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【SUPER RIZIN03】この夏、一番危険な戦い。扇久保博正「初めての感情。本当に完膚なきまでやっつけたい」

【写真】これは──2カ月前だからできたインタビュー。メディアデーの最後に頭を使わせてしまい、終わった時には扇久保から安堵のような笑みが見られた(C)MMAPLANET

28日(日)、さいたま市中央区のさいたまスーパーアリーナで行われる超RIZIN03で、神龍誠と対戦する扇久保博正。正式発表から5月の記者会見を経て、公開練習──そしてファイトウィークと試合が近づいてきても、その緊張感は高まるばかりだ。
Text by Manabu Takashima

格闘技は性善説に基づいて行われるもの。いや、あらゆるスポーツばかりか人間社会自体が性善説で成立している。そうでなければ車の運転もできないし、屋台でアメリカンドッグを買うこともできないだろう。

それが相手と争う競技、ましてや勝利を得るために目の前の人間を殴り蹴りし、倒して絞めるMMAは、自制心が欠かせない。タガが外れる瞬間、外すことができるファイターは強いが、外れっぱなしでは人間社会を生きていくことはできない。

どれだけ試合前にトラッシュトークをしようが、戦い終わってノーサイド。その姿勢こそが、プロが人前で戦う戦いだ。だからこそ、指導者と指導を受ける者として過ごした時代の因縁が、再燃しているこの戦いは危険だ。実際、扇久保は私生活を持ち出して対戦相手を嫌う様な言動をしたことなど過去になかった。「この感情が試合に影響することはない」という扇久保だが、神龍に対する呼称がインタビュー中も「彼」、「アイツ」、そして「誠」と変わり、一人称も「僕」と「俺」が交錯し続けていた。プロとして受ける取材と、感情の狭間に扇久保はあったように思われる。

そんな彼に神龍戦だけでなく超RIZIN03における立ち技格闘技出身ファイターの台頭を尋ねると、協調性と自負が感じられる──そう彼の人間性が溢れ出るような返答を聞くことができた。(※取材は5月24日の超RIZIN03の会見終了後に行われた)。
る。


早く、分からせてやりたいなって。彼の強さを認めた上で、そう思っています

──会見では神龍選手に対して、盛り上げるために一連の発言をしたのでしょうか。それとも何か身の内に想いがあって、あの言葉を発したのですか。

「榊原さんもリング上で『因縁がある』という風に言っていて、でもファンの皆はどういう因縁があるのか分からなかったんじゃないかと。その状況でも彼は、その因縁を説明をすることはなく普通に『フライ級の1番を決めます』という感じでるだろうなって予想していたんです。そうしたら、案の定そのままだったので。まぁ、盛り上げるためといえば盛り上げるためだったのかなぁ……」

──「いいか、お前」と話しかけておきながら、神龍選手が応えようとすると「黙れ。話を聞け」というのは、かなり理不尽に感じられました(笑)。

「アハハハハ」

──神龍選手の性格を考えると、トラッシュトークの枠を超越した本気モードの罵り合いになるという恐れもありました。

「そうなんですよ……」

──「指導員として、おかしい」という発言は完全にガチでしたね。

「でも、正直を言えばアイツとそれほど因縁があるとは思っていないんですよ(苦笑)。言った方は覚えていないですからね(笑)。でも、言われた方は凄く覚えているというパターンですね。それこそ会見で言ったトイレ掃除のくだりも、僕は全く覚えていなかったですからね。

第三者からアイツが根に持っていると聞いて。でも、それぐらいのこと皆にやっていますし。彼はトイレ掃除が嫌だったのでしょうね」

──そもそも神龍選手とはどれぐらいの期間、どの程度の付き合いをされていたのでしょうか。

「いつ入会したのかは覚えていないですけど、最初はキッズクラスに来ていたはずです。それから徐々に一般クラス、そしてプロ練にも出始めて。どんどん強くなってきて。何がきっかけで強くなったのかは記憶にはないのですが、凄く強かったことは確かです。

練習でも人が使わない、突拍子もない技。プロレスの技を使ったりしていましたね。もともとプロレスラーになりたかったんですよね。突拍子もないことを普通にやってのける子なんで、それが格闘技にも出てしますよね」

──ポテンシャルは認めていたと。

「ハイ。強くなると思っていました。体も柔軟で、やり辛さを感じていましたし。ただ……指導という面では付きっきりでやったり、ミットをずっと持っていたとかっていうことは、僕の記憶にはないです。

一般のテクニッククラスに誠が来ていた。そういう感じですね。あとは和田竜光選手とのタイトル戦とか、デビュー戦でセコンドに就いているんですよ。本当にイチ後輩というか、生徒という感じで見ていました」

──世代が違いますしね。松根良太&扇久保博正のような関係に扇久保博正と高橋誠もなり得たということではないですか。

「僕と誠が、松根さんと僕のような関係に? そういう風になろうとしているのかな……というのは、誠から感じることはありました」

──その気持ちに応えることができなかった?

「う~ん、これはもう詳細を話すと試合を盛り上げるためのインタビューに相応しくない内容になってしまうので……。ただ、常識が欠如したところを指摘したりはしました。そうですね、僕としては『誠な、世の中ってのはな……』なんて社会性を身に着けるために話をしたつもりではいました。

ちょっとね、浮いていたところがあったので。強くなるためにも、皆とコミュニケーションを取った方が良いというのが僕の考えだったし、そのためにはこうした方が良くないかということを伝えましたね。そうじゃないと、あれ以上強くなれないと思ったので。

でも、彼は僕が意地悪をしていると捉えたのかなかって。でも、俺ももっと変なことを言っていたかもしれないですね。まぁ、ウチのジムから離れた選手も当然いますけど、誠は特殊ですね。アイツは本当に、ウチのジムのカラーには合わない奴でした」

──リングの上に私怨があると、怖いです。

「これは僕も長い間戦ってきて、初めての感情ですね。本当に完膚なきまでやっつけたいと思っています」

──自分らのような生き方だと、それこそ人を本気で殴るという行為は若い頃に数えるほどあったに過ぎないです。だから、MMAファイターたちが試合で殴って、絞めて、勝敗もついている間柄で、一緒に練習をして会話をする。そこが凄いと素直に思うんです。自分だと、喧嘩に負けた相手は一生忘れないし、世間が許すなら今でも仕返しがしたい。ただ、そうやって会話や練習ができる人が戦うから、格闘技って成り立つんだと。

「そういう部分でいうと、今回の試合は本当にヤバいですよ」

──その感情がMMAファイターとして、扇久保選手の磁場を狂わせることはないですか。

「いや、全然ないですよ。早く戦いたい。早く、分からせてやりたいなって。彼の強さを認めた上で、そう思っています」

──その感情が勝負をするうえで、余計だと感じることは?

