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【UFC ESPN32】計量終了 ケイター×チカゼ&ロイヴァル×ボントリン。小細工要らず、強者×強者=UFC

【写真】UFC2022年の戦い初めはケイター×チカゼから (C)Zuffa /UFC

14日(金・現地時間)、15日(土・同に)ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFC on ESPN32「Kattar vsChikadze」の計量が行われた。

昨年12月18日より、約1カ月のインターバルを経て2022年のUFCがいよいよ活動を開始する。そのメインはフェザー級ランカー対決のカルヴィン・ケイター×ギガ・チカゼの一戦だ。


カブ・スワンソン、エジソン・バルボーサをKOし2021年のブレイクスルー・ファイターとなったジョージア出身元GLORYのキックボクサーであるチカゼは、オクタゴンで7勝0敗という戦績を残してきた。

チガゼは戦績だけでなくインパクトも残している。過去3戦はハイキックからパウンドアウト、ミドルからのパウンドアウト、パンチを効かせて絞めを狙いつつスタンドに戻りパンチで仕留めるという勝ち方でパフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを3戦連続で獲得している。

組みへの自信が高まったことで蹴りを使わせ、蹴りの効果でパンチがいよいよ有効になっているという好循環にあるチカゼと対するケイターは、1年前にマックス・ホロウェイと激闘で敗れて以来の実戦が2年連続の年始のヘッドライナーとなった。

相手の前進力を利用しジャブでダメージを蓄積させ、外す時は外すというケイターの制空権をチカゼが如何に侵攻するか。5Rを2度経験しているケイターが、フルで5Rの経験はない(※バルボーサ戦は5回戦だったが、3RでKO勝ち)チカゼに対し、どのようなゲームプランを立ててくるのかも見ものだ。

下手な小細工も必要なく強い人間を戦わせておくとドラマが創れるUFC──ケイターというリトマス試験紙が、チカゼがホロウェイ級……あるいは上位禅とやり合える期待値を持っているのかうを判断する。

昨日、修斗世界ライト級王者の平良達郎がイリディアムとの契約を発表したが、そのイリディウム傘下で同じフライ級のブランドン・ロイヴァルが、ホジェリオ・ボントリンと戦う一戦も注目だ。

現王者ブランドン・モレノ、アレッシャンドリ・パントージャに連敗中のロイヴァルに対し、ボントリンはカイ・カラフランス、レイ・ボーグに敗れているが、プリアン・パイヴァ、マゴメド・ビブラトフに勝利している。

王者モレノを含め、トップランカーの半数が5敗以上を喫しているという群雄割拠のフライ級にあっても、3連敗はさすがにキャリアップばかりか、契約更新という点でも厳しくなる。崖っぷちのロイヴァルが盛り返すことはできるのか──来るべき日に備え、UFCフライ級戦線はMust Watchだ。

■視聴方法(予定)
1月16日(日・日本時間)
午前7時00分~UFC FIGHT PASS

■UFC ESPN32対戦カード

<フェザー級/5分5R>
カルヴィン・ケイター: 146ポンド(66.22キロ)
ギガ・チカゼ: 146ポンド(66.22キロ)

<ヘビー級/5分3R>
チェイス・シャーマン: 250ポンド(113.4キロ)
ジェイク・コリアー: 264.5ポンド(1119.97キロ)

<フライ級/5分3R>
ブランドン・ロイヴァル: 125.5ポンド(56.92キロ)
ホジェリオ・ボントリン: 125.5ポンド(56.92キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ケイトリン・チューケイギアン: 126ポンド(57.15キロ)
ジェニファー・マイア: 126ポンド(57.15キロ)

<ライト級/5分3R>
ダコタ・ブッシュ: 155.5ポンド(70.53キロ)
スラヴァ・ボルシェフ: 155ポンド(70.31キロ)

<フェザー級/5分3R>
ジョアンデウソン・ブリト: 145.5ポンド(66.0キロ)
ビル・アレジオ: 145ポンド(65.77キロ)

<ミドル級/5分3R>
ジェミー・ピケット: 184.5ポンド(83.68キロ)
ジョセフ・ホームズ: 185.5ポンド(84.14キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ラミズ・ブラヒメジ: 170.5ポンド(77.34キロ)
カート・マックギー: 170ポンド(77.11キロ)

<フェザー級/5分3R>
ブライアン・ケレハー: 145ポンド(65.77キロ)
ケヴィン・クルーム: 144.5ポンド(65.54キロ)

<フェザー級/5分3R>
TJ・ブラウン: 155ポンド(70.31キロ)
チャールス・ロサ: 156ポンド(70.76キロ)

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UFC   アレッシャンドリ・パントージャ ブランドン・モレノ

12.11『UFC 269』でブランドン・モレノとデイヴィソン・フィゲイレドがまたしてもダイレクトリマッチで3度目の対戦


 UFCが12月11日に開催する『UFC 269』(会場未定)でブランドン・モレノ vs. デイヴィソン・フィゲイレドのフライ級タイトルマッチが行われることをESPNのブレット・オカモト記者が確認したとのこと。同大会では他にもアマンダ・ヌネス vs. ジュリアナ・ペーニャの女子バンタム級タイトルマッチやコディ・ガーブラントがカイ・カラ・フランスを相手にフライ級転向初戦を行う予定。

 両者はこれが3度目の対戦かつ3連戦になります。昨年12月の『UFC 256: Figueiredo vs. Moreno』では当時チャンピオンだったフィゲイレドにモレノが挑戦しドロー。フィゲイレドが第3ラウンドに反則の打撃により1ポイント減点されたのが響きました。これを受けて6月の『UFC 263: Adesanya vs. Vettori 2』ではダイレクトリマッチが組まれてモレノが3Rリアネイキッドチョークで勝利し王座戴冠。フィゲイレドが減量苦でコンディションが悪そうに見えました。

 そしてまたしてもダイレクトリマッチになりましたが、当初モレノはアレッシャンドリ・パントージャ戦が検討されていたもののパントージャが年内に戦う準備が出来てない上にモレノは早く防衛戦をしたい意向があったことからフィゲイレド戦が三度組まれることになったそうです。続きを読む・・・
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MMA UFC   アレッシャンドリ・パントージャ イグナシオ・バハモンデス ウィリアム・ナイト

『UFC on ESPN 29: Cannonier vs. Gastelum』パフォーマンスボーナス


 UFCが『UFC on ESPN 29: Cannonier vs. Gastelum』のパフォーマンスボーナスを発表。

▼ファイト・オブ・ザ・ナイト
・該当試合なし

▼パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト
・イグナシオ・バハモンデス、ウィリアム・ナイト、アレッシャンドリ・パントージャ、ジョジアンヌ・ヌネス

 4選手には各5万ドルのボーナス。続きを読む・・・
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Report UFC UFC ESPN29 アレッシャンドリ・パントージャ ブランドン・ロイヴァル ブログ

【UFC ESPN29】パントージャがロイヴァルをRNCで斬って落とし、12月にブランドン・モレノに挑戦?!

