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【ONE Empower】ヂィンナンに挑戦、ミシェウ・ニコリニ「柔術で勝つとかは、関係ない」

【写真】挑戦者、でも女王の風格(C)MMAPLANET

本日3日(金・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE「Empower」のメインで、ムンジアル黒帯8冠&DACC優勝のミシェウ・ニコリニが、ONE世界ストロー級王者シィオン・ヂィンナンに挑戦する。

組み技で彼女に比肩する選手はONEには存在しない。それでもMMAを戦う彼女にとって柔術は、勝つための一つの要素であることを明言した。

鍵は打撃。そんな世界挑戦を前にニコリニに話を訊いた。


──シンガポール入りして、今の調子はいかがですか(※試合は8月27日に行われた)。

「全てにおいて良い感じね。2日前にシンガポールに着いて快適に過ごしているわ。ホテルのバブルにいて、外出はできないけど問題ない。トレーニングもできているし、今もプールで泳いできたばかりなの。ファイトウィークだし、これで十分よ」

──フラストレーションはなさそうですね。

「この状況だしね。外をで出歩くことがショーを開くことに対して、どれだけ危険かは分かっているから。私はブラジルに住んでいるし、COVID19と向き合うには本当に色々な制約があることを経験してきたわ。シンガポールで試合をする。そのために必要な感染予防対策に従うのは当然の話よ」

──さすが大人ですね。ブラジルでは、大変なことを乗り越えてきたかと思います。

「そうね。今は練習も自由になったわ……でも、ようやくね。ブラジルでは国民の大体50パーセント以上がワクチン接種を済ませたから、よりオープンになってきていて。人々も以前のような生活を求めてワクチン接種を受けているわ」

──つまり、ワクチン接種が進むまで多くの制限があったということですね。

「今でも自主的に信頼のおける少人数のグループで練習をしているけど、街中はよりオープンになっているわ。1年半前、ブラジルでコロナ感染が爆発的に広まる前に、私はタイトル挑戦が決まっていて。パンデミックが始まった時も、懸命に練習だけは続けていたの。ずっとトレーニングパートナーと2人っきりで。来る日も、来る日も何カ月間と、彼女と2人で練習を続けたわ。8カ月前に練習場所が開放されるまで」

──パンデミック後、ブラジル国内でグラップリングの試合に出るようなこともなかったのでしょうか。

「ブラジルでは今年になるまで、ほとんどコンペティションが行われていなかった。私にとって、今回のタイトル戦はCOVID19が広まってからは初めての試合よ」

──今大会はONEで初めての女子だけのイベントになります。

「アメージングね。このショーのヘッドライナーになれて、凄く嬉しいわ。何より、本当に素晴らしい選手が揃っていることが最高ね。アトム級GPがあって、私はストロー級。アトム級のように層が厚いということはないけど、シィオン・ヂィンナンがいて、アンジェラ・リーもチャレンジした。これからストロー級にも強い選手が集まってくると思うわ。そうそう、名前は忘れたけど良い日本人選手(※三浦彩佳)もいるし。あの子も凄く良い選手だし、これからはストロー級の戦いも面白くなってくるはず。私自身、楽しみでしょうがない気持ちね」

──ではその頂点にあるチャンピオン、シィオン・ヂィンナン選手の印象を教えてください。

「個人的には知り合いじゃないんだけど、皆からとても良い人だと聞いているわ。打撃はもちろん、グラウンドゲームもできるし、上手く試合をまとめることができる選手ね。動きも速い。とても尊敬しているけど、ケージのドアが閉められたら倒すべき相手。どうなるのか、楽しみにしてほしいと思っている」

──いくら彼女が寝技ができても、ミシェルの寝技と比肩できる選手はONEにはいません。とはいえ、あのストライカーを相手にどれだけに寝技に持ち込むことができるのか。テイクダウンが鍵を握ってくると思いますし、そのためには打撃も必要です。

「ブラジルでずっと打撃の練習をしてきたわ。去年、シィオン・ヂィンナンと戦うことが決まってから。私のスタンドゲームは成長した。でもパンチを打たなくて、柔術に持ち込めるならそうするわ(笑)。彼女と私の距離が近づいた時、何かが起こるから。そこは期待してほしいわ」

──グラップラーが序盤からテイクダウン&コントロールしても、フィニッシュできないと疲れてガスアウト状態に陥るという試合は幾千と行われてきました。

「大丈夫よ。5Rのスパーリングを2度、3度と1日に行ってきたから、スタミナには問題はない。全てで、上手く仕上げることができてから。スタミナがどれだけもつか。多くの人はスタミナをつけるために走れというわ。でもファイターのスタミナはランニングではなくて、スパーリングで養われるもの。リアルなシチュエーションでのスパーリング、ケージのなかで起こる全てのことを予想し、全ての動きを使ったスパーリングでしかMMAファイターのスタミナは創れないと私は思っているの。

なにより、今回の試合にむけてデミアン・マイアとずっと練習してきて、ずっとアドバイスを受けてきたの。動き、技、思考とあらゆる面でデミアンはリードしてくれて。ずっとストライカーやレスラーと戦ってきたから、私にとってデミアン以上に参考になる選手はいないわ。彼は私のアイドルよ」

──デミアン・マイアは今も、そしてこれからもケージのなかで最高の柔術家です。ただし、彼はUFCで戦ってきました。ONEではグラウンドのヒザがあります。ここはどのように捉えていますか。

「グラウンドでのヒザは、私にとって追い風よ。寝技でのオプションが増えるし。使われることより、使う機会が断然多いはずだしね」

──ではデミアンのように引き込むことも考えていますか。

「デミアンのように引き込むのではなくて、私の戦い方として引き込むことはあるでしょうね。とにかくタイトに戦って、アタックすることが私を勝利に導いてくれることは確かよ」

──ところでミシェウは柔術の優秀性を示すためにMMAで戦う……という気持ちを持っていますか。

「ノー。そんなことは考えていないわ。私にとって本当に柔術は大切なものよ。簡単に身につくものじゃない。だからといってMMAを戦う上で、柔術は全てじゃない。私自身MMAを戦う時は、他のスタイルのトレーニングにより時間を割いているし。ボクシング、ムエタイ、レスリング、テコンドー、それらを混ぜた練習を、ね。

もちろん私は柔術のトレーニングをストップすることはないし、試合前以外は道着を着た練習も週に2、3度続けている。道着を着ることで、細かなディティールを知ることができるし、絶対に欠かせないわ。繰り返すけど、私にとって柔術はとても大切なもの。私は生涯、柔術家よ。

それは変わることはない。でも、打撃で勝つのか、柔術で勝つのか──とか、そういうのは関係ないの。勝つことが最大の目標だから、勝ち方にはこだわらない。ボクシングが成長しているから、そこを見せて勝ちたいとも決して思わない。私がウェルラウンダーだと試合で証明したいなんて考えていないし。チャンスがあれば柔術に持ち込んで、柔術で倒す。それで勝てるから。試合は勝つために戦うのよ。」

