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ABEMA MMA Shooto2021#06 イゴール・タナベ チャンネル 修斗 岩本健汰 椿飛鳥 海外 風間敏臣

【Shooto2021#06】椿飛鳥とMMAデビュー戦、岩本健汰─02─「ここで躓いているとダメです」

【写真】打撃だけでなくケージレスリングも、実戦初になる岩本(C)MMAPLANET

20日(月・祝)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2021#06。同大会で椿飛鳥を相手にMMAデビュー戦を戦う岩本健汰インタビュー後編。

グラップリングの強さは絶対。と同様に日本ではグラップリングが、浸透していない。岩本はMMAで、自らのグラップリング力を見定めたいという。MMAファイターとして能力は全く未知数、周囲の目も『お手並み拝見』というところが事実だろう。

とはいっても、彼に周囲の反応は関係ない。岩本健汰はMMAファイターとしてのJourneyに一歩を踏み出す。

<岩本健汰インタビューPart.01はコチラから>


──今、錚々たるメンバーとロータス世田谷で練習していて、手応えが掴めているということでしょうか。

「ロータスで練習している選手たちは凄く強いので、まぁ……う~ん、そこで勝てる実感が掴めるとかはないです。レベルが高すぎます。だからロータスの練習で、実際に試合になった時に自分がどのレベルにあるのか判断するのはちょっと難しいです。でも、組み技の展開になったら絶対に勝てるし、組みの展開に持っていくための打撃もずっとやってきました。そういう練習もしているので、そこが勝てる自信にはなっています」

──ADCCを目指すうえで、寝技だけでなく攻守テイクダウンやスクランブルを身につける必要があり、過去2年間練習してきました。その練習で身につけた技術はMMAを戦ううえで武器になっていると思いますか。

「むしろ、その部分が一番の武器になります。以前は簡単に下になって足関節を取るという形ばっかりだったのですが、自分のスタイルを見直してやってきたことがMMAに生かせると思います」

──MMAというよりも、異種格闘技を想像してしまうのですが、岩本選手はMMAファイターとしての目標はどこに置いているのでしょうか。

「目標……試しでMMAをやってみようという気持ちでは、出ていないです。ちゃんとしっかりやり切りたい気持ちでやっているので、まずは国内の団体のチャンピオンになってから海外に行きたいという気持ちはあります」

──そして2年に1度のADCCには出ていくと。

「ハイ、ADCCには出たいと思っています」

──米国のようにプロのグラップリングが盛んなら、勝手ながら岩本選手には二足の草鞋を履いてほしいと思ってしまいます。

「この国でグラップラーが置かれている環境が、僕がMMAをやる大きな要因であることは間違いないです」

──それにしても……自分が岩本選手を初めてインタビューさせてもらったのは2年前のADCCの直前で、まだトライフォース所属でした。もの凄い変化ですね(笑)。

「アハハハハ。相当、変わりましたね」

──良い人生です。

「良い方向に進んでいれば良いんですけどね……(苦笑)」

──正解はないし、答え合わせをしてもしょうがない。やりたいと思ったことに進む。既に勝ち組ですよ。ただご家族の反応は心配ですが(笑)。

「家族は……一応、認めてはくれているとは思います。以前は大学まで行かせて、大学院に通わせて……というようなことを言われていましたけど、今はないです」

──諦められたか、認めてくれたか。ホント、ここからですね。

「大学院も今年の4月に卒業して、就職せずにこのまま来ました(微笑)。指導を週に3度、イグルー、Me,We、リバーサルジム東京スタンドアウトで指導をして」

──それでは生活は厳しくないですか。

「プライベートレッスンが週に数コマあるので……」

──ここで話されている内容の全てが、椿選手からすると『負けられるか』という発奮材料になるでしょうね。その椿選手の印象は?

「椿さんの試合は3試合ぐらいしか見ていないですけど、まぁ……ここは勝たないといけないという想いはあります。ここで躓いているとダメです」

──高橋サブミッション雄己選手は、既に修斗でデビューをしていますが、岩本選手の話を伺っていると、彼の方がよりピュア・グラップラーな戦い方になるのかと。

「高橋選手と僕の戦い方は違ってくると思います」

──では同じHEARTSの風間敏臣選手は?

