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【Bellator273】スクランブル時代とファン心理に逆行するルーカス・ブレナンが、デビュー6連勝に挑む

【写真】KOTC、修斗、PRIDE武士道で活躍した父クリスをセコンドに従えるルーカス・ブレナン (C)BELLATOR

29日(土・現地時間)にアリゾナ州フィニックスのフットプリント・センターでBellator273「Bader vs Moldavsky」が開催される。

メインで暫定世界ヘビー級王者ヴァレンティン・モルドフスキーと統一戦を戦う正規王者ライアン・ベイダーは大会開催地フェニックスの南東の街テンピ在住、コ・メイン出場のベンソン・ヘンダーソンは同様にフェニックスの北西に隣接するグレンデールがベースのご当地ファイターだ。


ベイダーは昨年10月のフェニックス大会=Bellator268で、コーリー・ヘンダーソンに右オーバーハンドから僅か51秒でパウンドアウトされており、「前回のフェニックスでの試合は望んだ結果にならなかった。今回はホームのファンの前で、償いたい」とバーチャル会見で必勝を誓っていた。

同様に地元でブレント・プリマスに判定負けを喫し、3連敗中のベンヘンは「またホームタウンで戦えて心から嬉しい。家族、友人、応援してくれるファンとこの時を楽しみたい。もうそんなにここにいることもないだろうし、地元での試合は絶対的に意味が大きいファイトになる」と話している。

共に38歳となり、現役生活のゴールを見定める年齢になったが、実際にはベイダーは依然としてタイトルホルダーであり、「まだ終わっていない。身の内で炎が燃えている。将来、過去を振り返り後悔の言葉を口にしたくないんだ。すぐに引退するなんてことは考えてもいない」と現役生活への拘りを明言した。

ベンヘンも「まだBellatorのベルトを腰に巻いていない。それまで止まらない。タイヤが外れるまで走り続けるよ。この試合で手を挙げられ、タイトル挑戦権を手にする。5、6年前にワイフから3本目のベルトを取るのって尋ねられた。彼女に3本目のベルトを届けるんだ」とあくなき向上心を見せている。

そんなベテランの意地が感じられるメインイベンター達とは別にプレリミでは若く、可能性を秘めた選手が戦う。ベイダーと同じアリゾナ州立大レスリング部出身で、MMAのトレーニングパートナーであるサリバン・コーリーがその1人だ。

25歳、今大会でプロ3戦目を戦うコーリーは、レスラーながら「パンチの威力が半端ない。間違いなく、このスポーツの未来を担う」とベイダーが太鼓判を押している。5勝1敗、全試合フィニッシュしているベン・パリッシュを相手に、ヘビー級正規王者の言葉が的を得ているのか注目したい。

また21歳、極めの強さに定評のあったクリス・ブレナンを父に持つルーカス・ブレナンが、プロデビュー以来の連勝記録を6に伸ばすために、ベン・ルーゴと戦う。

スクランブル全盛期にもかかわらず、「如何に打撃を避けて、相手を組んでテイクダウンするか。抑え込んでいる方が僕は戦いやすいんだ」というブレナン。時代とファン心理に逆行する二世代続くグラップラーの老舗、その嫡男が看板を背負った戦い──倒して極めるスタイルを貫けるのか否か、も非常に興味深い。

■視聴方法(予定)
1月30日(日)
午前9時00分~ U-NEXT

■対戦カード

<Bellator世界ヘビー級王座統一戦/5分5R>
[正規王者]ライアン・ベイダー(米国)
[暫定王者] ヴァレンティン・モルドフスキー(ロシア)

<ライト級/5分3R>
ベンソン・ヘンダーソン(米国)
イスラム・マメドフ(ロシア)

<フェザー級/5分3R>
ヘンリー・コラレス(米国)
エイデン・リー(英国)

<ウェルター級/5分3R>
サバウ・ホマシ(米国)
ジャリール・ウィリス(米国)

<バンタム級/5分3R>
ダリオン・コールドウェル(米国)
エンリケ・バルゾーラ(ペルー)

<ライト級/5分3R>
サヤッド・アワッド(米国)
クリス・ゴンザレス(米国)

<ミドル級/5分3R>
ダルトン・ロスタ(ブラジル)
ドーン・ジョンソン(米国)

<バンタム級/5分3R>
ニキータ・ミハイロフ(ロシア)
ブレイン・シャット(米国)