「あぁ、そこは大丈夫です。その感情に引きずられるようなことはないです。そこは自分に自信を持っています。自分のファイトスタイルにないことを、リングの上でやるつもりはない。誠が何もできなかったと思うような試合、そういう風な戦いにします。分からせてやります」

──あの若さと自信、そして実績もある神龍選手をそこまでにする自信があるわけですね。

「それこそ、肌を合わせたことがあるので。どこが強いのか、どこが弱いかも分かっています。彼の強いところを一つ、一つ潰します」

──弱さがあるとすれば、どういう部分でしょうか。

2018年4月28日の和田竜光戦。3Rでなく、2Rに向かう前の神龍

「気持ちでしょうね。

さっきも言いましたが、和田選手との試合でセコンドに就いて、3Rが始まる前に泣きそうになった顔を覚えていますから。『お前、試合中だぞ。気持ちを切らせるな』って怒ったんです」

──それも恨まれましたね(笑)。

「アハハハハ。ただ、その弱さが全てじゃないし。そこに捉われることもない。なんといっても、誠も成長をしているので。でもアイツには、絶対に負けないですね。そこは自信があります。

と同時にTHE BLACKBELT JAPANの若い連中は『分かるぞ、神龍』って思っているかもしれないですよ(笑)」

──アハハハ。その因縁とともに、この試合が超RIZINのなかで実施されるということで、扇久保選手には伺いたいことがあります。

「ハイ、何ですか(笑)」

キックができるからって、MMAで勝てるという風に簡単に思わないでいてほしい

──会見で、皇治×芦澤竜誠のような乱闘が起こりました。その会見を見ても分かるように、今大会はキックから転向してきた選手同士だけでなく、転向組がMMAファイターと戦う試合等が多く組まれています。この状況を俯瞰して、MMAファイターとして意地を見せるという気持ちを扇久保選手は持ち合わせているのでしょうか。

「僕は『俺はお前らと違うんだよ』という気持ちはないです。

乱闘劇の際の斎藤裕、所英男、扇久保博正の三者三様振りがおかしい

本物と偽物というのもなくて。皆、本物ですよ。それこそBreakingDownだって戦っているんだから、本物だと思っているし、偽物とは思っていない。

でもキックボクシングからの転向してきた選手とはやってきたこと、やっていることは違う。僕らが築いてきた技術と比べると、彼らがやっていることはどうしても浅い。そこは違うぞという想いはあります。ただし戦いとしては、全てが本物です」

──いうとキックボクサー×MMAファイター、キックボクサー同士のMMAの方が扇久保×神龍よりも、一般のファンには受ける可能性が高いです。

「う~ん、結局……本物が残るんで」

──……。

「あっ、本物って言っちゃいましたよね(笑)。せっかく、格好つけていたのに(爆)」

──アハハハハ。

「俺、自分で言っていることが分かっていないし、すぐに考えが変わっちゃうんですよ(笑)。だから良いところで編集をしてもらわないと。誠のことを言えないぐらい、俺も相当に変わっているんで(笑)」

──アハハハ。偽物とかではなくて、別モノという気持ちがあるということでしょうか。

「偽物とは絶対に思っていないです。僕はシュートボクシングの試合に一度出ていて、あの辛さを分かっているので。『こんなことをあの人たちはやっているんだ』と。だから、あの人達がやってきた凄さを認めています」

──とはいえMMAのルールで、日本で一番大きな大会でキックボクサーの占める割合が高くなっている(※結果的に11試合中、ベアナックルが2試合、特別ルールが1試合、MMAは8試合で、元キックボクサーが絡まない試合は3試合)。そこに危機感を感じることはないですか。

「だから……レベルの低い者同士が戦えば、面白いですよね。逆に高い者同士が戦うと、防御力が高いですからね」

──ただ元キックの選手達、強くなっていないですか。

「それは思っています。でもMMAとしての強さが一番なんで。だから斎藤(裕)君と久保(優太)選手の試合も、斎藤君が勝つと思っています。試合を見る人が、どう思うかは別で。MMA歴の短いキックボクサーの試合の方が動きが多くて、凄いように捉えられることはあるでしょうね。だから偽物でなく、別モノなんです。とはいっても、強さでいえば僕らの方が強い、確実に強いです。

同時にMMAは打撃から始まるので、打撃の圧力は重要で。そこはキックボクサーの人達は凄いです。そして、真剣にMMAに向き合っている選手もいます。これからは、そういう人達が増えてくること思いますし、もう次の超RIZINに表れています。それでも組み技は、すぐには強くなれない。練習をすれば強くなりますが、時間は掛かります。積み重ねが大切で、だからこそキックができるからって、MMAで勝てるという風に簡単に思わないでいてほしいです。

そのなかで僕の試合が、これがMMAだという試合になるかは正直分からないです。でも、自分がやってきたことを僕は信じているので。それを出していけば盛り上がる──じゃないけど、伝わるモノは絶対にあると思います。

僕はやっぱりRIZINのフライ級を、UFCを越えるフライ級にしたい。中央アジアとか強烈な連中が出てきているからこそ、僕と神龍の試合はRIZINフライ級にとっても大切な戦いになる。覚悟を持って臨みます」

■視聴方法(予定)
7月28日(日)
午後2時00分~ ABEMA、U-NEXT、RIZIN LIVE、RIZIN100CLUB、スカパー!

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【RIZIN】RIZINウエハース’24発売決定!

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昨年末、RIZINファンの間で話題沸騰したRIZINウエハース。「どこを探しても売っていない」「どこに売ってるの?」という悲痛な声がSNSで飛び交っていた頃が懐かしい。私もカードコーナーや食玩コーナーを覗くクセがつきましたもん。

そんな、はぐれメタルばりに希少価値の高かったRIZINウエハースの第二弾「RIZINウエハース’24」の発売が発表されました。ウエハースに同封されるRIZINカードのラインナップは次の通りです。

朝倉未来(SR)
芦澤竜誠
安保瑠輝也
伊澤星花(R)
伊藤裕樹
井上直樹
上田幹雄
宇佐美正パトリック
扇久保博正
太田忍
キム・スーチョル
久保優太
くるみ(R)
クレベル・コイケ
皇治
斎藤裕(R)
榊原信行(R)
篠塚辰樹
神龍誠
ジョニー・ケース
鈴木千裕(R)
鈴木博昭
萩原京平(R)
平本蓮(SR)
ヒロヤ
フアン・アーチュレッタ
“ブラックパンサー”ベイノア
ホベルト・サトシ・ソウザ(R)
堀江圭功
摩嶋一整
矢地祐介
YA-MAN
ルイス・グスタボ
RENA
シークレット1
シークレット2