──ミシェル。色々と興味深い話、ありがとうございました。

「アリガト。日本の皆が私の試合を楽しんでくれることを願っているわ」

■視聴方法(予定)
9月3日(金・日本時間)
午後8時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後8時30分~ONE Super App

■ONE Empower 対戦カード

<ONE世界女子ストロー級(※56.7キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]シィオン・ヂィンナン(中国)
[挑戦者] ミシェル・ニコリニ(ブラジル)

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP準々決勝/5分3R>
ハム・ソヒ(韓国)
デニス・ザンボアンガ(フィリピン)

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP準々決勝/5分3R>
アリョーナ・ラソヒーナ(ウクライナ)
スタンプ・フェアテックス(タイ)

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP準々決勝/5分3R>
モン・ボー(中国)
リトゥ・フォーガット(インド)

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP準々決勝/5分3R>
平田樹(日本)
アリス・アンダーソン(米国)

<キックボクシング女子アトム級/3分3R>
アニッサ・メクセン(フランス)
クリスティーナ・モラレス(スペイン)

<ムエタイ女子ストロー級/3分3R>
ジャッキー・ブンタン(米国)
ダニエラ・ロペス(アルゼンチン)

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP補欠戦/5分3R>
VV.Mei(日本)
ジュリー・メザバルバ(ブラジル)

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【ONE Empower】落選からの復活、モン・ボーと対戦、リトゥ・フォーガット「どの試合も一番大切」

【写真】インドで知らぬ者がいない、姉を持つリトゥ。インド女子MMAのパイオニアだ(C)MMAPLANET

本日3日(金・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE「Empower」。同大会で開幕する女子アトム級ワールドGP1回戦でリトゥ・フォーガットがモン・ボーと対戦する。

4月29日に収録され5月15日に中継されたONE DangalでGP出場を1カ月後に控えながら、インド一有名なレスリング一家で育ったレスラーのリトゥは、打撃のスキルを確かめるために出場しビー・ニューイェンにキャリア初黒星を喫した。結果、GP出場権を失ったものの、大会の延期を経てで再び出場権を得ることとなった。

の延期期間、リトゥは今大会の1カ月強前──7月30日に開催されたONE Battle Groundにまたも強行出場するとリン・ホーチンを破り、GP出場を再び手繰り寄せた。この仕切り直しの一戦を経て、彼女が何となく掴んでいた自信は確信に変わったという。


──前回、インタビューをさせていただいた時はダンガル大会の直前でした。そしてビー・ニューイェンに敗れ、一度はGPメンバーから外れましたが、7月のBattle Ground大会でリン・ホーチンを下しGPメンバー返り咲きました。今の心境を教えてください。

「今は凄くワクワクしているわ。いよいよGPが始まるわけだし。ニューイェン戦の敗北……あの裁定には、ビックリして。信じられなかったし、残念というよりショックという表現の方が的を射ていたわね」

──打撃を効かされ、テイクダウンで疲れたリトゥでしたが、最後まで勝負を諦めていなかったです。特に最終回の魂のテイクダウンは素晴らしかったです。

「ありがとう。勝ち負けはどのスポーツでもつきもので、勝利から学べることよりも、敗北が学べることの方が大きいわ。そういう意味でも凄く勉強になった試合だった。戦いは少しでも早く、フィニッシュしなくちゃいけない。そういう気持ちで戦うことが必要だと、あの試合で学んだの。

それでも私は負けていなかったと思っているけど。できればスコアは皆が一目瞭然で分かるオープンスコアにしてほしいわ。確かに……試合中に少しミスもしたわ。GPのメンバーから外されたから、とんでもないぐらい動揺しちゃって。でも、私がONE女子アトム級で最強の1人だということを証明して、GPに戻るんだっていう気持ちでリン・ホーチン戦に臨んだの。あの試合ではGPで戦える力を証明できたと思っている」

──積極的に打撃を使っていましたね。

「毎試合、打撃は良くなっている。それでも自信をもって使うまでには至っていなかった。でも、この前の試合で確信をもって打撃を使えたわ。結果的にGPで戦うことができたので、この自信が上手く作用するはずよ。これから一つ一つ勝っていって、必ずタイトルを手にするわ」

──リン・ホーチン戦の前から、あの試合で勝てばGPに戻れるという確約があったのですか。

「皆、私がビー・ニューイェンに負けていなかったことは分かっていたはず。ジャッジがあんな風に裁定しただけで。だから私は自分の力を示そうと思って戦ったの。もう1度、自分の価値を上げないといけないから。ただ試合前に、勝てばGPに戻れるということは聞かされていなかった。でも私はその気でいたの」

──ではGP初戦の相手であるモン・ボーの印象を教えてください。

「タフな競技者で、私より経験が豊富ね。でも経験が全てじゃない。次の試合でファンはこれまでの私とは違う一面を見ることになるでしょうね。モン・ボーのようなタフな相手だからこそ、インドの虎はこのチャレンジに燃えているのよ」

──モン・ボーはGP参加者でも、特に体格に恵まれた選手だと思います。彼女のフィジカルをどのように感じていますか。

「このGPに出場する選手は、皆が揃って高い能力を誇っている。ただ、彼女がベストかどうかは戦ってみたら分かることよ」

──シンガポールは5月以降ロックダウンもあり、7月には再びジムがクローズされた期間もあったかと思います。

「練習に関しては少し難しい面もあったから、神経質になっていた時期もあったわ。でも、試合前だけ練習をしてきたわけじゃないし。ずっと練習してきたことが、この試合に生きることになると信じているわ」

──キャリアで最重要な試合になるかと思います。

「確かに、とても大切な試合ね。でも、それはこの試合がということではなくて、どの試合もとても大切な試合という意味で。この試合が重要で、他の試合がそうじゃないなんてことはないし。どの試合も一番大切な試合で、全力でチャレンジするモノよ。

何より私は、ONEにとって初めてのオール女子大会のGPで戦えることを誇りに思っているの。この大会がONEの未来に強い影響を与えることは間違いないでしょうね」

──リトゥのお父さん、お姉さんが題材になった映画「ダンガル きっと、つよくなる」では、ある女性が『インドの娘はただ子供を生むだけの道具。でも、あなたたちは違う。愛されている証拠』と話すシーンがありました。現状のインドがどうなのか、私は分かっていませんが、仮にそのような境遇にある女性たちに、今回の大会を通して伝えたいことはありますか。

「インドもあの映画の上映後、随分と変わったわ。それでも全てのインドの女性……インドの自身のことを顧みることができない女の子に対して、『揺ぎ無いに信念があれば、どんな逆境だって打開できないことは決してない』って伝えたいの。これ以上、言葉にすることは難しいけど、それは私の姉がやってのけたことだから」

■視聴方法(予定)
9月3日(金・日本時間)
午後8時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後8時30分~ONE Super App

■ONE Empower 対戦カード

<ONE世界女子ストロー級(※56.7キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]シィオン・ヂィンナン(中国)
[挑戦者] ミッシェル・ニコリニ(ブラジル)