<フライ級/5分3R>
アレッシャンドリ・パントージャ(ブラジル)
Def.2R1分46秒by RNC
ブランドン・ロイヴァル(米国)

サウスポーに構えたロイヴァルが左ロー、パントージャは右を伸ばしてダブルレッグから即バックに回る。両足をフックしたパントージャは、胸を合わせるのを許さずワンフックから前転にもついていく。ロイヴァルは足を狙いつつ、後方へエルボーも見せるがパントージャが背中を取った状態が続く。

ロイヴァルは前転から両足を挟んで、クロスヒールへ。上体を起こしきれないパントージャは、逆足を取ってストレートフットロックにスイッチする。フックがルーズになりパントージャは、足を抜いてスクランブルで再びバックへ。腰を落とし、再びグランドに持ち込むパントージャだが、ロイヴァルがついに前転からスクランブルに成功し、パンチを見せて組みつくと逆にバックへ。

簡単に背中を譲ったパントージャだが、立ち上がって離れると右をヒットさせる。ロイヴァルもワンツーを入れるが、パントージャの右を目に受けて気にするようになる。さらに右を当てたパントージャが、ジャブにも右ストレート、さらに左を入れる。ロイヴァルは左フックをヒットさせたが、打撃戦でもパントージャがリードした。

2R、蹴りやヒザで突き放しに掛かったロイヴァルは、荒いパントージャの左右のフックからのダブルレッグを切り、パウンドを打っていく。立ち上がったパントージャは左ミドルを蹴られながら、ダブルレッグからバックに回る。後方から足を払って、後方に寝転ぶようにパントージャが寝技に持ち込む。アゴの上からRNCをセットアップしたパントージャに対し、ロイヴァルは観念したようにタップした。

「ブランドン・ロイヴァルはグレートファイターで、リスペクトしている。彼はタフだ。UFCで戦うことは、全てのファイターの夢。僕らは時には負けることもある」と話すパントージャには、DCにスペイン語中継ブースにいるブランドン・モレノにメッセージを促される。「僕は1度勝っているけど、彼は一旦UFCを離れてから戻ってきて本当に強くなっている。でも、次は僕の番だ。12月に戦おう」と伝えると、モレノは笑顔でサムアップを見せた。


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News UFC UFC ESPN29 アレッシャンドリ・パントージャ イグナシオ・バハモンデス クレイ・グイダ サーシャ・パラトニコフ トレヴィン・ジョーンズ ブライアン・ケレハー ブランドン・ロイヴァル ブログ マーク・マドセン

【UFC ESPN29】計量終了 トレヴィン・ジョーンズ、4度目の正直(?)はキャッチウェイト戦

【写真】2カ月で4人目の対戦相手──が、体重オーバーもトレヴィン・ジョーンズは絶対にオクタゴンに入りたかっただろう (CZuffa/UFC

21日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFC on ESPN29「Cannonier vs Gastelum」の計量が、20日(金・同)に行われた。

メインでミドル級のジャレッド・キャノニア✖ケルヴィン・ガステラムが組まれている同大会、計量失敗はバンタム級でトレヴィン・ジョーンズと戦うサイドユカップ・カクラモノフが、3.5 ポンド・オーバーでファイトマネーの20パーセントをジョーンズが手にしてキャッチウェイト戦で戦うこととなった。


そのジョーンズ、今年の3月にマリオ・バウティスタをアッパーからパウンドアウトでUFC初勝利(昨年8月のチムール・ヴァリエフ戦の勝利は、テストでマリファナ使用が発覚しNCとなった)以来、7月に2試合、8月に1試合と3試合連続で試合が流れている。

トニー・ケリー、ロニー・ローレンス、マナ・マルチネスと対戦相手の欠場が続き、明日こそは契約体重だろうが、4度目の正直──絶対にケージインしたいジョーンズだ。

ジョーンズ✖カクラモノフ、クレイ・グイダ✖ジ・オリンピアン=マーク・マドセン、アレッシャンドリ・パントージャ✖ブランドン・ロイヴァルなど、今大会はメインカードで6試合が組まれている。

同様に6試合が組まれたプレリミ、そのオープニングマッチではAngel’s FCウェルター級王者からUAEWを経てオクタゴンで1勝1敗のサーシャ・パラトニコフが、米軍で日本滞在経験のあるラミズ・ブラヒメジと戦う。

また第2試合では昨年のコンテンダーシリーズから、今年の4月にUFCデビューもジョン・マクデッシにスプリットで競り負けたイグナシオ・バハモンデスが出場する。ルーズベルト・ロバーツを相手に今回こそ本領発揮でき、バハモンデスがドミニク・クルーズ張りのシャッフルMMAを見せることができるか。

加えてブライアン・ケレハー✖ドミンゴ・ピラルテなど、序盤戦から興味深い試合が組まれているUFC ESPN29だ。

■視聴方法(予定)
8月1日(日・日本時間)
午前8時00分~UFC FIGHT PASS

■UFC ESPN29対戦カード

<ミドル級/5分5R>
ジャレッド・キャノニア: 185ポンド(83.91キロ)
ケルヴィン・ガステラム: 186ポンド(84.37キロ)

<ライト級/5分3R>
クレイ・グイダ: 155ポンド(70.31キロ)
マーク・マドセン: 156ポンド(70.76キロ)