SRの2種、Rの7種は選手のサインをデザインにあしらった光り輝くホロカードだそうです。今回もRIZINのレギュラーメンバーに加えて、くるみに榊原CEOという遊びの要素を残してちょうどいい塩梅。いぶし銀好きな私としては金原正徳、佐藤将光辺りがほしかったのですが、これは次回に期待しますか。
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そしてUFC参戦が確定している朝倉海の名前がないのはもちろん、現役のRIZINフライ級チャンピオン堀口恭司の名前がないのもちょっと寂しい。これも旅立ちの前触れか。。。何はともあれ発売は12月。もうあの無い無い尽くしを味わいたくない方は予約マストでお願いします。
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【SUPER RIZIN03】ヒロヤ戦を乗り越えて叶えたい大きな夢――所英男「最後は代々木第一で戦いたい」

【写真】悲壮感ではなく、勝ってもっと格闘技を続けたい。そんな想いが伝わるインタビューだった(C)TAKUMI NAKAMURA

28日(日)、さいたま市中央区のさいたまスーパーアリーナで行われる超RIZIN03で、所英男がヒロヤと対戦する。
Text by Takumi Nakamura

「負けたら引退します」。対戦カード発表記者会見で所は進退をかけてヒロヤとの一戦に臨むことを明言した。2001年にリングスでプロデビューし、ZST、HERO’S、DREAMで戦い、2015年からはRIZINを主戦場に戦ってきた46歳の所が、いよいよキャリアの終わりを意識するようになった。

しかし自らが己に課した“負けたら引退”という状況のなか、所の中には新たな目標が芽生えたという。引退をかけてではなく最後に叶えたい大きな夢に向かって、所はヒロヤとの一戦に臨む。


──超RIZINへの出場が決まり、記者会見では「負けたら引退」という言葉もありましたが、会見のあとの反響や反応はいかがでしたか。

「みんな腫れ物に触るじゃないですけど、気を使ってあんまりそのことに対しては触れてこなくて……自虐的な感じになっちゃいました(苦笑)」

──最近の試合では所選手も「これが最後になるかもしれない」という覚悟だったと思うので、そういった反応が多かったのかもしれないですね。

「周りからすれば『いつ辞めるんだろう?』というのは常にあったと思いますし、自分自身もこれが最後かもしれないと思ってやってきて、それをようやく口に出せたのかなという感じですね」

──自分の気持ちの中で思っていることと、言葉にして発するのは大きく違うと思いますが、あえて言葉にしたというのは心境の変化があったのですか。

「自分はRIZINという素晴らしい舞台に出させてもらっていて、最終的にはRIZINで引退したいという気持ちがありました。そのなかで神龍誠戦はいい試合だったと言ってもらえたんですけど、自分がRIZINに出られるレベルなのかと言われたら、そうじゃないかもしれないですし、そこでヒロヤ選手と試合をすることになって(引退をかけて戦うには)タイミング的にいいのかなと思いました」

──流れとしてはまず最初にこの試合のオファーがあったのですか。

「ヒロヤ戦に関しては金原(正徳)さんのプロデュースというか、鈴木千裕戦の前に金原さんと一緒にタイで練習していて、そこで金原さんからヒロヤ選手の名前が出て、色々と話していくうちに、この選手だったら進退をかけて戦う意味があると思ったんですよね。それを金原さんがRIZINに伝えてくれて、ヒロヤ選手側とも調整してもらって、正式に決まりました」

──ヒロヤ選手には対戦相手として、どんな印象を持っていますか。

「すごく気持ちのいい選手ですよね。試合中も思いきりがいいし、プロの試合をするというか、気がついたらヒロヤ選手を応援している、そんな感じの選手ですよね」

──BreakingDown出身選手ですが、あまりそういった雰囲気はないですよね。

「僕は不良っぽい選手が苦手なんですけど(苦笑)、ヒロヤ選手は雰囲気が違いますよね」

──ヒロヤ選手の体つきや試合ぶりを見ると、真剣に格闘技と向かい合っていることが伝わってきますよね。

「それは凄く思いますね。あと会見で一緒になった時に、26歳であの落ち着きぶりは凄いなと思いました。僕が(アレッシャンドリ・フランカ・)ノゲイラとやったのが27歳の時だったんで、それを考えたら落ち着いていますよね」

──ヒロヤ戦に向けて、タイでの練習も含めてどんなことを意識してやってきたのですか。

「タイで初めてクロスフィットトレーニングをやったんですよ。色々と決まっているメニューを黙々とこなして、それがむちゃくちゃキツいんですけど、前田(日明)さんのトレーニングを思い出すというか。このトレーニングをやっていると、スパーリングの動きも変わったんですよね。自分の中でこれだ!と思う部分があって、日本に戻ってきたあとも、金原さんにHALEOを紹介していただいて、HALEOでトレーニングを見てもらうようになりました」

──実戦的なものではなく、運動能力を上げるようなトレーニングなのですか。

「そうです。そのおかげでスパーリング中の反応も速くなった……気がします(笑)。いざ試合になったらガチガチかもしれないですけど、少しでも自分のパフォーマンスを上げる可能性があるならやる、ですよね。金原さんからは『僕は10年前からやってます』と言われて、もっと早く教えてくださいよと思いましたけど(笑)」

──このタイミングで気づけて良かったと前向きに捉えましょう!

「本当にそうですよ。このタイミングで気づいて『救世主なのかな、金原さんは』って思うぐらい感謝しています」

──具体的には動きの反応がよくなったり、スタミナが続くようになったり、そういった効果が大きいですか。

「言っても若い人には勝てないですけど、46歳の自分の中では変わってます。40代前半くらいには若返りました。3月からトレーニングを始めて4カ月で4~5年前に戻っているっていうことは凄いですよね」

──今までとは違う形で充実した練習ができているようですね。

「前田さんからも連絡があって『治療に行ってこい』と治療院を紹介してもらったり、色んなところで変わってきています。次の試合、若い選手とやるからなんとも言えないですけど、前回とは違う内容でやれるんじゃないかなと思っています。

──ある意味、昨年10月のヒロ・ヤマニハ戦はそれまでと同じ練習を継続して挑んだ試合で、今回は新しいことにチャレンジして挑む試合ですね。

「そうですね。だから楽しいと言えば楽しいんですよ」

──その一方で、試合前に向けて練習をしていて、これで最後になるかもしれないと、ふと思うことはないですか。

「それはめっちゃ思いますね。『試合まであと2週間か』と思ったり、『この練習もあと2回か』と思ったり。それが寂しくはありますけど、まだ格闘技をやりたいという気持ちも強くなっています。負けた時の自分を考えると、僕から格闘技をとったら本当に何もない人間なんで、自分が自分でなくなっちゃうと思っているんですよね。だから、負けられないし、辞めたくないし、勝ちたいです」

