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【UFN193】計量終了 22年前、VTJ1999で五味隆典と戦ったジョニー・エドゥアルドが第1試合に登場!!

【写真】来日時はアカデミア・ボクセタイの所属だったエドゥアルド。今は同じ1999年のVJTに出場したアンドレ・ペデネイラス率いるノヴァウニオンの一員だ(C)Zuffa/UFC

2日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN193:UFN on ESPN+51「Santos vs Walker」の計量が3日(金・同)に行われた。

メインはブラジリアン同朋対決のライトヘビー級戦=チアゴ・マヘタ・サントス✖ジョニー・ウォーカーの一戦だ。現在3連敗中と崖っぷちのマヘタと、オクタゴン4勝2敗でさらなる高みを目指したいジョニー・ウォーカー。

フェイスオフではジョニー・ウォーカーが目を見開き、頬をプルプル震わせると、マヘタが掌をヒラヒラとさせて「怖い、怖い」ポーズを取る。直後に2人は笑顔を浮かべハグをして別れた。


ライト級でアレキサンダー・ヘルナンデスと対戦するマイク・ブリーデンが3.5オーバー、女子バンタム級でも──これもブラジル勢対戦となったベチ・コヘイア✖カロル・ロサ戦で、前者が同じく3.5ポンドオーバーとなりファイトマネーの20パーセントが対戦相手に回りキャッチウェイト戦が組まれることになった。

メインカードの女子バンタム級ではメイシー・チアソンと対戦予定だったアスペン・ラッドが137ポンドと2ポンド(※1ポンドオーバー規定だと1ポンド)の超過に。ラッドは複数回スケールに乗り、最終的にはプライバシーボックスを使用。彼女は生理中であったことをSNSで明らかにしており、プライバシーボックス底辺と地面の隙をバスタオルで覆って体重を測っていた。

それでもクリアできず、チアソンが試合に合意せず2人の試合はキャンセルとなった。

結果として体重オーバーが目立った今大会、オープニングファイトでアレハンドロ・ペレスと対戦するジョニー・エドゥアルドに注目したい。41歳となったエドゥアルドは11月5に開催されるVTJの初期バージョン=Vale Tudo Japan1999に出場しているベテランだ。同大会では五味隆典、翌2000年3月に桑原卓也と修斗公式戦で対戦しているエドゥアルド、VTJ出場時点でキャリアは11勝3敗、デビューから3年を経ていた。

エドゥアルドのプロ初戦は1996年11月。宇野薫のプロデビューが同年10月ということを考えても、軽量級のファイターが2021年に世界最高峰で戦っていること自体が一つの奇跡だ。とはいえ、最後の勝利が2016年11月で今回が3年4カ月振りのファイトで、現状2連敗中のエドゥアウド。どのような結果になろうが、古くからのMMAファンなら万感の思いでエドゥアウドの試合を見守りたいことだろう。

■視聴方法(予定)
10月3日(日・日本時間)
午前5時00分~UFC FIGHT PASS

■UFN193計量結果

<ライトヘビー級/5分5R>
チアゴ・マヘタ・サントス: 206ポンド(93.44キロ)
ジョニー・ウォーカー: 204.5ポンド(92.76キロ)

<ミドル級/5分3R>
ケビン・ホランド: 183.5ポンド(83.23キロ)
カイル・ダウカウス: 185.5ポンド(84.14キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ニコ・プライス: 170.5ポンド(77.34キロ)
アレックス・オリヴェイラ: 169.5ポンド(76.88キロ)

<ミドル級/5分3R>
ミシャ・サークノフ: 185.5ポンド(84.14キロ)
クリシュトフ・ヨッコ: 185.5ポンド(84.14キロ)

<女子バンタム級/5分3R>
アスペン・ラッド: 137ポンド(62.14キロ)
メイシー・チアソン: 136ポンド(61.69キロ)

<ライト級/5分3R>
アレキサンダー・ヘルナンデス: 154.5ポンド(70.08キロ)
マイク・ブリーデン: 158.5ポンド(71.89キロ)

<ライト級/5分3R>
ジョー・ソレツキ: 155.5ポンド(70.53キロ)
ジャレッド・ゴードン: 155ポンド(70.31キロ)

<女子フライ級/5分3R>
アントニーナ・シェフチェンコ: 125.5ポンド(56.92キロ)
ケイシー・オニール: 125ポンド(56.7キロ)

<女子バンタム級/5分3R>
カロル・ロサ: 135.5ポンド(61.46キロ)
ベイ・コヘイア: 138.5ポンド(62.82キロ)

<ライト級/5分3R>
ジェイミー・マラーキー: 155.5ポンド(70.53キロ)
デヴォンテ・スミス: 155.5ポンド(70.53キロ)

<バンタム級/5分3R>
ドゥグラス・アンドレージ: 135ポンド(61.24キロ)
ゲェータノ・ピヘロ: 134.5ポンド(61.0キロ)

<女子バンタム級/5分3R>
シェイナ・ヤング: 134.5ポンド(61.0キロ)
ステファニー・エッガー: 135ポンド(61.24キロ)

<バンタム級/5分3R>
アレハンドロ・ペレス: 136ポンド(61.69キロ)
ジョニー・エドゥアウド: 135.5ポンド(61.46キロ)

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『UFC Fight Night 193: Santos vs. Walker』前日計量動画/アスペン・ラッド vs. メイシー・チアソンがまたも中止に

UFC Fight Night 193 weigh-in results: Three fighters miss, one bout canceled(MMAJunkie)
MAIN CARD (ESPN+, 7 p.m. ET)

・Thiago Santos (206) vs. Johnny Walker (204.5)
・Kyle Daukaus (185.5) vs. Kevin Holland (183.5)
・Alex Oliveira (169.5) vs. Niko Price (170.5)
・Misha Cirkunov (185.5) vs. Krzysztof Jotko (185.5)
・Macy Chiasson (136) vs. Aspen Ladd (137)*
・Mike Breeden (158.5)** vs. Alexander Hernandez (154.5)

PRELIMINARY CARD (ESPN+, 4 p.m. ET)

・Jared Gordon (155) vs. Joe Solecki (155.5)
・Casey O’Neill (125) vs. Antonina Shevchenko (125.5)
・Bethe Correia (138.5)*** vs. Karol Rosa (135.5)
・Jamie Mullarkey (155.5) vs. Devonte Smith (155.5)
・Gaetano Pirrello (134.5) vs. Douglas Silva de Andrade (135)
・Stephanie Egger (135) vs. Shanna Young (134.5)
・Johnny Eduardo (135.5) vs. Alejandro Perez (136)

