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【BRAVE CF55】フライ級王座決定T準決=バガウティノフ✖ホゼ・トーレス決定!! マカエフ✖カスモフも!!

【写真】ついにバガウティノフ✖トーレスの準決勝が行われる。ムハマド・モカエフはトーレス有利と予想していた (C)BRAVE CF

11月6日(土・現地時間)、ウクライナ国境にほど近いロシアはロストフ・ナ・ドヌーでPRO FCとの共同プロモーションで開催されるBRAVE CF55の陣容が固まりつつまる。

メインはBRAVE CFフライ級王座決定トーナメント準決勝=アリ・バガウティノフ✖ホゼ・トーレス、コメインでモチャメド・マカエフ✖カスム・カスモフのバンタム級マッチが組まれている。


BRAVE CFの最軽量級王座決定トーナメントは昨年9月24日のBRAVE CF42で開幕──本来は準々決勝4試合が消化される予定だったが、ダスティン・オーティズと対戦予定のマルセル・アドゥルの早々に負傷欠場し、QFの1試合が別大会にスライドされた。

ここから交通整理が必要なほど紆余曲折が見られた同トーンメントの進捗状況は以下の通りだ。

BRAVE CF4ファイトウィークになり、ザック・マコウスキーと対戦するはずだったアブドゥル・フセインが計量中に体調を悪化させ、この試合は延期とならずマコウスキーの不戦勝に。

結果2試合のみ実施された準々決勝では、まずヴェリムアド・アルカソフがフラービオ・ケイロスを判定で下し準決勝進出を決めた。しかし、トーレスはショーン・センテーラとドローで3月最終週のBRAVE CF49で再戦が組まれることに。

が、今度はセンテーラが負傷欠場となり、トーレスの不戦勝が決定し、同大会で彼はキャッチウェイト戦でブライン・オドリスコールを下し留飲を下げている。

BRAVE CF49の翌週に開かれた50回記念大会では準決勝=アルカソフ✖マコウスキーがまず実施され、前者が判定勝ちでファイナル進出を決めた。

直後に1試合残された準々決勝でようやくオーティズがプロモーションデビューを果たし、1月にBRAVE CFに合流したアリ・バガウティノフとUFCベテラン対決で相対するも判定負けとなった。それから7カ月を経て、バガウティノフ✖トーレスと準決勝が11月6日にようやく実現する。

この間、フライ級戦線ではM-1フライ級正規王者のアレクサンダル・ドスカルチュクに母国カザフスタン大会=BRAVE CF53でRNCを極めて勝利したM-1暫定フライ級王者のアス・アルマバエフ

さらに同大会でBRAVE二勝目を挙げたオクタゴン・フライ級王者のアザット・マクスンという2人のカザフ勢が合流。

加えてダゲスタン系英国人の超新星ムハマド・モカエフが順調にキャリアを重ね、今大会でBRAVE初出場となる──12勝3敗のロシアン=リズヴァン・アブエフと、UFCに次ぐと言っても過言でない陣容を誇るようになっている。

そんな実力者揃いのフライ級も、ベルトの持ち主が決定しないと回り始めず、スタック状態だ。

実力伯仲もディフェンス能力でバガウティノフが僅差で、トーレスをリードしているように思われる準決勝の行方が気になる一方で、早々のファイナル実行が期待されるBRAVE CFフライ級戦線だ。

8月のイタリア大会でキャリア11戦目、バンタム級転向初戦で54秒KO負けを喫したマカエフの復帰戦は、戦績13勝1敗のカスモフが相手とプロテクトのプの字も感じられない非常に厳しいファイトが用意された。

アクマット・ファイトクラブ所属の強豪カスモフ、正念場のマカエフ、そのマカエフを破ったKHK MMA所属のガムザット・マゴメドフらが、スティーブン・ローマンが返上したBRAVE CFバンタム級王座を巡る戦闘地域に赴いている。

米国、ブラジル、ロシア、中央アジア、欧州勢らが虎視眈々と王座を狙うフライ級に対し、国籍こそオーストリアだがチェチェン人のマカエフ、バーレーン在住のダゲスタン人マゴメドフ、ACAの虎の穴アクメットFC所属のカスモフと──コーカサスの戦闘民族が砂漠のバンタム級王座を争う状態になっている。

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BRAVE CF49 JJ Globo Report ブライン・オドリスコール ブログ ホゼ・トーレス

【BRAVE CF49】殴られたら、より多く殴り返す。テイクダウンでも圧倒したトーレスが貫録の判定勝ち

<61キロ契約/5分3R>
ホゼ・トーレス(米国)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28
ブライン・オドリスコール(アイルランド)

ワンツーのオドリスコールに対し、右カーフを蹴るトーレス。近い距離での殴り合いは、オドリスコールの手数が多く優勢だ。ワンツー、ボディから顔面へのコンビネーションでオドリスコールがパンチをまとめるとトーレスは左目尻をカットして、ケージに詰まる。ヒザ蹴りをボディに入れ組みついたオドリスコールは、右ボディを連続で入れワンツーフックから離れる。

