カテゴリー
BELLATOR Bellator294 MMA MMAPLANET o イリマレイ・マクファーレン キック ディアナ・ベネット リズ・カモーシェ 渡辺華奈

【Bellator294】計量オーバーのベネットがTDで優位に立つも、カモーシェが肩固めで逆転勝利&王座防衛

<Bellator世界女子フライ級選手権試合/5分5R>
リズ・カモーシェ(米国)
Def.4R4分29秒 by 肩固め
ディアナ・ベネット(米国)

前日計量で挑戦者のベネットが1.2ポンド・オーバーとなったが、王者カモーシェがタイトルマッチ戦として行われることを希望した。結果、カモーシェが勝利した場合は王座防衛、カモーシェが敗れると王座が空位となることに。

ガードを固めて前に出るベネット、カモーシェがパンチで迎え撃つ。打ち合いの中、カモーシェが右スピニングバックキックを繰り出すと、それを受け止めたベネットがグラウンドに持ち込んだ。下になったカモーシェが後ろ三角で捕えるも、すぐに頭を抜いたベネットがケージまで運んでいく。パンチを落としていくベネットに対し、潜って右足をすくいにいったカモーシェだが、ここはリバーサルできず。さらに足を上げていったが、ベネットを動かすことができない。

カモーシェの足を畳んでパスを狙ったベネット、ここはパスできずもトップをキープし続ける。足を上げていくカモーシェは、ベネットの左腕をすくい上げるが、ベネットは一旦立ち上がって体勢を立て直す。カモーシェもガードポジションで足を利かせ続け、さらにベネットの右腕を取って下からキムラを狙うも、ベネットがトップをキープし続けた。

2R、体を左右に振って前に出るベネットが左ジャブを突く。カモーシェは右ストレート、一発目は外れたものの、二発目がベネットの顔面を捉える。左ジャブを突きながら組み付いたカモーシェは、シングルレッグからすくい上げたが、ベネットが切り返してトップへ。ハーフガードのカモーシェを抑え込む。背中を見せたベネットのバックをうかがい、左腕を首に回すベネット。カモーシェは立ち上がる。

スタンドに戻ると、カモーシェがワンツーで前に出る。ベネットは左ミドルからワンツーを見せた。スライディングキックからスーパーマンパンチ、さらに右ストレートを当てて組みついたカモーシェは、ベネットをケージに押し込んでいく。しかし切り返したベネットが左腕を差し上げ、シングルレッグからダブルレッグに切り替えてグラウンドに持ち込んだ。カモーシェは下からベネットの右手首を抑えて耐えた。

3R、ベネットが頭を振って右ストレートを狙う。カモーシェも左から右クロスを繰り出すも、後手に回ってしまう。頭を下げて右を叩きつけるベネットだが、カモーシェの右カウンターも当たる。カモーシェの右アッパーをかわしたベネットは、シングルレッグで組みつい
グラウンドに持ち込んだ。背中を着かされたカモーシェはハーフガードに。ベネットは左腕を枕に抑え込み、右の拳を叩きつけていく。さらにボディへ右ヒジを突き刺す。

クローズドガードに戻し、足を利かせていきたかったカモーシェだが、すぐにベネットに潰されてしまう。そのまま完全にベネットが抑え込み続けた。

4R、カモーシェがワンツーとローで距離を詰めるも、すぐにベネットが前に出る。ベネットはカモーシェの右ローを受けて、足を滑らせた直後にシングルレッグで組みついた。耐えるカモーシェのヒザを持ち上げ、狙いを反対側の足に変えた。足をすくわれたカモーシェはベネットの右腕を抑え、さらに左腕をクルスフィックスで捕える。ベネットの動きを抑えて殴りたいカモーシェだったが、ベネットは押し込み続けていく。

立ち上がったベネットは、カモーシェのヒジを受けながら回り込み、尻もちを着かせた。すぐに切り返したカモーシェはトップを奪い、マウントから右ヒジを落とす。右腕を枕に、肩固めも狙いつつパンチで削るカモーシェは、パスして肩固めを完成させにいく。ベネットもケージ側を向いてスペースを狭めるも、構わずカモーシェは絞り上げてタップを奪った。

見事な逆転勝利で王座を防衛したカモーシェ。次にこのベルトへ挑むのは、渡辺華奈かイリマレイ・マクファーレンか――明日の大会も注目だ。


The post 【Bellator294】計量オーバーのベネットがTDで優位に立つも、カモーシェが肩固めで逆転勝利&王座防衛 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
BELLATOR Bellator295 MMA MMAPLANET o RIZIN   イリマレイ・マクファーレン コンバット柔術 ジャスティン・キッシュ ブラジリアン柔術 ボクシング リッチー・ブギーマン・マルチネス 渡辺華奈

【Bellator295】渡辺華奈と対戦、イリマレイ・マクファーレン「サブミッション防御能力が高いのが厄介」

【写真】サンディエゴの自宅も完全にハワイ調なイリマレイ(C)MMAPLANET
                                                                                                                         
22日(土・現地時間)、ハワイ州ホノルルのニール・S・ブレイズデル・アリーナで開催されるBellator295「Stots vs Mix」で、イリマレイ・マクファーレンが渡辺華奈と対戦する。

元Bellator世界女子フライ級王者のイリマレイは、その卓越したグラウンドテクニックで一本勝ちを量産し、サークルケージの頂点を究めた。しかし、いつの間にスタンド中心で戦うようになり、王座を失い連敗も経験した。

パワーグラップリングの渡辺に対し、イリマレイもエディ・ブラボー流グラップリングは不可欠。そんな戦いを前にしてイリマレイ・マクファーレンは、自身の柔術のルーツ、過去数戦のスタンド中心の戦いの理由、そして渡辺戦に関して心の内を話してくれた。