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP準々決勝/5分3R>
ハム・ソヒ(韓国)
デニス・ザンボアンガ(フィリピン)

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP準々決勝/5分3R>
アリョーナ・ラソヒーナ(ウクライナ)
スタンプ・フェアテックス(タイ)

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP準々決勝/5分3R>
モン・ボー(中国)
リトゥ・フォーガット(インド)

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP準々決勝/5分3R>
平田樹(日本)
アリス・アンダーソン(米国)

<キックボクシング女子アトム級/3分3R>
アニッサ・メクセン(フランス)
クリスティーナ・モラレス(スペイン)

<ムエタイ女子ストロー級/3分3R>
ジャッキー・ブンタン(米国)
ダニエラ・ロペス(アルゼンチン)

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP補欠戦/5分3R>
VV.Mei(日本)
ジュリー・メザバルバ(ブラジル)

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【ONE Empower】過去最強の相手=アンダーソン戦へ、平田樹─02─「気持ちは大事だけど、丁寧に戦う」

【写真】とにかく表情がイキイキとしていた(C)MMAPLANET

3日(金・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE「Empower」。同大会で開幕する女子アトム級ワールドGP1回戦でアリス・アンダーソンと戦う平田樹インタビュー後編。

キャリア最強、これまでの相手とは違うことを理解しているという平田は、気持ちで負けないうえで、動きは雑にならないことを念頭に戦う。周囲の経験不足という声を「それを言われてもしょうがない。勝てば良いでしょ」と跳ね返すつもりで。

<平田樹インタビューPart.01はコチラから>


──踏ん張るところ、自制するところ。ほんと塩梅ですね。

「そうですね、ダラダラするより集中してパッとやるのも良いと思います。MMAは練習しないといけないこと多いけど、短時間で集中するのも有りですよね。今、そういうことを自分で考えている。そこに関しては、親からも『練習環境にしても、自分で考えるようになったことは良いことだと思うよ。自分に足りないモノを見つけるのも、自己判断は大切だから。人との関わり方も、これまで周囲の人がお膳立てしてくれて、スムーズにモノゴトが運んでたけど、自分でやるようになって、回りへの感謝という気持ちが生まれてきたでしょ』って言われていて。本当にそうだと思います」

──だからって勝てる保証にならないのが、格闘技の難しいところです。改めてアンダーソンのことをどのように思っていますか。

「そんなに重いパンチはなさそうですけど、分からないです。組みの方が強いと思います」

──テイクダウン防御をしつつ、下になっても手はありそうですね。さきほど言われたように、組ませないためにリーチを生かした攻撃もあるでしょうし。

「一番嫌なのは、距離を取られてそのまま終わることです。どれだけ詰めて組めるのか。倒してからの寝技勝負にはしたいです。でも、本当に分からないです」

──今朝、アンダーソンをインタビューしたのですが、とにかく経験が違うと。倒させないし、寝技になっても大丈夫という風でした。『穴がある』と言っていましたね。とはいえ、それも今年の2月までの平田樹の試合を見て言っていることです。だからこそ、問われるのは3月からどれだけ成長しているのか。

「雑さはなくなったんじゃないかと思います。ただ、寝技ができる相手がこれまでいなかったのでどうなるのか」

──リカ・イシゲはデキたと思います。ただし、フィジカルがない。

「柔術の動きはしていたけど、フィジカルはメッチャ弱かったです。ホントに(笑)。ポンってやったら倒れちゃうみたいな。でもアメリカ人はデカいし、フィジカルも強いと思う……けど、どうですかね。シンプルに勝てると思っています。そんなに深く考えることなくて。

キャリア不足、経験がないっていうのは、もう試合をするたびに言われることなんで。それを言われても、どうしようもないから。『そんなこと拘ってんの』って。まだ3戦でしょとか、4試合しかやっていないとか言われても、『勝てば良いでしょ』って思ってやっています。『そんなこと言っていて負けたら、そっちがヤバいよ』──みたいな。そう毎回思っています。

自分のMMAがどういうモノかも、全然分からないですし。だからこそ色々なタイプの選手と試合がしたい。自分が負ける時は、どういうタイプの選手に負けるのかも気なるんです。ホント、まだまだ全然なんで」

──そういうなかで、初めて自身より背の高い相手と戦う上で、何かトライしてみたいですか。

「う~ん、なんだろうなぁ。出せるモノは全部出したいです。できる限り、全てを出したい。何をしたいのかより、しちゃいけないということでは雑になっちゃいけないことだと思っています。気持ちは大事だけど、丁寧に戦う。熱くなって、突っ走らない」

──KRAZYBEEの若い選手、気持ちが前に出て雑になることが多くないですか。

「そうなんですよね。スパーリングも、そうで。パンチでいって、グラウンドでやられてとか。丁寧にいかないといけないのに、力任せになったり。ほんと、どれだけ冷静に試合を進めることができるのか。それこそ今回の相手はこれまでとは違うのも分かっていますし。

だから気持ちだけでは、どうにもできない。だけど気持ちで負けず、雑にならないようにいかないと。ここはホントに難しいです。何も考えずに前に出たくないし、気持ちがひけるのも嫌で。加減じゃないけど、熱くなりながら考えるって本当に難しくて。それができるようになれば、自分の成長は間違いないと思います。そこだけが課題かなって」

──そこだけ!?

「いや、取りあえずはそこを……そこだけはしっかりとやりたいなって(笑)。熱く、気持ちで前に出て、そこに冷静に技術がだせればもっと強くなれるから」

──ただ2月の中村選手との試合は、思うようにいかないからフラストレーションを感じて、バァ~と前に出ていったようにも見えましたが……。

「アハハハハ。2月の試合は、そういうところもありました。『もう、イイッ』って」

──ホント、試合では真っ新な……まんまの平田選手が出ると思います。だからこそ、この間にやってきたことを本人が言われているように、ケージで出して欲しいです。

パンチがイチ・ニのリズムだけでなく、イチで打つパターンも採り入れていた平田

「そうですね、自分でも楽しみにしています。回りに試されているっていう感じがしていますし。どれだけ自分がやれるのか。ここで勝って、やっぱりスタンプに上がってきてほしい。スタンプと戦いたいですね」

──当初の予定では5月末にスタートして、11月にはアンジェラ・リーが復帰してGPウィナーと防衛戦という超過密日程でしたが。

「このあとのことはまだ決まっていないです。2カ月後っていうのは、もうなくて年内に次があるのか、年明けか。でもリザーバーがいるからケガをすると代えられるとか気にしていましたけど、次の日程が出ていないから思い切りやります。日程を聞かされていないから、ワンマッチのつもりじゃないけど、ケガをしようが勝ちます。

ようやくです。ちゃんと始まるし。凄く楽しみです」

■視聴方法(予定)
9月3日(金・日本時間)
午後8時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後8時30分~ONE Super App

■ONE Empower 対戦カード

<ONE世界女子ストロー級(※56.7キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]シィオン・ヂィンナン(中国)
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<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP準々決勝/5分3R>
ハム・ソヒ(韓国)
デニス・ザンボアンガ(フィリピン)