トーレスは左ジャブ、左リードフックから右フックを当てるが、ガードがなく左右のフックを被弾する。エルボーを入れたトーレスは、右ロー&左フックを当てる。オドリスコールは変わらずワンツーで前に出て、組まれても右フックをヒットさせる。トーレスはボディから左フックも、オドリスコールが右を返す。ここからジャブからボディ、左フック、さらにアッパーと盛り返したトーレスが右ストレートでダウンを奪う。立ち上がったオドリスコールをケージに詰めてヒザ蹴り、離れて左ボディフックを決めるトーレス。

続いて左リードフックをヒットさせたトーレスは、ボディへのヒザに続き右を入れ、完全に形成逆転。さらにヒザ蹴り、ダーティーボクシングでアッパーを連打する。残り10秒、オドリスコールはジャブが当たらなくなっており、トーレスが逆転でラウンドを取った。

2R、ローからワンツーを伸ばすトーレスが、左フック、カーフ、右フックと打ち勝つ。オドリスコールの左右のフックは姿勢が乱れており、初回のようなキレがない。それでも持ち直し、やや前傾でパンチを伸ばしていたオドリスコールに対し、トーレスは拳を当てて組みへ。バックを取られながら、ワキを潜って前方にトーレスを崩したオドリスコールは、トップをキープできずに打撃の展開へ。

ボディにヒザを入れたトーレスが、左フックを入れオドリスコールのテイクダウン狙いを切り、ケージにギャクに押し込む。直ぐに離れた両者、アッパーから右をヒットさせたトーレスは、エルボーを被弾する。すぐに左を返し、オドリスコールのシングルを切りがぶってバックに回ったトーレス。オドリスコールが正対すると、離れて左フックからダブルレッグへ。肩に担いで大きくスラムしたトーレスは、スタンドに戻ると左を被弾する。ケージに押し込んだオドリスコールは、続く手がないまま時間となった。

最終回、ローを蹴ったオドリスコールが右に回る。追いかけて左、右、左、右ローからヒザ蹴りと手を緩めないトーレス。対してオドリスコールはジャブを当てて、ロー、それでもボディから右を打たれ、手数と圧力に押される展開が続く。蹴り、ヒザを放ってダブルに出たオドリスコールだったが、右腕を差したトーレスが逆にテイクダウンを奪う。

オドリスコールを立たせてパンチで追い込むトーレス。左を被弾して腰が落ちかけてオドリスコールは、ケージ際まで下がりダブルレッグで倒される。立ち上がっても、ボディロックから叩きつけられるオドリスコールは、スラムを嫌がりヒザをつく。ならばとバックに回ったトーレスが、前方に崩してパンチを打っていく。足を掛けられヒザをつかされ、向き合うことができないオドリスコールは、ようやく向き合うとギロチンから引き込む。

リバーサルを許さず、バックを取りスラムしたトーレスは、RNC狙いからブルドックチョークへ移行する。そのまま絞めつけられたオドリスコールだが、時間まで耐えきった。

終盤は乱打戦、武骨な殴り合いはプリミティブにも感じられるMMAだったが、これがトーレスの戦い。3-0で判定勝ちを収めたトーレスは「安定感があって、止まることがなかった。準備期間がなかったはずなのに、タフだった。ジョン・カバナウはマッドサイエンティストだから、僕の弱点がしっかりと分かっていたんだろう」と話した。


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BRAVE CF49 Interview other MMA ブライン・オドリスコール ブログ ホゼ・トーレス

【BRAVE CF49】オドリスコールと対戦、ホゼ・トーレス─02─「MMAグローブは拳を守るためにあるだけ」

【写真】ホゼ・トーレスの接近戦の秘訣は(C)BRAVE CF

25日(木・現地時間)にバーレーンはムハラクのアラード要塞特設会場で開催されるBRAVE CF49 「Super Fights」で、ブライン・オドリスコールとキャッチウェイト戦を戦うホゼ・トーレス・インタビュー後編。

UFCリリース後、なぜBRAVE CFと契約をしたのか。BRAVE CFの人材方法とは。そして、トーレス特有のブロッキングを駆使した接近戦のボックスが、なぜMMAで可能になったのかと考えた。

<ホゼ・トーレス・インタビューPart.01はコチラから>


──より親密な人間関係をBRAVEで築いていこうと思ったわけですね。

「僕はビジネスをするなら、相手の役に立ちたいと思っている。試合をして、ファイトマネーを手にして『バイバイ』ではなくてね。

アマ時代から含めて33連勝し、最初の敗北でカットされた。『おいおい、どういうことだよ。普通は2敗か、3敗してからだろう。もうチャンスももらえないのか』って。それは余りにも失礼だろう。あの半年間だけで、相当に参ってしまった。もう戦いたくないっていう風に思うようになっていたよ。

ジュニオール・ドスサントス、アリスター・オーフレイム、殿堂入りして然りのファイターが切られる。そういうファイターへのリスペクトが欠けるプロモーションに居たいとは思わない。ただ戦って、次も声が掛かるのを待つ──そんな風に生きたくない。

