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【UFC287】計量終了 ポアタンに挑戦、アデサニャがヨルバ語。ドゥリーニョ戦のマスヴィダルはスペイン語

【写真】打撃なのか、MMAなのか。見たいのはMMA (C)Zuffa/UFC

8日(土・現地時間)、フロリダ州マイアミのカセヤ・センターで開催されるUFC 287「Pereira vs Adesanya 2」の計量が7日(金・同)で行われている。

イベント開催の3日間に地元企業がネーミングライツを取得し、マイアミデート・アリーナからカセヤ・センターに会場名が変わるという珍事が起こった同大会。メインは昨年11月の再戦、ダイレクトリマッチとなったUFC世界ミドル級選手権試合=王者アレックス・ポアタン・ペレイラ✖挑戦者イスラエル・アデサニャの一戦だ。


キャリア9戦目、オクタゴン4戦目でミドル級の頂点に立ったポアタンだが、アデサニャは足の負傷もった4Rまでジャッジは3者とも39-37と裁定しており、取れた試合を落とした気持ちも強いだろう。

実際、キックボクシングの距離での打撃はポアタンの強さと勢いが目立っていたが、ダウンを奪ったのもテイクダウンからポジションで優位に立っていたのもアデサニャだった。とはいえ、これまで対戦相手の組みを切って勝負してきたアデサニャの組み技も練度は低く、仕留めきることができなかった。

今回、アデサニャはグラップリングの精度を上げてきたのか、それとも徹底してMMAの距離で戦うことを選択するのか。アデサニャの組み技が急成長することは難しく、ポアタンの寝技がトップレベルになるにはそれこそ突然変異急の変化が必要だ。結果、両者の勝負はどの距離で戦うのか。そして、組みを含めた部分で、ポイントメイクをできるのはどちらなのか。

それともペレイラがMMAの距離を消化し、打撃でアデサニャを飲み込むのか。激闘、すかし合い、お見合い、どのような試合展開にもなる可能性がある。

そんな両者、セレモニアル計量では無言で向かい合った。アデサニャは故郷ナイジェリアのヨルバ語で何やら語り、「この試合の意味、全てだ。明日、終わらせる」と英語で話した。一方ポアタンは「明日は首飾りを外し、言って来たこと全て実現させる」とコメントした。

またコメインで対戦するジルベウト・ドゥリーニョ・バーンズとホルヘ・マスヴィダルは、後者が子供2人と登壇しにこやかなフェイスオフになると思いきや、別れ際に言葉をかわし、首を刈っ切るポーズを2度見せる。

そのマスヴィダルはスペイン語を交えながら、「皆、マイアミの独立記念日のストリートのようにナベや釜を持ってきて。ブラザー、個人的な問題はないけどお前をKOする。マイアミ、レッツ・ファッ〇ン・ゴー」と地元のファンの前で話し、ブーイングを受けたドゥリーニョは「良いねぇ。そうやってエネルギーをぶつけてくて、皆のボーイをヤってやるから」とファンを挑発した。

■視聴方法(予定)
4月9日(日・日本時間)
午前7時~UFC FIGHT PASS
午前11時~PPV
午前6時半~U-NEXT

■UFC287計量結果

<UFC世界ミドル級選手権試合/5分5R>
[王者] アレックス・ポアタン・ペレイラ: 185ポンド(83.91キロ)
[挑戦者] イスラエル・アデサニャ: 184.5ポンド(83.68キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ジルベウト・ドゥリーニョ・バーンズ: 170.9ポンド(77.51キロ)
ホルヘ・マスヴィダル: 171ポンド(77.56キロ)

<バンタム級/5分3R>
ロブ・フォント: 135ポンド(61.24キロ)
エイドリアン・ヤネツ: 135.5ポンド(61.46キロ)

<ウェルター級/5分5R>
ケヴィン・ホランド: 170.5ポンド(77.34キロ)
サンチアゴ・ポンジニビオ: 171ポンド(77.56キロ)

<バンタム級/5分3R>
ラウル・ロサスJr: 135ポンド(61.24キロ)
クリスチャン・ロドリゲス: 137ポンド(62.14キロ)