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP準々決勝/5分3R>
アリョーナ・ラソヒーナ(ウクライナ)
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<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP準々決勝/5分3R>
モン・ボー(中国)
リトゥ・フォーガット(インド)

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP準々決勝/5分3R>
平田樹(日本)
アリス・アンダーソン(米国)

<キックボクシング女子アトム級/3分3R>
アニッサ・メクセン(フランス)
クリスティーナ・モラレス(スペイン)

<ムエタイ女子ストロー級/3分3R>
ジャッキー・ブンタン(米国)
ダニエラ・ロペス(アルゼンチン)

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP補欠戦/5分3R>
VV.Mei(日本)
ジュリー・メザバルバ(ブラジル)

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【ONE Empower】アトム級GP、アンダーソン戦前の平田樹─01─「常に練習して動ける体でいるのが当然」

【写真】心身ともに充実した空気感があった平田樹(C)MMAPLANET

9月3日(金・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムONE「Empower」が開催され、平田樹が女子アトム級ワールドGP1回戦でアリス・アンダーソンと戦う。

デビュー1年目を3連勝で終え、パンデミックが起こり1年振りのファイトとなったRoad to ONEの中村未来戦では、TKO勝ちしながらも試合内容に納得できず、涙した。直後に決まったGP出場もコロナ禍で大会が延期され、3カ月を経てようやくシンガポールに向かうことができた。

フリーになり、練習環境を自ら意志と責任で選択して挑むアンダーソン戦に向け、平田の現状をKrazy Beeで尋ねた。


──あとどれぐらいでシンガポールへ?

「5日後ですね(※取材は8月24日に行われた)。ようやくですね」

──ようやく試合が、しかも海外でできます。待望の時ではないでしょうか。

「海外で試合ができることは凄く嬉しいです。ただ会場にお客さんがいないことは、寂しいですね」

──ファンと共に盛り上がることが、ファイトの一部になっているのですか。

「どうなんだろう。無観客で戦ったことがないので、どういう心境になるのか分からないです。でも、ファンと一緒に盛り上がりたいという気持ちはあります。Road to ONEの時も、お客さんを入れることができた大会だったのですが、『うわぁ少ないなぁ』って思ったんです。でも、次はあの大きな会場にお客がいないので……寂しいですよね。どうなるか分からないのですが、お客さんがいないことは何か自分のなかに影響することがあるかもしれないです」

──昨年2月のシンガポール大会、現地にいるのに会場に行けなかった。平田樹すら入れないということを考えると、今の情勢では客入りはないと考えて良いですよね。

「あの時、ホテルにいて携帯でABEMAを視たんですよ(笑)」

──私自身、1万人収容の会場にファンがいない。どれだけパウンドで殴る音や、選手の息吹が聞こえるのかと思って撮影に挑んだことが思い出されます。

「どうでした?」

──3人いるオフィシャルカメラマンのシャッター連射の音が、館内に響き渡っていました(笑)。

「そうなんだぁ!! 選手も、それって聞こえますよね。寂しいなぁ……ジャカルタがめっちゃ凄かったじゃないですか。あのイメージがあって……無音は全く、想像がつかないです。やっぱりお客さんと一体化した方が気持ちも盛り上がるので」

──では、2月の試合はお客さんが少ないからパフォーマンスが落ちた?

「そうですね(笑)。いえ、そんなことないです。あの試合は本当にダメでした。でも、アレを経験して拘り過ぎないこととか、勉強できました。研究される分、その上の技術を身につけないといけないと感じましたし。自分、MMAだけど近距離の方が好きなんです。

でも青木さんが自分の出したい技を出すには、その距離を創ることが大切だと言ってくれたことや、神村エリカさんのところでも色々と教わりましたし……相手のリーチを考えると、どう得意な距離にいけるのか。得意でないところで、どう戦うのか。今回はよく考えてきました。そうやって考えていると、立ち技だけって難しいって実感して。組むまでが大変になる、そんな試合になることは覚悟しています。

でもエリカさんと練習させてもらうと、打撃の人の指導って凄く参考になって。毎週金曜日に練習に行って、アンダーソンのことも凄く研究してくれて、対策練習をしてくれましたし」

──参考になりましたか。練習を取材させてもらった時に、神村さんが平田選手を見る空気が良くて。良い練習になっているなと感じました。神村さんは勝つ論理を持っていますよね。

「ハイ。今回はとにかく前手を出して、前蹴りとかの距離に気を付ける。『そうしたら組んでいけるよ』って。打撃を習いに行っているのですが、『打撃の練習をしているから、試合で使えるってもんじゃないから。打撃に拘らないで良い』って言っていただいて。内山さんにも『打撃やって自信がついても、組みや寝技の方が得意だということを忘れないこと』というのは言ってもらっていました。試合前はあまり内山さんのところはいけなかったのですが」

──真理ですね。本当に。

「こないだの試合もあったし(苦笑)。でも打撃使いたいんですよね」

──結局、そこですか!!

「組むまでの立ち技、そこだとは思うようになりましたけど」

──では試合前の練習は神村さんのところが週1で、あとはKRAZYBEEですか。

「ハイ。男子の細くて背の高い相手や、プロになる前の選手と練習をしていて。時々女子と組むと、パワーの差があるから『軽っ』って思えるよになりました。フィジカルもやってきたので、変わったかなという気はしています。でも自分より、背の高い相手と戦うのは初めてで、どういう試合になるのか興味があります」

──やってきたことが出せるのかという不安と、出したいという期待。どちらが大きいですか。

「期待です。不安はこれまで通りないです。どうあろうが、トーナメントだし勝てば良いので」

──練習環境を変え、その選択が正解だったと周囲に分かってもらうにも勝利が絶対ですが、そのプレッシャーっていうのは?

「負けたら、何か言われますよね。でも、それが今の自分の実力であって環境のせいではないです。負けるのは、自分の責任です。自分を貫いた結果の練習環境ですし、とにかく試合をするまでは練習だけじゃないって実感しています。

──練習だけじゃない……どういうことでしょうか。

「フリーになって自分でやることも増えたので、試合に向けては練習だけでなく、やってきた全てのことが関係してくるって今は思っています。これまで、そういう部分を助けてもらっていたこともよく分かりました」

──このシェイプの良さげ感じは、その責任感の表れでしょうか。

「もうリミットまで1キロです。フリーになった時から、自分で全てをやらないといけないっていう覚悟のようなモノを持てるようになって。誰かに任せることができないということは、誰かの責任にデキるわけじゃない。自分が変わらないといけないという気持ちにはなったかと思います。

ただ体重に関しては2月の終わりに試合が終わって、次は5月の終わり、そこが延期になって早くて7月の終わりと言われていたのが、ここまで来て。その間、ずっと試合を睨んで練習してきたので、体重が増える時間がなかったというのもあります」