──金原選手がRIZINで連勝してタイトルに挑む姿を見て、ポジティブな刺激や影響も受けましたか。

「まあ金原さんは元々強いんで、あんまり参考にならないですけど(笑)。2月のRIZINでは今成(正和)さんも一本勝ちして、40代が頑張ってるだけで、胸を打たれますよね。そこはもう勝ち負けだけじゃないと思います。でもだからこそ僕はヒロヤ選手に勝ってまだ格闘技を続けたいです」

──さきほど「最終的にはRIZINで引退したい」という言葉もありましたが、所選手は旗揚げ戦からRIZINに参戦しているんですよね。

「RIZINの旗揚げ戦が29日と31日の2DAYS興行で、29日の大会に出させてもらったんですよ。それから少し間が空くことはありましたが、ずっとRIZINに出させてもらっています」

──RIZINは来年で旗揚げ10年なので、所選手のキャリアを振り返ると、RIZINが一番長い期間、出場している大会なんですよね。

「そうなんですか? それは意外でした」

──ざっくり所選手のキャリアを時系列で並べるとZSTが2002年~2005年、HERO’Sが2005年~2007年、DREAMが2008年~2011年、2015年以降がRIZINなんですよね。

「言われてみれば、そうか……。ZSTなんかものすごく長くいたイメージがあるんですけど、3年くらいなんですね。全然気づかなかったです。ZSTが一番長いと思っていたので」

──だから所選手はRIZINを代表する選手の一人だと思いますし、この10年で格闘技ファンになった人たちにとっては所英男=RIZINファイターなんだと思います。

「確かに。僕は本当にRIZINには感謝しかなくて。RIZINに出る前にBellatorに出て(2015年3月、L.C.デイビスに判定負け)、そのあとにRIZINからオファーをいただいたんですが、マネジメントのトラブルで、試合が出来るか分からない状況になっていたんですね。でもその試合を受けたかったので、佐藤大輔さんとうちの奥さんがRIZINに掛け合ってくれて、なんとか急遽試合ができることになって。そうやってRIZINに拾ってもらったという恩と感謝があります」

──RIZINが所選手に戦う場を作ってくれたんですね。

「自分がそれに対して何かを返せているかどうかは分からないですけど…」

――しかも堀口恭司選手やジョン・ドッドソンといった世界のトップ選手とも試合が組まれて。

「なんでそんないいカードを組んでくれたんですかね(笑)。他にもクロン・グレイシーともやりましたし、太田忍選手のデビュー戦の相手もやらせてもらって」

――UFCのタイトルマッチ経験者、グレイシー一族、オリンピックのメダリスト……そうそうたる相手ですね。

「何気に那須川天心選手とボクシングルールもやりましたし、グラップリングで桜庭和志さんと組んでヴァンダレイ・シウバ&田村潔司組ともやっているんですよ」

――しかも次の対戦相手のヒロヤ選手はBreakingDown出身で。これだけ色んなジャンルとビッグネームと対戦した選手はいないでしょうね。

「全く目立ってはないですけど(笑)。でもすごくいい扱いをしてもらっているし、本当にありがたいです」

──そういった相手と試合が組まれるのは所選手だからこそだと思いますし、このストーリーをこれからも続けていきたいですよね。

「何が何でも続けたいですよね。それしかないです、今は。とにかく辞めたくないです。続けたいです。この試合のために全部出しきるトレーニングをやってきて、そのつもりで戦うので、ここで終わっていいという覚悟はありますが、それ以上に勝って格闘技を続けたい。その気持ちが一番です。あと新しい目標も出来たんですよ」

――新しい目標……聞かせてもらってもいいですか。

「僕の格闘技人生を変えたのが2005年7月のノゲイラ戦で、あの日の会場が代々木第一(国立代々木競技場第一体育館)だったんですね。6月にRIZINが代々木第一で大会をやっていて、僕ももう一度代々木第一のリングに立ちたいと思いました。代々木第一は僕の人生を変えてくれた場所で、色んな想いが詰まった場所で、引退するまでにあの場所で試合をしたい。その目標を達成するまではやめられないですね。その時は(山本)アーセン選手と対戦したいんですよ」

――アーセン選手とも対戦したいのですか。

「先ほど話したように僕は格闘技人生で色んな相手と戦ってきましたが、KID(山本徳郁)さんとだけは試合が出来なかったんです。だから自分の思い出の場所で、KIDさんの甥っ子のアーセン選手とやりたいです。だからロード・トゥ・代々木第一、ロード・トゥ・アーセンが今の目標です」

――それは素晴らしい目標ですね。所選手が代々木第一のリングに立つ姿を見たい人はたくさんいると思いますよ。

「東京ドーム、大阪ドーム、さいたまスーパーアリーナ、日本武道館……色んな会場で戦ってきましたけど、最後は代々木第一で戦いたい。その目標が出来てから、また気持ちがすごく燃えているんです。その目標をかなえるためにもヒロヤ選手には絶対に勝ちます」

■視聴方法(予定)
7月28日(日)
午後2時00分~ ABEMA、U-NEXT、RIZIN LIVE、RIZIN100CLUB、スカパー!

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【SUPER RIZIN03】危ないレベルの因縁、扇久保博正戦。神龍誠「言いたいことは山ほどあった」

【写真】本当に仲が悪いと、MMAは危険だ (C)TAKUMI NAKAMURA

28日(日)、大宮市のさいたまスーパーアリーナで行われる超RIZIN03で、神龍誠が扇久保博正と対戦する。
Text by Takumi Nakamura

4月のRIZIN46のリング上で決定した神龍と扇久保の一戦。かつての師弟対決としての注目を集めていたが、日を改めて行われた記者会見では扇久保の「なんでうちの道場を辞めたか言ってみろ」という言葉に対し、神龍が「俺とお前は合わないなって言いましたよね?それを指導員が言っていいんですか?」と返すなど、両者の遺恨が露になった。

このインタビューは会見直後に行われたもので、神龍は扇久保戦に対して抱く感情を露わにした(※取材は5月24日の超RIZIN03の会見終了後に行われた)。


当時の僕は本当にしゃべるのが苦手だった

――両者揃っての記者会見を終えた直後ですが、今の心境を聞かせてください。

「ムカついてます」

――会見で神龍選手から扇久保選手に対して「俺とお前合わないなって言いましたよね?それを指導員が言っていいんですか?」という言葉もありました。

「そういう人なんだなって感じですね。普通は先生が生徒に対して『俺と合わない』なんて言わないじゃないですか。でもはっきりそう言われたんですよ。あっちは覚えてないと思いますけど。そういうことを言う先生のことをどう思います?」

