお客さんを入れてやりますし。ファイトウィークからスケジュールも変ってくるかもしれないので楽しみです。

ジャクソンビルで試合が無くなった時にはPPV大会云々でなく、戦って帰りたいという想いでした。それがいざ決ると、こんな大きな大会で戦うことができる。それはモチベーションになっています。ここで見に来たお客さんに、名前を覚えてもらえる試合をしないといけない。過去最高にアグレッシブな試合をします」

──では仕切り直しのオクタゴン4戦目に向けて、ファンの皆さんにメッセージをお願いします。

「契約体重でもあり、いつもと違う感覚もあります。こんなデッカイ大会で戦う機会を貰えたのも、UFCのミック(メイナード)が僕に期待してくれているからだと感じました。その期待にしっかりと応えて、若い選手達の中でベルトを狙う一角にいるとアピールできるよう戦います。自分らしいパフォーマンスで、会場をわかして日本に帰りたいと思います。応援、宜しくお願いします」

■視聴方法(予定)
7月9日(日・日本時間)
午前8時~UFC FIGHT PASS
午前11時~PPV
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【UFC290】エドガー・チャイレス戦決定。平良達郎「本当にこの試合が成立することに感謝しています」

【写真】夕食後の平良、しっかりとリラックスできている。つまり集中もできているということ (C)Zuffa/UFC

7月8日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナで開催されるUFC290「Volkanovski vs Rodriguez」でエドガー・チャイレスと130ポンド契約マッチを戦うことが決まった平良達郎。

フロリダ州ジャクソンビルから、ラスベガスに移り試合を11日後に控えた平良は今、どのような心境でいるのか。強さへの強い想いが周囲を動かし。動いてくれた人々への感謝の気持ちが、彼をさらに強くする。

<平良達郎UFC290出場までの経緯はコチラから>


──平良選手、凄いですね。

「えへへへ、何がですか?」

──試合消滅から2週間後に戦う決断ができる。凄まじいなと思います。

「そうですね……試合がないことが、だんだん苦しくなってきて。日本に戻ってからも、ずっとこんな気持ちを引きずることになるのか……そうなったら、どうしようって精神的にもグチャグチャになっていて。するとジェイソンが『2週間後でも試合ができる』と言ってくれて、凄く感謝しています」

──24日のホドリゲス戦のために体も気持ちも創った。それが無くなり落ち込み、感情の起伏が相当にあったと思います。そして2週間後に全く別の相手と戦う。普通は躊躇するものかと。

「このまま帰りたくないという気持ちが、一番強かったです。もう1回、フライ級の体を創る覚悟もありましたし。こないだやったんだから、またできるという気持ちになりました。対戦相手が誰になるのか分からなくても、試合がしたいと伝えました」

──相手が誰か分からなくても、試合がしたい。それを上回る他の感情はなかったということですね。

「メンタル的にも、なんか……試合がなくなった日の夜中のジャクソンビルでも、『明日、できないかな』とか考えてしまって(苦笑)。一度崩れたメンタルが、2週間後に戦えるということで立て直すことができました。

やっぱり試合の経験が、何よりも自分を成長させてくれると思っています。素足で、防具無しで皆の前で殴り合うということは、なかなかできないので。お客さんが入った会場に憧れていましたし、その経験をしたいという気持ちも大きかったですね」

──ただ、この試合を落としたら……というリスクを考えることはなかったですか。

「凄く考えました。『負けたらどうしよう』って思いました。でも、最終的には『この選手と、今、戦って俺は勝てなかった』と納得できるだろうと思えるようになりました。リスクは考えても、最終的には『戦いたい』という気持ちが上回ったんです」

──その真っ新なパワーに感動して、日本中が応援していますよ。

「それも松根さんや、まりこさん(EVERGROUND代表)を始め、サポートしてくれる人たちがいてくれるからで。ジェイソンも、僕が試合をするためにずっと交渉を続けてくれました。