――イリマレイ、インタビューの機会を頂きありがとうございます。10日後に渡辺華奈選手と戦いますが(※インタビューは14日に行われた)、今の調子を教えてください。

「OKよ。今はウェイトカットに集中していて。私はいつも減量が気にかかってしょうがなくて、凄いストレスで。でも、全てが上手くいっているわ」

──この試合の準備はサンディエゴの10thPlanet、チーム・ハリケーンオーサムで行ったのでしょうか。

「そうよ。しっかりとグラップリングの準備をしてきたわ」

──ホームタウンのホノルルで試合をする時も、ハワイで準備をすることはないのですね。

「ノー。私のMMAキャリアはサンディエゴでスタートを切って、ずっとこの街に住んでいるから。ハワイはおろか、他の場所でキャンプを行ったことはなくて。もし、ホノルルにチームを持っているならそうするでしょうけど、私の全てのキャリアにおいてコーチもチームも全てがサンディエゴにいるから」

──ハワイは1990年代の後半からSuper Brawlが定期的にMMAを開催し、当時からブラジリアン柔術及びMMAのジムの数は少なくなった。でもイリマレイはハワイで、それらの格闘技の経験がなかったのですね。

「ないわ。高校の時にレスリングをしていただけで。里帰りした時は少し体を動かす程度でトレーニングをすることもあるけど、しっかりと練習をすることはハワイではなくて」

──では柔術にしても、イリマレイはIBJJFのコンペティションスタイルやグレイシーの護身柔術の経験はなく、リッチー・ブギーマン・マルチネスの10thPlanet柔術、エディ・ブラボーのスタイルだけを学んできたのですか。

「そうね。だからギの柔術は、下手で(笑)。私が初めてマーシャルアーツに触れたのは、カレッジに通っている時で、MMAビギナークラスだった。ただ、体重を減らしたくてジムに行ったの。私はハイスクールの教師になりたくて勉強をしていて、競技に出たいとかプロになるっていうつもりは全くなかったわ。

初めてクラスに出て、コーチのマノロ(ヘルナンデス)が『いいよ。また練習に来て、続けるべきだ』って言ってくれて。その言葉に乗せられてしまったわけよ。それから柔術やボクシングのクラスに出るようになり、すぐに試合で戦うようになった。ただワークアウトのつもりでジムに行ったのが、アクシデント的にこのジャーニーを始めるきっかけになった形ね(笑)」

──イリマレイのMMAを始めてみた時、こんなにエディ・ブラボーの技術をMMAで使う選手は見たことがないと思いました。正直、エディは自身のメソッドをMMAで有効な柔術だと言っていましたが、彼が推してきた男子の選手はその効果を余り見せられていなかった。彼らより、イリマレイはずっと10thPlanetのテクニックを有効活用していました。自身でエディの10thPlanetの技術は、IBJJFスタイルの柔術よりMMAで効果的だと思いますか。

実はコンバット柔術の世界チャンピオンでもある(C)EBI

「私たちのスタイルはサブミッション・スタイル、いつでもフィニッシュを狙うことができる。

でも、こうやって質問されて初めて、私が10thPlanetだけ練習してきた事実に気付かされたわ。10thPlanetで練習で一緒に練習している選手も、IBJJFスタイルの下地がある選手ばかりだし。

私はキャリアを通してラバーガードを使い、珍しいファンキーな動きで可能な限りの成功を手にしてきた。でもね、そういう柔術のスタイルについてはホイス・グレイシーと話したことで、私のなかではクリアになっているの」

──ホイスとはどのような話を?

「私ね、ホイスに10thPlanetのことをどう思うのかを質問してみたの。そうしたらホイスは『家を建てるようなものだよ。基礎工事があって、柱を立てる。そうやってできた家の壁をどんな色に塗るのかってことなんだ。どこに個性がでるか。それは柔術も同じだよ。10thPlanetも、他の柔術も同じ下地がある。そこから個々のスタイルとして発展したに過ぎない』と答えてくれたの」

──おお、素晴らしいですね。そもそもエディ自身が、ジャンジャック・マチャドの黒帯でグレイシー柔術の本道で黒帯を巻いているわけですからね。

「私はそんなエディ・ブラボーがクリエイトしたコンセプトが大好きで、MMAを戦う上で保障になってくれる。特にガードポジションを取ったときにはね。トップの相手をコントロールする術があるから。私はラバーガードからのサブミッションでベルトを手にした。だから私にとって10thPlanetの技術は絶対だけど、人それぞれが何を選択するのか。それは自分に合った柔術を使えば良いと思う」

──とはいえ、最近のイリマレイは積極的にガードワークを試合で使っていませんね。立ち技が増えたように思います。

「そうね。ヒザの問題ね。高校時代に2度手術していて。これまで3度もヒザの手術を受けてきたから、過去4試合はグラウンドに行ったり、レスリングをすることを避けてきたの。でも、そのおかげでスタンドのレベルアップに集中できたし、それはそれで良かったと考えているわ。

選手なら皆、ケガを経験する。それからは、それに合わせて戦っていくモノだから。でもね、今回の試合に向けてヒザは凄く調子が良かったから、最初に言ったようにグラップリングの練習に多くの時間を割くことができたわ。カナはこの階級でベストグラップラーの1人だから、今回は組み技が重要になってくることは間違いない」

──そこが非常に興味深いです。渡辺選手の寝技は柔道の抑え込み、そしてトップゲームが素晴らしい。パワフルな寝技に対し、イリマレイのフレキシブルなガードワークが如何に絡み合うのか。

「それに私はレスリングゲームもできるから。これまで彼女が戦ってきた相手は、あまりレスリングができる選手じゃなかった。だから彼女はグラウンドに持ち込んで、自分の試合ができた。もちろん、彼女のトップゲームの圧は強くてコントロール能力に秀でているわ。それにサブミッション防御能力も高い。私がサブミッションを狙う選手だから。彼女のそんなところは凄く厄介で。

と同時に彼女に対して、フィニッシュされるという恐れを感じることはなくて。一本を取られる心配はしていない。だから、この試合は3Rフルに戦うことになると思う。スクランブルが多くて、カナの柔道に対して私のレスリングの防御力が問われる。もし私が彼女をコントロールできなかったら、判定は彼女のモノになるでしょうね」