――それはその時の状況もあるとは思いますが…………(💦)。

「しかもそれを15~16歳の生徒に対して言うわけですよ。僕はそういうことは言うべきではないと思います」

――例えば何かそう言われてしまう出来事があったのでしょうか。

「僕は何かやらかした記憶はないし、ただ単に気にくわなかっただけだと思います」

――やるなと言われたことをやってしまった、とか。

「それもないですが、当時僕が周りの人たちと馴染めなかったのは確かです。ただ僕だけ10代半ばで、周りに同世代の選手がいなかったし、みんな年上なわけですよ。そういうこともあって周りと馴染めなかったし、『お願いします』って練習に参加して、掃除して一番最初に帰るのが僕だったんです。

そういうなかで『お前は毎日便所掃除しろ』と言われて、僕はそれを一昔前のイジメみたいだなと感じていました」

――いわゆる師弟関係というものはないですか。

「そんな関係ではないです。一応、教えてもらっていたので感謝もしていたし、先生と呼んでいましたけど、綺麗な師弟関係はないですね」

――道場で指導する・指導を受けるだけの関係だ、と。

「そうですかね。だから僕は会見で(扇久保が)どっちの感じで来るかなと思っていたんですよ。そうしたらああいう感じで来たので、じゃあ僕もその感じでいきますよと思って言いました」

――扇久保選手の言葉を聞いて感情的になりましたか。

「僕も言いたいことは山ほどあったんですよ。それであっちが『しゃべれ』って言うから、しゃべりだしたら『しゃべんな』って言われて。ああいうところも理不尽ですよね」

――指導を受けている時から、いつかやってやりたいと思っていましたか。

「はい。当時からそう思っていました。色々言われてムカつくのもあるし、練習ではボコボコにされていたんで」

――ジムを離れたのもそれが原因の一つだったのでしょうか。

「ジムを離れたのはちょうどプロで初めて負けた時で、このままの環境で強くなれるのか?と疑問に思って辞めました」

――扇久保選手からするとジムが嫌で逃げたという捉え方をされているかもしれません。

「当時の僕にはそうするしかなかったです」

2018年2月、パラエストラ柏──夜の一般練習で内藤のび太とスパーリングをする神龍誠(当時は高橋誠)

――神龍選手の入門当時はどのよう状況だったのですか。

「もともと僕がジムに入ったのが中学一年生くらいの頃で、参加していた一般クラスで中学生は僕くらいでした」

――中学生の一会員としては色々と難しい環境かもしれないですね。

「それで周りに馴染むのが大変だったし、僕も人見知りだったんで、向こうからすると感じが悪かったんでしょうね。何か話かけても返事はするけど不愛想だっただろうし。今振り返るとそうだったんだと思います。でも当時の僕は本当にしゃべるのが苦手だったんで」

――今はそういう見方ができるかもしれませんが、当時はそこまで考える余裕がなかったのかもしれないですね。

「それでも優しくしてくれた先輩はいたし、大阪で試合をするときにセコンドについてきてくれた先輩や、周りに馴染めない僕に声をかけてくれた先輩もいたんですよ。あの人はそうじゃなかったってことです」

――人間的に合わないですか。

「はい。合わないです」

天才だからやらなくていいんだじゃなくて、基礎練習もやってプラスアルファにする

――話題を変えましょう。4月のRIZIN46のイ・ジョンヒョン戦は肩固めによる一本勝ちでしたが、あの試合を振り返っていただけますか。

「予想通りでしたね。年末に堀口(恭司)選手には負けましたけど、言っても僕は世界トップなので」

――心境的には勝って当然という試合でしたか。

「でもジョンヒョンは強いらしいですけどね。韓国ではトップ3に入ると言われているみたいなので。まぁ、僕は日本の器じゃないんで、そういう違いを見せられたかなと思います」

――堀口戦後は何を意識して練習してきたのですか。

「基礎に戻りました。強化しなきゃいけないところを見つめなおして。今まで雑にしていたところ、曖昧にしていたところを基礎からやる感じですね」

――新しいことを取り入れるよりも基礎を見直していると。

「そうですね。打ち込みの大切さだったり。どうしてもレベルが上がってくると練習がスパーリング中心になったりするじゃないですか。そういう部分で技が雑になっていたところもあったので、そこを振り返ったのが一番ですね」

――堀口選手と対戦して通用するところ・しないところが分かりましたか。

「相手の強みで勝負できるようにならないと先はないのかなと思いました。例えば堀口選手はすべてのレベルが高くて、何でもできるわけじゃないですか。それに対して僕がただ自分の強いところをぶつけるだけでは勝てなくて、相手の強いところでも勝負しながら、自分の得意なところに持っていくことが必要だなと思いました。堀口選手と再戦を狙っているので、このくらいしておきます」

――神龍選手の試合を見ているとMMA的なスクランブルの動きとサブミッションを取る動きが連動している印象があります。そこはご自身でも意識されているのですか。

「う~ん……身体能力。それが扇久保さんが言う『身体能力がある』なんじゃないですかね」

――なるほど。自分でもそこは武器だと思っていますか。

「逆にそこに頼りすぎていたってことだと思います。そういう意味で基礎に戻ったというか。自分は天才だから(基礎は)やらなくていいんだじゃなくて、基礎練習もやってプラスアルファにするということを堀口戦で考えるようになりました」

――あのタイミングで堀口選手と戦ったことは大きかったようですね。

「大きいです。あのタイミングでやれたことが大きいし、また強くなっちゃいますよ」

あの人もUFCに行ったらトップ5には入ると思う

――扇久保選手に対する感情は置いておいて、対戦相手としての印象は?

「フィジカルが強いパワー型で、テイクダウンしたらあまり動かずにパウンドで削って膠着することが多いですよね。そこにハマるのは嫌なので、そうさせないようにして僕の展開を作っていきます」

――攻略するイメージは出来ていますか。

「相手の対策ではなくて、今の僕なら全部で勝負できると思うので、特にないです」

――対扇久保ではなく、今の自分を出すことに集中していると。

「そうですね。確かに当時の僕は何もできなかったですけど、それは昔の話なんで。今は全部で勝負して勝ちます。あの人もUFCに行ったらトップ5には入ると思うので、世界一を目指す人間としてちゃんと超えたいなと思います」

――周りから様々な反響があると思いますし、お互いの色々な感情がぶつかる試合になりますね。

「そういう方が面白いんじゃないですか。あっちも家族もお子さんもいて、昔こういうことをされましたって言って下げるのもどうかなと思っていたんですけど、あの感じで来るなら僕も同じ感じでいきますよと。ファンのみなさんは試合を楽しみにしていてください」