コメンテーターだって、何だってトライして自分の可能性を伸ばしたいんだ(※Titan FC時代にトーレスは解説者として中継に加わっていた)。

BRAVEはファイターの状況を改善しようとしている。MMAの大きな大会が行われていない国、街でMMAを普及させてきた。そして色々な国の選手たち……自分の国や街にビッグショーがない選手たちに試合の機会を与えている」

──BRAVE CFはグローバルな視点に立ってMMAの普及に役立っていると考えているわけですね。

「だってカザフスタン、ルーマニア、サウジアラビア、パキスタンなんていう国でイベントを開くイベントがこれまでにあったかい?  サンパウロ、リオデジャネイロ、ロンドン、モスクワ──そういう場所ばかりだろう。

マニー・キャッパオがいなければ他のポテンシャルのあるフィリピンのボクサーも、今のようなチャンスを手にする機会はなかった。BRAVE CFはそうやって各国のMMA、MMAファイターを掘り起こしているんだ。第1試合だろうが、メインイベントだろうが関係ない。同じ世界観をシェアしているのは素晴らしいことだよ。成功へのチャンスが平等にあるんだから」

──ただし、どれだけBRAVE CFがMMAの普及に寄与しようが、ホゼ・トーレスは遣り甲斐のある相手がいないとやる気になれないのではないですか。

「その通りだイージーな相手だと、練習に身が入らない。フライ級のロースターを見てくれ、ちょっとナーバスになってしまうよ(笑)。

僕はこれからアリ・バガウティノフ、ダスティン・オーティズという経験値で上の相手と戦うことになる。だからこそ、最高のキャンプで準備したいと思うようになれる。そういう環境に身を置かないといけないのだから、そりゃナーバスになるよ。

勝って当たり前の相手じゃなくて、どうなるか分からないからこそ、懸命にこのスポーツに取り組むことができる。そして、自分が世界のベストの1人だと証明するんだ」

──BRAVE CFでは20歳前後の若いファイターの育成にも力を注いでいます。

「ムハマド・モカエフとは、今回の試合前に一緒に練習してきた。僕が20歳の時とは比較にならないほど、強い。ただ、僕も自分が20歳の時より強いし、まだ彼より強くいたい。それでもモカエフは、既に2年ぐらい前の僕ぐらいの実力がある。

彼が今の僕……28歳になった時は、全く比較ならないほど強い選手になっているはずだ。

BRAVEはそういう可能性のある選手が、フルタイムでトレーニングできる環境を与えた。BRAVEとKHK MMAは家族を養う心配を僕らから排除してくれた。トレーニングしていても、収入を得ることができる。

そのおかげで収入、支払いという問題から開放された。ファイターが100パーセント戦いに集中できると、どれだけのパフォーマンスを発揮できるか。それが大会を成功に導くんだ。

『今日は仕事が忙しいから、トレーニングはそれほどできない』、『仕事で疲れたから、練習は休もう』……そんなことがなく、若い選手たちがトレーニングに没頭している。

驚くほど若く、強いチャンピオンがBRAVEからは生まれるだろう。カムザット・チマエフを見てほしい。ただUFCで勝っているだけじゃない、ドミネイトしていた。

僕がBRAVEで勝ったアミール・アルバジは、UFCで2勝0敗だ。BRAVEは若い選手の育成をどこよりもスマートに行っている。そしてフェアでチャレンジングなマッチメイクは、見ている人が満足できるタフな試合を提供している。若い選手への待遇を見ても、BRAVEがいかに選手をリスペクトしているのか分かってもらえるはずだ」

──そんなBRAVEの初代フライ級王者になるために、今回のキャッチウェイト戦でどのような試合をしないといけないと思っていますか。

「僕がBRAVE CFのフライ級チャンピオンになれる力があると、皆に思ってもらえる試合をする。5日前に対戦相手が代わろうが、この4カ月間十分に準備してきた。しっかりとケージの中で見せるべきものを見せるよ」

──今日はインタビューを受けていただき、ありがとうございました。最後に技術面のことなのですが、ホゼは小さなMMAグローブでブロッキングを駆使して、近距離でコンビネーションを使います。あの距離で拳を交換するのはリスキーだし、MMAグローブでブロッキングは可能なのでしょうか。

「MMAではスパーリングになると大きなボクシンググローブをつけているところが、まだ多いよね。でもフロリダはベアナックル・ボクシングが盛んだった影響か、4オンスまで小さくないけど7オンスのMMAグローブで練習することが多いんだ。

僕もシカゴのバックヤードファイトで育った(笑)。でも、殴られることが怖いと思ったことはない。ただし、MMAだけでなく、フットボール、空手、どんなスポーツをするときで用心はしてきたよ。たったの一発で、のされるかもしれない。もっと痛めつけられるかもしれない。そこを考えないで、戦うことはない」

──でも怖がらない?