「風間選手はグラップリングの力がどれだけあるのか、チョット分からないです」

──日本のMMAファイターは何だかんだとグラップラーが多いです。MMAグラップラーと比較して、自身のMMAグラップリング力はどのレベルにあると思いますか。

「それを知りたいから戦います。自分がどこまでいけるのか、試したいです」

──なんですかね……、日本語の旅ということでなく、英語でいうところのJourneyという感じがします。

「あぁ、それ分かります。旅でなく、旅人というか……(笑)。常識的な生き方ではないです」

──旅人が一歩踏み出す。初めて打撃があるなかで、組み技力を問われる。ナーバスになることは?

「緊張よりも、怖さはあります。打撃のある怖さ、グラップリングと戦う時とは違う怖さです。そこを乗り越えたい、そういう期待を自分にしています」

──ところでイグルーの盟友である、イゴール・タナベ選手も10月17日のHEATでMMAデビューを戦います。イゴールはMMAを戦えるのでしょうか。それとも柔術でMMAを戦うつもなりなのですか。

「それは……僕ではなくて、イゴールに聞いてください(笑)。でもイゴールの寝技は特別ですから、あの大きさであれだけ動ける選手はそうはいないので……柔術だけでも戦えるかもしれないです」

──確かにその通りですね。では岩本選手、MMAデビュー戦に向けて、改めて意気込みをお願いします。

「僕のJourneyを見てほしいです」

■視聴方法(予定)
9月20日(月・祝)
午後6時00分~ ABEMA格闘チャンネル

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MMA YouTube   イゴール・タナベ ブラジリアン柔術 清水洸志

【インタビュー】イゴール・タナベ、MMAデビュー決定!【ブラジリアン柔術】

「HEAT.49」
10/17(日) 名古屋国際会議場
HEAT総合ルール 
ミドル級 ワンマッチ 5分3R
イゴール・タナベ(IGLOO BJJ)
VS
清水洸志(MMA RANGERS GYM)

HEATオフィシャルサイト総合格闘技HEAT~志村道場プロデュース~
HEATは、愛知県を拠点にする金網総合格闘技イベントを開催。名古屋市の格闘技ジム、志村道場が主催。 HEAT (ヒート) は、MMA、ムエタイ、キックボクシング、空手、女子格闘技、プロレスなど多彩な試合スタイルを展開します。

#MMA #総合格闘技 #ブラジリアン柔術

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HEAT49 J-CAGE News イゴール・タナベ ブログ 和田教良 堺龍平 清水洸志

【HEAT49】イゴール・タナベのMMAデビュー戦はアマ修斗EX優勝の清水洸志と。和田教良は堺龍平と対戦

【写真】地元名古屋、古巣といって過言でないHEATで和田がどのようなファイトを見せるか (C)MMAPLANET

1日(水)、HEATより10月17日(日)に名古屋市熱田区の名古屋国際会議場で開催されるHEAT49でMMAデビュー戦を戦うイゴール・タナベの対戦相手が発表された。

思いもしないタイミングでMMAを戦うことになったイゴールの対戦相手は、福岡のMMA RANGERS GYM所属の清水洸志に決まった。


清水は4月25日にスタンドアウト田町芝浦スタジオのケージで開催されたアマ修斗EXトーナメントで5名参加のミドル級決勝でアラン・チャンバーズを下して優勝している。

もちろん、グラップリングではイゴールには敵わない。そのイゴールが打撃のある試合で、これまでの通りの組技の強さを見せることができるか。また下になることもあるのかが、焦点となろう。

また現在はガイオジムという自らの城を持つ和田教良が、古巣である志村道場が手掛けるHEATに里帰りというべき出場で堺龍平とのフライ級マッチで戦うことも決まった。堺は清水と同じレンジャーズジムからOUTSIDERやBreaking Downで戦ってきた選手で、7月のアマ修斗九州・沖縄選手権のバンタム級3位に入賞している。

その大会で、彼らが所属するレンジャーズジムは日本修斗協会より、不道徳行為の改善が見られないという理由で厳重注意処分を受けている。そのレンジャーズジムから2選手がHEATに参戦。同大会ではMaster Japanから野瀬翔平や菅原和政も出場しており、名古屋のケージで仁義なき出世争いが勃発か。

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DEEP HEAT49 MMA ONE イゴール・タナベ ブログ 土肥潤 岡野裕城 菅原和政 野瀬翔平

【HEAT49】10月17日、イゴール・タナベがMMA初陣のHEATで、野瀬翔平✖土肥”聖帝”潤が決定!!!