 『UFC Fight Night 193: Santos vs. Walker』前日計量結果。メイシー・チアソンと対戦するアスペン・ラッドが137ポンドと1ポンドオーバー。アレクサンダー・ヘルナンデスと対戦するマイク・ブリーデンが158.5ポンドと2.5ポンドオーバー。カロル・ホサと対戦するベチ・コヘイアが138.5ポンドと2.5ポンドオーバー。出場給の20%を譲渡し試合は行われる予定でしたが、

Aspen Ladd's troubling weigh-in leads to UFC Fight Night 193 bout cancellation(MMAJunkie)

 結局アスペン・ラッド vs. メイシー・チアソンが中止になっています。ラッドは最初は服を着たまま計量し141.5ポンドと大幅にオーバー。その後服を脱いで再計量しましたが、それでも137ポンドオーバーした上に体が震えていて様子がおかしかったことから中止されています。ラッドとチアソンは当初7月の『UFC on ESPN 27: Sandhagen vs. Dillashaw』で対戦予定でしたが、この時はチアソンの足の負傷により直前で中止されており今回が仕切り直しマッチになるはずでした。また、ラッドはこの試合が2019年12月の『UFC on ESPN 7: Overeem vs. Rozenstruik』でヤナ・クニツカヤに3R TKO勝ちして以来1年10ヶ月ぶりの復帰戦になる予定でしたが、さらに復帰が遅れることになります。




 前日計量動画。


UFC Fight Night 193 predictions: Who's picking Johnny Walker to upset Thiago Santos?(MMAJunkie)

 MMAJunkieスタッフによるメインカード勝敗予想。

・チアゴ・サントス vs. ジョニー・ウォーカーはサントス支持10人、ウォーカー支持3人。

・ケビン・ホランド vs. カイル・ドーカスはホランド支持11人、ドーカス支持2人。

・アレックス・オリヴェイラ vs. ニコ・プライスはオリヴェイラ支持1人、プライス支持12人。

・ミーシャ・サークノフ vs. クリストフ・ジョッコはサークノフ支持7人、ジョッコ支持6人。

・アレクサンダー・ヘルナンデス vs. マイク・ブリーデンは13人全員ヘルナンデス支持。続きを読む・・・
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MMA UFC UFC264 アイリーン・アルダナ イリャ・トプリア カーロス・コンディット クリス・モウティーニョ コナー・マクレガー ショーン・オマリー ジルベウト・ドゥリーニョ スティーブン・トンプソン タイ・ツイバサ ダスティン・ポイエー ドリキュス・デュプレシー ニコ・プライス マックス・グリフィン ミシェウ・ペレイラ ヤナ・クニツカヤ ライアン・ホール

【UFC264】試合結果 マクレガー、足首壊れポイエーに敗北。オマリーはタフすぎるモウティーニョに激勝!!

【写真】ビッグネームとの対戦にケリをつけ、次の狙いはシャーウス・オリヴェイラか(C)Zuffa/UFC

10日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナでUFC264「Poirier vs McGregor 3」が開催された。

メインのライト級5回戦は初回終了間際にコナー・マクレガーが足を負傷し、試合速攻不可能となりダスティン・ポイエーが、トリロジーの最終幕でTKO勝ちを収めた。

セミのウェルター級はジルベウト・ドゥリーニョ・バーンズが宣言通りテイクダウンを織り交ぜてスティーブン・トンプソンに判定勝ち、注目のショーン・オマリーは驚異的なタフネスさを誇るクリス・モウティーニョにパンチを入れ続け、3RにTKO勝ちを手にしている。

プレリミではニコ・プライスを相手に、限定四次元殺法&正道的なMMAでミシェウ・ペレイラが判定勝ち、ライアン・ホールは寝技の展開に持ち込めずイリャ・トプリアにパウンドアウトされている。

ファイト・オブ・ザ・ナイト=ショーン・オマリー✖クリス・モウティーニョ
パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト=タイ・ツイバサドリキュス・デュプレシー

UFC264「Poirier vs McGregor 3」
<ライト級/5分5R>
○ダスティン・ポイエー(米国)1R5分00秒
TKO
詳細はコチラ
×コナー・マクレガー(アイルランド)
<ウェルター級/5分3R>
○ジルベウト・ドゥリーニョ・バーンズ(ブラジル)3R
判定
詳細はコチラ
×スティーブン・トンプソン(米国)
<139.5ポンド契約/5分3R>
○アイリーン・アルダナ(メキシコ)1R4分35秒
TKO
詳細はコチラ
×ヤナ・クニツカヤ(ロシア)
<バンタム級/5分3R>
○ショーン・オマリー(米国)3R4分33秒
TKO
詳細はコチラ
×クリス・モウティーニョ(米国)
<ウェルター級/5分3R>
○マックス・グリフィン(米国)3R
判定
詳細はコチラ
×カーロス・コンディット(米国)
<ウェルター級/5分3R>
○ミシェウ・ペレイラ(米国)3R
判定
詳細はコチラ
×ニコ・プライス(米国)
<フェザー級/5分3R>
○イリャ・トプリア(ドイツ)1R4分47秒
KO
詳細はコチラ
×ライアン・ホール(米国)
<ミドル級/5分3R>
○ドリキュス・デュプレシー(南アフリカ)2R1分41秒
TKO
詳細はコチラ
×トレヴィン・ジェイルズ(米国)
<女子フライ級/5分3R>
○ジェニファー・マイア(ブラジル)3R
判定
×ジェシカ・アイ(米国)
<ミドル級/5分3R>
○ブラッド・タヴァレス(米国)3R
判定
×オマリ・アクメドフ(ロシア)
<フライ級/5分3R>
○ザルガス・ズマグロフ(カザフスタン)1R2分02秒
ギロチンチョーク
×ジェローム・リヴェラ(米国)

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MMA UFC UFC264 ニコ・プライス ミシェウ・ペレイラ

【UFC264】一瞬四次元。バック宙からマウントを取った寝技でペレイラが、プライスから逃げ切り勝利

<ウェルター級/5分3R>
ミシェウ・ペレイラ(米国)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
ニコ・プライス(米国)

タッチグローブから足を使うペレイラが、まず左を当てる。同時にアイポークがあったとアピールし、試合が早々に中断する。再開後、ケージの前を左右に動くペレイラが前蹴り。組んだプライスが組んでケージへ押し込む。シングルから右腕を差したプライスに対し、回ったペレイラが離れる。右ミドルをキャッチして倒したペレイラは、前転パスではなく距離を取って離れる。