<ミドル級/5分3R>
ケルヴィン・ガステラム: 185ポンド(83.91キロ)
クリス・カーティス: 186ポンド(84.37キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
ミッシェレ・ウォーターソン: 116ポンド(52.62キロ)
ルアナ・ピネイロ: 115.5ポンド(52.38キロ)

<ミドル級/5分3R>
ジェラルド・マーシャート: 185.5ポンド(84.14キロ)
ジョセフ・パイファー: 185.5ポンド(84.14キロ)

<ヘビー級/5分3R>
カール・ウィリアムス: 241ポンド(109.3キロ)
チェイス・シャーマン(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
シンシア・カルヴィーロ: 116ポンド(52.62キロ)
ルピタ・ゴディネス: 115.5ポンド(52.38キロ)

<160ポンド/5分3R>
トレイ・オグデン: 159.5 ポンド(72.34キロ)
イグナシオ・アハモンデス: 159.5 ポンド(72.34キロ)

<フェザー級/5分3R>
スティーブ・ガルシア: 145.5ポンド(66.0キロ)
シャイラン・ヌルダンベク: 146ポンド(66.22キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
サム・ヒューズ: 116ポンド(52.62キロ)
ジャケリン・アモリン: 115.5ポンド(52.38キロ)

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【UFN217】戦禍が生んだ精神的な強さ。常に冷静沈着、ジャビッド・バシャラット「生き残る意志」

【写真】(C)MMAPLANET

14日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN217:UFN on ESPN+75「Stricklandr vs Imavov」でジャビッド・バシャラットが通算14連勝、オクタゴン3連勝を賭けて──10勝0敗、今大会がUFCデビュー戦となるマテウス・メンドンサと戦う。

内戦状態のアフガニスタンから、パキスタン経由で英国に逃れた過去を持つバシャラットは高いフィニッシュ力を誇りながら、フィニッシュに走らないファイターだ。血で血を洗う母国の歴史が創り上げた──生き残るためのメンタルがDNAに存在し、日頃のトレーニングから気持ちの強さを養っている。

アグレッシブであることが気持ちが強いわけではない。常に自分を律し落ち着き払って戦う姿勢こそ、バシャラットの最大の強味だ。


──マテウス・メンドンサ戦が迫ってきました(※インタビューは現地時間の10日に行われた)。今の体調はいかがですか。

「調子は良いよ。今は最後の減量に向けて、たくさん水分を摂ってウォーターローリング中だよ。全てにおいて問題ないよ」

──昨年9月にインタビューをさせていただいた時、ジャビッド自身だけでなく弟のファリドに関しても、試合に向けてのメンタルの創り方を話してくれて凄く印象深かったです。

「あぁ、覚えているよ」

──あの直後のファイトで、ジャビッドはトニー・グレーブリーと頭がぶつかり、相当な出血があったにも関わらず顔色一つ変えずに、やるべきことをやり抜きました。

「クレイジーな経験だったよ。でも皆は僕の考え方が分かっていない。僕は皆のようにフィニッシュしようと自分にプレッシャーを掛けることが嫌いなんだ。カットしようが2Rも3Rもやるべきことをやるだけで。そういう風でいられるほうが心が強いと思わないんだよ、誰も。

練習ではあんな風に頭が当たりカットして、そのまま動き続けることはない。そこで練習は終わる。ただし、ファイトは違う。戦い続けないといけない。だから、そういうシナリオも用意していないといけないんだ。ああいうことが起こった時にいかに平静を保っていられるか。その部分は普段から準備してきた」

──焦ることはなかったですか。

「ないよ。これ以上、傷を深くしないようにはどうすれば良いのかを考えた。あそこから戦い方を少し変えた。それが戦いには必要なんだ。カットすることもあるし、拳を折ることもある。そういう時にアジャストする力が求められる。そのためには気持ちを強く保つことが最も重要だ。それだけだよ。カットが深かったし、頭は何度も当たった。もう当たらないように、構えを変える必要があった。また頭が当たっても、傷と同じ個所にぶつからないようにするためにね。焦りはないし、チームもしっかりと状況を把握していたよ」