■視聴方法(予定)
7月28日(日)
午後2時00分~ ABEMA格闘チャンネル

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【RIZIN47】堀口と初RIZINルール、セルジオ・ペティス「理詰めのファイトと、勇敢な戦いが同居した試合を」

【写真】ミルウォーキーを離れる前日、慌ただしい時を過ごしていたはずだが、非常に丁寧な話をしてくれたセルジオに感謝 (C)MMAPLANET

9日(日)に国立代々木競技場第一体育館で開催されるRIZIN47でセルジオ・ペティスが初来日を果たし、堀口恭司と戦う。
Text by Manabu Takashima

2年半前、2021年12月にセルジオは堀口を相手にBellator世界バンタム級王座防衛戦を戦い4R3分24秒にスピニングバックフィストでKO勝ちを収めている。と同時に、逆転の瞬間までニュー堀口恭司スタイルといえるテイクダウンゲームに劣勢を強いられていた。

その事実を十分に理解しているセルジオは初めての日本、そしてサッカーボールキック、踏みつけ、グラウンドでのヒザ蹴りが許されたRIZINルールとリングでの戦いに関して、どのような想いでいるのか。米国を離れる前日に彼の話を訊いた。


ホリグチのグラップリング・スキルはアメージングだ

──セルジオ、背景を見る限り今もミルウォーキーですか(※取材は1日に行われた)。

「そうだよ。明日、ミルウォーキーを発って東京に着くのは月曜日だ」

──なるほど、特に時差を調整するために早入りなどもしなかったのですね。

「試合が土曜日でなくて、日曜日だからスケジュール的に何も問題はないよ。プロフェッショナル・ファイターとして、気にかけるべき点はそこではない。月曜日に着いてリラックスして、日曜日までにアジャストする時間は十分にあるからね。

兄のアンソニーが日本で戦った時も、試合の5日前に東京に着いたけど何も問題はなかったと言っていたよ。アンソニーよりもファイトまで時間があるし、このタスクは簡単に克服できるだろう」

──とはいえ、これほどの長旅をして試合をするのも始めてかと思います。

「そうだね。ただバケーションで、タイとインドネシアに行ったことがあって、アジアの時差は経験しているんだ。日本に行くのは初めてだけど、インドネシアに行った時は移動だけで25時間もかかった。それを考えると、東京までは13時間のフライトだから問題はない。

特に日本への移動や、時差については深く考えていないんだ。僕が何をどう考えても、時差も長時間のフライトも存在している。自分の力ではどうしようもないことを、アレコレ考えてもしょうがないよ。

時差ではなくて減量、そしてファイトにフォーカスしないとね。東京のファンの前で素晴らしい試合をするために、クリアしないといけないプロセスでしかないから。これまでも試合で遠征は経験していて、戦いづらい環境もあった。でも、全ての状況を受け入れて戦うことが僕の仕事だから。

何よりも日本で戦うことが楽しみでならない。日本のMMAは組み技が主体だという印象があるから、僕は米国で戦っているようにスタンディング・バトルを織り交ぜた試合をしたい。多彩な蹴りを駆使してね。

日本のファンは礼儀正しく、ファイターへの尊敬心を忘れないというのは有名な話だ。僕はテコンドーというマーシャルアーツと共に成長した。そこではただ技術的なことだけでなく、人々を尊重する精神を学んだ。だから、僕は日本のファンに近い感性をもってMMAを戦ってきたと思っている。

日本のファンに僕のスタイルをしっかりと見て欲しい。来週の日曜日のホリグチと相対したセルジオ・ペティスのMMAを──ね」

──ところで2年半前の堀口選手との試合に関して、今もセルジオはラッキーだったという声が聞かれることがあります。あの4Rの逆転勝ちをそのように思われることに関して、どのように感じていますか。

「ハハハハ。そういう意見があっても、耳を傾けないよ。僕自身が、誰よりも自分の戦いを理解している。だから、ラッキーと言われても、あの試合のことを言っているのかなって感じだよ。3R……いや4Rの途中まで劣勢で、スピニングバックフィストで逆転勝ちをしたのだから、そういうリアクションも起こるだろう。でも、ハイキックからのスピニングバックフィストは僕の得意な動きの一つだから。

その機会があればと、準備もしていた。だからLuckよりも、Very Fortunateだと自分では思っている(※ラッキーは、その結果がプロセスと因果関係がなく──ただ運であった時に使われる。フォーチュネイトは、幸運であってもその結果に結びつく要因が存在する場合に用いられる)」

──なるほど!! と同時に、セルジオも認めているようにフィニッシュ直前まで、堀口選手のテイクダウンゲームにポイントを失っていました。そのことが、今回の試合に生きることはありますか。

「最初の3R、今回の試合でもホリグチは繰り返したいと思っているだろう。ただ彼も前回の試合から進化した。僕も成長している。2人とも2年半前とは違うファイターになっているはずだ。あの時の僕は初防衛戦だったし、今回とは状況も違う。

あの試合の時は、今のように自信もなかった。今回は思い切り楽しみたい。そして、皆が喜ぶハイライトリール・ファイトを見せたいんだ。それが可能になるだけ練習をしてきたし、自信もある。調子も良いしね。もう準備はできているよ」

──堀口選手はトータルファイターとなった……というよりも、テイクダウン&コントロールが強くなって以前のような遠い位置から踏み込んで打撃で戦うというスタイルとは違ってきました。そのスタイルチェンジをどのように捉えていますか。

「ホリグチのグラップリング・スキルはアメージングだ。前の試合……マコトだっけ、相手は?」

──ハイ、神龍誠選手ですね。

「マコトとホリグチのグラップリングの攻防は本当に素晴らしく、秀逸なファイトだったよ。特にマコトはあの若さで凄く印象深い戦いをしていた。技術的にもそうだし、精神的にも素晴らしい試合をやってのけたと思う。

ホリグチはそんなマコトを上回る動きで、RNCで勝った。スタイルチェンジという言葉、そのものずばりの戦い方だったね。ただ……ホリグチはもう自分のアゴの強さに自信が持てなくなっているんだろう。

何度かKO負けを経験して、打撃で勝つという戦い方ではなくなっている。と同時にアスリートとして、賢くなったことも事実だ。レスリングとグラップリングで、危なげなく勝ちにいく。キョージ・ホリグチは、本当にスマートな選手だよ。このところ、サブミッションで勝つことも増えてきているしね。

僕を相手にしても、過去数試合と同じことがしたいはずだ。テイクダウンしてコントロールから極める、それが今のホリグチの戦い方だからね。そこに打撃で戦ってきた時と同じように抜群の距離感と、絶対のタイミングを把握する能力がある。あの踏込みから、今はグラップリングを仕掛けるようになったんだ」