──太る暇もないと(笑)。

「またぁ、太るって……太らないです(笑)。でも、今年1年ずっと試合があると思ってきたのでホント、太る時間なんてなかったです。2月の試合前から、ずっと減量状態で。でも、これが普通なんだなって。MMAファイターなんだから、ずっと練習するのが当たり前だし。試合が終わったから練習休んで、体重が増えるとかホントは違うって思えます」

──普段通りでしぼれているから、肌の艶も良いのですね。

「試合が決まった、気合入れる──みたいな気持ちになるっていうことを青木さんに話すと、『そんなこと考えたことない』って言われて。『試合が決まったからやるって、それはないでしょ』みたいに。これまでの自分はそうでした。

でも、常に練習して動ける体でいるのが当然で。そうでないと集中力も切れて、ケガをしてしまうので。同じことの繰り返しだけど、気を抜くとケガをする。そういう気持ちでやっていると、精神的に強化されたように感じます。結果、ここまでケガなくやってこられたので、自分のなかでは成長できたかなって思います」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
9月3日(金・日本時間)
午後8時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後8時30分~ONE Super App

■ONE Empower 対戦カード

<ONE世界女子ストロー級(※56.7キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]シィオン・ヂィンナン(中国)
[挑戦者] ミッシェル・ニコリニ(ブラジル)

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP準々決勝/5分3R>
ハム・ソヒ(韓国)
デニス・ザンボアンガ(フィリピン)

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP準々決勝/5分3R>
アリョーナ・ラソヒーナ(ウクライナ)
スタンプ・フェアテックス(タイ)

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP準々決勝/5分3R>
モン・ボー(中国)
リトゥ・フォーガット(インド)

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP準々決勝/5分3R>
平田樹(日本)
アリス・アンダーソン(米国)

<キックボクシング女子アトム級/3分3R>
アニッサ・メクセン(フランス)
クリスティーナ・モラレス(スペイン)

<ムエタイ女子ストロー級/3分3R>
ジャッキー・ブンタン(米国)
ダニエラ・ロペス(アルゼンチン)

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP補欠戦/5分3R>
VV.Mei(日本)
ジュリー・メザバルバ(ブラジル)

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【ONE Empower】平田樹と対戦、アンダーソン─02─「彼女はチェーンレスリングができないでしょ?」

【写真】どのような穴を見つけたのか。その答は3日後にハッキリする(C)ONE

9月3日(金・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムONE「Empower」が開催される。同大会で開幕する女子アトム級ワールドGPで、平田樹と対戦アリス・アンダーソン・インタビュー後編。

MMA戦績は5勝1敗だが、アンダーソンは平田との違いを経験の差だと明言する。そして平田の投げ技について、3月の時点でバックを取れると話していたアンダーソンは、延期された3カ月の間にさらに研究が進み、勝利への道筋が見えているようにも感じられた。

<アリス・アンダーソン・インタビューPart.01はコチラから>

──より成熟しているということですが、平田選手はプロMMAで4勝0敗。アリスは5勝1敗。この2試合の差が大きいということですか。

「私が21歳のとき、もっと厳しい試合をして危ない場面を切り抜けている。彼女のように楽しんで試合はしてこなかった。この経験の差が、私たちがケージに向き合った時に違いとなって表れるわ。

立ち技、グラウンドで違うレベルの技術を持つファイターと戦う時に、それまでの自分が何をやってきたのか。どういうことに費やしてきたのかが問われることになるから。経験の差というのは、この試合で鍵になってくるはずよ」

──前回に話を聞かせて頂いた時、平田選手が柔道の投げ技を使ってきたらバックを取る絶好の機会になると言われていました。

「彼女の投げを狙った時にはワキを差した方とは逆の手を使って、頭を抱えてくる。バックに回らせないようにね。でも、そこにも穴はあるの。そして、その体勢に入るために前腕を伸ばしてくるのよ。でも彼女は、チェーンレスリング(連動したレスリング)ができない。そうでしょ?」

──……。

「グラウンドと連動性がないのよね、彼女の投げやテイクダウンには。それでも狙いは柔道スローだから、まずはそこを防いでフレストレーションを感じてもらうわ。でも、最終的にはラウンドが進むと、彼女は投げに成功しているのよね」

──随分と研究し、対策も練っていることが伝わってきます。ところでフロリダはもうパンデミック前のように、変わらぬ日常生活を送ることができているようですが、シンガポールでは再び隔離措置が待っています。

「フロリダはもうマスクもしないし、隔離もないわ。今回はシンガポールで試合をするということで、シンガポール政府が軍隊生活のようなことをまだ求めていることに関しては……少しナーバスになっているわ(笑)。ホテルの部屋に籠りっきりで、セキュリティが見張っていて……電話でしか外部と連絡が取れない。でも、なんのためにシンガポールへ行くのか。試合をするためだし、自分の仕事を全うするにはどんな状況も乗り越えるだけよ」

──米国以外での試合は初めてで、時差や移動距離を考えるとその辺りは平田選手の方がアジアの地の利が生きてきます。

「これまで海外って飛行機に乗って2時間で着く、メキシコにしか行ったことがなくて。30時間の飛行機の旅って想像もつかないわ。ただ時差に関して言うと、私はONEと契約するまで5年間、病院でナースとして働いていて。それも夜勤で夜の7時から朝の7時っていう時間帯だったの。ちょうどシンガポールとは昼夜がさかさまだけど、私はその時間帯でずっと生活してきたから。この体はその時のこと覚えていて、自然とアジャストできるんじゃないかと思っていて。

ただ飛行機のなかで水分を絶やさないようにして、ハイドレーションのことを常に頭においていることは必要ね。それも新しい経験だし、神経質になるよりも楽しみの方が大きいわ」

──ところで今大会はONEにとって初めての女子だけのイベントになります。歴史的なショーの一員になることに、どのような想いでいますか。

「嬉しいわ。ただ女子だけの大会はInvicta FCで経験してきたから。でもONEにとって初めてというのは、ワクワクしてくるわよね。しかもONEの女子選手もなかでも最高の面子が揃うわけだし、そこはファンも楽しめるはず」

──では日本でこの試合を視聴するファンにメッセージをお願いします。

「イツキと戦えることを光栄に思っているわ。良い試合が2人でできると思っているから、できれば、グランプリのウィナーになれるよう2人を応援してね」

■視聴方法(予定)
9月3日(金・日本時間)
午後8時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後8時30分~ONE Super App

■ONE Empower 対戦カード

<ONE世界女子ストロー級(※56.7キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]シィオン・ヂィンナン(中国)
[挑戦者] ミッシェル・ニコリニ(ブラジル)

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP準々決勝/5分3R>
ハム・ソヒ(韓国)
デニス・ザンボアンガ(フィリピン)

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP準々決勝/5分3R>
アリョーナ・ラソヒーナ(ウクライナ)
スタンプ・フェアテックス(タイ)

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP準々決勝/5分3R>
モン・ボー(中国)
リトゥ・フォーガット(インド)

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP準々決勝/5分3R>
平田樹(日本)
アリス・アンダーソン(米国)

<キックボクシング女子アトム級/3分3R>
アニッサ・メクセン(フランス)
クリスティーナ・モラレス(スペイン)