国際免許もあるしレンタカーを借りられるから、『ベガスに1週間、一人でも構わないから試合がしたいです』と松根さんに言いました。すると松根さんは『減量もあるし、試合前の選手を1人にはできないよ』と松根さんが言ってくれて……泣いちゃいましたね」

■同インタビューの前に、松根代表に話を聞いた際に笑顔交じりで「本人がいると言うのなら、僕もいるしかない。去年のデビュー戦の時と同じですよね。(ジムでの指導は)去年は幸い長いゴールデンウィークがあったので、大丈夫だと思ったのですが……。ただジムの方も指導者も育っていますし、彼らにお願いしつつ……あとは家族ですね。奥さんに離婚を切り出されないか、と(笑)。でも、当然のように彼女も達郎のことを応援してくれているので、『達郎君が頑張りたいなら、サポートしてあげないと』と言ってくれました」と話してくれた。

──オクタゴンの正義は勝つこと。だから、どれだけ性格が悪くて、利己的で、嘘つきであったりしても、勝つことが正義。でも、この世の中に生きてMMAに関わっていると──人様の模範となるような選手に勝って欲しいなと思います。

「もう、本当に僕に関わってくれる全ての人に感謝しています。たくさんの人が動いてくれて、松根さんとまりこさんも2週間も米国滞在を延ばしてくれた。岡田(遼)は一旦帰国するのですが、またファイトウィークにベガスまで来てくれます」

──岡田さんは『マイレッジが貯まる』と一人悦に入って笑っているはずです(笑)。

「アハハハ。でも、本当にこの試合が成立することに感謝しています」

──その感謝の気持ちを込めつつ、日本で応援しているファンの皆さんに一言お願いします。

「試合がなくなって、色々なことがあって2週間後に違う相手とラスベガスで戦うことになりました。大きな舞台ですし、ここで勝てば絶対にランキング戦ができることになるはずです。勝った場合ですけど、ランカーと戦う時にはこの試合をしたことが絶対に生きると僕は信じています。なので、ラスベガス、Tモバイル・アリーナで思いっきり暴れて来たいと思いますっ!!」

■視聴方法(予定)
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【UFC290】急転直下、平良達郎──試合消滅から2週間後にPPV大会でチャイレスと対戦決定~の顛末

【写真】チャイレスのMMA戦績は10勝4敗。Combateで5勝2敗、昨年のコンテンダーシリーズでは判定負けを喫しているが、それからは2連勝し8月22日に行われるCS2023第3週で戦うことが決まっていた(C)Zuffa/UFC

27日(火・現地時間)、平良達郎が7月8日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナで開催されるUFC290「Volkanovski vs Rodriguez」に出場し、エドガー・チャイレスと130ポンド契約マッチを戦うことが発表されている。

平良は先週末24日のフロリダ州ジャクソンビル大会=UFC ABC05「Emmett vs Topuria」でクレイジソン・ホドリゲスと対戦予定だったが、ホドリゲスの体重オーバーで試合はキャンセルされていた。

実はホドリゲスが減量に苦しんでいるという情報は計量前から平良陣営にも伝わっており、次=ランカー対決に向けてのデモンストレーションマッチという位置づけだった試合で、体重オーバー常連の相手と戦う必要がない。それが平良陣営の判断で、当初は「戦いたい」という意志を見せていた平良自身もこの判断を受けいれることとなった。


しかし、すぐに平良は試合を戦わなかったことを悔やみ、何より戦いという強い気持ちと直面することとなったという。平良がホドリゲス戦を拒否した裏には、次の試合がすぐに組めるという状況にあったからだ。そこで当初の予定から戦うことを念頭に置いていた8月26日のシンガポール大会では問題なく戦うことができる──という以外にも、これまで3連勝で2試合が一本勝ちというパフォーマンスを見せていた平良には他のオプションも存在した。

2週間後のベガスでのPPV大会のプレリミ出場、あるいは7月22日のロンドン大会、9月2日のパリ大会まで平良は選択でき、交渉できる──それが彼がマネージメント契約を結ぶイリディウムのジェイソン・ハウス代表の説明だった。

