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MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN36   アンドレア・リー キック ヴィヴィアニ・アロージョ

【UFC ESPN36】女ブラジリアンゾンビ?  右で倒されハイを蹴られたヴィヴィが組みと寝技でリーに逆転勝ち

<女子フライ級/5分3R>
ヴィヴィアニ・アロージョ(ブラジル)
Def.3-0:29-27.29-27.29-28
アンドレア・リー(米国)

まずジャブを見せたヴィヴィ、続くダブルジャブでリーが後方にバランスを崩す。しかし、右クロスを被弾するとヴィヴィは続く左に左を合わされ、尻もちをつく。直ぐに立ち上がったヴィヴィだったが、その瞬間に右ハイを蹴られる。クリンチもヴィヴィは投げらガードを強いられる。大きなダメージがあって然りと思われたヴィヴィはスクランブルから、大きくリーをリフトしてスラムで叩きつける。

さらにスクランブルでバックを取ったヴィヴィだが、リーが離れてジャブを相打ちに。ワンツーの応酬で、左を当てたヴィヴィが組んでケージにリーを押し込む。左腕を差して耐えたリーが、離れるとヴィヴィは前蹴りから左を当てる。リーも左フック、そして左ジャブを入れるが、ヴィヴィがダブルレッグに成功する。サイドで抑え肩固め狙いのヴィヴィ、防いだリーはボディ打ちにアップキックで抵抗する。ヴィヴィはもう一度サイドで抑え、立ち上がってパンチを落とした。

2R、右エルボーを入れたヴィヴィが、パンチを受けても前に出る。リーもエルボー、蹴りを返すがダブルレッグを切られてバックを許す。両足をフックしたヴィヴィは背中を伸ばしつつパンチを打ちつける。リーが必死の形相で上を向いたが、ヴィヴィは肩固めへ。自ら技を解いたヴィヴィは、サイドからクルスフィックス狙いに。嫌がったリーが背中を見せ、すぐにヴィヴィが両足をフックする。左右のパンチを落とし、リーが懸命に亀をキープして腰を起こす。

下に落とされそうになったヴィヴィは、足も抱えてスロエフストレッチへ。ヒザを畳んで防いだリーだが、これで再び背中をしっかりとられパンチを落とされる。上を向いたリー、ヴィヴィはここも肩田固めへ。自ら足を抱えて防御したリーを殴って、バックに回ったヴィヴィが完全に流れを変えた。

最終回、左ボディで前に出るヴィヴィに対し、リーが右を当てる。ヴィヴィがパンチを見せてダブルレッグを決めると、リーは粘れずサイドを許す。自らハーフに戻った感もあるヴィヴィがエルボーを落とし、もう一度足を抜く。シングル狙いで立ち上がったリーはケージに押し込まれるも、左腕を差し返して回って間合いを取り直す。

ヴィヴィの攻め疲れが、動きがスローになっている。リーはジャブを当てるが、続く掛け蹴りにテイクダウンを合わされる。サイドで抑え、枕で圧を掛けるヴィヴィはリーを動かせてバックに回る。残り20秒で前方に落とされる動きを利して十字を狙ったヴィヴィは、すっぽ抜けたように下になるとヒールを狙う。

足を抜いたリーが勢いのあるパンチを落とし時間に。最後は疲れたヴィヴィだが、2Rと3aを取ったか──結果、3-0でヴィヴィが判定勝ちを手にした。


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MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN36 アラン・パトリッキ マイケル・ジョンソン

【UFC ESPN36】こうなるだろう──という展開で、ジョンソンが左でパトリッキを沈める

<ライト級/5分3R>
マイケル・ジョンソン(米国)
Def.2R3分22秒by TKO
アラン・パトリッキ(ブラジル)