<ヘビー級/5分3R>
チェイス・シャーマン: 256ポンド(116.11キロ)
パーカー・ポーター: 262ポンド(118.84キロ)

<バンタム級/5分3R>
トレヴィン・ジョンソン: 135ポンド(61.24キロ)
サイドユカップ・カクラモノフ: 138.5ポンド(62.82キロ)

<ライト級/5分3R>
ヴィンス・ピッチェル: 155.5ポンド(70.53キロ)
オースティン・ホバート: 156ポンド(70.76キロ)

<フライ級/5分3R>
アレッシャンジ・パントージャ: 126ポンド(57.15キロ
ブランドン・ロイヴァル: 125.5ポンド(56.92キロ)

<フェザー級/5分3R>
ルイス・サルダーニャ: 146ポンド(66.22キロ)
オースティン・リンゴ: 145.5ポンド(66.0キロ)

<バンタム級/5分3R>
ブライアン・ケレハー: 136ポンド(61.69キロ)
ドミンゴ・ピラルテ: 136ポンド(61.69キロ)

<女子バンタム級/5分3R>
ビー・マレッキ: 135ポンド(61.24キロ)
ジョシアニ・ヌネス: 136ポンド(61.69キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ウィリアム・ナイト: 206ポンド(93.44キロ)
ファビオ・チェラント: 205ポンド(92.99キロ)

<ライト級/5分3R>
ルーズベルト・ロバーツ: 154.5ポンド(70.08キロ)
イグナシオ・バハモンデス: 154ポンド(69.85キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ラミズ・ブラヒメジ: 171ポンド(77.56キロ)
サーシャ・パラトニコフ: 170ポンド(77.11キロ)

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MMA UFC UFC ESPN29   アレッシャンドリ・パントージャ ブラジリアン柔術 ブランドン・モレノ ブランドン・ロイヴァル ボクシング

【UFC ESPN29】パントージャ戦へ=ブランドン・ロイヴァル「ジャブやアンダーフックで肩が外れていた」

【写真】肩の脱臼の心配がないロイヴァルは、どのような動きをオクタゴンのなかで見せてくれるか楽しみだ (C)MMAPLANET

21日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催あれるUFC on ESPN29「Cannonier vs Gastelum」。ミドル級のジャレッド・キャノニア✖ケルヴィン・ガステラムがメインの今大会で、ブランドン・ロイヴァルがアレッシャンドリ・パントージャと対戦する。

現UFC世界フライ級王者ブランドン・モレノと昨年11月に戦い、肩を脱臼し動けなくなりパウンドアウトされたロイヴァルにとって、9カ月振りの再起戦だ。カムバック戦を前にリモート取材を行うと、UFCで戦うようになって以降、ロイヴァルは常に肩の脱臼を気にしながらファイトしていたことが明らかになった。

今年の1月に手術をし、肩の負傷が癒えたブラドン・ロイヴァル──ジャブを打つのも、アンダーフックも脱臼の危険性があった彼は、もういない。フル・ポテンシャル発揮が期待されるロイヴァルは、パントージャ戦でも当然のようにフィニッシュを狙う。


──昨年11月のブランドン・モレノ戦では、動きの多い好勝負のなかで右肩を脱臼し動けなくなりパウンドアウトでTKO負けをしてしまいました。あれ以来、9カ月振りの実戦復帰です。

「肩に問題があることはキャンプの時から、分かっていたことなんだ。下になっても、肩の調子が悪いから立ち上がることも、ひっくり返すこともできなかった。バックから上を取ろうと動いて、殴った時に完全に抜けてしまったんだ。それで終わりだよ(苦笑)。

確かに試合に負けたことは残念だ。ランキングも下がった。敗北はクソッたれだよ。でも、肩の手術をする契機になったことは、本当に良かったと思っている。1月に手術をして、リカバリーに半年かかったけどね」

──現状、右肩の具合は?

「UFCで戦うようになって以来、どのキャンプよりも肩の調子は良かったよ。これまでの3試合はずっと肩をかばいながらキャンプをするような状態だったからね。過去最高、ベストなキャンプだったよ」

──つまりUFCで戦うようになって以来、ずっと肩の調子が悪かったということですか。

「そうなんだ。ティム・エリオット戦から肩のケガをしたままだった。カイ・カラフランスと戦った時なんて、ほとんど練習できなかったぐらいさ。右のパンチを打つと、腕が抜けてしまって……。グラップリングをすると、もっと酷いことになるような状態だった。腕を差してレスリングしようとすると、肩が外れる。そんな状態で満足な練習ができるわけがない。体調管理、グッドシェイプを保つようなトレーニングしか、あの試合前にはできなかったんだ」

──なんと!! その状態で試合をして、一本勝ちをしたということですか!! ではブランドン・モレノ戦前の練習というのは?

「シャドーボクシングとランニング、ドリルで技の確認。肩が外れないことを一番に考えて、調整するしかなかった」

──OMG!! 私もヒジが抜ける癖があった時があり、いつ抜けるかとビクビクしていました。

「だろう? 分かるよ。だから、モレノ戦で肩をやったと分かった時は、もうどうしようもなかった。そうならないように戦っていて、鉄槌を落としたら脱臼した。『あぁ、クソォ』ってもんだよ。もう取り返しがつかない状態だった」

──レスリングが苦手なのではなく、下になって戦うしかなかったということなのですね。

「その通りだよ。去年は1度もレスリングのトレーニングをしていない。肩にプレッシャーを与えることはできなかったらね」

──手術のきっかけになって良かったという言葉に、今更ながら頷くことができます。では今回の試合は、レスリングゲームも可能になるということでしょうか。

「イエイ、イエイ、イエイ。アンダーフックで胸を合わせると、脱臼するかもしれないという恐怖から脱することができたんだ。もう、レスリングで肩を痛めることがないから、気楽に戦えるよ。

レスリングだけじゃない。ボクシングもできる。なんせモレノ戦で肩が抜ける前に、脱臼したのは練習でジャブを打った時だったからね」

──……。

「終わったと思ったけど、その時は入れ直して事なきをえた……というか、何とかやり過ごすことができたって感じかな。ちょうどモレノとの試合の1週間前だった。でも、試合に向けて大変な事態に陥ったという感じでもなかったんだよ」