──つまりは前回の試合とは、セルジオの堀口選手への理解度も違うということですね。

「その通りだ。あの時はスタンディング・バトルになると思っていた。ホリグチがテイクダウンを狙ってくることは、想定外だったんだ。でも、今回はそうやってくることは分かっている。ちゃんと、ホリグチの仕掛けへの対策はできているよ」

僕の戦いはよりオープンになる

──ところで前回は5分✖5Rで、ユニファイドMMAルール。そしてケージでの試合でした。今回は5分✖3RでRIZINルール、リングが戦う舞台となります。

「PRIDE時代のルールセットだよね。このルールで忘れられないような素晴らしい戦いが生まれた。僕がMMAを見るようになったのはPRIDEの頃で、ショーグンのサッカーボールキックを見入っていた。そしてPRIDEのオールスターはリングで戦っていた。

リングでの試合は別モノだよね。ケージだと、ずっと回り続けることが可能だけど、リングでは目の前に対戦相手が立つ局面が増える。サッカーボールキック、踏みつけ、グラウンド状態でのヒザ蹴りが認められることで、僕の戦いはよりオープンになる。いつも通りパンチも使ったうえで、それらの攻撃が許されているのだから、とても興味深いことになるだろう。自分を試す絶好の機会を得られたと感謝しているよ」

──ユニファイドMMAルールよりも、頭のネジを外さないといけないかもしれないです。何より、このルールでは堀口選手の方が経験豊かですが、練習で実戦の差を埋めることはできるでしょうか。

「練習では踏みつけ、サッカーボールキックから如何に体を守るかを重点的にやってきた。僕だけに許されているわけでなく、ホリグチが僕に仕掛けてくる攻撃だからね。如何にあの危ない局面に持ち込ませないで戦い抜くのか。そして、持ち込まれた時は、どう防御するのか。

リングは……僕の初めてのプロMMAファイトはカナダで、リングが使用されていたんだ。だからリングの経験がないわけじゃない。その多くはボクシングの試合だったけど、リング初心者ではないからね。RIZINで戦うことでテイクダウンでの攻防、スタンドでの戦い方とも、ルールが変わり世界が変わったように感じている。正直、1戦目はホリグチがほぼ勝利を収めていた。

それは認めるよ。今回、ホリグチは自分の国で、自分のルールで。そしてリングの戦いで、白星を取り返そうとしている。そんな戦いに向け、僕はこれまでとは違うスタイルで戦おうと思う。熱く、そして冷静に戦うよ。計算し尽くした理詰めのファイトと、勇敢な戦いが同居したような試合をするつもりだ」

──では最後に日本のファンに一言お願いできますか。

「日本のファンの皆には、次の日曜日の試合……世界最高峰のファイトを楽しみにしてほしい。その場に立てることを光栄に思っているよ」

■視聴方法(予定)
6月9日(土)
午後12時30分~ABEMA、U-NEXT、RIZIN100CLUB、スカパー!、RIZIN LIVE

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『RIZIN CONFESSIONS』第151回動画

【 RIZIN 公式グッズ RIZIN.47 大会限定マフラータオル 】




 『RIZIN CONFESSIONS』第151回動画。今回は6月9日に国立代々木競技場第一体育館で開催する『RIZIN.47』から堀口恭司 vs. セルジオ・ペティス、クレベル・コイケ vs. フアン・アーチュレッタ、武田光司 vs. ラジャブアリ・シェイドゥラエフ、上田幹雄 vs. シェミスラブ・コバルチェクの見どころを紹介しています。




 セルジオ・ペティスが堀口恭司 vs. 神龍誠を解説する動画です。続きを読む・・・
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【RIZIN47&S RIZIN03】追加対戦カード発表。所英男「負けたら引退」、扇久保&神龍「上のレベルを」

【写真】乱闘騒ぎのあと、芦澤は会見場に戻ってこず……(C)MMAPLANET

24日(金)、東京都のGMOグローバルスタジオで、6月9日に国立代々木競技場第一体育館で開催されるRIZIN47と、7月28日さいたまスーパーアリーナで行われる超RIZIN03の追加対戦カード、ならびにRIZIN甲子園の開催が発表された。
Text by Shojiro Kameike

まず会見の冒頭で榊原信行CEOから発表されたRIZIN甲子園の概要は次のとおり。

①対象は性別:男性のみ、年齢:15歳以上18歳以下、体重:61.0キロ(バンタム級)
②トライアウト、トーナメントを経て2024年大晦日に優勝者決定戦が行われる
③優勝者にはRIZINとのマネジメント契約、奨学金・海外遠征費用が与えられる(総額300万円)

出場選手の募集期間は2024年6月1日(土)~6月30日(日)となっている。


続いてRIZIN47の追加対戦カードとして、梅野源治×魚井フルスイングの一戦が発表された。この試合はMMAグローブを使用したキックボクシングルール(ヒジあり)で行われる。会見で登壇した両者のコメントは次のとおり。

魚井フルスイング
「初めてのルールですが、ワクワクしています」

梅野源治
「榊原さんと話をして年内に、MMAに挑戦することを決めました。MMAの練習をしていて『今回オープンフィンガー(MMAグローブ)で立ち技の試合をやってくれないか』というオファーがあったので、引き受けることにしました。細かいルールは調整中のはずですが、このルールでMMA選手と戦うということで、しっかりと自分のヒジを皆さんに見せられればいいかなと思っています。今年1月からMMAの練習を始めました。今まで自分が求めていることをやってきたので、これからRIZINの求めることをやった先に、自分が求めるムエタイを持ってこられたら良いと思います」

さらに超RIZINの追加対戦カードとして発表されたのは次の4試合だ。
フライ級:扇久保博正×神龍誠
フェザー級:斎藤裕×久保優太
フェザー級:鈴木博昭×YA-MAN
バンタム級:芦澤竜誠×皇治
59キロ契約:所英男×ヒロヤ

ここでは出場選手の挨拶と、MMAPLANETからの質問に対する回答を掲載したい。

神龍誠
「フライ級ランキングがあるなら僕と扇久保さんは1位と2位だと思います。ここでしっかり扇久保さんを潰して、最強に一歩進みます」

扇久保博正
「誠、お前なんでウチの道場を辞めたのか言ってみろよ。18歳の時に言ったよな? 『18歳になったから親父と一緒じゃなく、一人で道場に来い』と言ったよな。そのあとすぐにジムを辞めた。一人でジムに来るのが嫌だったんだろ。掃除の時間にトイレ掃除を頼んだのが気に食わなかったらしいな。俺は指導員としてお前のことを気にかけていたし、上に行くと思って期待していたんだよ。俺の言葉がお前に伝わらなくて残念だった。そんな辞め方をしたヤツに、俺は絶対超えられないから。ボコボコにしてやる」