試合はスタンドに戻り、蹴りでの制空権争いが続きペレイラが左ハイを繰り出す。ケージを蹴ってのスーパーマンパンチも、プライスは組んでケージに押し込む。離れてパンチを交換した両者、ペレイラが大きく動き左ジャブをヒットさせる。さらに右フックを見せ左を当てると、蹴り足を捌いてプライスを崩す。ガードを取ったプライスを立たせたペレイラは、ケージを蹴ってのスーパーマンパンチもかわしたプライスが組んでいく。押し返し、ヒザをボディに入れて離れたペレイラが、スイッチして左ハイ。左ボディフックも入れたペレイラは、最後に浴びせ蹴りを見せ──空振りも初回をモノにした。

2R、独特のリズムで、体を揺らして左右のローを蹴るプライスだが、腹に前蹴りを受けて顔をしかめる。右カーフを蹴ったプライスが、その足をすくわれ倒される。ここでついにペレイラがバック宙からスタンプ、動きが止まったプライスからマウントを奪う。アメリカーナを狙い、パンチに移行したペレイラが再びアメリカーナから肩固めへ。頭を起こして左右のパンチを連打すると、プライスが背中を見せる。四の字フックで前転にも反応したペレイラはマウントに戻り、腰を押されてのブリッジも足を解除にしてスタンドでバックコントロールに。

プライスはビクトル投げからヒザ十字、足を抜いたペレイラがスタンドに戻るがパンチを連打される。シングルレッグにギロチン、外されたペレイラがヒザをボディにいれるが、グラウンド戦で相当に疲れたようだ。残り30秒で離れたペレイラを追いかけて、左を当てたプライスは、右エルボーからパンチの連打へ。腰を落とし、腹を据えたペレイラが打ち返し時間となった。

序盤のグラウンド戦でラウンドを2つとも取ったと思われるペレイラだが、相当に疲れているのは確かだ。最終回、粗いパンチの打ち合いのなかでプライスがダブルレッグ。ペレイラがケージを背に耐えて離れる。ジャブの差し合いから右を入れたプライスに対し、ペレイラの左ミドルが急所をかすめ、プライスがヒザをつく。再開後、プライスが右を2発当てる。跳びヒザもその場飛びになったペレイラが、着地にパンチを合わされる。それでもペレイラは右を当てるが、力が感じられない。

プライスが頭から突っ込み、ケージに押し込む。離れたペレイラが左ミドル、さらに回りながら左を伸ばす。ワンツーで前に出たプライスが、前蹴りを顔面に届かせる。残り2分、ジャブを差し合った両者、ニコ・チャントを背にプライスは前に出てクリンチ。押し返したペレイラが、ケージの前を回る。右を出して飛び込んだプライスすが、シングルレッグにも回転しながらスクランブル。スタンドに戻って右をヒットする。

残り20秒でダブルレッグに出たペレイラ、プライスはスプロールしてパンチを連続で打ち込む。足が揃って、殴り返したペレイラが追い込まれた状態でタイムアップに。最終回は10-8もあり、28-28のドローまでプライスが盛り返したこともありえる──が、ジャッジの裁定は3者とも29-28でペレイラを支持した。

不満げな表情を浮かべたプライスを肩車して諫めたペレイラ、見事なインサイドワークを試合後も見せた。


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MMA UFC UFC264 イリャ・トプリア カーロス・コンディット コナー・マクレガー ショーン・オマリー ジルベウト・ドゥリーニョ スティーブン・トンプソン ダスティン・ポイエー トレヴィン・ジレス ドリキュス・デュプレシー ニコ・プライス ライアン・ホール

【UFC264】トプリアと対戦する、ライアン・ホール─02─「チャレンジできる人生。それがここいる理由」

【写真】拳を固めるトプリアに対し、ファイティングポーズを取らないホール。良い味をしている (C)Zuffa/UFC

10日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナで開催されるUFC264で、イリャ・トプリアと戦うライアン・ホール・インタビュー後編。

2年振りの試合で、ハードパンチャーのトプリアと相対するホールは、スタイル的には純粋グラップラーだ。その一方で、彼はグラップリングで勝負するためだけでなく、ポイントアウトするためにも徹底的に頭を使って戦ってきた。

ストロングポイントは絶対的に柔術であることは間違いない。それでも柔術以外の部分で勝負する必要があるライアンにとって、MMAを戦うことは彼の柔術を進化させることだという。

努力と工夫の人、ライアン・ホールがMMAで戦い続ける理由を尋ねた。

<ライアン・ホール・インタビューPart.01はコチラから>


──確かにその通りですね。

「イリャ・トプリアはスタンドだけでなく、グラウンドでもパワフルだ。自分の持っている技術を使い、しっかりと自制しながら試合を組み立て、正しいタイミングで攻めることができる機会を創る。

そのためにも、イリャ・トプリアのプレッシャーを受け過ぎない位置取りが必要になってくる。一か所に立ち止まることは避けたいと思う。あのプレッシャーに晒されて、同じ場所に留まることは本当に危険だから」

──ところでライアンの下になっても構わないという戦い方は、現在のMMAにおいては異質中の異質です。ファンだけでなく、ジャッジもライアンが下からコントロールしていてもスクランブルして立ち上がるより評価しません。この打撃とトップ重視のMMAを戦い続ける理由はどこにあるのでしょうか。

「もちろん、この状況にフランスとレーションを感じることはあるよ。彼らが僕のすることを理解する必要がないように振る舞うことに関してはね。

でも、そこは僕にとって実はアドバンテージでもあるんだ。僕が何をするのか分かっていない人間がいるということは。もちろん、ガードワークの有効性が理解されないのは残念でもあるけど、この状況で戦うことをエンジョイしているよ。

メンタル、フィジカル、エモーショナルな部分も含め、全てが僕にとってチャレンジだ。この僕の挑戦を受けてくれる皆を心から尊敬している。こんなチャレンジができる人生って、そんなにないと思うんだ。それこそが僕が、今ここにいる理由だよ。

マーシャルアーチストとして、全力を尽くしたUFCで戦う。今回の試合は、凄くタフだからこそ遣り甲斐があるんだよ。絶対に勝機を見つけ出すよ」

──ライアン、なんとも素晴らしい言葉です。ところでオクタゴンの中に足を踏み入れた時、ライアンはMMAファイターなのでしょうか。それとも柔術家なのですか。

「僕はMMAファイターでありたいと思っている。全てのマーシャルアーツは素晴らしいものだから。ボクシングは素晴らしい、柔術、レスリング、柔道、空手、テコンドーはみな美しいアートで、それぞれが特別だ。