「最終的には自分が受けたダメージよりも、相手にダメージを与えれば良い。だからMMAを戦ううえで、殴られないで試合が終わるなんて思っていない。僕はスマートなファイターよりも、殴られても下がらない男でいたいんだ。

オフェンスとディフェンスを同時に行うほど、難しいことはないしね。そしてディフェンスだけじゃ勝てない。なら、僕は攻めることを選ぶ。

4オンスのグローブには、4オンスのグローブの殴り方、ブロックの仕方がある。そして、1発も被弾しない試合なんてない。でも、その1発の前に1発を入れる。1発もらえば、もっと多くのパンチを打ちこむんだ。

殴られるって、楽しくないことだよ。それでも4オンスのグローブはブロッキングのためにあると思っちゃダメだ。MMAグローブはディフェンスの為にあるんじゃない。拳を守るために存在するんだ。だからね、MMAのブロッキングはグローブだけでなく前腕、そして額や頭でしないといけない」

──なるほどぉ。

「と同時にMMAはボクシングじゃない。ムエタイだって、柔道だって、レスリングだって使って構わない。対戦相手にもよるけど、コイツのパンチは受けたくないなって時は、僕だってテイクダウンを狙うよ。

パンチを怖がっていると、そんな自分の攻撃にブレーキがかかってしまう。だから殴られないよう用心はしても、殴られるものだと覚悟をしないと。で、もっと殴るんだ」

──ホゼ、素晴らしく明快なMMAの接近戦論の説明、ありがとうございました。

「こちらこそ、ありがとう。僕はキョージさんのパワー、あの革命的なファイトを尊敬している。いつの日か、ディン・トーマスとMMAが生まれた日本に行って試合をして、スシを食べたいよ(笑)」

■視聴方法(予定)
3月25日(木・日本時間)、
午前11時30分~ FITE
午前11時30分~ BRAVE TV

■BRAVE CF49対戦カード

<スーパーライト級/5分3R>
ルアン・サンチアゴ:74.8キロ
ブノワ・サンドニ:75.2キロ

<61キロ契約/5分3R>
ホゼ・トーレス:60.3キロ
ブライン・オドリスコール:60.6キロ

<フェザー級/5分3R>
ガブリエル・フライ・ミランダ:65.7キロ
ドゥマル・ロア:72.2キロ

<フライ級/5分3R>
ムハマド・モカエフ:57.1キロ
アブドゥル・フセイン:57.1キロ

<バンタム級/5分3R>
ガムザット・カゴメドフ:61.1キロ
マティス・ザハロフ:61.7キロ

<バンタム級/5分3R>
ベルナルド・ソパイ:61.5キロ
フランチェスコ・ヌッツィ:61.1キロ

<ミドル級/5分3R>
チェド・ハネコム:83.9キロ
ドミニク・ショーバー:83.7キロ

<77キロ契約/5分3R>
ジェラウド・コエーリョ:76.6キロ
ガジムサ・ガジエフ:77.0キロ

<フェザー級/5分3R>
アブドゥルマナップ・マゴメドフ:65.9キロ
マクジム・トロクヒムチュク:65.6キロ

<スーパーウェルター級/5分3R>
ソラ・アクセル:79.4キロ
クイッティ・ベガイ:78.9キロ

<バンタム級/5分3R>
グレン・マクベイ:61.7キロ
フリエイ・ハーラシェ:61.4キロ

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【BRAVE CF49】計量終了 ソパイ、ザハロフ、モカエフ──20代ファイターたちのせめぎ合いに注目

【写真】メインのサンチアゴ✖サンドニ、トーレス✖オドリスコール、そしてモカエフ✖フセイン、ソパイ✖ヌッツィ。トーレスはマスクもドラゴンボールZの孫悟空だ(C)BRAVE CF

24日(水・現地時間)、25日(木・同)にバーレーンはムハラクのアラード要塞特設会場で開催されるBRAVE CF49 「Super Fights」の計量が行われた。

フェザー級で注目されていたブラジル✖コロンビアの南米対決=ガブリエル・フライ・ミランダ✖ドゥマル・ロアの一戦は、後者が72.2キロと6.4キロという信じられない計量結果で──取りやめとなっている。

その他のプロマッチ10試合に出場する22選手は問題なくパスした。メインでスーパーライト級のルアン・サンチアゴ✖ブノワ・サンドニが組まれ、コ・メインではホゼ・トーレスが急遽参戦のブライン・オドリスコールと61キロ契約マッチを戦う今大会、フライ級とバンタム級で次世代のエース候補が連続で登場となる。


まずは後半戦の戦いの火ぶたが切って落とされる第6試合、バンタム級でベルナルド・ソパイ✖フランチェスコ・ヌッツィが組まれている。

アルバニア生まれストックホルム在住、20歳のソパイは、キックボクサーを思わせるスタンスで蹴りを交えた打撃を繰り出す。特に右オーバーハンドの威力は抜群で、テイクダウン後は強烈なパウンドとポジション奪取にも長けている。

一方のヌッツィはサウスポーのストライカーで、左ストレートはスピード、タイミングともにセンスが感じられる。テイクダウン防御力も高く、戦績はソパイと同様に8勝1敗で24歳だ。アドリア海を挟んだ、アルバニアとイタリアのファイターがこれだけのレベルになっていることに、まずは着目したい。

