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【PFL2022#05】工藤諒司、右オーバーハンドでフローレスをKO=6P奪取。プレーオフ進出決定?!

<フェザー級/5分3R>
工藤諒司(日本)
Def.1R2分52秒by KO
アレハンドロ・フローレス(メキシコ)

ジャブを伸ばし、頭振って間合いを測る工藤が右前蹴り、ワンツーにフックをフローレスが合わせようとしてもさらにパンチを伸ばす。サイドキックを見せたフローレスは、やはり長い距離を取ろうとする。工藤はジャブから距離を詰めて右を当てる。そのまま組んだ工藤はボディにヒザを受け、体を入れ替える攻防から離れる。

ダブルのジャブから左ローを蹴った工藤は、フローレスのステップバック貴重のファイトに前に出ていく。ケージを背負ったフローレスは、左フックにヒザを合わせようとするが、工藤の右オーバーハンドがその顔面を打ち抜く。腰から崩れ落ちたフローレスを見て、レレフェリーが即試合を止めた。

今回の試合で上限となる6P、しかも2分台のKO勝ちは工藤にとって万点の結果。人知を尽くして天命を待てる――状態まで工藤は持ち込んだ――と思いきや、プレーオフ進出を決るKO勝ちとなった。


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MMA MMAPLANET o PFL PFL2022#05   アレハンドロ・フローレス アンソニー・ペティス アンテ・デリア クリス・ウェード サバ・ボラギ シェイモン・モラエス スティービー・レイ デニス・ゴルソフ ハウシュ・マンフィオ バッバ・ジェンキンス ブルーノ・カッペローザ ブレンダン・ラウネーン ヘイナウド・エクソン ボストン・サルモン ランス・パーマー 工藤諒司

【PFL2022#05】計量終了 逆転トップ4へ、工藤が計量パス。進出済ペティスは、フィニッシュ必至のレイと

【写真】公式計量結果は145.4ポンド、モック計量では145.5は発表された工藤。正式結果とモック計量が読み上げられた体重が一致しない選手が数多く見られた……どういうこと?  ちなみに左が本計量で、右がセレモニアル計量時の工藤だ(C)PFL

23日(木・現地時間)、24日(金・同)にジョージア州アトランタのオーバータイム・エリート・アリーナで開催されるPFL2021#05の計量が行われた。

ヘビー級とフェザー級のレギュラーシーズン最終戦=2戦目は行われる今大会、当確マークが1人も出ていないフェザー級ではボストン・サルモンとサバ・ボラギが欠場し、ヘイナウド・エクソンとアゴ・フスキッチがライトチャンスをそれぞれバッバ・ジェンキンス、ブレンダン・ラウネーンと戦う。

クリス・ウェードはカイル・バチニアックと、アレハンドロ・フローレスは工藤諒司とのマッチアップ。さらシェイモン・モラエスはランス・パーマーと、全て3Pを持つ選手と0Pのファイターの顔合わせとなっている。


勝ち点を持っている組だが、フィニッシュ負けすると逆転され、判定勝ちの合計6Pでは他の4選手がフィニッシュ勝利すれば脱落という──究極のフィニッシュ必須対戦となっているフェザー級だ。

セレモニアル計量では、逆転トップ4入りを狙う工藤は一礼をして、ステージに登場。計量台の上でガッツポーズを取った。続いてカウボーイハットを被って現れたフローレスと、フェイスオフでは握手をガッチリと計3度かわし、それぞれ左右に分かれた。

フェザー級の選手にインタビューはなく、コメインでスティーブー・レイと対戦するアンソニー・ペティスが、モック計量とフェイスオフ後にインタビューを受けた。

既にペティスは6Pでプレーオフ進出を決めており、この試合でレイが3R2分30秒秒以内にフィニッシュ勝利すれば、現在4位の前年王者ハウシュ・マンフィオを弾き出して、4位でプレーオフ出場となる。

そのレイは「僕はいつだってフィニッシュを狙っているし、ここを勝ち抜ける。12分半以来に勝たないといけないけど、さっきも言ったようにどの試合もフィニッシュをしようと戦ってきた。そうやって勝てるよ」とインタビュー話した。

■視聴方法(予定)
6 月25 日(土・日本時間)
午前6時30分~DAZN

■PFL2022#05計量結果

<ヘビー級/5分3R>
ブルーノ・カッペローザ: 237.2ポンド(107.59キロ)
マテウス・シェッフェウ: 254ポンド(115.21キロ)

<ライト級/5分5R>
アンソニー・ペティス: 155.4ポンド(70.48キロ)
スティービー・レイ: 155.6ポンド(70.57キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ヒーナン・フェヘイラ: 261.2 ポンド(118.47キロ)
クリジソン・アブレウ: 258ポンド(117.02キロ)

<フェザー級/5分3R>
クリス・ウェード: 145.6ポンド(66.04キロ)
カイル・バチニアック: 145.8ポンド(66.13キロ)

<ヘビー級/5分3R>
アンテ・デリア: 246.8ポンド(111.94キロ)
シェルトン・グレイブス: 265.6ポンド(120.47キロ)

<フェザー級/5分3R>
バッバ・ジェンキンス: 145.8ポンド(66.13キロ)
ヘイナウド・エクソン: 145.2ポンド(65.86キロ)

<ヘビー級/5分3R>
デニス・ゴルソフ: 244.2ポンド(110.76キロ)
モーリス・グリーン: 241.4ポンド(109.49キロ)

<フェザー級/5分3R>
ランス・パーマー: 145.8ポンド(66.13キロ)
シェイモン・モラエス: 145.6ポンド(66.04キロ)

<ヘビー級/5分3R>
サム・ケイ: 240ポンド(108.86キロ
ジュアン・アダムス: 266ポンド(120.65キロ)

<フェザー級/5分3R>
アレハンドロ・フローレス: 145.8ポンド(66.13キロ)
工藤諒司: 145.4ポンド(65.95キロ)

<フェザー級/5分3R>
ブレンダン・ラウネーン: 145.8ポンド(66.13キロ)
アゴ・フスキッチ: 145.4ポンド(65.95キロ)