──えっ、そうなのですか。

「練習がしっかりと出来なくても、モレノに負けることはないと思っていたから(笑)。肩に問題があり、そこを踏まえた調整しかできなくても、試合中に肩を脱臼さえしなければ勝てると踏んで戦ったんだ」

──いやぁ、全くもって何といえば良いのか……。ブランドンとの試合に勝利したモレノはUFC世界フライ級王座に挑戦して初戦がドロー。リマッチではRNCで一本勝ちして世界の頂点に立ちました。負傷をおして戦った相手が世界チャンピオンになったことで、確かな自信を持つことができたのではないでしょうか。

「ブランドン・モレノのタイトル奪取からは、大いにインスピレーションを得ることができた。僕と接戦を繰り広げた相手が、圧倒してチャンピオンになったんだからね。あの試合を見ていて、とても良い感じになったことは確かだよ(笑)」

──もちろん、モレノと再戦を望んでいるかと思いますが、今回の相手パントージャは相当の手練れです。

「パントージャと試合が組まれて、自分がUFCの期待をそれほど失っていないことが確認できた。この意味は大きいよ。ランク外とか、ランキング下位の選手と戦うことになるんじゃないかと恐れていたからね。ただし、パントージャと戦うことが決まって、別の意味で恐怖を感じている。

パントージャは常にフィニッシュを考えて戦っているファイターだからね。怖い相手だけど、僕も判定は考えていない。常にフィニッシュしようと思っているところは、僕らは似ているかもね。だからこそ、スマートに戦わないといけない」

──う~ん、似ていますかね。ブランドンの方がより大胆に動くことで、ミスもあって厳しいポジジョンを強いられることはありますが、パントージャはリスクの高いファイトをする印象はそれほどないです。しっかりと堅実に戦い、想い描いた一本勝ちを狙うという風で。

「僕の方が動いて、前に出るというのはあるね。でも相手をカオスに追い込む点は似ているはずだ。それでも僕の方が少しアグレッシブだし、そこがアドバンテージになるだろう。パントージャが待つような局面でも、僕は前に出る。まぁ、実際にどんな手を彼が用意しているかは試合が始まるまで分からない。

ただし、どんな手で来ても僕の方が上をいく。打撃では僕の方がテクニカルだし、よりスマートで、より速い。パントージャがどんな風に動いてくるかは、既に把握しているよ。パントージャをフィニッシュすれば、それほどタイトル挑戦を待つ時間が長くなることはないだろう。しっかりと仕留めるよ」

──スーパーアグレッシブ、奇想天外、そして一本を取りに行く姿勢。日本のファンもブランドンの復活を期待しているかと思います。

「おお、嬉しいね。僕の柔術はブラジリアン柔術じゃない、ジャパニーズ柔術だ。日本の皆がMMA文化を創った。日本のMMAが試合をフィニッシュする精神性を僕に授けてくれたんだ。PRIDが大好きだった。そのPRIDEを創ったのは、日本のファンのMMAを見る確かな目だ。弟と夢中になって、夜中の3時にシンヤ・アオキの試合を見ていたよ(笑)。アオキの予想できないクレイジーファイトから、とても大きな影響を受けた。僕がゴゴプラッタを使うのは、シンヤ・アオキの動きを真似たからなんだよ(笑)」

■視聴方法(予定)
8月1日(日・日本時間)
午前8時00分~UFC FIGHT PASS

■UFC ESPN29対戦カード

<ミドル級/5分5R>
ジャレッド・キャノニア(米国)
ケルヴィン・ガステラム(米国)

<ライト級/5分3R>
クレイ・グィダ(米国)
マーク・オデセン(デンマーク)

<ヘビー級/5分3R>
チェイス・シャーマン(米国)
パーカー・ポーター(米国)

<バンタム級/5分3R>
トレヴィン・ジョンソン(グアム)
サイドユカップ・カクラモノフ(ウズベキスタン)

<ライト級/5分3R>
ヴィンス・ピッチェル(米国)
オースティン・ホバート(米国)

<フライ級/5分3R>
アレッシャンドリ・パントージャ(ブラジル)
ブランドン・ロイヴァル(米国)

<フェザー級/5分3R>
ルイス・サルダーニャ(米国)
オースティン・リンゴ(米国)

<バンタム級/5分3R>
ブライアン・ケレハー(米国)
ドミンゴ・ピラルテ(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
ビー・マレッキ(スウェーデン)
ジョシアニ・ヌネス(ブラジル

<ライトヘビー級/5分3R>
ウィリアム・ナイト(米国)
ファビオ・チェラント(米国)

<ライト級/5分3R>
ルーズベルト・ロバーツ(米国)
イグナシオ・バハモンデス(チリ)

<ウェルター級/5分3R>
ラミズ・ブラヒメジ(米国)
サーシャ・パラトニコフ(香港)

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Report UFC UFN ESPN+24 UFN184 アレッシャンドリ・パントージャ ブログ マネル・ケイプ

【UFN184】パントージャがUFCらしい打撃戦でケイプに快勝。「ベルトを忘れてベストと戦いたくなる」

<フライ級/5分3R>
アレッシャンドリ・パントージャ(ブラジル)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28
マネル・ケイプ(アンゴラ)

すぐに圧力をかけて前に出るパントージャに対し、ケイプは足を使う。右を当てて組みに行ったパントージャだが、ケイプが切る。パントージャは右カーフからミドル、ケイプはケージの前を左右に動くもミドルを蹴られる。ケイプは左を伸ばして距離を取り直したが、ここでパントージャが右カーフを当てる。ダブルは徹底して切るケイプに、パントージャは右カーフを効かせパンチに繋げる。

静かに試合を圧すパントージャがカーフからミドルを見せ、ケイプはサウスポーの時間が増える。そこにワンツーを入れたパントージャは左ロー、ケイプがオーソになってもインサイドの左ローを続ける。インサイドローで削られるケイプはサウスポーに左アッパーを届かせる。直後にパントージャが右ミドルを入れ、手をついたトリッキーに蹴りを見せたケイプはトップを許しパウンドを被弾。立ち上がりながらテイクダウンを仕掛けたところで時間となり、パントージャが初回を取った。