──厳しい試合になると想定しているのですね。

「もちろん、カナ・ワタナベを軽く見ることは絶対にないわよ。ただし、私がトップになればフィニッシュできる。そう思っているわ」

──日本の選手は大抵の場合、フィジカル面でディスアドバンテージがありますが、彼女はそうではありません。

「間違いなく、彼女はフライ級で最も体が強い選手の1人よ。背が高くて、頑丈。筋肉隆々だし。それは百も承知で、彼女と戦う準備してきた。クリンチも本当に強いし……彼女のパワーがフルに発揮されるクリンチゲームは避けて通れないけど、なるべくなら回避しないと。だから打撃も大切になってくるし、まぁ……彼女には日本人の力強さがあって、私はハワイの強さで対抗するわ」

──なるほどぉ(笑)。ハワイの強さ、力強く柔軟性のあるフィジカルはイリマレイのスタイルにぴったりと合致していますね。ところでこの試合に勝てば、再び世界王座が見えてくると思います。その辺りはどのように考えていますか。

エミリー・ダコートをフィニッシュした腕十字はデッド・オーチャードから移行し、三角に捉えてから極めたものだった(C)BELLATOR

「だからこそ、私のグラップリングをしっかりと見せたい。

私のキャリアはグラップリングで積み上げてきたモノだから。過去数戦は判定まで行ってしまっているけど、やっぱりそういう試合でなくてフィニッシュがしたい。勝利、タイトル戦線も大切だけど、キャリアの序盤の頃のようにフィニッシュして勝つという感覚を取り戻したくて。

どんな形だろうと、勝利を手にすることが先決なんだけどね。でも私の柔術ルーツに立ち返って彼女を極めたい。そうなれば最高ね」

──地元で戦うことはプレッシャーもあると聞きます。その辺りはどうですか。

「以前は、本当にそうだった。ハワイでは絶対に負けたくないって思っていたわ。だけど去年のハワイ大会で私はジャスティン・キッシュに負けて……。故郷の皆は、まるで関係なく私に温かかった。今はもう、ホームタウンで絶対に勝たないといけないというプレッシャーから解放されたわ。だから、次の試合も楽しめるはずよ」

──まさにオハナですね。

「その通り。オハナが一番大切。私に何が起ころうが、皆は私を愛してくれる」

──イリマレイ、素晴らしいインタビューをありがとうございました。最後に日本のファンに一言お願いします。

「私は日本が大好きで、日本の人のことも大好き。またRIZINとBellatorのコラボショーがあれば、今度は絶対にさいたまスーパーアリーナで戦いたい。日本のファンは、日本人と戦う外国人選手のこともリスペクトして、応援してくれる。

本当に、本当に、本当にさいたまスーパーアリーナで日本の皆の前で試合をしたい。それが私のゴール。その前に今回、私はカナのことを心から尊敬して戦う。そういう気持ちが欠けて戦っても、意味はないから。

そうだ、一つ質問して良い?」

──もちろんです。

「私はカナのことを本当に尊敬しているから、計量のあとでハグをしてレイを彼女の首に掛けたいの。でも日本の人って握手の文化で、無暗にハグをしないって聞いて。私が彼女にハグをすることは、失礼にあたるのかしら?」

──全く、そんなことないです。逆にそこが気になったイリマレイのことを日本のファンも大好きになるはずです。

「そう。それは良かったわ。ファイトはファイト。MMAは喧嘩じゃない。私は心の底から彼女をリスペクトしているから、そんなカナに勝つためにベストを尽くわ」

■視聴方法(予定)
4月23日(日)
午前8時30分~ U-NEXT

The post 【Bellator295】渡辺華奈と対戦、イリマレイ・マクファーレン「サブミッション防御能力が高いのが厄介」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
BELLATOR Bellator295 DEEP DEEP JEWELS KINGレイナ MMA MMAPLANET o PANCRASE PFL PFL2023#02 RIZIN イリマレイ・マクファーレン ベラトール 村田夏南子 東よう子 海外 渡辺華奈 魅津希

【PFL2023#02】日本人初PFLと契約、東よう子─01─「華奈、夏南子ちゃんや魅津希ちゃんに追いつきたい」

【写真】Pancraseのシャツ。この辺りが東よう子という選手の信頼感に通じます(C)SHOJIRO KAMEIKE

7日(金・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのザ・シアター@ヴァージンホテルで開催されるPFL2023#02で、DEEP JEWELSフェザー級王者の東よう子がマリーナ・モフナキナと対戦する。
Text by Shojiro Kameike

KINGレイナとの2連戦を制してベルトを巻いた東のPFL出場が、今年2月末に発表された。女子フェザー級リーグ戦に出場し、1年をかけて優勝賞金100万ドルを目指すこととなる。初戦の相手は元サンボ世界王者で、すでにPFL出場経験もあるモフナキナだ。東はこのビッグチャンスを掴み取ることができるか。渡米直前の東に意気込みを訊いた。


――明日、ラスベガスに向けて出発されるそうですね(※取材は4月1日に行われた)。

「はい! サンフランシスコ経由でラスベガスに入ります」

――PFLに関するお話の前に、少し昨年の試合についてお聞きします。昨年5月、KINGレイナ選手とのDEEP JEWELSフェザー級王座決定戦を制し、その腰にベルトを巻くことができました。

「ずっと『海外で試合をしたい』と思っていたので、ベルトに対するこだわりはなかったんですよ。でも、ありがたいことにタイトルマッチを組んでいただいて、ベルトを獲ったら周りの人たちの反応が良かったです。今まで応援してくれた人たちに一つ、形になるものが報告できました。それと、ちょっと私のことを知ってくれた人も多くて」