全てのマーシャルアーツをリスペクトしている。と同時にずっと学んできた柔術をMMAというニューエリアで戦うことで、さらに成長させたいと思っている。それこそが僕の挑戦なんだ。

それにね、僕のように柔術を武器にMMAを戦ってきた選手をUFCではまだ見たことがなかった。MMAで戦う僕に対して、今も続く柔術界からのサポートの声には本当に感謝している。応援してくれる声で背中を押されて、自分が目指すマーシャルアーチストになりたいと思っている」

──う~ん、本当に素晴らしい心掛けですね。ところでパンデミック後、米国ではノーギ・グラップリングのプロ大会が存在感を増しました。純粋グラップラーだけでなく、MMAファイターも出場しています。ライアンはWNOやコンバット柔術、SUGで戦うことは考えないですか。

「グラップリングに戻るなら、それ相応の準備期間が必要だ。でも、今はMMAに専念したい。僕がグラップリングを戦うなら、頭にあるのはADCC2022かな。ADCC2022の77キロ級に出たいと思う」

──66キロではなくて、77キロなのですか!!

「66キロをキープして戦うのは、地獄だよ(笑)。だから、もう少し大きくしないとね。77キロはよりハイレベルだし。ただ、今はそれほど真剣に考えているわけじゃない。今はUFCでMMAを戦うことにフォーカスしたいんだ」

──ライアン、今日はありがとうございました。最後にガードワークの重要性を知る日本のファンに一言お願いします。

「僕はジャパニーズMMAの大ファンだった。このスポーツは大いに日本から影響を受けている。僕のチャレンジを日本のファンが見てくれているなら、凄く嬉しいよ。土曜日はベストを尽くし、どの局面でも戦い続ける。絶対に諦めることなく戦うことを約束する」

■視聴方法(予定)
7月11日(日・日本時間)
午前7時00分~UFC FIGHT PASS
午前11時~PPV
午前11時~WOWOWライブ

■UFC264計量結果

<ライト級/5分5R>
ダスティン・ポイエー: 156ポンド(70.76キロ)
コナー・マクレガー: 156ポンド(70.76キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ジルベウト・ドゥリーニョ・バーンズ: 170.5ポンド(77.34キロ)
スティーブン・トンプソン: 170.5ポンド(77.34キロ)

<ヘビー級/5分3R>
タイ・ツイバサ: 263ポンド(119.29キロ)
グレッグ・ハーディー: 264.5ポンド(1119.97キロ)

<女子バンタム級/5分3R>
アイリーン・アルダナ: 139.5ポンド(63.27キロ)
ヤナ・クニツカヤ: 134.5ポンド(61.0キロ)

<バンタム級/5分3R>
ショーン・オマリー: 135.5ポンド(61.46キロ)
クリス・モンティーニョ: 135ポンド(61.24キロ)

<ウェルター級/5分3R>
マックス・グリフィン: 170.5ポンド(77.34キロ)
カーロス・コンディット: 171ポンド(77.56キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ニコ・プライス: 169.5ポンド(76.88キロ)
ミシェウ・ペレイラ: 170.5ポンド(77.34キロ)

<フェザー級/5分3R>
ライアン・ホール: 145ポンド(65.77キロ)
イリャ・トプリア: 145.5ポンド(66.0キロ)

<ミドル級/5分3R>
ドリキュス・デュプレシー: 185.5ポンド(84.14キロ)
トレヴィン・ジレス: 185.5ポンド(84.14キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ジェニファー・マイア: 125.5ポンド(56.92キロ)
ジェシカ・アイ: 125.5ポンド(56.92キロ)

<ミドル級/5分3R>
オマリ・アクメドフ: 185.5ポンド(84.14キロ)
ブラッド・タヴァレス: 184.5ポンド(83.68キロ)

<フライ級/5分3R>
ザルガス・ズマグロフ: 125.5ポンド(56.92キロ)
ジェローム・リヴェラ: 125.5ポンド(56.92キロ)

<ミドル級/5分3R>
アレン・アメドフスキー: 186ポンド(84.37キロ)
フ・ヤオゾン: 185.5ポンド(84.14キロ)

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BELLATOR MMA UFC UFC264 アンソニー・ペティス イリャ・トプリア カーロス・コンディット キック コナー・マクレガー ショーン・オマリー ジルベウト・ドゥリーニョ スティーブン・トンプソン ダスティン・ポイエー トレヴィン・ジレス ドリキュス・デュプレシー ニコ・プライス ミシェウ・ペレイラ ライアン・ホール レイモンド・ダニエルズ ヴァグネウ・ホシャ 若松佑弥

【UFC264】再出発、ジルベウト・ドゥリーニョ─02─「UFCファイター? ユーヤはUFC王者になれる」

【写真】レイモンド・ダニエルズとのトレーニングの成果は!! (C)Zuffa/UFC

10日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナで開催されるUFC264「Poirier vs McGregor3」で、スティーブン・トンプソンと対戦するジルベルト・ドゥリーニョ・バーンズ・インタビュー後編。

(C)Zuffa/UFC

サンフォードMMAの盟友、超ド級ストライカーのビセンチ・ルケがハマってしまったワンダーボーイのトリックに対し、ドゥリーニョはキャンプ中にレイモンド・ダニエルズと対策を施していた。

またこの間、サンフォードMMAで出稽古を行っていた若松佑弥を「UFC王者になれる」とドゥリーニョは絶賛した。

<ジルベウト・ドゥリーニョ・インタビューPart.01はコチラから>


──テイクダウンを視野に入れているということですね。楽しみです。ところでチームメイトのビセンチ・ルケとは、ワンダーボーイ戦について話しましたか。彼はトンプソンに敗れています。

「ビセンチとワンダーボーイの試合も含めて、いつも僕は彼のコーナーにいるんだ。今、ビセンチはブラジルにいるけどスパーリングのビデオを送って、アドバイスをずっと貰っていた」

──ビセンチは前に出ても、詰め切ることができずパンチを被弾する形で敗れました。

「ビセンチも僕もアグレッシブなファイターだ。ただし、グラップリングを含めるとスタイルが違う。ビセンチも組んで戦うことができるけど、僕は組み続けて戦うことができる。組みの展開を増やすことで、ビセンチの時のような試合にはならないだろう」