ジョンソンがパトリッキの左ローに左ストレートをカウンターで当てる。強引にクリンチを狙ったパトリッキが組方に崩れても寝技に行かないジョンソンが、左ストレートでダウンを奪う。立ち上がったパトリッキがジョンソンのボディショット後に右を当てる。動きが止まったジョンソンにパトリッキがダブルレッグを仕掛けるが、テイクダウンは奪えず打撃の間合いに戻る。

ジョンソンが右ボディストレート、さらに左クロスを顔面にヒットさせる。パトリッキのスピニングバックフィストを被弾したジョンソンが、すかさずテイクダウンを決めてガードの中でエルボーを落とす。腰を切ったパトリッキだが、腕を取らなかったジョンソンが上四方で抑えて時間に。

2R、互いに左の大きな振りのパンチを見せ、パトリッキがテイクダウンを狙う。これを切ったジョンソンはフックの応酬から左を受ける。それでもローに左を合わせて、パトリッキを下がらせたジョンソンがケージに押し込んで離れると、しっかりと距離をはかって後ろ回し蹴りにもワンツーフックをショートで打つ。ダブルを切って引き込むが、寝技の展開に持ち込めないパトリッキは大振りの左に左ストレートを合わされるなど厳しい時間が続く。

ジョンソンは右ボディフック、左フック、右フック、そして左フックでダウンを奪い、パウンドで試合を決めた。


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MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN36 アンジェラ・ヒル ヴィルナ・ジャンジローバ

【UFC ESPN36】テイクダウンとサブミッションで優位に立ったジャンジローバがヒルに逆転を許さず

<女子ストロー級/5分3R>
ヴィルナ・ジャンジローバ(ブラジル)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27.
アンジェラ・ヒル(米国)

低く構えるヒル、ジャンジローバがボディロックで組むがすぐに離れた。ヒルは左フック、相手が出て来るところに左ジャブを合わせる。ケージ中央で組みついたジャンジローバがボディロックで相手をケージに押し込んだ。ヒルが差し込んできた左足を取って潜ったジャンジローバが、右足も抑えてヒールを狙う。ヒルは苦悶の表情を浮かべる。ヒルが上半身を起こすと、ヒザ十字に切り替えたジャンジローバだが、ヒルがトップへ。

スクランブルから立ち上がったジャンジローバをケージに押し込むヒル。ジャンジローバは再び足を狙うが、ここはヒルが左腕を差し込み、ケージに押し込んでいく。しかしジャンジローバもケージ中央まで押し戻した。残り1分で離れたジャンジローバが、ワンツーを打ち込む。ヒルも右ストレートを伸ばし、左ジャブで相手の前進を止めた。そして組みついたヒルがグラウンドに持ち込んで初回を終えた。

2R、互いに左ジャブを突く。ヒルは頭を振りながら距離を詰める。ジャンジローバはステップを使いながらワンツーを打ち込んだ。ヒルが距離を詰めたところで組みついたジャンジローバが、ケージに詰めながらパンチを放った。しかし振りが大きくなっているジャンジローバに組みついたヒルがケージに押し込む。押し返したジャンジローバが離れるも、ヒルの左右フックをもらってしまう。組みついてケージに押し込んだヒルが、首相撲からヒザを突き刺した。

ジャンジローバは離れてパンチを繰り出すが、疲れが見られる。それでもダブルレッグからテイクダウンを奪ったジャンジローバ。ハーフガードのヒルはジャンジローバの左腕を抑える。相手のクラッチを切ったジャンジローバが抑え込みつつパスを狙う。そしてパスから相手の左腕を取ったジャンジローバが腕十字を狙う。鉄槌を落としながらクラッチを切ろうと試みるジャンジローバだったが、ヒルが起き上がり、右ヒザでジャンジローバの顔面を抑え、腕十字を潰していったところで2R終了のホーンが鳴った。

最終回、左ジャブを当てたのはヒルだ。さらに距離を詰めて右を当てる。ヒルの左をもらってバランスを崩したジャンジローバ。シングルレッグで組みつき、ヒルをケージに押し込み、ハイクラッチからテイクダウンを奪った。ヒルは下から左足をかけていくも、ジャンジローバはパスへ。スクランブルに持ち込んだヒルのバックを狙う。立ち上がったヒルに右足を差し込んだジャンジローバが、再びグラウンドに持ち込んだ。