――「ちょっと知ってくれた」というのは、どういうことですか。

「私はRIZINに出ているわけでもないし、知名度は低いじゃないですか。それこそ私のことを知っていても、『KINGレイナと対戦した東よう子』みたいな(苦笑)。たぶん初戦(2021年6月、ノンタイトル戦で東が判定勝ち)の時は、『東が勝った』ではなく『KINGが負けた』という感じでしたよね。でも再戦で勝ったことで『東が勝ってベルトを巻いた』と、私のことを知ってくれた人も多かったと思うんですよ。……分かります?」

――もちろん分かります。勝ったことで人生が変わる。東選手の場合はベルトを獲得してPFLとの契約に至るなど、MMAを戦う醍醐味でもありますね。

「確かに知名度も大切だと思います。でも、実力のほうが認められるような世界になってほしいです。強さを求めて戦っているファイターも多いから、今は海外を目指す選手が増えているのでしょうし。知名度が優先されると、キャラづくりが上手い人のほうが有利になってしまいますからね」

――キャラと言えるかどうか分かりませんが、東選手も「ママさんファイター」として知られているのではないですか。今回の渡米は、お子さんは同行されるのでしょうか。

「いえ、今回は友達が預かってくれることになりました。連れて行こうかと思っていたんですけど、小学校の始業式に出ないといけないので」

――ちょうど学校が始まるシーズンですからね。以前のインタビューで、現在はベラトールを主戦場としている渡辺華奈選手との交流についてお聞きしました。「華奈を見て、もっと私も頑張らないといけないと思います」と仰っていた結果、東選手はPFLとの契約に至っています。このことについて渡辺選手とはお話をされたのでしょうか。

「華奈とは今、パラエストラTBで何回か練習することがあって。華奈も22日に試合があるので(Bellator295、イリマレイ・マクファーレン戦)、お互いに頑張ろうねって話をしました。華奈もそうですし、Me,Weでも村田夏南子ちゃんや魅津希ちゃんっていう海外の試合を経験している人から意見をもらえるのが、すごく大きいです。早く私も彼女たちに追いつきたい、肩を並べたいと思っています。特にPFLと契約した日本人の女子選手は私が初めてなので、頑張っていかないといけないですね」

――今年の2月末、そのPFLとの契約が発表されました。まずPFL出場が決まった時の気持ちから教えてください。

「プロデビューした頃からずっと『海外で試合をしたい』と言っていて、ようやく夢が叶いました。ただ、ベルトを獲った時もPFLとの契約が決まった時もホッとしたと同時に、また頑張らないといけないって気合いが入りましたね。今年に入ってからPFLとの話が急に進んで、2月末に正式に決まったんです。私は2月25日が誕生日で、最高の誕生日プレゼントでした」

――昨年11月、ダイヤモンドローズ戦のあとに英語で海外挑戦をアピールしていましたが、あれは試合前から考えていたのですか。

「誰かに『海外で試合をしたいなら、英語でアピールするのも一つの手だね』って言われたんですよ。それで調子に乗っちゃいました。試合前からカンペを用意していて(笑)」

――アハハハ。KING戦は左ジャブを中心とした試合運びであったのに対し、ダイヤモンドローズ戦はテイクダウンとトップコントロールを軸としていました。その試合内容も海外進出を想定したものだったのでしょうか。

「いえ、最初は打撃で行こうと考えていました。相手が柔術をやっている選手で、もっと寝技で勝負してくるかと思っていて。でも意外と打撃のほうが強かったんですよ(苦笑)。私が左ジャブを突いた時、相手もジャブを返してきて。そのあと連打を受けてしまったから即、私も組みついてグラウンドに持ち込みました(笑)」

――なるほど、そうだったのですね。あの試合では、これまで苦手だったというダブルレッグやニータップによるテイクダウンを見せていました。

「柔道って立ちで組みつく競技だから、足を触りに行って倒す経験がなかったんですよ。でもここ最近は、まずKING戦でダブルレッグでもテイクダウンを奪いました。ダイヤモンドローズ戦でも、ダブルレッグで入ってからケージレスリングの展開を見せることもできました。今はもうテイクダウンの攻防が楽しいです。さらに足を触りに行けば顔面へのパンチも当たるし、パンチが当たればテイクダウンも取りやすくなりますからね。今回のPFLに向けて、テイクダウンの面はさらに練習してきました」

<この項、続く>

The post 【PFL2023#02】日本人初PFLと契約、東よう子─01─「華奈、夏南子ちゃんや魅津希ちゃんに追いつきたい」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
BELLATOR Bellator295 F1 LFA MMA o ONE PANCRASE YUKI   アーロン・ピコ イリマレイ・マクファーレン オットー・ホドリゲス ジェレミー・ケネディ ジョシュ・ヒル ダニー・サバテーロ ティム・ジョンソン ディアナ・ベネット パッチー・ミックス パンクラス マーク・レミンガー ライカ リズ・カモーシェ ローマン・ファラルド 堀口恭司 手塚裕之 村山暁洋 渡辺華奈 菊入正行

堀口恭司、渡辺華奈出場の4.22『Bellator 295: Stots vs. Mix』でアーロン・ピコ vs. オットー・ホドリゲス、菊入正行 vs. アレクセイ・シュルケヴィッチ等が追加発表

Bellatorが第14代ウェルター級キングオブパンクラシスト菊入正行と契約(2022年09月15日)

Bellatorがハワイで2連戦を開催、4.21『Bellator 294』はリズ・カモーシェ vs. ディアナ・ベネット、4.22『Bellator 295』はラウフェオン・ストッツ vs. パッチー・ミックス、イリマレイ・マクファーレン vs. 渡辺華奈 etc.(2023年02月16日)

4.22『Bellator 295』で堀口恭司とレイ・ボーグが対戦(2023年03月09日)

 こちらの続報。


 Bellator MMAが4月21日と22日にハワイ州ホノルルで開催する『Bellator 294: Carmouche vs. Bennett 2』と『Bellator 295: Stots vs. Mix』の追加カードを発表。