2R、パントージャが右カーフを蹴り、ローには右を合わせる。ケイプの構えに捉われることなく足と腹への蹴りから、パンチを入れるパントージャのリズムで試合は進む。ボディを入れたケイプ、間合いを取り直したパントージャが右をカウンターで伸ばす。手数は多くないが、圧力で上回ってきた感のあるケイプはミドルを蹴られても、姿勢は乱れない。

残り90秒、手数が欲しいケイプが左を伸ばす。パントージャは蹴り中心のファイトとなり、ケイプが左ハイからワンツー、ダブルレッグでバックに回る。パントージャは前転からガードを取り即スタンドに戻ったが、再びケイプが組んだところで時間に。圧力的にはケイプがラウンドを取り返したが、ジャッジはどのように判断するだろうか。

最終回、ハグから戦闘再開となりパントージャが左ジャブを当てる。ケイプの後回し蹴りは遠く、パントージャのシングルもまた届かない。となると蹴りの距離になり、パントージャが右ローから右ミドルを見せる。前に出たパントージャを待ち受けて左を当てたケイプが左を当てる。

パントージャは右を返し、両者が間合いを図る時間に。パントージャはワンツーからスリー、フォーと見せケイプは手数が増えない。飛び込んで右アッパーを見せたケイプだが、右ハイを受けそうになりヒヤリする場面に腰を振ってパントージャを挑発する。ケイプは左ボディストレートも攻撃量は増えない。それでも左をケイプが当てると、パントージャがパンチの応酬に応じて打ち負けず、右ミドルを入れる。

最後の30秒でダブルレッグからバックに回ったケイプは、スクランブルでヒザを受けそうになり、離れて再びダブル。ここもバックを取ったところで時間に。最終回、目に見える攻撃が欲しかったケイプはランク5位のパントージャに0-3で敗れた。

判定に不満げなケイプだったが、この裁定は妥当だ。勝者はバックステージインタビューで「良い相手だった。日本のプロモーションからやってきた選手と試合を組んでくれて感謝している。時にはベルトを忘れて、ただベストと戦いたくなるから。彼はハイレベルのストライカーだから、自分の打撃の成長を見せたかった。フィゲイレドと戦うには、マネルを相手に自分の試合をしないといけない。モレノが戦えないなら、僕がいる」と話した。


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Interview UFC UFN ESPN+42 UFN184  エルダル・エルダロフ アレッシャンドリ・パントージャ ブログ マネル・ケイプ

【UFN184】「僕は日本のファンを代表してUFCで戦う」。パントージャ戦へ、マネル・ケイプ─02─

【写真】しっかりと日米の違いについて話してくれたケイプ。マクスにもUFCロゴが入り、すっかりUFCファイターとなっているが日本のファンへの感謝の気持ちを忘れることはない (C)Zuffa/UFC

6日(土・現地時間)のネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN184:UFN on ESPN+42「Overeem vs Volkov」でアレッシャンドリ・パントージャとUFCデビュー戦を戦うマネル・ケイプ・インタビュー後編。

RIZINとUFCは別物だ。ルールもMMAへの思考も違う。そんなRIZINで戦うことで、UFCで戦えるよう成長できたとケイプは話す。

日米MMA観の違いを尋ねると、ケイプならではというべき答が聞かれた。

<マネル・ケイプ・インタビューPart.01はコチラから>


──対戦相手であるパントージャの印象を教えてください。

「強いよ。それは分かっている。でも、僕ほどじゃない。そして、僕は絶対に彼を軽く見ないで戦うよ」

──RIZINはリングを使用し、サッカーボールキックが認められるなど、UFCとは別のフォーマットで戦ってきました。ケージで戦うためにアジャストは必要でしたか。

「本来、僕はリングよりもケージに適したファイターだ。だから日本で戦う時は、少し大変だった。ボクシングの練習はリングでするけど、MMAの練習をリングでしたことはなかった。だからポジション的にもリングは難しいことが多くて。

つまりオクタゴンでの戦いは問題ないということだよ。オクタゴンで戦うことで、僕の試合はパーフェクトになる」

──テイクダウンディフェンスにも自信がありますか。

「テイクダウンに限らず、どんな攻撃に対しても、パントージャの仕掛けに対して準備はできているよ」

──この1年で最も伸びた点はどこだと思っていますか。

「MMAに必要な全ての局面で、進化した。柔術、ボクシング、キックボクシング、レスリング、テコンドー、全てで成長した。よりディティールを理解した。僕が何を言っているのか、土曜日の夜になったら分かるはずだ」

──常にアグレッシブ、殴り合い上等のマネルですが、UFCではより戦略を駆使し、ポイントメイクを行ってくる選手も多いです。言ってみればRIZINとUFCではMMA哲学が違います。その辺りのことをどのように捉えていますか。

「確かにUFCとRIZINではMMAフィロソフィーが違う。例えばさっきも話に出たサッカーボールキックだけど、僕は1度としてあの蹴りを使ったことはない。対戦相手がダウンしても、グラウンド状態にある相手の顔や頭を蹴ることはなかった。

UFCはよりファイターを守ろうとしている。もちろんRIZINでは決められルールを使って戦うべきだよ。彼らはそうやって他と差別化をしているのだから。UFCもRIZINも同じスポーツだけど、より選手の安全をルール面から考慮しているのがUFCだ」

──だからRIZINの方がエキサイティングで、ポイントメイクなど……。

(質問を遮って食い気味に)「分かるよ。何が言いたいのかは。日本はファミリアーでUFCのように勝敗を気にはしても、最重要視はしていない。パフォーマンスをより重視している。ファンに何を見せることができるのかが、最も大切なんだ。

とにかく動くこと、それで負けてもね。そう感じていたし、分かっていた。米国はもっとビジネスだ。勝利が必要。常に勝利が必要になってくるんだ」

──私は日本のMMA記者ですが、勝敗以上に大切なモノは勝敗を最重視するからこそ生まれると思っています。精神的に「勝ち負けじゃない。攻める」という姿勢で攻めることができるのは大したものだと思う反面、格闘技は自分の体を守る術を駆使すべきでもあり。あくまでも個人の考えですが、ファイターは勝利が必要です。