下からエルボーを打ち込むヒル、ジャンジローバはトップをキープする。ハーフガードでケージ際に下がったヒルをコントロールし、半身になった相手からバックマウントを奪ったジャンジローバ。しかしヒルはトップに回り、足を上げて来るジャンジローバを潰していったが、逆転とはならなかった。

裁定はジャッジ3者ともフルマークでジャンジローバへ。勝者は「ランキング10位以内の選手と戦いたい」とアピールした。


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Report UFC UFC ESPN36 カーロス・キャンデラリオ ブログ 平良達郎

【UFC ESPN36】平良達郎、極め切れずもフルマークの判定勝ちでUFCデビュー!! 幼気パフォーマンスもgood !

<フライ級/5分3R>
平良達郎(日本)
Def.3-0:30-26.30-27.30-27
カーロス・キャンデラリオ(米国)

コンテンダーシリースに出場すべきだが、2月に直接契約をした実況された平良。ジリジリと前に出るキャンデラリオが左の蹴りを見せて組んでいく。離れた平良が右カーフ、右ストレートを入れる。さらに前蹴りを蹴った平良は左ローに左を合わされそうになる。鋭い右ローをいれシングル、ボディロックに取った平良が左腕を差しあげてテイクダウンを狙う。ケージを使って耐えたキャンデラリオからは離れると、平良は左ハイを蹴っていく。

キャンデラリオのローシングルでケージに詰められ、アンクルピックを切った平良が離れてカーフを続ける。平良が右ストレートを入れ、右フック&左ハイのコンビを見せる。ボディストレートにカウンターを受けそうになりながら、シングル&ボディロックを仕掛けバックを伺う平良が、離れて右ボディを打ち込む。組みに拘らず、打撃で優勢の平良は左を一発受け、シングルレッグでテイクダウンを奪われ背中をつかされて起き上ろうとしたところで時間となった。

2R、「10分やりきろうぜ」という松根良太の声を受けた平良は、右ハイの応酬からワンツーで前に出てきたキャンデラリオのダブルレッグを切る。直後に右ストレートでダウンを奪った平良が、バックグラブへ。スタンドでの得意の形から、前方に崩して寝技に持ち込んだ平良はが殴ってRNCの機会を伺う、

キャンデラリオの背中を伸ばし、エルボーを落とした平良が左腕を喉下に滑りこませるが、キャンデラリオも耐える。エルボーに切り替え圧倒する平良は、胸を合わされそうになってもバックの維持に成功する。残り2分20秒、左腕の腕から足をフックした平良は、アゴの上からフェースロック気味にRNCを仕掛ける。

ケージを利し、ついに胸を合わせたと思われたキャンデラリオだが平良はオタツロックを解かず、再び背中に回る。残り1分を切り、キャンデラリオが胸を合わせる。平良はハーフガードからロックアップするが、再び背中をつかされる。左腕を差した平良が潜ろうとし5分が終わった。

最終回、平良のローが急所に入り試合が中断する。30秒弱で再開し、平良の右フックにキャンデラリオがシングルレッグを仕掛け、アンクルピックで尻もちをつかせる。平良は潜りからレッスルアップ、キャンデラリオが下になりながらギロチン。さらにスイープで上を取りヒジを落とす。ここもハーフで潜った平良は、エルボーで額をカットしているか。

平良はギロチンを外しトップを取る。残り2分40秒、ここからが勝負だ。トップを取り続けたい──と思われた平良だったが、マウント狙いにブリッジで下にされると同時に三角絞めへ。三角マウントに移行した平良は、これを抜けられてもスクランブルでバックを制しトライアングルボディロックに取りアゴの上からRNCを仕掛ける。