──日本の武術空手のマスターが、「どれだけ高い技術に対しても技で対抗できるが、こういう精神の持ち主には技術では崩せない」と言っていました。

「そう言ってもらえると、有難いよ。その通りなんだ。『スキルより強い意志を持てるようになれ』とモハメド・アリも言っているようにね。僕はこの言葉が好きなんだ。あれだけの技術の持ち主が、そういう風に思っていたんだよ。

ファリドも同じだよ。実は前回の試合、弟は2週間前にエルボーをケガをしていたんだ。それでも試合を戦い、強い気持ちを保ち続けた。メンタルの強さ、ここが一番大切なんだよ」

──空手マスターとはジャビッドたちの強さは、領土を奪い合って来た欧州やユーラシアの民族だからこそ。強い意志を持って戦うDNAはフィジカルだけでなくメンタルに備わっているという話になりました。

「100パーセント同意するよ。我々には生き残るという意志がDNAに刻まれている。強い精神力は気持ちから創られる。脳みそが創るわけじゃないんだ。アフガニスタンで生まれ育った僕は家族や友人が戦闘に巻き込まれないという選択がなかった。逃げるか、反撃するか。戦うか、死ぬか。いつもそんな環境にいた」

──そのサバイブするために戦うというDNAはジャビッドをアグレッシブにさせるのではなくて、落ち着かせている。そこがまたすさまじいと思いました。試合中も、本当に落ち着き払っています。

「ファンは我を忘れて、ひたすら殴り合うようなファイトを望んでいる。選手も同じだ。考え無しに攻撃することがある。でも、僕はそれがどういうことになるか既に知っていた。どの試合ももの凄くシリアスに捉えている。だから、落ち着いて戦うことができるんだ。そういう風に戦えるように、トレーニング中からメンタルを鍛えている。落ち着いて戦えるように」

(C)Zuffa/UFC

──では今回、UFCデビュー戦となるメンドンサとの試合になりました。

前回の試合で勝って上位ランカーと戦いたいと言っていましたが、真逆の立ち位置となるファイトです。

「エイドリアン・ヤネツ、クリス・グティエレス、トップ15と戦いたいかった。そういう試合は実現しなかったけど、ラマダーンが来るまで最低でももう1試合戦いたいから、今回の試合を受けた。そして3月の終わりにラマダーンが始まるまでにもう1試合、ここで勝って次はトップ15と絶対に戦いたい。

ただ意味のない試合なんて存在しない。対戦相手は10勝0敗だ。そんな相手と戦うのはチャレンジングだよ。UFC初戦だろうが、彼のスキルをリスペクトしている。なんせ、無敗なんだ。シュートボクセという偉大なチームで、シャーウス・オリヴェイラらとも練習している。良いファイターに決まっているよ。次はトップ15と戦うために、僕は彼との試合を受けたんだ」

──アグレッシブなウェルラウンダーで、攻める意識が強い選手で殴られても殴るという戦いが、過去の試合映像では多かったです。

「そういう相手と戦うと皆は危ないと言うけど、僕は動くから彼に捕まることはない。ジャブを使って、強引に入って来るならカウンターで迎撃する。まぁ典型的なブラジルの若いファイターでワイルド過ぎる嫌いがある。対して僕はクリーンで、高い安定感を誇っている。来るなら捕まえるよ。いくつかのパターンを用意しているから、どれかを当てはめる。ところで、君はどういう試合になると思う?