YA-MAN
「4月は怪我で出られなかったんですけど、その時に怪物くんから『俺なら出られるわ』と言われました。いや、俺はお前じゃないから。今回は怪物くんのヒザをぶっ壊してやるので、楽しみにしておいてください」

鈴木博昭
「超RIZINに出たいから怪我で試合を流したんじゃないかと思っています。本当はやりたくなかったんじゃないですか。で、ここに来たということは、やる気があると思うので。(YA-MANに向かって)燃えている? (全快しているからボコボコにしてやると、というYA-MANの言葉を受けて)やってみろよ。楽しみにしているよ」

ヒロヤ
「大晦日明けて3カ月、米国で格闘技漬けの日々を送ってきました。強くなったところを見せます。超RIZINでレジェンドとの試合が組まれて光栄です」

所英男
「試合で結果を出さないと意味がないと思っているので、精一杯頑張ります。(記者の質問に対し)負けたら引退します」

皇治
「ちょうど1年前に恥をかいたので。大きな会場でボコボコにして恥をかかせてやります。ほんでナナメ後ろのハゲチャビン(YA-MAN)もシバいたろかなと思っています。MMAでやり返せたらええなと思っています」

芦澤竜誠
「このMMAの再戦、やる必要ないだろう。1年前に俺が皇治に勝っているんだから。(皇治)に俺をボコボコにしたいなら、ベアナックルでやろうぜ。ベアナックルじゃないと、やらないわ」

ここから両者が立ち上がって、マイクを持ったままトラッシュトークを繰り広げる。近づいた皇治が左前蹴りを見舞うと、芦澤も反撃し左右のパンチが皇治の顔面をかすめた。スタッフが止めに入り、芦澤は「俺はベアナックルで盛り上げるわ」とアピールした。

久保優太
「このあとで非常に話しづらいですけど(苦笑)。リスクしかない試合を受けてくださった斎藤選手、ありがとうございます。僕はRIZINフェザー級でチャンピオンになることが目標なので、ここで齋藤選手を乗り越えないといけないと思っています。人生、大きな失敗をしてもやり直せるということを、格闘技を通じて見せたいです。当日は斎藤選手を倒して、RIZINフェザー級のチャンピオンを目指して頑張ります」

斎藤裕
「僕がRIZINに参戦して4年、ずっと前線に立って盛り上げてきたという自負があります。この超RIZINは過去最大規模の興行、盛り上がりになると思いました。自分が出ることで拍が付くと思ったので、ここはぜひ盛り上げたいです。久保選手は4連勝していて、MMAに対応してきています。でも僕が対戦してきた相手とはワケが違うと思っています。自分がやってきた格闘技を7月28日にやるだけです。エンタメとか関係なく、最短で終わらせます」

――扇久保選手と神龍選手、世界的に見るとキックボクシングで実績を残した選手がMMAで力を発揮しています。この舞台もキックボクシング出身の選手が多いなかで、生粋のMMAファイターとしてどういう試合をしたいですか。

神龍誠
「今のMMAって何でもできるので、全てトップレベルであるというところを見せたいですね」

扇久保博正
「プロデビューして18年、ずっとMMAをやってきました。もちろんキックボクシング出身の選手をバカにするわけじゃないわけですけど、レベルとしては僕たちのほうが遥か上で戦っています。そういうところを、しっかり見せたいと思います」

――所選手は悲壮感を持って会見場に入ってきて、引退に関する話を忘れるというのは……何かあったのですか(笑)。

「……有名人ばかりで舞い上がりました(苦笑)」

――集大成として、どういうところを見せたいですか。

「頑張るというのも当たり前ですし、チャレンジする――というのも、ここにいる方はみんな一緒です。やっぱり結果を出して喜んでもらいたい人がいます。結果を出して喜んでもらいたいです」

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5月24日14時から『RIZIN.47』&『超RIZIN.3』追加カード発表記者会見/YouTubeでライブ配信

【RIZIN 公式グッズ】キャップ GOD SELECTION XXX


 5月24日(金)14時より、Yogibo presents RIZIN.47およびYogibo presents 超RIZIN.3追加対戦カード発表記者会見を行うことが決定した。この会見の様子はRIZIN FF公式YouTubeチャンネルでLIVE配信される。

 記者会見の様子を是非ライブ配信でチェックしよう!

 RIZIN FF公式YouTubeのチャンネル登録をしてリマインダー設定をしておくと、LIVE配信開始の通知を受け取ることができるぞ!この機会に是非、RIZIN FF公式YouTubeチャンネルを登録しよう!



 『RIZIN.47』の既報カードは8ですが、『超RIZIN.3』は朝倉未来 vs. 平本蓮と扇久保博正 vs. 神龍誠のみ。榊原信行CEOは「10~13試合になりますが、とんでもないカードが準備できているので自信あります」とコメントしていましたが…。


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【RIZIN46】イ・ジョンヒョンを肩固めで仕留めた神龍が、7.28超RIZINで扇久保戦をアピール→決定!

<フライ級/5分3R>
神龍誠(日本)
Def.1R4分20秒 by 肩固め
イ・ジョンヒョン(韓国)

サウスポーの神龍が右ローを蹴る。イ・ジョンヒョンもスイッチしながら距離を詰めて右ローを繰り出した。神龍はイ・ジョンヒョンのローに合わせて左ストレートを突く。フェイントから左ハイを見せた神龍は、イ・ジョンヒョンが蹴り足をキャッチすると引き込み、左足を取ってヒールへ。これは極まらなかったが、スクランブルから背中を着かせてサイドに回る。左手を枕に抑え込む神龍がパスを狙うと、イ・ジョンヒョンはニーシールドで防ぐ。この足をまたいだ神龍に対し、イ・ジョンヒョンはフックガードで守る。肩固めからパスした神龍が、イ・ジョンヒョンの動きに合わせてバックに回る。パンチの連打からRNCを狙うも、これはイ・ジョンヒョンが凌いだ。神龍はイ・ジョンヒョンの右足を取り、パンチを交換したあとトップに戻る。ロープ際まで下がったイ・ジョンヒョンに背中を着かせ、肩固めでタップを奪った。

一本勝ちを収めた神龍が「まだ最強じゃないけど、必ず最強になるので。榊原さん……今、扇久保さんいますか?」と、扇久保を呼び込んだ。神龍は「榊原さん、僕と扇久保さん、超RIZINどうですか?」とアピールすると、扇久保は「誠、お前は俺を殴れるのか?」――神龍が「扇久保先生、俺はあなたを超えます」と答えた。ここで榊原CEOが登場し、7月28日の超RIZIN02で扇久保×神龍の対戦を決定した。


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