平良の師である松根良太Theパラエストラ沖縄代表は「2週間後はない」という考えだったが、試合がなくなった平良は1日も過ぎると「2週間後、出ましょうか」という言葉を発したという。フロリダからラスベガス。勝手知ったる場所で、そのままトレーニングをして試合を迎える。平良の決断に松根代表、常に平良のキャリアを支えてきた──まりこEVERGROUND代表も2週間の米国滞在延長し、彼を支えることとなった。

ベガスでの試合に向けて松根代表が出した条件は一つ、「体重オーバーをしない選手」。緊急オファーを受ける格上選手は当然おらず、8月にコンテンダーシリーズに出場が決まっていたチャイレスが、130ポインド契約戦で平良との対戦を受けてオクタゴンデビューすることが決まった。

既に1度、フライ級リミットに減量をしている平良の体調を考慮すると130ポンド契約は非常に的を得ているといえる。それでもリスキーな決断には違いない。MMAPLANETではUFC290出場を決めた平良に緊急インタビューを行っており、後程お伝えしたい。

<この項、続く

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【Combate Global01】Combate Americasがニューブランドで活動再開。チャイレスが北米フライ級王者に

【写真】初代Combate Gフライ級王者となったエドガー・チャイレスとプロモーターのキャンベル・マクラーレン (C)COMBATE GLOBAL

9日(金・現地時間)、フロリダ州マイアミのユニビジョン・スタジオでCombate Globalの第1回大会が開催されている。

Combate Globalは2013年12月の活動開始より、6年3カ月で56度の大会開催実績を誇るCombate Americasが装いも新たに、ニューブランドとして活動を再開したプロモーションになる。

Combateでは昨年2月のテキサス州ツーソン大会以来、3月のメキシコシティとサンアントニオ大会がコロナ・パンデミックでキャンセルされ、一度は8月28日にフロリダで活動再開をアナウンスしていたが、結局はその大会と続く9月のイベントも中止になっていた。


以来、音沙汰がなくなっていた同大会が4月7日(水・同)にCombate Globalとして第1回大会を行うことを発表。このリニューアルの裏では、米国のスペイン語放送チャンネルの大手ユニビジョンと年間30大会✖5年間という超大型の契約が結ばれている。

TNTによるONEのプライムタイム中継宜しく、コロナ時代のMMA中継スパニッシュ版の同大会。イベントは5試合で超コンパクト、ユニビジョンのスタジオで無観客の収録マッチとして実施される。

また、ユニビジョンの主な番組供給源となっているメキシコのテレビサと、ユニビジョン系スポーツチャンネルであるTUDN USAと3局体制でライブ中継がなされる。

記念すべき第1回大会のメイン=Combate G北米フライ級王座決定戦ではメキシコ・ティファナのエドガー・チャイレスが、AKA所属のメフィ・モンテロッソと対戦した。

序盤からオーソのチャイレスが、サウスポーのモンテロッソに右ミドルを入れ、パンチにつないで優位に試合を進める。2R開始直後にオーソに構えたモンテロッソに対し、スイッチしたチャイレスが左ミドルを蹴り込み、ダウンを奪ってパウンドの追撃でTKO勝ち(2R0分50秒)──初代Combate Global 北米フライ級王座に就いている。

コ・メインはバンタム級戦でチーム・オーヤマ所属のヒアニ・バスケスが、同じくメキシコのダヴィッド・マルチネスにスプリット判定勝ち。

メインカード・オープニングとなった女子122ポンド契約マッチではラウラ・ガヤルドが、ジェシカ・ヴァルガスがマウントを奪うなど圧倒し判定勝ちを収めている。

UFCやコンテンダーシリーズにも多くの選手を輩出してきたCombateが、新装開店となりラテン系の人材を送ることができれば、大きな核が北米MMA界に生まれることとなる。

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