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【PFL2022#05】プレーオフ進出を賭けてフローレス戦前に工藤諒司「今回は1Rで決めきるつもりです」

【写真】このような状態で水抜きをしていたことが、写真を送ってもらって判明した。ひたすら感謝です(C)RYO CHONAN

24日(金・現地時間)にジョージア州アトランタのエリート・アリーナで開催されるPFL2022#05で工藤諒司がメキシコ人ファイターのアレハンドロ・フローレスと対戦する。

2022年フェザー級レギュラーシーズン、4月のブレンダン・ラウネーン戦で悔しい判定負けを喫した工藤が、プレーオフ進出を賭けてフローレスと戦う。ポイント制のPFL、現在無得点の工藤がトップ4入りするにはフィニッシュが絶対条件で、短い時間で勝つほどに可能性が高まる。

そんな通常のMMAとは違う状況での試合に挑む工藤──水抜き中──に話を訊いた。


──すみません、今、長南さんにお伺いしたら水抜きが始まった状態でインタビューを受けて頂けるということで。いったい、どういう状況で水抜きをしている状態で話すことができるのでしょうか。

「なんか日本ではやったことがない水抜き方法なんですが、テント式のサウナのような形で頭だけ出して、サウナに入っているような状態です。前回のPFLで初めてやって、思った以上に楽に落ちました。今回も半身浴でなく、こっちのサウナでやっています」

──……。ちょっと、想像がつかないのですが、どういう風な点が半身浴よりも楽になるのですか。

「顔が暑くないのが一番です。テントの中はつないだ電気ポットのような器機からスチームが入って来るんですけど、顔に湯気が上がって来なくて。普通に息ができるのが大きいです。それに部屋は涼しくできるので。このテントをPFLがオフィシャルで用意してくれて、凄く助かります」

長南 これはTRIBEで購入します。凄く良いです。どこで買えるのが、調べます。

「凄く体重が落ちやすくて。それに食事も朝と夜用にオフィシャルが用意してくれます。オートミールと果物、ゆで卵、夜はブラウンライスとポテト、サラダとチキンの胸肉とか魚がつくような感じで。1400キロカロリー程度で凄くローカロリーなのですが、自分は昼に食べて夜は抜いています。この用意してくれた食事をローディングしておけば、体重は落ちますね。味は薄味ですが、結構いけます(笑)」

──至れり尽くせり、ですね。2戦目を直前にしてですが、改めて4月のブレンダン・ラウネーン戦、どのように敗北を受け止めましたか。

「裁定が出る時は勝ったと思ったのですが……結果が出てしまったモノには何もいえないので。次は何も言われないようフィニッシュしようという風に気持ちを切り替えて、これまでやってきました。今回、ホテルで会う関係者やファイターも『お前が勝っていた』と言ってくれます……。ラウネーンと戦う相手が『アドバイスをくれ』と言ってきて。僕はできないので、長南さんにしてもらいました」

長南 プレーオフを英国でやることが決まったから、そういう判定があったんだろうって思っています。そういう意味でも、こっちは主流じゃない日本からの挑戦なんですよね。

──ジャッジ陣にその意識があるかどうはさておき、組み合わせなどに関してはPFLの胸算用は確実に影響していると思います。

「でも、そういうものを全部踏まえてここで戦い、やるしかないというつもりです」

──現状、フェザー級は全てが判定決着で勝った選手も3Pしか持っていません。フィニッシュ勝利で最大3Pのボーナスを獲得すると、トップ4に残る可能性があります。通常のMMAではない状態で、やはり戦い方は変わってきますか。

「一応普段から判定を狙っているわけではなく、判定勝ちになってしまうことがあります。それでもフィニッシュすることは、いつも頭の中にあって。今回の試合は、なおさらフィニッシュをして勝ちたいと思っています。

前回はダウンを取ったあとに詰めることができなかったので、長南さんとの最終調整でも細かいところを直してもらいました。それを生かせると、倒した後に詰めて決めきることができるかと思います。1Rで倒すことが一番です。前回の試合は、あの詰めでスタミナを切らしてしまったので……難しいところはあるのですが、今回は1Rで決めきるつもりです」

──対して、アレハンドロ・フローレスは3Pを獲得しており、判定勝ちでも良いという風に考えてくるかもしれないです。

「そこは本当に、そういう戦いをしてくると思います。組んで時間を使ってくるのか、長い距離でパンチと蹴りを使って、サイドに回る。手足が長くて、際での跳びヒザもあります。足技もフェイントをかけて二段蹴りとか多彩です。そういうところで惑わされないで、自分の戦いを貫きたいです。

試合になってみないとちょっと分からないですけど、攻めてくることも頭にいれつつ逃げてくると思って戦います。そういう相手に自分が下がるような試合をしていたら、向うの距離になります。だから詰めてアグレッシブに手を出して戦います。そうしないと判定になってしまうので、積極的に攻めます。そうすれば全然、勝てると思っています」

──試合直前に嫌な話になりますが、そうなると昨年7月のSASUKE戦で前に出られなかったことは不安要素になってしまいます。

「……」

長南 そこはコイツは言い訳になるから言わないし、自分も試合直後は負け惜しみになってしまうので言わなかったですけど、そもそもケガで戦える状態じゃなかったです。まぁ、ケガをするのは本人が悪いということにはなりますけど、あの試合で前に出なかったのはケガのせいです。工藤は何も喋らない奴だから、大丈夫かって聞くと『ダメです。行けないです』って答えたぐらいで。しかも自分がコロナで隔離されていた時で、良くないことが重なってしまいました。

──なるほど、そういうことがあったのですね。

「前回もそうですし、今回も凄く体調が良くて。良いコンディションで試合ができると、戦っていて楽しいです」

──では改めて、フローレス戦に向けて意気込みの方をお願いします。

「1Rからいきます」

■視聴方法(予定)
6月25日(土・日本時間)
午前6時30分~DAZN

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【PFL2022#05】プレーオフ進出へ、フィニッシュ必至の工藤諒司。十分に可能性のあるフローレス戦決定