エルボーに切り替え、狙いすました一発を落とした平良はキャンデラリオの左腕を巻き込んだままマウントに移行し左右のパンチを連打する。さらにえげつないエルボー、パンチを打ちつけてタイムアップに。

最終回、ポジションを取り返し最後は圧倒した平良を松根と岡田遼が迎える。まず裁定は問題ないと思われるが──平良が30-26、30-27、30-27でフルマークの判定勝ちでUFC初陣を終えた。「アイム・ハッピー。サンキュー。全部の所で勝負して、フィニッシュしようと思っていましたが、フィニッシュできなかったです。何回か効かせたり極められるかと思いましたが、最後の一歩で逃げるのが上手でした」と話すと、続いて用意した英語のメッセージを「Thank you, New Fans. I am here to win that UFC title belt. New wave will be seen soon. Thank you very much(UFCのベルトを獲りに来ました。新しい波を見せます)」と読み上げた。

この一生懸命にメッセージを読み上げる幼気パフォーマンスは、きっと米国ファンの心を擽るだろう。


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MMA Report UFC UFC ESPN36 アンドレ・ペトロスキー ニック・マキシモフ ブログ

【UFC ESPN36】ペトロスキーがマキシモフをアナコンダチョークで一蹴。さぁ、平良達郎の出番!!

<ミドル級/5分3R>
アンドレ・ペトロスキー(米国)
Def.1R1分16秒by アナコンダチョーク
ニック・マキシモフ(米国)

左ハイを蹴ったペトロスキー。バランスを崩して立ち上がったマキシモフは、ペトロスキー左オーバーハンドをかわし右ミドルを蹴り込む。マキシモフはシングルレッグを切らるがロールからレッスルアップ&ダブルレッグへ。これをがぶったペトロスキーがアナコンダチョークに切り変えマキシモフを落とした。


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BELLATOR Cage Warriors MMA MMAPLANET o ONE UFC UFC ESPN36 アラン・ナシメント カーロス・キャンデラリオ ケイトリン・チューケイギアン ジェイク・ハードリー デイヴィー・グラント ベラトール マニュエル・トーレス ミッチ・ラポーソ ムハマド・モカエフ ヴィルナ・ジャンジローバ 修斗 平良達郎 海外

【UFC ESPN36】平良と同日デビュー、ジェイク・ハードリー「ダナが間違ってなかったことを証明する」

【写真】戦績8勝0敗、25歳ながら驚くほどUFCデビュー前でも落ち着き払っていた(C)Zuffa/UFC

14日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFC on ESPN36「Blachowicz vs Rakic」で、ジェイク・ハードリーがアラン・ナシメントとUFC初陣を戦う。

奇しくも平良達郎と同日デビューを戦う英国のフライ級ファイターは戦績8勝0敗と平良よりも実戦経験が少ない。それでいて南アフリカのEFCワールドワイドとCage Warriorsでフライ級王者になり、Bellatorも経験──コンテンダーシリーズを経てUFCに辿り着いた。

豪州のHEX FSと修斗でチャンピオンになる間に、ONEで1勝を挙げているようなキャリアの積み方だ。自身のキャリアアップ方法からくる自分への信頼感の強さは半端ない。今後、平良と拳をかわす可能性も十分にあるハードリーに初インタビューを試みた。


──土曜日にアラン・ナシメントと戦うジェイク(※取材は5月11日に行われた)、本来3月の母国ロンドン大会で迎える予定だったUFCデビュー戦がいよいよ実現しますね。

「確かにロンドンでデビューできなかったことは残念だったけど、あの時の体調では減量をやり切ることはできなかった。ベストの状態で戦うためには致し方ないし、その分今回の試合に向けてはしっかりと調整してきたから自信を持って戦うことができるよ。

それにベガスはコンテンダーシリーズの時にやってきて、PIは慣れ親しんだ環境だ。コンテンダーシリーズの時と、同じように調整できているしベガスはまるで第2のホームのようだよ」