 『Bellator 294: Carmouche vs. Bennett 2』のメインカードはリズ・カモーシェ vs. ディアナ・ベネットの女子フライ級タイトルマッチ、ティム・ジョンソン vs. サイド・ソウマのヘビー級マッチ、アーリン・ブレンカウ vs. サラ・マクマンの女子フェザー級マッチが既報でしたが、今回ダニー・サバテーロ vs. マルコス・ブレノのバンタム級マッチ、レヴァン・チョケリ vs. マイケル・ロンバルドのウェルター級マッチが追加発表されています。

 ダニー・サバテーロは昨年12月の『Bellator 289: Stots vs. Sabatello』で行われたバンタム級グランプリ準決勝でラウフェオン・ストッツに判定負けして以来の試合。現在Bellatorバンタム級ランキング5位。マルコス・ブレノは昨年8月の『Bellator 284: Gracie vs. Yamauchi』で行われたBellatorデビュー戦でジョシュ・ヒルに判定勝ちして以来の試合。

 レヴァン・チョケリは昨年11月の『Bellator 288: Nemkov vs. Anderson 2』でローマン・ファラルドに判定勝ちして以来の試合。マイケル・ロンバルドは昨年12月の『Bellator 289: Stots vs. Sabatello』でマーク・レミンガーに1R KO勝ちして以来の試合。





 そして、『Bellator 295: Stots vs. Mix』のメインカードはラウフェオン・ストッツ vs. パッチー・ミックスのバンタム級ワールドグランプリ決勝戦&暫定王座戦、イリマレイ・マクファーレン vs. 渡辺華奈の女子フライ級マッチ、堀口恭司 vs. レイ・ボーグのフライ級マッチが既報ですが、アーロン・ピコ vs. オットー・ホドリゲスのフェザー級マッチが追加発表。さらにプレリミナリーカードに菊入正行 vs. アレクセイ・シュルケヴィッチ等が発表されています。

Otto Rodrigues(Sherdog)

 アーロン・ピコは昨年10月の『Bellator 286: Pitbull vs. Borics』でジェレミー・ケネディに1R TKO負けして以来の試合。試合中に左肩を脱臼しインターバル中に入れ直して2Rに挑もうとしましたがドクターストップで終了しています。現在Bellatorフェザー級ランキング3位。オットー・ホドリゲスは現在34歳(試合時は35歳)のブラジル人でMMA戦績13勝1敗。2021年7月の『LFA 112』でカルロス・アウグスト・サントス・ダ・シウバに判定勝ちして以来の試合で今回がBellatorデビュー戦。

Masayuki Kikuiri(Sherdog)

Alexey Shurkevich(Sherdog)

 菊入正行は現在27歳で千葉県出身。MMA戦績8勝2敗1引き分け。全てパンクラスでの試合。昨年10月の『PANCRASE 324』で行われたウェルター級暫定王者決定戦で村山暁洋に判定勝ちし王座獲得。その後、手塚裕之がタイトル返上したことから正規王者になっています。昨年9月にBellatorと契約したことが確認されていましたが、この度ようやくデビュー戦です。アレクセイ・シュルケヴィッチは現在30歳のロシア人でMMA戦績13勝5敗。2021年10月の『Bellator 269: Fedor vs. Johnson』で行われたBellatorデビュー戦でグラチック・ボジンヤンに1R KO勝ちした後、昨年2月にロシアで開催された『SFC 3』でヘナート・ゴメス・ガブリエルに2R KO負けして以来の試合。続きを読む・・・
カテゴリー
BELLATOR Bellator295 MMA o RIZIN UFC   イリマレイ・マクファーレン ディアナ・ベネット パッチー・ミックス ブラック リズ・カモーシェ リッキー・シモン 堀口恭司 扇久保博正 渡辺華奈

4.22『Bellator 295』で堀口恭司とレイ・ボーグが対戦

LONSDALE ロンズデール スポサン ロングTシャツ ロングティーシャツ メンズ ブランド スポサンT / SpoSan Tee 長袖 ブラック Black トレーニング ストレッチ UVカット 紫外線防止 スポーツ ランニング 軽量 冷感 通気性 堀口恭司


Bellatorがハワイで2連戦を開催、4.21『Bellator 294』はリズ・カモーシェ vs. ディアナ・ベネット、4.22『Bellator 295』はラウフェオン・ストッツ vs. パッチー・ミックス、イリマレイ・マクファーレン vs. 渡辺華奈 etc.(2023年02月16日)

Bellator MMAがレイ・ボーグと複数試合契約(2023年02月22日)

 こちらの続報。


 Bellator MMAが4月22日にハワイ州ホノルルで開催する『Bellator 295: Stots vs. Mix』で堀口恭司 vs. レイ・ボーグのフライ級マッチが行われることをMMAJunkieが確認したとのこと。

 堀口は昨年12月の『RIZIN.40』で行われたRIZIN×Bellator全面対抗戦で扇久保博正に判定勝ちして以来の試合で2連勝中。Bellator参戦は昨年4月の『Bellator 279: Cyborg vs. Blencowe 2』で行われたバンタム級ワールドグランプリ準々決勝でパッチー・ミックスに判定負けして以来1年ぶり。

 ボーグは昨年3月の『Eagle FC 46』でリッキー・バンデハスに判定勝ちして以来1年1ヶ月ぶりの試合。2020年5月の『UFC Fight Night 171: Smith vs. Teixeira』でリッキー・シモンに判定負けした後にUFCをリリースされましたが、その後3連勝しています。続きを読む・・・
カテゴリー
BELLATOR Bellator294 Bellator295 ISAO MMA MMAPLANET o RIZIN アーリーン・ブレンコウ イリマレイ・マクファーレン ジャスティン・キッシュ スミコ・イナバ ティム・ジョンソン ディアナ・ベネット デニス・キルホルツ パッチー・ミックス パンクラス ベラトール ボビー・キング ラフェオン・スタッツ リズ・カモーシェ 渡辺華奈 菊入正行