<ムエタイ女子ストロー級/3分3R>
ジャッキー・ブンタン(米国)
ダニエラ・ロペス(アルゼンチン)

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP補欠戦/5分3R>
VV.Mei(日本)
ジュリー・メザバルバ(ブラジル)

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Interview ONE ONE Empower アリス・アンダーソン ブログ 平田樹

【ONE Empower】平田樹と対戦、アリス・アンダーソン─01─「ケージの中では勝つことに集中しないと」

【写真】キャリア5勝1敗、アマでは6勝0敗だったアンダーソン。年齢も25歳で、十分に若くてこれからの選手なのだが……。Zoom取材の場合、PCを使う選手はピンが顔より後ろに来る──あるある(C)MMAPLANET

9月3日(金・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムでONE「Empower」が開催される。同大会で開幕する女子アトム級ワールドGPで、アリス・アンダーソンが平田樹と対戦する。

Invicta FCで2勝1敗、北米MMAで育ったアンダーソンがONEで戦うことを決めた理由とは。そして平田樹との対戦について、どのように考えているのか。当初の予定では5月末に戦う予定だったが、コロナの影響で3カ月試合が延びた──ことが、アンダーソンにより自信を与えていた。


──本来5月28日に開幕する予定だったONE女子アトム級ワールドGPの平田樹選手との試合が発表された直後、3月に1度インタビューしていたのですが、大会が延期されお蔵入りとなってしまっていました。同じことは再び聞くこともあるかと思いますが、宜しくお願いします。

「こちらこそ」

──では、改めて9月3日に平田選手と戦うことになりました。

「練習時間が取れて良かったと思っているわ。2月の終わりに試合が決まった時、準備期間は8週間しかなかったから。この夏の間、ずっと彼女の研究ができたし、5月に戦うよりずっと準備できたから。

大会の延期が決まる前後は、情報が錯そうしていて……。延期なる──と連絡が来たと思ったら、次の日はやっぱりやるって話になったり。あの期間はナーバスにはなっていたけど、最終的に延期が決まってからは、ただ練習するだけだって頭もクリアになったし、すぐにキャンプに戻ったわ」

──米国で生まれ育ち、米国のMMAでキャリアを積んできたアリスが、アジアベースのONEで戦おうと決めた理由は何だったのでしょうか。

「ONEというプロモーションが選手の尊厳と名誉を大切にしているということが、まずあったわ。私が育った米国のMMAとは文化が違うと感じたの。それにアトム級の試合が盛んに行われているのも大きかった。

米国では私にはゴールがなかったの。だから以前から、アトム級の試合が行われているアジアで戦うことは視野に入れていたし。なかでもONEはアトム級が一番盛んだったから、ONEでベストになることが、アトム級では世界でベストになることになる。そう思ってONEで戦っていくことを決めたの」

──とはいえ、いきなりGP出場というのは躊躇することはなかったですか。

「こんな素晴らしい機会を逃す手はないわよ。これほどのまでの大きなトーナメントで、米国代表として戦うことができるんだし。こんな光栄なことはないわ。それにタイトルに直結しているトーナメントでしょ? 1試合戦って、次はいつ誰と戦うのか分からないなんてヤキモキすることもないわけだから。これ以上のチャンスはないと思っているわ」

──そのONEのアトム級は115ポンドでハイドレーションテストがあり、ルールもグラウンドでのヒザ蹴りが認められています。この相違点についてはどう考えていますか。

「まだ経験していないから計量に関しては、何ともいえないけど長身の私にとって105ポンドまで落とすことは本当に大変だった。ハイドレーションに関しては、チームの皆も含めてほとんど経験がないことだから、きちんと勉強して準備しないといけないと思ってやってきたわ。

ルールの違いは、大きいわね。普段から練習仲間もグラウンドでヒザを使うことはないから、そこは大きな違いだと認識できているわ。ジムの皆にとっては反則攻撃だから、頭にも入っていない攻撃だしね。だからこそ、大会が延期されて助かったと言えるわね。このルールの違いに、私自身が慣れる時間ができた。夏の間、新しいルールで戦うことを前提に、練習に取り組むことができたから」

──つまり3月に話を聞いた時よりも、平田樹選手と戦うことに自信を持っているということですね。

「その通りね。彼女は短いキャリアで、瞬く間に成功を収めた。パンチも強いし、絶対的に柔道が強いわね。柔道があるから、彼女はトップゲームが可能になっている。とは言っても3月の時点で、彼女の試合をチェックしていたら、既に穴は見つけていた。でも、この3カ月でより彼女のことが理解できたと言って良いでしょうね。

もともと強いグラップラーとも、強いストライカーとも戦っていないし。若くて、経験の少ない選手が、無敗であれだけのゲームをすることは理解いているけど、私もチームも彼女のことは十分に研究してきたから……大丈夫よ」

──そういえば前回のインタビューの時、アリスは平田選手がインターバルの間に対戦相手の前で踊ることに良い感情を持っていなかったですね。

「そういうことじゃないのよ。彼女がダンスをしようが、何をしようが構わない。個人の問題だし。でも、私はああいうことはしたくないってこと。楽しんでいるのよね、試合を。それはそれで良いじゃない。

私はプロとして、自分のやるべきことを落ち着いてやりきる。あんな風に興奮していると、自分のすべきことを全うできないと思っているの。それが私なりのプロフェッショナルとしての在り方ね。

それに私は自分の家族、チームを代表して戦っている。だから戦いの間にダンスなんてせずに、もっと目の前の相手に勝つことをシリアスに考えている。彼女はああいう風に振る舞える方が戦いやすいんだってことは理解しているわ。私は個人的に、ああいうことはできないというだけで。仕事だから、戦うことは。だから、ケージのなかでは戦うことにフォーカスするだけなの」

──平田選手がああやって踊るということは、自分をコントロールできていないというネガティブうなことなのか。それともゾーンに入っているポジティブなことなのか、私には分からないです。ただし、只者じゃないなとは素直に思いました。

「だから、人それぞれなのよね。私があれをやると、ダメだし。でも彼女にとっては良いことなのでしょうね。あの子は若いから。私は彼女より、少し成熟しているということよね。ONEは彼女のことをライジングスターとしてプッシュしているから、彼女はいつでも人に注目されている。

そういうなかでやっていけるのだから、彼女はダンスをしたり、目立つことが平気で心地良いのでしょうね。でもケージの中では、正しいとは言えないわよね。対戦相手に勝つことに集中しないと」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
9月3日(金・日本時間)
午後8時00分~ ABEMA格闘チャンネル
午後8時00分~ONE Super App

■ONE Empower 対戦カード

<ONE世界女子ストロー級(※56.7キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]シィオン・ヂィンナン(中国)
[挑戦者] ミッシェル・ニコリニ(ブラジル)

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP準々決勝/5分3R>
ハム・ソヒ(韓国)
デニス・ザンボアンガ(フィリピン)