──ところでワンダーボーイと戦うにはファンの期待とは別に、待って彼に前へ出てこさせるファイトも選択肢の一つとしてあるのではないかと思うのですが。

「確かに、その選択肢はあるよ。彼を前に出てこさせるという戦いはある。でも、僕の戦い方は待ちじゃない。前に出て、色々と仕掛けることだ。そこで自分の展開にならないなら待つこともあるだろうね。タイロン・ウッドリーやアンソニー・ペティスがやったように。

いくつかキャプションもあるし、それだけのトレーニングを積んできた。アグレッシブにも戦えるし、我慢の試合もできる。とにかく全ての力を使って勝利を手にするよ」

──このところドゥリーニョは打撃の成長を見せつけてきましたが、この試合は柔術がカギを握りそうですね。

「イエス。柔術とレスリングを世界に見せる格好の機会になると思っている。ハイレベル・ストライカーをテイクダウンして、極める。これ以上の舞台はないだろう。ワンダーボーイのゲームをされると、正直厳しい。だから僕の柔術ゲームに持ち込む。

そのためにサンフォードMMAではレイモンド・ダニエルズと練習してきたんだ」

Bellatorで活躍するダニエルズは、現Bellatorキックのウェルター級王者で。過去にWAKOやポイント空手でも成功を収めている(C)BELLATOR

──おお、トンプソンと同じ米国ジェントルマンキックの雄と準備をしてきたのですね!! 

ダニエルズはサイドキックとジャブ&ストレート、そして後ろ回し蹴りという戦いでは、ワンダーボーイに引けを取らないです。

「その通り。1日に2回、1カ月間レイモンドと準備をしてきた。レイモンドはワンダーボーイのコピーもしてくれるし、何よりもあの独特なスタイルを詳しく解析してくれた。スティーブンが仕掛けてくるであるトリック、そして僕が犯してはいけないミスについて繰り返し、繰り返しアドバイスを受けてきた。レイモンドにはキャンプ中に多大なるサポートをしてもらったよ」

──トンプソンはステップを常に続けます。その動きを目で追うと、混乱してしまうかもしれないですが、あのステップとスイッチの合間に起こる……とあるタイミングで、彼の体はテイクダウンに対して無防備になるような。角度的にみて、組みに弱い姿勢になることが度々あるように見えます。

「フフフフ。良いポイントを見ているね。とてもMMAを考察している意見だ。でも、それ以上は話さないでくれ。ここから先はオクタゴンの中を見てほしい(笑)」

──ハハハハハ。了解しました。ところ、1カ月サンフォードMMAには若松佑弥選手が日本から出稽古に出かけていたと思います。彼と接触することはありましたか。

「もちろんだよ。サトーがしっかりとユーヤをフォローしていたよ。ユーヤが来てくれて、サンフォードの皆がハッピーになれた。ユーヤはベリー、ベリー、ベリーグッドだ。彼は少しでも早くサンフォードMMAに戻ってきたいと言っていたよ。

この1カ月の間にテイクダウン、グラップリングともに凄く成長したし、ストライキングは元から良かった。ユーヤの練習を見るたびに、感心させられたんだ。毎回、成長が見て取れたからね。またサンフォードMMAに来てほしい、もの凄い可能性を秘めているからね」

──そこまでですか……。平たい言い方になりますが、UFCファイタークラスの実力を若松選手は持っていますか。

「UFCファイター?  いやUFCチャンピオンになれる力を持っている。素早いし、ファイトIQが高い。ヴァグネウ・ホシャの柔術のクラスで、色々と質問をして、すぐに自分の動きに反映さえることができていた。あの吸収力は素晴らしいよ。もちろん、もう少し試合数を重ねて経験を積む必要があるけど、彼はチャンピオンになれる力を持っているよ。

フロリダにやってきた当初は、コミュニケーションを取ることも苦労していた。でも最後の方は英語も凄く上達していた。凄くスマートだ。今回は数週間だけだったけど、数カ月……そうだね3カ月、いや半年間サンフォードにいれば、一段階違うファイターになれるだろう。それぐらい、ユーヤは良い選手だ」

────おお、ドゥリーニョがそう言っていることを知ると若松選手もさらに気合がはいると思います。彼への言葉を含め、今日はありがとうございました。土曜日の試合、期待しています。

「こちらこそ、ありがとう。日本のMMAファン、柔術ファンの皆に喜んでもらえる試合をするよ」

■視聴方法(予定)
7月11日(日・日本時間)
午前7時00分~UFC FIGHT PASS
午前11時~PPV
午前11時~WOWOWライブ

■UFC264計量結果

<ライト級/5分5R>
ダスティン・ポイエー: 156ポンド(70.76キロ)
コナー・マクレガー: 156ポンド(70.76キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ジルベウト・ドゥリーニョ・バーンズ: 170.5ポンド(77.34キロ)
スティーブン・トンプソン: 170.5ポンド(77.34キロ)

<ヘビー級/5分3R>
タイ・ツイバサ: 263ポンド(119.29キロ)
グレッグ・ハーディー: 264.5ポンド(1119.97キロ)

<女子バンタム級/5分3R>
アイリーン・アルダナ: 139.5ポンド(63.27キロ)
ヤナ・クニツカヤ: 134.5ポンド(61.0キロ)

<バンタム級/5分3R>
ショーン・オマリー: 135.5ポンド(61.46キロ)
クリス・モンティーニョ: 135ポンド(61.24キロ)

<ウェルター級/5分3R>
マックス・グリフィン: 170.5ポンド(77.34キロ)
カーロス・コンディット: 171ポンド(77.56キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ニコ・プライス: 169.5ポンド(76.88キロ)
ミシェウ・ペレイラ: 170.5ポンド(77.34キロ)

<フェザー級/5分3R>
ライアン・ホール: 145ポンド(65.77キロ)
イリャ・トプリア: 145.5ポンド(66.0キロ)

<ミドル級/5分3R>
ドリキュス・デュプレシー: 185.5ポンド(84.14キロ)
トレヴィン・ジレス: 185.5ポンド(84.14キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ジェニファー・マイア: 125.5ポンド(56.92キロ)
ジェシカ・アイ: 125.5ポンド(56.92キロ)

<ミドル級/5分3R>
オマリ・アクメドフ: 185.5ポンド(84.14キロ)
ブラッド・タヴァレス: 184.5ポンド(83.68キロ)

<フライ級/5分3R>
ザルガス・ズマグロフ: 125.5ポンド(56.92キロ)
ジェローム・リヴェラ: 125.5ポンド(56.92キロ)

<ミドル級/5分3R>
アレン・アメドフスキー: 186ポンド(84.37キロ)
フ・ヤオゾン: 185.5ポンド(84.14キロ)