<フェザー級/5分3R>
ルーカス・ブレナン(米国)
ベン・ルーゴ(米国)

<フェザー級/5分3R>
ヴェベウ・アルメイダ(ブラジル)
ファブリシオ・フランコ(ブラジル)

<ライトヘビー級/5分3R>
サリバン・コーリー(米国)
ベン・パリッシュ(米国)

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BELLATOR Bellator273 MMA MMAPLANET RIZIN UFC イスラム・マメドフ エメリヤーエンコ・ヒョードル エンリケ・バルゾラ クリス・ゴンザレス ダリオン・コールドウェル ニキータ・ミハイロフ ヘンリー・コラレス ベンソン・ヘンダーソン ベン・パリッシュ ルカス・ブレナン ヴァレンティン・モルドフスキー 堀口恭司

【Bellator273】2022年初戦、バンタム級ワールドGP後へ。ペルー=バルゾラ&ロシア=ミハイロフが見逃せない

【写真】UFCで大きく勝ち越しているバルゾラと、ロシアで勝ち星を重ねてきたミハイロフ。ワールドGP後に向けて、生き残り合戦が始まっている (C)BELLATOR

Bellatorの2022年最初のイベント= Bellator273「Bader vs Moldavsky」が、29日(金・現地時間)にアリゾナ州フィニックスのフットプリント・センターで開催される。

22日のUFCと同様にメインでは、世界ヘビー級選手権試合=正規王者ライアン・ベイダー× ヴァレンティン・モルドフスキーという統一戦が組まれた。コ・メインでも現在3連敗中、崖っぷちのベンソン・ヘンダーソンがイスラム・マメドフを迎え撃つなど、上位2カードにベイダー&ベンヘンというアリゾナ所縁のビッグネームが揃い踏みとなる。


そんなBellator273ではプレリミにかつて堀口恭司とBellatorおよびRIZINバンタム級のベルトを賭けて戦ったダリオン・コールドウェルが出場し、エンリケ・バルゾラと対戦する。

バルゾラはTUFラテンアメリカシーズン02ライトで優勝し、UFCでは従来のフェザー級で戦い6勝3敗1NCという好成績を残している。TUFウィナー特典といえる10試合契約を終えたバルゾラはUFCとの契約を更新せずに、Bellatorに戦場を移すこととなった。

レスリングベースのバルゾラだが、そこに関してコールドウェルが遅れをとることはまずないだろう。反面、レスリングと打撃の融合においては、コントロール&パンチという点でもバルゾーラがコールドウェルを上回っているか。

新顔バルゾーラを迎え入れ、ワールドGP開幕の日程の発表がまだないBellatorのバンタム級戦線で、ポストGP的なカードが組まれた。そういう意味ではニキータ・ミハイロフの米国初上陸となるブレイン・シャット戦こそ見逃せない。

ミハイロフはアレクサンドル・ネフスキーMMA所属、つまり今大会のメインで戦うヴァレンティン・モルドフスキーやBellator世界ライトヘビー級ワジムとヴィクトルのネムコフ兄弟、アナトイ・トコフと同門、エメリヤーエンコ・ヒョードル軍の若き軽量級、21歳のエースだ。

2020年2月にBellatorと契約を果たしたミハイロフだが、パンデミックによりプロモーションデビューは昨年10月のロシア大会まで待たされ、ブライアン・ムーアから判定勝ちを収めた。ミハイロフは散打のロシアン杯優勝の経験もあり、遠い間合いで回転蹴りの攻撃を織り交ぜた打撃から距離を詰めて上半身のロックとテイクダウンに強いファイターだ。

まだ粗削りで攻撃中は防御が疎かになる傾向もあるが、アグレッシブな姿勢は買いだろう。恐らく2022年いっぱいはワールドGPが続くことが予想される。そして新しい秩序が構築された頃、ミハイロフは一気に上位に食い込む存在になっている可能性は高い。

そのためにも米国初戦は大切。どのようなインパクトをミハイロフが残すか──見ものだ。

■視聴方法(予定)
1月30日(土)
午前9時00分~ U-NEXT

■対戦カード

<Bellator世界ヘビー級王座統一戦/5分5R>
[正規王者]ライアン・ベイダー(米国)
[暫定王者] ヴァレンティン・モルドフスキー(ロシア)