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP準々決勝/5分3R>
アリョーナ・ラソヒーナ(ウクライナ)
スタンプ・フェアテックス(タイ)

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP準々決勝/5分3R>
モン・ボー(中国)
リトゥ・フォーガット(インド)

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP準々決勝/5分3R>
平田樹(日本)
アリス・アンダーソン(米国)

<キックボクシング女子アトム級/3分3R>
アニッサ・メクセン(フランス)
クリスティーナ・モラレス(スペイン)

<ムエタイ女子ストロー級/3分3R>
ジャッキー・ブンタン(米国)
ダニエラ・ロペス(アルゼンチン)

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP補欠戦/5分3R>
VV.Mei(日本)
ジュリー・メザバルバ(ブラジル)

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP補欠戦/5分3R>
ビー・ニューイェン(米国)✖ジェネリン・オルシム(フィリピン)の勝者
グレース・クリーブランド(ブラジル)

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【ONE Empower】シンガポールのロックダウンにより、女子アトム級ワールドGP開幕が延期に……

【写真】延期を知らせるオフィシャルのCGにリトゥ・フォーガットでなく、ブラジルのジュリー・メサバルバがモン・ボーの横に確認できる (C)ONE

21日(金・現地時間)、ONE Championshipが5月28日(金・同)にシンガポール開催予定だったONE120「EMPOWER」を延期することをオフィシャルSNSを通して発表した。

ONE世界女子ストロー級選手権試合=王者シィォン・ヂィンナン✖ミッシェル・ニコリニで、日本から平田樹が出場するアトム級女子ワールドGPの開幕戦が準々決勝が予定されていたが、シンガポールのロックダウンにより延期が決まった。

シンガポール政府では14日(金・同)に16日(日・同)から6月13日(火・同)まで4週間のロックダウン措置を取ることを発表しており、既にレストランでの外食は禁止、家庭外での人と人が対面することは2人までに制限されている。

近々の7日間での1日の新規感染者が平均32人、それでも増加傾向にあるということでこのような厳格な措置が取れるということは、いかにシンガポールではコロナを制御してきたのか。そのなかで国際大会を完全バブルを創った上でONEが開いてきたのかということに驚かされる。

とはいえロックダウンの発動宣言から、今大会の開催が危ぶまれていたことは明らかで本来では同大会に出場する日本勢は19日(水)に離日予定だったが、日曜日に21日(金)に変更されることが伝えられていた。

またPCR検査も事前でなく空港で受けるよう指示があったことで、大会が行えないことは選手も薄々感じ取っていたに違いない。それでもONE首脳はシンガポール以外で急遽イベント開催できないか協議に入っていたという情報も聞き伝わってきたが、もちろん時間も渡航条件も厳し過ぎることは明白だった。

ONEから今後については言及されていないが、来月16日にロックダウンが解けたとしても隔離措置などを考えると、18日は難しいことが予想され、早くとも仕切り直しは25日を睨むことになるか。

また今回の延期発表でONEが用いたグラフィックでは、モン・ボーの相手が先日のONE Dangalでビー・ニューイェンに敗れたリトゥ・フォーガットでなく、ジュリー・メサバルバが写っていることが確認できる。


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【ONE120】5月28日のシンガポール大会は初のオール女子イベントに。GP初戦で平田はアンダーソンと対戦

【写真】トーナメント出場選手のなかでいえば、アンダーソンは怖くはないが不気味な相手だ (C)INVICTA FC & MMAPLANET

12日(金・現地時間)、ONE Championshipが公式SNS上で5月28日(金・同)にシンガポールでONEにとって初の女子だけのイベントONE120「EMPOWER」を開催することを発表した。

メインはONE世界女子ストロー級選手権試合=王者シィォン・ヂィンナン✖ミッシェル・ニコリニで、またこの日から開幕するアトム級女子GPの準々決勝とトーナメント枠も明らかとなっている。


日本から出場の平田樹の相手は、米国のアリス・アンダーソンに決まった。アンダーソンはキャリア5勝1敗、Invicta FCで2勝1敗と勝ち越している。エクストリーム・クートゥアー所属のアンダーソン──シンガポールから米国に戻ったミーシャ・テイトが同所で練習をしており、みっちりと平田対策をこうじてきそうだ。

なお平田と同じ山でモン・ボー✖リトゥ・フォーガットが組まれ、インドMMA界の勝利のエースにキャリア5戦目の試練が与えられた。

(C)ONE

注目のONEデビューを迎えるハム・ソヒは、一度はアンジェラ・リーへの挑戦権を獲得していたデニス・ザンボアンガに。残る1試合はアリョーナ・ラソヒーナとスタンプ・フェアテックスで1月22日大会からのダイレクトリマッチとなる。

当日は女子のみの出場ということで、メインカード扱いであろう上記の試合以外のリードカード等も男子の出場はないのか、気になるところだ。

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【ONE】After 2/22平田樹─03─「GPの相手だったら、コレで勝てるなら絶対に仕掛けます」&「楽しみ」

【写真】もう2月22日は吹っ切れた、平田樹 (C)MMAPLANET

2月22日(月)、東京都渋谷区TSUTAYA O-EASTで開催されたRoad to ONE04「Young Guns」のメインで、中村未来にTKO勝ちした平田樹インタビューPart.03。

試合のデキ、アトム級GP出場発表の際の周囲のざわめき──を経て、5月28日に開幕するGP出場に向け、平田樹は2月22日をどのように消化、糧としているのか。

インタビュー最終回、平田はあっけらかんとしているぐらい、これからを見ていた。2月22日が終わっても、ガキには未来しかないようだ。

<平田樹インタビューPart.02はコチラから>


──自分でやりたいことをする。内山高志さんとのボクシング練習もそこがスタートだったのですか。

「内山さんのところは大沢さんから『1回行ってみたら』と言ってもらって。その1回でパンチの打ち方が悪いから肩が痛くなるとか、修正してもらえたんです。その時に凄いって思って練習させてもらうようになりました。

それは、やっぱり自分が求めているものだから通っているわけで。そう思うと、やっぱり自分のやりたいことにトライできるのは今の自分の強味だと思います」

──自信のやりたいことというのは、やる気に通じると思いますが、中村戦を踏まえて何をしていかなければいけないと感じましたか。

「自分的にはレスリングを強化したいです。前回の試合では少しはできていたんですけど、もっとできるはずだし。技ももっと覚えないといけないです。GPを勝ち上がっていくにつれ、どんどん強くなれると思います」

──レスリングで修得したいのはテイクダウンですか、それともコントロール?