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Preview UFC UFC264 トレヴィン・ジレス ドリキュス・デュプレシー ニコ・プライス ブログ ミシェウ・ペレイラ

【UFC264】予測不可能。プレリミ再注目マッチは、破天荒ニコ・プライス✖四次元ミシェウ・ペレイラ

【写真】何が起こるのか!! (C)Zuffa/UFC

10日(土・現地時間)ネヴァダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナで開催されるUFC264「Poirier vs McGregor3」。

1年3カ月振りのベガスでの有観客大会ではダスティン・ポイエー✖コナー・マクレガー、ジルベウト・ドゥリーニョ✖スティーブン・トンプソン、ショーン・オマリーが出場するPPVだけでなく、Fight Passプレリミ&プレリミの8試合も楽しみな顔合わせが見られる。


ミドル級ではUFCで2戦目となるドリキュス・デュプレシーに注目だ。元KSWウェルター級王者のデュプレシーは現在3連勝中、トレヴィン・ジレスとは3月に対戦予定だったが、自らの欠場で今回仕切り直しの一戦となる。

セレモニアル計量では南アフリカ国旗を掲げて登壇したデュプレシーは、フェイスオフでジレスに思い切り詰め寄り、ダナが慌てて制する場面が見られた。

オクタゴンで5勝2敗のジレスは右オーバーハンドが鋭く、テイクダウンからサブミッションのフィニッシュもあるウェルラウンダーだ。

前足となる左の蹴り、ボクシングとのコンビネーションやフロント系チョークの引き出しの多いデュプレッシーだが、ガードが甘くなること、真っすぐ下がらないことがオクタゴン2戦目に向けての鉄則となる。

ライアン・ホールの2年振りのファイトと並び、最も楽しみなプレリミマッチが、ニコ・プライス✖ミシェウ・ペレイラの破天荒& 四次元MMAのマッチアップだ。

UFCでは6勝3敗の戦績ながら、プライスは常にインパクトの残る試合をしてきたファイターだ。蹴り上げやガードからの鉄槌でKO勝ちを収めるなど破天荒な攻撃は、良く言えば発想が自由という見方ができる。

スタンドでもヘタウマ、思わぬタイミングでのまさかの攻撃で正統派ストライカーを苦しめてきた。そんなプライスだが、昨年9月のドナルド・セラーニとのドローも、試合後のドラッグテストでカルボキシTHCが分泌され半年間のサスペンドを受けており今回が仕切り直しとなる。

いってしまえば大麻使用でNC、パフォーマンス向上とは無関係といえる薬物使用で、やっちまった的な全く無駄な行為で半年間を失ったプライスに対し、ペレイラは2連勝中で上昇気流にある。

オクタゴンでは3勝2敗だが、うち1敗は十中八九勝利を手にしながら、ディエゴ・サンチェスにグラウンドでヒザ蹴りを見舞い反則になったモノだ。

HEATやRoad FCでの活躍によりペレイラの四次元アタックは、北米のファンよりも日本のファンにとっては御なじみといえる。バック宙パス、ダブルレッグ&リフトアップからケージを蹴ってのスラム、まるで地べたを這うような陸奥圓明流の浮嶽のような──前転カカト落としなど、必要ない動きをこれでもかと仕掛けてくる。

乗りとヴァイブスで動きまわるペレイラだが、その実、四次元殺法を封印するとワンツー&前蹴りで距離をコントロールし、遠近両用のヒザ蹴り、さらにはテイクダウンから寝技でもしっかりと勝負できる。

そのペレイラ、パブリック計量では手を叩き、声を挙げてステージに上がると、スケールの上でバック宙を見せるなど、早くも気分は最高潮に達している。この分では、明日のプライス戦は破天荒と四次元が混ざり合い、何が起こるか分からない試合になりそうだ。

■視聴方法(予定)
7月11日(日・日本時間)
午前7時00分~UFC FIGHT PASS
午前11時~PPV
午前11時~WOWOWライブ

■UFC264計量結果

<ライト級/5分5R>
ダスティン・ポイエー: 156ポンド(70.76キロ)
コナー・マクレガー: 156ポンド(70.76キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ジルベウト・ドゥリーニョ・バーンズ: 170.5ポンド(77.34キロ)
スティーブン・トンプソン: 170.5ポンド(77.34キロ)

<ヘビー級/5分3R>
タイ・ツイバサ: 263ポンド(119.29キロ)
グレッグ・ハーディー: 264.5ポンド(1119.97キロ)

<女子バンタム級/5分3R>
アイリーン・アルダナ: 139.5ポンド(63.27キロ)
ヤナ・クニツカヤ: 134.5ポンド(61.0キロ)

<バンタム級/5分3R>
ショーン・オマリー: 135.5ポンド(61.46キロ)
クリス・モンティーニョ: 135ポンド(61.24キロ)

<ウェルター級/5分3R>
マックス・グリフィン: 170.5ポンド(77.34キロ)
カーロス・コンディット: 171ポンド(77.56キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ニコ・プライス: 169.5ポンド(76.88キロ)
ミシェウ・ペレイラ: 170.5ポンド(77.34キロ)

<フェザー級/5分3R>
ライアン・ホール: 145ポンド(65.77キロ)
イリャ・トプリア: 145.5ポンド(66.0キロ)

<ミドル級/5分3R>
ドリキュス・デュプレシー: 185.5ポンド(84.14キロ)
トレヴィン・ジレス: 185.5ポンド(84.14キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ジェニファー・マイア: 125.5ポンド(56.92キロ)
ジェシカ・アイ: 125.5ポンド(56.92キロ)

<ミドル級/5分3R>
オマリ・アクメドフ: 185.5ポンド(84.14キロ)
ブラッド・タヴァレス: 184.5ポンド(83.68キロ)

<フライ級/5分3R>
ザルガス・ズマグロフ: 125.5ポンド(56.92キロ)
ジェローム・リヴェラ: 125.5ポンド(56.92キロ)

<ミドル級/5分3R>
アレン・アメドフスキー: 186ポンド(84.37キロ)
フ・ヤオゾン: 185.5ポンド(84.14キロ)

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Report UFC UFN ESPN+36 UFN178 ドナルド・セラーニ ニコ・プライス ブログ

【UFN178】手数も口数も多いプライス、減点響きドローに絶叫。セラーニは付き合っていられないという表情

<ウェルター級/5分3R>
ドナルド・セラーニ(米国)
Def.1-0:29-27.28-28.28-28
ニコ・プライス(米国)