──そのコンテンダーシリーズですが、試合は2RでRNCを極めてミッチ・ラポーソを破りましたが、計量失敗でした。北米MMAは日本とは違い、計量に失敗してもファイトマネーの一部を対戦相手に譲渡し、キャッチウェイト戦で実施されれば良いという空気があります。ただし、コンテンダーシリーズは一発勝負のトライアウト大会です。計量失敗はUFCとの契約に向けて、相当にネガティブな印象を与えたかと感じました。

「あの時はとんでもないことをしでかしたと、本当に落ち込んだよ。試合は一方的に勝てた。でも、指摘された通り計量で失敗していたから契約することは諦めていた。でも、パフォーマンスを評価されたのか、ダナ・ホワイトは僕を選んでくれたんだ。

人生の逆転劇のように感じた。夢が実現したんだ。人生の大半をUFCファイターになるために費やしてきたから、本当に嬉しかったよ。あれ以上にハッピーなことは人生で起こっていない」

──ところでジェイクは英国のローカルショーから4戦目に南アフリカのFECワールドワイドに遠征して、現地のトップファイターであるズールを破り同プロモーションのフライ級王座を獲得しています。母国でなく海外のプロモーションをステップアップの場としたのはなぜですか。

「あの時、英国で対戦相手が見つからなかったんだ。国内ナンバーワンのCAGE WARRIORSで戦う機会を伺っていたけど、難しかった。だからアフリカ最大のMMAプロモーションであるEFCにアプローチを掛けたんだ。そうするとフライ級チャンピオンのズールに挑戦できる機会を得た。

向うはEFCのトップでTUFベテラン、こっちはプロ4戦目だ。舐められていたと思う」

──リスキーだとは考えていなかったですか。

「試合機会に全く恵まれていなかったから、戦うしかない。勝てば良いことだから。相手のホームタウンで戦うことは、まぁ判定では不利になることは多いよね。でも、自分の力に自信があった。考えると、今回のベガスでの試合はあれ以来の遠征になるよ。あっ、国外での試合はアイルランドもあったね」

──Bellatorのダブリン大会ですね。あのときは世界で2番目のプロモーションと複数契約を結ぶことはなかったのですね。

「Bellatorにはフライ級王座が認定されていないからね」

──あっ、そうでした。失礼しました。

「だから1試合契約で戦った。でもファイトマネーはそれまでのような200や300ポンドと違い良い条件で試合ができた。そしてブレイン・オドリスコールにRNCで勝ちを収め、バンタム級での契約の話がきたんだ。でも、Cage Warriorsからフライ級でのオファーがあったから、そっちを選んだんだよ」

──結果、2戦目でフライ級王者となりコンテンダーシリーズ出場、ついにUFCデビューです。対戦相手アラン・ナシメントの印象を教えてください。

「スピードがあって、柔術や打撃が良い選手だ。レスリングもできて、どの場所でも戦えるね。強い相手にもスプリットで負けだし、タフな良い対戦相手だよ」

──ウランベコフ戦はスプリットで負けましたが、ナシメントが勝っているようにも見えた接戦でした。アームロックかスイープ、フットロックからリバーサル、腕十字からもフラワースイープを決めるなど関節技とリバーサルのコンビネーションが光っていました。

「その通りだ。でも、ジャッジはガードからのコントロールを評価しなかったね。UFCや米国ではああいう風にガードから攻める選手が本当に少なくなった。10年前ならもっとジャッジが理解を示し、勝っていたかもしれないけど。ただ極め切れなかったし、攻撃に転じるまでの時間は膠着気味のファイトで、試合を動かしていなかった。ならスコアでは勝てないよ。ガードポジションを取り過ぎていた。ただ、あのガードゲームは危険だし、十分に注意を払うよ。