「イエス、Fighter needs win。今、言ったことに通じてくるけど、僕も負けても構わないぐらいの気持ちで攻めるよ。でも、実際に負けちゃいけないんだ。敗北は自分の状況を悪くする。仕事としてファイトは負けられない。

勝って稼がないといけない。負けると、戦う機会を失くすかもしれない。だから、常にハングリーでなければならないお。敗北を気にしないって、精神的に戦いやすいんだよ。時には、当たって砕けろという状況は起こる。そこもファイターの資質を問われる瞬間だね。

そういうことも含め、日本のRIZINというプロモーションで戦った素晴らしい経験が生きてくる。RIZINでは最高の経験をさせてもらった。日本で学んだこと、全てに感謝している。今も僕を一番応援してくれるのが、日本のファンだ。

世界で僕が知られるようになったのは、日本で戦うようになったからだよ。RIZINでの日々はより大きな舞台で戦う自信を僕に与えてくれた。ビックショーで苦も無く戦えるのは、日本で戦ってきたからだよ。UFCで戦うことは簡単だ。それだけ僕は日本でタフになれたんだ」

──RIZINファンの皆さんも、マネルのUFCでの成功を願っているはずです。UFCという場所の厳しさを理解したうえで。

「心配しないで大丈夫。僕は皆にサムライの精神を与えてもらったから。サムライはどんな場面でも怖がらない。僕は日本のファンを代表してUFCで戦う。ここでも僕が優れたファイターだと証明するために、勝ち続ける。日本で戦ってきた成果を見せるよ。サンキュー・ソーマッチ。アリガト」

■視聴方法(予定)
2月7日(日・日本時間)
午前7時~UFC FIGHT PASS

■ UFN184対戦カード

<ヘビー級/5分5R>
アリスター・オーフレイム(オランダ)
アレキサンダー・ヴォルコフ(ロシア)

<バンタム級/5分3R>
コリー・サンドハーゲン(米国)
フランキー・エドガー(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
マリオン・ルノー(米国)
メイシー・チアソン(米国)

<フライ級/5分3R>
アレッシャンドリ・パントージャ(ブラジル)
マネル・ケイプ(アンゴラ)

<バンタム級/5分3R>
コディ・ステーマン(米国)
アスカル・アスカル(米国)

<ライト級/5分3R>
ディエゴ・フェレイラ(ブラジル)
ベニール・ダルーシュ(米国)

<ライト級/5分3R>
マイケル・ジョンソン(米国)
クレイ・グィダ(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
マイク・ロドリゲス(米国)
ダニーロ・マルケス(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
チムール・ヴァリエフ(ロシア)
マーチン・デイ(米国)

<160ポンド契約/5分3R>
ジャスティン・ジェインズ(米国)
デヴォンテ・スミス(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
カロル・ホザ(ブラジル)
ホセリン・エドワルツ(パナマ)

<女子フライ級/5分3R>
モリー・マクマン(英国)
ララ・プロコピオ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
ユーゼフ・ザラル(米国)
チェ・スンウ(韓国)

<140ポンド契約/5分3R>
オード・オズボーン(米国)
デニス・ボンダル(ウクライナ)

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Interview UFC UFN ESPN+42 UFN184  ハルク大城 アレッシャンドリ・パントージャ ブログ マネル・ケイプ

【UFN184】UFC初陣=パントージャ戦。マネル・ケイプ「僕はアップグレートされたマイク・タイソン」

【写真】非常に冷静で、落ち着いた口調だったマネル・ケイプ (C)Zuffa/UFC

6日(土・現地時間)のネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでUFN184:UFN on ESPN+42「Overeem vs Volkov」が行われる。

同大会でRIZINからUFCに戦場を打ちした元RIZINバンタム級王者マネル・ケイプがオクタゴン初陣でアレッシャンドリ・パントージャと戦う。

パントージャはMMAPLANETのインタビューで「マイク・タイソンがやってくる」とケイプに敬意を払っていた。その言葉を伝えると、ケイプは「アップグレードされたマイク・タイソンだ」と不敵に言い切った。

待望のUFCデビュー直前のケイプに大晦日の堀口恭司✖朝倉海戦、そしてUFCで戦う心境を尋ねた。


──初めてのUFCファイトウィーク。どのような気分ですか。

「ここに居られることを幸せに感じているよ。しっかりと準備をしてきたし、とてもワクワクしている。UFCで戦うことはずっと夢だったけど、今、ここに居ることで夢が現実になったと実感しているんだ」

──今も隔離措置期間なのでしょうか。

「ホテルの外で誰かに会うことはできないけど、ホテルで全て用をなすことができる感じだよ。検査結果も陰性だったしね。問題ないよ。これまで試合があると思って、ベガスまできてこの体験をしているし。今回はUFCの初戦だから、自分の良さ、技術──実力を全て見せるつもりだ。

なぜ僕がベストなのか、ここまでやってきたことをこの一戦に全てぶつけようと思う。本当に長い時間が掛った。フルキャンプを何度か繰り返しても、COVID19やケガが理由で試合が流れてしまって。

でもUFCで戦うことで、より多くのエネルギーを得られている感じがするんだ。今までと変わらず、自分を信じてハードに戦い、成長していくつもりだよ」

──今やUFCの一員ですが、大晦日の堀口恭司選手と朝倉海選手の試合の印象を教えてもらっても良いですか。

「アメージングな試合だった。皆もそうだと思っているはずだけど、キョウジには驚かされた。僕は彼のパワフルな戦い方が好きなんだ。でも、カイが勝つと思っていた。前の試合からカイは凄く成長していて、世界に彼の力を見せてきた。バンタム級で世界のトップの1人だと思っているし、カイが勝つと信じていたよ。

でもキョージが、よりスマートに戦った。素直にキョージを祝福したい」

──堀口選手は体調が万全なら、負けることはないと思っていたと言っていました。

「う~ん、キョージがカイに負けたのはフィジカルの問題じゃないと思う。今回はしっかりと自信を持って戦っていたようだけど、前の試合では自らの力を過信していた。どの相手も彼を倒す力を持っている。この仕事は相手を軽視しては絶対にならないんだ。

毎試合、しっかりと集中して対戦相手がいかに危険かを頭に置いて戦わないと。それがなかったためキョージは代償を払うことになったんだ。でも2度目の試合はそういうことがなかった。自信と過信は別モノだからね」

──堀口選手がUFCレベルにあることは誰もが認めると思います。その一方で朝倉選手もマネルに続き、UFCで戦いたいという発言がありました。

「カイはオクタゴン……UFCで戦うポテンシャルを十分に持っていると僕は思っている。すでにそういう試合をしてきたはずだ。彼はベストの1人だよ。100パーセント、保証する」

──相手を軽視してはいけないとマネルは今、話しました。ではアレッシャンドリ・パントージャとの試合に対して、自信のほどは?