<ライト級/5分3R>
ベンソン・ヘンダーソン(米国)
イスラム・マメドフ(ロシア)

<フェザー級/5分3R>
ヘンリー・コラレス(米国)
エイデン・リー(英国)

<ウェルター級/5分3R>
サバウ・ホマシ(米国)
ジャリール・ウィリス(米国)

<バンタム級/5分3R>
ダリオン・コールドウェル(米国)
エンリケ・バルゾラ(ペルー)

<ライト級/5分3R>
サヤッド・アワッド(米国)
クリス・ゴンザレス(米国)

<ミドル級/5分3R>
ダルトン・ロスタ(ブラジル)
ドーン・ジョンソン(米国)

<バンタム級/5分3R>
ニキータ・ミハイロフ(ロシア)
ブレイン・シャット(米国)

<フェザー級/5分3R>
ルカス・ブレナン(米国)
ベン・ルーゴ(米国)

<フェザー級/5分3R>
ヴェベウ・アルメイダ(ブラジル)
ファブリシオ・フランコ(ブラジル)

<ライトヘビー級/5分3R>
サリバン・コーリー(米国)
ベン・パリッシュ(米国)

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ACA AJ・マッキー BELLATOR Bellator271 LFA MMA Special UFC アダム・ボリッチ アーロン・ピコ ジャスティン・ゴンザレス ヘンリー・コラレス ボクシング 大沢ケンジ 水垣偉弥

【Special】月刊、水垣偉弥のこの一番:11月:アーロン・ピコ✖ゴンザレス「意識の変化が安定感を」

【写真】このテイクダウン能力の高さが、スタイルチェンジをしても勝てる要因 (C)BELLATOR

過去1カ月に行われたMMAの試合からJ-MMA界の論客3名が気になった試合をピックアップして語る──装いも新たになった当企画。

背景、技術、格闘技観を通して、MMAを愉しみたい。そんな新たにMMAPLNAETが迎えた3人の論客──最後の1人は、WECとUFCという世界最高峰から最恐ロシアのACB(現・ACA)で戦ってきた水垣偉弥氏だ。

現役引退後、BELVAでの指導やUFCやLFAの解説を務める水垣氏が選んだ2021年11月の一番。11月12日に行われたBellator271 よりアーロン・ピコ✖ゴンザレス戦について語らおう。


──水垣さんが選ぶ11月の一番、どの試合になるでしょうか。

「アーロン・ピコ✖ジャスティン・ゴンザレスですね。ピコといえば凄い期待を持って見ていた選手で。鳴り物入りでMMAデビューを果たしたのですが、その初戦で大ポカをした。そこから勝利を続けるのですが、ヘンリー・コラレスに出鼻でパンチを貰い、アダム・ボリッチには跳びヒザでKO負けをしました。

凄く実力があるのに、何かが欠けているのか。本当は実力がないのか、そういう風に見るようになっていました。そんな凄いボクシングをMMAでしちゃうのっていうぐらい良いモノがあるのに、下手をすると上に行けないタイプかもしれないと。

それがここ最近、少し落ち着きが出てきたというか。早い段階で終わらせるか、フィニッシュされるかという戦い方から、長いラウンドを戦えるようになってゴンザレス戦も判定でしっかり勝てました。これから──ようやく上の選手とやっていける地力がついたかと思い、この試合をピックしました」

──スーパーエリートと、アマMMAからローカルショーを経てコンテンダーシリーズで勝利もUFCと契約がならなかった。そしてLFAでフェザー級王者になるという雑草のゴンザレスに判官びいき的な気持ちが入った部分もありました。

「そういう選手と根性勝負になると、ピコは脆いんじゃないかという見方もありましたよね」

──ハイ。

「それが何もさせなかった。この試合だけ見ると、ゴンザレスの無敗はどういうことだろうと思わせるような一方的な展開でした。素晴らしいボクシングがあるけど、レスリングを使うようになってピコは安定するようになりました」

──ゴンザレスもD1レスラーなのに、テイクダウンで圧倒しました。

「この試合もそうだし、前の試合もテイクダウンをどんどん決めていましたね」

──聞くところによると、ピコはボクシングも子供の頃からやっていて相当にダメージが蓄積していて、練習でも倒れることがあるとか。

「そうなのですか!!」

──この企画で話を訊いた大沢ケンジさんは日本人もビビらず殴り合うことができるという自論を展開してくれました。では世界と殴り合って来た水垣さんからすると、そこはどうのなか、と。ピコのスタイルチェンジも踏まえて、その辺りはどのように捉えていますか。