──正解を狙いにいくと、ジャビッドは1Rメンドンサを動かして疲れさせる。そして2Rと3Rにドミネイトするのではないかと予想します。

「なるほどね。アハハハ。その通りだ。でも、僕ら2人の秘密だからね」

■視聴方法(予定)
12月18日(日・日本時間)
午前6 時00分~UFC FIGHT PASS

■UFN217計量結果

<ミドル級/5分5R>
ショーン・ストリックランド: 204ポンド(92.53キロ)
ナソーディン・イマボフ: 194ポンド(87.99キロ)

<フェザー級/5分3R>
ダン・イゲ: 145.5ポンド(66.0キロ)
デイモン・ジャクソン: 145.5ポンド(66.0キロ)

<ミドル級/5分3R>
プナヘラ・ソリアーノ: 185.5ポンド(84.14キロ)
ロマン・コピロフ: 185ポンド(83.91キロ)

<女子バンタム級/5分3R>
ケトレン・ヴィエイラ: 136ポンド(61.69キロ)
ラケル・ペニントン: 135.5ポンド(61.46キロ)

<バンタム級/5分3R>
ウマル・ヌルマゴメドフ: 135ポンド(61.24キロ)
ハオーニ・バルセロス: 135ポンド(61.24キロ)

<ミドル級/5分3R>
アブドゥル・ラザク: 185.5ポンド(84.14キロ)
クラウジオ・ヒベイロ: 183ポンド(83.00キロ)

<ライト級/5分3R>
マテウス・レンベツキ: 155.5ポンド(70.53キロ)
ニック・フィオーリ: 155ポンド(70.31キロ)

<バンタム級/5分3R>
マテウス・メンドンサ: 134.5ポンド(61.0キロ)
ジャビッド・バシャラット: 136ポンド(61.69キロ)

<フライ級/5分3R>
アラン・ナシメント: 125.5ポンド(56.92キロ)
カーロス・ヘルナンデス: 125ポンド(56.7キロ)

<フェザー級/5分3R>
ダニエル・アルゲータ: 146ポンド(66.22キロ)
ニック・アギーレ: 145.5ポンド(66.0キロ)

<フライ級/5分3R>
ジミー・フリック: 126ポンド(57.15キロ)
チャールス・ジョンソン: 126ポンド(57.15キロ)

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MMA MMAPLANET o ONE UFC UFC ESPN37 UFC274   エイドリアン・ヤネツ カイル・ダウカウス カルヴィン・ケイター グレゴリー・ホドリゲス グロリア・ジ・パウラ ケヴィン・ホランド コンバット柔術 ジェレマイア・ウェルス ジャスティン・ゲイジー ジャスミン・ジュスダヴィチェス ジョシュ・エメット ジョー・ローゾン ダミール・イスマグロフ トニー・ケリー ドナルド・セラーニ マリア・オリヴェイラ

【UFC ESPN37】計量終了 メインに問題なし。コメインはファイトジャンキー対決=セラーニ✖ローゾン

【写真】意識さえ残っていれば、両者揃って試合後も笑顔を浮かべていそうだ(C)Zuffa/UFC

18日(土・現地時間)にテキサス州オースチンのムーディー・センターで開催されるUFC on ESPN37「Kattar vs Emmett」の計量が、17日(金・同)に行われている。

メインのフェザー級5回戦で戦うカルヴィン・ケイターとジョシュ・エメットの両者をはじめ、14試合出場の28選手中27人が計量を無事終えている。

唯一の失敗は、プレリミのバンタム級でエイドリアン・ヤネツと対戦するトニー・ケリーだった。ケリーは1ポンドオーバー規定をさらに1.5ポンド上回り、ファイトマネーの20パーセントがヤネツに支払われキャッチウェイトでこの一戦は実施される。


そんな今大会はドナルド・セラーニ✖ジョー・ローゾンというファイトジャンキーマッチがコメインで組まれている。4月30日の大会から1週間後のUFC274にリスケされ、共に計量をパスしながらセラーニが大会当日に体調不良に陥り試合がキャンセルされたローゾンとの一戦が40日遅れで実現する。

2019年9月のジャスティン・ゲイジー戦以来となるライト級でのファイト。近年は緩いコンバット柔術の試合に出るなど、マイペースでMMAファイター人生を謳歌していた感のあるセラーニだが、ここにきてライト級でのファイトは現在5つを数える連敗を脱出へ強い意志の表れか。

一方のローゾンは2019年10月以来の実戦復帰で、53戦目のセラーニに対し44戦目となる。互いに勝っても負けても激しいファイトが信条なだけに、相当にダメージが蓄積されているが、ここはもう両者揃ってセラーニはセラーニを──ローゾンはローゾンを貫き通すためにオクタゴンに足を踏み入れるのであろう。