【写真】野瀬✖土肥がHEATで組まれることが、また意義深い (C)MMAPLANET

19日(木)、HEATがSNSで10月17日(日)に名古屋市熱田区の名古屋国際会議場でHEAT49の開催と対戦カードを発表している。

当初、9月25日に東京開催も検討されていたHEATだが、4月に続き本丸でのイベント開催が決まった。


まずHEATライト級チャンピオン草MAXへの挑戦権を賭けて、菅原和政と岡野裕城が対戦する。現在、修斗を主戦場としている両者の間がHEAT王座への挑戦権を賭けて戦うという面白いシチュエーションだ。

また菅原とマスタージャパン福岡の同門、修斗バンタム級戦線で注目の野瀬翔平が土肥潤と戦うことも決まっている。アマ修斗からプロ修斗ではサステイン興行、闘裸男、そしてRoad to ONEで戦ってきた野瀬が、HEATというこれまでの流れにない場所で土肥という関西ベースで、Demolition、パンクラス、修斗、Rising ON、VTJ、TTFC、Grandslam、DEEP、GLADIATORとJ-MMAのプロモーションの大半で戦ってきたグラップラーの相対する。

九州が拠点でキャリアアップが容易でない野瀬ですら、エリートに感じられるほど、土肥は雑草間が半端でない。その土肥は6月のGLADIATORで中村公彦をRNCで一蹴し、バンタム級チャンピオンの竹本啓哉へのチャレンジをアピールしていた。

他方、野瀬も7月の修斗で齋藤翼をポジショニングで圧倒して判定勝ちを収めている。両者の試合は現在RIZINを主戦場としているHEATバンタム級チャンピオン春日井たけしへの挑戦者決定戦の意味合いがあるのか。それとも、春日井の後釜チャンピオン決定への布石か──いずれにしても、非常に楽しみな顔合わせだ。

また今大会はパラエストラ千葉ネットから、御代川聡志と坂本大地が参戦し、それぞれユン・テスン&倉本拓也の志村道場勢と戦う試合も決まるなど、最近はキック主体だったHEATにMMAも活性化の兆しがある。

(C)EMILIO INAFUKU

そんな次回大会で、イゴール・タナベのMMA初戦も発表されている。イゴールは4月のHEAT48でグラップリングマッチをアンディ・コングと戦い、OT3Rで腕十字を極めてケージの中で勝ち名乗りを受けているが、ここでMMA──しかもHEATというのは驚きだ。

日本ブラジリアン柔術界、重量級のエースが突然のMMAデビュー、対戦相手の発表を待ちたい。

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HEAT48 J-CAGE JJ Globo Report  グラチアン・サジンスキ アンディ・コング イゴール・タナベ ブログ

【HEAT48】ドンキーガードを見せたアンディ・コングから、イゴール・タナベがOT腕十字で勝利

<グラップリング/4分2R>
イゴール・タナベ(ブラジル)
Def.OT3R10秒by 腕十字
アンディ・コング(日本)

シングルレッグからバックに回ったイゴールが、すぐに寝技に持ち込む。亀になって足を掴んだアンディだが、イゴールがクルスフィックスから再びバックに回ってまずは襷を取る。足のフックはないが、向き合うことができないアンディに対し、イゴールが四の字フック。イゴールは足を解き、絞めをセットしていく。アンディが手首を掴んで防御すると、すかさず頭を刈って腕十字に移行する。

ここで下を選択したイゴールが三角絞めへ、そのまま上を取りつつ再び十字に移行したがアンディがクラッチを握り続け初回が終わった。

2R、防御が固いアンディに対し、イゴールは座って誘う。アンディは乗らずに背中を見せると、バックを取ったイゴールが足を絡ませて下になり内ヒールを仕掛ける。ここもアンディが防ぎ、イゴールは技を解いてスタンドへ。