「アハハハハ。なるほど。やっている方としては、やっている以上は勝ちたい。それだけです。ただし、倒れやすくなるというのはあります。僕もキャリアの後半はそうでした。反応が遅れると、倒れやすくなります。

そこはダメージの蓄積とは別に加齢により、反射神経も衰えたからだと思っています。そうすると自分が思っているタイミングとは違う形で、攻撃の受け方をしてしまう。

そういう風になった時は、スタイルを変えないといけないです。僕自身は反応が遅れるようになっても、相手の攻撃が見えている間は打ち合いで勝つスタイルのままでした。勝利を手にするには一番手っ取り早い戦い方だったので。

ただし、キャリアの後半に敗北が増えていたのは、そうやって戦ってきたから引き出しが少なくて、殴って勝つことに頼らざるをえなかったというのもあります。そこを避けて戦うことが、なかなか難しかった。それが勝てなくなった要因だと、自分では思っています」

──う~ん、本人が振り返ってくれていることで説得力が半端ないですね。

「勝つために何をするのか……要は、殴られて倒れることが心配になってきたのであれば、辞めれば良いと思います。それが頭を過るようになったら選手としては終わりかと。僕はそれで辞めたので、ピコはそうなる前にスタイルをチェンジできたので良かったです。

それだけのレスリング力がピコにはあって、無暗にパンチで勝負しないスタイルになっています。実はゴンザレス戦でも、最初の2分ぐらいは打撃戦で分が悪いというシーンがありました」

──そうなのですか!!

「これまでのピコの試合ではなかったことですが、様子見をしていました。だから押し込まれているというか、打撃ならゴンザレスができそうだという風に映ることがあって。それこそピコは打撃戦でなくても勝負に行けるというメンタルで戦うことができたのだと思います。

テイクダウンをして試合を有利に進めてから、ボクシングを使った。その辺りの意識の変化が、今後はピコに安定感をもたらすのではないかと感じました」

──それにしても、ここまでかというぐらいテイクダウンが強かったです。これがあるのに、あんなにボクシングで戦っていたのかと。

「注目したいのは短い距離で強い力を出せるという点ですね。ほぼゼロ距離で、相手をぶっ飛ばすようなテイクダウンを決めている。あのレンジで、力を出せる態勢を整えることができる。もともと持った強さもあるでしょうし、打撃有りでもレスリングの距離で戦える打撃があるのも、ピコの強みで。そんな風にゴンザレス戦では、これまでとは違う強さが見られました。

特に1Rで見せた2度目のテイクダウンは、下がりながら決めていました。近距離から下がって、相手を引きつけておいて一瞬で切り替えてダブルレッグで倒した。あそこは常にテイクダウンを仕掛けることができる……そういう動きが体に染みついている強さが見られたシーンでした。

下がりながらの切り返しから、相手を吹き飛ばすようなテイクダウンが取れる。体がそうなっている。あの力を出すことができるよう整えながら、バックステップができる。そこから良い形で相手に当たる。もう、『さすが』という一言です」

──AJ・マッキーがチャンピオンのBellatorフェザー級戦線、ピコにアダム・ボリッチと若くて活きの良い選手ばかりです。

「MMAではここまで若い選手が占めている階級はないですよね。勢いのある選手が生き残ることができるというのは、珍しいです。そのなかでピコは持ちうるポテンシャルの高さは絶対で、期待をして良い選手。チャンピオンになる素質が十分にあるファイターです。

と同時に、一発を被弾して負ける……やらかした敗北の印象も強く残っているので、アレがスタイル的な問題なのか、集中力の欠如が起因しているのか。その辺りもピコの今後には大きく関係しているかと思います。

もし集中力だと、コレって直らないかもしれないです。どれだけ集中できていても、フッと抜ける瞬間があると一瞬にしてやれてしまうのがMMAです。そういう性格的な問題があるとすると、技術的な問題とは違い改善するのは難しいです。

それというのもデビュー戦で、あの負けがあったのにコラレス戦で同じような負けを繰り返した。前回と今回の試合では集中力を持って戦えていたのですが、また一瞬抜いてしまうことがあるかもしれない。