続く第7試合もバンタム級でバルト3国のラトヴィアから、アイルランドでMMAファイターとして切磋琢磨するマティス・ザハロフが、ガムザット・カゴメドフと戦う。

22歳でプロ戦績は4勝0敗、3KOと1つの一本勝ちしているザハロフも、サウスポーの打撃系MMAファイターだ。

奥足となる左の蹴りを多用するザハロフは、蹴りからパンチもしくはパンチからの蹴りで致命傷を負わせることができる。やや肩は開き気味で、ガードが低い構えから蹴りで距離とタイミングを計る。蹴りでリズムを掴むと、ザワロフはハイからの連係で左ストレート、近い位置ではアッパーで仕留めるに掛かる。

対するガムザット・カゴメドフはキャリア4勝1敗、その黒星は先日UFCデビュー戦で敗れたJP・バイスに喫したもので、組みの圧力が打撃の破壊力に通じるコーカサスMMAスタイルの持ち主だ。蹴りたいとザハロフと、組みたいカゴメドフという構図になる。

フライ級ではポスト・フライ級王座決定トーナメントを睨んだ次世代対決=ムハマド・モカエフ✖アブドゥル・フセインというカードが組まれた。

モカエフはIMMAFで2度世界王者になりアマMMA戦績23勝0敗から、昨年8月にプロデビューを果たした英国在住のダゲスタン人選手だ。

プロでも4連勝中で、バーレーン王国直結のKHK MMAに所属し、練習をすることで生活が成り立つ境遇にある。格闘技のベースはグレコだが、そう感じられないほど淀みなくMMAの動きができる。とはいえ、血気盛んな戦闘部族だけに打撃は粗い点に若さが見えるという課題もある。

対戦相手のフセインは乱戦のなかで、要所を締めるファイトでここまで7勝1敗というレコードを残している。打撃を交えたスクランブルMMA、ガチャガチャした流れをフセインがせき止めるのはギロチン、そしてニンジャチョークというフロント系の絞め技だ。モカエフの突進に、これらの絞めがハマる可能性は十分にあるだろう。

20歳の英国人、22歳のラトヴィア人、そして20歳のアルバニア人──背を向け、目を瞑り、耳を塞ぐことはできない中東の戦い──ではないだろうか。

■視聴方法(予定)
3月25日(木・日本時間)、
午前11時30分~ FITE
午前11時30分~ BRAVE TV

■BRAVE CF49計量結果

<スーパーライト級/5分3R>
ルアン・サンチアゴ:74.8キロ
ブノワ・サンドニ:75.2キロ

<61キロ契約/5分3R>
ホゼ・トーレス:60.3キロ
ブライン・オドリスコール:60.6キロ

<フェザー級/5分3R>
ガブリエル・フライ・ミランダ:65.7キロ
ドゥマル・ロア:72.2キロ

<フライ級/5分3R>
ムハマド・モカエフ:57.1キロ
アブドゥル・フセイン:57.1キロ

<バンタム級/5分3R>
ガムザット・カゴメドフ:61.1キロ
マティス・ザハロフ:61.7キロ

<バンタム級/5分3R>
ベルナルド・ソパイ:61.5キロ
フランチェスコ・ヌッツィ:61.1キロ

<ミドル級/5分3R>
チェド・ハネコム:83.9キロ
ドミニク・ショーバー:83.7キロ

<77キロ契約/5分3R>
ジェラウド・コエーリョ:76.6キロ
ガジムサ・ガジエフ:77.0キロ

<フェザー級/5分3R>
アブドゥルマナップ・マゴメドフ:65.9キロ
マクジム・トロクヒムチュク:65.6キロ

<スーパーウェルター級/5分3R>
ソラ・アクセル:79.4キロ
クイッティ・ベガイ:78.9キロ

<バンタム級/5分3R>
グレン・マクベイ:61.7キロ
フリエイ・ハーラシェ:61.4キロ

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【BRAVE CF49】急遽オドリスコールと対戦、ホゼ・トーレス─01─「大きなジムでやるメリットはない」

【写真】ドラゴンボールZの孫悟空のキャップを被ってZoomインタビューに応えてくれたトーレス(C)MMAPLANET

25日(木・現地時間)にバーレーンはムハラクのアラード要塞特設会場で開催されるBRAVE CF49 「Super Fights」。

コンバット・キングダム4連戦、第3週目の大会でホゼ・トーレスが、ブライン・オドリスコールとキャッチウェイト戦を戦う。当初の予定ではショーン・センテーラとの再戦=BRAVE CFフライ級王座決定トーナメント準々決勝を戦う予定であったが、センテーラの負傷欠場で5日前にオドリスコール戦が決まった。

急遽、手の内の分かるセンテーラからBAMMA~ベラトール欧州サーキットで活躍してきた未知の相手と戦うことになったトーレスだが、この対戦相手変更を歓迎している。

IMMAF2連覇からTitan FCでフライ級とバンタム級を制し、念願のUFCへのステップアップも1勝1敗でフリーエージェントとなったトーレスにBRAVE CFを選択した理由、そしてディン・トーマスの下、少人数でトレーニングを行う現状を尋ねた。