それでも立ち技、レスリングは当然として、グラウンドでも僕にアドバンテージがある。それに彼は僕をテイクダウンすることはできないよ。柔術では良いけど、下になれば僕はエルボーも打てるし、まぁ問題ないだろう。しっかり勝って、ダナ・ホワイトがコンテンダーシリーズで下した判断が間違っていなかったことを証明するよ」

──平良達郎選手の契約で、UFCフライ級戦線が日本のファンから注目されています。ところで同じ英国籍を持つムハマド・モカエフについて、どのような印象を持っていますか。

「気にしていないよ。ちょっとUFCとの契約は早いだろう。あのキッドがデビュー戦で戦ったコディー・ダーデンは僕が思うにUFCフライ級で最弱の選手だ。モカエフは僕のように十分な実績を残さずUFCとサインした。僕はEFCフライ級王者になり、ベラトールで勝ち、Cage Warriorsフライ級王者になりながら、コンテンダーシリーズを戦ってUFCに来たんだ。あのキッドと比較されたくはないよ」

──なるほどぉ。では平良達郎選手のことは認識していますか。

「正直、余り知らない。PIで見たけど、本当に若いね。でも10勝0敗なんだから、良い選手なんだろうね。これからしっかりと見させてもらうよ」

■視聴方法(予定)
5月15日(日・日本時間)
午前8時30分~UFC FIGHT PASS

■対戦カード

<ライトヘビー級/5分5R>
ヤン・ブラボヴィッチ: 205.5ポンド(93.21キロ)
アレクサンドル・ラキッチ: 205ポンド(92.99キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ライアン・スパーン: 205ポンド(92.99キロ)
イオン・クテレバ: 206ポンド(93.44キロ)

<バンタム級/5分3R>
ルイス・スモルカ: 136ポンド(61.69キロ)
デイヴィー・グラント: 135.5ポンド(61.46キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ケイトリン・チューケイギアン: 125.5ポンド(56.92キロ)
アマンダ・ヒーバス: 125.5ポンド(56.92キロ)

<ライト級/5分3R>
フランク・カマチョ: 155ポンド(70.31キロ)
マニュエル・トーレス: 155.5ポンド(70.53キロ)

<フライ級/5分3R>
ジェイク・ハードリー: 125.5ポンド(56.92キロ)
アラン・ナシメント: 125.5ポンド(56.92キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ヴィヴィアニ・アロージョ: 125ポンド(56.7キロ)
アンドレ・リー: 125ポンド(56.7キロ)

<ライト級/5分3R>
マイケル・ジョンソン: 155ポンド(70.31キロ)
アラン・パトリッキ: 156ポンド(70.76キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
ヴィルナ・ジャンジローバ: 115ポンド(52.16キロ)
アンジェラ・ヒル: 115.5ポンド(52.38キロ)

<フライ級/5分3R>
平良達郎: 125ポンド(56.7キロ)
カーロス・キャンデラリオ: 126ポンド(57.15キロ)

<ミドル級/5分3R>
ニック・マキシモフ: 184.5ポンド(83.68キロ)
アンドレ・ペトロスキ: 185ポンド(83.91キロ)

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【UFC ESPN36】計量終了 仕切り直しの平良達郎のオクタゴン初陣。キャンデラリオが再計量で何とかパス

【写真】キャンデラリオの目の周囲は、健常者のソレではないように見えるほど。どこまでリカバリーできるのか(C)Zuffa/UFC

13日(金・現地時間)、14日(土・同)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFC on ESPN36「Blachowicz vs Rakic」の計量が行われた。

2週間前に試合開始の3時間前に、対戦相手カーロス・キャンデラリオの体調不良でUFCデビュー戦の2週間のスライドが決まった平良達郎は問題なく125ポンドで計量をクリアした。


しかし、対戦相手のキャンデラリオは本計量で127ポンド、下着を脱いでボックスのなかで測り直しても126.5ポンドで、フェイスオフ後に再計量を強いられた。

ステージからスケールが取り払われ、フェイスオフ後に再計量に臨んだキャンデラリオは126ポンドと辛くもクリアし、平良のUFCデビュー戦はキャッチウェイト戦とはならなかった。