「僕は常に自信をもって戦っている。そして、絶対に相手を軽視することなくやってきた。当然のようにパントージャに対しても同じだ。彼を軽く見ることはない。ただし、全ての局面において僕が彼を上回っている。

何も恐れるモノはない。僕は自分が分かっている。自分が何を考えているのか、どういう精神状況なのかもね。あとはオクタゴンに入って、パントージャに勝つだけだよ」

──パントージャは『UFCフライ級にマイク・タイソンがやってきた』と言っていました。

「それって、僕のこと?」

──勿論です。

「アハハハハ。まぁ、そうとも言えるのかな……。似ているところもあるんだろうね。でも、僕はアップグレートされたマイク・タイソンだよ(笑)。そしてニューバージョンだ。スマートかつ効果的な戦いをする。冷静にね。

そして、僕が既にグレートなマスタークラスにあるファイターだと証明してみせるよ。AKAでしっかりと準備してきたかことを全て出す」

──ところで日本ではバンタム級や59キロで戦ってきましたが、減量は問題ないですか。

「日本で戦う時は125ポンドにすることが、本当に困難だった。でも、栄養士も就いてくれているから問題なく体重を落とすことができた。

UFCのタイトルマッチのバックアッパーだった時、過去最高の減量ができたんだ。半身浴をするとなく、ただ食事制限だけでフライ級のウェイトを創ることができた」

──つまり水抜きなしで、フライ級の体重を創れたということですね。

「そうなんだ。練習と食事だけで落とせた。今回も同じように落とせている。最高の減量食とサプリメントがテーブルの上にあるんだ。

減量が苦でないということは、ずっとパントージャを倒すことにフォーカスできるということなんだ」

──確かにそうですね。常に対戦相手、試合のことを考えれば良いわけで。

「それだけグッドシェイプをキープしてきたってことだから。プロフェッショナルのトップとして、すべきことをやってきたよ」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
2月7日(日・日本時間)
午前7時~UFC FIGHT PASS

■UFN184対戦カード

<ヘビー級/5分5R>
アリスター・オーフレイム(オランダ)
アレキサンダー・ヴォルコフ(ロシア)

<バンタム級/5分3R>
コリー・サンドハーゲン(米国)
フランキー・エドガー(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
マリオン・ルノー(米国)
メイシー・チアソン(米国)

<フライ級/5分3R>
アレッシャンドリ・パントージャ(ブラジル)
マネル・ケイプ(アンゴラ)

<バンタム級/5分3R>
コディ・ステーマン(米国)
アスカル・アスカル(米国)

<ライト級/5分3R>
ディエゴ・フェレイラ(ブラジル)
ベニール・ダルーシュ(米国)

<ライト級/5分3R>
マイケル・ジョンソン(米国)
クレイ・グィダ(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
マイク・ロドリゲス(米国)
ダニーロ・マルケス(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
チムール・ヴァリエフ(ロシア)
マーチン・デイ(米国)

<160ポンド契約/5分3R>
ジャスティン・ジェインズ(米国)
デヴォンテ・スミス(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
カロル・ホザ(ブラジル)
ホセリン・エドワルツ(パナマ)

<女子フライ級/5分3R>
モリー・マクマン(英国)
ララ・プロコピオ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
ユーゼフ・ザラル(米国)
チェ・スンウ(韓国)

<140ポンド契約/5分3R>
オード・オズボーン(米国)
デニス・ボンダル(ウクライナ)

The post 【UFN184】UFC初陣=パントージャ戦。マネル・ケイプ「僕はアップグレートされたマイク・タイソン」 first appeared on MMAPLANET.

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Interview UFC UFN ESPN+42 UFN184 アレッシャンドリ・パントージャ ブログ マネル・ケイプ

【UFN184】アレッシャンドリ・パントージャ「マネル・ケイプはUFCフライ級のマイク・タイソン」

【写真】ムエタイというタトゥーをZoomの画面ごしに披露したパントージャ。柔術、ムエタイ、個々の競技でも結果を残してきた (C)Zuffa/UFC

6日(土・現地時間)の米国に戻ったUFCが、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでUFN184:UFN on ESPN+42「Overeem vs Volkov」。

同大会でRIZINからUFCに戦場を打ちした元RIZINバンタム級王者マネル・ケイプが待望のオクタゴン初陣を戦う。

対するはRFAフライ級王者から、Legacy FC王者と実質上の統一戦となったAXES王座決定戦に勝利しTUF24に出演。そのままUFCと契約を果たし、現在は6勝3敗という結果を残している。

日本のメジャーからUFCへ、殴り込みをかけるケイプ戦を前にしたパントージャにZoomインタビューを試みた。


──マネル・ケイプ戦が近づいてきました。

「待ちに待ったマネルとの試合が実現する。凄くエキサイトしているよ。マネルはRIZINの前チャンピオンで、タフガイだ。彼がUFCに来ることを歓迎している。でも、この試合では自分が何者であるかを証明するつもりだ」

──RIZINというプロモーションをUFCファイターとして、どのように見ていますか。
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「ATTのチームメイトで、毎日のように練習してきたキョージ(堀口恭司)が戦っているから、RIZINはチェックしているよ。僕にとってRIZINはPRIDEを見ているようだ。イベントの見せ方もそうだし、ルールでもサッカーボールキックが認められているだろう?