──ショーン・センテーラの負傷欠場で、急遽61キロ契約でブライン・オドリスコールと対戦することになりました。センテーラの欠場とオドリスコールが代役になると聞いた時は、どのように思いましたか。

「そういうことは過去にもあったし、試合の前に全然知らない選手と戦うことが決まるのが、このスポーツだ。だからこそ、しっかりと練習をして試合に臨まなければならない。それに対戦相手が決まっていても、似たタイプのファイターだけでなく、誰ともで戦えというのがディン・トーマスの指導方法なんだ。

『試合の3日前でも、大きな相手との練習を楽しめ』って言っているよ。だから、センテ―ラの欠場を知らされた時はクソって思ったけど、オドリスコールと戦えることになって凄く嬉しかったよ。

過去3戦ほど、ずっとグラップラーと試合をしてきたから、ようやく打撃系の相手と戦える。こういう状況で試合を受けることもチャレンジだよ。ドラゴンボールZのゴクウもチャレンジを楽しんでいただろう? 僕もそうだ。

ギリギリのタイミングで相手が代わり、体重を落とせないから通常より重い体重になる。相手も大きいだろう。だからこそ、遣り甲斐があるってもんだよ。ゲームプランはもちろん変わるけど、目指すゴールは同じさ」

──もともとはBRAVE CFフライ級王座決定トーナメント準々決勝の再戦として、センテ―ラ戦が組まれていましたが、彼の欠場で準決勝進出が決まったということですか。

「BRAVEはトーナメントを進めないといけない。ただし、これは僕の責任でもなんでもない。それにザック・マコウスキーは対戦相手が体重を落とせなくて、準決勝進出を決めた。彼の場合は計量まで来ていたから他の相手との試合も組めなかった。僕の場合は5日あって、オドリスコールという相手も見つかった。

4月1日に延期する話もあったけど、あの日のカードはもう決定していて、これ以上試合数を増やすことはできなかったんだ」

──そしてトーナメントではなく、61キロで戦うことになったのですね。

「そう。僕もオドリスコールも試合がしたかった。だからトーナメント戦でなくても、キャッチウェイトでも構わない。彼に勝って準決勝でアリ・バガウティノフ✖ダスティン・オーティズの勝者と戦うんだ」

(C)BELLATOR

──オドリスコールは打撃でもできますが、テイクダウン&柔術でも試合を組み立てることができます。

「それで彼が打撃戦を避けてくるなら、それも構わない。僕は4歳の時からMMAの練習をして、ATTでキョージさんやエレベーション・ファイトチームではコリー・サンドヘーゲンら多くの選手とトレーニングをしてきた。本当にたくさんのスタイルの持ち主と練習し、僕をテイクダウンできない選手、打撃でぶちのめすことができない選手も数多くいた。そして僕がテイクダウンできない、ぶっ倒せない選手とも練習を積んできた。

オドリスコールが僕をテイクダウンして、グラウンドで勝負してくるならそれでも大丈夫。ゲームプランを変更する、臨機応変さと判断力がファイターに求められている様子だからね」

──コーチはディン・トーマスだと言っていましたが、彼はATTを離れています。それでもATTで練習することがあるのですか。

「これまで試合前になるとデンバーのエレベーション・ファイトチーム、アルアカーキのジャクソン&ウィンクルジョンMMA、フロリダのATTで練習してきたけど、今はディン・トーマスの下でジリアン・ロバートソン、デヴィッド・エモンズらと一つの家で生活し、ガレージで練習しているんだ。

僕らは、自分たちの練習場をザ・ファームと呼んでいる。ほとんど練習は4人で行っている。で、スパーリングが必要になったらお隣のATTやヒュージョンで出稽古を行うんだ。でもミット打ちや技術練習はそんな大人数でやるよりも、限られた少人数で、徹底してやるほうが良い。

今はCOVIDの影響もあるし、大きなジムでやるメリットはない。小さなファミリーのような環境の方が、28歳になった僕には合っている。だれかれとなく叩き飛ばす練習でなく、一人の先生と事細かに創っていく方が良いんだ。1対1、1対2でね。10人の優秀なコーチといえども、100人のファイター全員に目を配ることは不可能だ。1対2で全てを見てもらう方が理にかなっているだろう?」

──その通りですね。では今回もディンが一緒なのですか。

「いや、ディンは3月27日のUFCでヴィセンチ・ルケと戦うタイロン・ウッドリーとジリアン・ロバートソンのセコンドに就くためにラスベガスにいるんだ。本当は今回、僕の試合は4月1日に予定されていたけど、ショーン・センテーラが3月25日にしか試合はできないと言ってきたから、僕はディンなしで戦うことを決めたのに……。

でもディンは『俺はお前を信じている。バーレーンでの試合を楽しんで来い』って言ってくれてね。弟が一緒に来ていて、身の回りの世話をしてくれている。それにKHK MMAのヘッドコーチでBRAVE CFスーパーライト級王者エルダル・エルダロフがコーナーに就いてくれるんだ。今回、バーレーンには早入りしてKHK MMAで練習してきたから」

──なるほど。ところでUFCから離れた後、BRAVEで戦うことを決めたのは?