「(前回の対戦予定時に)なぜか、ファイトが行われないという予感がして。それが現実となった。でも、今回はそんな予感は全くしない。ファイトは実現する」と会見で語っていたローゾンは体重計の上で無事パスを確認するとニンマリと笑顔を浮かべて、ガッツポーズをとった。

一方、「前回は過去に経験したことがない病状が出ていたけど、大丈夫な降りをしていた。何か食あたりがあったのか、でも午前3時にドクターの診断を受け試合が無理になった」と真相をメディアデーで話していたセラーニは、ローゾンから11人後にスケールに乗った。目も窪み、頬を相当にこけているがパスをすると同時に笑顔で、ローゾンと同じようにセラーニもガッツポーズ。恐らくは試合終了のホーンを聞くことはないであろう両者の一戦、試合後は清涼感を持って彼らに目をやることができるのか。ビター&スウィート、感傷的になる可能性も十分にあるだろう。

■視聴方法(予定)
6月19日(日・日本時間)
午前5時00分~UFC FIGHT PASS

■UFC ESPN37対戦カード

<フェザー級/5分5R>
カルヴィン・ケイター: 146ポンド(66.22キロ)
ジョシュ・エメット: 145.5ポンド(66.0キロ)

<ライト級/5分3R>
ドナルド・セラーニ: 155ポンド(70.31キロ)
ジョー・ローゾン: 154.75ポンド(70.19キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ティム・ミーンズ: 170.5ポンド(77.34キロ)
ケヴィン・ホランド: 170ポンド(77.11キロ)

<ミドル級/5分3R>
ジョアキン・バックリー: 184ポンド(83.46キロ)
アルベルト・デュラエフ: 185.5ポンド(84.14キロ)

<ライト級/5分3R>
ダミール・イスマグロフ: 155ポンド(70.31キロ)
グラム・クタテラデス: 155.5ポンド(70.53キロ)

<ミドル級/5分3R>
ジュリアン・マルケス: 185.5ポンド(84.14キロ)
グレゴリー・ホドリゲス: 185.5ポンド(84.14キロ)

<バンタム級/5分3R>
エイドリアン・ヤネツ: 135.5ポンド(61.46キロ)
トニー・ケリー: 137.5ポンド(62.36キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ジャスミン・ジュスダヴィチェス: 124.75ポンド(56.58キロ)
ナタリア・シウバ: 125.5ポンド(56.92キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ジェレマイア・ウェルス: 171ポンド(77.56キロ)
コート・マックギー: 170ポンド(77.11キロ)

<フェザー級/5分3R>
ダニー・チャベス: 145ポンド(65.77キロ)
ヒカルド・ラモス: 146ポンド(66.22キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
グロリア・ジ・パウラ: 115ポンド(52.16キロ)
マリア・オリヴェイラ: 115ポンド(52.16キロ)

<バンタム級/5分3R>
コディ・ステーマン: 135.5ポンド(61.46キロ)
エディ・ワインランド: 135ポンド(61.24キロ)

<ミドル級/5分3R>
フィル・ホーズ: 185ポンド(83.91キロ)
デロン・ウィン: 186ポンド(84.37キロ)

<ミドル級/5分3R>
カイル・ダウカウス: 185.5ポンド(84.14キロ)
ロマン・デリツ: 185.5ポンド(84.14キロ)

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Bu et Sports de combat Interview エイドリアン・ヤネツ グスタボ・ロペス ブログ 剛毅會 岩﨑達也 武術空手

【Bu et Sports de combat】MMAを武術的な観点で見る。ヤネツ✖ロペス「型には全員に等しく答がある」 

【写真】MMAに正解はない。対して武術空手は答え合わせができるという妙(C)Zuffa/UFC

MMAと武術は同列ではない。ただし、武術の4大要素である『観えている』状態、『先を取れている』状態、『間を制している』状態、『入れた状態』はMMAで往々にして見られる。

武術の原理原則、再現性がそれを可能にするが、武術の修練を積む選手が試合に出て武術を意識して勝てるものではないというのが、武術空手・剛毅會の岩﨑達也宗師の考えだ。距離とタイミングを一対とする武術。対してMMAは距離とタイミングを別モノとして捉えるスポーツだ。ここでは質量といった武術の観点でMMAマッチを岩﨑氏とともに見てみたい。

武術的観点に立って見た──UFC ESPN21におけるエイドリアン・ヤネツ✖グスタボ・ロペスとは?!