【Bellator294&295】今年も4月にハワイ2連戦。渡辺華奈がマクファーレンと対戦。菊入&ISAOの出場あるか

【写真】渡辺は嬉しいビッグマッチ出場、そして日系人の多いハワイだがアウェイでのマクファーレン戦が決まった(C)BELLATOR

15日(水・現地時間)、Bellatorが今年も4月にハワイ2daysイベントとなるBellator294とBellator295の開催を発表している。

そして295大会には渡辺華奈が出場し、地元のヒロイン=イリマレイ・マクファーレンと対戦することも明らかとなった。


ハワイはオアフ島ホノルル、同地のMMAのメッカといえるニール・ブレイズデールセンターで行われるBellatorの2日連続興行は、コロナを経て12月から4月にシーズンこそ変わったが健在だ。

今回の発表では、まずこれも恒例の軍慰問の性格上、一般客にチケットが販売されない金曜日の294大会で米国海兵隊出身のリズ・カモーシェが自らの持つBellator世界フライ級王座防衛戦をディアナ・ベネットと戦うことがアナウンスされている。

両者は2020年9月に対戦経験があり、この時はベネットの体重オーバーで131.7ポンド契約戦となった試合でカモーシェがRNCで一本勝ちを収めている。その後、ベネットは3連勝でタイトル挑戦権を掴んではいえるが、うち2度が体重オーバーで、まずはしっかりとウェイトを創ることを願いたい。

同大会ではコメインでティム・ジョンソン✖サッド・ソウマのヘビー級戦、そしてサークルケージ初陣となるサラ・マクマン✖アーリーン・ブレンコウの女子フェザー級戦も決まっている。

土曜日=Bellator295はメインでバンタム級GPファイナル&暫定世界バンタム級選手権試合=王者ラフェオン・スタッツ✖挑戦者パッチー・ミックス戦が決定した。1年を費やして実施されたワールドGP、ハワイで始まりハワイで幕を下ろすこととなる。

Bellator✖RIZINの対抗戦出場が期待されたが実現しなかった渡辺は、昨年5月のデニス・キルホルツ戦以来の実戦でランク的には下だが、実績的には格上といって良いマクファーレンに臨むこととなった。

元女子フライ級王者のマクファーレンはサンディエゴ在住だが、生まれも育ちもハワイのホノルル。熱烈なファンの声援をバックに戦うことになる。昨年のホノルル大会でジャスティン・キッシュに判定負けを喫したマクファーレンも、ホームで2年連続の敗北は許されない。

渡辺としてはベラトールに転じて以来、いやMMAデビューから始めて遭遇する打撃を使いこなす──本格的な柔術家との対戦。その柔術もマクファーレンの場合は10thPlanet系の技術を習得しており、トップを取ってからのフィジカル&柔道の寝技を発展させてきた渡辺にとって未知の領域となる。

トップを取ることを前提として、足を越すことができるのか。また下になった場合の対処方など、渡辺のポテンシャルが試される大切な一戦だ。

また295大会ではカイ・カマカ3世、ボビー・キング、スミコ・イナバらローカルヒーローの登場など6試合のプレリミとメイン計8試合が現時点で発表されており、294大会はメインカードの3試合のみ。

昨年の実績でいえば金曜日大会は8試合、土曜日は13試合が組まれていた。このままの試合数が今年も実現するのであればまだ10試合=20名の選手に出場枠が残されている。米本土の日本の中間、日系人も多い土地柄だけに菊入正行&ISAOのパンクラス王者コンビの登場にも期待したい──が、果たして。

The post 【Bellator294&295】今年も4月にハワイ2連戦。渡辺華奈がマクファーレンと対戦。菊入&ISAOの出場あるか first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
BELLATOR Bellator290 MMA MMAPLANET o アレハンドラ・ララ イリマレイ・マクファーレン キック ジアナ・アフサラゴワ

【Bellator290】殴られても殴り勢いを増したララだが、スプリットで体重オーバーのアフサラゴワに下る

<128.8ポンド契約/5分3R>
ジアナ・アフサラゴワ(ロシア)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
アレハンドラ・ララ(コロンビア)

ジャッジ不在で試合開始が遅れる。開始直後、右ストレートを当てたアフサラゴワに対し、サウスポーのララが左を打ち返す。ローにカウンターを狙い、蹴りまでつながエルアフサラゴワに対し、ララはカーフを蹴っていく。前蹴りを掴んでバックに回ったララだが、アフサラゴワが投げを狙うと自ら離れる。構えを変えて戦うララだが、左の蹴りに右を合わされる。

奥手のパンチの交換から、アフサラゴワの右のカウンターがララの顔面を捉える。左インローのララ、そこにワンツーをアフサラゴワが合わせて行く。蹴りにパンチを合わせるアフサラゴワは序盤をリードするが、ララも左ミドルを蹴り込み近距離のパンチの打ち合いに応じる。打たれても殴る姿勢で圧を与えたララだが、どうしてもローにカウンターを受けてしまう。ジャブを当てサークリングのアフサラゴワが右ストレートをヒットさせる。ララもワンツーを入れるシーンもあったが、終盤は空振りが目立ち、組みも中途半端に終わった。

2R、手をついて左の蹴りを見せたララが右カーフを蹴る。続く左ミドルを下がって外したアフサラゴワが、初回と同様に蹴りに右のカウンターを入れる。動くと殴られる展開に、ララの手数が減り、遠くからの攻撃が増えてくる。それでも右をヒットさせたララだったが、直後に右ストレートを2発打ち込まれる。勢いのある左フックが空振りとなったララは蹴りから右ジャブを当て、左ハイをガードの上から蹴っていく。

アフサラゴワも見る展開が増え、ジャブ、ワンツーとパンチを被弾する場面が目立ってきた。それでも蹴りに右を合わせるアフサラゴワだったが、飛び込むようなララの左を受け、両者の頭がぶつかる。ついにはパンチの打ち合いで、アフサラゴワが回るように。それでもリードフック、右を打っていくアフサラゴワだが、ララの前進に下がるシーンが続く。組みに失敗し笑顔を見せたララが、最後の左から右を当ててラウンドを取り返した。