インパクトの強さは抜きんでているし、ファンの高い支持を得られる選手になることは間違いないです。ただしピープルズ・チャンピオン、無冠のままで終わることもあり得る。そういう選手じゃないかと思います」

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BELLATOR Bellator268 MMA ヘンリー・コラレス

【Bellator268】TD防御から左フックでダウンを奪ったコラレスがパルブチェンコにフルマーク判定勝ち

<フェザー級/5分3R>
ヘンリー・コラレス(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27.
ウラディスラブ・パルブチェンコ(ウクライナ)

ケージ中央で見合う両者、コラレスの左ローに合わせてパルブチェンコが飛び込み尻もちを着かせた。コラレスは立ち上がるも、バックに回ったパルブチェンコがコントロールする。コラレスが体勢を入れ替えようとうると、右足へのシングルに切り替えたパルブチェンコ。コラレスは再び尻もちを着かされるが、離れて立ち上がった。

スタンドに戻り、左右のストレートを伸ばすコラレス。パルブチェンコは相手が中に入ってくると、左右のフックや右アッパーで迎え撃つ。コラレスのローに合わせてダブレッグを狙ったパルブチェンコだが、ここではグラウンドに持ち込むことができない。距離が近くなると首相撲に移行するパルブチェンコだが、コラレスも首を抱えられながらパンチを連打していく。

残り2分で組み付いたパルブチェンコだが、コラレスはすぐに離れてプレッシャーをかけていく。パルブチェンコの左ミドルに右ストレートを合わせるコラレス。コラレスのパンチがパルブチェンコの顔面をかすめる。パルブチェンコは距離を取り、コラレスの右ロングフックに対して、インサイドから左フックを狙った。さらに右アッパーのカウンターも当てていくパルブチェンコ。残り10秒でコラレスがパンチを繰り出しながら組み付きにいったが、パルブチェンコは切り返して相手をケージに押し込み、初回を終えた。

2R、共にガードを高く上げ、左ジャブを突く。コラレスが右ストレートから距離を詰めると、パルブチェンコは首相撲へ。コラレスは離れるが、パルブチェンコの右ローでバランスを崩す。組み付かれても右のヒザ蹴りから、相手を離すコラレス。パルブチェンコの左に対して、コラレスが右ストレートをヒットさせた。そしてパルブチェンコの左ミドルをキャッチして、シングルでテイクダウンしたコラレスが、そのままバックに回る。パルブチェンコは足のフックを許さず、すぐに立ち上がる。

コラレスが左ジャブと右ロー。パルブチェンコはサイドに回りながら、自分の距離を保つ。コラレスが左ローを放とうとしたところで、相手の蹴り足を掴んだパルブチェンコが、そのままケージに押し込んでいった。しかし相手を崩せなかったパルブチェンコは離れて、再びケージ中央でパンチを出し合う両者。パルブチェンコがコラレスにケージを背負わせるが、コラレスもサイドに回って反対にプレッシャーをかけて、パルブチェンコにケージを背負わせる。お互いの左右フックが顔面をかすめるなか、パルブチェンコが組み付くもコラレスは首相撲から相手の顔面を押してクラッチを組ませなかった。

最終回、パルブチェンコが左ジャブを出す。コラレスが左右フックを振ってくると、右フックを当てていくパルブチェンコ。遠い距離からコラレスが左ボディを狙うも、これは届かない。パルブチェンコも左のパンチからニータップを狙うがテイクダウンできない。ケージ中央で左右フックを打ち合うなか、コラレスの左フックがクリーンヒットして、パルブチェンコがダウン。コラレスはすぐさまトップを奪った。

パルブチェンコは相手のパウンドをかわして、すぐに立ち上がる。コラレスは左ジャブから右ロー。パルブチェンコに表情には焦りが見られる。しっかりと距離を保ち、パルブチェンコが中に入ってくると右を合わせるコラレス。さらにコラレスのローでパルブチェンコがバランスを崩す場面が多くなる。ガードも下がってきたパルブチェンコのダウブルレッグをスプロールしたコラレスが、左ジャブで試合をコントロール。さらにパルブチェンコの左右フックに対して、インサイドから右ストレートを当てる。

下がる場面が多くなったパルブチェンコの顔面を、幾度となくコラレスのパンチが捉える。ラスト10秒で左フックをクリーンヒットさせたコラレスが、そのままパンチで攻勢に出て試合終了のゴングを聞いた。