「テイクダウンとコントロール、両方やりたいです。あとは柔術、寝技だけもやりたいです。MMAをやることが多いのですが、寝技はやっぱり練習していて楽しいです」

──ところで柔術はどこで練習しているのですか。

「トミー・ヤノさんって柔術の子がいて。イグルー所属らしくてクレイジービーにも来ているので、その子に寝技を教えてもらっています。お兄ちゃんも寝技が好きだし、寝技って次から次とつながるのが面白いですね。極まった時はメチャクチャ嬉しいですし(笑)」

──そこをまたMMAに融合させていたかないといけないということですね。抑える寝技と、殴る寝技はルームが変わってきますしね。

「そうなんですよね。めちゃくちゃ難しいです」

──そんななかGPですが、気になる選手はいますか。

「一番はモン・ボー選手です。右ストレートが男子並みの威力なんじゃないかと思って。ただワンツー、ワンツーでそこだけで。変な投げもしていたけど、グラウンドではパウンドの方が好きなんだなって」

──ONEのアトム級ではずば抜けて大きいような気がします。

「デカかったですね。55キロですもんね、前の試合も。でもあれだけ大きいですし、上がって来るんじゃないかと思います」

──不気味なのがアリス・アンダーソンです。

「映像を見たんですけど、下ばかりやっていないですか?」

──はい。ただし、最後の試合が1年半前です。米国、エクストリーム・クートゥアーの所属で……なんというのか、ONEで戦う女子選手は得意と不得手な部分がハッキリしているケースが多いですが、北米の選手は90点と30点とかでなく、60点で揃えることができる。そういう選手に成長していれば、平田選手にとっては未知の相手ではないかと。

「ONEの人は彼女の今を知っていると思うので、相当なレベルにあるとは思っています。バランスも良いし、気持ちも強い。そういう部分で考えると、中村選手とは骨格も体の強さも違うはずです。クローリン選手も打撃も体も本当に強かったです。小さいのにこんなに強いんだって思いました。

だからアンダーソン選手は身長も高くて、リーチも長いから、どれだけ強いんだろうなって」

──そういう選手を腰に乗せて投げると、どうなるのか。

「背中に乗せても足がマットに着いていて、バックを取られてしまうと思います。今まで自分より小さい選手としか戦ってこなかったので、ああいう背の高い選手が組んでくると、そのまま押し込まれるかなとか考えますね」

──もし、戦うなら……ですね。

「ハイ。アンダーソン選手ともしやるなら」

──正月にハム・ソヒ選手と、将来でなく今戦いたいと言っていたではないですか?

「ハイ」

──そこでハム・ソヒ選手の妹分で、平田選手とも練習しているパク・シウ選手に今の両者の実力を比較してもらいました。そうしたら『問題になりません』と。

「どういうことですか?」

──相手にならないということかと。

「アハハハハハ。私もパクさんに、ハムちゃんってどれぐらい強いのですかって聞いたんです。そうしたら気持ちがメチャクチャ強いって。やっぱりそうなんですよね。技術云々じゃなくて、気持ちが強いから何でも返せるって」

──技術もあって、気持ちも強いのだと思います……。

「浜崎さんとの試合を見ていても、最後までやり切っているし。その部分は自分と違いがあるなって思います」

──今、名前が挙がった3選手も含め、トーナメントの間に戦ってみたい選手は誰になりますか。

「えぇ……モン・ボーさん、ハムさん、スタンプ……皆になってしまいますね。皆、強い。結構、ヤバいメンバーだと思います。ONEに出ている選手しか、彼女達と戦えないわけだし」

──ヤバいと思っている時の方が、欲をかくことなく勝利に邁進できるかもしれないですね。正直、先日の中村選手との試合では平田選手の表情が弱気に見えたことがありました。あれは戸惑いだったのか、それとも怖いと感じたのでしょうか。

「怖いというか、打撃をしたいけど上手くできるか分からないという迷い。でも、組んで投げると絶対的にいけるけど、それをやっちゃいけないだろうっていう迷い……ですかね」

──いける自信があるのに、やってはいけない……。それ、今も思っていますか。

「そうなんですよね……。GPの相手だったら、コレで勝てるなら絶対に仕掛けます。やっちゃいけないなんて思わないですよね。そこが相手を見て、そういう風になってしまった自分のダメなところが出たと思います」

──もう2月22日を良い方向に活かせそうですね。無理はしていないですよね?

「ハイ、次の日は落ち込んでいましたけど」

──結局、試合後に行きたいと言っていたマクドナルドには?

「次の日に行ったんですけど、そんな気持ちだし……あまり美味しくなかったです。でも今はシンガポールで戦えることが凄く楽しみです。あのデカい会場で戦うの、初めてなんです」

──意外と、そうなのですね。

「大会を見に行ったことはあるんですけど……。それに去年の2月には無観客になって、シンガポールにいるのにまさかのホテルでTV観戦になってしまったんですけど」

──アハハハハ。今回も恐らくは上限のある、キャパに対して本当に少ないお客さんの前で戦うことになるかと。

「お客がたくさんいる方が良いけど、そこは期待しないようにします。でもONEの本拠地ですし、シンガポールで戦えることが楽しみです。それと早く対戦相手を発表してほしいです」

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【ONE】女子アトム級GPが5月28日に開幕。ハム・ソヒ、スタンプ、サンボアンガ、平田樹ら8名が出場決定

【写真】JEWELS、ROAD FC、RIZINと頂点に立ったハム・ソヒのGP出場がついにチャトリCEOが認めた(C)ROAD FC

24日(水・現地時間)、ONE Championshipのチャトリ・シットヨートンCEO&会長がSNSで女子アトム級GPに関して5月28日(金・同)にスタートすることを発表した。

出場選手はアリス・アンダーソン、平田樹、デニス・ザンボアンガ、アリョーナ・ラソヒーナ、リトゥ・フォーガット、ハム・ソヒ、スタンプ・フェアテックス、モン・ボーの8選手だ。


月曜日に中村未来を2Rでパウンドアウトしながら、自信のパフォーマンスが許せないで涙した平田が日本人唯一の出場となり、8名の出場選手は米国、日本、中国、韓国、タイ、フィリピン、インド、ウクライナと全て国籍が違うこともあり、山口VV芽生、アトム級転向を視野に入れている三浦彩佳は選外となり、また噂に上がっていたストロー級王者シィォン・ヂィンナンの出場もなかった。

スタンプは直近の試合でラソヒーナに敗れながら、共に当確となり、ONEが力を入れて市場を開拓しているインドからは、平田と並びプロキャリア4勝0敗と最も少ないフォーガットの参戦が決まっている。

そして公然の秘密とされていた、ハム・ソヒのエントリーがようやくオフィシャルでリリースされたことになる。

意外な人選は米国のアンダーソンだ。キャリア5勝1敗のアンダーソンはInvicta FCで2勝1敗と勝ち越しているもののパラエストラ八王子に在籍していた紫乃バンフーズにスプリット判定負けを喫している。

優勝者は11月に現アトム級王者アンジェラ・リーに挑戦することも明らかとされており、トーナメントを制するには5カ月強で3試合、タイトル戦を含めると半年で4試合を戦うハードスケジュールとなりそうだ。

ズバリ本命はハム・ソヒ、対抗はモン・ボー、穴はスタンプ・フェアテックス、大穴がデニス・サンボアンガといったところか。また負傷者が出ることも考慮するのであれば補欠戦も行われることも考えられる。仮に補欠戦が組まれるのであれば少ないとも1人は日本選手にチャンスを与えてほしいものだ。

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