とはいえ、2週間前に体調不良で欠場したキャンデラリオは、この減量で相当に疲弊している様子で──願望を込めて平良のオクタゴン初勝利に有利な状態になっているように思われる。

■視聴方法(予定)
5月15日(日・日本時間)
午前8時30分~UFC FIGHT PASS

■UFC ESPN36計量結果

<ライトヘビー級/5分5R>
ヤン・ブラボヴィッチ: 205.5ポンド(93.21キロ)
アレクサンドル・ラキッチ: 205ポンド(92.99キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ライアン・スパーン: 205ポンド(92.99キロ)
イオン・クテレバ: 206ポンド(93.44キロ)

<バンタム級/5分3R>
ルイス・スモルカ: 136ポンド(61.69キロ)
デイヴィー・グラント: 135.5ポンド(61.46キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ケイトリン・チューケイギアン: 125.5ポンド(56.92キロ)
アマンダ・ヒーバス: 125.5ポンド(56.92キロ)

<ライト級/5分3R>
フランク・カマチョ: 155ポンド(70.31キロ)
マニュエル・トーレス: 155.5ポンド(70.53キロ)

<フライ級/5分3R>
ジェイク・ハードリー: 125.5ポンド(56.92キロ)
アラン・ナシメント: 125.5ポンド(56.92キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ヴィヴィアニ・アロージョ: 125ポンド(56.7キロ)
アンドレ・リー: 125ポンド(56.7キロ)

<ライト級/5分3R>
マイケル・ジョンソン: 155ポンド(70.31キロ)
アラン・パトリッキ: 156ポンド(70.76キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
ヴィルナ・ジャンジローバ: 115ポンド(52.16キロ)
アンジェラ・ヒル: 115.5ポンド(52.38キロ)

<フライ級/5分3R>
平良達郎: 125ポンド(56.7キロ)
カーロス・キャンデラリオ: 126ポンド(57.15キロ)

<ミドル級/5分3R>
ニック・マキシモフ: 184.5ポンド(83.68キロ)
アンドレ・ペトロスキ: 185ポンド(83.91キロ)

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【UFC ESPN36】仕切り直しのUFC初陣=キャンデラリオ戦へ、平良達郎「チームの愛を感じた」

【写真】2週間の延期を良い方向に生かすことができた平良 (C)MMAPLANET

14日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFC on ESPN36「Blachowicz vs Rakic」で平良達郎が仕切り直しのUFC初陣を戦う。

本来は4月30日(土・同)のUFC on ESPN35「Font vs Vera」でカーロス・キャンデラリオとの試合が組まれていたが、そのキャンデラリオの体調不良で試合が2週間延期された。

試合当日、ファイトの延期が決まった時の状況と心境、そして改めて足を踏み入れる初オクタゴンへの意気込みを平良に尋ねた。


(ZOOMが繋がると)「お疲れ様で~す!!」

──おっ、元気の良い声ですね。

「ハイっ!! お願いします!!」

──現地時間の4月30日、日本では5月1日だったのですが……私は前夜に仕事が詰まっていて3時ぐらいの就寝する時にUFC Fight Passのストリーミング開始時間を確認する午前5時30分になっていて。30分ずれたから、1つ試合がなくなったのか……ラッキー、睡眠時間が増えると思いました。まさか平良選手の試合がなくなったとは思ってもいなくて……。自分の就寝時間はラスベガスでは午前11時だったはずです。

「僕の試合が午後1時からで、僕らは午前11時にホテルを出る予定だったんです」

──試合の2時間前、直前なのですね。

「僕らの感覚だとそうですよね。でも、それがUFC流なのかと思って、松根さんとホテルの部屋で軽くアップをしようと。で、朝の10時過ぎに……自分が〇ん〇をしている時に、WhatsAppの僕と松根さん、イリディアムのジェイソン(ハウス)さん、通訳のシンガーさんとのグループに『対戦相手が病気だ。試合はなくなった。ホテルにいてくれ。2週間後にデキるか。すぐ返事を』というメッセージが来たんです。松根さんやシンガーさんより、僕が先に気付いて……。『ヤバっ』って、すぐに松根さんの所へ行って」

──ちゃんと流しましたか?