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BELLATOR Bellator258 News  グラチアン・サジンスキ アンソニー・ジョンソン エリック・ぺレス ジョシュ・ヒル セルジオ・ペティス パッチー・ミックス パトリッキー・フレイレ フアン・アルチュレタ ブログ ヘンリー・コラレス ラフェオン・スタッツ ロレンツ・ラーキン

【Bellator258】計量終了 アルチュレタ「最高の動きを」✖ペティス「僕の番」。ペレスのマスクが面白い

【写真】メインの世界を筆頭に他3試合のバンタム級戦、AJのプロモーションデビュー戦、パトリッキー、MVPの登場と粒揃いのカードが揃っている(C)BELLATOR

7日(金・現地時間)、コネチカット州アンカスビルのFight sphereことモヒガンサン・アリーナで Bellator258「Archuleta vs Pettis」が開催される。

メインのBellator世界バンタム級選手権試合でセルジオ・ペティスの挑戦を受ける王者フアン・アルチュレタは、リミット丁度の 135ポンドのコールを受けるとメキシコとスペイン2つ国旗とチャンピオンベルトを高々と掲げ、挑戦者ペティスは1/4アンダーの135.75ポンドだった。

先にインタビューされたペティスが「僕の順番だ。僕の番になったと信じている。ここまでやってきたことの全てを注ぎ、良い戦いをする」が話すと、アルチュレタは「いいか、ストームがやってくるんだ。これだけの才能ある連中がいるなかで、ヤツはここを通り抜けられるだけの腕がない。これまで見せたことがない、最高の動きを見せる」とコメントした。


コ・メインで組まれたライトヘビー級ワールドGP準々決勝に出場するアンソニー・ジョンソンと、急遽出場のジョゼ・アウグストも問題なく計量をクリア。

AJはバルクとカットが両立させたボディをしっかりと誇示した。

175 ポンド契約でデレック・アンダーソンと相対するマイケル・ペイジはステージ上でジャケットを脱ぐと、コブラ柄の裏地で頭を覆う。

ヴェノム(※毒液)を強調したかと思うと、フェイスオフでも首を掻っ切るポーズから、スネークヘッドといういつものポーズを披露した。

注目のプレリミ・バンタム級勢では──Bellatorのマスク着用のジョシュ・ヒルに対し、ラフェオン・スタッツMMAの計量時では珍しくKN95をつけていた。

両者は何やら言葉を交わし、握手をして別れていた。

パッチー・ミックスの再起戦の相手アルバート・モラレスは、中央アメリカ・ベリーズの国旗を掲げて登壇。

しっかりと目で威圧しあい、グータッチで別れた。

プレリミ・オープニングのバンタム級で戦うのは、エリック・ペレスとブレイン・シャットだ。

後者はケージのタトゥーがひと際目立ち、ペレスはいつものようにルチャリブレ風の口が開いたマクスながら、コロナ禍ということもあり──マスクの下では、開口部分をバンダナで覆うという、珍しいいで立ちを見せていた。

■視聴方法(予定)
5月8日(土・日本時間)
午前6時30分~Prelim :Bellator MMA YouTube Channel
午前10時~Main Card: Bellator MMA YouTube Channel

■Bellator258計量結果

<Bellator世界バンタム級選手権試合/5分5R>
[王者]フアン・アルチュレタ: 135ポンド(61.24キロ)
[挑戦者]セルジオ・ペティス: 134.75ポンド(61.12キロ)

<ライトヘビー級ワールドGP準々決勝/5分5R>
アンソニー・ジョンソン: 205ポンド(92.99キロ)
ジョゼ・アウグスト: 204.75ポンド(92.87キロ)

<ライト級/5分3R>
パトリッキー・フレイレ(ブラジル)
ピーター・ケアリー(アイルランド)

<175ポンド契約/5分3R>
マイケル・ペイジ: 174.75ポンド(79.26キロ)
デレック・アンダーソン: 175ポンド(79.37キロ)

<バンタム級/5分3R>
ジョシュ・ヒル: 136ポンド(61.69キロ)
ラフェオン・スタッツ: 135.5ポンド(61.46キロ)

<ミドル級/5分3R>
ロレンツ・ラーキン: 185.5ポンド(84.14キロ)
ハファエル・カルバーリョ: 185ポンド(83.91キロ)