「UFCを1敗しただけでリリースされた時、RIZIN、ONE、そしてBRAVEが頭の中にあった。アジアで戦ってみたいってね。でもONEを見てみると、デメトリウス・ジョンソンもエディ・アルバレスも普通にONEで戦っているファイターじゃなくて、相当に選び抜かれたファイターの倒すべき対象としてカードが組まれていると感じたんだ」

──それだけのモノをもらっていますし……、そこが商品価値ではあるかと。

「もちろん、そんなことを怖がったりはしない。ただ、これは思い込みかもしれないけどONEはアジアの選手のためのプロモーションに見えたんだ。試合機会が多いのもアジアの選手で。ひょっとすると1年に1回ぐらいしか試合ができないかもしれないってね。

対してBRAVEは中東やアジアだけでなく、世界中でイベントを開催している。そのなかでただ試合をして、お金をもらうというのではなく、オーナーや代表と話をした結果チームの一員として戦っていくことができることになった。

UFCと契約していた時、ダナ・ホワイトと話すことはなかった。マッチメイカーとも話す機会はなく、マネージャーと話すだけだった。皆が忙しくて、自分の意志を理解してもらえる状況にはなかったんだ。でもBRAVEはホゼ・トーレスというブランドを大切にしてくれると感じた。だからBRAVEを選んだんだよ」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
3月25日(木・日本時間)、
午前11時30分~ FITE
午前11時30分~ BRAVE TV

■BRAVE CF49対戦カード

<スーパーライト級/5分3R>
ルアン・サンチアゴ(ブラジル)
ブノワ・サンドニ(フランス)

<61キロ契約/5分3R>
ホゼ・トーレス(米国)
ブライン・オドリスコール(アイルランド)

<フライ級/5分3R>
ムハマド・モカエフ(英国)
アブドゥル・フセイン(フィンランド)

<フェザー級/5分3R>
ガブリエル・フライ・ミランダ(ブラジル)
ドゥマル・ロア(コロンビア)

<ミドル級/5分3R>
チェド・ハネコム(南アフリカ)
ドミニク・ショーバー(オーストリア)

<ウェルター級/5分3R>
ジェラウド・コエーリョ(ブラジル)
ガジムサ・ガジエフ(ロシア)

<バンタム級/5分3R>
ベルナルド・ソパイ(アルバニア)
フランチェスコ・ヌッツィ(イタリア)

<フライ級/5分3R>
ベレリオ・ミルチャ(モルドバ)
アブドゥルムタリプ・ゲイルベコフ(ロシア)

<フェザー級/5分3R>
アブドゥルマナップ・マゴメドフ(ロシア)
マクジム・トロクヒムチュク(ウクライナ)

<スーパーウェルター級/5分3R>
ソラ・アクセル(フランス)
クイッティ・ベガイ(イタリア)

<バンタム級/5分3R>
グレン・マクベイ(英国)
フリエイ・ハーラシェ(ヨルダン)

<ライトヘビー級/5分3R>
スボミニミール・キャリ(スウェーデン)
ドミニク・ショーバー(オーストリア)

<ミドル級/5分3R>
イクラム・アリスケロフ(ロシア)
ミロ・ユルコヴィッチ(セルビア)

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【Brave CF42】センテーラがカニバサミ→内ヒール、バックマウント奪取で猛反撃のトーレスとドロー

<Brave CFフライ級王座決定T準々決勝/5分3R>
ショーン・センテーラ(米国)
Draw.1-0:29-28.28-28.28-28
ホゼ・トーレス(米国)

センテーラが右ロー、トーレスがローを返すとダブルレッグへ、尻もちをついたトーレスが立ち上がり、センテーラは引き込んでガードを取る。ケージ際で腰を切ったセンテーラに対し、腕を抜いたトーレスが立ち上がる。と、センテーラはカニバサミからサドルを取って内ヒールをセットする。

蹴ってきた右を取りつつ、もう一度センテーラは内ヒールへ。さらにクロスヒールに切り替える。上体を起こしてボディを殴るトーレスに対し、センテーラは時間を確認して余った左手で下から殴っていく。体を捻り足を抜いたトーレスの背中に飛び乗ったセンテーラはスタンドで四の字フック&RNCを狙う。鼻の上から絞めを狙い、ワキ腹を殴るセンテーラは足関節も絞めも極めきることはできなかったが、初回を取った。

2R、前に出るトーレスと左右に回るセンテーラ。センテーラはシングルに出るが、潰したトーレスがパンチを連続で落とす。耐えてワキを潜ったセンテーラが一気にバックに回り両足をフックする。後方からエルボーを打ち、絞めの機会をセンテーラが伺う。トーレスは後方にパンチを入れケージを蹴るが胸を合わせることができない。

一旦、足を払われてフックが外れたセンテーラだが、すぐに組み直しアゴの上からRNCへ。外したトーレスは胸を合わせて上を取ると、スタンドへ戻る。左ミドルから組みつき、引き込んだセンテーラは両ワキを差してクローズドへ。上体を起こしたトーレスがエルボーを打ちつける。ここからトーレスが立ち上がるも、センテーラは背中を譲って前転しガードを取る。残り10秒を切り、センテーラは浴びせ蹴りでカカトを当てていく。カカト落としでボディを狙ったトーレスは、姿勢を乱し蹴り上げを受けてラウンド終了となった。