【写真】乾坤一擲勝負となる──工藤のフローレス戦(C)PFL

26日(木・現地時間)、PFLが6月24日(金・同)にジョージア州アトランタのエリート・アリーナで開催するPFL2022#05の対戦カードを発表した。

ヘビー級とフェザー級の2巡目、レギュラーシーズン最終戦で工藤諒司がメキシコ人ファイターのアレハンドロ・フローレスと対戦することが決まった。


第1戦ではフィニッシュ決着がなかったフェザー級のランキングは以下の通り。

1位 3p シェイモン・モラエス
2位 3p アレハンドロ・フローレス
3位 3p クリス・ウェード
4位 3p バッバ・ジェンキンス
5位 3p ブレンダン・ラウネーン
6位 0p 工藤諒司
7位 0p カイル・バチニアック
8位 0p ランス・パーマー
9位 0p サバ・ボラギ
10位0p ボストン・サルモン

そして工藤✖フローレス以外のカードはラウネーン×サルモン、パーマー✖モラエス、ジェンキンス✖ボラギ、ウェード✖バチニアックとなっている。

つまり全5試合が3P獲得ファイターと0Pの顔合わせとなっており、現時点で全選手にトップ4入り=プレイオフ進出の可能性が残されている。とはいえ2連勝をすれば上位5選手は最低でも合計6Pとなるため、工藤をはじめ0Pファイターはボーナス獲得のフィニッシュが必要となってくる。

2連勝の可能性が高いのはウェード、ラウネーン、ジェンキンスの3選手で、首位モラエスが下り坂傾向の2度の世界王者パーマーとの一戦でどのような結果になるかで、ランキングの順位は大きく変動が見られることになる。

工藤の場合は1R勝利で6P、2R勝利で5P──準決勝へのボーダーは、やはりこの辺りと予想される。取らぬ狸の皮算用ではなく、プレイオフ進出のための戦術が必要となってくるだろう。

そんな工藤と対戦するフローレスはキャリア21勝3敗、テコンドーからムエタイを経てMMAに転じると、Combate Americasでキャリアを積んだ。その後フローレスは2020年のコンテンダーシリーズに挑み、Titan FC王者ハファエル・アウベスのギロチンに下りUFCとの契約を逃す。

そしてローカルショーで再起を果たし、昨年の10月にPFLデビュー戦の勝利で2022年シーズン参加を決め、初戦はボラギに判定勝ちを収めている。

上下と内と外を打ち分けるフローレスは、テンポよく戦っている際は拳と蹴りの動きが連動し、さらには一挙動で動くため予測が難しい打撃を使う。

と同時に蹴りの後など隙も見せるフローレスだけに、そこにパンチ、あるいはテイクダウンを工藤を見せてリズムを狂わせたい。そうなると蹴りは体重が浮き、パンチとの連動もストップ、特に力の伝わっていない高い位置への蹴りはテイクダウン、カウンターの両方で工藤の攻めるポイントになるだろう

フローレス戦はとにかく、フィニッシュ勝利しかない工藤。ならば前回のラウネーン戦のように初回にチャンスが訪れるなら全力でフィニッシュする姿勢を持ちたい。

テイクダウン狙い+パンチ、オーバーハンドのステップイン&ダブルレッグ、工藤はどちらも十分に取れるチャンスがある。第1試合出場予定ということもあり、できれば2Rまでのフィニッシュ──最低でも4P獲得という状態まで人事を尽くし──あとは他の試合結果次第、天命を待ちたい工藤だ。

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MMA MMAPLANET o PFL PFL2022#02 アレハンドロ・フローレス キック サバ・ボラギ

【PFL2022#02】工藤出場のフェザー級。まずはメキシコのフローレスが独レスラーのボラギを破る

<フェザー級/5分3R>
アレハンドロ・フローレス(メキシコ)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28
サバ・ボラギ(ドイツ)

間合いの取り合いで上背で上回るフローレスが右カーフを蹴る。続いてカーフ、サイドキックをボディに受けたボラギは前足を既に気にしているか、フェイクへの反応も大きい。スイッチを織り交ぜるフローレスが左足を削っていくなか、ボラギは右オーバーハンドを狙う。距離を詰め、跳びヒザの着地に組みついたボラギがケージにフローレスを押し込む。

右エルボーをいれたボラギに対し、フローレスが股をすくってボディスラム。すぐに立ち上がったボラギが再びケージに詰めていく。フローレスは頭を押して左に回って離れると、最初のコンタクトでアイポークがあったとボラギがアピールし、試合が中断する。再開後、ボラギの左フック後にサウスポーから左ミドルを入れたフローレスが、カーフを入れワンツー。ダブルレッグのフェイントを見せたボラギがアッパー、さらに飛び込んでから右を当てて初回が終わった。

2R、サイドキックでヒザを狙ったフローレスが左ハイを繰り出す。圧を掛けて前に出たボラギがジャンプ、同時にフローレスも飛びヒザを狙う。右を入れたフローレス、ボラギが左フックを当て右アッパーから組んでいく。かわしたフローレスは中央に戻り、右ロー。左右のコンビからボディを入れたフローレスだが、ボラギはケージに追い込んでいく。右アッパーから左右のローのフローレス、ボラギのフックを頭振ってかわす。左フックをかわして、スイッチキックを狙ったフローレスは、小刻みにポジションを変えるようになっている。

そのフローレスの左にボラギも左フックを合わせようとする。ステップインに右を当てたフローレスが、左ジャブを連続で入れる。さらにカーフから左ジャブを受けたボラギは、踏み込んでの左リードフックが当たらない。フローレスは左ボディストレートを入れると、シングルレッグにテイクダウンを奪われた刹那、スイープで跳ね上げシングルを取り返してリバーサルを決める。同体でスタンドに戻り、フローレスが左ミドル。ボラギが左ジャブを当てる。右ストレートを決めたフローレスは、最後の最後に大内刈りでテイクダウンを取られた。

最終回、まず左ジャブを入れたフローレスが、右ストレートをヒットさせる。ボラギが右フックを打ち返し、フローレスが左インローを蹴る。ガードの上からのワンツーに続き、そのままワンツーを決めたフローレスだが、ボラギの組んだ直後の小外刈りでテイクダウンを取られる。ケージを利して立ち上がったフローレスは、スピニングバックフィストをかわして左ハイを狙う。