<バンタム級/5分3R>
パッチー・ミックス: 136ポンド(61.69キロ)
アルバート・モラレス: 135ポンド(61.24キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ローガン・ストーリー: 170.25ポンド(77.22キロ)
オマー・フセイン: 170.75ポンド(77.45キロ)

<ミドル級/5分3R>
ジョニー・エブレン: 185ポンド(83.91キロ)
ダニエル・マドリッド: 185.5ポンド(84.14キロ)

<バンタム級/5分3R>
ヘンリー・コラレス: 135ポンド(61.24キロ)
ジョニー・キャンベル: 135.75ポンド(61.57キロ)

<フェザー級/5分3R>
ヴェベウ・アルメイダ: 145ポンド(65.77キロ)
ジョニー・ソト: 148.5ポンド(67.35キロ)

<バンタム級/5分3R>
エリック・ペレス: 135.5ポンド(61.46キロ)
ブレイン・シャット: 135ポンド(61.24キロ)

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BELLATOR Bellator258 Preview エリック・ぺレス ジョシュ・ヒル セルジオ・ペティス パッチー・ミックス フアン・アルチュレタ ブログ ヘンリー・コラレス ラフェオン・スタッツ

【Bellator258】メインの世界を含め5試合組まれたバンタム級戦。要・要注目はパッチー・ミックスの再起戦

【写真】RIZINでは元谷友貴をギロチンで斬って落としているミックス。極めの拘りこそ、彼の人間性でもある。非常に楽しみな再起をかけたモラレス戦だ (C)BELLATOR

7日(金・現地時間)、コネチカット州アンカスビルのFight sphereことモヒガンサン・アリーナで Bellator258「Archuleta vs Pettis」が開催される。

ライトヘビー級ワールドGP準々決勝でアンソニー・ジョンソンと対戦予定だったヨエル・ロメロがメディカルを通らず欠場、急遽ブラジルのジョゼ・アウグストがGPを戦うこととなった。

結果的にBellator世界バンタム級選手権試合=王者フアン・アルチュレタ✖挑戦者セルジオ・ペティスがメインに昇格した同大会では、プレリミでそのバンタム級の注目カードが複数見られる。


キャリア20勝3敗、前回の試合でエリック・ペレスを破ったカナダのジョシュ・ヒルと、15勝1敗で唯一の敗北がUFCバンタム級戦線で台風の目となっているマラブ・デヴァリシビリ戦というラフェオン・スタッツがプレリミメインで戦う。

そしてUFCからCombate Americas経由でBellator参戦もヒル戦を含め2連敗中のペレスが、巻き返しを賭けてブレイン・シャットを迎え撃つ。さらにフェザー級ワールドGPに続き、現王者アルチュレタに敗れ、昨年10月にブランドン・ガーツにスプリットで辛勝と、状況気流を掴みたいヘンリー・コラレスはジョニー・キャンベルとの1戦が控えている。

勝てばさらに上が狙えるスタッツ✖ヒル、あとがない状態のペレスとコラレス、そんなプレリミで実施されるバンタム級にあって、パッチー・ミックスの再起戦は見逃すことはできない。

キャリア13連勝、10試合で一本勝ちという極め技師のミックスは昨年9月にアルチュレタとの王座決定戦に敗れて以来、8カ月振りのファイトとなる。

タイトル挑戦時はジャクソン・ウィンクMMA所属だったが、ジムは閉鎖されており限られたメンバーと最低限の準備しかできなかった。そして序盤の猛攻で極め切れなかったミックスは、3R以降に失速し判定負け──ベルトを巻くことができなかった。

その後、彼はエクストリーム・クートゥアーに移籍し今回の試合に臨むことに。フィニッシャーのミックスが、同じレスリング&柔術の融合スタイルでも、よりグライディング系のジェイク・シールズの指導を受けて、どのように進化したのか非常に見ものだ。

当初はジェイムス・ギャラガーと対戦予定だったが、ギャラガーの負傷欠場で、代役のアルバート・モラレスと戦うことになったミックスは、5日(水・同)に行われたバーチャル・メディアデーで「ギャラガーは俺と戦うことなく、楽をして王座挑戦を実現させようとしているんだろう。肩の負傷で欠場とかいって、インスタでチームメイトと肩を組んでいる写真を挙げて、どういうことなんだ」と辛らつな言葉を吐いていた。