と、アンディはドンキーガードからヒザ十字を狙うが、反応されてバックを許す。前転したアンディはバックを取られると、自ら背中をマットに着けて足を四の字に固く組む。イゴールはサドルから内ヒールを狙い、上体を起こしたアンディが手首を取って防ぎ通した。

試合はEBI流OTへ。攻め続けたイゴールは疲れが目立つが──果たして。先攻となったイゴールがシートベルトを選択する。極めることは困難でも、返される可能性は少ない状態でイゴールは60秒を使った。後攻のコングもシートベルト、足を外しつつイゴールが腰をずらして25秒でエスケープに成功する。

OT2R、イゴールは再びバックからRNCをセット。アゴの上からの絞めを防いだアンディはアゴを引いて守りきった。後攻アンディはスパイダーウェブを選択し、イゴールは2秒でエスケープした。

OT3Rはスパイダーを選択したイゴールが、三角から腕を伸ばし10秒でタップを奪う。逆転には9秒でタップを奪う必要があるアンディは、シートベルトを選ぶ。イゴールは即上を向きマウントから腰を押し、ヒップエスケープに成功。OT勝利──も、イゴールから回心の笑顔を見せなかった。


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HEAT48 Interview J-CAGE  グラチアン・サジンスキ アンディ・コング イゴール・タナベ ブログ 志村民雄

【HEAT48】名古屋帰還。志村代表に訊く─02─「キックもMMAグローブ、グラップリングも組んでいく」

【写真】本日、前日計量が終わり出場選手たちと(C)EMILIO YASSUO INAFUKU

25(日)に名古屋市熱田区の名古屋国際会議場で開催されるHEAT48。昨年は1月と9月に東京で大会を開催したが、地元・名古屋ではコロナの影響で2019年7月以来、実に1年10カ月振りのイベントを開くHEAT志村民雄代表インタビュー後編。

MMAとキックをケージで行うという独自性を持ち、同時にブラジル、韓国と実力者を招聘してきたHEATを率いるに地元・名古屋大会への意気込み、キックのMMAグローブ化、グラップリングの導入、そして海外勢の招聘についた話を訊いた。

<志村館長インタビューPart.01はコチラから>


──キックをMMAグローブに!

「ハイ、掴めるグローブ、そして薄い。使うテクニックも変わって来るでしょうね。首相撲の時間なども、今後考えていこうと思います。

今回のグラップリングに関しては、アンディ選手は良く受けてくれました。イゴールの相手が名古屋でまるで見つかりませんでした。だからイゴールが延長になる姿が想像はつかないのですが、アンディも延長で番狂わせを起こすぐらいの気持ちで戦ってくれると思います。

イゴールは子供の頃にうちにいたマックス・フェルナンデスの応援で会場に来ていたと。長い間やっていると、こういう嬉しい話もあるんだなと思います」

──今後、グラップリングの試合を組んでいくことはあるのでしょうか。

「米国でSUGというケージのグラップリングもやっていますし、今後はこれを機にHEATでも金網グラップリングの試合を組んでいこうかと思っています。

金網でMMA、キック、そしてグラップリングとなんでやっていこうと。グラップリングに関しては、イゴールにも意見してもらおうと思っています。

やはりコロナ禍で大会を開くことは厳しいです。だからこそ、名古屋で開かないといけないというのはありました。志村道場の選手の本当によく練習しているので。

観客席も半分──本当はそれでもお客さんは来てくれないかと思っていたら一気に完売になりました。HEATの今回のマッチメイクは石井選手もでなくなり、過去の大会と比べて厳しいモノです。

ほとんどキックです。でもMMAがこれだけ組めない。ホントにチケットは席数の半分も売れないかという覚悟もありました。これはHEATがここまで名古屋でやってきた歴史かと思いました」

──それは嬉しい限りですね。

「だからこそね。韓国人選手とか、呼びたかったです。何とかしたいと思っていました。草MAX選手の防衛戦も組んであげたかった。でも、コロナの影響でどうしても難しくて。だから逆に名古屋の人間ばかりの大会になったというのもあります。