──エイドリアン・ヤネツが、コンテンダーシリーズから数えて3試合連続でKO勝ちを収めました。

「ただ、この試合はグスタボ・ロペスが何をすべきだったのか、何が欠けていたのかということに焦点を当てた方が良いかと思います。武術的にこの試合を考察するには。もう、力の差があり過ぎました」

──ロペスにしてもCombate Americasのバンタム級王者ですし、あそこまで力の差がるファイターではなかったと思います。本来は、もっとテイクダウンにもいけたでしょうし。

「それができなかった。出せなかった、それはヤネツのパンチが素晴らしかったというのではなくて、ロペスがダメ過ぎたからです。実は間はロペスの間だった時もありました。でも本気で相手を痛めつける打撃の練習をどれだけ積んできたのか。仮にそれができていたとしても、どれだけ自分の拳に自信を持てるようになっていたのか。

昔、剣士がなぜ木刀をずっと振っていたのか。殺し合いになった時に、一発で真剣でぶった斬れるという確信を得るためなんです。それ以上でも、それ以下でもない。自分が真っ二つにされるか分からない状況で、相手をぶっ殺すしかないんです。

それを考えると、このロペス君。どれだけ練習でヤネツをぶっ倒す気でいたのか。空振りには勢いがありました。スイッチも繰り返して、それらしいこともしていました。ただ、ヤネツをぶっ倒せると自分を信じている打撃ではなかったです。ロペスは色々と仕掛けていましたが、自分を信じていない。自分を信じているか、信じていないかで距離、時空が変わってきます。実はヤネツは立ち方が悪いから、ロペスの間になることも数多くあったんです」

──それなのにロペスは、ほぼほぼ完封されていたのはなぜなのでしょうか。

「痛い想いをせずに入ろうとしているからです。痛い想いをしたくないまま試合をしていました。いつ入るんだって。突きにしても、蹴りにしても精神的にも肉体的にもヤネツにダメージを与えるものではなかったです」

──立ち方が悪いヤネツが当てる。少なくとも3試合連続で、圧倒的にパンチも蹴りも精度が良く、破壊力もありました。あのスタンスでも、テイクダウンを許さないですし。

「それは彼の中に答があるのでしょうね。こういう人は時々います」

──今のMMAに多い、ガチャガチャとは違う打撃のリズムを持っています。

「それも答があるからです。ノーモーションですし。最近の流行をやって失敗したのがロペスで。ヤネツは信じたモノが正解でした」

──ロペスは間違っていた?

「ということになります。そこに空手の型の存在意義が出てきます。型って、一つの物差しなんです。この幅ならこうなるよ、この位置ならこうなるよ──ということに、全員に等しく答があります。だからロペスに関しても、こうすれば殴れる、こうやれば入ることができるという指導もできます。

何より正確に物差しで測り直した結果、正解に導かれるとロペスも自信を持ってヤネツを倒しに行けた。練習をすることに対して、全て説明がつくので」

──型の稽古は、理を説くことができるということですね。

「ヤネツは今回は、それが出来ていました。問題もありますが、彼のなかで正解があるからパンチしか出していない。前蹴りやハイキックは使っても、後ろに体重が乗っているから足が上がって、重心も浮いています。あれができるのは、パンチで間を制しているから。ぶん殴ってくる相手に、あの蹴りを使うとやられるのは自分になります。

そうですね……ヤネツは重心でいうと後ろに行きます。重心が後ろにあると、相手が踏み込んでくる。そこでアッパーが打てます。あの入り込ませて打つ感覚が、養われていないとできない攻撃ですね。質量が自分の方が上だった時は、もの凄く効果的です。