前回のタイトルマッチでの敗戦が悔しくてたまらない様子のミックスは、「ダイレクト・リマッチでないことはフラストレーションがたまるだけだった」とこの間の日々を振り返り、再び一本勝ちロードに戻ることを宣言している。

タイトル戦も含め、今回組まれた5試合でBellatorバンタム級戦線の勢力分布が、如何に変化するのか要注意が必要だ。

■視聴方法(予定)
5月8日(土・日本時間)
午前7時30分~Prelim :Bellator MMA YouTube Channel
午前10時~Main Card: Bellator MMA YouTube Channel

■Bellator258対戦カード

<Bellator世界バンタム級選手権試合/5分5R>
[王者]フアン・アルチュレタ(米国)
[挑戦者]セルジオ・ペティス(米国)

<ライトヘビー級ワールドGP準々決勝/5分5R>
アンソニー・ジョンソン(米国)
ジョゼ・アウグスト(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
パトリッキー・フレイレ(ブラジル)
ピーター・ケアリー(アイルランド)

<175ポンド契約/5分3R>
マイケル・ペイジ(英国)
デレック・アンダーソン(米国)

<バンタム級/5分3R>
ジョシュ・ヒル(カナダ)
ラフェオン・スタッツ(米国)

<ミドル級/5分3R>
ロレンツ・ラーキン(米国)
ハファエル・カルバーリョ(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
パッチ―・ミックス(米国)
アルバート・モラレス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ローガン・ストーリー(米国)
オマー・フセイン(パレスチナ)

<ミドル級/5分3R>
ジョニー・エブレン(米国)
ダニエル・マドリッド(米国)

<バンタム級/5分3R>
ヘンリー・コラレス(米国)
ジョニー・キャンベル(米国)

<フェザー級/5分3R>
ヴェベウ・アルメイダ(ブラジル)
ジョニー・ソト(米国)

<バンタム級/5分3R>
エリック・ペレス(メキシコ)
ブレイン・シャット(米国)

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カテゴリー
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【Bellator250】まさかのスプリット判定も、距離とタイミングを制したコラレスがガーツを破る

<フェザー級/5分3R>
ヘンリー・コラレス(米国)
Def.2-1:30-27.30-27.27-30
ブランドン・ガーツ(米国)

サウスポーのガーツ、コラレスが左ローを蹴る。ガーツがワンツーで前に出ると、コラレスが右フックで迎え撃つ。もう一度同じパターンがあり、コラレスがガーツの動きを見て左右のローを続ける。ガーツは左ミドルを決めると、コラレスに迷いが生じたか、続いて右オーバーハンドを被弾する。左を見せての右オーバーハンドを受けそうになるコラレスは、動き始めの前に自らローを蹴っていく。そして、ガーツの踏み込みに右ボディフックを打ち込む。

ガーツはスピニングバックフィストも、打ち終わりに右を受け、さらにワンツーにもパンチを合わされる。コラレスはミドルをブロックし、初回が終わった。

2R、コラレスが右ローを蹴り、フックの打ち合いから間合いを取ると再びローを入れる。ガーツの右オーバーハンドに左フックを当てたコラレスだが、軌道と距離が変わった左エルボーを被弾してしまう。ダブルレッグは切ったコラレスは、右ローから右ストレート、そして右ローで前足を削る。右足を攻撃されるガーツは、飛び込みにはカウンターが待っており厳しい局面を打開できない。

頭を下げて──視線をずらしてのオーバーハンドを見切っている感もあるコラレスが、右アッパー、蹴りのフェイクで圧力をかけラウンド終了を迎えた。

最終回、距離と踏み込みは同じだが手数が増えたガーツ。それでもコラレスはパンチをかわしてローを決める。押すような左のパンチで尻もちをついたコラレスは、テイクダウン狙いを防いで、ここでも右ローを蹴る。ガーツは左ミドルから左を届かせるが、あとが続か数ローで足が大きく振れる。

ややペースダウンした感のあるコラレスはケージに詰まり、足を止めてのフックの打ち合いに応じてケージ中央に戻る。左フックをカウンターで入れたコラレスは、右ロー&ワンツー、右ボディをヒット。距離を詰めたままで前に出てくるガーツに右を当ててタイムアップとなった。

終始、ガーツの踏み込みの前後にローとパンチを入れたコラレス。30-27でガーツにつけるという信じられないジャッジもいたが、スプリットに無表情で右手を挙げた。


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