左フックの相打ちから、フローレスが左ジャブをヒット。さらにフリッカーのようなジャブを入れると、ステップインにジャブを合わせ左ボディから跳びヒザを繰り出す。ショートの連打に続き、近距離でヒザを入れると左フックを決めたフローレスは、ふらついたボラギのテイクダウン狙いをスプロールする。がぶりと押し込みの攻防のなか、立ち上がったフローレスにボラギがシングルからボディロック、大内でテイクダウンを決める。すぐに立ち上がったフローレスがボディにヒザを突き刺したところで時間となった。

初回はボラギ、2Rと3Rはフローレスが優位か──結果、30-27が2票ありフローレスが3Pを獲得した。


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【PFL2022#02】工藤諒司の前に立ち塞がる、ブレンダン・ラウネーン「戦ってきた相手が違う」

【写真】相当な自信をもって100万ドルをめざすラウネーン(C)PFL

28日(木・現地時間)、テキサス州アーリントンのEスポーツ・スタジアム・アーリントンで開催されるPFL2022#02で工藤諒司と戦うブレンダン・ラウネーン。

ラウネーンは日本で無名、しかしPFLでは通算4勝1敗の戦績を残し、昨年は準決勝で優勝したモヴィッド・ハイブラフにスプリット判定で敗れた。過去にコンテンダーシリーズでも勝利しながらUFCと契約ならず、PFLに戦場を求めた。

昨年の悔しさをバネに、今年は優勝しか目に入ってないラウネーンにインタビューを試みた。


──日本の工藤諒司選手と木曜日に試合をします(※取材は現地時間の4月26日に行われた)。今の調子はいかがですか。

「アメージングだよ。あとは体重を落とすだけさ」

──今回の試合の準備はどこで?

「タイガームエタイでやってきた。ヒックマン兄弟とピョートル・ヤン、カザマット・チマエフたちと練習してきたよ。凄くレベルの高いトレーニングができた」

──凄いメンバーですね。タイガームエタイでの練習はもう長いのですか。

「2012年からタイで練習するようになった。良い練習環境で、自分を成長させるためにね。ただパンデミックになってからはプーケットを訪れることができなくなっていたけど、ボーダーが開いてすぐにプーケットに向かったんだ。

もちろん英国でも練習できる場所も環境もあるけど、試合前の調整はやはりタイガームエタイで行いたいからね」

──では工藤選手の印象を教えていただけますか。

「実はあまり分かっていないんだ。彼は米国で戦ったこともないし。確かONEチャンピオンシップで何度か戦っているよね(※実際はONE Warrior Series)。その試合映像も少ししか視ることができなかった。まあ、でも強いとは思ったよ。

僕は日本のMMAのファンだったからね。昔はたくさん日本で行われた試合を視ていた。とてもリスペクトしているよ」

──そんなブレンダンはなぜMMAを始めたのでしょうか。今でこそ英国はMMAの強豪国ですが。

「英国はボクシングが強いからね。でも、今はレスリングやグラウンドファイトも盛んになってきている。特に若い世代はMMAへの興味が高いんだ。僕は32歳だけど、10歳の頃からMMAを視てきた。MMAを始めるまではサッカーぐらいしかやってこなかったよ。MMAは、とても新しいスポーツでやってみたいと思うようなったんだよ。僕が住んでいた場所にも複数のMMAジムが存在していたしね」

──もうそれだけ身近でもあったのですね。ところでブレンダンはACBのマンチェスター大会などを経て2019年のコンテンダーシリーズで勝利もサインはならず、その年からPFLに出場するようになりました。

「コンスタントに試合がしたかったんだ。強い選手と戦ってチャンピオンになるのが夢だったし。それにはプレーオフ形式を採用しているPFLは持ってこいのフォーマットだよ。条件にも満足できているし、雰囲気も良かった。

僕はファイターだ。6週間あれば試合はできる。確かにPFLの活動期間は年の半分になるし、僕が経験しておくべき戦いだと思ったんだ。それまで戦ってきたMMAとは明らかに異質なモノだったからね」

──去年はベスト4でした。当然目指すところは、頂点だと思います。

「もちろん。今年は僕がワールドチャンピオンになる年だよ。その使命を果たすために戦う」

──今年もフェザー級は良いメンツが揃っています。今回、一番のライバルは誰になりますか。

「本当に良いメンバーが集まったと思う。ただ工藤のように新しく契約した選手のことは、それほど分かっていないから、彼らがどれだけ力があるかまずは初戦を見ていないとね。そういう状況で、工藤と2日後に戦うことが楽しみでならない」

──すでにPFLで戦ってきた経験は、工藤選手と戦ううえでアドバンテージになると考えていますか。

「PFLだけでなく、僕は彼の2倍のキャリアがある。それに戦ってきた相手が違うよ。僕の過去3戦は2勝1敗。彼もそうだ。でも対戦相手のレコードを見て欲しい、僕が負けた相手(※モヴィッド・ハイブラエフ)は17勝0敗、その前の2試合で勝った相手の戦績はそれぞれ12勝1敗、そして11勝4敗だ。対して彼が負けた相手は8勝1敗1分、勝った相手は9勝6敗1分と4勝0敗2分だよ。合計40勝5敗と21勝7敗3分だ。

僕は米国にやってきて、本当にタフな相手と戦ってきた。その結果が今のレコード(21勝4敗)なんだ。僕は工藤よりも経験があり、強く、速い相手とファイトしてきた」

──そこが自信の源になっているのですね。では工藤戦、どのような試合がしたいと思っていますか。

「僕の実力をPFLの世界的なネットワークによって、世界中のファンに見せつけたい」

──では前回のチャンピオンが欠場したことについては、どのように思っていますか。

「まず100万ドルを手にしてから、ハイブラエフとのリベンジマッチに挑むよ」

──ブレンダン、今日はありがとうございました。最後に日本のファンにメッセージをお願いします。

「僕は日本のMMAのファンだった。皆に工藤との激闘を視てもらえると嬉しい」

■視聴方法(予定)
4月29日(金・日本時間)
午前7時30分~DAZN

■ PFL2022#02計量結果

<ヘビー級/5分3R>
ブルーノ・カッペローザ: 235ポンド(106.59キロ)
スチュアート・オースチン: 245.8ポンド(111.49キロ)