でも、やはりHEATは名古屋でやっていたも東京や韓国、ブラジル、そしてハワイ……コロナが収束に向かい、外国人選手を招聘できるようになれば、本当に強い選手を呼びますから。日本人選手に限らず、韓国、ハワイ……また外国人同士でも強い選手同士の試合を組んで、また新しいチャンピオンをUFCやONEに送り出したいと思います」

■視聴方法(予定)
4月25日(日)
午後2時30分~TIGET

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HEAT48 Interview J-CAGE JJ Globo アンディ・コング イゴール・タナベ ブログ 石井慧

【HEAT48】金網サブオンリーに挑むイゴール・タナベ─02─「ラペラだけじゃなく(笑)、立ち技もできる」

【写真】石井慧がイゴール・タナベを壁に押し込む。なんという空間だ!!(C)MMAPLANET

月25(日)に名古屋市熱田区の名古屋国際会議場で開催されるHEAT48で、サブオンリー・グラプリング戦でアンディ・コングと対戦するイゴール・タナベ・インタビュー後編。

石井慧の欠場でMMAは2試合となってしまった同大会だが、イゴールがケージで戦うグラップリングは要注目だ。立ちから倒して極めるというイゴールは、壁を使った攻撃をすることも断言した。

コロナ禍でMMAファイターよりも、実戦の機会が激減した柔術家やグラップラーたち、そのなかでイゴール・タナベは今、何を想い金網に足を踏み入れるのか。

<イゴール・タナベ・インタビューPart.01はコチラから>


──立ち技ですか!!

「ちょうど今は石井さんとか、住村さんと練習をしていますし、ロータスにも行かせてもらって、立ち技から倒して極めるという流れを磨いている最中なんです」

──ケージという要素は意識しますか。

「この試合が決まる前から青木さんやイワモッティ(岩本健汰)と練習していて、壁の意識はありました。青木さんには全く敵わないんですけど……」

──青木選手が相手といっても、さすがに敵わないというのは無いのでは?

「壁レスは無理です(笑)。敵いません。ケージは柔術で1度やったことがあるのですが、柔術だとケージに詰まると中に戻されるので、壁を生かす試合は初めてです。倒す流れ、そこから極めに行く。壁にいくなら、練習仲間とやってきたことを出したいです。

イゴールはラペラだけじゃなくて(笑)、立ち技もできるハイブリットなんだって見せたいです」

──試合ができない間に、穴埋めができているという感じでしょうか。

「色々な方と練習できていて、そこは恵まれていると思います。大きくてテクニシャンの石井さんから、小さくて速い米倉大貴まで幅広いタイプの選手と練習できているので、誰とやっても勝てると思っています」

──ただしサブオンリーだからこその落とし穴で、守りに徹して取らせないという状況に陥ることもあり得ます。

「今回の試合も、そういうことがあると理解して準備してきたので、極める自信はあります」

──HEATという場で試合をすることで、今後もMMAの大会で試合を組んで欲しいという気持ちはありますか。

「ありますね。いつの日か、RIZINでもグラップリングをやらせてくれたらなっていう想いはあります。この試合のあとも、予定は立っていないですし。試合があればあるだけ出たいと思っているのですが、国内では予定が立たないので──9月にパン柔術がフロリダで行われるのですが、そこは視野に入っています。

ずっとギを着ていなかったのですけど、バンの2カ月前──7月からはどっちもやろうと思っています。帰国してから隔離措置が必要だと斎藤(穂高IGLOO)社長に迷惑を掛けてしまうのですが、ここは米国で試合に出たい……と思っています」

──それでもポジティブにやっていこうと心掛けているように見受けられます。

「家族もいるし、くよくよ悩んでいられないですよね。そういうもんじゃないですか。僕はコロナの状況を変えることはできないし、すぐに終わることもない。なら、自分のできることをやるだけですからね。

また柔術界が以前のように戻った時に、しっかりと戦えるようになっておかないと。去年はちょっと現状にショックを受けて、だらけてしまったことがあったんです。あんな風にならないようにします。