最終回、ファンを煽るララに対し、アフサラゴワはポーカーフェイスを貫く。ララは左インサイドロー、後ろ足でもカウンターを恐れず蹴っていく。間合いを測るアフサラゴワはララのパンチの打ち終わりを狙っていく。左ローから左ストレートを入れたララは、続いて左ストレートからワンツーを振るう。ジャブにもワンツーを打ち返されたアフサラゴワは、右を見せてもすぐに左を被弾し、ララが左ハイを狙う。

動きが多いララは、いかにカウンターを貰わずに戦うことができるか。ララはサイドキックを繰り出し、アフサラゴワの踏み込みに頭をアゴに受ける。それでもワンツー、左を見せて前に出るララはジャブの差し合いから左ローを入れ、結果的に止めるような左のパンチを当てる。

パンチのコンビから首相撲、ヒザ蹴りを2つ突き上げたララ。手数で完全に遅れを取るアフサラゴワは、カカト落としをかわすが姿勢が乱れララが追撃を放っていく。残り10秒でテイクダウン狙いを阻まれたアフサラゴワ、最後までララの前に出て戦う姿勢が上回った最終回となった。

セコンドを務めたイリマレイ・マクファーレンと笑顔をかわしたララ、アフサラゴワとハグで健闘を称え合い──判定結果を待つ。結果、スプリットに割れた試合でララは敗れ、アフサラゴワは涙を浮かべた。


The post 【Bellator290】殴られても殴り勢いを増したララだが、スプリットで体重オーバーのアフサラゴワに下る first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
JJ Globo Report SUG21 イリマレイ・マクファーレン ジェシカ・アイ ブログ

【SUG21】Bellator×UFCの対戦は、前ベラトール女子フライ級王者マクファーレンが延長でアイを下す

<5分1R>
イリマレイ・マクファーレン(米国)
Def.OT2R0分19秒by 腕十字
ジェシカ・アイ(米国)

Bellator×UFC in SUG。引き込んだアイを担いでパスを狙いのマクファーレン。ハーフに取ったマクファーレンが枕でプレッシャーを与え残った右足を抜きに掛かる。時間を掛けるマクファーレンが、残り半分でパスガードを決める。マクファーレンは腕を狙いつつ、シングルに来たアイをネルソンで固めマウントを奪う。アイは足を絡めるもクォーターマウントのマクファーレンはもう一度足を抜くが、残り10秒──試合は延長戦に。

OTはアイが先攻で、スパイダーウェブ。立ち上がったマクファーレンがヒジを17秒で抜いた。後攻めのマクファーレンも腕十字狙い──足をすうと、顔を刈りにいく。ここはアイが察知するが、マクファーレンは三角クラッチで腕を極めに。頭を抜いて、腕を自由にしたアイは25秒でエスケープした。

OT2R、アイのスパイダーウェブを後方回転から抜きにいったマクファーレンだが、29秒でエスケープに成功した。攻防入れ替わり、OT1Rでかなり腕が伸びていたアイは、腹をつけにいく。マクファーレンはしっかりと、足をきかせて背中をつけさせると、右腕が伸びたアイは観念したようにタップした。


The post 【SUG21】Bellator×UFCの対戦は、前ベラトール女子フライ級王者マクファーレンが延長でアイを下す first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
JJ Globo News SUG19 アマンダ・ローウェン イリマレイ・マクファーレン ジェシカ・アイ ブログ メイソン・ファウラー リッキー・シモン リッチー・ブギーマン・マルチネス ロクサン・モダフェリ 石井慧

【SUG21】ロクサンが女子王座に挑戦。UFC✖Bellator対決、石井慧は3大会連続出場&タッグマッチも!!

【写真】UFCの合間にSUG、素晴らしいファイター人生を送るロクサンだ(C)Zuffa/UFC
Zuffa/UFC

28日(日・現地時間)に開催予定のチェール・ソネン率いるSubmission Underground=ケージ使用のノーポイント&サブオンリー大会、21度目のイベントのカードが出揃った。

SUGでは男子アブソリュート級と女子王座を認定しているが、ポートランド州オレゴンで開催されるSUG21ではアブソリュート級チャンピオンのメイソン・ファウラーと、女子王者アマンダ・ローウェンの両者が防衛戦に挑む。


(C)SUG

昨年7月にクレイグ・ジョーンズをOTで破り王座を獲得したファウラーは、ダイレクトリマッチもOTで勝利し初防衛に成功。

すると12月には連戦で石井慧、ライアン・ベイダーを破っている。今回が早くも4度目の王座防衛戦となるが、チャレンジャーは10thPlanetサンディエゴの雄リッチー・ブギーマン・マルチネスだ。

(C)SUG

ブギーマンは昨年、SUGで5試合をこなし4勝1敗。

オースチン・ヴァンダーフォードのOTで敗れた以外は、ジェイク・シールズ、C.Bダラウェイに一本勝ち、ベン・アグリとケヴィン・ケイシーにはOTで勝利している。

ファウラーはOTキングのような本戦では勝負に行かないスタイルを徹底していたが、石井とベイダーというMMAファイターを相手にすると一転、攻め=積極的なサブミッション狙いの戦いをし、スコアリングと一本のどちらでも勝てる実力&試合巧者ぶりを見せている。

そのファウラーがブギーマンのエディ・ブラボー流柔術に対して、どのような姿勢で臨むのか興味深い。またファウラーはこの試合から僅か5日後にテキサスで開かれるThird Coast Grapplingでインヴァーテッドもスクランブルも強いウィリアム・タケットとのマッチアップも決まっている。

(C)SUG

一方、SUG19でUFCファイターのフェリシア・スペンサーに腕十字を極めてチャンピオンになったローウェンの初防衛戦の相手は、ハッピーウォリアーことロクサン・モダフェリに決まった。