左ジャブから左ハイ、右フック&右ハイと立ち上がりから手数でセラーニを圧倒するプライス。さらに組んでエルボーを連打し、離れてからも左右のフック、ヒザ蹴り、ヒジを打っていく。ヒザを返したセラーニは、間合を取り直すとプライスは既に動きが大人しくなる。クリンチでヒザをボディ、顔面に突き上げたセラーニは離れ際に左ハイを狙う。

ここからワンツーを入れたセラーニが、左ミドルを蹴る。とプライスの指がセラーニの右目に入り、プライスが大きな声で謝る。再開後、左から右フックを入れたプライスに対し、セラーニは目を気にしながら左ジャブを伸ばし、ダックから右ハイを蹴っていく。ローから組みに行くセラーニに対し、距離を取ったセラーニが左ハイ、ダブルレッグの仕掛けから右のハイを繰り出す。

と再びアイポークがあり、プライスはペナルティの1P減点にFワードを叫ぶ。セラーニは再開後すぐに打撃戦に呼応し、言葉で攻撃をしない漢気を見せた。

2R、右ローを2発、続いて右ハイを狙うプライスが、左ボディショットを決める。セラーニがローに左ジャブを合わせる。初回より動きが落ち着いたなか、プライスが右アッパーを当てる。ボディと顔面に攻撃を散らすプライスの腹にセラーニがヒザを突き刺す。さらに右アッパーから左フックは空振りとなったが、試合が落ち着くとセラーニがリズムを取り戻したか。

プライスは腹への蹴りを連続して、フックを当ててさらに左ミドル。セラーニも左ミドルを返し、右リードエルボーをヒットさせる。乱打戦から打撃戦となった2R、セラーニがボディショットから後ろ回し蹴りを狙い、プライスが右ミドルを入れて終了となった。

最終回、ハグ&ハイタッチから臨戦態勢に入った両者。プライスが手数を上回る。前蹴りに組みついたセラーニがテイクダウン、プライスがすぐに立ち上がりバックを許さず向き合う。左を当てたプライス、セラーニは右カーフを蹴る。またもアイポークがあり、セラーニがブレイクを要求する。

ここも素直に謝罪するプライスだが、ならば指を伸ばさないようにしなければならない。残り半分、セラーニはテイクダウン狙いからバックに回りスタンドで四の字フックへ。時40秒ほど要して前方にセラーニを落としたプライスが、スタンドで待ち受ける。セラーニは左フックを3発当て、プライスが組みに来ると逆にケージ押し込み、離れ際にヒザを突き上げる。

相当に消耗する中で、前に出るプライスは殴れて殴り返しながら組みへ。すぐに離れ、試合は残りの10秒──最後にセラーニは左ハイでバランスを崩しタイムアップを迎えた。

結果、減点に響きマジョリティドローにプライスは「OMG、Yeah」と絶叫する。プライスのハグにも、何を騒いでいるんだとばかりのセラーニの表情が印象的だった。


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UFN ESPN+36 UFN178 カムザット・チマエフ コルビー・コビントン タイロン・ウッドリー デイモン・ジャクソン ドナルド・セラーニ ニコ・プライス ブログ マッケンジー・ダーン 未分類

【UFN178】計量終了 攻めのレスリングが見たいコビントン✖ウッドリー。北米で真価問われるチマエフ

【写真】トラッシュトーク以上にレスリングの攻防が楽しみなメイン。攻めのレスリングが見たい (C)Zuffa/UFC

19日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN178:UFN on ESPN+36「Covington vs Woodley」の計量が行われている。

コルビー・コビントン✖タイロン・ウッドリーのウェルター級戦を筆頭に、セミではドナルド・セラーニ✖ニコ・プライスの安定の好勝負間違いないというカードが上位に用意された。


要注目は北米初進出、7月のファイトアイランド大会マンスリー=4週間で2勝を挙げたニューカマーのカムザット・チマエフがジェラルド・マーシャートと、UAEで見せた強さが北米MMAで結果を残してきたファイター相手にも見せることができるのかが見ものだ。

この他、ジョニー・ウォーカー、ママ2年目を迎えるマッケンジー・ダーンがそれぞれライアン・スポーンとランダ・マルコスと戦う試合がメインカードに組み込まれている。

またLegacy FCフェザー級王者からUFC参戦をした際には1敗でリリースされ、その後はLFAで再生されPFLと契約も1戦1敗──再びLFAで勝利し、代役出場ながら3度目の正直でメジャー初勝利を狙う試合も気になるところだ。

■視聴方法(予定)
9月20日(日・日本時間)
午前6時~UFC FIGHT PASS

■対戦カード

<ウェルター級/5分5R>
コルビー・コビントン: 171ポンド(77.56キロ)
タイロン・ウッドリー: 171ポンド(77.56キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ドナルド・セラーニ: 170.5ポンド(77.34キロ)
ニコ・プライス: 170.5ポンド(77.34キロ)

<ミドル級/5分3R>
カムザット・チマエフ: 185.5ポンド(84.14キロ)
ジェラルド・マーシャート: 186ポンド(84.37キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ジョニー・ウォーカー: 205.5ポンド(93.21キロ)
ライアン・スポーン: 205.5ポンド(93.21キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
マッケンジー・ダーン: 115ポンド(52.16キロ)
ランダ・マルコス: 115.5ポンド(52.38キロ)

<ミドル級/5分3R>
ケヴィン・ホランド: 185ポンド(83.91キロ)
ダレン・スチュアート: 185.5ポンド(84.14キロ)

<フライ級/5分3R>
ジョーダン・エスピノーサ: 126ポンド(57.15キロ)
ダヴィッド・ドヴォルザーク: 125.5ポンド(56.92キロ)

<フェザー級/5分3R>
ミルサッド・ベキッチ: 144.5ポンド(65.54キロ)
デイモン・ジャクソン: 145.5ポンド(66.0キロ)

<女子フライ級/5分3R>
マイラ・ブエノ・シウバ: 125.5ポンド(56.92キロ)
マラ・ボレラ: 125ポンド(56.7キロ)

<女子バンタム級/5分3R>
サラ・アルファー: 135.5ポンド(61.46キロ)
ジェシカ・ローズ・クラーク: 135ポンド(61.24キロ)

<フェザー級/5分3R>
デリック・マイナー: 146ポンド(66.22キロ)
TJ・ララミー: 145ポンド(65.77キロ)

<バンタム級/5分3R>
ランディ・コスタ: 135ポンド(61.24キロ)
ジャーニー・ニューソン: 135.5ポンド(61.46キロ)

<バンタム級/5分3R>
タイソン・ナム: 134.5ポンド(61.0キロ)
アーウィン・リヴェラ: 135.5ポンド(61.46キロ)