何よりコロナになったから、ノーギに取り組み足関節の練習をするようになったというのはあります。自分はZSTグラップリングに出るまではグラップリングを否定していたんです。ヒールが怖くてやりたいくなって。でも、それはヒールを仕掛けられて勝てないことから逃げていたんです。

柔術では勝てるのに、なんで似たことをやって負けないといけないんだって……。グラップリングを受け入れることができない自分がいました。でも試合に出るなら、グラップリングしかないという状況になったので練習をして、好きになることができました。今はグラップリングも柔術と同じぐらい得意と言えます」

──素晴らしいですね。ではこれまで目標にしていなかったADCCも目標になったような感じでしょうか。

「そうですね、出たいですね。モッティと一緒に出たいですね」

──そのADCCも1年開催が延期されましたね。予選もまだどうなるのか。

「それ以前に僕はまだブラジル国籍なので、アジア・オセアニア予選に出ることができないんです。永住権は持っているから、なんかそのあたりの規定が変われば良いのですが……。もう日本に17年も住んでいるし。帰化も考えています。ただし、これから自分が何をしていくのか、まだ確定していない。海外に行くのか、日本にいるのか。日本に住み続けるのであれば帰化することが一番の選択肢です」

──その将来を想い描くなかで、2年も競技者生活がストップに近い状況というのはしんどいですね。

「ありえないです」

──一緒に練習しているMMAの選手は、試合があるわけですしね。

寝技の攻防も迫力満点だった

「それを見ていて、自分もMMAをしたくなることがあります。MMAの人と一緒にいることが多くて、ロータス世田谷とかでも、皆がなんか格好良いですよね。柔術と試合前の準備も違いますし、楽しそうです。MMAをやるなら、まず殴られることの恐怖を取り除かないといけないですけどね」

──そんな日が訪れることを楽しみにしつつ、まずはHEATでのアンディ・コング戦です。最後に意気込みのほどをお願いします。

「必ず極めます。それだけです。試合に向けての練習は最高だったので、自分を持って戦えます。今の一番の心配、髪型をどうするのか……です(笑)」

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HEAT48 Interview J-CAGE JJ Globo アンディ・コング イゴール・タナベ ブログ

【HEAT48】アンディ・コングと金網サブオンリー戦、イゴール・タナベ「HEATに出るのは運命を感じます」

【写真】素晴らしくポジティブなイゴールだった(C)MMAPLANET

月25(日)に名古屋市熱田区の名古屋国際会議場で開催されるHEAT48でイゴール・タナベが4分✖2Rのサブオンリー・グラプリングでアンディ・コングと対戦する。

柔術及びノーギ、重量級で日本一といって間違いないイゴールだが、コロナ禍で実戦経験を積むことが出来ていない。参加型格闘技の柔術トーナメントは、ほぼ動きを止めている。同様に昨年、一時は盛んになったグラップリング大会も年が明けてからは音なしの構えだ。

そんななかで決まったイゴールのHEATでの組み技マッチ。練習仲間の石井慧は、相応しい対戦相手が国内では見つからなかったという理由で欠場になってしまうなか、イゴール・タナベ in ケージは、一番の注目試合といっても良いだろう。意外にもHEATとは長い縁があったイゴールに、現状や今回の試合、そしてこれからに関した話を訊いた。


──1週間後、HEATでアンディ・コング選手とグラップリングで戦います。イゴールがHEATの金網でグラップリング、凄くミスマッチで興味深いです。

「石井慧さんが紹介してくれて、HEATが組んでくれた感じです」

──対戦相手のアンディ・コング選手は、GTFのハイサム・リダ戦の善戦が印象深いです。

「パラエストラ小岩の大内(敬)先生の茶帯で、青と紫帯でアジアでも優勝している選手です。ただ相手云々でなく、試合ができることが嬉しいですね」

──昨年、2月以降は柔術界がほぼほぼストップし、その間にGTFなどグラップリングの大会が開催され、イゴールもノーギでの活躍が増えました。そして秋には各柔術連盟も動き出したなか、第3波、そして現在と感染拡大は収束を見せず、昨年以上に柔術、グラップリングの試合は行われなくなっています。

「そうですね……。ASJJFはトーナメントを続けていますが、JBJJFはないですね。ホント、悲しいです。僕はファイターなので、試合をすることが一番楽しいことなのに……それができないのは。