<フェザー級/5分3R>
ランス・パーマー: 145.8ポンド(66.13キロ)
クリス・ウェード: 146ポンド(66.22キロ)

<フェザー級/5分5R>
ブレンダン・ラウネーン: 146ポンド(66.22キロ)
工藤諒司: 145.4ポンド(65.95キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ヒーナン・フェヘイラ: 260.4ポンド(118.11キロ)
ジャマル・ジョーンズ: 237.2ポンド(107.59キロ)

<ヘビー級/5分3R>
デニス・ゴルソフ: 247.4ポンド(112.21キロ)
コディ・グッデール: 253.2ポンド(114.84キロ)

<ヘビー級/5分3R>
アンテ・デリア: 247.2ポンド(112.12キロ)
マテウス・シェッフェウ: 251.6ポンド(114.12キロ)

<フェザー級/5分3R>
バッバ・ジェンキンス: 146ポンド(66.22キロ)
カイル・バチニアック: 144.4ポンド(65.49キロ)

<ヘビー級/5分3R>
アダム・ケレッシュ: 239.6ポンド(108.68キロ)
クリジソン・アブレウ: 249.2ポンド(113.03キロ)

<フェザー級/5分3R>
シェイモン・モラエス: 145.2ポンド(65.86キロ)
ボストン・サルモン: 145.4ポンド(65.95キロ)

<フェザー級/5分3R>
アレハンドロ・フローレス: 146ポンド(66.22キロ)
サバ・ボラギ: 145.4ポンド(65.95キロ)

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【PFL2022#02】計量終了 工藤諒司が出場するフェザー級=「群雄割拠」by クリス・ウェード

【写真】本計量では1ポンドの差があったが、ラウネーンは本格的にフィジカルを鍛えてきたという(C)MMAPLANET

27日(水・現地時間)、28日(木・同)にテキサス州アーリントンのEスポーツ・スタジアム・アーリントンで開催されるPFL2021#02の計量が行われた。

計量失敗はマイナス1Pと、即プレーオフ進出に黄信号が灯るPFLだけにフェザー級に出場するファイターは、工藤諒司も含め1人も体重オーバーは見られなかった。


その工藤は日の丸の入ったPFLのグレーのショーツを履き、ブレンダン・ラウネーンと視線を逸らさずフェイスオフを終えた。

ラウネーンは「去年と比較して全面的に強化してきたけど、特にフィジカル・コンディショニングの面で専門のコーチをつけたことが一番の違いかと思う。ここまでしっかりとプログラムを組んで、トレーニングしたことはなかった。ベストバージョンのラウネーンを見せることができると思う。自信? 去年はチャンプにスプリットで負けただけだし、自信を持ったまま2022年シーズンを迎えているよ」とインタビューで話した。

コメインは昨年準優勝のクリス・ウェード✖2018年&2019年世界王者ランス・パーマーの一戦。この両者もフェイスオフ後にしっかりと握手し、肩を抱いて別れると「今年は過去最高のシーズンになるだろうね。この環境にも慣れてきたしね。準備はこれまで以上にできている。でも、なんといってもフェザー級は群雄割拠だ。ランスはPFL史上、最も偉大なファイターの1人だ。僕はウェルラウンダーと戦いと思って来たし、準備はできているよ」とウェードがコメントした。

また昨年の初戦でパーマーを破っている元BRAVE CFフェザー級王者のバッバ・ジェンキンスは、カイル・バチニアック戦を明日に控え、「去年の自分の試合映像をチェックして、どこがいけなかったのかを確認してきた。スタミナトレも増やし、栄養面もしっかりとケアしてきたから、去年よりグッドシェイプだ。去年は2度の世界チャンピオンを倒すという最高のスタートを切ったが故に、賞金のことを考えたり、ケージの外に注意が行ってしまった。チャンピオンを倒してもハングリーでいて、しっかりと集中すべきだったんだ。今年はハンブルかつハングリーさを維持したい」と語った。

この他WSOFでバンタム級のタイトルコンテンダーだったシェイモン・モラエスとチャレンジャシリーズでサインしたボストン・サルモンの1戦や、メキシコのクリーンなストライカー=アレハンドロ・フローレス✖ドイツのレスラー=サバ・ボラギ戦が初戦で組まれたフェザー級。粒揃いの選手が揃った同階級で、工藤はどのような結果を残すことができるのか──まず初戦のポイントゲットに期待したい。

■視聴方法(予定)
4月29日(金・日本時間)
午前7時30分~DAZN

■ PFL2022#02計量結果

<ヘビー級/5分3R>
ブルーノ・カッペローザ: 235ポンド(106.59キロ)
スチュアート・オースチン: 245.8ポンド(111.49キロ)

<フェザー級/5分3R>
ランス・パーマー: 145.8ポンド(66.13キロ)
クリス・ウェード: 146ポンド(66.22キロ)

<フェザー級/5分5R>
ブレンダン・ラウネーン: 146ポンド(66.22キロ)
工藤諒司: 145.4ポンド(65.95キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ヒーナン・フェヘイラ: 260.4ポンド(118.11キロ)
ジャマル・ジョーンズ: 237.2ポンド(107.59キロ)

<ヘビー級/5分3R>
デニス・ゴルソフ: 247.4ポンド(112.21キロ)
コディ・グッデール: 253.2ポンド(114.84キロ)

<ヘビー級/5分3R>
アンテ・デリア: 247.2ポンド(112.12キロ)
マテウス・シェッフェウ: 251.6ポンド(114.12キロ)

<フェザー級/5分3R>
バッバ・ジェンキンス: 146ポンド(66.22キロ)
カイル・バチニアック: 144.4ポンド(65.49キロ)

<ヘビー級/5分3R>
アダム・ケレッシュ: 239.6ポンド(108.68キロ)
クリジソン・アブレウ: 249.2ポンド(113.03キロ)

<フェザー級/5分3R>
シェイモン・モラエス: 145.2ポンド(65.86キロ)
ボストン・サルモン: 145.4ポンド(65.95キロ)