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Bu et Sports de combat Interview ニコ・プライス ブログ ヴィセンチ・ルケ 岩﨑達也

【Bu et Sports de combat】武術的な観点で見るMMA。ヴィセンチ・ルケ✖ニコ・プライス─02─

【写真】戦いだから気持ちの部分は大きい。そして、攻勢か劣性か自身の状態を把握することも大切になってくる(C)MMAPLANET

MMAと武術は同列ではない。ただし、武術の4大要素である『観えている』状態、『先を取れている』状態、『間を制している』状態、『入れた状態』はMMAで往々にして見られる。

武術の原理原則、再現性がそれを可能にするが、武術の修練を積む選手が試合に出て武術を意識して勝てるものではないというのが、武術空手・剛毅會の岩﨑達也宗師の考えだ。距離とタイミングを一対とする武術、ここでは質量といった武術の観点でMMAマッチを岩﨑師範とともに見てみたい。

前回に引き続き武術的観点に立って見た──ヴィセンチ・ルケ✖ニコ・プライス戦、MMA界髄一の接近戦ボクサーと変則的なファイターの勝負で何が見られたのか?!

<武術的な観点で見るMMA。ヴィセンチ・ルケ✖ニコ・プライスPart.01はコチラから>


──ルケに関していうと4月18日に向けて米国に入り、大会がキャンセルされてブラジリアに戻ると、そこから対人練習はできていなかったようです。スタミナのロスも激しかったです。

「現状、コロナ問題で調整が難しいということもありますが、MMAはただでさえスタミナ創りが簡単ではないですしね。2Rは間はプライスになっていました」

──ルケは下がるようになったかと思います。

「ハイ。ただし、その下がるという動きは正解なんです。格闘技は前と左右は使えているけど、後ろはまだまだ使えていないことが多いです。MMAにしても相手と自分、自分と後ろを考えると、後ろの方がずっと空間が大きい。でも、互いに間の前の相手に勝とうとして、狭い空間の奪い合いになります。でも自分の後ろからケージまでの距離の方が、もっと広く使えるんです。

と同時に、ルケはその場でカウンターを当てる選手だから、前に出たり、下がると当てることができなかった。逆に前に出る選手はその場で打てないことも多いです。誰もがそういう欠点があって戦っています。なので一番嫌らしいのは下がって打撃を当てることができる選手だと私は思っています。前に出て戦う選手より、下がって当てる選手の方が実は度胸が必要なことですしね。打ちに行く場合に関して言うと、ビビッて前に出ることは決して少なくないですからね」

──いずれにせよ、ルケは2Rにパンチのクリーンヒットがなくなりました。

「ただプライスも攻めが甘い。正攻法ができないから、あそこで打ち勝てなかったんです」

──それでも3Rですら、プライスの方が攻勢でした。最後の場面が訪れる少し前までは。

「これはハッキリと言い切って良いか分かりませんが、プレイスは勝負を投げました。結果的にダウンからパウンドで殴られ、目が腫れてドクターストップがかかりましたが、その前の左フック……あのダウンしたパンチは効いていません。アレはもう自分で寝ました」

──!!

「でも、誰しもありますよ。苦しいと、もう当ててくれ……終わりたいって思っちゃいます。これね、あなた方の仕事の人や指導者の人なんかも『格好悪い』とか『格闘家としてあるまじき行為だ』って批判しますが、よくあることですよ。だって、そうやって試合を投げた選手をどれだけ見てきましたか?

そういうことは多々あるんです。ただし、プライスに関して勿体ないと言えるのが2R、3Rと優位に立っていたのに寝てしまったことです。もう少し頑張ると勝てるんだという自分が置かれた状況を判断できていなかったことが問題だったんです。

破壊力はルケでも、ヘンテコリンな前蹴り、打ち回し蹴りだけでなく組んでのヒジとかヒザでプライスは盛り返していた。それがヘンテコリンな自由の発想の持ち主だからか、そういう優位な攻撃に固執しない。とてもアッサリしている。下手をすると、勝てると思っていなかったかもしれないです。

3Rも是が非でも取って勝つんだという戦いではなかったです。勝手に不利だと思っていて、精神的な負担も大きくなっていたかもしれないですね。プライスに何が何でもという気持ちがあれば、勝てた試合だったと思います。ルケにしても、最後の左フックは初回の素晴らしいパンチを比較すると、それほどでもなかったですしね」

──最後はルケの得意な距離でもなかったように見えました。

「全然違いますね。まぁ、でもテイクダウンを取ってもプライスはアッサリしていましたよ。すぐにスクランブルを許して」

──それはルケがスクランブルでフロント系のチョークが強く、またダースで前回やられているのは影響したかもしれないですね。

「あぁ、だから倒してから続けたくなかったのですね。フォークスタイル・レスリングをやると疲れそうですもんね。だから蹴り上げとかで勝ってきたように、ねちっこい戦いはできないファイターかもしれないですね。対して、ルケの精神力は素晴らしいです。彼は最後まで諦めていない。ただし、前の試合で下がられて負けたことで必要以上に考え過ぎてしまっていたのかもしれないです。それが苦戦した要因かと思われます。

トンプソン戦で負けたにしても、彼の良いところは何も錆びついていない。ここもまた難しいですよ。ビジネスでも試合でも、選択と集中というのがあって。反省して、色んなことを保全しようとして焦点がぼけることもありますしね。武術的にいえばルケは、トンプソン戦で先が取れなくなった。そうなると、距離を取って後ろ回し蹴りやジャブを伸ばすトンプソンの間になるわけです。

そこで考えるべきは追っかけて距離を詰めて云々という思考ではなく、距離を取って回るトンプソンは何が嫌なんだろうって考えることです。相手の嫌なことを考え、実行すると先は距離に関係なく取れるようになるんです。今回に関しては、プライスは間違いなく近距離でのパンチが嫌なんですよ。そこに徹しきっていれば、楽に勝てたかもしれないです」

──敗因を見つめ、改善することは必要ですが、その見極め方もまた難しいということになりますね。

「そうなんですね。ルケはヘンテコな蹴りを貰ったことで、トンプソン戦を思い起こしたというか、警戒し過ぎるようになってしまった。断然有利なのはルケだったのに。なんであんな風になってしまったのか。そこをチームとしてフォローしないといけないですね。MMAだからあの距離で戦うのは一方向に偏っているし、そこで生じる欠点は出てきます。それにしても、ルケの接近戦での強さは頭抜けていますから。そこを活かして戦うべきなんだろうと思います」