「ハイ。もちろんです。それは(笑)」

──良かったです。そこは冷静だったわけですね。

「でも、焦っていました。『えぇ、意味が分かんない』って」

──そうなりますよね。

「それまで体調不良とかっていう連絡はなかったですし。でも2週間後にずらして良いか、日本に帰国しなくても良いかってことで。なら僕は『試合ができるなら、2週間後でもやります』ってすぐに言いました。

でも松根さんやシンガーさんが、『ちょっと、それが最善か一度考えよう』って感じで。僕の方は『早く決めて、戦うって言いましょうよ』という感じでした。とにかく試合がなくなることがいやだったので。

最初の連絡でsickとcan’tという文字が浮かんで見えた感じで。2週間後にスライドされるというのは見えていなかったです。だから試合が無くなるのかと思ったときは、本当に最悪の状態になったのですが、すぐにできると分かってもうあとは頑張るだけという気持ちになりました。2週間後にあることで安堵していたので。その時点から切り替わって精神的に落ちるとか、気持ちが途切れるとかはなかったです」

──松根さんは道場の指導があるわけですしね。どのような体制で平良選手が試合に臨めるのか、そこを気にされたのでしょうね。

「松根さんは『俺は大丈夫だよ。ゴールデンウィークで1週間ほど指導をずらすだけだから。俺はベガスにいるよ』って言ってくれて」

──本当に有難いですね。随分と心強かったのではないですか。

「ハイ、松根さんがいてくれる安心感は凄いので。岡田さんも1度戻って、またファイトウィークに来ると言ってくれて……」

──それは……もう何があろうが、全力で戦うしかないですね。

「チームの皆の有難さを凄く感じました。本当に愛を感じて。モチベーションはずっと高いままですし、絶対に勝とうというつもりで先週もやり切れました。良い練習ができています」

──UFC PIとエクストリーム・クートゥアーで練習してきたのですか。

「クートゥアーは岡田さんがベガスにいる間は行っていなかったです。でも試合が無くなってからは、外国人選手と手合わせをしておきたいという気持ちになり先週の月曜から水曜日はエクストリーム・クートゥアーにお邪魔して練習させてもらいました。体重の方もリカバリーしていたのですが、スッと落ちました」

──延べ4週間のベガス滞在となりました。これまでは沖縄を離れると、スイッチが入るという感じだったかと思うのですが、ずっとベガスにいても気持ちの創り方は上手くいきましたか。

「試合が本来行われる4月の最終週は、僕自身ピリピリしていました。初めての海外の試合で緊張していましたし、相手のことを大きく見てしまっていて。あとPIでフライ級の選手とか見ていると、やっぱり大きくて。それもあって、ナーバスになっていました。でも試合が延期になって、先週からは『やることをやってきたし、相手のことも研究してきた。楽しもう』という気持ちになれたんです。この延期が逆に良い風に作用して、今はリラックスできています」

──それは良かったです。

「やっていける自信はあります。ただし、その自信を確信に変えるのが試合なので。とにかく試合がしたいです。UFCのオクタゴンで日本と同じ感覚で動けるのか、そこを確認したいです」

──今大会は日本だと午前8時スタート、午前5時よりファンも視聴しやすい時間です。仕切り直しの一戦、ファンの皆さんに一言お願いします。

「試合が飛んで、僕もショックでしたけど、応援してくれる人もガッカリしたと思います。でもチームの皆の支えがあって試合ができます。僕がこれまでやってきた全てを相手にぶつけて、必ず倒し切ります。朝、ちょっとゆっくりめになったということで応援お願いします!!」

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