去年は2月に試合をして、次は7月の終わりでした。そこからはGTF、Battle Hazard、KIT、Quintet、JBJJFの全日本と立て続けに試合に出て。でも、11月の半ばからここまでまた試合がない状態です」

──柔術の環境として、アスリートが生活できる基盤はないです。

「そうですね、指導者か道場経営者でないと」

──トーナメントのマネタイズが参加費であって、そこは現状ではもう本当に難しい。競技者のためにワンマッチ大会でもあれば良いのですが……。

「ハイ、でもIBJJFという組織がその上にあるので、JBJJFもワンマッチ形式の大会を開くことは難しいと思います。賞金トーナメントもないですし。JBJJFに関係している人が、違う組織でワンマッチ大会を開催してくれるような形でないと」

──その通りですね。イゴールはアスリートとして、米国で勝負しようという気持ちになってしまわないですか。

「米国は毎週のようにワンマッチやプロ・トーナメントをやっていて羨ましいです」

──昨年、二連勝した相手であるハイサム・リダ選手も脚光を浴びています。

「海外に行くことは考えます。石井さん経由でSUGに出られないか、尋ねてもらったり。でも、米国にそのまま住むことは、家族がいるし無理です。まだ海外の大会に呼んでもらえるほど実績は残していないですし……。

海外は、すぐには行けない。だから米国に行くのではなくて、今できることをやっていきます。練習にしても、指導でも。そして試合があれば、すぐに出られるようにしていくのが、今の僕の選択です」

──そういうなかでHEATからオファーがありました。

「本当に有難いです。HEATは……マックス・フェルナンデスって知っていますか」

──元ウェルター級チャンピオンですね、HEATの。

「実は僕の地元で、同じ道場にいた選手で。格闘技の試合会場に初めて行ったのもHEATだったんです。マックスの応援のために」

──えぇ、そうだったのですか! もう12年、13年前ですよね、彼がチャンピオンになったのは。

2009年3月28日、愛知県武道館。マックス・フェルナンデスがジャスティン・ボルダスを破りHEATウェルター級王者に。この会場のどこかに8歳のイゴール少年がいたわけだ!!(C)HEAT

「マックスがウェルター級トーナメントに出ている時、毎大会応援に行っていて。だから、HEATは僕にとって思い出の大会なんです。

ダニロ(ザノリニ)にも7歳ぐらいの時に、キックボクシングを教わっていました。ダニロもHEATのキックでチャンピオンだったし、ここで僕がHEATに出ることは運命を感じます」

──巡りあわせですね。

「ハイ、そう思います。だから僕にとってHEATに出るのは、特別なことなんです。マックス・フェルナンデスを知っている人も、そんなにいないと思いますけど……チャンピオンになってブラジルに戻ってしまったんですよね。めちゃくちゃ強かったので、勿体なかったです」

──ただHEATのお客さんは、キックボクシングが好きでMMAの試合で寝技になると、「おい、立てよ」、「レフェリー、ブレイク!!」などという野次が盛んに飛びます。その会場でグラップリングというのは、なかなかハードルが高いのではないかと……。

「そういう人にも楽しんでもらえる試合をしたいと思います。サブオンリーで、相手が参ったするまで試合が続きますし。グラップリングを知らない人に僕がいきなり座ると『何やってんだ』と思われるので、立ち技から倒して、その流れで極めに行こうと思います」

<この項、続く>

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HEAT48 J-CAGE JJ Globo News アンディ・コング イゴール・タナベ ブログ

【HEAT48】春日井たけしのバンタム級防衛戦が中止に。イゴール・タナベがケージ・イン!!