<フェザー級/5分3R>
アレハンドロ・フローレス: 146ポンド(66.22キロ)
サバ・ボラギ: 145.4ポンド(65.95キロ)

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【PFL2022#02】世界と戦う日本人(06)工藤諒司─後編─「格闘家として、そういうところに挑戦したい」

【写真】PFLへの挑戦、強さへの欲求という自己満足を満たす最高の機会だ(C)MMAPLANET

28日(木・現地時間)、テキサス州アーリントンのEスポーツ・スタジアム・アーリントンで開催されるPFL2022#02。フェザー級レギュラーシーズンの第1戦でブレンダン・ラウネーンと対戦する工藤諒司インタビュー後編。

北米第3のMMAプロモーションに挑む工藤だが、国内にあってはその注目度は決して高くない。優勝賞金100万ドルに関しても、特に気にすることなくタフな連戦に挑む工藤、その真意にある想いとは。

2022年、春~世界に立ち向かうJ-MMAファイター特集~。第6弾─後編─、工藤諒司の話に耳を傾けたい。

<工藤諒司インタビューPart.01はコチラから>


──第2戦目を頭に入れて戦うのがPFLだと思うのですが、そうなるとケガがつきもののMMAでケガをしないことが大切になってきます。

「そうなんです。4月の次が6月ぐらいで。2カ月のインターバルなので、やはりケガは気を付けないといけないです。ただ自分も今までベストコンディションで戦えた試合がなくて、ケガをしてギリギリで出たり、ケガが癒えないまま戦ってきました。

そのなかでも今回は、本当にケガもなくベストコンディションで来ることがデキています。例え今回の試合でケガをしても、次の試合まで創れるようにはできると思っています」

──プレーオフ出場を目指すうえで、2試合目はこの選手と戦いたいというのはありますか。

「いえ、そこまで考えていないです。次の試合のことしか今は考えていないです」

──ではPFL出場が決まった時、誰か戦ってみたいという選手はいましたか。

「それも特に考えていなかったです(笑)。相手が決まれば、そこに合わせていこうと思っていました」

──ところでTRIBE TOKYO MMAでは長南亮代表がセコンドから離れると宣言したことがあったではないですか。

「ハイ……(苦笑)」

──あの宣言があった時、長南門下の選手はどのような空気になっていたのでしょうか。

「長南さんはかなり落ち込んでいて、精神的なダメージは相当だったと思います。それまで蓄積してきたものが、佑弥君の負けで弾けてしまったというか。本当にダメージがあることは、僕だけでなく誰が見ていた分かったぐらいで……。いつも戦う選手以上に対戦相手のことを研究して、どう戦うのかを腐心されているので。それだけダメージが大きかったんだと思います。

ただ理由とかは直接は聞いていないのですが、凄く戻ってきていました。前向きに考えてくれたようで……。いつも以上に戻ってきてくれました。

僕らも長南さんのあの様子を見た時に、勝って──日ごろ指導してくれている長南さんに恩返しをしたいです。普段から、どれだけ選手のことを考えてくれているのかということに改めて気づかされました。長南さんが傷ついていた時、TRIBEの皆の気持ちが一つになったというか……。勝たないといけないという気持ちを、皆がより強く持つにようになっています。頑張らないといけないです」

──長南さんも一度、気持ちが落ちて、また上がった。ずっと張りつめていると本当にパンクしてしまうので。ここから、またTRIBE勢の盛り返しに期待したいです。ところでPFLで戦う、UFCではなくBellatorでもない。ただし、北米第3位のプロモーションで戦うことに関して、改めてどのような気持ちで工藤選手は臨んでいるのでしょうか。

「修斗で負けて……また頑張ろうと思っていました。ちょっと言い方は悪いですが……そんな時により大きなチャンス、海外で世界を相手に戦える機会が巡ってきました。やっぱり格闘家として、そういうところに挑戦したい。日本だけでなく外に出て挑戦したい。そういう場所で頑張りたいという気持ちですね。

これまで戦ってきたレベルと違うかもしれないですし、どこまで自分の力が通じるのか。それでも緊張は全くしていなくて、ワクワクする気持ちが大きいです。代わるのは相手だけ。他はこれまで通りのつもりで戦います」

──4連勝で100万ドルです。

「そこも考えていないです(笑)。そこまでお金のことは、全然入っていないです」

──ではぜひ決勝戦まで行ってください。そこで勝てば1億3000万円。その時、工藤選手がどのような気持ちでいるかをぜひ聞きたいです(笑)。

「アハハハハ。ハイ、決勝に行けるように頑張ります」

──そんなPFLへの挑戦。MMAファンと口にする人でさえPFLをこれまでチェックしてきているのか。ただし、確実に国内より高いレベルの試合が行われている。そういうところで戦うことに関して、どのような気持ちでいますか。

「そうですね……挑戦したい。今の気持ちでいうと、海外の強い選手と戦って勝つことを目的として、挑戦したいし経験したい。こういう場所で頑張ることを日本の皆に見せることができればとも思います。ジムの石井逸人君が、『工藤さんが道を開いてくれたら、俺もいく』と言っていましたし」

──石井選手には「PFLにはバンタム級はないんです。残念」──と(笑)。

「アハハハ。自分は今回の機会を得ることができました。凄く有難いことだと思っているので、ベストを尽くしてきます」

■視聴方法(予定)
4月29日(金・日本時間)
午前7時00分~DAZN

■ PFL2022#02対戦カード

<ヘビー級/5分3R>
ブルーノ・カッペローザ(ブラジル)
スチュアート・オースチン(英国)

<フェザー級/5分5R>
ブレンダン・ラウネーン(英国)
工藤諒司(日本)

<ヘビー級/5分3R>
アンテ・デリア(クロアチア)
マテウス・シェッフェウ(ブラジル)

<ヘビー級/5分3R>
ヒーナン・フェヘイラ(ブラジル)
ジャマル・ジョーンズ(米国)

<フェザー級/5分3R>
ランス・パーマー(米国)
クリス・ウェード(米国)

<フェザー級/5分3R>
バッバ・ジェンキンス(米国)
カイル・バチニアック(米国)

<ヘビー級/5分3R>
デニス・ゴルソフ(ロシア)
サム・ケイ(トンガ)