UFCで確固たる地位を築いているロクサンだが、日本でも慧舟會流の寝技と柔術を身につけ、根幹には組みがあるMMAファイターだ。

MMAではアマしか経験していないローウェンだが、柔術家としての評価は当然ロクサンより高い。そんなローウェンは引き込み上等の選手だけに、パンチ有りで下にならないMMAのグラップリング能力を高めてきたロクサンが、逆に引き込むという展開も見てみたいものだ。

そのロクサンは、昨年10月にもHunter Proでグラップリング戦を戦っており、積極的に試合をこなしてきた。1月にヴィヴィアニ・アロージョに敗れ、5月にはタイラ・サントス戦が決まっているなかでのロクサンのタイトル挑戦は、チェール・ソネンのプロモート力を発揮したカードといえる。

そんなソネンの影響力の高さという点においては、グラップリングながらUFC✖Bellatorというマッチアップが実現し、UFC Fight Passで配信されることほど如実に表していることはないだろう。

それがジェシカ・アイ✖イリマレイ・マクファーレンのマッチアップだ。UFCでは連敗中とはいえフライ級のタイトルコンテンダーだったアイと、12月に王座陥落した元ベラトール女子フライ級王者マクファーレンの一戦は、夢の顔合わせといっても過言でない。

アイはSUGでは4年前にミーシャ・テイト、昨年6月にはローウェンに敗れており、MMA柔術の強さは定評があるが、今回の試合は劣性が予想される。というのも最近こそ打撃とトップを取るMMAを展開してきたマクファーレンだが、その実ブギーマンの愛弟子で10thPlanetムーブを理解し抜いているグラップラーだ。

(C)BELLATOR

さらにいえば掌底有りのコンバット柔術で果敢にハーフガードからの攻めや足関節を仕掛け、最後はOTで勝利し初代女子フライ級王者に輝いている。

腕十字から見事な三角絞めのスイッチなど、打撃のないなかでマクファーレンがどのような柔術を見せることができるのか、非常に興味深い。

(C)SUG

また今回も石井慧の出場が決まっており、石井はSUGに3大会連続で戦うこととなった。

これまでファウラーとクレイグ・ジョーンズに敗れているが、SUGのアンダーカードで戦績を積んできたアンディ・ヴェレラを相手に初白星を挙げることができるか注目だ。

(C)Zuffa/UFC

さらにSUG7と11で実現したことがあったタッグマッチ・グラップリングが復活。

UFCファイターのリッキーと兄ジョン・シモンが組み、ウィリー・オードフリー&マイク・カーリアーと戦うことも決まっている。

The post 【SUG21】ロクサンが女子王座に挑戦。UFC✖Bellator対決、石井慧は3大会連続出場&タッグマッチも!! first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
Report UFC UFC258 イリマレイ・マクファーレン ブログ ベラル・モハメッド

【UFC258】カーフの距離を潰し、手数、組みのハードワークでベラル・モハメッドがディエゴ・リマ破る

<ウェルター級/5分3R>
ベラル・モハメッド(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
ディエゴ・リマ(ブラジル)

ワンツーで詰めダブルレッグを仕掛けたモハメッド、リマは右腕を差して押し返し距離を取り直す。モハメッドがワンツーを放った際に、アイポークがあったと試合が中断する。コンタクトレンズが外れたモハメッドは、そのまま試合を続ける。リマの左ジャブにも、右フックを入れたモハメッドは、左ミドルを蹴り込む。

防御とも打撃の成長が見られるモハメッドはスイッチも織り交ぜ、左ミドルからオーソに戻してワンツー。リマは兄ドゥグラス譲りの右ローを2発入れる。モハメッドは左フックに続き、右ボディフックを決め右ストレートをヒットさせる。ボクシングでリードしたモハメッドが右オーバーハンド、リマは右ローを返す。残り70秒でダブルレッグに出たモハメッドだが、リマが巧みに防御するとすぐに離れて右をテンプルに当てる。リマのカーフ、モハメッドのボディ&右オーバーハンドが激しく交錯した終盤戦を終え、初回はモハメッドが取ったか。

2R、左ミドルからパンチを纏めるモハメッド。リマは左ハイを見せるが、ケージを背負った状態が続く。モハメッドはワンツーボディを入れ、ヒザ蹴りを見せて組みへ。テイクダウンはしっかりと対処するリマだが、その分だけ攻撃が慎重になり過ぎている感もある。右フックをテンプルに被弾したリマが、右カーフを2発蹴る。モハメッドのスタンスは、如何にもカーフを受けやすい構えであるが、スイッチを織り交ぜカットをしながら拳の勢いで常に上回る。

カーフを蹴られ、より近い距離で入ってパンチを入れるモハメッドが左をクリーンヒット。動きが止まったリマは、自分から組みに行く。突き放したモハメッドが、ローを蹴られたがしっかりと踏み込みダブルレッグに。バックに回ってパンチを入れるモハメッドに対し、リマは正対してカーフへ。モハメッドが姿勢を乱すようになり、最後はダメージを誤魔化すようなクリンチを見せた。

最終回、ポイント的にはリードしているモハメッドだが、カーフを効かされた5分間同じような距離で戦い抜くことはできるか。カーフを必要以上に警戒することなく、パンチとテイクダウンの圧力で上回るモハメッドに対し、リマが疲れを見せカーフを蹴る数も減っている。

近い距離で細かいパンチを続けるモハメッド、リマは左ミドル、ボディとアッパーも逆にボディを抉られる。モハメッドは左ハイ、右ストレート、右エルボー、左ジャブからボディと攻撃が途切れない。ボディを蹴られても、前に出てヒザを見せ、さらにダブルレッグを切られて右を当てる。ついに残り1分でダブルレッグを決めたモハメッドが背中を見せたリマをスタンドでバックマウントに捉える

左パンチ、右エルボー、下に落とされることなくタイムアップを迎えたモハメッドがフルマークの判定勝ちを手にした。


The post 【UFC258】カーフの距離を潰し、手数、組みのハードワークでベラル・モハメッドがディエゴ・リマ破る first appeared on MMAPLANET.