【写真】イゴールがケージで戦う。その画だけでも楽しみだ (C)MMAPLANET

29日(月)、4月25(日)に名古屋市熱田区の名古屋国際会議場で開催されるHEAT48に出場予定だった春日井たけしのHEATバンタム級選手権試合が中止になることと、グラップリングでイゴール・タナベが出場することがHEATより発表された。

1年9カ月振りの地元名古屋でのイベント開催となる同大会。先ごろ、RIZINバンタム級GP出場が正式に決まったHEATバンタム級チャンピオン春日井と対戦予定だったピエール・ダグザンがコロナ禍の入国制限により招聘が困難となり、この一戦は中止となった。ダグザンは同門のシャイデン・レイアロハの代役として春日井との戦いが決まっていたフランス人選手だ。


春日井のタイトル戦が中止となったことで、今大会のMMAマッチは出場が発表されている石井慧と、志村道場の若い選手による2、3試合になる模様だ。

そんななかグラップリング戦でイゴールの出場は嬉しい限りだ。昨年は積極的にグラップリングマッチに出場していたイゴールだが、所属するIGLOO勢と共に今年からは道着に回帰する予定だった。しかし、国内外で柔術トーナメントはコロナの影響を受けている状態ということもあり、試合の機会がなかなか巡って来ない。そのような状況下で、イゴールも再びグラップリングに挑むことになったか。

対戦相手のアンディ・コングは昨年7月のGTF04で、今や米国のグラップリング界で台頭するハイサム・リダを相手に一本を取らせず、時間切れドローに持ち込んでいる。今回のグラップリングはルールが未発表だが、イゴールがケージに足を踏み入れるというだけでも十分に興味深いモノになる。

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JJ Globo KIT01 Report イゴール・タナベ ハイサム・リダ ブログ

【KIT01】ハイサム・リダをスイープで下したイゴール・タナベ「2人で強くなって世界で結果を残したい」

<黒帯無差別級/8分1R>
イゴール・タナベ(IGLOO BJJ)
Def.ExR1分37秒2-0 by Sweep
リダ・ハイサム(CARPE DIEM)

まずは立ちの展開となり、30秒でイゴールが引き込む。離れたハイサムの足をすくいフックスイープ気味に崩し、そのまま左足を掴む。襟を取ったハイサムが足を掴むと、立ち上がったイゴールが足を引き抜いて座る。右足を取り、回転しつつ立ち上がって上を取ったイゴール。続くパス狙いにハイサムがスイープを合わせて上を取り返す。

ここでパローが掛かり、試合は中央で再開される。座った状態で襟を取りつつ、帯を掴んでデラヒーバをセットしようとするイゴールだが、ハイサムが足を引き抜く。ハーフを取ったイゴールが、下から煽って送り出しハイサムの左足を取る。取られた足を押し込み、帯からラペラを取ったイゴールがデラヒーバから回転しベリンボロへ。足を掴むハイサム、イゴールは後方回転でリバーサルを狙うも、ハイサムが起き上って許さない。

イゴールはラペラを再び取って、差し込んだ右足に絡めて立ち上がる。ハイサムのシングルを反転して潰したイゴールが足を抜きかかるが、ハイサムも許さない。そのまま上を取ったイゴール、ココでパローが掛かる。両者が道着を直して再開、すぐにハイサムが立ち上がる。延長を考えてか、2人とも立ち大きな動きのないまま残り20秒でイゴールが引き込み本戦が終了した。

延長戦、互いにヒザに掌を置いて様子見の状態が続く。30秒が過ぎダブルレッグを仕掛けたイゴール、場外となり中央に仕切り直しに。イゴールが引き込んでスイープを狙い、ここからからクローズドを取る。ハイサムが立ち上がって持ち上げようとするが、イゴールは背中をつけてデラヒーバガード、手を後方についたハイサムが立ち上がると同時にイゴールも続き、デラヒーバでフックしていた左足を引く。右足を前方に送られたハイサムがバランスを崩し、同時に右手で右肩を押したイゴールが背中をつかせてスイープを決める。日本最強対決をイゴールが制した。

「本当に嬉しいです。極めるのが僕の目的だったんですけど、ハイサム選手は凄く強くて極め切れなくて。でも延長で勝てて凄く嬉しいです。まだ2週間後に試合があってハイサム選手も倍の力で帰ってくると思うので、それに負けないように僕も練習を頑張ります。これから2人で強くなって世界に出て結果を残したいです。クインテットで勝てるよう頑張ります。ノーギは昔に比べたらできるようになりバトルハザードやGTFでも結果を残せたので、自信はあります。勝ち続けられるよう頑張っていきます」とイゴールは話した。


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