<ヘビー級/5分3R>
アダム・レレッシュ(イスラエル)
クリジソン・アブレウ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
シェイモン・モラエス(ブラジル)
ボストン・サルモン(米国)

<フェザー級/5分3R>
アレハンドロ・フローレス(メキシコ)
サバ・ボラギ(ドイツ)

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【PFL2022#02】世界に立ち向かうJ-MMAファイター(06)工藤諒司「前向きになれて嬉しいですね」

【写真】海外、PFLへの挑戦も日々の延長という風で、気負いは感じられない工藤(C)MMAPLANET

28日(木・現地時間)、テキサス州アーリントンのEスポーツ・スタジアム・アーリントンで開催されるPFL2022#02のフェザー級レギュラーシーズン戦で工藤諒司が、ブレンダン・ラウネーンと対戦する。

ONEを目指し、ONE Warrior Seriesで確実な成長を見せていた工藤だが、コロナウィルス感染拡大によりONEウォリアーは活動を停止、ここからステップアップが望めなくなった工藤はRoad to ONE出場を経て、修斗へ。SASUKEと世界フェザー級王座を賭けて戦うも判定負けを喫した工藤にとって、思わぬタイミングでの北米3番目のメジャーPFからオファーがあった。当然、断る理由はない。そして過去に経験したことがない環境で、過去最強の選手たちが待ち受けている。

2022年、春~世界に立ち向かうJ-MMAファイター特集~。第6弾は、PFLに挑む工藤諒司に話を訊いた。


──工藤選手がPFLと契約したという話は長南さんから伺っていたのですが、いつ頃にオファーがあったのでしょうか。

「3カ月ぐらい前ですかね(※取材は4月5日に行われた)。今年になって1月……その後半だったと思います」

──コロナ前にONE Warrior SeriesでONEを目指し、結果を残していました。それがコロナで大会開催がなくなり、修斗の世界王座にターゲットを変更。しかし、SASUKE選手に敗れてベルトを取れなかった。その状況でPFLから声が掛かりました。

「ONEウォリアーがなくなり、修斗でやるしかないと思ってタイトルに挑戦。それも負けて……でも、修斗のベルトをもう1度取りに行こうと気持ちを切り替えて動き始めた時期でした」

──なかなか再起すると決意するまで時間がかかりましたね。

「あの状況からもう1度というのは、なかなかしんどいですし、負けた後は気持ちも落ちていました。だから『もう1回やろう』という気持ちにはなれなかったのも事実です。時間もかかりました。でも、やり直そうと……。修斗で勝ち上がることが大変だということは、自分も良く分かっているつもりでした。それでも海外でやりたいという気持ちがあって──。(石井)逸人や(後藤)丈治も頑張っていますし。自分も負けられないなと思っていました」

──やり直すという判断をするのは大変だったと思いますが、そこでPFLからオファーがあったということですね。

「即答しました、『出ます』って(笑)。こんなチャンスはもうないと思ったので。世界に出ることができる。修斗で一からやり直そうと思っていたのですが、海外でやっていこうと。正直、それまでPFLを注目していたかといえば──そうではなかったです。オファーを受けてから、調べました」

──当然、フェザー級の試合を中心にチェックされたと思いますが、どのような印象を持ちましたか。

「相当ですね(苦笑)。強い選手が揃っていますし、そういうなかであの選手たちと戦っていけると考えると、凄く楽しみです」

──シーズン制のフォーマットで、短時間でフィニッシュするほどレギュラーシーズンで上位フィニッシュができます。しかも、レギュラーシーズンは2試合なのでPFLの組むカードによって有利・不利が出てくるだろうと。

「ハイ、少し特殊ですけど、全てが経験したことがないことなので。新しい……経験ができるかなって考えると、前向きになれて嬉しいですね」

──過去PFLには2018年にライト級で川名雄生選手が出場して勝ち星なし、2019年にヘビー級で石井慧選手が出場し、1勝2敗でプレーオフ進出を逃しています。そういう場で戦うことに、どれだけ自信をもって挑めそうですか。

「やっぱり出し切りたいですね。勝負なのでポンと勝てる時があれば、一発で負けることもあります。そうなると後悔も残るので、全てを出し切って勝ちたいです」

──初戦の相手は昨年ベスト4のブレンダン・ラウネーンが相手です。優勝したモヴィット・ハイブラエフに準決勝でスプリット判定負けでした。ただし、特別な印象に残ったわけでもない。どのような選手だと判断していますか。

「う~ん、まず特徴は背が高くて手が長いです。リーチのある選手で、ジャブも走ります。カーフキックも蹴って来るので、ジャブとカーフキックで自分のペースを掴んで、そこからストレート。あと寝技の対応も上手くて、何でもできる選手だと思います」

──ONEウォリアーでのイ・ミンヒョク戦などパンチを見せて組むだけでなく、組みを見せて殴る。近い位置でも殴ることができていました。相手がアグレッシブに攻めてくるという図式もありましたが、あの時の良さがSASUKE選手との試合はなかなか手が出なかったという印象があります。

「何でも対応できるように……近い距離でも遠い距離でも戦えるように練習しています。ただし次の相手はリーチが長いので、相手の距離で戦って待っていたりするとペースを持っていかれると思います。

なので下を見せたり、中に入って打ったり使い分けが大切になってくるはずです。それこそイ・ミンヒョク戦のような戦い方のように巧く組み合わせていきたいです」

──プレーオフがあるので、得点計算が必要になってきますが、その辺りはどのように考えていますか。

「やはり相手に合わせた戦略が必要で。相手の得意技を警戒しつつ、自分の得意なところをどう出していくか。相手に合わせて、自分の得意なところを使う。そのことを考えていますが、KOを狙い……レフェリーストップとか、そういうイメージでいます。そうやって得点を増やそうと思います」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
4月29日(金・日本時間)
午前6時30分~Official Facebook

■ 対戦カード

<ヘビー級/5分3R>
ブルーノ・カッペローザ(ブラジル)
スチュアート・オースチン(英国)

<フェザー級/5分5R>
ブレンダン・ラウネーン(英国)
工藤諒司(日本)