フィニッシュにしても、ワンツーをイチの動作で打っています。ワン・ツーではなく。右で仕留めましたが、動きはワンツーをイチの動作で打っていた。それがノーモーションという言い方もできるのですが、無駄なエネルギーの分散がない。なのでテイクダウンでもイチで動くのと、イチ・ニで動くのとでは当たりが全く違ってきます」

──ヤネツが自分を信じているという部分、彼は亡くなったお父さんに、子供の頃からボクシングを習っていました。父の教えでUFCで戦いたい、トヨタセンターで戦う。それを誓って戦っている選手なんです。

「そして信じたモノが正解でした。間違っていると、ああいう試合にならないですしね。今回はそういう点でも差がありすぎましたね。一つのことに徹しきって深めていったヤネツと、色々できるんだろうけど効果がなかったロペス。ただし、ロペスのケースは多くの選手に当てはまることなんです」

──なるほど、です。同時にヤネツが信じているモノは、彼だけに通用する信じたモノということになります。

「そこです。対して、空手の型は全ての人に当てはまる原理原則が存在しているということなんです。

と同時にヤネツが見ているのは、ロペスに勝つことではなかったと思います。彼はUFCの世界バンタム級王者になるために戦っている。そして、アルジャメイン・ステーリングと戦うとなった時には、自分の信じているモノは正しいのかと考える局面も出てくるでしょう。穴はあるので。

だからヤネツは次の試合で、どうなるのか。UFCにはヤネツよりパンチが強い選手がいます。ショーン・オマリーだとかコリー・サンドハーゲンと戦った時に、ヤネツがどう出るのか──ぜひとも見てみたいです」

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Report UFC UFC ESPN21 エイドリアン・ヤネツ グスタボ・ロペス ブログ

【UFC ESPN21】父譲りのボクシング・テク。エイドリアン・ヤネツが見事過ぎるカウンターでロペスをKO

<バンタム級/5分3R>
エイドリアン・ヤネツ(米国)
Def.3R0分27秒by KO
グスタボ・ロペス(米国)

大きなスイングの左を振るうロペスに対し、ヤネスはしっかりと見切って間合を図る。動きが多いのはスイッチを織り交ぜるロペスだが、踏み込みにヤネツが右を当てる。さらに右を打ち合った両者、ロペスのワンツーに対してヤネツが左を返す。ロペスが右オーバーハンドで前へ、ヤネツが左で迎え撃つ。さらにワンツーで左を当てたヤネツは右アッパーを再び右オーバーハンドに合わせていく。

左を打ち返したロペスだが、スピードで優るヤネツがワンツー、左をヒットさせ、さらにワンツーで右を打ち込む。時間とともに息も切らせずコーナーに戻ったヤネツ、目の周囲をカットしたロペスからリードを奪った。

2R、初回を見る限り距離を掴んだように見えたヤネツが、ジャブを当てる。さらに左ミドルから右フック、跳びヒザは踏み止まったヤネツが右をヒット。続いてヤネツはロペスの 右にカウンターで左を合わせる。続いて左に右を入れ、直後に右ストレートでダウンを奪う。立ち上がりながらシングルに出たロペスだが、これを切ったヤネツが飛びヒザ、そして左ミドルを当てる。

攻め急がないヤネツは、両手を大きく動かす構えを続けロペスは前に出られなくなっている。ヤネツも完全にカウンター狙いで、右ハイを蹴っていく。続いてヤネツはローに右フックを入れ、さらに右クロス。蹴りを多用し、遠い位置を取ったヤネツがこの回も取った。

3R、「キックボクシングでなくMMAが必要。2Rを落としている」という指示を受けたロペスが、ステップインからの右を狙う。そこにヤネツが右フックをカウンターで入れる。顔から崩れたロペス──見事する過ぎるKO勝ちを見せたヤネツは、「メトロファイトクラブで練習する際、ルート45からトヨタセンターが見ていて。僕はいつも車を運転してくれていた父に『いつか、あそこで戦いたい』と言っていたんだ。父は僕を見て、『戦えるよ。ずっと練習し続けてさえいれば、その時がやってくる』と答えてくれた。この勝利でチャンスを得らえると思う。(5月15日の)ヒューストン大会で、本当に戦いたい」と話した。