最終回、カニバサミを突き放したトーレスは、組んで引き込んでくるセンテーラに付き合わない。素早いジャブ、右アッパーを被弾したセンテーラが引き込む。トーレスは腕十字を防ぎスタンドへ。すぐに組んで引き込んでくるセンテーラはハーフを取るが、トーレスがボディにパンチを連打する。腰を切られると、トーレスはすぐにヒジを張って十字を防ぐ。さらにセンテーラの足を払って鉄槌を落とすトーレスは、シングルをスプロールしてパンチを続ける。

亀で左足を掴むセンテーラにパンチを続け、ガードを取ると立ち上がるトーレス。残り90秒、センテーラはここも組んでバックを許し、左のパンチを連打される。圧倒的なラウンドとしているが、ビッグラウンドでドローという状況のなかトーレスがワキ腹にヒザを入れる。センテーラがガードを取ると、立ち上がり最後は圧倒的な打撃のプレッシャーを掛けたトーレス──最後の5分で追いつくことはできたか。

結果、ジャッジ2人が28-28をつけトーナメント初戦はドローという結果になった。試合後のインタビューでトーレスは「センテーラは今日見せたように素晴らしいグラウンドファイターだ。僕は負けるわけにはいかないからタップはしなかった。3Rはとにかくプッシュした。もう一度、中東にやってきて米国人同士がリマッチするよ」と話した。

「1Rと2Rと取って、3Rはそこまでダメージはなかったけど残念だ。取れるときに取らないダメだね。僕は足関節ファイターじゃないけどね……殿下の誕生祝いに良い試合ができて良かった」とセンテーラは語った。


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【Brave CF42】計量終了 ホゼ・トーレス✖ショーン・センテーラ、待ったなし。ヤーコブソンも注目

【写真】センテーラ✖トーレス、北米フィーダーショーのタイトル戦以上のマッチアップだ(C)BRAVE CF

23日(水・現地時間)、24日(木・同)にバーレーンはリファーのバーレーン・ナショナル・スタジアムで開催されるBrave CF42の計量が行われた。

コンバット・キングダム・シリーズ02メインとセミで、フライ級第3の核になる可能性すらあるBrave CFフライ級王座決定トーナメント準々決勝が組まれている。


バーレーン王国と王室とも関わりのあるIMMAF世界大会を2連覇した元祖IMMAF上がりのワールドクラスファイターといっても過言でないジョセ・トーレスは、米国フライ級のパイオニア=ショーン・センテーラは、セミで組まれたもう1つの準々決勝で戦うフラービオ・ケイロス、ヴェリムアド・アルカソフと揃って問題なく計量をパス。トーレスとセンテーラは言葉を発することなくフェイスオフを終えている。

今大会はコロナ禍中断から活動再開後のルーマニア&スウェーデンの6大会で飛躍のきっかけを掴んだ2人のファイターが出場するのも注目だ。

8月に8日と24日、16日でキャリア7勝目と8勝目を挙げたヤーコブソンは本来ライト級だが、スクランブル発進ということもあり先のスウェーデン2連戦では74キロキャッチウェイト、そしてウェルター級で出場し、今回はブレイブ特有のスーパーウェルター級=80キロでイブラヒム・マネと戦うこととなった。

ウェルラウンダーながら、左ミドルでKO勝ちもしているヤーコブソンがEFCやBellatorではミドル級で戦っていたマネに体力負けしないかは気になるところだ。

そのヤーコブソンがライト級として対戦を要求していたマチェク・ギエルシェウスキーは、ロランド・ディと対戦する。英国は北アイルランド在住のポリッシュ・ストライカーのギエルシェウスキーは寝技に課題が残るがゆえレコードも綺麗ではない。

それゆえに強引な組みや寝技へのトライで良さを失っていたディが、打撃勝負でいけば手があう。逆にMMAとして総合力勝負をしたときに、穴を広げずに戦った者が勝利に近づくだろう。

■視聴方法(予定)
9月25日(金・日本時間)、
午前1時00分~ FITE

■Brave CF42計量結果

<Brave CFフライ級王座決定T準々決勝/5分3R>
ホゼ・トーレス:56.8キロ
ショーン・センテーラ:56.9キロ

<Brave CFフライ級王座決定T準々決勝/5分3R>
フラービオ・ケイロス:56.9キロ
ヴェリムアド・アルカソフ:56.8キロ

<バンタム級/5分3R>
ハムザ・コヘジ:63.0キロ
エイデン・ジェイムス:62.7キロ

<スーパーウェルター級/5分3R>
ダーヴィド・ヤーコブソン:79.5キロ
イブラヒム・マネ:79.2キロ

<ライト級/5分3R>
ロランド・ディ:70.7キロ
マチェク・ギエルシェウスキー:70.5キロ

<アマチュア・フェザー級/3分3R>
アリ・ヤコブ:65.7キロ
アリーズ・アフメッド:66.0キロ

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