<ヘビー級/5分3R>
アンテ・デリア(クロアチア)
マテウス・シェッフェウ(ブラジル)

<ヘビー級/5分3R>
ヒーナン・フェヘイラ(ブラジル)
ジャマル・ジョーンズ(米国)

<フェザー級/5分3R>
ランス・パーマー(米国)
クリス・ウェード(米国)

<フェザー級/5分3R>
バッバ・ジェンキンス(米国)
チョ・ソンビン(韓国)

<ヘビー級/5分3R>
デニス・ゴルソフ(ロシア)
サム・ケイ(トンガ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ロブ・ウィキンソン(豪州)
ブルーシ・ソウト(ブラジル)

<ヘビー級/5分3R>
アリ・イサエフ(ロシア)
クリジソン・アブレウ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
シェイモン・モラエス(ブラジル)
ボストン・サルモン(米国)

<フェザー級/5分3R>
アレハンドロ・フローレス(メキシコ)
サバ・ボラギ(ドイツ)

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【PFL2022#02】世界へのチャレンジ。工藤諒司がフェザー級に参戦、昨年ベスト4=ラウネーンと対戦

【写真】特に大きく見る必要はない。十分に勝てる相手だ(C)PFL

29日(火・現地時間)、PFLが4月28日(木・現地時間)にテキサス州アーリントンのEスポーツ・スタジアム・アーリントンで開幕するPFL2022年シーズン第2週のラインナップを発表し日本から工藤諒司の出場が明らかになっている。

2018年ライト級の川名雄生、2019年ヘビー級の石井慧(※クロアチア国籍)に続き、ついに3人目の日本人選手のPFLチャレンジが正式発表された。


クリス・ウェード(C)PFL

工藤が出場するフェザー級2022年シーズンは、PFLの発表によると前年王者モヴィット・ハイブラエフが負傷で出場を見送ることになっており、そのなかで昨年ベスト4のブレンダン・ラウネーンと対戦することになった。

バッバ・ジェンキンス(C)PFL

しかも、この試合は2021年シーズンの準優勝者クリス・ウェード✖過去2度の世界王者ランス・パーマーや、そのウェードに敗れ&パーマーに勝利したバッバ・ジェンキンスとチェ・ソンビンというカードをプレリミに追いやり、メインカードで組まれた唯一のフェザー級戦だ。

アレハンドロ・フローレス(C)PFL

それ以外のメイン3試合はヘビー級ということになるが、やはり日本のファンが楽しみなのは工藤の出場するフェザー級だ。

上記に挙げた3試合以外にもチャレンジャーシリーズで契約を勝ち取ったボストン・サルモン✖シェイモン・モラエス、メキシコ国内ナンバーワンの評価受けるアレハンドロ・フローレス✖ドイツのレスラー=サバ・ボラギと5試合揃って興味深い顔合わせとなっている。

工藤は修斗からONEを目指し、ONE Warrior Series出場もコロナ・パンデミックより大会が休止に。日本人選手が数多く契約下にある状況でONE本戦との契約もままならなかった。そのなかで古巣・修斗でフェザー級王座を狙ったが、SASUKEに惜敗して王座を巻くことができなかった。

PFLフェザー級に関してはそのSASUKEやONEを離れることを明言していた時期の松嶋こよみにオファーがあったという話も伝わっているが、両者はサインせず工藤が日本人枠に収まった。

UFCではない。Bellatorでもない。ただし、PFLへの挑戦はまさにワールドステージ、国内にいては戦うことができないファイター達と肌を合わせることができる。とはいえ、10人中8人がプレーオフに進める中、僅か2人の脱落者になる可能性も決して低くない──そんな茨の道が工藤を待ち受けている。

ラウネーンは前述した通り、昨年のベスト4。準決勝で優勝したハイブラエフにスプリット判定負けしたが、レギュラーシーズンではWSOF時代にはバンタム級世界王座挑戦経験のあるシェイモン・モラエスとテイラー・ダイヤモンドを下し、ポイントを9点獲得し1位通過を果たしているファイターだ。

つまり、工藤はラウネーンに勝利すると一気に生き残る確率も高くなる。と同時に2019年までのレギュラーシーズン3戦から2試合になっている現状では、トーナメント戦以上に対戦相手が誰になるのかが重要なファクターになるのが事実だ。

昨年の上位者、そして今年から出場する選手、初戦で勝った選手、負けた選手。工藤の相手を選択するのはPFL──団体側の匙加減に掛かって来る。今や日本のMMA界の多くは世界を見ていない。その市場もないなかで、国内でYouTube以外の中継媒体ができるようなことがあれば、工藤のプレーオフの大きな追い風になるが──果たして。

無論、そのような追い風がなくとも工藤は個の力で勝ち上がらなくてはならない。組むための打撃から、組みがあることで効かせることができる打を持つようになった工藤。キャリア5年目、ここまでの集大成といえるチャレンジが始まる。

■視聴方法(予定)
4月29日(金・日本時間)
午前6時30分~Official Facebook

■ PFL2022#02対戦カード

<ヘビー級/5分3R>
ブルーノ・カッペローザ(ブラジル)
スチュアート・オースチン(英国)

<フェザー級/5分5R>
ブレンダン・ラウネーン(英国)
工藤諒司(日本)

<ヘビー級/5分3R>
アンテ・デリア(クロアチア)
マテウス・シェッフェウ(ブラジル)

<ヘビー級/5分3R>
ヒーナン・フェヘイラ(ブラジル)
ジャマル・ジョーンズ(米国)

<フェザー級/5分3R>
ランス・パーマー(米国)
クリス・ウェード(米国)

<フェザー級/5分3R>
バッバ・ジェンキンス(米国)
チョ・ソンビン(韓国)

<ヘビー級/5分3R>
デニス・ゴルソフ(ロシア)
サム・ケイ(トンガ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ロブ・ウィキンソン(豪州)
ブルーシ・ソウト(ブラジル)

<ヘビー級/5分3R>
アリ・イサエフ(ロシア)
クリジソン・アブレウ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
シェイモン・モラエス(ブラジル)
ボストン・サルモン(米国)

<フェザー級/5分3R>
アレハンドロ・フローレス(メキシコ)
サバ・ボラギ(ドイツ)

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