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【DWTNCS S04 Ep02】極め系LFA女子王者デモパウロス&パンクラス参戦のファンが参戦

【写真】URCCバンタム級王者でパンクラスで勝利しているブレイディ・ファンとLFA王者のデモパウロス。これまでUFCへのチケットだった戦績がコンテンダーシリーズ出場許可証になりつつある……恐ろしいものだ(C)Zuffa/UFC&KEISUKE TAKAZAWA/MMAPLANET

10日(月・現地時間)、11日(火・同)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるDana White’s Tuesday Night Contender Seriesシーズン04、エピソード02の計量が行われた。

ダナ・ホワイトの御前試合でUFCとの契約を賭けた戦う10名の選手は全員が計量をクリアしている。


過去3年、必ず最低1人は1エピソードから契約選手を輩出しているUFCへの登竜門、2020年シーズンの第2週も当然のように注目のファイターが集まっている。

女子ストロー級では7月17日にLFAで初代女子ストロー級王座に就いたばかりのヴァネッサ・デモパウロスが、コリー・マッケナと対戦する。色帯時代にパン柔術、USナショナルの表彰台の常連だったデモパウロスはMMAでは北米アマの頂点といえるTuff-N-Uff=タフイナフの王者となり、プロ転向後も5勝1敗の戦績を残している。

アーム・コレクター=ジヴァ・サンタナ直伝の腕十字や三角絞め、そして足関節も得意としているデモパウロス、打撃では気持ちの強さが全面に出ているが、スラッピーな一面も残している。

対するマッケナもプロアマMMAが盛んな英国の選手らしくアマMMAで7勝0敗、プロでは英国#01フィーダーショーのCage Warriorsで5試合を経験し、4勝1敗のレコードを残している。エセックス州コルチェスターのBKKファイターズとサクラメントのチーム・アルファメールでトレーニングを積むマッケナ。寝技も使いこなすオールラウンダーだが、デモパウロスの組みを避けて戦略を立てるのか、あるいは応じるのかが最初の見所だ。

セミに出場するエイドリアン・ヤネツは現UFCファイターのマイルズ・ジョンズに敗れ、LFAバンタム級のベルトを巻きそこなったが、その後はFury FCとLFAで3連勝を挙げ今回の出場にこぎつけた。

ヤネツと戦うブレイディ・ファンは今年2月のPancrase312にブラッディ・ファンというおっかないリングネームで出場し、福島秀和を判定で下している。

カンフーウォリアーの異名を持ちながら柔術&レスリングの融合を見せるファンは、テイクダウンからコントロールだけでなく下からも極めを狙うファイターだ。福島戦では徹底してテイクダウンを防御していたが、ヒザ蹴りを効かされる場面もあった。

父親の影響でボクサーを志したヤネツのボクシングをMMAにアジャストしたステップインに対して、ファンが如何に反応、対応できるか。その辺りが勝負の鍵を握ってくる。

■DWTNCS S04 Ep02計量結果

<ミドル級/5分3R>
ジョセフ・ピファー: 185.5ポンド(84.14キロ)
ダスティン・ストーツフス: 184.5ポンド(83.68キロ)

<バンタム級/5分3R>
エイドリアン・ヤネツ: 135.5ポンド(61.46キロ)
ブレイディ・ファン: 135.5ポンド(61.46キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
ヴァネッサ・デモパウロス: 116ポンド(52.62キロ)
コリー・マッケナ: 116ポンド(52.62キロ)

<フェザー級/5分3R>
TJ・ララミー: 146ポンド(66.22キロ)
ダニエル・スウェイン: 145.5ポンド(66.0キロ)

<ミドル級/5分3R>
アンソニー・アダムス: 184.5ポンド(83.68キロ)
インパ・カサンガネイ: 185ポンド(83.9