見ていて興奮する試合が多いね。それにマサ(扇久保博正)も戦っている。もうずいぶんと長い間、マサとは話していないけど、時々メッセージのやりとりはしているんだ。TUFで戦って以来、僕らの友情に変わりはない。本当にマサはナイスガイだからね。マサがRIZINで成功することを願っているよ」

──RIZINはPRIDEのようだと言われましたか、リングを使用している大会で活躍してきたマネルはケージでも同じようなパフォーマンスを見せることができると考えていますか。

「彼はストライカーだ。そこまでリングとケージの影響はないんじゃないだろうか。でもグラップラーにとってはリングとケージはまるで別物だよね。ケージなら相手を押し込むことができるけど、リングだとこっちが押し込んでも良いポジションをキープしずらい。

もちろん僕らはケージで戦うし、柔術でもレスリングでも問題なくマネルと対峙できる。彼がどうなるのかは試合が始まってみないと分からないね。僕自身は、いつも通りケージも使って戦うよ」

──ストライカーだとコーナーのあるリングの方が戦いやすいとは言われています。相手を詰めることができますし、またロープの方がテイクダウンから逃れやすいかと。

「そのリングでマネルはテイクダウンされているんだから、彼のテイクダウンディフェンスは特に目を見張るものはない。ただし、彼は体も強く爆発力があるファイターだ。テイクダウンをして、グラウンドで戦い続けるなら相当なプレッシャーが必要になってくるだろうね」

──では、マネルの長所はどこだと考えていますか。

「さっきも言ったように体の強さと爆発力だ。マネルはUFCフライ級にやってきたマイク・タイソンだよ。でも、グラップリング・ストライカーのなかで僕はベストだ。技術的にも僕の方が上だよ。彼と戦うことで、僕がUFCファイターとしてどのポジションにいるのかが分かるだろうね」

──ところで柔術、グラップリングの強さは疑いようのよなアレッシャンドリですが、堀口選手はアレッシャンドリに初めてカーフを蹴られ、凄く効いたと言っていました。

「アハハハ、本当かい? 凄く良いことを聞けたよ(笑)。キョージがそう言ってくれたことは嬉しいね。でもトレーニングとファイトが違うことは自覚している。ただし、僕はMMAを戦う前は柔術だけでなく、ムエタイの試合も出ていて負けたことはない。リオ州でチャンピオンになっているし、打撃戦だって大好きだよ。そして、僕のMMAでの敗北は判定だけだし、誰が相手でも打撃戦を戦うだけの力はあると思っている」

──アレッシャンドリのメインコーチはマイク・ブラウンではなくて、パフンパ(マルコ・パフンピーニャ)なのですか。

「そうだよ。でもATTは優秀なコーチがたくさんいるから、必要に応じて誰の指導を受けることができるし、もちろんマイク・ブラウンにも練習を見てもらっているよ」

──そのATTでは同門対決が行われることが増えました。

「それだけATTが大きくなったということだよ。世界中からベストファイターが集まってくる。これはスポーツだし、僕らは金を稼いで家族を守る必要がある。プロとして、ATT同士でも戦うものだと思っているよ」

──なるほど。では、この試合はタイトル挑戦に向けてどれほど重要だと考えていますか。

「マネルとの試合は、僕にとって良いステップアップになるだろう。土曜日に良い試合をし、タイトル挑戦を待つ列の一番前まで皆を飛び越していきたいね。ただし、そんな風にいかなくても、これからもタイトルが近づくよう試合をしていくよ」

──他のオーガニゼーションのチャンピオンがUFCにやってきた試合は注目度も高いです。

「マネルがUFCにやってきたことはフライ級にとって凄く良いことだ。良いファイターが増えて、この階級の戦いがよりエキサイティングになる。フライ級にアフリカの選手が加わることも、UFCにとっても良いことだろうね。

そんな選手と最初に戦う機会を与えてくれたUFCの心遣いに感謝しているよ。UFCがマネルに期待していることは分かっている。だからこそ、僕の真価が問われる試合になると思っている。マネルだってベルトを狙ってUFCにやってくるわけだし。

でも、僕にはUFCで戦ってきたプライドがある。去年、パンデミックが起こってもUFCはいち早く活動を再開し、ファイターが戦う機会を設けてくれた。そんなプロモーションの一員として戦ってきたんだ──土曜日の夜はベストのアレッシャンドリ・パントージャを見せて、マネルを止める。絶対的な僕の試合にするよ」

──アレッシャンドリ、今日はありがとうござました。

「日本のファンに僕の声を届けてくれて、凄く嬉しいよ。僕は日本の文化を凄く尊敬しているし、なんとっても僕が最初に学んだマーシャルアーツは柔術だった。柔術から多くの日本的なことを学んだんだ。アリガト」

■視聴方法(予定)
2月7日(日・日本時間)
午前7時~UFC FIGHT PASS

■ UFN184対戦カード

<ヘビー級/5分5R>
アリスター・オーフレイム(オランダ)
アレキサンダー・ヴォルコフ(ロシア)

<バンタム級/5分3R>
コリー・サンドハーゲン(米国)
フランキー・エドガー(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
マリオン・ルノー(米国)
メイシー・チアソン(米国)

<フライ級/5分3R>
アレッシャンドリ・パントージャ(ブラジル)
マネル・ケイプ(アンゴラ)

<バンタム級/5分3R>
コディ・ステーマン(米国)
アスカル・アスカル(米国)

<ライト級/5分3R>
ディエゴ・フェレイラ(ブラジル)
ベニール・ダルーシュ(米国)

<ライト級/5分3R>
マイケル・ジョンソン(米国)
クレイ・グィダ(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
マイク・ロドリゲス(米国)
ダニーロ・マルケス(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
チムール・ヴァリエフ(ロシア)
マーチン・デイ(米国)

<160ポンド契約/5分3R>
ジャスティン・ジェインズ(米国)
デヴォンテ・スミス(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
カロル・ホザ(ブラジル)
ホセリン・エドワルツ(パナマ)

<女子フライ級/5分3R>
モリー・マクマン(英国)
ララ・プロコピオ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
ユーゼフ・ザラル(米国)
チェ・スンウ(韓国)

<140ポンド契約/5分3R>
オード・オズボーン(米国)
デニス・ボンダル(ウクライナ)

The post 【UFN184】アレッシャンドリ・パントージャ「マネル・ケイプはUFCフライ級のマイク・タイソン」 first appeared on MMAPLANET.